ガスコンロの近接安全制御とジェスチャー操作

課題: ガスコンロで調理していると、手や菜箸、袖口が火のそばに入って危ない場面がある。かといって火力を変えるたびに濡れた手でつまみを回すのも面倒で、つまみ自体も汚れる。安全と手を触れない操作を同時に実現したい。
アイデアの幹: コンロの周りを「火のすぐそば」と「少し離れたところ」の二つの領域に分けて見張るセンサを付ける。火のすぐそばに鍋以外のもの (手など) が入ったら、燃焼中の火力を自動で小さくして事故を防ぐ。少し離れた領域に手が入ったときは、その手の動く方向を読み取り、たとえば右に動かせば強火、左に動かせば弱火、というように火力を変える。距離の近い・遠いで「安全のための制御」と「ジェスチャーによる操作」を切り替えるのが肝である。
言い換え: バーナ式の調理器で、加熱部の近くの監視ゾーンと、その外側の操作ゾーンを別々に検知する。監視ゾーンへの異物の進入時は出力を落として安全を確保し、操作ゾーンでは手の動きの向きを認識して火力の上げ下げに割り当てる。進入した距離で安全動作と操作入力の二つの役割を分担させる構成である。
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近遠二領域の併設派4件
バーナ近傍の侵入検知範囲で火力を絞る安全制御と、離れたジェスチャー検知範囲(または同一センサ)での手の動き認識による操作を併設する。距離帯で安全と操作を分担する点がこの課題の幹に直結し、先行例として最も近い。差別化は動く方向(右=強火/左=弱火)の火力増減への割当てなどに絞られる。
ど真ん中特開2021-110522加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2021検索4位
カメラ画像で、コンロ近傍の侵入検知範囲に物体が入れば火力を減少・消火し、別のジェスチャー検知範囲内の手の動作(回転で火力増減、振って消火など)をジェスチャーリストと照合して火力操作する。バーナ動作中はバーナ近傍をジェスチャー検知範囲から除外し、火力が大きいほど除外範囲を広げる。
検知処理は、図6の設定処理で設定された侵入検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣等)が侵入した場合に、火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。
▸ メモの二領域(安全制御とジェスチャー操作の使い分け)にほぼ該当する先行例で、ジェスチャーが回転など方向ではなく動作種別に割り当てられている点がメモとの差分になる。
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ど真ん中特開2019-002576加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2019検索5位
バーナ近傍の第1範囲に物体が侵入したら動作中の火力を絞り、バーナより離れた第2範囲に物体が入ったら動作(ジェスチャー)を抽出して点火・消火・火力増減などを実行する。離れた位置で操作させることで引火のおそれを減らす。
また、ジェスチャー検知範囲140は、侵入検知範囲130a、130b、130cよりもコンロバーナ10a、10b、10cから離れた位置に設けられるため、コンロバーナ10a、10b、10cに関係するジェスチャーは、物体への引火のおそれが少ない範囲内で行われる。
▸ メモのアイデアの幹(近い領域=安全、遠い領域=ジェスチャー操作)と同じ構成で、先にやられている文献。差別化は手の動く方向(右=強火/左=弱火)を火力の増減に割り当てる点などに限られる。
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ど真ん中特開2019-143821加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2019検索17位
天板下の赤外線物体検出センサの受光レベル変化から、手や衣服が制限距離(10cm)まで接近したら火力制限や消火を行い、同じセンサで手の動き(センサ別の変動パターン)を判別してモード切替や消火などの操作指示にも使う。
コンロバーナ21A,21B,21Cの消火や動作モードの切替など加熱調理器1の操作指示として天板11上の所定領域における使用者の手の動き(物体Tの動き)を判別するジェスチャー操作判別機能
▸ 接近時の安全制限と手の動きによる操作を同じセンサで両立する点で発案メモの幹に近く、先行されている感が強い。差別化には距離帯の二領域化や動き方向による火力増減の割当てが焦点になる。
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ど真ん中特開2022-001822加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2022検索22位同内容 1 件を集約
天板下の赤外線物体検出センサの受光レベル変化から手や衣服がバーナ前方の所定領域に制限距離まで接近したことを判定し、点火中バーナの火力を制限または自動消火する。参考形態としてセンサ受光変化から手の動きを判別するジェスチャー操作機能の追加にも言及している。
物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、対応する左バーナ21A又は右バーナ21Bに対して制限距離(ここでは、10cm)まで物体Tが近づいたとして、左バーナ21A又は右バーナ21Bの火力を一定以下に制限する
▸ 火のそばへの手の進入で火力を落とす安全制御がすでに実現されており、ジェスチャー操作への拡張も示唆されているため、メモの独自性は遠い領域での方向認識による火力変更との切り替えに絞られる。
同内容として集約した文献 (本文が半数以上一致): 2019138585 (2019、リンナイ株式会社)
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検知範囲を状況で可変派6件
カメラ画像で火元周囲の検知範囲への手・着衣の侵入を見張り、火力・調理モード・動作状態・鍋の有無に応じて範囲の大きさや条件を切り替える。監視ゾーンの設計(幅の可変、基準画像との差分で鍋以外を識別)に使えるが、操作ゾーンでのジェスチャー入力は扱わない。
ヒントあり特開2018-204888加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2018検索1位
カメラでコンロ周囲の検知範囲への手・着衣の侵入を監視し、侵入時に火力を減少または消火する。検知範囲の大きさを動作中の火力に応じて変える点が特徴で、ジェスチャー操作は扱わない。
検知範囲とは、コンロバーナ10aの周囲に設けられる所定の領域であり、その範囲内に加熱対象物とは異なる物体(例えばユーザの手や着衣等)が不意に侵入すると、引火等が起こる可能性がある所定の領域である。
▸ メモの「火のすぐそばの監視ゾーン」の安全側の設計(ゾーン幅を火力で可変)は参考になるが、離れた領域でのジェスチャー操作との切り替えは含まれない。
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ヒントあり特開2019-002575加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2019検索2位
カメラで加熱部周囲の検知範囲への物体侵入を監視し、動作中は侵入時に火力を絞り、消火後の高温時は範囲を変えて報知する。状態(動作中か消火後か)で検知範囲の大きさと動作を切り替える。
S16では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させる。その後、制御部110は、S10に戻り、減少後の火力に応じた検知範囲を新たに設定し、S12の監視を行なう。
▸ 侵入検知で火力を絞る安全制御の先行例だが、手の動きによる操作入力はなく、メモの近接/遠方の二領域による役割分担とは方向が異なる。
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ヒントあり特開2019-002585加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2019検索7位
カメラで検知範囲への物体侵入や炎溢れを監視して火力を絞る安全制御を基本に、高温モードでは検知範囲を小さくし、鍋が無い直火調理では火力を絞らないなど、条件を緩和して意図的な接近を許す。
コンロバーナ10aが高温モードで動作する場合の検知範囲150は、通常モードで動作する場合の検知範囲130よりも小さい。
▸ 安全制御が過剰反応して調理を妨げる課題への対処(状況で検知範囲を変える)は参考になるが、手のジェスチャーで火力を操作する発想はない。
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ヒントあり特開2018-194192加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2018検索13位
点火操作時にカメラで撮った画像を基準画像として記憶し、その後の画像で検出範囲内に基準にない物体(人体や着衣)が所定時間以上あれば火力を減少させる。物体がなくなれば火力を復帰させる。
検出範囲134内に物体(人体や着衣)が存在している場合にコンロバーナ10aの火力を減少させることによって、コンロバーナ10aの火が物体(人体や着衣)に引火するおそれを低減させる。
▸ 手や袖が火のそばに入ったら火力を下げる安全側は同じで、点火時の基準画像との差分で鍋以外を識別する発想は参考になるが、領域の二分割やジェスチャー操作はない。
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ヒントあり特開2018-128169コンロ/ 大阪瓦斯株式会社 / 2018検索20位
バーナ外方に複数の光センサを置き、センサ配置位置とバーナ火力・調理モードに応じてセンサごとに作動高さの範囲を設定する。測定結果がその範囲内のときだけ火力を低減する。
複数のセンサのうちいずれかから出力された測定結果が、測定結果を出力したセンサについて設定されている第一範囲内である場合に、火力制御手段はバーナの火力を制御する。
▸ センサ位置や火力で検知範囲を変える考え方は監視ゾーンの設計に使えるが、操作ゾーンのジェスチャー入力はなく、安全制御だけである。
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ヒントあり特開2025-083004加熱調理システム/ リンナイ株式会社 / 2025検索30位
天板上方のカメラ画像と基準画像を対比し、鍋なし時はバーナ周辺の第1監視領域、鍋あり時はより広い第2監視領域内の異物を判定して、異物があれば点火操作を無効にし報知する。
従って、コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pが配置されていないときの第1監視領域201A,201Bよりも大きな第2監視領域202A,202B内に異物があるかどうかを判定することによって
▸ バーナ周辺を領域分けして異物を見張る点はメモの監視ゾーンに近いが、領域の使い分けは鍋の有無によるもので、遠い側を操作ゾーンとして手の動きで火力を変える発想はない。
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異物検知で火力を絞る派5件
光・赤外測距センサで燃焼中バーナ近傍の異物進入を検出し、火力を瞬時に絞って異物がなくなれば復帰させる。取手や菜箸での誤作動抑制、緩やかな復帰など安全側の使い勝手改善に効くが、手の動きによる火力操作は含まない。
ヒントあり特開2020-139724コンロ/ 大阪瓦斯株式会社 / 2020検索6位同内容 1 件を集約
バーナ前側に並べた赤外線センサで一定高さ範囲の異物を検出し、検出時は火力を最小火力に絞ったうえで、異物の高さに応じた安全火力に復帰させる。火力に応じて判定高さを変える。
そして、異物検出時には一旦火力を最小火力まで絞り、安全性を確保した上で、異物の高さを再判定し、その高さに合わせた安全火力まで復帰させる制御を行う。
▸ 近接の安全制御側のヒントになる(絞った後の火力復帰で使い勝手を確保)が、非接触の手による火力操作は含まれない。
同内容として集約した文献 (本文が半数以上一致): 2020139656 (2020、大阪瓦斯株式会社)
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ヒントあり特開2020-159564コンロ/ 大阪瓦斯株式会社 / 2020検索12位
天板前側の複数の赤外測距センサで所定高さ範囲内の異物を検出し、検出したセンサ側のバーナ火力を絞る。鍋の取手と判断したセンサだけ閾値を下げ、火力を上げ直せるようにする。
所定高さ範囲内で異物が検出された場合、CPU71は、異物を検出したセンサ30に対応する左バーナ4又は右バーナ5の火力を絞って制限する。
▸ 火のそばへの異物進入で火力を絞る安全側は同じで、取手を異物扱いしない閾値の補正は発案メモの「鍋以外のもの」の判別に使えるが、手の動きによる操作入力はない。
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ヒントあり特開2020-016415ガスコンロ/ 株式会社パロマ / 2020検索14位
複数の光センサで燃焼中バーナ近傍への異物(身体の一部)進入を検出すると火力を瞬間的に弱め、異物がなくなれば緩やかに元の火力へ戻す。二系統のガス調節機構を使い分ける。
本実施形態では、複数の光センサ40を用いて、燃焼状態のバーナの近傍において異物(例えば、使用者の身体の一部)の侵入を検出した場合、燃焼状態のバーナの火力を瞬間的に弱める制御を行う。
▸ 監視ゾーンに進入したら即座に火力を落とす部分は発案メモと一致し、復帰を緩やかにする工夫は付加できるが、操作ゾーンのジェスチャーによる火力指示は含まない。
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ヒントあり特開2016-188714コンロ装置/ リンナイ株式会社 / 2016検索16位
天板にジェスチャーセンサを設け、立体的な検知エリアへの侵入物の高さ・侵入方向・侵入量を検知して、衣服が過熱されるおそれがある場合にだけバーナの火力を絞る。
ジェスチャーセンサを天板に設け、このジェスチャーセンサの検知エリアとして天板上に所定の大きさの立体的な検知エリアを設定し、その検知エリアに侵入物が侵入した場合、侵入物の天板からの高さ、侵入方向、および侵入量をジェスチャーセンサで検知し、これらの検知結果に基づいてコンロバーナの火力を絞るようにしたことを特徴とする。
▸ 同じジェスチャーセンサを使い進入の仕方で火力を絞る点は近いが、安全制御のみで手の動きによる火力調整には使っておらず、安全と操作の役割分担という発案メモの幹は未達である。
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ヒントあり特開2018-128168コンロ/ 大阪瓦斯株式会社 / 2018検索18位同内容 1 件を集約
光センサで異物の接近を検出して火力を弱め、遠ざかれば戻す。菜箸でかき混ぜる動作などで低減と復帰が繰り返されないよう、検出間隔が短い場合は低減制御を制限し、調理モードごとに設定値を変える。
このような問題を回避するため、コンロ1は、前回の異物の検出が終了してから、次回に異物の検出がされるまでの間の第一経過時間が所定時間未満の場合には、ガス流量を低減する制御の実行を制限することとしている。
▸ 菜箸や手が火のそばに入る場面での誤作動を抑える考え方は、監視ゾーンの安全制御の使い勝手向上に転用できるが、ジェスチャー操作は扱っていない。
同内容として集約した文献 (本文が半数以上一致): 2018128170 (2018、大阪瓦斯株式会社)
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非接触の手入力派3件
天板下の光センサや上方の特別領域への手かざしなど、手を触れずに入力する操作手段。操作ゾーン側の入力方式として転用できるが、用途はロックや点火・報知で、火元近傍の安全制御との役割分担はない。
ヒントあり特開2025-064298加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2025検索23位
コンロ上方・奥側の特別領域に手が規定時間以上留まったことをカメラや人感センサで検知し、これを非接触入力として子供対策のロック機能を発動・解除する。
このようにすれば、入力に際して使用者は、スイッチを操作(押圧)するなどの力を必要とせず、非接触で手を特別領域に進入させる(かざす)だけでよいため、ロック機能の発動や解除における使用者の利便性を向上させることができる。
▸ 手を所定領域にかざす非接触入力という操作ゾーンの考え方は転用できるが、用途はロック操作で、手の動く方向による火力調整や火元近傍の安全制御とは異なる。
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ヒントあり特開2004-360926ガスコンロ/ リンナイ株式会社 / 2004検索27位
赤外線透過天板の下に発光・受光素子の非接点スイッチを置いて操作者の操作を反射光の変化で検出し、点火や火力調節を行う。異物・小動物の誤検出時の動作防止、誤操作時の規制や緊急消火なども備える。
このため、赤外線の反射光の変化に基づいて、操作者の操作を正確に検出することができ、その操作に応じて点火や火力調節等の特定の動作を確実に行わせることができる。
▸ 手を触れずに光センサで火力調節する点は近いが、検出は天板上の接触操作位置に限られ、火元近傍の安全制御や手の動きの向き認識はない。
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周辺特開2005-009693コンロ/ リンナイ株式会社 / 2005検索21位
操作ボタンへの手の接近・接触を赤外線/静電センサで検知し、どのバーナが操作対象かを発光素子や音声で知らせて誤点火を防ぐ。火力の自動低減やジェスチャー操作は扱っていない。
そこで、本発明では、調理者の手が操作ボタンに接近または接触したことを検知する検知手段と調理者への報知手段とを設けて、検知手段により操作ボタンへの手の接近または接触を検知したときに、調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部がどの加熱部であるかを報知手段により知らせるようにした。
▸ 手の接近検知という入力手段は共通するが、目的は誤操作防止の報知で、火力の自動低減や距離による役割分担とは別物である。
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人の不在で絞る派3件
人体検知センサで調理者の在不在や不在時間を見て、火力を弱めるか消火する。段階的に火力を落とす考え方は参考になるが、トリガーは手の進入距離ではなく不在で、操作入力もない。
ヒントあり特開2005-221141ガス調理器/ 松下電器産業株式会社 / 2005検索24位
人体検知センサで使用者がコンロの傍を離れたことを検知すると、調理モードと温度センサ情報に基づいて燃焼量を最小に絞る、または消火する。制御条件の決定時は報知音やLEDで知らせる。
そして、調理器1が作動中に、使用者が調理器1の傍から離れて使用者の存在がなくなると人体検知センサー23により使用者が存在していない状態の信号を制御部21に送る。
▸ センサで人の存否を見て火力を自動で下げる安全制御の例だが、検知対象は在不在で、手の進入位置や動きの向きによる操作入力はない。
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ヒントあり特開2005-221140ガス調理器/ 松下電器産業株式会社 / 2005検索25位
人体検知センサで調理者の不在を検知してタイマー計時し、火力の異なるコンロごとに設定した判断時間を超えたら火力を弱め、それでも戻らなければ消火する。
上記発明によれば、調理者が調理器から離れた時間が長すぎるか、否かを判断する判断時間を火力の異なるコンロ毎に設定しているため、調理内容に応じて適正な時間を確保することができ、
▸ 段階的に火力を落とす安全制御の考え方は参考になるが、トリガーは調理者の不在時間で、手の進入距離による安全と操作の切り替えではない。
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周辺特開2015-230154加熱調理装置/ リンナイ株式会社 / 2015検索15位
人感センサが使用者を検出しない状態が上限火力以上で所定時間続いたとき、火力を弱める。湯沸かし加熱と検知した場合はこの処理を禁止する。
高温防止部52は、各コンロ4(4R,4B,4L)について、人感センサ9により人体が検出されず、且つ、コンロ4火力が上限火力(例えば7段、本発明の上限加熱力に相当する)以上である状態が、所定の判定時間以上継続したときに、火力を弱める高温防止処理を実行する。
▸ 人の不在を検知して火力を落とす過熱防止であり、手が火のそばに入る危険とも、手の動きによる操作とも関係が薄い。
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その他(分野が近いだけ)9件
ガスコンロの安全・操作に関する文献だが、スイッチ保持、鍋検知、鍋の加速度、取っ手温度、リモコン、タッチパネル、レンジフード連動など、手の接近検知や領域別の安全/操作分担とは課題・手段が別のもの。
周辺特開2011-257021ガスコンロ/ リンナイ株式会社 / 2011検索3位
調理容器検知を解除してあぶり料理をする際、解除スイッチを押し続けている間(または所定時間)だけ所定火力で燃焼させ、手を離す・時間経過で火力を絞るか消火する。
あぶり料理を行なう間のみ所定の火力でバーナが燃焼され、点火後に調理者が調理容器検知解除操作部から手を離すとバーナの火力が絞られるかあるいはバーナが消火されるため、
▸ 手や袖に炎が当たる危険を防ぐ課題意識は共通だが、手段は押し続けスイッチ/タイマで、領域別のセンシングやジェスチャー操作とは関係が薄い。
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周辺特開2019-113290ガスコンロ/ 東邦瓦斯株式会社 / 2019検索8位
ガスコンロで鍋温度を設定温度±5度に保つ低温調理を行い、鍋が五徳からどけられたら報知し、戻らなければガスを遮断して消火する。
このように、ガスコンロ10は、低温調理の途中で鍋1が五徳17からどけられた場合に、標準バーナ14の点火を防止するので、安全性が高い。
▸ 技術分野はガスコンロの安全だが、課題は低温調理の自動制御であり、手や袖の接近検知や非接触操作とは関係が薄い。
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周辺特開2019-027635加熱調理装置、調理器具、及び加熱調理システム/ リンナイ株式会社 / 2019検索9位
鍋無し時に火力を抑える制御を、調理器具に内蔵した加速度センサの情報(鍋揺すり等の周期振動、傾き)に基づいて無効化し設定火力に復帰させ、傾きが大きければ消火する。
また、鍋揺すりの動作が検出されて火力抑制制御が無効とされると、設定火力が維持されるから、
▸ 操作の煩雑さを動作検出で解消する発想は近いが、検出対象は鍋の動きで、コンロ周囲の領域別センシングや手のジェスチャーではない。
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周辺特開2018-096607加熱調理器/ リンナイ株式会社 / 2018検索10位
赤外線センサで調理器具の取っ手の温度を検知し、警告温度以上で表示部に警告を出し、炎が器具より大きくなる火力設定では予備警告を出す。火力の自動制御はしない。
取っ手温度検知器を設け、取っ手温度検知器で検知される取っ手の温度が所定の警告温度以上になると、表示部に警告情報を表示させるから、
▸ ガスコンロの安全という分野は同じだが、取っ手の火傷防止が目的で、手の接近検知や非接触の火力操作とは課題・手段とも別である。
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周辺特開2026-121740調理用加熱機器遠隔操作システム及び調理用加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラム/ リンナイ株式会社 / 2026検索11位
リモコン操作時に赤外線の位置確認信号をコンロ側が受信できた場合だけ、遠隔の点火・火力変更を実行する。使用者がコンロを見通せる位置にいることを確認して誤作動を防ぐ。
そして、赤外線受信部18がこの位置確認信号を受信していなければ、たとえ第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507の押下操作に基づいた操作信号を第1通信部C13が受信していても、ガスコンロ3では、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の点火が行われることがない。
▸ 非接触の遠隔操作という点は近いが、手の接近検知や火力の自動低減とは無関係で、使用者の居場所確認による操作の許可制御という別方向の安全策である。
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周辺特開2019-138598換気システム/ リンナイ株式会社 / 2019検索19位
隣接コンロ同士が点火情報と鍋検知情報を通信し、天板下の赤外線信号発信部からレンジフードへ換気指示信号を送って換気風量を連動制御する。鍋のない場合の点火制限も扱う。
コンロ本体10内における天板11の下面前寄りの位置には、レンジフード3の動作を指示する換気制御信号を、天板11を通してレンジフード3に発信する発信部としての赤外線信号発信部18が設けられている。
▸ ガスコンロの周辺機器連動であり、手や異物の検知による火力の安全制御やジェスチャー操作という発案メモの課題とは関係が薄い。
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周辺特開2018-194261ガス調理器/ 株式会社ハーマン / 2018検索26位
本体側には高温・鍋なし設定など限定的な調理設定部だけを置き、自動調理の全条件はコンロ用リモコンで無線設定する構成で、本体操作部の簡素化を図る。
(a)ガス調理器本体Hには、コンロバーナによる調理(コンロ調理)の条件のうち所定の条件のみを設定し、表示する、ガス調理器本体側のコンロ用の限定的調理設定部200Aが配設され、
▸ ガスコンロの操作系という分野は同じだが、手の近接検知や火力の自動低減とは関係がなく、示唆は薄い。
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周辺特開2007-046799ガスコンロ/ リンナイ株式会社 / 2007検索28位
点火操作中に鍋検知装置が鍋無しを検知した場合、炎検知を確認した直後に流量調整弁を絞って弱火にし、一定時間鍋無しが続けば消火する。
鍋無しと検知されていた場合は、第1ガスバーナ2で炎が形成されているので、鍋無しに起因した危険事象を回避すべく、制御装置61の指示の下で第1ガス回路2aの流量調整弁26を絞って第1ガスバーナ2の火力を弱火にする
▸ 危険時に自動で火力を下げる点は共通するが、検知対象は鍋の有無で、手など異物の接近やジェスチャー操作とは無関係である。
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周辺特開2019-203609加熱調理システム/ リンナイ株式会社 / 2019検索29位同内容 1 件を集約
天板のタッチパネルでコンロの点消火や調理モードを操作し、通信接続した複数コンロ間で報知タイミングなどの制御情報やエラー情報を共有・連携させる。
使用者が操作表示パネル14に表示される種々の擬似操作キーに触れることで、ガスコンロ1A,1B,1Cの電源をオンオフさせたり、コンロバーナ13の点火や消火をさせたり、自動調理機能などの制御機能を選択したりできるようになっている。
▸ 操作は接触式のタッチパネルで、手の接近による安全制御やジェスチャー入力は扱っておらず、メモの課題との関連は薄い。
同内容として集約した文献 (本文が半数以上一致): 2019203610 (2019、リンナイ株式会社)
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ど真ん中加熱調理器
特開2021-110522 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 水野 達彦、北村 将章 / 出願日: 2020-01-15 / 公開日: 2021-08-02 / 検索4位 / 近遠二領域の併設派
アプローチ: 侵入検知範囲とジェスチャー検知範囲の併設 カメラ画像で、コンロ近傍の侵入検知範囲に物体が入れば火力を減少・消火し、別のジェスチャー検知範囲内の手の動作(回転で火力増減、振って消火など)をジェスチャーリストと照合して火力操作する。バーナ動作中はバーナ近傍をジェスチャー検知範囲から除外し、火力が大きいほど除外範囲を広げる。
▸ 示唆: メモの二領域(安全制御とジェスチャー操作の使い分け)にほぼ該当する先行例で、ジェスチャーが回転など方向ではなく動作種別に割り当てられている点がメモとの差分になる。
AIが精読したのは全113段落のうち検索が当てた10チャンク(33段落・29%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
【0002】特許文献1には、本体と、本体の上部に設けられ、加熱対象物を加熱する加熱部と、本体上の検出範囲におけるユーザの動作を検出する動作検出部と、検出範囲内におけるユーザの動作に基づいて、加熱部の動作を制御可能な制御部と、を備える加熱調理器が開示されている。
【0003】特開2019−2576号公報
【0004】ユーザの動作に基づいて加熱部の動作を制御可能な加熱調理器において、当該加熱調理器を利用するユーザの安全性を高めることが望まれている。
【0005】本明細書では、ユーザの動作に基づいて加熱部の動作を制御可能な加熱調理器において、加熱調理器を利用するユーザの安全性を高めることができる技術を提供する。
【0006】本明細書が開示する加熱調理器は、本体と、前記本体の上部に設けられ、加熱対象物を加熱する加熱部と、前記本体上の検出範囲におけるユーザの動作を検出する動作検出部と、前記検出範囲内において、前記ユーザが動作を実行すべき動作実行範囲を示す表示画像を本体上に表示する表示部と、前記検出範囲内における前記ユーザの動作に基づいて、前記加熱部の動作を制御可能であり、かつ、前記表示部の動作を制御可能な制御部と、を備える。
【0007】上記の構成によると、加熱調理器を利用するユーザは、本体上に表示される表示画像によって、動作を実行すべき範囲を知ることができる。このため、ユーザが、加熱部の近くで動作を実行し、ユーザの手が加熱対象物等に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性を高めることができる。
【0008】制御部は、加熱部が停止している状態において、第1の動作実行範囲を示す第1の表示画像を表示部に表示させ、加熱部が動作している状態において、第2の動作実行範囲であって、第1の動作実行範囲から、加熱部の近傍の第1の特定範囲を除いた第2の動作実行範囲を示す第2の表示画像を表示部に表示させるように構成されていてもよい。
【0009】上記の構成によると、ユーザは、加熱部が動作している状態において、加熱部の近傍の第1の特定範囲において、動作を実行しなくなる。このため、加熱部が動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物等に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0010】加熱部の加熱量が大きいほど、第1の特定範囲が大きくてもよい。
【0011】加熱部の加熱量が大きいほど、加熱部近傍の温度が高くなる。上記の構成によると、加熱部の加熱量が大きいほど、加熱部の近傍の第1の特定範囲が大きくなる。このため、加熱部が動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物等に接触することをより抑制することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0012】制御部は、加熱部が動作している状態において、第1の特定範囲で、ユーザの動作が検出される場合に、加熱部の加熱量を小さくするように構成されていてもよい。
【0013】上記の構成によると、ユーザの手が第1の特定範囲に侵入する場合に、加熱部の加熱量が小さくなる。このため、高温領域となる第1の特定範囲にユーザの手が侵入する場合に、第1の特定範囲内の温度を下げることができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0014】加熱調理器は、さらに、加熱対象物の大きさを検知可能な検知部を備えてもよい。制御部は、加熱部上に加熱対象物が載置されていない状態において、第1の動作実行範囲を示す第1の表示画像を表示部に表示させ、加熱部上に加熱対象物が載置されている状態において、第3の動作実行範囲であって、第1の動作実行範囲から、加熱部の近傍の第2の特定範囲を除いた第3の動作実行範囲を示す第3の表示画像を表示部に表示させるように構成されており、加熱対象物が大きいほど、第2の特定範囲が大きくてもよい。
【0015】加熱部に載置されている加熱調理器が大きいほど、ユーザの手が加熱対象物に接触しやすい。上記の構成によると、加熱対象物が大きいほど、第2の特定範囲が大きくなるために、ユーザの手が加熱対象物に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0016】加熱調理器は、さらに、加熱部上に載置される加熱対象物の温度を検知する温度検知部を備えてもよい。制御部は、加熱部が停止しており、かつ、加熱対象物の温度が所定温度未満である状態において、第1の動作実行範囲を示す第1の表示画像を表示部に表示させ、加熱部が停止しており、かつ、加熱対象物の温度が所定温度以上である状態において、第4の動作実行範囲であって、第1の動作実行範囲から、加熱部の近傍の第3の特定範囲を除いた第4の動作実行範囲を示す第4の表示画像を表示部に表示させるように構成されていてもよい。
【0017】加熱対象物の所定温度よりも高い場合、ユーザの手が加熱対象物に接触しないようにすることが望ましい。上記の構成によると、加熱対象物の温度が所定温度以上である場合、第3の特定範囲を除いた第4の動作実行範囲を示す第4の表示画像が本体上に表示される。このため、加熱対象物の温度が所定温度以上である状態において、ユーザの手が加熱対象物に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0018】表示画像は、本体上に結像される3次元画像であってもよい。
【0019】上記の構成によると、ユーザは、動作実行範囲をより正確に把握することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0020】本明細書によって開示される別の加熱調理器は、本体と、前記本体の上部に設けられ、加熱対象物を加熱する加熱部と、前記本体上の検出範囲におけるユーザの動作を検出する動作検出部と、前記検出範囲内におけるユーザの動作に基づいて、前記加熱部の動作を制御可能な制御部と、を備え、前記制御部は、前記加熱部が停止している状態において、第1の前記検出範囲を設定し、前記加熱部が動作している状態において、第2の前記検出範囲であって、前記第1の検出範囲から、前記加熱部の近傍の第4の特定範囲を除いた前記第2の検出範囲を設定するように構成されている。
【0021】上記の構成によると、加熱部が動作している状態では、第4の特定範囲でユーザの動作が実行されても、加熱調理器は、ユーザの動作に基づいて、加熱部の動作を制御しない。このため、ユーザは、第4の特定範囲において、動作を実行しなくなる。従って、加熱部が動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物等に接触することを抑制することができる。この結果、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0022】加熱部の加熱量が大きいほど、第4の特定範囲が大きくてもよい。
【0023】加熱部の加熱量が大きいほど、加熱部近傍の温度が高くなる。上記の構成によると、加熱部の加熱量が大きいほど、加熱部の近傍の第4の特定範囲が大きくなる。このため、加熱部が動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物等に接触することをより抑制することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0024】加熱調理器は、さらに、報知部を備えており、制御部は、報知部の動作を制御可能であってもよい。制御部は、検出範囲の大きさが変更される場合に、検出範囲の大きさが変更されたことを報知部に報知させるように構成されていてもよい。
【0025】上記の構成によると、ユーザは、検出範囲の大きさが変更されたことを知ることができる。このため、ユーザが、第4の特定範囲で動作を実行することを早期に抑制することができる。従って、加熱調理器を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0026】加熱調理器2を手前側から奥側に向かって見た様子を示す斜視図である。 カメラ92の周辺を示す断面説明図である。 加熱調理器2の制御構成を示すブロック図である。 基準範囲情報を説明する概略図である。 ジェスチャーリストの内容を説明する説明図である。 第1実施例に係る加熱調理器が実行する設定処理のフローチャートである。 第1実施例に係る加熱調理器が実行する検知処理のフローチャートである。 第1実施例において、第1コンロバーナが点火される前の状態の3次元画像を示す図である(ケースA1)。 第1実施例において、第1コンロバーナが火力「大」で動作している状態の3次元画像を示す図である(ケースA2)。 第1実施例において、第1コンロバーナが消火された後の状態の3次元画像を示す図である(ケースA3)。 第2実施例における加熱調理器202の制御構成を示すブロック図である。 第2実施例に係る加熱調理器202が実行する設定処理のフローチャートである。 第2実施例において、第1コンロバーナが火力「大」で動作している状態の3次元画像を示す図である(ケースB)。
【0027】(第1実施例) (加熱調理器2の構成) 図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図3参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。なお、以下では、左側のコンロバーナ10a、右側のコンロバーナ10b、後ろ側のコンロバーナ10cを、それぞれ、「第1コンロバーナ10a」、「第2コンロバーナ10b」、「第3コンロバーナ10c」と記載することがある。
【0028】加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、第3コンロバーナ10cの手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、第1コンロバーナ10aと第2コンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
【0029】図2に示すように、透過窓90の下方には、導光板94と、LED96a、96bと、が配置されている。カメラ92は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ92は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ92は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ92は、天板6の上方全体、及び、本体4の手前側を広範囲に亘って撮像する。カメラ92の撮像範囲には、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲も含まれる。また、カメラ92は、上記の撮像範囲を継続的に撮像している。
【0030】LED96aは、導光板94の前面94aに接続されており、LED96bは、導光板94の後面94bに接続されている。LED96a、96bから発光される光は、導光板94の前面94a、後面94bを介して、導光板94内に入射される。導光板94内に入射された光は、導光板94の上面94cに導光され、上面94cから出射される。導光板94の上面94cから出射された光が透過窓90を通過する。これにより、例えば、図4(b)に示すように、透過窓90上の空間に3次元画像150が結像される。なお、透過窓90上の空間に表示される3次元画像は半透明である。
【0031】図1に示すように、各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
【0032】コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
【0033】#4パネル操作部44は、コンロ表示部46と、コンロ操作部48a、48b、48cと、を備える。コンロ表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。ユーザは、コンロ操作部48aを操作することで、自動調理などを設定することができる。コンロ操作部48b、48cは、それぞれ、コンロバーナ10b、10cに対応する操作部である点を除いて、コンロ操作部48aと同様の機能を有する。
【0034】グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20a(図3参照)の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
【0035】パネル操作部62は、グリル表示部64と、グリル操作部66と、を備える。グリル表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。グリル操作部66の機能はグリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、コンロ操作部48aと同様の機能を有する。
【0036】続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、コンロ操作部48b、48c、及び、LED96bについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
【0037】加熱調理器2は、制御部80を備える。制御部80は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部80は、メモリ82を備える。制御部80は、メモリ82に格納されているプログラム84に従って様々な処理(例えば図6の設定処理、図7の検知処理等)を実行する。メモリ82は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。また、メモリ82には、基準範囲情報86(図4参照)、ジェスチャーリスト88(図5参照)、カウンタ値Nが記憶されている。カウンタ値Nは、後述する設定処理(図6)で利用される情報である。
【0038】基準範囲情報86は、後述する設定処理(図6)で利用される情報である。図4(a)に示すように、基準範囲情報86には、ジェスチャー検知範囲110、第1侵入検知範囲120a、第2侵入検知範囲120b、及び、第3侵入検知範囲120cが設定されている。侵入検知範囲120a、120b、120cは、侵入検知範囲120a、120b、120c内に物体が侵入したことを検知する範囲である。侵入検知範囲120a、120b、120cは、コンロバーナ10a、10b、10cのそれぞれの周囲に設けられる。ジェスチャー検知範囲110は、天板6の上方のうち、第1侵入検知範囲120aと第2侵入検知範囲120bの間、及び、第3侵入検知範囲120cの手前側に設けられる。ジェスチャー検知範囲110は、ユーザの動作(即ちジェスチャー)を抽出するための範囲である。ジェスチャー検知範囲110、及び、侵入検知範囲120a、120b、120cは、いずれも、カメラ92の撮像範囲に含まれている。なお、本実施例では、ユーザがジェスチャーを実行すべきジェスチャー実行範囲は、ジェスチャー検知範囲と一致するように構成されている。
【0039】#3図5に示すように、ジェスチャーリスト88には、5個のジェスチャーと、各ジェスチャーに対応する処理と、が含まれている。図5の各ジェスチャーは、ユーザの手の動作を平面視した様子を示す。
【0040】図5(a)の手を前後に移動させるジェスチャーはコンロバーナ10の「点火」に対応する。ジェスチャーによって点火されるべきコンロバーナ10は、ジェスチャーが行われた位置に最も近いコンロバーナ10である。以下では、ジェスチャーに対応する処理が行われるべき対象のコンロバーナ10(即ち、ジェスチャーが行われた位置に最も近いコンロバーナ)のことを「対象コンロバーナ」と呼ぶ場合がある。図5(b)の手を左右に振るジェスチャーは、対象コンロバーナの「消火」に対応する。図5(c)の手を時計回りに回転させるジェスチャーは、対象コンロバーナの「火力増加」に対応する。図5(d)の手を反時計回りに回転させるジェスチャーは、対象コンロバーナの「火力減少」に対応する。図5(e)の手を握ったり開いたりする動作を繰り返すジェスチャーは、「全消火」に対応する。「全消火」は、対象コンロバーナを含む動作中の全コンロバーナ10a、10b、10cを消火させることである。
【0041】(設定処理;図6) 続いて、図6を参照して、加熱調理器2の制御部80によって実行される設定処理について説明する。設定処理は、加熱調理器2の動作状態に応じて、ジェスチャー検知範囲、及び、侵入検知範囲を設定するための処理である。加熱調理器2の電源スイッチ40が操作されて加熱調理器2の電源がオンされると、制御部80は図6の処理を開始する。なお、図6の処理の開始時点において、メモリ82内のカウンタ値Nには、「1」が記憶されている。
【0042】S10において、制御部80は、メモリ82内のカウンタ値Nに基づいて、第Nコンロバーナを特定コンロバーナと特定する。
【0043】S20において、制御部80は、特定コンロバーナに対応する五徳8上に加熱対象物が載置されているのか否かを判断する。五徳8上に加熱対象物が載置されている場合、制御部80は、S20でYESと判断し、処理はS22に進む。一方、五徳8上に加熱対象物が載置されていない場合、制御部80は、S20でNOと判断し、処理はS30に進む。
【0044】S22において、制御部80は、特定コンロバーナに対応する五徳8上に載置されている加熱対象物の大きさに基づいて、ジェスチャー検知範囲110(図4参照)から除外する特定コンロバーナの近傍の第1除外範囲を特定する。制御部80は、カメラ92によって撮像される画像を利用して、第1除外範囲を特定する。制御部80は、例えば、加熱対象物とジェスチャー検知範囲との間の間隔が第1所定間隔(例えば、5cm)となるように第1除外範囲を特定する。
【0045】S24において、制御部80は、特定コンロバーナに対応するセンサ12によって検出される加熱対象物の温度が所定温度(例えば、100[℃])以上であるのか否かを判断する。加熱対象物の温度が所定温度以上である場合、制御部80は、S24でYESと判断し、処理はS26に進む。一方、加熱対象物の温度が所定温度未満である場合、制御部80は、S24でNOと判断し、処理はS30に進む。
【0046】S26において、制御部80は、ジェスチャー検知範囲110(図4参照)から除外する特定コンロバーナの近傍の範囲である第2除外範囲を特定する。制御部80は、例えば、加熱対象物とジェスチャー検知範囲との間の間隔が第2所定間隔(例えば、10cm)となるように第2除外範囲を特定する。
【0047】#6S30において、制御部80は、特定コンロバーナが動作中であるのか否かを判断する。特定コンロバーナが動作中である場合、制御部80は、S30でYESと判断し、処理はS32に進む。一方、特定コンロバーナが停止中である場合、制御部80は、S30でNOと判断し、S40に進む。
【0048】S32において、制御部80は、特定コンロバーナの火力に基づいて、ジェスチャー検知範囲110(図4参照)から除外する特定コンロバーナの近傍の範囲である第3除外範囲を特定する。制御部80は、特定コンロバーナの火力に基づいて、第3除外範囲の大きさを設定する。本実施例では、特定コンロバーナの火力が「大」、「中」、「小」の順番に、第3除外範囲が大きい。
【0049】S40において、制御部80は、カウンタ値Nが「3」であるのか否かを判断する。カウンタ値Nが「3」である場合に、制御部80は、S40でYESと判断し、処理はS50に進む。なお、カウンタ値Nが「3」である場合とは、全てのコンロバーナ10a〜10cに対して、S10〜S32の処理が実行された場合である。一方、制御部80は、カウンタ値Nが「2」以下である場合、S40でNOと判断し、処理はS42に進む。
【0050】S42において、制御部80は、カウンタ値Nを1カウントアップする。S42が終了すると、処理はS10に戻る。
【0051】また、S50において、制御部80は、1個以上の除外範囲が特定されているのか否かを判断する。1個以上の除外範囲が特定されている場合、制御部80は、S50でYESと判断し、処理はS52に進む。一方、除外範囲が特定されていない場合、制御部80は、S50でNOと判断し、処理はS56に進む。
【0052】S52において、制御部80は、メモリ82内の基準範囲情報86、S10〜S32で特定された除外範囲を利用して、ジェスチャー検知範囲、及び、侵入検知範囲を再設定する。制御部80は、基準範囲情報86で設定されているジェスチャー検知範囲110から、S10〜S32で特定された除外範囲を除外して、新たなジェスチャー検知範囲を設定する。また、制御部80は、S10〜S32で特定された除外範囲を、基準範囲情報86で設定されている侵入検知範囲に付加して、新たな侵入検知範囲を設定する。なお、1個のコンロバーナ10に対応する除外範囲が2個以上特定されている場合、制御部80は、2個以上の除外範囲のうち、最大範囲の除外範囲を利用する。
【0053】S54において、制御部80は、LED96a、96bを駆動させ、S52で設定したジェスチャー検知範囲及び侵入検知範囲を利用して、透過窓90上の空間に、ジェスチャー実行範囲を示す3次元画像を表示する。例えば、図8(b)に示すように、制御部80は、S52で再設定された侵入検知範囲及びジェスチャー検知範囲の境界線上に3次元画像152が結像されるように、LED96a、96bを駆動させる。
【0054】また、S56において、制御部80は、LED96a、96bを駆動させ、メモリ82内の基準範囲情報86のジェスチャー検知範囲110及び侵入検知範囲120a、120b、120cを利用して、透過窓90上の空間に、ジェスチャー実行範囲を示す3次元画像150を表示させる(図4(b)参照)。
【0055】S60において、制御部80は、カウンタ値Nを「1」に変更する。S60が終了すると、処理はS10に戻る。
【0056】#2(検知処理;図7) 続いて、図7を参照して、加熱調理器2の制御部80が実行する検知処理について説明する。検知処理は、図6の設定処理で設定されたジェスチャー検知範囲内におけるユーザのジェスチャーに基づいて、コンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理を行うための処理である。また、検知処理は、図6の設定処理で設定された侵入検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣等)が侵入した場合に、火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。加熱調理器2の電源スイッチ40が操作されて加熱調理器2の電源がオンされると、制御部80は図7の処理を開始する。
【0057】S70において、制御部80は、図6の設定処理で設定された侵入検知範囲内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。カメラ92が撮影する画像に基づいて、侵入検知範囲内にユーザの着衣などの物体が侵入している画像を撮影した場合、制御部80は、S70でYESと判断し、処理はS72に進む。一方、侵入検知範囲内にユーザの着衣などの物体が侵入している画像が撮影されない場合、制御部80は、S70でNOと判断し、処理はS90に進む。
【0058】S72において、制御部80は、物体が侵入した侵入検知範囲に対応するコンロバーナを特定する。例えば、第1侵入検知範囲に物体が侵入した場合、制御部80は、第1コンロバーナ10aを特定する。以下では、S72で特定されるコンロバーナのことを、「特定コンロバーナ」と呼ぶことがある。
◆ この文献の解決アプローチ
侵入検知範囲とジェスチャー検知範囲の併設
文献: 検知処理は、図6の設定処理で設定された侵入検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣等)が侵入した場合に、火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。
メモの二領域(安全制御とジェスチャー操作の使い分け)にほぼ該当する先行例で、ジェスチャーが回転など方向ではなく動作種別に割り当てられている点がメモとの差分になる。
【0059】#1S74において、制御部80は、特定コンロバーナが動作中であるか否かを判断する。特定コンロバーナが動作していない場合、制御部80は、S74でNOと判断し、処理はS70に戻る。一方、特定コンロバーナが動作中である場合、制御部80は、S74でYESと判断し、処理はS76に進む。
【0060】S76において、制御部80は、特定コンロバーナの火力が、所定の最小火力よりも大きいか否かを判断する。特定コンロバーナの最小火力とは、火力を最小限に小さくしたときの火力である。特定コンロバーナの火力が最小火力よりも大きい場合、制御部80はS76でYESと判断し、処理はS78に進む。一方、特定コンロバーナの火力が最小火力である場合、制御部80は、S76でNOと判断し、処理はS80に進む。
【0061】S78において、制御部80は、特定コンロバーナの火力を減少させる。S78が終了すると、処理はS70に戻る。
【0062】S80において、制御部80は、特定コンロバーナを消火させる。S80が終了すると、処理はS70に戻る。
【0063】また、S90において、制御部80は、ジェスチャー検知範囲に物体が侵入することを監視する。具体的には、制御部80は、カメラ92が撮影する画像に基づいて、図6の設定処理で設定されたジェスチャー検知範囲内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。カメラ92が、ジェスチャー検知範囲内にユーザの着衣などの物体が侵入している画像を撮影した場合、制御部80は、S90でYESと判断し、処理はS92に進む。一方、カメラ92が、ジェスチャー検知範囲内にユーザの着衣などの物体が侵入している画像を撮影しない場合、制御部80は、S90でNOと判断し、処理はS70に戻る。
【0064】#10S92において、制御部80は、ジェスチャー検知範囲に侵入した物体の動作(即ちジェスチャー)を抽出する。具体的には、制御部80は、カメラ92によって継続的に撮影される画像に基づいて、ジェスチャー検知範囲内の物体のジェスチャーを抽出する。
【0065】S94において、制御部80は、メモリ82内のジェスチャーリスト88を利用して、S92で抽出されたジェスチャーに応じた処理(例えば、いずれかのコンロバーナの点火、動作中のコンロバーナの消火、火力増減など)を実行する。S94が終了すると、処理はS70に戻る。
【0066】(具体的なケースA1〜A3) 続いて、図8〜図10を参照して、図6の処理によって実現される具体的なケースA1〜A3について説明する。
【0067】(ケースA1) ケースA1では、加熱調理器2の電源がオンされている状態において、五徳8a上に加熱対象物180が載置されている。また、全コンロバーナ10a、10b、10cは、動作していない。また、加熱対象物180の温度は所定温度未満である。
【0068】加熱調理器2は、まず、第1コンロバーナ10aを特定コンロバーナと特定する(図6のS10)。次いで、加熱調理器2は、五徳8a上に加熱対象物180が載置されていると判断し(S20でYES)、加熱対象物180とジェスチャー検知範囲との間の間隔が第1所定間隔となる第1除外範囲132aを特定する(S22)。次いで、加熱調理器2は、加熱対象物180の温度が所定温度未満であると判断し(S24でNO)、第2除外範囲を特定しない。次いで、加熱調理器2は、第1コンロバーナ10aが動作中でないと判断し(S30でNO)、第3除外範囲を特定しない。次いで、加熱調理器2は、カウンタ値Nが「3」ではないと判断し(S40でNO)、カウンタ値Nを「2」にカウントアップする(S42)。
【0069】次いで、加熱調理器2は、第2コンロバーナ10bを特定し(S10)、五徳8b上に加熱対象物が載置されていないと判断し(S20でNO)、第2コンロバーナ10bが動作中でないと判断する(S30でNO)。この場合、第2コンロバーナ10bに対応する第1除外範囲、第2除外範囲、及び、第3除外範囲は特定されない。次いで、加熱調理器2は、カウンタ値Nが「3」ではないと判断し(S40でNO)、カウンタ値Nを「3」にカウントアップする(S42)。
【0070】次いで、加熱調理器2は、第3コンロバーナ10cを特定し(S10)、五徳8c上に加熱対象物が載置されていないと判断し(S20でNO)、第3コンロバーナ10cが動作中でないと判断する(S30でNO)。第2コンロバーナ10bの場合と同様に、第3コンロバーナ10cに対応する第1除外範囲、第2除外範囲、及び、第3除外範囲は特定されない。次いで、加熱調理器2は、カウンタ値Nが「3」であると判断する(S40でYES)。
【0071】次いで、加熱調理器2は、第1コンロバーナ10aに対応する第1除外範囲132aが特定されていると判断し(S50でYES)、基準範囲情報86のジェスチャー検知範囲110から第1除外範囲132aを除外して、新たなジェスチャー検知範囲112を設定する(S52)。また、加熱調理器2は、基準範囲情報86の第1侵入検知範囲120aに、第1除外範囲132aを付加して、新たな第1侵入検知範囲122aを設定する(S52)。本ケースでは、第2侵入検知範囲120b、第3侵入検知範囲120cは変更されない。次いで、加熱調理器2は、図8(b)に示すように、侵入検知範囲122a、120b、120cとジェスチャー検知範囲112の境界線上に3次元画像152を結像させる。3次元画像152内の範囲が、加熱対象物180がコンロバーナ10aに載置されている場合のジェスチャー実行範囲である。
【0072】(ケースA2;図9) 図9のケースA2は、図8のケースA1の後の状態であり、ユーザが、第1コンロバーナ10aを点火させ、第1コンロバーナ10aの火力を「大」に変更した直後の状態である。なお、この時点において、加熱対象物180の温度は、所定温度よりも低い。
【0073】加熱調理器2は、まず、第1コンロバーナ10aを特定コンロバーナと特定する(図6のS10)。次いで、加熱調理器2は、五徳8a上に加熱対象物180が載置されていると判断し(S20でYES)、加熱対象物180とジェスチャー検知範囲との間の間隔が第1所定間隔となる第1除外範囲132aを特定する(S22)。次いで、加熱調理器2は、加熱対象物180の温度が所定温度未満であると判断し(S24でNO)、第2除外範囲を特定しない。次いで、加熱調理器2は、第1コンロバーナ10aが動作中であると判断し(S30でYES)、第1コンロバーナ10aの火力が「大」であることを特定し、火力「大」に対応する第3除外範囲134aを特定する(S32)。次いで、加熱調理器2は、カウンタ値Nが「3」ではないと判断し(S40でNO)、カウンタ値Nを「2」にカウントアップする(S42)。その後、第2コンロバーナ10b、及び、第3コンロバーナ10cに対して、ケースA1と同様の処理が実行される。
【0074】加熱調理器2は、カウンタ値Nが「3」であると判断すると(S40でYES)、第1コンロバーナ10aに対応する第1除外範囲132a、第3除外範囲134aが特定されていると判断する(S50でYES)。本ケースでは、第3除外範囲134aが第1除外範囲132aよりも大きいために、第3除外範囲134aを利用して、ジェスチャー検知範囲、及び、第1の侵入検知範囲が再設定される。加熱調理器2は、基準範囲情報86内のジェスチャー検知範囲110から第3除外範囲134aを除外して、新たなジェスチャー検知範囲114を設定する(S52)。また、加熱調理器2は、基準範囲情報86内の第1侵入検知範囲120aに、第3除外範囲134aを付加して、新たな第1侵入検知範囲124aを設定する(S52)。ケースA1と同様に、第2侵入検知範囲120b、第3侵入検知範囲120cは変更されない。次いで、加熱調理器2は、図9(b)に示すように、侵入検知範囲124a、120b、120cとジェスチャー検知範囲114の境界線上に3次元画像154を結像させる。3次元画像154内の範囲が、加熱対象物180がコンロバーナ10aに載置されており、かつ、コンロバーナ10aが火力「大」で動作している場合のジェスチャー実行範囲である。
【0075】(ケースA3;図10) ケースA3は、図9のケースA2の後の状態であり、ユーザが、第1コンロバーナ10aを消火させた後の状態である。なお、加熱対象物180の温度は、所定温度よりも高い。
【0076】加熱調理器2は、まず、第1コンロバーナ10aを特定コンロバーナと特定する(図6のS10)。次いで、加熱調理器2は、五徳8a上に加熱対象物180が載置されていると判断し(S20でYES)、加熱対象物180とジェスチャー検知範囲との間の間隔が第1所定間隔となる第1除外範囲132aを特定する(S22)。次いで、加熱調理器2は、加熱対象物180の温度が所定温度以上であると判断し(S22でYES)、第2除外範囲136aを特定する(S24)。次いで、加熱調理器2は、第1コンロバーナ10aが動作中でないと判断し(S30でNO)、第3除外範囲を特定しない。次いで、加熱調理器2は、カウンタ値Nが「3」ではないと判断し(S40でNO)、カウンタ値Nを「2」にカウントアップする(S42)。その後、第2コンロバーナ10b、及び、第3コンロバーナ10cに対して、ケースA1と同様の処理が実行される。
【0077】加熱調理器2は、カウンタ値Nが「3」であると判断すると(S40でYES)、第1コンロバーナ10aに対応する第1除外範囲132a、第2除外範囲136aが特定されていると判断する(S50でYES)。本ケースでは、第2除外範囲136aが第1除外範囲132aよりも大きいために、第2除外範囲136aを利用して、ジェスチャー検知範囲、及び、第1の侵入検知範囲が再設定される。加熱調理器2は、基準範囲情報86内のジェスチャー検知範囲110から第2除外範囲136aを除外して、新たなジェスチャー検知範囲116を設定する(S52)。また、加熱調理器2は、基準範囲情報86内の第1侵入検知範囲120aに、第2除外範囲136aを付加して、新たな第1侵入検知範囲126aを設定する(S52)。ケースA1、A2の場合と同様に、第2侵入検知範囲120b、第3侵入検知範囲120cは変更されない。次いで、加熱調理器2は、図10(b)に示すように、侵入検知範囲126a、120b、120cとジェスチャー検知範囲116の境界線上に3次元画像156を結像させる。3次元画像156内の範囲が、加熱対象物180がコンロバーナ10aに載置されており、かつ、加熱対象物180の温度が所定温度以上である場合のジェスチャー実行範囲である。
【0078】#8上述のように、加熱調理器2は、本体4と、本体4の上部に設けられ、加熱対象物180を加熱するコンロバーナ10aと、本体4上のジェスチャー検知範囲におけるユーザの動作を検出するカメラ92と、ジェスチャー検知範囲内において、ユーザが動作を実行すべきジェスチャー検知範囲を示す画像を本体4上に表示するLED96a、96bと、ジェスチャー検知範囲内におけるユーザの動作に基づいて、コンロバーナ10aの動作を制御可能であり、かつ、LED96a、96bの動作を制御可能な制御部80と、を備える。加熱調理器2を利用するユーザは、本体4上に表示される3次元画像によって、ジェスチャーを実行すべき範囲を知ることができる。このため、ユーザが、コンロバーナ10aの近くでジェスチャーを実行し、ユーザの手が加熱対象物180等に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器2を利用するユーザの安全性を高めることができる。
【0079】また、制御部80は、コンロバーナ10aが停止している状態において、ジェスチャー検知範囲110を示す3次元画像150をLED96a、96bに表示させ(図4(b)参照)、コンロバーナ10が動作している状態において、ジェスチャー検知範囲110から、コンロバーナ10aの近傍の第3除外範囲134aを除いたジェスチャー検知範囲114を示す3次元画像154をLED96a、96bに表示させるように構成されている(図9(b)参照)。上記の構成によると、ユーザは、コンロバーナ10aが動作している状態において、コンロバーナ10aの近傍の第3除外範囲134aにおいて、ジェスチャーを実行しなくなる。このため、コンロバーナ10aが動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物180等に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器2を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0080】#5また、コンロバーナ10aの火力が大きいほど、第3除外範囲134aが大きい。上記の構成によると、コンロバーナ10aの火力が大きいほど、コンロバーナ10aの近傍の第3除外範囲134aが大きくなる。このため、コンロバーナ10aが動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物180等に接触することをより抑制することができる。従って、加熱調理器2を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0081】また、制御部80は、コンロバーナ10aが動作している状態において、第3除外範囲134aで、ユーザのジェスチャーが検出される場合に、コンロバーナ10aの火力を小さくするように構成されている(図7のS78)。上記の構成によると、ユーザの手が第3除外範囲134aに侵入する場合に、加熱部の火力が小さくなる。このため、高温領域となる第3除外範囲134aにユーザの手が侵入する場合に、第3除外範囲134a内の温度を下げることができる。従って、加熱調理器2を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0082】また、加熱調理器2は、さらに、加熱対象物180の大きさを検知可能なカメラ92を備えてもよい。制御部80は、コンロバーナ10a上に加熱対象物180が載置されていない状態において、ジェスチャー検知範囲110を示す3次元画像150をLED96a、96bに表示させ(図4(b)参照)、コンロバーナ10a上に加熱対象物180が載置されている状態において、ジェスチャー検知範囲110から、コンロバーナ10aの近傍の第1除外範囲132aを除いたジェスチャー検知範囲112を示す3次元画像152をLED96a、96bに表示させるように構成されている(図8(b)参照)。加熱対象物180が大きいほど、第1除外範囲132aが大きい。上記の構成によると、加熱対象物180が大きいほど、第1除外範囲132aが大きくなるために、ユーザの手が加熱対象物180に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器2を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0083】また、加熱調理器2は、さらに、コンロバーナ10a上に載置される加熱対象物180の温度を検知するセンサ12aを備えてもよい。制御部80は、コンロバーナ10aが停止しており、かつ、加熱対象物180の温度が所定温度未満である状態において、ジェスチャー検知範囲110を示す3次元画像150をLED96a、96bに表示させ(図4(b)参照)、コンロバーナ10aが停止しており、かつ、加熱対象物180の温度が所定温度以上である状態において、ジェスチャー検知範囲110から、コンロバーナ10aの近傍の第2除外範囲136aを除いたジェスチャー検知範囲116を示す3次元画像156をLED96a、96bに表示させるように構成されている(図10(b)参照)。上記の構成によると、加熱対象物180の温度が所定温度以上である場合、第2除外範囲136aを除いたジェスチャー検知範囲116を示す3次元画像156が本体4上に表示される。このため、加熱対象物180の温度が所定温度以上である状態において、ユーザの手が加熱対象物180に接触することを抑制することができる。従って、加熱調理器2を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0084】また、本体4上に表示される画像は、本体上に結像される3次元画像である。上記の構成によると、ユーザは、ジェスチャー検知範囲をより正確に把握することができる。従って、加熱調理器2を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0085】(対応関係) コンロバーナ10、カメラ92、LED96a、96b、センサ12が、それぞれ、「加熱部」、「動作検出部」、「表示部」、「検知部」の一例である。ジェスチャー検知範囲が、「検出範囲」の一例である。ジェスチャー検知範囲110、ジェスチャー検知範囲114、ジェスチャー検知範囲112、ジェスチャー検知範囲116が、それぞれ、「第1の動作実行範囲」、「第2の動作実行範囲」、「第3の動作実行範囲」、「第4の動作実行範囲」の一例である。第3除外範囲、第1除外範囲、第2除外範囲が、それぞれ、「第1の特定範囲」、「第2の特定範囲」、「第3の特定範囲」の一例である。
【0086】(第2実施例) 図11〜図13を参照して、第2実施例の加熱調理器202について、第1実施例の加熱調理器2と異なる点を中心に説明する。図11に示すように、本実施例の加熱調理器202は、スピーカ294(「報知部」の一例)を備える点が、第1実施例の加熱調理器2と異なる。また、加熱調理器202の制御部80は、図6の処理に代えて、図12の処理を実行する。なお、実施例間で共通する処理については、同じステップ番号を付して説明を省略する。
【0087】(設定処理;図12) 図12のS50において、制御部80は、1個以上の除外範囲が特定されているのか否かを判断する。1個以上の除外範囲が特定されている場合、制御部80は、S50でYESと判断し、処理はS52に進む。一方、除外範囲が特定されていない場合、制御部80は、S50でNOと判断し、処理はS256に進む。
【0088】S256において、制御部80は、メモリ82内の基準範囲情報86のジェスチャー検知範囲110(図4(a)参照)をジェスチャー検知範囲として設定する。
【0089】#7S260において、制御部80は、ジェスチャー検知範囲が変更されたのか否かを判断する。制御部80は、前回のジェスチャー検知範囲と今回のジェスチャー検知範囲とが異なる場合に、S260でYESと判断し、処理はS262に進む。一方、制御部80は、前回のジェスチャー検知範囲と今回のジェスチャー検知範囲とが同じである場合に、S262でNOと判断し、処理はS264に進む。
【0090】S262において、制御部80は、スピーカ294を利用して、ジェスチャー検知範囲が変更されたことを報知する。
【0091】S264において、制御部80は、カウンタ値Nを「1」に変更する。S264が終了すると、処理はS10に戻る。
【0092】(具体的なケースB;図13) 続いて、図13を参照して、図12の処理によって実現される具体的なケースBについて説明する。ケースBは、ユーザが、第1コンロバーナ10aの火力を「大」に変更した直後の状態である。なお、この時点において、加熱対象物180の温度は、所定温度よりも低い。
【0093】#9加熱調理器2は、まず、第1コンロバーナ10aを特定コンロバーナと特定する(図12のS10)。次いで、加熱調理器202は、五徳8a上に加熱対象物180が載置されていると判断し(S20でYES)、加熱対象物180とジェスチャー検知範囲との間の間隔が第1所定間隔となる第1除外範囲132aを特定する(S22)。次いで、加熱調理器202は、加熱対象物180の温度が所定温度未満であると判断し(S24でNO)、第2除外範囲を特定しない。次いで、加熱調理器202は、第1コンロバーナ10aが動作中であると判断し(S30でYES)、第1コンロバーナ10aの火力が「大」であることを特定し、火力「大」に対応する第3除外範囲334aを特定する(S32)。次いで、加熱調理器202は、カウンタ値Nが「3」ではないと判断し(S40でNO)、カウンタ値Nを「2」にカウントアップする(S42)。その後、第2コンロバーナ10b、及び、第3コンロバーナ10cに対して、ケースA1と同様の処理が実行される。
【0094】加熱調理器202は、カウンタ値Nが「3」であると判断すると(S40でYES)、第1コンロバーナ10aに対応する第1除外範囲132a、第3除外範囲334aが特定されていると判断する(S50でYES)。本ケースでは、第3除外範囲334aが第1除外範囲132aよりも大きいために、第3除外範囲334aを利用して、ジェスチャー検知範囲、及び、第1の侵入検知範囲が再設定される。加熱調理器202は、基準範囲情報86内のジェスチャー検知範囲110から第3除外範囲334aを除外して、新たなジェスチャー検知範囲314を設定する(S52)。また、加熱調理器2は、基準範囲情報86内の第1侵入検知範囲120aに、第3除外範囲334aを付加して、新たな第1侵入検知範囲324aを設定する(S52)。ケースA1と同様に、第2侵入検知範囲120b、第3侵入検知範囲120cは変更されない。次いで、加熱調理器202は、スピーカ294を利用して、ジェスチャー検知範囲が変更されたことを報知する(S262)。具体的には、加熱調理器202は、第1コンロバーナ10a側のジェスチャー検知範囲が狭くなったことを報知する。これにより、ユーザは、ジェスチャー検知範囲が変更されたことを知ることができる。
【0095】上述のように、加熱調理器202は、本体4と、本体4の上部に設けられ、加熱対象物180を加熱するコンロバーナ10aと、本体4上のジェスチャー検知範囲におけるユーザの動作を検出するカメラ92と、ジェスチャー検知範囲内におけるユーザの動作に基づいて、前記コンロバーナ10aの動作を制御可能な制御部80と、を備え、前記制御部80は、前記コンロバーナ10aが停止している状態において、ジェスチャー検知範囲110を設定し(図4(a)参照)、コンロバーナ10aが動作している状態において、ジェスチャー検知範囲110から、コンロバーナ10aの近傍の第3除外範囲334aを除いたジェスチャー検知範囲314を設定するように構成されている(図13参照)。上記の構成によると、コンロバーナ10aが動作している状態では、第3除外範囲334aでユーザのジェスチャーが実行されても、加熱調理器202は、ユーザのジェスチャーに基づいて、コンロバーナ10aの動作を制御しない。このため、ユーザは、第3除外範囲334aにおいて、ジェスチャーを実行しなくなる。従って、コンロバーナ10aが動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物180等に接触することを抑制することができる。この結果、加熱調理器202を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0096】また、コンロバーナ10aの火力が大きいほど、第3除外範囲334aが大きい。上記の構成によると、コンロバーナ10aの火力が大きいほど、コンロバーナ10aの近傍の第3除外範囲334aが大きくなる。このため、コンロバーナ10aが動作している状態において、ユーザの手が加熱対象物180等に接触することをより抑制することができる。従って、加熱調理器202を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0097】加熱調理器202は、さらに、スピーカ294を備え、制御部80は、スピーカ294の動作を制御可能である。制御部80は、ジェスチャー検知範囲の大きさが変更される場合(図12のS260でYES)に、ジェスチャー検知範囲の大きさが変更されたことをスピーカ294に報知させるように構成されている(S262)。上記の構成によると、ユーザは、ジェスチャー検知範囲の大きさが変更されたことを知ることができる。このため、ユーザが、第3除外範囲334aでジェスチャーを実行することを早期に抑制することができる。従って、加熱調理器202を利用するユーザの安全性をより高めることができる。
【0098】(対応関係) 第3除外範囲が、「第4の特定範囲」の一例である。
【0099】以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0100】(第1変形例)「加熱調理器」は、ガス燃焼式のビルトインコンロに限らず、例えば、IH調理器でもよい。
【0101】(第2変形例)上記の各実施例では、1台のカメラ92によって、ジェスチャー検知範囲、及び、侵入検知範囲を含む範囲を撮影している。これに限られず、複数台のカメラ92を用いてジェスチャー検知範囲、及び、侵入検知範囲を含む範囲を撮影するようにしてもよい。また、別の変形例では、カメラ92は、本体4を上方から撮影してもよい。
【0102】(第3変形例)各実施例において、「動作検出部」は、カメラ92に限定されない。例えば、赤外線センサ、TOF(Time Of Flightの略)方式を利用したセンサ、静電容量センサ等が、「動作検出部」であってもよい。
【0103】(第4変形例)第1実施例において、制御部80は、コンロバーナ10の動作状態に基づいて、ジェスチャー検知範囲を変更しなくてもよい。本変形例では、図6の処理を省略可能である。加熱調理器2は、加熱調理器2の電源がONされる場合に、基準範囲情報86のジェスチャー検知範囲110を示す3次元画像150を本体4上に表示すればよい。
【0104】(第5変形例)各実施例において、コンロバーナ10aの火力の大きさに関わらず、第3除外範囲が同じであってもよい。
【0105】(第6変形例)第1実施例において、制御部80は、図6のS52において、除外範囲を、侵入検知範囲に付加しなくてもよい。本変形例では、制御部80は、除外範囲とジェスチャー検知範囲の境界線上に3次元画像が結像されるように、LED96a、96bを駆動させる。本変形例では、制御部80は、除外範囲で、ユーザのジェスチャーを検知しても、コンロバーナ10の動作を制御しない。
【0106】(第7変形例)第1実施例において、図6のS52が終了した後に、処理がS56に進んでもよい。本変形例では、制御部80は、ジェスチャー検知範囲、及び、侵入検知範囲が再設定されても、メモリ82内の基準範囲情報86のジェスチャー検知範囲及び侵入検知範囲を利用した3次元画像150を本体4上に表示する。即ち、ジェスチャー検知範囲とジェスチャー実行範囲とが異なり得る。
【0107】(第8変形例)第1実施例において、制御部80は、除外範囲が特定される場合に、3次元画像によって示されるジェスチャー実行範囲のみを変更し、ジェスチャー検知範囲を変更しなくてもよい。
【0108】(第9変形例)図6、図12のS22を省略可能である。本変形例では、制御部80は、コンロバーナ10aに載置されている加熱対象物180の大きさに応じて除外範囲を特定しない。
【0109】(第10変形例)図6、図12のS24、S26を省略可能である。本変形例では、制御部80は、コンロバーナ10aに載置されている加熱対象物180が所定温度以上の場合でも、第2除外範囲は特定しない。
【0110】(第11変形例)図6、図12のS52において、制御部80は、1個のコンロバーナ10に対応する除外範囲が2個以上特定されている場合、2個以上の除外範囲を足し合わせてもよい。
【0111】(第12変形例)「画像」は、3次元画像に限定されず、2次元画像であってもよい。
【0112】本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0113】2 :加熱調理器 4 :本体 4a :前面 6 :天板 8 :五徳 10 :コンロバーナ 12 :センサ 20 :グリル庫 20a :グリルバーナ 22 :グリル扉 24 :コンロ操作部 26 :グリル操作部 40 :電源スイッチ 42 :加熱量操作部 44 :パネル操作部 46 :コンロ表示部 48 :コンロ操作部 60 :加熱量操作部 62 :パネル操作部 64 :グリル表示部 66 :グリル操作部 80 :制御部 82 :メモリ 84 :プログラム 86 :基準範囲情報 88 :ジェスチャーリスト 90 :透過窓 92 :カメラ 94 :導光板 96 :LED 110、112、114、116、118:ジェスチャー検知範囲 120a、122a、124a、126a:第1侵入検知範囲 120b:第2侵入検知範囲 120c :第3侵入検知範囲 132a :第1除外範囲 134a :第3除外範囲 136a :第2除外範囲 150、152、154、156:3次元画像 180 :加熱対象物 202 :加熱調理器 294 :スピーカ 314 :ジェスチャー検知範囲 324a :第1侵入検知範囲 334a :第3除外範囲
ど真ん中加熱調理器
特開2019-002576 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 澁谷 光司 / 出願日: 2017-06-09 / 公開日: 2019-01-10 / 検索5位 / 近遠二領域の併設派
アプローチ: 近い侵入範囲で火力絞り、遠い範囲でジェスチャー操作 バーナ近傍の第1範囲に物体が侵入したら動作中の火力を絞り、バーナより離れた第2範囲に物体が入ったら動作(ジェスチャー)を抽出して点火・消火・火力増減などを実行する。離れた位置で操作させることで引火のおそれを減らす。
▸ 示唆: メモのアイデアの幹(近い領域=安全、遠い領域=ジェスチャー操作)と同じ構成で、先にやられている文献。差別化は手の動く方向(右=強火/左=弱火)を火力の増減に割り当てる点などに限られる。
AIが精読したのは全57段落のうち検索が当てた10チャンク(29段落・51%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#3本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
【0002】特許文献1には、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える加熱調理器が開示されている。制御部は、状態検出部によって検出される状態に基づいて、加熱部の動作中に、加熱部の周囲の所定の検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣など)が侵入したと判断される場合に、加熱部の火力を絞る制御を行う。このような制御を行うことにより、検知範囲内に侵入した物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することの抑制を図っている。
【0003】特開2015−230148号公報
【0004】特許文献1の技術では、物体の動作(例えばジェスチャー)を抽出し、物体の動作に基づいて加熱部に関係する処理(例えば点火、消火、火力増減等)を実行することについては考慮されていない。
【0005】本明細書では、物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、物体の動作に基づく加熱部に関係する処理を実行することができる技術を提供する。
【0006】本明細書が開示する加熱調理器は、本体と、前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第1加熱部と、前記第1加熱部の周囲の所定範囲の状態を検出する状態検出部であって、前記所定範囲は、前記第1加熱部の近傍の第1範囲と、前記第1範囲よりも前記第1加熱部から離れた範囲である第2範囲と、を含む、前記状態検出部と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第1加熱部の動作中に、前記第1範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第1加熱部の火力を絞り、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記物体の動作を抽出し、抽出された動作に基づいて前記第1加熱部に関係する処理を実行する。
【0007】#8この構成によると、加熱調理器は、第1加熱部の動作中に第1範囲内に物体(人体、着衣等)が侵入する場合に、動作中の第1加熱部の火力を絞ることにより、物体に炎が引火する事態が発生することを抑制することができる。そして、加熱調理器は、第2範囲内に物体が侵入する場合に、物体の動作(例えばジェスチャー)を抽出し、抽出された動作に基づいて第1加熱部に関係する処理(例えば、点火、消火、火力の増減等)を実行することができる。また、第2範囲は、第1範囲よりも第1加熱部から離れた範囲であるため、第1加熱部に関係する物体の動作は、物体への引火のおそれが少ない範囲内で行われる。従って、上記の構成によると、物体に第1加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、物体の動作に基づく第1加熱部に関係する処理を実行することができる。
【0008】前記第2範囲は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部よりも前記手前側寄りの範囲に設けられてもよい。
【0009】この構成によると、第2範囲が手前側寄りの範囲に設けられるため、加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザにとって、第2範囲内で物体を動作させ易く、第1加熱部に関係する処理を実行させ易くなる。
【0010】#10前記加熱調理器は、前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第2加熱部をさらに備えてもよい。前記第2加熱部は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部の側方に設けられていてもよい。前記所定範囲は、前記第2加熱部の近傍の第3範囲をさらに含んでいてもよい。前記第2範囲は、前記第1範囲よりも前記第1加熱部から離れた範囲であるとともに前記第3範囲よりも前記第2加熱部から離れた範囲であり、かつ、前記本体を前記手前側から見る場合において、前記第1加熱部と前記第2加熱部との間の範囲に設けられていてもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2加熱部の動作中に、前記第3範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第2加熱部の火力を絞り、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記物体の動作を抽出し、抽出された動作に基づいて、前記第1加熱部及び前記第2加熱部に関係する処理を実行してもよい。
【0011】この構成による場合、加熱調理器が、第1及び第2加熱部の2つの加熱部を備える場合においても、物体に両加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、物体の動作に基づいて両加熱部に関係する処理を実行することができる。
【0012】#7あるいは、前記加熱調理器は、前記本体の上部に設けられ、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する第2加熱部をさらに備えてもよい。前記第2加熱部は、前記本体を、前記加熱調理器を用いて調理を行う際のユーザが位置する側である手前側から見る場合において、前記第1加熱部の側方に設けられていてもよい。前記所定範囲は、前記第2加熱部の近傍の第3範囲と、前記第3範囲よりも前記第2加熱部から離れた範囲である第4範囲と、をさらに含んでいてもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第2加熱部の動作中に、前記第3範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記第2加熱部の火力を絞り、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記第4範囲内に前記物体が侵入したと判断される場合に、前記物体の動作を抽出し、抽出された動作に基づいて、前記第2加熱部に関係する処理を実行してもよい。
【0013】この構成によると、加熱調理器が、第1及び第2加熱部の2つの加熱部を備える場合においても、物体に両加熱部の炎が引火する事態が発生することを抑制することができる。また、第2範囲内の物体の動作に基づいて第1加熱部に関係する処理を実行し、第4範囲内の物体の動作に基づいて第2加熱部に関係する処理を実行することができるため、第1加熱部に関係する処理と第2加熱部に関係する処理とを異なる範囲内における物体の動作によって行わせることができる。
【0014】加熱調理器2を手前側から奥側に向かって見た様子を示す斜視図。 カメラ80周辺を示す断面説明図。 加熱調理器2の制御構成を示すブロック図。 制御部110が実行する調理器制御処理を示すフローチャート。 第1実施例の侵入検知範囲130a、130b、130b及びジェスチャー検知範囲140を示す斜視説明図。 ジェスチャーリストの内容を説明する説明図。 第2実施例の侵入検知範囲130a、130b、130b及びジェスチャー検知範囲240a、240b、240cを示す斜視説明図。
【0015】(第1実施例) (加熱調理器2の構成) 図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図3参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
【0016】加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
【0017】図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、天板6の上方全体、及び、本体4の手前側を広範囲に亘って撮像する。カメラ80の撮像範囲には、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲も含まれる。また、カメラ80は、上記の撮像範囲を継続的に撮像している。
【0018】カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
【0019】各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
【0020】コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
【0021】パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、加熱時間操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。加熱時間操作部52aは、コンロバーナ10aの加熱時間(例えば、5分)を設定するための操作部である。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。加熱時間操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。
【0022】グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20a(図3参照)の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
【0023】パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
【0024】続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、及び、加熱時間操作部52b、52cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
【0025】加熱調理器2は、制御部110及びメモリ120を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、メモリ120に記憶されたプログラムに従って様々な処理(例えば図4の調理器制御処理等)を実行する。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。メモリ120には、後述のジェスチャーリスト(図6参照)が記憶されている。
【0026】#1(調理器制御処理) 続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110が実行する調理器制御処理について説明する。調理器制御処理は、動作中のコンロバーナ10a、10b、10cの近傍の所定の侵入検知範囲に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣等)が侵入した場合に、火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。また、調理器制御処理は、天板6の上方近傍であって、上記の侵入検知範囲とは異なる所定のジェスチャー検知範囲内に物体が存在する場合に、その物体の動作(即ちジェスチャー)を抽出し、抽出されたジェスチャーに基づいてコンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理(点火、消火、火力増減等)を行うための処理でもある。加熱調理器2の電源スイッチ40が操作されて加熱調理器2の電源がオンされると、制御部110は図4の処理を開始する。
【0027】#9S10では、制御部110は、図5に示すような所定の侵入検知範囲130a、130b、130c、及び、所定のジェスチャー検知範囲140を設定する。侵入検知範囲130a、130b、130cは、コンロバーナ10a、10b、10cのそれぞれの周囲に設けられる所定の領域であり、コンロバーナ10a、10b、10cが動作している間にその範囲内に加熱対象物(例えばユーザの手や着衣等)が不意に侵入すると、引火等が起こる可能性がある領域である。ジェスチャー検知範囲140は、侵入検知範囲130a、130b、130cとは異なる領域であって、侵入検知範囲130a、130b、130cよりもコンロバーナ10a、10b、10cから離れた位置に設けられる領域である。図5の例では、ジェスチャー検知範囲140は、天板6の上方のうち、侵入検知範囲130a、130b、130cの間及び手前側の範囲に設けられる。ジェスチャー検知範囲140の一部は、天板6の外側のユーザ寄りの範囲に達している。ジェスチャー検知範囲140は、内部に存在する物体の動作(即ちジェスチャー)を抽出するための範囲である。S10で設定される侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140の設定位置及び大きさは、予め定められている。侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140は、いずれも、カメラ80の撮像範囲に含まれている。図4のS10を終えると、制御部110は、S12及びS20の監視を開始する。
【0028】#6S12では、制御部110は、ジェスチャー検知範囲140に物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S12では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S10で設定されたジェスチャー検知範囲140内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。カメラ80が、ジェスチャー検知範囲140内にユーザの着衣などの物体が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S12でYESと判断し、S14に進む。
【0029】S14では、制御部110は、ジェスチャー検知範囲140に侵入した物体の動作(即ちジェスチャー)を抽出する。具体的に言うと、S14では、制御部110は、カメラ80によって継続的に撮影される画像に基づいて、ジェスチャー検知範囲140内の物体のジェスチャーを抽出する。
【0030】続くS16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーに応じた処理(例えば、いずれかのコンロバーナの点火、動作中のコンロバーナの消火、火力増減など)を実行する。具体的には、S16では、まず、制御部110は、予めメモリ120に記憶されたジェスチャーリスト(図6参照)を参照し、S14で抽出されたジェスチャーがジェスチャーリスト内に含まれる複数のジェスチャーのうちのいずれかと一致するか否かを判断する。そして、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーがジェスチャーリスト内に含まれる複数のジェスチャーのうちのいずれかと一致すると判断すると、当該一致するジェスチャーに対応する処理(コンロバーナの点火、消火等)を実行する。一方、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーがジェスチャーリスト内のジェスチャーのうちのいずれとも一致しないと判断する場合には何も処理を行わない。制御部110は、S16を終えると、S12、S20の監視に戻る。
【0031】図6を参照して、メモリ120に記憶されているジェスチャーリストについて説明しておく。本実施例では、ジェスチャーリストには、5個のジェスチャーと、各ジェスチャーに対応する処理とが含まれている。図6中の各ジェスチャーは、ジェスチャー検知範囲140内におけるユーザの手の動作を平面視した様子を示す。
【0032】手を前後動させるジェスチャーはコンロバーナの「点火」に対応する。ジェスチャーによって点火されるべきコンロバーナは、ジェスチャーが行われた位置に最も近いコンロバーナである。以下では、ジェスチャーに対応する処理が行われるべき対象のコンロバーナ(即ち、ジェスチャーが行われた位置に最も近いコンロバーナ)のことを「対象コンロバーナ」と呼ぶ場合がある。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を前後動させるジェスチャーであった場合、対象コンロバーナを点火する。ただし、対象コンロバーナが既に動作中(即ち点火済み)である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの動作状態を維持する。
【0033】手を左右に振るジェスチャーは、対象コンロバーナの「消火」に対応する。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を左右に振るジェスチャーであった場合、動作中の対象コンロバーナを消火する。ただし、対象コンロバーナが未動作である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの未動作状態を維持する。
【0034】手を時計回りに回転させるジェスチャーは、対象コンロバーナの「火力増加」に対応する。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を時計回りに回転させるジェスチャーであった場合、動作中の対象コンロバーナの火力を増加させる。ただし、対象コンロバーナが未動作である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの未動作状態を維持する。また、対象コンロバーナの火力が既に最大の場合には、対象コンロバーナの火力を最大に維持する。
【0035】手を反時計回りに回転させるジェスチャーは、対象コンロバーナの「火力減少」に対応する。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を反時計回りに回転させるジェスチャーであった場合、動作中の対象コンロバーナの火力を減少させる。ただし、対象コンロバーナが未動作である場合には、制御部110は、対象コンロバーナの未動作状態を維持する。また、対象コンロバーナの火力が既に最小の場合には、対象コンロバーナの火力を最小に維持する。
【0036】手を握ったり開いたりする動作を繰り返すジェスチャーは、「全消火」に対応する。「全消火」は、対象コンロバーナを含む動作中の全コンロバーナ10a、10b、10cを消火させることである。S16では、制御部110は、S14で抽出されたジェスチャーが手を握ったり開いたりする動作を繰り返すジェスチャーであった場合、全コンロバーナ10a、10b、10cを消火させる。ただし、未動作のコンロバーナについては、未動作状態を維持する。
【0037】図4のS20では、制御部110は、侵入検知範囲130a、130b、130cのうちのいずれかに加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S20では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S10で設定された侵入検知範囲130a、130b、130cのうちのいずれかにユーザの着衣などの物体が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S20でYESと判断し、S22に進む。なお、以下では、侵入検知範囲130a、130b、130cのうち、物体が侵入した侵入検知範囲のことを「特定侵入検知範囲」と呼び、コンロバーナ10a、10b、10cのうち、特定侵入検知範囲に対応するコンロバーナ(例えば、特定侵入検知範囲が図5の符号130aである場合におけるコンロバーナ10a)のことを「特定コンロバーナ」と呼ぶ場合がある。
【0038】S22では、制御部110は、特定コンロバーナが動作中であるか否かを判断する。この時点で特定コンロバーナが動作していない場合には、制御部110は、S22でNOと判断してS12、S20の監視に戻る。一方、この時点で特定コンロバーナが動作中である場合には、制御部110は、S22でYESと判断してS24に進む。
【0039】S24では、制御部110は、この時点における特定コンロバーナの火力が、所定の最小火力よりも大きいか否かを判断する。特定コンロバーナの最小火力とは、火力を最小限に小さくしたときの火力である。この時点における特定コンロバーナの火力が最小火力よりも大きい場合には、制御部110はS24でYESと判断してS26に進む。一方、この時点における特定コンロバーナの火力が最小火力である場合には、制御部110はS24でNOと判断してS28に進む。
【0040】#2S26では、制御部110は、特定コンロバーナの火力を減少させる。その後、制御部110は、S12、S20の監視に戻る。
【0041】S28では、制御部110は、特定コンロバーナを消火させる。この場合、制御部110は、S12、S20の監視に戻る。
【0042】制御部110は、加熱調理器2の電源がオフされるまで、上記のS12〜S28の各処理を繰り返し実行する。
【0043】以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、加熱調理器2は、特定コンロバーナの動作中に、特定侵入検知範囲内に物体(人体、着衣等)が侵入する場合に(図4のS20、S22でYES)、動作中の特定コンロバーナの火力を絞ることにより、物体に炎が引火する事態が発生することを抑制することができる(S26、S28)。そして、加熱調理器2は、ジェスチャー検知範囲140内に物体が侵入する場合に(S12でYES)、物体のジェスチャーを抽出し(S14)、抽出されたジェスチャーに基づいてコンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理(例えば、点火、消火、火力の増減等)を実行することができる(S16)。また、ジェスチャー検知範囲140は、侵入検知範囲130a、130b、130cよりもコンロバーナ10a、10b、10cから離れた位置に設けられるため、コンロバーナ10a、10b、10cに関係するジェスチャーは、物体への引火のおそれが少ない範囲内で行われる。従って、本実施例の加熱調理器2によると、物体にコンロバーナ10a、10b、10cの炎が引火する事態が発生することを抑制することができるとともに、物体のジェスチャーに基づくコンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理を適切に実行することができる。
◆ この文献の解決アプローチ
近い侵入範囲で火力絞り、遠い範囲でジェスチャー操作
文献: また、ジェスチャー検知範囲140は、侵入検知範囲130a、130b、130cよりもコンロバーナ10a、10b、10cから離れた位置に設けられるため、コンロバーナ10a、10b、10cに関係するジェスチャーは、物体への引火のおそれが少ない範囲内で行われる。
メモのアイデアの幹(近い領域=安全、遠い領域=ジェスチャー操作)と同じ構成で、先にやられている文献。差別化は手の動く方向(右=強火/左=弱火)を火力の増減に割り当てる点などに限られる。
【0044】#4また、本実施例では、ジェスチャー検知範囲140は、本体4の手前側寄りの範囲に設けられるため、加熱調理器2を用いて調理を行う際のユーザにとって、ジェスチャー検知範囲140内で物体(手など)を動作させ易く、コンロバーナ10a、10b、10cに関係する処理を実行させ易い。
【0045】また、本実施例では、ジェスチャー検知範囲140は、コンロバーナ10a、10b、10cの間の領域に設けられているとも言える。ユーザが1個のジェスチャー検知範囲140内でジェスチャーを行うことにより、3個のコンロバーナ10a、10b、10cのすべてに関係する処理を実行することができる。
【0046】コンロバーナ10aが「第1加熱部」の一例であり、コンロバーナ10bが「第2加熱部」の一例である。カメラ80が「状態検出部」の一例である。カメラ80の撮像範囲が「所定範囲」の一例である。侵入検知範囲130aが「第1範囲」の一例であり、ジェスチャー検知範囲140が「第2範囲」の一例であり、侵入検知範囲130bが「第3範囲」の一例である。
【0047】(第2実施例) 第2実施例について、図7を参照して、第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例の加熱調理器2も、基本的な構成及び制御部110による処理内容(図6参照)は第1実施例とほぼ共通する。本実施例は、図6のS10で設定されるジェスチャー検知範囲の位置及び数が、第1実施例とは異なる。
【0048】#5図7に示すように、本実施例では、侵入検知範囲130a、130b、130cのそれぞれの手前側の領域に、ジェスチャー検知範囲240a、240b、240cが設けられている。ジェスチャー検知範囲240aは、コンロバーナ10aに対応する。ジェスチャー検知範囲240a内でジェスチャーが行われると、ジェスチャーに対応する処理が、コンロバーナ10aに対してのみ行われる。ジェスチャー検知範囲240bとコンロバーナ10bとの関係、及び、ジェスチャー検知範囲240cとコンロバーナ10cとの関係も同様である。
【0049】本実施例によると、加熱調理器2は、例えば、ジェスチャー検知範囲240a内の物体のジェスチャーに基づいてコンロバーナ10aに関係する処理を実行し、ジェスチャー検知範囲240b内の物体のジェスチャーに基づいてコンロバーナ10bに関係する処理を実行することができる。そのため、コンロバーナ10aに関係する処理とコンロバーナ10bに関係する処理とを異なる範囲内における物体のジェスチャーによって行わせることができる。
【0050】侵入検知範囲130aが「第1範囲」の一例であり、ジェスチャー検知範囲240aが「第2範囲」の一例であり、侵入検知範囲130bが「第3範囲」の一例であり、ジェスチャー検知範囲240bが「第4範囲」の一例である。
【0051】以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0052】(変形例1)上記の各実施例では、1台のカメラ80によって、侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)を含む範囲を撮影している。これに限られず、複数台のカメラ80を用いて侵入検知範囲130a、130b、130c及びジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)を含む範囲を撮影するようにしてもよい。
【0053】(変形例2)上記の各実施例では、制御部110は、カメラ80の撮影画像に基づいて、物体がジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)、及び、侵入検知範囲130a、130b、130cに侵入したか否かを判断している。しかしながら、天板6上の様子を検出する要素は、カメラ80に限られず、任意の検出要素を用いてもよい。例えば、物体がジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)、及び、侵入検知範囲130a、130b、130cに侵入したか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて赤外線センサを用いてもよい。制御部110は、赤外線センサの検出値に基づいて、物体がジェスチャー検知範囲140(240a、240b、240c)、及び、侵入検知範囲130a、130b、130cに侵入したか否かを判断してもよい。この変形例における赤外線センサも「状態検出部」の一例である。
【0054】(変形例3)上記の例では、図6のジェスチャーリストには、5個のジェスチャーと対応する処理が含まれる。しかしながら、図6のジェスチャーリストに含まれる各ジェスチャー及び対応する処理は一例に過ぎず、これら以外のジェスチャー及び対応する処理が含まれていてもよい。また、ジェスチャーと対応する処理との関係も一例に過ぎず、任意のジェスチャーが任意の処理に対応していてもよい。
【0055】(変形例4)制御部110は、上記の調理器制御処理(図4参照)の実行中に、ジェスチャー検知範囲内への物体の侵入(S12でYES)と、特定侵入検知範囲内への物体の侵入(S20でYES)と、が同時に検出される場合には、特定侵入検知範囲への物体の侵入に伴う処理(S22〜S28)を優先的に実行するようにしてもよい。
【0056】本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0057】2 :加熱調理器 4 :本体 4a :前面 6 :天板 8a :五徳 8b :五徳 8c :五徳 10a :コンロバーナ 10b :コンロバーナ 10c :コンロバーナ 12a :センサ 12b :センサ 12c :センサ 20 :グリル庫 20a :グリルバーナ 22 :グリル扉 24 :コンロ操作部 26 :グリル操作部 40 :電源スイッチ 42a :加熱量操作部 42b :加熱量操作部 42c :加熱量操作部 43a :LED発光部 43b :LED発光部 43c :LED発光部 44 :パネル操作部 46 :表示部 48a :加熱温度操作部 48b :加熱温度操作部 50a :自動調理選択操作部 50b :自動調理選択操作部 52a :加熱時間操作部 52b :加熱時間操作部 52c :加熱時間操作部 54 :レシピ選択操作部 56 :調理状態操作部 60 :加熱量操作部 61 :LED発光部 62 :パネル操作部 64 :表示部 66 :自動調理選択操作部 68 :レシピ選択操作部 70 :調理状態操作部 80 :カメラ 84 :表示部 90 :透過窓 110 :制御部 120 :メモリ 130a :侵入検知範囲 130b :侵入検知範囲 130c :侵入検知範囲 140 :ジェスチャー検知範囲 240a :ジェスチャー検知範囲 240b :ジェスチャー検知範囲 240c :ジェスチャー検知範囲
ど真ん中加熱調理器
特開2019-143821 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 秦 紳一朗 / 出願日: 2018-02-16 / 公開日: 2019-08-29 / 検索17位 / 近遠二領域の併設派
アプローチ: 共通赤外センサで接近制限とジェスチャー操作 天板下の赤外線物体検出センサの受光レベル変化から、手や衣服が制限距離(10cm)まで接近したら火力制限や消火を行い、同じセンサで手の動き(センサ別の変動パターン)を判別してモード切替や消火などの操作指示にも使う。
▸ 示唆: 接近時の安全制限と手の動きによる操作を同じセンサで両立する点で発案メモの幹に近く、先行されている感が強い。差別化には距離帯の二領域化や動き方向による火力増減の割当てが焦点になる。
AIが精読したのは全57段落のうち検索が当てた10チャンク(29段落・51%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、加熱調理器、特に、天板上に載置された被加熱物を加熱する加熱調理器に関する。
【0002】従来、天板上の所定の加熱位置に鍋やフライパン等の被加熱物を載置し、加熱手段により加熱する加熱調理器において、上記加熱位置に立設された鍋底温度センサが上下に移動するのに合わせてオンオフする鍋検知センサを備え、鍋検知センサのオンオフ情報に基づいて上記加熱位置に被加熱物が載置されているか否かを検出するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1から3参照)。
【0003】特開2016−8722号公報 特開2000−291958号公報 特開平8−86445号公報
【0004】この種の加熱調理器は、加熱位置から被加熱物が撤去された場合に加熱手段の出力を一定以下に制限したり、加熱位置に被加熱物が載置されていない場合に加熱手段の出力を禁止したりする機能を備えている。しかしながら、上記従来の加熱調理器では、鍋底温度センサが可動部の変形や付着汚れなどによって正常に上下移動しなくなると、被加熱物の載置や撤去を正確に検出できず、加熱手段の出力が被加熱物の載置や撤去に応じて適切に制御されなくなる虞があった。
【0005】本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、被加熱物の載置や撤去に応じて加熱手段の出力を制御する機能を備えた加熱調理器において、動作安定性の向上を図ることにある。
【0006】本発明は、器具本体の上面部を構成する天板と、天板上の所定の加熱位置に載置された被加熱物を加熱する複数の加熱手段とを備えた加熱調理器であって、天板に設けられた透光部の下面側に設けられ、天板上の物体の動きを検出する複数の物体検出手段と、物体検出手段の検出結果に応じて加熱手段の出力を制御する制御手段とを備え、物体検出手段は、透光部を通して天板上へ検出光を発光する発光手段と、天板上の物体に反射し透光部を通して戻ってくる検出光を受光する受光手段とを備え、制御手段は、各物体検出手段による検出光の受光レベルがそれぞれ基準レベルから変化した度合に基づいて、何れの加熱手段に対応する加熱位置に被加熱物が載置されたかを判定する載置判定手段を備えたものである。
【0007】上記加熱調理器において、物体検出手段による検出光の発光および受光は、天板に設けられた透光部を通して行われる。そのため、天板上に載置された被加熱物の重みによって天板が撓み、物体検出手段と透光部との距離が変動すれば、物体検出手段による検出光の受光レベルが変動する。そこで、本発明では、複数の物体検出手段による検出光の受光レベルのそれぞれの変化度合に基づいて、各加熱位置における被加熱物の載置や撤去を検出するようにした。これにより、既述従来の加熱調理器のように可動部の変形や付着汚れなどを起因として被加熱物の載置や撤去を検出し損なう虞がないから、天板上の所定の加熱位置に被加熱物が載置されているか否かを正確に検出することが可能である。
【0008】好ましくは、上記加熱調理器において、載置判定手段は、受光レベルが基準レベルから所定以上変化した変動状態が所定時間以上継続した場合、前記加熱位置に被加熱物が載置された状態であると判定する。
【0009】物体検出手段による検出光の受光レベルは、被加熱物や使用者の手などの物体が天板上方の空間で移動したときにも変化する。そこで、上記加熱調理器では、受光レベルが基準レベルから所定以上変化した状態(変動状態)が所定時間以上継続すれば、天板上方で物体が移動したと判定するのではなく、天板上に被加熱物が載置された状態であると判定するようにした。これにより、天板上の所定の加熱位置に被加熱物が載置されているか否かをより正確に検出することが可能である。
【0010】好ましくは、上記加熱調理器において、制御手段は、個々の物体検出手段による検出光の受光レベルの変化情報を、器具の操作指示として判別する操作指示判別手段を備える。
【0011】このものでは、天板上の各加熱位置における被加熱物の載置や撤去、各加熱位置への使用者の手や衣服の接近に加え、加熱調理器の操作指示に対応する使用者の手の動きを、共通の物体検出手段を用いて検出できるから、全体構造の簡素化を図ることが可能である。
【0012】好ましくは、上記加熱調理器において、制御手段は、前記加熱位置における被加熱物の載置又は撤去が検出された場合に、前記基準レベルを補正する基準補正手段を備える。
【0013】上記のように、物体検出手段による検出光の受光レベルは、天板上に被加熱物が載置されているか否かによって変動する。そのため、天板上に被加熱物が載置された状態であるにもかかわらず、天板上に被加熱物が載置されていないときの基準レベルに基づいて受光レベルの変化度合を判定すれば、各加熱位置への使用者の手や衣服の接近、加熱調理器の操作指示に対応する使用者の手の動きなど、天板上での物体の動きを正確に検出できない場合がある。しかしながら、本発明によれば、被加熱物の載置又は撤去がなされるのに合わせて基準レベルが補正され、その補正された基準レベルに基づいて受光レベルの変化度合を判定できるから、天板上の物体の動きを正確に検出することが可能である。
【0014】以上のように、本発明によれば、天板上の所定の加熱位置に被加熱物が載置されているか否かを正確に検出できるから、その検出結果に応じて加熱手段の出力を適切に制御することができ、動作安定性が向上する。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の概略上方視図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の概略構成図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の物体検出センサの概略構成図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器における物体に対する物体検出センサからの距離と受光レベルとの関係を示す表である。
【0016】次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
【0017】図1から図3に示すように、本発明の実施の形態に係る加熱調理器1は、キッチンのカウンタトップ4に開設された取付口40に落とし込み状態で設置される所謂ビルトインコンロであり、器具本体10の上面部を構成する天板11の上面側に、加熱手段として複数(ここでは、3つ)のコンロバーナ21A,21B,21Cが配設されている。
【0018】カウンタトップ4の前縁部41側に面する器具本体10の側面部(以下、「本体前面」という)12には、加熱調理器1の電源をオンオフするための電源スイッチ13と、上記各コンロバーナ21A,21B,21Cの点火や消火、火力の切替を行うための点消火操作子14A,14B,14Cとが設けられている(図1および図3参照)。尚、本明細書では、本体前面12を加熱調理器1の正面とし、器具本体10を本体前面12側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
【0019】本実施の形態では、天板11の左前寄りの位置に標準火力のコンロバーナ(以下、「左バーナ」ともいう)21Aが配設され、天板11の右前寄りの位置に標準バーナ21Aより最大火力が大きい大火力のコンロバーナ(以下、「右バーナ」ともいう)21Bが配設され、天板11の中央後寄りの位置に左バーナ21Aより最大火力が小さい小火力のコンロバーナ(以下、「後バーナ」ともいう)21Cが配設されている。コンロバーナ21A,21B,21Cはそれぞれ、器具本体10内に組み込まれたバルブユニット20(図3参照)を介して燃料ガスが供給され、その燃料ガスと空気の混合ガスを燃焼させるように構成されている。
【0020】天板11の上面における各コンロバーナ21A,21B,21Cの配設位置にはそれぞれ、鍋やフライパン等の被加熱物(以下、「調理具」という)5を支持する五徳15が載置されている。
【0021】#5コンロバーナ21A,21B,21Cの中央部には、五徳15上に載置された調理具5の底部に接触し、調理具5の温度状態を検出する鍋底温度センサ22A,22B,22Cが立設されている。コンロバーナ21A,21B,21Cの外周部に設けられた図示しない炎孔の外側には、炎孔周辺にて火花放電する点火プラグ23と、炎孔外側における燃焼炎の有無を検出する炎検知センサ24A,24B,24Cとが設けられている。
【0022】器具本体10内における天板11の下面側中央前寄りの位置には、加熱調理器1の動作状態や設定情報を表示する表示パネル26が組み込まれている。天板11は、耐熱性および耐衝撃性の高いガラス板で形成されており、表示パネル26は、天板11の中央前寄りの位置に設けられた表示用の透光部(以下、「表示窓」という)16に下面側から対向して配設されている。
【0023】器具本体10内における天板11の下面側左前寄りの位置、右前寄りの位置、および中央前寄りの位置にはそれぞれ、天板11上の所定領域(ここでは、左バーナ21Aおよび右バーナ21Bそれぞれの前方の空間)における使用者の手や衣服などの物体Tの動きを赤外線により検出するための物体検出センサ27A,27B,27Cが設けられている。
【0024】左側の物体検出センサ(以下、「左側物体検出センサ」ともいう)27Aは、天板11の左前寄りの位置に設けられたセンサ用の透光部(以下、「受発光窓」という)17Aに下面側から対向して配設され、右側の物体検出センサ(以下、「右側物体検出センサ」ともいう)27Bは、天板11の右前寄りの位置に設けられた受発光窓17Bに下面側から対向して配設されている。中央の物体検出センサ(以下、「中央物体検出センサ」ともいう)27Cは、表示パネル26と共に表示窓16に下方から対向して配設されている。
【0025】バルブユニット20の電磁弁、電源スイッチ13、点消火操作子14A,14B,14Cのスイッチ機構部、点火プラグ23に高電圧を印加するイグナイタ、鍋底温度センサ22A,22B,22C、炎検知センサ24A,24B,24C、表示パネル26、および物体検出センサ27A,27B,27Cは何れも、器具本体10の内部に組み込まれた主制御回路3に有線接続されている(図3参照)。
【0026】図4に示すように、物体検出センサ27A,27B,27Cは、物体Tの動きを検出するための検出光(以下、「赤外線検出光」という)を、対応する透光部(表示窓16又は受発光窓17A,17B)を通して上記所定領域へ発光する発光手段としての赤外線発光部271と、物体Tに反射した赤外線検出光を対応する透光部(表示窓16又は受発光窓17A,17B)を通して受光する受光手段としての赤外線受光部272とを備えている。即ち、物体検出センサ27A,27B,27Cは、一対の赤外線発光部271および赤外線受光部272を備えている。
【0027】#7主制御回路3は、電源スイッチ13による電源のオン操作やオフ操作に応じて加熱調理器1の電源のオンオフを制御する電源制御部301、点消火操作子14A,14B,14Cによる点火操作や消火操作、火力の切替操作等に応じてコンロバーナ21A,21B,21Cの火力を制御するバーナ制御部302、炎検知センサ24A,24B,24Cの出力値に基づいて対応するコンロバーナ21A,21B,21Cの点火や消火を判定する点消火判定部303、加熱調理器1の動作モードを複数のモードの中から選択し設定する動作設定部(図示しない)等の回路構成を備えている。
【0028】さらに、主制御回路3は、赤外線発光部271から一定の赤外線検出光を出力させる発光制御部311、赤外線受光部272による赤外線検出光の受光レベルが設定された基準レベルから変化した度合(変化量)に基づいて天板11上の物体Tの動きを判定する変動判定部312、各物体検出センサ27A,27B,27Cによる赤外線検出光の受光レベルがそれぞれ基準レベルから変化した度合に基づいて何れのコンロバーナ21A,21B,21Cに対応する加熱位置に調理具5が載置されたかを判定する載置判定手段としての載置判定部313、電源のオンやコンロバーナ21A,21B,21Cの点火、調理具5の載置、撤去など加熱調理器1の動作状態が所定条件を満たしたか否かを監視する動作状態監視部314、上記所定条件を満たした場合に上記基準レベルを補正する基準補正手段としての基準補正部315等の回路構成を備えている。
【0029】#1変動判定部312は、上記受光レベルの変化度合に基づき、使用者の手や衣服などの物体Tが上記所定領域に所定の制限距離まで接近したか否かを判定する接近判定機能と、コンロバーナ21A,21B,21Cの消火や動作モードの切替など加熱調理器1の操作指示として天板11上の所定領域における使用者の手の動き(物体Tの動き)を判別するジェスチャー操作判別機能とを有している。即ち、変動判定部312が本発明の操作指示判別手段に対応する。
【0030】バーナ制御部302は、変動判定部312によって物体Tが上記所定領域に所定の制限距離まで接近したと判定された場合に、対応する左バーナ21A又は右バーナ21Bの火力を制限する出力制限機能を有している。
【0031】物体検出センサ27A,27B,27Cによる赤外線検出光の受光レベルの変化について、その一例を図4および図5に基づいて説明する。
【0032】電源スイッチ13によって加熱調理器1の電源がオンにされたとき、何れの五徳15上にも調理具5が載置されておらず、且つ、所定領域への物体Tの接近もない状態、即ち、使用前の通常の状態(以下、「鍋なし標準状態」という)であれば、物体検出センサ27A,27B,27Cにおける赤外線検出光の受光レベルはそれぞれ「19600」を示し、動作状態監視部314は、基準補正部315にこの値を各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定させる。
【0033】鍋なし標準状態のときに、例えば左側物体検出センサ27Aの上方約「20cm」の距離に使用者の手や衣服などの物体Tが接近すれば、左側物体検出センサ27Aの受光レベルは「20300」に上昇する。即ち、鍋なし標準状態のときから受光レベルが「700」上昇する。
◆ この文献の解決アプローチ
共通赤外センサで接近制限とジェスチャー操作
文献: コンロバーナ21A,21B,21Cの消火や動作モードの切替など加熱調理器1の操作指示として天板11上の所定領域における使用者の手の動き(物体Tの動き)を判別するジェスチャー操作判別機能
接近時の安全制限と手の動きによる操作を同じセンサで両立する点で発案メモの幹に近く、先行されている感が強い。差別化には距離帯の二領域化や動き方向による火力増減の割当てが焦点になる。
【0034】#2その後さらに、物体Tが左側物体検出センサ27Aの上方約「15cm」の距離に接近すれば、左側物体検出センサ27Aの受光レベルは「21500」に上昇する。即ち、物体Tとの距離が20cmのときからさらに受光レベルが「1200」上昇する。
【0035】そしてさらに、物体Tが左側物体検出センサ27Aの上方約「10cm」の距離に接近すれば、左側物体検出センサ27Aの受光レベルは「24000」に上昇する。即ち、物体Tとの距離が15cmのときからさらに受光レベルが「2500」上昇する。
【0036】変動判定部312は、物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇すれば、対応する左バーナ21A又は右バーナ21Bに対して制限距離(ここでは、10cm)まで物体Tが近づいたとして、バーナ制御部302に、左バーナ21A又は右バーナ21Bの火力を一定以下に制限させる(ここでは、消火状態で維持させる)。従って、上記加熱調理器1では、電源がオンにされた後、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、左バーナ21Aに対応する点消火操作子14Aによって点火操作が行われても、左バーナ21Aを点火させず、消火状態で維持する。また、右側物体検出センサ27Bの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、右バーナ21Bの点火を制限し、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、右バーナ21Aおよび左バーナ21Bの点火を共に制限する。
【0037】#4加熱調理器1の電源がオンにされた後、点消火操作子14A,14B,14Cによって点火操作がなされ、何れかのコンロバーナ21A,21B,21Cが点火された場合、動作状態監視部314は、基準補正部315にそのときの物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルをそれぞれ、各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定させる。即ち、上記加熱調理器1では、鍋なし標準状態のときに、例えば左バーナ21Aの点火が炎検知センサ24Aによって検出された場合は、そのときの物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベル「19600」がそれぞれ、各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定される。
【0038】そして上記のように、例えば左バーナ21Aが点火された後、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇すれば、変動判定部312は、物体Tが左バーナ21Aに対して制限距離(ここでは、10cm)まで近づいたとして、バーナ制御部302に、左バーナ21Aを自動消火させる。
【0039】尚、上記加熱調理器1では、鍋なし標準状態のときであっても、点消火操作子14A,14B,14Cによって点火操作が行われれば、コンロバーナ21A,21B,21Cは点火され、そのときの受光レベルが基準レベルとして再設定されるように構成されているが、点消火操作子14A,14B,14Cによって点火操作が行われたときに、その点火操作されたコンロバーナ21A,21B,21Cに対応する加熱位置が鍋なし標準状態である場合は、コンロバーナ21A,21B,21Cを点火させず、上記のように点火時の基準レベルの再設定も行わないものとしてもよい。
【0040】#6図示しないが、加熱調理器1の電源がオンにされた後、鍋なし標準状態のときに、例えば左側物体検出センサ27Aおよび右側物体検出センサ27Bそれぞれの上方所定距離(例えば、約「5cm」)以下まで使用者の手(物体T)が近づけられた場合は、左側物体検出センサ27Aおよび右側物体検出センサ27Bの受光レベルが共に基準レベルから「10000」以上上昇する。一方、中央物体検出センサ27Cの受光レベルは基準レベルから殆ど変動しない。
【0041】そこで、変動判定部312は、加熱調理器1の電源がオンにされた状態で、左側物体検出センサ27Aおよび右側物体検出センサ27Bの受光レベルが共に基準レベルから「10000」以上上昇し、且つ、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが基準レベルと略同一の状態が所定時間以上(例えば、5秒以上)継続すれば、加熱調理器1の各種の初期設定を可能とする業者設定モードへの切替が指示されたとして、主制御回路3の図示しない動作設定部に、加熱調理器1の動作モードを業者設定モードに切り替えさせる。
【0042】また、上記のように、何れかのコンロバーナ21A,21B,21Cが点火された後、中央物体検出センサ27Cの上方所定距離(例えば、約「5cm」)以下まで使用者の手(物体T)が近づけられた場合は、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが基準レベルから「10000」以上上昇する。一方、左側物体検出センサ27Aおよび右側物体検出センサ27Bの受光レベルは共に基準レベルから殆ど変動しない。
【0043】#9そこで、変動判定部312は、少なくとも何れか一つのコンロバーナ21A,21B,21Cが点火された状態で、中央物体検出センサ27Cの受光レベルのみ基準レベルから「10000」以上上昇すれば、コンロバーナ21A,21B,21Cの消火が指示されたとして、バーナ制御部302に、燃焼中のコンロバーナ21A,21B,21Cを全て強制的に消火させる。
【0044】加熱調理器1の電源がオンにされた後、鍋なし標準状態のときに、例えば左バーナ21Aの五徳15上に調理具5が載置された場合は、調理具5の重みによって、特に左側物体検出センサ27Aの上域における天板11の撓み度合が大きくなり、左側物体検出センサ27Aと天板11の受発光窓17Aとの距離が変動する。その結果、赤外線発光部271から発せられた赤外線検出光の反射方向や屈折方向が鍋なし標準状態のときと異なる方向に変化し、赤外線受光部272における赤外線検出光の受光レベルが「5100」にまで低下する。またこのとき、天板11の右側物体検出センサ27Bおよび中央物体検出センサ27Cの上域もそれぞれ撓みが生じるため、それぞれの受光レベルも所定値(図示しないが、例えば、右側物体検出センサ27Bの受光レベルが「13000」、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが「7500」)まで低下する。
【0045】そこで、載置判定部313は、鍋なし標準状態のときに、例えば左側物体検出センサ27Aの受光レベルが基準レベルから「14000」以上、右側物体検出センサ27Bの受光レベルが「6000」以上、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが「12000」以上低下した変動状態がそれぞれ所定時間以上(例えば、5秒以上)継続すれば、左バーナ21Aの五徳15上に調理具5が載置された「鍋あり状態」であると判定する。また、動作状態監視部314は、基準補正部315にそのときの各物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルをそれぞれの基準レベルとして設定させる。
【0046】一方、右側物体検出センサ27Bの受光レベルが基準レベルから「14000」以上、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが基準レベルから「6000」以上、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが基準レベルから「12000」以上低下した変動状態が所定時間以上(例えば、5秒以上)継続した場合、載置判定部313は、右バーナ21Bの五徳15上に調理具5が載置された「鍋あり状態」であると判定する。また、動作状態監視部314は、基準補正部315にそのときの各物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルをそれぞれの基準レベルとして設定させる。
【0047】#10図示しないが、鍋なし標準状態のときに、後バーナ21Cの五徳15上に調理具5が載置された場合は、中央物体検出センサ27Cの上域における天板11の撓み度合が大きくなり、左側物体検出センサ27Aおよび右側物体検出センサ27Bの上域はそれぞれ、略同一の撓みが生じる。従って、例えば中央物体検出センサ27Cの受光レベルが基準レベルから「12000」以上、左側物体検出センサ27Aおよび右側物体検出センサ27Bの受光レベルが共に基準レベルから「6000」以上低下した変動状態が所定時間以上(例えば、5秒以上)継続した場合、載置判定部313は、後バーナ21Cの五徳15上に調理具5が載置された「鍋あり状態」であると判定する。また、動作状態監視部314は、基準補正部315にそのときの各物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルをそれぞれの基準レベルとして設定させる。
【0048】何れかのコンロバーナ21A,21B,21Cに対応する加熱位置にて鍋あり状態のとき、例えば左バーナ21Aが点火された後、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが「9500」に上昇した場合、即ち、基準レベルから「4400」以上上昇した場合、変動判定部312は、物体Tが左バーナ21Aに対して制限距離(ここでは、10cm)まで近づいたとして、バーナ制御部302に、左バーナ21Aを強制的に消火させる。
【0049】何れかのコンロバーナ21A,21B,21Cに対応する加熱位置にて鍋あり状態のときに、上記加熱位置から調理具5が撤去された場合は、天板11の撓み度合が元の状態に戻るため、各物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルは何れも、鍋なし標準状態のときの受光レベル「19600」まで上昇する。従ってこの場合、載置判定部313は、上記加熱位置から調理具5が撤去された「鍋なし標準状態」であると判定する。また、動作状態監視部314は、基準補正部315にそのときの受光レベルを各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定させる。
【0050】このように、上記加熱調理器1によれば、天板11の下面側に設けられた複数の物体検出センサ27A,27B,27Cによる赤外線検出光の受光レベルのそれぞれの変化度合に基づいて、各加熱位置における調理具5の載置や撤去を検出するから、既述従来の加熱調理器のように可動部の変形や付着汚れなどを起因として調理具5の載置や撤去を検出し損なう虞がない。よって、天板11上の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを正確に検出でき、その検出結果に応じて加熱手段の出力を適切に制御することができる。これにより、加熱調理器1の動作安定性が向上する。
【0051】また、上記加熱調理器1では、物体検出センサ27A,27B,27Cによる赤外線検出光の受光レベルが基準レベルから所定以上変化した状態(変動状態)が所定時間以上継続した状態を、天板11上に調理具5が載置された状態であると判定するようにしたことで、天板11上の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かをより正確に検出できるから、加熱調理器1の動作安定性が一層向上する。
【0052】#3しかも、上記加熱調理器1では、天板11上の各加熱位置における調理具5の載置や撤去、各加熱位置への使用者の手や衣服の接近に加え、加熱調理器1の操作指示に対応する使用者の手の動きを、共通の物体検出センサ27A,27B,27Cを用いて検出できるから、加熱調理器1の全体構造の簡素化を図ることも可能である。
【0053】また、上記加熱調理器1によれば、調理具5の載置又は撤去がなされるのに合わせて基準レベルが補正され、その補正された基準レベルに基づいて各物体検出センサ27A,27B,27Cによる赤外線検出光の受光レベルの変化度合が判定されるから、調理具5の重みによって天板11の撓み度合が変化していても、各加熱位置への使用者の手や衣服の接近、加熱調理器1の操作指示に対応する使用者の手の動きをより正確に検出することが可能である。これにより、点火されたコンロバーナ21A,21Bに使用者の手や衣服が近づいた際に、対応するコンロバーナ21A,21Bの火力を適切なタイミングで制限できる。また、点火されていないコンロバーナ21A,21Bの近くに使用者の手や衣服がある場合も、対応するコンロバーナ21A,21Bの点火を適切に制限できる。
【0054】尚、上記実施の形態では、物体Tが天板11上の所定領域に制限距離まで近づいた場合は、対応するコンロバーナ21A,21Bを自動消火させるように構成されたものを説明したが、物体Tが上記所定領域に制限距離まで近づいた場合は、対応するコンロバーナ21A,21Bの火力を設定火力より小火力(例えば、最小火力)に制限するように構成されたものとしてもよい。
【0055】#8上記実施の形態では、天板11上に載置された調理具5を加熱する加熱手段としてガスバーナが用いられたものを説明したが、本発明は、加熱手段として電熱部からの輻射熱や伝導熱により調理具5を加熱する電熱ヒータが用いられた加熱調理器にも適用できるし、電磁誘導により調理具5を加熱する電磁誘導ヒータが用いられた加熱調理器にも適用できる。また、複数の加熱手段としてガスバーナや電熱ヒータ、電磁誘導ヒータが組み合わせて用いられた加熱調理器にも適用できる。
【0056】また、本発明は、キッチンのカウンタトップ4に埋設して使用されるビルトインコンロに限らず、キッチンのテーブルに載置して使用されるテーブルコンロにも適用できる。
【0057】1 加熱調理器 10 器具本体 11 天板 16 表示窓(透光部) 17A、17B 受発光窓(透光部) 21A,21B,21C コンロバーナ(加熱手段) 27A,27B,27C 物体検出センサ(物体検出手段) 271 赤外線発光部(発光手段) 272 赤外線受光部(受光手段) 3 主制御回路(制御手段) 312 変動判定部(操作指示判別手段) 313 載置判定部(載置判定手段) 315 基準補正部(基準補正手段) 5 調理具(被加熱物) T 物体
ど真ん中加熱調理器
特開2022-001822 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 秦 紳一朗 / 出願日: 2021-10-12 / 公開日: 2022-01-06 / 検索22位 / 近遠二領域の併設派
アプローチ: 赤外線接近検知で火力制限・消火 天板下の赤外線物体検出センサの受光レベル変化から手や衣服がバーナ前方の所定領域に制限距離まで接近したことを判定し、点火中バーナの火力を制限または自動消火する。参考形態としてセンサ受光変化から手の動きを判別するジェスチャー操作機能の追加にも言及している。
▸ 示唆: 火のそばへの手の進入で火力を落とす安全制御がすでに実現されており、ジェスチャー操作への拡張も示唆されているため、メモの独自性は遠い領域での方向認識による火力変更との切り替えに絞られる。
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【0001】本発明は、加熱調理器、特に、天板上に載置された被加熱物を加熱する加熱手段を備えた加熱調理器に関する。
【0002】従来、天板上に載置された鍋やフライパン等の被加熱物を加熱する加熱手段を備えた加熱調理器において、天板上の所定領域に使用者の手や衣服などの物体が接近したことを赤外線により検出する物体検出センサを備え、加熱手段の出力がなされた状態で、使用者の手や衣服が天板上の所定領域に接近した場合、加熱手段の出力を一定以下に制限するように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】特開2016−188714号公報
【0004】このものでは、使用者の手や衣服が加熱手段の配設部周辺に接近したことを迅速且つ正確に検出できるよう、天板の下面側に物体検出センサが配設されており、物体検出センサによる赤外線の発光および受光は、天板に設けられた透光部を通して行われる。しかしながら、本発明者は、この種の加熱調理器の場合、被加熱物の重みなどによって天板が僅かに撓んだだけでも、物体検出センサと透光部との距離が変動して物体検出センサによる赤外線の受光レベルが変動し、物体検出センサによって検出された物体の位置と実際の物体の位置との間に誤差が生じることを知見した。このように検出誤差が生じると、天板上面に使用者の手や衣服が接近しても、適切に加熱手段の出力制限がなされない虞がある。
【0005】本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、天板上の所定領域に物体が接近したことを検出する物体検出センサを備えた加熱調理器において、物体検出精度の向上を図ることにある。
【0006】本発明は、器具本体の上面部を構成する天板と、天板上に載置された被加熱物を加熱する加熱手段と、天板に設けられた透光部の下面側に設けられ、天板上の物体の動きを検出する物体検出手段と、天板上の所定領域に物体が接近したことが物体検出手段によって検出された場合に、加熱手段の出力を制限する制御手段とを備えた加熱調理器であって、物体検出手段は、透光部を通して天板上へ検出光を発光する発光手段と、天板上の物体に反射し透光部を通して戻ってくる検出光を受光する受光手段とを備え、発光手段および受光手段は、透光部に対して一定の距離を保持した状態で天板の下面に固定されるものである。
【0007】このものでは、天板の撓み度合が変化しても、物体検出手段の発光手段および受光手段と天板の透光部との距離が常に一定に保たれるから、物体検出手段における検出光の受光レベルが安定する。よって、天板上の所定領域に物体が接近したことを正確に検出することが可能である。
【0008】以上のように、本発明によれば、天板上の所定領域に物体が接近したことを正確に検出することができるから、被加熱物の重みなどによって天板に撓みが生じていても、物体の接近に応じて適切に加熱手段の出力を制限できる。
【0009】#9図1は、本発明の参考例に係る加熱調理器の概略斜視図である。 図2は、本発明の参考例に係る加熱調理器の概略上方視図である。 図3は、本発明の参考例に係る加熱調理器の概略構成図である。 図4は、本発明の参考例に係る加熱調理器の物体検出センサの概略構成図である。 図5は、本発明の参考例に係る加熱調理器における物体に対する物体検出センサからの距離と受光レベルとの関係を示す表である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の物体検出センサの概略構成図である。
【0010】次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
【0011】図1から図3に示す本発明の参考例に係る加熱調理器1は、キッチンのカウンタトップ4に開設された取付口40に落とし込み状態で設置される所謂ビルトインコンロであり、器具本体10の上面部を構成する天板11の上面側に、加熱手段として複数(ここでは、3つ)のコンロバーナ21A,21B,21Cが配設されている。
【0012】カウンタトップ4の前縁部41側に面する器具本体10の側面部(以下、「本体前面」という)12には、加熱調理器1の電源をオンオフするための電源スイッチ13と、上記各コンロバーナ21A,21B,21Cの点火や消火、火力の切替を行うための点消火操作子14A,14B,14Cとが設けられている(図1および図3参照)。尚、本明細書では、本体前面12を加熱調理器1の正面とし、器具本体10を本体前面12側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
【0013】本参考例では、天板11の左前寄りの位置に標準火力のコンロバーナ(以下、「左バーナ」ともいう)21Aが配設され、天板11の右前寄りの位置に標準バーナ21Aより最大火力が大きい大火力のコンロバーナ(以下、「右バーナ」ともいう)21Bが配設され、天板11の中央後寄りの位置に左バーナ21Aより最大火力が小さい小火力のコンロバーナ(以下、「後バーナ」ともいう)21Cが配設されている。コンロバーナ21A,21B,21Cはそれぞれ、器具本体10内に組み込まれたバルブユニット20(図3参照)を介して燃料ガスが供給され、その燃料ガスと空気の混合ガスを燃焼させるように構成されている。
【0014】天板11の上面における各コンロバーナ21A,21B,21Cの配設位置にはそれぞれ、鍋やフライパン等の被加熱物(以下、「調理具」という)5を支持する五徳15が載置されている。
【0015】コンロバーナ21A,21B,21Cの中央部には、五徳15上に載置された調理具5の底部に接触し、調理具5の温度状態を検出する鍋底温度センサ22A,22B,22Cが立設されている。鍋底温度センサ22A,22B,22Cは、器具本体10内にて上下摺動可能に支持されており、対応する五徳15の上部に調理具5が載置されていない状態では、五徳15より上方へ突出した位置にて保持され、対応する五徳15の上部に調理具5が載置されることで、調理具5の重みによって押し下げられる。
【0016】コンロバーナ21A,21B,21Cの外周部に設けられた図示しない炎孔の外側には、炎孔周辺にて火花放電する点火プラグ23と、炎孔外側における燃焼炎の有無を検出する炎検知センサ24A,24B,24Cとが設けられている。
【0017】器具本体10の内部には、鍋底温度センサ22A,22B,22Cの上下動に応じてオンオフする被加熱物検出手段としての鍋検知スイッチ25A,25B,25Cが設けられている(図3参照)。
【0018】器具本体10内における天板11の下面側中央前寄りの位置には、加熱調理器1の動作状態や設定情報を表示する表示パネル26が組み込まれている。天板11は、耐熱性および耐衝撃性の高いガラス板で形成されており、表示パネル26は、天板11の中央前寄りの位置に設けられた表示用の透光部(以下、「表示窓」という)16に下面側から対向して配設されている。
【0019】#5器具本体10内における天板11の下面側左前寄りの位置、右前寄りの位置、および中央前寄りの位置にはそれぞれ、天板11上の所定領域(ここでは、左バーナ21Aおよび右バーナ21Bそれぞれの前方の空間)に使用者の手や衣服などの物体Tが接近したことを赤外線により検出するための物体検出センサ27A,27B,27Cが設けられている。
【0020】左側の物体検出センサ(以下、「左側物体検出センサ」ともいう)27Aは、天板11の左前寄りの位置に設けられたセンサ用の透光部(以下、「受発光窓」という)17Aに下面側から対向して配設され、右側の物体検出センサ(以下、「右側物体検出センサ」ともいう)27Bは、天板11の右前寄りの位置に設けられた受発光窓17Bに下面側から対向して配設されている。中央の物体検出センサ(以下、「中央物体検出センサ」ともいう)27Cは、表示パネル26と共に表示窓16に下方から対向して配設されている。
【0021】バルブユニット20の電磁弁、点消火操作子14A,14B,14Cのスイッチ機構部、点火プラグ23に高電圧を印加するイグナイタ、電源スイッチ13、鍋底温度センサ22A,22B,22C、炎検知センサ24A,24B,24C、鍋検知スイッチ25A,25B,25C、表示パネル26、および物体検出センサ27A,27B,27Cは何れも、器具本体10の内部に組み込まれた制御手段としての主制御回路3に有線接続されている(図3参照)。
【0022】#4図4に示すように、物体検出センサ27A,27B,27Cは、物体Tの動きを検出するための検出光(以下、「赤外線検出光」という)を、対応する透光部(表示窓16又は受発光窓17A,17B)を通して上記所定領域へ発光する発光手段としての赤外線発光部271と、物体Tに反射した赤外線検出光を対応する透光部(表示窓16又は受発光窓17A,17B)を通して受光する受光手段としての赤外線受光部272とを備えている。即ち、物体検出センサ27A,27B,27Cは、一対の赤外線発光部271および赤外線受光部272を備えている。
【0023】主制御回路3は、電源スイッチ13による電源のオン操作やオフ操作に応じて加熱調理器1の電源のオンオフを制御する電源制御部301、点消火操作子14A,14B,14Cによる点火操作や消火操作、火力の切替操作等に応じてコンロバーナ21A,21B,21Cの火力を制御するバーナ制御部302、炎検知センサ24A,24B,24Cの出力値に基づいて対応するコンロバーナ21A,21B,21Cの点火や消火を判定する点消火判定部303、鍋検知スイッチ25A,25B,25Cのオンオフ状態に基づいて対応するコンロバーナ21A,21B,21C上の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを判定する鍋なし判定部304等の回路構成を備えている。
