サンプル SB 請求項1 — 候補文献30件(全件 6.94M 索引・調査範囲=検索上位10チャンク)
(名称不明: 公開公報が索引に無い)
判定規則 (10-07): 骨格要件を『核心』と『前提』に分け、前提の骨格だけが一致する文献は『該当なし』に落としています。要件表の『骨格・前提』がその要件。
候補1 1/6特開2016-217660
候補2 1/6特開2013-231596
候補3 0/6特開2007-003061
候補4 1/6特開2010-078300
候補5 0/6特開2007-003173
候補6 0/6特開2007-071414
候補7 0/6特開2007-240077
候補8 1/6特開2017-172905
候補9 2/6特開2021-143825
候補10 2/6特開2021-092391
候補11 1/6特開2018-138865
候補12 3/6特開2018-013299
候補13 1/6特開2019-027761
候補14 3/6特開2018-040539
候補15 2/6特開2008-070000
候補16 1/6特開2006-017443
候補17 1/6特開2008-267739
候補18 1/6特開2004-286333
候補19 1/6特開2013-185759
候補20 1/6特開2017-083027
候補21 0/6特開2010-091247
候補22 0/6特開2010-091248
候補23 0/6特開2009-236448
候補24 3/6特開2021-131215
候補25 0/6特開2012-220047
候補26 1/6特開2017-194179
候補27 0/6特開2012-220046
候補28 0/6特開2012-145303
候補29 2/6特開2007-046840
候補30 1/6再公表2018/011995
候補1: 特開2016-217660一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: パナソニックIPマネジメント株式会社 / 発明者: 柿田 健一、森 貴代志、上迫 豊志、南部 桂 / 出願日: 2015-05-25 / 公開日: 2016-12-22
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#7本発明は、貯蔵室内に光を照射させる発光素子を備える冷蔵庫に関する。
【0002】家庭用の冷蔵庫は、使用頻度が多く容量も大きい冷蔵室を最上段に設置し、その下部に製氷室と温度切替室とを併設し、さらにその下部に野菜室と冷凍室を順に配置するタイプが多くなってきている。
【0003】そして、照明装置としては容量の大きい冷蔵室の天井面あるいは背面に、電球型あるいは発光ダイオード(以下、LEDという)から成る庫内灯を設け、開扉の際にこの庫内灯を点灯して室内の貯蔵品を照射することで、食品の収納や取出し作業を容易にしていた。
【0004】更に近年は、冷却室内の温度を庫内灯の色で表示し、室内の温度に応じて庫内灯の色を変化させたり、また、複数の光源により室内をその温度分布に応じた色温度で照明することにより、貯蔵室内の温度分布を視覚的に把握できるような冷蔵庫が提供されてきている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】以下、図11を用いて、従来の冷蔵庫の冷蔵室部分の照射仕様を説明する。
【0006】冷蔵室1は内箱2で区画分けされ、貯蔵品を載置する棚3a、3b、及び冷蔵室1の最下部に設けた天井板を兼ねる棚3cによって室内を上下に複数段に区分されている。また棚3cの下部には、冷蔵室1とは別温度帯に設定される変温室4が構成されている。そして冷蔵室1の天井面には庫内灯5を設けており、庫内灯5は天井面に形成した凹部に配置され、その下部をシェード6で覆って庫内灯5の光を拡散し、冷蔵室1の全体を照明している。
【0007】#8また、冷蔵室1の背面には、背面全体に沿って幅広く形成され、冷気を冷蔵室1に導くように背面ダクト7を設けている。この背面ダクト7は、合成樹脂を射出成形した概略平板状のもので、室内背面との間に所定の空間を形成して冷蔵室1の背面全体をほぼ覆うように配設している。背面ダクト7の外周縁は内箱2の背面部の上壁面及び両側壁面と所定の冷気吹出し隙間8を設けるように設置され、また内側の中央部分には、横幅を背面ダクト7の3分の1程度とするとともに、上下寸法は複数の棚3a〜3cの上下端にわたる高さ寸法の中央吹出し部9を形成している。
【0008】また、背面ダクト7の表面には板状の意匠パネル10が設けられ、さらにこの意匠パネル10には色温度の異なる複数のLEDからなる光源11a、11b、11cが取付けられている。そして、冷蔵室1の扉の開扉時には、内箱2の天井面に設けた庫内灯5と、LEDからなる光源11a〜11cが点灯し、この光で冷蔵室1内を照射する。
【0009】ここで冷蔵室1の上部の棚3aに対応する上部空間、中央部の棚3bに対応する中部空間、下部の棚3cに対応する下部空間のそれぞれの温度をサーミスター等で検知し、その各棚3a〜3cの温度に応じた色で各光源11a〜11cを点灯させる。例えば温度が高い場合は「薄い赤色」、標準の場合は「薄い黄色」、低い場合は「薄い青色」に色分けすれば、この色分布によって使用者は視覚的に冷蔵室1内の温度分布が認識できる。
【0010】特開2008−106975号公報
【0011】#10しかしながら、上記従来の構成では、現状の温度分布は把握できるが、使用者がどの目標温度に設定したかは一目でわからない。特に微妙な温度設定で使用される変温室を提供する場合、どの温度帯(例えば、−1℃〜+1℃のチルド、−5℃〜―1℃のパーシャル等)に設定されているかの方が、使用者にとっては有益な情報になる。さらに同一温度帯設定でも、動作モードを切替えたことが、視覚的に分かりにくいという課題を有していた。
【0012】本発明は、上記の課題を解決するもので、特に変温室において、どの設定温度帯になっているか、どのような動作モードになっているのかが一目で確認でき、設定温度帯の間違いによる食品保存への悪影響が排除できる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、貯蔵室と前記貯蔵室内に設けられた変温室と、前記変温室の温度帯を可変する設定手段と、前記変温室内に設置された照明装置と、前記変温室の前面に内部が視認できる開閉扉と、前記開閉扉の開閉状態を検知する扉開閉検知手段とを備え、前記照明装置は前記設定手段及び前記扉開閉検知手段からの信号を入力として異なる色で照射するものである。
【0014】これにより、変温室の状態が照明色の違いで表現され、使用者が容易に確認することができる。
【0015】本発明の冷蔵庫は、変温室の食品照明の視認性向上だけではなく、室内の設定温度、動作状態を視覚的に一目で把握でき、使い勝手の良い冷蔵庫を提供することができる。
【0016】#9本発明の実施の形態1による冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の図1のA−A断面図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の要部拡大図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の照明装置の概略構成図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の照明装置の制御構成ブロック図 本発明の実施の形態1による冷蔵室の照明装置の調光比率表 本発明の実施の形態1による冷蔵庫の動作と照明点灯のタイミングチャート 本発明の実施の形態2による冷蔵庫の要部斜視断面図 同実施の形態2による冷蔵庫の変温室天面ダクトを内側から見た斜視図 同実施の形態2による冷蔵庫の変温室天面ダクトを上面から見た透視図 従来の冷蔵庫の冷蔵室部分の正面図
【0017】#5請求項1に記載の発明は、貯蔵室と前記貯蔵室内に設けられた変温室と、前記変温室の温度帯を可変する設定手段と、前記変温室内に設置された照明装置と、前記変温室の前面に内部が視認できる開閉扉と、前記開閉扉の開閉状態を検知する扉開閉検知手段とを備え、前記照明装置は前記設定手段及び前記扉開閉検知手段からの信号を入力として異なる色で照射することにより、設定した変温室の状態が照明色の違いで表現できるので、使用者は視覚的に一目で確認することができる。
【0018】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記変温室は前記設定手段により設定される第一の温度帯と、前記第一の温度帯より低い第二の温度帯とを有し、前記第二の温度帯の設定時で前記開閉扉の開閉後に急冷運転に切替えることにより、設定した温度帯の複数あった場合や、使用者が操作により動作モードを切替えた場合(例えば、通常運転から急冷運転へ。)を、照明色の違いで表現できる。特に、動作モード切替え操作と照明色変更を連動して行うので、使用者は操作確認を視覚的に実感できる。
【0019】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記照明装置の照明色は、前記第一の温度帯設定時には白色、前記第二の温度帯設定時には水色、急冷運転時には青色としたことにより、照明色の違いで変温室内の設定温度を表現できるので、使用者は視覚的に設定状態を適切に判断することができる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、前記照明装置は前記変温室の天面に備えられ、奥行方向で前記天面の中心より前記開閉扉側に設置されたことにより、開閉扉が閉時だけでなく、開時で内蔵の収納ケースが引出された場合でも、ケース上の貯蔵品が照射されるので、操作時でも視認性の優れた照射が行える。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記変温室内に収納ケースを備え、前記扉開閉検知手段は前記変温室の奥面壁に設置され、前記収納ケースが所定位置に挿入された時に前記開閉扉が閉じていると判断することにより、前面にある開閉扉側に不必要な構造を設ける必要がなく、意匠的に優れた構成とすることができる。
【0022】請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記変温室の前記天面には冷却するための風路および複数個の冷気吹出し口が設置され、前記照明装置の周辺の風路には冷気の流れを規制する複数個の突起部を設けたことにより、照明装置の取付けにより阻害される変温室前方への風路が確保されるので、変温室の温度制御と室内の均温化の精度を高めることができる。
【0023】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0024】(実施の形態1) 図1は本発明の実施の形態1による冷蔵庫の正面図、図2は同実施の形態1による冷蔵室の図1のA−A断面図、図3は同実施の形態1による冷蔵室の図2の要部拡大図、図4は同実施の形態1による冷蔵室の照明装置の概略構成図、図5は同実施の形態1による冷蔵室の照明装置の制御構成ブロック図、図6は同実施の形態1による冷蔵室の照明装置の調光比率表、図7は同実施の形態1による冷蔵庫の動作と照明点灯のタイミングチャートである。
【0025】図1及び図2において、冷蔵庫101は上段、中段、及び下段の5つに区画された貯蔵室を備える。具体的には、上段の貯蔵室は冷蔵室102で前面に観音開き式扉を有し、下方に引出し扉を備える第一の冷凍室103と、それと並行に引出し扉を備える製氷室105があり、最下部に配置される引出し扉を備えた野菜室106と、製氷室105と野菜室106の間に配置した第二の冷凍室104とから構成される。各引出し扉は、それぞれ102a、103a、104a、106aとして図示される(製氷室扉105aは図示せず)。冷蔵室102と、横並びの製氷室105と第一の冷凍室103とは、上下に断熱区画壁111により区画される。さらに、横並びの製氷室105及び第一の冷凍室103と第二の冷凍室104、第二の冷凍室104と野菜室106も、同様に断熱区画壁111によ り上下に区画される。
【0026】また、外箱108と内箱109の間に充填された断熱壁110で形成された冷蔵庫101は、上部に設けた冷蔵室102内の下部に別の貯蔵室として変温室107を区画形成している。変温室107は切替え室として構成され、本実施の形態の場合は、0℃付近の冷蔵温度帯の第一の温度帯(チルド)と、第一の温度帯と約−6℃以下の冷凍温度帯との間の温度帯となる約−3℃の第二の温度帯(パーシャル)に設定可能である。
【0027】次に冷却システムの構成について説明する。第二の冷凍室104の背面後方には、冷却室114が形成され、内部に冷却器115を有し、上部の機械室113に設置された圧縮機112とともに、冷蔵庫101を冷却する冷凍サイクルを構成する。また、冷却室114には、冷却器115で熱交換された冷気を強制循環させるファン116が配置され、その上方には冷蔵室102と変温室107に流入する冷気を分配するダンパー装置117を配置している。各貯蔵室において、冷蔵室102の庫内温度は約2〜3℃であり、野菜室106の庫内温度は約2〜5℃であり、第一の冷凍室103、第二の冷凍室104の庫内温度は約−18〜−20℃と温度帯を分けて使用可能である。それにより、食品の保存に適した温度帯を選択し、食品を貯蔵することによって、より高い保鮮性と長期保存を実現することができる。
【0028】また冷蔵室102内には上下段に区画した複数の棚板118が配置され、棚板118よりも手前に冷蔵室102内を照明する庫内灯119を配置し、庫内灯119は内箱109を外箱108側に部分的に凹ませて埋設されている。また庫内灯119は複数の棚板118に跨って上下方向に延在して配置されている。庫内灯119は、可視光線領域内の波長を発光するLEDを複数個実装した実装基板(図示せず)と、この実装基板を覆う透明樹脂性カバーとで構成されている。具体的には白色に発光する発光素子のLEDを使用している。
【0029】次に変温室107と変温室107の天面に設置される照明装置121の構成について、図3〜図5を用いて説明する。変温室107は、その上部が冷蔵室102の最下段に位置する棚板118としても利用できる合成樹脂製の上面カバー122と、上面カバー122の下方に、前後方向に引き出し可能に収納された合成樹脂製の収納ケース123と、変温室107の上面カバー122の前面開口部に開閉自在に設けられた開閉扉124で構成されており、開閉扉124は閉時には収納ケース123の前面壁123bと密着し、変温室107内を略密閉空間としている。また、開閉扉124は内部に収納した食品が視認できるように、透明性の高い合成樹脂製としている。
【0030】さらに、変温室107の奥壁面には、開閉扉124が閉時に収納ケース123の後面壁123aと勘合するように、扉開閉検知手段127が設けられている。また本実施の形態では、収納ケース123の底面にはアルミ製の底板128を嵌め込み、冷却性能向上や、照明装置121からの照明拡散による視認性向上を図っているが、特に必須のものではない。
【0031】#6また変温室107の奥壁面後方には、ダンパー装置117で分配された冷気を変温室107に導く変温室背面ダクト125が形成され、変温室107の天面には変温室背面ダクト125の下流となる変温室天面ダクト126が配置されている。変温室天面ダクト126は、断熱性を有する発泡断熱部材で形成された断熱ダクト部材126aと、その外周を覆う化粧板となる合成樹脂製のダクトカバー126bとで構成されている。変温室天面ダクト126は上面カバー122とともにダクトを構成し、収納ケース123の上面部となる位置に変温室107内へ冷気を吐出する冷気吹出し口129を形成している。
【0032】また、変温室107内には室内を照射する照明装置121が、変温室天面ダクト126の中心位置B−Bよりも前方の開閉扉側に、ダクトカバー126bに埋め込まれて設置されている。照明装置121の具体的は構成例としては、図4に示すように、変温室107の横長手方向に設置する形状にプリント配線板を設計し、その基板上に複数のLEDと、電流制限用の回路抵抗と、接続用のコネクタを実装するのが一般的である。本実施の形態のLEDの色調としては、白色と青色のものを取り付けている。
【0033】次に、冷蔵室102には冷蔵室扉102aの開閉状態を検知する冷蔵室扉スイッチ130が設置され、冷蔵庫101の庫内外の任意の場所には変温室107の温度帯や運転モードを切替える設定手段131が設置されている。また、冷蔵室扉スイッチ130から信号S1、設定手段131から信号S2、扉開閉検知手段127から信号S3が、それぞれ制御マイコン132へ入力され、さらに制御マイコン132からは信号S4が照明装置121へ出力され、変温室107の室内を設定手段131に応じた、白色、水色、青色等の照明色で照射する。
【0034】#2以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用について図6及び図7を用いて説明する。
【0035】まず、設定手段131により変温室107の温度帯が、第一の温度帯(チルド)に設定されている状態(図7の(a))で、冷蔵室扉102aが開扉されると、制御マイコン132からは照明装置121へ信号S4が出力され、変温室107が白色で照射される(C時点)。具体的には照明装置121上の白色LEDのLED1,2,3のみを100%の点灯率で全灯させる。続いて、変温室107の開閉扉124が開放されて収納ケース123が引出され、扉開閉検知手段127により開閉扉124の開扉が検知されても、照明装置121は白色照射を継続する(D時点)。さらに開閉扉124が閉扉されても白色照射は継続され(E時点)、冷蔵室扉102aが閉扉されて初めて照明装置121は消灯される(F時点)。
【0036】その後、再度、冷蔵庫扉102aが開扉されると、照明装置121は白色で変温室107の室内を照射し(G時点)、冷蔵室扉102aが閉扉すると消灯される(F時点)。すなわち、変温室107が第一の温度帯(チルド)に設定されている場合は、変温室107は常時チルド運転を行い、その開閉扉124の開閉状態に拘らず、冷蔵室扉102aの開閉にのみ応じて、照明装置121を白色に消点灯を行うこととなる。
【0037】#3次に、設定手段131により変温室107の温度帯が、第二の温度帯(パーシャル)に設定されている状態(図7の(b))で、冷蔵室扉102aが開扉されると、制御マイコン132からは照明装置121へ信号S4が出力され、変温室107が水色で照射される(I時点)。具体的には照明装置121上の白色LEDのLED1,2,3を75%の点灯率、青LEDのLED4,5を75%の点灯率で調光し、水色の照射を実現させる。ここで点灯率を100%以下にする方法としては、LEDに流す順電流を変化させたり、視認性にちらつき影響を及ぼさない周波数でDUTY制御を行えば良い。次に、変温室107の開閉扉124が開放されて収納ケース123が引出され、扉開閉検知手段127により開放扉124の開扉が検知されても、照明装置121は水色照射を継続する(J時点)。
【0038】さらに、開閉扉124が閉扉されると動作状態を急冷運転に切替えるが、水色照射は継続され(K時点)、一定の時間T経過後に照明装置121を青色に切替える(L時点)。具体的には照明装置121上の白色LEDのLED1,2,3を25%の点灯率、青LEDのLED4,5を100%の点灯率で、水色の時と同方法で調光し、青色の照射を実現させる。またここで、時間T遅らせて照明装置121の照明色を水色から青色に変更する のは、使用者の操作と同時であると故障したのではないかという違和感をなくすためで、時間としては0.1秒から1秒程度の間が好ましい。そして、急冷運転継続状態で冷蔵室扉102aが閉扉されるまで、照明装置121は青色で変温室107の室内を照射する(M時点)。
【0039】#1その後、所定の急冷運転が終了して通常パーシャル運転状態に戻り、再度冷蔵庫扉102aが開扉されると、照明装置121は元の水色で変温室107の室内を照射し(N時点)、冷蔵室扉102aが閉扉すると消灯される(O時点)。
【0040】また、タイミングチャートでは表せていないが、急冷運転中に冷蔵室扉102aが開扉された場合は青色を照射し、冷蔵室扉102aが開扉状態で急冷運転が終了した場合は、冷蔵室扉102aが閉扉するまでは青色を継続して、次回の冷蔵室扉102aの開扉で水色に戻しておく、等の不定期時の対応を加えれば使用者の違和感を更に低減することができる。
【0041】このように変温室107が第二の温度帯(パーシャル)に設定されている場合は、変温室107は通常はパーシャル運転で水色照射され、変温室107の開閉扉124の開閉で動作状態が急冷運転に切替わった時に、照明色を青色に切替えることになる。
【0042】以上のように、本実施の形態においては、変温室107の温度帯を可変する設定手段131と、開閉扉124の開閉状態を検知する扉開閉検知手段127からの信号を制御マイコン132に入力し、変温室107の設定及び運転状態を判断して照明装置121の照明色を可変にしたことにより、庫内灯119以外の照明装置121で変温室107が専用照明され、設定及び動作状態が照明色で変わり、使用者は一目で判断できて視認性も高まるので、例えばチルド保存したい食品をパーシャル設定で微凍結させてしまうことや、通常パーシャル保存したい食品に急冷運転を入れてしまう等の食品保存への悪影響を未然に排除できる。
【0043】#4また、設定手段131により設定される第一の温度帯と第二の温度帯で、第二の温度帯の設定時に開閉扉124の開閉動作後に急冷運転に動作を切替えることにより、設定した温度帯の複数あった場合(例えば、チルドやパーシャル)や、使用者が操作により動作モードを切替えた場合(例えば、パーシャルから急冷へ)を、照明色の違いで表現できるので、特に切替え操作と照明色変更の連動で、使用者は操作確認を視覚的に実感することができる。
【0044】また、照明装置121の照明色を第一の温度帯設定時には白色、第二の温度帯設定時には水色、急冷運転時には青色とし、運転状態により異なる照明色としたことにより、色温度の違いで変温室107内の設定温度を表現するので、チルド、パーシャル、急冷の順の低温側温度の冷たさが視覚として官能的に判断できる。
【0045】また、照明装置121を変温室107の天面で中心より開閉扉124側に設置することにより、開閉扉124が閉扉時だけでなく、開扉時に引出された収納ケース123内が照射されるので、開扉扉124操作時や貯蔵品取出し時の視認性が確保され、優れた照明装置121を提供することができる。
【0046】また、扉開閉検知手段127を変温室107の奥面壁に、開閉扉124が閉扉時に収納ケース123と勘合し、開閉扉124が開扉時すなわち収納ケース123が引出された時に離れるように設置して、開閉扉124の開扉状態を判断することにより、収納ケース123の出し入れの操作を奥面壁で検知するので、前面にある開閉扉124側に接続ハーネスを引回したり、不必要な構造を設ける必要がなくなり、意匠的に優れた簡単な構成にす ることができる。
【0047】(実施の形態2) 図8は本発明の実施の形態2による冷蔵庫の要部斜視断面図、図9は同実施の形態2による冷蔵庫の変温室天面ダクトを内側から見た斜視図、図10は同実施の形態2による冷蔵庫の変温室天面ダクトを上面から見た透視図である。なお実施の形態1と同構成、同動作については、同符号を付与し詳細な説明は省略する。
【0048】図8〜図10において、変温室天面ダクト126を構成するダクトカバー126bには、照明装置121が埋設されている部分を除いたエリアに、複数の冷気吹出し口129の開口部があり、変温室天面ダクト126からの冷気(図中の矢印)をこの開口部から、変温室107内に送り込み室内を冷却して、所定の設定温度に制御する。また、冷気の流れが照明装置121部分に直接当たると乱流が発生し、特に前面側の冷気吹出し口129から所望の冷気を送り込むことができない。そのため、冷気が照明装置121に当たる手前に緩やかな傾斜を持つ突起部133aを設け、一旦冷気を横方向に送る。さらにその風路方向に突起部133aよりも急な傾斜を持つ突起部133bを連続して設けて、冷気を前面方向に送り、前面側の冷気吹出し口129からも均等な冷気を変温室107内へ送り込むようにしている。
【0049】以上のように、本実施の形態においては、変温室107の天面に複数個の冷気吹出し口129を持ち、照明装置121の周辺の風路には冷気の流れを規制する複数個の突起部133a、133bを設けたことにより、照明装置121の取付け構造的に阻害する変温室107前方への風路が確保されるので、変温室107の温度制御と室内の均温化が精度よく行える。
【0050】以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷蔵室内にある変温室の照明を、冷蔵室照明とは別の独立照射とし、変温室の設定温度や運転動作に応じて照明色を切替えるので、使用者は視覚的に状態が判断でき、またその認識向上により変温室の無駄な開閉時間が削減でき、冷蔵庫の庫内温度上昇を未然に防止し、保鮮性を高める等の効果が得られるので、家庭用だけでなく業務用においても適用することができ、例えばクーラーボックスやショーケース、業務用冷蔵庫等の保存性の向上に対しても利用できる。
【0051】101 冷蔵庫 102 冷蔵室 102a 冷蔵室扉 103 第一の冷凍室 103a 第一の冷凍室扉 104 第二の冷凍室 104a 第二の冷凍室扉 105 製氷室 106 野菜室 106a 野菜室扉 107 変温室 108 外箱 109 内箱 110 断熱壁 111 断熱区画壁 112 圧縮機 113 機械室 114 冷却室 115 冷却器 116 ファン 117 ダンパー装置 118 棚板 119 庫内灯 120 冷蔵室ダクト 121 照明装置 122 上面カバー 123 収納ケース 123a 後面壁 123b 前面壁 124 開閉扉 125 変温室背面ダクト 126 変温室天面ダクト 126a 断熱ダクト部材 126b ダクトカバー 127 扉開閉検知手段 128 底板 129 冷気吹出し口 130 冷蔵室扉スイッチ 131 設定手段 132 制御マイコン 133a、b 突起部
候補2: 特開2013-231596一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: パナソニック株式会社 / 発明者: 辻本 かほる、上迫 豊志、高瀬 恵一 / 出願日: 2013-08-23 / 公開日: 2013-11-14
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ✓ 一致E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#1本発明は、冷蔵庫における、野菜類などの食品保存に関するものである。
【0002】近年、安価で且つ長寿命のLEDを用いて、植物を人工的に栽培する植物工場も増加の傾向で、その技術を冷蔵庫に応用し、背面上方から赤色、青色LEDや紫外線LEDで野菜を照射し、野菜の鮮度を保持する、あるいは保存中に栄養成分量を増加させるなど貯蔵性をよくする技術が知られている。一方では、近年、お客様の多様化したニーズを満たすため、食品の保存性を向上させるのみでなく、人間工学的な観点から3原色LEDや3原色LCDを庫内灯として使用し、扉を開けた時の庫内温度を庫内灯の色によって表示させ、使い勝手性を進化させるものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】図20は特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の各貯蔵室の基準温度と基準色の関係を説明するための説明図である。図21は同従来の冷蔵庫の冷蔵室の庫内灯の制御を示すフローチャートである。
【0004】図20に示すように、温度が低いほど寒色度の強い色を割り当て、高いほど暖色度の強い色を割り当てることによって、温度を視覚的に認識することが可能となる。
【0005】次に、図21を参照しながら、従来の冷蔵庫の冷蔵室の庫内灯の制御を説明する。
【0006】#5まず冷蔵室の扉が開いたか否かを判定し、開いたときは3原色LED(発光ダイオード)からなる色光源をもつ庫内灯を点灯させる。そして、庫内灯を点灯させた後は、反復記号Iを0に設定して、それを1つインクリメントする度に冷蔵室に設けたサーミスタからなる温度センサーで検知した温度Tsに応じて、庫内灯の色を制御し、I=10になるまでこれを繰り返す。冷蔵室の場合であるので、色の制御は温度Tsが0℃<Ts<10℃の範囲において複数の温度帯を予め区画しておき、各温度帯に特定の色を割り当てる。このとき、特定の温度帯の色には明暗の区別も行なう。また、高い温度帯には暖色系の色を、低い温度帯には寒色系の色を割り当てる。
【0007】I=10になった時点で、扉の開いている時間が1分以上2分未満のときは、そのとき特定の色で表示している庫内灯の明るさを暗く(減灯)し、再度反復記号Iを0に設定して、I=10になるまで温度センサーで検知した温度Tsに応じて、庫内灯の色を制御する。扉の開いている時間が2分以上になったときは庫内灯を点滅させる。
【0008】庫内灯では、赤、青、緑の3原色の光の組み合わせにより、1つの色を表現する。この3原色を組み合わせると、多数の色を表すことができる。また、庫内灯の取り付位置は、冷蔵室の冷気ダクト吐出口近傍の壁面、他の壁面、天井等とし、その場所に埋没させる。
【0009】#3このような構成をとることにより、温度センサーが検知した温度によって、色を変化させる3原色LEDや3原色LCDを庫内灯の色光源に使用するので、扉を開けたときの庫内温度を庫内灯の色によって表示することができ、且つ温度センサーが検知した温度と色表示との関係を任意に設定することができるので扉を開けている時の温度変化をユーザに強力にアピールすることができる。
【0010】このように特許文献1では、庫内温度に合わせて庫内灯の色を任意に設定し、使い勝手を向上したものである。
【0011】特開2004−286333号公報
【0012】従来の冷蔵庫では、3原色の光を用いて、扉を開けたときに庫内灯の色を庫内温度に応じて変化させ、数値で庫内温度を表示するよりもユーザが漠然と持つ色彩の感情効果に強い印象を与え感覚的に容易に温度上昇を認識でき使い勝手は向上するが、感覚的な色調と食品に有効な色調は一致しておらず、暗所保存が適している肉、魚等には可視光の照射は品質上好ましくなく、一方特定の光波長を照射することで保存性を向上できる野菜に対してもユーザが感覚的に好む色調を点灯し使い勝手の向上は図ったものの、保存性向上も図ることができていないという問題を有していた。
【0013】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、野菜室をイメージしやすい色調で且つ、野菜の保存性を向上させる特有の波長の光を照射することを目的とする。
【0014】上記目的を達成するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫の庫内の青果物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室内の空間へ光の照射を行なう複数の光源とを有し、前記光源は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と、前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを組み合わせて照射するものにおいて、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光を青色光とし、前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光を緑色光とするもので、前記光源を20Hz〜50Hzの周波数で点滅照射するものである。
【0015】これにより、青果物の表面に光を浸透させることと、青果物の内部へ光を浸透させることを同時に実現することが可能となり、従来の野菜表面への照射に加え、内部まで光を浸透させ、野菜全体でのビタミンC生合成をおこなうことが可能となり、青果物への光の照射による青果物の保存性の向上を行うと共に、青果物の保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができる。
【0016】本発明の冷蔵庫は、青果物への光の照射による青果物の保存性の向上を行うと共に、青果物の保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることで、より品質の高い冷蔵庫を提供することができる。
【0017】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫におけるパプリカの保存中におけるビタミンC量の変化を説明するための説明図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫における光源の照射の制御フロー図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施の形態2の冷蔵庫の縦断面図 実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の正面図 実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の縦断面図 実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の斜視図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の水収集手段近傍の断面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の機能ブロック図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の除菌イメージ図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫を想定したBOXでの細菌の除菌効果を示した図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫のカビ抑制イメージ図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫を想定したBOXでのカビの除菌効果を示した図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の抗ウイルスイメージ図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫を想定したBOXでの抗ウイルス効果を示した図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫を左右に切断した場合の断面を示す縦断面図 本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室の奥面を示す要部正面図 本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室に備えた静電霧化装置の周辺部を図17のA−A線で切断し切断面を矢印方向から見た断面図 本発明の実施の形態6における冷蔵庫の断面図 従来の冷蔵庫の各貯蔵室の基準温度と基準色の関係を説明するための説明図 同従来の冷蔵庫の冷蔵室の庫内灯の制御を示すフローチャート