【0024】#3さらに、主制御回路3は、赤外線発光部271から一定の赤外線検出光を出力させる発光制御部311、赤外線受光部272による赤外線検出光の受光レベルが設定された基準レベルから変化した度合(変化量)に基づいて物体Tが所定領域に接近したか否かを判定する接近判定手段としての接近判定部312、電源のオンやコンロバーナ21A,21B,21Cの点火の検出、調理具5の載置又は撤去の検出など所定条件を満たしたか否かを判定する状態判定部313、上記所定条件を満たした場合に上記基準レベルを補正する基準補正手段としての基準補正部314等の回路構成を備えている。
【0025】バーナ制御部302は、接近判定部312によって物体Tが上記所定領域に所定の制限距離まで接近したと判定された場合に、対応する左バーナ21A又は右バーナ21Bの火力を制限する出力制限機能を有している。
【0026】物体検出センサ27A,27B,27Cによる赤外線検出光の受光レベルの変化について、その一例を図4および図5に基づいて説明する。
【0027】電源スイッチ13によって加熱調理器1の電源がオンにされたとき、何れの五徳15上にも調理具5が載置されておらず、且つ、所定領域への物体Tの接近もない状態、即ち、使用前の通常の状態(以下、「鍋なし標準状態」という)であれば、物体検出センサ27A,27B,27Cにおける赤外線検出光の受光レベルはそれぞれ「19600」を示し、この値が各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定される。
【0028】鍋なし標準状態のときに、例えば左側物体検出センサ27Aの上方約「20cm」の距離に使用者の手や衣服などの物体Tが接近すれば、左側物体検出センサ27Aの受光レベルは「20300」に上昇する。即ち、鍋なし標準状態のときから受光レベルが「700」上昇する。
【0029】#1その後さらに、物体Tが左側物体検出センサ27Aの上方約「15cm」の距離に接近すれば、左側物体検出センサ27Aの受光レベルは「21500」に上昇する。即ち、物体Tとの距離が20cmのときからさらに受光レベルが「1200」上昇する。
【0030】そしてさらに、物体Tが左側物体検出センサ27Aの上方約「10cm」の距離に接近すれば、左側物体検出センサ27Aの受光レベルは「24000」に上昇する。即ち、物体Tとの距離が15cmのときからさらに受光レベルが「2500」上昇する。
【0031】尚、上記加熱調理器1では、物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、対応する左バーナ21A又は右バーナ21Bに対して制限距離(ここでは、10cm)まで物体Tが近づいたとして、左バーナ21A又は右バーナ21Bの火力を一定以下に制限する(ここでは、消火状態で維持する)ように構成されている。従って、上記のように加熱調理器1の電源がオンにされた後、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、左バーナ21Aに対応する点消火操作子14Aによって点火操作が行われても、左バーナ21Aを点火させず、消火状態で維持する。また、右側物体検出センサ27Bの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、右バーナ21Bの点火を制限し、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、右バーナ21Aおよび左バーナ21Bの点火を共に制限する。
◆ この文献の解決アプローチ
赤外線接近検知で火力制限・消火
文献: 物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、対応する左バーナ21A又は右バーナ21Bに対して制限距離(ここでは、10cm)まで物体Tが近づいたとして、左バーナ21A又は右バーナ21Bの火力を一定以下に制限する
火のそばへの手の進入で火力を落とす安全制御がすでに実現されており、ジェスチャー操作への拡張も示唆されているため、メモの独自性は遠い領域での方向認識による火力変更との切り替えに絞られる。
【0032】#6加熱調理器1の電源がオンにされた後、点消火操作子14A,14B,14Cによって点火操作がなされ、何れかのコンロバーナ21A,21B,21Cが点火された場合は、そのときの物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルがそれぞれ、各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定される。即ち、鍋なし標準状態のときに、例えば左バーナ21Aの点火が炎検知センサ24Aによって検出された場合は、そのときの物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベル「19600」がそれぞれ、各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定される。
【0033】尚、上記加熱調理器1では、鍋なし標準状態、即ち、鍋検知スイッチ25A,25B,25Cがオフ状態のときであっても、点消火操作子14A,14B,14Cによって点火操作が行われれば、コンロバーナ21A,21B,21Cは点火され、そのときの受光レベルが基準レベルとして再設定されるように構成されているが、鍋検知スイッチ25A,25B,25Cがオフ状態である場合、点消火操作子14A,14B,14Cによって点火操作が行われても、コンロバーナ21A,21B,21Cを点火させず、上記のように点火時の基準レベルの再設定も行わないものとしてもよい。
【0034】上記のように、例えば左バーナ21Aが点火された後、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、物体Tが左バーナ21Aに対して制限距離(ここでは、10cm)まで近づいたとして、左バーナ21Aを自動消火させる。
【0035】#8一方、鍋なし標準状態のときに、例えば左バーナ21Aの五徳15上に調理具5が載置されて「鍋ありの状態」になると、調理具5の重みによって、特に左側物体検出センサ27Aの上域における天板11の撓み度合が大きくなり、左側物体検出センサ27Aと天板11の受発光窓17Aとの距離が変動する。その結果、赤外線発光部271から発せられた赤外線検出光の反射方向や屈折方向が鍋なし標準状態のときと異なる方向に変化し、赤外線受光部272における赤外線検出光の受光レベルが「5100」にまで低下する。そこで、上記加熱調理器1では、鍋なし標準状態のときに、例えば左バーナ21Aに対応する鍋検知スイッチ25Aがオン状態になれば、そのときの左側物体検出センサ27Aの受光レベル「5100」を左側物体検出センサ27Aにおける基準レベルとして設定する。
【0036】また、調理具5の重みによって、右側物体検出センサ27Bと天板11の受発光窓17Bとの距離、および、中央物体検出センサ27Cと天板11の表示窓16との距離も変動すれば、右側物体検出センサ27Bおよび中央物体検出センサ27Cにおいても、そのときの受光レベルがそれぞれ基準レベルとして設定される。
【0037】鍋ありの状態で、例えば左バーナ21Aが点火された後、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが「9500」に上昇した場合、即ち、基準レベルから「4400」以上上昇した場合は、物体Tが左バーナ21Aに対して制限距離(ここでは、10cm)まで近づいたとして、左バーナ21Aを強制的に消火させる。
【0038】#7尚、五徳15上から調理具5が撤去された場合は、天板11の撓み度合が元の状態に戻るため、各物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルは何れも、鍋なし標準状態のときの受光レベル「19600」まで上昇し、このときの受光レベルが各物体検出センサ27A,27B,27Cの基準レベルとして設定される。
【0039】このように、上記加熱調理器1によれば、電源がオンにされたときやコンロバーナ21A,21B,21Cの点火が検出されたとき、調理具5の載置又は撤去が検出されたときなど、所定条件を満たしたタイミングで基準レベルが補正され、その補正された基準レベルに基づいて物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルの変化量が判定されるから、調理具5の重みなどによって天板11の撓み度合が変化しても、天板11上の所定領域に物体Tが接近したことを正確に検出することができる。これにより、点火されたコンロバーナ21A,21Bに使用者の手や衣服が近づいた際に、対応するコンロバーナ21A,21Bの火力を適切なタイミングで制限できる。また、点火されていないコンロバーナ21A,21Bの近くに使用者の手や衣服がある場合も、対応するコンロバーナ21A,21Bの点火を適切に制限できる。
【0040】尚、上記参考例では、物体Tが天板11上の所定領域に制限距離まで近づいた場合、対応するコンロバーナ21A,21Bを自動消火させるように構成されたものを説明したが、物体Tが上記所定領域に制限距離まで近づいた場合は、対応するコンロバーナ21A,21Bの火力を設定火力より小火力(例えば、最小火力)に制限するように構成されたものとしてもよい。
【0041】#10また、上記参考例では、鍋検知スイッチ25A,25B,25Cのオンオフ状態に基づいて対応するコンロバーナ21A,21B,21C上の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを判定するように構成されたものを説明したが、物体検出センサ27A,27B,27Cにおける受光レベルの変化の度合に基づいてコンロバーナ21A,21B,21C上の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを判定するように構成されたものとしてもよい。
【0042】詳述すると、主制御回路3は、鍋なし判定部304に代えて、物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルが基準レベルから所定以上変化した変動状態が所定時間以上継続したか否かを判定する変動状態判定手段としての変動状態判定部を備えており、上記鍋なし標準状態のときに、左側物体検出センサ27Aの受光レベルが基準レベルから所定以上低下した状態(例えば、基準レベルから「14000」以上低下した状態)が所定時間以上(例えば、5秒以上)継続した場合は、左バーナ21A上の所定の加熱位置に調理具5が載置された状態であると判定し、右側物体検出センサ27Bの受光レベルが基準レベルから所定以上低下した状態が所定時間以上継続した場合は、右バーナ21B上の所定の加熱位置に調理具5が載置された状態であると判定する。また、中央物体検出センサ27Cの受光レベルが基準レベルから所定以上低下した状態が所定時間以上継続した場合は、後バーナ21C上の所定の加熱位置に調理具5が載置された状態であると判定する。
【0043】このような構成とすることで、鍋検知スイッチ25A,25B,25Cを備えていない加熱調理器1であっても、調理具5の重みで天板11に撓みが生じている場合は、その際に補正される基準レベルに基づいて各物体検出センサ27A,27B,27Cの受光レベルの変化度合を判定できる。これにより、天板11上の所定領域に物体Tが接近したことを正確に検出することができる。
【0044】本発明の実施の形態は、図6に示すように、物体検出センサ27A、27B,27Cは、対応する透光部(受発光窓17A,17B又は表示窓16)に対して赤外線発光部271および赤外線受光部272を一定の距離に保った状態で、天板11の下面に固定されるものとする。
【0045】このような構成とすることで、調理具5の重みなどで天板11の撓み度合が変化しても、赤外線発光部271および赤外線受光部272と天板11の透光部(受発光窓17A,17B又は表示窓16)との距離が常に一定に保たれるから、物体検出センサ27A、27B,27Cの受光レベルが安定する。これにより、基準レベルを補正することなく、上記参考例と同様、天板11上の所定領域に物体Tが接近したことを正確に検出することができる。また、主制御回路3に状態判定部313や基準補正部314などの回路構成を組み込む必要がないから、主制御回路3の簡素化を図ることも可能である。
【0046】#2上記実施の形態では、使用者の手や衣服などの物体Tが天板11上の所定領域に制限距離まで接近したことが物体検出センサ27A,27B,27Cによって検出された場合に、対応するコンロバーナ21A,21Bの火力を一定以下に制限する機能について説明したが、物体検出センサ27A,27B,27Cによる受光レベルの変化度合に基づいて天板11上の所定領域における使用者の手の動き(物体Tの動き)を判別し、コンロバーナ21A,21B,21Cの消火や動作モードの切替などが行われるジェスチャー操作機能をさらに備えたものとしてもよい。このものにおいても、上記実施形態のような構成を採用することで、天板11上における使用者の手の動きを正確に判別できるから、操作性が格段に向上する。
【0047】上記実施の形態では、天板11上に載置された調理具5を加熱する加熱手段としてガスバーナが用いられたものを説明したが、本発明は、加熱手段として電熱部からの輻射熱や伝導熱により調理具5を加熱する電熱ヒータが用いられた加熱調理器にも適用できるし、電磁誘導により調理具5を加熱する電磁誘導ヒータが用いられた加熱調理器にも適用できる。また、複数の加熱手段としてガスバーナや電熱ヒータ、電磁誘導ヒータが組み合わせて用いられた加熱調理器にも適用できる。
【0048】また、本発明は、キッチンのカウンタトップ4に埋設して使用されるビルトインコンロに限らず、キッチンのテーブルに載置して使用されるテーブルコンロにも適用できる。
【0049】1 加熱調理器 10 器具本体 11 天板 16 表示窓(透光部) 17A、17B 受発光窓(透光部) 21A,21B,21C コンロバーナ(加熱手段) 27A,27B,27C 物体検出センサ(物体検出手段) 271 赤外線発光部(発光手段) 272 赤外線受光部(受光手段) 3 主制御回路(制御手段) 312 接近判定部(接近判定手段) 314 基準補正部(基準補正手段) 5 調理具(被加熱物) T 物体
ヒントあり加熱調理器
特開2018-204888 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 澁谷 光司 / 出願日: 2017-06-06 / 公開日: 2018-12-27 / 検索1位 / 検知範囲を状況で可変派
アプローチ: 火力連動で検知範囲を可変 カメラでコンロ周囲の検知範囲への手・着衣の侵入を監視し、侵入時に火力を減少または消火する。検知範囲の大きさを動作中の火力に応じて変える点が特徴で、ジェスチャー操作は扱わない。
▸ 示唆: メモの「火のすぐそばの監視ゾーン」の安全側の設計(ゾーン幅を火力で可変)は参考になるが、離れた領域でのジェスチャー操作との切り替えは含まれない。
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【0001】本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
【0002】特許文献1には、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える加熱調理器が開示されている。制御部は、状態検出部によって検出される状態に基づいて、加熱部の動作中に、加熱部の周囲の所定の検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣など)が侵入したと判断される場合に、加熱部の火力を絞る制御を行う。このような制御を行うことにより、検知範囲内に侵入した物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することの抑制を図っている。
【0003】特開2015−230148号公報
【0004】加熱部に近づいた物体に炎が引火するおそれのある範囲の大きさは、加熱部の火力、炎溢れ状態(即ち、加熱部上で加熱される加熱対象物の周囲から炎がはみ出している状態)が発生しているか否か等、加熱部の状況に応じて異なる。しかしながら、特許文献1の加熱調理器では、検知範囲は予め定められている。そのため、特許文献1の加熱調理器では、検知範囲の大きさと加熱部の状況とが適合せず、ユーザが調理を適切に行えない事態や、物体への引火を適切に抑制できない事態が生じるおそれがある。
【0005】本明細書では、検知範囲の大きさと加熱部の状況とを適合させて、ユーザに調理を適切に行わせ得るとともに、物体への引火を適切に抑制し得る技術を提供する。
【0006】本明細書が開示する一つの加熱調理器は、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞り、動作中の前記加熱部の火力に応じて、前記検知範囲の大きさを変化させる。
【0007】この構成によると、加熱調理器は、動作中の加熱部の火力に応じて、検知範囲の大きさを変化させる。そのため、例えば、加熱部の火力が比較的大きい場合に検知範囲を大きくすることで、火力が大きい状況においても物体(例えば人体や着衣など)への引火を適切に抑制し得る。また、例えば、加熱部の火力が比較的小さい場合に検知範囲を小さくすることで、小さい火力で比較的小さい加熱対象物を加熱する場合のように、物体(人体等)が加熱部の比較的近傍まで接近し得る状況においても過度に火力が絞られないことでユーザに適切に調理を行わせることができる。従って、上記の加熱調理器によると、検知範囲の大きさと加熱部の状況とを適合させて、ユーザに調理を適切に行わせ得るとともに、物体への引火を適切に抑制し得る。
【0008】前記加熱部の火力を絞ることは、前記加熱部の火力を減少させることと、前記加熱部を消火させることと、を含んでもよい。前記制御部は、前記検知範囲内に前記物体が侵入したと判断される時点における前記加熱部の火力に応じて、前記加熱部の火力を減少させるか、前記加熱部を消火させるか、を切り替えてもよい。
【0009】この構成によると、検知範囲内に物体が侵入した時点における加熱部の火力に応じて、加熱部を適切に動作させることができる。
【0010】前記加熱部の火力を絞ることは、前記加熱部の火力を減少させることを含んでもよい。前記制御部は、前記検知範囲内に前記物体が侵入したと判断される時点における前記加熱部の火力が特定の火力よりも大きい状況において、前記加熱部の火力を減少させるとともに、減少後の火力に応じて前記検知範囲の大きさを変化させてもよい。
【0011】この構成によると、加熱調理器は、検知範囲内に物体が侵入して火力を減少させた後で、減少後の火力に応じた検知範囲を適用することができる。そのため、加熱部の状況に応じた検知範囲を適切に適用することで、ユーザの利便性を確保することができる。
【0012】ユーザが指示を入力するための入力部をさらに備えてもよい。前記制御部は、前記入力部に入力された指示に従って、前記加熱部の火力に対応する前記検知範囲の大きさのレベルを変化させてもよい。
【0013】この構成によると、加熱部の火力に対応する検知範囲の大きさのレベルを、ユーザの所望のレベルに設定することができる。ユーザ毎に所望のレベルの検知範囲を適用することができるため、各ユーザにとって使い勝手のよい加熱調理器を実現することができる。
【0014】本明細書が開示する他の一つの加熱調理器は、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える。前記制御部は、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞り、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、動作中の前記加熱部の炎が、前記加熱部上で加熱される前記加熱対象物の周囲からはみ出している炎溢れ状態が発生しているか否かを判断し、前記炎溢れ状態が発生していると判断される第1の場合と、前記炎溢れ状態が発生していないと判断される第2の場合と、の間で、前記検知範囲の大きさを変化させる。
【0015】この構成によると、加熱調理器は、加熱部の動作中に炎溢れ状態が発生しているか否かに応じて、検知範囲の大きさを変化させる。そのため、例えば、炎溢れ状態が発生している場合に検知範囲を大きくすることで、はみ出した炎が物体に引火する可能性が比較的高い状況においても物体への引火を適切に抑制し得る。また、例えば、炎溢れ状態が発生していない場合に検知範囲を小さくすることで、炎がはみ出さず、物体への引火が比較的起こり難い状況においては、物体(人体等)が加熱部の比較的近傍まで接近しても過度に火力を絞ることなくユーザに適切に調理を行わせることができる。従って、上記の加熱調理器によると、検知範囲の大きさと加熱部の状況とを適合させて、ユーザに調理を適切に行わせ得るとともに、物体への引火を適切に抑制し得る。
【0016】前記加熱部の火力を絞ることは、前記加熱部の火力を減少させることと、前記加熱部を消火させることと、を含んでもよい。前記制御部は、前記検知範囲内に前記物体が侵入したと判断される時点における前記加熱部の火力に応じて、前記加熱部の火力を減少させるか、前記加熱部を消火させるか、を切り替えてもよい。
【0017】この構成によると、検知範囲内に物体が侵入した時点における加熱部の火力に応じて、加熱部を適切に動作させることができる。
【0018】前記加熱部の火力を絞ることは、前記加熱部の火力を減少させることを含んでもよい。前記制御部は、前記検知範囲内に前記物体が侵入したと判断される時点における前記加熱部の火力が特定の火力よりも大きい状況において、前記加熱部の火力を減少させるとともに、火力減少後の前記加熱部において前記炎溢れ状態が発生しているか否かをさらに判断し、前記第1の場合と、前記第2の場合との間で、前記検知範囲の大きさを変化させてもよい。
【0019】この構成によると、加熱調理器は、検知範囲内に物体が侵入して火力を減少させた後で、火力の減少後における炎溢れ状態の発生状況に応じた検知範囲を適用することができる。そのため、加熱部の状況に応じた検知範囲を適切に適用することで、ユーザの利便性を確保することができる。
【0020】ユーザが指示を入力するための入力部をさらに備えてもよい。前記制御部は、前記入力部に入力された指示に従って、前記第1の場合における前記検知範囲の大きさと、前記第2の場合における前記検知範囲の大きさと、のレベルを変化させてもよい。
【0021】この構成によると、炎溢れ状態が発生している場合としていない場合とのそれぞれの場合における検知範囲の大きさのレベルを、ユーザの所望のレベルに設定することができる。ユーザ毎に所望のレベルの検知範囲を適用することができるため、各ユーザにとって使い勝手のよい加熱調理器を実現することができる。
【0022】#9加熱調理器2を手前側から奥側に向かって見た様子を示す斜視図。 カメラ80周辺を示す断面説明図。 加熱調理器2の制御構成を示すブロック図。 第1実施例の火力調整処理を示すフローチャート。 第1実施例において火力が大きい場合の検知範囲を示す図。 第1実施例において火力が小さい場合の検知範囲を示す図。 第1実施例において設定可能な検知レベルを示す図。 第2実施例の火力調整処理を示すフローチャート。 第2実施例において炎溢れ状態が発生している場合の検知範囲を示す図。 第2実施例において炎溢れ状態が発生していない場合の検知範囲を示す図。 第2実施例において設定可能な検知レベルを示す図。
【0023】(第1実施例) (加熱調理器2の構成) 図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図3参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
【0024】加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
【0025】図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、本体4の手前側から奥側に向かって、天板6の上方を撮像する。また、カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像する。カメラ80は、天板6の上方を継続的に撮像している。
【0026】カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
【0027】図1に示すように、各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
【0028】コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
【0029】パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、レベル操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。レベル操作部52aは、コンロバーナ10aの火力に対応する検知範囲(図5、図6の符号130参照)の大きさのレベル(図7参照)を設定するための操作部である。検知範囲、及び、レベルについては後で詳しく説明する。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、レベル操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、レベル操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。レベル操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、レベル操作部52aと同様の機能を有する。
【0030】グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20a(図3参照)の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
【0031】パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
【0032】続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、及び、レベル操作部52b、52cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
【0033】加熱調理器2は、制御部110及びメモリ120を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、メモリ120に記憶されたプログラムに従って様々な処理(例えば図4の火力調整処理等)を実行する。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。
【0034】#4(火力調整処理) 続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110が実行する火力調整処理について説明する。火力調整処理は、ユーザの着衣や手等の物体が動作中のコンロバーナ10a、10b、10cの所定の検知範囲内に侵入したこと(即ち、物体への引火等の危険性が高いこと)を検知し、コンロバーナ10a、10b、10cの火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。加熱量操作部42a、42b、42cのいずれかにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10a、10b、10cのいずれか点火されると、制御部110は、点火されたコンロバーナの火力を調整するために図4の処理を開始する。即ち、制御部110は、点火されたコンロバーナのそれぞれに対して図4の処理を実行する。以下では、コンロバーナ10aが点火され、制御部110がコンロバーナ10aの火力を調整するために図4の処理を実行する例を説明する。ただし、コンロバーナ10b、10cが点火された場合にも、制御部110は同様の処理を実行する。
【0035】#1S10では、制御部110は、加熱量操作部42aにおいて設定された火力(即ちこの時点におけるコンロバーナ10aの火力)に応じた所定の検知範囲(図5、図6参照)を設定する。検知範囲とは、コンロバーナ10aの周囲に設けられる所定の領域であり、その範囲内に加熱対象物とは異なる物体(例えばユーザの手や着衣等)が不意に侵入すると、引火等が起こる可能性がある所定の領域である。本実施例では、S10で設定されるべき検知範囲の大きさは、動作中のコンロバーナ10aの火力に応じて予め定められている。図5に示すように、動作中のコンロバーナ10aの火力が比較的大きい場合には、制御部110は、S10において比較的大きい検知範囲130を設定する。コンロバーナ10aの火力が比較的大きい場合には、コンロバーナ10aからある程度離れた範囲であっても、物体への引火等の可能性があるためである。一方、図6に示すように、動作中のコンロバーナ10aの火力が比較的小さい場合には、制御部110は、S10において比較的小さい検知範囲130を設定する。コンロバーナ10aの火力が比較的小さい場合には、物体への引火等の可能性がある範囲は、コンロバーナ10aの近傍の範囲に限られるためである。
◆ この文献の解決アプローチ
火力連動で検知範囲を可変
文献: 検知範囲とは、コンロバーナ10aの周囲に設けられる所定の領域であり、その範囲内に加熱対象物とは異なる物体(例えばユーザの手や着衣等)が不意に侵入すると、引火等が起こる可能性がある所定の領域である。
メモの「火のすぐそばの監視ゾーン」の安全側の設計(ゾーン幅を火力で可変)は参考になるが、離れた領域でのジェスチャー操作との切り替えは含まれない。
【0036】続くS12では、制御部110は、S10で設定された検知範囲に物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S12では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S10で設定された検知範囲内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。例えば図5に示すように、カメラ80が、検知範囲130内にユーザの着衣などの物体140が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S12でYESと判断し、S14に進む。一方、カメラ80が、検知範囲130内に物体が存在していない様子の画像を撮影している場合、制御部110はS12でNOと判断してS10に戻り、その時点のコンロバーナ10aの火力に応じて検知範囲を設定して再びS12の監視を行なう。即ち、コンロバーナ10aの火力が変更されている場合には、S12でNOと判断されて戻った後のS10において、制御部110は、変更後の火力に応じた検知範囲を設定する。このように、制御部110は、コンロバーナ10aの現時点の火力に応じた検知範囲を適切に設定して、物体の侵入の監視を行なうことができる(S10、S12)。
【0037】S14では、制御部110は、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が、所定の最小火力よりも大きいか否かを判断する。コンロバーナ10aの最小火力とは、火力を最小限に小さくしたときの火力である。この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きい場合には、制御部110はS14でYESと判断してS16に進む。一方、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力である場合には、制御部110はS14でNOと判断してS17に進む。
【0038】S16では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させる。その後、制御部110は、S10に戻り、減少後の火力に応じた検知範囲を新たに設定し、S12の監視を行なう。
【0039】一方、S17では、制御部110は、コンロバーナ10aを消火させる。この場合、制御部110は、図4の処理を終了させる。
【0040】以上、コンロバーナ10aが点火された場合に制御部110が実行する火力調整処理の内容を説明した。なお、図4には示していないが、図4の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて消火操作が行われ、コンロバーナ10aが消火された場合、制御部110は、S10〜S17のどの段階の処理を実行中であっても、図4の処理を強制的に終了させる。
【0041】(検知レベル設定) 上記の通り、図4のS10で設定されるべき検知範囲の大きさは、動作中のコンロバーナ10aの火力に応じて予め定められている。本実施例では、コンロバーナ10aの火力に対する検知範囲の大きさの関係について、複数のレベルが予め設けられている。具体的には、メモリ120に、図7に示すようなグラフが予め記憶されている。図7のグラフでは、コンロバーナ10aの火力と、検知範囲の大きさとが対応付けられている。図7では、符号150、160は、それぞれ、第1レベル、第2レベルに対応する。第1レベル(符号150)では、第2レベル(符号160)に比べて、同じ火力に対応する検知範囲が大きい。
【0042】本実施例では、ユーザが、上記のレベル操作部52aを操作することによって、コンロバーナ10aの火力に対応する検知範囲の大きさのレベルを、第1レベルと第2レベルのうちの一方に設定するように指示することができる。制御部110は、ユーザからの指示に従って、コンロバーナ10aの火力に対応する検知範囲の大きさのレベルを、第1レベルと第2レベルのうちの一方に設定する。制御部110は、設定されたレベルが示す火力と検知範囲との対応関係に従って、図4のS10において検知範囲を設定する。また、ユーザは、上記のレベル操作部52aを操作することによって、レベルを変更する指示を入力することも可能である。その場合も、制御部110は、ユーザの指示に従って、レベルを変更する。また、コンロバーナ10aの場合と同様に、コンロバーナ10b、10cの火力に対応する検知範囲の大きさのレベルも、ユーザがレベル操作部52b、52cを操作することによって設定することができる。
【0043】#8以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aの火力に応じて、検知範囲の大きさを変化させる(図4のS10)。そのため、例えば、コンロバーナ10aの火力が比較的大きい場合に検知範囲を大きくすることで(図5参照)、火力が大きい状況においても物体(例えば人体や着衣など)への引火を適切に抑制し得る。また、例えば、コンロバーナ10aの火力が比較的小さい場合に検知範囲を小さくすることで(図6参照)、小さい火力で比較的小さい加熱対象物を加熱する場合のように、物体(人体等)がコンロバーナ10aの比較的近傍まで接近し得る状況においても過度に火力が絞られないことでユーザに適切に調理を行わせることができる。従って、本実施例の加熱調理器2によると、検知範囲の大きさとコンロバーナ10aの状況とを適合させて、ユーザに調理を適切に行わせることができるとともに、物体への引火を適切に抑制することができる。
【0044】また、本実施例では、制御部110は、検知範囲に物体が侵入したと判断された(S12でYES)時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きいか否かに応じて、コンロバーナ10aの火力を減少させる(S16)のか、コンロバーナ10aを消火させる(S17)のか、を切り替える。本実施例では、検知範囲内に物体が侵入した時点におけるコンロバーナ10aの火力に応じて、コンロバーナ10aを適切に動作させることができる。
【0045】#3また、本実施例では、制御部110は、検知範囲に物体が侵入したと判断された(S12でYES)時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きい場合に(S14でYES)、コンロバーナ10aの火力を減少させ(S16)、その後、減少後の火力に応じた検知範囲を新たに設定する。そのため、コンロバーナ10aの状況に応じた検知範囲を適切に適用することで、ユーザの利便性を確保することができる。
【0046】また、本実施例では、制御部110は、ユーザからの指示に従って、コンロバーナ10aの火力に対応する検知範囲の大きさのレベルを、第1レベルと第2レベル(図7参照)のうちの一方に設定する。制御部110は、設定されたレベルが示す火力と検知範囲との対応関係に従って、図4のS10において検知範囲を設定する。本実施例では、コンロバーナ10aの火力に対応する検知範囲の大きさのレベルを、ユーザの所望のレベルに設定することができる。ユーザ毎に所望のレベルの検知範囲を適用することができるため、各ユーザにとって使い勝手のよい加熱調理器2を実現することができる。
【0047】コンロバーナ10a、10b、10cが「加熱部」の一例である。カメラ80が「状態検出部」の一例である。最小火力が「特定の火力」の一例である。
【0048】(第2実施例) 図8〜図11を参照して、第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例の加熱調理器2も、基本的な構成は第1実施例と共通する。本実施例では、制御部110が実行する火力調整処理の内容が第1実施例とは異なる。
【0049】#10(火力調整処理) 図8を参照して、本実施例の制御部110が実行する火力調整処理について説明する。以下でも、コンロバーナ10aが点火された場合において、制御部110が図8の処理を実行する例を説明する。S30では、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かを判断する。炎溢れ状態とは、動作中のコンロバーナ10aの炎が、コンロバーナ10a上で加熱されている加熱対象物の周囲からはみ出している状態のことである(図9参照)。具体的に言うと、S30では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、炎溢れ状態が発生しているか否かを判断する。カメラ80の撮影画像が、図9に示すように、炎溢れ状態が発生している様子を表わしている場合には、制御部110はS30でYESと判断し、S32に進む。一方、カメラ80の撮影画像が、図10に示すように、炎溢れ状態が発生していない様子を表わしている場合には、制御部110はS30でNOと判断し、S34に進む。
【0050】S32では、制御部110は、図9に示すような比較的大きい検知範囲230を設定する。炎溢れ状態が発生している場合には、加熱対象物からはみ出した炎が、コンロバーナ10aに近づいた物体に引火する可能性が比較的高いと言えるためである。S32を終えると、S36に進む。
【0051】一方、S34では、制御部110は、図10に示すような比較的小さい検知範囲230を設定する。炎溢れ状態が発生していない場合には、加熱対象物から炎がはみ出しておらず、物体への引火が比較的起こり難い状況であると言えるためである。S34を終えると、S36に進む。このように、本実施例では、設定されるべき検知範囲の大きさが、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かに応じて予め定められている。
【0052】S36では、制御部110は、S32又はS34で設定された検知範囲に物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S36では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S32又はS34で設定された検知範囲内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。例えば図9に示すように、カメラ80が、検知範囲230内に物体240が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S36でYESと判断し、S38に進む。一方、カメラ80が、検知範囲230内に物体が存在していない様子の画像を撮影している場合、制御部110はS36でNOと判断してS30に戻り、その時点においてコンロバーナ10aに炎溢れ状態が発生しているか否かに応じて検知範囲を設定し(S30〜S34)、再びS36の監視を行なう。このように、制御部110は、コンロバーナ10aにおいて現在炎溢れ状態が発生しているか否かに応じて検知範囲を適切に設定して、物体の侵入の監視を行なうことができる(S30〜S36)。
【0053】S38では、制御部110は、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が、所定の最小火力よりも大きいか否かを判断する。この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きい場合には、制御部110はS38でYESと判断してS40に進む。一方、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力である場合には、制御部110はS38でNOと判断してS41に進む。
【0054】S40では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させる。その後、制御部110は、S30に戻り、火力減少後のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているのか否かに応じて検知範囲を新たに設定し(S30〜S34)、S36の監視を行なう。
【0055】一方、S41では、制御部110は、コンロバーナ10aを消火させる。この場合、制御部110は、図8の処理を終了させる。
【0056】以上、コンロバーナ10aが点火された場合に制御部110が実行する火力調整処理の内容を説明した。なお、本実施例でも、図8の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて消火操作が行われ、コンロバーナ10aが消火された場合、制御部110は、S30〜S41のどの段階の処理を実行中であっても、図8の処理を強制的に終了させる。
【0057】(検知レベル設定) 上記の通り、本実施例で設定されるべき検知範囲の大きさは、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かに応じて予め定められている(図8のS30〜S34参照)。本実施例でも、コンロバーナ10aの火力に対する検知範囲の大きさの関係について、複数のレベルが予め設けられている。具体的には、メモリ120に、図11に示すようなグラフが予め記憶されている。図11のグラフでは、コンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生している場合の検知範囲の大きさと、発生していない場合の検知範囲の大きさとが対応付けられている。図11では、符号250、260は、それぞれ、第1レベル、第2レベルに対応する。第1レベル(符号250)では、第2レベル(符号260)に比べて、同じ状態(炎溢れ状態及び炎溢れ状態が発生していない状態)に対応する検知範囲が大きい。
【0058】本実施例でも、ユーザが、上記のレベル操作部52aを操作することによって、炎溢れ状態が発生している状態としていない状態のそれぞれに対応する検知範囲の大きさのレベルを、第1レベルと第2レベルのうちの一方に設定するように指示することができる。制御部110は、ユーザからの指示に従って、第1レベルと第2レベルのうちの一方に設定する。制御部110は、設定されたレベルが示す対応関係に従って、図8のS30〜34において検知範囲を設定する。また、ユーザは、上記の各レベル操作部52aを操作することによって、レベルを変更する指示を入力することも可能である。その場合も、制御部110は、ユーザの指示に従って、レベルを変更する。また、コンロバーナ10aの場合と同様に、コンロバーナ10b、10cの火力に対応する検知範囲の大きさのレベルも、ユーザがレベル操作部52b、52cを操作することによって設定することができる。
【0059】#7以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かに応じて、設定されるべき検知範囲の大きさを変化させる(図8のS30〜S34)。そのため、例えば、炎溢れ状態が発生している場合に検知範囲を大きくすることで(図9参照)、はみ出した炎が物体に引火する可能性が比較的高い状況においても物体への引火を適切に抑制し得る。また、例えば、炎溢れ状態が発生していない場合に検知範囲を小さくすることで(図10参照)、炎がはみ出さず、物体への引火が比較的起こり難い状況においては、物体(手など)が加熱部の比較的近傍まで接近しても過度に火力を絞ることなくユーザに適切に調理を行わせることができる。従って、本実施例の加熱調理器2によると、検知範囲の大きさとコンロバーナ10aの状況とを適合させて、ユーザに調理を適切に行わせることができるとともに、物体への引火を適切に抑制することができる。
【0060】また、本実施例でも、制御部110は、検知範囲に物体が侵入したと判断された(S36でYES)時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きいか否かに応じて、コンロバーナ10aの火力を減少させる(S40)のか、コンロバーナ10aを消火させる(S41)のか、を切り替える。本実施例でも、検知範囲内に物体が侵入した時点におけるコンロバーナ10aの火力に応じて、コンロバーナ10aを適切に動作させることができる。
【0061】#5また、本実施例では、制御部110は、検知範囲に物体が侵入したと判断された(S36でYES)時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きい場合に(S38でYES)、コンロバーナ10aの火力を減少させ(S40)、火力減少後のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているのか否かに応じて検知範囲を新たに設定する(S30〜S34)。そのため、コンロバーナ10aの状況に応じた検知範囲を適切に適用することで、ユーザの利便性を確保することができる。
【0062】また、本実施例では、制御部110は、ユーザからの指示に従って、炎溢れ状態が発生している場合としていない場合のそれぞれに検知範囲の大きさのレベルを、第1レベルと第2レベル(図11参照)のうちの一方に設定する。制御部110は、設定されたレベルに従って、図8のS30〜S34において検知範囲を設定する。本実施例では、炎溢れが発生している場合としていない場合とのそれぞれの場合における検知範囲の大きさのレベルを、ユーザの所望のレベルに設定することができる。ユーザ毎に所望のレベルの検知範囲を適用することができるため、各ユーザにとって使い勝手のよい加熱調理器2を実現することができる。
【0063】コンロバーナ10a、10b、10cが「加熱部」の一例である。カメラ80が「状態検出部」の一例である。最小火力が「特定の火力」の一例である。図8のS30でYESの場合が「第1の場合」の一例であり、S30でNOの場合が「第2の場合」の一例である。
【0064】以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0065】#2(変形例1)制御部110は、コンロバーナ10aの火力と、コンロバーナ10aにおける炎溢れ状態の発生の有無との双方に基づいて、検知範囲を設定するようにしてもよい。例えば、制御部110は、コンロバーナ10aの火力が大きく、かつ、炎溢れ状態が発生している状態で、最も大きい検知範囲を設定するようにしてもよい。
【0066】(変形例2)上記の第1実施例では、図4のS10において、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aの火力が大きい場合に、比較的大きい検知範囲を設定し(図5参照)、コンロバーナ10aの火力が小さい場合に、比較的小さい検知範囲を設定している(図6参照)。これに限られず、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aの火力が大きい場合に比較的小さい検知範囲を設定し、動作中のコンロバーナ10aの火力が小さい場合に比較的大きい検知範囲を設定するようにしてもよい。一般的に言うと、制御部は、動作中の加熱部の火力に応じて、前記検知範囲の大きさを変化させればよい。大火力で調理を行っている場合、ユーザは、コンロバーナ10aの火力が大きいことを自覚している可能性が高く、不用意に手などをコンロバーナ10aの近くに近づける事態が発生する可能性が低いと言える。一方、小火力で長時間調理を行っている場合等(例えば、煮込み調理を行う場合等)には、ユーザがコンロバーナ10aで調理中であることを忘れてしまう等して、不用意に手などをコンロバーナ10aの近くに近づける事態が発生する可能性がある。本変形例によっても、制御部110は、検知範囲と火力とを適切に適合させ、ユーザに調理を適切に行わせ得るとともに、物体への引火を抑制し得る。
【0067】(変形例3)上記の第2実施例では、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生している場合に(図8のS30でYES)、比較的大きい検知範囲を設定し(S32、図9参照)、炎溢れ状態が発生していない場合に(S30でNO)、比較的小さい検知範囲を設定している(S34、図10参照)。これに限られず、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生している場合に比較的小さい検知範囲を設定し、炎溢れ状態が発生していない場合に比較的大きい検知範囲を設定するようにしてもよい。一般的に言うと、制御部は、炎溢れ状態が発生していると判断される第1の場合と、炎溢れ状態が発生していないと判断される第2の場合と、の間で、検知範囲の大きさを変化させればよい。コンロバーナ10aで炎溢れ状態が発生している場合、ユーザは、加熱対象物からはみ出している炎を視認すれば、コンロバーナ10aの近くに不用意に手などを近づけることが危険であると認識できる可能性が高い。一方、コンロバーナ10aで炎溢れ状態が発生していない場合、ユーザが炎を視認できないため、ユーザが不用意にコンロバーナ10aの近くに手などを近づける事態が起こり得る。本変形例によっても、制御部110は、検知範囲と炎溢れ状態の有無とを適切に適合させ、ユーザに調理を適切に行わせ得るとともに、物体への引火を抑制し得る。
【0068】#6(変形例4)上記の各実施例では、制御部110は、検知範囲に物体が侵入したと判断された時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きいか否かに応じて、コンロバーナ10aの火力を減少させるのか、コンロバーナ10aを消火させるのか、を切り替える(図4のS14〜S17、図8のS38〜S41参照)。コンロバーナ10aの火力を減少させるのか消火させるのかの判断の基準となる火力は、最小火力に限られず任意の基準火力(例えば「中火」)であってもよい。この変形例における基準火力も「特定の火力」の一例である。
【0069】(変形例5)上記の各実施例では、制御部110は、カメラ80の撮影画像に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否かを判断している(図4のS12、図8のS36参照)。同様に、第2実施例では、制御部110は、カメラ80の撮影画像に基づいて、コンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かを判断している(図8のS30)。しかしながら、コンロバーナ10aの周囲の様子を検出する要素は、カメラ80に限られず、任意の検出要素を用いてもよい。例えば、物体が検知範囲に侵入したか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて赤外線センサを用いてもよい。制御部110は、赤外線センサの検出値に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否かを判断してもよい。また、例えば、コンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて紫外線センサを用いてもよい。制御部110は、赤外線センサの検出値に基づいて、炎溢れ状態が発生しているか否かを判断してもよい。この変形例における赤外線センサ、紫外線センサも「状態検出部」の一例である。
【0070】(変形例6)上記の各実施例では、ユーザが、レベル操作部52aを操作することによって、コンロバーナ10aの火力に対応する検知範囲の大きさのレベル(又は、炎溢れ状態が発生している状態としていない状態のそれぞれに対応する検知範囲の大きさのレベル)を、第1レベルと第2レベルのうちの一方に設定するように指示することができる。しかしながら、ユーザが設定可能なレベルは、上記の第1レベルと第2レベルの2つには限られず、3つ以上であってもよい。ユーザは、3以上のレベルのうちの一つに設定可能であってもよい。また、ユーザが設定可能な3以上のレベルには、検知機能をオフするためのレベルが含まれていてもよい。検知機能をオフするためのレベルが選択される場合には、制御部110は、火力調整処理(図4、図8参照)を実行しなくてもよい。
【0071】本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0072】2 :加熱調理器 4 :本体 4a :前面 6 :天板 8a :五徳 8b :五徳 8c :五徳 10a :コンロバーナ 10b :コンロバーナ 10c :コンロバーナ 12a :センサ 12b :センサ 12c :センサ 20 :グリル庫 20a :グリルバーナ 22 :グリル扉 24 :コンロ操作部 26 :グリル操作部 40 :電源スイッチ 42a :加熱量操作部 42b :加熱量操作部 42c :加熱量操作部 43a :LED発光部 43b :LED発光部 43c :LED発光部 44 :パネル操作部 46 :表示部 48a :加熱温度操作部 48b :加熱温度操作部 50a :自動調理選択操作部 50b :自動調理選択操作部 52a :レベル操作部 52b :レベル操作部 52c :レベル操作部 54 :レシピ選択操作部 56 :調理状態操作部 60 :加熱量操作部 61 :LED発光部 62 :パネル操作部 64 :表示部 66 :自動調理選択操作部 68 :レシピ選択操作部 70 :調理状態操作部 80 :カメラ 84 :表示部 90 :透過窓 110 :制御部 120 :メモリ 130 :検知範囲 140 :物体 230 :検知範囲 240 :物体
ヒントあり加熱調理器
特開2019-002575 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 澁谷 光司 / 出願日: 2017-06-09 / 公開日: 2019-01-10 / 検索2位 / 検知範囲を状況で可変派
アプローチ: 動作中/消火後で検知範囲を使い分け カメラで加熱部周囲の検知範囲への物体侵入を監視し、動作中は侵入時に火力を絞り、消火後の高温時は範囲を変えて報知する。状態(動作中か消火後か)で検知範囲の大きさと動作を切り替える。
▸ 示唆: 侵入検知で火力を絞る安全制御の先行例だが、手の動きによる操作入力はなく、メモの近接/遠方の二領域による役割分担とは方向が異なる。
AIが精読したのは全78段落のうち検索が当てた10チャンク(23段落・29%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
【0002】特許文献1には、燃料を燃焼させた熱を利用して加熱対象物を加熱する加熱部と、加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える加熱調理器が開示されている。制御部は、状態検出部によって検出される状態に基づいて、加熱部の動作中に、加熱部の周囲の所定の検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣など)が侵入したと判断される場合に、加熱部の火力を絞る制御を行う。このような制御を行うことにより、検知範囲内に侵入した物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することの抑制を図っている。
【0003】特開2015−230148号公報
【0004】特許文献1の技術では、動作していた加熱部の消火後のことについては考慮されていない。しかしながら、動作していた加熱部の消火後であっても、しばらくの間は加熱部自身の高温状態が継続する場合がある。その間に加熱部に人体等の物体が触れると、火傷や引火等が起こるおそれがある。
【0005】本明細書では、動作していた加熱部の消火後に、火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る技術を提供する。
【0006】本明細書が開示する加熱調理器は、加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、前記加熱部が高温であることを報知する報知動作を行う報知部と、制御部と、を備える。前記制御部は、動作していた前記加熱部の加熱停止後、特定の条件が満たされるまでの間において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の周囲の第1検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される特定の場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせる。
【0007】この構成によると、加熱調理器は、動作していた加熱部の加熱停止後、加熱部が依然高温状態である間に、物体(例えば人体や着衣等)が第1検知範囲に侵入する場合に、報知動作を行い、ユーザに加熱部が高温であることを知らせることができる。従って、上記の加熱調理器によると、動作していた加熱部の加熱停止後に、例えば火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
【0008】前記特定の条件は、前記加熱部が加熱停止してから一定期間が経過することを含んでもよい。
【0009】動作していた加熱部の加熱停止後の一定期間は、加熱部の高温状態が継続している可能性がある。この構成によると、動作していた加熱部の消火後、一定期間が経過するまでの間に、例えば火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
【0010】前記制御部は、前記加熱部が加熱停止前に動作していた期間と、前記加熱部が加熱停止前に動作していた間の火力と、のうちの少なくとも一方に基づいて、前記一定期間を特定してもよい。
【0011】加熱部の加熱停止後に加熱部の高温状態が継続する期間は、加熱部が加熱停止前に動作していた期間、及び、加熱部が加熱停止前に動作していた火力に応じて変化する。この構成によると、加熱部の加熱停止前の状況に応じて、一定期間を適切に特定することができる。
【0012】前記加熱部には前記加熱対象物を載置可能であってもよい。前記加熱調理器は、前記載置部に載置される前記加熱対象物の温度を検知する対象物温度検出部をさらに備えていてもよい。前記制御部は、前記加熱部の加熱停止後に前記加熱部に載置されている前記加熱対象物の温度に基づいて、前記一定期間を特定してもよい。
【0013】加熱部の加熱停止後に加熱部に加熱対象物が載置されている場合、加熱対象物からの輻射熱によって加熱部やその周辺の高温状態が継続される場合がある。そして、加熱対象物の温度は、加熱対象物に対して行った調理内容によって異なる場合がある。例えば、揚げ物の調理後の鍋は、煮物の調理後の鍋よりも高温である傾向がある。即ち、加熱停止後に加熱部に載置されている加熱対象物の温度によって、加熱部やその周辺の高温状態が継続される期間が変化し得る。上記の構成によると、加熱部の加熱停止後に加熱部に載置されている加熱対象物の温度に応じて、一定期間を適切に特定することができる。
【0014】前記加熱部の温度を検出する加熱部温度検出部をさらに備えてもよい。前記特定の条件は、前記加熱部の温度が特定温度を下回ることを含んでもよい。
【0015】この構成によると、動作していた加熱部の加熱停止後、加熱部が特定温度を下回るまでの間に、物体が第1検知範囲に侵入する場合に、報知動作を行い、ユーザ等に加熱部が高温であることを知らせることができる。特定温度を、例えば火傷や引火等が起こる可能性が低い温度に適切に設定しておくことにより、動作していた加熱部の加熱停止後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
【0016】前記加熱部は、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱するものであってもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の第2検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞ってもよい。前記第1検知範囲は前記第2検知範囲よりも大きくてもよい。
【0017】#5動作中の加熱部では燃料の燃焼による炎が形成されるため、ユーザは炎を見れば、加熱部に手などを近づけると危険であることを直感的に把握することができる。一方、消火後(加熱停止後)の加熱部には炎が形成されないため、ユーザが、加熱部の見た目から、加熱部が高温状態であるか否かを判別することは難しい場合がある。そのため、ユーザが、手などを高温状態の加熱部に無警戒に近づけてしまうおそれがある。この点、上記の構成によると、消火後の加熱部に適用する第1検知範囲が、動作中の加熱部に適用する第2検知範囲よりも大きいため、ユーザが、消火後の高温状態の加熱部に手などを無警戒に近づけた場合であっても、早い段階で加熱調理器が報知動作を行うことができる。従って、加熱部の消火後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制し得る。
【0018】あるいは、前記加熱部は、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱するものであってもよい。前記制御部は、さらに、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に、前記加熱部の周囲の第2検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したと判断される場合に、動作中の前記加熱部の火力を絞ってもよい。前記第2検知範囲は前記第1検知範囲よりも大きくてもよい。
【0019】動作中の加熱部では燃料の燃焼による炎が形成されるため、炎が形成されていない消火後(加熱停止後)の加熱部にくらべて、不意に物体が加熱部に近づいた際に引火や火傷等が起こる可能性が高くなる。上記の構成によると、動作中の加熱部に適用する第2検知範囲が、消火後の加熱部に適用する第1検知範囲よりも大きいため、動作中に不意に物体が加熱部に近づいた際に引火や火傷等が起こる事態を適切に抑制し得る。
【0020】前記加熱部には前記加熱対象物を載置可能であってもよい。前記制御部は、動作していた前記加熱部の加熱停止後、前記特定の条件が満たされるまでの間において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部に前記加熱対象物が載置されておらず、かつ、前記第1検知範囲内に前記物体が侵入したと判断される前記特定の場合に、前記報知部に前記報知動作を行わせ、動作していた前記加熱部の加熱停止後、前記加熱部に前記加熱対象物が載置されていると判断される場合には、前記第1検知範囲内に前記物体が侵入するか否かに関わらず、前記報知部に前記報知動作を行わせなくてもよい。
【0021】加熱部の加熱停止後であっても、加熱部に加熱対象物(たとえば鍋等)が載置されていれば、ユーザは、その加熱対象物を視認可能であるため、高温状態の加熱部に敢えて手などを近づけるような事態は起こり難い。一方、加熱停止後の加熱部に加熱対象物が載置されていない場合には、ユーザが、加熱停止後の加熱部が高温状態か否かを見た目から判別することは難しく、手などを高温状態の加熱部に無警戒に近づけてしまうおそれがある。上記の構成によると、加熱調理器は、加熱部の加熱停止後であっても、加熱部に加熱対象物が載置されていれば報知動作を行わず、加熱部の加熱停止後、特定の条件が満たされるまでの間に、加熱部に加熱対象物が載置されておらず、かつ、第1検知範囲内に物体が侵入した場合に、報知動作を行うことができる。従って、報知動作を、火傷や引火等が起こる可能性が比較的高い状況に限って行うことができる。
【0022】加熱調理器2を手前側から奥側に向かって見た様子を示す斜視図。 カメラ80周辺を示す断面説明図。 加熱調理器2の制御構成を示すブロック図。 第1実施例の火力調整処理を示すフローチャート。 第1実施例のコンロバーナ点火中の検知範囲及び消火後の検知範囲を示す説明図。 第1実施例の消火後処理を示すフローチャート。 第2実施例の消火後処理を示すフローチャート。 第3実施例のコンロバーナ点火中の検知範囲及び消火後の検知範囲を示す説明図。
【0023】(第1実施例) (加熱調理器2の構成) 図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図3参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
【0024】加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
【0025】図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、本体4の手前側から奥側に向かって、天板6の上方を撮像する。また、カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像する。カメラ80は、天板6の上方を継続的に撮像している。
【0026】カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
【0027】図1に示すように、天板6の下方であって、本体4の手前寄りの位置には、音声を出力するためのスピーカ88が内蔵されている。
【0028】各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
【0029】また、五徳8a、8b、8cの近傍には、五徳8a、8b、8c及びコンロバーナ10a、10b、10cに対応してコンロ温度センサ86a、86b、86cが設けられている。コンロ温度センサ86a、86b、86cのそれぞれは、対応する五徳8a、8b、8c及びコンロバーナ10a、10b、10cの温度を検出する。以下では、五徳8a、8b、8cとコンロバーナ10a、10b、10cとをまとめて「コンロバーナ10a、10b、10c等」と呼ぶ場合がある。
【0030】コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
【0031】パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、加熱時間操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。加熱時間操作部52aは、コンロバーナ10aの加熱時間(例えば、5分)を設定するための操作部である。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。加熱時間操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。
【0032】グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20a(図3参照)の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
【0033】パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
【0034】続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52b、52c、及び、コンロ温度センサ86b、86cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
【0035】加熱調理器2は、制御部110及びメモリ120を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、メモリ120に記憶されたプログラムに従って様々な処理(例えば図4の火力調整処理等)を実行する。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。
【0036】#3(火力調整処理) 続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110が実行する火力調整処理について説明する。火力調整処理は、ユーザの着衣や手等の加熱対象物以外の物体が動作中のコンロバーナ10a、10b、10cの所定の検知範囲内に侵入したこと(即ち、物体への引火等の危険性が高いこと)を検知し、コンロバーナ10a、10b、10cの火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。加熱量操作部42a、42b、42cのいずれかにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10a、10b、10cのいずれか点火されると、制御部110は、点火されたコンロバーナの火力を調整するために図4の処理を開始する。即ち、制御部110は、点火されたコンロバーナのそれぞれに対して図4の処理を実行する。以下では、コンロバーナ10aが点火され、制御部110がコンロバーナ10aの火力を調整するために図4の処理を実行する例を説明する。ただし、コンロバーナ10b、10cが点火された場合にも、制御部110は同様の処理を実行する。
【0037】#1S10では、制御部110は、コンロバーナ10aの動作中における所定の検知範囲(図5参照)を設定する。検知範囲とは、コンロバーナ10aの周囲に設けられる所定の領域であり、その範囲内に加熱対象物とは異なる物体(例えばユーザの手や着衣等)が不意に侵入すると、引火等が起こる可能性がある所定の領域である。本実施例では、S10で設定されるべき検知範囲の大きさは予め定められている。本実施例では、図5に示すように、コンロバーナ10aの動作中には、比較的小さい検知範囲130が設定される。コンロバーナ10aの動作中には、ユーザが炎を視認等することで、コンロバーナ10aが動作していることを認識しやすく、コンロバーナ10aの近傍に不意に手等を近づける事態が起こる可能性が高くないためである。
【0038】続くS12では、制御部110は、S10で設定された検知範囲に物体が侵入することを監視する。具体的に言うと、S12では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、S10で設定された検知範囲内に加熱対象物以外の物体が侵入することを監視する。例えば図5に示すように、カメラ80が、検知範囲130内にユーザの着衣などの物体140が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S12でYESと判断し、S14に進む。
【0039】S14では、制御部110は、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が、所定の最小火力よりも大きいか否かを判断する。コンロバーナ10aの最小火力とは、火力を最小限に小さくしたときの火力である。この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力よりも大きい場合には、制御部110はS14でYESと判断してS16に進む。一方、この時点におけるコンロバーナ10aの火力が最小火力である場合には、制御部110はS14でNOと判断してS18に進む。
【0040】#10S16では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させる。その後、制御部110は、S10に戻り、減少後の火力に応じた検知範囲を新たに設定し、S12の監視を行なう。
【0041】一方、S18では、制御部110は、コンロバーナ10aを消火させる。この場合、制御部110は、図4の処理を終了させる。
【0042】以上、コンロバーナ10aが点火された場合に制御部110が実行する火力調整処理の内容を説明した。なお、図4には示していないが、図4の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて消火操作が行われ、コンロバーナ10aが消火された場合、制御部110は、S10〜S18のどの段階の処理を実行中であっても、図4の処理を強制的に終了させる。
◆ この文献の解決アプローチ
動作中/消火後で検知範囲を使い分け
文献: S16では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させる。その後、制御部110は、S10に戻り、減少後の火力に応じた検知範囲を新たに設定し、S12の監視を行なう。
侵入検知で火力を絞る安全制御の先行例だが、手の動きによる操作入力はなく、メモの近接/遠方の二領域による役割分担とは方向が異なる。
【0043】(消火後処理) 続いて、図6を参照して、制御部110が実行する消火後処理について説明する。消火後処理は、動作していたコンロバーナ10a、10b、10cの消火後、当該コンロバーナ10a、10b、10cや五徳8a、8b、8c(即ちコンロバーナ10a、10b、10c等)が依然として高温状態である間に、物体が所定の検知範囲内に侵入したこと(即ち、火傷や物体への引火等が起こる危険性があること)を検知し、所定の報知動作をしてユーザに注意を促すための処理である。いずれかのコンロバーナが動作している間に上記の図4のS18の処理が実行され、又は、動作しているコンロバーナの消火操作が行われることにより、動作していたコンロバーナが消火されると、制御部110は、消火後のコンロバーナ等のために図6の処理を開始する。即ち、制御部110は、消火後のコンロバーナ等のそれぞれに対して図6の処理を実行する。以下では、コンロバーナ10aが動作していた後消火された場合に、消火後のコンロバーナ10a等(即ちコンロバーナ10a及び五徳8a)のために図6の処理を実行する例を説明する。ただし、コンロバーナ10b、10cが動作していた後消火された場合にも、制御部110は、消火後のコンロバーナ10b、10c等のために同様の処理を実行する。
【0044】S30では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況を特定する。具体的には、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの火力、動作時間等を特定する。さらに、制御部110は、センサ12aの検出温度を特定することにより、消火時にコンロバーナ10a上に載置されている加熱対象物の温度を特定する。
【0045】続くS32では、制御部110は、S30で特定された消火前のコンロバーナ10aの動作状況、及び、消火時の加熱対象物の温度に基づいて、報知期間を特定する。報知期間とは、コンロバーナ10a等が高温状態であることをユーザに報知するための報知動作が実行されるべき期間のことである。即ち、報知期間とは、コンロバーナ10a等の消火後に当該コンロバーナ10a等の高温状態が継続すると推測される期間であると言い換えてもよい。即ち、報知期間は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況(火力、動作期間等)に応じて変化する。S32では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの火力が大きく、動作期間が長いほど、長い報知期間を特定する。また、報知期間は、消火時の加熱対象物の温度(即ち、加熱対象物に対して行った調理内容)によっても変化する。例えば、揚げ物の調理後の鍋は、煮物の調理後の鍋よりも高温である傾向がある。S32では、制御部110は、加熱対象物の温度が高いほど、長い報知期間を特定する。このように、S32では、制御部110は、コンロバーナ10aの消火前の状況を反映させた報知期間を特定することができる。
【0046】続くS34では、制御部110は、タイマをスタートさせる。
【0047】#6S36では、制御部110は、コンロバーナ10aの消火後における所定の検知範囲(図5参照)を設定する。本実施例では、S36で設定されるべき検知範囲の大きさも予め定められている。本実施例では、図5に示すように、コンロバーナ10aの消火後には、比較的大きい検知範囲150が設定される。このとき、消火後の検知範囲150は、動作中の検知範囲130よりも大きい。コンロバーナ10aの消火後には、コンロバーナ10aには炎が形成されないため、ユーザが、コンロバーナ10aの見た目から高温状態であるか否かを判別することが難しい。そのため、ユーザが手などを無警戒に近づけてしまうおそれがあるためである。
【0048】続くS38では、制御部110は、S34でタイマをスタートさせてから、S32で特定された報知期間が経過したか否かを判断する。この時点で報知期間が経過している場合、制御部110は、S38でYESと判断し、図6の処理を終了する。報知期間が未経過の場合、制御部110は、S38でNOと判断し、S40に進む。
【0049】S40では、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されているか否かを判断する。制御部110は、センサ12aが加熱対象物を検出している場合にはS40でYESと判断し、S38に戻る。一方、制御部110は、センサ12が加熱対象物を検出していない場合には、S40でNOと判断し、S42に進む。
【0050】#4S42では、制御部110は、S36で設定された検知範囲に加熱対象物以外の物体が侵入しているか否かを判断する。例えば図5に示すように、カメラ80が、検知範囲150内にユーザの着衣などの物体140が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S42でYESと判断し、S44に進む。一方、カメラ80が、検知範囲150内に物体が侵入していない様子の画像を撮影している場合、制御部110は、S42でNOと判断し、S38に戻る。
【0051】S44では、制御部110は、スピーカ88及び表示部84に所定の報知動作を行わせる。具体的には、制御部110は、スピーカ88に警告音声を出力させるとともに、表示部84に、コンロバーナ10a等がまだ高温であることを警告するためのメッセージを表示させる。制御部110は、S44を終えると、S38に戻る。
【0052】このように、制御部110は、S38でYESと判断されるまで、S38〜S44の各処理を繰り返し実行する。
【0053】以上、動作していたコンロバーナ10aが消火された場合に制御部110が実行する消火後処理の内容を説明した。なお、図6には示していないが、図6の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10aが再点火された場合、制御部110は、S30〜S44のどの段階の処理を実行中であっても、図6の消火後処理を強制的に終了させ、図4の火力調整処理を開始する。
【0054】以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部110は、図6の消火後処理を実行する。そのため、本実施例の加熱調理器2は、動作していたコンロバーナ10aの消火後、コンロバーナ10a等が依然高温状態である間に、物体(例えば人体や着衣等)が検知範囲に侵入する場合に、報知動作を行い、ユーザにコンロバーナ10a等が高温であることを知らせることができる。従って、本実施例の加熱調理器2によると、動作していたコンロバーナ10aの消火後に、火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
【0055】また、本実施例では、制御部110は、報知期間が経過するまでの間に検知範囲に物体が侵入する場合に、スピーカ88等に報知動作を行わせる(図6のS38〜S44参照)。動作していたコンロバーナ10aの消火後の一定期間(即ち報知期間)は、コンロバーナ10a等の高温状態が継続している可能性がある。本実施例では、動作していたコンロバーナ10aの消火後、一定期間が経過するまでの間に、火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
【0056】また、本実施例では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況、及び、消火時の加熱対象物の温度に基づいて、報知期間を特定する(図6のS32)。コンロバーナ10aの消火後にコンロバーナ10a等の高温状態が継続する期間は、コンロバーナ10aが消火前に動作していた期間及び火力に応じて変化する。制御部110は、コンロバーナ10aの消火前の状況に応じて、報知期間を適切に特定することができる。また、コンロバーナ10aの消火後にコンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されている場合、加熱対象物からの輻射熱によってコンロバーナ10a等の高温状態が継続される場合がある。そして、加熱対象物の温度は、加熱対象物に対して行った調理内容によって異なる場合がある。即ち、消火後にコンロバーナ10a上に載置されている加熱対象物の温度によって、コンロバーナ10a等の高温状態が継続される期間が変化し得る。そのため、制御部110は、コンロバーナ10aの消火後にコンロバーナ10a上に載置されている加熱対象物の温度に応じて、報知期間を適切に特定することができる。このように、本実施例によると、消火前の状況に応じて報知期間を適切に特定することができる。
【0057】また、図5に示すように、本実施例では、コンロバーナ10aの消火後の検知範囲150が、コンロバーナ10aの動作中の検知範囲130よりも大きい。動作中のコンロバーナ10aでは炎が形成されるため、ユーザは炎を見れば、コンロバーナ10aに手などを近づけると危険であることを直感的に把握することができる。一方、消火後のコンロバーナ10aには炎が形成されないため、ユーザが、コンロバーナ10a等の見た目から、コンロバーナ10a等が高温状態であるか否かを判別することは難しい場合がある。そのため、ユーザが、手などを高温状態のコンロバーナ10a等に無警戒に近づけてしまうおそれがある。この点、本実施例によると、消火後のコンロバーナ10aに設定する検知範囲150が、動作中のコンロバーナ10aに設定する検知範囲130よりも大きいため、ユーザが、消火後の高温状態のコンロバーナ10a等に手などを無警戒に近づけた場合であっても、手などが実際にコンロバーナ10a等に触れる前に、報知動作が行われる。従って、コンロバーナ10aの消火後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
【0058】また、本実施例では、制御部110は、報知期間中において加熱対象物が検出されていない間に(図6のS40でNO)、検知範囲に物体が侵入している場合(S42でYES)に、スピーカ88等に報知動作を行わせる(S44)。一方、制御部110は、報知期間中において加熱対象物が検出されている間は(S40でYES)、検知範囲に物体が侵入するか否かに関わらず、スピーカ88等に報知動作を行わせない。コンロバーナ10aの消火後であっても、コンロバーナ10a上に加熱対象物(たとえば鍋等)が載置されていれば、ユーザは、その加熱対象物を視認可能であるため、高温状態のコンロバーナ10aに敢えて手などを近づけるような事態は起こり難い。一方、消火後のコンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されていない場合には、ユーザが、消火後のコンロバーナ10a等が高温状態か否かを見た目から判別することは難しく、手などを高温状態のコンロバーナ10a等に無警戒に近づけてしまうおそれがある。本実施例によると、加熱調理器2は、コンロバーナ10aの消火後であっても、コンロバーナ10aに加熱対象物が載置されていれば報知動作を行わず、コンロバーナ10aの消火後、報知期間が経過するまでの間に、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されておらず、かつ、検知範囲内に物体が侵入した場合に、報知動作を行うことができる。従って、報知動作を、火傷や引火等が起こる可能性が比較的高い状況に限って行うことができる。
【0059】コンロバーナ10a、10b、10cが「加熱部」の一例である。カメラ80が「状態検出部」の一例である。スピーカ88及び表示部84が「報知部」の一例である。センサ12a、12b、12cが「対象物温度検出部」の一例である。図5の検知範囲150が「第1検知範囲」の一例であり、検知範囲130が「第2検知範囲」の一例である。図6のS42でYESと判断される場合が「特定の場合」の一例である。
【0060】(第2実施例) 図7を参照して、第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例の加熱調理器2も、基本的な構成は第1実施例と共通する。本実施例は、制御部110が実行する消火後処理の内容が第1実施例とは異なる。
【0061】(消火後処理) 図7を参照して、本実施例の制御部110が実行する消火後処理について説明する。以下でも、動作していたコンロバーナ10aが消火された場合に制御部110が図7の処理を実行する例を説明する。S50では、制御部110は、コンロバーナ10aの消火後における所定の検知範囲(図5参照)を設定する。S50の処理の内容は、図6のS36と同様であるため詳しい説明を省略する。
【0062】続くS52では、制御部110は、コンロ温度センサ86aによって検出されるコンロバーナ10a及び五徳8aの温度(以下ではこれらを「コンロ温度」と呼ぶ場合がある)が、所定の閾値温度より低いか否かを判断する。閾値温度は、消火後のコンロバーナ10aに触れた場合であってもユーザが火傷等を負う可能性が低い温度である。この時点でコンロ温度が閾値温度よりも低い場合、制御部110は、S52でYESと判断し、図7の処理を終了する。コンロ温度が閾値温度以上である場合、制御部110は、S52でNOと判断し、S54に進む。
【0063】S54では、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されているか否かを判断する。S54の判断手法は図6のS40と同様である。制御部110がS40でYESと判断する場合、S52に戻る。一方、制御部110がS40でNOと判断する場合、S56に進む。
【0064】S56では、制御部110は、S50で設定された検知範囲に加熱対象物以外の物体が侵入しているか否かを判断する。S56の判断手法は図6のS42と同様である。検知範囲に物体が侵入している場合には、制御部110は、S56でYESと判断し、S58に進む。一方、検知範囲に物体が侵入していない場合には、制御部110は、S56でNOと判断し、S52に戻る。
【0065】S58では、制御部110は、スピーカ88及び表示部84に所定の報知動作を行わせる。制御部110は、S58を終えると、S52に戻る。
【0066】#2このように、制御部110は、S52でYESと判断されるまで、S52〜S58の各処理を繰り返し実行する。なお、本実施例でも、図7の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10aが再点火された場合、制御部110は、S50〜S58のどの段階の処理を実行中であっても、図7の消火後処理を強制的に終了させ、図4の火力調整処理を開始する。
【0067】以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。上記の通り、本実施例では、制御部110は、図7の消火後処理を実行する。そのため、加熱調理器2は、動作していたコンロバーナ10aの消火後、コンロ温度が閾値温度を下回る(S52でYES)までの間に、物体が検知範囲に侵入する場合に報知動作を行い、ユーザにコンロバーナ10a等が高温であることを知らせることができる。閾値温度を、火傷や引火等が起こる可能性が低い温度に適切に設定しておくことにより、動作していたコンロバーナ10aの消火後に火傷や引火等が起こることを適切に抑制することができる。
【0068】コンロ温度センサ86a、86b、86cが「加熱部温度検出部」の一例である。閾値温度が「特定温度」の一例である。
【0069】(第3実施例) 図8を参照して第3実施例について説明する。第3実施例の加熱調理器2も、基本的な構成及び処理内容は第1実施例と共通する。ただし、本実施例では、図8に示すように、本実施例では、コンロバーナ10aの動作中の検知範囲230が、コンロバーナ10aの消火後の検知範囲250よりも大きい点が、第1実施例とは異なる。
【0070】#9動作中のコンロバーナ10aでは炎が形成されるため、炎が形成されていない消火後のコンロバーナ10aにくらべて、不意に物体がコンロバーナ10aに近づいた際に引火や火傷等が起こる可能性が高くなる。本実施例によると、動作中のコンロバーナ10aに設定される検知範囲230が、消火後のコンロバーナ10aに設定される検知範囲250よりも大きいため、不意に物体がコンロバーナ10aに近づいた際に引火や火傷等が起こる事態を適切に抑制することができる。また、例えば、コンロバーナ10aが消火され、コンロバーナ10b又はコンロバーナ10cが依然動作中であるような場合(即ち、ユーザがコンロバーナ10b、10cを用いて調理を継続している場合)には、ユーザの意志で手や着衣が加熱調理器2の上方(特に、消火後のコンロバーナ10aの近傍)に侵入する可能性が高い。そのような場合に、消火後のコンロバーナ10aに設定される検知範囲250が過度に大きいと、頻繁に報知動作が行われ、ユーザが煩わしさを感じる可能性がある。この点、本実施例では、消火後のコンロバーナ10aに設定される検知範囲250が、コンロバーナ10aの動作中に設定される検知範囲230よりも小さい。そのため、コンロバーナ10aの消火後にユーザの手等がコンロバーナ10aに近づいた場合であっても、報知動作が過度に頻繁に行われることが抑制され、ユーザが煩わしさを感じる頻度を低減させることができる。図8の検知範囲250が「第1検知範囲」の一例であり、検知範囲230が「第2検知範囲」の一例である。なお、第3実施例の検知範囲230、250を、第2実施例おける各検知範囲に適用してもよい。
【0071】以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0072】(変形例1)上記の各実施例では、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されている場合には、検知範囲に物体が侵入しているか否かに関わらず、スピーカ88等に報知動作を行わせない(図6のS40でNO、図7のS54でNO)。これに限られず、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されている場合であっても、検知範囲に物体が侵入している場合には、スピーカ88等に報知動作を行わせてもよい。
【0073】(変形例2)上記の第1実施例では、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作状況(即ち動作期間、火力)、及び、消火時の加熱対象物の温度に基づいて、報知期間を特定する(図6のS32)。これに限られず、制御部110は、消火前のコンロバーナ10aの動作期間、消火前のコンロバーナ10aの火力、消火時の加熱対象物の温度、のうちの少なくとも1つに基づいて報知期間を特定してもよい。
【0074】(変形例3)上記の各実施例では、制御部110は、カメラ80の撮影画像に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否かを判断している(図4のS12、図6のS42、図7のS56)。しかしながら、コンロバーナ10aの周囲の様子を検出する要素は、カメラ80に限られず、任意の検出要素を用いてもよい。例えば、物体が検知範囲に侵入したか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて赤外線センサを用いてもよい。制御部110は、赤外線センサの検出値に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否かを判断してもよい。この変形例における赤外線センサも「状態検出部」の一例である。
【0075】(変形例4)上記の各実施例では、コンロ温度センサ86a、86b、86cによって、コンロバーナ10a、10b、10c等の温度を検出している。これに限られず、他の温度検出手段(例えば、赤外線センサ等)を用いて、コンロバーナ10a、10b、10c等の温度を検出するようにしてもよい。
【0076】(変形例5)制御部110は、上記の各実施例で説明した消火後処理(図6、図7参照)を、グリルバーナ20aの消火後に高温状態が持続する排気口についても実行してもよい。この場合、制御部110は、グリルバーナ20aの消火後、排気口の近傍に検知範囲を設定し、物体の侵入が検知される場合に、スピーカ88及び表示部84に報知動作を行わせるようにしてもよい。
【0077】本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0078】#82 :加熱調理器 4 :本体 4a :前面 6 :天板 8a :五徳 8b :五徳 8c :五徳 10a :コンロバーナ 10b :コンロバーナ 10c :コンロバーナ 12 :センサ 12a :センサ 12b :センサ 12c :センサ 20 :グリル庫 20a :グリルバーナ 22 :グリル扉 24 :コンロ操作部 26 :グリル操作部 40 :電源スイッチ 42a :加熱量操作部 42b :加熱量操作部 42c :加熱量操作部 43a :LED発光部 43b :LED発光部 43c :LED発光部 44 :パネル操作部 46 :表示部 48a :加熱温度操作部 48b :加熱温度操作部 50a :自動調理選択操作部 50b :自動調理選択操作部 52a :加熱時間操作部 52b :加熱時間操作部 52c :加熱時間操作部 54 :レシピ選択操作部 56 :調理状態操作部 60 :加熱量操作部 61 :LED発光部 62 :パネル操作部 64 :表示部 66 :自動調理選択操作部 68 :レシピ選択操作部 70 :調理状態操作部 80 :カメラ 84 :表示部 86a :コンロ温度センサ 86b :コンロ温度センサ 86c :コンロ温度センサ 88 :スピーカ 90 :透過窓 110 :制御部 120 :メモリ 130 :検知範囲 140 :物体 150 :検知範囲 230 :検知範囲 250 :検知範囲
ヒントあり加熱調理器
特開2019-002585 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 澁谷 光司 / 出願日: 2017-06-12 / 公開日: 2019-01-10 / 検索7位 / 検知範囲を状況で可変派
アプローチ: 調理モードで検知範囲・条件を切替 カメラで検知範囲への物体侵入や炎溢れを監視して火力を絞る安全制御を基本に、高温モードでは検知範囲を小さくし、鍋が無い直火調理では火力を絞らないなど、条件を緩和して意図的な接近を許す。
▸ 示唆: 安全制御が過剰反応して調理を妨げる課題への対処(状況で検知範囲を変える)は参考になるが、手のジェスチャーで火力を操作する発想はない。
AIが精読したのは全44段落のうち検索が当てた10チャンク(16段落・36%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#6本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
【0002】特許文献1には、鍋やフライパンなどの加熱対象物を載置可能であって、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱する加熱部と、加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、制御部と、を備える加熱調理器が開示されている。制御部は、状態検出部によって検出される状態に基づいて、加熱部の動作中に、加熱部の周囲の所定の検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えば人体や着衣など)が侵入したと判断される場合に、加熱部の火力を絞る制御を行う。このような制御を行うことにより、検知範囲内に侵入した物体に加熱部の炎が引火する事態が発生することの抑制を図っている。
【0003】特開2015−230148号公報
【0004】例えば、ユーザが、鍋を加熱部に載置せずに、食材等を加熱部の炎で直接炙るいわゆる直火調理や、鍋を加熱部から意図的に離して振りながら食材を調理する(特に炒める)鍋振り調理等、いわゆる特定高温調理を行うことを希望する場合がある。そのような特定高温調理を行う場合、ユーザが、手や食材等の物体を加熱部の周囲の所定の検知範囲内に意図的に侵入させる場合がある。しかしながら、特許文献1の技術では、検知範囲内に手や食材等の物体が侵入すれば、ユーザが上記の特定高温調理を行っているか否かに関わらず、加熱部の火力が絞られてしまい、ユーザが適切に特定高温調理を行なえない場合がある。
【0005】本明細書では、物体への引火等を抑制しつつ、ユーザが特定高温調理を行うことを希望する場合には、ユーザに適切に特定高温調理を行わせ得る技術を提供する。
【0006】本明細書が開示する加熱調理器は、加熱対象物を載置可能であって、燃料を燃焼させた熱を利用して前記加熱対象物を加熱する加熱部と、前記加熱部に前記加熱対象物が載置されていることを検知する対象物検知部と、前記加熱部の周囲の状態を検出する状態検出部と、前記加熱部を、通常モードと、特定モードと、のうちの一方の動作モードで選択的に動作させる制御部と、を備える。前記制御部は、前記加熱部を前記通常モードで動作させている間には、前記加熱部の動作中であって、前記対象物検知部によって前記加熱対象物が検出されている状況において、前記状態検出部によって検出される状態に基づいて、前記加熱部の動作中に前記加熱部の周囲の検知範囲内に前記加熱対象物とは異なる物体が侵入したことと、前記加熱部の炎が加熱中の前記加熱対象物の周囲からはみ出していることと、のうちの少なくとも一方の状態を含む異常状態が発生していると判断される場合に、前記加熱部の火力を絞る第1火力絞り処理と、前記加熱部の動作中に、前記対象物検知部によって前記加熱対象物が検出されない場合に、前記加熱部の火力を絞る第2火力絞り処理と、の双方を実行し、前記加熱部を前記特定モードで動作させている間には、前記第1火力絞り処理を実行し、前記第2火力絞り処理を実行しない。
【0007】この構成によると、加熱部が通常モードで動作する間は、加熱部に載置される加熱対象物が検出されている状況で異常状態が発生していると判断される場合に加熱部の火力を絞る(即ち第1火力絞り処理を実行する)とともに、加熱部の動作中に加熱部に載置される加熱対象物が検出されない場合に、加熱部の火力を絞る(即ち第2火力絞り処理を実行する)。そのため、加熱部が通常モードで動作する場合において、物体(例えば人体や衣服等)への引火を適切に抑制することができる。また、加熱部が特定モードで動作する間は、加熱部に載置される加熱対象物が検出されている状況で異常状態が発生していると判断される場合に加熱部の火力を絞る(即ち第1火力絞り処理を実行する)が、加熱部の動作中に加熱部に載置される加熱対象物が検出されない場合には、異常状態の有無にかかわらず、加熱部の火力を絞らない(即ち第2火力絞り処理を実行しない)。そのため、加熱部が特定モードで動作する間は、ユーザが、加熱対象物を加熱部に載置せずに調理を行う特定高温調理(直火調理や鍋振り調理等)を行うことを希望する場合に、ユーザの手や食材等の物体が加熱部に意図的に近づけられた場合であっても、加熱部の火力が絞られることがないため、ユーザが適切に特定高温調理を行なうことができる。その一方で、加熱部が特定モードで動作する間であっても、加熱対象物を加熱部に載置して調理を行っている場合には、異常状態が発生する場合に加熱部の火力を絞ることができるため、ユーザの意に反して加熱部に近づいた物体への引火を適切に抑制することもできる。従って、上記の加熱調理器によると、物体への引火等を抑制しつつ、ユーザが特定高温調理を行うことを希望する場合には、ユーザに適切に特定高温調理を行わせ得る。
【0008】前記制御部は、前記加熱部を前記特定モードで動作させている間には、前記加熱部を前記通常モードで動作させている間に比べて、前記異常状態が発生していると判断される条件を緩和させてもよい。
【0009】ユーザが加熱部を特定モードで動作させる場合に、加熱対象物を加熱部に載置させて調理を行う場合には、加熱対象物を強火力で加熱する調理(例えば、強火で煮立たせる調理等)を行うことを希望している可能性がある。そのような調理を行っている間、ユーザは強火力で加熱部を利用していることを認識しているため、不意に物体(人体や衣服など)が加熱部に近づく事態が発生する可能性は比較的低い。上記の構成によると、加熱部が特定モードで動作する間には、通常モードで動作させている間に比べて、異常状態が発生していると判断される条件を緩和させる。ユーザが不意に物体(人体や衣服など)を加熱部に近づけてしまう可能性が低い場合において、加熱部の火力が過度に絞られることを抑制することにより、ユーザの調理の利便性を確保することができる。
【0010】加熱調理器2を手前側から奥側に向かって見た様子を示す斜視図。 カメラ80周辺を示す断面説明図。 加熱調理器2の制御構成を示すブロック図。 火力調整処理を示すフローチャート。 通常モード及び高温モードのそれぞれにおける検知範囲130、150を示す図。 通常モード及び高温モードのそれぞれにおいて炎溢れ状態と判断される炎の状態を示す図。
【0011】(実施例) (加熱調理器2の構成) 図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図3参照)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
【0012】加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
【0013】図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、本体4の手前側から奥側に向かって、天板6の上方を撮像する。また、カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像する。カメラ80は、天板6の上方を継続的に撮像している。
【0014】カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
【0015】図1に示すように、各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
【0016】コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
【0017】パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、モード操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。モード操作部52aは、コンロバーナ10aの動作モードを設定するための操作部である。コンロバーナ10aは、通常モードと高温モードのうちの一方の動作モードで動作可能である。通常モードは、ユーザが、コンロバーナ10aを通常動作させて調理を行うための動作モードである。高温モードは、ユーザが、例えば、食材等をコンロバーナの炎で直接炙るいわゆる直火調理や、鍋などをコンロバーナ10aから意図的に離して振りながら食材を調理する(特に炒める場合が多い)鍋振り調理等、いわゆる特定高温調理を行うためのモードである。ユーザは、モード操作部52aを操作することにより、コンロバーナ10aの動作モードを、通常モードと高温モードのうちの一方に設定することができる。各動作モードで行われる処理については後で詳しく説明する。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、モード操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、モード操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。モード操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、モード操作部52aと同様の機能を有する。
【0018】グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20a(図3参照)の点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量(以下では「火力」と呼ぶ場合がある)の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
【0019】パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
【0020】続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、及び、モード操作部52b、52cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
【0021】加熱調理器2は、制御部110及びメモリ120を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、メモリ120に記憶されたプログラムに従って様々な処理(例えば図4の火力調整処理等)を実行する。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。
【0022】#7(火力調整処理) 続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110が実行する火力調整処理について説明する。火力調整処理は、ユーザの着衣や手等の物体が動作中のコンロバーナ10a、10b、10cの所定の検知範囲内に侵入したことや、コンロバーナ10a、10b、10cにおいて炎溢れ状態が発生していること(即ち、物体への引火等の危険性が高いこと)を検知し、コンロバーナ10a、10b、10cの火力を絞る(即ち火力を減少させる又は消火する)ための処理である。ここで、炎溢れ状態とは、動作中のコンロバーナ10aの炎が、コンロバーナ10a上で加熱されている加熱対象物の周囲からはみ出している状態のことである(図6参照)。加熱量操作部42a、42b、42cのいずれかにおいて点火操作が行われ、コンロバーナ10a、10b、10cのいずれかが点火されると、制御部110は、点火されたコンロバーナの火力を調整するために図4の処理を開始する。即ち、制御部110は、点火されたコンロバーナのそれぞれに対して図4の処理を実行する。以下では、コンロバーナ10aが点火され、制御部110がコンロバーナ10aの火力を調整するために図4の処理を実行する例を説明する。ただし、コンロバーナ10b、10cが点火された場合にも、制御部110は同様の処理を実行する。
【0023】S10では、制御部110は、コンロバーナ10aの動作モードが、高温モードであるか否かを判断する。上記の通り、コンロバーナ10aの動作モードは、ユーザによるモード操作部52aの操作によって、通常モードと高温モードのうちの一方に予め設定されている。この時点におけるコンロバーナ10aの動作モードが通常モードである場合、制御部110は、S10でNOと判断し、S20に進む。一方、この時点におけるコンロバーナ10aの動作モードが高温モードである場合、制御部110は、S10でYESと判断し、S30に進む。
【0024】S20(即ち通常モード)では、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されているか否かを判断する。制御部110は、センサ12aが加熱対象物を検出している場合にはS20でYESと判断し、S22に進む。一方、制御部110は、センサ12aが加熱対象物を検出していない場合には、S20でNOと判断し、S28に進む。
【0025】#1S22では、制御部110は、コンロバーナ10aの周囲の所定の検知範囲内に、加熱対象物とは異なる物体(例えばユーザの手や着衣等)が侵入しているか否かを判断する。検知範囲とは、コンロバーナ10aの周囲に設けられる所定の領域であり、この範囲内に加熱対象物とは異なる物体が不意に侵入すると引火等が起こる可能性がある所定の領域である。本実施例では、コンロバーナ10aの動作モードに応じて、検知範囲の大きさが予め定められている。図5に示すように、本実施例では、コンロバーナ10aの動作モードが通常モードである場合、比較的大きい検知範囲130が設定される。ユーザが通常モードでコンロバーナ10aを動作させる場合には、ユーザは、加熱対象物を加熱しているという認識が薄い可能性があり、不意に手などをコンロバーナ10aに近づける事態が生じやすい可能性があるためである。S22では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、検知範囲130(図5参照)内に加熱対象物以外の物体が侵入しているか否かを判断する。例えば図5に示すように、カメラ80が、検知範囲130内にユーザの着衣などの物体140が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S22でYESと判断し、S28に進む。一方、カメラ80が、検知範囲130内に物体が存在していない様子の画像を撮影している場合、制御部110は、S22でNOと判断し、S24に進む。
【0026】S24では、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かを判断する。具体的に言うと、S24では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、炎溢れ状態が発生しているか否かを判断する。本実施例では、コンロバーナ10aの動作モードに応じて、炎溢れ状態が発生していると判断される基準が異なる。コンロバーナ10aの動作モードが通常モードである場合には、図6の炎160に示すように、加熱対象物の周囲から少しでも炎がはみ出ている場合であっても、炎溢れ状態が発生していると判断される。上記と同様に、ユーザが通常モードでコンロバーナ10aを動作させる場合には、ユーザは、コンロバーナ10aで炎溢れ状態が発生するおそれがあるという危険度の認識が低い可能性があり、不意に手などをコンロバーナ10aに近づける事態が生じやすい可能性があるためである。従って、カメラ80の撮影画像が、図6の炎160のように、炎が加熱対象物から少しでもはみ出ている様子を撮影している場合には、制御部110はS24でYESと判断し、S28に進む。一方、カメラ80の撮影画像が、炎が加熱対象物からはみ出ていない様子を撮影している場合には、制御部110はS24でNOと判断し、S26に進む。
【0027】S26では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を維持する。即ち、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を変化させない。S26を終えると、S10に戻る。
【0028】#10S28では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を絞る。具体的には、S28では、制御部110は、この時点のコンロバーナ10aの火力が所定の最小火力より大きい場合には、コンロバーナ10aの火力を減少させる。一方、制御部110は、この時点のコンロバーナ10aの火力が所定の最小火力である場合には、コンロバーナ10aを消火させる。
【0029】続くS29では、制御部110は、コンロバーナ10aが依然動作中か否かを判断する。上記のS28において火力が減少された場合、コンロバーナ10aは依然動作中である。この場合、制御部110は、S29でYESと判断し、S10に戻る。一方、上記のS28においてコンロバーナ10aが消火された場合、コンロバーナ10aは既に動作していない。この場合、制御部110は、S29でNOと判断し、図4の処理を終了する。
【0030】S30(即ち高温モード)でも、制御部110は、コンロバーナ10a上に加熱対象物が載置されているか否かを判断する。制御部110は、センサ12aが加熱対象物を検出している場合にはS30でYESと判断し、S32に進む。一方、制御部110は、センサ12aが加熱対象物を検出していない場合には、S30でNOと判断し、S36に進む。
【0031】#4S32では、制御部110は、コンロバーナ10aの周囲の所定の検知範囲内に物体(ユーザの手や着衣等)が侵入しているか否かを判断する。上記の通り、検知範囲の大きさは、コンロバーナ10aの動作モードに応じて、検知範囲の大きさが予め定められている。図5に示すように、本実施例では、コンロバーナ10aの動作モードが高温モードである場合、比較的小さい検知範囲150が設定される。ユーザが高温モードでコンロバーナ10aを動作させる場合には、加熱対象物を強火力で加熱する調理(例えば強火で煮立たせる調理等)を行うことを希望する可能性が高い。このような調理を行う間、ユーザは、強火力でコンロバーナ10aを使用していることを認識している可能性が高く、不意に物体をコンロバーナ10aに近づける事態が起こり難いためである。S32では、制御部110は、カメラ80が撮影する画像に基づいて、検知範囲150(図5参照)内に加熱対象物以外の物体が侵入しているか否かを判断する。カメラ80が、検知範囲150内にユーザの着衣などの物体が侵入している様子の画像を撮影した場合、制御部110は、S32でYESと判断し、S38に進む。一方、カメラ80が、検知範囲150内に物体が存在していない様子の画像を撮影している場合、制御部110は、S32でNOと判断し、S34に進む。
【0032】S34では、制御部110は、動作中のコンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かを判断する。上記の通り、本実施例では、コンロバーナ10aの動作モードに応じて、炎溢れ状態が発生していると判断される基準が異なる。コンロバーナ10aの動作モードが高温モードである場合には、図6の炎170に示すように、加熱対象物の周囲から比較的多めに炎がはみ出ている場合に、炎溢れ状態が発生していると判断される。即ち、高温モードでは、図6の炎160のように、加熱対象物の周囲から少し炎がはみ出ている場合には、炎溢れ状態が発生していると判断されない。上記と同様に、ユーザが高温モードでコンロバーナ10aを動作させる場合には、ユーザは、強火力でコンロバーナ10aを使用していることを認識している可能性が高く、不意に物体をコンロバーナ10aに近づける事態が発生する可能性が起こり難いためである。従って、カメラ80の撮影画像が、図6の炎170のように、炎が加熱対象物から比較的多くはみ出ている様子を撮影している場合には、制御部110はS34でYESと判断し、S38に進む。一方、カメラ80の撮影画像が、炎が加熱対象物からはみ出ていない、若しくは、少しだけはみ出している様子(図6の炎160参照)を撮影している場合には、制御部110はS34でNOと判断し、S36に進む。
【0033】S36では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を維持する。即ち、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を変化させない。S36を終えると、S10に戻る。
【0034】S38では、制御部110は、コンロバーナ10aの火力を絞る。S38の内容はS28とほぼ同様である。
【0035】続くS39では、制御部110は、コンロバーナ10aが依然動作中か否かを判断する。上記のS38において火力が減少された場合、コンロバーナ10aは依然動作中である。この場合、制御部110は、S39でYESと判断し、S10に戻る。一方、上記のS38においてコンロバーナ10a消火された場合、コンロバーナ10aはもはや動作していない。この場合、制御部110は、S39でNOと判断し、図4の処理を終了する。
【0036】以上、コンロバーナ10aが点火された場合に制御部110が実行する火力調整処理の内容を説明した。なお、図4には示していないが、図4の処理の実行中に加熱量操作部42aにおいて消火操作が行われ、コンロバーナ10aが消火された場合、制御部110は、S10〜S39のどの段階の処理を実行中であっても、図4の処理を強制的に終了させる。
【0037】#3以上、本実施例の加熱調理器2の構成と動作について説明した。本実施例では、コンロバーナ10aが通常モードで動作する間は、コンロバーナ10a上に載置される加熱対象物が検出されている状況で(図4のS20でYES)、検知範囲130への物体の侵入又は炎溢れ状態が発生していると判断される場合に(S22又はS24でYES)、コンロバーナ10aの火力を絞る(S28)とともに、コンロバーナ10a上に載置される加熱対象物が検出されない場合に(S20でNO)、コンロバーナ10aの火力を絞る(S28)。そのため、コンロバーナ10aが通常モードで動作する場合において、物体(例えば人体や衣服等)への引火を適切に抑制することができる。また、コンロバーナ10aが高温モードで動作する間は、コンロバーナ10aに載置される加熱対象物が検出されている状況で(S30でYES)、検知範囲150への物体の侵入又は炎溢れ状態が発生していると判断される場合(S32又はS34でYES)に、コンロバーナ10aの火力を絞るが、コンロバーナ10a上に載置される加熱対象物が検出されない場合(S30でNO)には、検知範囲150に物体が侵入しているか否か、及び、炎溢れ状態が発生しているか否かに関わらず、コンロバーナ10aの火力を絞らない。そのため、コンロバーナ10aが高温モードで動作する間は、ユーザが、加熱対象物をコンロバーナ10aに載置せずに調理を行う特定高温調理(直火調理や鍋振り調理等)を行うことを希望する場合に、ユーザの手や食材等の物体がコンロバーナ10aに意図的に近づけられる場合であっても、コンロバーナ10aの火力が絞られることがないため、ユーザが適切に特定高温調理を行なうことができる。その一方で、コンロバーナ10aが高温モードで動作する間であっても、加熱対象物をコンロバーナ10a上に載置して調理を行っている場合には、物体の侵入や炎溢れ状態が発生する場合にコンロバーナ10aの火力を絞ることができるため、ユーザの意に反してコンロバーナ10aに近づけられる物体への引火を適切に抑制することもできる。従って、本実施例の加熱調理器2によると、物体への引火等を抑制しつつ、ユーザが特定高温調理を行うことを希望する場合には、ユーザに適切に特定高温調理を行わせることができる。
【0038】#8本実施例では、図5に示すように、コンロバーナ10aが高温モードで動作する場合の検知範囲150は、通常モードで動作する場合の検知範囲130よりも小さい。また、図6に示すように、コンロバーナ10aが高温モードで動作する場合に炎溢れ状態と判断される炎170は、コンロバーナ10aが通常モードで動作する場合に炎溢れ状態と判断される炎160よりも、加熱対象物からより多くはみ出している。このように本実施例では、コンロバーナ10aが高温モードで動作する間には、通常モードで動作する間に比べて、物体が検知範囲に侵入したと判断される条件、及び、炎溢れが発生していると判断される条件が緩和されている。ユーザがコンロバーナ10aを高温モードで動作させる場合に、加熱対象物をコンロバーナ10aに載置させて調理を行う場合には、加熱対象物を強火力で加熱する調理(例えば、強火で煮立たせる調理等)を行うことを希望している可能性がある。そのような調理を行っている間、ユーザは強火力でコンロバーナ10aを利用していることを認識しているため、不意に物体(人体や衣服など)がコンロバーナ10aに近づく事態が発生する可能性は比較的低い。上記の構成によると、コンロバーナ10aが高温モードで動作する間には、通常モードで動作させている間に比べて、異常状態が発生していると判断される条件を緩和させる。ユーザが不意に物体(人体や衣服など)をコンロバーナ10aに近づけてしまう可能性が低い場合において、コンロバーナ10aの火力が過度に絞られることを抑制することにより、ユーザの調理の利便性を確保することができる。
◆ この文献の解決アプローチ
調理モードで検知範囲・条件を切替
文献: コンロバーナ10aが高温モードで動作する場合の検知範囲150は、通常モードで動作する場合の検知範囲130よりも小さい。
安全制御が過剰反応して調理を妨げる課題への対処(状況で検知範囲を変える)は参考になるが、手のジェスチャーで火力を操作する発想はない。
【0039】#5コンロバーナ10a、10b、10cが「加熱部」の一例である。センサ12a、12b、12cが「対象物検知部」の一例である。カメラ80が「状態検知部」の一例である。高温モードが「特定モード」の一例である。図4のS20でYES、S22又はS24でYES、と判断された後のS28の処理、及び、S30でYES、S32又はS34でYESと判断された後のS38の処理が「第1火力絞り処理」の一例である。S20でNOと判断された後のS28の処理が「第2火力絞り処理」の一例である。検知範囲に物体が侵入したこと、及び、炎溢れ状態が発生したことが「異常状態」の一例である。
【0040】以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0041】(変形例1)上記の実施例では、制御部110は、所定の検知範囲内に物体が侵入しているか否か(図4のS22、S32)、及び、炎溢れ状態が発生しているか否か(S24、S34)、の双方を判断する。これに限られず、制御部110は、所定の検知範囲内に物体が侵入しているか否か、及び、炎溢れ状態が発生しているか否か、の一方のみを判断するようにしてもよい。即ち、図4のS22及びS32の判断とS24及びS34の判断のうちの一方を省略してもよい。
【0042】(変形例2)上記の実施例では、制御部110は、カメラ80の撮影画像に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否か、及び、炎溢れ状態が発生しているか否かを判断している。しかしながら、コンロバーナ10aの周囲の様子を検出する要素は、カメラ80に限られず、任意の検出要素を用いてもよい。例えば、物体が検知範囲に侵入したか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて赤外線センサを用いてもよい。制御部110は、赤外線センサの検出値に基づいて、物体が検知範囲に侵入したか否かを判断してもよい。また、例えば、コンロバーナ10aにおいて炎溢れ状態が発生しているか否かの判断の基準となる検出要素として、カメラ80に代えて紫外線センサを用いてもよい。制御部110は、紫外線センサの検出値に基づいて、炎溢れ状態が発生しているか否かを判断してもよい。この変形例における赤外線センサ、紫外線センサも「状態検出部」の一例である。
【0043】本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0044】2 :加熱調理器 4 :本体 4a :前面 6 :天板 8a :五徳 8b :五徳 8c :五徳 10a :コンロバーナ 10b :コンロバーナ 10c :コンロバーナ 12a :センサ 12b :センサ 12c :センサ 20 :グリル庫 20a :グリルバーナ 22 :グリル扉 24 :コンロ操作部 26 :グリル操作部 40 :電源スイッチ 42a :加熱量操作部 42b :加熱量操作部 42c :加熱量操作部 43a :LED発光部 43b :LED発光部 43c :LED発光部 44 :パネル操作部 46 :表示部 48a :加熱温度操作部 48b :加熱温度操作部 50a :自動調理選択操作部 50b :自動調理選択操作部 52a :モード操作部 52b :モード操作部 52c :モード操作部 54 :レシピ選択操作部 56 :調理状態操作部 60 :加熱量操作部 61 :LED発光部 62 :パネル操作部 64 :表示部 66 :自動調理選択操作部 68 :レシピ選択操作部 70 :調理状態操作部 80 :カメラ 84 :表示部 90 :透過窓 110 :制御部 120 :メモリ 130 :検知範囲 140 :物体 150 :検知範囲 160 :炎 170 :炎
ヒントあり加熱調理器
特開2018-194192 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 澁谷 光司 / 出願日: 2017-05-12 / 公開日: 2018-12-06 / 検索13位 / 検知範囲を状況で可変派
アプローチ: 点火時の基準画像との差分で手や袖を検知 点火操作時にカメラで撮った画像を基準画像として記憶し、その後の画像で検出範囲内に基準にない物体(人体や着衣)が所定時間以上あれば火力を減少させる。物体がなくなれば火力を復帰させる。
▸ 示唆: 手や袖が火のそばに入ったら火力を下げる安全側は同じで、点火時の基準画像との差分で鍋以外を識別する発想は参考になるが、領域の二分割やジェスチャー操作はない。
AIが精読したのは全58段落のうち検索が当てた10チャンク(22段落・38%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#7本明細書で開示する技術は、加熱調理器に関する。
【0002】特許文献1に開示されている加熱調理器は、火力によって加熱対象物を加熱する加熱部と、ユーザによって加熱部に関する操作が行われる操作部と、加熱部の周囲を撮像範囲に入れて加熱調理器の上方を撮像する撮像部と、制御部を備えている。制御部は、撮像部が撮像している画像の所定範囲内に物体(人体や着衣)が存在している場合は、加熱部の火力を減少させる。制御部は、撮像部によって撮像された画像を、人体の手を示す手見本画像または着衣の袖を示す袖見本画像と比較することによって、物体(人体や着衣)が存在しているか否かを判断している。所定範囲内に物体(人体や着衣)が存在している場合に加熱部の火力を減少させることによって、加熱部の火が物体(人体や着衣)に引火するおそれを低減させている。
【0003】特開2015−230148号公報
【0004】特許文献1の加熱調理器では、手見本画像または袖見本画像に基づいて物体(人体や着衣)が存在しているか否かを判断しているが、物体の存在を更に正確に判断するためには改善の余地があった。そこで、本明細書では、加熱調理器の上方に加熱対象物以外の余分な物体が存在しているか否かをより正確に判断することができる技術を提供する。
【0005】本明細書で開示する加熱調理器は、火力によって加熱対象物を加熱する第1加熱部と、ユーザによって第1加熱部に関する操作が行われる操作部と、前記第1加熱部の周囲を撮像範囲に入れて前記加熱調理器の上方を撮像する撮像部と、制御部を備えている。この加熱調理器では、前記制御部が、ユーザによって前記操作部が操作されたときに前記撮像部が撮像した画像を基準画像として記憶しておき、前記基準画像が撮像された後に前記撮像部が撮像している画像を前記基準画像と比較し、前記基準画像の所定範囲内に存在しない物体がその後に前記撮像部によって撮像されている画像の所定範囲内に所定時間以上にわたって存在している場合は、前記第1加熱部の火力を減少させる第1火力減少処理を実行する。
【0006】このような構成によれば、所定範囲内に物体(例えば人体や着衣)が存在している場合に第1加熱部の火力を減少させることによって、第1加熱部の火が物体(人体や着衣)に引火するおそれを低減させことができる。また、上記の構成では、ユーザによって操作部が操作されたときに撮像部が撮像した画像を基準画像としている。そのため、加熱対象物(例えば鍋やフライパン)以外の余分な物体(例えば人体や着衣)の存在を判断するための基準が明確になる。ユーザによって操作部が操作されたときであれば、ユーザが加熱調理器の上方で作業しておらず、加熱調理器の上方に余分な物体(人体や着衣)が何も存在しない可能性が高くなる。そのときの画像を基準画像にすることによって、物体の存在を判断するための基準がより明確になる。また、上記の構成によれば、加熱対象物以外の余分な物体が所定範囲内に所定時間以上にわたって存在している場合に第1加熱部の火力を減少させている。そのため、物体の存在を判断して火力を減少させるための基準が明確になる。余分な物体の存在が所定時間未満であれば、物体の影響があまり無いので火力を減少させる必要が無い。以上より、本明細書で開示する技術によれば、加熱調理器の上方に加熱対象物以外の余分な物体が存在しているか否かをより正確に判断することができる。
【0007】上記の加熱調理器では、前記制御部が、前記第1火力減少処理を実行した後に、前記撮像部によって撮像されている画像の所定範囲内に所定時間以上にわたって前記物体が存在しない場合は、前記第1加熱部の火力を増大させてもよい。
【0008】このような構成によれば、加熱調理器の上方に物体(人体や着衣)が存在しなくなった場合は、第1加熱部の火力を復帰させることができる。よって、加熱対象物を十分に加熱することができる。
【0009】また、加熱調理器は、前記第1加熱部の上に加熱対象物が配置されたときにその加熱対象物を検出する第1検出部を更に備えていてもよい。また、前記制御部が、前記第1検出部によって加熱対象物が検出されない状態で前記第1火力減少処理を実行した後に、前記第1検出部によって加熱対象物が検出された場合は、その検出から所定時間後に前記第1加熱部の火力を増大させてもよい。
【0010】このような構成によれば、加熱調理器の上方に余分な物体が存在すると判断して第1加熱部の火力を減少させたとしても、第1検出部によって加熱対象物が検出された場合は、存在する物体が加熱対象物であるとみなすことができる。この場合は、第1加熱部の火力を減少させる必要がない。そのため、第1加熱部の火力を増大させて復帰させることによって、加熱対象物を十分に加熱することができる。
【0011】また、加熱調理器は、火力によって加熱対象物を加熱する第2加熱部と、前記第2加熱部の上に加熱対象物が配置されたときにその加熱対象物を検出する第2検出部を更に備えていてもよい。第2加熱部は第1加熱部の隣に配置されている。また、前記制御部が、前記第1火力減少処理を実行した後に、前記第2検出部によって加熱対象物が検出された場合は、その検出から所定時間後に前記第1加熱部の火力を増大させてもよい。
【0012】このような構成によれば、加熱調理器の上方に余分な物体が存在すると判断して第1加熱部の火力を減少させたとしても、第2検出部によって加熱対象物が検出された場合は、存在する物体が第2加熱部によって加熱される加熱対象物であるとみなすことができる。加熱調理器の上方に存在する物体が第2加熱部の加熱対象物であれば、特に危険がないので、第1加熱部の火力を減少させる必要がない。そのため、この場合は第1加熱部の火力を復帰させることによって、第1加熱部の加熱対象物を十分に加熱することができる。
【0013】また、前記制御部が、前記第1加熱部を点火するためにユーザによって前記操作部が点火操作されたときに前記撮像部が撮像した画像を基準画像として記憶してもよい。
【0014】このような構成によれば、第1加熱部の点火時の画像を基準画像にするので、第1加熱部の火が物体(例えば人体や着衣)に引火のおそれが生じる直前の画像を基準画像にすることができる。そのため、引火のおそれを低減させるために用いる基準画像として、適切なタイミングの画像を用いることができる。
【0015】なお、上記の加熱調理器において、第1加熱部の火力を減少させる制御には、第1加熱部を消火する場合も含まれる。また、第1加熱部の火力を増大させる制御には、第1加熱部を点火する場合も含まれる。
【0016】加熱調理器を手前側から奥側に向かって見た斜視図である。 加熱調理器の要部を拡大して示す図である。 加熱調理器の制御構成を示す図である。 加熱調理器が実行する第1実施例の処理のフローチャートである。 基準画像と撮像画像を示す図である(1)。 基準画像と撮像画像を示す図である(2)。 加熱調理器の要部を拡大して示す図である。 加熱調理器が実行する第2実施例の処理のフローチャートである。
【0017】(第1実施例) (加熱調理器2の構成) 図1、図2を参照して、加熱調理器2について説明する。加熱調理器2は、システムキッチンに組み込んで使用されるガス燃焼式のビルトインコンロである。加熱調理器2は、前面4aがシステムキッチンの手前側に露出する本体4と、本体4の上部に配置されており、システムキッチンのカウンタトップに露出する天板6と、を備えている。天板6には、加熱対象物である鍋やフライパン等の調理容器を支持する3つの五徳8a、8b、8cと、それぞれの五徳8a、8b、8cに対応して設けられており、それぞれの五徳8a、8b、8cに支持された加熱対象物を加熱する3つのコンロバーナ10a、10b、10cと、それぞれのコンロバーナ10a、10b、10cに対応して設けられているセンサ12a、12b、12cと、が設けられている。互いに隣り合って配置されている各コンロバーナ10a、10b、10cには、ガス供給路(図示省略)が接続されている。ガス供給路には、コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整するための流量調整弁が設けられている。コンロバーナ10aは、コンロバーナ10aにガスが供給されている状態でイグナイタ(図示省略)を動作させることで、点火する。コンロバーナ10aへのガスの供給量を調整することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。そして、コンロバーナ10aへのガスの供給が停止されることで、コンロバーナ10aは消火される。コンロバーナ10b、10cは、コンロバーナ10aと同様の構造を有する。本体4は、本体4の内部に設けられて食材を収容するグリル庫20と、本体4の前面4aに配置されてグリル庫20を開閉するグリル扉22と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の右側に設けられたコンロ操作部24と、本体4の前面4aにおいてグリル扉22の左側に設けられたグリル操作部26と、を備えている。なお、グリル庫20の内部には、グリル庫20内に収容した食材を加熱するグリルバーナ20a(図示省略)が設けられている。加熱調理器2では、本体4の前面4aと天板6の上面が、ユーザに対して露出する外面を構成する。
【0018】加熱調理器2の天板6には、透過窓90が形成されている。透過窓90は、本体4の手前側(ユーザ側)に形成されている。また、透過窓90は、本体4の左右方向における中央部に形成されている。透過窓90は、左側のコンロバーナ10aと右側のコンロバーナ10bの間に形成されている。透過窓90には、透明なガラスが配置されている。
【0019】図2に示すように、透過窓90の下方には、カメラ80が配置されている。カメラ80は、天板6の下方から透過窓90を通じて天板6の上方を撮像する。カメラ80は、加熱調理器2の上方を撮像することができる。また、カメラ80は、本体4の手前側(ユーザ側)に配置されている。カメラ80は、本体4の手前側から奥側に向かって、天板6の上方を撮像する。また、カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像する。カメラ80は、天板6の上方を継続的に撮像している。
【0020】カメラ80の隣には、液晶の表示部84が配置されている。表示部84は、カメラ80よりも本体4の奥側に配置されている。表示部84には、各コンロバーナ10a、10b、10cとグリルバーナ20aの動作状態などが表示される。
【0021】#10図1に示すように、各コンロバーナ10a、10b、10cに対応してセンサ12a、12b、12cが設けられている。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物の存在を検出するとともに、加熱対象物の温度を検出する。センサ12a、12b、12cは、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(例えば鍋やフライパン)が配置されると、その加熱対象物を検出することができる。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されると、センサ12a、12b、12cが加熱対象物によって押圧される。センサ12a、12b、12cは、加熱対象物によって押圧されると、コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されたことを検出する。コンロバーナ10a、10b、10cの上に加熱対象物が配置されていない場合は、センサ12a、12b、12cが押圧されない。
【0022】コンロ操作部24は、加熱調理器2の電源スイッチ40と、3つの加熱量操作部42a、42b、42cと、パネル操作部44と、を備える。加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、コンロバーナ10a、10b、10cに対応する。また、加熱量操作部42a、42b、42cは、それぞれ、青色又は赤色に発光可能なLED発光部43a、43b、43cによって囲まれている。加熱量操作部42aは、コンロバーナ10aの点火及び消火を行うとともに、コンロバーナ10aの加熱量の調整を行うための操作部である。加熱量操作部42aは、オルタネイト型のスイッチである。ユーザによって加熱量操作部42aを消火位置から点火位置に移動させるための操作(以下では、「点火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが点火され、ユーザによって加熱量操作部42aを点火位置から消火位置に移動させるための操作(以下では、「消火操作」と呼ぶ)が実行されると、コンロバーナ10aが消火される。点火位置とは、加熱量操作部42aの前面が本体4の前面4aよりも前方に突出している位置であり、消火位置とは、加熱量操作部42aが本体4内に収容されている位置である。また、ユーザは、加熱量操作部42aが点火位置に位置している状態において、加熱量操作部42aを時計方向又は反時計方向に操作することで、コンロバーナ10aの加熱量を調整することができる。加熱量操作部42b、42cは、加熱量操作部42aと同じ構造を有する。
【0023】パネル操作部44は、表示部46と、加熱温度操作部48a、48bと、自動調理選択操作部50a、50bと、加熱時間操作部52a、52b、52cと、レシピ選択操作部54と、調理状態操作部56と、を備える。表示部46には、各コンロバーナ10a、10b、10cの動作状態などが表示される。加熱温度操作部48aは、コンロバーナ10aによって加熱される加熱対象物の温度(例えば、180℃)を設定するための操作部である。加熱時間操作部52aは、コンロバーナ10aの加熱時間(例えば、5分)を設定するための操作部である。自動調理選択操作部50aは、コンロバーナ10aを利用した自動調理モードによる調理を選択するための操作部である。加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、加熱時間操作部52bは、コンロバーナ10bに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、加熱温度操作部48a、自動調理選択操作部50a、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。レシピ選択操作部54は、自動調理モードで調理するレシピを選択するための操作部である。調理状態操作部56は、自動調理モードで調理される食材の状態、例えば、焼き加減などを調整するための操作部である。加熱時間操作部52cは、コンロバーナ10cに対応する操作部である点を除いて、加熱時間操作部52aと同様の機能を有する。
【0024】グリル操作部26は、加熱量操作部60と、パネル操作部62と、を備える。加熱量操作部60は、青色又は赤色に発光可能なLED発光部61によって囲まれている。ユーザは、加熱量操作部60を操作することによって、グリルバーナ20aの点火及び消火を行うとともに、グリルバーナ20aの加熱量の調整を行うことができる。加熱量操作部60の構造は、コンロ操作部24の加熱量操作部42aと同様である。
【0025】パネル操作部62は、表示部64と、自動調理選択操作部66と、レシピ選択操作部68と、調理状態操作部70と、を備える。表示部64には、グリルバーナ20aの動作状態などが表示される。自動調理選択操作部66、レシピ選択操作部68、調理状態操作部70の機能は、グリルバーナ20aに対応する操作部である点を除いて、それぞれ、自動調理選択操作部50a、レシピ選択操作部54、調理状態操作部56と同様の機能を有する。
【0026】続いて、図3を参照して、加熱調理器2の制御構成について説明する。なお、図3では、説明を分かり易くするために、コンロバーナ10b、10c、センサ12b、12c、加熱量操作部42b、42c、LED発光部43b、43c、加熱温度操作部48b、自動調理選択操作部50b、及び、加熱時間操作部52b、52cについて図示を省略している。また、以下では、図1で説明した構成については説明を省略する。
【0027】加熱調理器2は、制御部110を備えている。制御部110は、加熱調理器2の各構成要素の動作を制御する。制御部110は、加熱制御部112と、指示送信部114と、を備える。加熱制御部112は、各バーナ10a、10b、10c、20aの動作を制御する。指示送信部114は、各操作部がユーザによって操作される場合に、当該操作部への操作に応じた指示を、加熱制御部112に送信する。また、制御部110は、メモリ120を備えている。メモリ120は、揮発性メモリ、不揮発性メモリなどによって構成される。
【0028】(加熱調理器2が実行する処理) 続いて、図4を参照して、加熱調理器2の制御部110によって実行される処理について説明する。加熱調理器2では、電源スイッチ40がオンになると図4に示す処理が開始される。図4に示すように、ステップS11では、制御部110が、点火操作信号の受信を監視する。点火操作信号は、加熱量操作部42a、42b、又は、42cから送信される。加熱調理器2のユーザが加熱量操作部42a、42b、又は、42cで点火操作を実行すると、加熱量操作部42a、42b、又は、42cから制御部110へ点火操作信号が送信される。例えば、左側のコンロバーナ10aを点火させるために、コンロバーナ10aに対応する加熱量操作部42aでユーザが点火操作を実行すると、加熱量操作部42aから制御部110へ点火操作信号が送信される。また、左側のコンロバーナ10aが点火する。制御部110が加熱量操作部42a、42b、又は、42cから点火操作信号を受信した場合は、ステップS11で制御部110がYESと判断してステップS12に進む。一方、制御部110が加熱量操作部42a、42b、又は、42cから点火操作信号を受信しない場合は、ステップS11で制御部110がNOと判断して待機する。
【0029】続いてステップS12では、制御部110が、基準画像122をメモリ120に記憶する。基準画像122は、ユーザによって点火操作が実行されたときにカメラ80が撮像した画像である。上記の加熱調理器2では、天板6の下方に配置されているカメラ80が、天板6の上方を継続的に撮像している。カメラ80は、コンロバーナ10a、10b、10cの周囲を撮像範囲に入れた状態で、天板6の上方を撮像している。カメラ80が撮像した画像の情報は、カメラ80から制御部110に継続的に送信されている。制御部110は、その画像の情報を継続的に受信する。制御部110は、上記のステップS11で点火操作信号を受信した場合は、そのときにカメラ80が撮像した画像を基準画像122としてメモリ120に記憶する。制御部110は、点火操作が実行されたときの画像を基準画像122として取得して記憶する。基準画像122は静止画である。
【0030】続いてステップS13では、制御部110が、カメラ80の撮像画像133と基準画像122を比較する。撮像画像133は、カメラ80が現在撮像している画像である。撮像画像133は、ユーザによって点火操作が実行された後にカメラ80が撮像している画像である。すなわち、撮像画像133は、制御部110が基準画像122を取得した後にカメラ80が撮像している画像である。加熱調理器2では、ユーザによって点火操作が実行された後も、カメラ80が天板6の上方を継続的に撮像している。カメラ80が撮像した画像の情報は、カメラ80から制御部110に継続的に送信されている。制御部110は、その画像の情報を継続的に受信する。制御部110は、ユーザによって点火操作が実行された後にカメラ80が撮像している撮像画像133を、メモリ120に記憶した基準画像122と比較する。撮像画像133は動画あるいは連続する静止画である。
【0031】撮像画像133と基準画像122の比較について詳細に説明する。制御部110は、図5(a)に示すように、メモリ120に記憶した基準画像122において所定の検出範囲124を設定する。基準画像122における検出範囲124は、ユーザによって点火操作が実行された加熱量操作部42a、42b、又は、42cに対応するコンロバーナ10a、10b、又は、10cの周囲に相当する画像範囲である。例えば、ユーザによって左側の加熱量操作部42aが操作された場合は、それに対応する左側のコンロバーナ10aの周囲に相当する画像範囲を検出範囲124として設定する。検出範囲124は、例えば、コンロバーナ10aから周囲10cmの範囲に相当する画像範囲である。検出範囲124は、適宜設定変更可能である。
【0032】次に制御部110は、図5(b)に示すように、カメラ80が現在撮像している撮像画像133において所定の検出範囲134を設定する。撮像画像133の検出範囲134は、上記で設定された基準画像122の検出範囲124に対応する画像範囲である。すなわち、検出範囲134は、ユーザによって点火操作が実行された加熱量操作部42a、42b、又は、42cに対応するコンロバーナ10a、10b、又は、10cの周囲に相当する画像範囲である。撮像画像133の検出範囲134は、基準画像122の検出範囲124に応じて適宜設定変更可能である。制御部110は、撮像画像133における検出範囲134と基準画像122における検出範囲124と比較する。
【0033】#1加熱調理器2では、点火しているコンロバーナ10a(ユーザによって点火操作が実行された左側の加熱量操作部42aに対応する左側のコンロバーナ10a)の周囲に何らかの物体が侵入することがある。例えば、点火している左側のコンロバーナ10aの上に配置されている鍋やフライパンをユーザが持ち上げるときに、ユーザの手や着衣の袖がそのコンロバーナ10aの周囲に侵入することがある。あるいは、点火している左側のコンロバーナ10aの隣の右側のコンロバーナ10bの上にユーザが鍋やフライパンを配置するときに、ユーザの手や着衣の袖が点火している左側のコンロバーナ10aの周囲に侵入することがある。そうすると、カメラ80が現在撮像している撮像画像133の検出範囲134には、基準画像122の検出範囲124に存在しない物体(人体や着衣)が存在することになる。そのため、撮像画像133の検出範囲134の画像が、基準画像122の検出範囲124の画像と相違することになる。
【0034】続いてステップS14では、制御部110が、点火しているコンロバーナ10aの周囲に何らかの物体が存在するか否かを判断する。具体的には、制御部110は、撮像画像133の検出範囲134と基準画像122の検出範囲124を比較して、両者の画像に相違が生じた場合は、相違が生じたときから時間の計測を開始する。そして制御部110は、時間を計測した結果、両者の画像が相違している時間が所定の閾値時間(例えば5秒)を超えた場合は、コンロバーナ10aの周囲に何らかの物体(人体や着衣)が侵入していると判断する。制御部110は、基準画像122の検出範囲124に存在しない物体が、所定の閾値時間以上にわたって撮像画像133の検出範囲134に存在していると判断する。この場合は、制御部110がステップS14でYESと判断してステップS15に進む。一方、制御部110は、検出範囲134と検出範囲124の画像が相違している時間が所定の閾値時間を超えない場合は、コンロバーナ10aの周囲に物体が侵入していないと判断する。この場合は、制御部110がステップS14でNOと判断してステップS13に戻る。
【0035】続いてステップS15では、制御部110が、ユーザによって点火操作が実行された加熱量操作部42a、42b、又は、42cに対応するコンロバーナ10a、10b、又は、10cの火力を減少させる第1火力減少処理を実行する。例えば、制御部110は、左側の加熱量操作部42aに対応する左側のコンロバーナ10aの火力を減少させる。制御部110は、上記のステップS11における点火操作信号の送信元の加熱量操作部42aに対応するコンロバーナ10aの火力を減少させる。すなわち、制御部110は、点火しているコンロバーナ10aの火力を減少させる。例えば、点火しているコンロバーナ10aの火力を強火から弱火に変更する。また、コンロバーナ10aの火を消火してもよい。以上のようにして、点火しているコンロバーナ10aの周囲に異物が侵入した場合は、制御部110がそのコンロバーナ10aの火力を減少させる。
【0036】続いてステップS16では、制御部110が、カメラ80の撮像画像133と基準画像122を再び比較する。撮像画像133は、カメラ80が現在撮像している画像である。このときの撮像画像133は、ユーザによって点火操作が実行された後、上記のステップS15でコンロバーナ10aの火力を減少させた後に、カメラ80が撮像している画像である。加熱調理器2では、コンロバーナ10aの火力を減少させた後も、カメラ80が天板6の上方を継続的に撮像している。カメラ80が撮像した画像の情報は、カメラ80から制御部110に継続的に送信されている。制御部110は、その画像の情報を継続的に受信する。制御部110は、コンロバーナ10aの火力を減少させた後にカメラ80が撮像している撮像画像133を、メモリ120に記憶した基準画像122と比較する。撮像画像133は動画あるいは連続する静止画である。
【0037】ステップS16における撮像画像133と基準画像122の比較は、上記のステップS13における撮像画像133と基準画像122の比較の方法と同様である。よって、ステップS16については詳細な説明を省略する。
【0038】続いてステップS17では、制御部110が、点火しているコンロバーナ10aの周囲に何らかの物体が存在するか否かを判断する。上記のステップS15で制御部110がコンロバーナ10aの火力を減少させた段階では、撮像画像133の検出範囲134に物体(人体や着衣)が存在している。そのため、図5に示すように、(b)に示す撮像画像133の検出範囲134の画像が、(a)に示す基準画像122の検出範囲124の画像と相違している。ステップS17では、制御部110が、火力を減少させた後の撮像画像133の検出範囲134と基準画像122の検出範囲124を比較して、図6に示すように、両者の画像((a)に示す基準画像122と(b)に示す撮像画像133)の相違が無くなった場合は、相違が無くなったときから時間の計測を開始する。そして制御部110は、時間を計測した結果、両者の画像の相違が無くなっている時間が所定の閾値時間を超えた場合は、コンロバーナ10aの周囲に物体(人体や着衣)が存在しないと判断する。この場合は、制御部110がステップS17でNOと判断してステップS18に進む。一方、制御部110は、火力を減少させた後の撮像画像133の検出範囲134と基準画像122の検出範囲124の画像とが相違している場合は、コンロバーナ10aの周囲に物体が依然として存在すると判断する。制御部110は、基準画像122の検出範囲124に存在しない物体が、撮像画像133の検出範囲134に存在していると判断する。この場合は、制御部110がステップS17でYESと判断してステップS16に戻る。
【0039】#4続いてステップS18では、制御部110が、火力を減少させたコンロバーナ10aの火力を増大させる。制御部110は、上記のステップS11における点火操作信号の送信元の左側の加熱量操作部42aに対応するコンロバーナ10aの火力を増大させる。例えば、コンロバーナ10aの火力を減少させる前の火力に戻す。あるいは、コンロバーナ10aの火力を弱火から強火に変更してもよい。また、コンロバーナ10aが消火している場合は、コンロバーナ10aを点火する。以上のようにして、コンロバーナ10aの火力を減少させた後に、そのコンロバーナ10aの周囲から異物が無くなった場合は、制御部110がそのコンロバーナ10aの火力を増大させる。
【0040】ステップS18が終了した後、制御部110はステップS13に戻る。また、その後にユーザによって消火操作が実行されると、制御部110が図4に示す処理を終了する。
【0041】#9以上、第1実施例に係る加熱調理器2について説明した。上記の説明から明らかなように、加熱調理器2は、火力によって加熱対象物(鍋やフライパン)を加熱するコンロバーナ10aと、ユーザによって点火操作が行われる加熱量操作部42aと、コンロバーナ10aの周囲を撮像範囲に入れて加熱調理器2の上方を撮像するカメラ80を備えている。また、この加熱調理器2では、制御部110が、ユーザによって加熱量操作部42aが操作されたときにカメラ80が撮像した画像を基準画像122としてメモリ120に記憶しておく。また、制御部110が、基準画像122が撮像された後にカメラ80が撮像している撮像画像133を基準画像122と比較し、基準画像122の検出範囲124内に存在しない物体(人体や着衣)がその後にカメラ80によって撮像されている撮像画像133の検出範囲134内に所定時間以上にわたって存在している場合は、コンロバーナ10aの火力を減少させる。検出範囲134内に物体(人体や着衣)が存在している場合にコンロバーナ10aの火力を減少させることによって、コンロバーナ10aの火が物体(人体や着衣)に引火するおそれを低減させる。
◆ この文献の解決アプローチ
点火時の基準画像との差分で手や袖を検知
文献: 検出範囲134内に物体(人体や着衣)が存在している場合にコンロバーナ10aの火力を減少させることによって、コンロバーナ10aの火が物体(人体や着衣)に引火するおそれを低減させる。
手や袖が火のそばに入ったら火力を下げる安全側は同じで、点火時の基準画像との差分で鍋以外を識別する発想は参考になるが、領域の二分割やジェスチャー操作はない。
【0042】上記の構成によれば、ユーザによって加熱量操作部42aが点火操作されたときにカメラ80が撮像した画像を基準画像122としているので、加熱対象物(鍋やフライパン)以外の余分な物体(人体や着衣)の存在を判断するための基準が明確になる。ユーザによって加熱量操作部42aが点火操作されたときであれば、ユーザが加熱調理器2の上方で作業しておらず、加熱調理器2の上方に余分な物体(人体や着衣)が何も存在しない可能性が高くなる。そのときの画像を基準画像122にすることによって、物体(人体や着衣)の存在を判断するための基準がより明確になる。また、上記の構成によれば、加熱対象物(鍋やフライパン)以外の余分な物体(人体や着衣)が撮像画像133の検出範囲134内に所定時間以上にわたって存在している場合にコンロバーナ10aの火力を減少させている。そのため、物体(人体や着衣)の存在を判断して火力を減少させるための基準が明確になる。余分な物体(人体や着衣)の存在が所定時間未満であれば、物体(人体や着衣)の影響があまり無いので火力を減少させる必要が無い。このような構成によって、加熱調理器2の上方に加熱対象物(鍋やフライパン)以外の余分な物体(人体や着衣)が存在しているか否かをより正確に判断することができる。
【0043】#2また、上記の加熱調理器2では、制御部110が、コンロバーナ10aの火力を減少させた後(第1火力減少処理を実行した後)に、カメラ80によって撮像されている撮像画像133の検出範囲134内に所定時間以上にわたって物体(人体や着衣)が存在しない場合は、コンロバーナ10aの火力を増大させる。そのため、加熱調理器2の上方から物体(人体や着衣)が存在しなくなった場合は、コンロバーナ10aの火力を復帰させることができる。よって、加熱対象物(鍋やフライパン)を十分に加熱することができる。
【0044】また、上記の加熱調理器2では、制御部110が、コンロバーナ10aを点火するためにユーザによって加熱量操作部42aが点火操作されたときにカメラ80が撮像した画像を基準画像122としてメモリ120に記憶している。そのため、コンロバーナ10aの点火時の画像を基準画像122にするので、コンロバーナ10aの火が物体(人体や着衣)に引火のおそれが生じる直前の画像を基準画像122にすることができる。よって、引火のおそれを低減させるために用いる基準画像122として、適切なタイミングの画像を用いることができる。
【0045】以上、各実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
【0046】#3(第2実施例) 加熱調理器2では、図7に示すように、加熱対象物(鍋やフライパン)がコンロバーナ10a、10b、又は、10cの上に配置されると、センサ12a、12b、又は、12cがその加熱対象物を検出する。センサ12a、12b、又は、12cが加熱対象物を検出すると、センサ12a、12b、又は、12cから制御部110へ検出信号が送信される。例えば、点火している左側のコンロバーナ10aの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置された場合は、そのコンロバーナ10aから制御部110へ検出信号が送信される。また、点火しているコンロバーナ10aの隣のコンロバーナ10b、又は、10c(点火しているか否かは問わない)の上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置された場合は、そのコンロバーナ10b、又は、10cから制御部110へ検出信号が送信される。制御部110がその検出信号を受信する。
【0047】第2実施例に係る加熱調理器2では、図8に示すように、制御部110が上記のステップS15でコンロバーナ10aの火力を減少させた後に、ステップS21に進む。ステップS15に続くステップS21では、制御部110が、検出信号の受信を監視する。センサ12a、12b、又は、12cが加熱対象物(鍋やフライパン)を検出した場合は、制御部110へ検出信号が送信される。制御部110は、ステップS21で検出信号を受信した場合は、YESと判断してステップS22に進む。一方、制御部110は、ステップS21で検出信号を受信しない場合は、NOと判断してステップS16に進む。なお、ステップS15の段階ではコンロバーナ10aの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されておらず、センサ12aによって加熱対象物が検出されていないとする。
【0048】#6ステップS22では、制御部110が、検出信号を受信してから所定時間が経過したか否かを監視する。すなわち、制御部110が、加熱対象物の検出から所定時間が経過したか否かを監視する。所定時間が経過した場合は、ステップS22で制御部110がYESと判断してステップS18に進む。所定時間が経過していない場合は、制御部110がNOと判断して待機する。
【0049】続くステップS18では、制御部110が、火力を減少させたコンロバーナ10aの火力を増大させる。ステップS18については、上記で説明したので詳細な説明を省略する。
【0050】制御部110は、いずれのセンサ12a、12b、12cから検出信号を受信した場合であっても、ステップS18でコンロバーナ10aの火力を増大させる。すなわち、火力を減少させたコンロバーナ10aの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置された場合であっても、その隣のコンロバーナ10b、又は、10cの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置された場合であっても、火力を減少させたコンロバーナ10aの火力を増大させる。
【0051】なお、ステップS21でNOと判断した後のステップS16では、制御部110が、カメラ80の撮像画像133と基準画像122を比較する。ステップS16については、上記で説明したので詳細な説明を省略する。ステップS16に続くステップS17で制御部110がYESと判断した場合は、ステップS21に戻る。
【0052】#8以上、第2実施例に係る加熱調理器2について説明した。上記の説明から明らかなように、加熱調理器2は、点火しているコンロバーナ10aの上に加熱対象物(鍋やフライパン)が配置されたときにその加熱対象物を検出するセンサ12aを備えている。この加熱調理器2では、制御部110が、センサ12aによって加熱対象物(鍋やフライパン)が検出されない状態でコンロバーナ10aの火力を減少させた後(第1火力減少処理を実行した後)に、センサ12aによって加熱対象物(鍋やフライパン)が検出された場合は、検出から所定時間後にコンロバーナ10aの火力を増大させる。
【0053】このような構成によれば、加熱調理器2の上方に何らかの物体が存在すると判断してステップS15でコンロバーナ10aの火力を減少させたとしても、センサ12aによって加熱対象物(鍋やフライパン)が検出された場合は、加熱調理器2の上方に存在する物体が加熱対象物(鍋やフライパン)であるとみなすことができる。この場合は、コンロバーナ10aの火力を復帰させることによって、(鍋やフライパン)を十分に加熱することができる。
【0054】#5また、加熱調理器2は、コンロバーナ10aの隣で火力によって加熱対象物(鍋やフライパン)を加熱するコンロバーナ10b、及び、10cを備えている。また、加熱調理器2は、コンロバーナ10aの隣のコンロバーナ10b又は、10cの上に加熱対象物が配置されたときにその加熱対象物を検出するセンサ12b又は、10cを備えている。この加熱調理器2では、制御部110が、点火しているコンロバーナ10aの火力を減少させた後(第1火力減少処理を実行した後)に、その隣のコンロバーナ10b、又は、10cの上に加熱対象物が配置され、その加熱対象物がセンサ12b、又は、12cによって検出された場合は、検出から所定時間後にコンロバーナ10aの火力を増大させる。
【0055】このような構成によれば、加熱調理器2の上方に何らかの物体が存在すると判断して点火しているコンロバーナ10aの火力を減少させたとしても、その隣のセンサ12b、又は、12cによって加熱対象物が検出された場合は、加熱調理器2の上方に存在する物体が隣のコンロバーナ10b、又は、10cによって加熱される加熱対象物であるとみなすことができる。加熱調理器2の上方に存在する物体が隣のコンロバーナ10b、又は、10cの加熱対象物であれば、特に危険がないので、コンロバーナ10aの火力を減少させる必要がない。そのため、この場合は火力を減少させたコンロバーナ10aの火力を増大させて復帰させることによって、コンロバーナ10aの加熱対象物を十分に加熱することができる。
【0056】(その他の実施例) 上記の実施例では、ユーザによって点火操作が行われる加熱量操作部42a、42b、又は、42cが操作されたときにカメラ80が撮像した画像を基準画像122としていたが、この構成に限定されるものではない。他の実施例では、電源スイッチ40が操作されたときにカメラ80が撮像した画像を基準画像122としてもよい。制御部110が基準画像122を取得する契機になる操作は特に限定されるものではない。点火するコンロバーナ10a、10b、10cに関する操作であればよい。例えば、レシピ選択操作部54や調理状態操作部56等の操作であってもよい。
【0057】本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【0058】2 :加熱調理器 4 :本体 6 :天板 10a :コンロバーナ 10b :コンロバーナ 10c :コンロバーナ 12a :センサ 12b :センサ 12c :センサ 20 :グリル庫 22 :グリル扉 24 :コンロ操作部 26 :グリル操作部 40 :電源スイッチ 42a :加熱量操作部 42b :加熱量操作部 42c :加熱量操作部 44 :パネル操作部 46 :表示部 80 :カメラ 84 :表示部 90 :透過窓 110 :制御部 112 :加熱制御部 114 :指示送信部 120 :メモリ
ヒントありコンロ
特開2018-128169 / 出願人: 大阪瓦斯株式会社 / 発明者: 宮藤 章、定國 由、染澤 俊介、光藤 公一、三浦 晃裕 / 出願日: 2017-02-06 / 公開日: 2018-08-16 / 検索20位 / 検知範囲を状況で可変派
アプローチ: センサ位置別の作動範囲で着衣接近時に火力制御 バーナ外方に複数の光センサを置き、センサ配置位置とバーナ火力・調理モードに応じてセンサごとに作動高さの範囲を設定する。測定結果がその範囲内のときだけ火力を低減する。
▸ 示唆: センサ位置や火力で検知範囲を変える考え方は監視ゾーンの設計に使えるが、操作ゾーンのジェスチャー入力はなく、安全制御だけである。
AIが精読したのは全136段落のうち検索が当てた10チャンク(19段落・14%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、コンロに関する。
【0002】従来、コンロの使用時における安全性を担保するための工夫が施されたコンロが知られている。特許文献1に開示されたガスコンロは、引火領域内に着衣が侵入したことを検出するセンサと、センサから着衣が引火領域内に侵入したことを示す信号が入力されたときに、ガスを止めてガスバーナの火を消す安全弁とを備える。
【0003】特許第2886940号公報
【0004】例えば、コンロに複数のセンサを配置する場合、バーナに対する各々のセンサが配置される位置が様々になる。センサによる測定結果に基づいてバーナの火力が制御されるとき、複数のセンサによる複数の測定結果を一律に判断してバーナの火力が制御されると、無用な火力制御が行われたり、逆に火力を制御すべきときに火力制御が行われなかったりするといった問題が生ずる可能性がある。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、使用者による使用状況に応じた火力制御を行うことができるコンロを提供することを目的とする。
【0006】本発明の請求項1に係るコンロは、バーナと、前記バーナの外方に複数配置され、送信部と受信部とを有し、前記送信部から送信された送信波が測定対象によって反射された反射波を前記受信部が受信することによって、前記測定対象との間の距離を示す測定結果を出力するセンサと、複数の前記センサの各々が配置された位置に応じて、前記センサからの所定の距離の範囲を示す第一範囲を、前記センサ毎に設定する第一設定手段と、複数の前記センサのそれぞれから出力された前記測定結果が、前記測定結果を出力した前記センサについて前記第一設定手段によって設定されている前記第一範囲内であるかを判断する第一判断手段と、前記第一判断手段によって、複数の前記センサのうちいずれかから出力された前記測定結果が、前記測定結果を出力した前記センサについて前記第一設定手段によって設定されている前記第一範囲内であると判断された場合、前記バーナの火力を制御する火力制御手段とを備える。
【0007】請求項2に係るコンロは、請求項1に記載の構成に加えて、前記バーナにおける前記火力を取得する火力取得手段を備え、前記第一設定手段は、前記火力取得手段によって取得される前記火力に応じた前記第一範囲を、それぞれの前記センサ毎に設定することを特徴とする。
【0008】請求項3に係るコンロは、請求項1又は2に記載の構成に加えて、所定の調理モードを複数定義する調理モード定義手段と、前記調理モード定義手段によって定義されている前記調理モードのうちのいずれかを設定する第二設定手段とを備え、前記第一設定手段は、前記第二設定手段によって設定されている前記調理モードに応じた前記第一範囲を、それぞれの前記センサ毎に設定することを特徴とする。
【0009】請求項4に係るコンロは、請求項1から3のいずれかに記載の構成に加えて、外部からの入力信号を受け付ける受付部と、前記受付部において受け付けられた前記入力信号に応じて、前記第一設定手段によって設定されている前記第一範囲を、前記センサ毎に変更する変更手段とを備える。
【0010】請求項5に係るコンロは、請求項1から4のいずれかに記載の構成に加えて、前記バーナのガス通路に設けられ、前記ガス通路を流れるガス流量を変更する弁と、前記弁を作動する弁作動手段とを備え、前記火力制御手段は、複数の前記センサのうちいずれかから出力された前記測定結果が、前記測定結果を出力した前記センサについて前記第一設定手段によって設定されている前記第一範囲内であると判断された場合、前記弁作動手段に前記弁を作動させて前記ガス流量を低減することで、前記火力を制御することを特徴とする。
【0011】#3請求項1に係るコンロは、バーナの外方に複数のセンサを配置している。コンロの使用者がバーナを用いて調理等を行う場合、例えば、バーナに対して使用者の着衣の袖等が近づきやすい位置が、一定の範囲に定まることがある。このような位置に着衣の袖等が近づいた場合に、バーナの火力が低下され、そうでない位置に着衣の袖等が近づいた場合にはバーナの火力が特段に制御されない等といった火力の制御が行われると、コンロの使い勝手が向上する。請求項1に記載のコンロは、複数のセンサの各々が配置された位置に応じて、第一範囲をセンサ毎に設定する。第一判断手段は、複数のセンサのそれぞれから出力された測定結果が、測定結果を出力したセンサについて設定されている第一範囲内であるかを判断する。複数のセンサのうちいずれかから出力された測定結果が、測定結果を出力したセンサについて設定されている第一範囲内である場合に、火力制御手段はバーナの火力を制御する。したがって、請求項1に記載のコンロは、使用者による使用状況に応じた火力制御を行うことができる。
【0012】例えば、バーナに近接して使用者の着衣の一部等の異物が配置される場合、バーナにおける火力が強いときには、火力が弱いときよりも、異物に着火する可能性が高くなる。請求項2に係るコンロは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、火力取得手段によって取得されるバーナの火力に応じた第一範囲が、センサ毎に設定されるので、複数のセンサの配置に応じた火力の制御を、バーナにおける火力にも応じて行うことができる。
◆ この文献の解決アプローチ
センサ位置別の作動範囲で着衣接近時に火力制御
文献: 複数のセンサのうちいずれかから出力された測定結果が、測定結果を出力したセンサについて設定されている第一範囲内である場合に、火力制御手段はバーナの火力を制御する。
センサ位置や火力で検知範囲を変える考え方は監視ゾーンの設計に使えるが、操作ゾーンのジェスチャー入力はなく、安全制御だけである。
【0013】#1例えば、所定の調理モードがコンロに設けられる場合、設定される調理モードに応じて、使用者の着衣の一部等の異物がバーナに近接しやすくなるパターンが変化することがある。請求項3に係るコンロは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、火力取得手段によって取得されるバーナの火力に応じた第一範囲が、第二設定手段によって設定されている調理モードに応じて設定されるので、複数のセンサの配置に応じた火力の制御を、調理モードにも応じて行うことができる。
【0014】鍋等の調理器具の大きさ、形状等は様々であり、コンロの使用者の身長等もさまざまである。請求項4に係るコンロは、請求項1から3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、受付部において受け付けられた入力信号に応じて、第一設定手段によって設定されている第一範囲を、センサ毎に変更できるので、着衣等の異物への着火を、使用の実態に即して防止できる。
【0015】請求項5に記載のコンロは、請求項1から4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第二判断手段によって変化量が第二範囲内であると判断されることに応じてガス流量を低減させることでバーナの火力を弱め、使用者の着衣への着火等を未然に防止できる。
【0016】コンロ1の斜視図である。 コンロ1の分解斜視図である。 コンロ1の平面図である。 光センサ40の断面図である。 ガス供給管27に設けた火力制御機構60の構成を示す図である。 コンロ1の電気的構成を示すブロックである。 光センサ40の検出範囲Pを説明するための図である。 コンロ1における光センサ4A〜4Kの全体としての検出範囲を示す図である。 設定値テーブルのデータ構成を示す図である。 特定設定値テーブルのデータ構成を示す図である。 調理モードテーブルのデータ構成を示す図である。 ガス流量制御処理のフローチャートである。 ガス流量制御処理のフローチャートである。 設定値変更処理のフローチャートである。
【0017】以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
【0018】図1〜図3を参照し、コンロ1の構造を説明する。コンロ1は、例えばキッチンのキャビネット(図示略)上面に設けられた開口に、上方から落とし込まれて設置されるビルトインタイプのコンロである。コンロ1は、筐体2とトッププレート3を備える。筐体2は、略直方体状に形成され、上部が開口する。トッププレート3は、平面視略矩形状で、筐体2上部の開口部2Aに固定される。トッププレート3は平面視で筐体2よりも左右方向に大きい。トッププレート3は、ガラス板11、後板12、枠体13を備える。ガラス板11はトッププレート3の前側に設けられ、後板12はトッププレート3の後側に設けられる。枠体13は、ガラス板11と後板12を下側から支持し、且つ外周縁部を保持する。ガラス板11と後板12は枠体13によって一体になり、1枚のプレートを構成する。ガラス板11の下面には黒色のパターン印刷が施され、後述する光センサ4A〜4Kに対応する位置には矩形状の透明な窓部が形成される。
【0019】右バーナ5はガラス板11の上面右側に設けられ、最大火力に調整した場合にハイカロリーの強火力でガスを燃焼することができる強火力用のバーナである。左バーナ6はガラス板11の上面左側に設けられ、最大火力に調整した場合に右バーナ5よりは低いカロリーでガスを燃焼することができる標準的なバーナである。右バーナ5の上面中央に、略円筒状の温度検出部5Aが上下方向に出退可能に設けられ、バネ(図示略)によって常時上方に付勢されている。左バーナ6の上面中央には、略円筒状の温度検出部5Aが上下方向に出退可能に設けられ、図示外のバネによって常時上方に付勢されている。左バーナ6の上面中央には、略円筒状の温度検出部6Aが上下方向に出退可能に設けられ、バネ(図示略)によって常時上方に付勢されている。これら温度検出部5A,6Aの夫々の内側には、鍋底温度を検出するサーミスタ5B,6B(図6参照)が夫々格納される。サーミスタ5B,6Bは、鍋底に当接する温度検出部5A,6Aの上壁部を介して鍋底温度を検出する。
【0020】右バーナ5の側面には多数の炎孔が設けられ、その炎孔の近傍にはイグナイタ35の点火電極(図示略)と熱電対5C(図6参照)が炎孔に臨むようにして設置される。イグナイタ35は、駆動することにより点火電極においてスパーク放電を発生して炎孔から噴出されるガスに点火する。熱電対5Cは、炎孔に形成される火炎により加熱されて熱起電力を発生する。故にコンロ1は、熱電対5Cに発生する熱起電力に基づき、右バーナ5における失火を検出できる。左バーナ6の側面にも多数の炎孔が設けられ、その炎孔の近傍には右バーナ5と同様に、イグナイタ36の点火電極(図示略)と熱電対6C(図6参照)が炎孔に臨むようにして設置される。イグナイタ36も、駆動することにより点火電極においてスパーク放電を発生し、炎孔から噴出されるガスに点火する。熱電対6Cは、炎孔に形成される火炎により加熱されて熱起電力を発生する。故にコンロ1は、熱電対6Cに発生する熱起電力に基づき、左バーナ6における失火を検出できる。
【0021】トッププレート3の後板12中央には、グリル排気口10が設けられる。グリル排気口10には、複数の孔を有するカバー10Aが設置される。筐体2内にはグリル庫(図示略)が設けられる。グリル排気口10は、グリル庫と連通する。グリル庫内にはグリルバーナ(図示略)が設けられ、その炎孔の近傍には、上記と同様のイグナイタの点火電極と熱電対(図示略)が設置される。グリル庫内には受皿台(図示略)が収納される。受皿台上には受皿、焼網台、焼網等(図示略)が載置される。受皿台は、グリル扉14の背面下部と連結する。グリル扉14は筐体2の前面中央に設けられ、グリル庫の前面に設けられた開口部を開閉する。グリル扉14の前面下部には、取手14Aが設けられる。使用者は、取手14Aを掴んでグリル扉14を前方に引き出すことによって、受皿、焼網台、焼網等をグリル庫外に同時に引き出すことができる。
【0022】筐体2の前面中央において、グリル扉14の右側の領域には、点火ボタン15,16、火力調節レバー18、19、操作パネル25等が設けられる。点火ボタン15はグリル扉14の右側に隣接して設けられ、押下することによって右バーナ5の点火と消火の操作を行う。点火ボタン16は点火ボタン15の右隣に設けられ、押下することによってグリル庫内に設けられたグリルバーナ(図示略)の点火と消火の操作を行う。グリルバーナは、グリル庫内の左右の両側壁の上下に夫々設けられた上火グリルバーナと下火グリルバーナ(図示略)で構成される。
【0023】火力調節レバー18は点火ボタン15の上方に設けられ、略水平方向における回動操作によって、右バーナ5の火力を調節する。火力調節レバー19は点火ボタン16の上方に設けられ、上火用調節つまみ19Aと下火用調節つまみ19Bを上下に備える。上火用調節つまみ19Aは、略水平方向における回動操作によって、上火グリルバーナの火力を調節する。下火用調節つまみ19Bは、略水平方向における回動操作によって、下火グリルバーナの火力を調節する。操作パネル25は、点火ボタン15,16の下方において前後方向に回動可能に設けられる。操作パネル25は、各種操作の入力を受け付ける複数のボタンと、各種操作に応じた報知を行うLED等を備える。
【0024】一方、筐体2の前面中央において、グリル扉14の左側の領域には、点火ボタン17、火力調節レバー20等が設けられる。点火ボタン17は、グリル扉14の左側に隣接して設けられ、押下することによって左バーナ6の点火と消火の操作を行う。火力調節レバー20は、点火ボタン17の上方に設けられ、略水平方向における回動操作によって、左バーナ6の火力を調節する。
【0025】コンロ1は、センサユニット4を備える。センサユニット4は、複数(本実施形態では11個)の光センサ4A〜4Kを含む。光センサ4A〜4Kは夫々同一の構成である。以下説明では、光センサ4A〜4Kを総じて説明する場合、光センサ40と称する。光センサ40は公知の反射型の測距センサである。光センサ4A〜4Kは筐体2の内部に設けられ、右バーナ5と左バーナ6の外方に配置される。光センサ4A〜4Kは、平面視で、筐体2の開口部2A内に位置する。筐体2にトッププレート3が固定されたとき、光センサ4A〜4Kは、トッププレート3の直下に位置する。光センサ4A〜4Kは、ガラス板11の窓部からトッププレート3の上方へ向けて検出波を出力し右バーナ5と左バーナ6に接近する異物の検出を行う。異物として、コンロ1の使用者の手や腕、及び使用者の着衣の袖先等が想定される。なお、本発明における右バーナ5と左バーナ6の「外方」とは、右バーナ5と左バーナ6の前方、後方、左方、右方、周囲など、垂直方向に交差する方向において右バーナ5と左バーナ6の外側に位置する部位をいう。
【0026】光センサ4A〜4Kのうち、光センサ4A〜4Iは、右バーナ5と左バーナ6の前方において、コンロ1の右端から左端にかけて並んで配置される。光センサ4A〜4Iが配置される領域を、検出領域Cとする。光センサ4A〜4Iは、検出領域Cにおいて左右方向に沿って配置され、並びを形成する。光センサ4A〜4Iは、正面視した場合には、ほぼ同じ間隔で左右方向に並ぶ。平面視した場合、光センサ4B,4E,4Hは、前後方向において同じ位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4A,4C,4G,4Iは、前後方向において光センサ4B,4E,4Hよりも僅かに後方の位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4D,4Eは、前後方向において光センサ4A,4C,4G,4Iよりも僅かに後方の位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4A〜4Iの配置位置が前後方向においてずれる範囲は、左右方向においてずれる範囲と比べて小さい。故に、光センサ4A〜4Iが配置される検出領域Cは、左右方向に長く延びる。すなわち、光センサ4A〜4Iは、全体として、前後方向に多少の位置ずれを許容しつつ左右方向に分かれて配置される並びを形成する。
【0027】光センサ4A〜4Iのうちの光センサ4A〜4D,Jは、右バーナ5に供給されるガス流量の制御に用いられる。そのうちの光センサ4A〜4Dは、平面視で、右バーナ5の右斜め前方から左斜め前方にかけての位置で、右バーナ5の周方向に沿う緩やかな弧状をなす仮想線D1に沿って略等間隔に並ぶ。光センサ4A〜4Dは、右バーナ5の五徳7に、例えば直径28cmのフライパンを載置した場合の平面視で、フライパンの外周よりも外側に配置される。
【0028】光センサ4Jは、右バーナ5の左斜め前方、且つ光センサ4Dの略後方に配置される。光センサ4Jの配置位置は、平面視で、光センサ4A〜4Dよりも右バーナ5に近い位置である。言い換えると、光センサ4Jは、右バーナ5に対する前後方向において、光センサ4A〜4Dの後側に位置し、且つ右バーナ5の径方向において、光センサ4A〜4Dの内側に位置する。光センサ4Jは、異物が、仮想線D1に沿って並ぶ光センサ4A〜4Dよりも右バーナ5に近づいたとき、異物の接近を確実に検出するために設けられる。
【0029】光センサ4F〜4I,4Kは、左バーナ6に供給されるガス流量の制御に用いられる。そのうちの光センサ4F〜4Iは、平面視で、左バーナ6の右斜め前方から左斜め前方にかけての位置で、左バーナ6の周方向に沿う緩やかな弧状をなす仮想線D2に沿って略等間隔に並ぶ。光センサ4F〜4Iは、左バーナ6の五徳8に、例えば直径28cmのフライパンを載置した場合の平面視で、フライパンの外周よりも外側に配置される。
【0030】光センサ4Kは、左バーナ6の右斜め前方、且つ光センサ4Fの略後方に配置される。光センサ4Kの配置位置は、平面視で、光センサ4F〜4Iよりも左バーナ6に近い位置である。言い換えると、光センサ4Kは、左バーナ6に対する前後方向において、光センサ4F〜4Iの後側に位置し、且つ左バーナ6の径方向において、光センサ4F〜4Iの内側に位置する。光センサ4Kは、異物が、仮想線D2に沿って並ぶ光センサ4F〜4Iよりも左バーナ6に近づいたとき、異物の接近を確実に検出するために設けられる。
【0031】光センサ4Eは、右バーナ5及び左バーナ6に供給されるガス流量の制御に用いられる。光センサ4Eは、光センサ4Dと光センサ4Fの間で、左右方向の略中央に配置される。平面視した場合、光センサ4Eは、前後方向において光センサ4B,4Hと同じ位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4Eは、他の光センサ4A〜4D,4F〜4Iよりも、右バーナ5及び左バーナ6から離間した位置に配置されている。
【0032】光センサ40について説明する。図4に示すように、光センサ40は、送信部から送信した検出波が異物で反射した反射波を受信部で受信し、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する測距センサである。光センサ40は、遮光性樹脂からなる略直方体状の筐体49を有する。筐体49内には、発光素子41、投光レンズ43、受光素子44、集光レンズ46、制御IC47が設けられる。発光素子41、受光素子44、制御IC47は、リードフレーム48上に搭載される。リードフレーム48は、長細い板状に形成され、筐体49内の底部に設けられる。筐体49は、リードフレーム48が延びる方向に長く形成される。以下、リードフレーム48が延びる方向を、延伸方向と称する。
【0033】発光素子41は、検出波として赤外光を出射する赤外発光LEDである。発光素子41には、レーザダイオード等が用いられてもよい。発光素子41は、リードフレーム48の一方の端部で搭載面48Aに設けられる。発光素子41から赤外光が出射される出射方向は、搭載面48Aに直交し、搭載面48Aから離れる方向である。受光素子44は、反射波として受光する反射光の受光位置に応じた出力を行う光位置センサ(PSD)である。受光素子44には、CMOSイメージセンサ等が用いられてもよい。受光素子44は、リードフレーム48の他方の端部で搭載面48Aに設けられる。筐体49内で、発光素子41は、筐体49の底部且つ延伸方向の一端部に位置し、受光素子44は、筐体49の底部且つ延伸方向の他端部に位置する。制御IC47は、リードフレーム48の搭載面48Aで発光素子41と受光素子44の間に設けられる。発光素子41は、その周囲が透光性樹脂42によって封止される。受光素子44と制御IC47は、その周囲が透光性樹脂45によって封止される。
【0034】投光レンズ43は、筐体49内で、発光素子41の出射方向前方、且つ筐体49の天部に設けられる。投光レンズ43は、発光素子41から入射する赤外光をビーム状に収束し、出射方向へ向けて出射する。集光レンズ46は、筐体49内で、受光素子44の出射方向前方、且つ筐体49の天部と底部の間の中間部に設けられる。集光レンズ46は、赤外光が異物によって反射された反射光を、受光素子44の受光面に集光する。
【0035】制御IC47は、定電圧回路、発振回路、駆動回路、信号処理回路、出力回路(図示略)を内蔵する。定電圧回路は、入力電圧を降圧して一定の出力電圧を生成し、信号処理回路に供給する。発振回路は、所定の周波数で発振する。駆動回路は、1回の距離測定時に、発光素子41を発振回路の発振に合わせて断続的に駆動し、赤外光を複数回出射させる。赤外光が異物によって反射された反射光を受光素子44が受光した場合、受光素子44の出力は、赤外光の出射タイミングに同期して大きく変化する。信号処理回路は、受光素子44が光を感知して得られる電流出力を取得し、赤外光の出射タイミングに同期する電流値変化を抽出して平均値を求める演算処理を行い、演算結果を出力回路に出力する。出力回路は、演算結果に応じた大きさの電圧を生成し、異物までの距離に応じた検出信号として出力する。なお、受光素子44がCMOSイメージセンサの場合、制御IC47はCMOSイメージセンサ内に含まれる場合がある。
【0036】上記構成の光センサ40は、異物との間の距離を以下のように測定し、距離に応じた電圧値(以下、「測定電圧値」という。)を示す検出信号を出力する。光センサ40が発光素子41の出射方向前方に距離L1離れた異物B1を検出するとき、発光素子41から出射された赤外光が異物B1で反射した反射光のうち、受光素子44に向かう角度で反射した反射光を、図中、反射光R1で示す。反射光R1が集光レンズ46によって屈折し、受光素子44の受光面で集光される位置を、集光領域F1とする。なお、図4において、投光レンズ43と集光レンズ46による光の屈折は、説明の便宜上、図示を省略する。異物B2が距離L1より近い距離L2に位置する場合、発光素子41から出射された赤外光が異物B2で反射した反射光のうち、受光素子44に向かう角度で反射した反射光を、図中、反射光R2で示す。反射光R2が集光レンズ46によって屈折し、受光素子44の受光面で集光される集光領域F2は、延伸方向において、赤外光が発光素子41から出射される出射位置F0に対し集光領域F1よりも離れて位置する。受光素子44は、受光面における集光領域に応じて抵抗値が異なり、距離測定時、抵抗値に応じた大きさの電流を出力する。故にコンロ1は、光センサ40が出力する検出信号が示す測定電圧値を取得し、三角測距方式に基づく演算を行うことで、光センサ40と異物との間の距離を求めることができる。
【0037】図5を参照し、火力制御機構60を説明する。右バーナ5のガス供給管27には、コンロ1の調理性能と安全性向上の為に、火力制御機構60が設けられる。ガス供給管27の上流側の端部は、コンロ1のガス流入口(図示略)に接続され、下流側の端部は、火力調整機構30のガス流入口(図示略)に接続される。火力調整機構30は、点火ボタン16及び火力調節レバー18の操作に連動して動作し、右バーナ5の点火、消火、及び火力を調整する。
【0038】火力制御機構60は、複数の流路と複数の電磁弁を備える。ガス供給管27は、2本のバイパス管28,29を備える。バイパス管28は、ガス供給管27に設けられた分岐部65と合流部66の間に接続される。バイパス管29は、バイパス管28に設けられた分岐部67と合流部68の間に接続される。
【0039】ガス供給管27の分岐部65より上流側には、安全弁64が設けられる。なお、図中において、安全弁は「SV」と表す。ガス供給管27の分岐部65と合流部66の間には、電磁弁61が設けられる。なお、図中において、電磁弁は「KSV」と表す。バイパス管28の分岐部67と合流部68の間には、電磁弁62が設けられる。合流部66と火力調整機構30の間には、電磁弁63が設けられる。電磁弁61,62は、ガス流量調整用のキープソレノイドバルブである。電磁弁63は、ガス遮断用のキープソレノイドバルブである。故に、電磁弁61〜63によるガス流量の調節の応答性は向上する。
【0040】コンロ1は、電磁弁61,62を夫々開閉し、火力調整機構30に流れるガス流量を、第1流量、第2流量、第3流量の三段階で調節する。電磁弁61,62が共に開いた状態では、ガス供給管27とバイパス管28,29を通り、火力調整機構30に第1流量のガスが流れる。電磁弁61,62のいずれか一方(本実施形態では電磁弁62)が閉じた状態では、ガス供給管27とバイパス管29を通り、火力調整機構30に第2流量のガスが流れる。電磁弁61,62が共に閉じた状態では、バイパス管29を通り、火力調整機構30に第3流量のガスが流れる。これにより、火力調節レバー18(図1参照)によって火力調整機構30を流れるガス流量が最大に調節されたときの火力は、弱火力、中火力、強火力の三段階に調節される。第1流量は強火力、第2流量は中火力、第3流量は弱火力に対応する。なお、第2流量に対応する中火力は、強火力と弱火力との間の火力であり、火力の大きさは様々である。第2流量は、鍋底から火炎がはみ出ない程度に火力を抑制しつつも、調理に影響を及ぼしにくい熱量を与えられる火力を維持できるガス流量であれば、好ましい。
【0041】電磁弁61,62の作動は、制御回路70のCPU71(図6参照)によって、サーミスタ5Bによる鍋底温度の検出結果、光センサ4A〜4E,4Jによる異物の検出結果、点火してからの時間等に応じて夫々制御される。電磁弁63及び安全弁64の作動も同様に、CPU71によって制御される。右バーナ5と同様に、グリルバーナのガス供給管(図示略)にも安全弁64と電磁弁61〜63が設けられ、CPU71によって作動が制御される。なお、左バーナ6のガス供給管(図示略)には、バイパス管28及び電磁弁62が設けられていない。コンロ1は、左バーナ6に対応する電磁弁61を開閉し、左バーナ6に対応する火力調整機構30に流れるガス流量を、第1流量(強火力に対応)、第3流量(弱火力に対応)の2段階で調節する。安全弁64は点火ボタン15の押下に連動して開放される。
【0042】図6を参照し、コンロ1の電気的構成を説明する。コンロ1は、制御回路70を備える。制御回路70は、CPU71、ROM72、RAM73、不揮発性メモリ74に加え、図示しないタイマ、I/Oインタフェイス等を備える。タイマはプログラムで作動するものである。CPU71はコンロ1の各種動作を統括制御する。ROM72は、ガス流量制御処理、設定値変更処理(図12〜図14参照)を含むコンロ1の各種プログラムを記憶する。RAM73は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ74は、設定値テーブル及び特定設定値テーブル(図9,図10参照)、調理モードテーブル(図11参照)等を含む各種パラメータ等を記憶する。
【0043】制御回路70には、電源回路81、スイッチ入力回路82、サーミスタ入力回路83、熱電対入力回路84、イグナイタ回路85、センサ入力回路86,87、ブザー回路88、安全弁回路90、電磁弁回路91、操作パネル25等が各々接続される。電源回路81は、電源23から供給される交流(例えば100V)を直流(例えば5V)に降圧して整流し、各種回路に電力を供給する。なお、図中において、電源は「AC」と表す。スイッチ入力回路82は、点火ボタン15〜17の押下を検出し、電源回路81と制御回路70に入力する。なお、図中において、点火ボタンは「SW」と表す。サーミスタ入力回路83は、サーミスタ5B,6Bからの検出値を制御回路70に入力する。なお、図中において、サーミスタは「TH」と表す。熱電対入力回路84は、熱電対5C,6Cからの検出値(熱起電力に対応する信号)を制御回路70に入力する。なお、図中において、熱電対は「TC」と表す。イグナイタ回路85は、CPU71の制御信号に基づき、右バーナ5のイグナイタ35、及び左バーナ6のイグナイタ36を各々駆動する。なお、図中において、イグナイタは「IG」と表す。また、図6では、グリルバーナに設けられるサーミスタ、熱電対、イグナイタは省略する。
【0044】センサ入力回路86には、温度検出部5A,6Aの各検出信号が入力される。センサ入力回路87には、光センサ4A〜4Kの各検出信号が入力される。ブザー回路88は、CPU71の制御信号に基づき、圧電ブザー77を駆動する。安全弁回路90は、CPU71の制御に基づき、安全弁64を開閉する。電磁弁回路91は、CPU71の制御に基づき、電磁弁61〜63を開閉する。操作パネル25は、使用者によるタイマ設定、調理内容に応じた火力制御の選択等の入力、CPU71の制御内容に応じたLEDの点灯及び消灯等に用いられる。
【0045】点火ボタン15〜17は、スイッチ入力回路82と電源回路81に対して、夫々並列に接続される。使用者によって点火ボタン15〜17のうちいずれかが押下されると、電源回路81から各種回路に電力が供給され、コンロ1の電源がオンになる。スイッチ入力回路82は、点火ボタン15〜17のうちいずれが押下されたかを検出し、その検出信号を制御回路70に入力する。これにより、CPU71は、どの点火ボタン15〜17の押下によって電源がオンされたのか判断し、対応するバーナの各種センサと各種弁の作動を制御する。
【0046】本実施形態のコンロ1のCPU71は、光センサ40によって、右バーナ5及び左バーナ6に接近する異物が検出されたとき、電磁弁61,62を作動し、ガス流量を第1流量から第2流量又は第3流量に低減する制御を行う。光センサ40の発光素子41は、赤外光の出射方向をコンロ1の上方(図2参照)へ向けて配置されている。光センサ40は、上方(発光素子41からの赤外光の出射方向)に異物が位置する場合、異物までの距離に応じた検出信号を出力する。一方、光センサ40の検出信号の大きさに対して閾値を設け、異物との距離が所定距離以下か否かを判断する処理が行われる場合、光センサ40による異物の検出範囲P(図7参照)は、以下に説明する3つの特性を有する。
【0047】第1の特性として、光センサ40は、延伸方向において、発光素子41を基準に受光素子44側よりも、受光素子44とは反対側に、異物を検出可能な検出範囲Pを広く有する特性を有する。この特性は、発光素子41から出射可能な赤外光の出射角度の範囲、もしくは受光素子44に入射可能な反射光の入射角度の範囲に基づく特性である。なお、以下説明では、延伸方向において、受光素子44から発光素子41を向く向きを、便宜上、配置向きと称する。
【0048】図7に示すように、異物B4が、発光素子41の出射方向前方で距離L3に位置する場合、発光素子41からの赤外光が異物B4で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R4は、集光レンズ46によって屈折し、受光素子44の集光領域F3で集光する。なお、図7において、投光レンズ43と集光レンズ46による光の屈折は、説明の便宜上、図示を省略する。光センサ40は、距離L3に対応する測定電圧値を示す検出信号を出力する。
【0049】異物B5が、出射方向前方の距離L3に位置し、且つ延伸方向で発光素子41と受光素子44の間に位置する場合に、発光素子41からの赤外光が異物B5で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R5は、集光レンズ46によって屈折することによって、異物B4の反射光R4と同じ集光領域F3で集光する。故に光センサ40は、異物B5の検出結果として、距離L3に対応する測定電圧値を示す検出信号を出力する。
【0050】異物B6が、出射方向前方の距離L3に位置し、且つ延伸方向において受光素子44よりも発光素子41とは反対側で、発光素子41から距離G1より大きく離れて位置する場合、異物B6の反射光は受光素子44に入射できない。故に光センサ40は、異物B6を検出できない。
【0051】一方、異物B7が、出射方向前方の距離L3に位置し、且つ延伸方向において発光素子41よりも配置向き側で、距離G1よりも大きい距離G2以内に位置すれば、発光素子41からの赤外光が異物B7で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R6は、受光素子44に入射できる。故に光センサ40は、異物B7を検出することができる。しかし、反射光R6は、集光レンズ46によって屈折することによって、集光領域F3とは異なる位置で集光する。故に、光センサ40が出力する検出信号は、異物B7までの距離が距離L3未満に対応する測定電圧値を示す。このように、光センサ40は、延伸方向における異物を検出可能な検出範囲Pが、発光素子41よりも配置向き側に大きい特性を有する。
【0052】第2の特性として、光センサ40は、異物が、延伸方向において発光素子41よりも配置向き側に位置する場合、異物を検出可能な距離が出射方向に長い特性を有する。この特性は、異物が出射方向において発光素子41の真っ直ぐ前方にない場合において、光センサ40が異物との距離を正しく検出できないことに基づく特性である。図4に示すように、異物B3が距離L1に位置し、且つ延伸方向において発光素子41よりも配置向き側に位置する場合に、発光素子41からの赤外光が異物B3で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R3が、異物B2の反射光R2と同じ光路で集光レンズ46を通り、受光素子44に入射することがある。この場合、異物B3の反射光R3が、反射光R2の集光領域F2と同じ領域で集光するので、光センサ40は、異物B3の検出信号として、距離L2に位置する異物B2と同じ測定電圧値を示す検出信号を出力する。
【0053】従って図7に示すように、延伸方向において発光素子41よりも配置向き側に位置し、且つ出射方向前方の距離L4に位置する異物B8で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R7の光路が、出射方向前方の距離L3に位置する異物B9で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R8の光路と一致する場合がある。異物B9の反射光R8が集光領域F3で集光する場合、同じ光路を辿る異物B8の反射光R7も、集光領域F3で集光する。この場合、光センサ40は、異物B8の検出信号として、距離L3に対応する測定電圧値を示す検出信号を出力する。このように、光センサ40は、出射方向における異物を検出可能な検出範囲Pが、発光素子41よりも配置向き側にて大きい特性を有する。
【0054】第3の特性として、光センサ40は、異物が、延伸方向に直交し且つ出射方向に直交する方向において、発光素子41の位置からずれて位置する場合、異物を検出することができない特性を有する。この特性は、発光素子41と受光素子44とが延伸方向に並ぶ位置関係に基づく特性である。従って光センサ40による異物の検出範囲Pは、上記のように、発光素子41と受光素子44とが並ぶ延伸方向において所定の幅を有し、延伸方向及び出射方向に直交する方向においては、ほぼ無効である。
【0055】図1〜図3に示すように、上記の特性を有する光センサ40は、出射方向を上方へ向けて、コンロ1に設けられる。仮想線D1に沿って配置される光センサ4A〜4Dと、仮想線D2に沿って配置される光センサ4F〜4Iとは、互いに異なる配置向きで配置される。光センサ4A〜4Dの夫々の配置向きは、仮想線D1がなす弧に沿い、左側から右側へ向かう方向の方向成分を有する。即ち光センサ4A〜4Dの配置向きは、夫々が配置された位置における仮想線D1の接線の方向であり、且つコンロ1の右方を向く(図8(A)参照)。一方、光センサ4F〜4Iの配置向きは、仮想線D2がなす弧に沿い、右側から左側へ向かう方向の方向成分を有する。即ち光センサ4F〜4Iの配置向きは、夫々が配置された位置における仮想線D2の接線の方向であり、且つコンロ1の左方を向く。また、光センサ4Eの配置向きは、左右方向に沿い、コンロ1の左方を向く(図8(A)参照)。
【0056】図8(A)に示すように、光センサ4A〜4Iは、上記第3の特性に基づき、配置向きを仮想線D1,D2に沿わせ、全体的に、配置向きが左右方向の方向成分を有した状態で配置される。これにより、図8(B)に示すように、検出領域Cにおける光センサ4A〜4Iの検出範囲Pは、左右方向に、より広く展開される。言い換えると、光センサ4A〜4Iの検出範囲Pは、右バーナ5と左バーナ6の前方の検出領域Cにおいて、左右方向に広がるフェンス状に設けられる。故に光センサ4A〜4Iは、右バーナ5及び左バーナ6の前方で、ほぼ隙間なくそれぞれの検出範囲Pを展開し、全体としての検出範囲を広く確保することができる。
【0057】さらに、光センサ4A〜4Iの並びにおいて右端に配置される光センサ4Aと、左端に配置される光センサ4Iは、配置向きが異なる。並びの右端に配置される光センサ4Aは、上記第1の特性に基づき、配置向きが右方へ向かう方向成分を有して配置される。故に、光センサ4A〜4Iの並びは、光センサ4Aの配置向きを左方へ向けて配置した場合と比べ、光センサ4Aの右側に、より広い検出範囲Pを確保できる。並びの左端に配置される光センサ4Iは、上記第1の特性に基づき、配置向きが左方へ向かう方向成分を有して配置される。故に、光センサ4A〜4Iの並びは、光センサ4Iの配置向きを右方へ向けて配置した場合と比べ、光センサ4Iの左側に、より広い検出範囲Pを確保できる。
【0058】本実施形態のコンロ1は、ガス流量を低減する制御を行う場合の光センサ40による異物の検出範囲Pとして、異物が出射方向において発光素子41の真っ直ぐ前方、例えば10cmの距離に位置する場合の検出信号の測定電圧値を、閾値(以下、「作動電圧値」という。)に設定する。これにより、図7に示す形状の検出範囲P内に異物が侵入したとき、異物までの距離は10cm以下の距離に対応する。検出範囲P内に異物が侵入したとき、コンロ1は、異物が光センサ40の上方で10cm以下の位置にあること、即ち異物が右バーナ5又は左バーナ6に接近したことを検出できる。
【0059】前述したように、光センサ40は、コンロ1のトッププレート3の下に配置される。本実施形態では、異物が光センサ40の上方に位置するとき、トッププレート3の上面を基準とし、上下方向においてトッププレート3の上面と異物との間の距離を、「高さ」と定義する。以下説明において、光センサ40が異物を検出したときに出力する測定電圧値に対応する異物の高さを、「測定高さ」という。
【0060】以下説明において、CPU71が右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱める処理を行う基準となる異物の高さを、「作動高さ」といい、トッププレート3の上面から作動高さまでの範囲を、「作動範囲」という。コンロ1のCPU71は、光センサ40が出力する測定電圧値に基づく測定高さが所定の作動範囲内の高さを示した後、所定の作動安定幅内の測定高さの変化量で所定の作動安定時間を経過した場合に、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなす。CPU71は、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなした場合、右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱めるため、右バーナ5又は左バーナ6の火力調整機構30に流れるガス流量を低減する処理を行う。本実施形態において、光センサ4A〜4Kの作動高さ(作動範囲)は、夫々の配置位置に応じて異なる高さ(異なる範囲)に設定される。
【0061】異物が光センサ40の発光素子41の出射方向前方で光センサ40から比較的離間した高さにある場合、異物が光センサ40から比較的近接した高さにある場合よりも、光センサ40の受光素子44に入射する異物の反射光の強度が低下する。このため、光センサ40から異物までの距離が大きくなるほど、異物までの実際の高さと、測定高さとの間に生ずる誤差が大きくなることがある。このため、本実施形態では、光センサ4A〜4Kの作動安定幅は、作動高さの大きさに応じて予め設定される。
【0062】光センサ40が複数設けられる場合、光センサ40は、近接配置される他の光センサ40の出射した赤外光が異物によって反射された反射光を受光することがある。この場合、光センサ40が出力する検出信号の示す測定電圧値にノイズが生ずることがある。また、光センサ40が出力する検出信号にゆらぎが生じたり、センサ入力回路87、制御回路70等に静電気サージ等による電圧の変化が生じたりする等によっても、光センサ40の測定電圧値にノイズが生ずることがある。このようなノイズによる測定電圧値は、比較的短い時間での不安定なピーク値を示すことが多い。このため、コンロ1は、作動安定時間を設け、測定電圧値に基づく測定高さが作動安定時間を超えて作動安定幅内の安定した高さを示す場合に、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなしている。これにより、コンロ1は、ノイズ等による異物の誤検出に応じて、ガス流量を低減する制御が行われることを避けることができる。
【0063】なお、作動安定時間が長くなるほど、コンロ1が右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなすまでの時間が長くなる。長すぎる作動安定時間の設定は、コンロ1がガス流量を低減する制御を迅速に行うことを阻害する要因になる。コンロ1では、作動安定時間が0.5秒以上になると、検出した異物に右バーナ5又は左バーナ6の火炎が着火する可能性が高くなることが、事前の実験で明らかになっている。このため、コンロ1では、安全性担保のため、0.4秒以下の作動安定時間が予め設定される。
【0064】コンロ1は、ガス流量を低減する制御を行った後、右バーナ5又は左バーナ6に接近している異物がないことを確認してから、ガス流量を低減前の元の流量に戻す処理を行う。以下説明において、CPU71が右バーナ5又は左バーナ6の火力を戻す処理を行う基準となる異物の高さを、「解除高さ」といい、トッププレート3の上面から解除高さまでの範囲を、「非解除範囲」という。本実施形態では、光センサ4A〜4E,4Jのうちいずれかに対応する測定高さが、作動範囲内の高さを示した後、作動安定幅内の測定高さで作動安定時間を経過した場合に、右バーナ5へ異物が接近したと判断される。また、左バーナ6に対応する光センサ4E〜4I,4Kのうちいずれかに対応する測定高さが、作動範囲内の高さを示した後、作動安定幅内の測定高さで作動安定時間を経過した場合に、測定高さが作動範囲内で安定しているとみなされ、左バーナ6へ異物が接近したと判断される。一方、右バーナ5に対応する光センサ4A〜4E,4Jの全てに対応する測定高さが、所定の解除高さ以上の高さを示した状態で、所定の解除確定時間を経過した場合に、右バーナ5に接近する異物がなくなったと判断される。同様に、左バーナ6に対応する光センサ4E〜4I,4Kの全てに対応する測定高さが、所定の解除高さ以上の高さを示した状態で、所定の解除確定時間を経過した場合に、測定高さが非解除範囲外で安定しているとみなされ、左バーナ6に接近する異物がなくなったと判断される。このように、コンロ1は、異物の検出を解除するときには、異物の検出を行うときよりも厳しい条件を課すことで、異物にバーナの火炎が着火する可能性を低減している。本実施形態において、光センサ4A〜4Kの解除高さ(非解除範囲)は、夫々の配置位置に応じて異なる高さ(異なる範囲)に設定される。
【0065】図9を参照し、設定値テーブルを説明する。設定値テーブルは、対象バーナ、作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、光センサ4A〜4Kの夫々に関連付けて、制御ガス流量に応じて記憶する。対象バーナは、光センサ4A〜4Kの夫々が、右バーナ5と左バーナ6とのいずれに供給されるガス流量の制御に用いられるのかを示し、「右」が右バーナ5に、「左」が左バーナ6に対応する。光センサ4A〜4E,4Jは右バーナ5を対象バーナとする。光センサ4E〜4I,4Kは左バーナ6を対象バーナとする。設定値テーブルは、制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルと、「第2流量」であるテーブルとを含む。
【0066】制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルは、ガス流量を第1流量又は第2流量から第3流量に低減する制御を行う場合、及びガス流量が第3流量に制御されている場合に対応する作離高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を定義する。制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、ガス流量を第1流量から第2流量に低減する制御を行う場合、及びガス流量が第2流量に制御されている場合に対応する作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を定義する。制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルに対応する作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、夫々、第一作動高さ、第一作動安定幅、第一作動安定時間、第一解除高さ、第一解除確定時間とする。制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルに対応する作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、夫々、第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間とする。
【0067】#4制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルは、光センサ4A,4C〜4G,4I〜4Kの第一作動高さを「120」mm、光センサ4B,4Hの第一作動高さを「70」mmと、夫々定義している。コンロ1では、中火力の火炎が形成された右バーナ5又は左バーナ6からおよそ100mm以内の位置に異物が接近すると、異物に火炎が着火する可能性が高くなることが、事前の実験で明らかになっている。一方、使用者が右バーナ5又は左バーナ6で調理を行う場合、フライパン等の片手鍋の柄が光センサ4B,4Hの上方において、光センサ4B,4Hから100mm付近の位置に配置されやすい。このこと等を考慮し、コンロ1は、一般的な片手鍋が五徳7,8に載置されたときの、鍋の柄と光センサ4B,4Hとの間の距離よりも小さな70mmを、光センサ4B,4Hの第一作動高さと設定している。また、コンロ1は、光センサ4B,4Hのよりも鍋の柄が配置される可能性の低い他の光センサ40については、安全性担保のため、120mmの第一作動高さを設定している。このように、設定値テーブルは、コンロ1における光センサ4A〜4Kの配置に適した第一作動高さを定義する。コンロ1は、設定値テーブルに基づいてガス流量を低減する制御を行うことで、無用なガス流量の低減制御の実行を回避し、コンロ1の使い勝手を向上できる。
【0068】#7制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルは、光センサ4A,4C〜4G,4I〜4Kの第一解除高さを「140」mm以上、光センサ4B,4Hの第一解除高さを「90」mm以上と定義している。コンロ1は、一般的な片手鍋が五徳7,8に載置されたときの、鍋の柄と光センサ4B,4Hとの間の距離よりも大きな90mmを、光センサ4B,4Hの第一解除高さと設定している。また、ガス流量を第3流量から第2流量以上に戻すことで右バーナ5又は左バーナ6に中火力以上の火炎が形成されても異物に着火しない十分な距離を担保するため、光センサ4A,4C〜4G,4I〜4Kの第一解除高さを140mmに設定している。なお、コンロ1は、光センサ40に対応する解除高さが、その光センサ40に対応する作動高さよりも大きく設定している。これにより、コンロ1は、光センサ40から作動高さよりも離間した解除高さ以上に異物が遠ざかった場合に、ガス流量を元に戻すことができる。コンロ1は、異物の検知条件よりも異物検知の解除条件を厳しく設定することで、ガス流量を異物検知前の流量に戻す際の安全性を担保している。
【0069】制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、対象バーナが「右」である光センサ4A〜4E,4Jのうち、光センサ4B,4J以外の光センサ40について第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間を定義している。コンロ1は、第二作動高さ及び第二解除高さを、同じ光センサ40に対応する第一作動高さ及び第一解除高さよりも大きな高さに設定している。右バーナ5に第1流量のガス流量により強火力の火炎が形成されている場合、第2流量のガス流量により中火力の火炎が形成されている場合よりも、右バーナ5から同じ位置にある異物に着火する可能性が高くなる。このため、制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、右バーナ5に形成される火炎の火力に対応した作動高さとして、第一作動高さ及び第一解除高さよりも大きな第二作動高さ及び第二解除高さを定義している。
【0070】例えば、五徳7に両手鍋が載置される場合、両手鍋の2つの取っ手は、鍋の左右方向に延びて配置されやすい。この両手鍋の左側の柄を掴もうとする使用者の左腕は、右バーナ5と左バーナ6との間の位置から右バーナ5の左斜め前方に向けて差し入れられるので、左腕の先が右バーナ5に非常に接近しやすい。コンロ1は、右バーナ5の左斜め前方に配置される光センサ4Jについては第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間を定義しない。設計値テーブルにおいて「−」とされている項目は、設定値の定義がないことを示す。このため、コンロ1は、光センサ4Jによる測定高さに対しては第一作動高さ、第一作動安定幅、第一作動安定時間、第一解除高さ、第一解除確定時間に基づくガス流量の制御を行う。これにより、コンロ1は、ガス流量が第1流量又は第2流量の状態で右バーナ5に左斜め前方から異物が接近した場合、ガス流量を一度に第3流量にできる。したがって、右バーナ5に左斜め前方から接近する異物への着火が効果的に防止される。なお、コンロ1は、光センサ4Bについても同様の理由、及び前述した片手鍋の柄を異物と誤検出することで無用なガス流量制御が行われることを回避する理由で、第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間を定義しない。
【0071】また、制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、光センサ4A,4C,4Dの第二作動安定時間を「0.2」秒、光センサ4Eの第二作動安定時間を「0.4」秒と定義している。光センサ4A,4C,4Dは、光センサ4Eよりも右バーナ5に接近した位置に配置されている。このため、光センサ4A,4C,4Dの位置に接近した異物に右バーナ5の火炎が着火する可能性は、光センサ4Eの位置に接近した異物に右バーナ5の火炎が着火する可能性よりも高くなることが想定される。一方、光センサ4Eは、コンロ1の中央前部における右バーナ5と左バーナ6との間の位置に配置されていることから、コンロ1の使用時に光センサ4Eの位置に異物が頻繁に接近することが想定される。このような光センサ40の配置を踏まえ、コンロ1は、光センサ4A,4C,4Dの第二作動安定時間を、光センサ4Eの第二作動安定時間よりも短い時間に定義し、コンロ1の安全性を担保している。また、コンロ1は、光センサ4Eについては光センサ4A,4C,4Dよりも長めの第二作動安定時間を定義することで、無用なガス流量低減制御が行われることを低減している。このように、光センサ40の配置に応じて第二作動安定時間が定義されるので、コンロ1は、異物の接近に対する安全性を担保しつつ、コンロ1の使い勝手を向上できる。
【0072】制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、光センサ4D,4Eの第二作動高さ(170mm)を、光センサ4A,4Cの第二作動高さ(150mm)よりも大きな高さに定義している。光センサ4D,4Eは、光センサ4A,4Cよりもコンロ1の中央に寄った位置に配置されるので、右バーナ5と左バーナ6との間の位置から右バーナ5の左斜め前方に向けて差し入れられる異物を検知できる。前述のように、このように差し入れられる異物は、他の位置から右バーナ5に向けて差し入れられる異物よりも右バーナ5に容易に接近しやすい。このため、コンロ1は、光センサ4D,4Eの測定高さに対するしてガス流量を低減する制御を行う条件を、光センサ4A,4Cの測定高さに対してガス流量を低減する制御を行う条件よりも厳しく設定する。これにより、コンロ1は、右バーナ5に接近する異物への着火を効果的に防止できる。また、コンロ1は、光センサ4D,4Eの第二解除高さ(190以上)を、光センサ4A,4Cの第二解除高さ(170以上)よりも大きな距離に定義している。これにより、コンロ1は、右バーナ5に異物が接近しやすい位置から異物が十分に遠ざかった場合に、ガス流量を元に戻すことができる。このように、コンロ1は、右バーナ5及び左バーナ6に対する光センサ40の配置に応じた異物検知の解除条件を厳しく設定することで、ガス流量を異物検知前の流量に戻す際の安全性を担保している。
【0073】設定値テーブルは、第一作動安定幅を「±10」mm、第二作動安定幅を「±30」mmと、異なる値で定義している。前述したように、光センサ40の特性として、光センサ40から異物までの距離が大きくなるほど、光センサ40から異物までの実際の距離と、測定電圧値の示す距離との間に生ずる誤差が大きくなることがある。これにより、光センサ40の出力する測定電圧値に生ずる振れ幅が、光センサ40から異物までの距離が大きくなるほど大きくなることがある。このため、コンロ1は、第一作動高さよりも大きな高さに設定されている第二作動高さに関連付けられる第二作動安定幅を、第一作動安定幅よりも広い範囲で設けている。これにより、コンロ1は、作動高さに応じた円滑なガス流量制御を行うことができる。
【0074】図10を参照し、特定設定値テーブルを説明する。特定設定値テーブルは、設定値テーブルと同様の、制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルを備える。後述する特定モードが設定されている場合には、他のモード種類の調理モードが設定されている場合よりも、異物が右バーナ5又は左バーナ6に接近することが起こりにくい。このため、コンロ1は、特定モードが設定されている場合には、ガス流量を第1流量又は第2流量から第3流量にするガス流量の低減制御を行い、ガス流量を第1流量から第2流量にする低減制御については省略している。よって、特定設定値テーブルは、設定値テーブルにおける制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルに相当するテーブルを備えない。したがって、コンロ1は、特定設定値テーブルに従ってガス流量制御を行う場合、ガス流量が第1流量又は第2流量の状態で右バーナ5又は左バーナ6に異物が接近した場合、ガス流量を一度に第3流量にできる。
【0075】図11を参照し、調理モードテーブルを説明する。コンロ1は、調理内容に応じた調理モードを予め設けている。調理モードが設定されたコンロ1は、調理内容に応じた火力制御を自動的に行う。調理モードテーブルは、モード種類と制御パターンとを関連付けて記憶する。モード種類は、調理モードの種類を示す。本実施形態では、「炊飯モード」、「湯沸しモード」、「高温炒めモード」、「温度調節モード」のモード種類が設けられている。制御パターンは、モード種類に応じた火力制御のパターンを示す。「炊飯モード」の制御パターンであるパターンP1は、鍋が五徳7,8のいずれかに載置された状態で、炊飯が完了するまでの間、右バーナ5又は左バーナ6が中火力と弱火力を交互に繰り返し、炊飯が完了すると自動的に消火するパターンである。「湯沸しモード」の制御パターンであるパターンP2は、やかん等を五徳7,8のいずれかに載置した状態で右バーナ5又は左バーナ6が強火力又は中火力を保ち、やかんの湯が沸騰すると自動的に消火するパターンである。「高温炒めモード」の制御パターンであるパターンP3は、右バーナ5又は左バーナ6を主に強火力を保つことで、鍋底温度が高温に保つ、炒め物の調理に適したパターンである。「温度調節モード」の制御パターンであるパターンP4は、主に揚げ物の調理に用いられ、鍋の中の油等の温度を一定に保つように火力を自動的に制御するパターンである。使用者は、コンロ1の使用開始時等に操作パネル25に所定の操作入力を行うことで、所望の調理モードをコンロ1に設定できる。
【0076】これらの調理モードのうち、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」では、鍋等を五徳7,8に載置した状態で、炊飯又は湯沸しが完了するまでの間、使用者が右バーナ5又は左バーナ6の火力を調節したり、被調理物を菜箸で混ぜたりする必要がない。よって、これらのモードが設定されている場合には、異物が右バーナ5又は左バーナ6に接近することが起こりにくい。したがって、コンロ1は、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」が設定されている場合のための設定値の集合を定める特定設定値テーブルを、設定値テーブルとは別に設け、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」が設定されている場合には、特定設定値テーブルに基づいてガス流量を制御する。これにより、コンロ1は、調理モードに適した火力低減制御を行うことができる。以下、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」を、「特定モード」と称する。
【0077】#5コンロのCPU71は、ガス流量制御処理(図12、図13参照)を実行し、光センサ40による異物の検出結果に基づいて右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したと判断したとき、右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱める処理を行う。また、CPU71は、右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱めた後に光センサ40による検出結果に基づいて異物の接近がなくなったと判断したとき、火力を弱めた右バーナ5又は左バーナ6の火力を元に戻す処理を行う。使用者が右バーナ5で調理を行う場合、鍋等の調理容器を五徳7上に載置し、点火ボタン15を押下する。火力制御機構60の安全弁64は、点火ボタン15が押下されていないとき、機械的に閉じられた状態である。また、電磁弁61〜63は、点火ボタン15が押下されていないときには、開放側に維持されている。点火ボタン15が押下されると連動して開き、火力調整機構30に第1流量のガスが流される。CPU71はイグナイタ35を駆動させ、右バーナ5を点火させる。右バーナ5の火力は、強火力になる。
【0078】CPU71は、右バーナ5が点火することに応じて、ROM72からガス流量制御処理を含む各種プログラムを読み出し、実行する。右バーナ5の炎孔に形成された火炎は、熱電対5Cによって検知される。使用者は、被調理物の焼き加減や、調理の進行状況等に応じて、火力調節レバー18を手動で操作し、右バーナ5の火力を調節する。使用者は、右バーナ5への点火時に、所望する調理モードを設定するための所定の操作入力を操作パネル25に行うことができる。調理モードが設定されている場合には、CPU71は、調理モードに応じた火力調節を行う。同様に、使用者が左バーナ6で調理を行う場合、CPU71は、点火ボタン17の押下を契機として、火力制御機構60の安全弁64,電磁弁61,63を開放し、火力調整機構30に第1流量のガスを流す。CPU71は、左バーナ6が点火することに応じて、ROM72からガス流量制御処理を含む各種プログラムを読み出し、実行する。
【0079】図12に示すように、CPU71は、ガス流量制御処理を開始すると、操作パネル25を介していずれかのモード種類の調理モードを受信しているかを判断する(S1)。CPU71は、調理モードを受信していない場合(S1:NO)、処理をS3に移行する。CPU71は、調理モードを受信している場合(S1:YES)、受信したモード種類をRAM73に記憶し、受信したモード種類の調理モードを設定する(S2)。CPU71は、処理をS3に移行する。
【0080】CPU71は、右バーナ5と左バーナ6の夫々の火力調整機構30に流れているガス流量を、電磁弁61,62の開放状況に基づいて取得する(S3)。CPU71は、取得したガス流量(すなわち、電磁弁61,62のいずれか又はいずれも開放しているか)をRAM73に記憶する。
【0081】CPU71は、特定モードが設定されているかを判断する(S4)。この処理で、CPU71は、S1の処理においてRAM73に所定のモード種類が記憶されていれば、記憶されているモード種類を参照し、モード種類が特定モードを示すか(「炊飯モード」又は「湯沸しモード」を示すか)を判断する。CPU71は、RAM73に記憶されているモード種類が特定モードを示す場合(S4:YES)、特定設定値テーブルを参照する(S6)。一方、CPU71は、調理モードが設定されていない場合、又は設定されている調理モードが特定モードでない場合(S4:NO)、設定値テーブルを参照する(S5)。
【0082】CPU71は、光センサ4A〜4Kの検出信号の示す測定電圧値を夫々取得する(S7)。CPU71は、取得した測定電圧値に基づいて、光センサ4A〜4Kの夫々に対応する測定高さを算出する。CPU71は、算出した測定高さの夫々と、S5又はS6の処理で参照した設計値テーブル又は特定設定値テーブルの示す作動高さとを比較する。
【0083】CPU71は、測定高さが作動範囲内の高さを示す光センサ40があるかを判断する(S8)。このとき、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第1流量であり、設定値テーブルを参照している場合、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40があるかをまず判断する。CPU71は、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40がない場合、測定高さが第二作動高さ以下内の高さを示す光センサ40があるかを判断する。なお、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第2流量であり、設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、特定設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、これらの判断により、第一作動範囲内又は第二作動範囲内の測定高さを示す光センサ40が1つでもあるか否かを判断する。CPU71は、測定高さが作動以下の高さを示す光センサ40が1つもない場合(S8:NO)、処理をS1に戻す。この場合、右バーナ5及び左バーナ6の火力は、S3の時点の火力に維持される。なお、図示しないが、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第3流量である場合には、S4〜S16の処理を行わず、S1〜S3の処理を繰り返してもよい。
【0084】CPU71は、測定高さが作動範囲内の高さを示す光センサ40が1つでもある場合(S8:YES)、測定高さが作動範囲内の高さを示す光センサ40を特定する(S9)。CPU71は、特定した光センサ40を示す情報を、RAM73に記憶する。S9の処理で特定した光センサ40を、以下、「特定センサ」という。
【0085】CPU71は、後述するS25の処理で計測が開始される第一経過時間を計測中であるかを判断する(S10)。第一経過時間は、ガス流量制御処理において異物の検出が解除されてから次回に異物の検出がされるまでに経過した時間を示す。CPU71は、第一経過時間を、制御回路70の備えるタイマ(図示略)を用いて計測する。CPU71は、ガス流量制御処理の実行開始後に初めてS13の判断処理を実行する等で、第一経過時間を計測中でない場合(S10:NO)、処理をS15に移行する。
【0086】#6コンロ1が加熱調理に用いられる場面では、例えば、コンロ1の使用者が、五徳7,8上に載置された調理中の調理容器の内容物を菜箸等で繰り返しかき混ぜる等の動作を行うことがある。例えば、図8(B)に示す検出範囲Pが、12cmの作動範囲に対応しているとする。この場合、右バーナ5を使用する使用者の腕等が動きながら、図8(B)に示す領域R内の様々な位置におかれることがある。使用者の腕等が実際にはトッププレート3から12cm以上離間した十分な高さを有していても、領域Rのうち検出範囲Pに重なる領域にある場合には、光センサ4A〜4D,4Jのいずれかに基づく測定高さによって、使用者の腕等が作動範囲内の高さにあると判断される。このような場合、使用者が調理容器の内容物をかき混ぜる動作によって、ガス流量の低減及び復帰が頻繁に繰り返されることが起こりやすくなる。このとき、右バーナ5又は左バーナ6の火力が、使用者の所望の火力に維持されにくくなる。このような問題を回避するため、コンロ1は、前回の異物の検出が終了してから、次回に異物の検出がされるまでの間の第一経過時間が所定時間未満の場合には、ガス流量を低減する制御の実行を制限することとしている。これにより、コンロ1は、使用者の調理に関する動作に応じてガス流量の低減及び復帰が無用に繰り返されることを回避できる。これにより、コンロ1は使用者の実際の調理動作に則した火力制御を行うことができるので、コンロ1の使い勝手が向上する。本実施形態では、事前の実験の結果から、第一経過時間が5秒以上である場合に、ガス流量を低減する制御を行うこととしている。なお、この「5秒」という判断基準は一例であり、コンロ1における光センサ40の配置、個数、安全性担保の基準等に応じて、任意に定めてよい。
【0087】CPU71は、第一経過時間を計測中の場合(S10:YES)、計測中の第一経過時間が5秒以上を示すかを判断する(S11)。CPU71は、第一経過時間が5秒以上である場合(S11:YES)、第一経過時間の計測を終了し(S12)、タイマの値をクリアする。CPU71は、処理をS15に移行する。
【0088】CPU71は、第一経過時間が5秒未満である場合(S11:NO)、設定値テーブル及び特定設定値テーブルにおいて特定センサに関連付けられている作動安定時間を、予め定められている「0.2」秒又は「0.4」秒から、「0.5」秒に変更する(S13)。CPU71は、作動安定時間を従前よりも長くなるように変更することで、調理中の使用者の腕等が図8(B)に示す領域Rのうち検出範囲Pに重なる領域に、変更された作動安定時間よりも短い時間でおかれた場合に、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなし難くなる。このように、CPU71は、第一経過時間が所定時間未満である場合にガス流量の低減制御が制限される方向に、作動安定時間等の異物の検出条件を変更することで、無用なガス流量の低減及び復帰を繰り返すことを回避できる。
【0089】次いで、CPU71は、制御回路70の備えるタイマ(図示略)を用いて、第二経過時間の計測を開始する(S14)。CPU71は、処理をS15に移行する。第二経過時間は、S13の処理において作動安定時間を変更してから次回に異物の検出がされるまでに経過する時間である。CPU71は、第二経過時間が所定時間以上になった場合、後述するS28の処理で、S13の処理で変更した作動安定時間を、特定センサについて予め定められている作動安定時間に戻す。
【0090】CPU71は、特定センサの検出信号の示す測定電圧値の変化を、作動安定時間の間監視する(S15)。この処理において、CPU71は、S8の処理で測定高さが第一作動範囲内を示す光センサ40があると判断している場合、特定センサに対応する第一作動安定時間の間、測定電圧値の変化を監視する。CPU71は、S8において測定高さが第二作動範囲内を示す光センサ40があると判断している場合、特定センサに対応する第二作動安定時間の間、特定センサの測定電圧値の変化を監視する。CPU71は、作動安定時間内における測定高さの最大値及び最小値を抽出する。抽出した測定高さの最大値及び最小値の幅は、作動安定時間内における測定高さの変化量に相当する。なお、CPU71は、S13の処理で作動安定時間を変更している場合には、測定高さの変化量を、S13の処理で変更した作動安定時間の間監視する。
【0091】CPU71は、作動安定時間内における特定センサの測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅内であるかを判断する(S16)。この処理において、CPU71は、S8において測定高さが第一作動範囲内を示すと判断している場合、測定高さの変化量が、特定センサに対応する第一作動安定幅に収まるかを判断する。CPU71は、S8において測定高さが第二作動範囲内を示すと判断している場合、測定高さの変化量が、特定センサに対応する第二作動安定幅に収まるかを判断する。CPU71は、作動安定時間内における測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅を超える場合(S16:NO)、処理をS1に戻す。
【0092】CPU71は、作動安定時間内における測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅内に収まる場合(S16:YES)、測定高さが作動範囲内で安定しているとみなして、図13に示すように、ガス流量の低減を電磁弁回路91に指示する(S17)。この処理において、CPU71は、制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルを参照してS8の判断を行った場合、電磁弁回路91にガス流量を第3流量にする指示を行う。ガス流量を第3流量にする指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61,62を閉鎖することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第3流量にする。これにより、右バーナ5又は左バーナの火力が、強火力又は中火力から、弱火力になる。CPU71は、制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルを参照してS8の判断を行った場合、電磁弁回路91にガス流量を第2流量にする指示を行う。ガス流量を第2流量にする指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁62を閉鎖することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第2流量にする。これにより、右バーナ5の火力が、強火力から中火力になる。
【0093】CPU71は、ブザー回路88に指示を出し、圧電ブザー77を駆動して、異物の検出を報知する(S18)。また、CPU71は、操作パネル25の所定のLEDを点灯し、異物の検出を報知する。これにより、使用者は、コンロ1が異物を検出したこと、及び異物の検出に応じて右バーナ5又は左バーナの火力が低減制御されたことを認識できる。
【0094】CPU71は、光センサ4A〜4Kの検出信号の示す測定電圧値を夫々取得する(S19)。CPU71は、特定センサの対象バーナを特定する。CPU71は、特定センサが光センサ4A〜4D,4Jである場合、対象バーナが右バーナ5であると特定する。CPU71は、特定センサが光センサ4F〜4I,4Kである場合、対象バーナが左バーナ6であると特定する。CPU71は、特定センサが光センサ4Eである場合、右バーナ5の火力調整機構30にガスが流れていれば右バーナ5を、左バーナ6の火力調整機構30にガスが流れていれば左バーナ6を、夫々対象バーナとして特定する。CPU71は、右バーナ5と左バーナ6の双方の火力調整機構30にガスが流れている場合には、右バーナ5と左バーナ6を、対象バーナとして特定する。
【0095】CPU71は、S21の処理で取得した測定電圧値のうち、特定した対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さの全てが、各々の解除高さ以上の高さを示すかを判断する(S20)。このとき、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第1流量であり、設定値テーブルを参照している場合、測定高さが第二解除高さ以上の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第2流量であり、設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一解除高さ以上の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、特定設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一解除高さ以上の高さを示す光センサ40があるかを判断する。これらの判断により、特定センサを含む複数の光センサ40の測定高さが、第一解除高さ又は第二解除高さ以上の高さを示すか否かを判断する。
【0096】CPU71は、特定した対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さのうち1つでも解除高さ未満の高さを示す場合(S20:NO)、処理をS19へ戻す。対象バーナの火力調整機構30に流れるガス流量は、S17の処理で低減された流量に維持される。対象バーナの火力は、S17の処理に伴い低減された火力に維持される。
【0097】CPU71は、特定した対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さの全てが解除高さ以上の高さを示す場合(S20:YES)、対象バーナに対応する光センサ40の示す測定電圧値の変化を、解除確定時間の間監視する(S21)。この処理において、CPU71は、S20の処理で測定高さが第一解除高さ以上の距離を示すと判断している場合、第一解除確定時間の間、測定電圧値の変化を監視する。CPU71は、S20の処理で測定高さが第二解除高さ以上の距離を示すと判断している場合、第二解除確定時間の間、測定電圧値の変化を監視する。本実施形態では、第一解除確定時間及び第二解除確定時間が、ともに「1.0」秒である。例えば、第一解除確定時間を第二解除時間よりも長くする等、第一解除確定時間と第二解除確定時間とが異なる時間に設定されていてもよい。
【0098】CPU71は、監視する測定電圧値に基づく測定高さが解除高さ以上の高さを維持して、解除確定時間を経過するかを判断する(S22)。CPU71は、監視する測定電圧値に基づく測定高さが解除確定時間内の間、解除高さ以上の高さを維持しない場合(S22:NO)、処理をS19へ戻す。CPU71は、対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さの全てが解除高さ以上の高さを示し(S20:YES)、測定高さが解除高さ以上の高さを維持して解除確定時間を経過するまで(S22:YES)、S20〜S22の処理を繰り返す。
【0099】CPU71は、監視する測定電圧値に基づく測定高さが解除高さ以上の高さを維持して、解除確定時間を経過した場合(S22:YES)、ガス流量の復帰を電磁弁回路91に指示する(S23)。この処理において、CPU71は、S3の処理に伴いRAM73に記憶した電磁弁61,62の開放状況に基づいて、電磁弁回路91に指示を行う。CPU71は、電磁弁61,62の開放状況の記憶が、電磁弁61が開放し且つ電磁弁62が閉鎖していることを示す場合、電磁弁回路91に電磁弁61を開放してガス流量を第2流量にする指示を行う。指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61を開放することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第3流量から第2流量にする。これにより、右バーナ5又は左バーナの火力が、弱火力から中弱火力に復帰する。CPU71は、電磁弁61,62の開放状況の記憶が電磁弁61,62の双方が開放していることを示す場合、電磁弁回路91に電磁弁61,62の双方を開放してガス流量を第1流量にする指示を行う。指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61,62の双方を開放することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第2流量又は第3流量から第1流量にする。これにより、右バーナ5又は左バーナの火力が、中火力又は弱火力から、強火力に復帰する。
【0100】CPU71は、ブザー回路88に指示を出し、圧電ブザー77の駆動を停止して、異物検出の報知を解除する(S24)。また、CPU71は、操作パネル25の所定のLEDを消灯し、異物検出の報知を解除する。これにより、使用者は、コンロ1が異物の検出を終了したこと、及び異物の検出の終了に応じて右バーナ5又は左バーナの火力が復帰されたことを認識できる。CPU71は、制御回路70の備えるタイマ(図示略)を用いて、前述の第一経過時間の計測を開始する(S25)。
【0101】次いで、CPU71は、前述のS14の処理で計測が開始される第二経過時間を計測中であるかを判断する(S26)。CPU71は、第二経過時間を計測中でない場合(S26:NO)、処理をS1(図12参照)に戻す。CPU71は、第二経過時間を計測中の場合(S26:YES)、計測中の第二経過時間が所定時間(本実施形態では5秒)以上を示すかを判断する(S27)。CPU71は、第二経過時間が5秒未満である場合(S27:NO)、処理をS1に戻す。なお、5秒としている所定時間は一例であり、任意の時間を所定時間とされてもよい。
【0102】CPU71は、第二経過時間が5秒以上である場合(S27:YES)、S13の処理で変更した作動安定時間を、特定センサについて予め定められている作動安定時間に復帰させる変更を行う(S28)。これにより、特定センサに関連付けられている作動安定時間が、本来の作動安定時間に復帰するので、コンロ1の安全性が保たれる。その後、CPU71は、第二経過時間の計測を終了し(S29)、タイマの値をクリアする。CPU71は、処理をS1に戻す。
【0103】上記のようにガス流量制御処理が行われる場合、例えば、使用者が、鍋を五徳7,8に載置したときに、設定値テーブルの定義する作動範囲内を示す位置に柄が延びるような特殊な鍋を使用したいことがある。また、使用者は、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更して、コンロ1の安全性をさらに高めたいと希望することがある。また、使用者は、作動高さ、作動安定時間等のコンロ1が異物を検出するための条件を、より厳しい条件に変更して、コンロ1の安全性をさらに高めたいと希望することがある。また、使用者の身長、コンロ1の使用目的等は様々であるので、作動高さ等を使用者の好みに応じて変更したいという要望があることが想定される。CPU71は、設計値変更処理(図14参照)を実行し、使用者の希望に応じて、設定値テーブル、特定設定値テーブルの定義する各種の設定値を、安全性を担保できる範囲で変更する処理を行う。CPU71は、電磁弁61〜63が閉鎖された状態で、設定値テーブル、特定設定値テーブルの定義する設定値を変更するための所定の操作入力を、操作パネル25を介して受信すると、ROM72から設計値変更処理を含む各種プログラムを読み出し、実行する。
【0104】図14に示すように、CPU71は、設計値変更処理を開始すると、いずれの光センサ40に関する設定値を変更するかを特定する(S31)。このとき、使用者は、光センサ40のうちいずれかを選択する操作入力を、操作パネル25のボタンを用いて行う。CPU71は、操作入力内容に応じたいずれかの光センサ40を特定する。
【0105】CPU71は、検出無効変更指示を受信したかを判断する(S32)。検出無効変更指示は、S31の処理で特定した光センサ40の出力する検出信号が示す測定電圧値に応じたガス流量制御処理を行わないこととするための指示である。CPU71は、検出無効変更指示を受信していない場合(S32:NO)、処理をS36に移行する。
【0106】CPU71は、検出無効変更指示を受信した場合(S32:YES)、S31の処理で特定した光センサ40が光センサ4D,4F,4J,4Kのいずれかであるかを判断する(S33)。CPU71は、光センサ40が光センサ4D,4F,4J,4Kのいずれかである場合(S33:YES)、処理をS36に移行する。前述のように、光センサ40のうち光センサ4D,4F,4J,4Kは、他の光センサ40よりも異物が容易に接近しやすい位置に配置されている。このような光センサ4D,4F,4J,4Kによる異物検出を無効にすることは、コンロ1の安全性担保の観点から好ましくない。したがって、CPU71は、光センサ4D,4F,4J,4Kについては検出無効変更を許可しないこととしている。
【0107】#8CPU71は、光センサ40が光センサ4D,4F,4J,4K以外の光センサ40である場合(S33:NO)、設定値テーブルにおいて対応する光センサ40に関連付けられている設定値を「−(定義なし)」に変更することで、検出無効変更を登録する(S35)。例えば、前述の特殊な鍋を使用した調理を行う場合等に、所定の光センサ40による異物の検出が行われないので、無用なガス流量低減制御が行われないようになる。設計値変更処理は、S32,S33,S35の処理を設けることで、実際の使用態様に応じた使い勝手のよいコンロ1を、使用者に提供できる。CPU71は、処理をS36に移行する。
【0108】CPU71は、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更する指示を受信したかを判断する(S36)。CPU71は、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更する指示を受信していない場合(S36:NO)、処理をS41に移行する。
【0109】CPU71は、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更する指示を受信した場合(S36:YES)、設定値テーブルにおける制御ガス流量の項目を「ガス流量なし」に変更することで、右バーナ5又は左バーナ6の火炎を消火することを登録する(S38)。この処理において、CPU71は、制御ガス流量の項目のうち「第3ガス流量」のみを「ガス流量なし」に変更してもよいし、「第3ガス流量」及び「第2ガス流量」の双方を「ガス流量なし」に変更してもよい。CPU71は、制御ガス流量の項目のうち「第3ガス流量」のみを「ガス流量なし」に変更した場合、前述のガス流量制御処理におけるS18の処理で、電磁弁回路91にガス流量を第3流量にする指示に変えて、火力調整機構30にガスが流れないようにするための指示を電磁弁回路91に行う。火力調整機構30にガスが流れないようにするための指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61〜63を閉鎖することで、火力調整機構30にガスが流れないようにする。CPU71は、制御ガス流量の項目のうち「第3ガス流量」及び「第2ガス流量」の双方を「ガス流量なし」に変更した場合、S18の処理で、電磁弁回路91にガス流量を第2流量にする指示を送信する処理も、火力調整機構30にガスが流れないようにするための指示を電磁弁回路91に行う処理に変更する。設計値変更処理は、S36,S38の処理を設けることで、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎を消火させてコンロ1の安全性をさらに高めたい使用者の要望に応えることができる。CPU71は、処理をS41に移行する。
【0110】CPU71は、作動高さを変更する指示を受信したかを判断する(S41)。CPU71は、作動高さを変更する指示を受信していない場合(S41:NO)、処理をS51に移行する。CPU71は、作動高さを変更する指示を受信した場合(S41:YES)、使用者が操作パネル25を介して入力する作動高さの変更候補値を取得する(S43)。
【0111】CPU71は、取得した変更候補値が、変更が許容される範囲内の値であるかを判断する(S43)。使用者が作動高さを変更することで、コンロ1の安全性が損なわれるようなことを避けるため、コンロ1は、作動高さを変更できる変更許容範囲を予め定めている。本実施形態では、CPU71は、変更候補値として、作動高さを示す候補値を取得する。変更許容範囲は、初期設定として設定値テーブルに定められている作動高さに対して、±20mmに定められている。加えて、作動高さが変更されることで異物に右バーナ5又は左バーナ6の火炎が着火しやすくなることを防ぐため、変更許容範囲は、変更可能な作動高さの下限を「70mm」と定めている。この処理で、CPU71は、取得した変更候補値が、S31の処理で特定された光センサ40について設定値テーブルが定義する作動高さに対して変更許容範囲にあるかを判断する。この変更許容範囲は光センサ40の配置等に応じて、任意に設けられてよい。
【0112】CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値である場合(S43:YES)、設定値テーブルにおいて対応する光センサ40に関連付けられている設定値を、変更候補値に変更することで、新たな作動高さを設定値テーブルに登録する(S45)。CPU71は、処理をS51に移行する。CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値でない場合(S43:NO)、S45の処理を行わず、処理をS51に移行する。設計値変更処理は、S41,S42,S43,S45の処理を設けることで、コンロ1の安全性が担保される範囲内で、コンロ1の異物検出条件の変更を使用者に許容してコンロ1の使い勝手を向上できる。
【0113】CPU71は、作動安定時間を変更する指示を受信したかを判断する(S51)。CPU71は、作動安定時間を変更する指示を受信していない場合(S51:NO)、設計値変更処理を終了する。CPU71は、作動安定時間を変更する指示を受信した場合(S51:YES)、使用者が操作パネル25を介して入力する作動安定時間の変更候補値を取得する(S52)。
【0114】CPU71は、取得した変更候補値が、変更が許容される範囲内の値であるかを判断する(S53)。使用者が安定時間を変更することで、コンロ1の安全性が損なわれるようなことを避けるため、コンロ1は、安定時間を変更できる変更許容範囲を予め定めている。本実施形態では、CPU71は、変更候補値として、作動安定時間を示す候補値を取得する。変更許容範囲は、初期設定として設定値テーブルに定められている作動安定時間に対して、±0.2秒に定められている。加えて、作動安定時間が変更されることで異物に右バーナ5又は左バーナ6の火炎が着火しやすくなることを防ぐため、変更許容範囲は、変更可能な作動高さの上限を「0.5秒」と定めている。この処理で、CPU71は、取得した変更候補値が、S31の処理で特定された光センサ40について設定値テーブルが定義する作動安定時間に対して変更許容範囲にあるかを判断する。この変更許容範囲は光センサ40の配置等に応じて、任意に設けられてよい。
【0115】CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値である場合(S53:YES)、設定値テーブルにおいて対応する光センサ40に関連付けられている設定値を、変更候補値に変更することで、新たな作動安定時間を設定値テーブルに登録する(S55)。その後、CPU71は、設計値変更処理を終了する。CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値でない場合(S53:NO)、S55の処理を行わず、設計値変更処理を終了する。設計値変更処理は、S51,S52,S53,S55の処理を設けることで、コンロ1の安全性が担保される範囲内で、コンロ1の異物検出条件の変更を使用者に許容してコンロ1の使い勝手を向上できる。
【0116】以上説明したように、コンロ1は、バーナの外方に光センサ40を配置している。 コンロ1の使用者が右バーナ5及び左バーナ6を用いて調理等を行う場合、例えば、右バーナ5及び左バーナ6に対して異物が接近しやすい位置が、一定の範囲に定まることがある。コンロ1では、中火力の火炎が形成された右バーナ5又は左バーナ6から所定距離以内に異物が接近すると、異物に火炎が着火する可能性が高くなる。一方で、例えば、調理中には、フライパン等の片手鍋の柄が光センサ4B,4Hの上方において、光センサ4B,4Hから100mm付近の位置に配置されやすい。設定値テーブルは、コンロ1における光センサ4A〜4Kの配置に適した作動高さを定義する。コンロ1は、設定値テーブルに基づいてガス流量を低減する制御を行う(S17)。これにより、コンロ1は、光センサ40を用いてコンロ1の安全性を向上しつつ、無用なガス流量の低減制御の実行を回避し、コンロ1の使い勝手を向上できる。
【0117】例えば、右バーナ5又は左バーナ6に近接して異物が配置される場合、右バーナ5又は左バーナ6の火力が強いときには、火力が弱いときよりも、異物に着火する可能性が高くなる。設定値テーブルは、制御ガス流量が第3ガス流量であるか、第2ガス流量であるかに応じて、異なる作動高さを定義している。よって、コンロ1は、光センサ40の配置と、右バーナ5及び左バーナ6に生じている火力とに応じて、ガス流量の低減制御を行うことができる。
【0118】例えば、調理内容に応じた火力制御のパターンを有する調理モードがコンロに設けられる場合、設定される調理モードの種類に応じて、使用者の着衣の一部等の異物がバーナに近接しやすくなるパターンが変化することがある。本実施形態では、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」が用いられる場合、炊飯又は湯沸しが完了するまでの間、使用者が右バーナ5又は左バーナ6の火力を調節したり、被調理物を菜箸で混ぜたりする必要がないので、異物が右バーナ5又は左バーナ6に接近することが起こりにくい。よって、特定設定値テーブルは、設定値テーブルにおける制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルに相当するテーブルを備えない。これにより、コンロ1は、特定モードが設定されている場合には、ガス流量を第1流量又は第2流量から第3流量にするガス流量の低減制御を行い、ガス流量を第1流量から第2流量にする低減制御については省略している。このように、コンロ1は、光センサ40の配置に応じた火力の制御を、調理モードに応じた内容で実行できるので、コンロ1の使い勝手が向上する。
【0119】#10鍋等の調理器具の大きさ、形状等は様々であり、コンロの使用者の身長等もさまざまである。コンロ1は、操作パネル25を備え、操作パネル25を介して様々な操作入力を受け付けることができる。CPU71は、操作パネル25を介して、作動高さの変更候補値を取得する(S43)。取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値である場合(S43:YES)、設定値テーブルにおいて対応する光センサ40に関連付けられている設定値を、変更候補値に変更する(S45)。これにより、コンロ1は、コンロ1の安全性が担保される範囲内で、コンロ1の異物検出条件の変更を使用者に許容してコンロ1の使い勝手を向上できる。よって、コンロ1は、使用者のコンロ1の使用の実態に即した着衣着火防止を実行できる。
【0120】コンロ1は、このようにして行われる異物の検出時に、ガス流量を低減することで、右バーナ5と左バーナ6の火力を弱めることができるので、着衣着火等を未然に防止できる。
【0121】#2本実施形態において、コンロ1が、本発明の「コンロ」に相当する。右バーナ5、左バーナ6が、本発明の「バーナ」に相当する。発光素子41が、本発明の「送信部」に相当する。受光素子44が、本発明の「受信部」に相当する。赤外光が、「送信波」、「反射波」の一例である。異物が、「測定対象」の一例である。光センサ40が、本発明の「センサ」に相当する。光センサ4A〜4Kの夫々に関連付けて、作動高さに基づく作動範囲を定義する設定値テーブル、特定設定値テーブルを記憶する不揮発性メモリ64が、本発明の「第一設定手段」に相当する。作動範囲が、本発明の「第一範囲」に相当する。S8の処理を実行するCPU71が、本発明の「第一判断手段」として機能する。S3の処理を実行するCPU71が、本発明の「火力取得手段」として機能する。調理モードテーブルを記憶する不揮発性メモリ64が、本発明の「調理モード定義手段」に相当する。S2の処理を実行するCPU71が、本発明の「第二設定手段」として機能する。操作パネル25が、本発明の「受付部」に相当する。S45の処理を実行するCPU71が、本発明の「変更手段」として機能する。ガス供給管27が、本発明の「ガス通路」に相当する。電磁弁61〜63が、本発明の「弁」に相当する。電磁弁回路91が、本発明の「弁作動手段」に相当する。
【0122】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。コンロ1は右バーナ5及び左バーナ6を有する、所謂2口ガスコンロを例に挙げたが、右バーナ5及び左バーナ6に加えて他のバーナを有する、所謂3口以上のガスコンロであってもよい。コンロ1はビルトインタイプに限らず、テーブルコンロであってもよいし、ガスの供給がカセット式の小型コンロであってもよい。
【0123】光センサ4A〜4Kは、筐体2内でトッププレート3の下側に配置されたが、上下方向の高さが低いセンサであれば、トッププレート3上に配置されてもよい。トッププレート3はガラス板11を用いたものでなくてもよい。光センサ4A〜4Kは、平面視で、筐体2の開口部2Aの外側に配置されてもよい。光センサ40は、赤外光による反射型の測距センサを用いたが、超音波による反射型センサであってもよいし、レーダ電波で異物との距離を検出するセンサであってもよい。
【0124】上記説明では、光センサ40の測定高さに応じて、CPU71がガス流量を第1流量から第2流量又は第3流量に低減する例を示したが、CPU71は、ガス流量を第1流量から第2流量を経て段階的に第3流量に低減してもよい。また、CPU71は、ガス流量の低減制御において、ガス流量を「0」にしてもよい。
【0125】操作パネル25は、複数のボタン、LED等の他、液晶画面を備えてもよい。操作パネル25が液晶画面を備える場合、コンロ1は、異物の検出の報知を液晶画面の表示によって行ってもよい。
【0126】光センサ4A〜4K夫々の作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間は一例に過ぎず、設定値テーブル及び特定設定値テーブルにおいて任意に設定できる。また、光センサ4A〜4Kの配置位置も一例に過ぎない。例えば右バーナ5と左バーナ6の夫々の周方向に並ぶ光センサ40を径方向に2重、3重に設け、設定値テーブル及び特定設定値テーブルは、光センサ40の配置に応じた作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を様々に定義してもよい。
【0127】CPU71は、S26の処理において、S3の処理に伴いRAM73に記憶した電磁弁61、62の開放状況に基づいて、復帰すべきガス流量を電磁弁回路91に指示しているが、この処理はガス流量復帰の一例である。ガス流量の復帰において、S26の時点における電磁弁61,62の開放状況に応じて、復帰させるべきガス流量が決定されてもよい。なお、電磁弁61,62の開放状況は、電磁弁61,62への通電の状況によって判断されてもよい。
【0128】なお、本実施形態において、作動範囲は、トッププレート3の上面から作動高さまでの範囲とした。一方で、ガス流量制御処理では、作動高さを基準に火力を弱める処理を行った。このことは、火力を弱める制御の対象となる範囲に、作動範囲だけでなく、トッププレート3の下方に位置する光センサ40から、トッププレート3の上面までの高さの範囲が含まれることになる。しかしながら、コンロ1の使用において、トッププレート3の下側に異物が位置することはない。故に、仮に、作動高さ以下の高さ、即ち光センサ40から作動高さまでの範囲を作動範囲とした場合でも、実質的には、トッププレート3の上面から作動高さまでの範囲が作動範囲を示すものと見做すことができる。
【0129】もちろん、ガス流量制御処理において、作動範囲を基準に火力を弱める処理を行ってもよい。作動高さは、作動範囲の上限側の高さである。故に、作動範囲に下限側の高さを設定してもよい。この場合、S7、S9、S57の処理において、CPU71は、光センサ40の測定高さが、作動範囲内か否か判断すればよい。具体的には、S7、S57の処理において、CPU71は、測定高さが作動範囲の下限側の高さ以上であり、且つ第一作動高さ以下である光センサ40があるかないかを判断すればよい。同様に、S9の処理において、CPU71は、測定高さが作動範囲の下限側の高さ以上であり、且つ第二作動高さ以下である光センサ40があるかないかを判断すればよい。
【0130】上記記載は、解除高さと非解除範囲との関係についても同様である。従って、仮に、解除高さ未満の高さ、即ち光センサ40から解除高さ未満の範囲を非解除範囲とした場合でも、実質的には、トッププレート3の上面から解除高さ未満の範囲が非解除範囲を示すものと見做すことができる。そして上記同様、ガス流量制御処理において、非解除範囲を基準に火力をもとに戻す処理を行ってもよい。この場合、S35、S65の処理では、CPU71は、光センサ40の測定高さが、非解除範囲外か否か判断すればよい。具体的には、S35の処理において、CPU71は、測定高さが非解除範囲の下限側の高さより高く、且つ第一解除高さ未満である光センサ40があるかないかを判断すればよい。同様に、S65の処理において、CPU71は、測定高さが非解除範囲の下限側の高さより高く、且つ第二解除高さ未満である光センサ40があるかないかを判断すればよい。
【0131】#9上記実施形態では、コンロ1は第一作動安定幅を一律に「±10」mmと、第二作動安定幅を一律に「±30」mmと定義している。コンロ1は、第一作動高さが120mmである光センサ4A,4D〜4G,4I〜4Kの第一作動安定幅を、第一作動高さが70mmである光センサ4B,4Hの第一作動安定幅よりも大きな幅に定義してもよい。同様に、コンロ1は、第二作動高さが150mmである光センサ4A,4Cの第二作動安定幅を、第二作動高さが150mmである光センサ4Cの第二作動安定幅よりも大きな幅に定義してもよい。
【0132】CPU71は、設定値変更処理において、S35,S38,S45,S55の各処理において、設定値テーブル、特定設定値テーブルに登録されている設定値を変更するが、S35,S38,S45,S55の全ての処理が行われる必要はない。コンロ1は、コンロ1の使い勝手の向上の度合いに応じて、S35,S38,S45,S55のいずれかを選択して実行してもよい。また、コンロ1は、設定値変更処理において、操作パネル25を介して変更候補値等を取得しているが、コンロ1がリモートコントローラ等からの信号を受信できる受信部等のその他の受付部を備える場合には、その受付部を介して変更候補値等を取得してもよい。
【0133】コンロ1は、火力制御のパターンに応じて、特定モードに属する調理モードを任意に定めてもよい。上記の特定設定値テーブルは、火力制御のパターンに応じて、作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、任意に定義してもよい。調理モードのモード種類は、上記のものに限定されず、様々に設けられてもよい。
【0134】CPU71は、特定センサを含む対象バーナに対応する全ての光センサ40による測定高さが、夫々の光センサ40の解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量を復帰する必要はない。例えば、特定センサに加えて、光センサ40のうち解除高さが他の光センサ40よりも大きく定義されている等、異物検出における重要度の高い光センサ40による測定高さが、解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量が復帰されてもよい。また、特定センサに近接配置される1以上の光センサ40による測定高さが、夫々の光センサ40の解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量が復帰されてもよい。すなわち、特定センサを含む2以上の光センサ40による測定高さが、夫々の光センサ40の解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量が復帰されればよい。
【0135】CPU71は、S13の処理で、設定値テーブル及び特定設定値テーブルにおいて特定センサに関連付けられている作動安定幅を、予め定められている幅よりも短く変更してもよい。この場合、調理中の使用者の腕等が図8(B)に示す領域Rのうち検出範囲Pに重なる領域に位置するか否かが、従前よりも厳しく判断されるので、コンロ1は、調理中の使用者の腕等を、右バーナ5又は左バーナ6へ接近する異物とみなし難くなる。これにより、コンロ1は、無用なガス流量の低減及び復帰を繰り返すことを回避できる。また、コンロ1は、S11において第一経過時間が所定の時間よりも短いと判断された場合に、S17のガス流量低減制御を行わないこととしてもよい。
【0136】1 コンロ 4A〜4K,40 光センサ 5 右バーナ 6 左バーナ 27 ガス供給管 41 発光素子 44 受光素子 61〜63 電磁弁 71 CPU 74 不揮発性メモリ 91 電磁弁回路
ヒントあり加熱調理システム
特開2025-083004 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 今井 民也 / 出願日: 2023-11-20 / 公開日: 2025-05-30 / 検索30位 / 検知範囲を状況で可変派
アプローチ: カメラ画像で二段の監視領域に異物判定 天板上方のカメラ画像と基準画像を対比し、鍋なし時はバーナ周辺の第1監視領域、鍋あり時はより広い第2監視領域内の異物を判定して、異物があれば点火操作を無効にし報知する。
▸ 示唆: バーナ周辺を領域分けして異物を見張る点はメモの監視ゾーンに近いが、領域の使い分けは鍋の有無によるもので、遠い側を操作ゾーンとして手の動きで火力を変える発想はない。
AIが精読したのは全66段落のうち検索が当てた10チャンク(20段落・30%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、ガス加熱部を有する加熱調理システムに関する。
【0002】レンジフードにカメラを設け、ガスバーナを燃焼させる加熱調理中、下方の加熱調理器を撮影して得られた画像を解析し、調理具から煙が立ち上がっているなどの危険状態を検出すると、加熱を停止させることが提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】特開2017-40430号公報
【0004】ところで、加熱調理中だけでなく、加熱調理開始前には、調理の下拵えのため、非耐熱性の容器に入れられた各種調味料や、布巾、キッチンペーパーの清掃用品、菜箸などの可燃物が加熱調理器の天板上やその周辺に置かれて使用されることが多い。そのため、ユーザが不用意にこれらを天板上に置き忘れて加熱調理を開始させると、容器の変形や発火などの危険事象が生じる虞がある。特に、被調理物である鍋などの調理具が天板上にあると、調理具の後方が見え難いため、ユーザが置き忘れに気がつき難い。その結果、特許文献1のようにユーザが加熱調理を開始させて、危険事象が生じた後で加熱を停止するだけでは安全性が十分に確保できていない。また、特許文献1では、グリルの排気口上の異物を検出することも提案されているが、上記と同様に、グリルでの加熱調理開始後、異物の燃焼によって発生する煙を検出しているため、安全性に劣る。一方、加熱調理がされていないときに危険事象の生じる可能性が低い異物まで検出すると、円滑な加熱調理が妨げられる可能性がある。
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、危険事象が生じる可能性がある天板上の異物を精度よく検出し、高い安全性を有する加熱調理システムを提供することにある。
【0006】本技術の第1の態様によれば、 器具本体と、 器具本体の上面部を構成する天板と、 燃料ガスの燃焼によって被調理物を加熱するガス加熱部と、 ガス加熱部の上方の被調理物を検出する被調理物検出部と、 ガス加熱部の加熱運転の指示を入力する加熱運転指示入力部と、 天板上の異物を検出する異物検出部と、 制御装置と、を備え、 制御装置は、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されてない場合、被調理物が検出されてないガス加熱部の周辺の天板上の第1監視領域内に異物があるかどうかを判定し、第1監視領域内に異物があると判定すると、被調理物が検出されてないガス加熱部の加熱運転の開始指示が加熱運転指示入力部で入力されても、加熱運転の開始指示を無効とし、 被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されている場合、被調理物が検出されているガス加熱部の周辺の第1監視領域よりも広い天板上の第2監視領域内に異物があるかどうかを判定し、第2監視領域内に異物があると判定すると、被調理物が検出されているガス加熱部の加熱運転の開始指示が加熱運転指示入力部で入力されても、加熱運転の開始指示を無効とする加熱調理システムが提供される。
【0007】#2ガス加熱部の上方に被調理物がない場合、ガス加熱部に形成される火炎は上方に立ち上がるように形成される。一方、ガス加熱部の上方に被調理物がある場合、ガス加熱部に形成される火炎は被調理物の底面に沿って放射状に広がる。その結果、ガス加熱部の上方に被調理物が配置されている場合、ガス加熱部の上方に被調理物が配置されていない場合よりも天板上の広い領域で危険事象が発生しやすい。従って、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されていない場合、当該ガス加熱部の周辺の天板上の第1監視領域内に異物があるかどうかを判定し、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されている場合、当該ガス加熱部の周辺の第1監視領域よりも広い天板上の第2監視領域内に異物があるかどうかを判定することによって、ガス加熱部の加熱運転を開始させたときに危険事象が生じる領域内の異物を精度よく検出することができる。そして、第1監視領域内または第2監視領域内に異物が検出された場合、加熱運転指示入力部で入力されるガス加熱部の加熱運転の開始指示を無効とすれば、ガス加熱部が点火されないから、高い安全性を確保することができる。
【0008】本技術の第2の態様によれば、上記第1の態様において、 加熱運転指示入力部への加熱運転の指示の入力可能状態と、加熱運転指示入力部への加熱運転の指示の入力不可状態とを切り替える入力切替部を有し、 異物検出部は、加熱運転指示入力部への加熱運転の指示の入力可能状態にある場合、天板上の異物を検出する。
【0009】上記加熱調理システムによれば、加熱運転指示入力部への加熱運転の指示が入力可能状態にある場合にのみ、異物検出部で異物が検出されるため、省エネルギー化を図ることができる。
【0010】本技術の第3の態様によれば、上記第2の態様において、 入力切替部は、加熱運転指示入力部への電源供給を切り替える電源供給切替部を有し、 加熱運転指示入力部は、電源供給切替部によって電源供給されているときに加熱運転の指示の入力可能状態となり、電源供給切替部によって電源が供給されていないときに加熱運転の指示の入力不可状態となる。
【0011】上記加熱調理システムによれば、加熱運転指示入力部への加熱運転の指示の入力可能状態と入力不可状態とを、加熱調理器を使用するユーザの一連の行為に連動して切り替えることができるから、利便性に優れる。
【0012】#10本技術の第4の態様によれば、上記第2の態様において、 入力切替部は、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されているときに、加熱運転指示入力部への被調理物が検出されているガス加熱部の加熱運転の指示を入力可能状態とし、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されていないときに、加熱運転指示入力部への被調理物が検出されていないガス加熱部の加熱運転の指示を入力不可状態とし、 被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されていないときでも、加熱運転指示入力部への被調理物が検出されていないガス加熱部の加熱運転の指示を入力可能状態とする解除部を有し、 制御装置は、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されていないが、解除部によって被調理物が検出されていないガス加熱部の加熱運転の指示が加熱運転指示入力部で入力可能状態にある場合、被調理物が検出されていないガス加熱部の周辺の天板上の第1監視領域内に異物があるかどうかを判定し、第1監視領域内に異物があると判定すると、被調理物が検出されていないガス加熱部の加熱運転の開始指示が加熱運転指示入力部で入力されても、加熱運転の開始指示を無効とする。
【0013】#7上記加熱調理システムによれば、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されていない場合、加熱運転指示入力部への当該ガス加熱部の加熱運転の指示が入力不可状態となるから、当該ガス加熱部での裸火の燃焼を防止することができる。また、例えば、海苔の炙り調理などでは調理具は使用されないから、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されないと、加熱運転指示入力部への当該ガス加熱部の加熱運転の指示が入力不可状態になって、加熱調理ができなくなるが、上記加熱調理システムによれば、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されていない場合でも、加熱運転指示入力部への当該ガス加熱部の加熱運転の指示を入力可能状態とする解除部を有しているから、当該ガス加熱部の上方に被調理物がなくても、当該ガス加熱部の加熱運転を開始させることができ、円滑に加熱調理することができる。そして、上記加熱調理システムによれば、当該ガス加熱部の周辺の天板上の第1監視領域内に異物があるかどうかを判定し、第1監視領域内に異物があると判定すると、加熱運転指示入力部への当該ガス加熱部の加熱運転の開始指示を無効とするから、解除部を使用して加熱調理を行う場合でも、天板上の異物を精度よく検出することができ、高い安全性を確保することができる。
【0014】本技術の第5の態様によれば、上記第1~第4のいずれか1つの態様において、 制御装置は、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されている場合、ガス加熱部の上方の被調理物の領域を除く第2監視領域内に異物があるかどうかを判定する。
【0015】上記加熱調理システムによれば、被調理物検出部でガス加熱部の上方に被調理物が検出されている場合、被調理物の領域を除いた第2監視領域内に異物があるかどうかを判定するから、天板上の異物を精度よく検出することができる。
【0016】本技術の第6の態様によれば、上記第1~第5のいずれか1つの態様において、 異物検出部は、天板を上方から撮像する撮像部を有し、 制御装置は、撮像部で撮像された画像に基づき第1監視領域内及び第2監視領域内に異物があるかどうかを判定する。
【0017】上記加熱調理システムによれば、天板の上面全体を撮像することができるから、天板上の異物を精度よく検出することができる。
【0018】本技術の第7の態様によれば、上記第1~第6のいずれか1つの態様において、 被調理物を加熱する複数のガス加熱部と、 複数のガス加熱部のそれぞれの上方に被調理物が配置されているかどうかを検出する複数の被調理物検出部と、を備え、 制御装置は、各被調理物検出部で各ガス加熱部の上方に被調理物が検出されるかどうかに応じて、異物を判定する監視領域を変更する。
【0019】上記加熱調理システムによれば、各ガス加熱部の使用状況に応じた危険事象が生じる領域内の異物を精度よく検出することができる。
【0020】本技術の第8の態様によれば、上記第7の態様において、 異物検出部は、天板を上方から撮像する撮像部を有し、 制御装置は、撮像部で撮像された画像内の天板の上面を各ガス加熱部を含む複数の判定対象領域に分割し、 被調理物検出部で各判定対象領域内のガス加熱部の上方に被調理物が検出されるかどうかに応じて、異物を判定する監視領域を変更する。
【0021】上記加熱調理システムによれば、各ガス加熱部の使用状況に応じた危険事象が生じる領域内の異物を精度よく検出することができる。
【0022】図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムを示す構成図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムを示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの制御動作を示すフローチャートであり、(a)は、加熱調理器の制御動作を示すフローチャートの一部であり、(b)は、撮像装置の制御動作を示すフローチャートである。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の制御動作を示すフローチャートの一部である。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける異物判定の基準画像の模式図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける異物判定の監視領域を例示する模式図であり、(a)は、いずれのガス加熱部上にも被調理物が配置されていないが、1つのガス加熱部に対して解除部による解除操作が行われているときの異物判定の監視領域を示し、(b)は、いずれのガス加熱部上にも被調理物が配置されていないが、全てのガス加熱部に対して解除部による解除操作が行われているときの異物判定の監視領域を示す。 図7は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける異物判定の監視領域を例示する模式図であり、(a)は、1つのガス加熱部上に被調理物が配置されており、他の1つのガス加熱部上に被調理物が配置されておらず、他の1つのガス加熱部に対して解除部による解除操作も行われていないときの異物判定の監視領域を示し、(b)は、1つのガス加熱部上に被調理物が配置されており、他の1つのガス加熱部上に被調理物が配置されていないが、他の1つのガス加熱部に対して解除部による解除操作が行われているときの異物判定の監視領域を示す。 図8は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける異物判定の監視領域を例示する模式図であり、全てのガス加熱部上に被調理物が配置されているときの異物判定の監視領域を示す。
【0023】図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムを示す構成図であり、図2は、そのブロック図である。本実施の形態の加熱調理システムは、加熱調理器1と、加熱調理器1を上方から撮像する異物検出部である撮像装置7とを備える。
【0024】加熱調理器1は、キッチンのカウンタトップCTに開設された図示しない取付口に落とし込み状態で設置される所謂ビルトインコンロであり、器具本体10の上面部を構成する天板11の上面側に、ガス加熱部として複数(ここでは、2つ)のコンロバーナ20A,20B(以下、それぞれのコンロバーナを意味する場合、「左コンロバーナ20A」、「右コンロバーナ20B」という)が配設されている。天板11の上面に突出する各コンロバーナ20A,20Bのバーナヘッド21A,21Bの周囲にはそれぞれ、鍋やフライパン等の被調理物P(以下、「調理具P」という)を載置する載置部材である五徳12が設置されている。また、加熱調理器1は、その前面で開閉可能に器具本体10内に収容されたグリル庫6と、グリル庫6内に配置されたグリルバーナ60(図2参照)とを備える。天板11の後方部には、グリル庫6と連通する排気口61が開設されている。なお、本明細書では、加熱調理器1でユーザが操作する側を正面側とし、加熱調理器1を正面側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
【0025】コンロバーナ20A,20Bの中央部には、五徳12上に載置された調理具Pの底部に接触し、調理具Pの温度状態を検出する鍋底温度センサ22A,22Bが立設されている。図示しないが、鍋底温度センサ22A,22Bは、器具本体10内にて上下摺動可能に支持されており、対応する五徳12上に調理具Pが載置されていない状態では、五徳12より上方へ突出した位置にて保持され、対応する五徳12上に調理具Pが載置されることで、調理具Pの重みによって押し下げられる。器具本体10の内部には、鍋底温度センサ22A,22Bの上下動に応じてオンオフして、五徳12上に調理具Pが載置されているかどうかを検出する鍋検出スイッチ25A,25Bが設けられている(図2参照)。
【0026】カウンタトップCTの前縁部側に面する器具本体10の前面には、加熱調理器1の電源をオンオフするための電源スイッチ13と、上記各コンロバーナ20A,20Bの点火や消火、火力の変更を行うためのコンロバーナ点消火操作スイッチ(加熱運転指示入力部)14A,14Bと、グリルバーナ60の点火や消火、火力の変更を行うためのグリルバーナ点消火操作スイッチ62と、鍋検出スイッチ25A,25Bによる調理具Pの検出を無効とする解除操作スイッチ15A,15Bとが設けられている。
【0027】コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14B及びグリルバーナ点消火操作スイッチ62はそれぞれ、点火操作(ここでは、プッシュ操作)に応じてオンとなり、消火操作(ここでは、プッシュ操作)に応じてオフとなる点消火機能と、各コンロバーナ20A,20B及びグリルバーナ60の火力を手動で任意に設定する火力変更機能を兼備したスイッチ機構を有している。なお、点消火機能を有する点消火操作スイッチとは別に、火力変更機能を有する火力変更操作スイッチが設けられてもよい。また、解除操作スイッチ15A,15Bは、解除操作(ここでは、プッシュ操作)に応じてオンとなり、復帰操作(ここでは、プッシュ操作)に応じてオフとなるスイッチ機構を有している。
【0028】コンロバーナ用のガス供給管3には、各コンロバーナ20A,20Bへの燃料ガスの供給と遮断とを切換えるバーナ電磁弁30A,30Bと、各コンロバーナ20A,20Bへの燃料ガスの供給流量を変更するバーナ比例弁31A,31Bとが備えられている。また、グリルバーナ用のガス供給管3には、グリルバーナ60への燃料ガスの供給と遮断とを切換えるバーナ電磁弁33と、グリルバーナ60への燃料ガスの供給流量を変更するバーナ比例弁34とが備えられている。
【0029】コンロバーナ20A,20Bの外周部に設けられた図示しない炎孔近傍には、炎孔周辺にて火花放電する点火プラグ23A,23Bと、火炎の有無を検出する炎検出センサ24A,24Bとが設けられている。また、グリルバーナ60の炎孔近傍には、炎孔周辺にて火花放電する点火プラグ63と、火炎の有無を検出する炎検出センサ64とが設けられている(図2参照)。器具本体10内には、撮像装置7と通信する通信部16や所定の音声情報を報知するスピーカ17が設けられている(図2参照)。
【0030】バーナ電磁弁30A,30B,33、バーナ比例弁31A,31B,34、電源スイッチ13、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14B、グリルバーナ点消火操作スイッチ62、解除操作スイッチ15A,15B、点火プラグ23A,23B,63に高電圧を印加するイグナイタ29、鍋底温度センサ22A,22B、炎検出センサ24A,24B,64、鍋検出スイッチ25A,25B、通信部16、及びスピーカ17はいずれも、器具本体10の内部に組み込まれた制御装置C1に有線接続されている(図2参照)。
【0031】#8制御装置C1は、図示しないマイクロコンピュータやメモリ、インターフェース回路等からなる電子ユニットであって、直流電源101から供給される電力により作動し、制御装置C1によって加熱調理器1の作動が制御される。直流電源101は、交流電源(例えば、AC100Vの商用電源)100を降圧、整流して所定の直流電圧を出力する。また、制御装置C1は、電源スイッチ13による電源のオン操作やオフ操作に応じて各機器への電源のオンオフを制御する電源制御部102、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14B及びグリルバーナ点消火操作スイッチ62による点火操作、消火操作、火力変更操作などの加熱運転の指示に応じてバーナ電磁弁30A,30B,33、バーナ比例弁31A,31B,34、イグナイタ29の作動を制御してコンロバーナ20A,20B及びグリルバーナ60の加熱運転を制御する加熱運転制御部103、炎検出センサ24A,24Bの出力値に基づいて対応するコンロバーナ20A,20B及びグリルバーナ60の点火や消火を判定する点消火判定部104、鍋検出スイッチ25A,25Bのオンオフに基づいて対応するコンロバーナ20A,20Bの周囲の五徳12上の所定の加熱位置に調理具Pが配置されているかどうかを判定する鍋なし判定部105、及び鍋なし判定部105で調理具Pが検出された場合、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの指示の入力可能状態とし、鍋なし判定部105で調理具Pが検出されない場合、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの指示の入力不可状態とする調理具判定入力切替部106の機能を含んでいる。
【0032】#6また、制御装置C1は、解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作が行われると、鍋検出スイッチ25A,25Bによる調理具Pの検出を無効とし、調理具判定入力切替部106の機能を解除して、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの指示の入力可能状態とし、解除操作スイッチ15A,15Bで復帰操作が行われると、鍋検出スイッチ25A,25Bによる調理具Pの検出を有効とし、調理具判定入力切替部106の機能を復帰させる解除復帰部107、通信部16での通信を制御するコンロ側通信制御部108、異物判定のために各コンロバーナ20A,20Bに対する天板11上の監視領域を設定する監視領域設定部109、撮像装置7から受信する現在画像と後述する基準画像とを対比し、設定された監視領域内に異物があるかどうかを判定する異物判定部110、異物判定部110で監視領域内に異物があると判定された場合、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bで点火操作が行われても、指示を無効とする点火操作無効部111、所定の運転プログラムや運転プログラムを実行するための設定条件、基準画像を記憶する記憶部112、及びスピーカ17から所定の音声情報を報知する報知制御部113の機能を含んでいる。従って、本実施の形態では、電源スイッチ13及び制御装置C1の電源制御部102が電源供給切替部を構成し、鍋底温度センサ22A,22B、鍋検出スイッチ25A,25B、及び制御装置C1の鍋なし判定部105が被調理物検出部を構成する。また、電源スイッチ13及び制御装置C1の電源制御部102と、鍋底温度センサ22A,22B、鍋検出スイッチ25A,25B、制御装置C1の鍋なし判定部105及び調理具判定入力切替部106とが入力切替部を構成し、解除操作スイッチ15A,15B及び制御装置C1の解除復帰部107が解除部を構成する。
【0033】撮像装置7は、加熱調理器1の上方に設置されているレンジフード300に取付けられており、加熱調理器1と双方向通信可能に無線接続されている。撮像装置7は、撮像部であるカメラ70と、加熱調理器1と通信するカメラ側通信部71とを備えている。カメラ70は、加熱調理器1の上方から加熱調理器1の天板11の上面の略全体を撮像する。カメラ70は、CCDカメラ、CMOSカメラ、赤外線カメラなど、撮像範囲からの可視光または赤外線を受光して撮像範囲の画像を生成する。カメラ70及びカメラ側通信部71は、撮像側制御装置C7に有線接続されている。
【0034】撮像側制御装置C7は、図示しないマイクロコンピュータやメモリ、インターフェース回路等からなる電子ユニットであって、商用電源と接続されており、非作動時には小電力の待機電源が供給される。撮像側制御装置C7によって撮像装置7の作動が制御される。撮像側制御装置C7は、加熱調理器1からの指示に応じてカメラ70の作動を制御し、画像を取得するカメラ作動制御部701、カメラ側通信部71での通信を制御するカメラ側通信制御部702、及び所定の運転プログラムや運転プログラムを実行するための設定条件を記憶するカメラ側記憶部703の機能を含んでいる。なお、異物検出部として、天板11上からの反射光の強度の違いから異物を検出する赤外線センサを用いてもよい。また、加熱調理器1と撮像装置7とは、有線接続されていてもよい。図示しないが、レンジフード300には換気ファンが取り付けられている。
【0035】カメラ70で取得する画像は、カラー画像及びグレースケール画像(もしくは白黒画像)のいずれでもよい。また、カメラ70は、ズーム機能や画角を調整する機能を有していてもよい。なお、カメラ70は、例えば、加熱調理器1の側方の壁等、レンジフード300以外の箇所に取付けられていてもよい。
【0036】本実施の形態では、予め異物判定の基準となる図5に示す基準画像が取得される。基準画像は、いずれの五徳12上にも調理具Pが載置されておらず、且つ天板11上に異物がない状態でカメラ70を作動させることによって取得され、取得した基準画像は制御装置C1の記憶部112に記憶される。コンロバーナ20A,20B、五徳12、及び排気口61の位置や、形状、大きさは一定であるため、基準画像によって天板11上のこれらの部材を具体的に特定することができる。なお、基準画像は、加熱調理器1の製造時に記憶部112に予め記憶されていてもよいし、外部サーバとの通信が可能な外部通信装置(図示せず)を介して、外部サーバからダウンロードして記憶部112に記憶されていてもよい。
【0037】次に、図3~図8を参照して、本実施の形態の加熱調理システムにおける各機器の制御動作について説明する。
【0038】ユーザが電源スイッチ13をオン操作すると(ステップS1)、各機器へ電源供給可能状態となる。従って、電源スイッチ13がオン操作されるまでは、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの加熱運転の指示は入力不可状態となっており、電源スイッチ13がオン操作されると、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの加熱運転の指示が入力可能状態となる。電源供給が開始されると、制御装置C1は運転プログラムを起動し、撮像装置7に画像の取得を開始させる制御信号を送信する(ステップS2)。
【0039】撮像装置7が加熱調理器1から制御信号を受信すると(ステップS71で、Yes)制御信号に応じて撮像装置7はカメラ70を作動させて天板11の上面の現在画像を取得し、取得した現在画像を制御装置C1に送信する(ステップS72~S73)。
【0040】制御装置C1は、撮像装置7から現在画像を受信すると(ステップS3で、Yes)、図6~図8に示すように現在画像の天板11上面を各コンロバーナ20A,20Bを含む複数の判定対象領域11A,11Bに分割し(例えば、天板11上面を左右半分に分割)、異物判定処理を実行する(ステップS4)。
【0041】異物判定処理は、各コンロバーナ20A,20Bに対して実行され、制御装置C1は、まず、各コンロバーナ20A,20Bに対応する鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されているかどうかを判定する(ステップS41)。このとき、鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されない場合(ステップS41で、No)、制御装置C1はさらに、解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作が行われているかどうかを判定する(ステップS42)。
【0042】解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作が行われていない場合(ステップS42で、No)、制御装置C1は、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bで加熱運転を開始させる操作である点火操作が行われても、点火操作の指示を無効とし、スピーカ17から所定の警告(例えば、「コンロ上に鍋が置かれていません」など)を報知して(ステップS43~S44)、コンロバーナ20A,20Bの点火を禁止する。これにより、コンロバーナ20A,20B上で裸火が形成されるのを防止することができる。
【0043】一方、解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作が行われている場合(ステップS42で、Yes)、制御装置C1は、解除操作が行われたコンロバーナ20A,20Bに対する異物判定において、監視領域を図6及び図7に示すようにコンロバーナ20A,20B(図6(a)の左コンロバーナ20A、図6(b)の左右コンロバーナ20A,20B、図7(b)の右コンロバーナ20B)の周辺の第1監視領域201A,201Bに設定する(ステップS47)(例えば、バーナヘッド21A,21Bの外径の2.5倍以内の領域)。
【0044】次いで、制御装置C1は、基準画像における対応する第1監視領域と、現在画像における第1監視領域201A,201Bとを対比し、現在画像の第1監視領域201A,201B内に異物があるかどうかを判定する(ステップS48)。
【0045】既述したように、基準画像の天板11上には所定の位置で一定の形状及び大きさを有するコンロバーナ20A,20B、五徳12、及び排気口61以外は現れていないから、基準画像の対応する第1監視領域と現在画像の第1監視領域201A,201Bとを対比することにより、各コンロバーナ20A,20Bの周辺に異物があるかどうかを精度よく判定することができる。
【0046】#3解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作が行われたコンロバーナ20A,20Bを含む第1監視領域201A,201B内に異物があると判定された場合(ステップS48で、Yes)、制御装置C1は、異物があると判定されたコンロバーナ20A,20Bに対応するコンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bで点火操作が行われても、点火操作の指示を無効とし、スピーカ17から天板11上に異物があることを報知させる(ステップS49~S50)。これにより、ユーザは見落としていた異物をコンロバーナ20A,20Bの点火前に取り除くことができる。
【0047】解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作が行われたコンロバーナ20A,20Bを含む第1監視領域201A,201B内に異物がないと判定された場合(ステップS48で、No)、制御装置C1は、異物がないと判定されたコンロバーナ20A,20Bに対応するコンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bで点火操作が行われると、点火操作の指示の入力を受け付け、イグナイタ29を作動させて、点火プラグ23A,23Bから火花放電を生じさせ、コンロバーナ20A,20Bを点火させる(ステップS51~S52)。これにより、鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されない場合でも、解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作を行うことにより加熱調理を行うことができる。
【0048】一方、鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されている場合(ステップS41で、Yes)、制御装置C1は、現在画像から調理具Pの輪郭(外形)を取得する(ステップS45)。鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されてコンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pが配置されている場合、コンロバーナ20A,20Bのバーナヘッド21A,21Bは調理具Pによって隠れるから、バーナヘッド21A,21Bの位置に現れている連続する形状から調理具Pの輪郭を取得することができる。そして、制御装置C1は、調理具Pが検出されているコンロバーナ20A,20Bに対する異物判定で、監視領域を第1監視領域よりも広い、図7及び図8に示す調理具Pの領域を除く第2監視領域202A,202Bに設定する(ステップS46)(例えば、図7(a)及び図7(b)に示す左半分の領域、図8に示す左半分の領域と右半分の領域)。
【0049】次いで、制御装置C1は、基準画像における対応する第2監視領域と、現在画像における第2監視領域202A,202Bとを対比し、現在画像の第2監視領域202A,202B内に異物があるかどうかを判定する(ステップS48)。
【0050】調理具Pの領域を除く第2監視領域202A,202B内に異物があると判定された場合(ステップS48で、Yes)、制御装置C1は、上記と同様に、異物があると判定されたコンロバーナ20A,20Bに対応するコンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bで点火操作が行われても、点火操作の指示を無効とし、スピーカ17から天板11上に異物があることを報知させる(ステップS49~S50)。これにより、ユーザは見落としていた異物をコンロバーナ20A,20Bの点火前に取り除くことができる。
【0051】#1調理具Pを除く第2監視領域202A,202B内に異物がないと判定された場合(ステップS48で、No)、制御装置C1は、上記と同様に、異物がないと判定されたコンロバーナ20A,20Bに対応するコンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bで点火操作が行われると、点火操作の指示の入力を受け付け、イグナイタ29を作動させて、点火プラグ23A,23Bから火花放電を生じさせ、コンロバーナ20A,20Bを点火させる(ステップS51~S52)。
【0052】コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pが配置されていない場合、コンロバーナ20A,20Bに形成される火炎は、コンロバーナ20A,20Bの炎孔から上方に向かって立ち上がるように形成される。そのため、天板11を上方からみたとき、火炎が形成される範囲はコンロバーナ20A,20Bから外方の一定の範囲に収まるから、仮に、解除操作スイッチ15A,15Bにより解除操作が行われたコンロバーナ20A,20Bから離れた位置に異物があっても、火炎による危険事象は生じ難い。従って、コンロバーナ20A,20Bの周辺の第1監視領域201A,201B内に異物があるかどうかを判定することによって、不要な異物の判定が除外され、誤判定を低減することができるから、円滑に加熱調理をすることができる。また、危険事象が生じる領域であるコンロバーナ20A,20Bの周辺の第1監視領域201A,201B内に異物がある場合、点火操作を無効とし、コンロバーナ20A,20Bが点火されないから、危険事象が生じるのを確実に防止することができる。
【0053】#4一方、コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pがある場合、調理具Pの底面に沿って火炎は放射状に広がる。そのため、コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pがあるときの火炎によって危険事象が生じる範囲は、コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pがないときのそれよりも大きくなる。従って、コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pが配置されていないときの第1監視領域201A,201Bよりも大きな第2監視領域202A,202B内に異物があるかどうかを判定することによって、危険事象が生じる領域内の異物を精度よく検出することができる。そして、第2監視領域202A,202B内に異物がある場合、点火操作を無効とし、コンロバーナ20A,20Bが点火されないから、危険事象が生じるのを確実に防止することができる。
◆ この文献の解決アプローチ
カメラ画像で二段の監視領域に異物判定
文献: 従って、コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pが配置されていないときの第1監視領域201A,201Bよりも大きな第2監視領域202A,202B内に異物があるかどうかを判定することによって
バーナ周辺を領域分けして異物を見張る点はメモの監視ゾーンに近いが、領域の使い分けは鍋の有無によるもので、遠い側を操作ゾーンとして手の動きで火力を変える発想はない。
【0054】#5また、本実施の形態では、基準画像には調理具Pは現れていないのに対し、カメラ70によって撮像された現在画像には調理具Pも含まれてくるから、基準画像と現在画像とは調理具Pの有無によって異なる。従って、調理具Pを含む基準画像を取得し、調理具Pが現れている基準画像と現在画像とを対比することも考えられるが、調理具Pの形状や大きさは調理具Pごとに異なる。そのため、ユーザが所有する全ての調理具Pについて予め基準画像を取得するのは困難であり、またいずれの調理具Pが使用されているかの判断が難しい。一方、コンロバーナ20A,20Bの上方に調理具Pが配置されていることは、鍋検出スイッチ25A,25Bにより検出することができるから、上方から調理具Pを含む天板11上面を撮像すれば、現在画像から調理具Pの輪郭を認識することができ、調理具Pを異物判定処理の対象外とすることができる。従って、調理具Pの領域を除く第2監視領域202A,202B内に異物があるかどうかを判定することにより、異物を精度よく検出することができる。
【0055】また、本実施の形態では、カメラ70によって加熱調理器1の上方から天板11全体を撮影しているため、ユーザが気づき難い調理具Pの後方に異物がある場合でも、異物があるかどうかを判定することができる。
【0056】また、本実施の形態によれば、ユーザが電源スイッチ13をオン操作しなければ、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの電源が供給されず、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの点火操作の指示が無効とされる。従って、加熱調理器1を使用するユーザの一連の行為と連動してコンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの加熱運転の指示の入力可能状態と入力不可状態とを切り替えることができる。これにより、利便性を向上させることができる。