【0018】請求項1に記載の発明は、冷蔵庫の庫内の青果物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室内の空間へ光の照射を行なう複数の光源とを有し、前記光源は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と、前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを組み合わせて照射するものにおいて、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光を青色光とし、前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光を緑色光とするもので、前記光源を20Hz〜50Hzの周波数で点滅照射するものである。
【0019】これにより、青果物の表面に光を浸透させることと、青果物の内部へ光を浸透させることを同時に実現すること可能となり、従来の野菜表面への照射に加え、内部まで光を浸透させることができる。
【0020】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光源は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを同時に照射し、前記光源の前記青果物に対する照度が5〜500Lxとしたものである。
【0021】これにより、野菜はビタミンC生成に必要な照度を確保した上で、強光での野菜の蒸散や屈光性による品質劣化を防ぐことができる。
【0022】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記光源は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを前記青果物に直接照射するよう配置されているものである。
【0023】これにより、介在物を介することによる野菜のビタミンC生成に効果のある特定波長の変化や照度低下を防ぎ、直接野菜に照射して、ビタミンCの生合成を促すことができる。
【0024】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0025】(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫を左右に縦に切断した場合の断面を示す縦断面図であり、図2Aは同実施の形態の冷蔵庫におけるパプリカの保存中におけるビタ ミンC量の変化を説明するための説明図であり、図2Bは光源の照射の制御フロー図である。
【0026】図1において、本体1はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱22とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱23とで構成された空間に発泡断熱体24を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱体24は、たとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
【0027】また、発泡前の内箱22と外箱23とで構成される空間には真空断熱材25が外箱側に図示しない接着部材を用いて密着貼付けされている。また、真空断熱材25は本体1の璧厚内に配設するために薄い平面形状のものが必要となる。さらに、ホットメルトなどの接着部材は接着部に空気が混入しないように真空断熱材25の貼付け面に全面塗布されている。真空断熱材25は発泡断熱体24と一体に発泡されて本体1を構成しており、発泡断熱体24と比べて5倍〜20倍の断熱性能を有する真空断熱材25により性能向上させるものである。
【0028】本体1は複数の断熱区画に区分されており、上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切り替え室6および製氷室5、引出し式の野菜室4、引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット31を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉7、切り替え室引出し扉8、製氷室引出し扉9、野菜室引出し扉10、冷凍室引出し扉11である。
【0029】冷蔵室回転扉7には扉ポケット34が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には貯蔵ケース35が設けてある。
【0030】冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されているが、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0031】また、貯蔵ケース35は、肉魚や肉魚類加工食品、乳製品などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
【0032】切り替え室6はユーザの設定により温度設定を変更可能であり、冷凍室温度帯から冷蔵、野菜室温度帯まで所定の温度設定にすることができ、冷蔵室回転式扉7上のスイッチ14を操作することにより、切り替え室内の温度調節が行われ、切り替え室6内の温度は検知手段17により検知されている。また、製氷室5は独立の氷保存室であり、図示しない自動製氷装置を備えて、氷を自動的に作製、貯留するものである。氷を保存するために冷凍温度帯であるが、氷の保存が目的であるために冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
【0033】冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
【0034】本体1は背面下部を窪ませた機械室12を設けてある。また機械室12の上方背壁面に第二の機械室36を設けた。
【0035】冷凍サイクルは機械室12に配設した圧縮機16と図示しない凝縮器と減圧器であるキャピラリと蒸発器20とを環状に接続して構成されている。蒸発器20は冷却ファン21で強制対流熱交換させている。図示しない凝縮器はファンを用いて強制空冷してもよいし、外箱23の内側に熱伝達よく貼り付けられた自然空冷タイプであってもよいし、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
【0036】また電動三方弁などの流路制御手段を用いて、区画構成や温度設定の構成に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数のキャピラリを切り替えたり、圧縮機16の停止中にガスカットなどしてもよい。
【0037】冷凍サイクルを動作させる制御基板37は第二の機械室36に取外し可能なカバーで密閉して配置されている。さらに機械室12も背面カバー15で取外し可能に略密閉されている。
【0038】#9また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷却ファン21と共に、中段に位置する野菜室4の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室3の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
【0039】なお、中段の野菜室4と最下段の冷凍室3は逆の構成となれば、野菜室4の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
【0040】切り替え室6内の天面には光源13が、点灯時に切り替え室6内部を照らすよう設置されている。食品の出し入れに際して、引き出し式扉8の開閉時に使用者が引き出し式扉8を開けると、光源13から照射される光が室外に漏れるので、冷蔵庫の使用者が光やその光の色調を認識することが可能である。また、本実施の形態では、光源13には複数個の発光源を備えており、これら発光源の各々が異なる色調の光を発するとともに、それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤37を通じて行われる。
【0041】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0042】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板37からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて放熱して凝縮液化し、キャピラリで減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器20に至る。
【0043】冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパーなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器や減圧器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器20へ冷媒が供給される。蒸発器20を出た冷媒は圧縮機16へと吸い込まれる。このようにサイクル運転を繰り返すことで庫内の冷却が行われる。
【0044】切り替え室6では、使用者の目的や好みに応じて冷凍温度帯から冷蔵温度帯まで、数段階に切り替えが可能である。本実施の形態では、切り替え室6の温度区分を4〜7℃の野菜室温度、1℃〜3℃の冷蔵温度、−15℃〜20℃の冷凍温度、その中間温度である−2℃〜−5℃のパーシャル温度、0℃のチルド温度に切り換えることができ、使用者が操作パネル14より温度切り替えを行うと、同時に光源13より温度帯毎に予め設定されていた色調の光が発光源13より照射されるように設定されている。
【0045】また、本実施の形態では光源13を主に青果物に対する有効な機能を発揮することを目的として設置するために、0℃以下のマイナス温度帯では一般的に青果物を活性化する効 果が得られないため、0℃以下のマイナス温度帯では光源13が点灯しないようにし、貯蔵室の温度帯に応じて光源13の強制停止を行うような強制停止手段を備えるものとした。
【0046】発光源13にはLED素子を用い、緑色、青色、UV−Aのそれぞれの波長領域の光を放射する素子を同一基盤に設置し、それらの点灯を制御することにより数色の切り替えが可能となる。
【0047】#7また、本実施の形態では、野菜や果物を保存する際に青果物の表面に光を浸透させる波長として中心波長が470nmの青色光を用い、青果物の内部へ光を浸透させる波長として中心波長が520nmの緑色光を用いた。また、青色光は青色LED、緑色光は緑色LEDを用いた。このときの被対象物(青果物)に照射する青色LED,緑色LEDを備えた発光源13からの照射強度は5〜500Lxの範囲とするのが適切である。
【0048】この照射強度については、照射強度が5Lxに満たない場合は、光照射でのビタミンの増加は生じにくい。また、それに加えて、照射強度が5Lxに満たない程度に弱い場合には、消費者である使用者が扉開閉時に点灯を認識しにくい照度となるので、実際に冷蔵庫に搭載した場合における商品的な効果アピールといった訴求効果や、実際に使用した場合に実用的に視覚を通して認識するビタミン増加等の体感的な効果が得られにくい。
【0049】一方、500Lxを超える場合は光量が強すぎて、逆に青果物の蒸散が促進されて鮮度が低下する可能性があり、また照射した光が場合によっては屈曲したり変色したりするといった機能上の品質劣化が生じやすい。また、扉開閉時においても、光量が強すぎると消費者である使用者が冷蔵庫としての清涼感を抱きにくい傾向となる。
【0050】これらを踏まえると、光源13の光量としては20〜100Lxの照度範囲が、機能面においてはビタミン増加を図れるとともに、青果物の蒸散を促進しない有効な範囲となり、かつ官能的には扉開閉時に使用者が光源からの光の照射による機能効果を体感できるとともに、清涼感を抱ける照度範囲としてより好ましい。
【0051】また、緑色光の照射強度の方が青色光の照射強度よりも強い方が望ましく、本実施の形態では緑色LEDの照度は青色LEDに対する照度比率が約3〜10倍程度になるように構成した。
【0052】なお、実際の製品において、この照射比率の強弱を確認する際には照度計によって収納空間そのものの照度の強弱を確認することができる。具体的には、同時に2色の照射を行う場合には、制御基板等の切り替えを変えて1色ずつ照射するようにしてそれぞれの照度を測ると各波長すなわち各色における照度の強弱を確認することができる。
【0053】これは、緑色光は青果物への副作用が少ない波長の光のため、青果物でのビタミン量を増加させるためには青果物内部に浸透させる緑色光の照度を強くすると青果物の品質を劣化させることなくビタミン量を増加させることができ有効である。実験によると、光の照度は緑色光が青色光の3倍から10倍程度の範囲に設定すると効果的であることが判明した。すなわち、3倍に満たない程度では青果物内部でのビタミン量増加の効果が十分でなく、10倍を超えるレベルでは青果物表面でのビタミン量増加の効果が期待しにくく、いずれにしても総合的なビタミン量増加の効果が得られにくいものとなる。
【0054】また点灯は緑色LED、青色LEDを同時に20〜50Hzの範囲の中のいずれかの周波数でフラッシング照射(間欠照射)するよう、制御基盤37にて制御したものであり、具体的には40Hz前後の35〜45Hzで点滅すなわちフラッシングを行うものである 。
【0055】これは、間欠照射であるフラッシングを20Hz以下のゆっくりとした点滅によってはっきりと目視で使用者が確認できるようにした場合には、使用者に対してピカピカと点滅することでよく目立つために注意喚起としては有効な手段であるが、一般的に光が点滅していると何らかの異常を知らせるといった警告のように感じたり、点滅を見続けることによって心理的な圧迫感を与えたり、視覚的な刺激からイライラするといった怒りを誘発したりするといった問題が生じる。
【0056】一方で、野菜に対しては、連続点灯照射よりも間欠照射の方が野菜に対する刺激量が多く、光合成によるビタミンC生成に加え、野菜の防御反応でのビタミンC生成を促すことができる。これについては実際の実験結果を踏まえて説明を行う。
【0057】このように20〜50Hzでフラッシング照射すなわち間欠照射した場合には、速い速度での点滅であるため、20H以下のはっきりと異常を知らせるような警告に感じたり、点滅を見続けることによって心理的な圧迫感を与えたり、視覚的な刺激からイライラするといった怒りを誘発したりすることを抑えることができ、特に40Hz以上の速度では家庭用のはっきりと確認使用者である人間の肉眼では光源13からの間欠照射を目視で確認することはできず、連続照射しているように見える。
【0058】よって、本実施の形態では間欠照射を目視ではっきりと確認することはできない範囲のフラッシング間隔である20〜50Hzとした上で、青果物に対してはより刺激が強く有効な50Hz以下望ましくは40Hz以下の間欠照射を行うことで、使用者には心理的にストレスを与えずむしろ清涼感を与えるような照射を実現した上で、青果物に対しては十分に刺激を与えることで生態防御反応を刺激して栄養素を増加させるといった有効な効果が得られるものとした。
【0059】例えば、本実施の形態のように上記の20Hz〜50Hzの中心波長である40Hzで点滅照射し、人間が目視で確認した場合には、チラチラと光が揺れている程度の点滅は確認できるものの、例えば20Hz以下の周波数のようなはっきりとした点滅ではないため、使用者は点滅光による警告のような感じを受けたり、心理的な圧迫感を受けたりすることが非常に少ないため、使用者への心理的なストレスを与えることなく、青果物に対しては十分な刺激を与えることが可能となる。
【0060】このような20Hz〜50Hzの周波数は、言い換えると日本や、中国や欧州各国といった諸外国においての電源周波数である50Hz以下の周波数で点滅照射を行うこととなる。
【0061】よって、電源周波数以下の周波数を用いることで、一般的に普及している電源周波数で使用する照明装置やLEDを用いた上で、それらよりも低い周波数で点滅照射を行うことで、光源13の信頼性を高めることが可能である。
【0062】上記のような、フラッシング照射の青果物に対する有効な効果について以下に説明を行う。
【0063】図2Aは本実施の形態の冷蔵庫の切り替え室6に保存したパプリカのビタミンC量の変化を説明するための説明図である。
【0064】このときの切り換え室の設定は野菜室設定(約5℃)で、照度約20LxのLED照射タイミングを20Hz,30Hz,40Hz、連続点灯下及び非照射(暗所)下で5日間 保存したパプリカの保存前のビタミンC量に対する変化量を求めた。
【0065】その結果、暗所は初期よりもやや保持率が低下するが、光照射下で保存したものは連続照射、フラッシング照射のいずれの場合においてもビタミンC量が増加していた。また、連続照射よりも、フラッシング照射(間欠照射)下での保存の方がビタミンC保持率高い傾向にあった。
【0066】これは、青果物の光合成及び生態防御反応によって抗酸化物質であるビタミンCが生成されるのを利用して、青果物の栄養素を上手く増加させることが可能であるためであり、本実験で実際の冷蔵庫内においてもこの生態防御反応を上手に励起して栄養素を増加させることができたことを実証するものである。
【0067】また、青果物の光合成には赤色光と青色光が有効であることが知られているが、一方では、これら波長域の光は黄化や屈光という品質劣化も誘引するため、悪影響を及ぼさない照度でのビタミンC量の増加は微増であるが、本実施の形態では青果物の表面に光を浸透させる波長として青色光を用いた。
【0068】これは、青色光は、照射によって微生物の菌の増殖を抑える静菌作用が得られるといった効果も実証されているため、生態防御反応に加えてさらに野菜表面の菌の増殖を抑える静菌効果も得られるため非常に有効である。
【0069】さらに、視覚的に青色光は人間に対して清涼感を与える色であるため、よりクリーンで鮮度の高い野菜が保存されていることを官能的に使用者が体感することができる。
【0070】それに比べ、緑色光は野菜の生長に影響を及ぼさない光であるから、ビタミン増加に見合う強い照度の光を照射しても活発に光合成が行われることによる野菜内の水分の蒸散といった青果物の品質劣化は生じず、品質は暗所に保存した場合と同じである。また、他の波長域の光が野菜表面で反射されるのに対し、緑色は野菜内部まで浸透することから、パプリカなどの肉厚の青果物に緑色光を照射すると、内部での光合成によるビタミンC生成が促進されることとなる。
【0071】このように、本実施の形態では野菜表面で吸収されやすい青色の波長で野菜表面付近のビタミンC生成を促し、さらに野菜表面の静菌効果を得ることでより鮮度を高めた上で、青果物の内部へ光を浸透させやすい緑色の波長で、野菜の内部まで光を浸透させ、野菜内部での生態防御反応を促進してビタミンC生成を促すことが可能となる。
【0072】さらには、これらの光源13をフラッシング照射することで、野菜に与えるストレスが増加し、生態防御反応の励起を強め、結果抗酸化物質であるビタミンC量の生成がさらに促進されることとなる。
【0073】また、ビタミンCと同様に生態防御反応で生成される抗酸化物質である、ビタミンA、ポリフェノール、カロチン、ユピキノン等に対しても同様の効果が期待できる。
【0074】また、照射装置である光源13として青色LEDと緑色LEDとを同時にフラッシング照射することで、野菜に対して光の明暗が明確になることによって、より確実に生態防御反応を励起を強めることが可能となる。
【0075】また、青色LED、緑色LEDを照射すると、色調としては明るいグリーン系であることから、ユーザも庫内灯の照明にて野菜をイメージできかつクリーンなイメージを与えることのできる色調なので照射による保存性の向上を行うと共に、保存性の向上を行ってい ることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができる。
【0076】このように、本実施の形態では、異なる2つの波長を同時に照射する場合に、色の3原色である赤・青・黄の中の少なくとも1色を同じ色を使用した色の波長を用いている。すなわち青色LEDでは色の3原色のうちの青色を使用しており、緑色LEDでは色の3原色のうちの青色と黄色を混ぜてできる緑色を使用しているので、どちらも同じ青色を使用していることで、これらの異なる2つの波長を同時に照射することで目視においては色が混ざりあって見える場合でも、より同系色の色を照射することで統一感があり、使用者に違和感のない印象を与えることが可能である。
【0077】言い換えると、異なる2つの波長を同時に照射する場合に、色の3原色である赤・青・黄のすべてを使用せず、これらの中の2色を基に生成できる色調を使用することが好ましい。
【0078】こういった組合わせの際に、内部への浸透力が高い緑色の周波数を1色は使うことが望ましく、もう1色の組み合わせとして青色にくわえ、野菜外部に刺激を与えるといった目的では赤色や橙色もしくは無色の紫外光といった組み合わせでも効果を発揮するが、上記記載のように青と緑の清涼感を使用者に与える際には、緑色に赤色やオレンジ色を組合わせると使用者への清涼感を与えるのは官能的に難しくなるので、本実施の形態においては有色の組み合わせとしては緑色と青色の組み合わせとした。
【0079】このように、光によって青果物に対して栄養素を増加するといった機能的な効果を奏するとともに、色調のイメージによって、使用者に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対して使用者の満足度を高めることができる。
【0080】なお、光の波長については特に限定するものではないが、紫外光を含む光を放射する光源13を使用した場合には、紫外光が貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内に浮遊または壁面や食品表面に付着している微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させることができる。これにより貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源13を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0081】さらに、きのこ類や魚類には、ビタミンDの前駆物質を多く含むものがあり、それらに紫外線が照射されることで分子が励起され、ビタミンDへ変換される。よって、紫外光を含む光源13を貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内に設けることで、貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内の特定の食品のビタミンD含有量を高めながら保存することができる。
【0082】また、光源13の種類については豆電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源13でも適用可能である。中でも発光ダイオードはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0083】また、同一貯蔵室内における複数の光源13の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源13が同一貯蔵室内の異なる場所に設置されていても構わないものであり、この場合には使用者が複数の異なる色を体感することができるため、より使用者が光源からの光の照射による有効な効果を体感することを促すことができる。
【0084】#6なお、本実施の形態の冷蔵庫では、切り替え室6の扉8開放による温度上昇時に通常と異なる色調の光を放射させて使用者に注意喚起を図ることも可能である。この場合には、フラッシング照射の間隔を目視できるような範囲として使用者に注意喚起を図ることが望ましい。これは一般に扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。扉が長期に渡り開放される場合としては、食品の搬入や搬出時、または閉め忘れた場合などが挙げられ、特に閉め忘れられた場合には開放時間が長期に及ぶことが多い。
【0085】貯蔵室内の温度上昇時に光源13の放射する色調を特定のものに切り替えるかもしくはフラッシング照射の間隔を目視できるような範囲として使用者に注意喚起を図ることにより、扉の長期開放を使用者に認識させるもので、貯蔵室内の食品または氷等の品質を守ることができる。又、扉の長期開放後の温度復帰にかかる電力消費の増大を未然に防止することが可能となるため、消費エネルギー量の低減効果が得られる。
【0086】なお、使用者に貯蔵室内の温度上昇を認識させる光源13の色については特に指定するものではないが、色彩工学的には赤色系統が注意や警告、危険な印象を与えるとともに、多くの使用者の目にはっきりと認識されやすい色であることから好ましいと考える。
【0087】#2また、光源13の色を黄色系統とした場合、目立つ色彩であるため認識されやすくなるとともに、黄色は健常者、色覚障害者ともに同一の色として認識することができるため、両者が同じように使うことのできる、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0088】また、このような光源13の入力は、検知手段17の反応によりおこなわれる。検知手段17には、温度センサーを用い、一定温度の検知後に入力をおこなうものとしたが、たとえば検知手段17がドアスイッチである場合は、扉開放を検知したのちの一定時間後に入力をおこなうとしてもよく、特に指定するものではない。
【0089】本実施の形態では、図2Bに示すように、まず野菜室温度が弱設定であるかどうかを確認し、弱設定(2〜4℃)の場合には40Hzの周波数にて光源の点滅照射を行い、弱設定(2〜4℃)以外の例えばより低温の設定である強設定(0℃〜2℃)といった場合には光源の照射を行わない。
【0090】次に、野菜室の温度設定が変更された場合には、どの温度帯の設定であるかどうかを確認し、同様に弱設定(2〜4℃)の場合には40Hzの周波数にて光源の点滅照射を継続して行い、弱設定(2〜4℃)以外の例えばより低温の設定である強設定(0℃〜2℃)といった場合には光源の照射を行わないといった制御を行う。
【0091】#4これによって、野菜室4内の温度設定の中でより高温の弱設定(2〜4℃)の場合には、一般的な野菜の保存に最適でありかつ生態防御反応を励起しやすいため、このような生態防御反応を励起しやすい温度設定の場合にのみ光源13の点灯照射を行うものである。これによって、野菜室内の温度設定がより低温の0℃〜2℃といった強設定の場合には比較的低温であるために、野菜の細胞の動きが鈍く生態防御反応を励起しにくいために光源13の照射を停止することで、より効果が得られる温度帯に焦点をあてて効率よく光源13の点灯照射を行うことができ、生態防御反応の特性を利用してより効果的な温度帯に焦点をあてて栄養素を増加させることが可能である。
【0092】本実施の形態の冷蔵庫において、切り替え室6は、冷蔵室2の下方に位置するとともに 、野菜室4と冷凍室3の上方に位置しているものである。このようなレイアウトにすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室6の扉8の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉10開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。また、このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0093】なお、本実施の形態では各貯蔵室の扉の形態について、使い勝手性を考慮して冷蔵室2については回転式、その他については引き出し式としたが、これらは特に限定するものではない。
【0094】なお、本実施の形態では、照射装置である光源13として青色LEDと緑色LEDとを同時にフラッシング照射するものとしたが、これらの異なる色調の光がそれぞれ独立して間欠照射するものであってもよい。すなわち光源13は、青果物の表面に光を浸透させる波長の光と青果物の内部へ光を浸透させる波長の光のいずれもが照射されない消灯間隔を有する間欠照射であればよい。これは、野菜に対して光の明暗が明確にするために、すくなくともどちらも同時に照射していないタイミングである光源13の消灯間隔があれば、この消灯間隔が終了した後に単色で照射を行う場合であっても、光源の照射によって野菜に対する光の明暗を確実に有することができ、言い換えると全く光が照射されず、暗い状態を維持する消灯間隔があれば、その消灯間隔の後の光の照射によってより確実に生態防御反応を励起することが可能となる。
【0095】こういった異なる色調の光がそれぞれ独立して間欠照射する場合には、例えば同じ周波数でどちらも同時に照射していないタイミングである光源13の消灯間隔を経て交互に照射するものでもよく、色調によって異なる周波数で点滅するものでもよい。特に色調によって異なる周波数で間欠照射する場合にはより強い効果を得たい側の光の周波数を高めることでより有効な効果を得ることが可能である。
【0096】このように、本実施の形態におけるフラッシング照射は生態防御反応を励起することが目的であるため、一定の間隔で明暗をつければ良く、少なくとも光源13から光が照射されない消灯間隔を有していれば、照射の間隔に大きく左右されずフラッシングによる生態防御反応が得られるものである。
【0097】#10また、本実施の形態のように連続照射ではなくフラッシング照射することによって光源13の消費するエネルギーをより低減することができ、省エネルギーの冷蔵庫を実現することが可能となる。
【0098】また、消灯間隔は有さないが複数の色調の光が交互に点灯する構成や、一つの色調の光が連続点灯であった上で、他の色調の光が間欠照射をする構成など、要するに上記の保存性,栄養価増強の目的に叶う複数の光源を用いて総合的な色調や照度の断続変化で何らかのフラッシング状態を再現できるような照射制御であれば、ベストモードには至らなくても本実施の形態における一定の効果を奏することができる選択肢となり得る。
【0099】以上のように、本実施の形態の冷蔵庫の切り替え室6では、青色光で表面に、緑色光で内部へ光を浸透させることが可能となり、従来の野菜表面への照射に加え、内部まで光を浸透させ、野菜全体でのビタミンCの増加をおこなうことが可能となり、照射による保存性の向上を行うと共に、保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができ、より品質の高い冷蔵庫を提供することができる。
【0100】また、本実施の形態では、冷蔵から冷凍までなどの幅広い温度帯の切替機能を有する切り替え室6内を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば野菜室4内などに設けて、青果物の鮮度を向上させながら栄養素を増加させることももちろん可能である。
【0101】また、本実施の形態では、光源13の詳細な構造については説明していないが、光源からの光が透過する光透過部材からなるカバーを備えることが望ましく、低温で密閉された冷蔵庫内に生じやすい結露が直接光源13に付着することを防ぎ、光源13の劣化や故障を防止することができる。
【0102】また、本実施の形態では、光源13を貯蔵室の天面側に配置するものとしたが、光源からの光が透過する光透過部材からなる収納容器であれば例えば背面側や底面,側面などに光源13を配置して光透過部材からなる収納容器を介して照射することも可能であり、この場合には貯蔵室内の貯蔵空間である収納容器外に光源13が位置するので、貯蔵空間内の野菜などの食品収納に起因する高湿度の雰囲気に曝されず、より光源付近に付着する結露を防止することができるとともに、使用者が光源に触れることを防止することができるので、より故障を防止し安全性を高めることが可能である。
【0103】また、光源13をたとえば反射板などの部材で拡散反射させて、照射方向や照射範囲の選択,調整が可能となるような構成をとれば、効果の最適化を図る設計上の自由度が増し、光源13の取り付け位置やLEDの取り付け,照射方向を選択できる。光源13に透光性のカバーを用いて、このカバー自体で光の方向や拡散をコントロールすることも有効である。