【0057】#9また、本実施の形態によれば、コンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bへの加熱運転の指示の入力可能状態でなければ、撮像装置7による撮像が開始されないから、省エネルギー化を図ることができる。
【0058】また、本実施の形態によれば、異物判定処理において、複数のコンロバーナ20A,20Bの使用状況に応じて監視領域が設定されるから、危険事象が生じる領域内の異物を精度よく検出することができる。
【0059】なお、本実施の形態では、天板11の上面を各コンロバーナ20A,20Bを含む複数の判定対象領域11A,11Bに分割して異物判定処理が行われるから、鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されておらず、且つ解除操作スイッチ15A,15Bによる解除操作もされていないコンロバーナ20A,20Bは、当該コンロバーナ20A,20Bに対応するコンロバーナ点消火操作スイッチ14A,14Bで点火操作が行われても、指示が無効とされ、点火が禁止される。従って、当該コンロバーナ20A,20Bを含む判定対象領域11A,11Bについては異物判定処理が不要となる。その結果、危険事象が生じる可能性があるコンロバーナ20A,20B(すなわち、鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されているコンロバーナ20A,20Bまたは鍋検出スイッチ25A,25Bで調理具Pが検出されていないが、解除操作スイッチ15A,15Bで解除操作がされているコンロバーナ20A,20B)を含む判定対象領域11A,11Bのみを対象として異物判定処理を行えばよいから、さらに異物の誤判定を低減でき、円滑に加熱調理を行うことができるとともに、安全性を向上させることができる。
【0060】従って、本実施の形態によれば、天板上の異物を精度よく検出して、高い安全性を有する加熱調理システムを提供することができる。
【0061】(その他の実施の形態) (1)上記実施の形態では、撮像装置で天板11の上面全体の画像を撮像し、加熱調理器で現在画像の所定の監視領域内に異物があるかどうかを判定している。しかしながら、本発明では、加熱調理器から撮像装置に設定される監視領域を送信し、監視領域のみの画像を取得してもよい。
【0062】(2)上記実施の形態では、撮像装置から受信する現在画像に基づき加熱調理器で監視領域内に異物があるかどうかが判定されている。しかしながら、本発明では、撮像装置が異物を判定する機能を含んでもよい。この場合、撮像装置の当該機能部が制御装置の一部を構成する。
【0063】(3)上記実施の形態では、判定対象領域と第2監視領域とが同一の領域で設定されている。しかしながら、本発明では、判定対象領域と第2監視領域とは異なってもよい。
【0064】(4)上記実施の形態では、各ガス加熱部の監視領域は独立して設定されている。しかしながら、本発明では、複数のガス加熱部がある場合、監視領域が重なりあうように設定されてもよい。
【0065】(5)上記実施の形態では、商用電源が利用されている。しかしながら、本発明では、電池電源を利用してもよい。
【0066】1 加熱調理器 7 撮像装置 10 器具本体 11 天板 13 電源スイッチ 14A,14B コンロバーナ点消火操作スイッチ 15A,15B 解除操作スイッチ 20A,20B コンロバーナ 21A,21B バーナヘッド 22A,22B 鍋底温度センサ 25A,25B 鍋検出スイッチ 70 カメラ C1 制御装置 P 調理具
ヒントありコンロ
特開2020-139724 / 出願人: 大阪瓦斯株式会社 / 発明者: 宮藤 章、石木 達也、定國 由、光藤 公一、三浦 晃裕 / 出願日: 2019-08-28 / 公開日: 2020-09-03 / 検索6位 / 異物検知で火力を絞る派
アプローチ: 赤外線センサの異物高さで火力を絞り復帰 バーナ前側に並べた赤外線センサで一定高さ範囲の異物を検出し、検出時は火力を最小火力に絞ったうえで、異物の高さに応じた安全火力に復帰させる。火力に応じて判定高さを変える。
▸ 示唆: 近接の安全制御側のヒントになる(絞った後の火力復帰で使い勝手を確保)が、非接触の手による火力操作は含まれない。
AIが精読したのは全60段落のうち検索が当てた10チャンク(25段落・42%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、コンロに関する。
【0002】従来、天板の前側に異物の進入を検出可能な複数の光センサを備え、当該複数の光センサのうちいずれかが異物の進入を検出した場合、コンロバーナの火力を絞ることができるガスコンロが知られている(例えば、特許文献1参照)。光センサは測距センサであって、送信部から送信した検出波が異物で反射した反射波を受信部で受信し、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する。異物までの測定距離が作動距離以下を示す光センサがある場合、ガスコンロは、コンロバーナの火力を絞ることによって、使用者の着衣着火等を防止できる。
【0003】特開2018−128161号公報
【0004】コンロバーナの火力によって、着火の危険性のある高さ範囲は変化する。火力大の場合、着火の危険性のある高さ範囲は大きくなるが、火力小の場合、着火の危険性のある高さ範囲は火力大のときに比べ、小さくなる。上記ガスコンロでは、全ての火力において一つの作動距離で判定するので、着火の危険性は低減されるが、火力小で着火の危険性の無い高さであっても、火力大のときと同様に火力を絞ってしまうので、使い勝手が悪いという問題点があった。
【0005】本発明の目的は、火力に応じて異物検出の有無を判定する判定値を変更できるコンロを提供することである。
【0006】請求項1のコンロは、コンロバーナと、前記コンロバーナの火力を変更する為に操作されるスイッチと、前記コンロバーナの前側に配置され、赤外光を上方に向けて発光する発光部と、前記発光部が発光して異物に反射した反射光を受光する受光部とを備えるセンサと、前記センサの前記受光部が受光した前記反射光に基づき、天板から所定高さ範囲内において前記異物が検出されたか判定する異物判定手段と、前記異物判定手段が前記所定高さ範囲内に前記異物が検出されたと判定した場合、前記コンロバーナの火力を制限する火力制限手段とを備えたコンロにおいて、前記スイッチの操作に基づき、前記異物判定手段が判定する前記所定高さ範囲の高さの閾値である判定値を変更する変更手段を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項1のコンロによれば、コンロバーナの火力に応じて、異物検出の有無を判定する判定値を変更できるので、使い勝手を向上できる。
【0008】コンロ1の斜視図である。 コンロ1の平面図である。 センサ30の平面図である。 ガス供給機構50の構造を示す断面図である。 大火力時と小火力時の着火危険範囲を示した図である。 コンロ1の電気的構成を示すブロック図である。 安全火力情報テーブル741の概念図である。 火力制御処理のフローチャートである。 図8の続きを示すフローチャートである。 火力制御処理の概念図である。 火力制御処理(第一変形例)の後半部分のフローチャートである。 火力制御処理(第二変形例)の後半部分のフローチャートである。
【0009】以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明する為に用いられるものである。
【0010】図1,図2を参照し、コンロ1の構造を説明する。コンロ1は、ビルトインコンロである。コンロ1は筐体2と天板3を備える。天板3はガラス製である。天板3の左側には左バーナ4、右側には右バーナ5が設けられる。左バーナ4と右バーナ5はコンロバーナの一例である。天板3の後端側には、グリル用の排気口7が設けられる。天板3の全体には、非透過性の印刷が施される。左バーナ4の前側には、平面視略円弧状のセンサ用窓部15が設けられ、右バーナ5の前側には、平面視略円弧状のセンサ用窓部16が設けられる。天板3の前側部の左右方向中央部にも、平面視略矩形状のセンサ用窓部17が設けられる。センサ用窓部15〜17は透過性を有する領域であり、上方から見た場合に天板3下方を透過する(図2参照)。センサ用窓部15の下方には、左から右に4つのセンサ31〜34が夫々配置される。センサ用窓部16の下方には、左から右に4つのセンサ35〜38が夫々配置される。センサ用窓部17の下方には、1つのセンサ39が配置される。これら9つのセンサ31〜39(以下総称する場合は「センサ30」と呼ぶ)は、上方に位置する異物までの距離を測定可能な一般的な測距センサであり、例えば赤外線センサである。
【0011】天板3上において、センサ用窓部15の前側には、左バーナ4を操作する為の左操作部11が設けられる。センサ用窓部16の前側には、右バーナ5を操作する為の右操作部12が設けられる。センサ用窓部17の前側には、グリルを操作する為のグリル操作部13が設けられる。左操作部11には、静電容量方式の種々のスイッチ、表示部等が配置され、例えば、点火/消火スイッチ21、火力減スイッチ22、火力増スイッチ23が配置される。点火/消火スイッチ21は、左バーナ4の点火と消火を受け付ける。火力減スイッチ22は、指先でタッチされる度に、左バーナ4の火力を段階的に小さくする。火力増スイッチ23、指先でタッチされる度に、左バーナ4の火力を段階的に大きくする。火力減スイッチ22と火力増スイッチ23は指先のタッチを感知し、該感知信号を後述する制御回路70(図6参照)に入力する。制御回路70は感知信号に応じ、後述するガス供給機構50(図4参照)においてガス量を増減し、対応する左バーナ4へのガス供給量を調節する。なお、右操作部12にも同様のスイッチ、表示部等が配置される。
【0012】筐体2の前面の右上角部近傍には、電源スイッチ19が設けられる。筐体2の前面の中央部には、グリル扉8が設けられる。グリル扉8は手前側に移動可能に支持され、筐体2内部に設けられるグリル庫(図示略)の前側の開口部を開閉する。グリル庫内には、グリルバーナ(図示略)が設けられる。
【0013】図3を参照し、センサ30の構造と機能を説明する。センサ30は、センサ筐体300を備える。センサ筐体300は上部が開口する有底筒状であり、天板3の下面に支持される。センサ筐体300は内側に発光部41と受光部42を収容する。発光部41と受光部42の間には、仕切壁302が設けられる。発光部41は上方に向けて赤外光を発光する。受光部42は、発光部41が発光した赤外光が異物に反射した反射光を受光する。センサ30は、受光部42が受光した反射光の強度に基づき、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する。
【0014】センサ30は、対応するセンサ用窓部15〜17の上方に異物(例えば、使用者の身体の一部等)が進入した場合、その異物で反射した反射光を、センサ用窓部15〜17を介して受光部42で受信し、異物までの距離を測定する。センサ30は、測定した異物までの距離を距離信号として、後述するセンサ入力回路85(図6参照)に向けて出力する。制御回路70のCPU71は受信した距離信号に基づき、検出した異物の高さが所定高さ範囲内であると判断した場合に、異物有りと判定する。
【0015】図4を参照し、左バーナ4のガス供給機構50の構造を説明する。なお、右バーナ5のガス供給機構は、左バーナ4のガス供給機構50と同様の構成であるので、説明を省略する。ガス供給機構50は、ガスが流れる方向の上流側から順に、ガス供給管51、バルブ機構部52、ガス調節機構53、制御モータ54、ガス供給管55、ガス調節機構56等を備える。ガス供給管51の上流側の一端部には、元ガス電磁弁511が設けられる。バルブ機構部52は、ガス供給管51の下流側の一端部に接続される。バルブ機構部52は内部にガス流路を備え、該ガス流路において、ガスが流れる方向の上流側から順に、セーフティバルブ521とメインバルブ522を備える。
【0016】ガス調節機構53は、バルブ機構部52の下流側に接続され、ガス流路531とニードル弁532を備える。ガス流路531は、バルブ機構部52のガス流路に接続される。ニードル弁532は、ガス流路531の出口付近に移動可能に設けられ、弁の開度が連続的に調節されることで、ガス流路531を流れるガス量を連続的に調節可能である。制御モータ54は、セーフティバルブ521、メインバルブ522、ニードル弁532の駆動源であり、制御回路70のCPU71(図6参照)によって制御される。制御モータ54の出力軸には、角度検出センサ541と、原点用マイクロスイッチ542が設けられる。角度検出センサ541は、制御モータ54の出力軸の回転角度を検出する。原点用マイクロスイッチ542は、制御モータ54の原点検出用のマイクロスイッチである。ガス供給管55は、ガス流路531の出口に接続され、左バーナ4に向けて延設される。ガス供給管55の下流側の一端部には、ノズル551が設けられる。ノズル551は、左バーナ4のバーナ本体400に設けられたガス流入部401に対向配置される。
【0017】ガス調節機構56は、ガス供給管55の途中に設けられ、バイパス管561、電磁弁562、弱用バイパスニードル563等を備える。バイパス管561の一端部は、ガス供給管55の途中に設けられた分岐部61に接続され、他端部は、分岐部61の下流側に設けられた合流部62に接続される。これにより、ガス供給管55を流れるガスの一部は、分岐部61からバイパス管561に流れ、合流部62においてガス供給管55を流れるガスと合流する。電磁弁562は、バイパス管561に設けられる。弱用バイパスニードル563は、ガス供給管55の分岐部61と合流部62の間に設けられ、ガス供給管55の流路面積を狭めることによって、ガス流量を最小流量に調節する。なお、「最小流量」とは、ガス流量の調整可能範囲において予め設定される最小の流量を意味し、例えば、左バーナ4が失火しない程度に最弱な最小火力(例えば、とろ火)となるように最小流量を設定するとよい。
【0018】ガス供給機構50の動作を説明する。左バーナ4の点火前、セーフティバルブ521、メインバルブ522は、機械的に閉じられた状態である。ニードル弁532と電磁弁562は、開放側に維持された状態である。使用者が点火/消火スイッチ21にタッチすると、元ガス電磁弁511が開き、制御モータ54に通電される。制御モータ54が駆動することで、セーフティバルブ521とメインバルブ522が押し込まれ、ガス流路が開放される。ガスは、バルブ機構部52のガス流路からガス調節機構53のガス流路531を流れ、ガス供給管55に流れる。ガスは、ガス供給管55のノズル551から噴出する。噴出されたガスは、周囲の空気を巻き込みながら、ガス流入部401からバーナ本体400内に流入し、空気と混合される。空気と混合された混合ガスは、左バーナ4の炎孔部に供給される。制御モータ54の駆動と同時にイグナイタ27が作動し、炎孔部から噴出されるガスに点火される。左バーナ4は燃焼状態になる。熱電対26が火炎を検出すると、例えば、点火/消火スイッチ21に設けられたランプ(図示略)が点灯する。
【0019】使用者による火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作に応じて、コンロ1は、制御モータ54を正逆方向に回転する。制御モータ54の回転軸の動力は、ギア機構543によって、ニードル弁532の開度を調節する動力に変換される。ギア機構43は、ギアやカム等を備える動力伝達機構であって、例えば、特開2015−36593号公報に記載の機構を適用するとよい。ガス調節機構53は、制御モータ54を制御し、ニードル弁532の開度を連続的に調節することによって、左バーナ4の火力を連続的且つ緩やかに調節可能である。
【0020】なお、ガス調節機構53におけるニードル弁532の開度が火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作で調節された調節開度であって、ガス調節機構56の電磁弁562が開状態であるとき、ガス調節機構53,56で統合して調節されるガス流量に対応するバーナ火力は、火力減スイッチ22と火力増スイッチ23の操作によって設定される設定火力である。
【0021】異物検出時におけるガス供給機構50の一般動作を説明する。本実施形態では、後述するように、複数のセンサ30を用いて、燃焼状態のコンロバーナの前側において異物の進入を検出した場合、燃焼状態のコンロバーナの火力を瞬間的に絞る制御を行う。例えば、燃焼状態の左バーナ4の火力を瞬間的に絞る為に、コンロ1は、ガス調節機構56の電磁弁562を閉じる。これにより、バイパス管561が瞬間的に遮断されるので、ガス供給管55から左バーナ4に向けて流れるガス流量は、弱用バイパスニードル563によって、最小流量に調節される。よって、燃焼状態の左バーナ4の火力は瞬間的に最小火力に調節される。これにより、異物着火の危険性を回避できる。
【0022】なお、使用者が左バーナ4を消火する為、点火/消火スイッチ21に再度タッチすると、コンロ1は、制御モータ54を逆回転させる。これにより、バルブ機構部52のセーフティバルブ521とメインバルブ522は逆向きに駆動され、元ガス電磁弁511が閉じられ、ガス流路が閉じられる。このようにして、左バーナ4へのガス供給が遮断されて消火される。点火/消火スイッチ21のランプ(図示略)は消灯する。よって、使用者は左バーナ4が消火されたことを認識できる。
【0023】#9図5を参照し、コンロバーナの火力に応じて変化する着火危険範囲を説明する。着火危険範囲とは、コンロバーナの火炎が異物(衣服等)に着火する危険性がある範囲である。ここでは、左バーナ4の火炎で説明する。例えば、図5(1)に示すように、左バーナ4で調理鍋91を加熱している状態で、大火力時においては、着火危険範囲の高さはH1である。H1は天板3からの高さである。これに対し、図5(2)に示すように、小火力時においては、火炎が小さくなるので、着火危険範囲の高さはH1よりも低いH2となる。ここで仮に、全ての火力において、異物の有無を判定する為の高さの閾値をH1に設定した場合、着火の危険性は低減されるが、小火力時において、着火危険範囲ではない範囲に異物が進入した場合でも火力が絞られてしまうので、使い勝手が悪い。そこで、本実施形態のコンロ1では、後述する火力制御処理(図7、図8)を実行することで、火力に合わせて判定値を変更する。例えば、大火力時にはH1を判定値とし、小火力時にはH1よりも低いH2を判定値として設定する。そして、異物検出時には一旦火力を最小火力まで絞り、安全性を確保した上で、異物の高さを再判定し、その高さに合わせた安全火力まで復帰させる制御を行う。
◆ この文献の解決アプローチ
赤外線センサの異物高さで火力を絞り復帰
文献: そして、異物検出時には一旦火力を最小火力まで絞り、安全性を確保した上で、異物の高さを再判定し、その高さに合わせた安全火力まで復帰させる制御を行う。
近接の安全制御側のヒントになる(絞った後の火力復帰で使い勝手を確保)が、非接触の手による火力操作は含まれない。
【0024】図6を参照し、コンロ1の電気的構成を説明する。コンロ1は、制御回路70を備える。制御回路70は、CPU71、ROM72、RAM73、不揮発性メモリ74等を備える。CPU71は、コンロ1の各種動作を統括制御する。ROM72は、例えば、火力制御プログラムを含む各種プログラム等を記憶する。火力制御プログラムは、後述する火力制御処理(図8、図9参照)を実行するものである。RAM73は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ74は、バーナ火力情報、後述する安全火力情報テーブル741(図7参照)を含む各種情報等を記憶する。バーナ火力情報とは、制御モータ54の出力軸の回転角度とバーナ火力とを対応づけた情報である。
【0025】制御回路70には、電源回路81、サーミスタ入力回路82、熱電対入力回路83、イグナイタ回路84、左操作部11、右操作部12、グリル操作部13、センサ入力回路85、ブザー回路86、モータ回路87、電磁弁回路88、センサ入力回路89等が電気的に各々接続されている。電源スイッチ19が押下されると、電源回路81は、電源18から供給される交流(例えば100V)を直流(例えば5V)に降圧して整流し、各種回路に電力を供給する。コンロ1の電源はオンする。使用者によって電源スイッチ19が再押下されると、電源回路81は、各種回路への電力供給を遮断する。コンロ1の電源はオフする。
【0026】サーミスタ入力回路82は、左バーナ4及び右バーナ5に設けられたサーミスタ25(図4参照)からの検出信号を、制御回路70に入力する。熱電対入力回路83は、熱電対26からの検出値(熱起電力に対応する信号)を、制御回路70に入力する。イグナイタ回路84は、CPU71からの制御信号に基づき、対応するバーナのイグナイタ27を駆動する。左操作部11、右操作部12、グリル操作部13は、使用者のタッチ操作を感知し、該感知信号を制御回路70に入力し、制御回路70からの制御信号に基づき、左操作部11及び右操作部12の表示部にタイマ時間等を表示する。
【0027】センサ入力回路85は、センサ31〜39からの距離信号を制御回路70に入力する。ブザー回路86は、CPU71の制御信号に基づき、圧電ブザー77を駆動する。モータ回路87は、CPU71からの制御信号に基づき、制御モータ54の駆動を制御する。電磁弁回路88は、CPU71からの制御信号に基づき、電磁弁562の開閉を制御する。センサ入力回路89は、角度検出センサ541からの各検出信号を、制御回路70に入力する。CPU71は、角度検出センサ541からの検出信号に基づき、制御モータ54の出力軸の回転角度を認識する。CPU71は認識した制御モータ54の出力軸の回転角度と、バーナ火力情報とに基づき、対応するバーナ火力を特定できる。
【0028】#2図7を参照し、安全火力情報テーブル741を説明する。安全火力情報テーブル741は、不揮発性メモリ74に記憶され、センサ30によって検出される異物の高さに応じた安全火力の情報を記憶する。安全火力とは、異物の高さに対して、着火する危険性の低い安全な火力を意味する。安全火力情報テーブル741には、例えば6つの異物の高さ範囲(cm)に対して、これらに対応する安全火力F1〜F6が夫々設定される。0〜5(cm)の高さ範囲に対して、安全火力F1が設定される。安全火力F1は異物検出時に絞られる最小火力である。異物の高さ範囲が高くなるにつれ、安全火力はF2、F3・・・の順に大きくなる。なお、異物の高さが例えば30cmを超えている場合、左バーナ4を最大火力に調整しても安全であることから、安全火力は設定されない。
【0029】図8〜図10を参照し、火力制御処理を説明する。なお、図8のフローチャート中、S12に戻る「2」の矢印は、後述する第一変形例で使用する。電源スイッチ19でコンロ1の電源をオンすると、CPU71は9つのセンサ30の電源をオンする。例えば、使用者が左バーナ4で調理を行う場合、調理鍋を五徳上に載置し、左操作部11の点火/消火スイッチ21にタッチすると、ガス供給機構50の上記動作によって、左バーナ4にガスが供給され、イグナイタ27によって点火される。このときのニードル弁532は最大開度に維持された状態であり、電磁弁562も開放側に維持された状態である。よって、左バーナ4の火力は設定火力となる。左バーナ4の炎孔部に形成された火炎は、熱電対26により検出される。左バーナ4の火炎が検出されると、CPU71は、ROM72から火力制御プログラムを読出し、本処理を実行する。
【0030】図8に示すように、CPU71は初期化処理を行い、異物の有無を判定する為の高さの閾値である判定値Aを設定する(S10)。判定値Aは初期値であり、不揮発性メモリ74に予め記憶する。判定値Aは、例えば図5に示す着火危険範囲の高さH1である。使用者が火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって左バーナ4の火力を変更した場合、CPU71は左バーナ4の火力に合わせて判定値を変更する(S11)。CPU71は点火された左バーナ4に対応するセンサ31〜34と、中央のセンサ39より距離信号(測定電圧値)を取得する(S12)。CPU71は、例えば所定回数(例えば4回)、各センサ31〜34、39から距離信号を夫々取得し、所定数の距離の平均値を算出し、各センサ31〜34、39において異物までの距離を夫々特定するとよい。
【0031】CPU71は、異物の高さが判定値以下のセンサ30が有るか判断する(S13)。判定値以下のセンサ30が無い場合(S13:NO)、CPU71は、火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって調節される設定火力に調整する(S21)。この時もCPU71は、設定火力に合わせて判定値を変更する。CPU71は、使用者が点火/消火スイッチ21にタッチして消火操作を行ったか判断する(S22)。消火操作が行われた場合(S22:YES)、CPU71は左バーナ4を消火し(S23)、本処理を終了する。消火操作が行われない場合(S22:NO)、CPU71はS12に戻り、各センサ31〜34、39から距離信号を再取得し、異物の進入を監視する。
【0032】#7図10(1)に示すように、例えば、判定値をAとし、調理鍋95を左バーナ4の五徳に載置した状態で、左バーナ4を点火した場合、調理鍋95の取手96の高さは、S11で設定した判定値A以下(S13:YES)である。この場合、図10(2)に示すように、着火危険範囲内に異物が進入したとして、CPU71は、ガス調節機構56の電磁弁562を閉じ、左バーナ4の火力を瞬時に最小火力に絞る(S14)。続いて、CPU71は、検出している取手96の高さを正確に測定する為、各センサ31〜34、39から距離信号を再取得する(S15)。CPU71は再取得した距離信号に基づき、取手96の高さを算出する。
【0033】図10(3)に示すように、取手96の高さがH3であった場合、CPU71は、安全火力情報テーブル741を参照し、取手96の高さH3に合わせた安全火力まで復帰させる(S17)。例えば、取手96の高さH3が12(cm)であった場合、CPU71は、12(cm)に対応する安全火力F3まで復帰させればよい。これにより、使用者は、調理鍋95の取手96が異物として検出されて、危険回避の為に火力が最小火力まで絞られても、その後、取手96に合わせた安全火力に復帰するので、安全性を確保しつつ使い勝手を向上できる。この時もCPU71は、安全火力に合わせて判定値を変更する。
【0034】続いて、CPU71は、各センサ31〜34、39から距離信号を再取得する(S18)。CPU71は検出されている異物の高さは同じか否か判断する(S19)。なお、「異物の高さが同じ」とは、同一位置に限らず、例えば、その異物の高さを含む所定高さ範囲内であれば、高さが同じと判断してもよい。例えば、異物の高さがH3であれば、安全火力F3に対応する高さ範囲である10.1〜15cmの範囲内であれば、同一高さと判断してもよい。異物の高さが異なる場合(S19:NO)、最初に検出された異物とは異なる異物が検出されたか、異物の位置が動いた可能性が高い。そこで、CPU71は再び異物の高さが判定値以下のセンサ30が有るか判断する(S24)。判定値以下のセンサ30が無い場合(S24:NO)、CPU71はS12に戻り、処理を繰り返す。一方、判定値以下のセンサ30が有る場合(S24:YES)、CPU71は左バーナ4の火力を最小火力に絞る(S25)。CPU71は、各センサ31〜34、39から距離信号を再取得し(S26)、S24に戻って、異物の高さが判定値を超えるまで、処理を繰り返す。
【0035】一方、異物の高さが同じ場合(S19:YES)、CPU71は安全火力に戻した状態で、S18で異物を検出してから所定時間以上経過したか判断する(S20)。異物の高さが同じ状態で(S19:YES)、所定時間以上経過するまで(S20:NO)、CPU71はS18に戻り、処理を繰り返す。
【0036】#3異物の高さが同じ状態で所定時間以上経過した場合(S20:YES)、図9に示すように、CPU71は、使用者の火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作による火力操作が有るか否か判断する(S31)。火力操作が有った場合(S31:YES)、その火力操作は安全火力よりも火力を大きくする火力大操作であるか否か判断する(S32)。火力操作が安全火力よりも弱い範囲内での操作であった場合(S32:NO)、CPU71は、火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって調節される設定火力に調整する(S33)。
【0037】一方、火力操作が火力大操作であった場合(S32:YES)、使用者は異物着火の危険性を認識せずに、安全火力よりもさらに大きくしようとしている可能性が高い。そこで、CPU71はブザー音で使用者に報知し(S36)、その火力操作を無効にする(S37)。これにより、コンロ1は安全性を担保できる。CPU71は、使用者が点火/消火スイッチ21にタッチして消火操作を行ったか判断する(S34)。消火操作が行われた場合(S34:YES)、CPU71は左バーナ4を消火し(S35)、本処理を終了する。
【0038】#5以上説明したように、本実施形態のコンロ1は、左バーナ4と右バーナ5の前側に、複数のセンサ30を配列して備える。センサ30は、発光部41と受光部42を備える。発光部41は、赤外光を上方に向けて発光する。受光部42は、発光部41が発光して異物に反射した反射光を受光する。コンロ1のCPU71は、センサ30の受光部42が受光した反射光に基づき、天板3から所定高さ範囲内において異物が検出されたか判定する。所定高さ範囲内で異物が検出された場合、CPU71は、異物を検出したセンサ30に対応する左バーナ4又は右バーナ5の火力を絞って制限する。火力を絞った後、CPU71は対応する左バーナ4又は右バーナ5の火力を、検出した異物の高さに合わせた安全火力に復帰させる。これにより、異物が検出されて火力が絞られても、その後対応する左バーナ4又は右バーナ5の火力は検出された異物の高さに合わせた安全火力まで復帰するので、コンロ1の使い勝手を向上できる。
【0039】上記説明において、図8のS13の処理を実行するCPU71は本発明の異物判定手段の一例である。S14の処理を実行するCPU71は本発明の火力制御手段の一例である。S16、S17の処理を実行するCPU71は本発明の火力復帰手段の一例である。S18〜S20の処理を実行するCPU71は本発明の異物再判定手段の一例である。図9のS32の処理を実行するCPU71は本発明の火力大操作判断手段の一例である。S36の処理を実行するCPU71は本発明の報知手段の一例である。S37の処理を実行するCPU71は本発明の無効手段の一例である。
【0040】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、図8、図9に示す火力制御処理は、種々の変更が可能である。以下、二つの変形例を説明する。
【0041】図8、図11を参照し、火力制御処理の第一変形例を説明する。第一変形例の火力制御処理は、図8に示す火力制御処理のS11〜S26の処理まで共通するので、それ以降の処理を中心に説明する。なお、図11において、上記実施形態の図9に示す処理と共通する処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略又は簡略化して説明する。
【0042】例えば、図8に示すように、CPU71は、調理鍋95の取手96を異物として検出し(S13:YES)、火力を瞬時に最小火力に絞った後(S14)、その異物の高さに合わせた安全火力に復帰する(S17)。そして、検出された異物の高さが同じ状態で所定時間以上経過した場合(S20:YES)、図11に示すように、CPU71は、安全火力よりも火力を更に大きくする火力大操作があったか否か判断する(S31、S32)。火力大操作があった場合(S32:YES)、上記の通り、使用者は危険性を認識せずに、安全火力よりもさらに大きくしようとしている可能性が高いので、CPU71はブザー音で使用者に報知する(S36)。
【0043】#4ここで、第一変形例においては、ブザー音による報知後に、CPU71は、再度火力大操作があったか否か判断する(S41)。火力大操作が無かった場合(S41:NO)、CPU71はS34に処理を進める。一方、火力大操作があった場合(S41:YES)、ブザー音による報知をしたにも関わらず、使用者は安全火力よりも大きくしようとしている。よって、コンロ1は、使用者は危険性を認識した上で安全に使用すると判断できる。
【0044】例えば、図10(3)に示すように、異物が取手96である場合、安全火力より火力を大きくしたとしても、使用者の身体の一部が検出されているわけではないので、着衣着火の危険性は無い。そこで、図10(4)に示すように、CPU71は、センサ30が検出している異物を検出しない判定値Bに設定変更する(S42)。これにより、CPU71は、取手96を異物として検出しないので、異物を検出して左バーナ4の火力を最小火力に絞る制御は解除される。よって、使用者は、左バーナ4の火力について、火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって設定火力に自由に調整できる。
【0045】CPU71は、使用者が点火/消火スイッチ21にタッチして消火操作を行ったか判断する(S43)。消火操作が行われた場合(S43:YES)、CPU71は左バーナ4を消火し(S35)、本処理を終了する。
【0046】#10消火操作が行われなかった場合(S43:NO)、CPU71は各センサ31〜34、39から距離信号を再取得する(S44)。CPU71は取得した距離信号に基づき、検出している異物の高さは所定高さより上か否か判断する(S45)。所定高さとは、例えば、大火力時の着火危険範囲の高さH1(図5参照)よりも高い位置であって、図7の安全火力情報テーブル741で設定する異物の高さ範囲よりも高い位置に設定してもよい。つまり、異物を検出して左バーナ4の火力を最小火力に絞る制御を実行する必要が無い高さにするとよい。
【0047】検出している異物の高さが所定高さより以下である場合(S45:NO)、CPU71は検出した異物の高さが判定値B以下か否か判断する(S47)。検出した異物の高さが判定値B以下である場合(S47:YES)、着火の危険性があるので、CPU71は左バーナ4の火力を最小火力に瞬時に絞る(S48)。異物の高さが判定値Bより上である場合(S47:NO)、CPU71は、火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって設定される設定火力に調整する(S49)。CPU71はS43に戻って処理を繰り返す。
【0048】#8一方、検出している異物の高さが所定高さより上である場合(S45:YES)、異物が無くなった、若しくは火力を瞬時に絞る制限が必要ない高さまで移動したと判断できる。このような状態で、高さの低い判定値Bの状態が続くのは、その後、異物が進入した場合に検出できない可能性があるので、安全上好ましくない。よって、CPU71は判定値Bを初期値である判定値Aに戻す(S46)。これにより、異物が判定値A以下の高さ範囲内に再度進入したときにおいて、CPU71は左バーナ4の火力を瞬時に絞ることができる。その後、CPU71は、図8のS12に戻り、上記処理を繰り返す。
【0049】上記説明において、図11のS41の処理を実行するCPU71は本発明の再操作判断手段の一例である。S42の処理を実行するCPU71は本発明の解除手段、変更手段の一例である。S46の処理を実行するCPU71は本発明の初期値戻し手段の一例である。
【0050】図12を参照し、火力制御処理の第二変形例を説明する。第二変形例の火力制御処理においても、図8に示す火力制御処理のS11〜S26まで共通するので、それ以降の処理を中心に説明する。なお、図12において、上記実施形態の図9、上記第一変形例の図11に示す処理と共通する処理については、同一のステップ番号を付して説明を省略又は簡略化して説明する。
【0051】#1第二変形例においても、第一変形例と同様に、ブザー音による報知後(S36)に、CPU71は、再度火力大操作があったか否か判断する(S41)。火力大操作があった場合(S41:YES)、上記の通り、ブザー音による報知をしたにも関わらず、使用者は安全火力よりも大きくしようとしている。よって、コンロ1は、使用者は危険性を認識した上で安全に使用すると判断できる。よって、CPU71は、センサ30が現在検出している異物を検出しない判定値Bに設定変更する(S42)。
【0052】続いて、CPU71は、各センサ31〜34、39から距離信号を再取得する(S51)。CPU71は検出した異物の高さが判定値B以下か否か判断する(S52)。検出した異物の高さが判定値B以下である場合(S52:YES)、着火の危険性があるので、CPU71は左バーナ4の火力を最小火力に絞る(S53)。異物の高さが判定値Bより上である場合(S52:NO)、CPU71は、使用者の火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって設定される設定火力に調整する(S54)。この時もCPU71は設定火力に合わせて判定値を変更する。そして、CPU71は、使用者が点火/消火スイッチ21にタッチして消火操作を行ったか判断する(S43)。消火操作が行われた場合(S43:YES)、CPU71は左バーナ4を消火し(S35)、本処理を終了する。
【0053】第二変形例においては、判定値をBに設定変更した後は、左バーナ4が消火されるまで、判定値を変更しない。例えば、互いに隣り合うセンサ32と33(図2参照)の間で、調理鍋95の取手96が検出されたり、検出されなかったりする場合が想定される。特に、鍋ふり等をすると、取手96の位置が頻繁に変わるので、センサ32、33において検出と非検出を繰り返す場合がある。通常、左バーナ4の燃焼を停止させずに、調理鍋95を他のものと交換することは少ない。このことから、第二変形例においては、異物の高さが同じ状態で所定時間が経過した場合は、異物を取手と判断し、判定値をBに変更した後は、燃焼を停止するまで、判定値Bを変更しない。これにより、鍋ふり等をした場合でも、センサ32、33において検出と非検出を繰り返すことを回避できるので、使い勝手を向上できる。左バーナ4を消火後、再点火した場合には、初期化処理(図8のS10)で、再び当初の初期値である判定値Aを設定するので、安全性を担保できる。なお、図8のS10の処理を実行するCPU71は本発明の再点火時初期値戻し手段の一例である。
【0054】なお、本発明は上記第一変形例、第二変形例の他、さらに種々の変更が可能である。上記実施形態のコンロ1は、ビルトインコンロであるが、テーブルコンロであってもよい。また、コンロバーナの数は、上記実施形態では二つであるが、一つ、又は三つ以上であってもよい。また、グリルは省略してもよい。
【0055】#6天板3上における複数のセンサ30の配置、個数、場所についても、上記実施形態に限らず、自由に変更可能である。中央のセンサ39を省略してもよい。センサ30は赤外光を発光する赤外線センサであるが、異物を検出可能なセンサであればよい。
【0056】上記実施形態では、説明の便宜上、2つの判定値AとBで説明したが、さらに多くの判定値を設定してもよい。
【0057】検出した異物の高さに対応する安全火力は、安全火力情報テーブル741を参照して決定したが、これ以外の方法で決定してもよく、例えば、異物の高さに所定のパラメータを乗じて安全火力に相当するガス量を算出して決定してもよい。
【0058】上記実施形態では、左バーナ4における火力制御処理を説明したが、右バーナ5における火力制御処理も同様である。
【0059】上記実施形態では、火力の調整は、各コンロバーナに対応するガス供給機構50によって行うが、その構造については、上記実施形態以外の構造であってもよい。
【0060】1 コンロ 4 左バーナ 31〜39 センサ 41 発光部 42 受光部 71 CPU 95 調理鍋 96 取手 A、B 判定値 F1〜F6 安全火力
ヒントありコンロ
特開2020-159564 / 出願人: 大阪瓦斯株式会社 / 発明者: 宮藤 章、石木 達也、定國 由、光藤 公一、三浦 晃裕 / 出願日: 2019-03-25 / 公開日: 2020-10-01 / 検索12位 / 異物検知で火力を絞る派
アプローチ: 高さ閾値の測距で異物検知し火力を絞る 天板前側の複数の赤外測距センサで所定高さ範囲内の異物を検出し、検出したセンサ側のバーナ火力を絞る。鍋の取手と判断したセンサだけ閾値を下げ、火力を上げ直せるようにする。
▸ 示唆: 火のそばへの異物進入で火力を絞る安全側は同じで、取手を異物扱いしない閾値の補正は発案メモの「鍋以外のもの」の判別に使えるが、手の動きによる操作入力はない。
AIが精読したのは全55段落のうち検索が当てた10チャンク(28段落・51%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#8本発明は、コンロに関する。
【0002】従来、天板の前側に異物の進入を検出可能な複数の光センサを備え、当該複数の光センサのうちいずれかが異物の進入を検出した場合、コンロバーナの火力を絞ることができるガスコンロが知られている(例えば、特許文献1参照)。光センサは測距センサであって、送信部から送信した検出波が異物で反射した反射波を受信部で受信し、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する。異物までの測定距離が作動距離以下を示す光センサがある場合、ガスコンロは、コンロバーナの火力を絞ることによって、使用者の着衣着火等を防止できる。
【0003】特開2018−128161号公報
【0004】コンロバーナの使用中に、調理鍋の取手が配置され、その取手の高さ位置が作動距離以下の場合には、コンロバーナの火力が絞られるが、その後において火力を最初の状態に大きくしようとすると、再び火力が絞られることを繰り返してしまうため、使い勝手が悪かった。
【0005】本発明の目的は、センサで検出した異物が調理容器の取手である場合、その取手を検出しないにようにできるコンロを提供することである。
【0006】請求項1のコンロは、前記コンロバーナの前側に配置され、赤外線を上方に向けて発光する発光部と、前記発光部が発光して異物に反射した反射光を受光する受光部とを備えるセンサと、前記センサの前記受光部が受光した前記反射光に基づき、所定高さ範囲内において前記異物を検出したか判定する異物判定手段と、前記異物判定手段が前記所定高さ範囲内に前記異物を検出したと判定した場合、前記コンロバーナの火力を絞る火力制御手段とを備えたコンロにおいて、前記火力制御手段は、前記異物判定手段が、前記所定高さ範囲内に前記異物を検出したと判定した場合、前記異物は調理容器の取手であるか判断する取手判断手段と、前記取手判断手段が前記異物は前記取手と判断した場合、前記異物を検出した前記センサにおいて、前記異物判定手段が前記異物を判定するときの前記所定高さ範囲の閾値を、前記異物を検出する前の第一閾値から、前記取手の高さよりも低い第二閾値に変更する変更手段とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2のコンロは、前記変更手段が前記閾値を前記第一閾値から前記第二閾値に変更した後、前記センサによって検出される前記異物の高さが前記取手の高さよりも高くなったか判断する再判断手段と、前記再判断手段が、前記異物の高さが前記取手の高さよりも高くなったと判断した場合、前記閾値を前記第二閾値から前記第一閾値に戻す戻し手段とを備えるとよい。
【0008】請求項3のコンロは、前記変更手段が前記閾値を前記第一閾値から前記第二閾値に変更した後、前記コンロバーナが消火するまでは前記閾値を変更せず、前記コンロバーナが再点火された場合に、前記閾値を前記第一閾値に戻す再点火時戻し手段を備えるとよい。
【0009】請求項4のコンロは、前記取手判断手段は、前記センサによって、前記異物が一定高さ範囲内に所定時間以上検出され続けた場合に、前記異物を前記取手と判断するとよい。
【0010】請求項1のコンロによれば、調理容器の取手が異物として検出されてコンロバーナの火力が絞られても、その後、コンロバーナの火力を大きくすることができるので、コンロの使い勝手を向上できる。また、取手を異物として検出したセンサの閾値を第一閾値から第二閾値に変更し、それ以外のセンサの閾値については変更しないので、取手以外の位置において異物が進入した場合は、コンロバーナの火力を絞ることができる。よって、コンロは、使い勝手と安全性の両立を図ることができる。
【0011】請求項2のコンロによれば、例えば、調理容器をコンロバーナの火にかけてから、調理容器から取手を取り外す等して、取手の高さが高くなった場合、閾値を第二閾値から第一閾値に戻すので、別の異物が検出されたときにはコンロバーナの火力を速やかに絞ることができる。これにより、コンロは安全性を確保できる。
【0012】#10請求項3のコンロによれば、通常、コンロバーナの燃焼を停止させずに、調理容器を別のものに交換する機会は少ない。本発明は異物を取手と判定し、閾値を第二閾値に変更した後は、コンロバーナを消火するまでは、閾値を第二閾値のままで変更しないので、使い勝手を向上できる。そして、再点火時において、閾値を第一閾値に戻すので、別の異物が検出されたときにはコンロバーナの火力を速やかに絞ることができる。これにより、コンロは安全性を確保できる。
【0013】請求項4のコンロによれば、コンロバーナに対して誤って進入した異物と、取手のような位置が固定されたものとを区別できる。
【0014】コンロ1の斜視図である。 コンロ1の平面図である。 センサ30の平面図である。 ガス供給機構50の構造を示す断面図である。 大火力時と小火力時の着火危険範囲を示した図である。 コンロ1の電気的構成を示すブロック図である。 火力制御処理のフローチャートである。 図8の続きを示すフローチャートである。 火力制御処理の概念図である。 火力制御処理(変形例)のフローチャートである。
【0015】以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明する為に用いられるものである。
【0016】図1,図2を参照し、コンロ1の構造を説明する。コンロ1は、ビルトインコンロである。コンロ1は筐体2と天板3を備える。天板3はガラス製である。天板3の左側には左バーナ4、右側には右バーナ5が設けられる。左バーナ4と右バーナ5はコンロバーナの一例である。天板3の後端側には、グリル用の排気口7が設けられる。天板3の全体には、非透過性の印刷が施される。左バーナ4の前側には、平面視略円弧状のセンサ用窓部15が設けられ、右バーナ5の前側には、平面視略円弧状のセンサ用窓部16が設けられる。天板3の前側部の左右方向中央部にも、平面視略矩形状のセンサ用窓部17が設けられる。センサ用窓部15〜17は透過性を有する領域であり、上方から見た場合に天板3下方を透過する(図2参照)。センサ用窓部15の下方には、左から右に4つのセンサ31〜34が夫々配置される。センサ用窓部16の下方には、左から右に4つのセンサ35〜38が夫々配置される。センサ用窓部17の下方には、1つのセンサ39が配置される。これら9つのセンサ31〜39(以下総称する場合は「センサ30」と呼ぶ)は、上方に位置する異物までの距離を測定可能な一般的な測距センサであり、例えば赤外線センサである。
【0017】天板3上において、センサ用窓部15の前側には、左バーナ4を操作する為の左操作部11が設けられる。センサ用窓部16の前側には、右バーナ5を操作する為の右操作部12が設けられる。センサ用窓部17の前側には、グリルを操作する為のグリル操作部13が設けられる。左操作部11には、静電容量方式の種々のスイッチ、表示部等が配置され、例えば、点火/消火スイッチ21、火力減スイッチ22、火力増スイッチ23が配置される。点火/消火スイッチ21は、左バーナ4の点火と消火を受け付ける。火力減スイッチ22は、指先でタッチされる度に、左バーナ4の火力を段階的に小さくする。火力増スイッチ23、指先でタッチされる度に、左バーナ4の火力を段階的に大きくする。火力減スイッチ22と火力増スイッチ23は指先のタッチを感知し、該感知信号を後述する制御回路70(図6参照)に入力する。制御回路70は感知信号に応じ、後述するガス供給機構50(図4参照)においてガス量を増減し、対応する左バーナ4へのガス供給量を調節する。なお、右操作部12にも同様のスイッチ、表示部等が配置される。
【0018】筐体2の前面の右上角部近傍には、電源スイッチ19が設けられる。筐体2の前面の中央部には、グリル扉8が設けられる。グリル扉8は手前側に移動可能に支持され、筐体2内部に設けられるグリル庫(図示略)の前側の開口部を開閉する。グリル庫内には、グリルバーナ(図示略)が設けられる。
【0019】図3を参照し、センサ30の構造と機能を説明する。センサ30は、センサ筐体300を備える。センサ筐体300は上部が開口する有底筒状であり、天板3の下面に支持される。センサ筐体300は内側に発光部41と受光部42を収容する。発光部41と受光部42の間には、仕切壁302が設けられる。発光部41は上方に向けて赤外光を発光する。受光部42は、発光部41が発光した赤外光が異物に反射した反射光を受光する。センサ30は、受光部42が受光した反射光の強度に基づき、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する。
【0020】センサ30は、対応するセンサ用窓部15〜17の上方に異物(例えば、使用者の身体の一部等)が進入した場合、その異物で反射した反射光を、センサ用窓部15〜17を介して受光部42で受信し、異物までの距離を測定する。センサ30は、測定した異物までの距離を距離信号として、後述するセンサ入力回路85(図6参照)に向けて出力する。制御回路70のCPU71は受信した距離信号に基づき、検出した異物の高さが所定高さ範囲内であると判断した場合に、異物有りと判定する。
【0021】図4を参照し、左バーナ4のガス供給機構50の構造を説明する。なお、右バーナ5のガス供給機構は、左バーナ4のガス供給機構50と同様の構成であるので、説明を省略する。ガス供給機構50は、ガスが流れる方向の上流側から順に、ガス供給管51、バルブ機構部52、ガス調節機構53、制御モータ54、ガス供給管55、ガス調節機構56等を備える。ガス供給管51の上流側の一端部には、元ガス電磁弁511が設けられる。バルブ機構部52は、ガス供給管51の下流側の一端部に接続される。バルブ機構部52は内部にガス流路を備え、該ガス流路において、ガスが流れる方向の上流側から順に、セーフティバルブ521とメインバルブ522を備える。
【0022】ガス調節機構53は、バルブ機構部52の下流側に接続され、ガス流路531とニードル弁532を備える。ガス流路531は、バルブ機構部52のガス流路に接続される。ニードル弁532は、ガス流路531の出口付近に移動可能に設けられ、弁の開度が連続的に調節されることで、ガス流路531を流れるガス量を連続的に調節可能である。制御モータ54は、セーフティバルブ521、メインバルブ522、ニードル弁532の駆動源であり、制御回路70のCPU71(図6参照)によって制御される。制御モータ54の出力軸には、角度検出センサ541と、原点用マイクロスイッチ542が設けられる。角度検出センサ541は、制御モータ54の出力軸の回転角度を検出する。原点用マイクロスイッチ542は、制御モータ54の原点検出用のマイクロスイッチである。ガス供給管55は、ガス流路531の出口に接続され、左バーナ4に向けて延設される。ガス供給管55の下流側の一端部には、ノズル551が設けられる。ノズル551は、左バーナ4のバーナ本体400に設けられたガス流入部401に対向配置される。
【0023】ガス調節機構56は、ガス供給管55の途中に設けられ、バイパス管561、電磁弁562、弱用バイパスニードル563等を備える。バイパス管561の一端部は、ガス供給管55の途中に設けられた分岐部61に接続され、他端部は、分岐部61の下流側に設けられた合流部62に接続される。これにより、ガス供給管55を流れるガスの一部は、分岐部61からバイパス管561に流れ、合流部62においてガス供給管55を流れるガスと合流する。電磁弁562は、バイパス管561に設けられる。弱用バイパスニードル563は、ガス供給管55の分岐部61と合流部62の間に設けられ、ガス供給管55の流路面積を狭めることによって、ガス流量を最小流量に調節する。なお、「最小流量」とは、ガス流量の調整可能範囲において予め設定される最小の流量を意味し、例えば、左バーナ4が失火しない程度に最弱な最小火力(例えば、とろ火)となるように最小流量を設定するとよい。
【0024】ガス供給機構50の動作を説明する。左バーナ4の点火前、セーフティバルブ521、メインバルブ522は、機械的に閉じられた状態である。ニードル弁532と電磁弁562は、開放側に維持された状態である。使用者が点火/消火スイッチ21にタッチすると、元ガス電磁弁511が開き、制御モータ54に通電される。制御モータ54が駆動することで、セーフティバルブ521とメインバルブ522が押し込まれ、ガス流路が開放される。ガスは、バルブ機構部52のガス流路からガス調節機構53のガス流路531を流れ、ガス供給管55に流れる。ガスは、ガス供給管55のノズル551から噴出する。噴出されたガスは、周囲の空気を巻き込みながら、ガス流入部401からバーナ本体400内に流入し、空気と混合される。空気と混合された混合ガスは、左バーナ4の炎孔部に供給される。制御モータ54の駆動と同時にイグナイタ27が作動し、炎孔部から噴出されるガスに点火される。左バーナ4は燃焼状態になる。熱電対26が火炎を検出すると、例えば、点火/消火スイッチ21に設けられたランプ(図示略)が点灯する。
【0025】使用者による火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作に応じて、コンロ1は、制御モータ54を正逆方向に回転する。制御モータ54の回転軸の動力は、ギア機構543によって、ニードル弁532の開度を調節する動力に変換される。ギア機構43は、ギアやカム等を備える動力伝達機構であって、例えば、特開2015−36593号公報に記載の機構を適用するとよい。ガス調節機構53は、制御モータ54を制御し、ニードル弁532の開度を連続的に調節することによって、左バーナ4の火力を連続的且つ緩やかに調節可能である。
【0026】なお、ガス調節機構53におけるニードル弁532の開度が火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作で調節された調節開度であって、ガス調節機構56の電磁弁562が開状態であるとき、ガス調節機構53,56で統合して調節されるガス流量に対応するバーナ火力は、火力減スイッチ22と火力増スイッチ23の操作によって設定される設定火力である。
【0027】異物検出時におけるガス供給機構50の一般動作を説明する。本実施形態では、後述するように、複数のセンサ30を用いて、燃焼状態のコンロバーナの前側において異物の進入を検出した場合、燃焼状態のコンロバーナの火力を瞬間的に絞る制御を行う。例えば、燃焼状態の左バーナ4の火力を瞬間的に絞る為に、コンロ1は、ガス調節機構56の電磁弁562を閉じる。これにより、バイパス管561が瞬間的に遮断されるので、ガス供給管55から左バーナ4に向けて流れるガス流量は、弱用バイパスニードル563によって、最小流量に調節される。よって、燃焼状態の左バーナ4の火力は瞬間的に最小火力に調節される。これにより、異物着火の危険性を回避できる。
【0028】なお、使用者が左バーナ4を消火する為、点火/消火スイッチ21に再度タッチすると、コンロ1は、制御モータ54を逆回転させる。これにより、バルブ機構部52のセーフティバルブ521とメインバルブ522は逆向きに駆動され、元ガス電磁弁511が閉じられ、ガス流路が閉じられる。このようにして、左バーナ4へのガス供給が遮断されて消火される。点火/消火スイッチ21のランプ(図示略)は消灯する。よって、使用者は左バーナ4が消火されたことを認識できる。
【0029】#9図5を参照し、コンロバーナの火力に応じて変化する着火危険範囲を説明する。着火危険範囲とは、コンロバーナの火炎が異物(衣服等)に着火する危険性がある範囲である。ここでは、左バーナ4の火炎で説明する。例えば、図5(1)に示すように、左バーナ4で調理鍋91を加熱している状態で、大火力時においては、着火危険範囲の高さはH1である。H1は天板3からの高さである。これに対し、図5(2)に示すように、小火力時においては、火炎が小さくなるので、着火危険範囲の高さはH1よりも低いH2となる。ここで仮に、全ての火力において、異物の有無を判定する為の高さの閾値をH1に設定した場合、着火の危険性は低減されるが、小火力時において、着火危険範囲ではない範囲に異物が進入した場合でも火力が絞られてしまうので、使い勝手が悪い。そこで、本実施形態のコンロ1では、後述する火力制御処理(図7、図8)を実行することで、火力に合わせて判定値を変更する。例えば、大火力時にはH1を判定値とし、小火力時にはH1よりも低いH2を判定値として設定する。そして、異物検出時には火力を最小火力まで瞬時に絞り、安全性を確保する制御を行う。
【0030】図6を参照し、コンロ1の電気的構成を説明する。コンロ1は、制御回路70を備える。制御回路70は、CPU71、ROM72、RAM73、不揮発性メモリ74等を備える。CPU71は、コンロ1の各種動作を統括制御する。ROM72は、例えば、火力制御プログラムを含む各種プログラム等を記憶する。火力制御プログラムは、後述する火力制御処理(図7、図8参照)を実行するものである。RAM73は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ74は、バーナ火力情報を含む各種情報等を記憶する。バーナ火力情報とは、制御モータ54の出力軸の回転角度とバーナ火力とを対応づけた情報である。
【0031】制御回路70には、電源回路81、サーミスタ入力回路82、熱電対入力回路83、イグナイタ回路84、左操作部11、右操作部12、グリル操作部13、センサ入力回路85、ブザー回路86、モータ回路87、電磁弁回路88、センサ入力回路89等が電気的に各々接続されている。電源スイッチ19が押下されると、電源回路81は、電源18から供給される交流(例えば100V)を直流(例えば5V)に降圧して整流し、各種回路に電力を供給する。コンロ1の電源はオンする。使用者によって電源スイッチ19が再押下されると、電源回路81は、各種回路への電力供給を遮断する。コンロ1の電源はオフする。
【0032】サーミスタ入力回路82は、左バーナ4及び右バーナ5に設けられたサーミスタ25(図4参照)からの検出信号を、制御回路70に入力する。熱電対入力回路83は、熱電対26からの検出値(熱起電力に対応する信号)を、制御回路70に入力する。イグナイタ回路84は、CPU71からの制御信号に基づき、対応するバーナのイグナイタ27を駆動する。左操作部11、右操作部12、グリル操作部13は、使用者のタッチ操作を感知し、該感知信号を制御回路70に入力し、制御回路70からの制御信号に基づき、左操作部11及び右操作部12の表示部にタイマ時間等を表示する。
【0033】センサ入力回路85は、センサ31〜39からの距離信号を制御回路70に入力する。ブザー回路86は、CPU71の制御信号に基づき、圧電ブザー77を駆動する。モータ回路87は、CPU71からの制御信号に基づき、制御モータ54の駆動を制御する。電磁弁回路88は、CPU71からの制御信号に基づき、電磁弁562の開閉を制御する。センサ入力回路89は、角度検出センサ541からの各検出信号を、制御回路70に入力する。CPU71は、角度検出センサ541からの検出信号に基づき、制御モータ54の出力軸の回転角度を認識する。CPU71は認識した制御モータ54の出力軸の回転角度と、バーナ火力情報とに基づき、対応するバーナ火力を特定できる。
【0034】#5図7〜図9を参照し、火力制御処理を説明する。電源スイッチ19でコンロ1の電源をオンすると、CPU71は9つのセンサ30の電源をオンする。例えば、使用者が左バーナ4で調理を行う場合、調理鍋を五徳上に載置し、左操作部11の点火/消火スイッチ21にタッチすると、ガス供給機構50の上記動作によって、左バーナ4にガスが供給され、イグナイタ27によって点火される。このときのニードル弁532は最大開度に維持された状態であり、電磁弁562も開放側に維持された状態である。よって、左バーナ4の火力は設定火力となる。左バーナ4の炎孔部に形成された火炎は、熱電対26により検出される。左バーナ4の火炎が検出されると、CPU71は、ROM72から火力制御プログラムを読出し、本処理を実行する。
【0035】図7に示すように、CPU71は初期化処理を行い、異物の有無を判定する為の高さの閾値である判定値Aを設定する(S10)。判定値Aは初期値であり、不揮発性メモリ74に予め記憶する。判定値Aは、例えば図5に示す着火危険範囲の高さH1である。使用者が火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって左バーナ4の火力を変更した場合、CPU71は左バーナ4の火力に合わせて判定値を変更する(S11)。CPU71は点火された左バーナ4に対応するセンサ31〜34と、中央のセンサ39より距離信号(測定電圧値)を取得する(S12)。CPU71は、例えば所定回数(例えば4回)、各センサ31〜34、39から距離信号を夫々取得し、所定数の距離の平均値を算出し、各センサ31〜34、39において異物までの距離を夫々特定するとよい。
【0036】#1CPU71は、異物の高さが判定値以下のセンサ30が有るか判断する(S13)。判定値以下のセンサ30が無い場合(S13:NO)、CPU71は、火力減スイッチ22と火力増スイッチ23のタッチ操作によって調節される設定火力に調整する(S31)。この時もCPU71は、設定火力に合わせて判定値を変更する。CPU71は、使用者が点火/消火スイッチ21にタッチして消火操作を行ったか判断する(S32)。消火操作が行われた場合(S32:YES)、CPU71は左バーナ4を消火し(S33)、本処理を終了する。消火操作が行われない場合(S32:NO)、CPU71はS11に戻り、処理を繰り返す。
【0037】図9(1)に示すように、例えば、判定値をAとし、調理鍋95を左バーナ4の五徳に載置した状態で、左バーナ4を点火した場合、調理鍋95の取手96の高さは、S10で設定した判定値A以下(S13:YES)である。この場合、図9(2)に示すように、着火危険範囲内に異物が進入したとして、CPU71は、ガス調節機構56の電磁弁562を閉じ、左バーナ4の火力を瞬時に最小火力に絞る(S14)。続いて、CPU71は、現在検出している異物の高さを正確に測定する為、異物を検出したセンサから距離信号を再取得する(S15)。CPU71は再取得した距離信号に基づき、現在検出している異物の高さを算出する。
【0038】次いで、CPU71は、現在検出している異物の高さは一定高さ範囲内か否か判断する(S16)。一定高さ範囲とは、例えば、判定値A以下の高さ範囲であって、一般的な調理鍋の取手の高さを想定した範囲に設定するのがよい。なお、一定高さ範囲を、判定値A以下の高さ範囲と同一にしてもよい。異物の高さが一定高さ範囲よりも上であった場合(S16:NO)、検出した異物は取手96である可能性が低いので、CPU71はS11に戻って上記処理を繰り返す。
【0039】これに対し、異物として検出した取手96の高さがH3であった場合、取手96は一定高さ範囲内であるので(S16:YES)、CPU71は、例えばS15で異物を検出してから所定時間経過したか判断する(S17)。なお、CPU71はS12で異物を最初に検出したときから所定時間の計測を開始してもよい。所定時間経過するまで(S17:NO)、CPU71はS15に戻り、異物の高さを引き続き監視する。そして、異物の高さが一定高さ範囲内の状態で所定時間経過した場合(S17:YES)、異物は少なくとも所定時間の間、その位置に止まっていることから、その異物は何かに固定されたものと判断できる。
【0040】#4そこで、CPU71は、現在検出している異物を調理鍋95の取手96と判断し(S18)、図9(3)に示すように、取手96を検出した特定のセンサの判定値のみ、取手96の高さよりも低い判定値Bに変更する(S19)。これにより、コンロ1は検出した取手96を異物として判断しないので、使用者は、燃焼中の左バーナ4の火力を大きくすることができる。よって、コンロ1は使い勝手を向上できる。また、取手96を検出した特定のセンサ以外のセンサの判定値はAのままであるので、取手96の位置以外の領域において、他の異物が判定値A以下の高さ範囲内に進入した場合、左バーナ4の火力を瞬時に絞ることができる。これにより、コンロ1の安全性を確保できる。
【0041】一方、異物の高さが一定高さ範囲内の状態が所定時間継続しなかった場合(S17:NO)、CPU71はその異物を取手96とは判断せず、S15に戻って、処理を繰り返す。
【0042】ところで、異物を取手96と判断し(S18)、判定値をAからBに変更した後(S19)、図8に示すように、CPU71はセンサ31〜34、39から距離信号を再取得する(S21)。CPU71は、取得した距離信号に基づき、取手96と判断した異物の高さが、判定値Aよりも高くなったか否か判断する(S22)。取手96の高さが変わらなければ(S22:NO)、取手96は引き続きその位置に止まっているので、CPU71は図7のS11に戻り、処理を繰り返す。つまり、取手96を検出したセンサにおいては判定値Bの高さ範囲内で、それ以外のセンサについては判定値Aの高さ範囲内で異物の進入を検出する。
【0043】#2ここで、例えば、図9(4)に示すように、調理鍋95から取手96を取り外す等して、取手96が判定値Aよりもさらに高い安全性に問題が無い所まで移動した場合(S22:YES)、判定値Bのままの状態が継続するのは安全上好ましくない。そこで、CPU71は異物を取手96と判定した特定のセンサの判定値をBからAに戻す(S23)。これにより、コンロ1は、点火時に戻り、左バーナ4に対して判定値A以下の高さ範囲内に進入する異物を均一に検出できるので、安全性を向上できる。
【0044】そして、CPU71は、使用者が点火/消火スイッチ21にタッチして消火操作を行ったか判断する(S24)。消火操作が行われていない場合(S24:NO)、CPU71は図7のS11に戻り、処理を繰り返す。消火操作が行われた場合(S24:YES)、CPU71は左バーナ4を消火し(S25)、本処理を終了する。
【0045】#6以上説明したように、本実施形態のコンロ1は、左バーナ4と右バーナ5の前側に、複数のセンサ30を配列して備える。センサ30は、発光部41と受光部42を備える。発光部41は、赤外光を上方に向けて発光する。受光部42は、発光部41が発光して異物に反射した反射光を受光する。コンロ1のCPU71は、センサ30の受光部42が受光した反射光に基づき、天板3から所定高さ範囲内において異物が検出されたか判定する。所定高さ範囲内で異物が検出された場合、CPU71は、異物を検出したセンサ30に対応する左バーナ4又は右バーナ5の火力を絞って制限する。例えば、左バーナ4の火力を絞った後、CPU71は検出した異物が調理鍋95の取手96であるか判断する。検出した異物を取手96と判断した場合、CPU71は、異物を判定するときの所定高さ範囲の判定値について、異物を検出する前の判定値Aから、取手96よりも低い判定値Bに変更する。これにより、使用者は、取手96に関係なく、左バーナ4の火力を大きくすることができるので、使い勝手を向上できる。
【0046】上記説明において、図7のS13の処理を実行するCPU71は本発明の異物判定手段の一例である。S14の処理を実行するCPU71は本発明の火力制御手段の一例である。S15〜S18の処理を実行するCPU71は本発明の取手判断手段の一例である。判定値Aは本発明の第一閾値の一例、判定値Bは本発明の第二閾値の一例である。図8のS21、S22の処理を実行するCPU71は本発明の再判断手段の一例である。S23の処理を実行するCPU71は本発明の戻し手段の一例である。
◆ この文献の解決アプローチ
高さ閾値の測距で異物検知し火力を絞る
文献: 所定高さ範囲内で異物が検出された場合、CPU71は、異物を検出したセンサ30に対応する左バーナ4又は右バーナ5の火力を絞って制限する。
火のそばへの異物進入で火力を絞る安全側は同じで、取手を異物扱いしない閾値の補正は発案メモの「鍋以外のもの」の判別に使えるが、手の動きによる操作入力はない。
【0047】#7なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。例えば、図7に示す火力制御処理は、異物を調理鍋95の取手96と判定し、判定値をBに変更した後、取手96の高さが最初に検出したときの高さよりも高くなった場合、判定値をAに戻すが、例えば、消火するまでは判定値Bのままとし、再点火された場合に、判定値をAに戻すようにしてもよい。
【0048】図9、図10を参照し、火力制御処理の変形例を説明する。本変形例の火力制御処理は、図7に示す火力制御処理のS10〜S19の処理まで共通するので、それ以降の処理を中心に説明する。例えば、図10に示すように、燃焼中の左バーナ4において、CPU71は、調理鍋95の取手96を異物として検出し(S13:YES)、火力を瞬時に最小火力に絞った後(S14、図9(2)参照)、異物の高さを再度算出し、一定高さ範囲内の状態が所定時間継続した場合(S15、S16:YES、S17:YES)、検出した異物を取手96と判断する(S18)。さらに、CPU71は、取手96を検出したセンサに判定値について、当初の判定値Aから取手96の高さよりも低い判定値Bに変更する(S19、図9(3)参照)。
【0049】#3ここで、通常、左バーナ4の燃焼を停止させずに、調理鍋95を別の調理鍋に交換する機会は少ないと考えられる。よって、本変形例では、CPU71は、取手96を検出したセンサの判定値をBのままとし、使用者が点火/消火スイッチ21にタッチして消火操作を行ったか判断する(S41)。消火操作が行われていない場合(S41:NO)、CPU71は図7のS11に戻り、処理を繰り返す。消火操作が行われた場合(S41:YES)、CPU71は左バーナ4を消火し(S42)、本処理を終了する。そして、左バーナ4を消火後、左バーナ4を再点火した場合には、初期化処理(図7のS10)で、再び当初の初期値である判定値Aを設定するので、安全性を担保できる。なお、図7のS10の処理を実行するCPU71は本発明の再点火時戻し手段の一例である。
【0050】なお、本発明は上記変形例の他、さらに種々の変更が可能である。上記実施形態のコンロ1は、ビルトインコンロであるが、テーブルコンロであってもよい。また、コンロバーナの数は、上記実施形態では二つであるが、一つ、又は三つ以上であってもよい。また、グリルは省略してもよい。
【0051】天板3上における複数のセンサ30の配置、個数、場所についても、上記実施形態に限らず、自由に変更可能である。中央のセンサ39を省略してもよい。センサ30は赤外光を発光する赤外線センサであるが、異物を検出可能なセンサであればよい。
【0052】上記実施形態では、説明の便宜上、2つの判定値AとBで説明したが、さらに多くの判定値を設定してもよい。
【0053】上記実施形態では、左バーナ4における火力制御処理を説明したが、右バーナ5における火力制御処理も同様である。
【0054】上記実施形態では、火力の調整は、各コンロバーナに対応するガス供給機構50によって行うが、その構造については、上記実施形態以外の構造であってもよい。
【0055】1 コンロ 4 左バーナ 31〜39 センサ 41 発光部 42 受光部 71 CPU 95 調理鍋 96 取手 A、B 判定値
ヒントありガスコンロ
特開2020-016415 / 出願人: 株式会社パロマ / 発明者: 光藤 公一、三浦 晃裕、榎本 浩之 / 出願日: 2018-07-27 / 公開日: 2020-01-30 / 検索14位 / 異物検知で火力を絞る派
アプローチ: 光センサ異物検知で瞬間低減・緩やか復帰 複数の光センサで燃焼中バーナ近傍への異物(身体の一部)進入を検出すると火力を瞬間的に弱め、異物がなくなれば緩やかに元の火力へ戻す。二系統のガス調節機構を使い分ける。
▸ 示唆: 監視ゾーンに進入したら即座に火力を落とす部分は発案メモと一致し、復帰を緩やかにする工夫は付加できるが、操作ゾーンのジェスチャーによる火力指示は含まない。
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【0001】本発明は、ガスコンロに関する。
【0002】従来、五徳上において調理鍋の有無を検出する鍋センサを備え、当該鍋センサが調理鍋を検出しない場合には、安全面から自動で火力を小さくできるコンロが知られている(例えば、特許文献1参照)。このコンロには、ガス量を調節してバーナの火力を制御できるガス調節機構が設けられる。このガス調節機構は、ガス供給管、分岐配管、電磁弁を備える。分岐配管の一端部は、ガス供給管の分岐部に接続され、分岐配管の他端部は、ガス供給管の合流部に接続される。電磁弁は、ガス供給管の分岐部と合流部の間に設けられる。電磁弁は、ガス流量調整用キープソレノイドバルブである。このようなガス調節機構では、電磁弁を開閉することによって、バーナに流れるガス流量を強火力と弱火力の2段階で瞬間的に調節できる。
【0003】また、ニードル弁の開度位置をモータで移動することによって、バーナに流れるガス流量を連続的に調節できるガス調節機構も知られている(例えば、特許文献2参照)。このようなガス調節機構を用いることによって、前者のガス調節機構に比べ、バーナの火力を緩やかに変化させることができる。
【0004】特開2013−234807号公報 特開2015−36593号公報
【0005】特許文献1に記載のコンロにおいて、火力を自動で小さくした後に、鍋センサが調理鍋を検出した場合、火力を瞬間的に切り替えるので、調理鍋を検出して、火力を元の火力に戻すときに、急激に火が大きくなるという問題点があった。そこで、特許文献2に記載のガス調節機構を適用した場合、火力を緩やかに切り替えることから、鍋センサが調理鍋を検出しない場合に、火力を自動で小さくするときに時間がかかってしまうという問題点があった。
【0006】本発明の目的は、ガスコンロの状態に応じて、火力を瞬間的に変化させたり、緩やかに変化させることができるガスコンロを提供することである。
【0007】請求項1のガスコンロは、バーナと、前記バーナに供給するガス流量を調節するガス調節機構と、前記ガス調節機構の動作を制御する制御部とを備えたガスコンロであって、前記ガスコンロの状態を検出する検出部を備え、前記ガス調節機構は、前記ガス流量を瞬間的に変化させる第一ガス調節機構と、前記ガス流量を前記第一ガス調節機構よりも緩やかに変化させる第二ガス調節機構とを備え、前記制御部は、前記検出部の検出結果に基づき、前記第一ガス調節機構、及び前記第二ガス調節機構を制御することを特徴とする。
【0008】請求項2のガスコンロの前記検出部は、送信部と受信部を有し、前記送信部から送信される検出波を前記受信部で受信することによって、前記バーナから所定範囲内における異物の有無を検出するセンサを備え、前記制御部は、前記センサによって異物が検出された場合、前記第一ガス調節機構の動作を制御し、前記ガス流量を最少流量に瞬間的に低減させ、前記センサによって異物が検出されない場合、前記第二ガス調節機構の動作を制御し、前記ガス流量を緩やかに変化させるとよい。
【0009】請求項3のガスコンロの前記検出部は、前記検出部は、五徳上において調理鍋の有無を検出する鍋センサを更に備え、前記制御部は、前記センサによって前記異物が検出された場合、若しくは前記鍋センサによって前記調理鍋が検出されない場合に、前記第一ガス調節機構の動作を制御することによって、前記ガス流量を前記最少流量に瞬間的に低減させ、前記センサによって前記異物が検出されず、且つ前記鍋センサによって前記調理鍋が検出された場合に、前記第二ガス調節機構の動作を制御することによって、前記ガス流量を緩やかに変化させるとよい。なお、「調理鍋」とは、加熱調理を行う為の調理器具を意味し、鍋、フライパン等の種々の調理器具を含む概念である。
【0010】請求項4のガスコンロの前記検出部は、五徳上において調理鍋の有無を検出する鍋センサを備え、前記制御部は、前記鍋センサによって前記調理鍋が検出されない場合に、前記第一ガス調節機構の動作を制御することによって、前記ガス流量を最少流量に瞬間的に低減させ、前記鍋センサによって前記調理鍋が検出された場合に、前記第二ガス調節機構の動作を制御することによって、前記ガス流量を緩やかに変化させるとよい。なお、「最少流量」とは、ガス流量の調整可能範囲において予め設定される最少の流量を意味する。
【0011】請求項5のガスコンロは、前記制御部によって、前記第一ガス調節機構の動作が制御され、前記ガス流量が前記最少流量に瞬間的に低減された後、若しくは低減されたと同時に、前記第二ガス調節機構においても前記ガス流量を前記最少流量に低減する低減制御部と、前記低減制御部によって前記ガス流量が前記最少流量に低減された後に、前記鍋センサによって前記調理鍋が検出され、且つ前記センサによって前記異物が検出されなかった場合に、前記第一ガス調節機構において前記ガス流量を瞬間的に元のガス流量に戻すと同時に、前記第二ガス調節機構においても前記ガス流量を緩やかに前記元のガス流量に戻す復帰制御部とを備えるとよい。
【0012】請求項6のガスコンロの前記第一ガス調節機構は、前記バーナに供給するガスが流れるガス供給管と、前記ガス供給管に設けられた分岐部と、前記分岐部から分岐し、前記ガスの一部が分流されるバイパス管と、前記ガス供給管の前記分岐部よりも前記ガスが流れる方向の下流側に設けられ、前記バイパス管の下流側端部と接続し、前記ガスが合流する合流部と、前記ガス供給管の前記分岐部と前記合流部の間に設けられ、前記ガス流量を最少流量に制限する制限部と、前記バイパス管に設けられ、当該バイパス管の流路を開閉する電磁弁とを備えるとよい。
【0013】請求項7のガスコンロの前記第二ガス調節機構は、前記バーナに供給するガスが流れるガス流路内を移動することにより、前記ガス流路の流路面積を増減するニードル弁と、前記ニードル弁の移動を制御するモータとを備えるとよい。
【0014】#8請求項1のガスコンロによれば、検出部が検出したガスコンロの状態に応じて、火力を瞬間的に変化させたり、緩やかに変化させることができる。
【0015】請求項2のガスコンロによれば、バーナから所定範囲内において、例えば使用者の袖が異物として検出された場合は危険であるので、第一ガス調節機構を用いることで、バーナの火力を瞬間的に弱めることができる。一方、バーナから所定範囲内において、異物が検出されなければ安全であるので、第二ガス調節機構を用いることで、バーナの火力を緩やかに変化させることができる。よって、例えば、バーナを弱火力から強火力に戻す場合、火力は緩やかに大きくなるので、安全である。このように、ガスコンロにおいては、バーナから所定範囲内における異物の有無に応じて、ガス流量を瞬間的に変化させるか、緩やかに変化させるかを自動で制御するので、安全性を向上できる。
【0016】請求項3のガスコンロによれば、センサによって異物が検出された場合、若しくは鍋センサによって調理鍋が検出されない場合、第一ガス調節機構を用いることで、バーナの火力を瞬間的に弱めることができる。一方、バーナから所定範囲内において異物が検出されず、且つ五徳上に調理鍋が載置されている場合は安全であるので、第二ガス調節機構を用いることで、バーナの火力を緩やかに変化させることができる。これにより、調理鍋を用いた調理中においては、バーナの火力を緩やかに変化させることができるので、更に安全性を向上できる。このように、ガス流量を瞬間的に変化させるか、緩やかに変化させるかについて、バーナの所定範囲内における異物の有無に加え、五徳上における調理鍋の有無を判断に加えることで、より安全性の高いガスコンロを提供できる。
【0017】請求項4のガスコンロによれば、五徳上に調理鍋が載置されていない状態で、仮に強火力でバーナが燃焼していると危険であるので、第一ガス調節機構を用いることで、バーナ火力を速やかに弱めることができるので、安全性を向上できる。一方、五徳上に鍋が載置されている場合は、第二ガス調節機構を用いることで、バーナ火力を緩やかに変化させることができるので、更に安全性を向上できる。
【0018】請求項5のガスコンロによれば、第一ガス調節機構の動作を制御することによって、ガス流量が最少流量に瞬間的に低減された後に、第二ガス調節機構においてもガス流量を最少流量に低減する。その後、鍋センサによって調理鍋が検出され、且つセンサによって異物が検出されなかった場合、ガスコンロは安全な状態となったので、第一ガス調節機構においてガス流量を瞬間的に元のガス流量に戻すと同時に、第二ガス調節機構においてもガス流量を緩やかに元のガス流量に戻す。このとき、バーナに供給されるガス流量は、第二ガス調節機構によって調節されるガス流量の変化に制限されるので、バーナ火力は緩やかに元の火力に戻される。よって、ガスコンロは安全性を更に向上できる。
【0019】請求項6のガスコンロによれば、第一ガス調節機構は、バイパス管の電磁弁を閉じることにより、ガス供給管に流れるガス流量を最少流量に瞬間的に低減できるので、バーナ火力を瞬間的に弱めることができる。
【0020】請求項7のガスコンロによれば、第二ガス調節機構は、モータを駆動し、ニードル弁を移動させることによって、ガス流路に流れるガス流量を緩やかに変化できるので、バーナ火力を緩やかに変化させることができる。
【0021】コンロ1の斜視図である。 ガス供給機構50の構成を示す図である。 コンロ1の電気的構成を示すブロック図である。 火力制御処理のフローチャートである。 火力制御処理のタイミングチャートである。 火力制御処理(第一変形例)のフローチャートである。 火力制御処理(第二変形例)のフローチャートである。
【0022】以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
【0023】図1〜図3を参照し、コンロ1の構造を説明する。図1に示すように、コンロ1は、ビルトインコンロである。コンロ1は筐体2と天板3を備える。天板3の右側には右バーナ4、左側には左バーナ5が設けられる。右バーナ4の周囲には、五徳14が設けられ、左バーナ5の周囲には、五徳15が設置される。右バーナ4の上部中央、及び左バーナ5の上部中央には、略逆有底円筒状のセンサ組立20が上下方向に出退可能に夫々設けられ、図示外のバネで常時上方に付勢される。センサ組立20は、五徳14,15上に載置される調理鍋(図示略)の鍋底に当接して下方に押し下げられる。
【0024】センサ組立20には、鍋センサ21とサーミスタ22(図3参照)が設けられる。鍋センサ21は、五徳14,15上に調理鍋が載置されたことを検出し、例えば、五徳14,15上に調理鍋が載置されていない状態ではオフ、五徳14,15上に調理鍋が載置され、センサ組立20が鍋底に押し下げられた状態ではオンする。サーミスタ22は、センサ組立20の上端部に接触する調理鍋(図示略)の鍋底温度を検出する。右バーナ4及び左バーナ5の夫々の近傍には、失火を検出する為の熱電対23(図2,図3参照)、点火する為のイグナイタ24(図2,図3参照)が設けられる。天板3の後方部には、コンロ1内に設置されたグリル庫(図示略)の排気口7が設けられる。
【0025】#1天板3の後方部を除く部分は、ガラス板で形成される。天板3の上面において、右バーナ4及び左バーナ5の夫々の前側と左右両側を平面視略円弧状に取り囲むようにして、複数の窓部が設けられる。また、天板3の前側部の左右方向中央部にも、一つの窓部が設けられる。各窓部は矩形状に形成された透明な領域であり、上方から見た場合に天板3下方を透過する。各窓部の下方には、光センサ40が夫々配置される。光センサ40は、送信部から送信した検出波が異物で反射した反射波を受信部で受信し、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する一般的な測距センサである。光センサ40は、対応する窓部の上方に異物(例えば、使用者の身体の一部等)が侵入した場合、その異物で反射した反射波を、窓部を介して受信部で受信し、異物までの距離を測定する。光センサ40は、測定した異物までの距離を距離信号として、後述する光センサ入力回路86(図3参照)に向けて出力する。後述する制御回路70のCPU71は受信した距離信号に基づき、異物の有無を判定する。
【0026】コンロ1の前面の中央には、グリル扉8が設けられる。グリル扉8は手前側に移動可能に支持され、コンロ1内部に設けられるグリル庫(図示略)の前側の開口部を開閉する。グリル庫内には、グリルバーナ(図示略)が設けられる。グリルバーナの近傍にも、熱電対とイグナイタ(図示略)が設けられる。グリル扉8の右側の領域には、右側から左側に向かって順に、正面視円形状の操作ボタン11,12が横一列に並んで設けられる。操作ボタン11の右上には、電源ボタン25が設けられる。グリル扉8の左側の領域には、操作ボタン11,12と同一高さ位置に、同一円形状の操作ボタン13が設けられる。
【0027】操作ボタン11は右バーナ4、操作ボタン12はグリルバーナ、操作ボタン13は左バーナ5を、点火及び消火する為に押し込まれる。操作ボタン11〜13は、対応するバーナの消火時、コンロ1の前面とほぼ面一の状態である(図1参照)。点火の為に押し込まれると、後述するCPU71によって、対応するバーナへの点火処理が実行され、公知のプッシュ・プッシュ機構(図示略)によって、操作ボタン11〜13は、コンロ1前面から前方に向けて略円柱状に突出し、該突出した状態で回動操作が可能となる。操作ボタン11〜13には回転センサ19(図3参照)が夫々設けられる。回転センサ19は、対応する操作ボタン11〜13の回転方向と回転角度を検出し、該検出信号を制御回路70に入力する。操作ボタン11〜13を回動操作すると、制御回路70は、回動操作量に応じたガス量になるように、対応するバーナへのガス供給量を調節する。
【0028】コンロ1の内部には、三つのガス供給機構が設けられる。三つのガス供給機構は、対応する右バーナ4、左バーナ5、及びグリルバーナへのガス供給量を調節する。
【0029】図2を参照し、右バーナ4のガス供給機構50の構成を説明する。なお、左バーナ5及びグリルバーナのガス供給機構は、右バーナ4のガス供給機構50と同様の構成であるので、説明を省略する。ガス供給機構50は、ガスが流れる方向の上流側から順に、ガス供給管51、バルブ機構部52、ガス調節機構53、制御モータ54、ガス供給管55、ガス調節機構56等を備える。ガス供給管51は、コンロ1の外部から供給されるガスを受け入れる。ガス供給管51の上流側の一端部には、元ガス電磁弁511が設けられる。バルブ機構部52は、ガス供給管51の下流側の一端部に接続される。バルブ機構部52は内部にガス流路を備え、該ガス流路において、ガスが流れる方向の上流側から順に、セーフティバルブ521とメインバルブ522を備える。
【0030】ガス調節機構53は、バルブ機構部52の下流側に接続され、ガス流路531とニードル弁532を備える。ガス流路531は、バルブ機構部52のガス流路に接続される。ニードル弁532は、ガス流路531の出口付近に移動可能に設けられ、弁の開度が連続的に調節されることで、ガス流路531を流れるガス量を連続的に調節可能である。制御モータ54は、セーフティバルブ521、メインバルブ522、ニードル弁532の駆動源であり、制御回路70のCPU71によって制御される。制御モータ54の出力軸には、角度検出センサ541と、原点用マイクロスイッチ542が設けられる。角度検出センサ541は、制御モータ54の出力軸の回転角度を検出する。原点用マイクロスイッチ542は、制御モータ54の原点検出用のマイクロスイッチである。
【0031】ガス供給管55は、ガス流路531の出口に接続され、右バーナ4に向けて延設される。ガス供給管55の下流側の一端部には、ノズル551が設けられる。ノズル551は、右バーナ4のバーナ本体400に設けられたガス流入部401に対向配置される。
【0032】ガス調節機構56は、ガス供給管55の途中に設けられ、バイパス管561、電磁弁562、弱用バイパスニードル563等を備える。バイパス管561の一端部は、ガス供給管55の途中に設けられた分岐部61に接続され、他端部は、分岐部61の下流側に設けられた合流部62に接続される。これにより、ガス供給管55を流れるガスの一部は、分岐部61からバイパス管561に流れ、合流部62においてガス供給管55を流れるガスと合流する。電磁弁562は、バイパス管561に設けられる。弱用バイパスニードル563は、ガス供給管55の分岐部61と合流部62の間に設けられ、ガス供給管55の流路面積を狭めることによって、ガス流量を最少流量に調節する。なお、「最少流量」とは、ガス流量の調整可能範囲において予め設定される最少の流量を意味し、例えば、右バーナ4が失火しない程度に最弱な安全火力(例えば、とろ火)となるように最少流量を設定するとよい。
【0033】ガス供給機構50の動作を説明する。操作ボタン11が筐体2の前面と面一になる初期位置にあるとき、セーフティバルブ521、メインバルブ522は、機械的に閉じられた状態である。一方、ニードル弁532と電磁弁562は、開放側に維持された状態である。使用者が初期位置にある操作ボタン11を後方に押し込むと、元ガス電磁弁511が開き、制御モータ54に通電される。制御モータ54が駆動することにより、セーフティバルブ521とメインバルブ522が押し込まれ、ガス流路が開放される。ガスは、バルブ機構部52のガス流路からガス調節機構53のガス流路531を流れ、ガス供給管55に流れる。ガスは、ガス供給管55のノズル551から噴出する。噴出されたガスは、周囲の空気を巻き込みながら、ガス流入部401からバーナ本体400内に流入し、空気と混合される。空気と混合された混合ガスは、右バーナ4の炎孔部に供給される。制御モータ54の駆動と同時にイグナイタ24が作動し、炎孔部から噴出されるガスに点火される。そして、操作ボタン11から手を離すと、図示外のプッシュ・プッシュ機構によって、操作ボタン11は手前方向に押し出され、筐体2の前面から手前側に突出する位置で保持される。このようにして、右バーナ4は燃焼状態になる。
【0034】#2使用者によって操作される操作ボタン11の回転方向と回転角度に応じて、コンロ1は、制御モータ54を正逆方向に回転する。制御モータ54の回転軸の動力は、ギア機構543によって、ニードル弁532の開度を調節する動力に変換される。なお、ギア機構43は、ギアやカム等を備える動力伝達機構であって、例えば、特開2015−36593号公報に記載の機構を適用するとよい。ガス調節機構53は、制御モータ54を制御し、ニードル弁532の開度を連続的に調節することによって、右バーナ4の火力を連続的且つ緩やかに調節可能である。
【0035】なお、ガス調節機構53におけるニードル弁532の開度が操作ボタン11の操作によって調節された調節開度であって、ガス調節機構56の電磁弁562が開状態であるとき、ガス調節機構53,56で統合して調節されるガス流量に対応するバーナ火力は、操作ボタン11の操作によって設定される設定火力である(図5参照)。
【0036】ここで、異物検出時と鍋非検出時におけるガス供給機構50の動作を説明する。本実施形態では、複数の光センサ40を用いて、燃焼状態のバーナの近傍において異物(例えば、使用者の身体の一部)の侵入を検出した場合、燃焼状態のバーナの火力を瞬間的に弱める制御を行う。これに加え、センサ組立20の鍋センサ21を用いて、燃焼状態のバーナにおいて対応する五徳14,15上に調理鍋を検出しない場合も、燃焼状態のバーナの火力を瞬間的に弱める制御を行う。
◆ この文献の解決アプローチ
光センサ異物検知で瞬間低減・緩やか復帰
文献: 本実施形態では、複数の光センサ40を用いて、燃焼状態のバーナの近傍において異物(例えば、使用者の身体の一部)の侵入を検出した場合、燃焼状態のバーナの火力を瞬間的に弱める制御を行う。
監視ゾーンに進入したら即座に火力を落とす部分は発案メモと一致し、復帰を緩やかにする工夫は付加できるが、操作ゾーンのジェスチャーによる火力指示は含まない。
【0037】例えば、燃焼状態の右バーナ4の火力を瞬間的に弱める為に、コンロ1は、ガス調節機構56の電磁弁562を閉じる。これにより、バイパス管561が瞬間的に遮断されるので、ガス供給管55から右バーナ4に向けて流れるガス流量は、弱用バイパスニードル563によって、最少流量に調節される。よって、燃焼状態の右バーナ4の火力は瞬間的に弱火力に調節される。
【0038】そして、使用者は、燃焼状態の右バーナ4を消火させる為、手前側に突出する操作ボタン11をコンロ1内部に押し込むと、コンロ1は、制御モータ54を逆回転させる。これにより、バルブ機構部52のセーフティバルブ521とメインバルブ522は逆向きに駆動され、元ガス電磁弁511が閉じられ、ガス流路が閉じられる。こうして、対応する右バーナ4へのガスの供給が遮断されて消火される。このとき、操作ボタン11はプッシュ・プッシュ機構によって、筐体2の前面と面一になる初期位置に戻される。
【0039】図3を参照し、コンロ1の電気的構成を説明する。コンロ1は、制御回路70を備える。制御回路70は、CPU71、ROM72、RAM73、不揮発性メモリ74等を備える。CPU71は、コンロ1の各種動作を統括制御する。ROM72は、例えば、火力制御プログラムを含む各種プログラム等を記憶する。火力制御プログラムは、後述する火力制御処理(図4参照)を実行するものである。RAM73は、弱火力フラグ情報を含む各種情報を一時的に記憶する。弱火力フラグ情報とは、後述する火力制御処理(図4参照)において、燃焼状態のバーナを強制的に弱火力に制御するかしないかを設定する為の弱火力フラグの情報であって、弱火力に制御する場合は1、それ以外は0に設定される。不揮発性メモリ74は、バーナ火力情報を含む各種情報等を記憶する。バーナ火力情報とは、制御モータ54の出力軸の回転角度とバーナ火力とを対応づけた情報である。
【0040】制御回路70には、電源回路81、サーミスタ入力回路82、熱電対入力回路83、イグナイタ回路84、操作パネル27、鍋センサ入力回路85、光センサ入力回路86、ブザー回路87、モータ回路90、電磁弁回路91、センサ入力回路92等が電気的に各々接続されている。使用者によって電源ボタン25が押下されると、電源回路81は、電源26から供給される交流(例えば100V)を直流(例えば5V)に降圧して整流し、各種回路に電力を供給する。故にコンロ1の電源はオンする。使用者によって電源ボタン25が再押下されると、電源回路81は、各種回路への電力供給を遮断する。故にコンロ1の電源はオフする。
【0041】サーミスタ入力回路82は、右バーナ4、及び左バーナ5に設けられたセンサ組立20に格納するサーミスタ22からの検出信号を、制御回路70に入力する。熱電対入力回路83は、熱電対23からの検出値(熱起電力に対応する信号)を、制御回路70に入力する。イグナイタ回路84は、CPU71からの制御信号に基づき、対応するバーナのイグナイタ24を駆動する。操作パネル27は、コンロ1の前面パネルの右下部分に収容され、該部分を押し込むことによって手前側に引き出される。操作パネル27は、使用者によるタイマ設定、調理メニューに応じた火力制御の選択等の入力等を受け付け、該入力信号を制御回路70に入力する。
【0042】鍋センサ入力回路85は、鍋センサ21からの検出信号を制御回路70に入力する。光センサ入力回路86は、光センサ40からの距離信号を制御回路70に入力する。ブザー回路87は、CPU71の制御信号に基づき、圧電ブザー77を駆動する。モータ回路90は、CPU71からの制御信号に基づき、制御モータ54の駆動を制御する。電磁弁回路91は、CPU71からの制御信号に基づき、電磁弁562の開閉を制御する。センサ入力回路92は、回転センサ19、及び角度検出センサ541からの各検出信号を、制御回路70に入力する。CPU71は、回転センサ19からの検出信号に基づき、操作ボタン11〜13の回転方向と回転角度に対応するように、制御モータ54の出力軸を回転させ、ニードル弁532を駆動させる。これにより、ガス流路を流れるガス量が調節され、対応するバーナ火力が緩やかに調節される。
【0043】#9CPU71は、角度検出センサ541からの検出信号に基づき、制御モータ54の出力軸の回転角度を認識する。CPU71は認識した制御モータ54の出力軸の回転角度と、バーナ火力情報とに基づき、対応するバーナ火力を特定できる。なお、コンロ1は、外部装置と無線又は有線で通信可能な通信部を備えてもよい。その場合、コンロ1は通信部を介して、外部装置から種々のプログラムやデータを受け取ることができ、例えば、制御内容を更新できる。
【0044】図4,図5を参照し、火力制御処理を説明する。例えば、使用者が右バーナ4で調理を行う場合、鍋等の調理容器を五徳14上に載置し、操作ボタン11を押し込む。すると、ガス供給機構50の上記動作によって、右バーナ4にガスが供給され、図5に示すt0タイミングで、イグナイタ24によって点火される。このときのニードル弁532は最大開度に維持された状態であり、電磁弁562も開放側に維持された状態である。よって、右バーナ4の火力は、予め設定した設定火力となる。右バーナ4の炎孔部に形成された火炎は、熱電対23によって検出される。右バーナ4の火炎が検出されると、CPU71は、ROM72から火力制御プログラムを読出し、本処理を実行する。
【0045】CPU71は初期処理を実行する(S1)。初期処理では、RAM73に記憶する弱火力フラグを0に初期化する。次いで、CPU71は、点火されたバーナに対応する光センサ40の電源をオンする(S2)。例えば、右バーナ4が点火された場合、CPU71は、右バーナ4の前方に位置する5つの光センサ40と、天板3の前側部の左右方向中央部に位置する1つの光センサ40の電源をオンする。
【0046】CPU71は、t1タイミングで、異物検出処理を開始する(S3)。異物検出処理において、CPU71は、右バーナ4に対応する6つの光センサ40から距離信号(測定電圧値)を取得する。CPU71は、例えば所定回数(例えば4回)、各光センサ40から距離信号を夫々取得する。取得した所定数の距離の平均値を算出し、各光センサ40において異物までの距離を夫々特定する。CPU71は、t2タイミングで、各光センサ40において特定した距離に基づき、右バーナ4から所定範囲内において、異物が有るか否か判断する(S4)。例えば、或る光センサ40において特定した距離が所定距離よりも大きい場合、CPU71は、その光センサ40の上方であって、右バーナ4から所定範囲内において異物無しと判断する。一方、特定した距離が所定距離以下の場合、CPU71は、その光センサ40の上方であって、右バーナ4から所定範囲内において異物有りと判断する。なお、t1〜t2の間の時間P1は、異物有無の判断にかかる待ち時間である。 −異物検出時−
【0047】異物有りと判断した場合(S4:NO)、燃焼状態の右バーナ4の近傍に、使用者の身体の一部が侵入しているので、右バーナ4の火力を速やかに弱める必要がある。そこで、CPU71は、弱火力フラグが1か否か判断する(S6)。弱火力フラグはS1の処理で0に初期化されているので(S6:NO)、右バーナ4の火力は設定火力である。よって、CPU71は、t2タイミングで、ガス調節機構56の電磁弁562を閉じる(S7)。これにより、バイパス管561が瞬間的に遮断されるので、ガス供給管55を流れるガス流量は、弱用バイパスニードル563によって、最少流量に瞬間的に調節される。よって、燃焼状態の右バーナ4の火力は瞬間的に弱火力(安全火力)に調節される。
【0048】そして、CPU71は、電磁弁562を閉じるt2タイミングと同時に、制御モータ54の現在の回転角度を取得して記憶すると共に(S8)、制御モータ54を駆動し、ニードル弁532を最小開度に調節する(S9)。
【0049】#10図5に示すように、ニードル弁532は、制御モータ54によって調節開度から最小開度に向けて連続的に作動するので、ガス調節機構53におけるガス流量は緩やかに変更される。しかしながら、t2タイミングでは、制御モータ54の駆動と同時に、電磁弁562を閉じるので、右バーナ4に供給されるガス流量は、弱用バイパスニードル563を通過するガス流量が律速となる。これにより、CPU71は、燃焼状態の右バーナ4の火力を、ニードル弁532によるガス流量の調節に影響されることなく、瞬間的に弱火力(安全火力)に調節できる。よって、コンロ1は、燃焼状態にある右バーナ4の近傍において異物が検出された時において、右バーナ4を瞬間的に弱火力に変更できるので、安全性を向上できる。
【0050】そして、CPU71は異物報知を行う(S10)。CPU71は、例えばスピーカ(図示略)から「異物が検出されました。」という音声を出力して報知するとよい。これと併せ、又は別の方法として、例えば操作パネル27において、表示部(図示略)に、異物を検出したことを示すメッセージ、マーク等を表示してもよく、LED等の発光部を点滅又は点灯させてもよい。また、スピーカからブザー音を出力してもよい。これにより、使用者は、例えば燃焼中の右バーナ4に近付いたことによって、右バーナ4が強制的に弱火力に制御されたことを認識できる。そして、CPU71は弱火力フラグを1に設定し(S11)、S3に戻って処理を繰り返す。
【0051】そして、CPU71は、右バーナ4が弱火力に制御された状態で、異物検出処理を再度実行する(S3)。先の状態と変わらず、異物有りと判断した場合(S4:YES)、弱火力フラグは1であるので(S6:YES)、右バーナ4は弱火力の状態のままで、CPU71はS3に戻って処理を繰り返す。
【0052】−異物検出後に異物非検出時− 図5に示すように、t2タイミングで、右バーナ4を強制的に弱火力に制御した後、t4タイミングで異物検出処理を再度実行し、異物無しと判断した場合(S4:NO)、CPU71は、弱火力フラグが1か否か判断する(S5)。右バーナ4は強制的に弱火力に制御された状態であるので、弱火力フラグは1である(S5:YES)。そこで、CPU71はt5タイミングで、電磁弁562を開き(S12)、それと同時に、RAM73に記憶した制御モータ54の元の回転角度(弱火力に制御する前の回転角度)を読出し、制御モータ54の回転角度を元の回転角度に復帰させるように、制御モータ54を作動させる(S13)。なお、t4〜t5の間の時間P2は、異物有無の判断にかかる待ち時間である。
【0053】#7ここで、ガス調節機構56においては、電磁弁562を開くことによって、ガス流量は瞬間的に元に戻るが、ガス調節機構53においては、ニードル弁532が、制御モータ54によって最小開度から元の開度に向けて緩やかに作動するので、ガス調節機構53におけるガス流量は緩やかに調節される。このとき、右バーナ4に供給されるガス流量は、ニードル弁532を通過するガス流量が律速となるので、右バーナ4の火力はt5からt6にかけて緩やかに元火力に復帰する。これにより、右バーナ4の火力が突如大きくなることがないので、使用者を驚かせることがなく、右バーナ4を安全に元火力に復帰させることができる。よって、CPU71は、強制的に弱火力に制御された右バーナ4の火力を、電磁弁562によるガス流量の調節に影響されることなく、緩やかに元火力(設定火力)に復帰させることができるので、安全性を向上できる。
【0054】−異物非検出で鍋検出時− CPU71は異物検出処理の結果、異物無しと判断し(S4:NO)、さらに弱火力フラグが0の場合(S5:NO)、右バーナ4の火力は設定火力であるので、右バーナ4の五徳14上に調理鍋が載置されているか否か判断する(S14)。CPU71は右バーナ4の鍋センサ21の出力結果に基づき、調理鍋が載置されていると判断した場合(S14:YES)、弱火力フラグが1か否か判断する(S15)。弱火力フラグが0の場合(S15:NO)、右バーナ4の火力は設定火力であるので、CPU71は、右バーナ4について現在の火力で燃焼制御を実行する。
【0055】#5次いで、CPU71は火力変更の操作があったか否か判断する(S24)。火力変更の操作は、燃焼状態の右バーナ4に対応する操作ボタン11の回転操作を検出することで判断する。CPU71は、回転センサ19からの検出信号に基づき、操作ボタン11の回転操作を検出しない場合(S24:NO)、S3に戻り、上記処理を繰り返す。一方、操作ボタン11の回転操作を検出した場合(S24:YES)、操作ボタン11の回転方向と回転角度に対応するように、制御モータ54の出力軸を回転させ、ニードル弁532を駆動させる(S25)。これにより、ガス流路を流れるガス量が調節され、対応するバーナの火力が連続的且つ緩やかに調節される。CPU71はS3に戻り、上記処理を繰り返す。
【0056】−異物非検出で鍋非検出時− CPU71は、右バーナ4の鍋センサ21の出力結果に基づき、五徳14上に調理鍋が載置されていないと判断した場合(S14:NO)、CPU71は弱火力フラグが1か否か判断する(S16)。弱火力フラグが0の場合(S16:NO)、右バーナ4は設定火力であるので、右バーナ4の火力を速やかに弱める必要がある。そこで、CPU71は、異物検出時と同様に、ガス調節機構56の電磁弁562を閉じる(S17)。これにより、バイパス管561が瞬間的に遮断されるので、ガス供給管55を流れるガス流量は、弱用バイパスニードル563によって、最少流量に調節される。よって、燃焼状態の右バーナ4の火力は瞬間的に弱火力(安全火力)に調節される。
【0057】そして、CPU71は、電磁弁562を閉じるのと同時に、制御モータ54の現在の回転角度を取得して記憶すると共に(S18)、制御モータ54を駆動し、ニードル弁532を最小開度に調節する(S19)。異物検出時と同様に、ニードル弁532は、制御モータ54によって最大開度から最小開度に向けて緩やかに作動するので、ガス調節機構53におけるガス流量は緩やかに変更される。しかしながら、制御モータ54の駆動と同時に、電磁弁562を閉じるので、右バーナ4に供給されるガス流量は、弱用バイパスニードル563を通過するガス流量が律速となる。これにより、CPU71は、燃焼状態の右バーナ4の火力を、ニードル弁532によるガス流量の調節に影響されることなく、瞬間的に弱火力(安全火力)に調節できる。よって、コンロ1は、燃焼状態の右バーナ4の五徳14上に調理鍋が検出されない時において、右バーナ4を瞬間的に弱火力に調節できるので、安全性を向上できる。
【0058】そして、CPU71は鍋無報知を行う(S20)。CPU71は、例えばスピーカ(図示略)から「鍋が載置されていません。」という音声を出力して報知するとよい。これと併せ、又は別の方法として、例えば操作パネル27において、表示部(図示略)に、調理鍋が載置されていないことを示すメッセージ、マーク等を表示してもよく、LED等の発光部を点滅又は点灯させてもよい。また、スピーカからブザー音を出力してもよい。これにより、使用者は、燃焼状態の右バーナ4の五徳14上に調理鍋が載置されていないことによって、右バーナ4が強制的に弱火力に制御されたことを認識できる。そして、CPU71は弱火力フラグを1に設定し(S21)、S3に戻って処理を繰り返す。
【0059】CPU71は、右バーナ4が弱火力に制御された状態で、異物検出処理を再度実行する(S3)。そして、先の状態と変わらず、調理鍋が載置されていないと判断した場合(S4:NO、S5:NO、S14:NO)、弱火力フラグは1であるので(S16:YES)、右バーナ4は弱火力の状態のままで、CPU71はS3に戻って処理を繰り返す。
【0060】−鍋非検出後に鍋検出時− 五徳14上に調理鍋が載置されていないことによって、右バーナ4を強制的に弱火力に制御した後に、調理鍋が載置された場合(S14:YES)、右バーナ4は強制的に弱火力に制御された状態であるので、弱火力フラグは1である(S5:YES)。そこで、CPU71は、電磁弁562を開き(S22)、それと同時に、RAM73に記憶した制御モータ54の元の回転角度(弱火力に制御する前の回転角度)を読出し、制御モータ54の回転角度を元の回転角度に復帰させるように、制御モータ54を作動させる(S23)。
【0061】ここで、上記の異物検出後に異物非検出時と同様に、ガス調節機構56においては、電磁弁562を開くことによって、ガス流量は瞬間的に元に戻るが、ガス調節機構53においては、ニードル弁532が、制御モータ54によって最小開度から元の開度に向けて緩やかに作動するので、ガス調節機構53におけるガス流量は緩やかに調節される。このとき、右バーナ4に供給されるガス流量は、ニードル弁532を通過するガス流量が律速となるので、右バーナ4の火力は緩やかに元火力に復帰する。これにより、右バーナ4の火力が突如大きくなることがないので、使用者を驚かせることがなく、右バーナ4を安全に元火力に復帰させることができる。よって、CPU71は、強制的に弱火力に制御された右バーナ4の火力を、電磁弁562によるガス流量の調節に影響されることなく、緩やかに元火力(設定火力)に復帰させることができるので、安全性を向上できる。
【0062】なお、操作ボタン11が再度押し込まれ、右バーナ4の消火操作があった場合、CPU71は本処理を強制的に終了する。
【0063】以上説明したように、本実施形態のコンロ1は、右バーナ4、ガス供給機構50、制御回路70等を備える。ガス供給機構50は、右バーナ4に供給するガス流量を調節する。制御回路70のCPU71は、ガス供給機構50の動作を制御する。コンロ1は、光センサ40と鍋センサ21を備える。光センサ40は、コンロ1に対して異物の侵入を検出する。鍋センサ21は、五徳14上の調理鍋を検出する。コンロ1は、光センサ40と鍋センサ21の夫々の検出結果に基づき、コンロ1の状態を検出する。ガス供給機構50は、ガス調節機構53,56を備える。ガス調節機構56は、ガス流量を瞬間的に変化させる。ガス調節機構56は、ガス流量をガス調節機構56よりも緩やかに変化させる。CPU71は、光センサ40及び鍋センサ21の検出結果に基づき、ガス調節機構53,56を制御する。これにより、コンロ1は状態に応じて、火力を瞬間的に変化させたり、緩やかに変化させることができる。
【0064】#4本実施形態において、光センサ40は、送信部と受信部を有し、前記送信部から送信される検出波を受信部で受信することによって、右バーナ4から所定範囲内における異物の有無を検出する。右バーナ4から所定範囲内において、例えば使用者の袖が検出された場合は危険であるので、CPU71は、ガス調節機構56を用いることで、右バーナ4の火力を瞬間的に弱めることができる。一方、異物が検出されなければ安全であるので、CPU71は、ガス調節機構53を用いることで、右バーナ4の火力を緩やかに変化させることができる。よって、例えば、右バーナ4を弱火力から強火力に戻す場合、火力は緩やかに大きくなるので、安全である。このように、コンロ1においては、右バーナ4から所定範囲内における異物の有無に応じて、ガス流量を瞬間的に変化させるか、緩やかに変化させるかを自動で制御するので、安全性を向上できる。
【0065】#6本実施形態において、右バーナ4から所定範囲内において異物が検出されなくても、五徳14上に調理鍋が載置されていない場合は危険であるので、ガス調節機構56を用いることで、右バーナ4の火力を瞬間的に弱めることができる。一方、右バーナ4から所定範囲内において異物が検出されておらず、五徳14上に調理鍋が載置された場合は安全であるので、ガス調節機構53を用いることで、右バーナ4の火力を緩やかに変化させることができる。これにより、調理鍋を用いた調理中においては、右バーナ4の火力を緩やかに変化させることができるので、安全性を向上できる。このように、本実施形態は、ガス流量を瞬間的に変化させるか、緩やかに変化させるかについて、燃焼状態である右バーナ4の所定範囲内における異物の有無に加え、五徳14上における調理鍋の有無を判断に加えることで、より安全性の高いコンロ1を提供できる。
【0066】本実施形態において、CPU71は、ガス調節機構56の動作を制御することによって、ガス流量が最少流量に瞬間的に低減されたと同時に、ガス調節機構53においてもガス流量を最少流量に低減する。その後、光センサ40によって異物が検出されず、且つ鍋センサ21によって調理鍋が検出された場合、コンロ1は安全な状態となったので、ガス調節機構56においてガス流量を瞬間的に元のガス流量に戻すと同時に、ガス調節機構53においてもガス流量を緩やかに元のガス流量に戻す。このとき、右バーナ4に供給されるガス流量は、ガス調節機構53によって調節されるガス流量の変化に制限されるので、右バーナ4の火力は緩やかに元の火力に戻される。よって、本実施形態は、安全性の高いコンロ1を提供できる。
【0067】以上説明において、ガス調節機構56が本発明の「第一ガス調節機構」の一例であり、ガス調節機構53が本発明の「第二ガス調節機構」の一例である。光センサ40が本発明の「センサ」の一例である。制御回路70のCPU71が本発明の「制御部」の一例である。S7とS9の処理を実行するCPU71が本発明の「低減制御部」の一例である。S12とS13の処理を実行するCPU71が本発明の「復帰制御部」の一例である。制御モータ54が本発明の「モータ」の一例である。弱用バイパスニードル563が本発明の「制限部」の一例である。
【0068】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。上記実施形態のコンロ1は、コンロ1の状態を検出するセンサとして、複数の光センサ40と鍋センサ21を備え、該光センサ40及び鍋センサ21の夫々の検出結果に基づき、燃焼状態のバーナの火力を制御する(図4参照)。コンロ1のCPU71は、例えば、以下の二つの変形例のように、光センサ40及び鍋センサ21のうち何れか一方の検出結果に基づき、燃焼状態のバーナの火力を制御するようにしてもよい。
【0069】#3−第一変形例− 第一変形例は、光センサ40の検出結果に基づき、ガス調節機構53,56の夫々の動作を制御するものである。図6に示す第一変形例の火力制御処理は、上記実施形態の図4に示す火力制御処理のうちS1〜S13、S24、S25の各処理を切り出したものである。各処理の内容は、上記実施形態と同じである。これにより、CPU71は複数の光センサ40の検出結果に基づき、燃焼状態のバーナにおいて異物の侵入を検出した場合、瞬間的にバーナ火力を弱めることができる。そして、バーナ火力を弱めた後で、異物が検出されなかった場合、CPU71は、バーナ火力を元火力に緩やかに復帰させることができる。
【0070】−第二変形例− 第二変形例は、鍋センサ21の検出結果に基づき、ガス調節機構53,56の夫々の動作を制御するものである。図7に示す第二変形例の火力制御処理は、上記実施形態の図4に示す火力制御処理のうち、S1、S14〜S25の各処理を切り出したものである。各処理の内容は、上記実施形態と同じである。これにより、CPU71は、燃焼状態のバーナに対応する鍋センサ21の検出結果に基づき、五徳上に調理鍋を検出しない場合、瞬間的にバーナ火力を弱めることができる。そして、バーナ火力を弱めた後で、五徳上に調理鍋を検出した場合、CPU71は、バーナ火力を元火力に緩やかに復帰させることができる。
【0071】上記実施形態のコンロ1は、右バーナ4と左バーナ5を備えるが、天板3上のコンロバーナの数は一つでもよく、三つ以上であってもよい。コンロ1はビルトインコンロであるが、テーブルコンロであってもよく、ガスの供給がカセット式の小型コンロであってもよい。また、グリルを備えていないコンロであってもよい。
【0072】光センサ40は、筐体2の内側、且つ天板3の下方に配置されているが、上下方向の高さが低いセンサであれば、天板3上に配置されてもよい。光センサ40は、赤外光による反射型の測距センサを用いたが、超音波による反射型センサであってもよいし、レーダ電波で異物との距離を検出するセンサであってもよい。光センサ40の配置は、上記実施形態に限らず、種々変更可能である。また、光センサ40の個数は1個でもよいが、複数個であるのが好ましい。複数個にすることによって、バーナに対して広い範囲で異物を検出できる。
【0073】上記実施形態の火力制御処理(図4参照)のS7とS9、S17とS19において、t2タイミングで電磁弁562を閉じるのと同時に、制御モータ54を駆動し、ニードル弁532を最小開度に調節したが、弱用バイパスニードル563によって調節されるガス流量が律速となるので、ニードル弁532を最小開度に調節するタイミングは、t2タイミング後であってもよい。
【0074】また、火力制御処理(図4参照)のS12とS13、S22とS23において、t5タイミングで電磁弁562を開くのと同時に、制御モータ54を駆動し、ニードル弁532を元の開度に復帰したが、ニードル弁532によって調節されるガス流量が律速となるので、電磁弁562を開くタイミングは、t5〜t6タイミングの間であればよい。t6タイミングは、ニードル弁532が元の開度に復帰するタイミングである。
【0075】1 コンロ 4 右バーナ 14 五徳 21 鍋センサ 40 光センサ 53 ガス調節機構 54 制御モータ 55 ガス供給管 56 ガス調節機構 61 分岐部 62 合流部 71 CPU 531 ガス流路 532 ニードル弁 561 バイパス管 562 電磁弁 563 弱用バイパスニードル
ヒントありコンロ装置
特開2016-188714 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 黒田 紳司 / 出願日: 2015-03-30 / 公開日: 2016-11-04 / 検索16位 / 異物検知で火力を絞る派
アプローチ: ジェスチャーセンサの侵入方向・量で火力を絞る 天板にジェスチャーセンサを設け、立体的な検知エリアへの侵入物の高さ・侵入方向・侵入量を検知して、衣服が過熱されるおそれがある場合にだけバーナの火力を絞る。
▸ 示唆: 同じジェスチャーセンサを使い進入の仕方で火力を絞る点は近いが、安全制御のみで手の動きによる火力調整には使っておらず、安全と操作の役割分担という発案メモの幹は未達である。
AIが精読したのは全27段落のうち検索が当てた6チャンク(26段落・96%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#5本発明は、天板にコンロバーナを備えたコンロ装置に関する。
【0002】従来より、上面を覆う天板にガスを燃料とするコンロバーナを設けたコンロ装置が知られている。このコンロバーナを囲繞するように五徳を設け、鍋などの調理器具を五徳上に載置すると、調理器具とコンロバーナとの間に適度の距離が確保され、コンロバーナから放射状に形成される炎によって調理器具の底面が加熱されるように構成されている。
【0003】また、このようなコンロ装置では、コンロバーナの炎の大きさを大小変化させる火力調節部が設けられており、コンロバーナの火力を弱火から強火の間で調整できるように構成されている。
【0004】このようなコンロ装置では、調理器具が小さい場合や火力を強火にした場合には、調理器具の周囲から炎や熱気が溢れる状態になり、その溢れた炎や熱気に手や衣服が触れると不都合が生じるため、上記天板の奥側に近接センサを設け、手が五徳に近づいた場合にコンロバーナの火力を絞り、あるいは消火させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。なお、このものでは、近接センサに温度検知機能を持たせ、衣服の表面温度が高温になると、同じくコンロバーナの火力を絞り、あるいは消火するように構成されている。
【0005】また、コンロ装置の上方に設置される排気用のレンジフードに、コンロ装置を上方から撮像するカメラを設け、そのカメラによる撮像データを画像処理することにより、手や衣服がバーナに近接することを検知して警報を出力するものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0006】特開2004−293953号公報(請求項2、請求項3) 特開2013−190190号公報(請求項1)
【0007】#3上記特許文献1に記載のものでは、近接センサを用いて手の接近を検知し、手が五徳に近づいた場合に火力を絞っているが、手を近づければ本人が手の感覚から炎に近づいていることを知るので、ことさら近接センサで検知する必要はなく、逆に五徳に手が近づいただけで火力が絞られると、調理中に調理器に手を近づけただけで火力が絞られることになり、コンロ装置の使用勝手が悪くなる。
【0008】また、近接センサに温度検知機能を持たせて衣服の表面温度を検知しているが、近接センサと衣服との間にはコンロバーナが位置しており、炎による高温のため衣服の表面温度を検知しづらいという不具合が生じる。さらに、炎と衣服との間に調理器具が位置するので、衣服が調理器具の陰になり衣服の表面の温度を検知しづらい。
【0009】上記特許文献2に記載のものでは、レンジフードに取り付けたカメラで撮像しているが、油煙などがレンジフードに集まるので、カメラのレンズが油煙などで汚れやすいという不具合が生じる。また、上方から撮像しているので、上下方向の位置関係を検知しづらく、手がコンロバーナから上方に遠く離れていても警報を発するおそれがある。
【0010】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、衣服などのコンロバーナへの接近を適切に検知してコンロバーナの火力を減少させることのできるコンロ装置を提供することを課題とする。
【0011】#6上記課題を解決するために本発明によるコンロ装置は、上面が天板で覆われており、その天板にガスを燃料とするコンロバーナが設けられたコンロ装置において、ジェスチャーセンサを天板に設け、このジェスチャーセンサの検知エリアとして天板上に所定の大きさの立体的な検知エリアを設定し、その検知エリアに侵入物が侵入した場合、侵入物の天板からの高さ、侵入方向、および侵入量をジェスチャーセンサで検知し、これらの検知結果に基づいてコンロバーナの火力を絞るようにしたことを特徴とする。
【0012】ジェスチャーセンサを用いれば、手が侵入物としてコンロバーナに対して単純に接近してきただけを検知するのではなく、上記検知エリアへの侵入方向や進入量を検知できるので、衣服がコンロバーナの炎や熱気によって過熱される状態を適切に検知することができる。なお、ここでコンロバーナの火力を絞るとは、文字通り火力を弱火へと絞るほか、消火することも含めた概念である。また、ジェスチャーセンサとしては、いずれのものを用いてもよいが、例えば、シャープ株式会社製の型番「GP2AP052A00F」として知られているものを用いることができる。
【0013】ジェスチャーセンサの設置位置は適宜選択することができるが、上記ジェスチャーセンサを、上記コンロバーナの左右の少なくとも一方に並設することが望ましい。
【0014】また、上記天板には2個のコンロバーナが左右に並べて設けられており、両コンロバーナの間に両コンロバーナ兼用の1個のジェスチャーセンサを設け、両コンロバーナのいずれか一方が燃焼状態の場合に、この兼用のジェスチャーセンサの検知エリアを、燃焼中のコンロバーナ側にシフトして設定することが望ましい。
◆ この文献の解決アプローチ
ジェスチャーセンサの侵入方向・量で火力を絞る
文献: ジェスチャーセンサを天板に設け、このジェスチャーセンサの検知エリアとして天板上に所定の大きさの立体的な検知エリアを設定し、その検知エリアに侵入物が侵入した場合、侵入物の天板からの高さ、侵入方向、および侵入量をジェスチャーセンサで検知し、これらの検知結果に基づいてコンロバーナの火力を絞るようにしたことを特徴とする。
同じジェスチャーセンサを使い進入の仕方で火力を絞る点は近いが、安全制御のみで手の動きによる火力調整には使っておらず、安全と操作の役割分担という発案メモの幹は未達である。
【0015】#2以上の説明から明らかなように、本発明は、ジェスチャーセンサを用いてコンロバーナへの手の接近を検知するようにしたので、衣服などのコンロバーナへの接近を適切に検知してコンロバーナの火力を減少させることができる。
【0016】本発明によるコンロ装置の一例を示す外観図 ジェスチャーセンサの検知エリアを示す図 検知エリアの切替を示す図 検知エリアへの手の侵入状態を示す図
【0017】図1を参照して、1は本発明によるコンロ装置の一例である。このコンロ装置は上面が天板11で覆われており、その天板11には3つのコンロバーナ1R,1B,1Lが設けられている。なお、本図では左側のコンロバーナ1L上に調理器具である鍋Pを載置している。そして、後述するジェスチャーセンサをR,C,Lで示す3個所に設置した。
【0018】これら各ジェスチャーセンサは各々一体のモジュールとなっており、赤外線を照射する発光部と、照射された赤外線が非検知物で反射した赤外線を受光する受光部とが設けられている。そして、受光部での受光位置から非検知物の位置を特定する。従って、ジェスチャーセンサは各ジェスチャーセンサ毎に設定された3次元の検知エリア内への侵入物の高さ、侵入方向、および侵入量を検知することができる。なお、天板11が金属製の場合には、発光部および受光部が露出するように天板11に窓穴を形成して、その窓穴に発光部および受光部が下方から臨むようにジェスチャーセンサを設ける。また、天板11が透光性の有するガラス製の場合には、天板11に窓穴を設けることなく、天板11の下面側にジェスチャーセンサを配置する。
【0019】図2を参照して、ER,EC,ELは各ジェスチャーセンサに設定された検知エリアである。これら3個所の検知エリアの内、中央のERは両コンロバーナ1R,1L兼用のものであり、ERはコンロバーナ1R専用のものであり、ELはコンロバーナ1L専用のものである。
【0020】#1図3の(a)に示すように、左側のコンロバーナ1Lのみが燃焼している状態では、検知エリアERは作動させず、検知エリアEC,ELのみを作動させる。ただし、中央の検知エリアECは両コンロバーナ1R,1Lが共に燃焼状態であれば左右均等に設定するが、(a)に示すように、左側のコンロバーナ1Lのみが燃焼状態の時には左側に偏って設定する。
【0021】逆に、右側のコンロバーナ1Rのみが燃焼状態の場合には、(b)に示すように、左側の検知エリアELは設定せず、中央の検知エリアECと右側の検知エリアERとを作動させる。そして、その際には中央の検知エリアECは右側に偏って設定する。
【0022】これら検知エリアよりも上方に手を差し伸べてもジェスチャーセンサはその手を検知しないのは当然である。検知エリアが検知する高さで手を差し伸べた場合の作動について、図4を参照して説明する。
【0023】図4は左側のコンロバーナ1Lのみが燃焼状態の場合を示している。この状態で、中央の検知エリアECに手前側から奥に向かって手が侵入する場合、H1に示すように、手の先端が検知エリアECに侵入したことを検知しても、コンロバーナ1Lの火力を変更しない。そして、H1の状態から手がさらに進んでH2に示す状態、すなわち、検知エリアECを貫通するように手が侵入すると、図示しない制御部は自動的にコンロバーナ1Lの火力を弱火に絞る。なお、検知エリアECから手が退出すれば、コンロバーナ1Lの火力を元の状態に戻す。
【0024】#4左側の検知エリアELについても手前側から奥に向かって手が検知エリアELに侵入した場合には、同様の火力調節が行われるが、さらに、左側から手が検知エリアELに侵入してくる場合、手の先端だけが侵入しただけでは火力調節は行わないが、H3に示す状態から腕の部分が侵入してH4に示す状態、すなわち、手が検知エリアELを貫通している状態になれば、上記と同様の火力調節を行う。
【0025】このように、本発明ではジェスチャーセンサを用いているので、手がコンロバーナに単に近づいたことで火力調節を行うのではなく、検知エリアに対する侵入量や侵入方向に基づいて、衣服が過熱されるおそれのある場合に火力を絞るように火力調節をするようにした。
【0026】なお、本発明は上記した形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変更を加えてもかまわない。
【0027】1 コンロ装置 1L コンロバーナ 1R コンロバーナ 11 天板 EL 検知エリア EC 検知エリア ER 検知エリア
ヒントありコンロ
特開2018-128168 / 出願人: 大阪瓦斯株式会社 / 発明者: 宮藤 章、定國 由、染澤 俊介、光藤 公一、三浦 晃裕 / 出願日: 2017-02-06 / 公開日: 2018-08-16 / 検索18位 / 異物検知で火力を絞る派
アプローチ: 光センサ異物検知の誤作動抑制と調理モード別設定 光センサで異物の接近を検出して火力を弱め、遠ざかれば戻す。菜箸でかき混ぜる動作などで低減と復帰が繰り返されないよう、検出間隔が短い場合は低減制御を制限し、調理モードごとに設定値を変える。
▸ 示唆: 菜箸や手が火のそばに入る場面での誤作動を抑える考え方は、監視ゾーンの安全制御の使い勝手向上に転用できるが、ジェスチャー操作は扱っていない。
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【0001】#5本発明は、コンロに関する。
【0002】従来、コンロの使用時における安全性を担保するための工夫が施されたコンロが知られている。特許文献1に開示されたガスコンロは、引火領域内に着衣が侵入したことを検出するセンサと、センサから着衣が引火領域内に侵入したことを示す信号が入力されたときに、ガスを止めてガスバーナの火を消す安全弁とを備える。
【0003】特許第2886940号公報
【0004】センサは、送信部から送信された光等の検出波を受信することによって測定結果を出力する特性上、例えば、検出波の受信状況等によっては、測定結果に誤差が生ずることがある。誤差による測定結果に応じてバーナの火力が低下されたり、バーナが消火されたりすると、コンロの使用者が調理を円滑に進められず、コンロの使い勝手が損なわれる可能性があるといった問題がある。
【0005】本発明はこのような問題点を解決するためになされたものであり、コンロの使用者の着衣等がバーナに近接していることの検出精度を高め、安定した火力を提供できるコンロを提供することを目的とする。
【0006】本発明の請求項1に係るコンロは、バーナと、前記バーナの外方に配置され、送信部と受信部とを有し、前記送信部から送信された送信波が測定対象によって反射される反射波を前記受信部が受信することによって、前記測定対象との間の距離を示す測定結果を出力するセンサと、前記センサによって出力される前記測定結果が、前記センサからの所定の距離の範囲を示す第一範囲内であるかを判断する第一判断手段と、前記第一判断手段によって前記測定結果が前記第一範囲内であると判断された場合、前記測定結果が前記第一範囲内であると判断された時点から第一時間内における前記測定結果の変化量が、第二範囲内であるかを判断する第二判断手段と、前記第二判断手段によって前記変化量が前記第二範囲内であると判断された場合、前記バーナの火力を制御する火力制御手段とを備える。
【0007】請求項2に係るコンロは、請求項1に記載の構成に加えて、前記センサは、前記バーナの前記外方に複数配置されており、前記第一時間は、複数の前記センサの各々が配置された位置に応じて、前記センサ毎に定められており、前記第二判断手段は、前記センサのそれぞれから出力される前記測定結果に基づいて、前記第一時間内における前記変化量が前記第二範囲内であるかを、前記センサ毎に判断することを特徴とする。
【0008】請求項3に係るコンロは、請求項1又は2に記載の構成に加えて、前記第二範囲は、前記センサによって出力される前記測定結果に応じて定められており、前記第二判断手段は、前記第一時間内における前記変化量が、前記測定結果に応じた前記第二範囲内であるかを判断することを特徴とする。
【0009】請求項4に係るコンロは、請求項1から3のいずれかに記載の構成に加えて、前記バーナのガス通路に設けられ、前記ガス通路を流れるガス流量を変更する弁と、前記弁を作動する弁作動手段とを備え、前記火力制御手段は、前記第二判断手段によって前記変化量が前記第二範囲内であると判断された場合、前記弁作動手段に前記弁を作動させることで前記ガス流量を低減することを特徴とする。
【0010】請求項5に係るコンロは、請求項1から4のいずれかに記載の構成に加えて、前記火力制御手段によって前記火力が制御された後、第二時間内に前記第一判断手段によって前記測定結果が前記第一範囲内であると判断された場合、前記火力制御手段に前記火力の制御の実行を制限させる制御制限手段を備えたことを特徴とする。
【0011】請求項1に係るコンロは、バーナの外方にセンサを配置している。センサは、測定対象との間の距離を示す測定結果を出力するので、例えば、コンロの使用者の着衣等がバーナの外方に近接した場合に、測定結果を出力できる。第一判断手段は、配置されたセンサによって出力された測定結果が、第一範囲内であるかを判断する。センサは、送信部から送信された送信波の反射波を受信することによって測定結果を出力する特性上、反射波の受信状況等によっては、測定結果に誤差が生ずることがある。このため、第二判断手段は、第一判断手段による測定結果が第一範囲内である場合、測定結果の第一時間内における変化量が第二範囲内であるかを判断する。火力制御手段は、測定結果の第一時間内における変化量が第二範囲内である場合に、測定結果が第一範囲内に安定しているとみなして、バーナの火力を制御する。これにより、請求項1に係るコンロは、測定結果の誤差等による無用な火力制御を排して、バーナの火力を安定させることができる。したがって、請求項1に係るコンロは、コンロの使用者の着衣等がバーナに近接していることの検出精度を高め、安定した火力を提供できる。
【0012】複数のセンサをバーナの外方に設ける場合、センサによる測定結果を誤差とみなす範囲を、距離センサが配置された位置によって異なるものとすることが好ましいことがある。請求項2に係るコンロは、複数のセンサの各々の配置に応じて、センサ毎に第一時間を定めている。第二判断手段は、センサ毎に定められた第一時間内におけるセンサの測定結果が第二範囲内であるかを、センサ毎に判断する。したがって、請求項2に係るコンロは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、センサが配置された位置に応じた適切な火力制御を行うことができる。
【0013】センサは、送信部から送信された送信波の反射波を受信することによって測定結果を出力する特性上、測定結果によって生ずる誤差の生じやすさが、センサと測定対象との間の距離に応じて異なることがある。請求項3に係るコンロでは、第二範囲がセンサによって出力される測定結果に応じて定めており、第二判断手段における判断が、測定結果に応じた第二範囲内であるかによって行われる。したがって、請求項3に係るコンロは、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、センサの測定結果に応じた精度で、バーナの火力を制御できる。
【0014】請求項4に記載のコンロは、請求項1から3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、第二判断手段によって変化量が第二範囲内であると判断されることに応じてガス流量を低減することでバーナの火力を弱め、使用者の着衣への着火等を未然に防止できる。
【0015】#2請求項5に記載のコンロは、請求項1から4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、火力制御手段によって火力が制御された後、第二時間内に第一判断手段によって測定結果が第一範囲内であると判断された場合、制御制限手段が、火力制御手段に火力の制御の実行を制限させる。このため、コンロは、菜箸で鍋の内容物を繰り返し混ぜる等の使用者の動作に応じて、無用な火力制御を繰り返すことが生ずることを制限し、コンロの使い勝手を向上できる。
【0016】コンロ1の斜視図である。 コンロ1の分解斜視図である。 コンロ1の平面図である。 光センサ40の断面図である。 ガス供給管27に設けた火力制御機構60の構成を示す図である。 コンロ1の電気的構成を示すブロックである。 光センサ40の検出範囲Pを説明するための図である。 コンロ1における光センサ4A〜4Kの全体としての検出範囲を示す図である。 設定値テーブルのデータ構成を示す図である。 特定設定値テーブルのデータ構成を示す図である。 調理モードテーブルのデータ構成を示す図である。 ガス流量制御処理のフローチャートである。 ガス流量制御処理のフローチャートである。 設定値変更処理のフローチャートである。
【0017】以下、本発明の実施形態を説明する。以下に記載される装置の構造などは、特定的な記載がない限り、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。以下説明は、図中に矢印で示す左右、前後、上下を使用する。
【0018】図1〜図3を参照し、コンロ1の構造を説明する。コンロ1は、例えばキッチンのキャビネット(図示略)上面に設けられた開口に、上方から落とし込まれて設置されるビルトインタイプのコンロである。コンロ1は、筐体2とトッププレート3を備える。筐体2は、略直方体状に形成され、上部が開口する。トッププレート3は、平面視略矩形状で、筐体2上部の開口部2Aに固定される。トッププレート3は平面視で筐体2よりも左右方向に大きい。トッププレート3は、ガラス板11、後板12、枠体13を備える。ガラス板11はトッププレート3の前側に設けられ、後板12はトッププレート3の後側に設けられる。枠体13は、ガラス板11と後板12を下側から支持し、且つ外周縁部を保持する。ガラス板11と後板12は枠体13によって一体になり、1枚のプレートを構成する。ガラス板11の下面には黒色のパターン印刷が施され、後述する光センサ4A〜4Kに対応する位置には矩形状の透明な窓部が形成される。
【0019】右バーナ5はガラス板11の上面右側に設けられ、最大火力に調整した場合にハイカロリーの強火力でガスを燃焼することができる強火力用のバーナである。左バーナ6はガラス板11の上面左側に設けられ、最大火力に調整した場合に右バーナ5よりは低いカロリーでガスを燃焼することができる標準的なバーナである。右バーナ5の上面中央に、略円筒状の温度検出部5Aが上下方向に出退可能に設けられ、バネ(図示略)によって常時上方に付勢されている。左バーナ6の上面中央には、略円筒状の温度検出部5Aが上下方向に出退可能に設けられ、図示外のバネによって常時上方に付勢されている。左バーナ6の上面中央には、略円筒状の温度検出部6Aが上下方向に出退可能に設けられ、バネ(図示略)によって常時上方に付勢されている。これら温度検出部5A,6Aの夫々の内側には、鍋底温度を検出するサーミスタ5B,6B(図6参照)が夫々格納される。サーミスタ5B,6Bは、鍋底に当接する温度検出部5A,6Aの上壁部を介して鍋底温度を検出する。
【0020】右バーナ5の側面には多数の炎孔が設けられ、その炎孔の近傍にはイグナイタ35の点火電極(図示略)と熱電対5C(図6参照)が炎孔に臨むようにして設置される。イグナイタ35は、駆動することにより点火電極においてスパーク放電を発生して炎孔から噴出されるガスに点火する。熱電対5Cは、炎孔に形成される火炎により加熱されて熱起電力を発生する。故にコンロ1は、熱電対5Cに発生する熱起電力に基づき、右バーナ5における失火を検出できる。左バーナ6の側面にも多数の炎孔が設けられ、その炎孔の近傍には右バーナ5と同様に、イグナイタ36の点火電極(図示略)と熱電対6C(図6参照)が炎孔に臨むようにして設置される。イグナイタ36も、駆動することにより点火電極においてスパーク放電を発生し、炎孔から噴出されるガスに点火する。熱電対6Cは、炎孔に形成される火炎により加熱されて熱起電力を発生する。故にコンロ1は、熱電対6Cに発生する熱起電力に基づき、左バーナ6における失火を検出できる。
【0021】トッププレート3の後板12中央には、グリル排気口10が設けられる。グリル排気口10には、複数の孔を有するカバー10Aが設置される。筐体2内にはグリル庫(図示略)が設けられる。グリル排気口10は、グリル庫と連通する。グリル庫内にはグリルバーナ(図示略)が設けられ、その炎孔の近傍には、上記と同様のイグナイタの点火電極と熱電対(図示略)が設置される。グリル庫内には受皿台(図示略)が収納される。受皿台上には受皿、焼網台、焼網等(図示略)が載置される。受皿台は、グリル扉14の背面下部と連結する。グリル扉14は筐体2の前面中央に設けられ、グリル庫の前面に設けられた開口部を開閉する。グリル扉14の前面下部には、取手14Aが設けられる。使用者は、取手14Aを掴んでグリル扉14を前方に引き出すことによって、受皿、焼網台、焼網等をグリル庫外に同時に引き出すことができる。
【0022】筐体2の前面中央において、グリル扉14の右側の領域には、点火ボタン15,16、火力調節レバー18、19、操作パネル25等が設けられる。点火ボタン15はグリル扉14の右側に隣接して設けられ、押下することによって右バーナ5の点火と消火の操作を行う。点火ボタン16は点火ボタン15の右隣に設けられ、押下することによってグリル庫内に設けられたグリルバーナ(図示略)の点火と消火の操作を行う。グリルバーナは、グリル庫内の左右の両側壁の上下に夫々設けられた上火グリルバーナと下火グリルバーナ(図示略)で構成される。
【0023】火力調節レバー18は点火ボタン15の上方に設けられ、略水平方向における回動操作によって、右バーナ5の火力を調節する。火力調節レバー19は点火ボタン16の上方に設けられ、上火用調節つまみ19Aと下火用調節つまみ19Bを上下に備える。上火用調節つまみ19Aは、略水平方向における回動操作によって、上火グリルバーナの火力を調節する。下火用調節つまみ19Bは、略水平方向における回動操作によって、下火グリルバーナの火力を調節する。操作パネル25は、点火ボタン15,16の下方において前後方向に回動可能に設けられる。操作パネル25は、各種操作の入力を受け付ける複数のボタンと、各種操作に応じた報知を行うLED等を備える。
【0024】一方、筐体2の前面中央において、グリル扉14の左側の領域には、点火ボタン17、火力調節レバー20等が設けられる。点火ボタン17は、グリル扉14の左側に隣接して設けられ、押下することによって左バーナ6の点火と消火の操作を行う。火力調節レバー20は、点火ボタン17の上方に設けられ、略水平方向における回動操作によって、左バーナ6の火力を調節する。
【0025】コンロ1は、センサユニット4を備える。センサユニット4は、複数(本実施形態では11個)の光センサ4A〜4Kを含む。光センサ4A〜4Kは夫々同一の構成である。以下説明では、光センサ4A〜4Kを総じて説明する場合、光センサ40と称する。光センサ40は公知の反射型の測距センサである。光センサ4A〜4Kは筐体2の内部に設けられ、右バーナ5と左バーナ6の外方に配置される。光センサ4A〜4Kは、平面視で、筐体2の開口部2A内に位置する。筐体2にトッププレート3が固定されたとき、光センサ4A〜4Kは、トッププレート3の直下に位置する。光センサ4A〜4Kは、ガラス板11の窓部からトッププレート3の上方へ向けて検出波を出力し右バーナ5と左バーナ6に接近する異物の検出を行う。異物として、コンロ1の使用者の手や腕、及び使用者の着衣の袖先等が想定される。なお、本発明における右バーナ5と左バーナ6の「外方」とは、右バーナ5と左バーナ6の前方、後方、左方、右方、周囲など、垂直方向に交差する方向において右バーナ5と左バーナ6の外側に位置する部位をいう。
【0026】光センサ4A〜4Kのうち、光センサ4A〜4Iは、右バーナ5と左バーナ6の前方において、コンロ1の右端から左端にかけて並んで配置される。光センサ4A〜4Iが配置される領域を、検出領域Cとする。光センサ4A〜4Iは、検出領域Cにおいて左右方向に沿って配置され、並びを形成する。光センサ4A〜4Iは、正面視した場合には、ほぼ同じ間隔で左右方向に並ぶ。平面視した場合、光センサ4B,4E,4Hは、前後方向において同じ位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4A,4C,4G,4Iは、前後方向において光センサ4B,4E,4Hよりも僅かに後方の位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4D,4Eは、前後方向において光センサ4A,4C,4G,4Iよりも僅かに後方の位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4A〜4Iの配置位置が前後方向においてずれる範囲は、左右方向においてずれる範囲と比べて小さい。故に、光センサ4A〜4Iが配置される検出領域Cは、左右方向に長く延びる。すなわち、光センサ4A〜4Iは、全体として、前後方向に多少の位置ずれを許容しつつ左右方向に分かれて配置される並びを形成する。
【0027】光センサ4A〜4Iのうちの光センサ4A〜4D,Jは、右バーナ5に供給されるガス流量の制御に用いられる。そのうちの光センサ4A〜4Dは、平面視で、右バーナ5の右斜め前方から左斜め前方にかけての位置で、右バーナ5の周方向に沿う緩やかな弧状をなす仮想線D1に沿って略等間隔に並ぶ。光センサ4A〜4Dは、右バーナ5の五徳7に、例えば直径28cmのフライパンを載置した場合の平面視で、フライパンの外周よりも外側に配置される。
【0028】光センサ4Jは、右バーナ5の左斜め前方、且つ光センサ4Dの略後方に配置される。光センサ4Jの配置位置は、平面視で、光センサ4A〜4Dよりも右バーナ5に近い位置である。言い換えると、光センサ4Jは、右バーナ5に対する前後方向において、光センサ4A〜4Dの後側に位置し、且つ右バーナ5の径方向において、光センサ4A〜4Dの内側に位置する。光センサ4Jは、異物が、仮想線D1に沿って並ぶ光センサ4A〜4Dよりも右バーナ5に近づいたとき、異物の接近を確実に検出するために設けられる。
【0029】光センサ4F〜4I,4Kは、左バーナ6に供給されるガス流量の制御に用いられる。そのうちの光センサ4F〜4Iは、平面視で、左バーナ6の右斜め前方から左斜め前方にかけての位置で、左バーナ6の周方向に沿う緩やかな弧状をなす仮想線D2に沿って略等間隔に並ぶ。光センサ4F〜4Iは、左バーナ6の五徳8に、例えば直径28cmのフライパンを載置した場合の平面視で、フライパンの外周よりも外側に配置される。
【0030】光センサ4Kは、左バーナ6の右斜め前方、且つ光センサ4Fの略後方に配置される。光センサ4Kの配置位置は、平面視で、光センサ4F〜4Iよりも左バーナ6に近い位置である。言い換えると、光センサ4Kは、左バーナ6に対する前後方向において、光センサ4F〜4Iの後側に位置し、且つ左バーナ6の径方向において、光センサ4F〜4Iの内側に位置する。光センサ4Kは、異物が、仮想線D2に沿って並ぶ光センサ4F〜4Iよりも左バーナ6に近づいたとき、異物の接近を確実に検出するために設けられる。
【0031】光センサ4Eは、右バーナ5及び左バーナ6に供給されるガス流量の制御に用いられる。光センサ4Eは、光センサ4Dと光センサ4Fの間で、左右方向の略中央に配置される。平面視した場合、光センサ4Eは、前後方向において光センサ4B,4Hと同じ位置で、左右方向に並ぶ。光センサ4Eは、他の光センサ4A〜4D,4F〜4Iよりも、右バーナ5及び左バーナ6から離間した位置に配置されている。
【0032】光センサ40について説明する。図4に示すように、光センサ40は、送信部から送信した検出波が異物で反射した反射波を受信部で受信し、三角測距方式を応用して異物までの距離を測定する測距センサである。光センサ40は、遮光性樹脂からなる略直方体状の筐体49を有する。筐体49内には、発光素子41、投光レンズ43、受光素子44、集光レンズ46、制御IC47が設けられる。発光素子41、受光素子44、制御IC47は、リードフレーム48上に搭載される。リードフレーム48は、長細い板状に形成され、筐体49内の底部に設けられる。筐体49は、リードフレーム48が延びる方向に長く形成される。以下、リードフレーム48が延びる方向を、延伸方向と称する。
【0033】発光素子41は、検出波として赤外光を出射する赤外発光LEDである。発光素子41には、レーザダイオード等が用いられてもよい。発光素子41は、リードフレーム48の一方の端部で搭載面48Aに設けられる。発光素子41から赤外光が出射される出射方向は、搭載面48Aに直交し、搭載面48Aから離れる方向である。受光素子44は、反射波として受光する反射光の受光位置に応じた出力を行う光位置センサ(PSD)である。受光素子44には、CMOSイメージセンサ等が用いられてもよい。受光素子44は、リードフレーム48の他方の端部で搭載面48Aに設けられる。筐体49内で、発光素子41は、筐体49の底部且つ延伸方向の一端部に位置し、受光素子44は、筐体49の底部且つ延伸方向の他端部に位置する。制御IC47は、リードフレーム48の搭載面48Aで発光素子41と受光素子44の間に設けられる。発光素子41は、その周囲が透光性樹脂42によって封止される。受光素子44と制御IC47は、その周囲が透光性樹脂45によって封止される。
【0034】投光レンズ43は、筐体49内で、発光素子41の出射方向前方、且つ筐体49の天部に設けられる。投光レンズ43は、発光素子41から入射する赤外光をビーム状に収束し、出射方向へ向けて出射する。集光レンズ46は、筐体49内で、受光素子44の出射方向前方、且つ筐体49の天部と底部の間の中間部に設けられる。集光レンズ46は、赤外光が異物によって反射された反射光を、受光素子44の受光面に集光する。
【0035】制御IC47は、定電圧回路、発振回路、駆動回路、信号処理回路、出力回路(図示略)を内蔵する。定電圧回路は、入力電圧を降圧して一定の出力電圧を生成し、信号処理回路に供給する。発振回路は、所定の周波数で発振する。駆動回路は、1回の距離測定時に、発光素子41を発振回路の発振に合わせて断続的に駆動し、赤外光を複数回出射させる。赤外光が異物によって反射された反射光を受光素子44が受光した場合、受光素子44の出力は、赤外光の出射タイミングに同期して大きく変化する。信号処理回路は、受光素子44が光を感知して得られる電流出力を取得し、赤外光の出射タイミングに同期する電流値変化を抽出して平均値を求める演算処理を行い、演算結果を出力回路に出力する。出力回路は、演算結果に応じた大きさの電圧を生成し、異物までの距離に応じた検出信号として出力する。なお、受光素子44がCMOSイメージセンサの場合、制御IC47はCMOSイメージセンサ内に含まれる場合がある。
【0036】上記構成の光センサ40は、異物との間の距離を以下のように測定し、距離に応じた電圧値(以下、「測定電圧値」という。)を示す検出信号を出力する。光センサ40が発光素子41の出射方向前方に距離L1離れた異物B1を検出するとき、発光素子41から出射された赤外光が異物B1で反射した反射光のうち、受光素子44に向かう角度で反射した反射光を、図中、反射光R1で示す。反射光R1が集光レンズ46によって屈折し、受光素子44の受光面で集光される位置を、集光領域F1とする。なお、図4において、投光レンズ43と集光レンズ46による光の屈折は、説明の便宜上、図示を省略する。異物B2が距離L1より近い距離L2に位置する場合、発光素子41から出射された赤外光が異物B2で反射した反射光のうち、受光素子44に向かう角度で反射した反射光を、図中、反射光R2で示す。反射光R2が集光レンズ46によって屈折し、受光素子44の受光面で集光される集光領域F2は、延伸方向において、赤外光が発光素子41から出射される出射位置F0に対し集光領域F1よりも離れて位置する。受光素子44は、受光面における集光領域に応じて抵抗値が異なり、距離測定時、抵抗値に応じた大きさの電流を出力する。故にコンロ1は、光センサ40が出力する検出信号が示す測定電圧値を取得し、三角測距方式に基づく演算を行うことで、光センサ40と異物との間の距離を求めることができる。
【0037】#9図5を参照し、火力制御機構60を説明する。右バーナ5のガス供給管27には、コンロ1の調理性能と安全性向上の為に、火力制御機構60が設けられる。ガス供給管27の上流側の端部は、コンロ1のガス流入口(図示略)に接続され、下流側の端部は、火力調整機構30のガス流入口(図示略)に接続される。火力調整機構30は、点火ボタン16及び火力調節レバー18の操作に連動して動作し、右バーナ5の点火、消火、及び火力を調整する。
【0038】火力制御機構60は、複数の流路と複数の電磁弁を備える。ガス供給管27は、2本のバイパス管28,29を備える。バイパス管28は、ガス供給管27に設けられた分岐部65と合流部66の間に接続される。バイパス管29は、バイパス管28に設けられた分岐部67と合流部68の間に接続される。
【0039】ガス供給管27の分岐部65より上流側には、安全弁64が設けられる。なお、図中において、安全弁は「SV」と表す。ガス供給管27の分岐部65と合流部66の間には、電磁弁61が設けられる。なお、図中において、電磁弁は「KSV」と表す。バイパス管28の分岐部67と合流部68の間には、電磁弁62が設けられる。合流部66と火力調整機構30の間には、電磁弁63が設けられる。電磁弁61,62は、ガス流量調整用のキープソレノイドバルブである。電磁弁63は、ガス遮断用のキープソレノイドバルブである。故に、電磁弁61〜63によるガス流量の調節の応答性は向上する。
【0040】コンロ1は、電磁弁61,62を夫々開閉し、火力調整機構30に流れるガス流量を、第1流量、第2流量、第3流量の三段階で調節する。電磁弁61,62が共に開いた状態では、ガス供給管27とバイパス管28,29を通り、火力調整機構30に第1流量のガスが流れる。電磁弁61,62のいずれか一方(本実施形態では電磁弁62)が閉じた状態では、ガス供給管27とバイパス管29を通り、火力調整機構30に第2流量のガスが流れる。電磁弁61,62が共に閉じた状態では、バイパス管29を通り、火力調整機構30に第3流量のガスが流れる。これにより、火力調節レバー18(図1参照)によって火力調整機構30を流れるガス流量が最大に調節されたときの火力は、弱火力、中火力、強火力の三段階に調節される。第1流量は強火力、第2流量は中火力、第3流量は弱火力に対応する。なお、第2流量に対応する中火力は、強火力と弱火力との間の火力であり、火力の大きさは様々である。第2流量は、鍋底から火炎がはみ出ない程度に火力を抑制しつつも、調理に影響を及ぼしにくい熱量を与えられる火力を維持できるガス流量であれば、好ましい。