【0104】なお、本実施の形態では生態防御反応を励起しやすい温度設定の場合にのみ光源13の点灯照射を行うものとしたが、例えば栄養素アップのボタンを扉表面に備え、野菜室4の温度設定に関らず使用者の任意のタイミングで光源13の点灯照射を行うことも可能であり、この場合には、例えば扉表面に栄養素アップを示すボタンが備えられていることで、より使用者が栄養素アップの機能を認識することが可能であるとともに、使用者の必要に合わせた任意のタイミングで光源13の点灯照射によって栄養素の増加を行うことが可能であるので、より使用者の使い勝手を向上させることが可能である。
【0105】また、本実施の形態では生態防御反応を励起しやすい温度設定の場合にのみ光源13の点灯照射を行うものに、さらに使用者の任意のタイミングで光源13の点灯照射を行うといった構成を組合せることも可能であり、この場合には、通常は生態防御反応を励起しやすい温度設定に焦点を絞って光源13の照射を行うことに加え、使用者の任意のタイミングで光源13の点灯照射によって栄養素の増加を行うことが可能となり、さらに使用者の使い勝手を向上させた高機能の冷蔵庫を提供することが可能となる。
【0106】(実施の形態2) 図3は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫を示す正面図であり、図4は本発明の実施の形態2の冷蔵庫の縦断面図である。
【0107】なお、本実施の形態においては、実施の形態1で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0108】図に示すように、冷蔵庫100は、3つの扉111a,111b,111cを備える冷 蔵庫であり、貯蔵箱170により形成される貯蔵室は、三つに区画されている。
【0109】冷蔵庫100は、区画された貯蔵室として、上部より冷蔵室110と、野菜室120と、冷凍室130とを備えている。同図において、矩形の破線がそれぞれの貯蔵室の開口を表しており、貯蔵の対象である食品は、棚状に区画された貯蔵箱170内に前方より搬入され、また、搬出されるものとなっている。
【0110】また、冷蔵庫100は、貯蔵箱170を密閉可能、かつ、開閉可能な扉111を備えている。具体的には、冷蔵庫100は、冷蔵室110を開閉可能な扉111a、および野菜室120を開閉可能な扉111bと、冷凍室130を開閉可能な扉111cとを備えており、扉111a,111b,111cは、ヒンジにより開閉可能に貯蔵箱170に取り付けられている。
【0111】貯蔵箱170は、外方と内方とを断熱する機能を備えており、同図楕円内に示すように、ABSなどの樹脂で真空成型された内箱171と、プリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱172と、内箱171と外箱172との間に配置される断熱材173で構成されている。また、扉111も同様に内板と外板と断熱材173とで構成されている。
【0112】図に示すように、冷蔵庫100は、光源200と、光源200のカバー部材である透過性の材料からなる仕切手段210と、抗菌装置220とを備えている。また、冷蔵庫100は、食品容器121と、蓋122とを野菜室120の内方に備えている。
【0113】抗菌装置220は野菜室120内の空気からオゾンを発生させるオゾン発生装置であり、主に青果物の表面に付着した菌の増殖を抑制することで、野菜室内に収納された青果物の鮮度をより向上させるものである。
【0114】#8光源200は、点灯時に食品容器121内部を照らすよう設置されている。食品の出し入れに際して、扉の開閉時に使用者が扉を開けると、光源200から照射される光が室外に漏れるので、冷蔵庫の使用者が光やその光の色調を認識することが可能である。また、本実施の形態では、光源200には複数個の発光源を備えており、各々が異なる色調の光を発するとともに、それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤を通じて行われ、光源200は間欠照射であるフラッシング照射を行うものである。
【0115】この光源200の照射方法や色調については実施の形態1で説明した技術内容と同様のものであり、点灯は緑色LED、青色LEDを20〜60Hzでフラッシング照射(間欠照射)するよう制御基盤にて制御している。
【0116】また、抗菌装置220は一定時間毎に動作するものであり、扉が開いている場合には抗菌装置220は停止させるものとする。
【0117】また、場合によっては抗菌装置220は使用者が任意のタイミングで動作させることが可能となるように抗菌ボタンを扉表面に備えることで、より抗菌装置を備えた冷蔵庫であることが使用者にアピールできることに加え、必要な時にのみ抗菌機能を発揮させることが可能となるので、より使い勝手のよい冷蔵庫を提供することが可能となる。
【0118】このように、本実施の形態では、野菜室120内に収納された青果物の栄養素を増加させる目的で光源200を備えるとともに、野菜室120内に収納された青果物の鮮度を向上させる目的で抗菌装置220を備えたものである。
【0119】また光源200は、冷蔵室110と野菜室120とを仕切る断熱壁115の下面側に野 菜室120の内方側に埋設されている。
【0120】このように光源を断熱壁115に埋設することで、食品容器121を取り出す際に食品が光源200に接触することを抑制し、スムーズな開閉動作を実現することが可能となる。
【0121】また、光源200を貯蔵室外から冷気が流入するために低温度となる冷気吐出口213近傍に備えることで、光源200に結露水が付着した場合でも、吐出口213からの通風経路上に光源200が位置することで、効率よく結露を消滅させることが可能となる。また、光源200が点灯した場合に多少の温度上昇があった場合でも、吐出口213からの冷気によって光源200周辺の温度上昇を抑制することができ、野菜等への温度影響を抑えて、より保鮮性を向上させることが可能となる。
【0122】また、光源200を青色LED、緑色LEDを照射する。
【0123】これによって、青色LEDから照射する青色光によって、青果物の表面に光を浸透させ、さらに青色光の照射によって微生物の菌の増殖を抑える静菌作用が得られるといった効果も得られるため、野菜表面の生態防御反応により栄養素増加に加えてさらに野菜表面の菌の増殖を抑える静菌効果も得ることができる。
【0124】さらに、視覚的に青色光は人間に対して清涼感を与える色であるため、よりクリーンで鮮度の高い野菜が保存されていることを官能的に使用者が体感することができる。
【0125】また、緑色LEDから照射される緑色光は、野菜の生長に影響を及ぼさない光であるから、ビタミン増加に見合う強い照度の光を照射しても活発に光合成が行われることによる野菜内の水分の蒸散といった青果物の品質劣化は生じず、品質は暗所に保存した場合と同じである。また、他の波長域の光が野菜表面で反射されるのに対し、緑色は野菜内部まで浸透することから、パプリカなどの肉厚の青果物に緑色光を照射すると、内部での光合成によるビタミンC生成が促進されることとなる。
【0126】このように、本実施の形態では野菜表面で吸収されやすい青色の波長で野菜表面付近のビタミンC生成を促し、さらに野菜表面の静菌効果を得ることでより鮮度を高めた上で、青果物の内部へ光を浸透させやすい緑色の波長で、野菜の内部まで光を浸透させ、野菜内部での生態防御反応を促進してビタミンC生成を促すことが可能となる。
【0127】さらに、光源200を青色LED、緑色LEDを同時に照射ことによって、色調としては明るいグリーン系となることから、ユーザも庫内灯の照明にて野菜をイメージできかつクリーンなイメージを与えることのできる色調なので照射による保存性の向上を行うと共に、保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができる。
【0128】このように本実施の形態では、光源200として発光ダイオードであるLEDを用いたので、一般的なランプと比較してより省エネルギでさらに温度上昇を抑えることができる。
【0129】また、光源200をフラッシング照射(間欠照射)させることでさらに点灯時間が短くなるために、より省エネルギでかつ温度上昇の少ない光源200を備えることが可能となる。
【0130】なお、本実施の形態では、光源200として発光ダイオードであるLEDを用いたが、 特にこれに限定されるわけではなく、異なる波長の光を放出することが可能な光源を複合的に備えるものを光源であればかまわないが、発熱量が多い光源を備える場合には、本実施の形態のように光源200を貯蔵室外から冷気が流入するために低温度となる冷気吐出口213近傍に備えるといった構成等によって貯蔵室への温度影響を低減する手段を搭載することが望ましい。
【0131】さらに、冷蔵庫100は、冷却手段である冷却器を備えている。本実施の形態の場合、冷却手段は、2つの冷却器を備える冷却サイクルで構成されている。具体的には、冷蔵室110の奥面部の裏側に第一の冷却器112を備えている。冷蔵室110の奥面部は冷却器112からの熱伝導によって冷却される。冷蔵室110内の空気は、この冷却された奥面部により冷却される。
【0132】また、第二の冷却器112は、冷凍室130の奥面の裏側に備えられている。冷凍室130内は、第二の冷却器112を強制的に通過されて冷やされた冷気によって冷却されるようになっており、食品などを冷却した冷気は再び第二の冷却器112に戻るものとなっている。
【0133】第二の冷却器112から放出される冷気は、冷気吐出口213を介し野菜室120にも供給される。野菜室120は、ダンパーの開閉制御により供給される冷気の量が制御され、冷蔵室110の温度帯と冷凍室130の温度帯との間の温度帯に維持される。具体的には4℃以下0℃以上の範囲内の温度に維持されるように制御される。
【0134】また、野菜室120の背面の上方部に備えられた冷気吐出口213を介し野菜室120にも供給された冷気は野菜室120の背面の底面部に備えられた冷気吸入口214を介して第二の冷却器112へと戻っていく。
【0135】このように、野菜室120に流入する冷気は他の貯蔵室を通過した冷気ではなく、冷却器112から直接流入する冷気であるため、例えば冷蔵室のような比較的温度が高く雑菌の繁殖しやすい貯蔵室の冷気風路とは独立していることで、よりクレーンで抗菌性の高い冷気が野菜室内に流入することになる。
【0136】さらに、このように、野菜室120の冷気が底面部に備えられた冷気吸入口214から排出されていくため、空気よりも重いために下方側に溜まり易いオゾンを速やかに排出することが可能となり、野菜室120内のオゾン濃度の増加を抑制することができる。
【0137】さらに、空気よりも重いために下方側に溜まり易いオゾンを含む冷気が冷気吸入口214から排出されることで、冷却器112が背面に備えられた冷凍室130の冷気にも抗菌効果の高いオゾンが循環するため、冷凍室の抗菌性も高めることが可能となる。
【0138】このように、冷気吐出口213を介し野菜室120にも供給された冷気は冷気吸入口214を介して第二の冷却器112へと戻っていく野菜室120内の風路内において、抗菌装置220は上流側に位置している。言い換えると、抗菌装置220は冷気吸入口214よりも冷気吐出口213に近い側に備えられている。
【0139】これによって、野菜室120内の風路におけるより上流側に抗菌装置220が配置されていることで、抗菌装置220であるオゾン発生装置から噴霧されたオゾンを野菜室内120に流入した冷気に乗せて均一に野菜室120内に拡散させることが可能となり、より収納された青果物の鮮度を向上させることが可能となる。
【0140】また、抗菌装置220であるオゾン発生装置から噴霧されたオゾンは噴霧開口部211 ,212を介して野菜室内に噴霧されるため、噴霧開口部211,212を複数備えることでよりオゾンの拡散性を高めることができる。また、噴霧開口部211,212は図4に示すように少なくとも野菜室120の前後方向に対する中心に対しての両側である前方側と後方側とに離れて配置されていることで、さらに抗菌機能を有するオゾンの拡散性を向上させている。よって、こういった噴霧開口部211,212を複数備えるといった構成は抗菌材料の拡散手段として機能するものである。
【0141】さらに、抗菌材料の拡散手段として、野菜室120の左右方向の中心線に対しての両側である右側と左側とに離れて抗菌材料の噴霧開口部を配置すると、抗菌材料であるオゾンの拡散性を向上させることが可能となる。
【0142】また、噴霧開口部211,212が天面側に配置されて下方側に開口しているとともに冷気吐出口213は野菜室120の天面側に配置されて水平方向側に開口していることで、空気より重いために下方へ向かう傾向があるオゾンを冷気吐出口213からほぼ水平方向に噴出される冷気に乗せて水平方向へ拡散させることができ、その後オゾンは自重によって下方向へと拡散していくので、オゾン濃度の偏りを防止してより均一に分布させることができるので、野菜室120内の抗菌性をより高めることが可能となる。
【0143】よって、このように抗菌装置220からの抗菌材料であるオゾンが噴霧される噴霧開口部211,212の噴霧方向と貯蔵室内に吐出される冷気の開口部である冷気吐出口213の噴霧方向を同じ方向とせずに交差する方向とすることも、抗菌材料の拡散手段として機能するものであって、抗菌材料の拡散性を高めることができる。またこの噴霧開口部211,212の噴霧方向と貯蔵室内に吐出される冷気の開口部である冷気吐出口213の噴霧方向とが交差する方向は直角である90°を含んで±30°程度までの所定の角度とすることが望ましい。別の表現をすると、冷気吐出口213から噴霧された冷気が直接霧開口部211,212へと流れるように冷気吐出口213を備えると拡散手段として有効に機能するものである。
【0144】食品容器121は、貯蔵室である野菜室120内に配置され引き出し可能で上方に開口する開口部127を有する箱体である。
【0145】蓋122は、食品容器121の開口部127を閉塞する板状の部材であり、通過孔124と、調整孔125とを備えている。また、蓋122は、光源200が放出する光の内、必要な波長の光を十分に透過できる材質で構成されている。蓋122は、食品容器121内の湿度を調節する機能を備えるものであり、具体的には、食品容器121内に貯蔵される野菜から蒸散される湿気をある程度食品容器121内に維持しながら、食品容器121内で前記湿気が結露しない程度に湿度を調節する。
【0146】以上のように、本願発明にかかる冷蔵庫100は、光源200から発光する光の力で貯蔵する食品の保鮮性を高めることができるため、人体への害のないより安全な方法で食品を長期保存することが可能となる。
【0147】さらに、光源200をフラッシング照射すなわち間欠照射する場合に、使用者である人間の肉眼では光源200からの間欠照射を目視で確認することはできず、連続照射しているように見えるような間欠照射を行うことで、一般的に光が点滅していると何らかの異常を知らせるといった警告のように感じたり、点滅を見続けることによって心理的な圧迫感を与えたり、視覚的な刺激からイライラするといった怒りを誘発したりするといった問題が生じることなく、人体への心理的な害のない安全な照射方法を実現した上で、フラッシング照射により野菜に与えるストレスを増加させ、生態防御反応の励起を強め、結果抗酸化物質であるビタミンC量の生成がさらに促進されることが可能となる。
【0148】以上のように、本実施の形態では、野菜室120内に収納された青果物の栄養素を増加させる目的で光源200を備えるとともに、野菜室120内に収納された青果物の鮮度を向上させる目的で抗菌装置220を備えたものであり、野菜室120内に収納された青果物の栄養素を増加させた上でさらにその鮮度を高めることが可能となり、野菜室の機能を格段に高めることができるといった格段の効果を奏するものである。
【0149】なお、本実施の形態では野菜室120には食品容器121を備えているが、本願発明はこれに限定されるわけではなく、食品容器121やその蓋がない野菜室120に直接食品を保存するものでもかまわない。
【0150】また、貯蔵室170を固定的な断熱壁115により区画したが、特に断熱壁で区画する必要がない場合には、断熱材に限定しない仕切壁で区画しても良い。
【0151】(実施の形態3) 図5は実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の正面図であり、図6は実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の縦断面図であり、図7は実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の斜視図である。
【0152】本実施の形態では、上記実施の形態2で示した冷蔵庫100の野菜室120内における構造に関する別の形態を開示しているものであり、実施の形態1および2で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0153】図において、光源200は、冷蔵室110と野菜室120とを仕切る断熱壁115の下面側に野菜室120の内方側に埋設されており、野菜室の横方向(左右方向)における中心線AA´状に配置されており、野菜室の前後方向においては、中心よりも後方側に配置されている。
【0154】また、野菜室120内には食品容器121として、下段容器121aと、下段容器121a内の上方部に配置された上段容器121bとが備えられており、下段容器121aおよび上段容器121bが収納された状態においては蓋141が閉塞されており、容器内からの水分の蒸散を防いでおり、下段容器121aおよび上段容器121bが引き出された状態では蓋141は下段容器121aおよび上段容器121bの上方には位置せず冷蔵庫100の本体側に残っているため、蓋141が食品の出し入れの際に邪魔になることはない。
【0155】また、光源200は上段容器121bの直上部には配置されておらず、下段容器121aへ直接届くように下段容器121aの開口部の直上部に配置されている。すなわち、下段容器121a内に収納された青果物に対しては光源200からの光が介在物を介さずに直接照射され、上段容器121bに収納された青果物については光透過性の材料からなる上段容器121bを介して間接的に光が照射されることとなる。
【0156】また、光源200の点灯は緑色LED、青色LEDを同時にフラッシング照射(間欠照射)するものである。
【0157】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0158】これまで説明した実施の形態での効果に加え、本実施の形態では、光源200を照射す る空間を使い分けて、下段容器121aと上段容器121bによって区画するものである。
【0159】光源200からの照射によって下段容器121aに収納された青果物は光合成及び生態防御反応によって抗酸化物質であるビタミンCが生成されるので、青果物の栄養素を上手く増加させることが可能である。
【0160】また、上段容器121bは扉を閉めた状態では上方側に備えられた蓋140で閉塞されており、下段容器121aと比較して高湿空間に維持することが可能であるので、より高湿度で鮮度が向上するフルーツや葉野菜等を収納するといった方法で、野菜室120の収納空間を使い分けしてより使い勝手のよい冷蔵庫を実現することが可能である。
【0161】また、この上段容器121bは光透過性の材料で構成することによって、光源200の照射による栄養素向上や静菌作用を得ることができる。また、この上段容器121b内には下段容器121aを介して間接的に冷気が流入することで、冷却器からの低温の冷気が直接流入するのを防ぎ、より高湿度を好む青果物を収納することが望ましく、また低温状態においては鮮度が劣化するバナナやナスといった低温に弱い青果物を収納するとこれらの低温障害を防ぐことができ、より鮮度を向上させることが可能となる。
【0162】よって、下段容器121a内の貯蔵空間には冷気吐出口13から流入した冷気が直接流入するとともに光源200からの光も直接照射される環境となり、一方上段容器121b内の貯蔵空間には下段容器121a内を介した高湿の冷気が流入するとともに光源200からの光も上段容器121bを介して間接的に照射される環境となるので、これらの貯蔵空間は異なった貯蔵環境となる。
【0163】このように、流入する冷気のタイプや光からの照射強度の異なる複数の容器を備えることで、野菜室120内を上手に使い分けてその区画に適した収納物を収納することが可能となり、より効果的に野菜室内の青果物の栄養素を増加させかつ鮮度を向上させることが可能となる。
【0164】また、光源を断熱壁115に埋設することで、引き出し式扉の開閉の際に食品が光源200に接触することを抑制し、スムーズな開閉動作を実現することが可能となる。
【0165】なお、本実施の形態では図7(a)に示すように上段容器121bがLEDと対向しない位置に配置したものとしたが、図7(b)に示すように、上段容器121b内に直接LEDが照射されるような構成とすることも可能である。
【0166】この場合には、上段容器121bは光源200の直接照射によってより効果的に栄養素向上や静菌作用を得ることができることに加え、この上段容器121b内には下段容器121aを介して間接的に冷気が流入することで、冷却器からの低温の冷気が直接流入するのを防ぎ、より高湿度を好む青果物を収納することが望ましく、また低温状態においては鮮度が劣化するバナナやナスといった低温に弱い青果物を収納するとこれらの低温障害を防ぐことができ、より鮮度を向上させることが可能となる。
【0167】よって、上段容器121b内の青果物に焦点をあてて栄養素の向上を行うことができる。
【0168】また、この場合にも下段容器121aおよび上段容器121bが収納された状態においては蓋141が閉塞されており、容器内からの水分の蒸散を防いでおり、下段容器121aおよび上段容器121bが引き出された状態では蓋141は下段容器121aおよび上 段容器121bの上方には位置せず冷蔵庫100の本体側に残っているため、蓋141が食品の出し入れの際に邪魔になることはない。
【0169】(実施の形態4) 図8は本発明の実施の形態4における冷蔵庫の水収集手段近傍の縦断面図である。図9は本発明の実施の形態4における冷蔵庫の機能ブロック図であり、図10は静電霧化装置214で発生されたミストでの除菌イメージ図である。
【0170】本実施の形態では実施の形態1から3で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0171】図において野菜室天面の仕切り部472に、霧化装置411と霧化装置411に水分を供給する水収集板と青色光と緑色光を庫内に照射させるための光源437と光を庫内全体に拡散させるための拡散板438があり、野菜室405の中に、野菜室温度検知手段239と、野菜室湿度検知手段440が構成されている。
【0172】抗菌装置は野菜室に備えられた霧化装置411であり、主にラジカルを含むミストが青果物に付着することによって、青果物の表面に付着した菌の増殖を抑制することで、野菜室内に収納された青果物の鮮度をより向上させるものである。
【0173】また、本実施の形態では抗菌装置である霧化装置411を外部から水を補給することなく貯蔵室内の水分を結露させる部材に結露した水分を用いてミストを発生させる霧化装置411を備えた。
【0174】水分を結露させる部材である水収集板423は、冷蔵庫の冷却手段を用いて露点以下になるように冷却することで、庫内温度との温度差が生じ庫内の水分が水収集板に結露させるものであるなる。また、制御手段442は、水収集板温度検知手段430と野菜室温度検知手段439と野菜室湿度検知手段440とドア開閉検知手段441の各検知結果に基づき霧化装置である静電霧化装置414と加熱手段424と冷却手段443と送風手段425を制御する。
【0175】以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫について、以下その動作・作用を説明する。
【0176】まず、野菜室温度検知手段439と野菜室湿度検知手段440により野菜室405の露点温度を予測することができる。そこで、水収集板表面温度を露点温度以下になるように調整する。例えば、(表1)のように水収集板表面温度を調整する。
【0178】例えば、野菜室温度が5℃で野菜室の湿度が90%なら、露点温度は3.5℃であり、この温度以下なら水収集板423に庫内の水蒸気は結露する。結露した水は、水収集板423もしくはカバー432に沿って霧化装置411(静電霧化装置414)の静電霧化部に送水される。
【0179】次に静電霧化装置414により噴霧されたミストが、野菜が収納されている容器433内に噴霧される。噴霧されたミストはオゾンやOHラジカルなどを保持しており、プラスに帯電した野菜や果物表面に付着し、ミストが野菜表面を抗菌、除菌、殺菌することができると同時に野菜表面に付着する有害物質を酸化分解することができる。またミストの水分が野菜や果物の微細な孔にミストが入りこみ、野菜に吸水されることとなる。
【0180】発生されたミストには、オゾンやOHラジカルなどを保持しており、これは強い酸化力を保持している。これらオゾンやラジカルによって細菌の組織の中でも細菌細胞膜タンパクの一部が酸化分解され溶菌されることで、結果細菌は不活化する。このように細菌自体を瞬時に死滅させる程度まで強力なオゾンやOHラジカル量ではなく、細菌細胞膜を破壊することで、結果的に細菌の不活性化すなわち死滅を促す程度のオゾンやOHラジカル量を用いることで、上記のような野菜の保鮮性に対しては影響のない範囲で細菌の不活性化を行うことができる。そのため、発生したミストが野菜室内や野菜表面を抗菌、除菌、殺菌することができると同時に野菜表面に付着する有害物質を酸化分解することができる。
【0181】よって、本実施の形態においては、霧化装置は微細な水分を供給するミスト噴霧装置であると同時に、細菌やウイルスの増殖を抑制する抗菌装置として機能しているものである。
【0182】図10は静電霧化装置214で発生されたミストでの除菌イメージ図であり、図11は、冷蔵庫の野菜室を想定したBOXにて細菌の代表菌種である大腸菌の除菌効果を確認した結果を示す。
【0183】試験条件はBOX容量を約70L、BOX内温度約5℃、BOX内相対湿度は90%R.H以上と設定したうえで、本実機の形態の静電霧化装置をBOX内に設置し稼働率30分ON−30分OFFで稼動させた。尚、対照としては従来の野菜室を想定し、上記BOX条件より静電霧化装置の代わりに超音波霧化装置にてミストを噴霧したもので同一試験を行った。
【0184】図に示すように、本実施の形態においては超音波霧化装置では除菌率30%未満あるのに対し、静電霧化装置にて霧化した場合、3日で95%以上、7日では99%以上の高い抗菌効果を有していることが判明した。
【0185】次に図12は静電霧化装置で発生されたラジカルを含んだミストでのカビ抑制のイメージ図である。カビは通常胞子が発芽し菌糸を伸ばして成長する。図に示すように発生されたミストに含まれるオゾンやラジカルにて発芽した菌糸が除去されるため、カビがそれ以上菌糸を伸長できず不活化され、結果カビは成長を抑制される。このようにカビそのものを瞬時に死滅させる程度まで強力なオゾンやOHラジカル量ではなく、カビの菌糸を破壊することで結果的に細菌の不活性化すなわち死滅を促す程度のオゾンやOHラジカル量を用いることで、上記のような野菜の保鮮性に対しては影響のない範囲でカビの成長を抑制することができる。
【0186】次に図13に冷蔵庫の野菜室を想定したBOXにてカビ代表菌種であるクロカビの除菌効果を確認した結果を示す。
【0187】試験条件はBOX容量を約70L、BOX内温度約5℃、BOX内相対湿度は90%R.H以上と設定したうえで、本実機の形態2の静電霧化装置214をBOX内に設置した。尚、対照としては従来の野菜室を想定し、静電霧化装置214を除いたもので同一試験を行った。尚、供試カビは初発浮遊カビ数が1000個以上/100L・Airになるように噴霧した。菌数の測定はエアーサンプラー吸引法にて測定した。
【0188】図に示すように、本実施の形態の静電霧化装置を60分稼動後対照条件に対し99%除菌効果が得られており、野菜や庫内表面だけでなく、冷蔵庫庫内に浮遊する菌に対しても除菌効果が確認できた。
【0189】次に図14は静電霧化装置で発生されたミストでの抗ウイルスのイメージ図である。通常ウイルスはウイルス表面に存在するスパイクというタンパク質が唾などの栄養分に寄生し繁殖する。図に示すように発生されたラジカルを含む超微細なミストがウイルスの周りに取り付きスパイク(タンパク質)を分解するため、ウイルスが栄養素に寄生することができず、不活化され繁殖を抑制する。このようにウイルスそのものを瞬時に死滅させる程度まで強力なオゾンやOHラジカル量ではなく、ウイルスの表面のタンパク質を破壊することで結果的にウイルスの不活性化すなわち死滅を促す程度のオゾンやOHラジカル量を用いることで、上記のような野菜の保鮮性に対しては影響のない範囲でカビの成長を抑制することができる。
【0190】次に図15に本実施の形態の静電霧化装置の抗ウイルス効果をBOX試験にて確認した結果を示す。
【0191】試験条件はBOX容量を約30L、BOX内温度は室温、BOX内相対湿度は90%R.H以上と設定したうえで、本実機の形態2の静電霧化装置をBOX内に設置し稼働率30分ON−30分OFFで稼動させた。尚、対照としては従来の野菜室を想定し、静電霧化装置214を除いたもので同一試験を行った。ウイルスの不活化は50%組織培養感染量(TCID50)の対数値で比較した。TCID50の対数値が小さいほどウイルス不活化率は高く、LogTCID50値は2以上の差があれば有意差があるといえる。
【0192】本試験結果から、本実施の形態2の静電霧化装置を2時間稼動させた場合、初期および対照(ブランク)に対しLogTCID50/mlで2以上の差があることから、ウイルス不活化効果があることが確認できた。
【0193】また、図示はしないが、乾燥に強く冷蔵庫庫内にも人の手を介して生息する黄色ブドウ球菌に対しても大腸菌と同様の除菌効果が得られている。また、O−157やMRSA、インフルエンザウイルスなどの病原菌にたいしても同様に高い除菌効果が得られていることから細菌、カビ、ウイルスなど幅広い菌種に対して高い除菌効果を有することが明らかとなった。
【0194】以上のように、本実施の形態においては、静電霧化装置により野菜室にミストとして確実に野菜表面に付着させることにより野菜に保湿性を高め、保鮮性を向上させることができる。また、ミスト発生時に同時に発生するオゾンやOHラジカルにより庫内および食品表面および庫内空気中のカビ、細菌、酵母、ウイルスなどの除菌、庫内の脱臭、食品表面の有害物質除去、防汚などの効果を高めることができる。
【0195】さらに、水道水ではなく結露水を用いるためミネラル成分や不純物がないため、保水材の劣化や目詰まりによる保水性の劣化を防ぐことができる。
【0196】一方、光源437は野菜室405に保存されている野菜や果物にフラッシング照射され る。光源437とは、中心波長が470nmの青色光を含む光と中心波長が520nmの緑色光を含む光の2波長の光を同時照射する例えば青色LED,緑色LEDなどで、十分である。この時照射される照度は野菜などの対象物表面で20〜100Lxの照度とすることが、ビタミン増加および扉開閉時に消費者が清涼感を抱ける照度となって好ましい。また、フラッシングタイミングは20〜40Hzが好ましい。
【0197】ミストを吸水した野菜や果物に青色光と緑色光をフラッシング照射(間欠照射)すると、野菜や果物は、吸水した水と光を利用して光合成を行い、ビタミンCの生成が促進される。
【0198】また、光のフラッシング及び静電霧化によって発生するOHラジカルは野菜や果物のストレスとなり、生態防御反応を誘引する。その結果、抗酸化物質であるビタミンC、ビタミンA、カロチン、ポリフェノール、ユピキノンなどの栄養素の生成が促進され、栄養価の高い野菜や果物となる。
【0199】なお、本実施の形態では、抗菌装置としてミストを噴霧する霧化装置を備えたものとしたが、本実施の形態と同じ静電霧化装置を備えたもので水収集板等の水分供給装置を備えずに放電した場合には、静電霧化装置は液体であるミストは噴霧せず、気体であるオゾンおよびマイナスイオンを発生させることができる抗菌装置となる。
【0200】よって、実施の形態2で具体的に説明したオゾン発生装置の別形態の装置として置き換えて設置することが可能である。その場合には、水収集板を必要とせず、もちろん水収集板を冷却する必要もないので、抗菌装置としての静電霧化装置は庫内の任意の箇所に取り付けることが可能であることはいうまでもない。
【0201】以上のように、本実施の形態では、容器433の保存中の野菜や果物に対し、静電霧化装置414にて微細ミストを適量噴霧し、さらに光源437が青色光と緑色光をフラッシング照射することにより、野菜や果物の正常な光合成を促進させると共に、野菜や果物の生態防御反応を励起させることで、保存中の野菜や果物を萎れさせることなく、ビタミンなどの栄養素を増加させ、栄養価が高く品質のよい保存ができる。
【0202】(実施の形態5) 図16は本発明の実施の形態5における冷蔵庫を左右に切断した場合の断面を示す縦断面図である。図17は本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室の奥面を示す要部正面図である。図18は本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室に備えた静電霧化装置の周辺部を図17のA−A線で切断し切断面を矢印方向から見た断面図である。
【0203】本実施の形態では実施の形態1から4で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0204】特に、本実施の形態5では上記実施の形態4の抗菌装置である霧化装置の別の形態を中心に説明するものであって、光源等については説明を行わないが、実施の形態1から4で説明した光源等と同様の技術を適用することができる。
【0205】図において、冷蔵庫500の冷蔵庫本体である断熱箱体501は、主に鋼板を用いた外箱502と、ABSなどの樹脂で成型された内箱503と、外箱502と内箱503との間の空間に発泡充填される硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材とで構成され、周囲と断熱され、仕切り壁によって複数の貯蔵室に断熱区画されている。最上部に第一の貯蔵室とし ての冷蔵室504、その冷蔵室504の下部に第四の貯蔵室としての切換室505と第五の貯蔵室としての製氷室506が横並びに設けられ、その切換室505と製氷室506の下部に第二の貯蔵室としての野菜室507、そして最下部に第三の貯蔵室としての冷凍室508が配置される構成となっている。