【0041】#3電磁弁61,62の作動は、制御回路70のCPU71(図6参照)によって、サーミスタ5Bによる鍋底温度の検出結果、光センサ4A〜4E,4Jによる異物の検出結果、点火してからの時間等に応じて夫々制御される。電磁弁63及び安全弁64の作動も同様に、CPU71によって制御される。右バーナ5と同様に、グリルバーナのガス供給管(図示略)にも安全弁64と電磁弁61〜63が設けられ、CPU71によって作動が制御される。なお、左バーナ6のガス供給管(図示略)には、バイパス管28及び電磁弁62が設けられていない。コンロ1は、左バーナ6に対応する電磁弁61を開閉し、左バーナ6に対応する火力調整機構30に流れるガス流量を、第1流量(強火力に対応)、第3流量(弱火力に対応)の2段階で調節する。安全弁64は点火ボタン15の押下に連動して開放される。
【0042】図6を参照し、コンロ1の電気的構成を説明する。コンロ1は、制御回路70を備える。制御回路70は、CPU71、ROM72、RAM73、不揮発性メモリ74に加え、図示しないタイマ、I/Oインタフェイス等を備える。タイマはプログラムで作動するものである。CPU71はコンロ1の各種動作を統括制御する。ROM72は、ガス流量制御処理、設定値変更処理(図12〜図14参照)を含むコンロ1の各種プログラムを記憶する。RAM73は、各種情報を一時的に記憶する。不揮発性メモリ74は、設定値テーブル及び特定設定値テーブル(図9,図10参照)、調理モードテーブル(図11参照)等を含む各種パラメータ等を記憶する。
【0043】制御回路70には、電源回路81、スイッチ入力回路82、サーミスタ入力回路83、熱電対入力回路84、イグナイタ回路85、センサ入力回路86,87、ブザー回路88、安全弁回路90、電磁弁回路91、操作パネル25等が各々接続される。電源回路81は、電源23から供給される交流(例えば100V)を直流(例えば5V)に降圧して整流し、各種回路に電力を供給する。なお、図中において、電源は「AC」と表す。スイッチ入力回路82は、点火ボタン15〜17の押下を検出し、電源回路81と制御回路70に入力する。なお、図中において、点火ボタンは「SW」と表す。サーミスタ入力回路83は、サーミスタ5B,6Bからの検出値を制御回路70に入力する。なお、図中において、サーミスタは「TH」と表す。熱電対入力回路84は、熱電対5C,6Cからの検出値(熱起電力に対応する信号)を制御回路70に入力する。なお、図中において、熱電対は「TC」と表す。イグナイタ回路85は、CPU71の制御信号に基づき、右バーナ5のイグナイタ35、及び左バーナ6のイグナイタ36を各々駆動する。なお、図中において、イグナイタは「IG」と表す。また、図6では、グリルバーナに設けられるサーミスタ、熱電対、イグナイタは省略する。
【0044】#1センサ入力回路86には、温度検出部5A,6Aの各検出信号が入力される。センサ入力回路87には、光センサ4A〜4Kの各検出信号が入力される。ブザー回路88は、CPU71の制御信号に基づき、圧電ブザー77を駆動する。安全弁回路90は、CPU71の制御に基づき、安全弁64を開閉する。電磁弁回路91は、CPU71の制御に基づき、電磁弁61〜63を開閉する。操作パネル25は、使用者によるタイマ設定、調理内容に応じた火力制御の選択等の入力、CPU71の制御内容に応じたLEDの点灯及び消灯等に用いられる。
【0045】点火ボタン15〜17は、スイッチ入力回路82と電源回路81に対して、夫々並列に接続される。使用者によって点火ボタン15〜17のうちいずれかが押下されると、電源回路81から各種回路に電力が供給され、コンロ1の電源がオンになる。スイッチ入力回路82は、点火ボタン15〜17のうちいずれが押下されたかを検出し、その検出信号を制御回路70に入力する。これにより、CPU71は、どの点火ボタン15〜17の押下によって電源がオンされたのか判断し、対応するバーナの各種センサと各種弁の作動を制御する。
【0046】本実施形態のコンロ1のCPU71は、光センサ40によって、右バーナ5及び左バーナ6に接近する異物が検出されたとき、電磁弁61,62を作動し、ガス流量を第1流量から第2流量又は第3流量に低減する制御を行う。光センサ40の発光素子41は、赤外光の出射方向をコンロ1の上方(図2参照)へ向けて配置されている。光センサ40は、上方(発光素子41からの赤外光の出射方向)に異物が位置する場合、異物までの距離に応じた検出信号を出力する。一方、光センサ40の検出信号の大きさに対して閾値を設け、異物との距離が所定距離以下か否かを判断する処理が行われる場合、光センサ40による異物の検出範囲P(図7参照)は、以下に説明する3つの特性を有する。
【0047】第1の特性として、光センサ40は、延伸方向において、発光素子41を基準に受光素子44側よりも、受光素子44とは反対側に、異物を検出可能な検出範囲Pを広く有する特性を有する。この特性は、発光素子41から出射可能な赤外光の出射角度の範囲、もしくは受光素子44に入射可能な反射光の入射角度の範囲に基づく特性である。なお、以下説明では、延伸方向において、受光素子44から発光素子41を向く向きを、便宜上、配置向きと称する。
【0048】図7に示すように、異物B4が、発光素子41の出射方向前方で距離L3に位置する場合、発光素子41からの赤外光が異物B4で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R4は、集光レンズ46によって屈折し、受光素子44の集光領域F3で集光する。なお、図7において、投光レンズ43と集光レンズ46による光の屈折は、説明の便宜上、図示を省略する。光センサ40は、距離L3に対応する測定電圧値を示す検出信号を出力する。
【0049】異物B5が、出射方向前方の距離L3に位置し、且つ延伸方向で発光素子41と受光素子44の間に位置する場合に、発光素子41からの赤外光が異物B5で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R5は、集光レンズ46によって屈折することによって、異物B4の反射光R4と同じ集光領域F3で集光する。故に光センサ40は、異物B5の検出結果として、距離L3に対応する測定電圧値を示す検出信号を出力する。
【0050】異物B6が、出射方向前方の距離L3に位置し、且つ延伸方向において受光素子44よりも発光素子41とは反対側で、発光素子41から距離G1より大きく離れて位置する場合、異物B6の反射光は受光素子44に入射できない。故に光センサ40は、異物B6を検出できない。
【0051】一方、異物B7が、出射方向前方の距離L3に位置し、且つ延伸方向において発光素子41よりも配置向き側で、距離G1よりも大きい距離G2以内に位置すれば、発光素子41からの赤外光が異物B7で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R6は、受光素子44に入射できる。故に光センサ40は、異物B7を検出することができる。しかし、反射光R6は、集光レンズ46によって屈折することによって、集光領域F3とは異なる位置で集光する。故に、光センサ40が出力する検出信号は、異物B7までの距離が距離L3未満に対応する測定電圧値を示す。このように、光センサ40は、延伸方向における異物を検出可能な検出範囲Pが、発光素子41よりも配置向き側に大きい特性を有する。
【0052】第2の特性として、光センサ40は、異物が、延伸方向において発光素子41よりも配置向き側に位置する場合、異物を検出可能な距離が出射方向に長い特性を有する。この特性は、異物が出射方向において発光素子41の真っ直ぐ前方にない場合において、光センサ40が異物との距離を正しく検出できないことに基づく特性である。図4に示すように、異物B3が距離L1に位置し、且つ延伸方向において発光素子41よりも配置向き側に位置する場合に、発光素子41からの赤外光が異物B3で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R3が、異物B2の反射光R2と同じ光路で集光レンズ46を通り、受光素子44に入射することがある。この場合、異物B3の反射光R3が、反射光R2の集光領域F2と同じ領域で集光するので、光センサ40は、異物B3の検出信号として、距離L2に位置する異物B2と同じ測定電圧値を示す検出信号を出力する。
【0053】従って図7に示すように、延伸方向において発光素子41よりも配置向き側に位置し、且つ出射方向前方の距離L4に位置する異物B8で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R7の光路が、出射方向前方の距離L3に位置する異物B9で反射し、そのうちの受光素子44に向かう角度で反射した反射光R8の光路と一致する場合がある。異物B9の反射光R8が集光領域F3で集光する場合、同じ光路を辿る異物B8の反射光R7も、集光領域F3で集光する。この場合、光センサ40は、異物B8の検出信号として、距離L3に対応する測定電圧値を示す検出信号を出力する。このように、光センサ40は、出射方向における異物を検出可能な検出範囲Pが、発光素子41よりも配置向き側にて大きい特性を有する。
【0054】第3の特性として、光センサ40は、異物が、延伸方向に直交し且つ出射方向に直交する方向において、発光素子41の位置からずれて位置する場合、異物を検出することができない特性を有する。この特性は、発光素子41と受光素子44とが延伸方向に並ぶ位置関係に基づく特性である。従って光センサ40による異物の検出範囲Pは、上記のように、発光素子41と受光素子44とが並ぶ延伸方向において所定の幅を有し、延伸方向及び出射方向に直交する方向においては、ほぼ無効である。
【0055】図1〜図3に示すように、上記の特性を有する光センサ40は、出射方向を上方へ向けて、コンロ1に設けられる。仮想線D1に沿って配置される光センサ4A〜4Dと、仮想線D2に沿って配置される光センサ4F〜4Iとは、互いに異なる配置向きで配置される。光センサ4A〜4Dの夫々の配置向きは、仮想線D1がなす弧に沿い、左側から右側へ向かう方向の方向成分を有する。即ち光センサ4A〜4Dの配置向きは、夫々が配置された位置における仮想線D1の接線の方向であり、且つコンロ1の右方を向く(図8(A)参照)。一方、光センサ4F〜4Iの配置向きは、仮想線D2がなす弧に沿い、右側から左側へ向かう方向の方向成分を有する。即ち光センサ4F〜4Iの配置向きは、夫々が配置された位置における仮想線D2の接線の方向であり、且つコンロ1の左方を向く。また、光センサ4Eの配置向きは、左右方向に沿い、コンロ1の左方を向く(図8(A)参照)。
【0056】図8(A)に示すように、光センサ4A〜4Iは、上記第3の特性に基づき、配置向きを仮想線D1,D2に沿わせ、全体的に、配置向きが左右方向の方向成分を有した状態で配置される。これにより、図8(B)に示すように、検出領域Cにおける光センサ4A〜4Iの検出範囲Pは、左右方向に、より広く展開される。言い換えると、光センサ4A〜4Iの検出範囲Pは、右バーナ5と左バーナ6の前方の検出領域Cにおいて、左右方向に広がるフェンス状に設けられる。故に光センサ4A〜4Iは、右バーナ5及び左バーナ6の前方で、ほぼ隙間なくそれぞれの検出範囲Pを展開し、全体としての検出範囲を広く確保することができる。
【0057】さらに、光センサ4A〜4Iの並びにおいて右端に配置される光センサ4Aと、左端に配置される光センサ4Iは、配置向きが異なる。並びの右端に配置される光センサ4Aは、上記第1の特性に基づき、配置向きが右方へ向かう方向成分を有して配置される。故に、光センサ4A〜4Iの並びは、光センサ4Aの配置向きを左方へ向けて配置した場合と比べ、光センサ4Aの右側に、より広い検出範囲Pを確保できる。並びの左端に配置される光センサ4Iは、上記第1の特性に基づき、配置向きが左方へ向かう方向成分を有して配置される。故に、光センサ4A〜4Iの並びは、光センサ4Iの配置向きを右方へ向けて配置した場合と比べ、光センサ4Iの左側に、より広い検出範囲Pを確保できる。
【0058】本実施形態のコンロ1は、ガス流量を低減する制御を行う場合の光センサ40による異物の検出範囲Pとして、異物が出射方向において発光素子41の真っ直ぐ前方、例えば10cmの距離に位置する場合の検出信号の測定電圧値を、閾値(以下、「作動電圧値」という。)に設定する。これにより、図7に示す形状の検出範囲P内に異物が侵入したとき、異物までの距離は10cm以下の距離に対応する。検出範囲P内に異物が侵入したとき、コンロ1は、異物が光センサ40の上方で10cm以下の位置にあること、即ち異物が右バーナ5又は左バーナ6に接近したことを検出できる。
【0059】前述したように、光センサ40は、コンロ1のトッププレート3の下に配置される。本実施形態では、異物が光センサ40の上方に位置するとき、トッププレート3の上面を基準とし、上下方向においてトッププレート3の上面と異物との間の距離を、「高さ」と定義する。以下説明において、光センサ40が異物を検出したときに出力する測定電圧値に対応する異物の高さを、「測定高さ」という。
【0060】以下説明において、CPU71が右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱める処理を行う基準となる異物の高さを、「作動高さ」といい、トッププレート3の上面から作動高さまでの範囲を、「作動範囲」という。コンロ1のCPU71は、光センサ40が出力する測定電圧値に基づく測定高さが所定の作動範囲内の高さを示した後、所定の作動安定幅内の測定高さの変化量で所定の作動安定時間を経過した場合に、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなす。CPU71は、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなした場合、右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱めるため、右バーナ5又は左バーナ6の火力調整機構30に流れるガス流量を低減する処理を行う。本実施形態において、光センサ4A〜4Kの作動高さ(作動範囲)は、夫々の配置位置に応じて異なる高さ(異なる範囲)に設定される。
【0061】異物が光センサ40の発光素子41の出射方向前方で光センサ40から比較的離間した高さにある場合、異物が光センサ40から比較的近接した高さにある場合よりも、光センサ40の受光素子44に入射する異物の反射光の強度が低下する。このため、光センサ40から異物までの距離が大きくなるほど、異物までの実際の高さと、測定高さとの間に生ずる誤差が大きくなることがある。このため、本実施形態では、光センサ4A〜4Kの作動安定幅は、作動高さの大きさに応じて予め設定される。
【0062】光センサ40が複数設けられる場合、光センサ40は、近接配置される他の光センサ40の出射した赤外光が異物によって反射された反射光を受光することがある。この場合、光センサ40が出力する検出信号の示す測定電圧値にノイズが生ずることがある。また、光センサ40が出力する検出信号にゆらぎが生じたり、センサ入力回路87、制御回路70等に静電気サージ等による電圧の変化が生じたりする等によっても、光センサ40の測定電圧値にノイズが生ずることがある。このようなノイズによる測定電圧値は、比較的短い時間での不安定なピーク値を示すことが多い。このため、コンロ1は、作動安定時間を設け、測定電圧値に基づく測定高さが作動安定時間を超えて作動安定幅内の安定した高さを示す場合に、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなしている。これにより、コンロ1は、ノイズ等による異物の誤検出に応じて、ガス流量を低減する制御が行われることを避けることができる。
【0063】なお、作動安定時間が長くなるほど、コンロ1が右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなすまでの時間が長くなる。長すぎる作動安定時間の設定は、コンロ1がガス流量を低減する制御を迅速に行うことを阻害する要因になる。コンロ1では、作動安定時間が0.5秒以上になると、検出した異物に右バーナ5又は左バーナ6の火炎が着火する可能性が高くなることが、事前の実験で明らかになっている。このため、コンロ1では、安全性担保のため、0.4秒以下の作動安定時間が予め設定される。
【0064】コンロ1は、ガス流量を低減する制御を行った後、右バーナ5又は左バーナ6に接近している異物がないことを確認してから、ガス流量を低減前の元の流量に戻す処理を行う。以下説明において、CPU71が右バーナ5又は左バーナ6の火力を戻す処理を行う基準となる異物の高さを、「解除高さ」といい、トッププレート3の上面から解除高さまでの範囲を、「非解除範囲」という。本実施形態では、光センサ4A〜4E,4Jのうちいずれかに対応する測定高さが、作動範囲内の高さを示した後、作動安定幅内の測定高さで作動安定時間を経過した場合に、右バーナ5へ異物が接近したと判断される。また、左バーナ6に対応する光センサ4E〜4I,4Kのうちいずれかに対応する測定高さが、作動範囲内の高さを示した後、作動安定幅内の測定高さで作動安定時間を経過した場合に、測定高さが作動範囲内で安定しているとみなされ、左バーナ6へ異物が接近したと判断される。一方、右バーナ5に対応する光センサ4A〜4E,4Jの全てに対応する測定高さが、所定の解除高さ以上の高さを示した状態で、所定の解除確定時間を経過した場合に、右バーナ5に接近する異物がなくなったと判断される。同様に、左バーナ6に対応する光センサ4E〜4I,4Kの全てに対応する測定高さが、所定の解除高さ以上の高さを示した状態で、所定の解除確定時間を経過した場合に、測定高さが非解除範囲外で安定しているとみなされ、左バーナ6に接近する異物がなくなったと判断される。このように、コンロ1は、異物の検出を解除するときには、異物の検出を行うときよりも厳しい条件を課すことで、異物にバーナの火炎が着火する可能性を低減している。本実施形態において、光センサ4A〜4Kの解除高さ(非解除範囲)は、夫々の配置位置に応じて異なる高さ(異なる範囲)に設定される。
【0065】図9を参照し、設定値テーブルを説明する。設定値テーブルは、対象バーナ、作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、光センサ4A〜4Kの夫々に関連付けて、制御ガス流量に応じて記憶する。対象バーナは、光センサ4A〜4Kの夫々が、右バーナ5と左バーナ6とのいずれに供給されるガス流量の制御に用いられるのかを示し、「右」が右バーナ5に、「左」が左バーナ6に対応する。光センサ4A〜4E,4Jは右バーナ5を対象バーナとする。光センサ4E〜4I,4Kは左バーナ6を対象バーナとする。設定値テーブルは、制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルと、「第2流量」であるテーブルとを含む。
【0066】制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルは、ガス流量を第1流量又は第2流量から第3流量に低減する制御を行う場合、及びガス流量が第3流量に制御されている場合に対応する作離高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を定義する。制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、ガス流量を第1流量から第2流量に低減する制御を行う場合、及びガス流量が第2流量に制御されている場合に対応する作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を定義する。制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルに対応する作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、夫々、第一作動高さ、第一作動安定幅、第一作動安定時間、第一解除高さ、第一解除確定時間とする。制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルに対応する作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、夫々、第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間とする。
【0067】制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルは、光センサ4A,4C〜4G,4I〜4Kの第一作動高さを「120」mm、光センサ4B,4Hの第一作動高さを「70」mmと、夫々定義している。コンロ1では、中火力の火炎が形成された右バーナ5又は左バーナ6からおよそ100mm以内の位置に異物が接近すると、異物に火炎が着火する可能性が高くなることが、事前の実験で明らかになっている。一方、使用者が右バーナ5又は左バーナ6で調理を行う場合、フライパン等の片手鍋の柄が光センサ4B,4Hの上方において、光センサ4B,4Hから100mm付近の位置に配置されやすい。このこと等を考慮し、コンロ1は、一般的な片手鍋が五徳7,8に載置されたときの、鍋の柄と光センサ4B,4Hとの間の距離よりも小さな70mmを、光センサ4B,4Hの第一作動高さと設定している。また、コンロ1は、光センサ4B,4Hのよりも鍋の柄が配置される可能性の低い他の光センサ40については、安全性担保のため、120mmの第一作動高さを設定している。このように、設定値テーブルは、コンロ1における光センサ4A〜4Kの配置に適した第一作動高さを定義する。コンロ1は、設定値テーブルに基づいてガス流量を低減する制御を行うことで、無用なガス流量の低減制御の実行を回避し、コンロ1の使い勝手を向上できる。
【0068】制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルは、光センサ4A,4C〜4G,4I〜4Kの第一解除高さを「140」mm以上、光センサ4B,4Hの第一解除高さを「90」mm以上と定義している。コンロ1は、一般的な片手鍋が五徳7,8に載置されたときの、鍋の柄と光センサ4B,4Hとの間の距離よりも大きな90mmを、光センサ4B,4Hの第一解除高さと設定している。また、ガス流量を第3流量から第2流量以上に戻すことで右バーナ5又は左バーナ6に中火力以上の火炎が形成されても異物に着火しない十分な距離を担保するため、光センサ4A,4C〜4G,4I〜4Kの第一解除高さを140mmに設定している。なお、コンロ1は、光センサ40に対応する解除高さが、その光センサ40に対応する作動高さよりも大きく設定している。これにより、コンロ1は、光センサ40から作動高さよりも離間した解除高さ以上に異物が遠ざかった場合に、ガス流量を元に戻すことができる。コンロ1は、異物の検知条件よりも異物検知の解除条件を厳しく設定することで、ガス流量を異物検知前の流量に戻す際の安全性を担保している。
【0069】制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、対象バーナが「右」である光センサ4A〜4E,4Jのうち、光センサ4B,4J以外の光センサ40について第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間を定義している。コンロ1は、第二作動高さ及び第二解除高さを、同じ光センサ40に対応する第一作動高さ及び第一解除高さよりも大きな高さに設定している。右バーナ5に第1流量のガス流量により強火力の火炎が形成されている場合、第2流量のガス流量により中火力の火炎が形成されている場合よりも、右バーナ5から同じ位置にある異物に着火する可能性が高くなる。このため、制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、右バーナ5に形成される火炎の火力に対応した作動高さとして、第一作動高さ及び第一解除高さよりも大きな第二作動高さ及び第二解除高さを定義している。
【0070】例えば、五徳7に両手鍋が載置される場合、両手鍋の2つの取っ手は、鍋の左右方向に延びて配置されやすい。この両手鍋の左側の柄を掴もうとする使用者の左腕は、右バーナ5と左バーナ6との間の位置から右バーナ5の左斜め前方に向けて差し入れられるので、左腕の先が右バーナ5に非常に接近しやすい。コンロ1は、右バーナ5の左斜め前方に配置される光センサ4Jについては第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間を定義しない。設計値テーブルにおいて「−」とされている項目は、設定値の定義がないことを示す。このため、コンロ1は、光センサ4Jによる測定高さに対しては第一作動高さ、第一作動安定幅、第一作動安定時間、第一解除高さ、第一解除確定時間に基づくガス流量の制御を行う。これにより、コンロ1は、ガス流量が第1流量又は第2流量の状態で右バーナ5に左斜め前方から異物が接近した場合、ガス流量を一度に第3流量にできる。したがって、右バーナ5に左斜め前方から接近する異物への着火が効果的に防止される。なお、コンロ1は、光センサ4Bについても同様の理由、及び前述した片手鍋の柄を異物と誤検出することで無用なガス流量制御が行われることを回避する理由で、第二作動高さ、第二作動安定幅、第二作動安定時間、第二解除高さ、第二解除確定時間を定義しない。
【0071】また、制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、光センサ4A,4C,4Dの第二作動安定時間を「0.2」秒、光センサ4Eの第二作動安定時間を「0.4」秒と定義している。光センサ4A,4C,4Dは、光センサ4Eよりも右バーナ5に接近した位置に配置されている。このため、光センサ4A,4C,4Dの位置に接近した異物に右バーナ5の火炎が着火する可能性は、光センサ4Eの位置に接近した異物に右バーナ5の火炎が着火する可能性よりも高くなることが想定される。一方、光センサ4Eは、コンロ1の中央前部における右バーナ5と左バーナ6との間の位置に配置されていることから、コンロ1の使用時に光センサ4Eの位置に異物が頻繁に接近することが想定される。このような光センサ40の配置を踏まえ、コンロ1は、光センサ4A,4C,4Dの第二作動安定時間を、光センサ4Eの第二作動安定時間よりも短い時間に定義し、コンロ1の安全性を担保している。また、コンロ1は、光センサ4Eについては光センサ4A,4C,4Dよりも長めの第二作動安定時間を定義することで、無用なガス流量低減制御が行われることを低減している。このように、光センサ40の配置に応じて第二作動安定時間が定義されるので、コンロ1は、異物の接近に対する安全性を担保しつつ、コンロ1の使い勝手を向上できる。
【0072】制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルは、光センサ4D,4Eの第二作動高さ(170mm)を、光センサ4A,4Cの第二作動高さ(150mm)よりも大きな高さに定義している。光センサ4D,4Eは、光センサ4A,4Cよりもコンロ1の中央に寄った位置に配置されるので、右バーナ5と左バーナ6との間の位置から右バーナ5の左斜め前方に向けて差し入れられる異物を検知できる。前述のように、このように差し入れられる異物は、他の位置から右バーナ5に向けて差し入れられる異物よりも右バーナ5に容易に接近しやすい。このため、コンロ1は、光センサ4D,4Eの測定高さに対するしてガス流量を低減する制御を行う条件を、光センサ4A,4Cの測定高さに対してガス流量を低減する制御を行う条件よりも厳しく設定する。これにより、コンロ1は、右バーナ5に接近する異物への着火を効果的に防止できる。また、コンロ1は、光センサ4D,4Eの第二解除高さ(190以上)を、光センサ4A,4Cの第二解除高さ(170以上)よりも大きな距離に定義している。これにより、コンロ1は、右バーナ5に異物が接近しやすい位置から異物が十分に遠ざかった場合に、ガス流量を元に戻すことができる。このように、コンロ1は、右バーナ5及び左バーナ6に対する光センサ40の配置に応じた異物検知の解除条件を厳しく設定することで、ガス流量を異物検知前の流量に戻す際の安全性を担保している。
【0073】設定値テーブルは、第一作動安定幅を「±10」mm、第二作動安定幅を「±30」mmと、異なる値で定義している。前述したように、光センサ40の特性として、光センサ40から異物までの距離が大きくなるほど、光センサ40から異物までの実際の距離と、測定電圧値の示す距離との間に生ずる誤差が大きくなることがある。これにより、光センサ40の出力する測定電圧値に生ずる振れ幅が、光センサ40から異物までの距離が大きくなるほど大きくなることがある。このため、コンロ1は、第一作動高さよりも大きな高さに設定されている第二作動高さに関連付けられる第二作動安定幅を、第一作動安定幅よりも広い範囲で設けている。これにより、コンロ1は、作動高さに応じた円滑なガス流量制御を行うことができる。
【0074】図10を参照し、特定設定値テーブルを説明する。特定設定値テーブルは、設定値テーブルと同様の、制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルを備える。後述する特定モードが設定されている場合には、他のモード種類の調理モードが設定されている場合よりも、異物が右バーナ5又は左バーナ6に接近することが起こりにくい。このため、コンロ1は、特定モードが設定されている場合には、ガス流量を第1流量又は第2流量から第3流量にするガス流量の低減制御を行い、ガス流量を第1流量から第2流量にする低減制御については省略している。よって、特定設定値テーブルは、設定値テーブルにおける制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルに相当するテーブルを備えない。したがって、コンロ1は、特定設定値テーブルに従ってガス流量制御を行う場合、ガス流量が第1流量又は第2流量の状態で右バーナ5又は左バーナ6に異物が接近した場合、ガス流量を一度に第3流量にできる。
【0075】#6図11を参照し、調理モードテーブルを説明する。コンロ1は、調理内容に応じた調理モードを予め設けている。調理モードが設定されたコンロ1は、調理内容に応じた火力制御を自動的に行う。調理モードテーブルは、モード種類と制御パターンとを関連付けて記憶する。モード種類は、調理モードの種類を示す。本実施形態では、「炊飯モード」、「湯沸しモード」、「高温炒めモード」、「温度調節モード」のモード種類が設けられている。制御パターンは、モード種類に応じた火力制御のパターンを示す。「炊飯モード」の制御パターンであるパターンP1は、鍋が五徳7,8のいずれかに載置された状態で、炊飯が完了するまでの間、右バーナ5又は左バーナ6が中火力と弱火力を交互に繰り返し、炊飯が完了すると自動的に消火するパターンである。「湯沸しモード」の制御パターンであるパターンP2は、やかん等を五徳7,8のいずれかに載置した状態で右バーナ5又は左バーナ6が強火力又は中火力を保ち、やかんの湯が沸騰すると自動的に消火するパターンである。「高温炒めモード」の制御パターンであるパターンP3は、右バーナ5又は左バーナ6を主に強火力を保つことで、鍋底温度が高温に保つ、炒め物の調理に適したパターンである。「温度調節モード」の制御パターンであるパターンP4は、主に揚げ物の調理に用いられ、鍋の中の油等の温度を一定に保つように火力を自動的に制御するパターンである。使用者は、コンロ1の使用開始時等に操作パネル25に所定の操作入力を行うことで、所望の調理モードをコンロ1に設定できる。
【0076】#8これらの調理モードのうち、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」では、鍋等を五徳7,8に載置した状態で、炊飯又は湯沸しが完了するまでの間、使用者が右バーナ5又は左バーナ6の火力を調節したり、被調理物を菜箸で混ぜたりする必要がない。よって、これらのモードが設定されている場合には、異物が右バーナ5又は左バーナ6に接近することが起こりにくい。したがって、コンロ1は、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」が設定されている場合のための設定値の集合を定める特定設定値テーブルを、設定値テーブルとは別に設け、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」が設定されている場合には、特定設定値テーブルに基づいてガス流量を制御する。これにより、コンロ1は、調理モードに適した火力低減制御を行うことができる。以下、「炊飯モード」及び「湯沸しモード」を、「特定モード」と称する。
【0077】#7コンロのCPU71は、ガス流量制御処理(図12、図13参照)を実行し、光センサ40による異物の検出結果に基づいて右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したと判断したとき、右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱める処理を行う。また、CPU71は、右バーナ5又は左バーナ6の火力を弱めた後に光センサ40による検出結果に基づいて異物の接近がなくなったと判断したとき、火力を弱めた右バーナ5又は左バーナ6の火力を元に戻す処理を行う。使用者が右バーナ5で調理を行う場合、鍋等の調理容器を五徳7上に載置し、点火ボタン15を押下する。火力制御機構60の安全弁64は、点火ボタン15が押下されていないとき、機械的に閉じられた状態である。また、電磁弁61〜63は、点火ボタン15が押下されていないときには、開放側に維持されている。点火ボタン15が押下されると連動して開き、火力調整機構30に第1流量のガスが流される。CPU71はイグナイタ35を駆動させ、右バーナ5を点火させる。右バーナ5の火力は、強火力になる。
【0078】CPU71は、右バーナ5が点火することに応じて、ROM72からガス流量制御処理を含む各種プログラムを読み出し、実行する。右バーナ5の炎孔に形成された火炎は、熱電対5Cによって検知される。使用者は、被調理物の焼き加減や、調理の進行状況等に応じて、火力調節レバー18を手動で操作し、右バーナ5の火力を調節する。使用者は、右バーナ5への点火時に、所望する調理モードを設定するための所定の操作入力を操作パネル25に行うことができる。調理モードが設定されている場合には、CPU71は、調理モードに応じた火力調節を行う。同様に、使用者が左バーナ6で調理を行う場合、CPU71は、点火ボタン17の押下を契機として、火力制御機構60の安全弁64,電磁弁61,63を開放し、火力調整機構30に第1流量のガスを流す。CPU71は、左バーナ6が点火することに応じて、ROM72からガス流量制御処理を含む各種プログラムを読み出し、実行する。
【0079】図12に示すように、CPU71は、ガス流量制御処理を開始すると、操作パネル25を介していずれかのモード種類の調理モードを受信しているかを判断する(S1)。CPU71は、調理モードを受信していない場合(S1:NO)、処理をS3に移行する。CPU71は、調理モードを受信している場合(S1:YES)、受信したモード種類をRAM73に記憶し、受信したモード種類の調理モードを設定する(S2)。CPU71は、処理をS3に移行する。
【0080】CPU71は、右バーナ5と左バーナ6の夫々の火力調整機構30に流れているガス流量を、電磁弁61,62の開放状況に基づいて取得する(S3)。CPU71は、取得したガス流量(すなわち、電磁弁61,62のいずれか又はいずれも開放しているか)をRAM73に記憶する。
【0081】CPU71は、特定モードが設定されているかを判断する(S4)。この処理で、CPU71は、S1の処理においてRAM73に所定のモード種類が記憶されていれば、記憶されているモード種類を参照し、モード種類が特定モードを示すか(「炊飯モード」又は「湯沸しモード」を示すか)を判断する。CPU71は、RAM73に記憶されているモード種類が特定モードを示す場合(S4:YES)、特定設定値テーブルを参照する(S6)。一方、CPU71は、調理モードが設定されていない場合、又は設定されている調理モードが特定モードでない場合(S4:NO)、設定値テーブルを参照する(S5)。
【0082】CPU71は、光センサ4A〜4Kの検出信号の示す測定電圧値を夫々取得する(S7)。CPU71は、取得した測定電圧値に基づいて、光センサ4A〜4Kの夫々に対応する測定高さを算出する。CPU71は、算出した測定高さの夫々と、S5又はS6の処理で参照した設計値テーブル又は特定設定値テーブルの示す作動高さとを比較する。
【0083】CPU71は、測定高さが作動範囲内の高さを示す光センサ40があるかを判断する(S8)。このとき、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第1流量であり、設定値テーブルを参照している場合、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40があるかをまず判断する。CPU71は、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40がない場合、測定高さが第二作動高さ以下内の高さを示す光センサ40があるかを判断する。なお、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第2流量であり、設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、特定設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一作動高さ以下の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、これらの判断により、第一作動範囲内又は第二作動範囲内の測定高さを示す光センサ40が1つでもあるか否かを判断する。CPU71は、測定高さが作動以下の高さを示す光センサ40が1つもない場合(S8:NO)、処理をS1に戻す。この場合、右バーナ5及び左バーナ6の火力は、S3の時点の火力に維持される。なお、図示しないが、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第3流量である場合には、S4〜S16の処理を行わず、S1〜S3の処理を繰り返してもよい。
【0084】CPU71は、測定高さが作動範囲内の高さを示す光センサ40が1つでもある場合(S8:YES)、測定高さが作動範囲内の高さを示す光センサ40を特定する(S9)。CPU71は、特定した光センサ40を示す情報を、RAM73に記憶する。S9の処理で特定した光センサ40を、以下、「特定センサ」という。
【0085】CPU71は、後述するS25の処理で計測が開始される第一経過時間を計測中であるかを判断する(S10)。第一経過時間は、ガス流量制御処理において異物の検出が解除されてから次回に異物の検出がされるまでに経過した時間を示す。CPU71は、第一経過時間を、制御回路70の備えるタイマ(図示略)を用いて計測する。CPU71は、ガス流量制御処理の実行開始後に初めてS13の判断処理を実行する等で、第一経過時間を計測中でない場合(S10:NO)、処理をS15に移行する。
【0086】#4コンロ1が加熱調理に用いられる場面では、例えば、コンロ1の使用者が、五徳7,8上に載置された調理中の調理容器の内容物を菜箸等で繰り返しかき混ぜる等の動作を行うことがある。例えば、図8(B)に示す検出範囲Pが、12cmの作動範囲に対応しているとする。この場合、右バーナ5を使用する使用者の腕等が動きながら、図8(B)に示す領域R内の様々な位置におかれることがある。使用者の腕等が実際にはトッププレート3から12cm以上離間した十分な高さを有していても、領域Rのうち検出範囲Pに重なる領域にある場合には、光センサ4A〜4D,4Jのいずれかに基づく測定高さによって、使用者の腕等が作動範囲内の高さにあると判断される。このような場合、使用者が調理容器の内容物をかき混ぜる動作によって、ガス流量の低減及び復帰が頻繁に繰り返されることが起こりやすくなる。このとき、右バーナ5又は左バーナ6の火力が、使用者の所望の火力に維持されにくくなる。このような問題を回避するため、コンロ1は、前回の異物の検出が終了してから、次回に異物の検出がされるまでの間の第一経過時間が所定時間未満の場合には、ガス流量を低減する制御の実行を制限することとしている。これにより、コンロ1は、使用者の調理に関する動作に応じてガス流量の低減及び復帰が無用に繰り返されることを回避できる。これにより、コンロ1は使用者の実際の調理動作に則した火力制御を行うことができるので、コンロ1の使い勝手が向上する。本実施形態では、事前の実験の結果から、第一経過時間が5秒以上である場合に、ガス流量を低減する制御を行うこととしている。なお、この「5秒」という判断基準は一例であり、コンロ1における光センサ40の配置、個数、安全性担保の基準等に応じて、任意に定めてよい。
◆ この文献の解決アプローチ
光センサ異物検知の誤作動抑制と調理モード別設定
文献: このような問題を回避するため、コンロ1は、前回の異物の検出が終了してから、次回に異物の検出がされるまでの間の第一経過時間が所定時間未満の場合には、ガス流量を低減する制御の実行を制限することとしている。
菜箸や手が火のそばに入る場面での誤作動を抑える考え方は、監視ゾーンの安全制御の使い勝手向上に転用できるが、ジェスチャー操作は扱っていない。
【0087】CPU71は、第一経過時間を計測中の場合(S10:YES)、計測中の第一経過時間が5秒以上を示すかを判断する(S11)。CPU71は、第一経過時間が5秒以上である場合(S11:YES)、第一経過時間の計測を終了し(S12)、タイマの値をクリアする。CPU71は、処理をS15に移行する。
【0088】CPU71は、第一経過時間が5秒未満である場合(S11:NO)、設定値テーブル及び特定設定値テーブルにおいて特定センサに関連付けられている作動安定時間を、予め定められている「0.2」秒又は「0.4」秒から、「0.5」秒に変更する(S13)。CPU71は、作動安定時間を従前よりも長くなるように変更することで、調理中の使用者の腕等が図8(B)に示す領域Rのうち検出範囲Pに重なる領域に、変更された作動安定時間よりも短い時間でおかれた場合に、右バーナ5又は左バーナ6へ異物が接近したとみなし難くなる。このように、CPU71は、第一経過時間が所定時間未満である場合にガス流量の低減制御が制限される方向に、作動安定時間等の異物の検出条件を変更することで、無用なガス流量の低減及び復帰を繰り返すことを回避できる。
【0089】次いで、CPU71は、制御回路70の備えるタイマ(図示略)を用いて、第二経過時間の計測を開始する(S14)。CPU71は、処理をS15に移行する。第二経過時間は、S13の処理において作動安定時間を変更してから次回に異物の検出がされるまでに経過する時間である。CPU71は、第二経過時間が所定時間以上になった場合、後述するS28の処理で、S13の処理で変更した作動安定時間を、特定センサについて予め定められている作動安定時間に戻す。
【0090】CPU71は、特定センサの検出信号の示す測定電圧値の変化を、作動安定時間の間監視する(S15)。この処理において、CPU71は、S8の処理で測定高さが第一作動範囲内を示す光センサ40があると判断している場合、特定センサに対応する第一作動安定時間の間、測定電圧値の変化を監視する。CPU71は、S8において測定高さが第二作動範囲内を示す光センサ40があると判断している場合、特定センサに対応する第二作動安定時間の間、特定センサの測定電圧値の変化を監視する。CPU71は、作動安定時間内における測定高さの最大値及び最小値を抽出する。抽出した測定高さの最大値及び最小値の幅は、作動安定時間内における測定高さの変化量に相当する。なお、CPU71は、S13の処理で作動安定時間を変更している場合には、測定高さの変化量を、S13の処理で変更した作動安定時間の間監視する。
【0091】CPU71は、作動安定時間内における特定センサの測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅内であるかを判断する(S16)。この処理において、CPU71は、S8において測定高さが第一作動範囲内を示すと判断している場合、測定高さの変化量が、特定センサに対応する第一作動安定幅に収まるかを判断する。CPU71は、S8において測定高さが第二作動範囲内を示すと判断している場合、測定高さの変化量が、特定センサに対応する第二作動安定幅に収まるかを判断する。CPU71は、作動安定時間内における測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅を超える場合(S16:NO)、処理をS1に戻す。
【0092】CPU71は、作動安定時間内における測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅内に収まる場合(S16:YES)、測定高さが作動範囲内で安定しているとみなして、図13に示すように、ガス流量の低減を電磁弁回路91に指示する(S17)。この処理において、CPU71は、制御ガス流量が「第3流量」であるテーブルを参照してS8の判断を行った場合、電磁弁回路91にガス流量を第3流量にする指示を行う。ガス流量を第3流量にする指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61,62を閉鎖することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第3流量にする。これにより、右バーナ5又は左バーナの火力が、強火力又は中火力から、弱火力になる。CPU71は、制御ガス流量が「第2流量」であるテーブルを参照してS8の判断を行った場合、電磁弁回路91にガス流量を第2流量にする指示を行う。ガス流量を第2流量にする指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁62を閉鎖することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第2流量にする。これにより、右バーナ5の火力が、強火力から中火力になる。
【0093】CPU71は、ブザー回路88に指示を出し、圧電ブザー77を駆動して、異物の検出を報知する(S18)。また、CPU71は、操作パネル25の所定のLEDを点灯し、異物の検出を報知する。これにより、使用者は、コンロ1が異物を検出したこと、及び異物の検出に応じて右バーナ5又は左バーナの火力が低減制御されたことを認識できる。
【0094】CPU71は、光センサ4A〜4Kの検出信号の示す測定電圧値を夫々取得する(S19)。CPU71は、特定センサの対象バーナを特定する。CPU71は、特定センサが光センサ4A〜4D,4Jである場合、対象バーナが右バーナ5であると特定する。CPU71は、特定センサが光センサ4F〜4I,4Kである場合、対象バーナが左バーナ6であると特定する。CPU71は、特定センサが光センサ4Eである場合、右バーナ5の火力調整機構30にガスが流れていれば右バーナ5を、左バーナ6の火力調整機構30にガスが流れていれば左バーナ6を、夫々対象バーナとして特定する。CPU71は、右バーナ5と左バーナ6の双方の火力調整機構30にガスが流れている場合には、右バーナ5と左バーナ6を、対象バーナとして特定する。
【0095】CPU71は、S21の処理で取得した測定電圧値のうち、特定した対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さの全てが、各々の解除高さ以上の高さを示すかを判断する(S20)。このとき、CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第1流量であり、設定値テーブルを参照している場合、測定高さが第二解除高さ以上の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、S3の処理で取得したガス流量が第2流量であり、設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一解除高さ以上の高さを示す光センサ40があるかを判断する。CPU71は、特定設定値テーブルを参照している場合には、測定高さが第一解除高さ以上の高さを示す光センサ40があるかを判断する。これらの判断により、特定センサを含む複数の光センサ40の測定高さが、第一解除高さ又は第二解除高さ以上の高さを示すか否かを判断する。
【0096】CPU71は、特定した対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さのうち1つでも解除高さ未満の高さを示す場合(S20:NO)、処理をS19へ戻す。対象バーナの火力調整機構30に流れるガス流量は、S17の処理で低減された流量に維持される。対象バーナの火力は、S17の処理に伴い低減された火力に維持される。
【0097】CPU71は、特定した対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さの全てが解除高さ以上の高さを示す場合(S20:YES)、対象バーナに対応する光センサ40の示す測定電圧値の変化を、解除確定時間の間監視する(S21)。この処理において、CPU71は、S20の処理で測定高さが第一解除高さ以上の距離を示すと判断している場合、第一解除確定時間の間、測定電圧値の変化を監視する。CPU71は、S20の処理で測定高さが第二解除高さ以上の距離を示すと判断している場合、第二解除確定時間の間、測定電圧値の変化を監視する。本実施形態では、第一解除確定時間及び第二解除確定時間が、ともに「1.0」秒である。例えば、第一解除確定時間を第二解除時間よりも長くする等、第一解除確定時間と第二解除確定時間とが異なる時間に設定されていてもよい。
【0098】CPU71は、監視する測定電圧値に基づく測定高さが解除高さ以上の高さを維持して、解除確定時間を経過するかを判断する(S22)。CPU71は、監視する測定電圧値に基づく測定高さが解除確定時間内の間、解除高さ以上の高さを維持しない場合(S22:NO)、処理をS19へ戻す。CPU71は、対象バーナに対応する光センサ40の測定電圧値に基づく測定高さの全てが解除高さ以上の高さを示し(S20:YES)、測定高さが解除高さ以上の高さを維持して解除確定時間を経過するまで(S22:YES)、S20〜S22の処理を繰り返す。
【0099】CPU71は、監視する測定電圧値に基づく測定高さが解除高さ以上の高さを維持して、解除確定時間を経過した場合(S22:YES)、ガス流量の復帰を電磁弁回路91に指示する(S23)。この処理において、CPU71は、S3の処理に伴いRAM73に記憶した電磁弁61,62の開放状況に基づいて、電磁弁回路91に指示を行う。CPU71は、電磁弁61,62の開放状況の記憶が、電磁弁61が開放し且つ電磁弁62が閉鎖していることを示す場合、電磁弁回路91に電磁弁61を開放してガス流量を第2流量にする指示を行う。指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61を開放することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第3流量から第2流量にする。これにより、右バーナ5又は左バーナの火力が、弱火力から中弱火力に復帰する。CPU71は、電磁弁61,62の開放状況の記憶が電磁弁61,62の双方が開放していることを示す場合、電磁弁回路91に電磁弁61,62の双方を開放してガス流量を第1流量にする指示を行う。指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61,62の双方を開放することで、火力調整機構30に流れるガス流量を第2流量又は第3流量から第1流量にする。これにより、右バーナ5又は左バーナの火力が、中火力又は弱火力から、強火力に復帰する。
【0100】CPU71は、ブザー回路88に指示を出し、圧電ブザー77の駆動を停止して、異物検出の報知を解除する(S24)。また、CPU71は、操作パネル25の所定のLEDを消灯し、異物検出の報知を解除する。これにより、使用者は、コンロ1が異物の検出を終了したこと、及び異物の検出の終了に応じて右バーナ5又は左バーナの火力が復帰されたことを認識できる。CPU71は、制御回路70の備えるタイマ(図示略)を用いて、前述の第一経過時間の計測を開始する(S25)。
【0101】次いで、CPU71は、前述のS14の処理で計測が開始される第二経過時間を計測中であるかを判断する(S26)。CPU71は、第二経過時間を計測中でない場合(S26:NO)、処理をS1(図12参照)に戻す。CPU71は、第二経過時間を計測中の場合(S26:YES)、計測中の第二経過時間が所定時間(本実施形態では5秒)以上を示すかを判断する(S27)。CPU71は、第二経過時間が5秒未満である場合(S27:NO)、処理をS1に戻す。なお、5秒としている所定時間は一例であり、任意の時間を所定時間とされてもよい。
【0102】CPU71は、第二経過時間が5秒以上である場合(S27:YES)、S13の処理で変更した作動安定時間を、特定センサについて予め定められている作動安定時間に復帰させる変更を行う(S28)。これにより、特定センサに関連付けられている作動安定時間が、本来の作動安定時間に復帰するので、コンロ1の安全性が保たれる。その後、CPU71は、第二経過時間の計測を終了し(S29)、タイマの値をクリアする。CPU71は、処理をS1に戻す。
【0103】上記のようにガス流量制御処理が行われる場合、例えば、使用者が、鍋を五徳7,8に載置したときに、設定値テーブルの定義する作動範囲内を示す位置に柄が延びるような特殊な鍋を使用したいことがある。また、使用者は、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更して、コンロ1の安全性をさらに高めたいと希望することがある。また、使用者は、作動高さ、作動安定時間等のコンロ1が異物を検出するための条件を、より厳しい条件に変更して、コンロ1の安全性をさらに高めたいと希望することがある。また、使用者の身長、コンロ1の使用目的等は様々であるので、作動高さ等を使用者の好みに応じて変更したいという要望があることが想定される。CPU71は、設計値変更処理(図14参照)を実行し、使用者の希望に応じて、設定値テーブル、特定設定値テーブルの定義する各種の設定値を、安全性を担保できる範囲で変更する処理を行う。CPU71は、電磁弁61〜63が閉鎖された状態で、設定値テーブル、特定設定値テーブルの定義する設定値を変更するための所定の操作入力を、操作パネル25を介して受信すると、ROM72から設計値変更処理を含む各種プログラムを読み出し、実行する。
【0104】図14に示すように、CPU71は、設計値変更処理を開始すると、いずれの光センサ40に関する設定値を変更するかを特定する(S31)。このとき、使用者は、光センサ40のうちいずれかを選択する操作入力を、操作パネル25のボタンを用いて行う。CPU71は、操作入力内容に応じたいずれかの光センサ40を特定する。
【0105】CPU71は、検出無効変更指示を受信したかを判断する(S32)。検出無効変更指示は、S31の処理で特定した光センサ40の出力する検出信号が示す測定電圧値に応じたガス流量制御処理を行わないこととするための指示である。CPU71は、検出無効変更指示を受信していない場合(S32:NO)、処理をS36に移行する。
【0106】CPU71は、検出無効変更指示を受信した場合(S32:YES)、S31の処理で特定した光センサ40が光センサ4D,4F,4J,4Kのいずれかであるかを判断する(S33)。CPU71は、光センサ40が光センサ4D,4F,4J,4Kのいずれかである場合(S33:YES)、処理をS36に移行する。前述のように、光センサ40のうち光センサ4D,4F,4J,4Kは、他の光センサ40よりも異物が容易に接近しやすい位置に配置されている。このような光センサ4D,4F,4J,4Kによる異物検出を無効にすることは、コンロ1の安全性担保の観点から好ましくない。したがって、CPU71は、光センサ4D,4F,4J,4Kについては検出無効変更を許可しないこととしている。
【0107】CPU71は、光センサ40が光センサ4D,4F,4J,4K以外の光センサ40である場合(S33:NO)、設定値テーブルにおいて対応する光センサ40に関連付けられている設定値を「−(定義なし)」に変更することで、検出無効変更を登録する(S35)。例えば、前述の特殊な鍋を使用した調理を行う場合等に、所定の光センサ40による異物の検出が行われないので、無用なガス流量低減制御が行われないようになる。設計値変更処理は、S32,S33,S35の処理を設けることで、実際の使用態様に応じた使い勝手のよいコンロ1を、使用者に提供できる。CPU71は、処理をS36に移行する。
【0108】CPU71は、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更する指示を受信したかを判断する(S36)。CPU71は、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更する指示を受信していない場合(S36:NO)、処理をS41に移行する。
【0109】CPU71は、右バーナ5又は左バーナ6の火炎が消火するように変更する指示を受信した場合(S36:YES)、設定値テーブルにおける制御ガス流量の項目を「ガス流量なし」に変更することで、右バーナ5又は左バーナ6の火炎を消火することを登録する(S38)。この処理において、CPU71は、制御ガス流量の項目のうち「第3ガス流量」のみを「ガス流量なし」に変更してもよいし、「第3ガス流量」及び「第2ガス流量」の双方を「ガス流量なし」に変更してもよい。CPU71は、制御ガス流量の項目のうち「第3ガス流量」のみを「ガス流量なし」に変更した場合、前述のガス流量制御処理におけるS18の処理で、電磁弁回路91にガス流量を第3流量にする指示に変えて、火力調整機構30にガスが流れないようにするための指示を電磁弁回路91に行う。火力調整機構30にガスが流れないようにするための指示を受信した電磁弁回路91は、電磁弁61〜63を閉鎖することで、火力調整機構30にガスが流れないようにする。CPU71は、制御ガス流量の項目のうち「第3ガス流量」及び「第2ガス流量」の双方を「ガス流量なし」に変更した場合、S18の処理で、電磁弁回路91にガス流量を第2流量にする指示を送信する処理も、火力調整機構30にガスが流れないようにするための指示を電磁弁回路91に行う処理に変更する。設計値変更処理は、S36,S38の処理を設けることで、コンロ1が異物を検出した場合に、右バーナ5又は左バーナ6の火炎を消火させてコンロ1の安全性をさらに高めたい使用者の要望に応えることができる。CPU71は、処理をS41に移行する。
【0110】#10CPU71は、作動高さを変更する指示を受信したかを判断する(S41)。CPU71は、作動高さを変更する指示を受信していない場合(S41:NO)、処理をS51に移行する。CPU71は、作動高さを変更する指示を受信した場合(S41:YES)、使用者が操作パネル25を介して入力する作動高さの変更候補値を取得する(S43)。
【0111】CPU71は、取得した変更候補値が、変更が許容される範囲内の値であるかを判断する(S43)。使用者が作動高さを変更することで、コンロ1の安全性が損なわれるようなことを避けるため、コンロ1は、作動高さを変更できる変更許容範囲を予め定めている。本実施形態では、CPU71は、変更候補値として、作動高さを示す候補値を取得する。変更許容範囲は、初期設定として設定値テーブルに定められている作動高さに対して、±20mmに定められている。加えて、作動高さが変更されることで異物に右バーナ5又は左バーナ6の火炎が着火しやすくなることを防ぐため、変更許容範囲は、変更可能な作動高さの下限を「70mm」と定めている。この処理で、CPU71は、取得した変更候補値が、S31の処理で特定された光センサ40について設定値テーブルが定義する作動高さに対して変更許容範囲にあるかを判断する。この変更許容範囲は光センサ40の配置等に応じて、任意に設けられてよい。
【0112】CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値である場合(S43:YES)、設定値テーブルにおいて対応する光センサ40に関連付けられている設定値を、変更候補値に変更することで、新たな作動高さを設定値テーブルに登録する(S45)。CPU71は、処理をS51に移行する。CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値でない場合(S43:NO)、S45の処理を行わず、処理をS51に移行する。設計値変更処理は、S41,S42,S43,S45の処理を設けることで、コンロ1の安全性が担保される範囲内で、コンロ1の異物検出条件の変更を使用者に許容してコンロ1の使い勝手を向上できる。
【0113】CPU71は、作動安定時間を変更する指示を受信したかを判断する(S51)。CPU71は、作動安定時間を変更する指示を受信していない場合(S51:NO)、設計値変更処理を終了する。CPU71は、作動安定時間を変更する指示を受信した場合(S51:YES)、使用者が操作パネル25を介して入力する作動安定時間の変更候補値を取得する(S52)。
【0114】CPU71は、取得した変更候補値が、変更が許容される範囲内の値であるかを判断する(S53)。使用者が安定時間を変更することで、コンロ1の安全性が損なわれるようなことを避けるため、コンロ1は、安定時間を変更できる変更許容範囲を予め定めている。本実施形態では、CPU71は、変更候補値として、作動安定時間を示す候補値を取得する。変更許容範囲は、初期設定として設定値テーブルに定められている作動安定時間に対して、±0.2秒に定められている。加えて、作動安定時間が変更されることで異物に右バーナ5又は左バーナ6の火炎が着火しやすくなることを防ぐため、変更許容範囲は、変更可能な作動高さの上限を「0.5秒」と定めている。この処理で、CPU71は、取得した変更候補値が、S31の処理で特定された光センサ40について設定値テーブルが定義する作動安定時間に対して変更許容範囲にあるかを判断する。この変更許容範囲は光センサ40の配置等に応じて、任意に設けられてよい。
【0115】CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値である場合(S53:YES)、設定値テーブルにおいて対応する光センサ40に関連付けられている設定値を、変更候補値に変更することで、新たな作動安定時間を設定値テーブルに登録する(S55)。その後、CPU71は、設計値変更処理を終了する。CPU71は、取得した変更候補値が、変更許容範囲内の値でない場合(S53:NO)、S55の処理を行わず、設計値変更処理を終了する。設計値変更処理は、S51,S52,S53,S55の処理を設けることで、コンロ1の安全性が担保される範囲内で、コンロ1の異物検出条件の変更を使用者に許容してコンロ1の使い勝手を向上できる。
【0116】以上説明したように、コンロ1は、バーナの外方に光センサ40を配置している。光センサ40は、測定対象との間の距離を示す測定電圧値を出力する。コンロ1は、コンロ1の使用者の着衣等の異物が右バーナ5又は左バーナ6の外方に近接した場合に、測定電圧値に基づく測定高さを特定できる。CPU71は、測定高さが作動範囲内の距離を示す光センサ40があるかを判断する(S8)。光センサ40は、発光素子41から出射された赤外光が異物で反射した反射光を受光素子44で受信することによって測定電圧値を出力する特性を有する。このため、受光素子44での反射波の受信状況等によっては、トッププレート3の上面から異物までの実際の高さと、測定電圧値に基づく測定高さとの間に生ずる誤差が大きくなることがある。このため、CPU71は、測定高さが作動範囲内の距離を示す光センサ40がある場合(S8:YES)、作動安定時間内における特定センサの測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅内であるかを判断する(S16)。CPU71は、作動安定時間内における特定センサの測定高さの変化量が、特定センサに対応する作動安定幅内である場合(S16:YES)、火力調整機構30に流れるガス流量を低減する(S17)。これにより、コンロ1は、測定高さに応じた火力低減制御を行いつつ、測定高さの誤差等に基づくよる無用な火力低減制御を排して、右バーナ5及び左バーナ6の火力を安定させることができる。したがって、コンロ1は、コンロ1の使用者の着衣等が右バーナ5又は左バーナ6に近接していることの検出精度を高め、安定した火力を提供できる。
【0117】設定値テーブルは、右バーナ5により近接配置される光センサ4A,4C,4Dの第二作動安定時間を、右バーナ5に対して光センサ4A,4C,4Dよりも離間して配置される光センサ4Eの第二作動安定時間よりも短い時間に定義している。これにより、コンロ1は、光センサ4A,4C,4Dへの異物の接近に対してコンロ1の安全性を担保できる。また、比較的異物が接近しやすい光センサ4Eについては、光センサ4A,4C,4Dよりも異物検出条件を厳しくすることで、無用なガス流量制御が行われることを低減している。よって、コンロ1は、光センサ40の配置に応じた適切なガス流量低減制御を行うことができる。
【0118】光センサ40の特性として、光センサ40から異物までの距離が大きくなるほど、光センサ40から異物までの実際の距離と、測定電圧値の示す距離との間に生ずる誤差が大きくなることがある。このため、コンロ1は、第一作動高さよりも大きな高さに設定されている第二作動高さに関連付けられる第二作動安定幅を、第一作動安定幅よりも広い範囲で設けている。これにより、コンロ1は、作動高さに応じた精度で、円滑なガス流量制御を行うことができる。
【0119】コンロ1は、このようにして行われる異物の検出時に、ガス流量を低減することで、右バーナ5と左バーナ6の火力を弱めることができるので、着衣着火等を未然に防止できる。
【0120】例えば、コンロ1の使用者が、五徳7,8上に載置された調理中の調理容器の内容物を菜箸等で繰り返しかき混ぜる等の動作を行うことがある。この場合、コンロ1が、調理容器の内容物をかき混ぜる動作を行う使用者の腕等を異物であると誤検出すると、ガス流量の低減及び復帰が頻繁に繰り返され、右バーナ5又は左バーナ6の火力が、使用者の所望の火力に維持されにくくなる。CPU71は、ガス流量の復帰を電磁弁回路91に指示した後(S23)、第一経過時間の計測を開始する(S25)。CPU71は、次回に測定高さが作動範囲内の距離を示す光センサ40が1つでもあると判断した場合(S8:YES)、第一経過時間が5秒以上であるかを判断する(S11)。CPU71は、経過時間が5秒未満である場合(S11:NO)、特定センサに予め関連付けられている作動安定時間を、より長い時間に変更する(S13)。これにより、コンロ1は、第一経過時間が所定の時間よりも短い場合には、再度のガス流量低減制御の実行を制限する。したがって、コンロ1は、右バーナ5又は左バーナ6に接近する異物の検出を行いつつ、ガス流量の低減及び復帰が頻繁に繰り返されることを回避して、コンロ1の使い勝手を向上できる。
【0121】本実施形態において、コンロ1が、本発明の「コンロ」に相当する。右バーナ5、左バーナ6が、本発明の「バーナ」に相当する。発光素子41が、本発明の「送信部」に相当する。受光素子44が、本発明の「受信部」に相当する。赤外光が、「送信波」、「反射波」の一例である。異物が、「測定対象」の一例である。光センサ40が、本発明の「センサ」に相当する。S8の処理を実行するCPU71が、本発明の「第一判断手段」として機能する。S16の処理を実行するCPU71が、本発明の「第二判断手段」として機能する。S17の処理を実行するCPU71が、本発明の「火力制御手段」として機能する。作動範囲が、本発明の「第一範囲」に相当する。作動安定幅が、本発明の「第二範囲」に相当する。作動安定時間が、本発明の「第一時間」に相当する。ガス供給管27が、本発明の「ガス通路」に相当する。電磁弁61〜63が、本発明の「弁」に相当する。電磁弁回路91が、本発明の「弁作動手段」に相当する。S13の処理を実行するCPU71が、本発明の「制御制限手段」として機能する。S13の処理においてガス流量低減制御の制限判断基準としている所定時間である5秒が、本発明の「第二時間」に相当する。
【0122】なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変更が可能である。コンロ1は右バーナ5及び左バーナ6を有する、所謂2口ガスコンロを例に挙げたが、右バーナ5及び左バーナ6に加えて他のバーナを有する、所謂3口以上のガスコンロであってもよい。コンロ1はビルトインタイプに限らず、テーブルコンロであってもよいし、ガスの供給がカセット式の小型コンロであってもよい。
【0123】光センサ4A〜4Kは、筐体2内でトッププレート3の下側に配置されたが、上下方向の高さが低いセンサであれば、トッププレート3上に配置されてもよい。トッププレート3はガラス板11を用いたものでなくてもよい。光センサ4A〜4Kは、平面視で、筐体2の開口部2Aの外側に配置されてもよい。光センサ40は、赤外光による反射型の測距センサを用いたが、超音波による反射型センサであってもよいし、レーダ電波で異物との距離を検出するセンサであってもよい。
【0124】上記説明では、光センサ40の測定高さに応じて、CPU71がガス流量を第1流量から第2流量又は第3流量に低減する例を示したが、CPU71は、ガス流量を第1流量から第2流量を経て段階的に第3流量に低減してもよい。また、CPU71は、ガス流量の低減制御において、ガス流量を「0」にしてもよい。
【0125】操作パネル25は、複数のボタン、LED等の他、液晶画面を備えてもよい。操作パネル25が液晶画面を備える場合、コンロ1は、異物の検出の報知を液晶画面の表示によって行ってもよい。
【0126】光センサ4A〜4K夫々の作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間は一例に過ぎず、設定値テーブル及び特定設定値テーブルにおいて任意に設定できる。また、光センサ4A〜4Kの配置位置も一例に過ぎない。例えば右バーナ5と左バーナ6の夫々の周方向に並ぶ光センサ40を径方向に2重、3重に設け、設定値テーブル及び特定設定値テーブルは、光センサ40の配置に応じた作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を様々に定義してもよい。
【0127】CPU71は、S26の処理において、S3の処理に伴いRAM73に記憶した電磁弁61、62の開放状況に基づいて、復帰すべきガス流量を電磁弁回路91に指示しているが、この処理はガス流量復帰の一例である。ガス流量の復帰において、S26の時点における電磁弁61,62の開放状況に応じて、復帰させるべきガス流量が決定されてもよい。なお、電磁弁61,62の開放状況は、電磁弁61,62への通電の状況によって判断されてもよい。
【0128】なお、本実施形態において、作動範囲は、トッププレート3の上面から作動高さまでの範囲とした。一方で、ガス流量制御処理では、作動高さを基準に火力を弱める処理を行った。このことは、火力を弱める制御の対象となる範囲に、作動範囲だけでなく、トッププレート3の下方に位置する光センサ40から、トッププレート3の上面までの高さの範囲が含まれることになる。しかしながら、コンロ1の使用において、トッププレート3の下側に異物が位置することはない。故に、仮に、作動高さ以下の高さ、即ち光センサ40から作動高さまでの範囲を作動範囲とした場合でも、実質的には、トッププレート3の上面から作動高さまでの範囲が作動範囲を示すものと見做すことができる。
【0129】もちろん、ガス流量制御処理において、作動範囲を基準に火力を弱める処理を行ってもよい。作動高さは、作動範囲の上限側の高さである。故に、作動範囲に下限側の高さを設定してもよい。この場合、S7、S9、S57の処理において、CPU71は、光センサ40の測定高さが、作動範囲内か否か判断すればよい。具体的には、S7、S57の処理において、CPU71は、測定高さが作動範囲の下限側の高さ以上であり、且つ第一作動高さ以下である光センサ40があるかないかを判断すればよい。同様に、S9の処理において、CPU71は、測定高さが作動範囲の下限側の高さ以上であり、且つ第二作動高さ以下である光センサ40があるかないかを判断すればよい。
【0130】上記記載は、解除高さと非解除範囲との関係についても同様である。従って、仮に、解除高さ未満の高さ、即ち光センサ40から解除高さ未満の範囲を非解除範囲とした場合でも、実質的には、トッププレート3の上面から解除高さ未満の範囲が非解除範囲を示すものと見做すことができる。そして上記同様、ガス流量制御処理において、非解除範囲を基準に火力をもとに戻す処理を行ってもよい。この場合、S35、S65の処理では、CPU71は、光センサ40の測定高さが、非解除範囲外か否か判断すればよい。具体的には、S35の処理において、CPU71は、測定高さが非解除範囲の下限側の高さより高く、且つ第一解除高さ未満である光センサ40があるかないかを判断すればよい。同様に、S65の処理において、CPU71は、測定高さが非解除範囲の下限側の高さより高く、且つ第二解除高さ未満である光センサ40があるかないかを判断すればよい。
【0131】上記実施形態では、コンロ1は第一作動安定幅を一律に「±10」mmと、第二作動安定幅を一律に「±30」mmと定義している。コンロ1は、第一作動高さが120mmである光センサ4A,4D〜4G,4I〜4Kの第一作動安定幅を、第一作動高さが70mmである光センサ4B,4Hの第一作動安定幅よりも大きな幅に定義してもよい。同様に、コンロ1は、第二作動高さが150mmである光センサ4A,4Cの第二作動安定幅を、第二作動高さが150mmである光センサ4Cの第二作動安定幅よりも大きな幅に定義してもよい。
【0132】CPU71は、設定値変更処理において、S35,S38,S45,S55の各処理において、設定値テーブル、特定設定値テーブルに登録されている設定値を変更するが、S35,S38,S45,S55の全ての処理が行われる必要はない。コンロ1は、コンロ1の使い勝手の向上の度合いに応じて、S35,S38,S45,S55のいずれかを選択して実行してもよい。また、コンロ1は、設定値変更処理において、操作パネル25を介して変更候補値等を取得しているが、コンロ1がリモートコントローラ等からの信号を受信できる受信部等のその他の受付部を備える場合には、その受付部を介して変更候補値等を取得してもよい。
【0133】コンロ1は、火力制御のパターンに応じて、特定モードに属する調理モードを任意に定めてもよい。上記の特定設定値テーブルは、火力制御のパターンに応じて、作動高さ、作動安定幅、作動安定時間、解除高さ、解除確定時間を、任意に定義してもよい。調理モードのモード種類は、上記のものに限定されず、様々に設けられてもよい。
【0134】CPU71は、特定センサを含む対象バーナに対応する全ての光センサ40による測定高さが、夫々の光センサ40の解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量を復帰する必要はない。例えば、特定センサに加えて、光センサ40のうち解除高さが他の光センサ40よりも大きく定義されている等、異物検出における重要度の高い光センサ40による測定高さが、解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量が復帰されてもよい。また、特定センサに近接配置される1以上の光センサ40による測定高さが、夫々の光センサ40の解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量が復帰されてもよい。すなわち、特定センサを含む2以上の光センサ40による測定高さが、夫々の光センサ40の解除高さ以上の高さを示すことを条件に、ガス流量が復帰されればよい。
【0135】CPU71は、S13の処理で、設定値テーブル及び特定設定値テーブルにおいて特定センサに関連付けられている作動安定幅を、予め定められている幅よりも短く変更してもよい。この場合、調理中の使用者の腕等が図8(B)に示す領域Rのうち検出範囲Pに重なる領域に位置するか否かが、従前よりも厳しく判断されるので、コンロ1は、調理中の使用者の腕等を、右バーナ5又は左バーナ6へ接近する異物とみなし難くなる。これにより、コンロ1は、無用なガス流量の低減及び復帰を繰り返すことを回避できる。また、コンロ1は、S11において第一経過時間が所定の時間よりも短いと判断された場合に、S17のガス流量低減制御を行わないこととしてもよい。
【0136】1 コンロ 4A〜4K,40 光センサ 5 右バーナ 6 左バーナ 27 ガス供給管 41 発光素子 44 受光素子 61〜63 電磁弁 71 CPU 74 不揮発性メモリ 91 電磁弁回路
ヒントあり加熱調理器
特開2025-064298 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 土橋 洋樹、佐藤 裕康、水野 達彦 / 出願日: 2023-10-05 / 公開日: 2025-04-17 / 検索23位 / 非接触の手入力派
アプローチ: 高所の特別領域へ手をかざして非接触入力 コンロ上方・奥側の特別領域に手が規定時間以上留まったことをカメラや人感センサで検知し、これを非接触入力として子供対策のロック機能を発動・解除する。
▸ 示唆: 手を所定領域にかざす非接触入力という操作ゾーンの考え方は転用できるが、用途はロック操作で、手の動く方向による火力調整や火元近傍の安全制御とは異なる。
AIが精読したのは全72段落のうち検索が当てた10チャンク(29段落・40%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、加熱部による被調理物の加熱を、使用者による開始操作部の操作に基づいて開始する加熱調理器に関し、詳しくは、開始操作部の操作に基づく加熱部での加熱の開始を不能とするロック機能に関する。
【0002】加熱部としてバーナで燃料ガスを燃焼させて被調理物を加熱するガスコンロが、加熱調理器の例として広く使用されている。こうしたガスコンロでは、使用者によって点火ボタンなどの開始操作部が操作されたことに基づいて、バーナにおける燃焼(被調理物の加熱)を開始するようになっている。
【0003】また、ガスコンロでは、子供が点火ボタンを操作してしまいバーナで燃焼が開始されることを防ぐために、点火ボタンの操作に基づくバーナでの燃焼の開始を不能とするロック機能(いわゆるチャイルドロック機能)を搭載したものが普及している。例えば、特許文献1に記載のガスコンロでは、前面に電源ボタンが設けられており、使用者によって電源ボタンが3秒以上長押しされると、ロック機能を発動し、ロック機能の発動中に再び電源ボタンが長押しされると、ロック機能を解除するようになっている。このようにロック機能の発動および解除の条件を電源ボタンの長押しとすることで、点火ボタンの単なる操作などに比べて子供にとっての難易度は高くなっている。
【0004】特開2022-74769号公報
【0005】しかし、上述した特許文献1に記載のガスコンロでは、使用者(大人)が電源ボタンの長押しによってロック機能を発動させておいても、子供が電源ボタンに触れているうちに、3秒以上の長押しが成立してロック機能が解除されてしまう場合があり、続けて子供が点火ボタンを操作してしまいバーナで燃焼が開始されることがあるという問題があった。
【0006】この発明は、従来の技術における上述した課題に対応してなされたものであり、加熱調理器で開始操作部の操作に基づく加熱部での加熱の開始を不能とするロック機能が、子供によって解除されてしまうことを抑制することが可能な技術の提供を目的とする。
【0007】上述した課題を解決するために、本発明の加熱調理器は次の構成を採用した。すなわち、 被調理物を加熱する加熱部と、使用者が操作可能な開始操作部とを具備しており、該開始操作部の操作に基づいて前記加熱部での加熱を開始する加熱調理器において、 使用者による所定の入力を検知する入力検知部と、 前記加熱部が加熱を停止した状態で、前記入力検知部によって前記入力が検知されると、前記開始操作部の操作に基づく前記加熱部での加熱の開始を不能とするロック機能を発動するか、あるいは、既に発動中であれば該ロック機能を解除するロック制御部と を備え、 前記入力検知部は、前記開始操作部を操作可能な使用者のうち、基準値以上の身長の使用者であれば体の一部である特定部分を届かせることが可能であり、前記基準値未満の身長の使用者であれば前記特定部分を届かせることが不可能である特別領域で前記特定部分を用いて行われる前記入力を検知する ことを特徴とする。
【0008】このような本発明の加熱調理器では、使用者の身長差で大人と子供とを振り分け、身長が基準値以上の大人には容易な入力が、身長が基準値未満の子供にとっては困難である。そのため、こうした入力をロック機能の発動および解除の条件としておけば、大人による入力で発動したロック機能が子供によって解除されてしまうことを抑制することが可能となる。
【0009】上述した本発明の加熱調理器では、加熱部を収容した箱形の筐体を備えることとして、筐体の上方で、且つ、筐体の前面から基準値に応じた規定の距離以上離れた奥側に特別領域を設定してもよい。
【0010】このような本発明の加熱調理器では、特別領域を筐体の上方、且つ奥側に配置することにより、加熱調理器の筐体の手前側に立った使用者が身長の高い大人であれば特定部分が届くが、身長の低い子供であれば特定部分が届かない状況を簡便に実現することができる。
【0011】また、前述した本発明の加熱調理器では、加熱部を収容した箱形の筐体を備えることとして、開始操作部の周辺で、且つ、筐体の上面から基準値に応じた規定の高さ以上離れた高所に特別領域を設定してもよい。
【0012】このような本発明の加熱調理器では、特別領域を開始操作部の周辺、且つ高所に配置することにより、開始操作部を操作するために近傍に立った使用者が身長の高い大人であれば特定部分が届くが、身長の低い子供であれば特定部分が届かない状況を簡便に実現することができる。
【0013】さらに、前述した本発明の加熱調理器では、基準値を使用者によって変更可能とすると共に、特別領域を基準値に応じて移動可能としてもよい。
【0014】大人の使用者であっても身長が個別に異なることから、このような本発明の加熱調理器では、実際の使用者が自身の身長に合わせて特別領域の配置をカスタマイズすることによって、ロック機能の発動および解除のために入力を行う使用者の利便性を向上させることができる。また、大人の使用者の特定部分が届く範囲で、なるべく子供の特定部分が届き難い箇所に特別領域を移動させる(基準値を高くする)ことによって、発動中のロック機能が子供によって解除されてしまうのを防ぐ効果を高めることができる。
【0015】こうした本発明の加熱調理器では、使用者の特定部分が特別領域に進入したことを入力として検知してもよい。
【0016】このような本発明の加熱調理器では、ロック機能の発動および解除の条件となる入力に際して使用者は、スイッチを操作(押圧)するなどの力を必要とせず、非接触で特定部分を特別領域に進入させる(かざす)だけでよいため、ロック機能の発動や解除における使用者の利便性を向上させることができる。
【0017】上述した本発明の加熱調理器では、特別領域に進入した特定部分が特別領域内に規定の時間以上留まったことを条件に入力として検知してもよい。
【0018】このような本発明の加熱調理器では、例えば、子供がジャンプするなどして瞬間的に特定部分を特別領域に進入させたとしても、入力の検知から除外され、発動中のロック機能が解除されないことにより、ロック機能の解除に対する信頼性を高めることができる。また、大人が意図せず瞬間的に特定部分を特別領域に進入させた場合でも、入力として検知されないため、ロック機能の発動や解除が誤って行われることを抑制することが可能となる。
【0019】また、前述した本発明の加熱調理器では、特別領域を含む画像を撮影するカメラを有することとして、カメラで撮影された画像における特別領域内に使用者の特定部分が含まれることに基づいて入力を検知してもよい。
【0020】このような本発明の加熱調理器では、使用者による非接触の入力の検知を、カメラを用いた比較的に簡単な構成で実現することができる。
【0021】また、前述した本発明の加熱調理器では、特別領域に進入した特定部分の存在を感知可能な人感センサを有することとして、その人感センサによる感知に基づいて入力を検知してもよい。
【0022】#1このような本発明の加熱調理器では、使用者による非接触の入力の検知を、市販の人感センサを用いた比較的に簡単な構成で実現することができる。
【0023】本実施例の加熱調理器の例としてガスコンロ10の外観を示した斜視図である。 ガスコンロ10における燃料ガスの供給経路を模式的に示した説明図である。 2つのコンロバーナ13a,13bおよびグリルバーナ15aでの燃焼を制御するためのブロック図である。 本実施例のロック機能の発動および解除の条件として使用者による所定の入力を検知する例を示した説明図である。 本実施例のコントローラ30がロック機能の発動および解除を制御するために実行するロック制御処理のフローチャートである。 第1変形例における特別領域を示した説明図である。 第2変形例における特別領域を示した説明図である。
【0024】図1は、本実施例の加熱調理器の例としてガスコンロ10の外観を示した斜視図である。図示したガスコンロ10は、システムキッチンのワークトップ1に開口した収容空間に嵌め込んで設置されるビルトインタイプであり、収容空間に収容された箱形状のコンロ本体11と、コンロ本体11の開口した上面を覆って設置された天板12とを備えている。尚、本実施例のコンロ本体11および天板12は、本発明の「筐体」に相当している。コンロ本体11の下方には、キャビネット2が設けられており、前面側の扉が開閉可能となっている。また、天板12の上方の高所には、レンジフード3が設置されており、内蔵のファンを作動させることで、調理に伴って発生する油煙や臭いを屋外に排出することが可能である。
【0025】コンロ本体11内には、燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼させるコンロバーナ13が搭載されており、天板12に形成された挿通孔からコンロバーナ13の上部が突出している。図示した例では、2つのコンロバーナ13a,13bが左右に配置されている。また、天板12上には、コンロバーナ13a,13bの上方に鍋などの調理容器を置くための五徳14a,14bが各コンロバーナ13a,13bを囲んで設置されている。
【0026】加えて、コンロ本体11には、食材(被調理物)を焼くグリル15(図示省略)が内蔵されており、天板12の後部に開口したグリル15の排気口を覆って排気口カバー16が天板12上に設置されている。また、コンロ本体11の前面には、グリル扉15dが設けられており、グリル15の前方を開閉可能となっている。
【0027】コンロ本体11の前面におけるグリル扉15dの右方には、ガスコンロ10の電源のON/OFFを行う際に使用者が操作する電源スイッチ17や、2つのコンロバーナ13a,13bの各々に対応して、使用者が点火時や消火時、あるいは火力調節時などに操作するコンロ操作ボタン18(18a,18b)が設けられている。一方、グリル扉15dの左方には、グリル15の熱源として燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼させるグリルバーナ15aの点火時や消火時、あるいは火力調節時などに使用者が操作するグリル操作ボタン19が設けられている。
【0028】本実施例のガスコンロ10では、使用者が操作ボタン(コンロ操作ボタン18a,18bおよびグリル操作ボタン19の何れか)を後方に押すと、押された操作ボタン18a,18b,19が前方に突出すると共に、対応するバーナ(コンロバーナ13a,13bおよびグリルバーナ15aの何れか)に点火されて燃焼を開始するようになっている。また、突出した操作ボタン18a,18b,19を回転させることによって、対応するバーナ13a,13b,15aの火力調節が可能である。そして、突出した操作ボタン18a,18b,19を後方に押し戻すことにより、対応するバーナ13a,13b,15aが消火される。尚、本実施例のバーナ13a,13b,15aは、本発明の「加熱部」に相当しており、本実施例の操作ボタン18a,18b,19は、本発明の「開始操作部」に相当している。
【0029】図2は、ガスコンロ10における燃料ガスの供給経路を模式的に示した説明図である。本実施例のガスコンロ10は、上述した3つのバーナ(コンロバーナ13a,13bおよびグリルバーナ15a)を搭載しており、このことと対応して、燃料ガスを供給するガス通路20が3つに分岐している。すなわち、左コンロバーナ13aに対応する左分岐路21aと、右コンロバーナ13bに対応する右分岐路21bと、グリルバーナ15aに対応するグリル分岐路21gとに分かれ、それぞれに燃料ガスが供給される。
【0030】左分岐路21aには、左分岐路21aを開閉する開閉弁22aと、開閉弁22aよりも下流側で左分岐路21aの燃料ガスの流量を調節する流量調節弁23aと、左分岐路21aの末端から燃料ガスを噴射するノズル24aとが設けられている。開閉弁22aを開くと、流量調節弁23aの開度に応じた流量の燃料ガスがノズル24aから噴射され、燃焼用の一次空気と混合された混合ガスが左コンロバーナ13aに供給される。この混合ガスは左コンロバーナ13aの複数の炎口から噴出し、図示しない点火プラグで火花を飛ばすことによって混合ガスの燃焼が開始され、上方の調理容器内の食材(被調理物)を加熱する。
【0031】同様に、右分岐路21bには、開閉弁22bと、流量調節弁23bと、ノズル24bとが設けられており、グリル分岐路21gにも、開閉弁22gと、流量調節弁23gと、ノズル24gとが設けられている。本実施例のガスコンロ10では、2つのコンロバーナ13a,13bおよびグリルバーナ15aのうち、何れか1つで単独に燃焼させることも、複数で同時に燃焼させることも可能となっている。
【0032】図3は、2つのコンロバーナ13a,13bおよびグリルバーナ15aでの燃焼を制御するためのブロック図である。ガスコンロ10は、全体を制御するコントローラ30を搭載しており、コントローラ30には、2つのコンロバーナ13a,13bおよびグリルバーナ15aの各々に対応する操作ボタン18a,18b,19や、開閉弁22a,22b,22gや、流量調節弁23a,23b,23gなどが電気的に接続されている。
【0033】コントローラ30は、操作ボタン18a,18b,19の何れかが押されて前方に突出するのに伴って、対応する開閉弁22a,22b,22gを開弁する。そして、突出した操作ボタン18a,18b,19の何れかが後方に押し戻されるのに伴い、対応する開閉弁22a,22b,22gを閉弁する。また、突出した操作ボタン18a,18b,19の何れかで回転操作が行われると、対応する流量調節弁23a,23b,23gの開度を操作量(回転角度)に応じて変更する。
【0034】加えて、本実施例のコントローラ30には、使用者によって所定の入力が行われる後述の特別領域を含む画像を撮影するカメラ4が接続されていると共に、カメラ4で撮影された画像に基づいて使用者による入力が行われたか否かを判定する判定部31が内蔵されており、これらカメラ4と判定部31とで所定の入力を検知する入力検知部32を構成している。さらに、本実施例のコントローラ30には、操作ボタン18a,18b,19が押されても前方に突出しないようにロックするためのロック機構27が接続されていると共に、ロック機構27の動作を制御するロック制御部33が内蔵されている。
【0035】使用者による入力が行われたと判定部31で判定されると、ロック制御部33は、ロック機構27を発動状態とするか、あるいは、既に発動状態のロック機構27を解除状態に戻すようになっている。ロック機構27が発動状態であると、操作ボタン18a,18b,19の何れかが押されても、押された操作ボタン18a,18b,19が前方に突出することはなく、それに伴って、対応する開閉弁22a,22b,22gは閉弁したままであるため、当然ながら、対応するバーナ13a,13b,15aで燃焼が開始されることもない。従って、子供が操作ボタン18a,18b,19を押してしまいバーナ13a,13b,15aで燃焼が開始される事態を防ぐことができる。このように操作ボタン18a,18b,19が押されてもバーナ13a,13b,15aでの燃焼の開始を不能とする機能を、以下では「ロック機能」と呼ぶ。尚、本実施例では、ロック機構27が発動状態であると、操作ボタン18a,18b,19の何れかが押されても、押された操作ボタン18a,18b,19が前方に突出しないこととしたが、押された操作ボタン18a,18b,19が前方に突出するものの、対応する開閉弁22a,22b,22gは閉弁したままにしてもよい。
【0036】#10図4は、本実施例のロック機能の発動および解除の条件として使用者による所定の入力を検知する例を示した説明図である。まず、図4(a)には、システムキッチンに設置されたガスコンロ10を右側方から見た状態が示されている。本実施例のガスコンロ10では、手前側(図中の左側)に立って操作ボタン18a,18b,19を操作可能な使用者を身長差で大人Uaと子供Ucとに振り分け、身長が基準値(例えば150cm)以上の大人Uaであれば手が届くのに対し、身長が基準値未満の子供Ucであれば手が届かない天板12の上方、且つ奥側(図中の右側)で行われる入力を検知するようになっている。
【0037】このような入力の検知を実現するため、前述した入力検知部32を構成する本実施例のカメラ4は、天板12の上方の高所に位置するレンジフード3に下向きに設置されており、天板12の主として奥側を上方から撮影することが可能となっている。
【0038】図4(b)には、システムキッチンに設置されたガスコンロ10を上方から見た状態が示されている。本実施例のガスコンロ10では、天板12の上方で、且つ、コンロ本体11の前面から規定の距離D(例えば40cm)以上離れた奥側に特別領域(図中の破線で囲まれた部分)が設定されており、この特別領域は、カメラ4による撮影画像(図中の一点鎖線で囲まれた部分)に包含されている。また、図示した例では、天板12の後部に設置された排気口カバー16が特別領域に覆われる位置関係になっている。そして、使用者の手(例えば手首から指先まで)を特定部分として認識し、特別領域に特定部分が進入したことを入力として検知するようになっている。
【0039】本実施例の規定の距離Dは、使用者を大人Uaと子供Ucとに振り分ける前述した身長の基準値に応じて設定されており、身長が基準値以上の大人Uaであれば手を特別領域に届かせることが可能である。特に、本実施例の特別領域は、天板12上の排気口カバー16を覆う配置になっているので、使用者(大人Ua)が排気口カバー16を目安として上方に手をかざすことにより、入力として検知される。一方、身長が基準値未満の子供Ucであれば手を特別領域に届かせることが不可能であるため、入力として検知されることはない。従って、子供Ucによる入力を排除することができる。
【0040】カメラ4による撮影画像を解析して使用者の手(特定部分)を認識する方法としては、例えば、手のシルエットのテンプレートを用いたものがあり、予め用意された複数のテンプレートの何れかと符合するシルエットが撮影画像内に存在すれば、そのシルエットを使用者の手として認識(抽出)する。前述した入力検知部32を構成する本実施例の判定部31では、抽出した手のシルエットが撮影画像における特別領域内に含まれるか否か、すなわち、特別領域に使用者の手が進入して入力が成立したか否かの判定を行う。
【0041】このようにシルエットに基づいて使用者の手を認識することにより、例えば、鍋などの調理容器が撮影画像における特別領域に写り込んだとしても、シルエットの違いで手の抽出から除外されるので、入力として検知されることはない。尚、使用者の手の認識方法は、シルエットによるものに限られず、使用者の手の色に基づく簡易的なものであってもよい。例えば、使用者の手の色見本を予め用意しておき、色見本に含まれる色が撮影画像内で規定の面積以上を占めていれば、その色が占める範囲を使用者の手として認識(抽出)してもよい。
【0042】#3図5は、本実施例のコントローラ30がロック機能の発動および解除を制御するために実行するロック制御処理のフローチャートである。このロック制御処理は、ガスコンロ10の電源がONになると、所定の周期で繰り返し実行される。図示されるようにロック制御処理を開始すると、まず、2つのコンロバーナ13a,13bおよびグリルバーナ15aの全てが消火状態であるか否かを判断する(STEP1)。本実施例のロック機能は、全てのバーナ13a,13b,15aが消火状態であることを前提に、発動が可能となっている。また、バーナ13a,13b,15aの何れかで燃焼中であれば、ロック機能は発動していないので、ロック機能の解除についても、全てのバーナ13a,13b,15aが消火状態であることが前提となる。従って、バーナ13a,13b,15aの何れかで燃焼中である場合は(STEP1:no)、そのまま図5のロック制御処理を一旦終了し、所定の周期で再び図5のロック制御処理を実行する。
【0043】一方、全てのバーナ13a,13b,15aが消火状態である場合は(STEP1:yes)、カメラ4で撮影された画像を解析して特別領域内に使用者の手が含まれるか否かを判断する(STEP2)。尚、カメラ4による撮影画像は定期的(例えば1秒毎)に更新されるようになっている。画像解析の結果、特別領域内に手が含まれていない場合は(STEP2:no)、使用者による入力が成立しないので、そのまま図5のロック制御処理を一旦終了する。その後、所定の周期で再び図5のロック制御処理を実行する。
【0044】#9これに対して、特別領域内に手が含まれる場合は(STEP2:yes)、続いて、特別領域に進入した手の滞在時間を計測中であるか否かを判断する(STEP3)。本実施例では、特別領域に使用者の手が進入しても、直ちに入力として検知するわけではなく、進入した手が特別領域内に規定の時間(例えば3秒)以上留まったことを条件に入力として検知するようになっている。そのため、特別領域に手が進入した直後で、未だ滞在時間を計測していない場合は(STEP3:no)、滞在時間の計測を開始し(STEP4)、図5のロック制御処理を一旦終了する。尚、滞在時間の計測は、画像解析で特別領域に手が含まれなくなるとリセットされる。
【0045】一方、既に特別領域内の手の滞在時間を計測中である場合は(STEP3:yes)、計測中の滞在時間が規定の時間に達したか否かを判断する(STEP5)。未だ手の滞在時間が規定の時間に達していない場合は(STEP5:no)、図5のロック制御処理を一旦終了し、所定の周期で再び図5のロック制御処理を実行する。
【0046】その後、特別領域内の手の滞在時間が規定の時間に達した場合は(STEP5:yes)、入力を検出したことになるので、次に、ロック機能が発動中であるか否かを判断する(STEP6)。そして、ロック機能が発動していない場合は(STEP6:no)、ロック機構27を発動状態とすることによってロック機能を発動し(STEP7)、図5のロック制御処理を一旦終了する。尚、本実施例のガスコンロ10では、ロック機能の発動に伴って、コンロ本体11の前面でLEDを内蔵の図示しないロックマークが点灯するようになっている。
【0047】#7これに対して、既にロック機能が発動中である場合は(STEP6:yes)、ロック機構27を解除状態に戻すことによってロック機能を解除する(STEP8)。尚、ロック機能の解除に伴って、上述のロックマークが消灯する。その後、図5のロック制御処理を一旦終了し、所定の周期で再び図5のロック制御処理を実行する。
【0048】以上に説明したように本実施例のガスコンロ10では、操作ボタン18a,18b,19を操作可能な使用者のうち、基準値以上の身長の使用者であれば手(特定部分)を届かせることが可能であるのに対し、基準値未満の身長の使用者であれば手を届かせることが不可能である特別領域で、手を用いて行われる入力を検知することが可能となっている。そして、バーナ13a,13b,15aの全てが消火状態で、使用者による入力が検知されると、操作ボタン18a,18b,19の操作に基づくバーナ13a,13b,15aでの燃焼の開始を不能とするロック機能を発動するか、あるいは、発動中のロック機能を解除するようになっている。
【0049】使用者の身長差で大人と子供とを振り分け、身長が基準値以上の大人には容易な入力が、身長が基準値未満の子供にとっては困難であるため、こうした入力をロック機能の発動および解除の条件としておけば、大人による入力で発動したロック機能が子供によって解除されてしまうことを抑制することが可能となる。
【0050】#6特に、本実施例のガスコンロ10のおける特別領域は、天板12の上方で、且つ、コンロ本体11の前面から基準値に応じた規定の距離以上離れた奥側に設定されている。このように特別領域を、ガスコンロ10の天板12の上方、且つ奥側に配置することにより、ガスコンロ10の手前側に立った使用者が身長の高い大人であれば手(特定部分)が届くが、身長の低い子供であれば手が届かない状況を簡便に実現することができる。
【0051】また、本実施例のガスコンロ10では、使用者の手(特定部分)が特別領域に進入したことを入力として検知するようになっている。このようにすれば、入力に際して使用者は、スイッチを操作(押圧)するなどの力を必要とせず、非接触で手を特別領域に進入させる(かざす)だけでよいため、ロック機能の発動や解除における使用者の利便性を向上させることができる。
【0052】さらに、本実施例のガスコンロ10では、特別領域に進入した手が特別領域内に規定の時間以上留まったことを条件に入力として検知するようになっている。このようにすれば、例えば、子供がジャンプするなどして瞬間的に手(特定部分)を特別領域に進入させたとしても、入力の検知から除外され、発動中のロック機能が解除されないことにより、ロック機能の解除に対する信頼性を高めることができる。また、大人が意図せず瞬間的に手を特別領域に進入させた場合でも、入力として検知されないため、ロック機能の発動や解除が誤って行われることを抑制することが可能となる。
◆ この文献の解決アプローチ
高所の特別領域へ手をかざして非接触入力
文献: このようにすれば、入力に際して使用者は、スイッチを操作(押圧)するなどの力を必要とせず、非接触で手を特別領域に進入させる(かざす)だけでよいため、ロック機能の発動や解除における使用者の利便性を向上させることができる。
手を所定領域にかざす非接触入力という操作ゾーンの考え方は転用できるが、用途はロック操作で、手の動く方向による火力調整や火元近傍の安全制御とは異なる。
【0053】また、本実施例のガスコンロ10では、特別領域を含む画像をカメラ4で撮影し、その撮影された画像における特別領域内に使用者の手(特定部分)が含まれることに基づいて入力を検知するようになっている。このようにすれば、使用者による非接触の入力の検知を、カメラ4を用いた比較的に簡単な構成で実現することができる。
【0054】上述した本実施例のガスコンロ10には、次のような変形例も存在する。以下では、上述の実施例とは異なる点を中心に変形例について説明する。尚、変形例の説明では、上述の実施例と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0055】図6は、第1変形例における特別領域を示した説明図である。図では、前述した実施例と同様にレンジフード3に設置のカメラ4で天板12を上方から撮影した画像を表している。前述した実施例のガスコンロ10では、使用者を大人Uaと子供Ucとに振り分ける身長の基準値が一定であるのに伴って、カメラ4で撮影された画像における特別領域の配置も固定されていた(図4(b)参照)。これに対して、第1変形例のガスコンロ10では、基準値を変更可能であると共に、カメラ4で撮影された画像における特別領域の配置を基準値に応じて移動(選択)可能となっている。
【0056】図示されるように第1変形例の撮影画像には、3つの特別領域が包含されており、ガスコンロ10の手前側から奥側に向かって、特別領域A、特別領域B、特別領域Cの順に配置されている。そして、最も手前側の特別領域Aは、基準値が140cmに対応しており、2番目の特別領域Bは、基準値が155cmに対応しており、最も奥側の特別領域Cは、基準値が170cmに対応している。
【0057】使用者は、ガスコンロ10に設けられた図示しない設定ボタンを操作することにより、自身の身長に合わせて3つの特別領域A~Cの何れかを選択することが可能となっている。例えば、使用者の身長の目安として、140cm以上155cm未満であれば特別領域Aを選択し、155cm以上170cm未満であれば特別領域Bを選択し、170cm以上であれば特別領域Cを選択する。
【0058】大人の使用者であっても身長が個別に異なることから、第1変形例のガスコンロ10では、実際の使用者が自身の身長に合わせて特別領域の配置を選択してカスタマイズすることにより、ロック機能の発動および解除のために入力を行う使用者の利便性を向上させることができる。また、大人の使用者の手が届く範囲で、特別領域を子供の手が届き難いガスコンロ10のなるべく奥側に設定する(基準値を高くする)ことによって、発動中のロック機能が子供によって解除されてしまうのを防ぐ効果を高めることができる。
【0059】尚、第1変形例のガスコンロ10では、基準値を3段階(140cm,155cm,170cm)に変更可能としているが、段階的ではなく連続的に変更可能としてもよく、それに伴って、特別領域を手前側から奥側に連続的に移動可能としてもよい。また、第1変形例のガスコンロ10では、3つの特別領域A~Cの面積を略均一とし、ガスコンロ10の手前側から奥側に向かって順に配置したが、3つの特別領域の前端部の位置を異ならせて面積を変化させてもよい。すなわち、基準値が140cmの場合は図6における特別領域A~Cを統合し、基準値が155cmの場合は図6における特別領域B,Cを統合し、基準値が170cmの場合は図6における特別領域Cのみとしてもよい。
【0060】#4図7は、第2変形例における特別領域を示した説明図である。図では、システムキッチンに設置されたガスコンロ10を右側方から見た状態を表している。前述した実施例のガスコンロ10では、特別領域が天板12の上方、且つ奥側に設定されていた(図4参照)。これに対して、第2変形例のガスコンロ10では、操作ボタン18a,18b,19が設けられたコンロ本体11の前面の周辺で、且つ、天板12から規定の高さH(例えば70cm)以上離れた高所に特別領域が設定されている。
【0061】図示されるようにレンジフード3に設置された第2変形例のカメラ4は、ガスコンロ10の左方に隣接するキッチンの壁面(以下、左壁面)5に向けられており、カメラ4による撮影画像に特別領域が包含されている。尚、カメラ4は、天板12上に設置しておいてもよい。また、第2変形例の規定の高さHは、使用者を大人Uaと子供Ucとに振り分ける身長の基準値に応じて設定されており、身長が基準値以上の大人Uaであれば手(特定部分)を特別領域に届かせることが可能であるため、使用者(大人Ua)が左壁面5に沿って手をかざすことにより、入力として検知される。尚、左壁面5に特別領域の目安となるシールを添付しておいてもよい。一方、身長が基準値未満の子供Ucであれば手を特別領域に届かせることが不可能であるため、入力として検知されることはない。従って、子供Ucによる入力を排除することができる。
【0062】#2このように第2変形例のガスコンロ10では、操作ボタン18a,18b,19の周辺、且つ高所に特別領域を配置することにより、操作ボタン18a,18b,19を操作するために近傍に立った使用者が身長の高い大人であれば手(特定部分)が届くが、身長の低い子供であれば手が届かない状況を簡便に実現することができる。
【0063】尚、第2変形例のガスコンロ10においても、前述した第1変形例と同様に、使用者が基準値を変更可能とすると共に、カメラ4で撮影された画像における特別領域の配置を基準値に応じて移動(選択)可能としてもよい。
【0064】以上に説明した実施例および変形例では、特別領域を含む画像を撮影するカメラ4を備え、カメラ4で撮影された画像における特別領域内に使用者の手が含まれる(進入した)ことに基づいて入力を検知するようになっていた。しかし、入力の検知は、カメラ4による撮影画像に基づくものに限られず、第3変形例のガスコンロ10では、特別領域に進入した手(特定部分)の存在を人感センサ(図示省略)で感知したことに基づいて入力を検知するようになっている。
【0065】人感センサとしては、市販されている周知のものを用いることができる。例えば、発光素子(発光ダイオード)と受光素子(フォトダイオード)とを備え、発光素子から所定の波長の光を特別領域に照射しておき、特別領域に進入した手に反射した光を受光素子で受けることにより、手の存在を感知することが可能である。また、光に代えて超音波を発射し、その反射波によって手の存在を感知するもの(ソナー)であってもよい。さらに、特別領域に進入した手が発する赤外線を検出することで手の存在を感知するもの(赤外線センサ)であってもよい。
【0066】#5このように第3変形例のガスコンロ10では、特別領域に進入した手の存在を感知可能な人感センサを備え、人感センサによる感知に基づいて入力を検知するようになっている。こうすれば、使用者による非接触の入力の検知を、市販の人感センサを用いた比較的に簡単な構成で実現することができる。
【0067】以上、実施例および変形例のガスコンロ10について説明したが、本発明は上記の実施例および変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能である。
【0068】例えば、前述した実施例では、加熱調理器の例として、コンロバーナ13で燃料ガスと空気との混合ガスを燃焼させるガスコンロ10について説明した。しかし、加熱調理器は、ガスコンロ10に限られず、磁力発生コイルを備え、コイルに通電することで金属製の調理容器を加熱する電磁誘導加熱コンロ(いわゆるIHコンロ)であってもよい。
【0069】また、前述した実施例では、カメラ4で撮影された画像における特別領域内に使用者の手が含まれる(特別領域に手が進入した)ことに基づいて、非接触の入力を検知するようになっていた。しかし、入力の検知は、非接触に限られず、接触式のものであってもよい。例えば、天板12上の奥側に設定された特別領域にロックスイッチを設置しておくこととして、このロックスイッチが使用者に操作(押圧)されたことを入力として検知してもよい。この場合でも、身長の高い大人には容易なロックスイッチの操作が、身長の低い子供にとっては困難であるため、発動中のロック機能が子供によって解除されてしまうことを抑制することができる。
【0070】#8また、前述した実施例では、使用者の手(手首から指先まで)を特定部分として認識し、特別領域に特定部分が進入したことを入力として検知するようになっていた。しかし、特定部分は、使用者の体の一部であれば手に限られず、例えば、肘などであってもよい。ただし、特定部分は、頭部以外が好ましい。特定部分を頭部とした場合、調理時に使用者の頭部が特定領域に進入してしまう可能性が高く、使用者が意図せずにロック機能の発動や解除が行われることになるため、特定部分から頭部を除外しておくことが好ましい。
【0071】また、前述した実施例では、操作ボタン18a,18b,19が押されても前方に突出しないようにロック機構27でロックすることにより、機械的にロック機能を発動させるようになっていた。しかし、ロック機能を発動させる態様は、機械的なものに限られない。例えば、バーナ13a,13b,15aでの燃焼を開始させる開始操作部が、前述した操作ボタン18a,18b,19ではなく、使用者の操作を検知するタッチスイッチなどである場合には、タッチスイッチで操作を検知すると、検知信号がコントローラ30に入力されるものの、コントローラ30が開閉弁22a,22b,22gを開弁しないことにより、制御的にロック機能を発動させてもよい。
【0072】1…ワークトップ、 2…キャビネット、 3…レンジフード、 4…カメラ、 5…左壁面、 10…ガスコンロ、 11…コンロ本体、 12…天板、 13…コンロバーナ、 14…五徳、 15…グリル、 15a…グリルバーナ、 15d…グリル扉、 16…排気口カバー、 17…電源スイッチ、 18…コンロ操作ボタン、 19…グリル操作ボタン、 20…ガス通路、 21…分岐路、 22…開閉弁、 23…流量調節弁、 24…ノズル、 27…ロック機構、 30…コントローラ、 31…判定部、 32…入力検知部、 33…ロック制御部。
ヒントありガスコンロ
特開2004-360926 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 水谷 嘉宏、蒲 厚仁 / 出願日: 2003-05-30 / 公開日: 2004-12-24 / 検索27位 / 非接触の手入力派
アプローチ: 天板下の光センサ非接触スイッチと誤動作防止 赤外線透過天板の下に発光・受光素子の非接点スイッチを置いて操作者の操作を反射光の変化で検出し、点火や火力調節を行う。異物・小動物の誤検出時の動作防止、誤操作時の規制や緊急消火なども備える。
▸ 示唆: 手を触れずに光センサで火力調節する点は近いが、検出は天板上の接触操作位置に限られ、火元近傍の安全制御や手の動きの向き認識はない。
AIが精読したのは全83段落のうち検索が当てた10チャンク(35段落・42%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】この発明は、ガスバーナを備えたガスコンロに関するものであって、特に天板、いわゆるトッププレートをガラス板により構成したガスコンロに関するものである。
【0002】従来、この種のガスコンロとしては、コンロ本体の前面に操作部を設けて、コンロ本体に収容されたガスバーナを操作するガスコンロがある(特許文献1参照)。このガスコンロでは、操作部がコンロ本体の前面にあるので、バーナからの熱影響を受けることがないものの、カウンタトップの下に位置するので、操作性が悪い。また、このようなカウンタトップの開口にコンロ本体を埋設するいわゆるドロップイン式のものでは、カウンタトップの前面にも操作部を臨ませるための開口を設ける必要があるばかりでなく、カウンタトップへのコンロの設置にも手間がかかる。
【0003】そこで、例えば図18及び図19に示すような天板に操作部を配設した構成のものがある(特許文献2参照)。この構成においては、本体ケース51が上面を開口した箱形状に形成され、その上端外周縁のフランジ部51aにて、キッチンのカウンタトップ52に形成された取付孔52aに嵌挿支持されるようになっている。本体ケース51の上面開口部には天板53が取り付けられ、その後部上面には一対のバーナ用開口53aが形成されるとともに、前部には操作部用の一対の操作軸用透孔53bが形成されている。前記バーナ用開口53aに対応して、本体ケース51内には一対のガスバーナ54が配設されている。また、両バーナ用開口53aの周辺には五徳55が取り付けられている。
【0004】前記本体ケース51内の前部中央には、各ガスバーナ54の点火及び火力調節を行うための一対の点火・火力調節装置56(ガスコック)が配設されている。そして、それらの操作軸56aが天板53の操作軸用透孔53bを介して天板53の上方に突出され、天板53の上面において、各操作軸56aには操作つまみ57が取り付けられて操作部となっている。これらの操作つまみ57を回動操作することにより、点火・火力調節装置56が作動されて、各ガスバーナ54の点火動作や火力調節が行われるようになっている。
【0005】特開平10−89704号公報 【特許文献2】 実開昭58−186302号公報
【0006】このガスコンロにおいては、操作部が天板に配設されているから操作性はよくなった。しかし、前述のように、操作つまみ57が天板53の上面に突出して配置されている。このため、ガスバーナ54を使用して加熱調理を行う場合に、特に大きい鍋を使用した場合に、これらの操作つまみ57が熱影響を受けて、操作つまみが熱くなって操作しにくくなったり、この操作つまみが変形したりするおそれがある。また、このように加熱調理を行う場合、これらの操作つまみ57が調理作業の邪魔になり、特に中華鍋のように大きく、重い鍋ではその底部が操作つまみ57に当たって、不快な衝撃を感じたり、あるいは操作つまみ57や点火・火力調節装置56に不具合を生じたりするおそれがあった。さらに、天板53の上面を掃除する場合に、これらの操作つまみ57が作業の邪魔になる問題もあった。さらに、天板53に操作軸用透孔53bが形成されるため、この透孔53bから煮こぼれ等が本体ケース51内に入り込んで、点火・火力調節装置56等の内装部品の故障の原因になったりするということもあった。
【0007】一方、前記加熱調理時における操作つまみ57への熱影響を抑制するため、図18及び図19に2点鎖線で示すように、操作つまみ57とガスバーナ54との間において、天板53の上面に遮熱板58を立設した構成も従来から提案されている。ところが、このように遮熱板58を設けた場合には、部品点数が増えることになる。これに加えて、天板53がガラス板であると、遮熱板58を天板53と一体に形成することができず、従って、天板53に孔を開け、遮熱板58はその孔を通して本体ケース51に組み付けられることになり、部品点数が増えることと相まって、ガスコンロの組み付けが面倒になる。そして、加熱調理や天板53の掃除の際に、操作つまみ57及び遮熱板58の双方が邪魔になって、掃除作業が一層面倒になるという問題が生じた。加えて、遮熱板58があるために、天板53の上面を広く使うことができなくなって、大きな鍋や焼き網を使用する際に使い勝手が悪くなるとともに、鍋等がガスバーナ54に近い遮熱板58に当たりやすくなって、前述したような不快感を感じることが多くなる。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在する問題点に着目してなされたものである。その主たる目的は、操作つまみや遮熱板が天板上に突出することよる各種の不都合を解消できるガスコンロを提供することにある。
【0009】また、この発明のその上の目的は、天板に操作軸用透孔を形成する必要がなくて、透孔から煮こぼれ等が入り込んで、内装部品の故障の原因になるのを防止することができるガスコンロを提供することにある。
【0010】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明においては、ガスバーナを収容するコンロ本体の上面を覆うようにした天板をガラス板により形成したガスコンロにおいて、前記天板の下側に検出手段を配設し、操作者の操作が検出手段により検出されたときに、その操作に応じた特定の動作がガスバーナで行われるように制御する制御部を設けたことを特徴とするものである。検出手段としては、例えば、非接点型のスイッチを採用できる。
【0011】従って、請求項1に記載の発明によれば、操作者の操作を検出する検出手段設けられているため、天板の上面側に突出する操作つまみが不要になる。このため、ガスバーナを使用して加熱調理を行う際に、前述した従来の操作つまみの変形等による操作性悪化のような問題は生じない。このため、従来のような遮熱板が不要となる。そして、この加熱調理時あるいは天板の上面を掃除する際に、その天板の上面には加熱調理や掃除作業の邪魔になる操作つまみや突出物が存在しないため、それらの作業を容易かつ迅速に、かつ快適に行うことができる。同様に、天板の上面に突出物が存在しないため、天板の上面を広く使うことができて、使い勝手がよい。さらに、透孔から煮こぼれ等が入り込んで、内装部品の故障の原因になるのを防止することもできる。そして、調理に直接関与しない遮熱板が不要であるため、部品点数が少なくなり、ガスコンロの組み付けが容易になる。
【0012】請求項2に記載の発明は、ガスバーナを収容するコンロ本体の上面を覆う天板をガラス板とするとともに、その天板にはガスバーナ用開口が形成されたガスコンロにおいて、前記天板の上面に操作部を設け、天板の操作部に対応する下面には検出手段を設け、前記操作部における操作者の操作が前記検出手段により検出されたときに、その操作に応じた特定の動作が行われるように制御する制御部を設けたことを特徴とするものである。前記と同様に、検出手段としては、例えば、非接点型のスイッチを採用できる。
【0013】従って、この請求項2に記載の発明によれば、前記請求項1とほぼ同様な作用効果を有するものであり、操作部が天板上にあって操作性に優れるものでありながら、天板の上面側に突出する操作つまみが不要になる。このため、ガスバーナを使用して加熱調理を行う際に、前述した従来の操作つまみの変形等による操作性悪化のような問題は生じない。このため、従来のような遮熱板が不要となる。そして、この加熱調理時あるいは天板の上面を掃除する際に、その天板の上面には加熱調理や掃除作業の邪魔になる操作つまみや突出物が存在しないため、それらの作業を容易かつ迅速に、かつ快適に行うことができる。同様に、天板の上面に突出物が存在しないため、天板の上面を広く使うことができて、使い勝手がよい。さらに、透孔から煮こぼれ等が入り込んで、内装部品の故障の原因になるのを防止することもできる。そして、前記のように、調理に直接関与しない遮熱板が不要であるため、部品点数が少なくなり、ガスコンロの組み付けが容易になる。
【0014】請求項3に記載の発明においては、ガスバーナを収容するコンロ本体の上面を覆う天板をガラス板とするとともに、その天板にはガスバーナ用開口が形成されたガスコンロにおいて、前記天板の上面に操作部を設け、天板の操作部に対応する下面には検出手段を設けるとともに、前記コンロ本体にはガスバーナにガスを供給する電磁ガス制御弁を設け、前記操作部における操作者の操作が前記検出手段により検出されたときに、前記電磁ガス制御弁の動作を制御する制御部を設けたことを特徴とするものである。前記と同様に、検出手段としては、例えば、非接点型のスイッチを採用できる。
【0015】従って、請求項3に記載の発明においては、請求項2と同様な作用を得ることができる。 請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の発明において、前記検出手段として光センサを用いたことを特徴とするものである。
【0016】前記検出手段としては、請求項4のように光センサ、なかでも、請求項5のように赤外線を検出するタイプのもの、請求項6のように可視光線を検出するタイプのものを使用できる。また、検出手段として請求項7のように静電容量の変化を検出ものを用いることができる。
【0017】これらの検出手段により、操作者による操作を確実に検出して、ガスコンロの点火や火力調節等の特定の動作を確実に行わせることができる。 請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項7のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記天板の熱伝導率が1.0〜2.0W/m・kの範囲内にあることを特徴とするものである。
【0018】#1従って、この請求項8に記載の発明によれば、加熱調理時にガスバーナの熱が天板を介して操作部側に伝達されるのを低減することができる。このため、検出手段やその周辺機構に対して熱による影響が及ぶおそれを防止することができるとともに、操作部が熱くなるのを抑制できて、自然で快適な操作を行うことができる。
【0019】請求項9に記載の発明は、請求項2〜請求項8のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記操作部がガスバーナの正面から外れた側方に配置されていることを特徴とするものである。
【0020】従って、この請求項9に記載の発明によれば、操作部をガスバーナから離間して配置することができて、加熱調理時に検出手段やその周辺機構に対して熱影響が及ぶおそれを防止することができる。また、操作部がガスバーナの正面から外れた側方に配置されているため、点火や火力調節等の操作を天板の上面手前側において容易に行うことができる。また、調理鍋をバーナから外したりする際、煮こぼれ等が操作部に落ちて検出手段が反応したり、あるいは汚れに起因した反応劣化による誤動作を防止できる。そして、このように、誤動作を防止できるため、検出手段の反応劣化を抑制できる。
【0021】請求項10に記載の発明は、請求項2〜請求項8のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記検出手段が天板上において異物あるいは小動物等の操作者以外のものを検出したときに、前記制御部が誤動作するのを防止する誤動作防止手段を設けたことを特徴とするものである。
【0022】従って、この請求項10に記載の発明によれば、検出手段の上方の天板上に紙や布等の異物が載った場合、あるいはゴキブリやネズミ等の小動物が歩いた場合に、点火等の動作が誤って行われるのを防止することができる。
【0023】#5請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項10のうちのいずれか一項に記載の発明において、操作者が誤操作したときに、前記制御部が誤操作に対応した制御動作を行わないように規制する動作規制手段を設けたことを特徴とするものである。
【0024】従って、この請求項11に記載の発明によれば、操作者により火力のアップ調節等の操作が誤って行われた場合でも、その誤操作によって火力のアップ動作が行われるのを規制することができる。
【0025】請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項11のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記ガスバーナの点火後に操作者が誤操作したときに、消火動作を行わせるための緊急消火手段を設けたことを特徴とするものである。
【0026】従って、この請求項12に記載の発明によれば、ガスバーナの点火後に操作者により、例えば複数の検出手段を構成するスイッチを一度に操作する等の誤操作が行われた場合に、ガスバーナを直ちに消火させることができる。
【0027】請求項13に記載の発明は、請求項1〜請求項12のうちのいずれか一項に記載の発明において、前記制御部の動作をロックするためのロック手段を設けたことを特徴とするものである。
【0028】従って、この請求項13に記載の発明によれば、例えば天板の上面を掃除する際等において、検出手段の誤検出によって、点火等の動作が誤って行われるのを確実に防止することができる。
【0029】(第1実施形態) 以下に、この発明の第1実施形態を、図1〜図9に基づいて説明する。
【0030】図1〜図3に示すように、この実施形態のガスコンロのコンロ本体としての本体ケース21は上面を開口した箱形状に形成され、その上端外周縁にはフランジ部21aが形成されている。本体ケース21の上面開口部21bは耐熱ガラス板よりなる天板22で覆われており、その天板22の後部には一対のバーナ用開口22aが形成されるとともに、外周縁には枠体22bが取り付けられている。この天板22は透光性であるが着色(暗色)され、本体ケース21内を視認できないようになっている。また、この天板22としては、熱伝導率が1.0〜2.0W/m・kの範囲内のガラスが用いられている。なお、この天板22としては、結晶化ガラス、例えば、ドイツ国のショット社の「セラン」ガラス(「セラン」はショット日本株式会社の登録商標)が用いられている。そして、本体ケース21がキッチンのカウンタトップ23に形成された取付孔23aに嵌挿された状態で、本体ケース21のフランジ部21a及び天板22の枠体22bがそれぞれカウンタトップ23の上面に支持されて、いわゆるドロップイン式ガスコンロとなっている。
【0031】図1、図2及び図4に示すように、前記本体ケース21内には前記バーナ用開口22aと対向するように一対のガスバーナ24A,24Bが横方向に間隔をおいて配設されている。この実施形態では、ガスバーナ24A,24Bは炎口24Eが環状で内方を向く内炎式バーナとなっている。また、バーナ用開口22aには五徳25が取り付けられている。本体ケース21の底面にはガス供給口26が配置され、そのガス供給口26がガス配管27を介して両ガスバーナ24A,24Bに接続されている。ガス配管27の途中には、両ガスバーナ24A,24Bへのガスの供給を通断するための電磁ガス制御弁としてのメイン開閉バルブ28が接続されている。同じくガス配管27の途中には各ガスバーナ24A,24Bへのガスの供給を通断するとともに、ガス供給量を調節するための一対の電磁ガス制御弁としてのガス量調節バルブ29A,29Bが接続されている。
【0032】図3、図4及び図7に示すように、前記本体ケース21の内底部において、両ガスバーナ24A,24Bの間の中間部であって、前端側の位置には制御ボックス30が配設されている。この制御ボックス30内には、図8に示すように、両ガスバーナ24A,24Bの点火や火力調節等の各種動作を制御するためメイン開閉バルブ28やガス量調節バルブ29A,29B等を制御する制御部としての制御装置31、及びその制御装置31を動作させるためのプログラムデータや一時的なワーキングデータ等の諸データを記憶するメモリ32が実装されている。本体ケース21の内底部において制御ボックス30の両側位置には、一対のイグナイタ33A,33Bが配設され、これらのイグナイタ33A,33Bはそれぞれ図示しない給電線を介してスパーカ33a,33bに接続されている。そして、そのスパーカ33a,33bにおける高電圧による放電により、各ガスバーナ24A,24Bを点火させる。ガスバーナ24A,24Bの吸気口24AK,24BKは制御ボックス30,スイッチ用基板34,取付フレーム35の近傍にあり、燃焼時に吸気口24AK,24BKから一次空気を吸引することにより、この近傍に空気流が生じ、前記制御ボックス30等が冷却される。
【0033】図3〜図7に示すように、制御ボックス30の上方に配置されるように、天板22の下面で、後述する操作部40A〜40Gに対応する位置にはスイッチ用基板34が取付フレーム35を介して取り付けられている。すなわち、天板22の下面には取付フレーム35がシリコンゴムよりなる接着剤36により接着固定され、その取付フレーム35内にスイッチ用基板34が複数のネジ37により取り付けられている。前記取付フレーム35は、スイッチ用基板34に配設された後述する検出手段としての非接点型のスイッチ38A〜38G及び表示ランプ39A〜39Cと対応する部位に開口35Kが形成された天面板35Tを備えた底なしの箱体である。
【0034】前記開口35Kのうち、非接点型のスイッチ38A〜38G用の開口35Kには周壁35Sが備えられていて、スイッチ用基板34が取付フレーム35に取り付けられたとき、非接点型のスイッチ38A〜38Gはこの周壁35Sによって側方を囲われるとともに、頂部は開口35Kを介して天板22の操作部(後述する)に対向する。
【0035】前記スイッチ用基板34の上部前縁には、複数の非接点型のスイッチ38A〜38Gが横方向に間隔をおいて配設されている。すなわち、スイッチ用基板34の前縁中央には電源スイッチ38Aが配置され、その電源スイッチ38Aの両側方には、各ガスバーナ24A,24Bの点火及び消火を行わせるための一対の点消火スイッチ38B,38Cが配置されている。各点消火スイッチ38B,38Cの両側には、各ガスバーナ24A,24Bの火力を調節するための各一対の火力アップスイッチ38D,38E及び火力ダウンスイッチ38F,38Gが配置されている。
【0036】この実施形態においては、前記「セランガラス」を用いているので、暗色でコンロ内部が視認しにくく、また赤外線透過性であるので、ガラスに特別な処理を施す必要はないが、もし、コンロ内部が視認されるようなガラスであれば、ガラス裏面に印刷を施すことになり、この場合、前記スイッチ38A〜38Gと対応する天板22の部分が赤外線を十分に透過するように、特定の光透過色に着色される。あるいは、特定の色に着色されることなく透明になっていてもよい。そして、前記各スイッチ38A〜38Gとして、赤外線を発生する発光部としての発光素子38aと、赤外線を受光する受光部としての受光素子38bとを有する光センサが用いられている。また、この構成に代えて、スイッチ38A〜38Gと対応する天板22の部分を可視光線が透過するように特定の色に着色形成し、あるいは透明に形成し、各スイッチ38A〜38Gとして可視光線発光素子と受光素子とを有する光センサを用いることもできる。さらに、この構成に代えて、各スイッチ38A〜38Gとして天板22の上面の静電容量の変化により動作する静電容量型のスイッチを用いることもできる。この静電容量スイッチを用いた場合には、天板22のスイッチと対応する部分を特定色に着色したり、透明にしたりする必要はない。
【0037】前記各スイッチ38A〜38Gと対応するように、スイッチ用基板34上には発光ダイオード等よりなる複数の表示ランプ39A〜39Cが配設されている。すなわち、電源スイッチ38Aの後部には、電源の投入状態を点灯表示するための電源表示ランプ39Aが近接配置されている。一方のガスバーナ24A用の点消火スイッチ38B、火力アップスイッチ38D及び火力ダウンスイッチ38Fの後側近傍には、火力の調節状態(強弱状態)を点灯表示するための5つの火力表示ランプ39Bが横方向に配列されている。他方のガスバーナ24B用の点消火スイッチ38C、火力アップスイッチ38E及び火力ダウンスイッチ38Gの後側近傍には、火力の調節状態(強弱状態)を点灯表示するための5つの火力表示ランプ39Cが横方向に配列されている。なお、当然のことながら、天板22の各表示ランプ39A〜39Cと対応する表示部分は、表示光が透過するように形成されている。
【0038】図7に示すように、前記各スイッチ38A〜38G及び各表示ランプ39A〜39Cと対応するように、前記取付フレーム35には前記のように開口35Kが形成されている。火力表示ランプ39A〜39Cは、前記開口35Kを介して天板22の裏面に当接するようにしてスイッチ用基板34が取付フレーム35に取り付けられている。また、前述した接着剤36を構成するシリコンゴムは透明であって、前記各開口35Kの部分を含むスイッチ用基板34全体と天板22との間に介在されて、前記発光素子38aや表示ランプ39A〜39C等からの光が天板22の下面で乱反射しないようになっている。
【0039】#8図1、図5及び図7に示すように、前記各スイッチ38A〜38Gの直上方に位置するように、天板22の上面には操作部40A〜40Gを示す表示が印刷あるいは着色により付設されている。この操作部40A〜40Gは、ガスバーナ24A,24Bの真正面から側方へずれた位置に配設されており、この配設位置は、この実施形態では両ガスバーナ24A,24Bの中間前方になっている。そして、これらの操作部40A〜40Gを操作者が選択的に接触操作したとき、それと対応するスイッチ38A〜38Gにおいて、発光素子38aからの赤外線で反射して、それが受光素子38bで感知され、操作者の操作状態が検出されるようになっている。また、前記各火力表示ランプ39B,39Cの両側上方に位置するように、天板22の上面には各一対の火力表示マーク41A〜41Dが印刷または着色により付設されている。そして、一対の火力表示マーク41A〜41D間における火力表示ランプ39B,39Cの点灯表示位置に基づいて、火力の調節状態が確認できるようになっている。なお、図7においては、理解を容易にするために、操作部40A〜40Gとして、その厚みを描いたが、実際には操作部40A〜40Gの厚みは存在しない。
【0040】次に、前記のようなガスコンロの回路構成及び動作を、図8及び図9に基づいて説明する。図9に示すフローチャートは、メモリ32内のプログラムデータに基づいて、制御装置31の制御のもとに進行するものである。図11等に示すこの実施形態とは別の実施形態のフローチャートにおいても同様である。
【0041】#10さて、このガスコンロの制御装置31には、直流電源59が接続されるとともに、各バルブ28,29A,29B及び各イグナイタ33A,33Bを作動させるための交流電源60が接続されている。そして、操作者により操作部40Aが接触操作されて、電源スイッチ38Aによりその操作状態が検出されたとき、制御装置31により電源表示ランプ39Aが点灯される。その後、操作部40B,40Cが接触操作されて、点消火スイッチ38B,38Cによりその操作状態が検出されたとき、制御装置31によりバルブ28,29A,29Bが開放されるとともに、イグナイタ33A,33Bが作動されて、ガスバーナ24A,24Bが点火される。
【0042】この場合、制御装置31により誤動作防止手段が構成され、スイッチ38A〜38Gが天板22上における異物や小動物等の操作者以外のものを検出したとき、制御装置31が誤動作しないようになっている。すなわち、図9に示すプログラムにおいて、電源スイッチ38Aが単独で2秒間連続して操作されたか否かが判別され(ステップS1)、2秒間以上で連続して単独操作されない場合には前記交流電源60が投入されない。そして、電源スイッチ38Aの2秒間以上の連続操作により、交流電源60が投入されると、その後に点消火スイッチ38B,38Cが操作されたか否かが判別される(ステップS2)。
【0043】この判別において、点消火スイッチ38B,38Cが操作されない場合には、電源スイッチ38Aの操作から15秒間経過したか否かが判別される(ステップS3)。そして、電源スイッチ38Aの操作から15秒間以上経過した場合には、交流電源60が遮断されて初期状態に戻される。これに対して、電源スイッチ38Aの操作から15秒間以内に点消火スイッチ38B,38Cが操作された場合には、点火動作が行われる(ステップS4)。
【0044】よって、天板22の操作部40A〜40G上に紙や布等の異物が載って、電源スイッチ38A及び点消火スイッチ38B,38Cが同時に操作状態になった場合や、電源スイッチ38Aのみが操作状態に継続された場合には、制御装置31からバルブ28,29A,29B及びイグナイタ33A,33Bに点火動作信号が出力されることはない。また、天板22の操作部40A〜40G上をゴキブリやネズミ等の小動物が移動して、電源スイッチ38Aが短時間だけ操作状態になった場合にも、制御装置31から点火動作信号が出力されることはない。従って、スイッチ38A〜38Gが天板22上の異物や小動物等の操作者以外のものを検出して、ガスバーナ24A,24Bが誤って点火されるのを防止することができる。
【0045】また、このガスバーナ24A,24Bの点火時には、たとえ、消火時の火力がどのような強さであっても、ガス量調節バルブ29A,29Bによる火力の調節状態が複数段階(例えば5段階)のうちで、中間の調節状態(例えば、5段階のうちのレベル3)に設定され、点火に適したガス量としている。このため、火力を変更する必要がある場合には、火力アップスイッチ38D,38Eまたは火力ダウンスイッチ38F,38Gを操作すれば、制御装置31によりガス量調節バルブ29A,29Bが作動されて、火力が中間の調節状態からアップ調節またはダウン調節される。
【0046】この場合、前記制御装置31により動作規制手段が構成され、操作者が火力アップのために操作部40D,40Eによりスイッチ38D〜38Eを連続操作したとしても、その連続操作に応じた火力アップ制御動作が行われないようになっている。すなわち、前記火力アップスイッチ38D,38Eは1回毎の操作により火力が1段階ずつアップ方向に変更されるようになっていて、連続操作されても、制御装置31はそれを受け付けず、火力の急激なアップ調節動作が規制される。よって、この火力アップスイッチ38D,38Eについては、段階的な操作のみが有効となって火力調節が行われる。なお、火力ダウンスイッチ38F,38Gが連続操作された場合には、その操作が制御装置31により有効化され、火力がダウンされる。
【0047】また、このガスバーナ24A,24Bの点火後には、前記制御装置31により緊急消火手段が構成されて、操作者が誤操作したときに、消火動作が行われるようになっている。すなわち、ガスバーナ24A,24Bの点火状態で、一度に多く(3つ以上)の操作部40A〜40G、すなわちスイッチ38A〜38Gが操作されたときには、制御装置31により異常操作と判断され、各バルブ28,29A,29Bが閉じられて、ガスバーナ24A,24Bが消火される。また、ガスバーナ24A,24Bの点火状態で、点消火スイッチ38B,38Cと他のスイッチ38D〜38Gとが同時に操作されたときには、制御装置31により点消火スイッチ38B,38Cの操作が優先されて、ガスバーナ24A,24Bが消火される。もちろん、ガスバーナ24A,24Bの点火状態で、点消火スイッチ38B,38Cが単独で操作された場合には、ガスバーナ24A,24Bが消火される。
【0048】従って、この実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。 (1) このガスコンロにおいては、耐熱ガラスよりなる天板22の上面位置にて点火や火力調節等の各種の操作を行い得るように、天板22の下面に非接点型のスイッチ38A〜38Gが設けられている。そして、そのスイッチ38A〜38Gにて操作者の操作が検出されたときに、その操作に応じた特定の動作が行われるように制御する制御装置31が設けられている。
【0049】このため、天板22の上面に点火や火力調節等の操作を行うための操作つまみが突出配置されることはない。よって、操作つまみの存在に付随する操作性悪化等の問題は生じることがなく、操作性が向上する。また、操作つまみが存在しないため、遮熱板も不要であり、中華鍋のような重いものであっても、ガスコンロの上面で支障なく扱うことができるとともに、天板22の上面を広く快適に使用できる。また、操作つまみが存在しないため、天板22の上面を掃除する際に、その作業を容易かつ迅速に行うことができるとともに、拭き残しなく掃除できて、衛生的に保つことができる。さらに、バーナ用開口22aのほかに天板22に操作軸を挿通するための透孔を形成する必要がないので、天板22を形成するガラスの強度低下を招くことがなく、この透孔から煮こぼれ等が入り込んで、内装部品の故障の原因になるような不都合を防止することもできる。しかも、操作つまみや遮熱板が不要であるため、それらの組み付けが不要になり、ガスコンロの組み付けが簡単になる。
【0050】#4(2) このガスコンロにおいては、操作部40A〜40Gがガスバーナ24A,24Bの真正面から外れた側方に配置されている。このため、スイッチ38A〜38Gをガスバーナ24A,24Bから離間して配置することができて、加熱調理時にスイッチ38A〜38Gに対して熱影響が及ぶおそれを確実に防止することができる。また、操作部40A〜40Gがガスバーナ24A,24Bの真正面ではなく、左または右にずれて配置されることになり、点火や火力調節等の操作を容易に、かつ誤りなく行うことができる。さらに、鍋等を五徳から外したりする際に落下した煮こぼれ等で汚れることがなく、スイッチの反応劣化が生じにくい。
【0051】(3) このガスコンロにおいては、前記天板22のスイッチ38A〜38Gと対応する部分が赤外線を透過するように形成されている。また、前記スイッチ38A〜38Gとして赤外線発光素子38aと受光素子38bとを有する光センサが用いられている。このため、赤外線の反射光の変化に基づいて、操作者の操作を正確に検出することができ、その操作に応じて点火や火力調節等の特定の動作を確実に行わせることができる。
【0052】また、前記の構成に代えて、スイッチ38A〜38Gとして可視光線発光素子と受光素子とを有する光センサを用いた場合や、静電容量の変化により動作する静電容量型のスイッチを用いた場合も、同様に操作者の操作を正確に検出することができる。
◆ この文献の解決アプローチ
天板下の光センサ非接触スイッチと誤動作防止
文献: このため、赤外線の反射光の変化に基づいて、操作者の操作を正確に検出することができ、その操作に応じて点火や火力調節等の特定の動作を確実に行わせることができる。
手を触れずに光センサで火力調節する点は近いが、検出は天板上の接触操作位置に限られ、火元近傍の安全制御や手の動きの向き認識はない。
【0053】#7(4) このガスコンロにおいては、前記天板22の熱伝導率が1.0〜2.0W/m・kの範囲内に設定されている。このため、加熱調理時にガスバーナ24A,24Bの熱が天板22を介してスイッチ38A〜38G側に伝達されるのを低減することができて、スイッチ38A〜38Gに熱影響が及ぶおそれを防止することができる。従って、スイッチ38A〜38Gが過熱されて動作不良になったりするおそれを未然に防止できるとともに、操作部40A〜40Gが不快なほどに熱くなることがなく、快適に操作できる。
【0054】(5) このガスコンロにおいては、前記スイッチ38A〜38Gが天板22上の異物や小動物を検出したときに、前記制御装置31の誤動作が防止されるようになっている。このため、スイッチ38A〜38Gの上方の天板22上に紙や布等の異物が載った場合、あるいはゴキブリやネズミ等の小動物が歩いた場合、点火等の動作が意図せずに行われるのを確実に防止することができる。
【0055】(6) このガスコンロにおいては、操作者が誤操作したときに、制御装置31の動作が規制されるようになっている。このため、操作者により火力のアップ調節等の操作が誤って行われた場合でも、その誤操作に応じて火力のアップ動作が行われるのを確実に規制することができる。
【0056】(7) このガスコンロにおいては、前記ガスバーナ24A,24Bの点火後に操作者が誤操作したときに、消火動作が行われるようになっている。このため、ガスバーナ24A,24Bの点火後に操作者により、例えば複数のスイッチ38A〜38Gを一度に操作する等の誤操作が行われた場合に、ガスバーナ24A,24Bを直ちに消火させることができて、調理ミス等を防止できる。
【0057】#3(第2実施形態) 次に、この発明の第2実施形態を、図10及び図11に基づいて前記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。なお、この第2実施形態以降の各実施形態の説明においても、第2実施形態と同様に、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
【0058】さて、この第2実施形態においては、図10に示すように、前記第1実施形態の点消火スイッチ38B,38Cに代えて、スイッチ用基板34上に消火機能のみの消火スイッチ43A,43Bが配設されている。また、これらの消火スイッチ43A,43Bの上方に位置するように、天板22の上面には操作部44A,44Bが印刷あるいは着色により付設されている。そして、この第2実施形態では、電源スイッチ38Aの操作後に、それぞれのガスバーナ24A,24Bの操作部40D等の火力アップスイッチ38D,38Eと火力ダウンスイッチ38F,38Gとを同時に操作することにより、点火動作が行われるようになっている。
【0059】そして、この第2実施形態においても、前記第1実施形態と同様に、制御装置31により異物や小動物の検出時の誤動作を防止するための誤動作防止手段が構成されている。すなわち、図11に示すように、電源スイッチ38Aが2秒間連続して単独操作された否かの判別が行われた後(ステップS5)、火力アップスイッチ38D,38Eと火力ダウンスイッチ38F,38Gとが同時に操作されたか否かの判別が行われる(ステップS6)。
【0060】この判別において、スイッチ38D〜38Gの同時操作が行われない場合には、電源スイッチ38Aの操作から15秒間経過したか否かが判別される(ステップS7)。そして、電源スイッチ38Aの操作から15秒間以上経過した場合には、交流電源が遮断されて初期状態に戻される。これに対して、電源スイッチ38Aの操作から15秒間以内にスイッチ38D〜38Gが同時操作された場合には、点火動作が行われる(ステップS8)。
【0061】従って、この第2実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(7)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。 (第3実施形態) 次に、この発明の第3実施形態を、図12に基づいて説明する。
【0062】この第3実施形態においては、各ガスバーナ24A,24Bに対応して、それぞれ別々の電源スイッチ38Aがスイッチ用基板34の上面両側に配設されている。また、これらの電源スイッチ38Aの上方に位置するように、天板22の上面には操作部40Aがそれぞれ印刷または着色により付設されている。そして、この実施形態においても、前記第1実施形態の図9に示す動作と同様の点火動作が行われるようになっている。
【0063】従って、この第3実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(7)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。 (第4実施形態) 次に、この発明の第4実施形態を、図13に基づいて説明する。
【0064】#2この第4実施形態では、天板22の前縁側の枠体22bに、赤外線等の発光素子45a及び受光素子45bよりなる操作者検出センサ45が配設されている。そして、この操作者検出センサ45により、カウンタトップ23の前方側に操作者が存在しているか否かが検出され、操作者の存在が検出された場合のみに、スイッチ38A〜38Gの操作に応じた点火等の動作が許容されるようになっている。
【0065】従って、この第4実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(7)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (8) このガスコンロにおいては、操作者の存在を検出するための操作者検出センサ45が設けられているため、スイッチ38A〜38Gが天板22上の異物や小動物を誤検出して、点火等の誤動作が行われるのを一層確実に防止することができる。つまり、この第4実施形態では、操作者検出センサ45が操作者を検出しない場合には、点火や火力アップの動作が行われないように設定することが可能になる。
【0066】(第5実施形態) 次に、この発明の第5実施形態を、図14及び図15に基づいて説明する。 さて、この第5実施形態においては、図14に示すように、ひとつの電源スイッチ38Aがスイッチ用基板34の一側上面に配設され、この電源スイッチ38Aと対応するように、天板22の上面には操作部40Aが印刷または着色により付設されている。また、電源スイッチ38Aと離間して位置するように、スイッチ用基板34の他側上面にはロック手段としての操作ロックスイッチ46が配設され、この操作ロックスイッチ46と対応するように、天板22の上面には操作部47が印刷または着色により付設されている。
【0067】そして、天板22の上面を掃除する場合等において、操作ロックスイッチ46を操作した後、電源スイッチ38Aを操作することにより、スイッチ38A〜38Gの操作不能状態が設定されるようになっている。すなわち、図15に示すように、操作ロックスイッチ46が2秒間連続して操作されたか否かが判別され(ステップS9)、2秒間以上連続して操作された場合には、その後に電源スイッチ38Aが操作されたか否かが判別される(ステップS10)。
【0068】この判別において、電源スイッチ38Aが操作されない場合には、操作ロックスイッチ46の操作から3秒間経過したか否かが判別される(ステップS11)。そして、操作ロックスイッチ46の操作から3秒間以上経過した場合には、初期状態に戻される。これに対して、操作ロックスイッチ46の操作から3秒間以内に電源スイッチ38Aが操作された場合には、操作不能状態が設定される(ステップS12)。
【0069】よって、この状態で天板22の上面を掃除した場合、各スイッチ38A〜38G上の操作部40A〜40Gに触れても、それらのスイッチ38A〜38Gが誤って検出動作されることはなく、不用意に点火動作等が行われるのを防止することができる。また、ガスコンロの不使用時に前述した操作不能状態を設定しておくことにより、異物や小動物により誤動作を防止できる。
【0070】また、この第5実施形態では、ガスバーナ24A,24Bの点火状態で、前記操作ロックスイッチ46と火力アップスイッチ38D,38Eまたは火力ダウンスイッチ38F,38Gとが同時に操作されたとき、火力の調節不能状態が設定されるようになっている。よって、この設定状態において、誤操作等により火力の調節が不用意に行われるのを確実に防止することができる。
【0071】#9従って、この第5実施形態によれば、前記第1実施形態における(1)〜(7)に記載の効果に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (9) このガスコンロにおいては、必要に応じて制御装置31の動作がロックされるようになっている。このため、例えば天板22の上面を掃除する際に、スイッチ38A〜38Gの誤検出によって、点火等の動作が誤って行われるのを確実に防止することができる。