【0206】冷蔵室504は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃とし、野菜室507は冷蔵室504と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。冷凍室508は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
【0207】切換室505は、1℃〜5℃で設定される冷蔵、2℃〜7℃で設定される野菜、通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍の温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切り換えることができる。切換室505は製氷室506に並設された独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
【0208】なお、本実施の形態では、切換室505を、冷蔵と冷凍の温度帯までを含めた貯蔵室としているが、冷蔵は冷蔵室504と野菜室507、冷凍は冷凍室508に委ねて、冷蔵と冷凍の中間の上記温度帯のみの切り換えに特化した貯蔵室としても構わない。また、特定の温度帯に固定された貯蔵室でも構わない。
【0209】製氷室506は、冷蔵室504内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、室内下部に配置した貯氷容器(図示せず)に貯蔵する。
【0210】断熱箱体501の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室501aを形成して、機械室501aに、圧縮機509、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機509を配設する機械室501aは、冷蔵室104内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。
【0211】手が届きにくくデッドスペースとなっていた断熱箱体501の最上部の貯蔵室後方領域に機械室501aを設けて圧縮機509を配置することにより、従来の冷蔵庫で、使用者が使いやすい断熱箱体501の最下部にあった機械室のスペースを貯蔵室容量として有効に転化することができ、収納性や使い勝手を大きく改善することができる。
【0212】なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった断熱箱体501の最下部の貯蔵室後方領域に機械室を設けて圧縮機509を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
【0213】野菜室507と冷凍室508の背面には冷気を生成する冷却室510が設けられ、風路541と区画されており、その間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路541と、各貯蔵室と断熱区画するために構成された奥面仕切り壁511が構成されている。また、冷凍室吐出風路541と冷却室510とを隔離するための仕切り板561を備えている。冷却室510内には、冷却器512が配設されており、冷却器512の上部空間には強制対流方式により冷却器512で冷却した冷気を冷蔵室504、切換室505、製氷室506、野菜室507、冷凍室508に送風する冷却ファン513が配置される。
【0214】また、冷却器512の下部空間には冷却時に冷却器512やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ514が設けられ、さらにその下部には 除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン515、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブ516が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿517が構成されている。
【0215】野菜室507には、野菜室507の引き出し扉518に取り付けられたフレームに載置された下段収納容器519と、下段収納容器519に載置された上段収納容器520が配置されている。
【0216】引き出し扉518が閉ざされた状態で主に上段収納容器520を略密閉するための蓋体522が野菜室上部の第一の仕切壁523及び内箱503に保持されている。引き出し扉518が閉ざされた状態で蓋体522と上段収納容器520の上面の左右辺、奥辺が密接し、上面の前辺は略密接している。さらに、上段収納容器520の背面の左右下辺と下段収納容器519の境界部は、上段収納容器520が稼働する上で接触しない範囲で食品収納部の湿気が逃げないよう隙を詰めている。
【0217】蓋体522と第一の仕切り壁523の間には、奥面仕切り壁511に構成された野菜室用吐出口524から吐出された冷気の風路が設けられている。また、下段収納容器519と第二の仕切り壁525との間にも空間が設けられ冷気風路を構成している。野菜室107の背面の奥面仕切り壁511の下部には、野菜室507内を冷却し熱交換された冷気が冷却器512に戻るための野菜室用吸込み口526が設けられている。
【0218】なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった扉に取り付けられたフレームと内箱に設けられたレールにより開閉するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
【0219】奥面仕切り壁511は、ABSなどの樹脂で構成された奥面仕切り壁表面551と、風路541や冷却室510を隔離し、貯蔵室の断熱性を確保するための発泡スチロールなどで構成された断熱材552で構成されている。ここで、奥面仕切り壁511の貯蔵室内側の壁面の一部に他の箇所より低温になるように凹部511aを設け、その箇所に抗菌装置である静電霧化装置531が設置されている。
【0220】静電霧化装置531は、主に霧化部539、電圧印加部533、外郭ケース537で構成され、外郭ケース537の一部には、噴霧口532と湿度供給口538が構成されている。霧化部539は、霧化先端部である霧化電極535が設置され、霧化電極535はアルミニウムやステンレスなどの良熱伝導部材からなる伝熱冷却部材である冷却ピン534に固定されて接続している。
【0221】霧化部539は、霧化電極535が設置され、霧化電極535はアルミニウムやステンレス、真鍮などの良熱伝導部材からなる電極接続部材であり、霧化電極535は冷却ピン534の一端のほぼ中心部に固定され、電気的にも電圧印加部533から配線されている一端を含め接続している。
【0222】この電極接続部材である冷却ピン534は、例えば、直径10mm程度、長さが15mm程度の円柱形状で構成されており、直径1mm程度、長さが5mm程度であり、霧化電極535に比べて50倍以上1000倍以下、好ましくは100倍以上500倍以下の大きな熱容量を有するものである。このように、冷却ピン534の熱容量は霧化電極535の熱容量に対して50倍以上好ましくは100倍以上の熱容量を有することで、冷却手段の温度変化が霧化電極に直接的に大きな影響を与えることをさらに緩和し、より変動負荷の小さく安定的なミスト噴霧を実現することができる。また、この熱容量の上限値として、冷却ピン534の熱容量は霧化電極535の熱容量に対して500倍以下好ましくは1000倍以下の熱容量を有することとしている。この上限値については、熱容量が大きす ぎると冷却ピン534を冷やすために大きなエネルギを要することとなり、省エネルギで冷却ピンの冷却を行うことが困難となるが、このような上限値内に抑えることで、冷却手段からの熱変動負荷が変わった場合に霧化電極に大きな影響を緩和した上で、省エネルギで安定して霧化電極の冷却を行うことが可能となる。さらに、上記のような上限値内に抑えることで、冷却ピン534を介して霧化電極が冷却されるのに要するタイムラグを適正な範囲内に収めることができ、霧化電極の冷却すなわち霧化装置への水分供給を行う際の立ち上がりが遅くなることを防止し、安定した霧化電極の冷却を行うことが可能となる。
【0223】また、素材はアルミや銅などの高熱伝導部材が好ましく、冷却ピン534の一端からもう一端に冷熱を熱伝導で効率よく伝導させるため、その周囲は断熱材552で覆われていることが望ましい。
【0224】また、長期的に霧化電極535と冷却ピン534の熱伝導の維持も必要であるので、接続部に湿度等の侵入を防止するためにエポキシ部材などを流しこみ、熱抵抗を抑え、さらに、霧化電極535と冷却ピン534を固定する。また、熱抵抗を低下させるために霧化電極535を冷却ピン534に圧入等により固定してもよい。
【0225】さらに、冷却ピン534は、貯蔵室と冷却器512もしくは風路を断熱するための断熱材552内で冷温を熱伝導させる必要があるので、その長さは5mm以上好ましくは10mm以上確保することが望ましい。ただし、冷却ピン534の長さは5mm以上好ましくは10mm以上確保することが望ましい。ただし、その長さを30mm以上にした場合は、その効果は低下する。
【0226】なお、貯蔵室(野菜室507)に設置された静電霧化装置531が高湿環境下にあり、その湿度が冷却ピン534に影響する可能性があるので、冷却ピン534は耐腐食性、耐錆性の性能を持った金属材料、もしくはアルマイト処理などの表面処理、コーティングを行った材料を選択した方が好ましい。
【0227】また、本実施の形態では、伝熱冷却部材である冷却ピン534の形状を円柱としたので、断熱材552の凹部511aに嵌め込む際に、少し嵌め合い寸法がきつくても静電霧化装531を回転させながら圧入し取り付けることができるので、より隙間無く冷却ピン534を取り付けることができる。また、冷却ピン534の形状は直方体や正多角形体でもよく、これらの多角形の場合は、円柱と比較して位置決めがしやすく、正確な位置に静電霧化装置531を備えることができる。
【0228】さらに、冷却ピン534の中心軸上に霧化先端部である霧化電極535を取り付けることにより、冷却ピン534を取り付ける時、回転させても対向電極536と霧化電極535の距離を一定に保つことができ、安定した放電距離を確保できる。
【0229】伝熱冷却部材である冷却ピン534が外郭ケース537に固定され、冷却ピン534自体は外郭から突起した凸部534aを有して構成されている。この冷却ピン534は霧化電極535と逆側に凸部534aを有する形状で、凸部534aが奥面仕切り壁511の凹部511aよりもさらに深い最深凹部511bに嵌めあわされている。
【0230】よって、伝熱冷却部材である冷却ピン534の背面側には凹部511aよりもさらに深い最深凹部511bが備えられており、断熱材552の冷却室510側、すなわち風路541側は断熱材552が野菜室507の背面側の奥面仕切り壁511における他の部分よりも薄くなっており、この薄い断熱材552を熱緩和部材として、背面から冷却室510の冷気が熱緩和部材である断熱材552を介して冷却ピン534を冷却するように設置されている。
【0231】また、伝熱冷却部材である冷却ピン534の冷却は、冷却室510で生成された冷気を用いており、冷却ピン534は熱伝導性のよい金属片で形成したので、冷却手段は、冷却器512で生成された冷気が流れる風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導だけで霧化先端部である霧化電極535の結露に必要な冷却を行うことができ、結露生成を行うことが可能となる。
【0232】このように簡単な構造でミストを噴霧する抗菌装置を構成することができるので、故障が少なく信頼性が高い霧化を実現することができる。また、冷凍サイクルの冷却源を利用して伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の冷却を行うことができるので、省エネルギで霧化を行うことができる。
【0233】また、この時、本実施の形態の伝熱冷却部材である冷却ピン534は霧化先端部である霧化電極535と逆側に凸部534aを有する形状をしているので、霧化部539の中で凸部534a側の端部534bが冷却手段に最も近接するため、冷却ピン534の中でも霧化電極535から最も遠い端部534b側から冷却手段である冷気によって冷却されることとなる。
【0234】また、霧化電極535に対向している位置で貯蔵室(野菜室507)側にドーナツ円盤状の対向電極536が、霧化電極535の先端と一定距離を保つように取付けられ、その延長上に噴霧口532が構成されている。
【0235】さらに、霧化部539の近傍に電圧印加部533が構成され、高電圧を発生する電圧印加部533の負電位側が霧化電極535と、正電位側が対向電極536とそれぞれ電気的に接続されている。
【0236】霧化電極535近傍では、ミスト噴霧のため、常に放電が起こるため、霧化電極535先端では、磨耗を生じる可能性がある。冷蔵庫500は、一般に10年以上の長期間に渡って運転することになるので、霧化電極535の表面は、強靭な表面処理が必要であり、例えば、ニッケルメッキ、および金メッキや白金メッキを用いることが望ましい。
【0237】対向電極536は、例えば、ステンレスで構成されていて、また、その長期信頼性を確保する必要があり、特に異物付着防止、汚れ防止するため、例えば白金メッキなどの表面処理をすることが望ましい。
【0238】電圧印加部533は、冷蔵庫本体の制御手段546と通信、制御され、冷蔵庫500もしくは静電霧化装置531からの入力信号で高圧のON/OFFを行う。
【0239】本実施の形態では、電圧印加部533を静電霧化装置531内に設置しており、貯蔵室(野菜室507)内の低温高湿雰囲気なるため、電圧印加部533の基板表面上には、防湿のためのボールド材やコーティング材を塗布している。
【0240】ただし、電圧印加部533を貯蔵室外の高温部に設置した場合には、コーティングを行わなくてもよい。
【0241】なお、静電霧化装置531を固定している奥面仕切り壁表面551には、貯蔵室(野菜室507)の温度調節をする、もしくは表面の結露を防止するためヒータ等の加熱手段554が奥面仕切り壁表面551と断熱材552の間に設置されている。
【0242】以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫500について、以下その動作、作用を 説明する。
【0243】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機509の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫本体(断熱箱体501)の側面や背面、また冷蔵庫本体(断熱箱体501)の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫本体(断熱箱体501)の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機509への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器512に至る。
【0244】ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン513の動作により搬送する冷凍室吐出風路541などの各貯蔵室内の空気と熱交換され、冷却器512内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室510内で各貯蔵室を冷却するための冷気を生成する。低温の冷気は冷却ファン513から冷蔵室504、切換室505、製氷室506、野菜室507、冷凍室508に冷気を風路やダンパを用いて分流させ、それぞれの目的温度帯に冷却する。特に、野菜室507は、冷気の配分や加熱手段554などのON/OFF運転により2℃から7℃になるように調整され、一般的には庫内温度検知手段を持たないものが多い。
【0245】野菜室507は、冷蔵室504を冷却した後、その空気を冷却器512に循環させるための冷蔵室戻り風路540の途中に構成された野菜室用吐出口524から野菜室507に吐出し、上段収納容器520や下段収納容器519の外周に流し間接的に冷却し、その後、野菜室用吸込み口526から再び冷却器512に戻る。
【0246】奥面仕切り壁511の比較的高湿度環境である箇所の一部について、断熱材552が、他の箇所より壁厚が薄く、特に、冷却ピン534の後方は最深凹部511bがあり、断熱材の厚みは例えば2mm〜10mm程度で構成されている。本実施の形態の冷蔵庫500においては、この程度の厚みが冷却ピン534と冷却手段との間に位置する熱緩和部材として適切なものとなる。これにより、奥面仕切り壁511は凹部511aが構成され、この凹部511aの最背面の最深凹部511bに冷却ピン534の凸部534aが突出した形状の静電霧化装置531が嵌めこまれて、取り付けられている。
【0247】冷却ピン534背面にある冷凍室吐出風路541には、冷却システムの運転により冷却器512で生成し、冷却ファン513により−15〜−25℃程度の冷気が流れ、風路表面からの熱伝導で伝熱冷却部材である冷却ピン534が例えば0〜−10℃程度に冷却される。このとき、冷却ピン534は、良熱伝導部材であるため、冷熱を非常に伝えやすく、冷却ピン534を介して霧化先端部である霧化電極535も0〜−10℃程度に間接的に冷却される。
【0248】ここで、野菜室507の温度は2℃から7℃で、かつ野菜などからの蒸散により比較的高湿状態であるので、霧化先端部である霧化電極535は露点温度以下となれば、先端を含め、霧化電極535には水が生成し、水滴が付着する。
【0249】水滴が付着した霧化先端部である霧化電極535に負電圧、対向電極536を正電圧側として、電圧印加部533によりこの電極間に高電圧(例えば4〜10kV)を印加させる。このとき電極間でコロナ放電が起こり、霧化先端部である霧化電極535の先端の水滴が、静電エネルギにより微細化され、さらに液滴が帯電しているためレイリー分裂により数nmレベルの目視できない電荷をもったナノレベルの微細ミストと、それに付随してオゾンやOHラジカルなどが発生する。電極間に印加する電圧は、4〜10kVと非常に高電圧であるが、そのときの放電電流値は数μAレベルであり、入力としては0.5〜1 .5Wと非常に低入力である。
【0250】具体的には、霧化電極535を基準電位側(0V)、対向電極536を高電圧側(+7kV)とすると、霧化電極535先端に付着した結露水は、霧化電極535と対向電極536間の空気絶縁層が破壊され、静電気力で放電が起こる。このとき結露水は帯電し、微細な粒子となる。さらに対向電極536がプラス側のため帯電した微細ミストは引き寄せられ、液滴がさらに微粒化され、ラジカルを含んだ数nmレベルの目視できない電荷をもったナノレベルの微細ミストが対向電極536に引き寄せられ、その慣性力により、貯蔵室(野菜室507)に向けて、微細ミストが噴霧される。
【0251】なお、霧化電極535に水がないときは、放電距離が離れ、空気の絶縁層を破壊することができず、放電現象が起こらない。これにより霧化電極535と対向電極536間に電流が流れない。
【0252】また、霧化先端部である霧化電極535を直接冷却することなく、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却することで間接的に霧化電極535を冷却することができ、伝熱冷却部材である冷却ピン534が霧化電極535よりも大きな熱容量を有するようにすることで、霧化先端部である霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることを緩和し、霧化電極535を冷却することができ、また、蓄冷の役割を果たすことにより霧化電極535の急激な温度変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
【0253】このように霧化先端部である霧化電極535を直接冷却することなく、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却することで間接的に霧化電極535を冷却することができ、伝熱冷却部材が霧化電極535よりも大きな熱容量を有するようにすることで、冷却手段の温度変化が霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることを緩和し、霧化先端部である霧化電極535を冷却することができ、霧化電極535の負荷変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
【0254】このように、霧化電極535に対向する位置に対向電極536を備え、霧化電極535と対向電極536間に高圧電位差を発生させる電圧印加部533を有することで、霧化電極535近傍の電界が安定に構築できることによって微粒化現象、噴霧方向が定まり、収納容器(下段収納容器519、上段収納容器520)内に噴霧する微細ミストの精度をより高めることができ、霧化部539の精度を向上させることができ、信頼性の高い静電霧化装置531を提供することができる。
【0255】さらに、伝熱冷却部材である冷却ピン534は熱緩和部材(断熱材552)を介して冷却されるので、上記のように霧化電極535を冷却ピン534で間接的に冷却するものにさらに、熱緩和部材である断熱材552を介して二重構造で間接的に冷却することができ、霧化先端部である霧化電極535が極度に冷却されることを防ぐことができる。
【0256】霧化電極535の温度が1K下がれば、その先端の水生成スピードは約10%程度上昇する。しかし、霧化電極535が極度に冷却されると結露スピードが急激になり、それに伴い結露量が多大となり霧化部539の負荷の増大による静電霧化装置531への入力の増大および霧化部539の凍結、霧化不良が懸念されるが、こういった霧化部539の負荷増大による不具合を防ぐことができ、適切な結露量を確保することができ、低入力で安定的なミスト噴霧を実現することができる。
【0257】また、伝熱冷却部材である冷却ピン534の形状は、組み立て性を考慮すると円柱状が望ましい。正確には、直方体や正多角形体でもよいが、円柱の方が断熱材552の凹部511aに嵌め込むとき、静電霧化装置531を傾けながら取り付けることができる。逆に 、多角形の場合は、円柱より位置決めがしやすい。
【0258】さらに、冷却ピン534の中心軸上に霧化電極535を取り付けることより、冷却ピン534を取り付ける時、回転させても対向電極536と霧化電極535の距離を一定に保つことができ、安定した放電距離を確保できる。
【0259】また、霧化先端部である霧化電極535を伝熱冷却部材(冷却ピン534)と熱緩和部材(断熱材552)とを介して二重構造で間接的に冷却することで、冷却手段の温度変化が霧化先端部である霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることをさらに緩和することができるので、霧化電極535の負荷変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
【0260】また、伝熱冷却部材である冷却ピン534の冷却は、冷却室510で生成された冷気を用いており、冷却ピン534を熱伝導性のよい金属片で形成したので、冷却手段は、冷却器512で生成された冷気が流れる風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導だけで必要な冷却を行うことができる。
【0261】また、この時、本実施の形態の伝熱冷却部材である冷却ピン534は、霧化先端部である霧化電極535と逆側に凸部534aを有する形状をしているので、霧化部539の中で凸部534a側の端部534bが冷却手段に最も近接するため、伝熱冷却部材である冷却ピン534の中でも霧化先端部である霧化電極535から最も遠い端部534b側から冷却手段である冷気によって冷却されることとなる。
【0262】このように簡単な構造で冷却手段を構成することができるので、故障が少なく信頼性が高い霧化部539を実現することができる。また、冷凍サイクルの冷却源を利用して伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の冷却を行うことができるので、省エネルギで霧化を行うことができる。
【0263】このように冷却手段によって冷却する際に、伝熱冷却部材である冷却ピン534の霧化先端部である霧化電極535から最も距離の離れた遠い部分である端部534bから冷却することで、冷却ピン534の大きな熱容量を冷却した上で、冷却ピン534によって霧化電極535が冷却されることで、冷却手段の温度変化が霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることをさらに緩和し、より変動負荷の小さく安定的なミスト噴霧を実現することができる。
【0264】また、霧化部539が取り付けられている奥面仕切り壁511は、貯蔵室(野菜室507)側の一部に凹部511aがあり、この凹部511aに凸部534aを有した霧化部539が挿入されることによって、熱緩和部材として貯蔵室(野菜室507)の奥面仕切り壁511を構成する断熱材552を用いることができ、特別な熱緩和部材を備えることなく断熱材552の厚みを調整することで、霧化先端部である霧化電極535が適度に冷却されるような熱緩和部材を備えることができ、霧化部539をより簡単な構成にすることができる。
【0265】また、凹部511aに冷却ピン534からなる凸部534aを有した霧化部539を挿入することで、霧化部539をガタツキなく確実に仕切り壁に取り付けることができると共に、貯蔵室である野菜室507側への出っ張りを抑えることができ、人の手にも触れにくいので安全性を向上させることができる。
【0266】また、貯蔵室である野菜室507の奥面仕切り壁511を挟んだ外側に霧化部539が出っ張らないので、冷凍室吐出風路541の風路断面積に影響を与えず、風路抵抗を増加 させることによる冷却量の低下を防ぐことができる。
【0267】また、野菜室507の一部に凹部511aがあり、そこに霧化部539が挿入されていることにより、青果物や食品などを収納する収納量に影響することがなく、また、伝熱冷却部材である冷却ピン534を確実に冷やすとともに、それ以外の部分については、断熱性が確保できる壁厚が確保できるので、外郭ケース537内の結露を防止することができ、信頼性を向上することができる。
【0268】また、電極接続部材である冷却ピン534は、ある程度の熱容量を確保できており、冷却風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導の応答を緩和することができるので、霧化先端部である霧化電極535の温度変動を抑制することができ、また蓄冷部材としての働きを有することになるので、霧化先端部である霧化電極535の結露発生の時間を確保し、凍結も防止することができる。
【0269】さらに、良熱伝導性の冷却ピン534と断熱材552を組み合わせることにより、損失なく良好に冷熱を伝導することができ、さらに冷却ピン534と霧化電極535の接合部の熱抵抗を抑えているので、霧化電極535と冷却ピン534の温度変動が良好に追従する。また、接合に関しても湿度が侵入することができないので、長期的に熱接合性が維持される。
【0270】また、貯蔵室(野菜室507)が高湿環境下にあり、その湿度が伝熱冷却部材である冷却ピン534に影響する可能性があるので、冷却ピン534は耐腐食性、耐錆性の性能を持った金属材料、もしくはアルマイト処理などの表面処理、コーティングを行っているので、さび等が発生せず、表面熱抵抗の増加が抑制され、安定した熱伝導が確保できる。
【0271】さらに、霧化先端部である霧化電極535表面がニッケルメッキや金メッキや白金メッキを用いているので、霧化電極535先端の放電による磨耗が抑制され、これにより、霧化電極535先端の形状が維持できるので、長期に噴霧することが可能となり、また、その先端の液滴形状も安定する。
【0272】霧化電極535から微細ミストが噴霧されるとき、イオン風が発生する。このとき、外郭ケース537に設けられた湿度供給口538より、新たに高湿な空気が外郭ケース537内の霧化電極535部に流入するため、連続して噴霧することができる。
【0273】霧化電極535で発生した微細ミストは、主に下段収納容器519内に噴霧されるが、非常に小さい微粒子のため拡散性が強く、上段収納容器520にも微細ミストは到達する。噴霧される微細ミストは、高圧放電で生成されたため、マイナスの電荷を帯びている。一方、野菜室507内には青果物である野菜の中でも緑の菜っ葉ものや果物等も保存されており、これらの青果物は蒸散あるいは保存中の蒸散によってより萎れやすいものである。野菜室内に保存されている野菜や果物の中には、通常、購入帰路時での蒸散あるいは保存中の蒸散によってやや萎れかけた状態のものが含まれており、プラスの電荷をもつ。よって、霧化されたミストは、野菜の表面に集まりやすく、これにより保鮮性が向上する。
【0274】また、野菜表面に付着したナノレベルの微細ミストは、OHラジカルと微量ではあるがオゾンなどを多く含んでおり、殺菌、抗菌、除菌などに効果がある他、酸化分解による農薬除去や抗酸化によるビタミンC量などの栄養素の増加を野菜に促す。
【0275】ここで、霧化電極535に水がないときは、放電距離が離れ、空気の絶縁層を破壊することができず、放電現象が起こらない。これにより霧化電極535と対向電極536間に電流が流れない。この現象を冷蔵庫500の制御手段546で検知することにより電圧印 加部533の高圧をON/OFFすることもできる。
【0276】また、本実施の形態において、電圧印加部533は貯蔵室(野菜室507)内の比較的低温で高湿の位置に設置されており、電圧印加部533はポッチング材やコーティング材による防湿・防水構造をとることにより回路の保護を行っている。
【0277】なお、電圧印加部533を貯蔵室外に設置し場合は、上記対応を行わなくてもよい。
【0278】以上のように、本実施の形態においては、断熱区画された貯蔵室(野菜室507等)と、貯蔵室(野菜室507)内にミストを噴霧させる静電霧化装置531(霧化部539)を備え、静電霧化装置531の霧化部539は、高電圧を発生する電圧印加部533に電気的に接続されミストが噴霧される霧化先端部(霧化電極535)と、霧化電極535に対向する位置に配された対向電極536と、霧化先端部(霧化電極535)に接続された伝熱冷却部材(冷却ピン534)と、霧化電極535を空気中の水分が結露する温度である露点以下にするため伝熱冷却部材(冷却ピン534)を冷却する冷却手段を有し、冷却手段が伝熱冷却部材(冷却ピン534)を冷却することで間接的に霧化先端部(霧化電極535)を露点以下に冷却し、霧化先端部(霧化電極535)に空気中の水分を結露させて貯蔵室(野菜室507)にミストとして噴霧することにより、貯蔵室(野菜室507)内の余剰な水蒸気から容易に、確実に霧化先端部(霧化電極535)に結露させることができ、対向電極136との間の高電圧のコロナ放電によってナノレベルの微細ミストが生成され、霧化されて噴霧された微細ミストが野菜等の青果物の表面に均一に付着し、青果物からの蒸散を抑制し、保鮮性を向上させることができる。また、青果物表面の細胞間隙や気孔等から、組織内に浸透し、萎んだ細胞内に水分が供給され、シャキッとした状態に復帰させることができる。
【0279】また、霧化電極535と対向電極536と間で放電させるので、電界が安定に構築できることによって噴霧方向が定まり、収納容器(下段収納容器519、上段収納容器520)内に微細ミストをより精度良く噴霧することができる。
【0280】また、ミスト発生時に同時に発生するオゾンやOHラジカルにより脱臭、食品表面の有害物質除去、防汚などの効果を高めることができる。
【0281】また、噴霧されたミストは直接、野菜室507の収納容器(下段収納容器519、上段収納容器520)内の食品に噴霧することができ、ミストと野菜の電位を利用して野菜表面にミストを付着させることができるので、より野菜等の青果物表面に対する抗菌性を向上させることが可能となる。
【0282】さらに、霧化電極535に貯蔵室(野菜室507)内の余剰な水蒸気を結露させ、水滴を付着させ、ミストを噴霧することからミスト噴霧用の水を供給するための除霜ホースや浄化フィルター、もしくは水道直結の水供給経路、貯水タンクなどが不要であり、また、ポンプなどの送水手段等も使用しておらず、複雑な構成を要することなく、簡単な構成で貯蔵室(野菜室507)へ微細ミストを供給することができる。
【0283】このように簡単な構成で安定的に貯蔵室(野菜室507)へ微細ミストを供給することができるので、冷蔵庫500の故障の可能性を大幅に低減することができ、信頼性をより高めた上で冷蔵庫500の品質を向上させることができる。
【0284】さらに、水道水ではなく結露水を用いるためミネラル成分や不純物がないため、保水材を用いたときの劣化や目詰まりによる保水性の劣化を防ぐことができる。
【0285】さらに、超音波振動による超音波霧化ではないので、超音波の周波数発信に伴う共振等の騒音、振動に対する考慮をしなくてもよい。
【0286】さらに、貯水タンクが不必要であるので、貯水タンクを使用した場合に必要な欠水による超音波素子破壊の対応のための水位センサなどを設けなくてよく、より簡単な構成で冷蔵庫に霧化装置を備えることが可能となる。
【0287】さらに、電圧印加部533が収納されている部分についても奥面仕切り壁511に埋め込まれて、冷却されているので基板の温度上昇を抑えることができる。これにより、貯蔵室(野菜室507)内の温度影響を少なくすることができる。
【0288】また、本実施の形態では、各貯蔵室504,505,506,507,508を冷却するための冷却器512と、冷却器512を備えた冷却室510と貯蔵室(野菜室507)を断熱区画するための奥面仕切り壁511を備え、静電霧化装置531を奥面仕切り壁511に取り付けたことにより、貯蔵室(野菜室507)内の間隙に設置することで収納容積を減少することがなく、また、奥面に取り付けられていることで容易に人の手に触れることができないので安全性も向上する。
【0289】また、本実施の形態では、静電霧化装置531の霧化先端部である霧化電極535に接続された伝熱冷却部材(冷却ピン534)は、熱伝導性のよい金属片であって、伝熱冷却部材(冷却ピン534)を冷却する冷却手段は、冷却器512で生成された冷気が流れる風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導を用いることにより、熱緩和部材である奥面仕切り壁511の断熱材552の壁厚を調整することにより伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の温度を簡単に設定することができ、また、熱緩和部材である断熱材552を挟むことにより冷温冷気の漏れがないので外郭ケース537などの着霜や結露などの信頼性低下を防止することができる。
【0290】また、本実施の形態では、静電霧化装置531(の霧化部539)が取り付けられている奥面仕切り壁511は、貯蔵室(野菜室507)側の一部に凹部511aがあり、そこに静電霧化装置531の霧化先端部である霧化電極535に接続された伝熱冷却部材(冷却ピン534)が挿入されていることにより、青果物や食品などを収納する収納量に影響することがなく、また、伝熱冷却部材(冷却ピン534)を確実に冷やすとともに、静電霧化装置531におけるそれ以外の部分については、断熱性が確保できる壁厚が確保できるので外郭ケース537内の結露を防止することができ、信頼性を向上することができる。
【0291】なお、本実施の形態における静電霧化装置531は、霧化先端部である霧化電極535と対向電極536との間に高電圧を印加するため、微細ミスト発生時にオゾンも発生するが、静電霧化装置531のON・OFF運転により、貯蔵室(野菜室507)内のオゾン濃度を調整することが出来る。オゾン濃度を適度に調整することにより、オゾン過多による野菜の黄化などの劣化を防止し、かつ、野菜表面の殺菌、抗菌作用を高めることが出来る。
【0292】なお、本実施の形態では、霧化電極535を基準電位側(0V)とし、対向電極536に正電位(+7kV)を印加して、両電極間に高圧電位差を発生させたが、対向電極536を基準電位側(0V)とし、霧化電極535に負電位(−7kV)を印加して、両電極間に高圧電位差を発生させてもよい。この場合、貯蔵室(野菜室107)に近い対向電極535が基準電位側になるので、冷蔵庫の使用者の手が対向電極536に近づいても感電等を起こさない。また、霧化電極535を−7kVの負電位にした場合、貯蔵室(野菜室507)側を基準電位側とすれば、特に対向電極536を設けなくてもよい場合もある。
【0293】この場合は、例えば、断熱された貯蔵室(野菜室507)の中に導電性の収納容器を備え、その導電性の収納容器が収納容器の保持部材(導電性)と電気的に接続され、且つ保持部材と脱着可能な構成とし、保持部材を基準電位部と接続しアース(0V)にするのである。
【0294】これにより、霧化部539と収納容器および保持部材が常に電位差を保つため安定的な電界が構成されることにより、安定的に霧化部539から噴霧でき、また、収納容器全体が基準電位になっているので、噴霧されるミストを収納容器全体に拡散することができる。さらに、周辺の物体への帯電も防止することができる。
【0295】このように、特に対向電極536を設けなくても、貯蔵室(野菜室507)側の一部にアースされた保持部材を備えることで、霧化電極535と電位差を発生させて、ミスト噴霧を行うことができ、より簡単な構成で安定的な電界が構成されることにより安定的に霧化部から噴霧できる。
【0296】また、収納容器側に保持部材を取り付けると、収納容器全体が基準電位になっているので噴霧されるミストが収納容器全体に拡散することができる。さらに、周辺の物体への帯電も防止することができる。
【0297】なお、本実施の形態では、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却するための風路を、冷凍室吐出風路541としたが、製氷室506の吐出風路や、冷凍室戻り風路などの低温風路でも構わない。これにより、静電霧化装置531の設置可能場所が拡大する。
【0298】なお、本実施の形態では、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却する冷却手段は、冷蔵庫500の冷凍サイクルで生成された冷却源を用いて冷却された冷気としたが、冷蔵庫500の冷却源からの冷気もしくは冷温を用いた冷却管からの熱伝達を用いるものであってもよい。これにより、この冷却管の温度を調節することで、伝熱冷却部材である冷却ピン534を任意の温度に冷却することができ、霧化電極535を冷却する際の温度管理を行いやすくなる。
【0299】なお、本実施の形態では、静電霧化装置531の霧化電極535周囲には、保水材を設けなかったが、保水材を配設してもよい。これにより、霧化電極135近傍で生成された結露水を霧化電極135周囲に保持することができるので、霧化電極135に適時に供給することができる。
【0300】なお、本実施の形態において、静電霧化装置531(の霧化部539)でミストが噴霧される貯蔵室を野菜室507としたが、冷蔵室504や切換室505などの他の温度帯の貯蔵室でもよく、この場合、様々な用途に展開が可能となる。
【0301】なお、本実施の形態では、抗菌装置としてミストを噴霧する霧化装置を備えたものとしたが、本実施の形態と同じ静電霧化装置を備えたもので冷却ピン534を備えずに放電した場合には、静電霧化装置は液体であるミストは噴霧せず、気体であるオゾンおよびマイナスイオンを発生させることができる抗菌装置となる。
【0302】このようにミストを噴霧せずオゾン発生装置もしくはマイナスイオン発生装置として静電霧化装置を利用する場合には、実施の形態2で具体的に説明したオゾン発生装置の別形態の装置として置き換えて設置することが可能である。その場合には、冷却ピンを必要とせず、もちろん冷却ピンを冷却する必要もないので、抗菌装置としての静電霧化装置は庫内の任意の箇所に取り付けることが可能であることはいうまでもなく、また冷却ピンを備 えた場合であっても、冷却ピンを霧化電極として利用するのではなく霧化装置の位置決めとして利用するのも有効であり、この場合には適切な任意の庫内壁に取り付けることが可能となり、断熱壁に取り付ける場合のガタがすくなく高い精度で庫内壁に取り付けることが可能となり、ミストを噴霧する冷蔵庫と同じ霧化装置を共用することが可能となる。
【0303】(実施の形態6) 図19は本発明の実施の形態6における冷蔵庫の断面図である。
【0304】本実施の形態では、実施の形態1から5で詳細に説明した構成と異なる部分についてのみ詳細な説明を行い、実施の形態1から5で詳細に説明した構成と同じ部分もしくは、同じ技術思想が適用できる部分については、説明を省略する。
【0305】特に、本実施の形態6では上記実施の形態5の抗菌装置である霧化装置の別の形態を中心に説明するものであって、光源等については説明を行わないが、実施の形態1から4で説明した光源等と同様の技術を適用することができる。
【0306】図に示すように、本発明の実施の形態は、冷蔵庫600の最上部には第一の貯蔵室としての冷蔵室604、その冷蔵室604の下部に5℃前後の野菜室温度にも可変できる変温室701が構成され、変温室701のさらに下部に冷凍室608が構成されている。
【0307】変温室701は、冷蔵室604と変温室701の温度帯を区切るための仕切り板621と、変温室701の温度帯を区切るために断熱性を確保した第二の仕切り壁と、変温室701の奥面の仕切り板321と、扉618で区画され、仕切り板721の一部に変温室吐出口725が設けられている。
【0308】冷蔵室604と変温室701の奥面には冷蔵室仕切り板723が備えられ、この仕切りは変温室701奥面まで構成され、隔てて冷蔵室風路724が構成され、その一端には変温室吸込口726を構成されている。その中に高温側蒸発器704が備えられ、高温側蒸発器704の上方には冷蔵室用ファン722が設置され、冷蔵室に冷気を送付している。
【0309】また、変温室701の奥面の仕切り板721の一部には変温室701に抗菌装置である静電霧化装置631が構成されている。
【0310】変温室701の背面の仕切り板621は、主にABSなどの樹脂と発砲スチロールなどの断熱材で構成され、その内箱の一部に霧化装置である静電霧化装置631が設置されている。
【0311】静電霧化装置631を固定している仕切り板721には、静電霧化装置631に備えられた伝熱接続部材である冷却ピン634の温度調整と、霧化先端部である霧化電極635を含めた周辺部の過剰結露を防止するための冷却ピンヒータ658が霧化部639近傍に設置されている。
【0312】この伝熱接続部材である冷却ピン634が外郭ケース637に固定され、冷却ピン634自体は外郭から突起した凸部634aを有して構成されている。この冷却ピン634は霧化電極635と逆側に凸部634aを有する形状で、凸部634aが仕切り板721の一部に凹部が構成され、嵌めあわされている。
【0313】このとき、伝熱接続部材である冷却ピン634の背面側は、高温側蒸発器704に近接した配置となっている。
【0314】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0315】三方弁が高温側キャピラリ710へ流路が開の時、冷蔵室604と変温室701の冷却を行う。このとき、冷蔵室604もしくは変温室701内に設置された温度検知手段により、三方弁の開閉、冷蔵室用722ファンの動作が決定されており、これにより冷蔵室604、変温室701の温度を一定に保っている。
【0316】ここで、変温室701は任意の温度が設定できる部屋であり、−2℃程度のパーシャル温度帯から5℃程度の野菜室および12℃前後のワイン室まで切り替えることが可能である。よって、青果物などの保存するための野菜室として使用される場合がある。
【0317】そこで、変温室701の温度設定が野菜保存温度程度、例えば、2℃以上の設定になっている場合、静電霧化装置631を動作させ、収納物の保鮮度を向上させる。
【0318】ここで変温室701の奥面の仕切り板721の比較的高湿度環境である箇所の一部に静電霧化装置631が設置されており、特に、冷却ピン634の後方は高温側蒸発器704と近接している。
【0319】冷却ピン634背面にある高温側蒸発器704には、冷却システムの運転によりその冷媒管もしくはフィンなどの熱伝導部材は−15〜−25℃程度の温度となり、それらからの熱伝導で伝熱冷却部材である冷却ピン634が例えば0〜−10℃程度に冷却される。このとき、冷却ピン634は、良熱伝導部材であるため、冷熱を非常に伝えやすく、冷却ピン634を介して霧化先端部である霧化電極135も0〜−10℃程度に間接的に冷却される。
【0320】ここで、三方弁708が高温側キャピラリの流路を開の状態になるように設定された場合、冷蔵室604と変温室701が冷却モードとなり変温室は低湿状態になる。また、三方弁708が高温側キャピラリの流路を閉の状態になるように設定された場合、変温室は比較的高湿になるとともに、冷蔵室用ファン722を動作させ、高温側蒸発器に付着した霜を融解、除霜することが可能であり、そのとき、変温室701は比較的高湿空間になる。
【0321】よって、冷却ピン634の背面の高温側蒸発器704の温度が上昇しても霧化することが可能となる。
【0322】ここで、変温室701の温度設定が野菜室設定の場合、温度は2℃から7℃で、かつ野菜などからの蒸散により比較的高湿状態であるので、静電霧化装置631の霧化先端部である霧化電極635は露点温度以下となれば、先端を含め、霧化電極635には水が生成し、水滴が付着し、高圧印加によりラジカルを有した微細ミストを発生することが可能となる。
【0323】この微細ミストは、静電霧化装置631の外郭ケース637に構成されている噴霧口632を通過し、変温室701に噴霧されるが非常に小さい微粒子のため拡散性が強く、変温室701全体微細ミストは到達する。噴霧される微細ミストは、高圧放電で生成されたため、マイナスの電荷を帯びているので、変温室701にはプラスの電荷をもつ青果物である野菜が収納されているので、霧化されたミストは、野菜の表面に集まりやすく、これにより保鮮性が向上する。
【0324】ただし、噴霧可能であれば、上記温度に限定されることはない。例えば、変温室が−2℃程度のパーシャル温度や、0℃程度の氷温、1℃前後のチルド温度帯に設定されていて も、静電霧化装置631が噴霧可能と判定できれば、噴霧することにより、生鮮食料品表面に微細ミストが付着することにより除菌性が向上するのでより長期間保存することが可能になる。
【0325】また、冷蔵室用ファン322の動作と静電霧化装置631の動作を連動させることにより効率のよいミスト噴霧を実現できる。
【0326】また、静電霧化装置631の冷却ピン634近傍に温度調整用のヒータを配置することにより、霧化電極の温度制御、霧化先端部の水量調整を可能にするのでより安定した霧化状態を実現できる。
【0327】以上のように、本実施の形態は、抗菌装置として静電霧化装置631を備え、ラジカルを含んだミストを噴霧することで菌の増殖を防ぐものであるが、このような抗菌機能を有するのは高圧印加により発生するラジカルであるので、脱臭装置としてはミストが必須条件ではないが、ラジカルを含んだミストを抗菌装置とすることで、一般的には耐久時間が非常に短く消滅しやすいラジカルがミストに覆われて浮遊するために、ラジカルが存在する耐久時間が大幅に長くなることが大きな特徴である。また、ミストの場合には気体とは違って液体であるミスト粒子が野菜表面に付着することで、より除菌効果を高めることが可能である。
【0328】なお、本実施の形態では、抗菌装置としてミストを噴霧する霧化装置を備えたものとしたが、本実施の形態と同じ静電霧化装置を備えたもので冷却ピン534を備えずに放電した場合には、静電霧化装置は液体であるミストは噴霧せず、気体であるオゾンおよびマイナスイオンを発生させることができる抗菌装置となることは実施の形態5において説明した通りである。
【0329】本発明の冷蔵庫は、青果物への光の照射による青果物の保存性の向上を行うと共に、青果物の保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることで、より品質の高い冷蔵庫を提供できるので、特に青果物を長期にわたって保存するための冷蔵庫に適している。
【0330】1 本体 6 切り替え室 13 光源 237 光源
候補3: 特開2007-003061一致 0/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 松下電器産業株式会社 / 発明者: 芦田 弥恵、小嶋 淑子、中村 起子 / 出願日: 2005-06-22 / 公開日: 2007-01-11
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、冷蔵庫における、使い勝手性の向上に関するものである。
【0002】近年、お客様の多様化したニーズを満たすため、食品の保存性を向上させるのみでなく、人間工学的な観点から使い勝手性を進化させた冷蔵庫が普及している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】図5は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
【0004】図5に示すように、断熱構造の本体1上部の冷蔵室2と、本体1下部の冷凍室3と、冷蔵室2と冷凍室3の間で冷蔵室2に隣接して設けた野菜室4と、野菜室4と冷凍室3の間に併設した製氷室5及び切り替え室6と、冷蔵室2の前面に設けた回転式扉7と、野菜室4、冷凍室3、製氷室5及び切り替え室6の前面に設けられ収納容器と一体に引き出される引き出し式扉8とからなるものである。
【0005】このようなレイアウトをとることにより、最も使用頻度の高い冷蔵室2が目線の高さにあり使い勝手がよく、また、次いで使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性がかがまずに野菜室4容器内の食品を取り出すことができる。さらに、平均身長の女性がかがまずに製氷室5及び切り替え室6の引き出し式扉8の開閉を行えるとともに、氷や食品の取り出しについてもしゃがむ姿勢をとらずに行え、肉体的な負担を低減することできた。
【0006】このように特許文献1では、人間工学的に冷蔵庫本体のレイアウトを決定することにより、使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供していた。 特開2000−186883号公報
【0007】しかしながら従来の冷蔵庫では、各室の保存対象となる食品が識別しにくく、また庫内の温度状況の確認も困難であった。特に冷蔵温度から冷凍温度、その中間温度など複数の温度帯への切り替えが可能な切り替え室においては、使用者にとって一層保存対象となる食品や温度状況の確認が難化するという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫の各室において温度状況の認識を簡便におこない、より使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に備えられた光源とを有し、前記光源によって照射される光は複数の異なる色に発色する色調を有し、前記貯蔵室内の設定された温度帯または貯蔵室内の温度に対応して予め設定された色調を発光させるものである。
【0010】これにより、温度設定または温度状態の相違または変化によって色調が相違または変化し、使用者が、貯蔵室内部の温度設定または温度状態を目視により認識することができるようになり、食品を各貯蔵室へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら各貯蔵室に適した収納を促すことができる。
【0011】本発明の冷蔵庫は、使用者が、貯蔵室内部の温度設定または温度状態を目視により認識することができるようになり、食品を各貯蔵室へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら各貯蔵室に適した収納を促すことができる。また、光源から照射される光の色調によっては、保存対象となる食品を連想させたり、清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を与えたりすることができ、使用者に視覚的な満足感を与えることができ、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0012】請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に備えられた光源とを有し、前記光源によって照射される光は複数の異なる色に発色する色調を有し、前記貯蔵室内の設定された温度帯に対応して予め設定された色調を発光させるものである。
【0013】これにより、温度設定状態の相違によって色調が相違し、使用者が、貯蔵室内部の温度設定を目視により認識することができるようになり、食品を各貯蔵室へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら各貯蔵室に適した収納を促すことができる。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記光源によって照射される光は、複数の異なる色に発光する色調を有し、前記貯蔵室は、複数の温度帯に切り替え設定が可能であるとともに、前記切り替え設定によって設定された温度帯のそれぞれに対応して前記光源によって照射される色調が変化するものである。
【0015】これによって、貯蔵室の温度設定が切り替わった場合には異なる色調の光に切り替わり、貯蔵室内の設定温度帯の状況を一目で認識することが可能となる。このため、それぞれの光の色調と温度帯とを関連付けておけば、使用者の食品収納等の混乱を防止し、正しい食品貯蔵を啓蒙できるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記貯蔵室内の温度を検知する温度検知手段を有し、前記設定された温度帯に代えて前記温度検知手段によって検知された貯蔵室内の温度によって予め設定された色調を発光させるものである。
【0017】これによって、貯蔵室内の実際の温度を検知し、貯蔵室内に備えられた光源はその温度に対応する色調を発光するので、区画内の温度設定が切り替わることで温度が変化した場合や、区画内の温度設定が同じ場合でも温度変動が著しい場合には貯蔵室内の温度状態の変化によって色調が変化し、使用者が、貯蔵室内部の温度状態を目視により認識することができるようになる。
【0018】#3よって、食品を各貯蔵室へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら各貯蔵室に適した収納を促すことができる。
【0019】また、一つの貯蔵室内で複数の温度帯に切り替えることで、任意の温度帯を設定できるような切り替え機能を有した貯蔵室の場合には特に、使用者は貯蔵室の温度状態がわかりにくく、食品を収納する際の混乱が生じやすいが、そういった場合でも、貯蔵室の温度設定が切り替わり貯蔵室内の温度が変化した場合には異なる色調の光に切り替わり、貯蔵室内の温度の状況を一目で認識することが可能となる。このため、それぞれの光の色調と温度状態とを関連付けておけば、使用者の食品収納等の混乱を防止し、正しい食品貯蔵を啓蒙できるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、複数の異なる色に対応する複数の発光源を備えたものであり、これにより、貯蔵室の温度設定が切り替わった場合や、貯蔵室内部の温度変動が著しい場合には異なる光に切り替わり、貯蔵室内の温度状況の変化を一目で認識することが可能となる。また、複数の光源を組み合わせて用いることにより、発光する光の色調のバリエーションが多くなるので、貯蔵室内の温度変化に応じた光の色調の切り替えを、より多様に行うことができる。また、同一貯蔵室内における複数の光源の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源が同一貯蔵室内の異なる場所に設置されていても構わないものとする。
【0021】請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の発明において、前記光源は、前記貯蔵室を開閉する扉の開放時に発光するものであり、使用者が食品収納に際して扉を開けた時に光の色調を認知できるので、認知効果が高く販売店等での冷蔵庫の商品訴求的にも効果が高くなる。
【0022】#7請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、前記光源から発光される光の色調は、使用者がその色調から貯蔵室内の温度状態または保存対象物を連想することができるものである。
【0023】これにより、色調のイメージによっては、使用者が貯蔵室内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対する満足度を高めることができる。また、光源から照射される光の色調によって、使用者に対して保存対象となる食品を連想させるので、使用者が食品収納時に混乱することを防止でき、正しい食品収納を啓蒙して使い勝手が良好で、貯蔵品質に影響の少ない冷蔵庫を提供することができる。
【0024】請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の発明において、扉開放による温度上昇時に、通常時と異なる色調の光を放射するものとしたものである。
【0025】これにより、扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。扉が長期に渡り開放される場合としては、食品の出し入れ時や、または閉め忘れた場合などが挙げられる。特に幼児や小児によるいたずらや、身長や力が及ばず完全に扉を閉められない場合において、光により注意を促すことが有効である。
【0026】また、従来から音により扉開放を知らせる機能は存在していたが、本発明のような視覚的に訴える手段に替えたり、これらを併用したりすることにより、聴覚障害者においても扉の閉め忘れによる庫内の温度上昇の認識が可能となる。
【0027】本請求項記載の発明では、貯蔵室内の温度上昇時に光源の放射する光の色調を特定のものに切り替えることにより、扉の長期開放を使用者に認識させるもので、貯蔵室内の食品または氷等の品質を守ることができる。又、扉の長期開放後の温度復帰にかかる電力消費の増大を未然に防止することが可能となるため、消費エネルギー量の低減効果が得られる。
【0028】なお、使用者に貯蔵室内の温度上昇を認識させる光源の色については特に指定するものではないが、色彩工学的には赤色系統が注意や警告、危険な印象を与えるとともに、多くの使用者の目にはっきりと認識されやすい色であることから好ましいと考える。
【0029】また、光源の色を黄色系統とした場合、健常者、色覚障害者ともに同一の色として認識することができ、両者が同じように使うことのできる、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0030】また、このような光源の入力をおこなう際には、温度センサーやドア開閉スイッチなどの検知手段により一定温度の検知後に入力をおこなう手法や、扉開放を検知したのちの一定時間後に入力をおこなう手法などが挙げられるが、特に指定するものではない。
【0031】請求項8に記載の発明は、請求項2から7のいずれか一項に記載の発明において、前記光源を設けた貯蔵室を比較的低温から比較的高温まで複数の温度に切り替えが可能な切り替え室としたものである。従来切り替え室は、多目的用途に使用できることを前提とし、その用途としては冷蔵や冷凍、またその中間温度とされている氷温やパーシャル解凍、調理機能などが挙げられ、温度や湿度をコントロールすることにより多種多様な使い方を提供してきた。しかし、切り替えが多種に及ぶ程、使用者にとっては収納対象となる食品の判別が困難となるとともに、設定されている温度の判断を誤る可能性があった。
【0032】本請求項に記載の発明は、切り替え室に光源を設け、設定温度毎に光源から放射する光の色調を切り換えることにより、その光の色調によって設定されている温度帯がどの程度の温度であるか、またどのような食品を収納するのに適している温度帯であるかを使用者に認識させることができるので、使い勝手の良好な切り替え室を有した冷蔵庫を提供することができる。
【0033】また、各温度における光源から放射する光の色調については、特に指定するものではないが、比較的高温である冷蔵温度については暖か味を感じさせる赤系統やマイルドな印象を与える緑系統を、比較的低温である冷凍温度については冷たい印象を与える青系統が好ましいと考える。また中間温度帯であるパーシャルや氷温については、赤と青の中間色であり、清潔感を感じさせる紫系統などが好ましいと考える。解凍や調理機能については、あたたかみやエネルギーを感じさせる赤系統や、黄色系統などが好ましいと考える。
【0034】請求項9に記載の発明は、請求項2から8のいずれか一項に記載の発明において、前記光源を設けた切り替え室が冷蔵室の下方に位置するとともに、野菜室と冷凍室の上方に位置しているものである。このようなレイアウトとすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室の扉の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、切り替え室の使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0035】請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の発明において、前記貯蔵室は、前記本体の最上部に機械室を有するとしたものである。圧縮機や凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納している機械室12は、従来は本体の最下部の背面に位置しており、そのため本体最下部の貯蔵室の容積を減少させていた。
【0036】そこで、圧縮機を従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった本体の最上部の背面に配置したことにより、従来の圧縮機の部分を冷蔵・冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、有効庫内容積を大きくできる。
【0037】請求項11に記載の発明は、請求項2から10のいずれか一項に記載の発明において、前記光源を設けた切り替え室は、冷凍温度帯と低温温度帯とに温度帯の切り替えが可能であり、前記切り替え室が低温温度帯に設定された場合にのみ前記光源が点灯するものとしたものである。
【0038】これによって、使用者が冷凍温度と低温温度との識別を光照射の有無によって視覚的に行うことが可能となるので、使用者に対して保存対象となる食品を官能的に連想させることができ、使用者が食品収納時に混乱することを防止する。この結果、正しい食品収納を啓蒙して使い勝手が良好で、貯蔵品質に影響の少ない冷蔵庫を提供することができる。
【0039】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0040】(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0041】図1において、本体1はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱22とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱23とで構成された空間に発泡断熱体24を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱体24はたとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
【0042】また、発泡前の内箱22と外箱23とで構成される空間には真空断熱材25が外箱側に図示しない接着部材を用いて密着貼付けされている。また、真空断熱材25は本体1の璧厚内に配設するために薄い平面形状のものが必要となる。さらに、ホットメルトなどの接着部材は接着部に空気が混入しないように真空断熱材25貼付け面に全面塗布されている。真空断熱材25は発泡断熱体24と一体に発泡されて本体1を構成しており、発泡断熱体24と比べて5倍〜20倍の断熱性能を有する真空断熱材25により性能向上させるものである。
【0043】本体1は複数の断熱区画に区分されており上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切り替え室6および製氷室5と、引出し式の野菜室4と引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット32を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉7、切り替え室引出し扉8、製氷室引出し扉9、野菜室引出し扉10、冷凍室引出し扉11である。
【0044】冷蔵室回転扉7には扉ポケット34が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚8が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には貯蔵ケース35が設けてある。
【0045】冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されているが、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0046】また、貯蔵ケース35は肉魚や肉魚類加工食品、乳製品などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
【0047】切り替え室6はユーザーの設定により温度設定を変更可能であり、冷凍室温度帯から冷蔵、野菜室温度帯まで所定の温度設定にすることができ、冷蔵室回転式扉7上の操作パネル14を操作することにより、切り替え室6内の温度調節が行われ、切り替え室6内の温度は検知手段17により検知されている。また、製氷室5は独立の氷保存室であり、図示しない自動製氷装置を備えて、氷を自動的に作製、貯留するものである。氷を保存するために冷凍温度帯であるが、氷の保存が目的であるために冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
【0048】冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
【0049】本体1は天面後方部を窪ませた機械室12を設けてある。また機械室12の下方背壁面に第二の機械室36を設けた。
【0050】冷凍サイクルは機械室12に配設した圧縮機16と図示しない凝縮器と減圧器であるキャピラリと蒸発器20とを環状に接続して構成されている。蒸発器20は冷却ファン21で強制対流熱交換させている。図示しない凝縮器はファンを用いて強制空冷してもよいし、外箱23の内側に熱伝達よく貼り付けられた自然空冷タイプであってもよいし、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
【0051】#10また電動三方弁などの流路制御手段を用いて、区画構成や温度設定の構成に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数のキャピラリを切り替えたり、圧縮機16の停止中にガスカットなどしてもよい。