【0072】(第6実施形態) 次に、この発明の第6実施形態を、図16に基づいて説明する。 この第6実施形態においては、前記第1実施形態の火力アップスイッチ38D,38E及び火力ダウンスイッチ38F,38Gに代えて、スイッチ用基板34上に各5個の火力調節スイッチ48A,48Bが配設されている。また、これらの火力調節スイッチ48A,48Bと対応するように、天板22の上面には各5個の操作部49A,49Bが印刷または着色により付設されている。
【0073】そして、これらの火力調節スイッチ48A,48Bを選択的に操作することにより、ガスバーナ24A,24Bの火力が5段階に調節されるようになっている。このように、各段階の火力に対応したスイッチ48A,48Bが設けられているため、火力調整操作を理解しやすく。その操作が容易であって、誤操作を防止できる。
【0074】従って、この第6実施形態においても、前記第1実施形態における(1)〜(7)に記載の効果と同様の効果を得ることができる。 (変更例) なお、この実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
【0075】・ 図17に示すように、天板22の前縁側の枠体22bの内端に位置決め用切欠部50を形成し、この切欠部50にスイッチ用基板34の取付フレーム35を嵌合させること。このように構成すれば、スイッチ用基板34が天板22の下面の所定取付位置に位置決めされる。よって、スイッチ用基板34上に配設されたスイッチ38A〜38Gを、天板22の上面に付された操作部40A〜40Gに対して正確に位置合わせすることができる。また、スイッチ用基板34をバーナから離れて操作者に近い側に配置できるため、バーナからの熱影響のおそれをさらに少なくできるとともに、操作しやすくなる。
【0076】・ 前記各実施形態において、ガスバーナ24A,24Bの燃焼中に、その火力調節状態をメモリ32に記憶しておき、煮こぼれ等によりガスバーナ24A,24Bが不用意に消火されたとき、その後の点火操作による点火に際して前の火力調節状態に戻されるように構成すること。このようにすれば、不本意な火力が選択されることがなく、消火前の状態に簡単に復帰できる。
【0077】・ 前記各実施形態の動作において、電源スイッチ38A等を連続して操作する秒数、電源スイッチ38A等の操作から点消火スイッチ38B,38C等の操作までの経過秒数等を、任意に変更して設定すること。
【0078】・ 前記各実施形態において、電源スイッチ38A等を連続して操作する秒数、電源スイッチ38A等の操作から点消火スイッチ38B,38C等の操作までの経過秒数等を、任意に設定できるようにする機能を設けること。このようにすれば、操作者の状況や希望に応じた作動態様を得ることができる。
【0079】・ 前記各実施形態において、ガスバーナ24A,24Bの配設数を1個または3個以上の複数に変更し、それに応じてスイッチ38A〜38G及び操作部40A〜40Gの数を変更すること。
【0080】・ 前記各実施形態において、本体ケース21の下面に複数の支持脚を突設し、ガスコンロをカウンタトップ23の上面等に設置できるように構成すること。 ・ 前記各実施形態のガスコンロに、ガスコンロが誤操作された場合、その誤操作をブザー等により報知する報知手段を設けること。
【0081】・ 前記各実施形態のガスコンロに、言葉による音声発生手段を設けて、操作の確認やガスコンロの状態(例えば、火力)等を操作者に対して言葉によって発するように構成すること。
【0082】・ 前記ガスコンロに音声認識機能とそれによる動作機能を持たせ、操作者がガスコンロに対して音声により火力アップや消火等の動作を行わせることができるように構成すること。
【0083】#6以上、実施形態で例示したように、この発明においては、以下に示すような効果を発揮する。すなわち、操作つまみの変形等による操作性悪化のような問題には無縁であり、加熱調理時の操作性が向上し、天板の上面を掃除に際してはその作業を円滑かつ確実に実行できる。また、天板の上面に突出物が存在しないため、天板の上面を広く使うことができて、使い勝手がよくなる。さらに、天板に操作軸用透孔を形成する必要がないので、透孔から煮こぼれ等が入り込んで、内装部品の故障の原因になるのを防止することもできる。さらには、遮熱板のような調理に関与しない部材が不要となるため、構成が簡単になり、ガスコンロの組み付けも容易になる。 【図面の簡単な説明】 【図1】第1実施形態のガスコンロを示す平面図。 【図2】図1のガスコンロを拡大して示す側面図。 【図3】図2のガスコンロの部分拡大断面図。 【図4】図1のガスコンロの横断面図。 【図5】図1のガスコンロの操作部を拡大して示す部分平面図。 【図6】図5の操作部の下部のスイッチ部を示す部分断面図。 【図7】図5の7−7線における部分断面図。 【図8】図1のガスコンロの回路構成を示すブロック図。 【図9】同ガスコンロの点火動作を示すフローチャート。 【図10】第2実施形態のガスコンロの操作部を示す部分平面図。 【図11】同ガスコンロの点火動作を示すフローチャート。 【図12】第3実施形態のガスコンロの操作部を示す部分平面図。 【図13】第4実施形態のガスコンロを示す部分断面図。 【図14】第5実施形態のガスコンロの操作部を示す部分平面図。 【図15】同ガスコンロの操作ロック動作を示すフローチャート。 【図16】第6実施形態のガスコンロの操作部を示す部分平面図。 【図17】変形例のガスコンロを示す部分断面図。 【図18】従来のガスコンロを示す平面図。 【図19】図18のガスコンロを拡大して示す側面図。 【符号の説明】 21…コンロ本体としての本体ケース、22…天板、24A,24B…ガスバーナ、28…電磁ガス制御弁としてのメイン開閉バルブ、29A,29B…電磁ガス制御弁としての火力調節バルブ、30…制御ボックス、31…誤動作防止手段、動作規制手段及び緊急消火手段を構成する制御部としての制御装置、32…メモリ、34…スイッチ用基板、38A〜38G…検出手段としての非接点型のスイッチ、38a…発光素子、38b…受光素子、39A〜39C…表示ランプ、40A〜40G…操作部、43A,43B,48A,48B…検出手段としての非接点型のスイッチ、44A,44B,47,49A,49B…操作部、45…操作者検出センサ、46…ロック手段としての操作ロックスイッチ。
周辺コンロ
特開2005-009693 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 倉地 大修 / 出願日: 2003-06-16 / 公開日: 2005-01-13 / 検索21位 / 非接触の手入力派
アプローチ: 手の接近検知で対応バーナを発光報知 操作ボタンへの手の接近・接触を赤外線/静電センサで検知し、どのバーナが操作対象かを発光素子や音声で知らせて誤点火を防ぐ。火力の自動低減やジェスチャー操作は扱っていない。
▸ 示唆: 手の接近検知という入力手段は共通するが、目的は誤操作防止の報知で、火力の自動低減や距離による役割分担とは別物である。
AIが精読したのは全30段落のうち検索が当てた9チャンク(30段落・100%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#8本発明は、複数の加熱部を備えたコンロに関し、特に操作子の誤操作による加熱部の点火間違いを防ぐことを可能としたコンロに関する。
【0002】3つ口のコンロ、3つ口とグリルを有するコンロなど、多数の加熱部を備えたコンロがあるが、加熱部とその加熱部をオン/オフするコンロ前面の操作子との対応関係が一目で見て直ぐ分かるようには必ずしもなっていない。このため、普段コンロを使い慣れている者でも、急いで調理したり、煩雑な調理をしていたりすると、不注意からオンすべき操作子を誤操作して、間違った加熱部を点火して加熱を開始してしまうことがある。
【0003】従来、これを防ぐために、グリルの操作子の色をグリル扉の色と同色、バーナの操作子をグリルの操作子と異なる色としたコンロが知られている(例えば、特許文献1を参照)。しかし、このコンロでは、バーナの操作子とグリルの操作子の区別は直ぐ分かるものの、複数のバーナ間の操作子の区別は直ぐ見て取れない。
【0004】一方、操作子にランプを組み込んだり、操作子の近くにランプを設けて、バーナ部に鍋等の調理容器を載置したときに、調理容器が置かれたバーナに対応する操作子のランプを点滅して、その操作子を報知するようにしたコンロも知られている(例えば、特許文献2を参照)。
【0005】しかしながら、バーナで調理容器を加熱するのは、新たに調理容器をバーナ部に置いて調理する場合だけでなく、バーナ部に置いてある調理容器内の残った調理物に改めて火を通すために加熱する場合もある。この場合には、調理容器を置き直さない限り、どの操作子をオンすればよいか分からない。
【0006】実公平4−2324号公報
【0007】特開2001−141244号公報
【0008】#7以上のように、上記公報のコンロは、いずれも、加熱部とその加熱部をオン/オフする操作子との対応関係を見て直ぐ分かるようにする表示手段が不十分であり、加熱部の点火間違い、消火間違いが完全には解消されていない。
【0009】本発明の課題は、調理者が操作子によって点火し又消火しようとしている加熱部がどの加熱部であるかを直ぐに分かるようにして、操作子の誤操作による間違った加熱部のオン/オフを確実になくすことを可能としたコンロを提供することである。
【0010】上記課題を解決すべく、本発明は、複数の加熱部を備えたコンロ本体の前面に、調理者が前記加熱部のオン/オフを操作する操作子を設けたコンロにおいて、前記操作子への調理者の手の接近または接触を検知する検知手段と、調理者への報知手段とを設けて、前記検知手段により前記操作子への手の接近または接触を検知したときに、前記報知手段により調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部を知らせるようにしたことを特徴とする。
【0011】本発明によれば、前記報知手段が各加熱部の近くに設置した点灯手段であり、前記検知手段により操作子への手の接近または接触を検知したときに、手を接近または接触した操作子に対応する加熱部の点灯手段を、手が操作子から離れるまでの間、点滅あるいは連続点灯で点灯して、調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部を知らせる。調理者の前記操作子によるオン操作後の加熱部の使用中は、オン操作時の点灯状態とは異なる点灯状態に切換えて、その点灯状態を続ける。
【0012】#6また前記報知手段がコンロ本体に設けた音声手段であってもよく、前記検知手段により操作子への手の接近または接触を検知したときに、手が操作子から離れるまでの間、音声手段の音声ガイドにより調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部を知らせる。また前記報知手段が前記点灯手段の他にコンロ本体に設けた音声手段を併用してもよく、前記検知手段により操作子への手の接近または接触を検知したときに、手が操作子から離れるまでの間、前記点灯手段による報知と合わせて前記音声手段の音声ガイドにより、調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部を知らせる。
【0013】本発明では、検知手段により操作子への手の接近または接触を検知したときに、点灯手段および/または音声手段により調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部を知らせるので、操作子と加熱部との対応関係が直ぐに分かり、操作子の誤操作による間違った加熱部のオン/オフを確実になくすことができる。
【0014】図面に基づき本発明の実施の形態を説明すると、図1に示すように、本実施の形態のコンロは、コンロ本体2の上面の開口を耐熱性ガラス(セラミックス)を用いたガラス天板3で覆ってなっており、キッチンのワークトップ4に設けた開口の周囲にコンロ本体2の上端周囲のフランジ部を係止することにより、ワークトップ4の開口に吊持して設置されている。
【0015】#9ガラス天板3にはガスバーナによる加熱部が複数形成されている。即ち、ガラス天板3の前寄りの左右位置にコンロ本体2内に収容した内炎式ガスバーナ5、6がバーナ開口から臨み、これよりも小径の内炎式ガスバーナ7が天板3の後方の中央位置にバーナ開口から臨んでいる。天板3のガスバーナ5、6、7の周囲には五徳5a、6a、7aが載置される。またコンロ本体2の中央には箱状のグリル8が形成され、グリル8内の天井部にはガスバーナによる加熱部(輻射部)が設けられている。コンロ本体2の前面に位置するグリル8の前面の開口は、汁受皿の把手部を兼ねる扉8aによって閉じられている。汁受皿はグリル8内に出入自在に設けられている。
【0016】コンロ本体2の前面にはグリル扉8aの両側に操作パネル9が設けられ、操作パネル9にバーナ5等の点火をオン/オフする押し込み式の操作子である操作ボタン10〜13が取付けられている。左側のパネル9の操作ボタン10、11はそれぞれ後のバーナ7、左側のバーナ5に対応し、右側のパネル9の操作ボタン12、13はそれぞれ右側のバーナ6、グリル8に対応する。
【0017】これらの点火ボタン10〜13と加熱部であるバーナ5〜7、グリル8との対応関係は、一目で見て直ぐ分かるようには必ずしもなっていない。このため、調理をしょっちゅうしていて、コンロの使用に慣れている者であれば、そう簡単に間違うことはないが、それでも急いで調理したり、煩雑な調理をしていたりすると、不注意からオンすべきボタンを誤操作して、間違った加熱部を点火してしまうことがある。
【0018】#5そこで、本発明では、調理者の手が操作ボタンに接近または接触したことを検知する検知手段と調理者への報知手段とを設けて、検知手段により操作ボタンへの手の接近または接触を検知したときに、調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部がどの加熱部であるかを報知手段により知らせるようにした。
【0019】本実施の形態では、検知手段として図示しない赤外線センサーを使用し、これを各操作ボタン10〜13内に組み込んで、操作ボタンへの手の接近を検知させた。赤外線センサーは各操作ボタンの近くに設置してもよい。また報知手段として発光素子を用い、バーナ5、6、7の五徳5a、6a、7aの周囲の天板3の裏側位置に発光素子15、16、17を取付け、またグリル8の扉8aの上側のガラスパネル8bの右上の隅の裏面に発光素子18を取付けた。そして調理者が操作ボタンに手を接近して、検知手段がそれを検知すると、手が接近した操作ボタンに対応するバーナまたはグリルの発光素子を点灯するようにした。
【0020】天板3の下の発光素子15〜17が点灯すると、ガラス製の天板3を通して発光素子の点灯が見えるので、調理者は手を接近した操作ボタンによってどのバーナがオン/オフされるのかが分かる。同様に、グリル8のガラスパネル8bの裏面の発光素子18が点灯するのを見て、調理者は手を接近した操作ボタンによってグリル8がオン/オフされるのかが分かる。
◆ この文献の解決アプローチ
手の接近検知で対応バーナを発光報知
文献: そこで、本発明では、調理者の手が操作ボタンに接近または接触したことを検知する検知手段と調理者への報知手段とを設けて、検知手段により操作ボタンへの手の接近または接触を検知したときに、調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部がどの加熱部であるかを報知手段により知らせるようにした。
手の接近検知という入力手段は共通するが、目的は誤操作防止の報知で、火力の自動低減や距離による役割分担とは別物である。
【0021】#1発光素子の点灯には点滅または連続点灯の2つがあるが、本実施の形態では、操作ボタンへの手の接近を検知したときは発光素子の点滅とし、加熱部(バーナまたはグリル)の使用中は発光素子の連続点灯として、発光素子により加熱部が使用中であることも分かるようにした。以下、本実施の形態における加熱部の報知制御を図2に示すフローチャートにより説明する。バーナは奥側の小火力のバーナ7を使用する場合を例に採った。
【0022】制御フローはガスコンロを使用できる状態にセットするとスタートし、常時制御フローを実行する状態に置かれている。バーナ7を点火すべく調理者が対応する操作ボタン10に手を接近すると、検知手段がそれを検知し(ステップS1)、バーナ7の周囲の発光素子17が点滅する(ステップS2)。バーナ7を点火しようとしている調理者は、ボタン10のときにバーナ7の周囲の発光素子17が点滅するのを見て、ボタン10を押せばよいことがわかる。
【0023】調理者は引き続いて操作ボタン10を押してバーナ7を点火するが、操作ボタン10を押さずに手を離すと(ステップS4)、検知手段がそれを検知し、発光素子17が消灯して(ステップS5)、ステップS1に戻る。調理者が操作ボタン10を押してバーナ7を点火すると(ステップS3)、発光素子17は点滅から連続点灯に点灯状態が切換り(ステップS6)、バーナ7の使用中、その連続点灯状態を続ける。
【0024】#2鍋内の調理物の調理が終了して、調理者がバーナ7を消火すべく操作ボタン10に手を接近すると、検知手段がそれを検知し(ステップS7)、発光素子17が連続点灯から点滅に切換わる(ステップS8)。バーナ7を消火しようとしている調理者は、操作ボタン10でバーナ7の周囲の発光素子17が点滅するのを見て、操作ボタン10を押せばよいことがわかる。操作ボタン10を押してバーナ7を消火すると(ステップS9)、発光素子17が消灯し(ステップS10)、報知制御のフローが終了する。
【0025】バーナ5、6あるいはグリル8を使用する場合もバーナ7と同様にされる。いずれも、操作ボタン11、12、13とバーナ5、6、グリル8との対応関係が発光素子15、16、18の点滅により一目見て分かり、誤操作なくバーナ5、6、グリル8を点火し又消火することができる。またバーナ5、6、7、グリル8の2つ以上を同時に使用する場合も同様である。
【0026】#4以上の実施の形態では、報知手段に点灯手段である発光素子15〜18を用いたが、図1に想像線で示したように、報知手段はコンロ本体2の前面など適当な場所に設けた音声手段14であってもよく、点灯手段と音声手段とを併用してもよい。音声手段14は、例えば手が操作ボタン10、11、12、13に接近したのを検知手段が検知すると、手が操作子から離れるまでの間、操作ボタン10、11、12、13によりオン/オフされる加熱部がバーナ7、5、6、グリル8であることを、例えば「奥のバーナです」、「左のバーナです」、「右のバーナです」、「グリルです」のように、音声ガイドで知らせる。このような音声手段によっても、操作ボタン10、11、12、13とバーナ7、5、6、グリル8との対応関係が直ぐ分かり、誤操作なくバーナ5、6、7、グリル8を点火し又消火することができる。点灯手段と音声手段とを併用すれば、誤操作を防ぐ効果がより一層向上される。
【0027】以上の実施の形態では、検知手段は赤外線センサーを用いて、操作ボタンに手が接近するのを検知したが、操作ボタンへの手の接触により静電容量が変化することを利用して、手の接触を検知する方式のものを用いてもよい。操作ボタンへの手の接触を検知により、上記と同様な報知制御が行われる。
【0028】操作子はボタン式である操作ボタンを用いたが、押し回し式のつまみであってもよい。また天板3はガラス製としたが、アルミニウム製あるいはステンレス製であってもよい。その場合は、天板の下の発光素子の位置に合わせて天板に設けたスリットや開口を通して発光素子の点灯を見えるようにする。スリットや開口は天板3にこぼれた煮汁がコンロ本体2内に落ち込むのをなくすため透明板で塞ぐことがよい。
【0029】#3またコンロはガスバーナによる加熱部を備えるものを示したが、誘導加熱コイルによる加熱部あるいは抵抗加熱による加熱部を備えるなど、各種の方式のものとすることができる。
【0030】以上の説明から明らかなように、本発明のコンロによれば、赤外線センサーまたは静電センサーなどの操作子への調理者の手の接近または接触を検知する検知手段と、加熱部の近くに設置した発光素子などの加熱部を調理者に知らせる報知手段とを設けて、検知手段により操作子への手の接近または接触を検知したときに、報知手段により調理者が操作子によって操作しようとしている加熱部を知らせるようにしたので、操作子と加熱部との対応関係が直ぐに分かり、操作子の誤操作による間違った加熱部のオン/オフを確実になくすことができる。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のコンロの一実施の形態を示す斜視図である。 【図2】図1のコンロにおける加熱部の報知制御の一例を示すフローチャートである。 【符号の説明】 2 コンロ本体 3 ガラス天板 5〜7 ガスバーナ 8 グリル 10〜13 操作ボタン 14 音声手段 15〜18 発光素子
ヒントありガス調理器
特開2005-221141 / 出願人: 松下電器産業株式会社 / 発明者: 佐々田 勝視、柳澤 忠 / 出願日: 2004-02-05 / 公開日: 2005-08-18 / 検索24位 / 人の不在で絞る派
アプローチ: 人体検知の不在時に温度情報で火力制御 人体検知センサで使用者がコンロの傍を離れたことを検知すると、調理モードと温度センサ情報に基づいて燃焼量を最小に絞る、または消火する。制御条件の決定時は報知音やLEDで知らせる。
▸ 示唆: センサで人の存否を見て火力を自動で下げる安全制御の例だが、検知対象は在不在で、手の進入位置や動きの向きによる操作入力はない。
AIが精読したのは全45段落のうち検索が当てた10チャンク(35段落・78%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#1本発明は、ガス等を燃料とするバーナを加熱源とした調理器に関し、特に、使用者が調理器から離れた時の安全性に関するものである。
【0002】従来のコンロやグリルを備えた調理器は、火力の調整や消火操作は使用者が自らの手で行うものが一般的であって、例えば、コンロ使用中に電話がかかってきたり、来客等で一時的にコンロの傍から離れる時には、安全のために火を消しておくのが普通である。そうすると、コンロから離れている時間が長い時には料理の種類によっては煮込みすぎたり形くずれしたりして料理がまずくなったり、見栄えが悪くなったりしてしまうことがある。これを避けるため、このような場合に火を消さずにそのままでコンロの傍から離れると、離れている時間が短時間であれば問題ないが、離れている時間が長くなれば加熱しすぎて異常に温度が上昇してしまい、特に、油を使用した調理の場合等は問題となる。従って、調理中に使用者が長時間調理器から離れることができず、使い勝手の面で不便さを強いられていた。このような不便な状態を解消するために、コンロやグリルに温度センサーを設けて被加熱物の温度を検知して、温度によって自動的に消火する一見、安全な調理器が出現した。
【0003】しかしながら、このような温度センサーを有した調理器でも、調理条件によっては完全に上記問題点を解消できず、例えば、少量の油加熱時或いは土鍋等熱伝導率の小さい被加熱物使用時には、温度センサーの情報による調理器の作動が油温度上昇に追従できず、異常に温度が上昇してしまうことがある。
【0004】そこで、このような不便な使用感、不安全性を解消するために、使用者が一定時間傍から離れたら火力を自動的に小さくしたり、消火したりして安全性を確保する調理器が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】また、動作状態を使用者に報知する手段を設けた調理器は知られている(例えば、特許文献2参照)。 特開平2−178522号公報 特開平6−221566号公報
【0006】しかしながら、上記特許文献1の調理器においては、使用者が傍から離れたという情報で火力を制御しているために、数多くの料理の内容に関係なく、使用者が調理器の傍から一定時間離れる都度作動してしまい、小さい火力設定での長時間の煮込み料理時には使用者の意志に関係なく消火してしまう不便さが生じていた。そこで、この不便を解消するためにタイマー等との組み合わせで、傍から離れても作動しないようにしていたが、この場合、タイマー作動中連続して被加熱物が加熱し続けられるために、タイマー時間の設定次第では従来と同様、調理器の異常過熱状態が存在したり、前述のように、料理物が煮詰まりすぎたり、半煮え状態になったりしてしまい所望の目的が達成できないという課題があった。
【0007】また、上記特許文献2の調理器は、調理中における被加熱物の温度情報により異常過熱状態を使用者に知らせるという目的のものであり、使用者が調理器の側に居ない状態で調理が続けられていることに起因する種々の問題を事前に報知することができないという課題を有していた。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、被加熱物等の温度情報と火力情報と調理器の使用状態情報及び使用者情報をもって調理器を制御するとともに、使用者情報に基づいて調理動作状態を報知することで、安全な調理状態を保って高い安全性を確保しつつ、使用者の使い勝手に優れた調理器を提供することを目的とする。
【0009】本発明は上記目的を達成するために、被加熱物の加熱状態を検知するコンロ温度センサーを設けたコンロ燃焼部と、グリル庫内の加熱状態を検知するグリル温度センサーを設けたグリル燃焼部と、前記コンロ燃焼部及びグリル燃焼部への燃料供給量を制御する複数個の燃料制御部と、使用条件を入力する入力部と、調理器近傍における人の存在有無を検知する人体検知部と、前記コンロ温度センサー、前記グリル温度センサーの温度情報、前記入力部及び前記人体検知部の情報で前記燃料制御部を制御する制御部を有し、前記制御部は人体検知部からの情報を優先して燃料制御部の制御条件を決定し、前記決定された制御条件に基づいて前記入力部の情報及び前記コンロ温度センサーまたは前記グリル温度センサーの温度情報によりコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を制御するとともに、前記人体検知部からの情報で制御条件を決定したときは、報知音あるいは表示手段のどちらか又は両方の手段で報知するようにしたものである。
【0010】また、制御部は人体検知部からの情報を優先して燃料制御部の制御条件を決定し、前記決定された制御条件に基づいて前記入力部の情報及び前記コンロ温度センサーまたは前記グリル温度センサーの温度情報によりコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を制御するとともに、前記コンロ温度センサーまたは前記グリル温度センサーの温度情報が前記入力部の情報に基づき設定された所定のしきい値を超えたときは、前記人体検知部の情報により強制的に燃焼を停止するようにし、前記人体検知部からの情報で制御条件を決定したときは、報知音あるいは表示手段のどちらか又は両方の手段で報知するようにしたものである。
【0011】#5上記発明によれば、人体検知部からの情報を優先して燃料制御部の制御条件を決定するようにしているため、使用者が調理器から離れた場合でも入力部で設定された調理モードに応じてコンロ温度センサーまたはグリル温度センサーの温度情報によりコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を安全な状態で燃焼が継続できるように制御するため、従来のようにタイマーで設定された時間で消火することがなくなり、使い勝手の向上と安全性の確保という相反する課題を同時に解消することができる。
【0012】また、人体検知部により使用者が調理器の傍から離れた時に、調理モードに応じて所定のしきい値を設けることで、前記しきい値を超えないように温度調節機能が働き、安全で調理に支障のない所定温度が維持されていることで、再度所定の温度を得る動作と時間が不要になり、使い勝手の良好な安心して使用できる調理器が得られるのものである。
【0013】さらに、人体検知部の情報で制御条件を決定したときには報知音或いは表示手段のどちらか又は両方をもって報知することにより、使用者が別の用事で調理器の傍から離れた後、戻ってきた時に調理器が人体検知部の情報で動作していることを確実に認識でき、火力調節を元の状態に戻すことで、通常の調理動作を行うことができる。
【0014】以上のように、本発明によれば、人体検知部からの情報を優先して燃料制御部の制御条件を決定するようにしているため、使用者が調理器から離れた場合でも入力部で設定された調理モードに応じてコンロ温度センサーまたはグリル温度センサーの温度情報によりコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を安全な状態で燃焼が継続できるように制御するため、従来のようにタイマーで設定された時間で消火することがなくなり、使い勝手の向上と安全性の確保という相反する課題を同時に解消することができる。
【0015】#9また、人体検知部により使用者が調理器の傍から離れた時に、調理モードに応じて所定のしきい値を設けることで、前記しきい値を超えないように温度調節機能が働き、安全で調理に支障のない所定温度が維持されていることで、再度所定の温度を得る動作と時間が不要になり、使い勝手の良好な安心して使用できる調理器が得られるのものである。
【0016】さらに、人体検知部の情報で制御条件を決定したときには報知音或いは表示手段のどちらか又は両方をもって報知することにより、使用者が別の用事で調理器の傍から離れた後、戻ってきた時に調理器が人体検知部の情報で動作していることを確実に認識でき、火力調節を元の状態に戻すことで、通常の調理動作を行うことができる。
【0017】第1の発明は、被加熱物の加熱状態を検知するコンロ温度センサーを設けたコンロ燃焼部と、グリル庫内の加熱状態を検知するグリル温度センサーを設けたグリル燃焼部と、前記コンロ燃焼部及びグリル燃焼部への燃料供給量を制御する複数個の燃料制御部と、使用条件を入力する入力部と、調理器近傍における人の存在有無を検知する人体検知部と、前記コンロ温度センサー、前記グリル温度センサーの温度情報、前記入力部及び前記人体検知部の情報で前記燃料制御部を制御する制御部を有し、前記制御部は人体検知部からの情報を優先して燃料制御部の制御条件を決定し、前記決定された制御条件に基づいて前記入力部の情報及び前記コンロ温度センサーまたは前記グリル温度センサーの温度情報によりコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を制御するとともに、前記人体検知部からの情報で制御条件を決定したときは、報知音あるいは表示手段のどちらか又は両方の手段で報知するようにしたことを特徴とするものである。
【0018】そして、人体検知部からの情報を優先して燃料制御部の制御条件を決定するようにしているため、使用者が調理器から離れた場合でも入力部で設定された調理モードに応じてコンロ温度センサーまたはグリル温度センサーの温度情報によりコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を安全な状態で燃焼が継続できるように制御するため、従来のようにタイマーで設定された時間で消火することがなくなり、使い勝手の向上と安全性の確保という相反する課題を同時に解消することができるとともに、人体検知部の情報で制御条件を決定したときには報知音或いは表示手段のどちらか又は両方をもって報知することにより、使用者が別の用事で調理器の傍から離れた後、戻ってきた時に調理器が人体検知部の情報で動作していることを確実に認識でき、火力調節を元の状態に戻すことで、通常の調理動作を行うことができる。
【0019】第2の発明は、被加熱物の加熱状態を検知するコンロ温度センサーを設けたコンロ燃焼部と、グリル庫内の加熱状態を検知するグリル温度センサーを設けたグリル燃焼部と、前記コンロ燃焼部及びグリル燃焼部に供給する燃料を制御する複数個の燃料制御部と、使用条件を入力する入力部と、周囲に人の存在状況を監視検知する人体検知部と、前記コンロ温度センサー、前記グリル温度センサーの温度情報、前記入力部及び前記人体検知部の情報で前記燃料制御部を制御する制御部を有し、前記制御部は人体検知部からの情報を優先して燃料制御部の制御条件を決定し、前記決定された制御条件に基づいて前記入力部の情報及び前記コンロ温度センサーまたは前記グリル温度センサーの温度情報によりコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を制御するとともに、前記コンロ温度センサーまたは前記グリル温度センサーの温度情報が前記入力部の情報に基づき設定された所定のしきい値を超えたときは、前記人体検知部の情報により強制的に燃焼を停止するようにし、かつ、前記人体検知部からの情報で制御条件を決定したときは、報知音あるいは表示手段のどちらか又は両方の手段で報知するようにしたことを特徴とするものである。
【0020】#8そして、人体検知部により使用者が調理器の傍から離れた時に、調理モードに応じて所定のしきい値を設けることで、前記しきい値を超えないように温度調節機能が働き、安全で調理に支障のない所定温度が維持されていることで、再度所定の温度を得る動作と時間が不要になり、使い勝手の良好な安心して使用できる調理器が得られるとともに、人体検知部の情報で制御条件を決定したときには報知音或いは表示手段のどちらか又は両方をもって報知することにより、使用者が別の用事で調理器の傍から離れた後、戻ってきた時に調理器が人体検知部の情報で動作していることを確実に認識でき、火力調節を元の状態に戻すことで、通常の調理動作を行うことができる。
【0021】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0022】(実施の形態1) 図1〜図3は、本発明の第1の実施の形態における調理器の外観図、図4は同調理器の各部位間の関連を示す構成図である。
【0023】図において、調理器1は、最大燃焼時の火力が異なる複数のコンロバーナ2、コンロバーナ3、コンロバーナ4を有し、該各コンロバーナを調理器1の上面5に位置した天板6の開口に臨ませて構成している。また、調理器1の正面には点火・消火操作や調理モードを選択する等の調理条件を入力する入力部7を一箇所にまとめて設けている。例えば、前記調理モードを選択する場合は、入力部7に配設した揚げ物モード8、湯沸しモード9、炊飯モード10等の便利機能スイッチを操作することで選択でき、点火・消火操作を行う場合は、点火・消火スイッチ11を操作すればよい。
【0024】#4コンロバーナ2の中央にはコンロ温度センサー12が設けられており、天板6上に設置された五徳13上に被加熱物14を載置することで、被加熱物14の底面に接触し調理時の温度上昇が検知できるようになっている。尚、本実施の形態では、コンロバーナ2のみにコンロ温度センサー12を設けたが、他のコンロバーナ3、コンロバーナ4に設けても後述する作用、効果等は同様に得られるので、調理器1の要求仕様に合わせて任意に設置可能である。
【0025】また、グリル16のグリル庫17内には、その内部に感温部を臨ませたグリル温度センサー15を設け、前記グリル庫17内に向けて燃焼するグリルバーナ18で加熱されたグリル庫17内の温度変化を前記グリル温度センサー15で検知する構成としてある。
【0026】燃料制御部19は、コンロバーナ2、コンロバーナ3、コンロバーナ4及びグリルバーナ18への燃料の供給・停止を行うとともに、ガスの供給量をあらかじめ設定された範囲で最大から最小までの範囲で、入力部7の火力調節部20を操作することで電気的信号によりステッビングモータを駆動して火力弁を作動させることで調整する構成としてある。
【0027】制御部21は、入力部7、コンロ温度センサー12、グリル温度センサー15からの情報を入力信号として受信し、前記燃料制御部19に対してあらかじめ組み込まれた処理方法に従ってコンロバーナ2、コンロバーナ3、コンロバーナ4及びグリルバーナ18へのガス供給等の信号を送って動作させたり、コンロバーナ2、コンロバーナ3、コンロバーナ4及びグリルバーナ18へ供給されたガスへの点火動作を行う点火器22を駆動させたりする。
【0028】#10さらに、調理器1の入力部7を有するフロントパネル24には、使用者の存在有無を検知する人体検知センサー23を設けてある。人体検知センサー23は一般的に広く利用されている赤外線センサーであったり、焦電センサー等である。人体検知センサー23は電気的に制御部21と接続されていて、調理器1の周囲或いは近傍における人の存在有無を入力部7の点火スイッチ11がオン状態からオフ状態の間、常時又は一定時間間隔で監視し、その監視結果を電気的信号の情報として発信し続け、この人体検知センサー23からの情報信号にて、あらかじめ設定された処理方法に従って制御部21は燃料制御部19の動作を制御することで、コンロバーナ2、コンロバーナ3、コンロバーナ4及びグリルバーナ18の燃焼を継続するか、消火するか、燃焼量を最大から最小の範囲で調整するかを選択する構成としてある。
【0029】制御部21は、コンロ温度センサー12、グリル温度センサー15、入力部7、人体検知センサー23の情報を受けて、あらかじめ設定された情報処理方法に従って燃料制御部19の制御をどの情報でどのように制御するか、或いは、どの情報を優先させて燃料制御部19をどのように制御するかの判断機能を内蔵している。
【0030】そして、人体検知センサー23の情報で燃料制御部19が動作したときに、人体検知センサー23情報で動作したことを報知音、或いは、フロントパネル24に設けた表示手段であるLED25の点灯、或いは、点滅等の表示のどちらか又は両方をもって報知する構成を有している。
【0031】#7このような構成において、使用者が調理器1に被加熱物14を五徳13上に載置して入力部7の点火スイッチ11を押すと、点火スイッチ11のオン信号が制御部21に入って、制御部21は燃料制御部19及び点火器22に動作開始信号を送り、燃料制御部19は使用しようとしている部位、例えばコンロバーナ2であればコンロバーナ2に対して燃料のガスを供給すべく火力弁を開状態になるようにステッピンクモータを駆動させて供給が開始され、同時に点火器22の動作で火花放電等が生じて点火されて燃焼を開始し、被加熱物14が加熱され調理されて料理ができる。
【0032】このように使用されている調理器1で、調理内容が油料理で揚げ物モード8が選択されて使用されている場合、まずコンロ温度センサー12から被加熱物14の底面の温度変化情報が電気信号として制御部21に送られる。また、人体検知センサー23からも同様に使用者が傍にいるか、いないかの信号が制御部21に送られる。さらに、入力部7からも揚げ物モード8が選択されて使用されている情報が制御部21に送られる。
【0033】#3そして、調理器1が作動中に、使用者が調理器1の傍から離れて使用者の存在がなくなると人体検知センサー23により使用者が存在していない状態の信号を制御部21に送る。使用者がいない信号を受けた制御部21は、コンロ温度センサー12の情報で被加熱物14の温度が安全な温度であるか否かの判断をして、不安全な温度上昇であると判断した場合、燃料制御部19を作動させてコンロバーナ2に対して燃料のガス供給を制御して、燃焼量を最小にして被加熱物14の加熱を継続させながらコンロ温度センサー12の検知温度情報の変化を監視し続けて、被加熱物14の温度がさらに高温になっていくようであれば、コンロバーナ2に対して燃料のガス供給を制御している燃料制御部19を作動させてガスの供給を停止して消火状態とする。
【0034】また、湯沸しモード9で使用されている場合は、人体検知センサー23により使用者がいない情報が送られると、コンロ温度センサー12の情報でお湯が沸騰しているか、沸騰していないかの判断をして燃料制御部19の動作でコンロバーナ2の燃焼状態を制御する。この時、被加熱物14の温度情報が加熱物14内に水分がなくなった情報である場合、例えば、100℃を超えている情報ならば、調理物が焦げついたり異常過熱になるので、すぐに消火動作を行う。
【0035】また、グリル16で魚等の焼きもの調理をする場合もコンロバーナと同様に、グリル温度センサー15の情報と人体検知センサー23の情報の内容で燃料制御部19を作動させてグリル庫17で調理物が異常な高温状態にならないようにして、安全性の高い調理器1が提供できる。
◆ この文献の解決アプローチ
人体検知の不在時に温度情報で火力制御
文献: そして、調理器1が作動中に、使用者が調理器1の傍から離れて使用者の存在がなくなると人体検知センサー23により使用者が存在していない状態の信号を制御部21に送る。
センサで人の存否を見て火力を自動で下げる安全制御の例だが、検知対象は在不在で、手の進入位置や動きの向きによる操作入力はない。
【0036】#6そして、人体検知センサー23の情報で燃料制御部19を制御したときに報知音或いはLED25の点灯、或いは、点滅等の表示のどちらか又は両方をもって報知したことにより、使用者が何らかの用事等で調理器1の傍から離れた後、戻ってきた時に調理器1が人体検知センサー23の情報で動作していることが確実に認識でき、火力調節を元の状態に戻すことで、通常の調理動作を行うことができる。
【0037】(実施の形態2) 本発明の第2の実施の形態について図5に示すフローチャートを用いて説明する。なお、実施の形態1と同一部分は、同一番号を付記して説明は省略する。
【0038】実施の形態2は、コンロ温度センサー12あるいはグリル温度センサー15の温度情報が調理モードにより制御部21で予め設定されている所定のしきい値を超えた時には、コンロ温度センサー12あるいはグリル温度センサー15の温度情報及び入力部7の情報より人体検知センサー23の情報を優先させてのコンロ燃焼部またはグリル燃焼部の燃焼を強制的に停止させるように複数個の燃料制御部19を制御するようにしたものである。
【0039】このような構成において、例えば、揚げ物モードの場合、しきい値としててんぷら調理に適した油温度180℃を制御部21に設定しておけば、てんぷら料理中に使用者が調理器1の傍から離れた時でもコンロ温度センサー12の温度情報として180℃の情報が発せられるまではコンロバーナ2は最大燃焼量を維持し、180℃の情報が発せられると燃料制御部19を介して最小燃焼量に制御されるため、油温度はてんぷら料理に適した温度が維持され、油温度が異常に上昇するという事態が回避できるものである。そして、使用者が調理器1の場所に戻って再度調理を続ける場合でも継続して使用することができ、使い勝手がよいものとなる。
【0040】#2また、何らかの原因でコンロ温度センサー12の温度情報がしきい値を超えるような事態になった場合には、上記実施の形態1と同様、強制的に燃焼を停止するため、安全性を確保することができる。このように、人体検知部23により使用者が調理器1の傍から離れた時に、調理モードに応じて所定のしきい値を設けることで、前記しきい値を超えないように温度調節機能が働き、安全で調理に支障のない所定温度が維持されていることで、再度所定の温度を得る動作と時間が不要になり、使い勝手の良好な安心して使用できる調理器1が得られるのものである。
【0041】なお、コンロ温度センサー12の温度情報がしきい値を超えたか否かを判断するとき、燃料制御部19が最小燃焼量に制御した後、所定時間経過したときの温度情報を用いることで、オーバーシュートによる温度上昇の影響をなくして正確に判断することができる。
【0042】そして、人体検知センサー23の情報で燃料制御部19を制御したときに報知音或いはLED25の点灯、或いは、点滅等の表示のどちらか又は両方をもって報知したことにより、使用者が何らかの用事等で調理器1の傍から離れた後、戻ってきた時に調理器1が人体検知センサー23の情報で動作していることが確実に認識でき、火力調節を元の状態に戻すことで、通常の調理動作を行うことができる。
【0043】本発明は、ガス等を燃料とするバーナを加熱源とする調理器に限らず、電磁調理器などにおいても人体検知センサーと被調理物の温度を検知する手段を備えることで容易に適用可能となる。
【0044】本発明の実施の形態1における調理器外観上面図 本発明の実施の形態1における調理器外観正面図 本発明の実施の形態1における調理器外観側面図 本発明の実施の形態1における各部位の関連を示す図 本発明の実施の形態2の動作状態を示すフローチャート
【0045】1 調理器 2 コンロバーナ 3 コンロバーナ 4 コンロバーナ 6 天板 7 入力部 12 コンロ温度センサー 15 グリル温度センサー 16 グリル 18 グリルバーナ 19 燃料制御部 21 制御部 23 人体検知センサー 25 LED(報知手段)
ヒントありガス調理器
特開2005-221140 / 出願人: 松下電器産業株式会社 / 発明者: 柳澤 忠、佐々田 勝視 / 出願日: 2004-02-05 / 公開日: 2005-08-18 / 検索25位 / 人の不在で絞る派
アプローチ: 不在時間をコンロ別に判断し火力を絞る 人体検知センサで調理者の不在を検知してタイマー計時し、火力の異なるコンロごとに設定した判断時間を超えたら火力を弱め、それでも戻らなければ消火する。
▸ 示唆: 段階的に火力を落とす安全制御の考え方は参考になるが、トリガーは調理者の不在時間で、手の進入距離による安全と操作の切り替えではない。
AIが精読したのは全46段落のうち検索が当てた10チャンク(39段落・85%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#3本発明は、ガス等を燃料とするバーナを加熱源とする調理器に関し、特に、使用者が調理器から離れたときの安全性に関するものである。
【0002】従来の調理器において、人体検知センサからの信号により火力調節を行っているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】図8は、上記特許文献1に記載された従来の調理器の外観図、図9は従来の調理器におけるブロック図である。図8に示すように人体検知用センサ1、操作スイッチ2aと操作ノブ2bからなる操作部2、タイマー手段3、判断処理部4、モータ5aと駆動回路5bからなる火力調節部5、報知部6から構成されている。 特開平2−178522号公報
【0004】しかしながら、前記従来の構成では使用者が一定時間調理器の傍から離れたら火力を自動的に小さくしたり、消火したりして安全性を確保するものであるが、複数個のコンロを有する調理器で各コンロの火力が異なる場合、調理者が行う調理内容に応じて使用するコンロを選択することになり、煮こみ料理などは火力の弱い低火力コンロで調理し、中華料理やフライパン料理は火力の強い高火力コンロで調理する。
【0005】また、低火力コンロで行う煮こみ料理などは調理に時間がかかるため、調理者がコンロから離れた場合に一定時間で火力を弱火に絞るような制御を行ったり、消火してしまうと調理ができなく使用上の不具合が生じる。反面、高火力コンロで行う中華料理などは、調理時間は短時間であるが、火力が強いため短時間で異常に過熱し、調理者が調理器から離れてしまうと不安全な状態になる。したがって、前記従来の構成のように、複数個のコンロを有する調理器で各コンロの火力が異なる場合、コンロから離れた時間を一律に一定時間で設定し火力を自動的に小さくしたり、消火したりしてしまうと、調理性能と安全性能を両立することが困難であるという課題があった。
【0006】#5本発明は、前記従来の課題を解決するもので、火力が異なるコンロにおいて、調理性能と安全性能を両立する調理器を提供することを目的とする。
【0007】前記従来の課題を解決するために、本発明の調理器は、複数のコンロ燃焼部と、前記コンロ燃焼部の燃焼量を制御する流量制御部と、前記複数のコンロ燃焼部の点火・消火および火力調節を行う操作部と、調理器の周囲における人の存在有無を検知する人体検知部と、前記人体検知部の信号で時間を計時するタイマー手段と、前記操作部からの信号及び人体検知部からの信号及びタイマー手段からの信号により前記流量制御部へ火力を弱める信号を送る判断処理部とを備え、前記判断処理部は、前記操作部により選択されたコンロ燃焼部に応じて設定された判断時間とタイマー手段で計時された時間を比較し、その比較結果に基づき流量制御部に信号を送るようにしたものである。
【0008】上記発明によれば、調理者が調理器から離れた時間が長すぎるか、否かを判断する判断時間を火力の異なるコンロ毎に設定しているため、調理内容に応じて適正な時間を確保することができ、調理中に別の用事で調理器を離れた場合でも調理に支障がでない範囲で火力を自動的に弱めたり、消火させたりでき、使い勝手の向上と調理物の異常過熱による不安全な状態を防ぐことができる。
【0009】本発明のガス調理器は、調理中に調理器から離れた場合でも調理に支障がない範囲で火力を自動的に調節するため、調理内容に関係なく安全な調理動作を提供することができるとともに、使い勝手の向上も図れるものである。
◆ この文献の解決アプローチ
不在時間をコンロ別に判断し火力を絞る
文献: 上記発明によれば、調理者が調理器から離れた時間が長すぎるか、否かを判断する判断時間を火力の異なるコンロ毎に設定しているため、調理内容に応じて適正な時間を確保することができ、
段階的に火力を落とす安全制御の考え方は参考になるが、トリガーは調理者の不在時間で、手の進入距離による安全と操作の切り替えではない。
【0010】#7第1の発明は、複数のコンロ燃焼部と、前記コンロ燃焼部の燃焼量を制御する流量制御部と、前記複数のコンロ燃焼部の点火・消火および火力調節を行う操作部と、調理器の周囲における人の存在有無を検知する人体検知部と、前記人体検知部の信号で時間を計時するタイマー手段と、前記操作部からの信号及び人体検知部からの信号及びタイマー手段からの信号により前記流量制御部へ火力を弱める信号を送る判断処理部とを備え、前記判断処理部は、前記操作部により選択されたコンロ燃焼部に応じて設定された判断時間とタイマー手段で計時された時間を比較し、その比較結果に基づき流量制御部に信号を送るようにしたことを特徴とするもので、調理者が調理器から離れた時間が長すぎるか、否かを判断する判断時間を火力の異なるコンロ毎に設定しているため、調理内容に応じて適正な時間を確保することができ、調理中に別の用事で調理器を離れた場合でも調理に支障がでない範囲で火力を自動的に弱めたり、消火させたりでき、使い勝手の向上と調理物の異常過熱による不安全な状態を防ぐことができる。
【0011】第2の発明は、複数のコンロ燃焼部のうち、火力の大きい方が判断時間を短く設定するようにしたことを特徴とするもので、火力の大きいコンロを使用しているときは、調理者が短時間でも調理器から離れたら火力を弱めて調理物が異常過熱状態にならないようにし、火力の小さいコンロを使用して煮込み料理などを行っている場合は、短時間調理器の側から離れても火力を弱めることなく調理を継続させ、長時間離れた場合に火力を弱めて調理物が異常過熱状態にならないようしたもので、使用するコンロに応じた使い勝手を提供することができるとともに、調理物の異常過熱による不安全な状態を防ぐことができる。
【0012】#1第3の発明は、判断処理部は複数回の比較処理結果に基づき消火動作を行うようにしたことを特徴とするもので、調理者が調理器から離れた時間が所定の時間を経過したからといって直ぐに消火させるのではなく、1回または段階的に火力を弱めていき、不安全な状態にならない範囲で調理を継続し、それでも調理者が戻ってこないとき消火動作を行うようにしたもので、安全性を確保しつつ、使い勝手の向上を図ることができる。
【0013】第4の発明は、操作部の火力調節信号に応じて設定された判断時間とタイマー手段で計時された時間を比較し、その比較結果に基づき流量制御部に信号を送るようにしたことを特徴とするもので、同一コンロを使用する場合であっても選択された火力に応じて判断時間を変更するようにしたもので、第1の発明と同様、調理内容に応じて適正な時間を確保することができ、調理中に別の用事で調理器を離れた場合でも調理に支障がでない範囲で火力を自動的に弱めたり、消火させたりでき、使い勝手の向上と調理物の異常過熱による不安全な状態を防ぐことができる。
【0014】第5の発明は、複数の火力調節信号のうち、火力の大きい方が判断時間を短く設定するようにしたことを特徴とするもので、第2の発明と同様、使用する火力に応じた使い勝手を提供することができるとともに、調理物の異常過熱による不安全な状態を防ぐことができる。
【0015】第6の発明は、操作部の火力調節信号の有無に応じて流量制御部に信号を送るようにしたことを特徴とするもので、操作部から火力調節信号が送られた場合は調理者が調理器の側にいるものと判断して、人体検知部からの信号と同様の処理を行うことで、人体検知部が故障した場合でも適切な調理動作を行うことができ、使い勝手の向上を図ることができる。
【0016】#2以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施形態によって本発明が限定されるものではない。
【0017】(実施の形態1) 図1は本発明の第1の実施の形態におけるガス調理器の正面図、図2は同ガス調理器の上面図である。
【0018】図1、図2において、手前の右に大バーナ1、左側に中バーナ2、中央の奥に小バーナ3が配置されており、中バーナ2の中央には鍋底の温度を検知する鍋底センサ4が配設されている。本体正面の右には操作部5が設けられており、操作部5の右上には人体検知センサ6が設置されている。操作部5の左にグリル7が搭載されている。
【0019】図3は本実施の形態におけるガス調理器の操作部5の詳細図である。操作部5の左下に運転スイッチ8が設けられており、運転スイッチ8を押すと後述する本体制御基板23に電源が供給され運転ランプ9が点灯し、器具が使用できる状態となる。操作部5の下部には点火と消火の動作を兼ねた点火・消火スイッチが各コンロに対応して設けられており、左から中バーナ用点火・消火スイッチ10、小バーナ用点火・消火スイッチ11、大バーナ用点火・消火スイッチ12、グリル用点火・消火スイッチ13となっている。各コンロの点火・消火スイッチを押すと各コンロの点火火力の状態を表す火力ランプ(14、15、16、17)が点灯し、各バーナに点火する。
【0020】また、各コンロに対応した火力調節スイッチ(18、19、20、21)を押すことにより火力が変化し、その火力変化に対応して火力ランプ(14、15、16、17)が点灯する。また、操作部5の右上には人体検知センサ6が備え付けられており、この人体検知センサ6によって調理者が調理器の近くに居ないか、居るかが検出される。
【0021】図4は本実施の形態におけるガス調理器の各部位の関連を示す構成図である。
【0022】#8上記構成において、運転スイッチ8を押すと乾電池22から本体制御基板23に電源が供給され、使用するコンロに対応した点火・消火スイッチを押すと、本体制御基板23により自動的に着火動作が開始される。例えば、中バーナ用点火・消火スイッチ10を押すと、本体制御基板23は中バーナ用モータ24に作動信号を送り、中バーナ用コック27から点火時の火力に相当するガスが中バーナ2に供給され、同時に点火器30から中バーナ用点火プラグ31を介して中バーナ2に放電が開始され、中バーナ2に火炎が形成されて、中バーナ用熱電対35によって熱起電力が発生し、この起電力によって本体制御基板23にて着火検知し、起電力が規定値より上昇した場合は、燃焼を継続し、規定時間内に起電力が上昇しない場合は、中バーナ用コック27にてガスを遮断し、燃焼を停止させる。
【0023】次ぎに、燃焼が継続された状態で中バーナ用火力スイッチ18を押すと、流量制御部を構成する中バーナ用コック27から当該火力調節に相当する流量が供給されるように、中バーナ用モータ24が制御され火力が変化する。また、中バーナ2の中央には鍋底センサ4が設置されており、鍋底の温度情報が本体制御基板23に送られる。同様に大バーナ1、グリル7についても同様の原理で作動を行う。
【0024】また、本体制御基板23には、人体検知センサ6からの信号で計時動作を開始するタイマー手段と、操作部5からの信号及び人体検知センサ6からの信号及びタイマー手段からの信号によりコック(27、28、29)及びモータ(24、25、26)で構成する流量制御部へ信号を送る判断処理部が内蔵されている。
【0025】図5は同ガス調理器の動作状態を示すフローチャートである。
【0026】#10運転スイッチ8をON(S1)したのち、任意の点火スイッチを操作して点火をした場合(S2)、大バーナ1か(S3)、中バーナ2か(S11)、その他かを判断し、その後、調理者が調理器の近くにいるか、いないかを人体検知センサ6からの情報で判断し(S4、S12、S19)、調理者が調理器の近くにいないと判断した場合は、調理者が調理器から離れた時間をタイマーによりカウントし、大バーナ1、中バーナ2、小バーナ3に応じて設定された時間A1、B1、C1を経過したか、否かを判断し(S5、S13、S20)、経過した場合は火力を弱に絞り(S6、S14、S21)、調理者が途中で戻り人体検知センサ6からの情報で調理者がいると判断した場合は、タイマーをクリアーし(S8、S16、S23)、上記動作を繰り返す。
【0027】また、火力を弱に絞った(S6、S14、S21)後も、さらに調理者が居ないかを判断し続け(S9、S17、S24)、同時にタイマーのカウントを継続して、所定の時間A2、B2、C2を経過しても調理者が戻らなかった場合、消火動作を行う(S10、S18、S25)が、途中で調理者が戻った場合は、タイマーをクリアーして(S8、S16、S23)、上記動作を繰り返す。
【0028】#9上記動作を行うことにより以下のような作用効果を得ることができる。つまり、中バーナ2や小バーナ3などは、大バーナ1に比べ火力が小さく設定されており、煮込み料理など比較的長い調理時間を必要とする料理を行う場合に用いられる。したがって、中バーナ2や小バーナ3を使用する場合は、調理中に調理者が長時間コンロから離れて別の家事を行うというケースは異常状態ではなく、正常な調理過程であり、このような調理中に調理者がいないからといって不用意に火力を絞ったり、消火してしまったりすると調理に不具合が生じる。
【0029】また、大バーナ1は火力を大きく設定し、炒め物などの短時間の料理を行う場合に用いられるが、火力設定が大きいため、調理者が短時間コンロから離れても調理物が異常に過熱され不安全な状態となる。
【0030】以上のように、調理内容によって使用するバーナが選択されるため、調理者がいない時間の判断を一様に設定すると、調理に不具合を生じる場合が発生する。そこで、本発明では、各コンロに対応して調理者がいない時間の判断を変えるようにし、例えば、中バーナ2、小バーナ3の判断時間B1、C1を大バーナ1の判断時間A1より長くとることにより、煮込み料理など比較的長い調理時間を必要とする料理を行う場合に調理の途中で自動的に火力が変わってしまう等、調理に不具合が生じないようにしてある。
【0031】さらに、判断時間を経過して調理者が調理器から離れた場合は、火力を弱に絞って不安全な状態にならない範囲で調理を継続するようにし、それでも調理者が戻らない場合は消火動作を行うようにしているため、調理物が異常に過熱されるなどの不安全な状態になることを防ぐことができるとともに、使い勝手の向上が図れるものである。
【0032】図6は本発明の第2の実施の形態におけるガス調理器のフローチャートである。
【0033】運転スイッチ8をON(S26)したのち、任意のバーナに点火し(S27)、その後、人体検知センサ6からの情報で調理器の近くに調理者が居るか、居ないかを判断し(S28)、調理者が居ないと判断した場合は、調理者が調理器から離れた時間をタイマーによりカウントするとともに、現在の火力が中1、中2、中3、強、その他(弱)のどの状態にあるかを判断し(S29、S36、S43、S50)、火力の状態が判断されると、前記調理者が調理器から離れた時間とそれぞれの火力で設定された時間A1、B1、C1、D1、E1を比較し(S30、S37、S44、S51、S57)、前記離れた時間が設定された時間を経過した場合、火力を弱に絞り(S31、S38、S45、S52、S58)、設定時間内に調理者が戻った場合はタイマーをクリアーして(S33、S40、S47、S54、S60)、上記動作を繰り返す。
【0034】また、火力を弱に絞った(S31、S38、S45、S52)後も、さらに調理者が居ないかを判断し続け(S32、S39、S46、S53、S59)、同時にタイマーのカウントを継続して、所定の時間A2、B2、C2、D2を経過しても調理者が戻らなかった場合、消火動作を行う(S35、S42、S49、S56、S61)が、途中で調理者が戻った場合は、タイマーをクリアーして(S33、S40、S47、S54)、上記動作を繰り返す。
【0035】#4上記動作を行うことにより以下のような作用効果を得ることができる。つまり、煮込み料理などは一般的に火力を弱くして長時間かけて煮込むことが多く、このような場合、調理中に調理者が長時間コンロから離れて別の家事を行うというケースは異常状態ではなく、正常な調理過程であり、このような調理中に調理者がいないからといって不用意に火力を絞ったり、消火してしまったりすると調理に不具合が生じる。
【0036】また、煮込み料理でも調理内容によっては強火で煮込む場合もあり、このような場合に 調理者がコンロを離れ別の用事をすると、その間に水分が蒸発し、容器や調理物が異常に過熱され不安全な状態となる。さらに、強火調理の炒め物や焼き物なども同様、短時間で容器や調理物が高温状態となるため、少しの時間でも目を離したりすると、不安全な状態となる。
【0037】以上のように、調理内容によってバーナの火力が選択されるため、バーナの火力に関係なく調理者がいない時間の判断を一様に設定すると、調理に不具合を生じる場合がある。そこで、本発明では、バーナの火力に対応して調理者がいない時間の判断を変えるようにし、例えば、火力「強」に対応した判断時間D1、D2を火力「中1」に対応した判断時間A1、A2より短く設定することにより、煮込み料理など比較的長い調理時間を必要とする料理を行う場合に調理の途中で自動的に火力が変わってしまう等、調理に不具合が生じないようにしてある。
【0038】さらに、判断時間を経過して調理者が調理器から離れた場合は、火力を弱に絞って不安全な状態にならない範囲で調理を継続するようにし、それでも調理者が戻らない場合は消火動作を行うようにしているため、調理物が異常に過熱されるなどの不安全な状態になることを防ぐことができるとともに、使い勝手の向上が図れるものである。
【0039】図7は本発明の第3の実施の形態におけるガス調理器のフローチャートである。
【0040】運転スイッチ8をON(S63)したのち、任意の点火スイッチを操作して点火をした場合(S64)、大バーナ1か(S65)、中バーナ2か(S75)、その他かを判断し、その後、調理者が調理器の近くにいるか、いないかを人体検知センサ6からの情報で判断し(S66、S76、S85)、調理者が調理器の近くにいないと判断した場合は、次ぎに火力調節の操作がなされたか、否かを判断し(S67、S77、S86)、火力調節の操作をしていないと判断した場合は、調理者が調理器から離れた時間をタイマーによりカウントし、大バーナ1、中バーナ2、小バーナ3に応じて設定された時間A1、B1、C1を経過したか、否かを判断し(S68、S78、S87)、経過した場合は火力を弱に絞り(S69、S79、S88)、調理者が途中で戻り人体検知センサ6からの情報で調理者がいると判断した場合や調理者が火力調節をしたことが認識された場合は、タイマーをクリアーし(S72、S84、S91)、上記動作を繰り返す。
【0041】また、火力を弱に絞った(S69、S79、S88)後も、さらに調理者が居ないかを判断し続ける(S70、S80、S89)とともに、火力調節が行われたか、否かを判断し(S73、S82、S92)、同時にタイマーのカウントを継続して、所定の時間A2、B2、C2を経過しても調理者が戻らなかった場合、消火動作を行う(S74、S83、S93)が、途中で調理者が戻った場合や調理者が火力調節をしたことが認識された場合は、タイマーをクリアーして(S72、S84、S91)、上記動作を繰り返す。
【0042】#6上記動作を行うことにより以下のような作用効果を得ることができる。つまり、前述のように、人体検知センサ6によって調理者が居ないと判断されている場合においても、火力調節が行われた場合には当然、調理者がいると考えられるので、コンロの側に調理者が戻ったと判断するのが妥当である。よって、このような場合にタイマーをクリアーすることにより、例えば、人体検知センサ6が誤作動しているときでも調理者がいることが認識でき、調理者の意思に反して火力を絞ったり、消火したりすることを防ぐことが出来る。
【0043】なお、本実施の形態では調理者の居ない時間の判断をバーナに対応して設定した時間とし、火力調節が行われた場合は調理者が居るとの判断からタイマーをクリアーするようにしたが、上記以外の方法として、火力調節が行われた場合にタイマーをクリアーせず、調節された火力に応じて判断時間を設定し、調理者の居ない時間の判断をするようにしてもよい。
【0044】以上のように、本発明にかかるガス調理器は、弱火で煮こんでいるときに調理途中で消火したり、高火力料理のときに調理者が離れた場合、すばやく消火し、調理物の発火等を防ぐことが可能となるので、複数個のコンロを有しそれぞれ異なった火力で調理を行っていても安全で、使い勝手のよい調理器が提供でき、電気コンロやIHコンロ等への用途にも適応できる。
【0045】本発明の第1の実施の形態におけるガス調理器の正面図 同ガス調理器の上面図 同ガス調理器の操作部詳細図 同ガス調理器の各部位の関連を示す図 本発明の第1の実施の形態におけるガス調理器のフローチャート 本発明の第2の実施の形態におけるガス調理器のフローチャート 本発明の第3の実施の形態におけるガス調理器のフローチャート 従来のガス調理器の外観図 従来のガス調理器のブロック図
【0046】1 大バーナ(コンロ燃焼部) 2 中バーナ(コンロ燃焼部) 3 小バーナ(コンロ燃焼部) 5 操作部 6 人体検知センサ(人体検知部) 23 本体制御基板(タイマー手段、判断処理部) 24 中バーナ用モータ(流量制御部) 25 大バーナ用モータ(流量制御部) 27 中バーナ用コック(流量制御部) 28 大バーナ用コック(流量制御部)
周辺加熱調理装置
特開2015-230154 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 森島 眞 / 出願日: 2014-06-06 / 公開日: 2015-12-21 / 検索15位 / 人の不在で絞る派
アプローチ: 人感センサ不在時間で高温防止 人感センサが使用者を検出しない状態が上限火力以上で所定時間続いたとき、火力を弱める。湯沸かし加熱と検知した場合はこの処理を禁止する。
▸ 示唆: 人の不在を検知して火力を落とす過熱防止であり、手が火のそばに入る危険とも、手の動きによる操作とも関係が薄い。
AIが精読したのは全57段落のうち検索が当てた10チャンク(51段落・89%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#9本発明は、人感センサを備えた加熱調理装置に関する。
【0002】従来より、バーナにより被調理物を加熱する加熱調理装置において、加熱調理装置の操作部付近に存在する人体を検出する人感センサーを備え、人感センサーによる人体の検出の有無に応じて、被調理物に対する火力を調節するようにした構成が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
【0003】特許文献1に記載された加熱調理装置においては、加熱調理中に被調理物の温度を監視し、被調理物の温度が上限温度に達したときにバーナを消火又はバーナの火力を低減している。そして、人感センサーにより人体が検出されているときの上限温度を、人感センサーにより人体が検出されていないときの上限温度よりも高く設定している。
【0004】特許文献2に記載された加熱調理装置においては、加熱調理(天ぷら調理)中に、人感センサーにより人体が検出されない状態が規定時間以上継続したときに、バーナを消火又はバーナの火力を減少させている。
【0005】特開平8−200687号公報 特開2010−14372号公報
【0006】特許文献1,2に記載された加熱調理装置においては、加熱調理中に人感センサーにより人体が検出されない状況になったときに、一定条件下でバーナを消火又はバーナの火力を減少させる制御を行っている。
【0007】しかしながら、本願発明者らは、加熱調理の内容によっては、このようにバーナを消火又はバーナの火力を減少させる制御を行うことが、使用者の意に反したものとなる場合があることを知見した。
【0008】本発明がかかる背景に鑑みてなされたものであり、加熱調理中に、使用者の意に反して被調理物に対する加熱力が減少することを防止した加熱調理装置を提供することを目的とする。
【0009】本発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の加熱調理装置は、 被調理物が入れられた調理容器を加熱する加熱部と、 前記加熱部の加熱力を変更する加熱力変更部と、 前記被調理物の温度を検出する温度センサと、 付近に存在する人体を検出する人感センサと、 前記加熱部により調理容器が加熱されているときに、前記加熱部の加熱力が所定の上限加熱力以上であって前記人感センサにより人体が検出されていない状態が、所定の判定時間以上継続したときに、前記加熱力変更部により前記加熱部の加熱力を減少させる高温防止処理を行う高温防止部と、 前記加熱部により調理容器が加熱されているときに、該加熱が前記調理容器内の水を沸騰させるために行われていることを、前記温度センサの検出温度に基づいて検知する水加熱検知部と、 前記水加熱検知部により、前記調理容器内の水を沸騰させるために前記加熱部による加熱が行われていることが検知されたときには、前記高温防止部による前記高温防止処理を禁止する高温防止禁止部と を備えたことを特徴とする。
【0010】かかる本発明によれば、前記高温防止部により前記高温防止処理を行うことによって、例えばてんぷら調理の途中で、使用者が加熱調理装置から離れている間に、被調理物が高温になることを防止することができる。
【0011】しかしながら、使用者がやかんや鍋等の調理容器に水を入れて湯を沸かそうとした場合に、前記高温防止処理が行われると、使用者の意に反した結果を招くおそれがある。すなわち、使用者が水を入れた調理容器を加熱部により加熱して湯を沸かそうとする場合、短時間で湯を沸かすために、前記加熱力変更部により前記加熱部の加熱力を最大付近に設定するのが一般的である。この場合に、使用者が湯が沸くまでの間その場に留まることは稀であり、使用者は他の調理等を行うために加熱調理装置から一時的に離れることが多い。
【0012】そして、例えば、パスタ等の麺類を茹でるために鍋に大量の水を入れて加熱する場合のように、調理容器内の水量が多く、水の沸騰に要する時間が前記判定時間以上になったときに、前記高温防止部により前記高温防止処理が行われると、調理容器内の水が未だ沸騰していないにも拘わらず前記加熱部の加熱力が減少してしまう。その結果、調理容器内の水の沸騰が遅れ、もう水が沸騰しただろうと期待して戻ってきた使用者の意に反して、水が沸騰していない状況になってしまう。
【0013】そこで、このような状況になることを防止するため、前記高温防止禁止部は、前記水加熱検知部により、前記調理容器内の水を沸騰させるために前記加熱部による加熱が行われていることが検知されたときには、前記高温防止部による前記高温防止処理を禁止する。これにより、前記調理容器内の水を沸騰させるために調理容器が加熱されている途中で、使用者の意に反して前記加熱部の加熱力が減少することを防止して、調理容器内の水を速やかに沸騰させることができる。
【0014】加熱調理装置(ガスコンロ)の外観図。 加熱調理装置の制御構成図。 揚げ物モードが選択されていない場合のコントロールユニットの作動フローチャート。 揚げ物モードが選択されている場合のコントロールユニットの作動フローチャート。
【0015】#10本発明の加熱調理装置であるガスコンロの実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。図1を参照して、本実施形態のガスコンロ1はビルトインタイプであり、コンロ本体に設けられた3個のコンロバーナ4(4L,4B,4R)と、コンロ本体に内蔵されたグリル5とを備えている。3個のコンロバーナ4のうちの2個はコンロ本体の前側の左右に配置され、残りの1個はコンロ本体の後側に配置されている。
【0016】各コンロバーナ4の中心部には、五徳に載置される調理容器WL,WB,WR(図2参照)の温度を検出する温度センサ8(8L,8B,8R)が設けられている。各温度センサ8は、五徳に調理容器が載置されたときに調理容器に当接するように、図示しないバネにより上方に付勢されており、調理容器の底部の検出温度を示す温度検出信号を出力する。
【0017】ここで、各温度センサ8は、調理容器内の被加熱部の温度を間接的に検出するものであるが、調理容器内の被加熱物の温度を直接的に検出する温度センサを採用してもよい。
【0018】なお、以下の説明では、3個のコンロバーナ4のうち、左側に配置されたコンロバーナ4を左コンロ4L、右側に配置されたコンロバーナ4を右コンロ4R、後側に配置されたコンロバーナ4を後コンロ4Bともいう。
【0019】#1また、左コンロ4Lに関連する構成要素の参照符号に“L”を付加し、右コンロ4Rに関連する構成要素の参照符号に“R”を付加し、後コンロ4Bに関連する構成要素の参照符号に“B”を付加し、グリル5に関連する構成要素の参照符合に“G”を付加する。例えば、“温度センサ8L”と表記した場合は、この温度センサ8Lが左コンロ4Lに対応した温度センサであることを示している。
【0020】コンロ本体には、左コンロ4L用の点火・消火ボタン10L、右コンロ4R用の点火・消火ボタン10R、後コンロ4B用の点火・消火ボタン10B、及び、グリル5用の点火・消火ボタン11が配置されている。
【0021】コンロ用の点火・消火ボタン10L,10B,10Rは、いずれも押し操作と回転操作が可能な操作子であり、押し操作は対応するコンロバーナ4の点火又は消火を行うための操作である。また、回転操作は対応するコンロバーナ4の火力調節(コンロバーナ4への燃料ガスの供給流量の調節)を行うための操作である。本実施形態においては、コンロバーナ4の火力(加熱力)を9段階(1段〜9段)に調節可能である。
【0022】同様に、グリル用の点火・消火ボタン11も、押し操作と回転操作が可能な操作子であり、押し操作はグリルバーナ6a,6bの点火又は消火を行うための操作である。また、回転操作はグリルバーナ6a,6bの火力調節(グリルバーナ6a,6bへの燃料ガスの供給量の調節)を行うための操作である。
【0023】さらに、コンロ本体には、人感センサ9、操作パネル12、表示パネル13、及びスピーカ15が設けられている。人感センサ9は、赤外線センサや超音波センサ等により構成され、ガスコンロ1の前面付近に存在する人体(ガスコンロ1の使用者)を検出する。スピーカ15は、音声及びブザー音等の報知音を出力する。
【0024】#8操作パネル12には、コンロバーナ4を用いた自動調理に関する設定等を行うためのスイッチが設けられている。自動調理としては、「湯沸かしモード」、「茹で物モード」、「麺茹でモード」等の調理モードによる自動調理運転が実行される。また、被調理物(油)の温度を設定温度に制御する「揚げ物モード」による調理運転が実行される。
【0025】表示パネル13には、操作パネル12による左コンロ4L、右コンロ4R、後コンロ4B、及びグリル5の設定状況が表示される。
【0026】次に、図2を参照して、ガスコンロ1は、左コンロ4L、後コンロ4B、及び右コンロ4Rに、それぞれ燃料ガスを供給するガス供給路31(31L,31B,31R)と、グリルバーナ6a,6bに燃料ガスを供給するガス供給路32と、ガスコンロ1の作動を制御するコントロールユニット50とを、コンロ本体の内部に備えている。
【0027】ガス供給路31,32は、外部から燃料ガスが供給されるメインガス供給路33から分岐しており、メインガス供給路33のガス供給路31,32への分岐箇所の上流側には、メインガス供給路33を開閉する元電磁弁36が設けられている。
【0028】ガス供給路31Lには、ガス供給路31Lを開閉する電磁弁34Lとガス供給路31Lを流通する燃料ガスの流量を調節する流量調節弁35Lとが設けられている。同様に、ガス供給路31Bには電磁弁34Bと流量調節弁35Bが設けられ、ガス供給路31Rには電磁弁34Rと流量調節弁35Rが設けられ、ガス供給路32には電磁弁34Gと流量調節弁35Gが設けられている。
【0029】なお、流量調節弁35L,35B,35Rは、本発明の加熱力変更部に相当する。
【0030】#3また、左コンロ4Lに点火するための点火電極40L、後コンロ4Bに点火するための点火電極40B、右コンロ4Rに点火するための点火電極40R、及びグリルバーナ6a,6bに点火するための点火電極41a,41bが設けられている。
【0031】さらに、左コンロ4Lの燃焼状態を検出する熱電対42L、後コンロ4Bの燃焼状態を検出する熱電対42B、右コンロ4Rの燃焼炎の温度を検出する熱電対42R、及びグリル5の燃焼状態を検出する熱電対43a,43bが設けられている。
【0032】コントロールユニット50は、図示しないCPU,メモリ等により構成された電子回路ユニットであり、メモリに保持されたガスコンロ1の制御用プログラムを実行することによって、ガスコンロ1の作動を制御する機能を果し、調理制御部51、高温防止部52、水加熱検知部53、及び高温防止禁止部54として機能する。
【0033】コントロールユニット50には、コンロ4R,4B,4L用の点火・消火ボタン10L,10B,10Rの操作信号、グリル5用の点火・消火ボタン11の操作信号、操作パネル12の操作信号、温度センサ8L,8B,8Rの温度検出信号、及び熱電対42L,42B,42R,43a,43bの温度検出信号、人感センサ9の人体検出信号等が入力される。
【0034】また、コントロールユニット50から出力される制御信号によって、電磁弁34L,34B,34R,34G、流量調節弁35L,35B,35R,35G、元電磁弁36、点火電極40L,40B,40R,41a,41b、表示パネル13、及びスピーカ15等の作動が制御される。
【0035】#4調理制御部51は、コンロ4R,4B,4L用の点火・消火ボタン10L,10B,10R、又はグリル5用の点火・消火ボタン11の押し操作信号が入力されたときに、対応するコンロ4R,4B,4L,グリル5の点火(加熱開始)又は消火(加熱停止)処理を行う。
【0036】また、調理制御部51は、コンロ4R,4B,4L用の点火・消火ボタン10L,10B,10R、又はグリル5用の点火・消火ボタン11の回転操作信号が入力されたときに、対応するコンロ4R,4B,4L,グリル5の火力を変更(増大又は減少)する。
【0037】さらに、調理制御部51は、操作パネル12の操作信号に基づいて、コンロ4R,4Lの各種調理モードによる自動調理運転と、「揚げ物モード」による調理運転とを実行する。
【0038】高温防止部52は、各コンロ4(4R,4B,4L)について、人感センサ9により人体が検出されず、且つ、コンロ4火力が上限火力(例えば7段、本発明の上限加熱力に相当する)以上である状態が、所定の判定時間以上継続したときに、火力を弱める高温防止処理を実行する。高温防止処理の実行により、使用者がガスコンロ1から離れている間に、被調理物が高温になるまで加熱されることを防止することができる。
【0039】なお、「湯沸かしモード」、「茹で物モード」、「麺茹でモード」等の調理モードによる自動調理運転が実行されているときには、予め設定された工程によりコンロ4の火力が制御され、被調理物が高温になるまで加熱されるおそれがないため、高温防止処理は行われない。
◆ この文献の解決アプローチ
人感センサ不在時間で高温防止
文献: 高温防止部52は、各コンロ4(4R,4B,4L)について、人感センサ9により人体が検出されず、且つ、コンロ4火力が上限火力(例えば7段、本発明の上限加熱力に相当する)以上である状態が、所定の判定時間以上継続したときに、火力を弱める高温防止処理を実行する。
人の不在を検知して火力を落とす過熱防止であり、手が火のそばに入る危険とも、手の動きによる操作とも関係が薄い。
【0040】#6水加熱検知部53は、コンロバーナ4により調理容器の加熱が行われているときの温度センサ8の検出温度に基づいて、調理容器内の水を沸騰させるための加熱が行われていることを検知する。具体的には、水加熱検知部53は、水が沸騰に至るまでの温度センサ8の検出温度の上昇度合と上昇度合から推定される到達温度、水の沸騰により温度センサ8の検出温度が上昇しなくなったこと等に基づいて、調理容器内の水を沸騰させるために加熱が行われていることを検知する。
【0041】高温防止禁止部54は、水加熱検知部53により、調理容器内の水を沸騰させるために加熱が行われていることが検知されたときに、高温防止部52による高温防止処理の実行を禁止する。
【0042】以下、図3,図4に記載されたフローチャートに従って、左コンロ4Lについての高温防止部52、水加熱検知部53、及び高温防止禁止部54による処理について説明する。なお、右コンロ4Rについても同様の処理が実行される。
【0043】図3のSTEP1〜STEP4,STEP6〜STEP10、及び図4のSTEP30〜STEP36は、高温防止部52による処理である。
【0044】高温防止部52は、図3のSTEP1で揚げ物モードが選択中であるか否かを判断する。そして、揚げ物モードが選択中であるときは図4のSTEP40に分岐し、揚げ物モードが選択中でないときにはSTEP2に進む。
【0045】STEP2で、高温防止部52は、コンロバーナ4Lの火力が中火(例えば4段,本発明の上限加熱力に相当する)以上であるか否かを判断する。そして、コンロバーナ4Lの火力が中火以上であるときはSTEP3に進む。
【0046】#7続くSTEP3で、高温防止部52は、コンロバーナ4Lの火力が中火以上であるときの人感センサ9の不検知期間(人体が検出されていない期間)が、15分(本発明の判定時間に相当する)であるか否かを判断する。そして、人感センサ9の不検知期間が15分であるときはSTEP4に進む。
【0047】なお、STEP3までの間に、使用者によってコンロバーナ4Lの火力が中火よりも小さく変更されたときには、高温防止部52は人感センサ9の不検知期間の計測を終了して、STEP2から処理を再開する。
【0048】STEP4で、高温防止部52は、STEP11でスピーカ15からブザー音を出力して使用者に注意を促す。続くSTEP5とSTEP5から分岐したSTEP20は、高温防止禁止部54による処理である。高温防止禁止部54は、STEP5で水加熱検知部53により調理容器内の水を沸騰させるために加熱が行われていることが検知されたか否かを判断する。そして、調理容器内の水を沸騰させるために加熱が行われていることが検知されたときにはSTEP20に分岐し、高温防止禁止部54は、現在の火力による加熱を継続させる。
【0049】この場合は、高温防止部52による高温防止処理が禁止されるため、コンロバーナ4Lの火力は減少しない。そのため、使用者が調理容器WL内の水を沸騰させるためにコンロバーナ4Lによる加熱を開始したときに設定した火力によって調理容器WLの加熱が継続され、使用者の意に反して調理容器WL内の水の沸騰が遅れることを防止することができる。なお、コンロバーナ4Lによる加熱時間が所定の制限時間を超えたときには、調理制御部51はコンロバーナ4Lを消火する。
【0050】#5一方、STEP5で調理容器内の水を沸騰させるために加熱が行われていることが検知されなかったときにはSTEP6に進む。高温防止部52は、STEP6でコンロバーナ4Lの火力を小火(例えば2段)にして被調理物が高温になることを抑制し、STEP7に進む。
【0051】STEP7で、高温防止部52は、人感センサ9の不検知期間が24分間であるか否かを判断する。そして、人感センサ9の不検知期間が24分間であるときはSTEP8に進む。STEP8で、高温防止部52は、スピーカ15から再度ブザー音を出力して使用者に注意を促し、STEP9に進む。
【0052】STEP9で、高温防止部52は、人感センサ9の不検知期間が25分間であるか否かを判断する。そして、人感センサ9の不検知期間が25分間であるときはSTEP10に進み、高温防止部52は、コンロバーナ4Lを消火して、使用者がガスコンロ1から離れている間に被調理物が高温になることを防止する。
【0053】また、揚げ物モードが選択中であるときには、図4のSTEP30で、温度センサ8Lの検出温度が操作パネル12により設定された温度に達したときにSTEP31に進み、高温防止部52は、人感センサ9の不検知期間が5分間であるか否かを判断する。そして、人感センサ9の不検知期間が5分間であるときはSTEP32に進み、高温防止部52は、スピーカ15からブザー音を出力して使用者に注意を促し、STEP33に進む。
【0054】STEP33で、高温防止部52は、人感センサ9の不検知期間が9分間であるか否かを判断する。そして、人感センサ9の不検知期間が9分間であるときはSTEP34に進み、高温防止部52は、スピーカ15から再度ブザー音を出力して使用者に注意を促し、STEP35に進む。
【0055】#2STEP35で、高温防止部52は、人感センサ9の不検知期間が10分間であるか否かを判断する。そして、人感センサ9の不検知期間が10分間であるときはSTEP36に進み、高温防止部52は、コンロバーナ4Lを消火して、使用者がガスコンロ1から離れている間に被調理物が高温になることを防止する。
【0056】なお、本実施形態では、本発明の加熱調理装置としてガスコンロを示したが、IHコンロ等の他の種類の加熱調理装置に対しても、本発明の適用が可能である。
【0057】1…ガスコンロ(加熱調理装置)、4…コンロバーナ(加熱部)、8…温度センサ、9…人感センサ、10…点火・消火ボタン、15…スピーカ、35…流量調節弁(加熱力変更部)、40…点火電極、50…コントロールユニット、51…調理制御部、52…高温防止部、53…水加熱検知部、54…高温防止禁止部。
周辺ガスコンロ
特開2011-257021 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 今井 健次、杉本 喜輝 / 出願日: 2010-06-07 / 公開日: 2011-12-22 / 検索3位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: 解除スイッチ保持中のみ所定火力 調理容器検知を解除してあぶり料理をする際、解除スイッチを押し続けている間(または所定時間)だけ所定火力で燃焼させ、手を離す・時間経過で火力を絞るか消火する。
▸ 示唆: 手や袖に炎が当たる危険を防ぐ課題意識は共通だが、手段は押し続けスイッチ/タイマで、領域別のセンシングやジェスチャー操作とは関係が薄い。
AIが精読したのは全54段落のうち検索が当てた10チャンク(29段落・54%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#9本発明は、バーナ上に調理容器が設置されていない状態であぶり料理を行なう場合に、安全に調理が可能なガスコンロに関する。
【0002】従来、バーナ上に設置される鍋などの調理容器の有無を検知する調理容器検知センサを備えた調理容器検知機能付きのガスコンロが知られている(例えば、特許文献1)。上記ガスコンロにおいては、調理容器検知センサによりバーナ上に調理容器が設置されていることが検知されている場合、所定の火力でバーナを燃焼させる一方、調理容器検知センサによりバーナ上に調理容器が設置されていないことが検知された場合には、バーナの火力を絞る燃焼制御が行われている。このようなガスコンロによれば、調理中、バーナ上に調理容器が設置されていない状態では、大火の火力を有する裸火でバーナが燃焼されないため、調理時に炎が手に当たったり、袖に着火する危険を回避することができるとともに、調理容器の無い状態での無駄な燃焼を防止することができる。
【0003】特開2007−46799号公報
【0004】ところで、ガスコンロを使用した調理としては、例えば海苔やスルメなどを炙るあぶり料理のようにバーナ上に調理容器が設置されていない状態で行なわれる調理もある。このような調理はある程度の大きさの火力を必要とするが、あぶり料理においては調理容器を使用しないため、調理容器検知センサで調理容器が検知されないこととなる。そのため、上記のような調理容器検知機能を有するガスコンロでは、バーナが小火力でしか燃焼されず、調理者が必要とする火力で調理を行なえないという不都合がある。そこで、あぶり料理を行なうために、調理容器検知センサとともに、調理容器検知センサによるバーナ上の調理容器の検知を解除するための解除スイッチをガスコンロに設け、該解除スイッチで解除操作された場合には、バーナ上の調理容器の有無に拘らず、所定の火力でバーナを燃焼させることが考えられる。
【0005】#3しかしながら、上記のような解除スイッチにより調理容器検知機能を解除すると所定の火力でバーナの燃焼が継続されることとなるため、調理容器検知機能付きのガスコンロの使用に慣れた調理者である場合、点火時にバーナ上に調理容器が設置されていない状態であればバーナの火力が絞られると調理者が思い込んで、不用意にバーナ上に被調理物を持ってくる場合がある。そのため、炎が手に当たったり、袖に着火するという問題が依然として生じる。また、点火時にバーナ上に調理容器が設置されていない状態では、バーナが点火されないと調理者が思い込んでいる場合もあるため、解除スイッチの操作により誤って炎で顔や手を火傷する虞がある。さらに、点火後に調理容器をバーナ上から退かすと自動でバーナの火力が小火力になる調理容器検知機能付きのガスコンロの使用に慣れた調理者である場合、解除スイッチで解除操作すると、調理容器をバーナ上から退かしても、所定の火力でバーナが燃焼しているため、同様の危険が生じやすい。また、解除スイッチを操作してあぶり料理を行なう場合、所定の火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続しているため、調理中に調理者がガスコンロから離れた場合、例えば子供が誤って炎に手を出す危険もある。
【0006】本発明は上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部とを備えたガスコンロにおいて、調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知が解除された場合でも、より安全に調理が可能なガスコンロを提供することにある。
【0007】本発明の一局面によれば、バーナと、前記バーナの点消火を行う点消火操作部と、前記バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、前記調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部と、前記バーナの火力を制御する火力制御部とを備えるガスコンロであって、 前記調理容器検知解除操作部でバーナ上の調理容器の検知を解除する解除操作が行なわれた場合、前記火力制御部は、前記調理容器検知解除操作部で解除操作がされ続けている間のみ、前記バーナを所定の火力で燃焼させるガスコンロが提供される。
【0008】上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうために所定の火力でバーナを燃焼させたい場合、調理者はガスコンロ前で調理容器検知解除操作部を解除操作しながら調理する必要があるから、調理容器検知解除操作部により調理容器検知機能を解除しても、不用意にバーナの火力が大きくなることや大きな火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続することを防止できる。また、点火前に解除スイッチで解除操作が行なわれても、該解除操作が継続して行なわれなければバーナが所定の火力で燃焼されないため、点火時に大きな火力でバーナが燃焼することもない。さらに、調理容器検知機能を備えたガスコンロの使用に慣れた調理者であっても、調理容器検知解除操作部で解除操作し続けなければバーナが所定の火力で燃焼しないため、バーナ上に調理容器が設置された状態で点火し、点火後にあぶり料理を行うために調理容器をバーナ上から動かしても、炎が手に当たったり、袖に着火したりすることもない。そして、調理者が調理容器解除操作部で解除操作をしている間は所定の火力が得られるから、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
【0009】#8上記ガスコンロにおいて、前記バーナの点火後に、前記調理容器検知解除操作部での解除操作が中断されると、前記火力制御部は、前記バーナの火力を絞るかあるいは前記バーナを消火してもよい。
【0010】従来のガスコンロでは調理容器検知機能が解除されると、点火後にバーナ上に調理容器が設置されていない場合でも、所定の火力でバーナが継続して燃焼されるが、上記ガスコンロによれば、あぶり料理を行なう間のみ所定の火力でバーナが燃焼され、点火後に調理者が調理容器検知解除操作部から手を離すとバーナの火力が絞られるかあるいはバーナが消火されるため、調理者が被調理物をバーナ上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。また、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れた場合、バーナは小火力で燃焼しているかあるいはバーナが消火されるため、所定の火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続することもない。そのため、例えば子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
【0011】上記ガスコンロにおいて、前記調理容器検知解除操作部で解除操作が行なわれながら前記バーナが点火された場合、前記火力制御部は、前記バーナの点火後、前記調理容器検知解除操作部で解除操作がされ続けている間のみ、前記バーナを所定の火力で燃焼させてもよい。
◆ この文献の解決アプローチ
解除スイッチ保持中のみ所定火力
文献: あぶり料理を行なう間のみ所定の火力でバーナが燃焼され、点火後に調理者が調理容器検知解除操作部から手を離すとバーナの火力が絞られるかあるいはバーナが消火されるため、
手や袖に炎が当たる危険を防ぐ課題意識は共通だが、手段は押し続けスイッチ/タイマで、領域別のセンシングやジェスチャー操作とは関係が薄い。
【0012】上記ガスコンロによれば、調理者が点火前に調理容器検知解除操作部で解除操作を行ないながらバーナを点火し、さらに点火後も継続して調理容器検知解除操作部で解除操作をし続けなければ、あぶり料理を行なうための必要な火力が得られないから、点火時に調理者が不用意にバーナ上に被調理物を持ってくることを防止できる。また、点火時にバーナ上に調理容器が設置されていない状態ではバーナが点火しないガスコンロであっても、解除スイッチによる解除操作でバーナ上に調理容器が設置されていない状態でバーナを点火することができるため、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
【0013】本発明の他の局面によれば、バーナと、前記バーナの点消火を行う点消火操作部と、前記バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、前記調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部と、前記バーナの火力を制御する火力制御部とを備えるガスコンロであって、 前記調理容器検知解除操作部でバーナ上の調理容器の検知を解除する解除操作が行なわれた場合、前記火力制御部は、前記バーナを所定時間のみ所定の火力で燃焼させるガスコンロが提供される。
【0014】上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうために調理容器検知解除操作部で解除操作を行なっても、バーナは所定時間のみしかあぶり料理を行なうために必要な火力で燃焼しないから、安全にあぶり料理を行なうことができる。また、上記ガスコンロによれば、所定時間のみしかバーナが所定の火力で燃焼しないため、調理者がバーナを消し忘れた場合に、所定の火力を有する裸火でバーナが燃焼することを防止することができる。
【0015】上記ガスコンロにおいて、前記火力制御部は、前記所定時間が経過すると、前記バーナの火力を絞るかあるいは前記バーナを消火してもよい。
【0016】#2上記ガスコンロによれば、あぶり料理が必要な所定時間のみ所定の火力でバーナが燃焼され、所定時間が経過するとバーナの火力が絞られるかあるいはバーナが消火されるから、被調理物をバーナ上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。また、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れても、所定時間が経過するとバーナは小火力で燃焼しているかあるいはバーナが消火されているため、所定の火力を有する裸火でバーナの燃焼が継続することもない。そのため、例えば子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
【0017】以上のように、本発明によれば、バーナ上に調理容器が設置されているか否かを検知する調理容器検知部と、調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知を解除する調理容器検知解除操作部とを備えたガスコンロにおいて、調理容器がバーナ上に設置されていない状態での調理、例えばあぶり料理を行なうために調理容器検知部によるバーナ上の調理容器の検知が解除された場合でも、より安全に調理が可能なガスコンロを提供することができる。
【0018】図1は、本発明の実施の形態に係るガスコンロの一例を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係るガスコンロの調理容器の有無を検知する際の動作を示す概略構成図であり、図2(a)は調理容器が設置されていない状態を、図2(b)は調理容器が設置されている状態を示す。 図3は、本発明の実施の形態に係るガスコンロの要部を示す概略構成図である。 図4は、本発明の実施の形態1に係るガスコンロの火力制御処理を示すフローチャートである。 図5は、本発明の実施の形態2に係るガスコンロの火力制御処理を示すフローチャートである。
【0019】まず、本発明の実施の形態に係るガスコンロの基本構成について具体的に説明する。 図1は本発明の実施の形態に係るガスコンロの一例を示す概略斜視図である。このガスコンロは、システムキッチンのカウンタトップKに開設された取付口K1へ落とし込み状態で装着されるビルトイン式のコンロであり、カウンタトップK内へ埋設される本体ケース10と、その本体ケース10の上面開口部を覆う天板11とを備えている。
【0020】天板11には、2つのバーナ用開口(図示せず)が開設されており、このバーナ用開口の外周部には、鍋ややかんなどの調理容器を支持するための五徳21,31が載置されている。
【0021】バーナ用開口には、本体ケース10内に組み込まれた2つのバーナ2,3が臨んでおり、これらバーナ2,3から放出されるガスの燃焼熱によって、五徳21,31上に載置された調理容器が加熱される。バーナ2,3の外周には、イグナイタから高電圧を印加させることにより各炎孔群に向けて火花放電する点火電極26,36が設けられている。
【0022】バーナ2,3の各中央には、調理容器を検知するための調理容器検知部として調理容器検知センサ22,32が設けられている。この調理容器検知センサ22,32は、先端の感熱部が鍋などの調理容器の底部に接触して調理容器底温度を検知する調理容器温度センサを兼ねており、昇降自在に本体ケース10に支持されている。
【0023】図2は、バーナ2において調理容器の有無を検知する際の動作を示す概略構成図である。なお、バーナ3についても機構的構成は同様である。図2に示すように、調理容器検知センサ22の下部には、調理容器検知センサ22の昇降状態を検知するマイクロスイッチ23が設けられている。調理容器検知センサ22は、バーナ2上に調理容器Pが設置されていないときは調理容器検知センサ22が上昇位置にあるためマイクロスイッチ23はオフ状態(図2(a)参照)となり、後述する火力制御部5にオフ信号を出力する。また、バーナ2上に調理容器Pが設置されているときは調理容器検知センサ22が下降してマイクロスイッチ23がオン状態(図2(b)参照)となり、火力制御部5にオン信号を出力する。従って、この調理容器検知センサ22からの検知信号よりバーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かが検知される。
【0024】#10再び図1を参照して、本体ケース10の正面部には、電源スイッチ14、電源ランプ15、点消火操作部として上記バーナ2,3の点消火及び火力調整機能を兼備する点消火スイッチ20,30が設けられている。この各点消火スイッチ20,30は、調理者が押し操作すると、各点消火スイッチ20,30が手前に飛び出して、点火処理が開始されるように構成されている。点消火スイッチ20,30の周囲には、バーナ2,3の燃焼時に火力を点灯表示する火力表示部24,34が設けられている。また、点消火スイッチ20,30の下方には、押し操作により前方へ開いて露出し、不要時には後方へ閉じて本体ケース10内へ隠蔽される操作パネル13が設けられている。この操作パネル13には、湯沸スイッチや揚物スイッチなどの調理の種類に応じた火力が得られる調理スイッチや、上記した調理容器検知センサ22,32によるバーナ2,3上の調理容器Pの検知を解除するための調理容器検知解除操作部として解除スイッチ25,35が設けられている。この解除スイッチ25,35は、後述する各実施の形態で説明するバーナ2,3上に調理容器Pが設置されていない状態であぶり料理を行なう際に操作される。
【0025】図3は、図1に示したガスコンロの要部を示す概略構成図である。なお、バーナ2,3のいずれについても機構的構成は同様であるので、図3では代表的にバーナ2に係る機構的構成のみを図示している。
【0026】図3を参照して、バーナ2には、バーナ2に燃料ガスを供給するガス供給管27が接続されており、このガス供給管27には元電磁弁28及び流量調整弁29が設けられている。
【0027】また、ガスコンロには、マイクロコンピュータ等により構成された電子ユニットである火力制御部5が備えられ、この火力制御部5により各バーナ2,3の作動が制御される。以下、バーナ2の作動制御に係る構成の概略を代表的に説明すると、火力制御部5には、点消火スイッチ20の操作に応じた操作信号(操作位置を示す信号)と、調理容器検知センサ22の検知信号とが入力され、火力制御部5から出力される制御信号により、元電磁弁28と流量調整弁29と点火電極26の作動が制御される。なお、流量調整弁29はステッピングモータ4により弁体(図示せず)が駆動されてガス供給管27の開度、ひいては燃料ガスの流量を変更する電動弁であり、その作動制御はステッピングモータ4を介して行われる。
【0028】また、火力制御部5には、調理容器検知センサ22によるバーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かの検知結果に基づく検知信号や、点消火スイッチ20の操作位置(この例では回転位置)、さらに解除スイッチ25による解除操作に応じて、バーナ2の火力を増減する処理を行う火力調整部51、及びタイマ52が機能的手段として備えられている。
【0029】火力調整部51は、点火時に調理容器検知センサ22によりバーナ2上に調理容器Pが設置されていることが検知されたときには、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を変更することにより所定の点火火力レベルでバーナ2を点火するとともに、点火後では点消火スイッチ20の操作位置に応じて、同様に流量調整弁29の開度を変更することにより、バーナ2の火力を火力レベル1(最小火力)から火力レベル9(最大火力)までの9段階で切換える。各火力レベルに対応する流量調整弁29の開度(ガスの流量)は予め定められている。
【0030】一方、点火時に調理容器検知センサ22によりバーナ2上に調理容器Pが設置されていないことが検知されたときには、火力制御部5は、元電磁弁28及び流量調整弁29を閉弁状態に維持し、点火電極26を作動させず、バーナ2を点火させないが、バーナ2上に調理容器Pが設置されている状態でバーナ2が点火された後に調理容器検知センサ22によりバーナ2上に調理容器Pが設置されていないことが検知されたときには、火力調整部51は、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を変更することにより、バーナ2の火力を火力レベル1(最小火力)に切換える。なお、火力制御部5は、バーナ3についても同様の処理を実行する。
【0031】次に、本実施の形態に係るガスコンロにおいて、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない状態での調理、例えばあぶり料理を行なう場合の制御動作について各実施の形態に分けて説明する。なお、以下の説明ではバーナ2の作動を説明するが、バーナ3についても、同様の作動が行なわれる。
【0032】(実施の形態1) 本実施の形態においては、調理者があぶり料理を行なうために、解除スイッチ25で解除操作し続けている間のみ、バーナ2があぶり料理に必要な所定の火力で燃焼するガスコンロについて説明する。
【0033】図4に示すように、調理者が電源スイッチ14をオンし、バーナ2を点火するために点消火スイッチ20を押して、点消火スイッチ20が飛び出した後、点消火スイッチ20を回転操作すると、火力制御部5は、点火処理を行う(ST1)。この点火処理では、まず、バーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かの判断が行なわれ、バーナ2上に調理容器Pが設置されている場合には、イグナイタを介して、点火電極26に火花放電を生じさせた状態で、元電磁弁28を開弁するとともに流量調整弁29を点火用の所定の点火火力レベル(例えば、火力レベル7)に対応した開度にステッピングモータ4を介して制御することによって行われる。一方、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない場合には、火力制御部5は、元電磁弁28及び流量調整弁29を閉弁状態に維持し、点火電極26を作動させず、バーナ2を点火させない。これにより、バーナ2上に鍋が設置されていない状態でバーナ2が点火されることを防止できる。
【0034】上記の点火処理により、バーナ2が点火されると、火力制御部5は、調理容器検知センサ22による調理容器Pの有無の監視を継続し、バーナ2上に調理容器Pが設置されている場合には(ST2でYES)、火力調整部51は点消火スイッチ20の操作の有無を確認し、点消火スイッチ20が操作されている場合、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整して、その操作位置に応じた火力レベルにバーナ2の火力を変更する(ST3)。
【0035】一方、点火後に、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない場合(ST2でNO)、火力調整部51は大火の裸火でバーナ2が燃焼しないように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整して、最小火力(火力レベル1)にバーナ2の火力を絞る(ST4)。これにより、バーナ2上に調理容器Pが設置されていなくても、安全にバーナ2を燃焼させることができる。
【0036】次に、調理者があぶり料理を行なうために解除スイッチ25で解除操作を行なうと(ST5でYES)、火力調整部51は、バーナ2の火力があぶり料理用の所定の火力(例えば、火力レベル5)となるように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整する(ST6)。なお、解除スイッチ25で解除操作が行なわれない場合(ST5でNO)、調理容器検知機能が解除されていないために、調理容器Pの検知結果に応じた所定の火力(点消火スイッチ20の操作位置の火力または最小火力)でバーナ2の燃焼が継続される。
【0037】バーナ2の火力があぶり料理用の所定の火力になると、火力制御部5は解除スイッチ25により解除操作が継続されているかどうかを監視し(ST7)、解除スイッチ25が継続して解除操作されている間は(ST7でYES)、火力調整部51はあぶり料理用の所定の火力を維持する。一方、調理者が解除スイッチ25から手を離して解除操作を中断すると(ST7でNO)、火力調整部51は、バーナ2の火力が最小火力(レベル1)となるように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整する(ST8)。なお、解除操作の中断が一定時間以上経過した場合に、バーナ2の火力を絞ってもよいし、解除操作が中断された場合、バーナ2を消火してもよい。
【0038】#5そして、調理者が点消火スイッチ20を押して、バーナ2を消火すると(ST9)、火力制御部5は次回点火時に調理容器検知機能が機能した状態でバーナ2が所定の火力で燃焼するように、解除スイッチ25による作動解除をリセットする(ST10)。なお、上記では説明を省略したが、点火後に調理者が点消火スイッチ20を押した場合、強制的に消火処理が行われる。
【0039】上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうにあたって、調理者がガスコンロ前で解除スイッチ25の解除操作を継続して行なわなければバーナ2が所定の火力で燃焼されないため、不用意にバーナ2の火力が大きくなることや大きな火力を有する裸火でバーナ2の燃焼が継続することを防止できる。また、点火前に解除スイッチ25で解除操作が行なわれても、該解除操作が継続して行なわれなければバーナ2が所定の火力で燃焼されないため、点火時に大きな火力でバーナ2が燃焼することもない。
【0040】さらに、調理容器検知機能付きのガスコンロの使用に慣れた調理者であっても、調理者が解除スイッチ25で解除操作し続けなければバーナ2が所定の火力で燃焼しないため、バーナ2上に調理容器Pが設置された状態でバーナ2を点火し、点火後にあぶり料理を行うために調理容器Pをバーナ2上から動かす際には、解除スイッチ25から手を離すことによりバーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるから、炎が手に当たったり、袖に着火したりすることもない。そして、調理者が解除スイッチ25で解除操作をしている間は所定の火力が得られるから、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
【0041】#4また、上記ガスコンロによれば、あぶり料理を行なう間のみ所定の火力でバーナ2が燃焼され、あぶり料理を終了する際には、解除スイッチ25での解除操作を中断することによりバーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるため、被調理物をバーナ2上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。そして、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れた場合、バーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるため、所定の火力を有する裸火でバーナ2の燃焼が継続することもない。そのため、例えば子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
【0042】(実施の形態2) 本実施の形態では、調理者があぶり料理を行なうために、解除スイッチ25で解除操作を行なった場合、所定時間のみバーナ2が所定の火力で燃焼するガスコンロについて説明する。
【0043】図5に示すように、調理者が電源スイッチ14をオンし、バーナ2を点火するために点消火スイッチ20を押して、点消火スイッチ20が飛び出した後、点消火スイッチ20を回転操作すると、火力制御部5は、バーナ2の点火処理を行う(ST21)。この点火処理、及び点火後のバーナ2上の調理容器Pの有無による火力の増減は実施の形態1におけるそれらと同様であり、バーナ2上に調理容器Pが設置されている場合には(ST22でYES)、点消火スイッチ20の操作位置に応じた火力レベルでバーナ2が燃焼され(ST23)、バーナ2上に調理容器Pが設置されていない場合には(ST22でNO)、最小火力(火力レベル1)でバーナ2が燃焼される(ST24)。
【0044】次に、調理者があぶり料理を行なうために解除スイッチ25で解除操作を行なうと(ST25でYES)、火力調整部51は、バーナ2の火力があぶり料理用の所定の火力(例えば、火力レベル5)となるように、ステッピングモータ4を介して流量調整弁29の開度を調整する(ST26)。なお、解除スイッチ25で解除操作が行なわれない場合(ST25でNO)、調理容器Pの検知結果に応じた所定の火力(点消火スイッチ20の操作位置の火力または最小火力)でバーナ2が燃焼される。
【0045】バーナ2の火力が所定の火力となると、火力制御部5はタイマ52をスタートさせ(ST27)、燃焼時間を計測する(ST28)。そして、所定時間(例えば、1分)が経過すると(ST28でYES)、バーナ2の火力を絞って、バーナ2の火力を最小火力(火力レベル1)に変更する(ST29)。なお、所定時間経過後、バーナ2を消火させてもよい。
【0046】そして、調理者が点消火スイッチ20を押して、バーナ2を消火すると(ST30)、火力制御部5は次回点火時に調理容器検知機能が機能した状態でバーナ2が所定の火力で燃焼するように、解除スイッチ25による作動解除をリセットする(ST31)。
【0047】#7上記ガスコンロによれば、調理者があぶり料理を行なうために解除スイッチ25を操作しても、バーナ2は所定時間のみしかあぶり料理に必要な火力で燃焼しないから、安全にあぶり料理を行なうことができる。また、上記ガスコンロによれば、所定時間のみしかバーナ2が所定の火力で燃焼しないため、調理者がバーナ2を消し忘れた場合に、所定の火力を有する裸火でバーナ2が燃焼することを防止することができる。さらに、あぶり料理が必要な所定時間のみ所定の火力でバーナ2が燃焼され、所定時間が経過するとバーナ2の火力が絞られるかあるいはバーナ2が消火されるため、調理者が被調理物をバーナ2上から動かす際に手や袖に炎が当たることを防止できる。そして、調理者が調理途中でガスコンロ前から離れても、バーナ2は所定時間内のみしか所定の火力で燃焼しないため、子供が誤ってバーナ上に手を出しても、手や袖に炎が当たることを防止できる。
【0048】(その他の実施の形態) (1)上記実施の形態1では、あぶり料理を行なうために、バーナ2の点火後に調理容器検知解除操作部である解除スイッチ25で解除操作が行なわれる場合について説明したが、解除スイッチ25による解除操作は点火前から継続して行ってもよい。これによれば、調理者が点火前に解除スイッチ25で解除操作を行ないながらバーナ2を点火し、さらに点火後も継続して解除スイッチ25で解除操作をし続けなければ、あぶり料理を行なうための必要な火力が得られないから、点火時に調理者が不用意にバーナ2上に被調理物を持ってくることを防止できる。また、このガスコンロによれば、点火時にバーナ2上に調理容器Pが設置されていない状態ではバーナ2が点火しないガスコンロであっても、解除スイッチ25による解除操作でバーナ2上に調理容器Pが設置されていない状態でバーナ2を点火することができるため、あぶり料理を行なう際の不都合もない。
【0049】#1(2)上記実施の形態2では、解除スイッチ25による解除操作はバーナ2の点火後に行われているが、点火前に行ってもよい。この場合、解除操作が行なわれてから、一定時間(例えば、10秒)内にバーナ2が点火されなければ、解除スイッチ25による作動解除をリセットしてもよい。
【0050】(3)上記実施の形態では、バーナ2上に調理容器Pが設置されているか否かを検知するために調理容器検知センサ22が昇降する方式の調理容器検知部が用いられたが、調理容器検知部は必ずしもこれに限定されない。例えば、上記調理容器検知センサは調理容器温度センサとしての機能も有するため、該センサで検知される温度により調理容器Pの有無を判断してもよい。また、バーナ2上の調理容器Pの有無により燃焼排気温度が異なるため、排気管に設けた燃焼排気温度を検知する排気温度センサを調理容器検知部として用いてもよい。さらに、上記ガスコンロでは、マイクロスイッチ23が用いられているが、例えば、磁気感応スイッチなどを用いてもよい。
【0051】(4)上記実施の形態では、調理者が解除スイッチ25を操作することによりあぶり料理を行なえるようにしているが、さらにガスコンロに人感センサなどの人検知手段を設け、調理者がガスコンロから所定距離内にある場合のみ、バーナ2を所定の火力で燃焼させるようにしてもよい。
【0052】(5)上記実施の形態では、ビルトイン式のガスコンロについて説明したが、本実施の形態のガスコンロは卓上型に適用してもよいし、バーナ2の点火制御はメカ式のバルブを用いて行ってもよい。
【0053】#6(6)上記実施の形態では、調理者が解除スイッチ25を操作することにより所定の火力でバーナの燃焼が継続されるが、調理中、調理者が点消火スイッチ20を操作することにより上記所定の火力を変更できるようにしてもよい。これによれば、調理者の意図した所定の火力であぶり料理を行なうことができる。
【0054】2,3 バーナ 20,30 点消火スイッチ(点消火操作部) 22,32 調理容器検知センサ(調理容器検知部) 25,35 解除スイッチ(調理容器検知解除操作部) 5 火力制御部 P 調理容器
周辺ガスコンロ
特開2019-113290 / 出願人: 東邦瓦斯株式会社 / 発明者: 盛興 美千代 / 出願日: 2017-12-26 / 公開日: 2019-07-11 / 検索8位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: 低温調理の温度制御と鍋離脱時の安全遮断 ガスコンロで鍋温度を設定温度±5度に保つ低温調理を行い、鍋が五徳からどけられたら報知し、戻らなければガスを遮断して消火する。
▸ 示唆: 技術分野はガスコンロの安全だが、課題は低温調理の自動制御であり、手や袖の接近検知や非接触操作とは関係が薄い。
AIが精読したのは全126段落のうち検索が当てた10チャンク(36段落・29%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、ガスを燃焼させて調理容器を加熱する加熱部と、調理容器の温度を検出する温度センサと、温度センサにより検出される温度検出値を設定温度に対して上下に変動させるように加熱部を制御する制御部を備えるガスコンロに関する。
【0002】ガスを燃焼させて調理容器を加熱する加熱部と、調理容器の温度を検出する温度センサと、温度センサにより検出される温度検出値を設定温度に対して上下に変動させるように加熱部を制御する制御部を備えるガスコンロは、例えば特許文献1に記載されている。特許文献1に記載のガスコンロは、例えば油が入った調理容器が加熱部にセットされ、調理容器の温度が設定温度より所定温度以上低くなると、制御部が加熱部の加熱量を大に制御する。つまり、制御部が加熱部の出力を高出力にする。一方、特許文献1に記載のガスコンロは、調理容器の温度が設定温度より所定温度以上高くなると、制御部が加熱部の加熱量を小に制御する。つまり、制御部が加熱部の出力を低出力にする。特許文献1に記載のガスコンロは、制御部のタイマが所定時間を計測すると、その旨をブザー等で報知する。ブザー等に気付いたユーザが操作部の加熱停止ボタンを操作すると、制御部が加熱部によるガスの燃焼を停止させる。
【0003】特許第3657442号公報
【0004】しかしながら、上記従来技術には以下の問題があった。すなわち、近年、食材のうま味を引き出す調理方法の1つとして、低温調理が注目されている。低温調理とは、低温を保ったまま、肉などの食材を加熱する料理方法をいう。ここでいう低温とは、100℃以下の温度をいい、更に好ましくは、40℃以上90℃以下の温度をいう。低温調理では、例えば2時間から4時間の長時間をかけて、調理容器を低温加熱する。特許文献1に記載のガスコンロでは、このような低温調理を自動的に行うことができなかった。
【0005】すなわち、特許文献1に記載のガスコンロは、制御部が加熱部に高出力と低出力を繰り返させることにより、調理容器の温度を設定温度に維持していた。調理容器は、加熱部が低出力の間も、加熱される。そのため、特許文献1に記載のガスコンロは、例えば設定温度を75℃に設定して、2時間から4時間もの長時間ずっと加熱部に高出力と低出力を繰り返させると、低出力時に調理容器の温度が70℃より下がらなくなり、ついには、調理容器の温度が100℃を超えて維持されてしまっていた。よって、特許文献1に記載のガスコンロを使用して低温調理を行う場合、ユーザは、鍋温度を確認しながら、加熱部を手動で消火したり点火したりしなければならず、手間であった。特に、低温調理は、長時間を要するため、ユーザの負担が大きい。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、低温調理を自動的に行うことができるガスコンロを提供することを目的とする。
【0007】上記課題を解決するために、本発明の一態様は、(1)ガスを燃焼させて調理容器を加熱する加熱部と、前記調理容器の温度を検出する温度センサと、前記温度センサにより検出される温度検出値を設定温度に対して上下に変動させるように前記加熱部を制御する制御部を備えるガスコンロにおいて、前記制御部は、前記ガスの燃焼を行わせる点火状態と前記ガスの燃焼を行わせない消火状態を前記加熱部に繰り返させることにより、前記調理容器の温度を100℃以下に制御し、低温調理を実行する低温調理処理を有すること、を特徴とする。
【0008】上記構成のガスコンロでは、制御部は、加熱部を点火状態に制御しているときに、温度センサの温度検出値により、調理容器の温度が設定温度を超えたことを検知した場合、加熱部を消火状態に制御する。これにより、設定温度を超えて加熱された調理容器は、全く加熱されなくなり、温度が低下する。その後、制御部は、温度センサの温度検出値により、調理容器の温度が設定温度未満になったことを検知した場合、加熱部を点火状態に制御する。これにより、設定温度未満になった調理容器は、再加熱され、設定温度に向けて温度上昇する。このように、上記構成のガスコンロは、例えば2時間から4時間程度の長時間かけて調理容器の温度を設定温度に制御する場合でも、加熱部を消火状態にすることにより、調理容器の温度を設定温度未満に確実に下げてから、加熱部を点火状態にして、調理容器の温度を設定温度まで上昇させるので、調理容器の温度を100℃以下に維持することが可能になり、自動的に低温調理を行うことができる。
【0009】(2)(1)に記載するガスコンロにおいて、前記加熱部に前記調理容器がセットされているか否かを検出する調理容器有無検出手段を有すること、前記制御部は、さらに、前記低温調理処理により低温調理を実行する加熱部に調理容器がセットされていないことを、前記調理容器有無検出手段が検出した場合に、前記低温調理を実行する加熱部へのガス供給を停止する非常停止処理を有すること、を特徴とする。
【0010】上記構成のガスコンロでは、例えば、低温調理の途中で調理容器が加熱部からどけられると、当該加熱部へのガス供給が停止されるので、低温調理中の加熱部が調理容器のないまま点火されることを防止できる。
【0011】(3)(1)又は(2)に記載するガスコンロにおいて、前記加熱部へのガスの供給量を制御する流量制御弁と、前記調理容器のサイズを入力するサイズ入力手段と、を有し、前記制御部は、さらに、前記サイズ入力手段から入力したサイズに応じて、前記加熱部に供給するガスの供給量を自動的に設定し、設定したガス供給量に応じて前記流量制御弁を制御するバルブ制御処理を有すること、を特徴とする。
【0012】調理容器は、サイズによって、加熱部が点火状態であるときや消火状態であるときの温度変化にバラツキが生じる。しかし、上記構成のガスコンロでは、バルブ制御処理が、サイズ入力手段から入力した調理容器のサイズに応じて流量制御弁を制御し、加熱部の火加減を自動的に調整する。よって、上記構成のガスコンロによれば、調理容器の大きさに適した火加減で低温調理を行うことができ、利便性が良い。
【0013】(4)(1)乃至(3)の何れか1つに記載するガスコンロにおいて、情報を報知する報知手段と、前記調理容器のサイズを入力するサイズ入力手段と、を有し、前記制御部は、さらに、前記サイズ入力手段から入力したサイズが、前記加熱部に適したサイズか否かを判断するサイズ判断処理と、前記サイズ判断処理が、前記サイズ入力手段から入力したサイズが前記加熱部に適したサイズではないと判断した場合に、サイズエラーであることを前記報知手段に報知させるサイズエラー報知処理を有すること、を特徴とする。
【0014】上記構成のガスコンロは、調理容器のサイズが加熱部に適していない場合には、サイズエラーが報知されるので、ユーザは、低温調理が開始される前に、調理容器を交換できる。よって、上記構成のガスコンロは、例えば、加熱部の火が調理容器の底より外にはみ出ることを防ぎ、安全性を高めることができる。
【0015】(5)(1)乃至(4)の何れか1つに記載するガスコンロにおいて、情報を報知する報知手段と、前記低温調理処理に前記低温調理を実行させる低温調理モードを設定するモード設定手段と、を有し、前記制御部は、さらに、前記モード設定手段により前記低温調理モードが設定された場合に、前記加熱部に前記点火状態と前記消火状態を繰り返させる間、低温調理中であることを前記報知手段に報知させる低温調理報知処理を有すること、を特徴とする。
【0016】上記構成のガスコンロは、低温調理モードが選択されると、点火と消火を繰り返して低温調理を行う間、報知手段が低温調理中であることを報知する。よって、上記構成のガスコンロは、低温調理を行うユーザ以外の第三者に、低温調理中であることを認識させることができる。特に、低温調理は、例えば2時間〜4時間と調理時間が長い。そのため、第三者に低温調理中であることを認識させることは、ユーザの知らない間に低温調理が中断若しくは中止され、食材が調理容器の中で放置されて腐ることを防ぐ上で、有益である。
【0017】(6)(1)乃至(5)の何れか1つに記載するガスコンロにおいて、情報を報知する報知手段と、操作部と、タイマとを備え、前記制御部は、さらに、前記操作部を操作して低温調理を行う低温調理設定時間が設定された場合に、前記タイマにより調理時間を計測し、前記調理時間が前記低温調理設定時間に達したときに、前記報知手段に低温調理が完了したことを報知させる調理完了報知処理を有すること、を特徴とする。
【0018】上記構成では、低温調理が終わると、ユーザにその旨が報知されるので、低温調理した食材が調理容器の中で放置されて腐ることを防止できる。
【0019】本発明によれば、低温調理を自動的に行うことができるガスコンロを実現することができる。
【0020】本発明の第1実施形態に係るガスコンロの平面図である。 ガスコンロの正面図である。 ボタン群の一例を示す図である。 ガス供給配管の概略構成図である。 ガスコンロの電気ブロック図である。 低温調理プログラムの動作手順を示すフローチャートである。 安全監視プログラムの動作手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るガスコンロが実行する低温調理プログラムの動作手順を示すフローチャートである。
【0021】以下に、本発明に係るガスコンロの実施形態について図面に基づいて説明する。
【0022】<第1実施形態> (ガスコンロの外観構成) 図1及び図2を参照して、ガスコンロ10の概略構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るガスコンロ10の平面図である。図2は、ガスコンロ10の正面図である。ガスコンロ10は、システムキッチン3に組み込まれるビルトインタイプのものであり、壁2から所定量離れた位置に設置されている。システムキッチン3は、ガスコンロ10のトッププレート11が水平に配置されている。
【0023】図1に示すように、トッププレート11には、左開口部11aが図中左側に開口し、右開口部11bが図中右側に開口し、中央開口部11cが左開口部11aと右開口部11bとの間の図中上側(トッププレート11の排気口29側)に開口している。左開口部11aと右開口部11bと中央開口部11cの内側には、それぞれ、標準バーナ14と強火バーナ15と中央バーナ16が設けられている。
【0024】標準バーナ14は、第1スパークプラグ102(図5参照)を備え、強火バーナ15は、第2スパークプラグ103(図5参照)を備え、中央バーナ16は、第3スパークプラグ104(図5参照)を備える。強火バーナ15の最大火力は、標準バーナ14の最大火力より大きく、中央バーナ16の最大火力は、標準バーナ14の最大火力より小さい。
【0025】五徳17,18,19は、それぞれ、左開口部11aと右開口部11bと中央開口部11cの上側に配置され、鍋1を載置される。中央の五徳19は、左右の五徳17,18より小さい。そのため、中央バーナ16で加熱される鍋1Bの最大サイズは、標準バーナ14と強火バーナ15で加熱される鍋1Aの最大サイズより小さい。本形態では、五徳19は、直径22cm以下の鍋1Bを載置できる。尚、標準バーナ14と強火バーナ15と中央バーナ16は、それぞれ、加熱部の一例である。鍋1は、調理容器の一例である。
【0026】標準バーナ14と強火バーナ15と中央バーナ16の中央部には、それぞれ、第1センサ部21と、第2センサ部22と、第3センサ部23が設けられている。第1〜第3センサ部21,22,23は、調理容器有無検出手段、温度センサの一例である。トッププレート11は、正面側(図中下側)の中央付近に表示部24が設けられている。表示部24は、液晶パネル241やLEDランプ242などを備える。尚、トッププレート11は、背面側(図中上側)に排気口29が設けられている。
【0027】図2に示すように、第1〜第3センサ部21,22,23は、図中上下方向に進退可能に設けられている。第1〜第3センサ部21,22,23は、それぞれ、図示しない付勢部材により図中上向きに付勢され、先端部が五徳17,18,19より上方に突出している。第1〜第3センサ部21,22,23は、鍋1が五徳17,18,19に載置されると、図示しない付勢部材に抗して図中下向きに押し下げられる。第1〜第3センサ部21,22,23は、それぞれ、第1温度センサ105と第2温度センサ106と第3温度センサ107(図5参照)を備える。また、第1〜第3センサ部21,22,23は、第1鍋検出センサ108と第2鍋検出センサ109と第3鍋検出センサ110(図5参照)を備える。
【0028】第1温度センサ105(図5参照)は、鍋1の底面に接触して、鍋1の温度を検出する。調理中、鍋1と鍋1の内容物は、同程度の温度になる。よって、第1温度センサ105は、鍋1の温度を検出することにより、鍋1の内容物の温度を検出できる。
【0029】一方、第1鍋検出センサ108(図5参照)は、第1センサ部21の上下動によりオンオフされるマイクロスイッチ(図示せず)を備える。第1鍋検出センサ108は、第1センサ部21が図中上方に突出している場合にはオフ信号を出力し、第1センサ部21が図中下方に押し下げられる場合にはオン信号を出力する。よって、第1鍋検出センサ108の検出信号により、五徳17に鍋1が載置されているか否か(標準バーナ14に鍋1がセットされているか否か)を判断することができる。
【0030】#1尚、第2温度センサ106と第3温度センサ107は、第1温度センサ105と同様に構成され、第2鍋検出センサ109と第3鍋検出センサ110は、第1鍋検出センサ108と同様に構成されているので、これらの説明は割愛する。
【0031】ガスコンロ10の前面25には、グリル扉27と操作部30が設けられている。操作部30は、サイズ入力手段の一例である。操作部30は、ガスコンロ10の各種設定や操作などを行うものである。操作部30は、グリル扉27の右側に、第1火力操作ダイヤル31と第2火力操作ダイヤル32と第3火力操作ダイヤル33が設けられている。第1火力操作ダイヤル31は、前面25に進退可能に設けられ、ワンタッチで標準バーナ14の点火操作と消火操作を行えるようになっている。すなわち、標準バーナ14の点火操作は、第1火力操作ダイヤル31をプッシュしてガスコンロ10から飛び出させることにより行う。標準バーナ14の消火操作は、第1火力操作ダイヤル31をプッシュしてガスコンロ10内に後退させることにより行う。更に、第1火力操作ダイヤル31は、図中左右方向に回転可能に設けられ、回転量に応じて標準バーナ14の火力を調整できるようになっている。
【0032】前面25は、第1火力操作ダイヤル31と第2火力操作ダイヤル32と第3火力操作ダイヤル33の上側に電源ボタン35が設けられ、下側に開閉扉26が開閉可能に設けられている。開閉扉26には、図3に示すボタン群40が設けられている。ボタン群40は、操作部30の一部を構成する。
【0033】図3を参照しながら、ボタン群40について説明する。ボタン群40は、標準バーナ14の調理時間などの制御パラメータ等を設定するための第1設定ボタン41や、強火バーナ15の調理時間などの制御パラメータ等を設定するための第2設定ボタン42や、中央バーナ16の調理時間などの制御パラメータ等を設定するための第3設定ボタン43や、調理モードを選択するためのモード選択ボタン44などを備える。モード選択ボタン44は、モード設定手段の一例である。調理モードには、例えば、食材を焼く「焼物モード」、食材を煮る「煮物モード」、食材を揚げる「揚物モード」などの他、低温調理を行う「低温調理モード」が含まれる。
【0034】図2に戻り、操作部30は、グリル扉27の図中左側に、グリルの点火、消火、火力調節を行うためのグリル火力操作ダイヤル34や、グリル用のボタン群(図示せず)を備える開閉扉28が設けられている。
【0035】操作部30の操作内容は、図1に示す表示部24に表示されたり、スピーカ114(図5参照)から音声出力されたりする。そのため、ユーザは、操作内容を見たり聞いたりして確認しながら、火力調整や各種設定などを行うことができる。
【0036】(ガス供給配管の概略構成) 次に、図4を参照しながら、ガスコンロ10に設けられたガス供給配管50の概略構成を説明する。ガス供給配管50は、ガス供給源51から入力したガスを、標準バーナ14と強火バーナ15と中央バーナ16に分配するように、ガスコンロ10に設けられている。ガス供給配管50は、ガス供給源51に接続する入力管52と、入力管52から分岐した第1分岐管53と、第2分岐管54と、第3分岐管55を備える。
【0037】第1分岐管53は、上流側(入力管52側)から順に、第1電磁弁62と第1流量センサ65と標準バーナ14が配設されている。第2分岐管54は、上流側(入力管52側)から順に、第2電磁弁63と第2流量センサ66と強火バーナ15が配設されている。第3分岐管55は、上流側(入力管52側)から順に、第3電磁弁64と第3流量センサ67と中央バーナ16が配設されている。第1〜第3電磁弁62,63,64は、コイルに非通電のときには弁閉し、コイルに通電されているときには、コイルに供給される電流に比例して弁開度を変化させる比例弁である。第1〜第3電磁弁62,63,64の弁開度が、第1〜第3流量センサ65,66,67が検出する流量検出値に基づいてフィードバック制御されることにより、標準バーナ14と強火バーナ15と中央バーナ16の火力がそれぞれ調整される。尚、第1〜第3電磁弁62,63,64は、流量調整弁の一例である。
【0038】入力管52には、安全弁61が配設されている。安全弁61は、ノーマルオープンタイプの電磁弁である。安全弁61がコイルに通電されて弁閉すると、標準バーナ14と強火バーナ15と中央バーナ16へのガス供給が停止される。
【0039】(ガスコンロの電気的構成) 次に、図5を参照して、ガスコンロ10の電気的構成を説明する。ガスコンロ10は、コントローラ70を内蔵している。コントローラ70は、制御回路71に、電力回路76と、着火回路77と、温度検出回路78と、操作回路79と、音声出力回路80と、表示回路81と、鍋有無検出回路82と、流量検出回路83と、ガス漏れ検出回路84と、電磁弁駆動回路85と、安全弁駆動回路86と、タイマ87が接続されている。
【0040】制御回路71は、周知のマイクロコンピュータであって、CPU72と、ROM73と、RAM74と、フラッシュメモリ75を備える。ROM73は、プログラムやデータを記憶する。ガスコンロ10に低温調理を実行させるための低温調理プログラムは、ROM73に記憶されている。また、低温調理中にガスの供給を非常停止させる安全監視プログラムは、ROM73に記憶されている。RAM74は、データを一時的に記憶する。フラッシュメモリ75は、パラメータやデータなどを記憶する。フラッシュメモリ75には、例えば、低温調理を実行する際に設定された温度や時間などのパラメータが記憶される。CPU72は、ROM73に記憶されたプログラムに従って、その処理結果をRAM74またはフラッシュメモリ75に記憶させながら、ガスコンロ10の各構成要素を制御する。CPU72は、制御部の一例である。尚、コントローラ70が制御部の一例であっても良い。
【0041】電力回路76は、電源ボタン35がオン状態である場合に、電源101から制御回路71に入力する電力を制御する。電源101は、商用電源でも、乾電池でも良い。
【0042】着火回路77は、CPU72の指令に従って、電源101から制御回路71に供給された電力を、第1スパークプラグ102と第2スパークプラグ103と第3スパークプラグ104に供給する。
【0043】温度検出回路78は、第1温度センサ105と第2温度センサ106と第3温度センサ107が検出した流量検出値を入力してノイズを除去し、制御回路71に出力する。
【0044】操作回路79は、操作部30の操作内容を入力し、制御回路71に出力する。音声出力回路80は、制御回路71から音声制御信号を入力して、スピーカ114に出力する。表示回路81は、制御回路71から表示制御信号を入力して、表示部24に出力する。尚、表示部24とスピーカ114は報知手段の一例である。
【0045】#10鍋有無検出回路82は、第1鍋検出センサ108と第2鍋検出センサ109と第3鍋検出センサ110からオン信号又はオフ信号を入力して、制御回路71に出力する。流量検出回路83は、第1流量センサ65と第2流量センサ66と第3流量センサ67が検出した流量検出値からノイズを除去し、制御回路71に出力する。更に、ガス漏れ検出回路84は、ガス漏れを検出するガス漏れ検出センサ115からガス漏れ検出信号を入力し、制御回路71に出力する。
【0046】電磁弁駆動回路85は、CPU72の指令に従って、電源101から制御回路71に供給された電力を、第1電磁弁62と第2電磁弁63と第3電磁弁64に供給する。安全弁駆動回路86は、電源101から制御回路71に供給された電力を、安全弁61に供給する。タイマ87は、CPU72の指令に従って、時間の計測を行う。
【0047】(ガスコンロを用いた低温調理の概要) 上記構成を備えるガスコンロ10が実行する低温調理の概要を説明する。ユーザは、モード選択ボタン44を操作して低温調理モードを選択し、例えば、五徳17に鍋1を載置する。ユーザは、操作部30の第1設定ボタン41を操作して、低温調理の設定温度を例えば75℃に設定し、低温調理時間を例えば4時間に設定し、第1火力操作ダイヤル31を点火操作する。すると、ガスコンロ10は、標準バーナ14を点火し、鍋1を加熱し始める。
【0048】ガスコンロ10は、第1温度センサ105を用いて、標準バーナ14が加熱する鍋1の温度を検出する。ガスコンロ10は、鍋1の温度が設定温度の75℃より所定温度(ここでは所定温度を5℃とする)高い80℃になると、標準バーナ14を消火する。これにより、鍋1は、標準バーナ14に全く加熱されない状態で、温度が低下する。ガスコンロ10は、鍋1の温度が設定温度の75℃より所定温度(ここでは所定温度を5℃とする)低い70℃になると、標準バーナ14を再点火する。これにより、鍋1は、再加熱され、温度が設定温度に向けて上昇する。
【0049】ガスコンロ10は、低温調理設定時間の4時間が経過するまで、標準バーナ14に上記のような点火と消火を繰り返させる。そのため、鍋1は、標準バーナ14が消火される度に、温度が設定温度の75℃より5℃低い70℃まで確実に下げられてから、標準バーナ14に加熱される。よって、ガスコンロ10は、標準バーナ14の火を用いて、4時間もの長い間、鍋1(食材)の温度を70℃以上75℃以下の範囲で自動的に維持し、食材を75℃前後の低温でじっくり加熱することができる。つまり、ガスコンロ10は、自動的に低温調理を行うことができる。
【0050】ここで、4時間もの長い間、鍋1を五徳17に置いておくと、ユーザ以外の第三者が、鍋1を五徳17からどける恐れがある。特に、ガスコンロ10は、点火と消火を繰り返して低温調理を行うため、標準バーナ14が消火されていると、第三者が低温調理中であることに気付かずに鍋1を五徳17からどける可能性がある。
【0051】#3しかし、ガスコンロ10は、低温調理設定時間の4時間が経過する前に、鍋1が五徳17からどけられると、エラーを報知する。エラーを報知しても鍋1が五徳17に戻されない場合には、標準バーナ14へのガス供給を停止し、低温調理を中断する。このように、ガスコンロ10は、低温調理の途中で鍋1が五徳17からどけられた場合に、標準バーナ14の点火を防止するので、安全性が高い。
【0052】(低温調理手順の具体的説明) 続いて、図6を参照して、低温調理の手順を具体的に説明する。CPU72は、モード選択ボタン44により、低温調理モードが設定されたことを契機として、ROM73から低温調理プログラムを読み出して、図6に示す処理を実行する。
【0053】まず、CPU72は、フラッシュメモリ75に記憶されている低温調理に関する各種設定や、タイマ87などをリセットする(S1)。そして、CPU72は、調理場所を選択する処理を行う(S2)。具体的に、例えば、CPU72は、表示回路81を介して表示部24の液晶パネル241に、「鍋をセットして下さい。」とのメッセージを表示させる。ユーザが、例えば五徳17に鍋1を置くと、標準バーナ14の第1センサ部21が鍋1に押し下げられる。すると、第1センサ部21の第1鍋検出センサ108が鍋有無検出回路82へオン信号を出力する。CPU72は、鍋有無検出回路82からオン信号の入力を受け付けると、調理場所として標準バーナ14(左コンロ)が選択されたことをフラッシュメモリ75に記憶する。
◆ この文献の解決アプローチ
低温調理の温度制御と鍋離脱時の安全遮断
文献: このように、ガスコンロ10は、低温調理の途中で鍋1が五徳17からどけられた場合に、標準バーナ14の点火を防止するので、安全性が高い。
技術分野はガスコンロの安全だが、課題は低温調理の自動制御であり、手や袖の接近検知や非接触操作とは関係が薄い。
【0054】それから、CPU72は、鍋径を設定する処理を行う(S3)。鍋径とは、鍋1の底面の直径をいう。例えば、CPU72は、表示回路81を介して液晶パネル241に「鍋径を設定して下さい。」とのメッセージを表示させる。ユーザは、操作部30の第1設定ボタン41を操作して鍋径を手動入力する。CPU72は、操作回路79から操作部30の入力を受け付けると、入力された鍋径をフラッシュメモリ75に記憶させる。
【0055】そして、CPU72は、鍋1のサイズが基準値未満であるか否かを判断する(S4)。ここで、基準値は、鍋のサイズがバーナに適したサイズか否かを判断するための値をいい、ROM73に予め記憶されている。鍋のサイズがバーナに適したサイズであるとは、五徳に載せられた(バーナにセットされた)鍋の外に火がはみ出さない鍋の大きさをいう。本実施形態では、最も小さい五徳19が直径22cmまでの鍋1を載せることができ、基準値が22cmに設定されている。CPU72は、S3にてフラッシュメモリ75に記憶した鍋径と、ROM73に記憶された基準値をRAM74に読み出して、比較する。
【0056】CPU72は、鍋径が基準値より小さいと判断した場合には(S4:YES)、サイズエラーを報知する(S26)。具体的に、例えば、S3にて設定した鍋径が20cm、基準値が22cmである場合には、CPU72は、表示回路81を介して表示部24の液晶パネル241に「サイズエラー」のメッセージを表示させる。これにより、ユーザは、鍋1のサイズが小さいことに気付き、鍋1を基準値(例えば直径22cm)以上のものに交換する。よって、ガスコンロ10は、低温調理中に点火と消火を繰り返しても、火が鍋の外にはみ出ることが防止され、安全性が確保される。尚、S4、S26の処理は、サイズエラー報知処理の一例である。
【0057】一方、CPU72は、鍋径が基準値以上であると判断した場合には(S4:NO)、低温調理時の温度を設定する処理を行う(S5)。具体的に、例えば、CPU72は、表示回路81を介して液晶パネル241に「温度を設定して下さい。」のメッセージを表示させる。ユーザは、操作部30の第1設定ボタン41を操作して、低温調理の調理温度を任意に入力する。CPU72は、操作回路79から操作部30の入力を受け付けると、入力された調理温度を低温調理設定温度としてフラッシュメモリ75に記憶させる。
【0058】そして、CPU72は、低温調理を行う時間を設定する処理を行う(S6)。具体的に、例えば、CPU72は、表示回路81を介して液晶パネル241に「調理時間を設定して下さい。」とのメッセージを表示させる。ユーザは、操作部30の第1設定ボタン41を操作して、低温調理の調理時間を任意に入力する。CPU72は、操作回路79から操作部30の入力操作を入力すると、入力された調理時間を低温調理設定時間として受け付け、フラッシュメモリ75に記憶させる。
【0059】その後、CPU72は、点火操作を受け付けたか否かを判断する(S7)。具体的に、CPU72は、S2にて選択した調理場所(標準バーナ14)をフラッシュメモリ75からRAM74に読み出し、選択した調理場所(標準バーナ14)に対応する火力操作ダイヤル(第1火力操作ダイヤル31)の点火操作を受け付けたか否かを判断する。点火操作を受け付けるまで、CPU72は待機する(S7:NO)。
【0060】ユーザが第1火力操作ダイヤル31をプッシュして前面25から飛び出させると、その入力操作が操作回路79に入力される。CPU72は、操作回路79から点火操作の入力を受け付けると(S7:YES)、CPU72はガス供給量設定処理を行う(S8)。鍋1は、大きさによって、バーナに加熱されたときや加熱を停止されたときの温度変化が異なる。そのため、ROM73には、鍋径と火力とを関連付けたテーブルが記憶されている。そこで、CPU72は、S3にてフラッシュメモリ75に記憶した鍋径を、ROM73に記憶されているテーブルに照合し、S3にて設定された鍋径に対応する火力を求める。そして、CPU72は、標準バーナ14を求めた火力に制御するためのガスの供給量を算出する。CPU72は、算出したガスの供給量を第1電磁弁62の設定流量としてフラッシュメモリ75に記憶する。
【0061】その後、CPU72は、低温調理中であることを報知し始める(S9)。S9は、低温調理報知処理の一例である。具体的に、例えば、CPU72は、表示回路81を介して表示部24のLEDランプ242を点滅させる。尚、CPU72は、LEDランプ242の点滅に変え、或いは、LEDランプ242の点滅と同時に、表示回路81を介して液晶パネル241に「低温調理中」と表示させても良い。また例えば、CPU72は、音声出力回路80を介して、スピーカからブザー音やアナウンス、音楽などを発生させても良い。このときの音声は、ユーザが音声内容を適宜選択できるようにすると、長時間の低温調理中にユーザが音声で不快になることを防止できる。低温調理中であることの報知は、表示のみ、または、音声のみで行っても良いし、表示と音声の両方で行っても良い。このように低温調理中であることを報知することにより、ユーザ以外の第三者(家族等)でも低温調理中であることに気付くことができる。また、低温調理中に、ユーザの鍋1に対する注意を喚起することができる。
【0062】それから、CPU72は、タイマ87を起動して、時間の計測を開始する(S10)。
【0063】そして、CPU72は、点火処理を行う(S11)。具体的に、CPU72は、電源101から供給される電力を、電磁弁駆動回路85を介して第1電磁弁62に供給する。第1電磁弁62は、弁閉状態から弁開状態に変化し、ガスを標準バーナ14に供給し始める。その後、CPU72は、電源101から供給される電力を、着火回路77を介して第1スパークプラグ102に供給する。第1スパークプラグ102が放電して火花を発生させると、その火が標準バーナ14に供給されるガスに引火し、標準バーナ14がガスを燃焼させて鍋1を加熱し始める。
【0064】標準バーナ14を点火させた後、CPU72は、ガス供給量が設定流量であるか否かを判断する(S12)。具体的に、CPU72は、S2にて選択した調理場所(標準バーナ14)に対応する流量センサ(第1流量センサ65)から流量検出値を入力し、S8にてフラッシュメモリ75に記憶させた設定流量と比較する。
【0065】CPU72は、第1流量センサ65の流量検出値が設定流量でない場合には(S12:NO)、弁開度を調整する(S19)。すなわち、CPU72は、流量検出値と設定流量の差分に応じて第1電磁弁62に供給する電流値を補正し、電磁弁駆動回路85を介して第1電磁弁62に電力を供給する。これにより、第1電磁弁62は、ガスを設定流量に制御するように弁開度が変更され、標準バーナ14が一定の火力で鍋1を加熱できるようになる。その後、S12に戻る。尚、S8、S12、S19の処理は、バルブ制御処理の一例である。
【0066】一方、CPU72は、第1流量センサ65の流量検出値が設定流量である場合には(S12:YES)、低温調理時間が経過したか否かを判断する(S13)。つまり、CPU72は、タイマ87が計測した計測時間と、S6にてフラッシュメモリ75に記憶された低温調理設定時間とを比較する。
【0067】CPU72は、計測時間が低温調理設定時間より短い場合には、低温調理設定時間が経過していないと判断する(S13:NO)。この場合、CPU72は、鍋温度が設定温度より5℃高いか否かを判断する(S14)。具体的に、CPU72は、温度検出回路78を介して、S2にて選択された調理場所(標準バーナ14)に対応する温度センサ(第1温度センサ105)から温度検出値を入力する。そして、CPU72は、入力した温度検出値を、S5にてフラッシュメモリ75に記憶させた設定温度に5℃加算した値と、比較する。
【0068】CPU72は、第1温度センサ105の温度検出値が設定温度+5℃以下である場合には、鍋温度が設定温度+5℃以下であると判断する(S14:NO)。この場合、CPU72は、S12に戻り、標準バーナ14にガスを燃焼させて鍋1を加熱させる。よって、ガスコンロ10は、低温調理中、鍋温度が設定温度より5℃高くなるまで、標準バーナ14で鍋1を加熱する。
【0069】#7これに対して、CPU72は、温度検出値が設定温度+5℃より高い場合には、鍋温度が設定温度+5℃より高くなったと判断する(S14:YES)。この場合、CPU72は、消火予報を行う(S15)。具体的に、CPU72は、表示回路81を制御して、例えば、「設定温度になったので、火が消えます。」など、火が消えることを事前に通知するメッセージを表示部24に表示させる。尚、消火予報は、音声出力回路80を介してスピーカ114からブザー音や音声などを発生させることで行っても良い。これにより、使用者などのガスコンロ10の周りにいる人は、故障でなく消火されたことを認識できる。その後、CPU72は、消火処理を行う(S16)。具体的に、CPU72は、電磁弁駆動回路85を介して、第1電磁弁62への電力供給を停止する。これにより、標準バーナ14は、ガスを燃焼させることができなくなって消火し、鍋1を全く加熱しなくなる。
【0070】その後、CPU72は、低温調理設定時間が経過したか否かを判断する(S17)。S17の処理は、S13と同様なので、説明を割愛する。CPU72は、低温調理設定時間が経過していない場合には(S17:NO)、鍋温度が設定温度−5℃であるか否かを判断する(S18)。つまり、CPU72は、第1流量センサ65の流量検出値が、フラッシュメモリ75に記憶されている設定温度−5℃より低いか否かを判断する。
【0071】CPU72は、低温調理設定時間が経過しておらず、且つ、流量検出値(鍋温度)が設定温度−5℃以上である場合には(S17:NO、S18:NO)、S17に戻り、標準バーナ14の消火状態を維持する。よって、ガスコンロ10は、低温調理中、鍋温度が設定温度−5℃まで低下する間、標準バーナ14を消火させ続ける。この間、鍋1は、全く加熱されない。
【0072】CPU72は、低温調理設定時間が経過しておらず、且つ、鍋温度が設定温度−5℃まで低下した場合には(S17:NO、S18:YES)、S11に戻って、点火処理を行う。つまり、ガスコンロ10は、鍋温度が設定温度−5℃まで低下したことを確認してから、消火状態の標準バーナ14を点火状態にして、鍋1の加熱を再開する。
【0073】上記のように、CPU72は、低温調理設定時間が経過するまで、標準バーナ14に点火処理と消火処理を繰り返し行わせ、鍋1の温度を設定温度±5℃の範囲で維持する。尚、S11〜S18の処理は、低温調理処理の一例である。
【0074】CPU72は、標準バーナ14を点火させている間に、低温調理設定時間が経過した場合には(S13:YES)、消火処理(S20)を行った後、S21に進む。S20の処理は、S16と同様なので、説明を省略する。一方、CPU72は、標準バーナ14を消火させている間に、低温調理設定時間が経過した場合には(S17:YES)、そのままS21に進む。