【0052】冷凍サイクルを動作させる制御基板37は第二の機械室36に取外し可能なカバーで密閉して配置されている。さらに機械室12も背面カバー15で取外し可能に略密閉されている。
【0053】また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷却ファン21と共に、中段に位置する野菜室4の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室3の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
【0054】なお、中段の野菜室4と最下段の冷凍室3は逆の構成となれば、野菜室4の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
【0055】切り替え室6内の天面には光源13が、点灯時に切り替え室6内部を照らすよう設置されている。食品の出し入れに際して、引き出し式扉8の開閉時に使用者が引き出し式扉8を開けると、光源13から照射される光が室外に漏れるので、冷蔵庫の使用者が光やその光の色調を認識することが可能である。また、本実施の形態では、光源13には複数個の発光源を備えており、各々が異なる色調の光を発するとともに、それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤37を通じて行われる。
【0056】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0057】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板37からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて放熱して凝縮液化し、キャピラリで減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器20に至る。
【0058】#9冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器や減圧器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器20へ冷媒が供給される。蒸発器20を出た冷媒は圧縮機16へと吸い込まれる。このようにサイクル運転を繰り返すことで庫内の冷却が行われる。
【0059】切り替え室6では、使用者の目的や好みに応じて冷凍温度帯から冷蔵温度まで、数段階に切り替えが可能である。本実施の形態では、切り替え室6の温度区分を3℃の冷蔵温度、−18℃の冷凍温度、その中間温度である−3℃のパーシャル温度、0℃のチルド温度に切り換えることができ、使用者が操作パネル14より温度切り替えを行うと、同時に光源13より各温度毎に予め設定されていた色調の光が発光源13より照射されるように設定されている。
【0060】発光源13にはLED素子を用い、赤色、緑色、青色それぞれの波長領域の光を放射する素子を同一基盤に設置し、それらの点灯を制御することにより7色まで色の切り替えが可能となる。
【0061】また、各温度における光源13の色設定については特に指定するものではないが、本実施の形態では比較的高温である冷蔵温度についてはマイルドな印象を与える緑を用い比較的低温である冷凍温度については冷え冷えした印象を与える青色を用いた。また一般に新温度帯と呼ばれる中間温度帯であり、主に肉魚類などの生鮮食品を収納するパーシャル温度については清潔感や中間的な印象を感じさせる紫色を、乳製品や加工食品等の保存に向くチルド温度には白色を用いた。
【0062】#6このように設定した温度設定の変更にともなう光の色調の変化により、切り替え室内6部の温度設定や温度変化を目視により認識することができ、またその色調から使用者は容易に保存対象物を連想することができる。そのため、食品を切り替え室6へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら設定温度に適した食品の収納を促すことができる。
【0063】また、色調のイメージによっては、使用者が切り替え室6内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対して使用者の満足度を高めることができる。
【0064】なお、光の波長については特に限定するものではないが、紫外光を含む光を放射する光源13を使用した場合には、紫外光が貯蔵室内に浮遊または壁面や食品表面に付着している微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させることができる。これにより貯蔵室内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源13を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0065】さらに、きのこ類や魚類には、ビタミンDの前駆物質を多く含むものがあり、それらに紫外線が照射されることで分子が励起され、ビタミンDへ変換される。よって、紫外光を含む光源13を貯蔵室内に設けることで、貯蔵室内の特定の食品のビタミンD含有量を高めながら保存することができる。
【0066】また、光源13の種類については豆電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源13でも適用可能である。中でも発光ダイオードはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0067】#4また、同一貯蔵室内における複数の光源13の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源13が同一貯蔵室内の異なる場所に設置されていても構わないものとする。
【0068】なお、本実施の形態の冷蔵庫では、切り替え室6の扉開放による温度上昇時に通常と異なる色調の光を放射させることも可能である。一般に扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。扉が長期に渡り開放される場合としては、食品の搬入や搬出時、または閉め忘れた場合などが挙げられ、特に閉め忘れられた場合には開放時間が長期に及ぶことが多い。
【0069】貯蔵室内の温度上昇時に光源13の放射する色調を特定のものに切り替えることにより、扉の長期開放を使用者に認識させるもので、貯蔵室内の食品または氷等の品質を守ることができる。又、扉の長期開放後の温度復帰にかかる電力消費の増大を未然に防止することが可能となるため、消費エネルギー量の低減効果が得られる。
【0070】なお、使用者に貯蔵室内の温度上昇を認識させる光源13の色については特に指定するものではないが、色彩工学的には赤色系統が注意や警告、危険な印象を与えるとともに、多くの使用者の目にはっきりと認識されやすい色であることから好ましいと考える。
【0071】#2また、光源13の色を黄色系統とした場合、目立つ色彩であるため認識されやすくなるとともに、黄色は健常者、色覚障害者ともに同一の色として認識することができるため、両者が同じように使うことのできる、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0072】また、このような光源13の入力は、検知手段17の反応によりおこなわれる。検知手段17には、温度センサーを用い、一定温度の検知後に入力をおこなうものとしたが、たとえば検知手段17がドアスイッチである場合は、扉開放を検知したのちの一定時間後に入力をおこなうとしてもよく、特に指定するものではない。
【0073】本実施の形態の冷蔵庫において、切り替え室6は、冷蔵室2の下方に位置するとともに、野菜室4と冷凍室3の上方に位置しているものである。このようなレイアウトにすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室6の扉の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。また、このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0074】なお、本実施の形態では各貯蔵室の扉の形態について、使い勝手性を考慮して冷蔵室については回転式、その他については引き出し式としたが、これらは特に限定するものではない。
【0075】#1以上より本実施の形態の冷蔵庫の切り替え室6では、光源13から照射される光の色調によって、使用者に対して設定温度下での保存対象となる食品を連想させるとともに、設定温度状況の認識を促すことにより、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0076】なお、本実施の形態では、光源13から発光される色調を切り替え室6内を温度機能別に切り替える温度帯設定と対応させて変化させるものを中心に説明したが、このように設定された温度帯によって固定された色調を対応させるもののほか、温度帯の設定のみに関わらず、実用上変化する切り替え室6内の温度状態そのものを温度センサー等の温度検知手段で検出し、この検出結果に基づいて一定の温度範囲ごとに特定の色調の光を発光させることも現実の使用実態により即する意味では有効である。
【0077】また、本実施の形態では、冷蔵から冷凍までなどの幅広い温度帯の切り替え機能を有する切り替え室6内を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば冷凍室3内や野菜室4内などに設けて、一般的によく用いられる強から弱などの温度調節範囲に対応させて特定の色調の光を発光させるものでも有効であり、使用者に温度調節の実感を持たせ、過冷却の防止や省エネルギー意識の啓蒙など上手な使い方をサポートすることなども可能である。
【0078】さらに、本発明の趣旨から言えば、光源13は必ずしも複数の色調を予め備えているものでなくても、例えば該当する貯蔵室の庫内の冷却イメージや貯蔵食品のイメージに関連づけられる特定の色調のみを有する光源13を設けても構わず、温度帯の異なる貯蔵室ごとに区分してそれぞれに特定の光源13を設けてもよい。
【0079】#8また、標準化や共用化の経済性の観点からみれば、光源13は複数の異なる色調を発光可能な光源としておいて、各貯蔵室の温度帯設定に対応して選択した特定の色調を固定して用いることも可能である。
【0080】(実施の形態2) 図2は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0081】図2において、光源213は切り替え室206内に設置されており、また圧縮機216や図示しない凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納する機械室212は、冷蔵室202の最上段の背面に設置されている。
【0082】従来、機械室212は本体201の最下部である冷凍室203の背面に位置しており、そのため冷凍室203の容積を減少させていたが、機械室212を従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった冷蔵室202の最上部の背面に配置したことにより、従来の機械室212の部分を冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、冷凍室203の有効庫内容積を大きくできる。
【0083】また、従来は本体201最下部の冷凍室203の容量不足を補うため、切り替え室206は冷凍モードとして使用される頻度が高かったが、冷凍室203の容量が増大したことにより、切り替え室206の冷凍温度以外での活用を促すことができ、使用者にとってはより幅広い温度で食品の保存をおこなえる。この結果、切り替え室206のメリットである状況に応じた多目的な利用を促進することができ、光源213の光の色調によって温度切り替えを使用者へ知らせる機能を有効に活用することができる。
【0084】(実施の形態3) 図3は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の縦断面図である。
【0085】図3において、切り替え室306内の天面に光源313を備え、また冷蔵室302内壁に操作パネル314を備えたものである。
【0086】図4は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の切り替え室に設置された光源の断面図である。
【0087】図4において、光源313は波長ピーク387nmの紫外光を放射する紫外LED326と、波長ピーク468nmの青色光を放射する青色LED327とを備えた光源用基盤328からなり、カバー329により被覆される。また、光源313は切り替え室306天面において、切り替え室306の略中央部かもしくは奥行きの2分の1よりも手前側に設置されており、紫外LED326と青色LED327が底面を照らすよう下方向に向けて、図示しないビスなどで固定されている。カバー329と切り替え室306の間のクッション330や、カバー329周囲に設けられたツメ331a,331bは水滴などの侵入を防止している。
【0088】以上のように構成された冷蔵庫では、切り替え室306が操作パネル314において0℃から−7℃のチルドや氷温、パーシャル温度帯等の低温温度帯に設定された場合にのみ、紫外LED326と青色LED327が点灯するように設定されている。
【0089】#5このような0℃から−7℃のチルドや氷温、パーシャル温度帯は、通常乳製品や肉類、魚類などの比較的保存期間の短いものを凍るか凍らないかの境目の微凍結状態で保存するものであり、冷蔵保存よりも長期な保存が可能であることに加え、冷凍保存よりも楽に包丁が入るなど使い勝手が良好である。しかし、この温度帯では見かけ上食品が凍結状態であるように見えるが、実際の氷結率は冷凍よりもはるかに低く、食品内部では酵素反応や脂質酸化反応、微生物の増殖などが進行し、徐々に品質が低下している。よってこの温度帯で保存された生鮮食品類の大部分は1〜2週間程度で使い切る必要がある。しかし、食品が見かけ上凍結状態であるがゆえに、使用者は『食品が冷凍並みに長持ちする』というイメージを抱きやすく、その結果長期に放置された食品が腐敗するケースもしばしば見られる。
【0090】このような使用者の誤認を解くため、本実施の形態では冷凍温度帯では光源を点灯せず、チルド・氷温・パーシャル温度等の低温温度帯に設定した時にのみ光源313を点灯させることにより、庫内に光が照射されている時は、生鮮食品類の短期保存用の低温温度に設定されているという認識を促すことができる。すなわち、使用者が冷凍温度と低温温度との識別を光照射の有無によって視覚的に行うことが可能となる。よって、光源313が点灯している低温温度帯設定時における食材の長期放置を防止するので、その結果、食材の無駄を防ぐことができ、冷蔵庫の使い勝手を向上させることができる。
【0091】また、光源313を紫外LED326と青色LED327とにしたことにより、切り替え室306内部にはやや紫がかった青色となり、使用者に対して青色の視覚効果により、官能的に肉類や魚類などの保存に相応しいクリーンな部屋であるという印象を与えることが出来る。
【0092】紫外LED326により放射される紫外線は、切り替え室306内に浮遊したり壁面や食品表面に付着したりしている微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させる作用を有している。これにより貯蔵室内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源313を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0093】なお、一般に紫外線の食品への長期照射は食品の脂質酸化を促進し、品質を低下させることが危惧されるが、肉類や魚類の1〜2週間程度の短期的な保存時に照射するのであれば特に問題がない。また光源313をLED素子としたことにより他のランプと比較して放射される光の量が弱まるため、脂質酸化への影響は低減する。さらにLED素子はランプ自身による発熱も殆ど無いため、冷却効率に与える悪影響も他のランプと比較して極めて小さい。
【0094】また、光源313を切り替え室306の略中央部かもしくは奥行きの2分の1よりも手前側に設置しているので、光源313から照射された可視光線が手前側に届きやすく、切り替え室306の引き出し扉308の開放時に際に漏れる光の量が大きくなるため、使用者の光の視認性を高めることができる。
【0095】また、本実施の形態では、切り替え室306の光の拡散性を高めるために、光源313は切り替え室の天面における略中央部分に光の照射部分が下方向へ向けて設置されることで、切り替え室の底面全体に光が行き届くようになっている。
【0096】さらに、切り替え室6の隅々まで光を行き渡らせるために、カバー329の一部分を偏光機能を有する梨地加工等を施すことで、光の拡散性を高めることが可能である。さらにこういった偏光効果を有する加工や、偏光板等を取り付けた上で、カバー329の一部分を透明にし、光が行き届きにくい部分へ光を拡散させることも可能である。
【0097】また、カバー329は切り替え室の天面306aよりも出っ張っている凸部を有しているので、庫内の光を庫内の横方向へと拡散させることができ、隅々まで光が行き届きやすくなる。
【0098】このように、光を庫内へ拡散させることによって、使用者はより光を認識しやすくなり、また、青色の光によって庫内が照らされている状態を視覚的に認識すると、青色の視覚効果により、官能的に肉類や魚類などの保存に相応しいクリーンな部屋であるという印象を与えることが出来、冷蔵庫の品位を向上させることができる。
【0099】また、この凸部は紫外LED326および青色LED327の直下に位置する部分に平面部329aを有し、平面部329aの外周部分に傾斜部329bを有しているので、光源の直下に位置する部分に対しては平面部329aから光が照射され、光源より横方向に対しては傾斜部329bより光が照射されることとなる。
【0100】よって、光源の光を横に広がるように照射したい場合には、平面部329aの一部に偏光機能を持たせた上で、傾斜部329bを透光性の高い透明なカバーとすることで光を庫内の横方向へと拡散させる効果を奏することができる。
【0101】なお、偏光機能を有する構成の中でも、この梨地加工等は透明なカバー329と比較して、カバー内部の部品等が見えにくく、制御基盤やそれに付属する配線等を目隠しする作用もあるので、偏光効果による拡散性を高めるとともに、使用者からの目線が届きやすい場所に梨地加工を施すことでカバー329の内部が見えにくく、光源313の品位を高めることができるという効果も有する。
【0102】また、光源313のカバー329に使用する材料は特に指定するものではないが、光透過性が高く紫外線への耐久性の高い樹脂素材が好ましく、さらに梨地加工等によって偏光機能を施す位置を内部の光源用基盤328が使用者の目からみてむき出しにならない位置に施すと、光源313の見栄えがよくなり、光源313を備えた切り替え室の品位がより向上する。
【0103】なお、光源313を切り替え室306の天面に設置することで、防汚性を高め、使用者が光源313を直視できないという効果も奏する。
【0104】以上の様に、本発明にかかる冷蔵庫は、光源を用いて貯蔵室内の温度や、各貯蔵室に適した保存対象物の認識を促すことができ、冷蔵庫の使い勝手を向上させたものである。よって、保冷のみのならず保温を目的とする機器においても適用することができ、例えばショーケースやクーラーボックス、保温保冷庫、保温器などの使い勝手の向上に対して利用することができる。
【0105】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の切り替え室に設置された光源の断面図 従来の冷蔵庫の縦断面図
【0106】1,201 本体 2,202,302 冷蔵室(上段貯蔵室) 3 冷凍室(下段貯蔵室) 4 野菜室(下段貯蔵室) 6,206,306 切り替え室(貯蔵室) 12,212 機械室 13,313 光源
候補4: 特開2010-078300一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: パナソニック株式会社 / 発明者: 辻本 かほる、上迫 豊志、高瀬 恵一 / 出願日: 2008-10-16 / 公開日: 2010-04-08
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ✓ 一致E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#1本発明は、冷蔵庫における、野菜類などの食品保存に関するものである。
【0002】近年、安価で且つ長寿命のLEDを用いて、植物を人工的に栽培する植物工場も増加の傾向で、その技術を冷蔵庫に応用し、背面上方から赤色、青色LEDや紫外線LEDで野菜を照射し、野菜の鮮度を保持する、あるいは保存中に栄養成分量を増加させるなど貯蔵性をよくする技術が知られている。一方では、近年、お客様の多様化したニーズを満たすため、食品の保存性を向上させるのみでなく、人間工学的な観点から3原色LEDや3原色LCDを庫内灯として使用し、扉を開けた時の庫内温度を庫内灯の色によって表示させ、使い勝手性を進化させるものもある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】図20は特許文献1に記載された従来の冷蔵庫の各貯蔵室の基準温度と基準色の関係を説明するための説明図である。図21は同従来の冷蔵庫の冷蔵室の庫内灯の制御を示すフローチャートである。
【0004】図20に示すように、温度が低いほど寒色度の強い色を割り当て、高いほど暖色度の強い色を割り当てることによって、温度を視覚的に認識することが可能となる。
【0005】次に、図21を参照しながら、従来の冷蔵庫の冷蔵室の庫内灯の制御を説明する。
【0006】#5まず冷蔵室の扉が開いたか否かを判定し、開いたときは3原色LED(発光ダイオード)からなる色光源をもつ庫内灯を点灯させる。そして、庫内灯を点灯させた後は、反復記号Iを0に設定して、それを1つインクリメントする度に冷蔵室に設けたサーミスタからなる温度センサーで検知した温度Tsに応じて、庫内灯の色を制御し、I=10になるまでこれを繰り返す。冷蔵室の場合であるので、色の制御は温度Tsが0℃<Ts<10℃の範囲において複数の温度帯を予め区画しておき、各温度帯に特定の色を割り当てる。このとき、特定の温度帯の色には明暗の区別も行なう。また、高い温度帯には暖色系の色を、低い温度帯には寒色系の色を割り当てる。
【0007】I=10になった時点で、扉の開いている時間が1分以上2分未満のときは、そのとき特定の色で表示している庫内灯の明るさを暗く(減灯)し、再度反復記号Iを0に設定して、I=10になるまで温度センサーで検知した温度Tsに応じて、庫内灯の色を制御する。扉の開いている時間が2分以上になったときは庫内灯を点滅させる。
【0008】庫内灯では、赤、青、緑の3原色の光の組み合わせにより、1つの色を表現する。この3原色を組み合わせると、多数の色を表すことができる。また、庫内灯の取り付位置は、冷蔵室の冷気ダクト吐出口近傍の壁面、他の壁面、天井等とし、その場所に埋没させる。
【0009】このような構成をとることにより、温度センサーが検知した温度によって、色を変化させる3原色LEDや3原色LCDを庫内灯の色光源に使用するので、扉を開けたときの庫内温度を庫内灯の色によって表示することができ、且つ温度センサーが検知した温度と色表示との関係を任意に設定することができるので扉を開けている時の温度変化をユーザに強力にアピールすることができる。
【0010】このように特許文献1では、庫内温度に合わせて庫内灯の色を任意に設定し、使い勝手を向上したものである。 特開2004−286333号公報
【0011】従来の冷蔵庫では、3原色の光を用いて、扉を開けたときに庫内灯の色を庫内温度に応じて変化させ、数値で庫内温度を表示するよりもユーザが漠然と持つ色彩の感情効果に強い印象を与え感覚的に容易に温度上昇を認識でき使い勝手は向上するが、感覚的な色調と食品に有効な色調は一致しておらず、暗所保存が適している肉、魚等には可視光の照射は品質上好ましくなく、一方特定の光波長を照射することで保存性を向上できる野菜に対してもユーザが感覚的に好む色調を点灯し使い勝手の向上は図ったものの、保存性向上も図ることができていないという問題を有していた。
【0012】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、野菜室をイメージしやすい色調で且つ、野菜の保存性を向上させる特有の波長の光を照射することを目的とする。
【0013】上記目的を達成するために、本発明の冷蔵庫は、冷蔵庫の庫内の青果物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室内の空間へ光の照射を行なう複数の光源とを有し、前記光源は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と、前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを組み合わせて照射するのである。
【0014】これにより、青果物の表面に光を浸透させることと、青果物の内部へ光を浸透させることを同時に実現することが可能となり、従来の野菜表面への照射に加え、内部まで光を浸透させ、野菜全体でのビタミンC生合成をおこなうことが可能となり、青果物への光の照射による青果物の保存性の向上を行うと共に、青果物の保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができる。
【0015】本発明の冷蔵庫は、青果物への光の照射による青果物の保存性の向上を行うと共に、青果物の保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることで、より品質の高い冷蔵庫を提供することができる。
【0016】本発明の請求項1に記載の発明は、冷蔵庫の庫内の青果物を収納する貯蔵室と、前記貯蔵室内の空間へ光の照射を行なう複数の光源とを有し、前記光源は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と、前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを組み合わせて照射するものである。
【0017】これにより、青果物の表面に光を浸透させることと、青果物の内部へ光を浸透させることを同時に実現すること可能となり、従来の野菜表面への照射に加え、内部まで光を浸透させることができる。
【0018】例えば、青果物の表面に光を浸透させる波長として青色光を用いた場合は、野菜表面で吸収されビタミンC生成を促し、青果物の内部へ光を浸透させる波長として緑色光を用いた場合は、野菜の内部まで浸透し、野菜内部でのビタミンC生成を促すことができる。
【0019】また、色調としては、明るいグリーン系であることから、ユーザも庫内灯の照明にて野菜をイメージでき、かつクリーンなイメージを与えることのできる色調なので、照射による保存性の向上を行うと共に、保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができる。
【0020】請求項2に記載の発明は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光を青色光とするものである。
【0021】これによって、青色光による青果物の光合成及び生態防御反応によって抗酸化物質であるビタミンCが生成されるのを利用して、青果物の栄養素を上手く増加させることが可能であるためであり、冷蔵庫内においてもこの生態防御反応を上手に励起して栄養素を増加させることができるものである。
【0022】さらに、青色光は照射によって微生物の菌の増殖を抑える静菌作用が得られるといった効果も実証されているため、青果物の表面における生態防御反応を加えてさらに野菜表面の菌の増殖を抑える静菌効果も得られるため非常に有効である。
【0023】さらに、視覚的に青色光は人間に対して清涼感を与える色であるため、よりクリーンで鮮度の高い野菜が保存されていることを官能的に使用者が体感することができる。
【0024】請求項3に記載の発明は、前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光を緑色光とするものである。
【0025】これによって、野菜内部に光受容体をもつ緑色光を照射することで野菜内部まで光を浸透させ、内部での生態防御反応を促すことができる。
【0026】また、緑色光は可視光の中で特に青果物への副作用が少ない波長であるため、内部での光合成を促す程度の比較的強い照度で照射しても青果物の品質を劣化させることなくビタミン量を増加させることができ有効である。
【0027】このように、緑色光は野菜の生長に影響を及ぼさない光であるから、ビタミン増加に見合う強い照度の光を照射しても活発に光合成が行われることによる野菜内の水分の蒸散といった青果物の品質劣化は生じず、品質は暗所に保存した場合と同じである。また、他の波長域の光が野菜表面で反射されるのに対し、緑色は野菜内部まで浸透することから、パプリカなどの肉厚の青果物に緑色光を照射すると、内部での光合成によるビタミンC生成が促進される。
【0028】請求項4に記載の発明は、前記光源が、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを同時に照射し、前記光源の前記青果物に対する照度が5〜500Lxであるものである。
【0029】これによって、野菜はビタミンC生成に必要な照度を確保した上で、強光での野菜の蒸散や屈光性による品質劣化を防ぐことができる。
【0030】請求項5に記載の発明は、前記光源の前記青果物に対する照度は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光よりも前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光の方が明るいものである。
【0031】これによって、野菜の表面で作用し、且つ光吸収体が野菜に多く存在している青色光に対して、野菜内部で作用し、光吸収体が野菜の内部に存在する緑色光の照度を高くすることで、野菜表面および内部にて効率よくビタミンCの生成を行なうことができる。
【0032】請求項6に記載の発明は、前記光源が、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを間欠照射するものである。
【0033】これによって、連続点灯照射よりも間欠照射の方が野菜に対する刺激量が多く、光合成によるビタミンC生成に加え、野菜の防御反応でのビタミンC生成を促すことができる。
【0034】請求項7に記載の発明は、前記光源は、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光のいずれもが照射されない消灯間隔を有する間欠照射である。
【0035】これによって、全く光が照射されず、暗い状態を維持する消灯間隔があれば、その消灯間隔の後の光の照射によってより確実に生態防御反応を励起することが可能となるので、消灯間隔があればこの消灯間隔が終了した後に単色で照射を行う場合であっても、光源の照射によって野菜に対する光の明暗を確実に有することができ、生態防御反応を促すことができる。
【0036】請求項8に記載の発明は、前記光源が、前記青果物の表面に光を浸透させる波長の光と前記青果物の内部へ光を浸透させる波長の光とを前記青果物に直接照射するよう配置されているものである。
【0037】これによって、介在物を介することによる野菜のビタミンC生成に効果のある特定波長の変化や照度低下を防ぎ、直接野菜に照射して、ビタミンCの生合成を促すことができる。
【0038】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0039】(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫を左右に縦に切断した場合の断面を示す縦断面図であり、図2Aは同実施の形態の冷蔵庫におけるパプリカの保存中におけるビタミンC量の変化を説明するための説明図であり、図2Bは光源の照射の制御フロー図である。
【0040】図1において、本体1はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱22とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱23とで構成された空間に発泡断熱体24を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱体24は、たとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
【0041】また、発泡前の内箱22と外箱23とで構成される空間には真空断熱材25が外箱側に図示しない接着部材を用いて密着貼付けされている。また、真空断熱材25は本体1の璧厚内に配設するために薄い平面形状のものが必要となる。さらに、ホットメルトなどの接着部材は接着部に空気が混入しないように真空断熱材25の貼付け面に全面塗布されている。真空断熱材25は発泡断熱体24と一体に発泡されて本体1を構成しており、発泡断熱体24と比べて5倍〜20倍の断熱性能を有する真空断熱材25により性能向上させるものである。
【0042】本体1は複数の断熱区画に区分されており、上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切り替え室6および製氷室5、引出し式の野菜室4、引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット31を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉7、切り替え室引出し扉8、製氷室引出し扉9、野菜室引出し扉10、冷凍室引出し扉11である。