【0075】#2低温調理設定時間が経過すると、CPU72は、低温調理中の報知を停止する(S21)。つまり、例えば、CPU72は、LEDランプ242を消灯させたり、液晶パネル241の「低温調理中」の表示を消したりする。また例えば、CPU72は、スピーカ114から発生していた音声を停止させる。よって、ユーザとユーザ以外の第三者は、表示部24の表示内容やスピーカ114の音声によって、ガスコンロ10が低温調理を行っていないことを認識できる。
【0076】それから、CPU72は、タイマ87を停止させ、時間計測を終了する(S22)。
【0077】そして、CPU72は、低温調理が完了したことを報知する(S23)。調理完了報知処理の一例である。例えば、CPU72は、音声出力回路80を介して、スピーカ114に低温調理完了を知らせるブザー音や音声を発生させる。尚、S13、S17、S21〜S23の処理は、調理完了報知処理の一例である。
【0078】そして、CPU72は、低温調理を終了させる終了操作を受け付けたか否かを判断する(S24)。終了操作は、例えば、ユーザが、前面25から飛び出した第1火力操作ダイヤル31をプッシュして後退させることにより行う。CPU72は、操作回路79を介して操作部30の終了操作を受け付けるまで(S24:NO)、調理完了を知らせるブザー音や音声を発生させ続ける。
【0079】これに対して、CPU72は、操作回路79を介して操作部30の終了操作を受け付けると(S24:YES)、調理完了を知らせるブザー音や音声を停止させ(S25)、処理を終了する。よって、ユーザは、調理完了のブザー音や音声により、低温調理が終了したことに早く気付き、食材を鍋1から取り出して後の処理を行うことができる。つまり、低温調理完了後に、食材が鍋1内で放置されたまま腐ることが回避される。
【0080】(安全監視の手順) 続いて、図7を参照して安全監視の手順を説明する。CPU72は、低温調理モードが選択されたことを契機に、図7に示す安全監視プログラムをROM73から読み出して、実行する。
【0081】まず、CPU72は、ガス漏れしているか否かを判断する(S31)。ガス漏れ検出センサ115がガス漏れを検出しない間、ガス漏れ検出回路84はガス漏れ検出信号をCPU72に出力しない。この場合には(S31:NO)、CPU72は、鍋1が低温調理を行う調理場所にあるか否かを判断する(S32)。具体的には、CPU72は、図6のS2にてフラッシュメモリ75に記憶した調理場所(標準バーナ14)に鍋1が有るか否かを判断する。CPU72は、鍋有無検出回路82から第1鍋検出センサ108のオン信号の入力を受け付けた場合には、標準バーナ14に鍋1があると判断する(S32:YES)。この場合、CPU72は、低温調理設定時間が経過したか否かを判断する(S42)。S42の処理は、図6のS13と同様なので説明を省略する。
【0082】CPU72は、低温調理設定時間が経過していないと判断した場合には(S42:NO)、S31に戻る。一方、CPU72は、低温調理設定時間が経過したと判断した場合には(S42:YES)、処理を終了する。
【0083】これに対して、CPU72は、低温調理設定時間が経過する前に(S42:NO)、鍋有無検出回路82から第1鍋検出センサ108のオフ信号の入力を受け付けた場合には、標準バーナ14に鍋1が無いと判断する(S32:NO)。この場合には、CPU72は、例えば、表示回路81を制御して表示部24に、「低温調理中です。鍋を戻して下さい。」などのメッセージを表示させ、エラーを報知する(S33)。尚、CPU72は、音声出力回路80を制御してスピーカ114から、ブザー音や音声などによりエラー報知を行っても良い。
【0084】それから、CPU72は、鍋を再検出したか否かを判断する(S34)。S34における鍋の検出方法は、S32と同様なので、説明を省略する。使用者がエラー報知に気付いて鍋1を元のバーナ(標準バーナ14)に戻すと、CPU72は、鍋1を再検出したと判断し(S34:YES)、S31の処理に戻る。
【0085】一方、使用者が鍋1を元のバーナ(標準バーナ14)に戻さない場合には(S35:NO)、CPU72は、鍋1を再検出しないと判断し(S34:NO、所定時間(例えば30秒)が経過したか否かを判断する(S35)。所定時間内に鍋1が戻されると(S35:NO,S34:YES)、CPU72は、S31の処理に戻り、調理場所のバーナ(標準バーナ14)を緊急消火しない。
【0086】#8これに対して、鍋1が所定時間を経過しても元のバーナ(標準バーナ14)に戻されず、鍋1が再検出されない場合には(S34:NO、S35:YES)、CPU72は、安全弁61を閉じる(S36)。すなわち、CPU72は、安全弁駆動回路86を介して安全弁61に電力を供給し、安全弁61を弁閉させる。これにより、入力管52が安全弁61により遮断され、標準バーナ14へのガスが停止される。よって、標準バーナ14は、低温調理の途中で、鍋1が五徳17からどかされると、強制的に消火される。つまり、ガスコンロ10は、低温調理中、鍋1が無い状態で標準バーナ14に火がつくことを防止され、安全性が高い。尚、図7に示すS33の処理は、非常停止処理の一例である。
【0087】その後、CPU72は、電磁弁を閉じる(S37)。つまり、CPU72は、電磁弁駆動回路85を介して第1〜第3電磁弁62,63,64への電力供給を停止し、第1〜第3電磁弁62,63,64を弁閉させる。これにより、安全弁61が弁閉状態から弁開状態にされたときに、ガスが漏れることを防止できる。
【0088】それから、CPU72は、安全弁61を緊急遮断したことを報知する(S38)。例えば、CPU72は、音声出力回路80を介してスピーカ114に警報を発生させる。またこのとき、CPU72は、表示回路81を介して液晶パネル241に「低温調理を中断しました。」とのメッセージを表示させる。これにより、ユーザは、低温調理の途中で鍋1をどかしたことに気付き、鍋1を五徳17に載せ直して低温調理を再開させることができる。
【0089】#6CPU72は、解除操作を受け付けたか否かを判断する(S39)。解除操作は、例えば、点火操作を行われた火力操作ダイヤルを全て消火操作することにより行われる。CPU72は、操作回路79を介して解除操作の入力を受け付けるまでは(S39:NO)、そのまま待機する。
【0090】一方、CPU72は、操作回路79を介して解除操作の入力を受け付けると(S39:YES)、安全弁61への電力供給を停止し、安全弁61を開く(S40)。そして、CPU72は、例えば、音声出力回路80を介してスピーカ114の発報を停止させ、緊急遮断報知を解除する(S41)。その後、CPU72は、安全監視処理を終了する。
【0091】尚、CPU72は、低温調理設定時間が経過する前に(S42:NO)、例えば、第1スパークプラグ102の不良により、標準バーナ14を点火できず、ガス漏れが発生した場合には、ガス漏れ検出センサ115がガス漏れを検出する。CPU72は、ガス漏れ検出回路84を介してガス漏れ検出センサ115のガス漏れ検出信号を受け付けると、ガス漏れありと判断し(S31:YES)、S36に進む。S36以降の処理は、上述したので説明を省略する。よって、ガスコンロ10は、点火と消火を繰り返して長時間低温調理を行う間に、低温調理中の標準バーナ14に点火不良があった場合には、標準バーナ14が強制的に消火されるので、安全性が高い。
【0092】(作用及び効果) 以上説明したように、本形態のガスコンロ10は、ガスを燃焼させて鍋1を加熱する標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)と、鍋1の温度を検出する第1センサ部21(第2センサ部22、第3センサ部23)と、第1センサ部21(第2センサ部22、第3センサ部23)により検出される温度検出値を設定温度に対して上下に変動させるように標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)を制御するCPU72を備えるガスコンロ10において、CPU72は、ガスの燃焼を行わせる点火状態とガスの燃焼を行わせない消火状態を標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)に繰り返させることにより、鍋1の温度を100℃以下に制御し、低温調理を実行する低温調理処理(図6のS11〜S18参照)を有すること、を特徴とする。
【0093】上記構成のガスコンロ10では、CPU72は、例えば標準バーナ14を点火状態に制御している場合に、第1温度センサ105の温度検出値により、鍋1の温度が設定温度を超えたことを検知すると、標準バーナ14を消火状態に制御する。これにより、設定温度を超えて加熱された鍋1は、全く加熱されなくなり、温度が低下する。その後、CPU72は、第1温度センサ105の温度検出値により、鍋1の温度が設定温度未満になったことを検知すると、標準バーナ14を点火状態に制御する。これにより、設定温度未満になった鍋1は、再加熱され、設定温度に向けて温度上昇する。このように、本形態のガスコンロ10は、例えば2時間から4時間程度の長時間かけて鍋1の温度を設定温度に制御する場合でも、標準バーナ14を消火状態にすることにより、鍋1の温度を設定温度未満に確実に下げてから、標準バーナ14を点火状態にして、鍋1の温度を設定温度まで上昇させるので、鍋1の温度を100℃以下に維持することが可能になり、自動的に低温調理を行うことができる。
【0094】また、本形態のガスコンロ10において、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)に鍋1がセットされているか否かを検出する第1センサ部21(第2センサ部22、第3センサ部23)を有すること、CPU72は、さらに、低温調理処理(図6のS11〜S18参照)により低温調理を実行する標準バーナ14に鍋1がセットされていないことを、第1センサ部21が検出した場合に、低温調理を実行する標準バーナ14へのガス供給を停止する非常停止処理(図7のS33参照)を有すること、を特徴とする。
【0095】上記構成のガスコンロ10では、例えば、低温調理の途中で鍋1が標準バーナ14からどけられると、標準バーナ14へのガス供給が停止されるので、低温調理中の標準バーナ14が鍋1のないまま点火されることを防止できる。
【0096】また、本形態のガスコンロ10において、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)へのガスの供給量を制御する第1電磁弁62(第2電磁弁63、第3電磁弁64)と、鍋1のサイズを入力する操作部30と、を有し、CPU72は、さらに、操作部30から入力したサイズに応じて、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)に供給するガスの供給量を自動的に設定し、設定したガス供給量に応じて第1電磁弁62(第2電磁弁63、第3電磁弁64)を制御するバルブ制御処理(図6のS8、S12、S19)を有すること、を特徴とする。
【0097】鍋1は、サイズによって、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)が点火状態であるときや消火状態であるときの温度変化にバラツキが生じる。しかし、ガスコンロ10では、CPU72が、操作部30から入力した鍋1のサイズに応じて第1電磁弁62(第2電磁弁63、第3電磁弁64)を制御し、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)の火加減を自動的に調整する。よって、本形態のガスコンロ10によれば、鍋1の大きさに適した火加減で低温調理を行うことができ、利便性が良い。
【0098】また、本形態のガスコンロ10において、情報を報知する表示部24及びスピーカ114と、鍋1のサイズを入力する操作部30と、を有し、CPU72は、さらに、操作部30から入力したサイズが、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)に適したサイズか否かを判断するサイズ判断処理(図6のS4参照)と、サイズ判断処理が、操作部30から入力したサイズが標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)に適したサイズではないと判断した場合に(S4:YES)、サイズエラーであることを表示部24又はスピーカ114に報知させるサイズエラー報知処理(図6のS4、S26参照)を有すること、を特徴とする。
【0099】上記構成のガスコンロ10は、鍋1のサイズが標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)に適していない場合には(S4:YES)、サイズエラーが報知されるので、ユーザは、低温調理が開始される前に、鍋1を交換できる。よって、本形態のガスコンロ10は、例えば、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)の火が鍋1の底より外にはみ出ることを防ぎ、安全性を高めることができる。
【0100】また、本形態のガスコンロ10において、情報を報知する表示部24及びスピーカ114と、CPU72に低温調理を実行させる低温調理モードを設定するモード選択ボタン44と、を有し、CPU72は、さらに、モード選択ボタン44により低温調理モードが設定された場合に、標準バーナ14(強火バーナ15、中央バーナ16)に点火状態と前記消火状態を繰り返させる間、低温調理中であることを表示部24又はスピーカ114に報知させる低温調理報知処理(図6のS9参照)を有すること、を特徴とする。
【0101】このようなガスコンロ10は、低温調理モードが選択されると、点火と消火を繰り返して低温調理を行う間、表示部24又はスピーカ114が低温調理中であることを報知する。よって、ガスコンロ10は、低温調理を行うユーザ以外の第三者に、低温調理中であることを認識させることができる。特に、低温調理は、例えば2時間〜4時間と調理時間が長い。そのため、第三者に低温調理中であることを認識させることは、ユーザの知らない間に低温調理が中断若しくは中止され、食材が鍋1の中で放置されて腐ることを防ぐ上で、有益である。
【0102】また、本形態のガスコンロ10は、情報を報知する表示部24及びスピーカ114と、操作部30と、タイマ87とを備え、CPU72は、さらに、操作部30を操作して低温調理を行う低温調理設定時間が設定された場合に、タイマ87により調理時間を計測し、調理時間が低温調理設定時間に達したときに、表示部又はスピーカ114に低温調理が完了したことを報知させる調理完了報知処理(図6のS13、S17、S21〜S23)を有すること、を特徴とする。
【0103】このようなガスコンロ10は、低温調理が終わると、ユーザにその旨が報知されるので、低温調理した食材が鍋1の中で放置されて腐ることを防止できる。
【0104】<第2実施形態> 続いて、本発明の第2実施形態について説明する。本形態は、低温調理処理を除き、第1実施形態と構成が共通している。ここでは、第1実施形態と相違する点を中心に説明する。そして、第1実施形態と共通する構成には第1実施形態で使用した符号を説明と図面に使用し、適宜説明を省略する。
【0105】#9図8は、本発明の第2実施形態に係るガスコンロ10が実行する低温調理プログラムの動作手順を示すフローチャートである。本形態の低温調理処理は、低温調理時の火力が予め設定されている点が第1実施形態と相違している。
【0106】具体的には、CPU72は、1回目の点火を行う場合(S61:YES)、強火制御を行う(S62)。すなわち、CPU72は、電磁弁駆動回路85を介して、調理場所のバーナに対応する電磁弁(ここでは、標準バーナ14に対応する第1電磁弁62とする)に上限値の電圧を印加し、当該電磁弁(第1電磁弁62)を全開させる。これにより、調理場所のバーナ(標準バーナ14)の火力を「強火」に制御する。低温調理では、先ず、鍋1に具材を入れずに、水のみを加熱する。そのため、水を入れた鍋1を「強火」で加熱することにより、水の加熱時間を短時間できる。
【0107】その後、CPU72は、鍋温度が設定温度+5℃より高温になったか否かを判断する(S63)。この処理は、S14と同様なので説明を省略する。鍋温度が設定温度+5℃以下であると判断した場合には(S63:NO)、火力を「強火」に維持して鍋1を加熱し続ける。一方、鍋温度が設定温度+5℃より高温になったと判断した場合には(S64:YES)、CPU72は、設定温度に到達したことを報知する(S64)。この報知は、表示部24に例えば「設定温度になりましたので、具材を鍋に入れて下さい。」などのメッセージを表示させたり、ランプを点灯させるなどして行ってもよいし、スピーカ114から音声メッセージやブザー音を発生させることにより行ってもよいし、表示と音による通知の両方を行ってもよい。
【0108】CPU72は、設定温度到達を報知すると、弱火制御を行う(S65)。弱火制御は、調理場所のバーナに対応する電磁弁(ここでは、標準バーナ14に対応する第1電磁弁62とする)に「弱火」に対応する電圧を印加することを除き、強火制御と同様に電磁弁を制御する。これにより、当該電磁弁(第1電磁弁62)の弁開度が小さくなって、火力が小さくされ、具材を低温加熱できる状態になる。
【0109】それから、CPU72は、鍋温度が低下したか否かを判断する(S66)。具材を入れて密閉した袋を鍋1に投入すると、鍋1の湯の温度が低下する。よって、鍋温度が低下したか否かを判断することにより、具材が鍋1に投入されたか否かを判断できる。
【0110】鍋温度が低下したと判断すると(S66:YES)、CPU72は、S13以降の処理を実行する。一方、CPU72は、鍋温度が低下しないと判断すると(S66:NO)、S15に進み、消火予報後に消火処理を行う(S15,S16)。具材が投入されず、そのまま加熱すると、鍋温度(水温)がどんどん上昇し、低温調理に不向きな温度になるため、CPU72は、調理場所のバーナ(標準バーナ14)の火を消す。
【0111】消火状態で鍋温度が設定温度−5℃未満になると(S16、S17:NO、S18:YES)、CPU72は、S61に戻る。次の点火は、低温調理を開始してから1回目の点火ではないので(S61:NO)、S65に進み、調理場所のバーナ(標準バーナ14)の火力を「弱火」に制御する。このとき、CPU72は、着火不良を防ぐために、調理場所のバーナ(標準バーナ14)の火力を「中火」にしてから直ぐに「弱火」にするように、電磁弁(第1電磁弁62)の動作を制御すると良い。これ以降、CPU72は、低温調理設定時間が経過するまで、調理場所のバーナ(標準バーナ14)に「弱火」の点火と消火を繰り返し行わせることで、鍋1に投入された具材を低温加熱する。
【0112】従って、本形態のガスコンロ10も、点火状態と消火状態をバーナ(標準バーナ14)繰り返させることで、鍋1の温度を100℃以下に制御し、低温調理を実行するので(S61〜S66、S13〜S18)、第1実施形態と同様に、低温調理を自動的に行うことができる。
【0113】また、本形態では、点火状態のときに「弱火」で鍋1を加熱するので、鍋1の鍋温度(水温)が急上昇して、熱が具材の中心部に入る前に鍋温度が設定温度+5℃に到達することを防ぎ、鍋1に投入した具材をじっくり低温加熱することができる。
【0114】更に、本形態のガスコンロ10は、鍋1のサイズに応じてガス流量を設定せず、点火状態で具材を低温加熱する際の火力を「弱火」に一律に設定するので、CPU72が行う処理を簡素化することができる。
【0115】尚、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、色々な応用が可能である。
【0116】#5(1)例えば、ガスコンロ10は、コンロ台に載置される据え置きタイプのものや、卓上コンロであってもよい。また、ガスコンロ10は、オープンキッチンに設置されるものでも良い。
【0117】(2)例えば、上記実施形態では、図6のS2にて、標準バーナ14と強火バーナ15と中央バーナ16の何れを調理場所に設定しても、同図S4にて、鍋1のサイズの基準値を22cmと一律に設定したが、個別に基準値を設定しても良い。
【0118】(3)例えば、上記実施形態のガスコンロ10は、バーナが3個設けられている。これに対して、ガスコンロには、バーナを1個だけ設けても良いし、2個又は4個以上のバーナを設けても良い。
【0119】(4)例えば、上記実施形態の図6では、低温調理中の鍋温度を、設定温度±5℃の範囲で上下させた。これに対して、設定温度に対する上下変動値は、任意に設定して良いことはいうまでもない。
【0120】(5)例えば、上記実施形態では、操作部30を操作して鍋径を手動設定したが、例えば、センサ部に光センサを設けるなどして鍋径を自動的に設定するようにしても良い。
【0121】(6)例えば、操作部30のボタン群は、タッチパネルにより構成しても良い。また、第1〜第3火力操作ダイヤル31,32,33は、点火ボタンと、消火ボタンと、火力調整レバーなどに分けて構成しても良い。
【0122】(7)例えば、図7に示す安全監視処理を省き、例えば、鍋1が低温調理中の標準バーナ14からどけられても、ガス供給を停止しないようにしても良い。但し、図7に示す安全監視処理を実行することにより、安全性を高めることができる。
【0123】(8)例えば、図6に示すS3、S8の処理を省くことにより、鍋径に基づいて自動的に火力調整せず、手動で火力調整するようにしても良い。
【0124】#4(9)例えば、図6に示すS4、S26の処理を省くことにより、鍋径のサイズが加熱部に対して不適切である場合に、サイズエラーの報知をしないようにしても良い。但し、サイズエラーを自動的に報知することにより、低温調理時の安全性を高めることができる。
【0125】(10)例えば、図6のS9の処理を省くことにより、低温調理中であることの報知しないようにしても良い。但し、低温調理中であることを報知すれば、例えば、標準バーナ14が低温調理の途中で第三者に消火されることを防止できる。
【0126】10 ガスコンロ 14 標準バーナ 15 強火バーナ 16 中央バーナ 21 第1センサ部 22 第2センサ部 23 第3センサ部 24 表示部 30 操作部 44 モード選択ボタン 62 第1電磁弁 63 第2電磁弁 64 第3電磁弁 72 CPU 114 スピーカ
周辺加熱調理装置、調理器具、及び加熱調理システム
特開2019-027635 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 林 潤哉 / 出願日: 2017-07-27 / 公開日: 2019-02-21 / 検索9位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: 鍋の加速度で火力抑制を自動解除 鍋無し時に火力を抑える制御を、調理器具に内蔵した加速度センサの情報(鍋揺すり等の周期振動、傾き)に基づいて無効化し設定火力に復帰させ、傾きが大きければ消火する。
▸ 示唆: 操作の煩雑さを動作検出で解消する発想は近いが、検出対象は鍋の動きで、コンロ周囲の領域別センシングや手のジェスチャーではない。
AIが精読したのは全73段落のうち検索が当てた10チャンク(24段落・33%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#7本発明は、バーナ上に調理器具が載置されていない場合、バーナの火力を抑制する火力抑制制御が実行される加熱調理装置、それに用いられる調理器具、及びこれらを備える加熱調理システムに関する。
【0002】従来、鍋やフライパンなどの調理器具がバーナ上に載置されているかどうかを検出する調理器具検出手段を有し、バーナ上に調理器具が載置されていないことが検出されると、バーナを消火させたり、バーナの火力を弱めたりする火力抑制制御を実行する加熱調理装置が知られている。また、調理中に調理器具を操作する鍋振りなどを行ってバーナ上で調理器具が検出されない場合でも、バーナの火力を維持するために、コンロ本体の前面部に火力抑制制御を解除する解除スイッチを設けた加熱調理装置も提案されている(例えば、特許文献1)。
【0003】しかしながら、調理開始前や調理中、使用者が解除スイッチを操作するのは煩雑であり、調理の作業性に劣る。そのため、調理に応じて、火力抑制制御を自動的に解除することが望まれている。
【0004】一方、地震に対する安全性を高めるために、装置に印加される加速度を検出して加速度信号を出力する加速度検出手段と、加速度信号の周波数を検出する周波数検出手段とを有する加熱調理装置が提案されている(特許文献2)。この加熱調理装置では、バーナの消火が必要な地震振動は人為的振動よりも低周波数で振幅が大きいことを利用し、加速度検出手段で検出される加速度信号の振幅と周波数検出手段による周波数との関係によって決定される特性点が所定の遮断領域にあるときには、地震振動と判定し、前記特性点が所定の遮断領域以外にあるときには、鍋振りやグリル扉の開閉などの人為的振動と判定して、地震振動である場合に、確実にバーナを消火させるように構成されている。従って、火力抑制制御が実行される加熱調理装置でも、このような加速度情報を利用することにより、人為的振動が検出された場合、火力抑制制御を実行させないようにすることも考えられる。
【0005】しかしながら、調理中に加熱調理装置に印加される人為的振動には、鍋振りの動作を行って調理器具が加熱調理装置に衝突することにより生じる振動だけでなく、調理途中や調理終了時にバーナ上から調理器具を持ち上げる鍋上げの動作や、バーナ上から天板上やカウンタトップ上に調理器具を移動させる鍋下しの動作によって生じる振動も含まれる。特に、ばね部材を有する調理器具検出手段が用いられている場合、バーナ上から調理器具を持ち上げると、ばね部材の弾性力によって加熱調理装置に振動が印加される。このような場合、バーナ上に調理器具は載置されていないから、火力抑制を行う必要がある。それゆえ、特許文献2のように地震振動と人為的振動との判別のみに基づき、一律に火力抑制制御を実行させるかどうかを判断すると、火力抑制制御が必要なときにも火力抑制が行われないという問題がある。
【0006】一方、調理物の焦げ付きなどを防止するために、調理者はバーナから調理器具を浮かした状態で鍋振りを行う、所謂、あおり動作を行う場合がある。このような場合、調理器具は加熱調理装置に衝突しないから、大火の火力の維持が望まれる調理が継続しているにも関わらず、加熱調理装置に設けられた加速度検出手段では調理器具の状態が検出できない。そのため、特許文献2のように加熱調理装置に加速度検出手段が設けられると、調理器具がバーナから離れている間は火力抑制制御が作動して、火力が抑制されてしまうという問題がある。また、炒め物調理などでは、バーナ上で調理器具の載置が検出された状態で調理器具を前後または左右に動かす鍋揺すりの動作を行った後、鍋振りの動作に移行する場合がある。このような場合、鍋揺すりの動作後、調理器具をバーナ上で持ち上げてから鍋振りの動作によって加熱調理装置に人為的振動が印加されるまで、一旦、火力抑制制御が実行されて、火力が抑制されてしまうという問題がある。特に、バーナを消火させる火力抑制制御が実行される加熱調理装置では、再点火操作を行う必要があり、調理の作業性を著しく低下させる。
【0007】特開2006−97975号公報 特開2015−145780号公報
【0008】本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、調理の作業性に優れるとともに、高い安全性を有する加熱調理装置、調理器具、及び加熱調理システムを提供することにある。
【0009】本発明の一局面によれば、 バーナと、 バーナ上の調理器具の載置の有無を検出する調理器具検出手段と、 調理器具検出手段によりバーナ上の調理器具の非載置が検出されると、バーナを消火またはバーナの火力を低下させる火力抑制制御を実行する装置側制御手段と、 調理器具に印加される加速度情報を調理器具から受信する装置側無線通信手段と、を備え、 装置側制御手段は、装置側無線通信手段で受信する加速度情報に少なくとも1軸方向において所定の周波数以上の人為的振動が含まれている場合、火力抑制制御を無効とする構成を有する加熱調理装置が提供される。
【0010】使用者が調理器具を操作することによって、調理器具には人為的振動が印加されるが、バーナ上で調理器具を前後または左右方向に動かす鍋揺すりの動作や、バーナ上で調理器具を前後及び上下方向に動かす鍋振りの動作(以下、これらの動作をまとめて表す場合、「鍋揺すり等の動作」という)では、少なくとも1軸方向において正負方向に調理器具を繰り返し移動させるため、調理器具には周期的に振動が印加される。これに対して、調理途中や調理終了時にバーナ上から調理器具を持ち上げる鍋上げの動作や、バーナ上から天板上やカウンタトップ上に調理器具を移動させる鍋下しの動作(以下、これらの動作をまとめて表す場合、「鍋上げ等の動作」という)では、少なくとも1軸方向において正方向または負方向のいずれか一方に調理器具を移動させるため、調理器具には周期性の少ない振動が印加される。いずれの動作による振動も人為的振動であるが、鍋揺すり等の動作によって調理器具に印加される加速度情報を周波数解析したときの周波数は、鍋上げ等の動作によって調理器具に印加されるそれよりも高い。
【0011】従って、調理器具に印加される加速度情報に少なくとも1軸方向において所定の周波数以上の人為的振動が含まれているとき、火力抑制制御を無効とすれば、手動による火力抑制制御の解除操作を行うことなく、炒め物調理などの大きな火力が必要とされる調理を円滑に継続させることができる。一方、調理器具に印加される加速度情報にいずれの軸方向にも所定の周波数以上の人為的振動が含まれていないときは火力抑制制御が実行されるから、鍋上げ等の動作によってバーナ上から調理器具を移動させたとき、確実にバーナを消火またはバーナの火力を低下させることができる。これにより、調理の作業性と安全性とを両立させることができる。
【0012】好ましくは、上記加熱調理装置において、 装置側制御手段は、火力抑制制御の実行中に装置側無線通信手段で受信する加速度情報に少なくとも1軸方向において所定の周波数以上の人為的振動が含まれ、火力抑制制御を無効とする場合、バーナの火力を火力抑制制御が実行される直前の火力に復帰させる構成を有する。
【0013】調理器具検出手段によりバーナ上の調理器具の非載置が検出されると火力抑制制御が実行される加熱調理装置では、使用者がバーナ上から調理器具を移動させることによりバーナが消火またはバーナの火力が低下される。 しかしながら、上記加熱調理装置によれば、火力抑制制御の実行中に装置側無線通信手段で受信する加速度情報に少なくとも1軸方向において所定の周波数以上の人為的振動が含まれていると、火力抑制制御を無効とし、バーナの火力を火力抑制制御が実行される直前の火力に復帰させるから、例えば、使用者が鍋揺すり等の動作を開始するために調理器具を持ち上げて調理器具検出手段で調理器具の非載置が検出され、一時的にバーナの火力が抑制されても、使用者が鍋揺すり等の動作を行うことにより所定の周波数以上の人為的振動が検出され、所定の火力で調理を継続させることができる。
【0014】好ましくは、上記加熱調理装置において、 装置側制御手段は、火力抑制制御が無効とされている状態で、一定時間、装置側無線通信手段で受信する加速度情報にいずれの軸方向にも所定の周波数以上の人為的振動が含まれていない場合、火力抑制制御の無効を解除する構成を有する。
【0015】上記加熱調理装置によれば、火力抑制制御が無効とされている状態で、一定時間、装置側無線通信手段で受信する加速度情報にいずれの軸方向にも所定の周波数以上の人為的振動が含まれていない場合、火力抑制制御の無効を解除するから、例えば、鍋下しのときは、調理器具検出手段により調理器具の非載置が検出されると火力抑制制御が実行されてバーナの火力が抑制される。従って、鍋揺すり等の動作が行われなくなってから長時間、大きな裸火でバーナが燃焼するのを防止することができる。一方、調理器具をバーナ上に載置したときには、所定の火力が継続されるから、調理の作業性を損なうこともない。 また、バーナ上に調理器具が載置されていない状態で、所定の周波数以上の人為的振動が検出されなくなっても、一定時間は火力抑制制御の無効を継続させるため、鍋揺すりの動作から鍋振りの動作に移行する場合や、調理物の調理状態を確認するために鍋揺すり等の動作を一時的に中断した場合の火力の抑制を回避できる。
【0016】好ましくは、上記加熱調理装置において、 装置側制御手段は、火力抑制制御が無効とされている状態で、装置側無線通信手段で受信する加速度情報にいずれか1つの軸方向において正方向または負方向のいずれか一方のみの方向への変位が含まれている場合、火力抑制制御の無効を解除する構成を有する。
【0017】既述したように、鍋上げ等の動作は鍋揺すり等の動作と異なり、一定方向に直線的に調理器具を移動させる。このような鍋上げ等の動作が行われる場合、火力抑制制御の無効を継続させると、大きな裸火でバーナの燃焼が継続される。 しかしながら、上記加熱調理装置によれば、火力抑制制御が無効とされている状態で、装置側無線通信手段で受信する加速度情報にいずれか1つの軸方向において正方向または負方向のいずれか一方のみの方向への変位が含まれている場合、火力抑制制御の無効を解除するから、調理器具検出手段により調理器具の非載置が検出されると火力抑制制御が実行されてバーナの火力が抑制される。従って、鍋上げ等の動作が行われているときの安全性を確保することができる。
【0018】好ましくは、上記加熱調理装置において、 装置側制御手段は、装置側無線通信手段で受信する加速度情報に少なくとも1軸方向における所定の角度以上の傾きが含まれている場合、バーナを消火させる構成を有する。
【0019】調理の終了時、調理器具内から調理物を取り出す場合、使用者は調理物の取り出しが容易なように調理器具を傾ける場合がある。この取り出しの動作は、バーナ上やバーナ近傍で行われる場合もあるため、バーナの炎が調理器具の周縁から溢れたり、調理物が過熱されたりするという問題がある。 しかしながら、上記加熱調理装置によれば、装置側無線通信手段で受信する加速度情報に少なくとも1軸方向における所定の角度以上の傾きが含まれている場合、バーナを消火させるから、調理の終了時の動作が行われているときの安全性を向上できるとともに、調理物の過熱を防止することができる。
【0020】好ましくは、上記加熱調理装置において、 装置側制御手段は、調理器具検出手段により調理器具の載置が検出された状態でバーナが点火されると、調理器具の位置情報を初期化する構成を有する。
【0021】一般に、調理の開始時、使用者はバーナ上に調理器具を載置してからバーナを点火させ、調理がある程度、進んだ後、鍋揺すり等の動作を行う。従って、調理器具検出手段により調理器具の載置が検出された状態でバーナが点火されたときの位置を基準に調理器具の位置情報を初期化すれば、調理器具に印加される加速度情報をより正確に判定できる。
【0022】好ましくは、上記加熱調理装置において、 装置側無線通信手段は、使用者が調理器具に触れることによる接触情報を調理器具から受信し、 装置側制御手段は、調理器具検出手段により調理器具の載置が検出された状態で装置側無線通信手段で接触情報を受信すると、調理器具の位置情報を初期化する構成を有する。
【0023】調理器具検出手段により調理器具の載置が検出された状態で、装置側無線通信手段で接触情報を受信した場合、バーナ上で使用者が調理器具に触れていると判断できる。一方、鍋揺すり等の動作、鍋上げ等の動作や、取り出しの動作は、バーナ上に載置された調理器具を使用者が把持して開始される。従って、使用者がバーナ上に載置されている調理器具に触れているときの位置を基準に調理器具の位置情報を初期化すれば、調理器具に印加される加速度情報をより正確に判定できる。
【0024】好ましくは、上記加熱調理装置において、 装置側無線通信手段は、調理器具の器具側温度情報を調理器具から受信し、 装置側制御手段は、装置側無線通信手段で受信する器具側温度情報に基づきバーナの火力を制御する構成を有する。
【0025】上記加熱調理装置によれば、装置側制御手段は、装置側無線通信手段で受信する器具側温度情報に基づきバーナの火力を制御するから、鍋揺すり等の動作でバーナから調理器具が離れ、加熱調理装置側で調理器具の温度を正確に検出できない場合でも、受信する調理器具の器具側温度情報に基づいて適切に火力を制御することができる。これにより、調理物の焦げ付きや調理不足を解消することができる。
【0026】また、火力抑制制御が無効とされているときに調理が終了して鍋上げ等の動作でバーナ上から調理器具を移動させる場合、バーナは大きな火力で燃焼しているから、加熱調理装置側の温度に比べて調理器具の温度が低下し、両者の温度差が大きくなる。従って、調理器具から受信する器具側温度情報によって調理の終了をより確実に判断することもできる。
【0027】本発明の他の一局面によれば、 使用者によって印加される加速度情報を検出する加速度検出手段と、 加速度検出手段から出力される加速度情報を加熱調理装置に送信する器具側無線通信手段と、を備える調理器具が提供される。
【0028】上記調理器具によれば、加速度検出手段により使用者が調理器具を操作したときの加速度情報を検出し、その加速度情報を加熱調理装置に送信するから、バーナ上から調理器具が浮いた状態で調理され、調理器具に印加される加速度情報が加熱調理装置で直接、検出できない場合でも、加熱調理装置側で火力抑制制御を無効とするかどうかを判断することができる。また、加速度情報は無線で調理器具から加熱調理装置に送信されるから、バーナ上から離れた位置で調理器具を操作している場合でも、確実に調理器具に印加される加速度情報を検出することができる。
【0029】好ましくは、上記調理器具は、さらに、 使用者が調理器具に触れることによる接触情報を検出する接触検出手段を有し、 器具側無線通信手段は、接触検出手段で検出される接触情報を加熱調理装置に送信する構成を有する。
【0030】上記調理器具は、使用者が調理器具に触れることによる接触情報を検出する接触検出手段を有しており、器具側無線通信手段は接触検出手段から出力される接触情報を送信するから、調理を開始させるにあたって、使用者がバーナ上で調理器具に触れたときの位置を基準に加速度情報を検出することができる。また、使用者が調理器具から手を離したときには器具側無線通信手段から接触情報を送信させないようにすれば、省電力化を図ることができる。
【0031】好ましくは、上記調理器具は、さらに、 調理器具の温度を検出する器具側温度検出手段を有し、 器具側無線通信手段は、器具側温度検出手段で検出される器具側温度情報を加熱調理装置に送信する構成を有する。
【0032】上記調理器具は、調理器具の温度を検出する器具側温度検出手段を有しており、器具側無線通信手段は器具側温度検出手段から出力される器具側温度情報を加熱調理装置に送信するから、鍋揺すり等の動作によって調理器具がバーナから離れ、加熱調理装置側で調理器具の正確な温度が検出できない場合でも、器具側温度検出手段で検出される調理器具の温度に基づきバーナの火力を制御ができる。
【0033】本発明のさらに他の一局面によれば、 上記に記載の加熱調理装置と、上記に記載の調理器具とを有する加熱調理システムが提供される。
【0034】上記加熱調理システムによれば、調理器具から送信される加速度情報に基づき、火力抑制制御を無効とするから、火力抑制制御が必要のない人為的振動と、火力抑制制御が必要な人為的振動とを明確に判別できる。従って、調理中における使用者の動作に応じて、適切な火力で、安全に調理を行うことができる。
【0035】#3以上のように、本発明によれば、バーナ上に調理器具が載置されていないときに火力抑制制御が実行される加熱調理装置で調理を行う場合に、鍋揺すり等の動作を行っても調理に必要な火力で調理を継続させることができる。特に、使用者がバーナ上から調理器具を浮かして操作している場合でも、調理器具の動作を確実に検出することができる。また、鍋上げ等の動作が行われると、火力抑制制御が実行されるから、大きな裸火でバーナの燃焼が継続されることもない。従って、本発明によれば、調理の作業性を向上できるとともに、安全性を向上させることができる。
【0036】図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理装置及び調理器具を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの一部を示す回路図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る調理器具で鍋揺すりの動作及び鍋下しの動作がそれぞれ行われたときに調理器具に印加される加速度情報の測定結果であり、(a)は、鍋揺すりの動作における振動波形図及びその振動スペクトルを、(b)は、鍋揺すりの動作における振動波形図及びその振動スペクトルを示す。 図4は、本発明の実施の形態に係る調理器具を傾けたときに調理器具に印加される加速度情報の測定結果であり、(a)は、X軸方向の時間的変化図を、(b)は、Y軸方向の時間的変化図を、(c)は、Z軸方向の時間的変化図を示す。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。
【0037】以下、本発明の実施の形態に係る加熱調理装置を、システムキッチンのカウンタトップの開口に収容されるビルトインタイプのガスコンロに適用した場合を例に挙げて説明する。 図1に示すように、ガスコンロ1の天板30上には、五徳35,36,37と環状のコンロバーナ31,32,33とが配設されているとともに、コンロ本体3の正面中央にはグリル庫2の開閉扉20が配設されている。天板30上面の前方には、運転状態や調理モード、さらに調理条件等を表示する液晶表示部からなる表示ユニット300が配設されており、表示盤が視認できるように構成されている。なお、本明細書では、ガスコンロ1の前方を正面とし、ガスコンロ1の幅方向を左右方向、奥行方向を前後方向、高さ方向を上下方向といい、図1に示すように、左右方向をX軸方向(右向きが正方向)、前後方向を、Y軸方向(前向きが正方向)、上下方向をZ軸方向(下向きが正方向)という。
【0038】#4コンロ本体3の正面右側のコンロ操作部23には、電源スイッチ29と、コンロバーナ31,32,33の点・消火と火力設定機能を兼備した点消火操作部41,42,43とが配設されている。点消火操作部41,42,43はそれぞれ、押し込み操作の繰り返しによってコンロ操作部23から突出した使用状態と、コンロ操作部23と面一になった不使用状態との2状態に変化するように設けられている。また、点消火操作部41,42,43の下方には、コンロバーナ31,32,33で種々の自動調理を行うための操作ユニット39が設けられている。
【0039】図2は、ガスコンロ1の一部及び調理器具Pの回路図である。なお、コンロバーナ31,33も同様の回路を有するため、これらについては省略し、以下では、主としてコンロバーナ32について説明する。 コンロバーナ32の中央部には、五徳36上に載置された調理器具Pの有無を検出するための調理器具検出部320が設けられている。調理器具検出部320は、調理器具Pの温度を検出するサーミスタ321と、サーミスタ321を覆う上端閉塞筒状のヘッド部322と、コンロ本体3の内部に立設固定され、上端にヘッド部322が連結される支持パイプ323と、ヘッド部322と支持パイプ323の上端との間に介装されるばね部材324とを備える。調理器具検出部320は、五徳36の上部に調理器具Pが載置されていない状態において、ヘッド部322が五徳36の上端面より上方へ突出するように構成されている。
【0040】ヘッド部322は、支持パイプ323に対して上下に摺動可能な状態で連結されており、五徳36の上部に調理器具Pが載置された際には、上端の集熱板325が調理器具Pの底面中央に押圧当接し、ばね部材324の弾性力に抗して押し下げられる。支持パイプ323の内部空間には、ヘッド部322の上下動に連動して支持パイプ323内を上下に摺動するマグネット326が設けられている。また、支持パイプ323の外周面には、マグネット326が所定位置まで下がればオンになり、所定位置から上方へ離反すればオフになるリードスイッチ327が設けられている。従って、五徳36の上部に調理器具Pが載置されている状態では、調理器具検出部320のヘッド部322が押し下げられ、それに伴ってマグネット326も所定位置まで下げられる。これにより、リードスイッチ327がオンとなる。一方、調理器具Pが五徳36から持ち上げられると、調理器具検出部320のヘッド部322がばね部材324の弾性力によって押し上げられ、それに伴ってマグネット326も所定位置から上方へ離反する。これにより、リードスイッチ327がオフとなる。なお、サーミスタ321は、ヘッド部322内側の集熱板325の裏面に固設されており、集熱板325を介して伝達される調理器具Pの温度を検出するように構成されている。サーミスタ321で検出された温度は、後述する装置側制御手段400に出力される。従って、サーミスタ321は、装置側温度検出部として機能する。
【0041】バーナボディ21の外周近傍には、所定電圧が印加された際に炎孔(図示せず)の外側近傍で火花放電させる点火プラグ51と、炎孔の外側近傍におけるガスの燃焼炎の有無を検出する炎検出センサ52とが設けられている。
【0042】コンロ本体3の内部には、点消火操作部42の点火操作や消火操作、火力設定操作に応じてコンロバーナ32へのガスの供給量を調整するバルブユニット15が組み込まれている。また、バルブユニット15の下流側には、ガス配管16からバルブユニット15に供給されるガスをコンロバーナ32の混合管22へ向けて噴出させるガス噴出ノズル17が設けられている。
【0043】バルブユニット15は、点火操作により点消火スイッチ140がオンになれば開き、炎検出センサ52によって燃焼炎が検出されなくなったり、他の燃焼エラーが生じたりすると閉じる電磁開閉弁151と、点火操作により点消火スイッチ140がオンになれば開き、消火操作により点消火スイッチ140がオフになれば閉じる主弁152と、点消火操作部42での設定火力や火力抑制制御の実行及び無効に合わせて、装置側制御手段400からの指示に応じステッピングモータ154を介して開度調整される流量調整弁153とで構成されており、これら各弁151,152,153によって混合管22へのガスの噴出量が適宜調整される。なお、火力抑制制御の詳細については後述する。
【0044】#1天板30の下面には、調理器具Pとの間で無線通信を行う装置側アンテナ405が配設されており、装置側アンテナ405は、装置側無線通信部404と接続されている。装置側無線通信部404は、後述する器具側アンテナ505から送信される無線信号を装置側アンテナ405を介して受信し、受信した信号を復調して装置側制御手段400に出力する。また、装置側無線通信部404は、装置側制御手段400が生成する各種信号を無線信号に変換し、装置側アンテナ405を介して所定の通信エリアに向けて無線送信する。従って、装置側無線通信部404と後述する器具側無線通信部504との間で無線通信により双方向で通信が行われる。無線通信のプロトコルとしては、例えば、省電力化に有利なBluetooth Low Energy(登録商標)に基づいたBluetooth(登録商標)を好ましく用いることができる。
【0045】点消火スイッチ140、電磁開閉弁151、主弁152、ステッピングモータ154、点火プラグ51、炎検出センサ52、サーミスタ321、リードスイッチ327、装置側無線通信部404は、コンロ本体3内に組み込まれた装置側制御手段400と電気的に接続されている。
【0046】#6図示しないが、装置側制御手段400は、制御プログラムや各種データが格納された記憶装置、タイマ、及びガスコンロ1全体の運転を制御するマイクロコンピュータを含む制御回路を備える。また、装置側制御手段400は、点消火操作部42の点火操作に応じてコンロバーナ32を点火させ、消火操作に応じてコンロバーナ32を消火させる点消火実行部、操作ユニット39で自動調理が選択された場合、所定の制御プログラムに従って、コンロバーナ32の火力を制御する自動調理制御部、リードスイッチ327のオンオフ状態に基づいて、五徳36の上部に調理器具Pが載置された「載置」の状態であるか、載置されていない「非載置」の状態であるかを判定する調理器具載置判定部、リードスイッチ327がオフである場合にコンロバーナ32の火力を予め設定された制限火力に調整する火力抑制制御実行部、調理器具Pから受信する加速度情報に基づき、火力抑制制御の無効及び無効解除を判定する加速度判定部、調理器具Pから受信する加速度情報に基づき、コンロバーナ32を消火させる調理終了判定部、火力抑制制御を無効とする場合、コンロバーナ32の火力を所定の設定火力に調整する火力設定部、調理器具Pから受信する接触信号に基づき、使用者が調理器具Pに触れたかどうかを判定する接触判定部、リードスイッチ327がオン状態で、点消火操作部42で点火操作が行われると、調理器具Pの位置情報の初期化を開始させるための点火信号を装置側無線通信部404から送信させる位置初期化部等の回路構成を有している。
【0047】調理器具Pは、調理物を収容する所定深さの調理器具本体部P1と、調理器具本体部P1の外周面に取り付けられた把手部P2とを備える。調理器具Pの把手部P2には、電池501と、加速度検出部502と、使用者が把手部P2に触れたことを検出する接触検出部503と、器具側アンテナ505と、器具側アンテナ505を介してガスコンロ1との間で無線信号を送受信する器具側無線通信部504と、調理器具P全体の動作を制御する器具側制御手段500とが設けられており、調理器具本体部P1の底部には、調理器具Pの温度を検出するサーミスタ507が設けられている。器具側制御手段500には、電池501、加速度検出部502、接触検出部503、器具側無線通信部504、及びサーミスタ507が電気的に接続されており、器具側アンテナ505は、器具側無線通信部504と接続されている。なお、サーミスタ507で検出された温度は、器具側制御手段500に出力される。従って、サーミスタ507は、器具側温度検出部として機能する。
【0048】加速度検出部502は、互いに直交するXYZの3軸方向における加速度を検出し、検出された加速度情報を器具側制御手段500に出力する。加速度検出部502は、I2C(Inter−Integrated Circuit)モードやSPI(Serial Peripheral Interface)モード等のオンボードシリアル通信によって加速度信号をデジタル出力可能なものが好ましい。
【0049】加速度検出部502は、例えば、ピエゾ抵抗方式や静電容量方式の加速度センサを用いることができ、使用者によって調理器具Pに印加される各種の加速度を検出し、その加速度に対応したレベルを有する加速度情報を導出して、器具側制御手段500に出力する。
【0050】#9例えば、使用者がコンロバーナ32上で鍋揺すり等の動作を行っている場合、調理器具Pには少なくとも1軸方向において正方向及び負方向に周期的に振動が印加され、加速度情報に変化が生じる。また、使用者が調理器具Pをコンロバーナ32上から持ち上げる鍋上げの動作を行っている場合、調理器具Pには少なくともZ軸方向において負方向に周期性の少ない振動が印加されるとともに、一定距離の変位が印加され、加速度情報に変化が生じる。さらに、コンロバーナ32上から天板30上やカウンタトップ上に移動させる鍋下しの動作を行っている場合、調理器具Pには少なくとも天板30に平行なX軸またはY軸方向において正方向または負方向のいずれか一方向に周期性の少ない振動が印加されるとともに、一定距離の変位が印加され、加速度情報に変化が生じる。
【0051】また、3軸方向における加速度を取得できる加速度検出部502を設けることにより、各方向における調理器具Pの傾きを検出することができる。例えば、調理の終了時に使用者が調理器具Pから調理物を取り出すために調理器具Pを傾ける取り出しの動作を行っている場合、少なくとも1軸方向において回転運動によって加速度情報に変化が生じる。従って、使用者の操作によって調理器具Pに印加される加速度情報を検出することにより、調理中や調理の終了時における調理器具Pの状態を判定でき、それに応じてコンロバーナ32の火力を精度よく制御することができる。
【0052】接触検出部503は、例えば、使用者が把手部P2に触れることによって把手部P2表面の静電容量の変化を検出する静電容量検出センサを用いることができ、検出された接触情報を器具側制御手段500に出力する。なお、接触検出部503として、圧力センサや温度センサなどの他の接触センサを用いてもよい。
【0053】図示しないが、器具側制御手段500は、制御プログラムや各種データが格納された記憶装置、タイマ、及び調理器具P全体の運転を制御するマイクロコンピュータを含む制御回路を備える。また、器具側制御手段500は、加速度検出部502、接触検出部503、及びサーミスタ507からそれぞれ出力される加速度情報、接触情報、及び温度情報に基づく各種信号を生成して、器具側無線通信部504に伝達する。器具側無線通信部504は、器具側制御手段500が生成する各種信号を無線信号に変換して、器具側アンテナ505から所定の送信エリアに向けて無線送信する。これらの情報は、装置側アンテナ405を介して装置側無線通信部404に伝達され、装置側制御手段400によるコンロバーナ32の制御に用いられる。また、器具側無線通信部504は、既述した装置側アンテナ405から送信される無線信号を器具側アンテナ505を介して受信し、受信した信号を復調して器具側制御手段500に出力する。
【0054】図3は、本実施の形態に係る調理器具Pで、ガスコンロの前後方向に鍋揺すりの動作及び鍋下しの動作をそれぞれ行ったときに調理器具Pに印加される加速度情報の測定結果であり、(a)は、鍋揺すりの動作を行ったときのY軸方向における振動波形図及びその振動スペクトルを、(b)は、鍋下しの動作を行ったときのY軸方向における振動波形図及びその振動スペクトルを示す。図3では、調理器具Pの移動方向における加速度情報を対比するため、Y軸方向のみの測定結果を示しているが、X及びZ軸方向にも弱い振動が観察される。なお、周波数解析は、加速度信号を高速フーリエ変換を用いてマイコン処理したものである。
【0055】図3(a)に示す鍋揺すりの動作では、前後方向に繰り返し調理器具Pを移動させており、そのため振動波形図では正方向及び負方向に振動が観察され、周波数解析では一定の周波数(例えば、2Hz)以上の周期的な人為的振動が観察される。なお、図示しないが、例えば、前後及び上下方向に調理器具Pを移動させる鍋振りの動作では、主としてY及びZ軸方向に一定の周波数以上の周期的な人為的振動が観察される。一方、図3(b)に示す鍋下しの動作では、調理器具PをY軸方向である手前側から奥側に向かって調理器具Pを移動させており、そのため振動波形図では主として負方向の振動が観察されるが、周波数解析では鍋揺すりの動作で観察された振動よりも低い周波数の人為的振動のみが観察される。このように、いずれの振動も使用者の操作によって調理器具Pに印加される人為的振動であるが、図3の周波数解析から理解されるように、鍋揺すり等の火力抑制が不要な動作では、鍋上げ等の動作よりも高い周波数の人為的振動が観察される。従って、調理器具Pに印加される加速度情報を周波数解析し、所定の周波数以上の人為的振動が検出される場合に、調理器具検出部320で調理器具Pが検出されなくても、火力抑制制御を無効とすれば、適切な火力で調理を継続させることができる。また、加速度情報に所定の周波数未満の人為的振動が含まれている場合は、火力抑制制御を実行させることにより、安全性を確保することができる。
【0056】図4は、本実施の形態に係る調理器具Pを傾けて取り出しの動作を行ったときに調理器具Pに印加される加速度情報の測定結果であり、(a)は、X軸方向の時間的変化図を、(b)は、Y軸方向の時間的変化図を、(c)は、Z軸方向の時間的変化図を示す。図4に示す取り出しの動作では、Y軸の軸方向に時計回り方向で傾けており、そのためY軸方向では信号は略観察されず、X及びZ軸方向に信号が観察される。なお、傾きは、各軸方向の加速度に基づき算出することができる。例えば、図4において、静止時からのX軸方向における加速度の変化の絶対値(Gz)は、約8.4G、静止時からのZ軸方向における加速度の変化の絶対値(Gx)は、約4.6Gであり、従って、X−Z軸方向におけるtanθは、約1.82(Gz/Gx)となり、調理器具の傾きは約60度であることが算出される。このように、調理器具Pに印加される加速度情報に基づき、所定角度以上の傾きが検出される場合に、コンロバーナ32を消火させることにより、安全性を向上させることができるとともに、コンロバーナ32上で調理物が過熱されるのを防止できる。
【0057】次に、本実施の形態のガスコンロ1及び調理器具Pを有する加熱調理システムで調理する場合の制御動作の一例について図5及び図6を参照して説明する。 ガスコンロ1の電源スイッチ29がオン操作された後、使用者が調理器具Pの把手部P2を把持して、接触検出部503で使用者が調理器具Pに触れたことが検出されると、器具側制御手段500は器具側無線通信部504から無線信号の送信を開始させる(ステップS1)。これにより、調理器具Pとガスコンロ1との間で、常時、無線通信を行う必要がないため、省電力化を図ることができる。そして、使用者が調理器具Pの把持部を把持した状態でガスコンロ1から所定の距離まで近づくと、調理器具Pとガスコンロ1との間で無線リンクが確立される。
【0058】次いで、使用者が調理器具Pをコンロバーナ32上に載置すると、ヘッド部322が下方に押し下げられて、リードスイッチ327がオン状態となる。そして、点消火操作部42で点火操作がなされると、装置側制御手段400は、装置側無線通信部404に点火信号を出力し、装置側無線通信部404は装置側アンテナ405から無線信号を送信する。すると、器具側アンテナ505を介して無線信号を受信した器具側無線通信部504は、器具側制御手段500に無線信号を復調して、点火信号を出力し、器具側制御手段500は調理器具Pの位置情報を初期化する(ステップS2〜S4)。これにより、調理器具Pが略水平な五徳36上に載置された調理開始時の状態を基準に調理器具Pに印加される加速度情報を判定することができる。
【0059】#2また、上記点火操作がなされると、流量調整弁153の開度が所定の点火時開度に調整されるとともに、点火プラグ51から火花放電を生じさせ、さらに電磁開閉弁151及び主弁152が開弁される。その結果、炎孔から点火に適した濃度の混合ガスが放出され、上記火花放電により着火される。これにより、コンロバーナ32が点火される。
【0060】コンロバーナ32が点火された後、点消火操作部42にて火力設定操作が行われると、その操作位置に合わせて流量調整弁153の開度が変更され、設定された火力が記憶される(ステップS5)。なお、図示しないが、本実施の形態では、火力抑制制御が実行されている場合を除いて、点消火操作部42で火力設定操作が行われるごとに、新たな設定火力が記憶されるように構成されているが、火力抑制制御が実行される直前の火力のみが記憶されるように構成してもよい。また、火力抑制制御の実行及び無効に関わらず、点消火操作部42にて消火操作がなされた場合は、主弁152が閉じられて、コンロバーナ32が消火される。
【0061】上記のようにしてコンロバーナ32が点火されると、調理器具Pから受信する加速度情報の判定を開始し、加速度情報に基づき調理器具Pが少なくとも1軸方向において所定角度R(例えば、60度)以上、傾いているかどうかが判定される(ステップS6)。このとき、少なくとも1軸方向において調理器具Pが所定角度R以上、傾いている場合、調理物の取り出しが行われている可能性が高いから、コンロバーナ32を消火させる(ステップS25)。これにより、コンロバーナ32上で取り出しの動作が行われている場合でも、調理器具Pの周縁から溢れた炎に使用者の手が焙られることがない。また、調理の終了した調理器具P内の調理物が過熱されることもない。
【0062】#8一方、調理器具Pが少なくとも1軸方向において所定角度R以上、傾いていない場合(ステップS6で、No)、調理器具Pから受信する加速度情報に、少なくとも1軸方向において所定の周波数f(例えば、2Hz)以上の人為的振動が含まれているかどうかが判定される(ステップS7)。
【0063】このとき、調理器具Pから受信する加速度情報に所定の周波数f以上の人為的振動が含まれている場合(ステップS7で、Yes)、調理器具Pが調理器具検出部320で検出されている状態で、使用者は少なくとも1軸方向に調理器具Pを周期的に操作していると考えられるから、リードスイッチ327による調理器具Pの載置/非載置の判定を行わないように火力抑制制御を無効とし、所定の待機時間t1(例えば、5秒間)を計時するためのタイマをスタートさせるとともに、コンロバーナ32の火力を設定火力に維持する(ステップS8〜S10)。これにより、鍋揺すりの動作中にヘッド部322が上下動した場合のコンロバーナ32の火力の変動を防止することができる。また、鍋揺すりの動作が検出されて火力抑制制御が無効とされると、設定火力が維持されるから、コンロバーナ32の火力を再度、所定の火力に設定するために、点消火操作部42を操作する必要もない。さらに、鍋揺すりの動作後、鍋振りの動作に移行させるために調理器具Pを持ち上げた場合でも、コンロバーナ32の火力が抑制されず、設定火力で調理を継続させることができる。従って、調理中に火力抑制制御を解除するための別操作を行う必要がない。これにより、調理の作業性を格段に向上させることができる。
◆ この文献の解決アプローチ
鍋の加速度で火力抑制を自動解除
文献: また、鍋揺すりの動作が検出されて火力抑制制御が無効とされると、設定火力が維持されるから、
操作の煩雑さを動作検出で解消する発想は近いが、検出対象は鍋の動きで、コンロ周囲の領域別センシングや手のジェスチャーではない。
【0064】火力抑制制御が無効とされている間、調理器具Pから受信する加速度情報に基づき、調理器具Pが少なくとも1軸方向において所定角度R以上、傾いているかどうかが判定され、上記と同様に、調理器具Pが所定角度R以上、傾いている場合、コンロバーナ32を消火させる(ステップS11及びS25)。これにより、取り出し時の安全性を確保できる。また、調理器具Pから受信する加速度情報に所定角度R以上の傾きは含まれていないが、所定の周波数f以上の人為的振動が含まれている場合(ステップS11で、No、ステップS12で、Yes)、新たな待機時間t1を計時するために新たなタイマをスタートさせて、火力抑制制御の無効を継続させる(ステップS14)。
【0065】使用者が鍋揺すり等の動作を停止して、調理器具Pから受信する加速度情報に所定の周波数f以上の人為的振動が含まれなくなると(ステップS12で、No)、所定の待機時間t1が経過するまで、火力抑制制御の無効を継続させる(ステップS13)。このように、鍋揺すり等の動作による所定の周波数f以上の人為的振動が観察されなくなっても、一定時間、火力抑制制御を無効とすることにより、鍋揺すり等の動作の途中で、使用者が調理器具P内に調理物を追加したりあるいは調理器具Pから調理物の一部を除去するために調理器具Pをコンロバーナ32上から天板30上に一時的に移動させた後、鍋揺すり等の動作を再開させる場合でも、設定された火力で調理を継続することができる。また、鍋揺すりの動作後、鍋振りの動作に移行するために、一定時間、間隔を設けて調理器具Pを持ち上げた場合でも、所定の待機時間t1が経過するまでは、火力抑制制御が無効とされているから、鍋揺すりの動作の後、調理器具Pをコンロバーナ32上で持ち上げても、コンロバーナ32の火力が抑制されることを防止できる。これにより、さらに調理の作業性を向上させることができる。なお、火力抑制制御が無効とされている状態で、調理器具Pが所定角度R以上、傾いている場合、所定の待機時間t1の経過を待つことなく、コンロバーナ32を消火させるから(ステップS11及びS25)、調理終了時の取り出しの動作における安全性をさらに向上させることができる。
【0066】所定の待機時間t1が経過しても、調理器具Pから受信する加速度情報に所定の周波数f以上の人為的振動が含まれていなければ、火力抑制制御の無効を解除させる(ステップS15)。これにより、長時間、大きな裸火でコンロバーナ32の燃焼が継続されるのを防止できる。
【0067】#10また、リードスイッチ327から出力される信号により調理器具Pの非載置が検出されると、所定の経過時間t2(例えば、1分間)を計時するためにタイマをスタートさせるとともに、火力抑制制御が実行されて、コンロバーナ32の火力が所定の制限火力(例えば、最小火力)に変更される(ステップS16〜S18)。
【0068】火力抑制制御が実行されている間、調理器具Pから受信する加速度情報に基づき、調理器具Pが少なくとも1軸方向において所定角度R以上、傾いているかどうかが判定され、上記と同様に、調理器具Pが所定角度R以上、傾いている場合、コンロバーナ32を消火させる(ステップS19及びS25)。これにより、取り出し時の安全性を確保できる。また、調理器具Pから受信する加速度情報に所定角度R以上の傾きは含まれていないが、所定の周波数f以上の人為的振動が含まれている場合(ステップS19で、No、ステップS20で、Yes)、火力抑制制御が無効とされ、コンロバーナ32の火力を火力抑制制御が実行される直前の設定火力に復帰させて、調理が継続される。
【0069】火力抑制制御の実行中、所定の経過時間t2が経過するまでに調理器具Pの載置が検出されると(ステップS21で、No、ステップS22で、Yes)、コンロバーナ32の火力を設定火力に復帰させて、調理を継続させる(ステップS23)。
【0070】#5また、火力抑制制御の実行中、調理器具Pから受信する加速度情報に所定角度R以上の傾きは含まれておらず、また、所定の経過時間t2が経過するまで、所定の周波数f以上の人為的振動も含まれていなければ(ステップS19及びS20で、No、ステップS21で、Yes)、コンロバーナ32をエラー消火させる(ステップS24)。これにより、コンロバーナ32上に調理器具Pが載置されていない状態で、長時間、コンロバーナ32が裸火で燃焼するのを防止できる。また、鍋上げ等の動作によって振動が生じても、調理器具Pから受信する加速度情報に所定の周波数f以上の人為的振動が含まれていなければ、コンロバーナ32の火力は設定火力に変更されないから、不用意な火力変更に使用者が驚くこともない。
【0071】以上のように、本実施の形態のガスコンロ1によれば、コンロバーナ32上に調理器具Pが載置されていない場合、コンロバーナ32の火力を抑制する火力抑制制御が実行されるが、使用者が調理器具Pを操作したときの調理器具Pに印加される加速度情報を検出し、その加速度情報に基づき火力抑制制御を無効とするかどうかを判断するから、適切な火力で調理を行うことができる。従って、本実施の形態のガスコンロ1によれば、調理の作業性を向上できるとともに、安全性を向上させることができる。
【0072】(その他の実施の形態) (1)上記実施の形態では、加熱調理装置が調理器具から受信する加速度情報に基づきバーナの火力を制御する場合を説明したが、さらに調理器具から受信する器具側温度情報に基づきバーナの火力を制御してもよい。これによれば、鍋揺すり等の動作でバーナから調理器具が離れ、加熱調理装置側で調理器具の温度を直接検出できない場合でも、受信する器具側温度情報に基づいて適切に火力を制御することができる。また、火力抑制制御が無効とされているときに調理が終了して鍋上げ等の動作でバーナ上から調理器具を移動させる場合、バーナは大きな火力で燃焼しているから、装置側温度検出部で検出される温度に比べて器具側温度検出部で検出される温度が低下し、両者の温度差が大きくなる。このため、受信する器具側温度情報によって調理の終了を判断することもでき、より高い安全性を確保できる。さらに、自動調理が行われているときに、装置側温度情報だけでなく、器具側温度情報にも基づいて、バーナの火力を制御することができる。 (2)上記実施の形態では、調理器具検出部により調理器具の載置が検出されている状態でバーナが点火されると、調理器具の位置情報を初期化しているが、調理器具の位置情報の初期化は、調理器具検出部によりバーナ上の調理器具の載置が検出されている状態で調理器具から接触情報を受信したときに行ってもよい。すなわち、鍋揺すり等の動作、鍋上げ等の動作や、取り出しの動作は、バーナ上に載置された調理器具を使用者が把持して開始される。従って、使用者がバーナ上で調理器具に触れているときの位置を基準に調理器具の位置情報を初期化すれば、調理器具に印加される加速度情報をより正確に判定できる。 (3)上記実施の形態では、調理器具検出部により調理器具の載置が検出されている状態でバーナが点火されると、調理器具に点火信号を送信させて、調理器具の位置情報を初期化しているが、調理器具から受信する加速度情報に基づき、点火信号を送信することなく装置側制御手段により調理器具の位置情報の初期化を行ってもよい。 (4)上記実施の形態では、調理器具から受信する加速度情報に所定の周波数以上の人為的振動が含まれていない場合、さらに所定角度以上、調理器具が傾いているかどうかから調理の終了を判定しているが、調理器具の傾きとは独立して、または合わせて調理器具から受信する加速度情報にいずれか1つの軸方向において正方向または負方向のいずれか一方のみの方向への変位が含まれているかどうかから、調理の終了を判定してもよい。これによれば、鍋上げ等の動作により調理器具が少なくともいずれか1つの軸方向において正方向または負方向に移動している場合、火力が制限されるから、バーナ上に調理器具が載置されていない状態で大きな裸火で燃焼が継続されることを防止できる。
【0073】1 ガスコンロ(加熱調理装置) 31,32,33 コンロバーナ 320 調理器具検出部 400 装置側制御手段 404 装置側無線通信部 500 器具側制御手段 502 加速度検出部 504 器具側無線通信部 P 調理器具
周辺加熱調理器
特開2018-096607 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 杉浦 慎、山田 勇雄、久保 慶和 / 出願日: 2016-12-13 / 公開日: 2018-06-21 / 検索10位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: 取っ手温度の赤外線検知と警告表示 赤外線センサで調理器具の取っ手の温度を検知し、警告温度以上で表示部に警告を出し、炎が器具より大きくなる火力設定では予備警告を出す。火力の自動制御はしない。
▸ 示唆: ガスコンロの安全という分野は同じだが、取っ手の火傷防止が目的で、手の接近検知や非接触の火力操作とは課題・手段とも別である。
AIが精読したのは全36段落のうち検索が当てた10チャンク(28段落・78%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、加熱調理器に関する。特に、本発明は、調理器具の取っ手の温度を使用者に警告する加熱調理器に関する。
【0002】従来、加熱調理器の安全性を向上させるための種々の提案がされている。例えば、調理終了後、天板に安全に触れることができる時期を表示させるために、加熱調理器本体の外板の温度を検知する温度センサを設け、調理終了後の温度センサの検知温度を表示部に表示させることや、調理器具内の調理物の温度を検知する温度センサと音発生部とを有する取っ手を調理器具に接続し、調理物の温度が所定温度以上になると音発生部から警告音を発生させることが提案されている(例えば、特許文献1及び2)。
【0003】しかしながら、使用者は天板よりも調理器具自体に触れて温度を確認する場合が多い。そのため、特許文献1のように、天板の温度が安全な温度まで低下していても、調理器具の温度は高温となっていることがある。また、加熱手段としてコンロバーナを有する加熱調理器では、コンロバーナに形成される炎に比べて調理器具が小さい場合、調理器具の底面から溢れた炎によって調理器具の側面に設けられた取っ手が直接、炙られるため、調理器具内の調理物よりも取っ手の温度が早期に上昇する場合がある。そのため、特許文献2のように、調理器具内の調理物の温度に基づくだけでは、使用者が最も触れやすい取っ手が高温となっていても、警告が報知されないという問題がある。
【0004】特開2003−7441号公報 国際公開2004/95994
【0005】本発明は上記課題を解決するものであり、本発明の目的は、使用者に調理器具の取っ手の温度に基づく警告情報を適切に報知し、使い勝手及び安全性に優れる加熱調理器を提供することにある。
【0006】#10本発明によれば、 調理器具を加熱する加熱部と、 調理器具の取っ手の温度を検知する取っ手温度検知器と、 所定の情報を表示する表示部と、 取っ手温度検知器で検知される取っ手の温度に基づき、表示部の表示を制御する制御部と、を備え、 制御部は、取っ手温度検知器で検知される取っ手の温度が所定の警告温度以上になると、表示部に警告情報を表示させる加熱調理器が提供される。
【0007】上記加熱調理器によれば、調理器具の取っ手の温度を検知する取っ手温度検知器を設け、取っ手温度検知器で検知される取っ手の温度が所定の警告温度以上になると、表示部に警告情報を表示させるから、使用者が最も触れやすい取っ手の温度を直接、使用者に認識させることができる。
【0008】好ましくは、上記加熱調理器において、 制御部は、取っ手温度検知器で検知される取っ手の温度が警告温度以上を経験した後に警告温度未満になると、表示部に安全情報を表示させる。
【0009】上記加熱調理器によれば、取っ手の温度が警告温度以上になって警告情報を表示させた後、警告温度未満になると安全情報を表示させるから、使用者に取っ手に触れても安全であることを認識させることができる。
【0010】好ましくは、上記加熱調理器において、 加熱部としてコンロバーナを備え、 取っ手温度検知器は、取っ手の下側の温度を検知する。
【0011】加熱部として電磁誘導型加熱部や加熱ヒータを有する加熱調理器に比べて、コンロバーナを有する加熱調理器では、下方の炎によって取っ手の上側よりも下側がより高温となりやすい。従って、上記加熱調理器によれば、より高温側の温度に基づく警告情報を表示部に表示させることができる。
◆ この文献の解決アプローチ
取っ手温度の赤外線検知と警告表示
文献: 取っ手温度検知器を設け、取っ手温度検知器で検知される取っ手の温度が所定の警告温度以上になると、表示部に警告情報を表示させるから、
ガスコンロの安全という分野は同じだが、取っ手の火傷防止が目的で、手の接近検知や非接触の火力操作とは課題・手段とも別である。
【0012】#5好ましくは、上記加熱調理器は、さらに、 調理器具の大きさを検知するサイズ検知部と、 コンロバーナの火力と炎の大きさとの関係が記憶された記憶部とを備え、 制御部は、調理器具の大きさに対してコンロバーナの炎の大きさが大きい場合、取っ手温度検知器で検知される取っ手の下側の温度が警告温度未満であっても、表示部に予備警告情報を表示させる。
【0013】加熱部として電磁誘導型加熱部や加熱ヒータを有する加熱調理器では、調理器具の底面の温度に比べて取っ手の温度は低温となるが、加熱部としてコンロバーナを有する加熱調理器では、調理器具の大きさに対してコンロバーナの炎の大きさが大きすぎると、調理器具の底面から溢れた炎によって取っ手が直接、炙られ、調理器具の底面や調理器具内の調理物よりも早期に取っ手の下側が高温になりやすい。しかしながら、上記加熱調理器によれば、調理器具の大きさに対してコンロバーナの炎の大きさが大きい場合、取っ手の下側の温度が警告温度未満であっても、表示部に予備警告情報を表示させるから、使用者に取っ手が高温となる可能性を早期に認識させることができる。
【0014】以上のように、本発明によれば、使用者が触れやすい調理器具の取っ手の温度に基づく警告情報を表示部に表示させるから、使用者は視覚により取っ手に触れることができるかどうかを容易に判断できる。これにより、使い勝手及び安全性に優れる加熱調理器を提供できる。
【0015】図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の一例を示す部分概略断面図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の制御回路の一例を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の制御動作の一例を示すフローチャートの一部である。 図7は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の設定表示部の画面の一例を示す概略説明図であり、(a)は、トップメニュー画面を、(b)は、点火時画面を、(c)は、火力変更画面をそれぞれ示す。 図8は、本発明の実施の形態に係る加熱調理器の設定表示部の画面の一例を示す概略説明図であり、(d)は、予備警告情報表示画面を、(e)は、警告情報表示画面を、(f)は、安全情報表示画面をそれぞれ示す。
【0016】以下、図面を参照しながら本実施の形態に係る加熱調理器を具体的に説明する。 図1は、システムキッチンのカウンタトップに配設されるビルトインコンロタイプのガスコンロに適用した本実施の形態の加熱調理器の一例を示す概略斜視図である。
【0017】#7この加熱調理器では、カウンタトップCT内に収容されている加熱調理器本体(図示せず)の上方開放部を覆うように矩形状のトッププレート2が配設され、トッププレート2の上面には、大火力用の左右のコンロバーナ11,12及び小火力用の中央部のコンロバーナ13と、各コンロバーナ11,12,13の周囲に調理器具を支持する五徳91,92,93とが配設されている。加熱部としては、電磁誘導型加熱部や加熱ヒータを用いてもよいし、異なる種類の加熱部を組み合わせてもよい。また、加熱部は2つ以下であってもよいし、3つ以上であってもよい。なお、本明細書では、使用者が位置するトッププレート2の手前側を前方、奥側を後方といい、前後方向に幅方向に直交する方向を左右方向といい、前後方向に高さ方向に直交する方向を上下方向という。
【0018】各コンロバーナ11,12,13は、図示しないガス供給管と接続されており、ガス供給管から供給されるガスを空気と混合して燃焼させる。図示しないが、各コンロバーナ11,12,13の炎孔形成部の近傍には、炎の有無を検知する炎検知センサと、炎孔形成部の近傍で火花放電させる点火電極とが設けられている。また、各コンロバーナ11,12,13の中央部には、調理器具の底面に当接し、調理器具の温度を検知する鍋底温度センサ41,42,43が設けられている。炎検知センサ及び鍋底温度センサ41,42,43はそれぞれ、後述する制御装置と接続されており、検知信号を制御装置に出力する。また、点火電極は、後述するイグナイタを介して制御装置と接続されており、制御装置からの指示信号に応じてイグナイタが作動され、イグナイタからの印加電圧により火花放電する。
【0019】#9トッププレート2は、化粧耐熱ガラスや化粧琺瑯板等の装飾性の高い板から構成されている。トッププレート2の上面の前方には、横幅略全体に渡ってタッチパネル式の設定表示部51,52,53が連設されており、各設定表示部51,52,53の前方に隣接して、各コンロバーナ11,12,13の点火及び消火を行うための物理スイッチである点消火操作スイッチ71,72,73が配設されている。図示しないが、トッププレート2の下方には、人感センサが設けられている。人感センサは、赤外線センサや超音波センサ等により構成され、加熱調理器の前面付近に存在する人体を検知し、検知信号を制御装置に出力する。
【0020】トッププレート2の各コンロバーナ11,12,13が配設されるバーナ用開口(図示せず)の外方には、赤外線を透過させる透過窓81a,82a,83aが形成されており、各透過窓81a,82a,83aの下方の加熱調理器本体内には、後述する赤外線センサが配設されている。また、各透過窓81a,82a,83aは、取っ手を有する調理器具を各コンロバーナ11,12,13上に載置させると、その調理器具の取っ手の下方に位置するように配設されている。
【0021】各設定表示部51,52,53は、各コンロバーナ11,12,13に対応しており、図示しないが、各設定表示部51,52,53は、カラー液晶パネル上にタッチパネルを重ねて構成されている。なお、液晶パネルの代わりに、有機ELなどの他の表示デバイスを用いてもよいし、カラー液晶の代わりに、モノクロ液晶を用いてもよい。
【0022】カラー液晶パネルは、文字、数字、写真等をカラー表示できる表示デバイスであり、調理の種類、加熱時間及び温度、火力等を設定する設定キーや、自動調理が選択された場合に料理名や料理の写真の他、種々の警告情報等を表示する。タッチパネルは、各設定表示部51,52,53の表面を使用者が指や操作ペン等でタッチすると、表面電荷を変化させる透明素材からなる静電容量型のタッチパネルである。例えば、使用者が設定表示部51のカラー液晶パネルに表示されているタイマ設定キー上のタッチパネルをタッチすると、調理時間設定キーが表示されたり、自動調理設定キー上のタッチパネルをタッチすると、自動調理で選択可能な料理の料理名等が表示された調理設定キーが複数、表示されたりして、各設定キーに対して階層を深くして実行するように構成されている。なお、タッチパネルは、例えば、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線光学イメージング方式、電磁誘導方式等のタッチパネルを用いてもよい。
【0023】#8図2は、コンロバーナ11近傍の部分概略断面図である。図2に示すように、透過窓81aの下方の加熱調理器本体内には、赤外線センサ81が配設されており、赤外線センサ81は透過窓81aを介して入射する赤外線の赤外線量を検知し、検知信号を制御装置に出力する。赤外線センサ81の視野角は、調理器具Pの取っ手が透過窓81a上に位置するように、調理器具Pをコンロバーナ11上に載置したときに、加熱された調理器具Pの取っ手の下側から放射される赤外線が主として検知される範囲に設定されている。また、コンロバーナ11の上方には、光学カメラ101が配設されている。光学カメラ101は、調理器具Pを上方から撮像し、撮像した画像データを制御装置に出力する。図示しないが、コンロバーナ12,13にも同様に、対応する赤外線センサ及び光学センサが配設されている。
【0024】図3は、加熱調理器のブロック図である。図3に示すように、加熱調理器本体内には、メインガス供給管Lから供給されるガスを各コンロバーナ11,12,13に導くガス供給管L1,L2,L3が配設されている。メインガス供給管Lには、点消火操作スイッチ71,72,73で点火操作がなされれば開き、消火操作がなされれば閉じる元ガス弁Vaが介設されている。また、メインガス供給管Lから各コンロバーナ11,12,13に分岐する各ガス供給管L1,L2,L3には、点消火操作スイッチ71,72,73で点火操作がなされれば開き、炎検知センサ21,22,23で炎が検知されなければ閉じる電磁弁V1,V2,V3と、制御装置Cからの指示信号に応じて開度調整される流量調整弁S1,S2,S3とが介設されている。
【0025】#1加熱調理器全体の動作を制御する制御装置Cには、点消火操作スイッチ71,72,73、炎検知センサ21,22,23、人感センサ40、鍋底温度センサ41,42,43、設定表示部51,52,53、イグナイタ80、赤外線センサ81,82,83、光学カメラ101,102,103、元ガス弁Va、電磁弁V1,V2,V3、流量調整弁S1,S2,S3等が有線接続されており、上記点消火操作スイッチ71,72,73等からの操作信号、光学カメラ101,102,103からの画像データ、各種センサ21,22,23,40,41,42,43,81,82,83等からの検知信号が入力される。
【0026】制御装置Cは、マイクロコンピュータや記憶装置を備えて構成される電子ユニットであり、記憶装置のプログラム格納部には、各種の制御用プログラムや、画像データと調理器具の大きさとを関係づけたデータテーブル、各コンロバーナ11,12,13の火力と炎の大きさとを関係づけたデータテーブル等が格納されており、上記の入力信号に基づいて、制御用プログラムが実行される。また、図示しないが、制御装置Cは、コンロバーナ11,12,13の点火や消火を行う点消火制御部、コンロバーナ11,12,13の点火や消火を判定する点消火判定部、画像データに基づき調理器具の大きさを判定する調理器具サイズ判定部、調理器具の大きさと各コンロバーナ11,12,13の火力に基づく炎の大きさとを比較する比較部、赤外線センサ81,82,83で検知される取っ手の温度が所定の警告温度以上であるかどうかを判定する温度判定部、設定表示部51,52,53の表示を制御する表示制御部、コンロバーナ11,12,13の火力を制御する火力制御部等の回路構成を有している。
【0027】次に、本実施の形態の加熱調理器における制御動作について、図4〜図6のフローチャート及び図7〜図8の設定表示部の表示画面を参照しながら具体的に説明する。本実施の形態の加熱調理器は、常時、電源供給されているが、不使用時には低電力モードまたはスリープ状態で設定表示部51,52,53は非表示となっており、人感センサ40で人体が検知されると、低電力モードまたはスリープ状態から運転待機状態となるように構成されている。なお、左右のコンロバーナ11,12用の設定表示部51,52と中央部のコンロバーナ13用の設定表示部53とでは表示される画像が若干異なるが、調理器具の取っ手の温度に基づき表示させる画面はいずれも同一であるため、以下では左のコンロバーナ11を使用して調理を行う場合について説明する。
【0028】使用者が加熱調理器に近づき、人感センサ40で人体が検知されると、制御装置Cの主制御プログラムが起動し、設定表示部51のカラー液晶パネルに所定のトップメニュー画面を表示させて、運転待機状態とする(ステップST1〜ST2,図7(a))。本実施の形態の加熱調理器におけるトップメニュー画面には、お湯を沸かす湯沸かし設定キー55、タイマ調理を実行するためのタイマ設定キー56、加熱温度を設定する温度設定キー57、自動調理を設定する自動調理設定キー58、及び携帯等の情報端末から調理レシピをダウンロードする転送設定キー59が表示される。
【0029】#6次いで、所定の待機時間(例えば、30秒間)内に、使用者が、調理器具(例えば、径250mm程度の取っ手付きフライパン)を取っ手が透過窓81a上に位置するようにコンロバーナ11上に載置し、点消火操作スイッチ71を押す点火操作を行うと、元ガス弁Va及び電磁弁V1が開弁されるとともに、流量調整弁S1が所定の点火開度(例えば、弱火の開度)に調整され、イグナイタ80を作動させて点火電極31から火花放電を生じさせる点火処理が実行される(ステップST3〜ST5)。
【0030】炎検知センサ21で炎が検知されると、火力設定キー61を含む点火検知時画面が表示され(図7(b))、光学カメラ101から送られてくる画像データに基づき、調理器具の大きさが判定される(ステップST6〜ST7)。その後、赤外線センサ81で検知される取っ手の温度の取得が開始される(ステップST8)。
【0031】#4調理中、コンロバーナ11の現在の火力に基づく炎の大きさが調理器具の大きさ(例えば、直径)よりも大きいかどうかが判定され、使用者が火力設定キー61を操作して、火力を増加させると(図7(c))、記憶装置に記憶されているデータテーブルに基づきコンロバーナ11の火力と炎の大きさが導出される。そして、現在の炎の大きさが調理器具の大きさよりも大きければ、全ての設定キーを消去し、設定表示部51に、予備警告情報65(例えば、「火力が大きすぎます」や「取っ手が高温になる可能性があります」)を表示させる(ステップST9〜ST10,図8(d))。コンロバーナ11に設定される火力に基づく炎の大きさが調理器具の大きさよりも大きい場合、調理器具の底面から溢れた炎によって取っ手が直接、炙られるため、調理初期において調理器具の底面の温度や調理物の温度が上昇していなくても、短時間で取っ手の温度が高温となる可能性がある。従って、赤外線センサ81で検知される取っ手の温度が警告温度未満であっても、コンロバーナ11に設定される火力に基づく炎の大きさが調理器具の大きさよりも大きい場合、設定表示部51に予備警告情報65を表示させることにより、使用者に取っ手が高温に加熱される可能性があることを予め認識させることができる。これにより、より高い安全性を確保できる。
【0032】#2また、調理中、取っ手の温度が警告温度(例えば、70℃)以上になると、設定表示部51に警告情報66(例えば、「取っ手が高温です」)を表示させる(ステップST11〜ST12,図8(e))。これにより、使用者に取っ手が高温であることを喚起して、使用者が直接、取っ手に触れることを防止できる。なお、図示しないが、予備警告情報65及び警告情報66は、使用者が設定表示部51に触れることにより、図7(c)の火力設定キー61に変更されるように構成されている。
【0033】ここで、使用者が火力設定キー61を操作して火力を減少させることにより、取っ手の温度が警告温度未満になると、設定表示部51に安全情報67(例えば、「安全な温度になりました」)を表示させる(ステップST13〜ST14,図8(f))。これにより、使用者に安全に調理器具に触れられることを認識させることができる。
【0034】使用者が点消火操作スイッチ71を押す消火操作を行うと、消火処理プログラムが起動され、元ガス弁Va及び電磁弁V1が閉弁されて、コンロバーナ11が消火されるが、取っ手の温度の監視は継続され、取っ手の温度が警告温度未満になるまで、設定表示部51に警告情報66が表示される(ステップST31〜ST32)。これにより、消火後、使用者が不用意に高温の調理器具に触れることを防止できる。なお、消火後、取っ手の温度が警告温度未満となると、設定表示部51に安全情報67が表示され(ステップST33)、待機時間が経過するまでに点消火操作スイッチ71で点火操作がされなければ、設定表示部51,52,53が非表示となる低電力モードまたはスリープ状態に戻る(ステップST20)。
【0035】#3なお、上記実施の形態では、調理器具の大きさの検知は光学カメラの画像データにより行われているが、使用者が調理器具の大きさを指定してもよいし、調理器具の情報が登録されたICタグ等を加熱調理器が読み込むことで大きさを検知してもよい。
【0036】11,12,13 コンロバーナ(加熱部) 51,52,53 設定表示部 81,82,83 赤外線センサ(取っ手温度検知器) C 制御装置
周辺調理用加熱機器遠隔操作システム及び調理用加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラム
特開2026-121740 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 須原 誠司 / 出願日: 2025-01-14 / 公開日: 2026-07-27 / 検索11位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: リモコン赤外確認で遠隔点火を許可 リモコン操作時に赤外線の位置確認信号をコンロ側が受信できた場合だけ、遠隔の点火・火力変更を実行する。使用者がコンロを見通せる位置にいることを確認して誤作動を防ぐ。
▸ 示唆: 非接触の遠隔操作という点は近いが、手の接近検知や火力の自動低減とは無関係で、使用者の居場所確認による操作の許可制御という別方向の安全策である。
AIが精読したのは全107段落のうち検索が当てた10チャンク(30段落・28%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は調理用加熱機器遠隔操作システムと、調理用加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムとに関する。
【0002】特許文献1に従来の調理用加熱機器遠隔操作システムが開示されている。この調理用加熱機器遠隔操作システムは、調理用加熱機器と、中継端末と、操作端末とを備えている。調理用加熱機器は、具体的にはガスコンロであり、被調理物を加熱可能である。
【0003】中継端末は調理用加熱機器とは別体をなしており、調理用加熱機器の外部に配置されている。中継端末は、第1無線通信によって、調理用加熱機器と通信可能に接続されている。また、中継端末は、第1無線通信とは異なる第2無線通信によって、インターネット等の広域通信網と通信可能となっている。なお、第1無線通信は、具体的にはBluetooth(登録商標)であり、第2無線通信は、具体的にはWiFi(登録商標)である。
【0004】操作端末は、調理用加熱機器及び中継端末とは別体をなしており、調理用加熱機器及び中継端末の外部に配置されている。操作端末は、無線通信によって広域通信網と通信可能となっている。これにより、操作端末は、広域通信網を通じて中継端末と通信可能となっている。また、この操作端末は、調理用加熱機器に対する加熱終了操作が可能である。
【0005】この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、調理用加熱機器による被調理物の加熱が行われている際に、調理用加熱機器の使用者が操作端末を通じて加熱終了操作を行うことにより、第2無線通信によって操作端末から中継端末へ操作信号が送信される。また、中継端末が受信した操作信号は、第1無線通信によって調理用加熱機器に送信される。そして、中継端末からの操作信号を調理用加熱機器が受信することにより、調理用加熱機器は被調理物の加熱を終了する。こうして、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、使用者が調理用加熱機器の近傍まで移動して調理用加熱機器を直接操作しなくても、調理用加熱機器による被調理物の加熱を終了させることが可能となっている。
【0006】特開2021-8965号公報
【0007】ところで、上記従来の調理用加熱機器遠隔操作システムにおいて、中継端末を介した無線通信によって、調理用加熱機器から遠隔した位置から操作端末による調理用加熱機器への加熱開始操作を行い得る構成も考えられる。これにより、このような調理用加熱機器遠隔操作システムでは、使用者が調理用加熱機器の近傍まで移動して調理用加熱機器を直接操作しなくても調理用加熱機器に被調理物の加熱を開始させることができるため、利便性が向上すると考えられる。
【0008】しかし、操作端末を操作する使用者と、調理用加熱機器との間に壁等が存在することにより、使用者が調理用加熱機器を見通し難かったり、使用者が調理用加熱機器を全く見通すことができなかったりする場合があり得る。このような場合であっても、操作端末において加熱開始操作に基づいて調理用加熱機器が被調理物の加熱を開始してしまうと、使用者が意図していない状態で被調理物の加熱が行われてしまうおそれがある。このため、このような調理用加熱機器遠隔操作システムでは、利便性が却って低下してしまうだけでなく、安全性も懸念される。
【0009】本発明は、上記従来の実情に鑑みてなされたものであって、利便性及び安全性に優れた調理用加熱機器遠隔操作システム、及び、調理用加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムを提供することを解決すべき課題としている。
【0010】本発明の第1の調理用加熱機器遠隔操作システムは、被調理物を加熱可能な調理用加熱機器と、 前記調理用加熱機器とは別体をなし、前記調理用加熱機器から離隔した位置において、少なくとも前記調理用加熱機器に対する加熱開始操作が可能な操作端末とを備え、 前記操作端末には、前記加熱開始操作に基づき、赤外線の信号で構成された第1信号を送信する赤外線送信部が設けられ、 前記調理用加熱機器には、前記第1信号を受信可能な赤外線受信部が設けられ、 前記調理用加熱機器は、前記赤外線送信部から送信された前記第1信号を前記赤外線受信部が受信することにより、前記被調理物の加熱を開始することを特徴とする。
【0011】本発明の第1の調理用加熱機器遠隔操作システムでは、操作端末によって、調理用加熱機器から遠隔した位置から調理用加熱機器への加熱開始操作を行うことができるため、調理用加熱機器に被調理物の加熱を開始させるに当たって、使用者は、必ずしも調理用加熱機器の近傍まで移動して調理用加熱機器を直接操作しなくても良い。
【0012】そして、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、操作端末での加熱開始操作に基づき、操作端末の赤外線送信部が第1信号を送信する。そして、操作端末の赤外線送信部から送信されたこの第1信号を調理用加熱機器の赤外線受信部が受信することにより、調理用加熱機器は被調理物の加熱を開始する。この第1信号は赤外線の信号で構成されている。
【0013】ここで、赤外線は、指向性を有する一方で、操作端末の赤外線送信部と、調理用加熱機器の赤外線受信部との間に壁等の障害物が存在する場合には、その障害物に衝突することで反射してしまう。このため、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、赤外線送信部と赤外線受信部との間、ひいては、操作端末を操作する使用者と、調理用加熱機器との間に壁等が存在する状態では、赤外線送信部から送信された第1信号が壁等によって反射することで赤外線受信部まで届かず、第1信号は赤外線受信部に受信されない。これにより、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、赤外線送信部と赤外線受信部との間に壁等が存在している場合には、たとえ操作端末で加熱開始操作が行われても、その加熱開始操作に基づいて調理用加熱機器が被調理物の加熱を開始することがない。
【0014】換言すれば、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、赤外線送信部と赤外線受信部との間に壁等が存在せず、使用者が調理用加熱機器を見通すことができる位置において、操作端末で加熱開始操作が行われることにより、調理用加熱機器は、その加熱開始操作に基づいて被調理物の加熱を開始する。この結果、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、使用者が意図していない状態で調理用加熱機器による被調理物の加熱が行われることを好適に防止することができる。
【0015】したがって、本発明の第1の調理用加熱機器遠隔操作システムは、利便性及び安全性に優れている。
【0016】本発明の第2の調理用加熱機器遠隔操作システムは、被調理物を加熱可能な調理用加熱機器と、 前記調理用加熱機器とは別体をなし、前記調理用加熱機器から離隔した位置において、少なくとも前記調理用加熱機器に対する加熱開始操作が可能な操作端末とを備え、 前記操作端末には、前記加熱開始操作に基づき、赤外線の信号で構成された第1信号を送信する赤外線送信部と、前記加熱開始操作に基づき、電波による無線通信で第2信号を送信する無線送信部とが設けられ、 前記調理用加熱機器には、前記第1信号を受信可能な赤外線受信部と、前記第2信号を受信可能な無線受信部とが設けられ、 前記調理用加熱機器は、前記赤外線送信部から送信された前記第1信号を前記赤外線受信部が受信し、かつ、前記無線送信部から送信された前記第2信号を前記無線受信部が受信することにより、前記被調理物の加熱を開始することを特徴とする。
【0017】本発明の第2調理用加熱機器遠隔操作システムにおいても、操作端末によって、調理用加熱機器から遠隔した位置から調理用加熱機器への加熱開始操作を行うことができるため、調理用加熱機器に被調理物の加熱を開始させるに当たって、使用者は、必ずしも調理用加熱機器の近傍まで移動して調理用加熱機器を直接操作しなくても良い。
【0018】また、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、操作端末での加熱開始操作に基づき、操作端末では、赤外線送信部が第1信号を送信することに加えて、無線通信部が第2信号を送信する。ここで、無線通信部は、第2信号を電波による無線通信によって送信する。
【0019】そして、調理用加熱機器は、赤外線送信部から送信された第1信号を前記赤外線受信部が受信し、かつ、無線送信部から送信された第2信号を無線受信部が受信することにより、被調理物の加熱を開始する。換言すれば、この調理用加熱機器遠隔操作システムでは、例えば、無線受信部が第2信号を受信している状態であっても、赤外線受信部が第1信号を受信していない状態では、調理用加熱機器は被調理物の加熱を開始することがない。この結果、この調理用加熱機器遠隔操作システムでも、使用者が意図していない状態で調理用加熱機器による被調理物の加熱が行われることを好適に防止することができる。
【0020】したがって、本発明の第2の調理用加熱機器遠隔操作システムは、利便性及び安全性に優れている。
【0021】また、第2の調理用加熱機器遠隔操作システムでは、例えば、第1信号については、赤外線送信部と赤外線受信部の位置関係、すなわち操作端末と調理用加熱機器との位置関係を確認するための位置確認信号とし、第2信号については、操作端末での加熱開始操作に基づいて調理用加熱機器に加熱を開始させるための操作信号とすることができる。これにより、赤外線の第1信号によって位置確認信号と操作信号との両方を構成する必要がないことから、操作端末、ひいては調理用加熱機器遠隔操作システムの設計を容易化することができる。
【0022】また、本発明の第2の調理用加熱機器遠隔操作システムにおいて、赤外線送信部は、無線送信部による第2信号の送信と同時に第1信号の送信を行うことが好ましい。
【0023】これにより、無線送信部が第2信号を送信する時期と、赤外線送信部が第1信号を送信する時期とにずれがある場合に比べて、使用者が意図していない状態で調理用加熱機器が被調理物の加熱を開始することをより好適に防止できる。
【0024】本発明の調理用加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムは、被調理物を加熱可能な調理用加熱機器と、 前記調理用加熱機器とは別体をなし、前記調理用加熱機器から離隔した位置において、少なくとも前記調理用加熱機器に対する加熱開始操作が可能な操作端末とを備えた調理用加熱機器遠隔操作システムに用いられる調理用加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムであって、 前記操作端末には、赤外線の信号で構成された第1信号を送信する赤外線送信部と、電波による無線通信で第2信号を送信する無線送信部とが設けられ、 前記調理用加熱機器には、前記第1信号を受信可能な赤外線受信部と、前記第2信号を受信可能な無線受信部とが設けられ、 前記加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムは、前記操作端末での前記加熱開始操作に基づき、前記赤外線送信部に前記第1信号を送信させる第1送信処理と、 前記操作端末での前記加熱開始操作に基づき、前記無線送信部に前記第2信号を送信させる第2送信処理とを実行可能であり、 前記調理用加熱機器は、前記赤外線送信部から送信された前記第1信号を前記赤外線受信部が受信し、かつ、前記無線送信部から送信された前記第2信号を前記無線受信部が受信することにより、前記被調理物の加熱を開始することを特徴とする。
【0025】本発明の加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムが用いられた調理用加熱機器遠隔操作システムによれば、本発明の第2の調理用加熱機器遠隔操作システムと同様の作用を奏することが可能となる。
【0026】したがって、加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムは、利便性及び安全性に優れている。
【0027】本発明の第1調理用加熱機器遠隔操作システム、第2調理用加熱機器遠隔操作システム、及び、本発明の加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラムは、利便性及び安全性に優れている。
【0028】図1は、実施例1の調理用加熱機器遠隔操作システムの模式図である。 図2は、実施例1の調理用加熱機器遠隔操作システムに係り、操作端末からの加熱開始操作によって、調理用加熱機器が被調理物の加熱が開始する際の制御フローを示すフロー図である。 図3は、実施例1の調理用加熱機器遠隔操作システムに係り、操作端末及び調理用加熱機器の主要構成要素を示すブロック図である。 図4は、実施例1の調理用加熱機器遠隔操作システムに係り、操作端末及び調理用加熱機器の主要構成要素を示すブロック図である。 図5は、実施例1の調理用加熱機器遠隔操作システムに係り、操作端末からの加熱終了操作によって、調理用加熱機器が被調理物の加熱を終了する際の制御フローを示すフロー図である。 図6は、実施例2の調理用加熱機器遠隔操作システムの模式図である。
【0029】以下、本発明を具体化した実施例1、2を図面を参照しつつ説明する。
【0030】(実施例1) 図1に示すように、実施例1の調理用加熱機器遠隔操作システム1(以下、単に遠隔操作システム1という。)は、ガスコンロ3と、操作リモコン5とを備えている。ガスコンロ3は、本発明における「調理用加熱機器」の一例である。また、操作リモコン5は、本発明における「操作端末」の一例である。
【0031】本実施例では、図1に示す矢印によって、ガスコンロ3の前後方向及び上下方向を規定している。また、本実施例では、ガスコンロ3及び操作リモコン5の使用者7(以下、単に使用者7という)がガスコンロ3に対して前方から正対した際を基準として、使用者7の右方をガスコンロ3の右方とし、使用者7の左方をガスコンロ3の左方として、ガスコンロ3の左右方向を規定している。これらの前後方向、上下方向及び左右方向は互いに直交している。
【0032】ガスコンロ3は、筐体11、天板12、第1、2コンロバーナ13、14、グリル装置15、操作部16、電源スイッチ17、赤外線受信部18及び制御装置C1を有している。
【0033】筐体11は前後方向、上下方向及び左右方向に延びる矩形の箱状に形成されている。また、図示を省略するものの、筐体11は上部が開口している。天板12は筐体11の上部に固定されており、筐体11を上方から覆っている。
【0034】第1、2コンロバーナ13、14は、それぞれ天板12に設けられている。また、天板12には、第1コンロバーナ13を囲うように第1五徳13aが設けられており、第2コンロバーナ14を囲うように第2五徳14aが設けられている。これらの第1、2コンロバーナ13、14は、被調理物R1の加熱を行う加熱手段である。
【0035】第1、2コンロバーナ13、14は被調理物R1を加熱可能な加熱手段である。すなわち、第1、2コンロバーナ13、14は、それぞれ燃料ガスを燃焼させることにより、第1五徳13a及び第2五徳14aに載置された調理容器10とともに調理容器10内の被調理物R1を加熱可能である。なお、第1、2コンロバーナ13、14は公知のコンロバーナと同様の構成であるため、構成に関する詳細な説明は省略する。
【0036】第1コンロバーナ13と第2コンロバーナ14とは同一の大きさで形成されている。これにより、第1コンロバーナ13の最大火力と、第2コンロバーナ14の最大火力とは等しくなっている。また、第1、2コンロバーナ13、14の大きさに対応し、第1五徳13aと第2五徳14aとは同一の大きさで形成されている。なお、第1コンロバーナ13と第2コンロバーナ14とを異なる大きさで形成し、第1コンロバーナ13の最大火力と、第2コンロバーナ14の最大火力とで差を設けても良い。また、この場合、第1、2コンロバーナ13、14の各大きさに応じて、第1五徳13aと第2五徳14aとを異なる大きさで形成しても良い。
【0037】被調理物R1としては、野菜や精肉等の食材やこれらの加工物の他、水等が含まれる。また、調理容器10としては、例えば鍋やフライパンの他、耐熱皿等が挙げられる。なお、図1では、説明を容易にするため、被調理物R1及び調理容器10を仮想線で示している。
【0038】グリル装置15は筐体11に設けられている。グリル装置15も被調理物R1の加熱を行う加熱手段である。すなわち、グリル装置15は、燃料ガスを燃焼させることにより、自己の内部に収容された調理容器10とともに調理容器10内の被調理物R1を加熱可能である。なお、グリル装置15は公知の加熱グリルと同様の構成であるため、構成に関する詳細な説明は省略する。
【0039】操作部16は、筐体11の前面であって、グリル装置15よりも右方となる位置に設けられている。操作部16は、第1~3操作スイッチ161~163によって構成されている。第1操作スイッチ161は第1コンロバーナ13の操作が可能となっており、第2操作スイッチ162は第2コンロバーナ14の操作が可能となっており、第3操作スイッチ163はグリル装置15の操作が可能となっている。第1操作スイッチ161を例に説明すると、第1操作スイッチ161は、使用者7が押下操作を行うことにより、第1コンロバーナ13の点火及び消火が可能となっている。また、第1操作スイッチ161は、使用者7が回動操作を行うことにより、第1コンロバーナ13の火力を調整可能となっている。なお、第1~3操作スイッチ161~163の構成は適宜設計可能である。また、第1~3操作スイッチ161~163の配置を含め、筐体11における操作部16の位置は適宜設計可能である。また、操作部16を天板12に設けても良い。さらに、操作部16を使用者7がタッチ操作可能なタッチパネル式のディスプレイ等で構成しても良い。
【0040】電源スイッチ17は、筐体11の前面であって、操作部16の上方となる位置に設けられている。電源スイッチ17は、使用者7の押下操作により、ガスコンロ3への電力供給が行われるON状態と、ガスコンロ3への電力供給が遮断されるOFF状態とを切り替え可能となっている。なお、電源スイッチ17の構成の他、筐体11における電源スイッチ17の位置箇所等は適宜設計可能である。また、電源スイッチ17を天板12に設けても良い。
【0041】赤外線受信部18は、筐体11の前面であって、グリル装置15の左方となる位置に設けられている。赤外線受信部18は、後述する操作リモコン5の赤外線送信部53から送信された位置確認信号を受信可能である。なお、赤外線受信部18自体は、赤外線を受信可能な公知の赤外線受信装置と同様の構成であり、構成に関する詳細な説明は省略する。また、赤外線受信部18は、筐体11の右側面や左側面の他、天板12に設けることも可能である。ここで、赤外線受信部18は、赤外線送信部53から送信された位置確認信号を好適に受信できるように、筐体11の前面に設けられることが好ましい。
【0042】制御装置C1は、筐体11の内部に配置されている。制御装置C1は、操作部16、電源スイッチ17、赤外線受信部18と接続されている。制御装置C1は、記憶部C11、演算部C12及び第1通信部C13を有している。第1通信部C13は、本発明における「無線受信部」の一例である。
【0043】記憶部C11は、ガスコンロ3の作動制御を行うための制御プログラム(図示略)を記憶している。演算部C12は、使用者7による操作部16又は操作リモコン5の操作に基づいて、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の作動制御を行う。この際、演算部C12は、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15をそれぞれ個別に作動制御することができる。
【0044】#5第1通信部C13は、操作リモコン5と電波によって無線通信可能となっている。より具体的には、第1通信部C13は、Bluetooth(登録商標)接続によって操作リモコン5と双方向で通信可能となっている。これにより、第1通信部C13は、操作リモコン5から送信された各種の操作信号を受信可能であるとともに、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の現在の火力等の情報の他、操作リモコン5から送信された操作信号の不受信等の情報を操作リモコン5に向けて送信可能となっている。なお、第1通信部C13は、WiFi(登録商標)接続等によって操作リモコン5と通信可能となっていても良い。また、第1通信部C13は、インターネット等の外部ネットワーク等に接続可能となっていても良い。
【0045】操作リモコン5は、ガスコンロ3とは別体をなしており、ガスコンロ3の外部に位置している。操作リモコン5は、ディスプレイ51及び電源操作ボタン52を有している。また、操作リモコン5は、第1点火操作ボタン501、第1消火操作ボタン502、第1火力操作ボタン503、第2点火操作ボタン504、第2消火操作ボタン505及び第2火力操作ボタン506を有している。さらに、操作リモコン5は、第3点火操作ボタン507、第3消火操作ボタン508、第3火力操作ボタン509及び加熱時間操作ボタン510を有している。
【0046】詳細な図示を省略するものの、ディスプレイ51には、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の作動の有無に関する情報の他、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15における火力等の情報を表示可能となっている。電源操作ボタン52は、使用者7が押下操作を行うことにより、ガスコンロ3の電源スイッチ17をON状態とOFF状態とに切り替え可能となっている。
【0047】第1点火操作ボタン501、第1消火操作ボタン502及び第1火力操作ボタン503は、第1コンロバーナ13に対応している。第1点火操作ボタン501は、使用者7が押下操作を行うことにより、第1コンロバーナ13を点火させる。第1消火操作ボタン502は、使用者7が押下操作を行うことにより、第1コンロバーナ13を消火させる。第1火力操作ボタン503は、使用者7が押下操作を行うことにより、第1コンロバーナ13の火力を調整、つまり火力を増減させる。
【0048】第2点火操作ボタン504、第2消火操作ボタン505及び第2火力操作ボタン506は、第2コンロバーナ14に対応している。第2点火操作ボタン504は、使用者7が押下操作を行うことにより、第2コンロバーナ14を点火させる。第2消火操作ボタン505は、使用者7が押下操作を行うことにより、第2コンロバーナ14を消火させる。第2火力操作ボタン506は、使用者7が押下操作を行うことにより、第2コンロバーナ14の火力を増減させる。
【0049】#10第3点火操作ボタン507、第3消火操作ボタン508、第3火力操作ボタン509及び加熱時間操作ボタン510は、グリル装置15に対応している。第3点火操作ボタン507は、使用者7が押下操作を行うことにより、グリル装置15を点火させる。第3消火操作ボタン508は、使用者7が押下操作を行うことにより、グリル装置15を消火させる。第3火力操作ボタン509は、使用者7が押下操作を行うことにより、グリル装置15における「上火」、「下火」及び「両火」を切り替える。ここで、「上火」とは、グリル装置15おいて被調理物R1を上方のみから加熱する状態であり、「下火」とは、グリル装置15おいて被調理物R1を下方のみから加熱する状態であり、「両火」とは、グリル装置15おいて被調理物R1を上方と下方との両方から加熱する状態である。加熱時間操作ボタン510は、使用者7が押下操作を行うことにより、グリル装置15の加熱時間を設定する他、設定された加熱時間を変更させる。なお、電源操作ボタン52及び第1点火操作ボタン501等を含め、操作リモコン5が有する各操作ボタンの個数等は適宜設計可能である。また、ディスプレイ51を使用者7がタッチ操作可能に構成することにより、第1点火操作ボタン501等をディスプレイ51にアイコンとして表示しても良い。
【0050】また、操作リモコン5は、リモコン制御部55と、赤外線送信部53と、第2通信部54とを有している。第2通信部54は、本発明における「無線送信部」の一例である。
【0051】リモコン制御部55は、操作リモコン5の内部に設けられている。リモコン制御部55は、ディスプレイ51の作動制御を行う。また、リモコン制御部55は、遠隔操作アプリケーション81を記憶している。遠隔操作アプリケーション81は、本発明における「加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラム」の一例である。この遠隔操作アプリケーション81により、リモコン制御部55は、使用者7による第1点火操作ボタン501等の操作に基づいて赤外線送信部53及び第2通信部54の作動制御を行う。
【0052】遠隔操作アプリケーション81は、使用者7が第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507を押下操作した場合には、第1送信処理及び第2送信処理を実行する。これらの第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504及び第3点火操作ボタン507に対する押下操作は、本発明における「加熱開始操作」の一例である。
【0053】また、遠隔操作アプリケーション81は、使用者7が第1火力操作ボタン503、第2火力操作ボタン506、第3火力操作ボタン509又は加熱時間操作ボタン510を押下操作した場合にも、第1送信処理及び第2送信処理を実行する。一方、遠隔操作アプリケーション81は、使用者7が電源操作ボタン52、第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507を押下操作した場合には、第1送信処理は実行せずに第2送信処理のみを実行する。
【0054】#7こうして、リモコン制御部55は、使用者7が第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504、第3点火操作ボタン507、第1火力操作ボタン503、第2火力操作ボタン506、第3火力操作ボタン509又は加熱時間操作ボタン510を押下操作した場合には、赤外線送信部53及び第2通信部54の両方の作動制御を行う。そして、リモコン制御部55は、使用者7が電源操作ボタン52、第1消火操作ボタン502、第2消火操作ボタン505又は第3消火操作ボタン508を押下操作した場合には、第2通信部54の作動制御を行うものの、赤外線送信部53の作動制御は行わない。
【0055】赤外線送信部53は、操作リモコン5の側面に設けられており、一部が操作リモコン5の外部に露出している。赤外線送信部53は、赤外線を照射可能なLED素子等で構成されている。赤外線送信部53は、遠隔操作アプリケーション81が第1送信処理を実行することにより、赤外線による位置確認信号をガスコンロ3の赤外線受信部18に向けて送信する。位置確認信号は、本発明における「第1信号」の一例である。位置確認信号は、赤外線送信部53と赤外線受信部18との位置関係、ひいては、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3との位置関係を確認する信号である。上述のように、電源操作ボタン52、第1消火操作ボタン502、第2消火操作ボタン505又は第3消火操作ボタン508が押下操作された場合には、遠隔操作アプリケーション81が第1送信処理を実行しない。このため、この場合には、赤外線送信部53は作動することがなく、位置確認信号の送信は行われない。
【0056】第2通信部54は、操作リモコン5の内部に設けられている。第2通信部54は、ガスコンロ3の第1通信部C13とBluetooth(登録商標)によって通信可能となっている。第2通信部54は、遠隔操作アプリケーション81が第2送信処理を実行することにより、第1点火操作ボタン501等に対応した各種の操作信号を電波による無線通信で第1通信部C13に送信する。つまり、第2通信部54は、Bluetooth(登録商標)による通信によって操作信号を第1通信部C13に送信する。操作信号は、本発明における「第2信号」の一例である。
【0057】以上のように構成された遠隔操作システム1では、使用者7は、ガスコンロ3の操作部16を直接操作することにより、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15を点火等させつつ、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15による被調理物R1の加熱を行うことが可能となっている。
【0058】また、この遠隔操作システム1では、使用者7は、操作リモコン5の操作を通じて、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の点火操作を含め、ガスコンロ3の遠隔操作を行うことによっても、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15による被調理物R1の加熱を行うことが可能となっている。以下、操作リモコン5の操作を通じて第1コンロバーナ13の点火及び消火を行う場合を例に具体的に説明する。
【0059】まず初めに、使用者7は、ガスコンロ3の電源スイッチ17に対する直接操作、又は、操作リモコン5の電源操作ボタン52に対する押下操作により、電源スイッチ17をON状態にする(図2のステップS101)。ここで、使用者7が電源操作ボタン52を押下操作した場合には、操作リモコン5では、遠隔操作アプリケーション81が第2送信処理を実行することにより、リモコン制御部55による第2通信部54の作動制御が行われる。これにより、第2通信部54が操作信号としての電源切替信号を電波無線通信によってガスコンロ3の第1通信部C13に送信する。そして、この電源切替信号を第1通信部C13が受信することにより、制御装置C1では演算部C12が電源スイッチ17をON状態に切り替える。
【0060】次に、使用者7は、操作リモコン5の第1点火操作ボタン501を押下操作する(ステップS102)。これにより、操作リモコン5では、遠隔操作アプリケーション81が第1送信処理及び第2送信処理を実行し、リモコン制御部55は赤外線送信部53及び第2通信部54の作動制御を行う。このため、赤外線送信部53は、位置確認信号をガスコンロ3の赤外線受信部18に向けて送信する。一方、第2通信部54は、操作信号としての第1コンロバーナ13に対する点火開始信号をガスコンロ3の第1通信部C13に向けて送信する。この際、赤外線送信部53は、第2通信部54による操作信号の送信と同時に位置確認信号の送信を行う(ステップS103)。
【0061】ここで、赤外線送信部53が送信した位置確認信号は赤外線の信号で構成されている。これにより、位置確認信号は指向性を有している。また、赤外線は、不透明の物体を透過し得ない。このため、図3の破線矢印で示すように、赤外線送信部53から送信された位置確認信号は、直線的に進行するものの、赤外線送信部53と赤外線受信部18との間、ひいては、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3との間に壁21等の不透明な障害物が存在する場合には、その壁21等に衝突して反射することなる。この結果、赤外線送信部53から送信された位置確認信号は、赤外線受信部18まで届かなくなってしまう。
【0062】これに対し、図4の破線矢印で示すように、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3との間に壁21等の不透明な障害物が存在していない場合には、赤外線送信部53から送信された位置確認信号は、赤外線受信部18まで届くことになる。なお、図示を省略するものの、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3との間に壁21等が存在していない場合であっても、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3とが過度に離隔している場合には、赤外線送信部53から送信された位置確認信号が赤外線受信部18まで届くことはない。また、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3との間に壁21等が存在していなくても、例えば、ガスコンロ3に背を向けた状態で使用者7が操作リモコン5を操作している等、赤外線送信部53と赤外線受信部18とが対向していない場合にも、赤外線送信部53から送信された位置確認信号は赤外線受信部18に届くことはない。つまり、赤外線送信部53から送信された位置確認信号が赤外線受信部18まで届けば、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3とは、赤外線の送受信が可能な範囲に存在しており、かつ、使用者7は、ガスコンロ3を見通すことができる位置に存在しているということになる。
【0063】一方、操作信号は、Bluetooth(登録商標)による通信、すなわち、電波によって第2通信部54から第1通信部C13に送信される。このため、図3の一点鎖線矢印で示すように、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3との間に壁21等が存在する場合であっても、第2通信部54から第1通信部C13への操作信号の送信は壁21等の影響を受け難い。
【0064】#3これらにより、この遠隔操作システム1では、第1点火操作ボタン501を使用者7が押下操作したことに基づいて第2通信部54から送信された操作信号、すなわち、第1コンロバーナ13に対する点火開始信号を第1通信部C13が受信した場合には(図2のステップS104:YES)、制御装置C1において、演算部C12は、赤外線送信部53から送信された位置確認信号を赤外線受信部18が受信しているか否かを判断する(ステップS105)。なお、第2点火操作ボタン504、第3点火操作ボタン507、第1火力操作ボタン503、第2火力操作ボタン506、第3火力操作ボタン509又は加熱時間操作ボタン510の押下操作に基づいて第2通信部54から送信された操作信号を第1通信部C13が受信した場合にも同様に、演算部C12は、赤外線受信部18が位置確認信号を受信しているか否かを判断する。
【0065】そして、位置確認信号を赤外線受信部18が受信している場合には(ステップS105:YES)、演算部C12は、第1通信部C13が受信した操作信号、すなわち、第1コンロバーナ13に対する点火開始信号に基づいて、第1コンロバーナ13を点火させる(ステップS106)。こうして、第1コンロバーナ13による被調理物R1の加熱が開始される。
【0066】これに対し、位置確認信号を赤外線受信部18が受信していない場合には(ステップS105:NO)、演算部C12は、たとえ第1コンロバーナ13に対する点火開始信号を第1通信部C13が受信していても、第1コンロバーナ13を点火させることはない。そして、この場合には、演算部C12は、操作リモコン5のディスプレイ51に対し、「操作リモコン5での操作を受け付けることができなかった」旨のメッセージ等を表示させることにより、使用者7への報知を行う。こうして、第1コンロバーナ13を点火させることなく、操作リモコン5によるガスコンロ3の遠隔操作が終了する。なお、第1コンロバーナ13に対する点火開始信号を第1通信部C13が受信できなかった場合(ステップS104:NO)についても、演算部C12は第1コンロバーナ13を点火させることはない。
【0067】また、この遠隔操作システム1において、操作リモコン5による遠隔操作によって第1コンロバーナ13の消火を行う場合には、第1コンロバーナ13による被調理物R1の加熱が継続中に(図5のステップS201)、使用者7は、操作リモコン5の第1消火操作ボタン502を押下操作する(ステップS202)。これにより、遠隔操作アプリケーション81が第2送信処理を実行し、リモコン制御部55は第2通信部54の作動制御を行う。このため、第2通信部54は、操作信号としての第1コンロバーナ13の消火信号をガスコンロ3の第1通信部C13に送信する(ステップS203)。この際、遠隔操作アプリケーション81は第1送信処理を実行せず、リモコン制御部55は赤外線送信部53の作動制御を行うことがないため、赤外線送信部53は位置確認信号を送信することはない。
【0068】#8そして、第1通信部C13が操作信号、すなわち、第1コンロバーナ13の消火信号を受信することにより、演算部C12は、この操作信号に基づいて、第1コンロバーナ13を消火させる(ステップS204)。こうして、第1コンロバーナ13による被調理物R1の加熱が終了する。
【0069】さらに、この遠隔操作システム1では、第1コンロバーナ13による被調理物R1の加熱が継続している間に、使用者7が操作リモコン5の第1火力操作ボタン503を押下操作した場合には、遠隔操作アプリケーション81が第1送信処理及び第2送信処理を実行し、リモコン制御部55は赤外線送信部53及び第2通信部54の作動制御を行う。これにより、赤外線送信部53は、位置確認信号をガスコンロ3の赤外線受信部18に向けて送信する。一方、第2通信部54は、操作信号としての第1コンロバーナ13における火力変更信号をガスコンロ3の第1通信部C13に送信する。この際も、赤外線送信部53は、第2通信部54による操作信号の送信と同時に位置確認信号の送信を行う。
【0070】そして、第1通信部C13が第1コンロバーナ13における火力変更信号を受信し、かつ、赤外線受信部18が位置確認信号を受信することにより、演算部C12は、この操作信号に基づいて、第1コンロバーナ13の火力を増加又は減少させる。
【0071】このように、この遠隔操作システム1では、操作リモコン5の操作を行うことにより、使用者7は、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の点火を含め、ガスコンロ3から遠隔した位置からであってもガスコンロ3の操作を行うことが可能となっている。これにより、この遠隔操作システム1では、使用者7は、ガスコンロ3に被調理物R1の加熱を開始させる等の場合において、必ずしもガスコンロ3の近傍まで移動して操作部16を直接操作しなくても良い。
【0072】#4ここで、この遠隔操作システム1では、第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507を使用者7が押下操作することにより、第2通信部54が操作信号を第1通信部C13に送信するだけでなく、赤外線送信部53が位置確認信号を赤外線受信部18に送信する。そして、赤外線受信部18がこの位置確認信号を受信していなければ、たとえ第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507の押下操作に基づいた操作信号を第1通信部C13が受信していても、ガスコンロ3では、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の点火が行われることがない。
【0073】これにより、この遠隔操作システム1では、使用者7がガスコンロ3を見通すことができない状態で第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504及び第3点火操作ボタン507を押下操作しても、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15が点火されることがない。同様に、この遠隔操作システム1では、使用者7がガスコンロ3を見通すことができない状態で第1火力操作ボタン503、第2火力操作ボタン506及び第3火力操作ボタン509を押下操作しても、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15において火力が変更されることがない。
【0074】また、この遠隔操作システム1では、使用者7がガスコンロ3から過度に離れた位置で第1点火操作ボタン501等を押下操作した場合の他、使用者7がガスコンロ3に背を向けた状態で第1点火操作ボタン501等を押下操作した場合にも、第1コンロバーナ13等が点火されたり、第1コンロバーナ13等の火力が変更されたりすることがない。
◆ この文献の解決アプローチ
リモコン赤外確認で遠隔点火を許可
文献: そして、赤外線受信部18がこの位置確認信号を受信していなければ、たとえ第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507の押下操作に基づいた操作信号を第1通信部C13が受信していても、ガスコンロ3では、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の点火が行われることがない。
非接触の遠隔操作という点は近いが、手の接近検知や火力の自動低減とは無関係で、使用者の居場所確認による操作の許可制御という別方向の安全策である。
【0075】#1つまり、この遠隔操作システム1では、操作リモコン5を操作する使用者7と、ガスコンロ3との間に壁21等の障害物が存在しておらず、使用者7がガスコンロ3を見通すことができる位置において、操作リモコン5で第1点火操作ボタン501等が押下されることにより、ガスコンロ3は、それに基づいて第1コンロバーナ13等を点火させて被調理物R1の加熱を開始したり、第1コンロバーナ13等の火力を変更したりする。この結果、この遠隔操作システム1では、使用者7が意図していない状態でガスコンロ3による被調理物R1の加熱や第1コンロバーナ13等の火力変更が行われることを好適に防止することができる。
【0076】したがって、実施例1の遠隔操作システム1は、利便性及び安全性に優れている。
【0077】特に、この遠隔操作システム1は、使用者7が第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504、第3点火操作ボタン507、第1火力操作ボタン503、第2火力操作ボタン506、第3火力操作ボタン509又は加熱時間操作ボタン510を押下操作した場合には、赤外線送信部53は位置確認信号を送信する。換言すれば、この遠隔操作システム1では、操作リモコン5での遠隔操作によって、電源スイッチ17のON状態とOFF状態との切替え、又は、第1、2コンロバーナ13、14又はグリル装置15の消火を行う場合には、赤外線送信部53及び赤外線受信部18による位置確認信号の送受信が不要となっている。
【0078】これにより、この遠隔操作システム1では、例えば、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の消火を行うに当たっては、使用者7は必ずしもガスコンロ3を見通すことができる位置において、操作リモコン5の操作を行う必要がない。また、赤外線送信部53による位置確認信号の送信と、赤外線受信部18における位置確認信号の受信とが不要となることにより、この遠隔操作システム1では、緊急時であっても操作リモコン5での遠隔操作によって、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の消火を好適に行うことができる。
【0079】また、この遠隔操作システム1は、第1点火操作ボタン501や第1消火操作ボタン502等の押下操作に基づく操作信号は、電波によって第2通信部54から第1通信部C13に送信される。これにより、第2通信部54から送信された操作信号は、壁21等の障害物の影響を受け難く、第1通信部C13は操作信号を好適に受信することが可能となっている。
【0080】ここで、赤外線に比べて電波は通信可能な範囲が広い。このため、操作リモコン5の操作を行う使用者7と、ガスコンロ3との距離が遠く、赤外線受信部18での位置確認信号の受信が不安定となるような場合であっても、第1通信部C13では操作信号を好適に受信できる。これにより、この遠隔操作システム1では、操作リモコン5の操作を行う使用者7は、赤外線による通信が不可能又は不安定となる程度にガスコンロ3から離れた位置からであっても、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の消火を好適に行うことができる。さらに、使用者7は、ガスコンロ3を十分に見通すことができない場合であっても、操作リモコン5の操作によって、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の消火を行うことができる。これらの点においても、この遠隔操作システム1は、利便性及び安全性に優れている。
【0081】また、操作信号を電波によって第2通信部54から第1通信部C13に送信することにより、位置確認信号及び操作信号を共に赤外線の信号で構成する場合に比べて、信号の複雑化を抑制できる。これにより、操作リモコン5、ひいては、遠隔操作システム1の設計を容易化することが可能となっている。
【0082】さらに、この遠隔操作システム1では、第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507の押下操作に基づく第2通信部54の操作信号の送信と、赤外線送信部53の位置確認信号の送信とは同時に行われる。これにより、この遠隔操作システム1では、赤外線送信部53の位置確認信号を赤外線受信部18が受信した時点では、使用者7がガスコンロ3を見通すことができる位置に存在していたものの、第2通信部54の操作信号を第1通信部C13が受信し、第1コンロバーナ13の点火が開始される時点では、使用者7がガスコンロ3を見通すことができる位置から離れているという事態等が生じ難くなっている。この点においても、この遠隔操作システム1では、使用者7が意図していない状態でガスコンロ3による被調理物R1の加熱が行われることを好適に防止することができる。
【0083】(実施例2) 図6に示すように、実施例2の調理用加熱機器遠隔操作システム2(以下、単に遠隔操作システム2という。)は、ガスコンロ3aと、操作リモコン5aとを備えている。ガスコンロ3aも本発明における「調理用加熱機器」の一例であり、操作リモコン5aも本発明における「操作端末」の一例である。
【0084】ガスコンロ3aは、筐体11、天板12、第1、2コンロバーナ13、14、グリル装置15、操作部16、電源スイッチ17、赤外線受信部18及び制御装置C2を有している。ここで、制御装置C2は、実施例1の調理用加熱機器遠隔操作システム1における制御装置C1と異なり、第1通信部C13を有していない。
【0085】#9操作リモコン5aは、ガスコンロ3aとは別体をなしており、ガスコンロ3aの外部に位置している。操作リモコン5aは、赤外線送信部53aを有している一方で、第2通信部54を有していない。また、操作リモコン5aでは、リモコン制御部55が遠隔操作アプリケーション81aを記憶している。
【0086】遠隔操作アプリケーション81aは、使用者7が電源操作ボタン52、第1点火操作ボタン501、第1消火操作ボタン502、第1火力操作ボタン503、第2点火操作ボタン504、第2消火操作ボタン505、第2火力操作ボタン506、第3点火操作ボタン507、第3消火操作ボタン508、第3火力操作ボタン509又は加熱時間操作ボタン510を押下操作することにより、第1送信処理を実行する。そして、リモコン制御部55は、第1送信処理に基づいて赤外線送信部53aの作動制御を行う。
【0087】赤外線送信部53aは、操作リモコン5aの側面に設けられており、一部が操作リモコン5aの外部に露出している。実施例1の遠隔操作システム1における赤外線送信部53と同様、赤外線送信部53aも赤外線を照射可能なLED素子等で構成されている。赤外線送信部53は、遠隔操作アプリケーション81aが第1送信処理を実行することにより、赤外線による複合信号をガスコンロ3の赤外線受信部18に向けて送信する。複合信号は、本発明における「第1信号」の一例である。
【0088】複合信号は、位置確認信号と、第1点火操作ボタン501等に対応した各種の操作信号とを含んでいる。このように、この遠隔操作システム2では、第1点火操作ボタン501等に対応した各種の操作信号は、いずれも赤外線の信号で構成されている。操作リモコン5aにおける他の構成を含め、この遠隔操作システム2における他の構成は実施例1の遠隔操作システム1と同様であり、同一の構成については同一の符号を付して構成に関する詳細な説明を省略する。
【0089】この遠隔操作システム2でも、使用者7は、操作リモコン5aの操作を通じて、ガスコンロ3の遠隔操作を行うことが可能となっている。例えば、ガスコンロ3の電源スイッチ17が既にON状態にある状態で、操作リモコン5aの操作を通じて第1コンロバーナ13の点火を行う場合には、使用者7は、操作リモコン5aの第1点火操作ボタン501を押下操作する。
【0090】これにより、操作リモコン5aでは、遠隔操作アプリケーション81aが第1送信処理を実行し、リモコン制御部55は赤外線送信部53aの作動制御を行う。このため、赤外線送信部53aは、複合信号をガスコンロ3の赤外線受信部18に向けて送信する。つまり、この場合に赤外線送信部53aが送信する複合信号は、位置確認信号と、操作信号としての第1コンロバーナ13に対する点火開始信号とを含んでいる。
【0091】そして、この複合信号を赤外線受信部18が受信することにより、ガスコンロ3では、演算部C12が第1コンロバーナ13を点火させる。こうして、この遠隔操作システム2でも、第1コンロバーナ13による被調理物R1の加熱が開始される。
【0092】また、操作リモコン5aの操作を通じて第1コンロバーナ13の消火を行う場合には、使用者7は、操作リモコン5aの第1消火操作ボタン502を押下操作する。これにより、操作リモコン5aでは、遠隔操作アプリケーション81aが第1送信処理を実行し、リモコン制御部55の作動制御に基づいて赤外線送信部53aは、複合信号をガスコンロ3の赤外線受信部18に向けて送信する。つまり、この場合に赤外線送信部53aが送信する複合信号は、位置確認信号と、操作信号としての第1コンロバーナ13に対する消火信号とを含んでいる。
【0093】そして、この複合信号を赤外線受信部18が受信することにより、ガスコンロ3では、演算部C12が第1コンロバーナ13を消火させる。こうして、この遠隔操作システム2でも、第1コンロバーナ13による被調理物R1の加熱が終了する。
【0094】このように、この遠隔操作システム2では、赤外線送信部53aから送信された複合信号を赤外線受信部18が受信できていれば、操作リモコン5a操作する使用者7と、ガスコンロ3aとは、赤外線の送受信が可能な範囲に存在しており、かつ、使用者7は、ガスコンロ3aを見通すことができる位置に存在しているということになる。この結果、この遠隔操作システム2では、使用者7が意図していない状態でガスコンロ3aによる被調理物R1の加熱等が行われることを好適に防止することができる。
【0095】また、この遠隔操作システム2では、ガスコンロ3aの遠隔操作を行うに当たって、電波による無線通信が不要となっているため、ガスコンロ3aに第1通信部C13を設ける必要がなく、また、操作リモコン5aに第2通信部54を設ける必要がない。このため、この遠隔操作システム2では、ガスコンロ3a及び操作リモコン5aの構成を簡素化できるため、製造コストの低廉化も可能となっている。この遠隔操作システム2における他の作用は、実施例1の遠隔操作システム1と同様である。
【0096】以上において、本発明を実施例1、2に即して説明したが、本発明は上記実施例1、2に制限されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して適用できることはいうまでもない。
【0097】例えば、実施例1の遠隔操作システム1では、ガスコンロ3を本発明における「調理用加熱機器」としている。しかし、これに限らず、調理用加熱機器は、第1コンロバーナ13等に換えて、誘導加熱によって被調理物R1を加熱可能な加熱コイルを有していても良い。また、調理用加熱機器は、第1コンロバーナ13等に加えて上述の加熱コイルを有していても良い。さらに、調理用加熱機器は、被調理物R1を加熱可能な電熱ヒータ等を有していても良い。実施例2の遠隔操作システム2についても同様である。
【0098】また、実施例1の遠隔操作システム1では、操作リモコン5を本発明における「操作端末」としている。しかし、これに限らず、操作端末は、ガスコンロ3を遠隔操作可能なアプリケーションを有するスマートフォン等であっても良い。実施例2の遠隔操作システム2についても同様である。
【0099】また、実施例1の遠隔操作システム1では、第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504又は第3点火操作ボタン507の押下操作に基づく第2通信部54の操作信号の送信と、赤外線送信部53の位置確認信号の送信とが同時に行われている。しかし、これに限らず、第2通信部54が操作信号の送信を行う時期と、赤外線送信部53が位置確認信号の送信を行う時期とに一定程度のずれや不可避的なずれが存在していても良い。
【0100】#6また、実施例1の遠隔操作システム1では、使用者7が第1火力操作ボタン503や第2火力操作ボタン506を押下操作した場合にも、遠隔操作アプリケーション81が第1送信処理及び第2送信処理を実行している。しかし、これに限らず、第1火力操作ボタン503や第2火力操作ボタン506を通じて、第1コンロバーナ13や第2コンロバーナ14の火力を増大させる場合には、遠隔操作アプリケーション81が第1送信処理及び第2送信処理を実行し、赤外線送信部53に位置確認信号を送信させる一方、第1コンロバーナ13や第2コンロバーナ14の火力を減少させる場合には、遠隔操作アプリケーション81が第2送信処理のみを実行することで、赤外線送信部53による位置確認信号の送信を不要としても良い。
【0101】また、実施例1の遠隔操作システム1において、使用者7が第1点火操作ボタン501、第2点火操作ボタン504及び第3点火操作ボタン507のいずれかを押下操作した場合にのみ、遠隔操作アプリケーション81が第1送信処理を実行し、赤外線送信部53が位置確認信号を送信する構成としても良い。
【0102】また、実施例2の遠隔操作システム2では、赤外線送信部53aが位置確認信号と、操作信号とを含んだ赤外線による複合信号を送信している。しかし、これに限らず、赤外線送信部53aは、赤外線による位置確認信号と、赤外線による操作信号とを別々に送信しても良い。
【0103】#2また、実施例2の遠隔操作システム2において、赤外線送信部53aは、赤外線による操作信号のみを送信しても良い。赤外線送信部53aが赤外線による操作信号のみを送信する場合であっても、その操作信号を赤外線受信部18が受信することができれば、操作リモコン5a操作する使用者7と、ガスコンロ3aとは、赤外線の送受信が可能な範囲に存在しており、かつ、使用者7は、ガスコンロ3aを見通すことができる位置に存在しているということになる。つまり、赤外線送信部53aが送信した操作信号は位置確認信号を兼ねることになる。
【0104】また、実施例1の遠隔操作システム1では、操作リモコン5によって、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の点火操作だけでなく、第1、2コンロバーナ13、14の火力調整等も操作も可能となっている。しかし、これに限らず、操作リモコン5では、第1、2コンロバーナ13、14及びグリル装置15の点火操作のみが可能となっていても良い。実施例2の遠隔操作システム2についても同様である。
【0105】また、実施例1の遠隔操作システム1では、一つのガスコンロ3と、一つの操作リモコン5とを備えている。しかし、これに限らず、ガスコンロ3及び操作リモコン5は、それぞれ複数であっても良く、また、ガスコンロ3及び操作リモコン5の一方が複数であっても良い。実施例2の遠隔操作システム2についても同様である。
【0106】本発明は、ガスコンロ等の調理用加熱機器に利用可能である。
【0107】1、2…調理用加熱機器遠隔操作システム 3、3a…ガスコンロ(調理用加熱機器) 5、5a…操作リモコン(操作端末) 18…赤外線受信部 53、53a…赤外線送信部 54…第2通信部(無線送信部) 81…遠隔操作アプリケーション(調理用加熱機器遠隔操作システム用アプリケーションプログラム) C13…第1通信部(無線受信部) R1…被調理物
周辺換気システム
特開2019-138598 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 張 渓岑 / 出願日: 2018-02-15 / 公開日: 2019-08-22 / 検索19位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: コンロの点火情報でレンジフード赤外連動 隣接コンロ同士が点火情報と鍋検知情報を通信し、天板下の赤外線信号発信部からレンジフードへ換気指示信号を送って換気風量を連動制御する。鍋のない場合の点火制限も扱う。
▸ 示唆: ガスコンロの周辺機器連動であり、手や異物の検知による火力の安全制御やジェスチャー操作という発案メモの課題とは関係が薄い。
AIが精読したのは全63段落のうち検索が当てた10チャンク(27段落・43%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、加熱調理器から発生する熱気を室外に排出させる換気システム、特に、加熱調理器の動作状態に換気装置を連動させる換気システムに関する。
【0002】従来、コンロやグリル装置などの加熱調理器から発生する熱気を換気装置によって室外に排出させる換気システムにおいて、調理器本体の上部に、加熱調理器の加熱部の動作状態に対応する換気装置の換気制御信号を赤外線により発信する発信部が設けられ、上記発信部から発信された換気制御信号を換気装置の受信部にて受信して、換気装置の動作が制御されるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1および2参照)。
【0003】特開2003−83550号公報 特開平5−322172号公報
【0004】しかしながら、上記換気システムによれば、調理器本体の上部に設けられた発信部からその上方の換気装置へ換気制御信号を発信するように構成されているため、調理器本体の上部上に比較的大型の鍋やフライパン等の調理具が載置されると、換気装置における換気制御信号の受信の妨げとなって、換気装置が加熱調理器の動作状態に合わせて適切に連動しない虞があった。
【0005】本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、加熱調理器の動作状態に換気装置を連動させる換気システムにおいて、換気装置の動作安定性の向上を図ることにある。
【0006】本発明は、複数の加熱調理器と、換気装置とで構成される換気システムであって、加熱調理器はそれぞれ、調理器本体の上部に載置された調理具を加熱する加熱部と、調理器本体の上部に調理具が載置されたことを検出する調理具検出部と、調理器本体の上部に設けられ、換気装置の動作を指示する換気制御信号を発信する発信部と、加熱部や発信部の動作を制御する調理器制御部とを備え、換気装置は、加熱調理器から発生する熱気を室外に排出する換気ファンと、前記換気制御信号を受信する受信部と、前記換気制御信号に基づいて換気ファンの動作を制御する換気制御部とを備え、加熱調理器は、他の加熱調理器と通信可能に接続され、自己の加熱部の動作状態に対応する換気制御信号を、調理器本体の上部に調理具が載置されていない他の加熱調理器の発信部から発信させる。
【0007】上記換気システムによれば、使用する自己の加熱調理器の上部に比較的大型の調理具が載置されていても、その加熱調理器の加熱部の動作状態に対応する換気制御信号を換気装置の受信部にて確実に受信させることができるから、加熱部の動作状態に合わせて適切に換気装置を連動させることが可能である。
【0008】また、好ましくは、上記換気システムにおいて、加熱調理器は、他の加熱調理器が複数の加熱部を備えている場合、前記換気制御信号を、調理器本体の上部における発信部に近い特定の加熱部に対応する位置に調理具が載置されていない他の加熱調理器の発信部から発信させる。
【0009】このものでは、使用する自己の加熱調理器および複数の加熱部を備えた他の加熱調理器の上部にそれぞれ比較的大型の調理具が載置されていても、他の加熱調理器において、発信部に近い特定の加熱部に対応する位置に調理具が載置されていなければ、その加熱調理器の発信部から自己の加熱調理器の加熱部の動作状態に対応する換気制御信号を発信させるから、上記換気制御信号を換気装置の受信部にて確実に受信させることができる。これにより、加熱部の動作状態に合わせて適切に換気装置を連動させることが可能である。
【0010】好ましくは、上記換気システムにおいて、加熱調理器は、全ての加熱調理器の調理器本体の上部に調理具が載置されている場合、前記換気制御信号を、自己又は他の加熱調理器の何れか一方或いは両方の発信部から、調理器本体の上部に調理具が載置されていない場合に発信させる換気制御信号の発信回数より多い回数発信させる。
【0011】このものでは、使用する自己の加熱調理器の加熱部の動作状態に対応する換気制御信号をより高確率で換気装置の受信部にて受信させることができるから、加熱部の動作状態に合わせてより適切に換気装置を連動させることが可能である。
【0012】以上のように、本発明によれば、使用する自己の加熱調理器に調理具が載置されていても、換気装置にて確実に換気制御信号を受信させることができるから、換気装置の動作安定性が向上する。
【0013】図1は、本発明の実施の形態に係る換気システムを構成する加熱調理器および換気装置の概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る換気システムを構成する加熱調理器および換気装置の概略構成図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る換気システムの換気制御動作を示す作動フローチャートである。 図4は、本発明の他の実施形態に係る換気システムの換気制御動作を示す作動フローチャートである。
【0014】次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
【0015】図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る換気システムは、キッチンのカウンタトップ4に設置される加熱調理器としての複数のガスコンロ1と、ガスコンロ1の上方に設置される換気装置としてのレンジフード3とで構成されている。