【0043】冷蔵室回転扉7には扉ポケット34が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には貯蔵ケース35が設けてある。
【0044】冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されているが、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0045】また、貯蔵ケース35は、肉魚や肉魚類加工食品、乳製品などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
【0046】切り替え室6はユーザの設定により温度設定を変更可能であり、冷凍室温度帯から冷蔵、野菜室温度帯まで所定の温度設定にすることができ、冷蔵室回転式扉7上のスイッチ14を操作することにより、切り替え室内の温度調節が行われ、切り替え室6内の温度は検知手段17により検知されている。また、製氷室5は独立の氷保存室であり、図示しない自動製氷装置を備えて、氷を自動的に作製、貯留するものである。氷を保存するために冷凍温度帯であるが、氷の保存が目的であるために冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
【0047】冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
【0048】本体1は背面下部を窪ませた機械室12を設けてある。また機械室12の上方背壁面に第二の機械室36を設けた。
【0049】冷凍サイクルは機械室12に配設した圧縮機16と図示しない凝縮器と減圧器であるキャピラリと蒸発器20とを環状に接続して構成されている。蒸発器20は冷却ファン21で強制対流熱交換させている。図示しない凝縮器はファンを用いて強制空冷してもよいし、外箱23の内側に熱伝達よく貼り付けられた自然空冷タイプであってもよいし、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
【0050】また電動三方弁などの流路制御手段を用いて、区画構成や温度設定の構成に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数のキャピラリを切り替えたり、圧縮機16の停止中にガスカットなどしてもよい。
【0051】冷凍サイクルを動作させる制御基板37は第二の機械室36に取外し可能なカバーで密閉して配置されている。さらに機械室12も背面カバー15で取外し可能に略密閉されている。
【0052】また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷却ファン21と共に、中段に位置する野菜室4の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室3の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
【0053】なお、中段の野菜室4と最下段の冷凍室3は逆の構成となれば、野菜室4の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
【0054】#10切り替え室6内の天面には光源13が、点灯時に切り替え室6内部を照らすよう設置されている。食品の出し入れに際して、引き出し式扉8の開閉時に使用者が引き出し式扉8を開けると、光源13から照射される光が室外に漏れるので、冷蔵庫の使用者が光やその光の色調を認識することが可能である。また、本実施の形態では、光源13には複数個の発光源を備えており、これら発光源の各々が異なる色調の光を発するとともに、それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤37を通じて行われる。
【0055】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0056】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板37からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて放熱して凝縮液化し、キャピラリで減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器20に至る。
【0057】冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパーなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器や減圧器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器20へ冷媒が供給される。蒸発器20を出た冷媒は圧縮機16へと吸い込まれる。このようにサイクル運転を繰り返すことで庫内の冷却が行われる。
【0058】切り替え室6では、使用者の目的や好みに応じて冷凍温度帯から冷蔵温度帯まで、数段階に切り替えが可能である。本実施の形態では、切り替え室6の温度区分を4〜7℃の野菜室温度、1℃〜3℃の冷蔵温度、−15℃〜20℃の冷凍温度、その中間温度である−2℃〜−5℃のパーシャル温度、0℃のチルド温度に切り換えることができ、使用者が操作パネル14より温度切り替えを行うと、同時に光源13より温度帯毎に予め設定されていた色調の光が発光源13より照射されるように設定されている。
【0059】また、本実施の形態では光源13を主に青果物に対する有効な機能を発揮することを目的として設置するために、0℃以下のマイナス温度帯では一般的に青果物を活性化する効果が得られないため、0℃以下のマイナス温度帯では光源13が点灯しないようにし、貯蔵室の温度帯に応じて光源13の強制停止を行うような強制停止手段を備えるものとした。
【0060】発光源13にはLED素子を用い、緑色、青色、UV−Aのそれぞれの波長領域の光を放射する素子を同一基盤に設置し、それらの点灯を制御することにより数色の切り替えが可能となる。
【0061】また、本実施の形態では、野菜や果物を保存する際に青果物の表面に光を浸透させる波長として中心波長が470nmの青色光を用い、青果物の内部へ光を浸透させる波長として中心波長が520nmの緑色光を用いた。また、青色光は青色LED、緑色光は緑色LEDを用いた。このときの被対象物(青果物)に照射する青色LED,緑色LEDを備えた発光源13からの照射強度は5〜500Lxの範囲とするのが適切である。
【0062】#9この照射強度については、照射強度が5Lxに満たない場合は、光照射でのビタミンの増加は生じにくい。また、それに加えて、照射強度が5Lxに満たない程度に弱い場合には、消費者である使用者が扉開閉時に点灯を認識しにくい照度となるので、実際に冷蔵庫に搭載した場合における商品的な効果アピールといった訴求効果や、実際に使用した場合に実用的に視覚を通して認識するビタミン増加等の体感的な効果が得られにくい。
【0063】一方、500Lxを超える場合は光量が強すぎて、逆に青果物の蒸散が促進されて鮮度が低下する可能性があり、また照射した光が場合によっては屈曲したり変色したりするといった機能上の品質劣化が生じやすい。また、扉開閉時においても、光量が強すぎると消費者である使用者が冷蔵庫としての清涼感を抱きにくい傾向となる。
【0064】これらを踏まえると、光源13の光量としては20〜100Lxの照度範囲が、機能面においてはビタミン増加を図れるとともに、青果物の蒸散を促進しない有効な範囲となり、かつ官能的には扉開閉時に使用者が光源からの光の照射による機能効果を体感できるとともに、清涼感を抱ける照度範囲としてより好ましい。
【0065】また、緑色光の照射強度の方が青色光の照射強度よりも強い方が望ましく、本実施の形態では緑色LEDの照度は青色LEDに対する照度比率が約3〜10倍程度になるように構成した。
【0066】なお、実際の製品において、この照射比率の強弱を確認する際には照度計によって収納空間そのものの照度の強弱を確認することができる。具体的には、同時に2色の照射を行う場合には、制御基板等の切り替えを変えて1色ずつ照射するようにしてそれぞれの照度を測ると各波長すなわち各色における照度の強弱を確認することができる。
【0067】これは、緑色光は青果物への副作用が少ない波長の光のため、青果物でのビタミン量を増加させるためには青果物内部に浸透させる緑色光の照度を強くすると青果物の品質を劣化させることなくビタミン量を増加させることができ有効である。実験によると、光の照度は緑色光が青色光の3倍から10倍程度の範囲に設定すると効果的であることが判明した。すなわち、3倍に満たない程度では青果物内部でのビタミン量増加の効果が十分でなく、10倍を超えるレベルでは青果物表面でのビタミン量増加の効果が期待しにくく、いずれにしても総合的なビタミン量増加の効果が得られにくいものとなる。
【0068】また点灯は緑色LED、青色LEDを同時に20〜50Hzの範囲の中のいずれかの周波数でフラッシング照射(間欠照射)するよう、制御基盤37にて制御したものであり、具体的には40Hz前後の35〜45Hzで点滅すなわちフラッシングを行うものである。
【0069】これは、間欠照射であるフラッシングを20Hz以下のゆっくりとした点滅によってはっきりと目視で使用者が確認できるようにした場合には、使用者に対してピカピカと点滅することでよく目立つために注意喚起としては有効な手段であるが、一般的に光が点滅していると何らかの異常を知らせるといった警告のように感じたり、点滅を見続けることによって心理的な圧迫感を与えたり、視覚的な刺激からイライラするといった怒りを誘発したりするといった問題が生じる。
【0070】一方で、野菜に対しては、連続点灯照射よりも間欠照射の方が野菜に対する刺激量が多く、光合成によるビタミンC生成に加え、野菜の防御反応でのビタミンC生成を促すことができる。これについては実際の実験結果を踏まえて説明を行う。
【0071】このように20〜50Hzでフラッシング照射すなわち間欠照射した場合には、速い速度での点滅であるため、20H以下のはっきりと異常を知らせるような警告に感じたり、点滅を見続けることによって心理的な圧迫感を与えたり、視覚的な刺激からイライラするといった怒りを誘発したりすることを抑えることができ、特に40Hz以上の速度では家庭用のはっきりと確認使用者である人間の肉眼では光源13からの間欠照射を目視で確認することはできず、連続照射しているように見える。
【0072】よって、本実施の形態では間欠照射を目視ではっきりと確認することはできない範囲のフラッシング間隔である20〜50Hzとした上で、青果物に対してはより刺激が強く有効な50Hz以下望ましくは40Hz以下の間欠照射を行うことで、使用者には心理的にストレスを与えずむしろ清涼感を与えるような照射を実現した上で、青果物に対しては十分に刺激を与えることで生態防御反応を刺激して栄養素を増加させるといった有効な効果が得られるものとした。
【0073】例えば、本実施の形態のように上記の20Hz〜50Hzの中心波長である40Hzで点滅照射し、人間が目視で確認した場合には、チラチラと光が揺れている程度の点滅は確認できるものの、例えば20Hz以下の周波数のようなはっきりとした点滅ではないため、使用者は点滅光による警告のような感じを受けたり、心理的な圧迫感を受けたりすることが非常に少ないため、使用者への心理的なストレスを与えることなく、青果物に対しては十分な刺激を与えることが可能となる。
【0074】このような20Hz〜50Hzの周波数は、言い換えると日本や、中国や欧州各国といった諸外国においての電源周波数である50Hz以下の周波数で点滅照射を行うこととなる。
【0075】よって、電源周波数以下の周波数を用いることで、一般的に普及している電源周波数で使用する照明装置やLEDを用いた上で、それらよりも低い周波数で点滅照射を行うことで、光源13の信頼性を高めることが可能である。
【0076】上記のような、フラッシング照射の青果物に対する有効な効果について以下に説明を行う。
【0077】図2Aは本実施の形態の冷蔵庫の切り替え室6に保存したパプリカのビタミンC量の変化を説明するための説明図である。
【0078】このときの切り換え室の設定は野菜室設定(約5℃)で、照度約20LxのLED照射タイミングを20Hz,30Hz,40Hz、連続点灯下及び非照射(暗所)下で5日間保存したパプリカの保存前のビタミンC量に対する変化量を求めた。
【0079】その結果、暗所は初期よりもやや保持率が低下するが、光照射下で保存したものは連続照射、フラッシング照射のいずれの場合においてもビタミンC量が増加していた。また、連続照射よりも、フラッシング照射(間欠照射)下での保存の方がビタミンC保持率高い傾向にあった。
【0080】これは、青果物の光合成及び生態防御反応によって抗酸化物質であるビタミンCが生成されるのを利用して、青果物の栄養素を上手く増加させることが可能であるためであり、本実験で実際の冷蔵庫内においてもこの生態防御反応を上手に励起して栄養素を増加させることができたことを実証するものである。
【0081】また、青果物の光合成には赤色光と青色光が有効であることが知られているが、一方では、これら波長域の光は黄化や屈光という品質劣化も誘引するため、悪影響を及ぼさない照度でのビタミンC量の増加は微増であるが、本実施の形態では青果物の表面に光を浸透させる波長として青色光を用いた。
【0082】これは、青色光は、照射によって微生物の菌の増殖を抑える静菌作用が得られるといった効果も実証されているため、生態防御反応に加えてさらに野菜表面の菌の増殖を抑える静菌効果も得られるため非常に有効である。
【0083】さらに、視覚的に青色光は人間に対して清涼感を与える色であるため、よりクリーンで鮮度の高い野菜が保存されていることを官能的に使用者が体感することができる。
【0084】それに比べ、緑色光は野菜の生長に影響を及ぼさない光であるから、ビタミン増加に見合う強い照度の光を照射しても活発に光合成が行われることによる野菜内の水分の蒸散といった青果物の品質劣化は生じず、品質は暗所に保存した場合と同じである。また、他の波長域の光が野菜表面で反射されるのに対し、緑色は野菜内部まで浸透することから、パプリカなどの肉厚の青果物に緑色光を照射すると、内部での光合成によるビタミンC生成が促進されることとなる。
【0085】このように、本実施の形態では野菜表面で吸収されやすい青色の波長で野菜表面付近のビタミンC生成を促し、さらに野菜表面の静菌効果を得ることでより鮮度を高めた上で、青果物の内部へ光を浸透させやすい緑色の波長で、野菜の内部まで光を浸透させ、野菜内部での生態防御反応を促進してビタミンC生成を促すことが可能となる。
【0086】さらには、これらの光源13をフラッシング照射することで、野菜に与えるストレスが増加し、生態防御反応の励起を強め、結果抗酸化物質であるビタミンC量の生成がさらに促進されることとなる。
【0087】また、ビタミンCと同様に生態防御反応で生成される抗酸化物質である、ビタミンA、ポリフェノール、カロチン、ユピキノン等に対しても同様の効果が期待できる。
【0088】また、照射装置である光源13として青色LEDと緑色LEDとを同時にフラッシング照射することで、野菜に対して光の明暗が明確になることによって、より確実に生態防御反応を励起を強めることが可能となる。
【0089】また、青色LED、緑色LEDを照射すると、色調としては明るいグリーン系であることから、ユーザも庫内灯の照明にて野菜をイメージできかつクリーンなイメージを与えることのできる色調なので照射による保存性の向上を行うと共に、保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができる。
【0090】このように、本実施の形態では、異なる2つの波長を同時に照射する場合に、色の3原色である赤・青・黄の中の少なくとも1色を同じ色を使用した色の波長を用いている。すなわち青色LEDでは色の3原色のうちの青色を使用しており、緑色LEDでは色の3原色のうちの青色と黄色を混ぜてできる緑色を使用しているので、どちらも同じ青色を使用していることで、これらの異なる2つの波長を同時に照射することで目視においては色が混ざりあって見える場合でも、より同系色の色を照射することで統一感があり、使用者に違和感のない印象を与えることが可能である。
【0091】言い換えると、異なる2つの波長を同時に照射する場合に、色の3原色である赤・青・黄のすべてを使用せず、これらの中の2色を基に生成できる色調を使用することが好ましい。
【0092】#3こういった組合わせの際に、内部への浸透力が高い緑色の周波数を1色は使うことが望ましく、もう1色の組み合わせとして青色にくわえ、野菜外部に刺激を与えるといった目的では赤色や橙色もしくは無色の紫外光といった組み合わせでも効果を発揮するが、上記記載のように青と緑の清涼感を使用者に与える際には、緑色に赤色やオレンジ色を組合わせると使用者への清涼感を与えるのは官能的に難しくなるので、本実施の形態においては有色の組み合わせとしては緑色と青色の組み合わせとした。
【0093】このように、光によって青果物に対して栄養素を増加するといった機能的な効果を奏するとともに、色調のイメージによって、使用者に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対して使用者の満足度を高めることができる。
【0094】なお、光の波長については特に限定するものではないが、紫外光を含む光を放射する光源13を使用した場合には、紫外光が貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内に浮遊または壁面や食品表面に付着している微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させることができる。これにより貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源13を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0095】さらに、きのこ類や魚類には、ビタミンDの前駆物質を多く含むものがあり、それらに紫外線が照射されることで分子が励起され、ビタミンDへ変換される。よって、紫外光を含む光源13を貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内に設けることで、貯蔵室(本実施の形態では切り替え室6)内の特定の食品のビタミンD含有量を高めながら保存することができる。
【0096】また、光源13の種類については豆電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源13でも適用可能である。中でも発光ダイオードはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0097】また、同一貯蔵室内における複数の光源13の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源13が同一貯蔵室内の異なる場所に設置されていても構わないものであり、この場合には使用者が複数の異なる色を体感することができるため、より使用者が光源からの光の照射による有効な効果を体感することを促すことができる。
【0098】#6なお、本実施の形態の冷蔵庫では、切り替え室6の扉8開放による温度上昇時に通常と異なる色調の光を放射させて使用者に注意喚起を図ることも可能である。この場合には、フラッシング照射の間隔を目視できるような範囲として使用者に注意喚起を図ることが望ましい。これは一般に扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。扉が長期に渡り開放される場合としては、食品の搬入や搬出時、または閉め忘れた場合などが挙げられ、特に閉め忘れられた場合には開放時間が長期に及ぶことが多い。
【0099】貯蔵室内の温度上昇時に光源13の放射する色調を特定のものに切り替えるかもしくはフラッシング照射の間隔を目視できるような範囲として使用者に注意喚起を図ることにより、扉の長期開放を使用者に認識させるもので、貯蔵室内の食品または氷等の品質を守ることができる。又、扉の長期開放後の温度復帰にかかる電力消費の増大を未然に防止することが可能となるため、消費エネルギー量の低減効果が得られる。
【0100】なお、使用者に貯蔵室内の温度上昇を認識させる光源13の色については特に指定するものではないが、色彩工学的には赤色系統が注意や警告、危険な印象を与えるとともに、多くの使用者の目にはっきりと認識されやすい色であることから好ましいと考える。
【0101】#2また、光源13の色を黄色系統とした場合、目立つ色彩であるため認識されやすくなるとともに、黄色は健常者、色覚障害者ともに同一の色として認識することができるため、両者が同じように使うことのできる、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0102】また、このような光源13の入力は、検知手段17の反応によりおこなわれる。検知手段17には、温度センサーを用い、一定温度の検知後に入力をおこなうものとしたが、たとえば検知手段17がドアスイッチである場合は、扉開放を検知したのちの一定時間後に入力をおこなうとしてもよく、特に指定するものではない。
【0103】本実施の形態では、図2Bに示すように、まず野菜室温度が弱設定であるかどうかを確認し、弱設定(2〜4℃)の場合には40Hzの周波数にて光源の点滅照射を行い、弱設定(2〜4℃)以外の例えばより低温の設定である強設定(0℃〜2℃)といった場合には光源の照射を行わない。
【0104】次に、野菜室の温度設定が変更された場合には、どの温度帯の設定であるかどうかを確認し、同様に弱設定(2〜4℃)の場合には40Hzの周波数にて光源の点滅照射を継続して行い、弱設定(2〜4℃)以外の例えばより低温の設定である強設定(0℃〜2℃)といった場合には光源の照射を行わないといった制御を行う。
【0105】#4これによって、野菜室4内の温度設定の中でより高温の弱設定(2〜4℃)の場合には、一般的な野菜の保存に最適でありかつ生態防御反応を励起しやすいため、このような生態防御反応を励起しやすい温度設定の場合にのみ光源13の点灯照射を行うものである。これによって、野菜室内の温度設定がより低温の0℃〜2℃といった強設定の場合には比較的低温であるために、野菜の細胞の動きが鈍く生態防御反応を励起しにくいために光源13の照射を停止することで、より効果が得られる温度帯に焦点をあてて効率よく光源13の点灯照射を行うことができ、生態防御反応の特性を利用してより効果的な温度帯に焦点をあてて栄養素を増加させることが可能である。
【0106】本実施の形態の冷蔵庫において、切り替え室6は、冷蔵室2の下方に位置するとともに、野菜室4と冷凍室3の上方に位置しているものである。このようなレイアウトにすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室6の扉8の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉10開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。また、このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0107】なお、本実施の形態では各貯蔵室の扉の形態について、使い勝手性を考慮して冷蔵室2については回転式、その他については引き出し式としたが、これらは特に限定するものではない。
【0108】なお、本実施の形態では、照射装置である光源13として青色LEDと緑色LEDとを同時にフラッシング照射するものとしたが、これらの異なる色調の光がそれぞれ独立して間欠照射するものであってもよい。すなわち光源13は、青果物の表面に光を浸透させる波長の光と青果物の内部へ光を浸透させる波長の光のいずれもが照射されない消灯間隔を有する間欠照射であればよい。これは、野菜に対して光の明暗が明確にするために、すくなくともどちらも同時に照射していないタイミングである光源13の消灯間隔があれば、この消灯間隔が終了した後に単色で照射を行う場合であっても、光源の照射によって野菜に対する光の明暗を確実に有することができ、言い換えると全く光が照射されず、暗い状態を維持する消灯間隔があれば、その消灯間隔の後の光の照射によってより確実に生態防御反応を励起することが可能となる。
【0109】こういった異なる色調の光がそれぞれ独立して間欠照射する場合には、例えば同じ周波数でどちらも同時に照射していないタイミングである光源13の消灯間隔を経て交互に照射するものでもよく、色調によって異なる周波数で点滅するものでもよい。特に色調によって異なる周波数で間欠照射する場合にはより強い効果を得たい側の光の周波数を高めることでより有効な効果を得ることが可能である。
【0110】このように、本実施の形態におけるフラッシング照射は生態防御反応を励起することが目的であるため、一定の間隔で明暗をつければ良く、少なくとも光源13から光が照射されない消灯間隔を有していれば、照射の間隔に大きく左右されずフラッシングによる生態防御反応が得られるものである。
【0111】#8また、本実施の形態のように連続照射ではなくフラッシング照射することによって光源13の消費するエネルギーをより低減することができ、省エネルギーの冷蔵庫を実現することが可能となる。
【0112】また、消灯間隔は有さないが複数の色調の光が交互に点灯する構成や、一つの色調の光が連続点灯であった上で、他の色調の光が間欠照射をする構成など、要するに上記の保存性,栄養価増強の目的に叶う複数の光源を用いて総合的な色調や照度の断続変化で何らかのフラッシング状態を再現できるような照射制御であれば、ベストモードには至らなくても本実施の形態における一定の効果を奏することができる選択肢となり得る。
【0113】以上のように、本実施の形態の冷蔵庫の切り替え室6では、青色光で表面に、緑色光で内部へ光を浸透させることが可能となり、従来の野菜表面への照射に加え、内部まで光を浸透させ、野菜全体でのビタミンCの増加をおこなうことが可能となり、照射による保存性の向上を行うと共に、保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができ、より品質の高い冷蔵庫を提供することができる。
【0114】また、本実施の形態では、冷蔵から冷凍までなどの幅広い温度帯の切替機能を有する切り替え室6内を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば野菜室4内などに設けて、青果物の鮮度を向上させながら栄養素を増加させることももちろん可能である。
【0115】また、本実施の形態では、光源13の詳細な構造については説明していないが、光源からの光が透過する光透過部材からなるカバーを備えることが望ましく、低温で密閉された冷蔵庫内に生じやすい結露が直接光源13に付着することを防ぎ、光源13の劣化や故障を防止することができる。
【0116】また、本実施の形態では、光源13を貯蔵室の天面側に配置するものとしたが、光源からの光が透過する光透過部材からなる収納容器であれば例えば背面側や底面,側面などに光源13を配置して光透過部材からなる収納容器を介して照射することも可能であり、この場合には貯蔵室内の貯蔵空間である収納容器外に光源13が位置するので、貯蔵空間内の野菜などの食品収納に起因する高湿度の雰囲気に曝されず、より光源付近に付着する結露を防止することができるとともに、使用者が光源に触れることを防止することができるので、より故障を防止し安全性を高めることが可能である。
【0117】また、光源13をたとえば反射板などの部材で拡散反射させて、照射方向や照射範囲の選択,調整が可能となるような構成をとれば、効果の最適化を図る設計上の自由度が増し、光源13の取り付け位置やLEDの取り付け,照射方向を選択できる。光源13に透光性のカバーを用いて、このカバー自体で光の方向や拡散をコントロールすることも有効である。
【0118】なお、本実施の形態では生態防御反応を励起しやすい温度設定の場合にのみ光源13の点灯照射を行うものとしたが、例えば栄養素アップのボタンを扉表面に備え、野菜室4の温度設定に関らず使用者の任意のタイミングで光源13の点灯照射を行うことも可能であり、この場合には、例えば扉表面に栄養素アップを示すボタンが備えられていることで、より使用者が栄養素アップの機能を認識することが可能であるとともに、使用者の必要に合わせた任意のタイミングで光源13の点灯照射によって栄養素の増加を行うことが可能であるので、より使用者の使い勝手を向上させることが可能である。
【0119】また、本実施の形態では生態防御反応を励起しやすい温度設定の場合にのみ光源13の点灯照射を行うものに、さらに使用者の任意のタイミングで光源13の点灯照射を行うといった構成を組合せることも可能であり、この場合には、通常は生態防御反応を励起しやすい温度設定に焦点を絞って光源13の照射を行うことに加え、使用者の任意のタイミングで光源13の点灯照射によって栄養素の増加を行うことが可能となり、さらに使用者の使い勝手を向上させた高機能の冷蔵庫を提供することが可能となる。
【0120】(実施の形態2) 図3は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫を示す正面図であり、図4は本発明の実施の形態2の冷蔵庫の縦断面図である。
【0121】なお、本実施の形態においては、実施の形態1で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0122】図に示すように、冷蔵庫100は、3つの扉111a,111b,111cを備える冷蔵庫であり、貯蔵箱170により形成される貯蔵室は、三つに区画されている。
【0123】冷蔵庫100は、区画された貯蔵室として、上部より冷蔵室110と、野菜室120と、冷凍室130とを備えている。同図において、矩形の破線がそれぞれの貯蔵室の開口を表しており、貯蔵の対象である食品は、棚状に区画された貯蔵箱170内に前方より搬入され、また、搬出されるものとなっている。
【0124】また、冷蔵庫100は、貯蔵箱170を密閉可能、かつ、開閉可能な扉111を備えている。具体的には、冷蔵庫100は、冷蔵室110を開閉可能な扉111a、および野菜室120を開閉可能な扉111bと、冷凍室130を開閉可能な扉111cとを備えており、扉111a,111b,111cは、ヒンジにより開閉可能に貯蔵箱170に取り付けられている。
【0125】貯蔵箱170は、外方と内方とを断熱する機能を備えており、同図楕円内に示すように、ABSなどの樹脂で真空成型された内箱171と、プリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱172と、内箱171と外箱172との間に配置される断熱材173で構成されている。また、扉111も同様に内板と外板と断熱材173とで構成されている。
【0126】図に示すように、冷蔵庫100は、光源200と、光源200のカバー部材である透過性の材料からなる仕切手段210と、抗菌装置220とを備えている。また、冷蔵庫100は、食品容器121と、蓋122とを野菜室120の内方に備えている。
【0127】抗菌装置220は野菜室120内の空気からオゾンを発生させるオゾン発生装置であり、主に青果物の表面に付着した菌の増殖を抑制することで、野菜室内に収納された青果物の鮮度をより向上させるものである。
【0128】#7光源200は、点灯時に食品容器121内部を照らすよう設置されている。食品の出し入れに際して、扉の開閉時に使用者が扉を開けると、光源200から照射される光が室外に漏れるので、冷蔵庫の使用者が光やその光の色調を認識することが可能である。また、本実施の形態では、光源200には複数個の発光源を備えており、各々が異なる色調の光を発するとともに、それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤を通じて行われ、光源200は間欠照射であるフラッシング照射を行うものである。
【0129】この光源200の照射方法や色調については実施の形態1で説明した技術内容と同様のものであり、点灯は緑色LED、青色LEDを20〜60Hzでフラッシング照射(間欠照射)するよう制御基盤にて制御している。
【0130】また、抗菌装置220は一定時間毎に動作するものであり、扉が開いている場合には抗菌装置220は停止させるものとする。
【0131】また、場合によっては抗菌装置220は使用者が任意のタイミングで動作させることが可能となるように抗菌ボタンを扉表面に備えることで、より抗菌装置を備えた冷蔵庫であることが使用者にアピールできることに加え、必要な時にのみ抗菌機能を発揮させることが可能となるので、より使い勝手のよい冷蔵庫を提供することが可能となる。
【0132】このように、本実施の形態では、野菜室120内に収納された青果物の栄養素を増加させる目的で光源200を備えるとともに、野菜室120内に収納された青果物の鮮度を向上させる目的で抗菌装置220を備えたものである。
【0133】また光源200は、冷蔵室110と野菜室120とを仕切る断熱壁115の下面側に野菜室120の内方側に埋設されている。
【0134】このように光源を断熱壁115に埋設することで、食品容器121を取り出す際に食品が光源200に接触することを抑制し、スムーズな開閉動作を実現することが可能となる。
【0135】また、光源200を貯蔵室外から冷気が流入するために低温度となる冷気吐出口213近傍に備えることで、光源200に結露水が付着した場合でも、吐出口213からの通風経路上に光源200が位置することで、効率よく結露を消滅させることが可能となる。また、光源200が点灯した場合に多少の温度上昇があった場合でも、吐出口213からの冷気によって光源200周辺の温度上昇を抑制することができ、野菜等への温度影響を抑えて、より保鮮性を向上させることが可能となる。