【0016】ガスコンロ1の本体部(調理器本体、以下、「コンロ本体」という)10は、略矩形箱状に形成されており、その上面部を構成する天板11をカウンタトップ4の上方に露出させた状態で、カウンタトップ4に開設された取付口に落とし込み状態で設置される。尚、本明細書では、カウンタトップ4の前縁部41側に面するコンロ本体10の周面部をガスコンロ1の正面とし、コンロ本体10を正面側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
【0017】天板11の上面には、鍋やフライパン等の調理具5を支持する単数又は複数の五徳12と、五徳12の上部に載置される調理具5を加熱する加熱部としての単数又は複数のコンロバーナ13と、コンロバーナ13の点火や消火、火力の切替を行うための単数又は複数の点消火操作子14とが配設されている。
【0018】本実施の形態では、カウンタトップ4に3つのガスコンロ1が左右横並びで隣接配置されており、それらガスコンロ1のうち中央に配されたガスコンロ1(以下、「コンロ1A」ともいう)は、標準火力のコンロバーナ13のみ備えた所謂一口タイプのコンロである。一方、ガスコンロ1のうち右側に配されたガスコンロ1および左側に配されたガスコンロ1(以下、総称して「コンロ1B」ともいう)は何れも、標準火力のコンロバーナ13と、最大火力が標準火力のコンロバーナ13より低い低火力のコンロバーナ13とを備えた所謂二口タイプのコンロであり、天板11の上面後寄りの位置に標準火力のコンロバーナ13が配され、天板11の上面前寄りの位置に低火力のコンロバーナ13が配されている。
【0019】#7コンロバーナ13は、燃料ガスと空気の混合ガスを燃焼させて燃焼排ガスを生成し、その燃焼排ガスを熱源として上記調理具5を下方から加熱するバーナであり、コンロ本体10内に組み込まれたバルブユニット(図示しない)を介して燃料ガスが供給される。上記バルブユニットは、点消火操作子14の操作やコンロ本体10内に組み込まれた調理器制御部としてのコンロ制御回路100からの指示に応じて開度調整される複数の弁体で構成されており、これら弁体によってコンロバーナ13へのガスの供給量が適宜調整される。
【0020】コンロバーナ13の中央部にはそれぞれ、五徳12の上部に載置された調理具5の底部に接触し、調理具5の温度状態を検出する鍋底温度センサ15が設けられている。図示しないが、コンロバーナ13の炎孔形成部の近傍にはそれぞれ、ガスの燃焼炎の有無を検出する炎検知センサと、炎孔形成部の近傍で火花放電させる点火プラグとが設けられている。
【0021】鍋底温度センサ15は、コンロ本体10内にて上下摺動可能に支持されており、対応する五徳12の上部に調理具5が載置されていない状態では、五徳12より上方へ突出した位置にて保持され、対応する五徳12の上部に調理具5が載置された場合は、調理具5によって押し下げられる。
【0022】#8図2に示すように、コンロ本体10の内部には、鍋底温度センサ15の上下動に応じてオンオフする調理具検出部としての鍋検知スイッチ16が設けられており、鍋底温度センサ15が押し下げられ、鍋検知スイッチ16がオン状態になったか否かによって対応する五徳12の上部、即ち、対応するコンロバーナ13の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを検出するように構成されている。また、コンロ本体10の内部には、ガスコンロ1の異常を音声やブザー音にて報知する音声出力部17が設けられている。
【0023】点消火操作子14は、天板11の上面におけるコンロバーナ13(コンロ1Bでは前側のコンロバーナ13)より前方位置に設けられている。また、図示しないが、コンロ本体10内における天板11の下面前寄りの位置、即ち、点消火操作子14との隣接位置には、静電容量式のタッチセンサ(図示しない)が設けられており、使用者が天板11の上面における上記タッチセンサの上方の所定位置(タッチ操作部)に触れることで、ガスコンロ1の電源をオンオフしたり、コンロバーナ13の動作モードを選択したりすることができるようになっている。
【0024】さらに、コンロ本体10内における天板11の下面前寄りの位置には、レンジフード3の動作を指示する換気制御信号を、天板11を通してレンジフード3に発信する発信部としての赤外線信号発信部18が設けられている。赤外線信号発信部18は、上記換気制御信号を赤外線により外部に発信する単数又は複数の発光素子で構成されている。
◆ この文献の解決アプローチ
コンロの点火情報でレンジフード赤外連動
文献: コンロ本体10内における天板11の下面前寄りの位置には、レンジフード3の動作を指示する換気制御信号を、天板11を通してレンジフード3に発信する発信部としての赤外線信号発信部18が設けられている。
ガスコンロの周辺機器連動であり、手や異物の検知による火力の安全制御やジェスチャー操作という発案メモの課題とは関係が薄い。
【0025】#5点消火操作子14のスイッチ機構部、タッチセンサ、バルブユニットの電磁弁、鍋底温度センサ15、炎検知センサ、点火プラグに高電圧を印加して火花放電させるイグナイタ、鍋検知スイッチ16、および赤外線信号発信部18はそれぞれ、コンロ本体10の内部に組み込まれたコンロ制御回路100に有線にて接続されている。また、コンロ制御回路100は、他のガスコンロ1のコンロ制御回路100と有線にて相互に通信可能に接続されている。
【0026】尚、本実施の形態では、自己および他のガスコンロ1のコンロ制御回路100相互は、有線により通信接続されるが、赤外線やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格により通信接続されるように構成されたものであってもよいし、家庭内通信ネットワークを介して通信接続されるように構成されたものであってもよい。
【0027】#1図示しないが、コンロ制御回路100は、上記タッチセンサや電磁弁等の電気駆動部に所定の駆動電力を供給する電源回路の他、点消火操作子14による操作や設定された加熱モードに応じてコンロバーナ13の点火動作や消火動作、火力の切替を行うバーナ制御部、タッチセンサからの操作情報に基づいて加熱モードの設定を行うモード設定部、炎検知センサの出力値に基づいてコンロバーナ13の点火や消火を判定する点消火判定部、鍋底温度センサ15の検出温度(鍋底温度)に基づいて調理具5の温度状態を判定する鍋温度判定部、鍋検知スイッチ16のオンオフ状態に基づいて対応するコンロバーナ13の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを判定する鍋なし判定部、コンロバーナ13の点火や消火などガスコンロ1の動作状態を示す情報(動作情報)を他のガスコンロ1と相互に通信するリンク通信制御部、自己および他のコンロバーナ13の動作状態に対応する換気制御信号を赤外線信号発信部18から発信させる発信制御部等の回路構成を有している。尚、本実施の形態では、コンロバーナ13の火力を最小の「1」から最大の「9」までの9段階で切替可能に構成されている。
【0028】また、図示しないが、コンロ制御回路100は、特定の加熱モードが設定されていない状態で、点火操作されたコンロバーナ13の加熱位置に調理具5が載置されていない場合は、対応するコンロバーナ13の点火を制限する一方、特定の加熱モードが設定されている場合は、点火操作されたコンロバーナ13の加熱位置に調理具5が載置されていなくても、対応するコンロバーナ13の点火制限を行わない点火制限制御部、ガスコンロ1に何らかの異常が生じた場合に、その異常を示す音声やブザー音を音声出力部17から出力させる報知制御部等の回路構成を有している。
【0029】レンジフード3の本体部(以下、「フード本体」という)30は、下面部31に開口301を有する略矩形箱状に形成されており、上記開口301がガスコンロ1の上方に対向して配されるよう、室内におけるカウンタトップ4の後方の壁面や上方の天井に設置される。
【0030】フード本体30の内部には、調理中にガスコンロ1から発生する熱気や水蒸気を上記開口301からフード本体30内に取り込み、図示しない排気ダクトを通じて室外に排出させる換気ファン33が組み込まれている。
【0031】フード本体30の正面部32には、換気ファン33のオンオフや換気風量の切替を行うための複数の換気操作ボタン34が配設されている。フード本体30の下面部31における開口301の後方位置には、ガスコンロ1の赤外線信号発信部18から発信された換気制御信号を受信する受信部としての赤外線信号受信部38が設けられている。赤外線信号受信部38は、レンジフード3へ向けて発信された赤外線信号(換気制御信号)を受信する単数又は複数の受光素子で構成されている。
【0032】換気ファン33、換気操作ボタン34、および赤外線信号受信部38はそれぞれ、フード本体30の内部に組み込まれた換気制御部としての換気制御回路300に有線にて接続されている。
【0033】図示しないが、換気制御回路300は、換気ファン33に所定の駆動電力を供給する電源回路の他、赤外線信号受信部38で受信された換気制御信号に基づいてガスコンロ1からの換気ファン33の動作の指示内容を判別する信号判別部、換気操作ボタン34による操作や上記指示内容に応じて換気ファン33の作動や停止、換気ファン33による換気風量の切替を行うファン制御部等の回路構成を有している。尚、本実施の形態では、上記換気風量を「弱」、「中」、「強」の3段階で切替可能に構成されている。
【0034】#9上記換気システムによる換気制御動作を、図3のフローチャートに従って説明する。尚、本実施の形態では、何れかのガスコンロ1のタッチ操作部により電源のオン操作がなされて電源がオン状態になると、自己のコンロ制御回路100から他のガスコンロ1のコンロ制御回路100へ電源のオン操作がなされた旨を示す動作情報として電源オン情報が送信され、他のガスコンロ1も連動して電源がオン状態にされる。以下、ガスコンロ1のうち中央に配されたコンロ1Aが使用される場合を中心に説明する。
【0035】中央のコンロ1Aの電源がオンにされ、コンロ制御回路100に組み込まれた主制御プログラムが起動すると、上記のとおり左右のコンロ1Bも連動して電源がオンにされ、各コンロ1A,1Bにおいてコンロバーナ13の点火操作がなされたか否かの監視が開始される(ST1)。
【0036】その後、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)の点火操作がなされた場合は(ST1のステップでYes)、対応する五徳12の上部に調理具5が載置されているか否か、即ち、対応する鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチA)がオン状態になっているか否かを判定する(ST2)。
【0037】#4コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)の点火操作がなされたときに、対応する鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチA)がオン状態である場合(ST2のステップでYes)、コンロ1Aは、点火プラグから火花放電させると共に、バルブユニットを所定の開度に調整する。その結果、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)に設定量の燃料ガスが供給され、火花放電により点火される。そしてさらに、対応する炎検知センサにてコンロ1Aのコンロバーナ13の点火が検知されると、バルブユニットを点消火操作子14で設定された火力に応じた開度に調整し、調理具5の加熱を開始する(ST3)。
【0038】また、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)が点火されるのに合わせて、コンロ1Aは、コンロ1Aのコンロバーナ13が点火された旨やその火力を示す点火情報を各コンロ1Bに送信する。一方、上記点火情報を受信したコンロ1Bは、自己の特定のコンロバーナ13(ここでは、赤外線信号発信部18に近い前側のコンロバーナ13)に対応する位置となる五徳12の上部に調理具5が載置されているか否か、即ち、特定のコンロバーナ13の鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチB)がオン状態になっているか否かを示す鍋検知情報をコンロ1Aに送信する。
【0039】#6このとき、何れか一方又は両方のコンロ1Bの特定のコンロバーナ13の鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチB)がオフ状態であれば(ST4のステップでNo)、コンロ1Aは、上記点火情報に対応する換気制御信号を他のコンロ1Bから発信させるための補助発信指示信号を、特定のコンロバーナ13の鍋検知スイッチ16がオフ状態である「鍋なし」のコンロ1Bに送信する。また、補助発信指示信号を受信した上記「鍋なし」のコンロ1Bは、点火情報に対応する換気風量(ここでは、「強」)で換気ファン33を作動させるための換気制御信号としての換気指示信号を、自己の赤外線信号発信部18から発信させる(ST5)。
【0040】これにより、たとえコンロ1Aのコンロバーナ13の加熱位置に比較的大型の調理具5が載置されていても、上記換気指示信号は、レンジフード3の赤外線信号受信部38に確実に到達する。そして、赤外線信号受信部38にて換気指示信号を受信したレンジフード3は、換気指示信号に対応する換気風量にて換気ファン33を作動させる(ST6)。尚、図示しないが、上記換気指示信号に基づいて換気風量が設定された後、換気操作ボタン34により換気風量の切替操作がなされた場合、レンジフード3は、上記切替操作に対応する換気風量に変更させる。
【0041】#10一方、上記ST3のステップにて、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)が点火されたとき、コンロ1Bのコンロバーナ13の鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチB)が何れもオン状態である場合(ST4のステップでYes)、コンロ1Aは、上記点火情報に対応する換気制御信号を他のコンロ1Bから複数回発信させるための連続発信指示信号を各コンロ1Bに送信すると共に、換気指示信号を自己の赤外線信号発信部18から複数回発信させる。また、連続発信指示信号を受信したコンロ1Bも同様に、換気指示信号を自己の赤外線信号発信部18から複数回発信させる(ST7)。
【0042】尚、このときコンロ1Aおよびコンロ1Bの各赤外線信号発信部18から発信させる換気指示信号の発信回数P1は、「鍋なし」の場合に発信させる換気指示信号の発信回数P2より多く設定されている(例えば、発信回数P1が10回、発信回数P2が2回)。これにより、たとえ各コンロ1A,1Bの所定の加熱位置に調理具5が載置されていても、換気指示信号は、一部が使用者の身体や壁面等にて反射してレンジフード3の下面部31側へ向かい、より高確率で赤外線信号受信部38に到達する。そして、赤外線信号受信部38にて換気指示信号を受信したレンジフード3は、換気指示信号に対応する換気風量にて換気ファン33を作動させる(ST6)。
【0043】コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)の点火操作がなされたときに、対応する鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチA)がオフ状態である場合(ST2のステップでNo)、コンロ1Aは、さらに、加熱モードが特定の加熱モード(ここでは、「あぶり高温炒めモード」)に設定されているか否かを判定する(ST8)。
【0044】#3その際、加熱モードが「あぶり高温炒めモード」に設定されていない場合は(ST8のステップでNo)、コンロ1Aのコンロバーナ13の点火動作を禁止すると共に、コンロ1Aにて点火制限がなされたことを示す音声又はブザー音を音声出力部17から出力させ(ST9)、換気制御動作を終了させる。即ち、所定の加熱位置に調理具5が載置されていない状態でのコンロバーナ13の点火を禁止する。
【0045】一方、コンロ1Aのコンロバーナ13にて点火操作がなされたとき、加熱モードが「あぶり高温炒めモード」に設定されている場合は(ST8のステップでYes)、ST3のステップと同様、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)を点火させ、対応する点消火操作子14で設定された火力に調整する(ST10)。即ち、所定の加熱位置に調理具5が載置されていない状態でのコンロバーナ13の点火を許可する。
【0046】また、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)が点火されるのに合わせて、コンロ1Aは、コンロ1Aのコンロバーナ13の点火情報を各コンロ1Bに送信する。一方、上記点火情報を受信したコンロ1Bは、特定のコンロバーナ13の鍋検知スイッチ16による鍋検知情報をコンロ1Aに送信する。
【0047】そして、何れのコンロ1Bの特定のコンロバーナ13の鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチB)も共にオン状態であれば(ST11のステップでYes)、コンロ1Aは、換気指示信号を、調理具5が載置されていない自己の赤外線信号発信部18から発信させる(ST12)。
【0048】これにより、たとえ各コンロ1Bのコンロバーナ13の加熱位置に調理具5が載置されていても、上記換気指示信号は、レンジフード3の赤外線信号受信部38に確実に到達する。そして、赤外線信号受信部38にて換気指示信号を受信したレンジフード3は、換気指示信号に対応する換気風量にて換気ファン33を作動させる(ST6)。
【0049】一方、上記ST10のステップにて、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)が点火されたとき、何れかのコンロ1Bのコンロバーナ13の鍋検知スイッチ16(鍋検知スイッチB)がオフ状態である場合(ST11のステップでNo)、コンロ1Aは、上記補助発信指示信号を「鍋なし」のコンロ1Bに送信すると共に、換気指示信号を自己の赤外線信号発信部18から発信させる。また、補助発信指示信号を受信した「鍋なし」のコンロ1Bも同様に、換気指示信号を自己の赤外線信号発信部18から発信させる(ST13)。
【0050】このように、上記換気システムによれば、使用する自己のガスコンロ1の所定の加熱位置に比較的大型の調理具5が載置されていても、そのガスコンロ1のコンロバーナ13の動作状態に対応する換気制御信号を、所定の加熱位置に調理具5が載置されていない他のガスコンロ1から発信させ、レンジフード3の赤外線信号受信部38にて確実に受信させることができるから、コンロバーナ13の動作状態に合わせて適切にレンジフード3を連動させることが可能である。よって、レンジフード3の動作安定性が向上する。
【0051】特に、このものでは、使用する自己のガスコンロ1および複数のコンロバーナ13を備えた他のガスコンロ1の上部にそれぞれ調理具5が載置されている場合であっても、他のガスコンロ1において、赤外線信号発信部18に近い特定のコンロバーナ13に対応する加熱位置に調理具5が載置されていなければ、そのガスコンロ1の赤外線信号発信部18から自己のガスコンロ1のコンロバーナ13の動作状態に対応する換気制御信号を発信させ、レンジフード3の赤外線信号受信部38にて確実に受信させることができるから、コンロバーナ13の動作状態に合わせて適切にレンジフード3を連動させることが可能である。よって、レンジフード3の動作安定性が一層向上する。
【0052】しかも、このものでは、全てのガスコンロ1の上部に調理具5が載置されている場合は、使用する自己のガスコンロ1のコンロバーナ13の動作状態に対応する換気制御信号を、所定の加熱位置に調理具5が載置された自己および他のガスコンロ1の両方の赤外線信号発信部18から、所定の加熱位置に調理具5が載置されていない場合に発信させる換気指示信号より多い回数発信させるから、上記換気制御信号をより高確率でレンジフード3の赤外線信号受信部38にて受信させることができる。これにより、コンロバーナ13の動作状態に合わせてより適切にレンジフード3を連動させることが可能となり、レンジフード3の動作安定性が一層向上する。
【0053】尚、上記実施の形態では、中央のコンロ1Aが使用される場合を中心に説明したが、左右のコンロ1Bが使用される場合も同様の制御がなされる。また、2つのみガスコンロ1を備えた換気システムや4つ以上のガスコンロ1を備えた換気システムの場合も同様の制御がなされる。但し、上記換気システムにおいて、複数のガスコンロ1が同時に使用される場合は、強い換気風量を必要とするガスコンロ1の動作状態を優先してレンジフード3の動作を制御させるのが好ましい。このようにすることで、より安定した換気性能を発揮できる。
【0054】また、上記換気システムにおいて、複数のガスコンロ1が同時に使用される場合は、一方のガスコンロ1の動作状態に対応する換気制御信号を他方のガスコンロ1から発信させないようにしてもよい。詳述すると、図4のフローチャートに示すように、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)の点火操作がなされたときに(ST1のステップでYes)、何れかのコンロ1Bのコンロバーナ13(バーナB)が点火されている場合は(ST21のステップでYes)、上記ST2以降のステップを実行しないで、換気操作ボタン34による操作でのみ換気ファン33の動作が制御される。一方、コンロ1Aのコンロバーナ13(バーナA)の点火操作がなされたときに(ST1のステップでYes)、何れかのコンロ1Bのコンロバーナ13(バーナB)が点火されていない場合は(ST21のステップでNo)、上記ST2以降のステップを実行する。これにより、上記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
【0055】上記実施の形態では、複数のコンロバーナ13を備えたコンロ1Bにおいて、赤外線信号発信部18に近い前側のコンロバーナ13を特定のコンロバーナ13に設定し、その特定のコンロバーナ13に対応する加熱位置に調理具5が載置されていないコンロ1Bから換気制御信号を発信させるように構成されているが、対応する加熱位置に調理具5が載置されたときに、調理具5がレンジフード3での換気制御信号の受信の妨げとなる可能性があるコンロバーナ13であれば、後側のコンロバーナ13を特定のコンロバーナ13としたものであってもよいし、複数全てのコンロバーナ13を特定のコンロバーナ13としたものであってもよい。また、赤外線信号発信部18や赤外線信号受信部38の配置構成に合わせて、使用者や施工業者が任意に特定のコンロバーナ13を設定変更できるようにしてもよい。
【0056】上記実施の形態では、コンロ本体10内における天板11の下面側に赤外線信号発信部18が設けられているが、赤外線信号発信部18は、コンロ本体10の上部に設けられていれば、天板11に設けられた切欠や凹部中に組み込んでもよいし、天板11の上面に設けてもよい。
【0057】上記実施の形態では、コンロ本体10の上部における前寄りの位置に赤外線信号発信部18が設けられているが、コンロ本体10の上部における後寄りの位置に赤外線信号発信部18が設けられたものとしてもよい。この場合、赤外線信号発信部18に近い後側のコンロバーナ13を特定のコンロバーナ13とするのが好ましい。また、上記実施の形態では、フード本体30の後方位置に赤外線信号受信部38が設けられているが、フード本体30の前方位置に赤外線信号受信部38が設けられたものとしてもよい。
【0058】#2上記実施の形態では、コンロ本体10の上部に調理具5が載置されたことを、鍋底温度センサ15の上下動に応じてオンオフする鍋検知スイッチ16を用いて検出するように構成されているが、調理具検出部として、天板11の下面に、赤外線や高周波等によりコンロ本体10の上部の所定位置に物体が接近したことを検出する近接センサが設けられ、上記近接センサを用いてコンロ本体10の上部に調理具5が載置されたことを検出するように構成されたものとしてもよい。
【0059】上記実施の形態では、特定の加熱モード(あぶり高温炒めモード)が設定されていないときに、コンロ本体10の上部に調理具5が載置されていない場合は、対応するコンロバーナ13の点火動作自体を禁止するものを説明したが、特定の加熱モードが設定されていないときに、コンロ本体10の上部に調理具5が載置されていない場合は、対応するコンロバーナ13を点火させると同時に、火力を一定以下(例えば、最小火力)に制限するようにしてもよい。
【0060】上記実施の形態では、コンロバーナ13の点火や消火、火力の手動による切替を点消火操作子14によって行うように構成されているが、天板11の下面に設けられたタッチセンサを用いてコンロバーナ13の点火や消火、火力の手動による切替を行うことができるように構成されたものとしてもよい。
【0061】本発明は、コンロ本体10の上部に載置された調理具5を加熱する加熱部として、電熱部からの輻射熱や伝導熱により調理具5を加熱する電熱ヒータが用いられた加熱調理器の換気システムにも適用できるし、コンロ本体10の上部に載置された調理具5を電磁誘導により加熱する電磁誘導ヒータが用いられた加熱調理器の換気システムにも適用できる。また、複数の加熱部として、上記バーナや電熱ヒータ、電磁誘導ヒータが組み合わせて用いられた加熱調理器の換気システムにも適用できる。
【0062】本発明は、キッチンのカウンタトップ4に埋設して使用されるビルトインコンロの換気システムに限らず、キッチンのテーブル上に載置して使用されるテーブルコンロの換気システムにも適用できる。
【0063】1 ガスコンロ(加熱調理器) 10 コンロ本体(調理器本体) 100 コンロ制御回路(調理器制御部) 13 コンロバーナ(加熱部) 16 鍋検知スイッチ(調理具検出部) 18 赤外線信号発信部(発信部) 3 レンジフード(換気装置) 300 換気制御回路(換気制御部) 31 換気ファン 38 赤外線信号受信部(受信部) 5 調理具
周辺ガス調理器
特開2018-194261 / 出願人: 株式会社ハーマン / 発明者: 中川 靖、安田 明彦 / 出願日: 2017-05-19 / 公開日: 2018-12-06 / 検索26位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: 本体は限定設定、全設定はリモコン 本体側には高温・鍋なし設定など限定的な調理設定部だけを置き、自動調理の全条件はコンロ用リモコンで無線設定する構成で、本体操作部の簡素化を図る。
▸ 示唆: ガスコンロの操作系という分野は同じだが、手の近接検知や火力の自動低減とは関係がなく、示唆は薄い。
AIが精読したのは全125段落のうち検索が当てた10チャンク(32段落・26%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、ガス調理器に関し、詳しくはバーナにおいて燃料であるガスを燃焼させて食材を加熱するように構成されたガス調理器に関する。
【0002】ガス調理器には、調理時間を設定することができるように構成されたものがある。
【0003】そして、特許文献1には、そのようなガス調理器として、複数のコンロ部に、それぞれ点火・消火を手動操作で行うための点火・消火操作部を設けるとともに、複数のコンロ部のうちの一のコンロ部で自動調理を行うための調理設定部を一つ設けたガスコンロであって、所定の操作を行うことで自動調理を行う一のコンロ部を選択して設定する選択モードに移行し、選択モード中に所定の操作を行うことで一のコンロ部を選択して設定し、設定した後はこの選択した一のコンロ部でのみ自動調理を行うことを可能にしたガス調理器(ガスコンロ)が提案されている。
【0004】このガス調理器(ガスコンロ)の場合、ガス調理器に一つの調理設定部を設けるだけで、複数のコンロ部のうち意図する一のコンロ部において自動調理を行うことが可能になり、ガス調理器本体の小型化および簡素化を図ることができて有意義である。
【0005】特開2009−243763号公報
【0006】しかしながら、特許文献1に記載のガス調理器(ガスコンロ)は、自動調理を行うために複雑な操作を行うことが必要で、使用者によっては、自動調理を行うことが操作上の困難になる場合がある。
【0007】つまり、数多くの設定用の操作部や表示部を有する調理設定部の操作が煩わしいと感じる使用者や、自動調理機能を必要としない使用者にとっては、コンロ本体に設けた多くの調理設定部は不要である。
【0008】しかし、調理設定部の多くの部分をガス調理器本体から削除してしまうと、自動調理機能を必要とする使用者が自動調理を行うことができなくなり、使い勝手が悪いという問題点がある。
【0009】本発明は、上記の課題を解決するもので、調理条件を設定するための、数多くの操作部や表示部を有する調理設定部の操作が煩わしいと感じる使用者や、自動調理機能を必要としない使用者にとっては、操作が簡単で使いやすく、自動調理機能を必要とする使用者にとっては、自動調理を行うことが可能な、使い勝手の良好なガス調理器を提供することを目的とする。
【0010】上記の目的を達成するために、本発明のガス調理器は、 ガス調理器本体と、 前記ガス調理器本体に配設された、調理物を加熱するガスバーナと、 前記ガスバーナの点消火を行う加熱/停止手動操作部と、 前記ガスバーナによる加熱を制御するとともに、前記ガスバーナによる調理の終了時に前記ガスバーナによる加熱を停止する自動調理を実行する制御部と、 前記自動調理における調理条件を設定し、表示する調理設定部と を備えたガス調理器であって、 前記制御部との間で通信データの送受信のための無線通信を行うリモコンを備えており、 前記リモコンが、前記調理条件を設定し、表示するリモコン側調理設定部を備え、 前記調理器本体が、 (a)前記調理条件のうち所定の条件のみを設定し、表示する限定的調理設定部を備えているか、または、 (b)前記調理条件を設定し、表示する調理設定部を備えていないこと を特徴としている。
【0011】本発明のガス調理器においては、前記自動調理が終了した時点で、前記制御部が前記リモコンに対し、前記無線通信によって、前記通信データとして自動調理終了信号を送信するように構成され、 前記リモコンが、前記自動調理終了信号を受信したときに前記自動調理が終了した旨の報知を行う報知部を備えていること が好ましい。
【0012】また、該ガス調理器が複数存在している場合において、複数のガス調理器のそれぞれに異なるIDコードが設定されており、 前記リモコンが、前記無線通信において、前記通信データに前記IDコードを含めて前記制御部への送信を行うように構成され、 前記制御部が、受信した前記通信データに前記IDコードが含まれるとき、前記通信データを当該制御部に対応するリモコンからの通信データとして受信するとともに、 前記制御部が、前記無線通信において、前記通信データに前記IDコードを含めて前記無線通信により前記リモコンへの送信を行うように構成されており、 前記リモコンが、受信した前記通信データに前記IDコードが含まれるとき、前記通信データを当該リモコンに対応するガス調理器の制御部からの通信データとして受信するように構成されていること が好ましい。
【0013】また、前記ガス調理器本体がIDコード転送手段を備えているとともに、前記IDコードが前記制御部に格納されており、 前記制御部が、前記IDコード転送手段によって、前記IDコードを前記リモコンに転送するように構成されていること が好ましい。
【0014】また、前記ガス調理器本体が、交番磁界を発生させる交番磁界発生部を備え、 前記リモコンが、電源としてのバッテリーと、前記交番磁界によって発生した交流電圧を直流電圧に変換して直流電圧を発生させる直流電圧発生部とを備え、 前記バッテリーが、前記直流電圧発生部で発生した直流電圧によって充電され、かつ、 前記交番磁界発生部に重畳された前記IDコードが、前記交流電圧に重畳される形態で前記リモコンに転送されるように構成されていること が好ましい。
【0015】また、前記ガス調理器本体に対して所定の操作を行ったときに、前記リモコンが音による報知を行うように構成されていることが好ましい。
【0016】本発明のガス調理器は、上述のように、制御部との間で通信データの送受信のための無線通信を行うリモコンを備えるとともに、このリモコンが、調理条件を設定し、表示するリモコン側調理設定部を備え、ガス調理器本体が、(a)調理条件のうち所定の条件のみを設定し、表示する限定的調理設定部を備えているか、または、(b)調理条件を設定し、表示する調理設定部を特に備えていないという構成を備えており、リモコンに種々の調理に必要な調理条件の設定や表示を行う設定部を設けることによって、ガス調理器本体の調理設定部の操作や表示の確認が煩わしいと感じる使用者や、自動調理機能を必要としない使用者にとっては、ガス調理器本体がシンプルで使いやすく、自動調理機能を必要とし、かつ、種々の調理条件を設定して調理を行いたい使用者にとっては、リモコンの調理設定部から指令を行うことで、自動調理を行うことや、種々の調理条件を設定して調理を行うことが可能で、使い勝手の良いガス調理器を提供することが可能になる。
【0017】また、自動調理が終了した時点で、制御部がリモコンに対し通信データとして自動調理終了信号を送信するように構成するとともに、リモコンが、自動調理終了信号を受信したときに自動調理が終了した旨の報知を行う報知部を備えた構成とした場合、使用者がガス調理器から離れた場所にいる場合にも、自動調理が終了したことを確実に知ることが可能で、より使い勝手の良いガス調理器を提供することができる。
【0018】また、ガス調理器が複数存在している場合において、複数のガス調理器のそれぞれに異なるIDコードが設定されており、リモコンが、無線通信において、通信データにIDコードを含めて制御部への送信を行い、制御部が、受信した通信データの中にIDコードが含まれるとき、通信データを当該制御部に対応するリモコンからの通信データとして受信するとともに、制御部が、無線通信において、通信データにIDコードを含めて無線通信によりリモコンへの送信を行うように構成し、リモコンが、受信した通信データの中にIDコードが含まれるとき、通信データを当該リモコンに対応するガス調理器の制御部からの通信データとして受信するように構成した場合、複数のガス調理器が設置された場合にも、制御部とリモコンとが、互いに対応する制御部やリモコン同士以外の制御部とリモコンとの間で送受信される通信データによって誤動作することが防止できる。
【0019】また、ガス調理器本体がIDコード転送手段を備え、IDコードが制御部に格納され、制御部が、IDコード転送手段によって、IDコードをリモコンに転送するように構成した場合、メンテナンスなどにより、制御部またはリモコンを取り換える必要が生じたときに、制御部とリモコンを同じIDコードによって対応付けることが可能になり、有意義である。
【0020】また、ガス調理器本体が、交番磁界を発生させる交番磁界発生部を備え、リモコンが、電源としてのバッテリーと、交番磁界によって発生した交流電圧を直流電圧に変換して直流電圧を発生させる直流電圧発生部とを備え、バッテリーが、直流電圧発生部で発生した直流電圧により充電することができるように構成するとともに、交番磁界発生部に重畳されたIDコードが、交流電圧に重畳される形態でリモコンに転送されるように構成した場合、リモコンの電源となるバッテリーを充電するときや、制御部からリモコンにIDコードを転送するときに、電線による制御部とリモコンとの接続が不要であることから、接続不良や接点の接触不良などを引き起こすことがなく、信頼性が高く、使い勝手の良好なガス調理器を提供することができる。
【0021】また、ガス調理器本体に対して所定の操作を行ったときに、リモコンが音による報知を行うように構成した場合、リモコンをどこかに置き忘れたような場合などに、リモコンの音による報知によってリモコンの存在場所が判明するので、使い勝手の良好なガス調理器を提供することができる。
【0022】本発明の一実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)本体の全体構成を示す斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるガス調理器本体の、コンロ部の調理設定部を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるガス調理器本体の、グリル部の調理設定部を示す正面図である。 本発明の一実施形態にかかるガス調理器本体のコンロバーナ(ガスバーナ)およびグリルバーナ(ガスバーナ)へのガス供給を説明する図である。 本発明の一実施形態にかかるガスコンロのガス弁ブロックを示す概略断面図である。 本発明の一実施形態にかかるガスコンロのコンロバーナの断面図である。 本発明の一実施形態にかかる、コンロ用リモコンを示す図であって、(a)は正面図、(b)は切欠き側面図である。 本発明の一実施形態にかかる、グリル用リモコンを示す図であって、(a)は正面図、(b)は切欠き側面図である。 本発明の一実施形態にかかる、コンロ用リモコンホルダ付近、グリル用リモコンホルダ付近の切欠き正面図である。 本発明の一実施形態にかかるガス調理器のコンロ用リモコンホルダにコンロ用リモコンを、グリル用リモコンホルダにグリル用リモコンを装着した状態の切欠き正面図である。 本発明の別実施形態にかかるガス調理器のコンロ用リモコンホルダにコンロ用リモコンを、グリル用リモコンホルダにグリル用リモコンを装着した状態の切欠き正面図である。
【0023】以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
【0024】[実施形態] 以下、本発明の一実施形態にかかるガス調理器について、添付図面を参照しつつ説明を行う。なお、この実施形態にかかるガス調理器は、コンロ部とグリル部を備えたビルトイン型のガスコンロである。
【0025】#10<ガスコンロの基本構成> 図1に示すように、この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1は、ガス調理器本体Hと、その天面部を構成するトッププレート11に複数の加熱部2が設けられている。この実施形態では図1に示すように、向かって左側および右側に加熱部2として高火力のコンロバーナ(ガスバーナ)31を備えたコンロ部2aが設けられている。トッププレート11の上面には各コンロバーナ31を中心にして五徳21が設けられており、コンロバーナ31と五徳21と、点火装置23および点火検知装置24(図3A、図3C参照)とにより、加熱部2としてのコンロ部2aが構成されている。
【0026】なお、点火装置23は、入力回路(高圧トランスの1次側巻き線を含む)が一つに対して出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)が各バーナの数だけ備えられ、一つの入力回路への通電により各々の前記出力回路(高圧トランスの2次側巻き線)に高電圧が発生し、各バーナの全てに点火用放電のための高電圧が供給される。
【0027】各コンロ部2aには、図3Cに示すように、五徳21上に載置される調理容器を検知する容器検知手段25と、調理容器の下面の温度を検知する温度センサ26とが設けられている。 容器検知手段25は、ガス調理器本体Hに固定される支持部25aと、支持部25aに上下方向に移動自在に支持される可動部25bと、可動部25bの上下位置を検知する検知スイッチ25cとにより構成されている。
【0028】#8可動部25bはばね等の付勢手段(図示せず)により上方に付勢され、その上端部は五徳21よりも上方に突出するように構成されている。この状態で五徳21上に調理容器が載置されると、可動部25bの上端部が調理容器の下面に押し下げられ、可動部25bの下動に伴い検知スイッチ25cにより下動が検知され、後述する制御部100に認識される。そして、可動部25bの上端部には温度センサ26が設けられており、調理容器が五徳21上に載置されたときに温度センサ26が調理容器の下面に当接して温度を検知し、検知された温度は制御部100に認識されるように構成されている。
【0029】また、ガス調理器本体Hには、図1に示すように、加熱部2としてのグリル部2bが設けられている。グリル部2bは、図1に示すように、ガス調理器本体H内の中央部に形成されるグリル庫と、グリル庫内に設けられる加熱手段としてのグリルバーナ(図示せず)と、点火装置23および点火検知装置24とで構成され、グリル部2bの前端はガス調理器本体Hの前面部12に開口していてグリル扉28によって開閉自在に閉塞されるように構成されている。
【0030】点火検知装置24は、コンロバーナ31およびグリルバーナに設けられる熱電対から構成されており、点火されると火炎の熱により発生する熱起電力が制御部100に認識される。
【0031】グリル扉28の両側には、図1に示すように、グリル扉28とともにガス調理器本体Hの前面部12を構成する前面パネルP1、P2が設けられており、左側の前面パネルP1の上側には、左側のコンロバーナ31を点火/消火するための点消火ボタン14aが設けられている。また、右側の前面パネルP2の上側の左側より、グリルバーナを点火/消火するための点消火ボタン14b、右側のコンロバーナ31を点火/消火するための点消火ボタン14cが設けられている。そして、これら点消火ボタン14(14a、14b、14c)が、加熱部2での加熱の開始/加熱の停止を手動で行うための加熱/停止手動操作部を構成している。 また前面部12には、各加熱部2の加熱量を手動で調節するための加熱量手動操作部となる火力調節レバー15(15a、15b、15c)が、それぞれ各点消火ボタン(加熱/停止手動操作部))14a、14b、14cの上に設けられている。
【0032】ガス弁ブロック6は、図3Bに示すように、器具栓本体60に、内部のガス流路61と、ガス流路61の上流端となる導入口61aおよび下流端となる導出口61bとが設けられている。
【0033】内部のガス流路61には、上流側より安全弁62用の弁孔、メイン弁63用の弁孔が設けられている。メイン弁63用の弁孔の下流側は、大火用の流路61cと小火用の流路61dとが並列に設けられており、大火用の流路61cに大火力/小火力切り換え用のラッチ式電磁弁LB1用の弁孔が設けられており、小火用の流路61dにラッチ式電磁弁LB2用の弁孔が設けられている。 ラッチ式電磁弁LB1の弁孔の下流側と、ラッチ式電磁弁LB2の下流側に位置する小火用オリフィスof2の下流側で大火用の流路61cと小火用の流路61dとが合流するように構成されており、さらにその下流側には、火力調節レバー15と連動する流量制御弁65用の弁孔が設けられている。
【0034】因みに、上述した容器検知手段25により調理容器が検知されていないときに点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14を操作した場合には、制御部100によりラッチ式電磁弁LB1およびラッチ式電磁弁LB2が閉止されて、加熱を開始しないようにする容器検知制御が行われる。これにより、五徳21上に調理容器が載置されていない場合にはコンロバーナ31に炎が形成されないようにすることができる。
【0035】また、ガス流路61には、前記ラッチ式電磁弁LB1およびラッチ式電磁弁LB2を設けた部分をバイパスするバイパス流路BPが設けられており、このバイパス流路BPにバイパス用オリフィスof1が設けられている。バイパス用オリフィスof1は、ガス弁ブロック6を複数器種で共用するために設けられるもので、ガス弁ブロック6を他の機種への応用において使用するときには開口される場合があるが、この実施形態においては、バイパス用オリフィスof1は閉塞体(図示せず)により閉塞されている。
【0036】#7火力調節レバー15を中火から大火の間の位置に設定しておいたときに、コンロバーナ31の火力は、ラッチ式電磁弁LB1とラッチ式電磁弁LB2の開・閉の組み合わせに応じて、制御部100により、表1に示されているような態様で調整制御される。
【0038】なお、ラッチ式電磁弁LB1、LB2は、開弁用の極性のパルス電流の通電により開放状態に移行し、その後は通電を停止した後にも開放状態を維持し、閉弁用の極性(開弁用とは逆極性)のパルス電流の通電により閉止状態に移行し、その後は通電を停止した後にも閉止状態を維持する。このとき電流のパルス幅は200〜300m秒に設定されており、コンロの火力を種々の状態に維持する場合にも省電力であることから、機器の電源として乾電池が用いられる場合に特に好適に用いられる。
【0039】流量制御弁65用の弁孔の下流側は、コンロバーナ31にガスを供給するための導出口61bに至る。器具栓本体60には、スライダ66が前後方向に移動自在に取り付けてあり、スライダ66は前端面が点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14に組み込まれたチャイルドロック用スライド部(図示せず)により後方に押圧されることで後退するように構成されている。
【0040】チャイルドロック用スライド部が内部に組み込まれた点消火ボタン14は、前後動自在に設けられるもので、前記点消火ボタン14の指で押される部分よりも上側の部分がコンロ本体側に枢支されて指で押される部分が前後動し、スライダ66の前端面を後方に押圧する。スライダ66には、例えば既存のハート型カム等からなる前位置と後位置の切り換え機構(図示せず)が設けられており、前記点消火ボタン14を押し操作する毎に、スライダ66が後位置から前進して前位置に位置したり、前位置から後退して後位置に位置したりして、前位置と後位置とが切り換わって保持されるように構成されている。
【0041】また、スライダ66の進退に伴って進退するバルブロッド67が設けられている。バルブロッド67の先端側はガス流路61内に挿入され、その先端部は後方すなわち下流側より上流側に向けて、メイン弁63用の弁孔と安全弁62用の弁孔とに挿通されている。
【0042】バルブロッド67は、スライダ66が前位置から後位置に切り換わる際、一旦後位置よりも後方の最後位置に後退してから後位置にまで前進するが、この最後位置に移動したときに、安全弁62用の弁孔を上流側より閉止している安全弁62の弁体を上流側に移動させて、安全弁62用の弁孔を開放する。
【0043】なお、このような手動点火/消火操作部の構成は周知であるので詳細な説明は省略する。
【0044】安全弁62は電磁弁からなり、弁体が前方すなわち下流側に前進することで安全弁62用の弁孔を後方より閉止し、弁体が後方すなわち上流側に後退することで安全弁62用の弁孔を開放する。
【0045】安全弁62は、点火検知装置24により火炎が検知されている場合にのみ制御部100により開放状態が維持され、火炎が検知されなくなると制御部100による開放状態の維持が停止して閉止される。これにより、煮こぼれや風により立ち消えが起こって点火検知装置24の火炎が検知されなくなった場合に、燃料ガスの流出が防止される。また、温度センサ26により検知された調理容器の下面の温度が所定の温度(例えば250℃)に達すると、空焚きや焦げ付き等の異常が発生していると判定して、安全弁62を閉止する。このように、安全弁62、点火検知装置24、温度センサ26により異常検知手段が構成されている。
【0046】バルブロッド67の途中には、メイン弁63用の弁孔を開閉するメイン弁体が設けられている。そして、スライダ66が前位置に位置しているときにはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔を後方より閉止し、スライダ66が後位置に位置しているときにはメイン弁体がメイン弁63用の弁孔より後方に位置してメイン弁63用の弁孔を開放する。
【0047】流量制御弁65用の弁孔は、火力調整用のニードル65aの前後方向の移動により開度が自在に調節される。ニードル65aは、火力調節レバー15を操作することで、開度の調節がなされ、火力調節レバー15が右に行く程、燃料ガスの供給量が多くなるように調節される。 また、点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14またはスライダ66の位置によりON/OFFが切り換わる器具栓スイッチ(図示せず)が設けられている。器具栓スイッチは、点消火ボタン14(またはスライダ66)が前位置に位置しているときにはOFFとなり、後位置(最後位置も含む)に位置しているときにONとなる。
【0048】#1コンロバーナ31、グリルバーナの点火を行うには、点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14を押し操作して、スライダ66を前位置から後位置に後退させる。スライダ66とともに後退したバルブロッド67により、安全弁62が開放されるとともにメイン弁63が開放され、燃料ガスがコンロバーナ31、グリルバーナに供給される。 また、スライダ66が後退することにより器具栓スイッチがONとなり、制御部100への給電がONとなって制御部100が動作を開始する。
【0049】点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14が押し操作されて、加熱が開始されると、火力調節レバー15を操作することで、所望の火力が得られる。なお、左側のコンロバーナ31を備えたコンロ部2aの火力調節レバー15は、該コンロ部2aの操作部を操作して点火を行うとき、操作部の操作と連動して火力が中火力側に移動するように構成されており、点火時には中程度の火力となるように構成されている。
【0050】スライダ66を前位置にすると、メイン弁63が閉止して消火し、器具栓スイッチがOFFになり、安全弁62が閉止するとともに電源保持信号の出力が停止して制御部100への給電が終了する。
【0051】<特徴的構成(コンロの自動調理)> この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1は、自動でコンロ調理を行うことができるように構成されているが、自動調理を行うための調理条件の全てを設定表示する調理設定部が、ガス調理器本体Hに設けられているのではなく、後述する、リモコン、すなわち、ガス調理器本体Hの制御部100との間で通信データの送受信のための無線通信を行うコンロ用リモコン7Aに、調理条件の全てを設定表示する調理設定部200Bが設けられており、ガス調理器本体Hには、コンロ用の限定的調理設定部200Aが配設されている。
【0052】#3すなわち、詳しくは後述するが、 (a)ガス調理器本体Hには、コンロバーナによる調理(コンロ調理)の条件のうち所定の条件のみを設定し、表示する、ガス調理器本体側のコンロ用の限定的調理設定部200Aが配設され、 (b)コンロ用リモコン7Aには、コンロ調理における調理条件のすべての条件を設定し、表示する、リモコン側の調理設定部200Bが配設されている。
【0053】ガス調理器本体側のコンロ用の限定的調理設定部200Aは、ガス調理器(ガスコンロ)1の左側の前面パネルP1の下側に配設されている(図1参照)。
【0054】そして、ガス調理器本体Hのコンロ用の限定的調理設定部200A(図2A参照)には、設定スイッチ16と、設定表示ランプ17が配設されている。詳しくは、コンロ用の限定的調理設定部200Aには、左コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16aと、右コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16cが配設されているとともに、左コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ(LED)17aと、右コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ(LED)17cとが配設されている。
【0055】因みに、この実施形態のガス調理器(ガスコンロ)1は、通常は、コンロバーナ31の中央に設けられた貫通口を上下に貫通するように設けられた温度センサ26(図1)により検出される調理容器の温度が270℃以上になるとコンロバーナ31を消火するように構成され、また、温度センサ26が調理容器により押し下げられることで調理容器の五徳21への載置を検出するように構成されている。また、調理容器の五徳21への載置を検出しないときには、点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14が押し操作されてもコンロバーナ31が点火しないように構成されている。
◆ この文献の解決アプローチ
本体は限定設定、全設定はリモコン
文献: (a)ガス調理器本体Hには、コンロバーナによる調理(コンロ調理)の条件のうち所定の条件のみを設定し、表示する、ガス調理器本体側のコンロ用の限定的調理設定部200Aが配設され、
ガスコンロの操作系という分野は同じだが、手の近接検知や火力の自動低減とは関係がなく、示唆は薄い。
【0056】#5しかし、フライパンによる炒めもの調理を行う場合、このフライパンの底面温度が270℃以上になったときに、コンロバーナ31が消火すると不便であることから、この実施形態のガス調理器(ガスコンロ)1は、左コンロ高温・鍋なし設定スイッチ(図2Aでは『左コンロ高温』と表記)16aを3秒以上の長押し操作することで、左のコンロバーナ側の温度センサ26の検出温度が290℃に上昇するまで左のコンロバーナ31は消火しないように構成され、右コンロ高温・鍋なし設定スイッチ((図2Aでは『右コンロ高温』と表記))16cを3秒以上の長押し操作することで、右のコンロバーナ側の温度センサ26の検出温度が290℃に上昇するまで右のコンロバーナ31は消火しないように構成されている。
【0057】また、調理容器を用いない調理、例えば干し海苔をあぶって焼き海苔を作る調理を行う場合、コンロバーナ31が点火しないと困るので、左コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16aを3秒以上の長押し操作することで、左のコンロバーナ側の五徳21に調理容器が載置されないときにも点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14aを押し操作することで左のコンロバーナ31が点火するように構成され、右コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16cを3秒以上の長押し操作することで、右のコンロバーナ側の五徳21に調理容器が載置されないときにも点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14cを押し操作することで右のコンロバーナ31が点火するように構成されている。
【0058】#6上述のように、ガス調理器本体Hのコンロ用の限定的調理設定部200Aには、設定スイッチ16(左コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16a、および、右コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16c)が配設されているとともに、設定表示ランプ17(左コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ(LED)17a、および、右コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ(LED)17c)が配設されているため、フライパンによる炒めもの調理を行う場合に、フライパンの底面温度が270℃以上になった場合にも、消火しないように設定して、フライパンによる炒め物を容易に行うことが可能で、かつ、干し海苔をあぶって焼き海苔を作る調理を行うことができる。
【0059】また、コンロ用リモコン7Aは、制御部100との間で後述する通信データの通信を行うためのコンロ用リモコン用無線通信部50Sと、報知部51を備えている。 報知部51としては、例えば、ブザー音や音声などによって報知を行うもの、LEDランプなどの光によって報知を行うものなど、種々のものを用いることができる。なお、この実施形態では、ブザー音による報知を行うように構成されている。
【0060】なお、ガス調理器(ガスコンロ)1の右側の前面パネルの右下の右側には、マイクロコンピュータからなる制御部100の電源となる電池が収容される電池ケース13(図1)が設けられている。
【0061】一方、図4Aに示すように、コンロ用リモコン7Aが備えるコンロ用の調理設定部200Bは、揚げもの、湯わかし、炊飯の自動調理のメニュー(オートメニュー)を設定するための一組のオートメニュー設定部171およびオートメニュー表示部172と、調理時間を設定するためのタイマ入力部173およびタイマ表示部174を備えている。
【0062】オートメニュー設定部171には、揚げものスイッチ171aと、湯わかしスイッチ171bと、炊飯スイッチ171cとが設けられている。 揚げものモードは、コンロバーナ31の点火後、使用者により設定された温度に達するようにコンロバーナ31の火力を自動調節する自動調理モードである。 揚げものスイッチ171aは、何回押すかで200℃、180℃、160℃といった複数種類の揚げものの調理の中から目的とする温度の揚げもの調理が設定できるとともに、揚げもの表示部172aに前記設定が表示されるように構成されている。
【0063】また、湯わかしモードや炊飯モードは、コンロバーナ31の点火後、予め設定された燃焼条件で燃焼させ、湯わかしや炊飯の完了が予測される時点で自動的にコンロバーナ31を消火する自動調理モードである。
【0064】湯わかしスイッチ171bは、何回押すかで自動消火、5分保温といった、湯わかし後にすぐ消火するか、あるいは一定時間保温するかというような湯わかしの態様を選択して設定することができるように構成されている。また、湯わかし表示部172bには、前記設定が表示されるように構成されている。
【0065】また、炊飯スイッチ171cは、何回押すかにより、ごはん、おかゆといった複数種類の炊飯調理モードの中から目的とする炊飯調理モードを設定することができるように構成されている。また、炊飯表示部172cには、前記設定が表示されるように構成されている。
【0066】揚げものモードを選択して、制御部100によって揚げものモードが実行される場合を一例として、上述のラッチ式電磁弁LB1について詳しく説明する。
【0067】揚げものスイッチ171a(図4A)を押し操作し、揚げものモードを選択してコンロバーナ31に点火すると、制御部100によって揚げものモードが実行され、制御部100は、温度センサ26により検出される調理容器の温度を設定された温度(200℃、180℃、160℃の何れか)に維持すべく、ラッチ式電磁弁LB1を開閉し、コンロバーナ31の火力を大火力と小火力とに切り換える。
【0068】詳述すると、温度センサ26(図1)により検出される調理容器の温度の値が設定された温度より大きいときは、ラッチ式電磁弁LB1を閉弁して、図3に示す小火用オリフィスof2を備えた小火用流路61dのみからコンロバーナ31にガスが供給されて、コンロバーナ31の火力が小火力になり、また、温度センサ26により検出される調理容器の温度が設定された温度より小さいときはラッチ式電磁弁LB1を開弁して、図3に示す小火用オリフィスof2を備えた小火用流路61dとラッチ式電磁弁LB1の両方の流路からコンロバーナ31にガスが供給されて、コンロバーナ31の火力が大火力になるように構成されている。
【0069】上述のように、この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1においては、コンロバーナ31によって自動調理を行うことができるように構成されており、コンロバーナ31による自動調理には、制御部100が、自動的にコンロバーナ31の燃焼を停止する調理モードが含まれる。
【0070】#9<特徴的構成(グリルの自動調理)> また、この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1は、自動でグリル調理を行うことができるように構成されているが、自動調理を行うための調理条件の全てを設定表示する調理設定部が、ガス調理器本体Hに設けられているのではなく、後述する、グリル用リモコン(ガス調理器本体Hの制御部100との間で通信データの送受信のための無線通信を行うグリル用リモコン)7Bに、グリル調理の条件の全てを設定し、表示する調理設定部300Bが設けられており、ガス調理器本体Hには、グリル用の限定的調理設定部300Aが配設されている。
【0071】すなわち、詳しくは後述するが、 (a)ガス調理器本体Hには、グリル調理の条件のうち所定の条件のみを設定し、表示する、ガス調理器本体側のグリル用の限定的調理設定部300Aが配設され、 (b)グリル用リモコン7Bには、グリル調理におけるすべての条件を設定し、表示する、リモコン側のグリル用の調理設定部300Bが配設されている。 そして、ガス調理器本体側のグリル用の限定的調理設定部300Aは、ガス調理器1の右側の前面パネルの右下の左側に設けられている(図1参照)。
【0072】そして、図2Bのように、ガス調理器本体Hに設けられたグリル用の限定的調理設定部300Aは、上下のグリルバーナ(図示せず)の火力を切り換えるための火力切り換えスイッチ93c、および、火力表示部93aのみを備えている。
【0073】この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1においては、グリル用の調理設定部300Aを用いて、グリル調理における限定的な条件を設定する調理を行うことができる。
【0074】一方、グリル用リモコン7Bには、グリル2bによって自動調理を行うための調理条件の全てを設定し、表示するグリル用の調理設定入力部300Bが配設されている(図4B参照)。そして、グリル用の調理設定入力部300Bは、グリル2bによる調理時間(焼成時間)を設定するためのタイマスイッチ(タイマ設定入力部)193b、上火、下火の火力を切り換えるための火力切り換えスイッチ193c、焼成するメニューを選んで該当する焼成物に対応した焼成制御を選択するためのメニュースイッチ193d、焼き加減を調整するための焼き加減スイッチ193e、上記タイマスイッチ(タイマ設定入力部)193b、火力切り換えスイッチ193c、メニュースイッチ193d、焼き加減スイッチ193eなどを操作して設定した各入力を取り消すための取消しスイッチ193fなどを備えている。
【0075】また、グリル用リモコン7Bは、消火スイッチ193a(図4B)を備え、使用者が消火スイッチ193aを押し操作することで、グリルバーナを消火することができるように構成されている。
【0076】また、グリル用リモコン7Bのグリル用の調理設定入力部300Bは、タイマスイッチ(タイマ設定入力部)193bにより設定された調理時間を表示する表示部1120を備えている。
【0077】さらに、グリル用リモコン7Bは、図4Bに示すように、制御部100との間で後述する通信データの通信を行うためのグリル用リモコン用無線通信部150Sと、報知部151を備えている。 報知部151としては、例えば、ブザー音や音声などによって報知を行うもの、LEDランプなどの光によって報知を行うものなど、種々のものを用いることができる。なお、この実施形態では、ブザー音による報知を行うように構成されている。
【0078】また、この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1においては、コンロバーナ31によって自動調理を行い、制御部100が、自動的にコンロバーナ31の燃焼を停止したとき、制御部100は、点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14aや点消火ボタン14cを消火位置に戻すよう促す報知を行うように構成されている。この報知としては、「ピッピッピッ」というブザーによる報知を5分間隔で繰り返すように構成されている
【0079】また、グリル2bにおいてグリルバーナ(図示せず)によって自動調理を行い、制御部100が、自動的にグリルバーナの燃焼を停止したとき、制御部100は、点消火ボタン(加熱/停止手動操作部)14bを消火位置に戻すよう促す報知を行うように構成されている。この報知も、「ピッピッピッ」というブザーによる報知を5分間隔で繰り返すように構成されている。
【0080】<他の特徴的構成> このガス調理器(ガスコンロ)1が備えるコンロ用リモコン7A(図4A参照)は、上述のように、無線通信部50Sを備えており、ガス調理器本体Hが備える制御部100との間で、後述する通信データの通信を行うための無線通信を行うように構成されている。
【0081】そして、コンロ用リモコン7Aは上述のように、 (a)温度センサ26により検出される調理容器の温度を設定された温度(200℃、180℃、160℃のいずれか)に維持する、コンロバーナ31による自動温度制御、 (b)コンロバーナ31の点火後、予め設定された燃焼条件で燃焼させ、湯わかしや炊飯の完了が予測される時点で自動的にコンロバーナ31を消火する湯わかしモードや炊飯モード、 (c)タイマ入力部173で入力し、設定した設定タイマ時間の燃焼が終了した時点で自動的にコンロバーナ31を消火するタイマ加熱 など、コンロバーナ31による自動調理にかかる設定を行うとともに、自動調理に係る表示を行う、リモコン側の調理設定部200Bを備えている。
【0082】上記のコンロ用リモコン7Aは、コンロを用いた自動調理が終了して、自動的にコンロバーナ31を消火したときに、コンロ用リモコン7Aが備える報知部51のブザー音により、自動的にコンロバーナ31を消火した旨の報知を行う。報知は音声によって行ってもよい。
【0083】また、グリル用リモコン7Bは、上述のように、無線通信部150Sを備えており、グリルを用いた自動調理が終了して、制御部100が、自動的にグリルバーナの燃焼を停止したとき、制御部100からの無線通信による指令により、グリル用リモコン7Bが備える報知部151のブザー音により、自動的にグリルバーナを消火した旨の報知を行う。報知は音声によって行ってもよい。
【0084】コンロ用リモコン7Aによる、自動的にコンロバーナ31を消火させた旨の報知の後、使用者は、ガス調理器本体Hが備える点消火ボタン14a、点消火ボタン14cを消火位置に戻す操作を行うことになる。そして、ガス調理器本体Hが備える制御部100は、点消火ボタン14a、点消火ボタン14cの消火位置への戻し操作を検出すると、点消火ボタン14a、点消火ボタン14cを消火位置に戻すように促す報知を終了する。
【0085】また、グリル用リモコン7Bによる自動的にグリルバーナを消火させた旨の報知の後、使用者は、ガス調理器本体Hが備える点消火ボタン14bを消火位置に戻す操作を行うことになる。そして、ガス調理器本体Hが備える制御部100は、点消火ボタン14bの消火位置への戻し操作を検出すると、点消火ボタン14bを消火位置に戻すように促す報知を終了する。
【0086】すなわち、ガス調理器本体Hが備える制御部100とコンロ用リモコン7Aとの通信は、上述のように、ガス調理器本体Hが備える無線通信部200Sとコンロ用リモコン7Aが備える無線通信部50Sを介して行われ、ガス調理器本体Hが備える制御部100とグリル用リモコン7Bとの通信は、ガス調理器本体Hが備える無線通信部200Sとグリル用リモコン7Bが備える通信部150Sを介して行われる。
【0087】また、グリル用リモコン7Bは、消火スイッチ193a(図4B)を備え、使用者が消火スイッチ193aを押し操作することで、グリルバーナを消火することができるように構成されている。
【0088】なお、グリル用リモコン7Bに備える消火スイッチ193aによってグリルバーナを消火させた場合、ガス調理器本体Hが備える制御部100は、点消火ボタン14bを消火位置に戻すよう促す報知を行うように構成されている。この報知も、「ピッピッピッ」というブザーによる報知を5分間隔で繰り返すように構成されている。
【0089】#2したがって、その後使用者は、ガス調理器本体Hの点消火ボタン14bを消火位置に戻す操作を行うことになる。そして、ガス調理器本体Hが備える制御部100は、点消火ボタン14bの消火位置への戻し操作を検出すると、点消火ボタン14bを消火位置に戻すよう促す報知を終了する。
【0090】本願によるガス調理器(ガスコンロ)1は以上のように構成されるので、以下のような作用効果を奏する。 コンロ用の限定的調理設定部200Aには、左コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16a、右コンロ高温・鍋なし設定スイッチ16c、左コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ(LED)17a、および、右コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ(LED)17cしか備えていないので、調理設定部200Aが、数多くの調理条件を設定するための操作部や、その表示を行うための表示部を有している場合に、調理設定部の操作が煩わしいと感じる使用者や、自動調理機能を必要としない使用者にとっては、シンプルで使いやすいガス調理器を提供することができる。
【0091】また、構成がシンプルで、ガス調理器本体Hの小型化および簡素化を図ることが可能になり、コストの低減を図ることが可能になる。 しかも、自動調理機能を必要とする使用者にとっては、コンロ用リモコン7Aを用いて条件を設定することで、種々の自動調理を行うことができ使い勝手の良いガス調理器を提供することができる。
【0092】また、グリル用の限定的調理設定部300Aには、火力切り換えスイッチ93c、および、火力表示部93aしか備えていないので、調理設定部300Aが、数多くの調理条件を設定するための操作部や、その表示を行うための表示部を有している場合に、調理設定部の操作が煩わしいと感じる使用者や、自動調理機能を必要としない使用者にとっては、シンプルで使いやすいガス調理器を提供することができる。
【0093】また、構成がシンプルで、ガス調理器本体Hの小型化および簡素化を図ることが可能になり、コストの低減を図ることができる。 しかも、自動調理機能を必要とする使用者にとっては、グリル用リモコン7Bを用いて条件を設定することで、種々の自動調理を行うことができ使い勝手の良いガス調理器を提供することができる。
【0094】また、使用者がガス調理器本体Hから離れた場所にいる場合にも、使用者が、自動調理が終了した際の報知(加熱/停止手動操作部14を消火位置に戻すことを促す報知)に気付きやすいため、点消火ボタン14aや点消火ボタン14bや点消火ボタン14cを消火位置に戻すよう促す報知が無駄に継続することのないガス調理器を提供することが可能になる。
【0095】また、この実施形態では、製造される複数のガス調理器本体Hに対して、それぞれ異なるIDコードが設定されており、複数のガス調理器本体Hのそれぞれに対応するコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bにも、複数のガス調理器本体Hのそれぞれに設定されたIDコードに対応するIDコード(ガス調理器本体Hに設定されたIDコードと同じIDコード)が設定されている。
【0096】そして、ガス調理器本体Hが備える制御部100が、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bとの無線通信において、通信データにこのIDコードを含めて送信するように構成されている。
【0097】そして、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bが、受信した通信データに当該リモコン7A、7Bに対応するIDコードが含まれるとき、通信データを当該リモコン7A、7Bに対応する制御部100からの通信データとして受信するように構成されている。
【0098】この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1は上述のように構成されているので、複数のガス調理器1が設置されている場合にも、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bが、それらに対応するガス調理器本体Hの制御部100以外の制御部と無線通信を行うことによる誤動作(すなわち、対応するガス調理器本体Hの制御部100以外の制御部から送信される通信データによって誤動作)することを防止できる。
【0099】また、この実施形態にかかるガス調理器1においては、IDコードがガス調理器本体Hの制御部100に格納されているとともに、ガス調理器本体Hには、IDコードを制御部100からコンロ用リモコン7Aに転送するためのIDコード転送手段110A、グリル用リモコン7Bに転送するためのIDコード転送手段110Bが配設されている(図5、図6、図7)。 すなわち、制御部100が、IDコード転送手段110A、110Bによって、IDコードをコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bに転送することができるように構成されている。
【0100】この実施形態のガス調理器1はこのように構成されているので、メンテナンスなどにより、ガス調理器本体Hの制御部100、あるいは、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bを取り換えることが必要になった場合に、制御部100とコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bを同じIDコードによって対応付けることができる。
【0101】<リモコンの電源について> 次に、コンロ用リモコン7Aおよびグリル用リモコン7Bの電源について説明する。
【0102】この実施形態にかかるガス調理器本体Hが備えるコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bは、以下に説明するようなバッテリー(図示せず)を電源としている。
【0103】また、ガス調理器本体Hは、図5、図6に示すように、コンロ用リモコン7Aを収容、保持するリモコンホルダ75Aと、グリル用リモコン7Bを収容、保持するリモコンホルダ75Bとを備えているとともに、交番磁界を発生させる交番磁界発生部(一次巻線)70A、70Bを備えている。
【0104】なお、交番磁界発生部(一次巻線)70Aは、コンロ用リモコン7Aを収容、保持するリモコンホルダ75Aに近接して配設されており、交番磁界発生部(一次巻線)70Bは、グリル用リモコンホルダ75Bに近接して配設されている。
【0105】また、コンロ用リモコン7Aには二次巻線80Aが設けられており、グリル用リモコン7Bには二次巻線80Bが設けられている。
【0106】そして、コンロ用リモコン7Aがリモコンホルダ75A内の所定位置に収容、保持され、グリル用リモコン7Bがリモコンホルダ75B内の所定位置に収容、保持された状態において、コンロ用リモコン7Aが備える二次巻線80Aが一次巻線70Aにより発生した交番磁界によって交流電圧を発生させるとともに、グリル用リモコン7Bが備える二次巻線80Bが、一次巻線70Bにより発生した交番磁界によって交流電圧を発生させるように構成されている。
【0107】そして、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bは、二次巻線80A、80Bに発生した交流電圧を直流電圧に変換して直流電圧を発生させる直流電圧発生部と、直流電圧発生部で発生した直流により充電されるバッテリー(図示せず)を備えている。
【0108】このように構成することにより、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bが備えるバッテリーを、上述の直流電圧発生部で発生した直流によって充電することが可能になる。
【0109】<IDコード転送手段について> 上述のように、この実施形態にかかるガス調理器1は、制御部100に格納されているIDコードをコンロ用リモコン7Aに転送するIDコード転送手段110A、グリル用リモコン7Bに転送するIDコード転送手段110Bを備えている。
【0110】そして、この実施形態では、交番磁界発生部(一次巻線)70A、70B、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bが備える二次巻線80A、80Bなどから、上述のIDコード転送手段110A、110Bが構成されている。
【0111】そして、この実施形態にかかるガス調理器(ガスコンロ)1においては、 (a)交番磁界発生部(一次巻線)70Aに重畳されたIDコードが、コンロ用リモコン7Aにおいて、二次巻線80Aに発生した交流電圧に重畳される形態で、ガス調理器本体Hの制御部100からコンロ用リモコン7Aに転送され、 (b)交番磁界発生部(一次巻線)70Bに重畳されたIDコードが、グリル用リモコン7Bにおいて、二次巻線80Bに発生した交流電圧に重畳される形態で、ガス調理器本体Hの制御部100からグリル用リモコン7Bに転送されるように構成されている。
【0112】このように、制御部100に格納されているIDコードが、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bにおいて、それぞれの二次巻線80A、80Bに発生した交流電圧に重畳される形態で、ガス調理器本体Hの制御部100からコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bに転送されるように構成した場合、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bの電源となるバッテリーを充電する際や、ガス調理器本体Hの制御部100からコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7BにIDコードを転送するときに、電線による制御部100とコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bとの接続が不要になり、構成を簡略化することが可能になるとともに、接続不良や接点の接触不良などを引き起こすことがなく、信頼性が高く、使い勝手の良好なガス調理器(ガスコンロ)を実現することが可能になる。
【0113】なお、本発明において、制御部100とコンロ用リモコン7Aおよびグリル用リモコン7Bとの間で行われる無線通信の方式としては、周知の種々の通信方式が採用可能であり、詳細な説明は省略する。
【0114】[別実施形態] また、本発明のガス調理器(ガスコンロ)においては、図7に示すように、コンロ用リモコン7Aと、グリル用リモコン7Bのそれぞれに、磁石90(90a、90b)を配設し、コンロ用リモコン7Aと、グリル用リモコン7Bがリモコンホルダ75A、75B内において位置ずれすることなく、確実に所定の位置に保持されるように構成することができる。
【0115】このように構成することで、コンロ用リモコン7Aと、グリル用リモコン7Bの電源となるバッテリーの充電をより確実に行うことが可能になり、IDコードの送受信などの動作を適正に行わせることが可能な、信頼性の高いガス調理器を提供できるようになる。
【0116】なお、この場合、磁石90(90a、90b)を、二次巻線80A、80Bから離隔することで、一次巻線70A、70Bと、二次巻線80A、80Bとの電磁的な結合に悪影響を及ぼすことを回避することができる。
【0117】また、本発明のガス調理器においては、ガス調理器本体Hに対して「所定の操作」を行った時点で、コンロ用リモコン7Aと、グリル用リモコン7Bが音による報知を行うように構成することができる。
【0118】なお、上記「所定の操作」としては、ガスバーナによる加熱開始のための「点消火スイッチ14a、点消火スイッチ14cの操作、グリルバーナを点火/消火するための点消火ボタン14bの操作、この報知専用に設けた報知用スイッチ(図示せず)の操作、などが例示されるが、上記「所定の操作」に特別の制約はない。
【0119】上述のように、ガス調理器本体Hに対して「所定の操作」を行った時点で、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bが音による報知を行うように構成した場合、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bをどこかに置き忘れた場合などに、ガス調理器本体Hに対して所定の操作を行うことで、コンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bに音による報知を行わせてコンロ用リモコン7A、グリル用リモコン7Bの存在場所を知らせることができるので、使い勝手を向上させることができる。
【0120】なお、上記実施形態では、コンロ用リモコン7Aと、グリル用リモコン7Bの2つのリモコンを備えた構成としているが、一つのリモコンが、コンロ用の調理条件を設定し、表示する調理設定部と、グリル用の調理条件を設定し、表示する調理設定部とを備えるように構成すること、すなわち、1つのリモコンが、コンロ用リモコン7Aと、グリル用リモコン7Bを兼ねるように構成することも可能である。
【0121】また、上記実施形態では、ガス調理器本体Hが、コンロ用の限定的調理設定部200Aと、グリル用の限定的調理設定部300Aを備えている場合について説明したが、ガス調理器本体Hが、コンロ用の限定的調理設定部200Aと、グリル用の限定的調理設定部300Aを備えておらず、リモコン側のコンロ用の調理設定部200B、リモコン側のグリル用の調理設定部300Bによってのみ調理条件の設定などが行われるように構成してもよい。
【0122】なお、上記実施形態では、ガス調理器として、グリルを備えたガスコンロを示したが、グリルを備えていないガスコンロにも本発明を適用することが可能である。
【0123】さらに、本発明は、ビルトイン型ではなく卓上設置型のテーブルコンロにも適用することが可能である。
【0124】また、本発明は、ガスコンロを備えていないグリルにも適用することが可能である。
【0125】本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
【0126】#41 ガスコンロ 2 加熱部 2a コンロ部 2b グリル部 6 ガス弁ブロック(ガス量調節部) 7A コンロ用リモコン 7B グリル用リモコン 11 トッププレート 12 前面部 13 電池ケース 14(14a、14b、14c) 点消火ボタン(加熱/停止手動操作部) 15 火力調節レバー 16 設定スイッチ 16a 左コンロ高温・鍋なし設定スイッチ 16c 右コンロ高温・鍋なし設定スイッチ 17 設定表示ランプ 17a 左コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ 17c 右コンロ高温・鍋なし設定表示Lランプ 21 五徳 23 点火装置 24 点火検知装置 25 容器検知手段 26 温度センサ 28 グリル扉 31 コンロバーナ(ガスバーナ) 50S コンロ用リモコンの無線通信部 51 コンロ用リモコンの報知部 61c 大火用の流路 61d 小火用の流路 62 安全弁 63 メイン弁 65 流量制御弁 66 スライダ 67 バルブロッド 70A、70B 交番磁界発生部(一次巻線) 71 オートメニュー設定部 72 オートメニュー表示部 73 タイマ入力部 74 タイマ表示部 75A コンロ用リモコンを収容するリモコンホルダ 75B グリル用リモコンを収容するリモコンホルダ 80A、80B 二次巻線 90(90a、90b) 磁石 93a グリル用の限定的調理設定部の火力表示部 93c グリル用の限定的調理設定部の火力切り換えスイッチ 100 制御部 110A、110B IDコード転送手段 150S グリル用リモコンの無線通信部 151 グリル用リモコンの報知部 200S 無線通信部 200A コンロ用の限定的調理設定部 200B リモコン側のコンロ用の調理設定部 300A グリル用の限定的調理設定部 300B リモコン側のグリル用の調理設定部 H ガス調理器本体 LB1、LB2 ラッチ式電磁弁
周辺ガスコンロ
特開2007-046799 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 倉地 大修、大堀 弘、森口 誠治 / 出願日: 2005-08-05 / 公開日: 2007-02-22 / 検索28位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: 点火時の鍋無し検知で弱火に絞る 点火操作中に鍋検知装置が鍋無しを検知した場合、炎検知を確認した直後に流量調整弁を絞って弱火にし、一定時間鍋無しが続けば消火する。
▸ 示唆: 危険時に自動で火力を下げる点は共通するが、検知対象は鍋の有無で、手など異物の接近やジェスチャー操作とは無関係である。
AIが精読したのは全43段落のうち検索が当てた10チャンク(26段落・60%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】#10本発明は、鍋等の調理容器の有無を検知する調理容器検知手段を設けて調理容器無し時の直火に起因する危険事象を回避するようにしたガスコンロに関する。
【0002】従来、この種のガスコンロとしては、コンロ部に昇降式に設けられた鍋底温度センサが鍋無し時に上昇していることで鍋無し検出する鍋検知手段を設け、ガスバーナが燃焼状態にある調理中に鍋検知手段で鍋無しが検知されるとガスバーナを消火もしくは火力を絞るように制御するものがある(特許文献1、特許文献2)。これにより、調理が終わりコンロ部から鍋を移し火を消し忘れた状態で放置されることや、コンロ部から鍋を持上げたときに炎で火傷したり着衣の袖等に火が引火する等といった鍋無し時の直火に起因する危険事象を回避することができる。
【0003】上記ガスコンロは、いずれもガスバーナが燃焼状態にある調理中での安全機能であるが、ガスバーナの点火操作直後にあっても同様の安全機能を担保することが期待される。そこで、バーナ操作部を点火操作するときに鍋無しを検知した場合は、ガス回路における安全弁を閉弁状態とし、イグナイターを作動させないようにして、ガスバーナを点火させないようにすることが考えられる。 特開平8−86445号公報 特開平8−303787号公報
【0004】#5ところが、ガスコンロにおいては、バーナ操作部の点火操作に連動してガスバーナへのガス回路の安全弁を手動で開弁させるように構成したものがある。このガスコンロでは、点火操作時、手動式にバーナ操作部を押込み操作等している間はガス回路の安全弁が開弁されてガスバーナにガスが供給される。従って、このようなガスコンロにおいて、上述のように、点火操作時に鍋無しを検知し、イグナイターを作動させずガスバーナを点火させないようにした場合、バーナ操作部を点火操作している間はガス回路の安全弁が開弁されてガスバーナにはガス供給されてしまうため、ガスバーナ周囲に生ガスが滞留することとなる。そのため、ガス臭くなって使用者に不快感を抱かせることとなる。そして、この点火操作が何回か繰り返された後に、コンロ部に鍋が置かれてイグナイターが作動しガスバーナを点火させると爆発着火するおそれがある。
【0005】一方、点火操作の際に鍋無しが検知されると、点火したガスバーナを直ちに消火するようにすれば、例えば、一方の手で鍋を置きながら他方の手で同時に点火操作を行ったとき、少しでも点火操作が早ければ、鍋を置いたにもかかわらず鍋無しと検知され、点火したガスバーナが直ぐに消火されて再度点火操作しなければならないといった煩わしさを招き、使い勝手が悪くなるおそれがある。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ガスバーナの点火を保証して使い勝手をよくすると共に、点火操作直後にあっても調理容器無しに起因した危険事象を回避するようにしたガスコンロを実現することを課題とする。
【0007】(1)本発明に係るガスコンロ(請求項1)は、 ガスバーナに対する点火、燃焼及び消火操作を行うバーナ操作部を備え、上記ガスバーナのガス回路には安全弁及び流量調整弁が設けられ、上記バーナ操作部の点火操作に連動して上記安全弁が開弁される形式のガスコンロにおいて、 上記ガスバーナが臨むコンロ部における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、 上記ガスバーナの炎を検知する炎検知手段と、 上記バーナ操作部の点火操作の間に上記調理容器検知手段で調理容器無しが検知されている場合は、上記ガスバーナが点火して上記炎検知手段で炎検知されると上記流量調整弁を絞って上記ガスバーナの火力を弱火にするように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。 これにより、バーナ操作部の点火操作によってガス回路の安全弁が開弁されても、点火操作の際に調理容器無しの場合は、上記炎検知手段で炎検知されるとガスバーナの火力が弱火にされるので、点火操作直後にあっても調理容器無し時の直火に起因した危険事象を回避することができる。
【0008】しかも、流量調整弁を絞ってガスバーナの火力を弱火にするのは、炎検知手段でのガスバーナの炎検知に基づいて行われるので、ガスバーナの点火前に流量調整弁が絞られることがなくガスバーナへの点火を保証することができる。従って、バーナ操作部の点火操作によってガス回路の安全弁が開弁されても、このときはガスバーナが点火されるので、ガスバーナから生ガスが放出されることもない。
【0009】また、上記制御手段の制御では、調理容器の載置と点火操作とが同時になされ、例え点火操作の際に調理容器無しと検知されても、ガスバーナを消火せず火力を弱火とするので、調理容器を置いたにもかかわらず再度点火操作しなければならないといった煩わしさを招くこともなく、使い勝手をよくすることができる。
【0010】(2)また、本発明に係るガスコンロ(請求項2)は、 ガスバーナに対する点火、燃焼及び消火操作を行うバーナ操作部を備え、上記ガスバーナのガス回路には安全弁及び流量調整弁が設けられ、上記バーナ操作部の点火操作に連動して上記安全弁が開弁される形式のガスコンロにおいて、 上記ガスバーナが臨むコンロ部における調理容器の有無を検知する調理容器検知手段と、 上記バーナ操作部の点火操作の間に上記調理容器検知手段で調理容器無しが検知されている場合は、上記点火操作終了直後に上記流量調整弁を絞って上記ガスバーナの火力を弱火にするように制御する制御手段とを備えたことを特徴とするものである。 これにより、バーナ操作部の点火操作によってガス回路の安全弁が開弁されても、点火操作の際に調理容器無しの場合は、点火操作終了後にガスバーナの火力が弱火にされるので、点火操作直後にあっても調理容器無し時の直火に起因した危険事象を回避することができる。
【0011】しかも、流量調整弁を絞ってガスバーナの火力を弱火にするのは、点火操作終了直後に行われるので、ガスバーナの点火前に流量調整弁が絞られることがなくガスバーナへの点火を保証することができる。従って、バーナ操作部の点火操作によってガス回路の安全弁が開弁されても、このときはガスバーナが点火されるので、ガスバーナから生ガスが放出されることもない。
【0012】また、ガスバーナの火力を弱火とするのが点火操作終了直後であるから、バーナ操作部の点火操作を終えた時点でも調理容器がコンロ部に置かれていない場合は、点火操作を終えてバーナ操作部を燃焼操作状態にすると強制的にガスバーナが弱火にされるが、バーナ操作部の点火操作の最中にコンロ部に調理容器が置かれたときはガスバーナにおいて通常の燃焼動作を行うことができ、使い勝手がよい。
【0013】さらに、上記制御手段の制御では、調理容器の載置と点火操作とが同時になされ、例え点火操作の際に調理容器無しと検知されても、ガスバーナを消火せず火力を弱火とするので、調理容器を置いたにもかかわらず再度点火操作しなければならないといった煩わしさを招くこともなく、使い勝手をよくすることができる。
【0014】(1)請求項1に係る発明によれば、バーナ操作部の点火操作によってガス回路の安全弁が開弁されても、点火操作の際に調理容器無しの場合は、ガスバーナの火力を弱火にするので、調理容器無し時の直火に起因した危険事象を回避し、安全性を確保することができる。しかも、無駄な燃焼を抑制して省エネを図ることができる。
【0015】また、バーナ操作部の点火操作によってガス回路の安全弁が開弁されているときはガスバーナへの点火が保証されるので、ガスバーナ周囲に生ガスが滞留することもなく、使用者に対してガス臭いといった不快感を抱かせたり、爆発着火を起こすこともない。
【0016】さらに、点火操作の際に調理容器無しと検知されているとガスバーナを消火せず火力を弱火とするので、調理容器の載置と点火操作とが同時になされ、例え点火操作の際に調理容器無しと検知されても、調理容器を置いたにもかかわらず再度点火操作しなければならないといった煩わしさを招くこともなく、使い勝手をよくすることができる。
【0017】(2)請求項2に係る発明によれば、上記効果に加えて、点火操作のときに調理容器無しであっても、点火操作が終了するまでは流量調整弁が絞られることはないので、点火操作しているにもかかわらずガスバーナが点火しないといった違和感を使用者に与えることがなく、使い勝手をよくすることができる。
【0018】#2以下に、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。 (実施の形態1) 図1には、実施の形態1による鍋検知機能が搭載されたガスコンロ1の概略構成を示す。 <全体構成> 図1に示すように、実施の形態1によるガスコンロ1は、コンロ本体100の上面に第1・第2コンロ部51,52が左右にそれぞれ設けられ、第1・第2コンロ部には第1・第2ガスバーナ2,3が設置されると共に五徳50が配置されている。また、各第1・第2コンロ部51,52の中心部には、五徳50に載置された鍋(調理容器)Aの底部に接触して鍋底温度を検出する鍋底温度センサ131が設けられている。この鍋底温度センサ131は、昇降自在に支持されており、鍋無し状態では五徳50の上面から突出するように設置されている。なお、後述するが、この鍋底温度センサ131は、五徳50への鍋Aの載置によって押し下げられることから、これによって鍋Aの有無を検知する鍋検知装置(調理容器検知手段)13が取り付けられている。
【0019】また、コンロ本体100の正面部には、左側において第1ガスバーナ2に対する点火、燃焼及び消火操作を手動で行う第1コンロボタン(バーナ操作部)21と、第1ガスバーナ2の火力を調節する第1火力調節レバー22とが設けられ、右側においては第2ガスバーナ3に対する点火、燃焼及び消火操作を手動で行う第2コンロボタン(バーナ操作部)31と、第2ガスバーナ3の火力を調節する第2火力調節レバー32とが設けられている。
【0020】なお、このガスコンロ1は、コンロ本体100の中央にグリル40が設けられ、正面の右側においてこのグリル40のグリル用ガスバーナ4に対する点火、燃焼及び消火操作を手動で行うグリルボタン41と、グリル用ガスバーナ4の火力を調節する第3火力調節レバー42とが設けられている。
【0021】<鍋検知装置> 次に、上記各コンロ部51,52における鍋Aの有無を検知する鍋検知装置13について説明する。 図2は鍋検知装置13の鍋Aの有無を検知する際の動作を示す模式図である。図2(a)は鍋無しの状態を示し、図2(b)は鍋有りの状態を示している。 図2に示すように、鍋検知装置13は、鍋底温度センサ131の昇降移動に伴ってオン・オフされるマイクロスイッチから構成される。すなわち、鍋底温度センサ131から引き出されたリード線131aに係止片132が取り付けられ、コンロ部51,52の五徳50上に鍋Aが載せられて鍋底温度センサ131が降下すると、これに伴ってリード線131aとともに係止片132が移動して鍋検知装置13の可動片133に作用し、鍋検知装置13がオンされるように構成されている。従って、鍋Aが無いときは(図2(a)参照)、鍋底温度センサ131が上昇位置にありリード線131aが引き上げられた状態となって係止片132が鍋検知装置13の可動片132に作用せず、鍋検知装置13がオフされる。これによって、鍋無しが検知される。一方、鍋Aが五徳50に置かれているときは(図2(b)参照)、鍋底温度センサ131が下降位置にありリード線131aが押し出された状態となって係止片132が鍋検知装置13の可動片132に作用し、鍋検知装置13がオンされる。これによって、鍋有りが検知される。このようにして、鍋検知装置13のオン・オフによってコンロ部51,52における鍋Aの有無が検知される。
【0022】<ガス回路> 図3には、上記ガスコンロ1におけるガス回路の構成を示す。 図3に示すように、このガスコンロ1のガス回路は、第1ガスバーナ2への第1ガス回路2aと、第2ガスバーナ3への第2ガス回路3aと、グリル用ガスバーナ4へのグリル用ガス回路4aとを備える。各ガス回路2a,3a,4aには、各ボタン21,31,41で手動式に開閉されると共に後述の制御装置63で開閉制御される電磁安全弁24,34,44と、各ボタン21,31,41で手動式に開閉される開閉弁25,35,45と、火力調節レバー22,32,42及び制御装置63でガス流量制御される流量調整弁26,36,46とが直列に設けられている。なお、これらのガス回路2a,3a,4aの上流側には、元弁70が配設されている。また、各ガスバーナ2,3,4の近傍には、ガスバーナ2,3,4への点火を行う点火電極28,38,48と、ガスバーナ2,3,4での失火検知を主目的とする炎検知装置27,37,47(炎検知手段)とが配置されている。この炎検知装置27,37,47は、熱電対からなるサーモカップルで構成され、例えば、このサーモカップルでの起電力値が2.8mV以上となると炎有りと検知される。
【0023】#8<制御用の電気回路> 図4には、上記ガスコンロ1における電気回路の構成を示す。 図4に示すように、コンロ本体100に組み込まれた電気回路には、このガスコンロ1を動作制御する制御装置61やイグナイター62等を備えた電装部60が設けられ、この電装部60に対して電源PW(例えば、乾電池)から電力供給されるようになっている。電装部60と電源PWとの間には、第1コンロボタン21と連動する電装用マイクロスイッチ21aと、第2コンロボタン31と連動する電装用マイクロスイッチ31aと、グリルボタン41と連動する電装用マイクロスイッチ41aとが並列に介挿されている。そして、各電装用マイクロスイッチ21a,31a,41aは、各ボタン21,31,41の点火操作状態及び燃焼操作状態でオン状態となって電装部60への通電を行う一方、各ボタン21,31,41の消火操作状態でオフ状態となって電装部60への通電を遮断するように構成されている。また、この電気回路には、各ボタン21,31,41の点火操作状態でオンされる点火用マイクロスイッチ21b,31b,41bが設けられている。制御装置61は、鍋無し検知の際の動作制御等を行う制御部63を備えていおり、また、制御装置61には、点火用マイクロスイッチ21b,31b,41b、鍋底温度センサ131、鍋検知装置13、電磁安全弁24,34,44、流量調整弁26,36,46等が電気的に接続されている。
【0024】<バーナ操作部による点火、燃焼、消火の操作> 上記各ボタン21,31,41は、それぞれハートカムを設けたバルブユニット(図示せず)に組み込まれた押しボタン式に構成されている。 各ボタン21,31,41を点火位置まで押し込んで点火操作状態にすると、開閉弁25,35,45が開弁されると共に電磁安全弁24,34,44が押込まれて開弁状態となり、同時に電装用マイクロスイッチ21a,31a,41a及び点火用マイクロスイッチ21b,31b,41bがオン状態となる。すると、制御装置61の指示の下、電磁安全弁24,34,44に開弁保持電流が供給されて開弁保持されると共にイグナイター62が作動して点火電極28,38,48のスパークによってガスバーナ2,3,4が点火される。
【0025】次いで、ボタン21,31,41の押し込み操作(点火操作)を解除すると、ボタン21,31,41が中間位置で係止され、燃焼操作状態に保持される。すると、ボタン21,31,41における点火用マイクロスイッチ21b,31b,41bがオフ状態となりイグナイター62の作動が解除される一方、開閉弁25,35,45は押し込み開弁された状態に保持され、電磁安全弁24,34,44は押圧解除されるが、電装部60からの通電状態が維持されて開弁保持電流によって開弁保持される。これによって、ガスバーナ2,3,4の燃焼が保持される。 なお、この燃焼状態において、炎検知装置27,37,47の起電力が一定値(例えば、2.8mV)に満たない場合(炎無しと判断)には、電磁安全弁24,34,44への開弁保持電流が遮断されて閉弁される。
【0026】#7そして、ボタン21,31,41を再度押し込む消火操作が行われると、ボタン21,31,41は、中間位置での係止が解除されて消火操作状態となり元の突出状態となる。すると、ガス回路2a,3a,4aの開閉弁25,35,45が閉弁されると共に、電装用マイクロスイッチ21a,31a,41aがオフ状態となって電装部60への通電が遮断され、電磁安全弁24,34,44への開弁保持電流が供給停止されて閉弁される。これによって、ガスバーナ2,3,4が消火される。
【0027】<点火操作のときの鍋の有無に基づく燃焼制御動作> 次に、図5のフローチャートを参照しながら鍋検知装置13の鍋Aの有無検知を利用した燃焼制御動作を説明する。なお、鍋検知機能は第1コンロ部51、第2コンロ部52ともに備えるが、以下では、第1コンロ部51における動作として説明する。 この鍋検知機能付きのガスコンロ1では、第1コンロ部51の第1ガスバーナ2を燃焼させるにあたり、第1コンロボタン21を押込んで点火操作が開始される(ステップS1)。すると、この点火操作で手動式に第1ガス回路2aの電磁安全弁24及び開閉弁25が開弁されて第1ガス回路2aから第1ガスバーナ2にガス供給される。また同時に、第1コンロボタン21の電装用マイクロスイッチ21a及び点火用マイクロスイッチ21bがオンされて鍋検知装置13により鍋Aの有無が監視され(ステップS2)、制御装置61の指示の下でイグナイター62を作動させて点火電極28をスパークして第1ガスバーナ2に点火する(ステップS3)。
【0028】#9このとき、炎検知装置27で第1ガスバーナ2の炎検知がなされる(ステップS4)。なお、この炎検知は、炎検知装置27のTC起電力が一定値(例えば、2.8mV)以上か否かを判断することで行われるが、このとき、炎検知装置27を構成するサーモカップルが温度上昇するに必要なごく僅かな時間(例えば、2秒間)で第1ガスバーナ2の炎が監視される(ステップS5→S4)。なお、炎検知装置27のTC起電力が一定値に満たないときは、炎が形成されず着火異常と判断し(ステップS5で「Yes」)、ガス漏れ防止のため電磁安全弁24への開弁保持電流を遮断して電磁安全弁24を閉弁する(ステップS9)。
【0029】そして、炎検知装置27のTC起電力が一定値以上のときは、第1ガスバーナ2に炎が形成されたと判断し、次いで、鍋検知装置13からの検知結果に基づき第1コンロ部51における鍋Aの有無を判断する(ステップS4)。鍋無しと検知されていた場合は、第1ガスバーナ2で炎が形成されているので、鍋無しに起因した危険事象を回避すべく、制御装置61の指示の下で第1ガス回路2aの流量調整弁26を絞って第1ガスバーナ2の火力を弱火にする(ステップS6)。なお、第1コンロボタン21を押し込んで点火操作状態にあるときでも(第1コンロボタン21の点火操作に連動して手動で電磁安全弁24や開閉弁25が開弁された状態)、炎検知装置27のTC起電力が一定値以上となって炎検知されると第1ガスバーナ2の火力を弱火にする。一方、鍋検知装置13で鍋有りが検知されていた場合は(ステップS4で「No」)、第1ガスバーナ2は通常燃焼動作に移行される(ステップS11)。
◆ この文献の解決アプローチ
点火時の鍋無し検知で弱火に絞る
文献: 鍋無しと検知されていた場合は、第1ガスバーナ2で炎が形成されているので、鍋無しに起因した危険事象を回避すべく、制御装置61の指示の下で第1ガス回路2aの流量調整弁26を絞って第1ガスバーナ2の火力を弱火にする
危険時に自動で火力を下げる点は共通するが、検知対象は鍋の有無で、手など異物の接近やジェスチャー操作とは無関係である。
【0030】#6次いで、上記鍋無しが検知されて第1ガスバーナ2を弱火にしたとき(ステップS7)、鍋検知装置13において鍋無しが続いているか否かを監視し続け、第1ガスバーナ2の火力を弱火にしてから鍋無し状態が一定時間(例えば、1分間)継続した場合は(ステップS8で「Yes」)、電磁安全弁24への開弁保持電流を遮断して電磁安全弁24を閉弁して(ステップS9)、第1ガスバーナ2を消火する。一方、第1ガスバーナ2の火力を弱火にしてから上記一定時間内に鍋有りと判断した場合は(ステップS6で「No」)、流量調整弁26の絞り制御を解除して(ステップS10)、通常の燃焼動作に移行させる(ステップS11)。 なお、上記点火操作の際に鍋有りと検知されて第1ガスバーナ2が通常燃焼動作されている調理中等のときでも(ステップS11)、鍋Aが持上げられる等し鍋検知装置13で鍋無しが検知されると(ステップS6)、流量調整弁26が絞られて第1ガスバーナ2が弱火にされ(ステップS7)、上記同様の燃焼制御動作が行われる。
【0031】以上説明したように、本実施の形態1による鍋検知機能付きのガスコンロ1によれば、第1コンロボタン21の点火操作の際に鍋検知装置13からの検知結果に基づき鍋無しと判断した場合、第1ガスバーナ2の点火を確認する炎検知装置27からの炎検知に基づき直ちに第1ガスバーナ2の火力を弱火にする(ステップS1〜S7)。従って、第1コンロボタン21の点火操作に際して、鍋無し時の直火に伴う危険性を低減することができ、しかも無駄な燃焼を抑制して省エネを図ることができる。
【0032】#4また、手動でガス回路2aの電磁安全弁24や開閉弁25が開弁される点火操作のときに鍋無しであっても、第1ガスバーナ2の点火前に流量調整弁26が絞られることがなく第1ガスバーナ2の点火を保証するので、第1ガスバーナ2から生ガスが放出されることを防止でき、爆発着火のおそれがなく安全で且つガス臭さくなって使用者に不快感を与えることもない。
【0033】さらに、例えば、使用者が一方の手で鍋Aを第1コンロ部51に置きながら、他方の手で第1コンロボタン21の点火操作を行った場合に、鍋検知装置13の鍋Aの有無検知よりも点火操作が早く行われて点火操作のとき鍋無しと判断されても、第1ガスバーナ2を消火せずに火力を弱火にし、その後、鍋有り検知によって直ちに通常燃焼に移行される(ステップS6、S10、S11)。従って、鍋Aを置いているにもかかわらず、再度点火操作を行わなければならないといった煩わしさを防止でき、使い勝手を向上させることができる。
【0034】(実施の形態2) 実施の形態2は、点火操作のときの鍋Aの有無に基づく燃焼制御動作においては、図6のフローチャートに示すように、第1コンロボタン21の点火用マイクロスイッチ21bがオフとされて点火操作終了されたか否か判断し(ステップS100)、点火操作の終了直後に鍋検知装置13で鍋無し検知されると(ステップS6)、第1ガス回路2aの流量調整弁26を絞って第1ガスバーナ2の火力が弱火となるようにする(ステップS7)。その他の構成は、上記実施の形態1と同様である。
【0035】#3すなわち、この実施の形態2では、第1コンロボタン21の点火操作を終えた時点でも鍋Aが第1コンロ部51に置かれていない場合は、点火操作を終えて第1コンロボタン21を燃焼操作状態にすると強制的に第1ガスバーナ2が弱火にされるが、第1コンロボタン21の点火操作の最中に第1コンロ部51に鍋Aが置かれたときは第1ガスバーナ2において通常の燃焼動作を行わせることができる。従って、例えば、使用者が一方の手で鍋Aを第1コンロ部51に置きながら、他方の手で第1コンロボタン21の点火操作を行っていた場合でも、第1コンロボタン21の点火操作の最中に第1コンロ部51に鍋Aが置かれたときは第1ガスバーナ2において通常の燃焼動作を行わせることができ、使い勝手がよい。また、このものは、点火操作のときに鍋無しであっても、点火操作が終了するまでは流量調整弁26が絞られることはないので、点火操作しているにもかかわらず第1ガスバーナ2が点火しないといった違和感を使用者に与えることもなく、使い勝手がよい。
【0036】(その他) なお、本発明は、上記各実施の形態のみに限定されず、例えば、以下の変更が可能である。 (1)コンロボタンの点火操作の間に行う鍋無し検知としては、上記実施の形態1のものでは、少なくとも、炎検知装置27が炎検知可能な状態となった時点あるいは炎検知装置27で炎検知した直後の時点において鍋無し検知する構成であればよく、また、上記実施の形態2のものでは、少なくともコンロボタンの点火操作終了時点において鍋無し検知する構成であればよい。
【0037】#1(2)また、本発明のガスコンロとしては、外部電源から電力供給を受けるようにし、電源をオンオフさせるための電源ボタンを設けたものでもよい。この場合、上記鍋無し検知は、電源ボタンで電源オンした時点から監視するようにしてもよい。
【0038】(3)また、点火操作に際して鍋無し検知されたときには、ブザーや表示等の報知、又は音声ガイダンス等を行うようにしてもよい。これにより、使用者に対して、鍋置きを促して鍋無し状態で点火操作されることを未然に防ぐようにすると共に、鍋無し時では通常の燃焼制御動作とは異なったガスバーナの燃焼制御動作となることを認識させることができる。
【0039】(4)また、点火操作の際の鍋無し検知による燃焼制御は、すべてのコンロ部に適用してもよいし、特定のコンロ部だけに適用するようにしてもよい。
【0040】(5)また、調理容器検知手段としては、昇降式の鍋底温度センサ131の昇降位置から検知する上記鍋検知装置13に限らず、接触式か非接触式かを問わずコンロ部での鍋を検知可能な各種センサを使用してもよい。
【0041】(6)また、バーナ操作部として、上記コンロボタン21,31,41は、いわゆる押しボタン式であるが、これに代えて、点火操作のときには消火位置から点火位置まで回され、燃焼操作のときには点火位置から中間位置まで復帰され(この状態で回動させると火力調節される。)、消火操作のときには元の消火位置に戻される、いわゆる回転式でもよい。
【0042】実施の形態1による鍋検知機能付きのガスコンロの概略構成を示す正面図である。 鍋検知装置の鍋の有無を検知する際の動作を説明するための模式図である。 ガスコンロのガス回路を示す模式図である。 ガスコンロの電気回路を示す模式図である。 実施の形態1のガスコンロにおける、制御装置による鍋検知装置の鍋の有無検知を利用した燃焼動作の制御の流れを示すフローチャートである。 実施の形態2のガスコンロにおける、制御装置による鍋検知装置の鍋の有無検知を利用した燃焼動作の制御の流れを示すフローチャートである。
【0043】1 ガスコンロ 2,3,4 ガスバーナ 2a 第1ガス回路 3a 第2ガス回路 4a グリル用ガス回路 13 鍋検知装置 21 第1コンロボタン(バーナ操作部) 24,34,44 電磁安全弁 25,35,45 開閉弁 26,36,46 流量調整弁 27,37,47 炎検知装置 31 第2コンロボタン(バーナ操作部) 41 グリル用ボタン 61 制御装置 131 鍋底温度センサ A 鍋
周辺加熱調理システム
特開2019-203609 / 出願人: リンナイ株式会社 / 発明者: 丸田 さやか / 出願日: 2018-05-21 / 公開日: 2019-11-28 / 検索29位 / その他(分野が近いだけ)
アプローチ: タッチパネル操作と複数コンロ間の設定共有 天板のタッチパネルでコンロの点消火や調理モードを操作し、通信接続した複数コンロ間で報知タイミングなどの制御情報やエラー情報を共有・連携させる。
▸ 示唆: 操作は接触式のタッチパネルで、手の接近による安全制御やジェスチャー入力は扱っておらず、メモの課題との関連は薄い。
AIが精読したのは全79段落のうち検索が当てた10チャンク(28段落・35%)だけ。無色の段落は未精読。
【0001】本発明は、複数の加熱調理器で構成された加熱調理システムに関する。
【0002】従来、複数の加熱調理器で構成された加熱調理システムにおいて、各加熱調理器が通信可能に接続され、それら加熱調理器間で動作状態や動作条件などの制御情報を共有することで、一の加熱調理器の制御情報により他の全ての加熱調理器を制御することができるように構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】特開平9−112914号公報
【0004】しかしながら、上記従来の加熱調理システムでは、各加熱調理器で加熱部の性能や搭載された制御機能が異なっている場合、上記のように他の加熱調理器の制御情報を用いて一の加熱調理器により調理を行うと、加熱度合や加熱時間の違いによって意図しない仕上がり状態になる虞があった。
【0005】本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の加熱調理器を連携して制御可能な加熱調理システムにおいて、調理性能および使い勝手の向上を図ることにある。
【0006】本発明は、複数の加熱調理器で構成される加熱調理システムであって、前記加熱調理器はそれぞれ、被加熱物を加熱する加熱部と、制御情報に基づいて所定の制御機能を実行し、器具の動作を制御する制御部とを備え、加熱調理器のうち少なくとも一つの特定の加熱調理器は、他の加熱調理器と通信可能に接続される通信部と、通信可能に接続された他の加熱調理器の中から自己と略同一の性能の加熱部および制御機能を有する連携可能な加熱調理器を検出する機種検出部とを備え、機種検出部により検出された連携可能な加熱調理器と通信部を介して制御情報を共有し、共有した制御情報に基づいて制御機能を実行可能としたものである。
【0007】上記加熱調理システムによれば、異なる性能の加熱部や制御機能を備えた複数の加熱調理器で構成されていても、特定の加熱調理器は、通信可能に接続された他の加熱調理器の中から自己と同種の連携可能な加熱調理器を検出し、その連携可能な加熱調理器との間でのみ動作状態や動作条件などの制御情報を共有して所定の制御機能を実行することができる。即ち、連携可能でない加熱調理器では他の加熱調理器の制御情報による制御を行わない。従って、他の加熱調理器の制御情報を用いて一の加熱調理器により調理を行っても意図しない仕上がり状態になる虞がない。
【0008】しかも、このものでは、特定の加熱調理器の機種検出部によって連携可能な加熱調理器が検出されるから、上記のように各加熱調理器を共通の制御情報により連携して制御させる際に、使用者自らが取扱説明書や型式番号、外観等に基づいて連携可能な加熱調理器を探し出す必要もない。
【0009】好ましくは、上記加熱調理システムにおいて、前記加熱調理器はそれぞれ、制御情報を設定操作するための設定操作部を備え、前記特定の加熱調理器又は連携可能な加熱調理器の少なくとも一方の加熱調理器は、他方の加熱調理器の設定操作部で設定された制御情報に基づいて制御機能を実行可能とする。
【0010】このものでは、特定の加熱調理器又は他の連携可能な加熱調理器の何れか一方の加熱調理器にて動作条件などの制御情報を変更すれば、他方の加熱調理器でもその変更された制御情報に基づいて制御機能を実行させることができるから、上記のように特定の加熱調理器と他の連携可能な加熱調理器とを連携して制御させる際に、各加熱調理器の制御情報を個別に変更する必要もないし、使用者がどの加熱調理器の制御情報を変更すればよいか戸惑う虞も少ない。
【0011】好ましくは、上記加熱調理システムにおいて、前記加熱調理器はそれぞれ、制御情報として加熱部や制御機能のエラー情報を記憶するためのエラー履歴記憶部を備え、前記特定の加熱調理器は、加熱部や制御機能のエラー回数が所定期間内に一定数を超えている場合、前記制御機能による動作を連携可能な加熱調理器に代行させる。
【0012】このものでは、特定の加熱調理器において、加熱部が適切に動作しなかったり、自動調理の制御動作が正常に行われなかったりするなどのエラーが一定数を超えて発生している場合は、他の連携可能な加熱調理器に調理などの動作を代行させることができるから、特定の加熱調理器のメンテナンスが終わるまでの間も所望の制御機能を継続して利用できる。
【0013】好ましくは、上記加熱調理システムにおいて、前記加熱調理器はそれぞれ、システムキッチンのカウンタトップに並設される。
【0014】このように、加熱部の配設数や出力性能、自動調理機能など異なる構成および制御機能を有する種々の加熱調理器の中から所望の加熱調理器を複数選択し、システムキッチンのカウンタトップに並設することで、使用者の生活様式や嗜好性に合った使い勝手の良い、且つ調理性能やデザイン性に優れた一つの加熱調理システムを構築することができる。
【0015】以上のように、本発明によれば、他の加熱調理器の制御情報を用いて一の加熱調理器により調理を行っても意図しない仕上がり状態になる虞がないから、調理性能に優れた加熱調理システムを実現できる。また、各加熱調理器を共通の制御情報により連携して制御させる際に、使用者自らが共通の制御機能を有する加熱調理器を探し出す必要もないから、使い勝手も格段に向上する。
【0016】図1は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの概略斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの概略構成図である。 図3は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける加熱調理器の起動状態のときの操作表示パネルの第1の表示形態を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける加熱調理器の起動状態のときの操作表示パネルの第2の表示形態を示す図である。 図5は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける加熱調理器のカスタマイズモード移行時の操作表示パネルの第1の表示形態を示す図である。 図6は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムにおける加熱調理器のカスタマイズモード移行時の操作表示パネルの第2の表示形態を示す図である。 図7は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの連携制御動作を示す第1の作動フローチャートである。 図8は、本発明の実施の形態に係る加熱調理システムの連携制御動作を示す第2の作動フローチャートである。
【0017】次に、上記した本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら詳述する。
【0018】図1および図2に示すように、本発明の実施の形態に係る加熱調理システム1は、システムキッチンのカウンタトップ4に設置される加熱調理器としての複数(ここでは、3つ)のガスコンロ1A,1B,1Cにより構成されている。
【0019】ガスコンロ1A,1B,1Cの本体部(調理器本体、以下、「コンロ本体」という)10は、何れも略矩形箱状に形成されており、その上面部を構成する天板11をカウンタトップ4の上方に露出させた状態で、カウンタトップ4に開設された取付口に落とし込み状態で設置される。尚、本明細書では、カウンタトップ4の前縁部41側に面するコンロ本体10の周面部をガスコンロ1A,1B,1Cの正面とし、コンロ本体10を正面側から見たときの奥行き方向を前後方向、幅方向を左右方向、高さ方向を上下方向という。
【0020】天板11の上面には、鍋やフライパン等の被加熱物(以下、「調理具」という)5を支持する単数又は複数の五徳12と、五徳12上に載置される調理具5を加熱する加熱部としての単数又は複数のコンロバーナ13とが配設されている。
【0021】本実施の形態では、カウンタトップ4に3つのガスコンロ1A,1B,1Cが左右横並びで隣接配置されており、それらガスコンロ1A,1B,1Cのうち中央に配されたガスコンロ(以下、「中央コンロ」ともいう)1Aは、標準火力のコンロバーナ13(以下、「大バーナ13H」ともいう)のみ備えた所謂一口タイプのコンロである。一方、中央コンロ1Aの左側に配されたガスコンロ(以下、「左コンロ」ともいう)1B、および中央コンロ1Aの右側に配されたガスコンロ(以下、「右コンロ」ともいう)1Cは何れも、標準火力のコンロバーナ13(大バーナ13H)と、最大火力が標準火力のコンロバーナ13より低い低火力のコンロバーナ13(以下、「小バーナ13M」ともいう)とを備えた所謂二口タイプのコンロであって、天板11の上面後寄りの位置に大バーナ13Hが配され、天板11の上面前寄りの位置に小バーナ13Mが配されている。
【0022】天板11の上面前寄りの位置には、五徳12やコンロバーナ13が配されていない平面領域14が確保されており、上記平面領域14がガスコンロ1A,1B,1Cの動作の指示や動作条件の設定を行う操作機能と、ガスコンロ1A,1B,1Cの動作状態や設定された動作条件などの制御情報を表示する表示機能とを兼備する静電容量式のタッチパネルになっている。
【0023】#4詳述すると、天板11の平面領域(以下、「操作表示パネル」という)14の下面側には、操作表示パネル14の所定位置に使用者が触れたことを検出する複数の静電センサ、操作表示パネル14の所定位置に擬似操作キーや制御情報を表示させる複数の発光素子、静電センサや発光素子の動作を制御する操作表示制御回路等により構成された操作表示基板140が組み込まれており、使用者が操作表示パネル14に表示される種々の擬似操作キーに触れることで、ガスコンロ1A,1B,1Cの電源をオンオフさせたり、コンロバーナ13の点火や消火をさせたり、自動調理機能などの制御機能を選択したりできるようになっている。
【0024】尚、本実施の形態では、自動調理機能(調理モード)として、設定された調理時間が経過すればコンロバーナ13を消火させるタイマ調理モード、鍋底温度センサ15の検出温度が予め設定された加熱温度になるようコンロバーナ13の火力を調整する温調調理モード、鍋底温度センサ15の検出温度が所定の沸騰温度に達すれば湯沸しが完了した旨を音声にて報知させる湯沸し調理モード、所定の制御ルーチンに従ってコンロバーナ13の火力を調整する炊飯調理モード等を有している。
◆ この文献の解決アプローチ
タッチパネル操作と複数コンロ間の設定共有
文献: 使用者が操作表示パネル14に表示される種々の擬似操作キーに触れることで、ガスコンロ1A,1B,1Cの電源をオンオフさせたり、コンロバーナ13の点火や消火をさせたり、自動調理機能などの制御機能を選択したりできるようになっている。
操作は接触式のタッチパネルで、手の接近による安全制御やジェスチャー入力は扱っておらず、メモの課題との関連は薄い。
【0025】#3コンロバーナ13の中央部には、五徳12の上部に載置された調理具5の底部に接触し、調理具5の温度状態を検出する鍋底温度センサ15が設けられている。また、図示しないが、コンロ本体10の内部には、鍋底温度センサ15の上下動に応じてオンオフする鍋検知スイッチが設けられており、鍋底温度センサ15が押し下げられ、鍋検知スイッチがオン状態になったか否かによって対応する五徳12の上部、即ち、対応するコンロバーナ13の所定の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを検出するように構成されている。さらに、図示しないが、コンロバーナ13の炎孔形成部の近傍にはそれぞれ、ガスの燃焼炎の有無を検出する炎検知センサと、炎孔形成部の近傍で火花放電させる点火プラグとが設けられている。
【0026】コンロバーナ13は、燃料ガスと空気の混合ガスを燃焼させて燃焼排ガスを生成し、その燃焼排ガスを熱源として調理具5を下方から加熱するバーナであり、コンロ本体10内に組み込まれたバルブユニット20,21(図2参照)を介して燃料ガスが供給される。
【0027】バルブユニット20,21は、操作表示パネル14にて点火操作がなされれば開き、上記炎検知センサにてガスの燃焼炎が検出されなくなれば閉じる開閉バルブユニット20と、操作表示パネル14における点火操作や消火操作、制御回路100からの火力変更の指示に応じて開度を調整する火力調整バルブユニット21とで構成されており、これら開閉バルブユニット20および火力調整バルブユニット21によって対応するコンロバーナ13へのガスの供給量が適宜調整される。
【0028】#2図示しないが、開閉バルブユニット20は、ガス配管から各コンロバーナ13へのガスの供給を一括して遮断可能な保持弁と、上記保持弁を開閉させるための駆動モータとで構成されている。一方、火力調整バルブユニット21は、ガス配管から各コンロバーナ13へのガスの供給を個別に遮断可能な主弁と、操作表示パネル14に表示される所定の火力調整操作キーにて設定された火力に合わせて開度調整されるニードル弁と、上記主弁の開閉やニードル弁の開度を調整するための駆動モータとで構成されている。尚、本実施の形態では、コンロバーナ13の火力は、最小の「1」から最大の「9」までの9段階で切替可能に構成されている。
【0029】図示しないが、コンロ本体10の内部には、湯沸しが完了した旨や温調調理が完了した旨、調理具5が過熱状態である旨、コンロバーナ13が失火した旨などを音声にて報知するための音声出力部が組み込まれている。
【0030】また、コンロ本体10の内部には、器具全体の動作を制御する制御部としての制御回路100が組み込まれており、操作表示基板140、鍋底温度センサ15、鍋検知スイッチ、炎検知センサ、点火プラグに高電圧を印加して火花放電させるイグナイタ、開閉バルブユニット20の駆動モータ、火力調整バルブユニット21の各駆動モータ、および音声出力部はそれぞれ有線にて制御回路100に接続されている。また、各ガスコンロ1A,1B,1Cの制御回路100はそれぞれ、他のガスコンロ1A,1B,1Cの制御回路100と有線にて相互に通信可能に接続されている。
【0031】#6尚、本実施の形態では、各ガスコンロ1A,1B,1Cの制御回路100は、相互に有線にて通信接続されているが、赤外線やBluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格により通信接続されるように構成されたものであってもよいし、家庭内通信ネットワークを介して通信接続されるように構成されたものであってもよい。
【0032】操作表示基板140は、制御回路100の図示しない電源回路を通じて電力供給源に接続されており、一口タイプの中央コンロ1Aの場合、ガスコンロ1A,1B,1Cの電源がオンにされて起動状態になると、操作表示パネル14には、図3に示すように、上記電力供給源から供給される起動電力によって、ガスコンロ1A,1B,1Cの電源のオンオフを指示するための擬似操作キーとなる電源キー31に加え、コンロバーナ13の点火や消火をさせるための擬似操作キーとなる点消火キー32や、コンロバーナ13によるタイマ調理モードの設定および設定解除を切り替えるための擬似操作キーとなるタイマ設定キー33、コンロバーナ13による温調調理モードの設定および設定解除を切り替えるための擬似操作キーとなる温度設定キー34、点消火キー32やタイマ設定キー33、温度設定キー34の操作の禁止および禁止解除を切り替えるためのロックキー35が表示される。
【0033】一方、二口タイプの左コンロ1Bおよび右コンロ1Cの場合、電源キー31が押されて起動状態になると、操作表示パネル14には、図4に示すように、電源キー31に加え、各コンロバーナ13に対応する点消火キー32や、各コンロバーナ13に対応するタイマ設定キー33、点消火キー32やタイマ設定キー33の操作の禁止および禁止解除を切り替えるためのロックキー35が表示される。
【0034】#5また、図示しないが、電源キー31が押されて起動状態になると、操作表示パネル14には、さらに湯沸し調理モードの設定および設定解除を切り替えるための擬似操作キーとなる湯沸し設定キーや、炊飯調理モードの設定および設定解除を切り替えるための擬似操作キーとなる炊飯設定キーが表示されるようにしてもよい。
【0035】図示しないが、制御回路100は、操作表示基板140や開閉バルブユニット20の駆動モータ、火力調整バルブユニット21の各駆動モータ、音声出力部等の電気駆動部に所定の駆動電力を供給する電源回路の他、操作表示パネル14からの指示や設定された制御情報に基づいてコンロバーナ13の点火や消火、火力の調整等を行うバーナ制御部、操作表示パネル14におけるコンロバーナ13の点火操作や消火操作、調理モードの設定操作等を判別する操作判別部、炎検知センサの出力値に基づいてコンロバーナ13の点火や消火を判定する点消火判定部、鍋底温度センサ15の検出温度(鍋底温度)に基づいて調理具5の温度状態を判定する鍋温度判定部、鍋検知スイッチのオンオフ状態に基づいて対応するコンロバーナ13の加熱位置に調理具5が載置されているか否かを判定する鍋なし判定部、選択された調理モードの制御が正常に行われたか否かを判定する自動調理判定部等の回路構成を有している。
【0036】また、制御回路100は、タイマ調理モードにおける加熱温度や温調調理モードにおける調理時間、湯沸し調理モードにおける湯沸し完了の報知タイミングなどの動作条件の設定を記憶する動作条件記憶部、器具の動作不良が検出されたことや安全機能が働いたこと、コンロバーナ13が所定時間を超えて着火したこと、選択された調理モードの制御が正常に行われなかったことなどのエラー情報を記憶するエラー履歴記憶部、上記エラー情報を含む動作状態や動作条件などの制御情報を他のガスコンロ1A,1B,1Cと相互に通信する通信部、通信可能に接続された他のガスコンロ1A,1B,1Cの中から自己と同一の性能のコンロバーナ13および制御機能を有する連携可能なガスコンロ1A,1B,1C(以下、「連携可能コンロ」ともいう)を検出する機種検出部等の回路構成を有している。
【0037】さらに、制御回路100は、連携可能コンロの制御情報に基づき自己の動作を他の連携可能コンロと動作を共通にして連携制御する同調制御部、連携可能コンロの制御情報に基づき自己の動作を他の連携可能コンロに代行して連携制御する代行制御部、操作表示パネル14による所定の設定切替操作に応じて、制御モードを通常の調理を実行可能な「使用モード」と、各調理モードにおける動作条件を変更可能な「カスタマイズモード」とで切替可能な設定切替制御部、操作表示パネル14による所定の同調切替操作に応じて、制御モードを連携可能コンロと動作を共通にして制御する「同調モード」と、連携可能コンロと動作を共通にしないで単独で制御する「独立モード」とで切替可能な同調切替制御部、操作表示パネル14による所定の代行切替操作に応じて、制御モードを連携可能コンロに動作を代行させて制御する「代行モード」と、連携可能コンロに動作を代行させないで単独で制御する「独立モード」とで切替可能な代行切替制御部等の回路構成を有している。
【0038】本実施の形態では、電源がオンにされて起動状態になった後、操作表示パネル14に表示された所定の複数の擬似操作キー(例えば、中央コンロ1Aの場合は、タイマ設定キー33および温度設定キー34、左コンロ1Bおよび右コンロ1Cの場合は、左右のタイマ設定キー33)を同時に所定時間(例えば、3秒間)以上触れる所謂同時長押し操作が行われることで、制御モードが初期の使用モードからカスタマイズモードに移行する。
【0039】#7また、一口タイプの中央コンロ1Aの場合、カスタマイズモードに移行すると、操作表示パネル14には、図5に示すように、電源キー31やタイマ設定キー33、温度設定キー34に加え、タイマ調理モードで設定された調理時間を示す設定時間表示330、温調調理モードで設定された加熱温度を示す設定温度表示340、調理時間を上げるための擬似操作キーとなる時間アップキー33A、調理時間を下げるための擬似操作キーとなる時間ダウンキー33B、加熱温度を上げるための擬似操作キーとなる温度アップキー34A、加熱温度を下げるための擬似操作キーとなる温度ダウンキー34B、同調モードの設定および設定解除を切り替えるための擬似操作キーとなる同調切替キー36が表示され、点消火キー32およびロックキー35の表示は消去される。
【0040】一方、二口タイプの左コンロ1Bおよび右コンロ1Cの場合、カスタマイズモードに移行すると、操作表示パネル14には、図6に示すように、電源キー31やタイマ設定キー33に加え、各コンロバーナ13に対応する設定時間表示330、各コンロバーナ13に対応する時間アップキー33Aおよび時間ダウンキー33B、同調切替キー36が表示され、点消火キー32およびロックキー35の表示は消去される。
【0041】尚、一口タイプの中央コンロ1Aにおいて、カスタマイズモードのときに表示される温度アップキー34Aおよび温度ダウンキー34B、二口タイプの左コンロ1Bおよび右コンロ1Cにおいて、カスタマイズモードのときに表示される一方(例えば、左側)の時間アップキー33Aおよび時間ダウンキー33Bは何れも、湯沸し完了の報知タイミングの設定を調整する報知タイミング設定モードや、代行モードの設定および設定解除を切り替える代行切替モード、過去のエラー情報を表示させるエラー履歴表示モード等を選択するための擬似操作キーとなる。
【0042】そして上記何れかのモードが選択された状態で、他方の時間アップキー33Aや時間ダウンキー33Bを操作することで湯沸し完了の報知タイミングの設定値を増減させたり、制御プログラムの設定を代行モードと独立モードとの間で交互に切り替えたりすることができる。また、同調切替キー36を押すことで制御プログラムの設定を同調モードと独立モードとの間で交互に切り替えることができる。
【0043】即ち、カスタマイズモードのときに操作表示パネル14に表示される時間アップキー33Aや時間ダウンキー33B、温度アップキー34A、温度ダウンキー34B、同調切替キー36等が、ガスコンロ1A,1B,1Cの制御情報を設定操作するための設定操作部となる。
【0044】上記加熱調理システム1によるガスコンロ1A,1B,1Cの連携制御動作を、図7のフローチャートに従って説明する。尚、本実施の形態では、電源がオフにされた待機状態のときに、一のガスコンロ1A,1B,1Cの操作表示パネル14に表示された電源キー31にて所定の電源オン操作がなされると、その電源オン操作がなされたガスコンロ1A,1B,1Cのみ個別に制御回路100の主制御プログラムを起動させ、起動状態になる。以下、ガスコンロ1A,1B,1Cのうち、特定のガスコンロとして左コンロ1Bの電源がオンにされたときの制御動作を中心に説明する。
【0045】図7に示すように、左コンロ1Bの電源がオンにされて起動状態になると、操作表示パネル14にて使用モードからカスタマイズモードへの設定切替操作(例えば、タイマ設定キー33および温度設定キー34の同時長押し操作)がなされたか否か、および同調モードが設定されている状態において、他のガスコンロ1A,1Cから送信された制御情報を受信したか否かを監視する(ST1〜ST3)。
【0046】#1尚、図示しないが、上記ST1からST3のステップの実行中に、操作表示パネル14にて所定のコンロバーナ13の点火操作がなされた場合は、点火プラグから火花放電させると共に、開閉バルブユニット20を開き、且つ、対応する火力調整バルブユニット21を点火時の設定開度に調整する。その結果、上記操作対象のコンロバーナ(以下、「対象バーナ」ともいう)13に対して点火に適した量の燃料ガスが供給され、火花放電により点火される。そして、対応する炎検知センサにて対象バーナ13の点火が検知されると、対応する火力調整バルブユニット21を設定火力に応じた開度に調整する。これにより、対応する五徳12上に載置された調理具5の加熱が開始される。但し、対象バーナ13の点火操作がなされたときに、対応する五徳12上に調理具5が載置されておらず、対応する鍋検知スイッチがオン状態になっていない場合は、対象バーナ13の点火動作は実行されない。
【0047】また、上記のように対象バーナ13が点火された後、操作表示パネル14にて対象バーナ13の消火操作がなされた場合は、対応する火力調整バルブユニット21の主弁を閉じる。その結果、対象バーナ13への燃料ガスの供給が停止され、対象バーナ13は消火される。
【0048】上記ST1からST3のステップの実行中に、左コンロ1Bの操作表示パネル14にて設定切替操作がなされた場合は(ST1のステップでYes)、制御モードを使用モードからカスタマイズモードに変更し(ST4)、操作表示パネル14にて報知タイミングなど制御情報の変更操作がなされたか否か、およびカスタマイズモードから使用モードへの設定切替操作(カスタマイズモードの解除操作)がなされたか否かを監視する(ST5〜ST6)。
【0049】#10その後、再び左コンロ1Bの操作表示パネル14にて設定切替操作がなされた場合は(ST6のステップでYes)、制御モードをカスタマイズモードから使用モードに戻し(ST7)、動作を終了する。尚、図示しないが、使用モードのときに、左コンロ1Bの操作表示パネル14にてタイマ調理モードや温調調理モード、湯沸し調理モード、炊飯調理モードなどの調理モードが選択された状態で、コンロバーナ13が点火された場合は、自己の湯沸し完了の報知タイミングなどの制御情報に基づいて上記各調理モードの制御が行われる。
【0050】一方、上記ST5およびST6のステップの実行中に、左コンロ1Bの操作表示パネル14にて制御情報の変更操作がなされた場合は(ST5のステップでYes)、その操作に対応する自己の制御情報を変更すると共に(ST8)、通信可能に接続された他のガスコンロ、即ち、中央コンロ1Aおよび右コンロ1Cの中から連携可能コンロを検出する(ST9)。
【0051】連携可能コンロの検出制御について詳述すると、例えば左コンロ1Bにおいて、「小バーナ13M」による「湯沸し調理モード」の湯沸し完了の報知タイミングの設定が変更された場合、左コンロ1Bは、中央コンロ1Aおよび右コンロ1Cのうち、同一性能のコンロバーナ13として小バーナ13Mを有し、且つ同一の制御機能として上記小バーナ13Mによる湯沸し調理モードの制御機能を有する連携可能コンロ(ここでは、右コンロ1C)を検出する。尚、本実施の形態では、ガスコンロ1A,1B,1C毎に個別の識別番号が割り当てられており、その識別番号をガスコンロ1A,1B,1C間で相互に通信することで、各ガスコンロ1A,1B,1Cに搭載された制御機能やコンロバーナ13の種類を判別するように構成されている。
【0052】連携可能コンロが検出された場合は(ST10のステップでYes)、その検出された連携可能コンロ(例えば、右コンロ1C)に対して自己の変更後の制御情報を送信する(ST11)。このとき、検出された連携可能コンロにて同調モードが設定されていれば、連携可能コンロは、左コンロ1Bから送信された制御情報を受信し、その制御情報に基づいて、選択された調理モードを左コンロ1Bと同調して制御可能な状態となる。
【0053】左コンロ1Bにおいても同様に、同調モードが設定されている状態において(ST2のステップでYes)、他のガスコンロ1A,1C(例えば、右コンロ1C)から制御情報を受信した場合は(ST3のステップでYes)、その受信した制御情報に基づいて、選択された調理モードを送信元のガスコンロ1A,1Cと同調して制御可能な状態となる(ST12)。
【0054】一方、上記ST1からST3のステップの実行中に、左コンロ1Bの操作表示パネル14にて同調切替操作がなされ、同調モードの設定が解除された場合、即ち、独立モードに設定された場合は(ST2のステップでNo)、他のガスコンロ1A,1Cの制御情報を受信したか否かを監視するST3のステップを行わないで、ST1のステップに戻る。従って、上記のように他のガスコンロ1A,1Cから制御情報されても、その送信元のガスコンロ1A,1Cと同調しないで、単独で制御可能な状態となる。
【0055】上記実施の形態では、左コンロ1Bの制御動作を中心に説明したが、中央コンロ1Aや右コンロ1Cについても同様の制御がなされる。また、2つのガスコンロで構成された加熱調理システムや4つ以上のガスコンロで構成された加熱調理システムの場合についても同様の制御がなされる。
【0056】このように、上記加熱調理システム1によれば、異なる性能のコンロバーナ13や制御機能を備えたガスコンロ1A,1B,1Cで構成されていても、特定のガスコンロ1A,1B,1Cは、通信可能に接続された他のガスコンロ1A,1B,1Cの中から自己と同種の連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cを検出し、その連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cとの間でのみ動作状態や動作条件などの制御情報を共有することができる。即ち、連携可能でないガスコンロ1A,1B,1Cでは他のガスコンロ1A,1B,1Cの制御情報による制御を行わない。従って、特定の一のガスコンロ1A,1B,1Cにおいて、他の連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cの制御情報を用いて湯沸しなどの調理を行っても意図しない仕上がり状態になる虞がない。これにより、高い調理性能を発揮できる。
【0057】しかも、このものでは、特定のガスコンロ1A,1B,1Cの機種検出部によって他のガスコンロ1A,1B,1Cの中から連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cが検出されるから、上記のように各ガスコンロ1A,1B,1Cを共通の制御情報により連携して制御させる際に、使用者自らが取扱説明書や型式番号、外観等に基づいて連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cを探し出す必要もない。よって、使い勝手が格段に向上する。
【0058】さらに、このものでは、特定のガスコンロ1A,1B,1C又は連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cの何れか一方で動作条件などの制御情報を変更すれば、他方のガスコンロ1A,1B,1Cでもその変更された制御情報に基づいて制御機能を実行させることができるから、上記のように特定のガスコンロ1A,1B,1Cと他の連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cとを連携して制御させる際に、各ガスコンロ1A,1B,1Cの制御情報を個別に設定する必要もないし、使用者がどのガスコンロ1A,1B,1Cの制御情報を変更すればよいか戸惑う虞も少ない。よって、使い勝手が一層向上する。
【0059】また、上記のようにコンロバーナ13の配設数や出力性能(最大火力)、搭載された自動調理機能など異なる構成および制御機能を有する種々のガスコンロの中から所望のガスコンロ1A,1B,1Cを複数選択し、システムキッチンのカウンタトップ4に並設することで、使用者の生活様式や嗜好性に合った使い勝手の良い、且つ調理性能やデザイン性に優れた一つの加熱調理システム1を構築することができる。
【0060】尚、上記実施の形態では、特定の一のガスコンロ1A,1B,1Cと他の連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cとを連携させて、両ガスコンロ1A,1B,1Cで共通の調理を行うとき(同調モード)の連携制御動作を中心に説明したが、特定の一のガスコンロ1A,1B,1Cにおいて、その特定のガスコンロ1A,1B,1Cで選択された調理を他の連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cで代行させるとき(代行モード)の連携制御動作についても同様に、特定のガスコンロ1A,1B,1Cは、機種検出部により検出された連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cと制御情報を共有し、選択された調理を実行可能に構成されている。
【0061】詳述すると、図8に示すように、左コンロ1Bの電源がオンにされて起動状態になると、操作表示パネル14にて所定の調理モードの選択操作(例えば、温度設定キー34の短押し操作、以下、「調理モード選択操作」という)がなされたか否か、および代行モードが設定されている状態において、他のガスコンロ1A,1Cから送信された制御情報を受信したか否かを監視する(ST21〜ST23)。
【0062】上記ST21からST23のステップの実行中に、左コンロ1Bの操作表示パネル14にて所定の調理モード(例えば、湯沸し調理モード)の選択操作がなされた場合は(ST21のステップでYes)、制御モードをその選択された調理モードに設定する(ST24)。
【0063】ここで、左コンロ1Bにおいて、過去にバルブユニット20,21の動作不良が検出されたり、コンロバーナ13の着火不良や失火、調理具5の過熱等が検出されて安全機能が働いたり、選択された調理モードにてコンロバーナ13が所定時間を超えて着火したり、調理モードの制御プログラムが全て正常に行われなかったりした回数、即ち、エラーの発生回数(エラー回数)が、所定期間内に一定数を超えた旨のエラー情報がなければ(ST25のステップでNo)、上記調理モードによる制御が終了するのを待って(ST26のステップでYes)、動作を終了させる。図示しないが、上記調理モードによる制御の実行中に、左コンロ1Bにおいて上記のようなエラーが生じた場合は、そのエラー回数が所定期間内に一定数を超えているか否かを判定する。その結果、上記エラー回数が所定期間内に一定数を超えていれば、その旨をエラー情報として左コンロ1Bのエラー履歴記憶部に記憶させる。
【0064】#9尚、コンロバーナ13が着火不良と判定されるまでには至らないが、所定時間を超えて着火した場合は、着火後も炎孔形成部に安定した炎が形成されず、調理具5が適切に加熱されない可能性がある。従って、上記実施の形態では、コンロバーナ13が所定時間を超えて着火した所謂不成立エラーも含めてエラー回数としてカウントしているが、上記不成立エラーをエラー回数に含めないようにしてもよいし、他のエラー回数と分けてカウントするようにしてもよい。また、上記エラー回数が一定数を超えているか否かを判定するための基準回数は、エラーの種類によって異なる値に設定されたものとしてもよいし、エラーの種類にかかわらず全て同一の値に設定されたものとしてもよい。また、上記エラー回数は、コンロバーナ13毎に判定されるものとしてもよいし、器具全体として判定されるものとしてもよい。
【0065】一方、左コンロ1Bにおいて、調理モードが選択されたときに、その選択された調理モードのエラー情報が存在する場合は(ST25のステップでYes)、通信可能に接続された中央コンロ1Aおよび右コンロ1Cの中から連携可能コンロを検出する(ST27)。
【0066】連携可能コンロの検出制御について詳述すると、例えば左コンロ1Bにおいて、「大バーナ13H」による「湯沸し調理モード」が選択されている場合、左コンロ1Bは、中央コンロ1Aおよび右コンロ1Cのうち、同一性能のコンロバーナ13として大バーナ13Hを有し、且つ同一の制御機能として上記大バーナ13Hによる湯沸し調理モードの実行機能を有し、さらに上記エラー情報のない連携可能コンロ(ここでは、中央コンロ1Aおよび右コンロ1C)を検出する。
【0067】連携可能コンロが検出された場合は(ST28のステップでYes)、その検出された連携可能コンロ(例えば、中央コンロ1A)に対して上記選択された調理モードに関する制御情報を送信する(ST29)。このとき、検出された連携可能コンロにて代行モードが設定されていれば、連携可能コンロは、左コンロ1Bから送信された制御情報を受信し、その制御情報に基づいて、選択された調理モードを左コンロ1Bに代わって制御可能な状態となる。
【0068】左コンロ1Bにおいても同様に、代行モードが設定されている状態において(ST22のステップでYes)、他のガスコンロ1A,1C(例えば、中央コンロ1A)から制御情報を受信した場合は(ST23のステップでYes)、その受信した制御情報に基づいて、選択された調理モードを送信元のガスコンロ1A,1Cに代わって制御可能な状態となる(ST30)。また、図示しないが、左コンロ1Bは、選択された調理モードを代行して制御可能な状態となると、自己の操作表示パネル14に、代行して使用可能なコンロバーナ13を認識させるための代行情報を表示させる。
【0069】一方、選択された調理モードのエラー情報が存在するにもかかわらず(ST25のステップでYes)、通信可能に接続された中央コンロ1Aおよび右コンロ1Cの中から連携可能コンロが検出されなかった場合は(ST28のステップでNo)、上記調理モードによる制御を行わないで動作を終了する。尚、上記のようにエラー情報が存在するにもかかわらず、連携可能コンロが検出されなかった場合は、左コンロ1Bでのみ上記調理モードによる制御を実行させてもよい。
【0070】また、上記ST21からST23のステップの実行中に、左コンロ1Bの操作表示パネル14にて代行切替操作がなされ、代行モードの設定が解除された場合、即ち、独立モードに設定された場合は(ST22のステップでNo)、他のガスコンロ1A,1Cの制御情報を受信したか否かを監視するST23のステップを行わないで、ST1のステップに戻る。従って、上記のように他のガスコンロ1A,1Cから制御情報されても、その送信元のガスコンロ1A,1Cの調理を代行しないで、単独で制御可能な状態となる。
【0071】このように、上記加熱調理システム1によれば、特定のガスコンロ1A,1B,1Cにて所定の調理モードによる調理を行うにあたって、過去にバルブユニット20,21の動作不良が検出されたり、コンロバーナ13の着火不良や失火、調理具5の過熱等が検出されて安全機能が働いたり、コンロバーナ13が所定時間を超えて着火したり、上記調理モードの制御動作が全て正常に行われなかったりするなどのエラーが一定数を超えて発生している場合は、通信可能に接続された他のガスコンロ1A,1B,1Cの中から自己と同種の連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cを検出し、その連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cに同じ調理モードによる調理を代行させることができる。従って、特定のガスコンロ1A,1B,1Cの修理や調整などのメンテナンスが終わるまでの間も、所望の調理モードを継続して利用できるし、他のガスコンロ1A,1B,1Cで同じ調理モードによる調理を代行させるのに、使用者自らが取扱説明書や型式番号、外観等に基づいて連携可能なガスコンロ1A,1B,1Cを探し出す必要もない。よって、使い勝手が格段に向上する。
【0072】#8尚、上記実施の形態では、全てのガスコンロ1A,1B,1Cが相互に通信可能に接続されたものを説明したが、ガスコンロ1A,1B,1Cのうち所定の複数のガスコンロ(例えば、中央コンロ1Aおよび左コンロ1B)のみが通信可能に接続され、それらガスコンロ間のみで制御情報を共有可能に構成されたものとしてもよい。
【0073】上記実施の形態では、電源のオンオフ、コンロバーナ13の点火および消火、火力の手動による切替、調理モードの設定、カスタマイズモードへの切替、同調モードの切替、代行モードの切替等の指示を、操作表示パネル(タッチパネル)14にて行うように構成されたものを説明したが、天板11の上面に設けられた電源ボタンや点消火操作子、設定切替ボタンなどの物理スイッチにて行うように構成されたものとしてもよい。
【0074】また、上記実施の形態では、バルブユニット20,21の動作不良が検出されたり、コンロバーナ13の着火不良や失火、調理具5の過熱等が検出されて安全機能が働いたりするなど安全関連のエラー情報に加え、コンロバーナ13が所定時間を超えて着火したり、選択された調理モードの制御動作が全て正常に行われなかったりするなど調理関連のエラー情報も含めてガスコンロ1A,1B,1C間で共有するものとしたが、上記安全関連のエラー情報のみ共有するものとしてもよいし、上記調理関連のエラー情報のみ共有するものとしてもよい。
【0075】上記実施の形態では、代行モードの切替を操作表示パネル14により手動で指示するように構成されたものを説明したが、ガスコンロ1A,1B,1Cに上記のような代行モードの手動による切替機能を備えておらず、特定のガスコンロ1A,1B,1Cにおいて所定の調理モードが選択されたときに、その調理モードのエラー情報が存在する場合は、自動で代行モードによる制御がなされるように構成されたものとしてもよい。これにより、使用者が特定のガスコンロ1A,1B,1Cの動作不調や過去のエラー情報を把握していなくても、最適なガスコンロ1A,1B,1Cを用いて調理を行うことができる。よって、使い勝手が良い。
【0076】上記実施の形態では、制御情報の変更操作がなされた場合や調理モードの選択操作がなされた場合に、連携可能コンロに対して自己の変更後の制御情報や選択された調理モードに関する制御情報を送信するように構成されたものを説明したが、電源がオンにされた後、所定時間毎に制御情報を自動送信するようにしてもよいし、制御情報の変更操作がなされた後や調理モードの選択操作がなされた後、所定のタイミングで制御情報を送信するようにしてもよい。
【0077】本発明は、加熱部として、コンロ本体10の上部に配された調理具5を電熱部からの輻射熱や伝導熱により加熱する電熱ヒータが用いられた加熱調理システムにも適用できるし、上記調理具5を電磁誘導により加熱する電磁誘導ヒータが用いられた加熱調理システムにも適用できる。また、加熱部として、電熱ヒータや電磁誘導ヒータ、上記コンロバーナ13のようなガスバーナを複合して備えた加熱調理システムにも適用できる。
【0078】本発明は、各加熱調理器をシステムキッチンのカウンタトップ4に埋設して構成される所謂ビルトイン式の加熱調理システムに限らず、各加熱調理器をシステムキッチンのテーブル上に載置して構成される所謂据置式の加熱調理システムにも適用できる。
【0079】1 加熱調理システム 1A,1B,1C ガスコンロ(加熱調理器) 100 制御回路(制御部) 13 コンロバーナ(加熱部) 5 調理具(被加熱物)