【0136】また、光源200を青色LED、緑色LEDを照射する。
【0137】これによって、青色LEDから照射する青色光によって、青果物の表面に光を浸透させ、さらに青色光の照射によって微生物の菌の増殖を抑える静菌作用が得られるといった効果も得られるため、野菜表面の生態防御反応により栄養素増加に加えてさらに野菜表面の菌の増殖を抑える静菌効果も得ることができる。
【0138】さらに、視覚的に青色光は人間に対して清涼感を与える色であるため、よりクリーンで鮮度の高い野菜が保存されていることを官能的に使用者が体感することができる。
【0139】また、緑色LEDから照射される緑色光は、野菜の生長に影響を及ぼさない光であるから、ビタミン増加に見合う強い照度の光を照射しても活発に光合成が行われることによる野菜内の水分の蒸散といった青果物の品質劣化は生じず、品質は暗所に保存した場合と同じである。また、他の波長域の光が野菜表面で反射されるのに対し、緑色は野菜内部まで浸透することから、パプリカなどの肉厚の青果物に緑色光を照射すると、内部での光合成によるビタミンC生成が促進されることとなる。
【0140】このように、本実施の形態では野菜表面で吸収されやすい青色の波長で野菜表面付近のビタミンC生成を促し、さらに野菜表面の静菌効果を得ることでより鮮度を高めた上で、青果物の内部へ光を浸透させやすい緑色の波長で、野菜の内部まで光を浸透させ、野菜内部での生態防御反応を促進してビタミンC生成を促すことが可能となる。
【0141】さらに、光源200を青色LED、緑色LEDを同時に照射ことによって、色調としては明るいグリーン系となることから、ユーザも庫内灯の照明にて野菜をイメージできかつクリーンなイメージを与えることのできる色調なので照射による保存性の向上を行うと共に、保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることができる。
【0142】このように本実施の形態では、光源200として発光ダイオードであるLEDを用いたので、一般的なランプと比較してより省エネルギでさらに温度上昇を抑えることができる。
【0143】また、光源200をフラッシング照射(間欠照射)させることでさらに点灯時間が短くなるために、より省エネルギでかつ温度上昇の少ない光源200を備えることが可能となる。
【0144】なお、本実施の形態では、光源200として発光ダイオードであるLEDを用いたが、特にこれに限定されるわけではなく、異なる波長の光を放出することが可能な光源を複合的に備えるものを光源であればかまわないが、発熱量が多い光源を備える場合には、本実施の形態のように光源200を貯蔵室外から冷気が流入するために低温度となる冷気吐出口213近傍に備えるといった構成等によって貯蔵室への温度影響を低減する手段を搭載することが望ましい。
【0145】さらに、冷蔵庫100は、冷却手段である冷却器を備えている。本実施の形態の場合、冷却手段は、2つの冷却器を備える冷却サイクルで構成されている。具体的には、冷蔵室110の奥面部の裏側に第一の冷却器112を備えている。冷蔵室110の奥面部は冷却器112からの熱伝導によって冷却される。冷蔵室110内の空気は、この冷却された奥面部により冷却される。
【0146】また、第二の冷却器112は、冷凍室130の奥面の裏側に備えられている。冷凍室130内は、第二の冷却器112を強制的に通過されて冷やされた冷気によって冷却されるようになっており、食品などを冷却した冷気は再び第二の冷却器112に戻るものとなっている。
【0147】第二の冷却器112から放出される冷気は、冷気吐出口213を介し野菜室120にも供給される。野菜室120は、ダンパーの開閉制御により供給される冷気の量が制御され、冷蔵室110の温度帯と冷凍室130の温度帯との間の温度帯に維持される。具体的には4℃以下0℃以上の範囲内の温度に維持されるように制御される。
【0148】また、野菜室120の背面の上方部に備えられた冷気吐出口213を介し野菜室120にも供給された冷気は野菜室120の背面の底面部に備えられた冷気吸入口214を介して第二の冷却器112へと戻っていく。
【0149】このように、野菜室120に流入する冷気は他の貯蔵室を通過した冷気ではなく、冷却器112から直接流入する冷気であるため、例えば冷蔵室のような比較的温度が高く雑菌の繁殖しやすい貯蔵室の冷気風路とは独立していることで、よりクレーンで抗菌性の高い冷気が野菜室内に流入することになる。
【0150】さらに、このように、野菜室120の冷気が底面部に備えられた冷気吸入口214から排出されていくため、空気よりも重いために下方側に溜まり易いオゾンを速やかに排出することが可能となり、野菜室120内のオゾン濃度の増加を抑制することができる。
【0151】さらに、空気よりも重いために下方側に溜まり易いオゾンを含む冷気が冷気吸入口214から排出されることで、冷却器112が背面に備えられた冷凍室130の冷気にも抗菌効果の高いオゾンが循環するため、冷凍室の抗菌性も高めることが可能となる。
【0152】このように、冷気吐出口213を介し野菜室120にも供給された冷気は冷気吸入口214を介して第二の冷却器112へと戻っていく野菜室120内の風路内において、抗菌装置220は上流側に位置している。言い換えると、抗菌装置220は冷気吸入口214よりも冷気吐出口213に近い側に備えられている。
【0153】これによって、野菜室120内の風路におけるより上流側に抗菌装置220が配置されていることで、抗菌装置220であるオゾン発生装置から噴霧されたオゾンを野菜室内120に流入した冷気に乗せて均一に野菜室120内に拡散させることが可能となり、より収納された青果物の鮮度を向上させることが可能となる。
【0154】また、抗菌装置220であるオゾン発生装置から噴霧されたオゾンは噴霧開口部211,212を介して野菜室内に噴霧されるため、噴霧開口部211,212を複数備えることでよりオゾンの拡散性を高めることができる。また、噴霧開口部211,212は図4に示すように少なくとも野菜室120の前後方向に対する中心に対しての両側である前方側と後方側とに離れて配置されていることで、さらに抗菌機能を有するオゾンの拡散性を向上させている。よって、こういった噴霧開口部211,212を複数備えるといった構成は抗菌材料の拡散手段として機能するものである。
【0155】さらに、抗菌材料の拡散手段として、野菜室120の左右方向の中心線に対しての両側である右側と左側とに離れて抗菌材料の噴霧開口部を配置すると、抗菌材料であるオゾンの拡散性を向上させることが可能となる。
【0156】また、噴霧開口部211,212が天面側に配置されて下方側に開口しているとともに冷気吐出口213は野菜室120の天面側に配置されて水平方向側に開口していることで、空気より重いために下方へ向かう傾向があるオゾンを冷気吐出口213からほぼ水平方向に噴出される冷気に乗せて水平方向へ拡散させることができ、その後オゾンは自重によって下方向へと拡散していくので、オゾン濃度の偏りを防止してより均一に分布させることができるので、野菜室120内の抗菌性をより高めることが可能となる。
【0157】よって、このように抗菌装置220からの抗菌材料であるオゾンが噴霧される噴霧開口部211,212の噴霧方向と貯蔵室内に吐出される冷気の開口部である冷気吐出口213の噴霧方向を同じ方向とせずに交差する方向とすることも、抗菌材料の拡散手段として機能するものであって、抗菌材料の拡散性を高めることができる。またこの噴霧開口部211,212の噴霧方向と貯蔵室内に吐出される冷気の開口部である冷気吐出口213の噴霧方向とが交差する方向は直角である90°を含んで±30°程度までの所定の角度とすることが望ましい。別の表現をすると、冷気吐出口213から噴霧された冷気が直接霧開口部211,212へと流れるように冷気吐出口213を備えると拡散手段として有効に機能するものである。
【0158】食品容器121は、貯蔵室である野菜室120内に配置され引き出し可能で上方に開口する開口部127を有する箱体である。
【0159】蓋122は、食品容器121の開口部127を閉塞する板状の部材であり、通過孔124と、調整孔125とを備えている。また、蓋122は、光源200が放出する光の内、必要な波長の光を十分に透過できる材質で構成されている。蓋122は、食品容器121内の湿度を調節する機能を備えるものであり、具体的には、食品容器121内に貯蔵される野菜から蒸散される湿気をある程度食品容器121内に維持しながら、食品容器121内で前記湿気が結露しない程度に湿度を調節する。
【0160】以上のように、本願発明にかかる冷蔵庫100は、光源200から発光する光の力で貯蔵する食品の保鮮性を高めることができるため、人体への害のないより安全な方法で食品を長期保存することが可能となる。
【0161】さらに、光源200をフラッシング照射すなわち間欠照射する場合に、使用者である人間の肉眼では光源200からの間欠照射を目視で確認することはできず、連続照射しているように見えるような間欠照射を行うことで、一般的に光が点滅していると何らかの異常を知らせるといった警告のように感じたり、点滅を見続けることによって心理的な圧迫感を与えたり、視覚的な刺激からイライラするといった怒りを誘発したりするといった問題が生じることなく、人体への心理的な害のない安全な照射方法を実現した上で、フラッシング照射により野菜に与えるストレスを増加させ、生態防御反応の励起を強め、結果抗酸化物質であるビタミンC量の生成がさらに促進されることが可能となる。
【0162】以上のように、本実施の形態では、野菜室120内に収納された青果物の栄養素を増加させる目的で光源200を備えるとともに、野菜室120内に収納された青果物の鮮度を向上させる目的で抗菌装置220を備えたものであり、野菜室120内に収納された青果物の栄養素を増加させた上でさらにその鮮度を高めることが可能となり、野菜室の機能を格段に高めることができるといった格段の効果を奏するものである。
【0163】なお、本実施の形態では野菜室120には食品容器121を備えているが、本願発明はこれに限定されるわけではなく、食品容器121やその蓋がない野菜室120に直接食品を保存するものでもかまわない。
【0164】また、貯蔵室170を固定的な断熱壁115により区画したが、特に断熱壁で区画する必要がない場合には、断熱材に限定しない仕切壁で区画しても良い。
【0165】(実施の形態3) 図5は実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の正面図であり、図6は実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の縦断面図であり、図7は実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の斜視図である。
【0166】本実施の形態では、上記実施の形態2で示した冷蔵庫100の野菜室120内における構造に関する別の形態を開示しているものであり、実施の形態1および2で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0167】図において、光源200は、冷蔵室110と野菜室120とを仕切る断熱壁115の下面側に野菜室120の内方側に埋設されており、野菜室の横方向(左右方向)における中心線AA´状に配置されており、野菜室の前後方向においては、中心よりも後方側に配置されている。
【0168】また、野菜室120内には食品容器121として、下段容器121aと、下段容器121a内の上方部に配置された上段容器121bとが備えられており、下段容器121aおよび上段容器121bが収納された状態においては蓋141が閉塞されており、容器内からの水分の蒸散を防いでおり、下段容器121aおよび上段容器121bが引き出された状態では蓋141は下段容器121aおよび上段容器121bの上方には位置せず冷蔵庫100の本体側に残っているため、蓋141が食品の出し入れの際に邪魔になることはない。
【0169】また、光源200は上段容器121bの直上部には配置されておらず、下段容器121aへ直接届くように下段容器121aの開口部の直上部に配置されている。すなわち、下段容器121a内に収納された青果物に対しては光源200からの光が介在物を介さずに直接照射され、上段容器121bに収納された青果物については光透過性の材料からなる上段容器121bを介して間接的に光が照射されることとなる。
【0170】また、光源200の点灯は緑色LED、青色LEDを同時にフラッシング照射(間欠照射)するものである。
【0171】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0172】これまで説明した実施の形態での効果に加え、本実施の形態では、光源200を照射する空間を使い分けて、下段容器121aと上段容器121bによって区画するものである。
【0173】光源200からの照射によって下段容器121aに収納された青果物は光合成及び生態防御反応によって抗酸化物質であるビタミンCが生成されるので、青果物の栄養素を上手く増加させることが可能である。
【0174】また、上段容器121bは扉を閉めた状態では上方側に備えられた蓋140で閉塞されており、下段容器121aと比較して高湿空間に維持することが可能であるので、より高湿度で鮮度が向上するフルーツや葉野菜等を収納するといった方法で、野菜室120の収納空間を使い分けしてより使い勝手のよい冷蔵庫を実現することが可能である。
【0175】また、この上段容器121bは光透過性の材料で構成することによって、光源200の照射による栄養素向上や静菌作用を得ることができる。また、この上段容器121b内には下段容器121aを介して間接的に冷気が流入することで、冷却器からの低温の冷気が直接流入するのを防ぎ、より高湿度を好む青果物を収納することが望ましく、また低温状態においては鮮度が劣化するバナナやナスといった低温に弱い青果物を収納するとこれらの低温障害を防ぐことができ、より鮮度を向上させることが可能となる。
【0176】よって、下段容器121a内の貯蔵空間には冷気吐出口13から流入した冷気が直接流入するとともに光源200からの光も直接照射される環境となり、一方上段容器121b内の貯蔵空間には下段容器121a内を介した高湿の冷気が流入するとともに光源200からの光も上段容器121bを介して間接的に照射される環境となるので、これらの貯蔵空間は異なった貯蔵環境となる。
【0177】このように、流入する冷気のタイプや光からの照射強度の異なる複数の容器を備えることで、野菜室120内を上手に使い分けてその区画に適した収納物を収納することが可能となり、より効果的に野菜室内の青果物の栄養素を増加させかつ鮮度を向上させることが可能となる。
【0178】また、光源を断熱壁115に埋設することで、引き出し式扉の開閉の際に食品が光源200に接触することを抑制し、スムーズな開閉動作を実現することが可能となる。
【0179】なお、本実施の形態では図7(a)に示すように上段容器121bがLEDと対向しない位置に配置したものとしたが、図7(b)に示すように、上段容器121b内に直接LEDが照射されるような構成とすることも可能である。
【0180】この場合には、上段容器121bは光源200の直接照射によってより効果的に栄養素向上や静菌作用を得ることができることに加え、この上段容器121b内には下段容器121aを介して間接的に冷気が流入することで、冷却器からの低温の冷気が直接流入するのを防ぎ、より高湿度を好む青果物を収納することが望ましく、また低温状態においては鮮度が劣化するバナナやナスといった低温に弱い青果物を収納するとこれらの低温障害を防ぐことができ、より鮮度を向上させることが可能となる。
【0181】よって、上段容器121b内の青果物に焦点をあてて栄養素の向上を行うことができる。
【0182】また、この場合にも下段容器121aおよび上段容器121bが収納された状態においては蓋141が閉塞されており、容器内からの水分の蒸散を防いでおり、下段容器121aおよび上段容器121bが引き出された状態では蓋141は下段容器121aおよび上段容器121bの上方には位置せず冷蔵庫100の本体側に残っているため、蓋141が食品の出し入れの際に邪魔になることはない。
【0183】(実施の形態4) 図8は本発明の実施の形態4における冷蔵庫の水収集手段近傍の縦断面図である。図9は本発明の実施の形態4における冷蔵庫の機能ブロック図であり、図10は静電霧化装置214で発生されたミストでの除菌イメージ図である。
【0184】本実施の形態では実施の形態1から3で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0185】図において野菜室天面の仕切り部472に、霧化装置411と霧化装置411に水分を供給する水収集板と青色光と緑色光を庫内に照射させるための光源437と光を庫内全体に拡散させるための拡散板438があり、野菜室405の中に、野菜室温度検知手段239と、野菜室湿度検知手段440が構成されている。
【0186】抗菌装置は野菜室に備えられた霧化装置411であり、主にラジカルを含むミストが青果物に付着することによって、青果物の表面に付着した菌の増殖を抑制することで、野菜室内に収納された青果物の鮮度をより向上させるものである。
【0187】また、本実施の形態では抗菌装置である霧化装置411を外部から水を補給することなく貯蔵室内の水分を結露させる部材に結露した水分を用いてミストを発生させる霧化装置411を備えた。
【0188】水分を結露させる部材である水収集板423は、冷蔵庫の冷却手段を用いて露点以下になるように冷却することで、庫内温度との温度差が生じ庫内の水分が水収集板に結露させるものであるなる。また、制御手段442は、水収集板温度検知手段430と野菜室温度検知手段439と野菜室湿度検知手段440とドア開閉検知手段441の各検知結果に基づき霧化装置である静電霧化装置414と加熱手段424と冷却手段443と送風手段425を制御する。
【0189】以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫について、以下その動作・作用を説明する。
【0190】まず、野菜室温度検知手段439と野菜室湿度検知手段440により野菜室405の露点温度を予測することができる。そこで、水収集板表面温度を露点温度以下になるように調整する。例えば、(表1)のように水収集板表面温度を調整する。
【0192】例えば、野菜室温度が5℃で野菜室の湿度が90%なら、露点温度は3.5℃であり、この温度以下なら水収集板423に庫内の水蒸気は結露する。結露した水は、水収集板423もしくはカバー432に沿って霧化装置411(静電霧化装置414)の静電霧化部に送水される。
【0193】次に静電霧化装置414により噴霧されたミストが、野菜が収納されている容器433内に噴霧される。噴霧されたミストはオゾンやOHラジカルなどを保持しており、プラスに帯電した野菜や果物表面に付着し、ミストが野菜表面を抗菌、除菌、殺菌することができると同時に野菜表面に付着する有害物質を酸化分解することができる。またミストの水分が野菜や果物の微細な孔にミストが入りこみ、野菜に吸水されることとなる。
【0194】発生されたミストには、オゾンやOHラジカルなどを保持しており、これは強い酸化力を保持している。これらオゾンやラジカルによって細菌の組織の中でも細菌細胞膜タンパクの一部が酸化分解され溶菌されることで、結果細菌は不活化する。このように細菌自体を瞬時に死滅させる程度まで強力なオゾンやOHラジカル量ではなく、細菌細胞膜を破壊することで、結果的に細菌の不活性化すなわち死滅を促す程度のオゾンやOHラジカル量を用いることで、上記のような野菜の保鮮性に対しては影響のない範囲で細菌の不活性化を行うことができる。そのため、発生したミストが野菜室内や野菜表面を抗菌、除菌、殺菌することができると同時に野菜表面に付着する有害物質を酸化分解することができる。
【0195】よって、本実施の形態においては、霧化装置は微細な水分を供給するミスト噴霧装置であると同時に、細菌やウイルスの増殖を抑制する抗菌装置として機能しているものである。
【0196】図10は静電霧化装置214で発生されたミストでの除菌イメージ図であり、図11は、冷蔵庫の野菜室を想定したBOXにて細菌の代表菌種である大腸菌の除菌効果を確認した結果を示す。
【0197】試験条件はBOX容量を約70L、BOX内温度約5℃、BOX内相対湿度は90%R.H以上と設定したうえで、本実機の形態の静電霧化装置をBOX内に設置し稼働率30分ON−30分OFFで稼動させた。尚、対照としては従来の野菜室を想定し、上記BOX条件より静電霧化装置の代わりに超音波霧化装置にてミストを噴霧したもので同一試験を行った。
【0198】図に示すように、本実施の形態においては超音波霧化装置では除菌率30%未満あるのに対し、静電霧化装置にて霧化した場合、3日で95%以上、7日では99%以上の高い抗菌効果を有していることが判明した。
【0199】次に図12は静電霧化装置で発生されたラジカルを含んだミストでのカビ抑制のイメージ図である。カビは通常胞子が発芽し菌糸を伸ばして成長する。図に示すように発生されたミストに含まれるオゾンやラジカルにて発芽した菌糸が除去されるため、カビがそれ以上菌糸を伸長できず不活化され、結果カビは成長を抑制される。このようにカビそのものを瞬時に死滅させる程度まで強力なオゾンやOHラジカル量ではなく、カビの菌糸を破壊することで結果的に細菌の不活性化すなわち死滅を促す程度のオゾンやOHラジカル量を用いることで、上記のような野菜の保鮮性に対しては影響のない範囲でカビの成長を抑制することができる。
【0200】次に図13に冷蔵庫の野菜室を想定したBOXにてカビ代表菌種であるクロカビの除菌効果を確認した結果を示す。
【0201】試験条件はBOX容量を約70L、BOX内温度約5℃、BOX内相対湿度は90%R.H以上と設定したうえで、本実機の形態2の静電霧化装置214をBOX内に設置した。尚、対照としては従来の野菜室を想定し、静電霧化装置214を除いたもので同一試験を行った。尚、供試カビは初発浮遊カビ数が1000個以上/100L・Airになるように噴霧した。菌数の測定はエアーサンプラー吸引法にて測定した。
【0202】図に示すように、本実施の形態の静電霧化装置を60分稼動後対照条件に対し99%除菌効果が得られており、野菜や庫内表面だけでなく、冷蔵庫庫内に浮遊する菌に対しても除菌効果が確認できた。
【0203】次に図14は静電霧化装置で発生されたミストでの抗ウイルスのイメージ図である。通常ウイルスはウイルス表面に存在するスパイクというタンパク質が唾などの栄養分に寄生し繁殖する。図に示すように発生されたラジカルを含む超微細なミストがウイルスの周りに取り付きスパイク(タンパク質)を分解するため、ウイルスが栄養素に寄生することができず、不活化され繁殖を抑制する。このようにウイルスそのものを瞬時に死滅させる程度まで強力なオゾンやOHラジカル量ではなく、ウイルスの表面のタンパク質を破壊することで結果的にウイルスの不活性化すなわち死滅を促す程度のオゾンやOHラジカル量を用いることで、上記のような野菜の保鮮性に対しては影響のない範囲でカビの成長を抑制することができる。
【0204】次に図15に本実施の形態の静電霧化装置の抗ウイルス効果をBOX試験にて確認した結果を示す。
【0205】試験条件はBOX容量を約30L、BOX内温度は室温、BOX内相対湿度は90%R.H以上と設定したうえで、本実機の形態2の静電霧化装置をBOX内に設置し稼働率30分ON−30分OFFで稼動させた。尚、対照としては従来の野菜室を想定し、静電霧化装置214を除いたもので同一試験を行った。ウイルスの不活化は50%組織培養感染量(TCID50)の対数値で比較した。TCID50の対数値が小さいほどウイルス不活化率は高く、LogTCID50値は2以上の差があれば有意差があるといえる。
【0206】本試験結果から、本実施の形態2の静電霧化装置を2時間稼動させた場合、初期および対照(ブランク)に対しLogTCID50/mlで2以上の差があることから、ウイルス不活化効果があることが確認できた。
【0207】また、図示はしないが、乾燥に強く冷蔵庫庫内にも人の手を介して生息する黄色ブドウ球菌に対しても大腸菌と同様の除菌効果が得られている。また、O−157やMRSA、インフルエンザウイルスなどの病原菌にたいしても同様に高い除菌効果が得られていることから細菌、カビ、ウイルスなど幅広い菌種に対して高い除菌効果を有することが明らかとなった。
【0208】以上のように、本実施の形態においては、静電霧化装置により野菜室にミストとして確実に野菜表面に付着させることにより野菜に保湿性を高め、保鮮性を向上させることができる。また、ミスト発生時に同時に発生するオゾンやOHラジカルにより庫内および食品表面および庫内空気中のカビ、細菌、酵母、ウイルスなどの除菌、庫内の脱臭、食品表面の有害物質除去、防汚などの効果を高めることができる。
【0209】さらに、水道水ではなく結露水を用いるためミネラル成分や不純物がないため、保水材の劣化や目詰まりによる保水性の劣化を防ぐことができる。
【0210】一方、光源437は野菜室405に保存されている野菜や果物にフラッシング照射される。光源437とは、中心波長が470nmの青色光を含む光と中心波長が520nmの緑色光を含む光の2波長の光を同時照射する例えば青色LED,緑色LEDなどで、十分である。この時照射される照度は野菜などの対象物表面で20〜100Lxの照度とすることが、ビタミン増加および扉開閉時に消費者が清涼感を抱ける照度となって好ましい。また、フラッシングタイミングは20〜40Hzが好ましい。
【0211】ミストを吸水した野菜や果物に青色光と緑色光をフラッシング照射(間欠照射)すると、野菜や果物は、吸水した水と光を利用して光合成を行い、ビタミンCの生成が促進される。
【0212】また、光のフラッシング及び静電霧化によって発生するOHラジカルは野菜や果物のストレスとなり、生態防御反応を誘引する。その結果、抗酸化物質であるビタミンC、ビタミンA、カロチン、ポリフェノール、ユピキノンなどの栄養素の生成が促進され、栄養価の高い野菜や果物となる。
【0213】なお、本実施の形態では、抗菌装置としてミストを噴霧する霧化装置を備えたものとしたが、本実施の形態と同じ静電霧化装置を備えたもので水収集板等の水分供給装置を備えずに放電した場合には、静電霧化装置は液体であるミストは噴霧せず、気体であるオゾンおよびマイナスイオンを発生させることができる抗菌装置となる。
【0214】よって、実施の形態2で具体的に説明したオゾン発生装置の別形態の装置として置き換えて設置することが可能である。その場合には、水収集板を必要とせず、もちろん水収集板を冷却する必要もないので、抗菌装置としての静電霧化装置は庫内の任意の箇所に取り付けることが可能であることはいうまでもない。
【0215】以上のように、本実施の形態では、容器433の保存中の野菜や果物に対し、静電霧化装置414にて微細ミストを適量噴霧し、さらに光源437が青色光と緑色光をフラッシング照射することにより、野菜や果物の正常な光合成を促進させると共に、野菜や果物の生態防御反応を励起させることで、保存中の野菜や果物を萎れさせることなく、ビタミンなどの栄養素を増加させ、栄養価が高く品質のよい保存ができる。
【0216】(実施の形態5) 図16は本発明の実施の形態5における冷蔵庫を左右に切断した場合の断面を示す縦断面図である。図17は本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室の奥面を示す要部正面図である。図18は本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室に備えた静電霧化装置の周辺部を図17のA−A線で切断し切断面を矢印方向から見た断面図である。
【0217】本実施の形態では実施の形態1から4で説明した構成および技術思想と同一の部分については詳細な説明を省略し、上記実施の形態で記載した内容と同様の技術思想が適用できる構成については上記実施の形態で記載した技術内容および構成と組合せた構成を実現することが可能である。
【0218】特に、本実施の形態5では上記実施の形態4の抗菌装置である霧化装置の別の形態を中心に説明するものであって、光源等については説明を行わないが、実施の形態1から4で説明した光源等と同様の技術を適用することができる。
【0219】図において、冷蔵庫500の冷蔵庫本体である断熱箱体501は、主に鋼板を用いた外箱502と、ABSなどの樹脂で成型された内箱503と、外箱502と内箱503との間の空間に発泡充填される硬質発泡ウレタンなどの発泡断熱材とで構成され、周囲と断熱され、仕切り壁によって複数の貯蔵室に断熱区画されている。最上部に第一の貯蔵室としての冷蔵室504、その冷蔵室504の下部に第四の貯蔵室としての切換室505と第五の貯蔵室としての製氷室506が横並びに設けられ、その切換室505と製氷室506の下部に第二の貯蔵室としての野菜室507、そして最下部に第三の貯蔵室としての冷凍室508が配置される構成となっている。
【0220】冷蔵室504は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1℃〜5℃とし、野菜室507は冷蔵室504と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃としている。冷凍室508は冷凍温度帯に設定されており、冷凍保存のために通常−22℃〜−15℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、例えば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
【0221】切換室505は、1℃〜5℃で設定される冷蔵、2℃〜7℃で設定される野菜、通常−22℃〜−15℃で設定される冷凍の温度帯以外に、冷蔵温度帯から冷凍温度帯の間で予め設定された温度帯に切り換えることができる。切換室505は製氷室506に並設された独立扉を備えた貯蔵室であり、引き出し式の扉を備えることが多い。
【0222】なお、本実施の形態では、切換室505を、冷蔵と冷凍の温度帯までを含めた貯蔵室としているが、冷蔵は冷蔵室504と野菜室507、冷凍は冷凍室508に委ねて、冷蔵と冷凍の中間の上記温度帯のみの切り換えに特化した貯蔵室としても構わない。また、特定の温度帯に固定された貯蔵室でも構わない。
【0223】製氷室506は、冷蔵室504内の貯水タンク(図示せず)から送られた水で室内上部に設けられた自動製氷機(図示せず)で氷を作り、室内下部に配置した貯氷容器(図示せず)に貯蔵する。
【0224】断熱箱体501の天面部は冷蔵庫の背面方向に向かって階段状に凹みを設けた形状であり、この階段状の凹部に機械室501aを形成して、機械室501aに、圧縮機509、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。すなわち、圧縮機509を配設する機械室501aは、冷蔵室104内の最上部の後方領域に食い込んで形成されることになる。
【0225】手が届きにくくデッドスペースとなっていた断熱箱体501の最上部の貯蔵室後方領域に機械室501aを設けて圧縮機509を配置することにより、従来の冷蔵庫で、使用者が使いやすい断熱箱体501の最下部にあった機械室のスペースを貯蔵室容量として有効に転化することができ、収納性や使い勝手を大きく改善することができる。
【0226】なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった断熱箱体501の最下部の貯蔵室後方領域に機械室を設けて圧縮機509を配置するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
【0227】野菜室507と冷凍室508の背面には冷気を生成する冷却室510が設けられ、風路541と区画されており、その間には、断熱性を有する各室への冷気の搬送風路541と、各貯蔵室と断熱区画するために構成された奥面仕切り壁511が構成されている。また、冷凍室吐出風路541と冷却室510とを隔離するための仕切り板561を備えている。冷却室510内には、冷却器512が配設されており、冷却器512の上部空間には強制対流方式により冷却器512で冷却した冷気を冷蔵室504、切換室505、製氷室506、野菜室507、冷凍室508に送風する冷却ファン513が配置される。
【0228】また、冷却器512の下部空間には冷却時に冷却器512やその周辺に付着する霜や氷を除霜するためのガラス管製のラジアントヒータ514が設けられ、さらにその下部には除霜時に生じる除霜水を受けるためのドレンパン515、その最深部から庫外に貫通したドレンチューブ516が構成され、その下流側の庫外に蒸発皿517が構成されている。
【0229】野菜室507には、野菜室507の引き出し扉518に取り付けられたフレームに載置された下段収納容器519と、下段収納容器519に載置された上段収納容器520が配置されている。
【0230】引き出し扉518が閉ざされた状態で主に上段収納容器520を略密閉するための蓋体522が野菜室上部の第一の仕切壁523及び内箱503に保持されている。引き出し扉518が閉ざされた状態で蓋体522と上段収納容器520の上面の左右辺、奥辺が密接し、上面の前辺は略密接している。さらに、上段収納容器520の背面の左右下辺と下段収納容器519の境界部は、上段収納容器520が稼働する上で接触しない範囲で食品収納部の湿気が逃げないよう隙を詰めている。
【0231】蓋体522と第一の仕切り壁523の間には、奥面仕切り壁511に構成された野菜室用吐出口524から吐出された冷気の風路が設けられている。また、下段収納容器519と第二の仕切り壁525との間にも空間が設けられ冷気風路を構成している。野菜室107の背面の奥面仕切り壁511の下部には、野菜室507内を冷却し熱交換された冷気が冷却器512に戻るための野菜室用吸込み口526が設けられている。
【0232】なお、本実施の形態における、以下に述べる発明の要部に関する事項は、従来一般的であった扉に取り付けられたフレームと内箱に設けられたレールにより開閉するタイプの冷蔵庫に適用しても構わない。
【0233】奥面仕切り壁511は、ABSなどの樹脂で構成された奥面仕切り壁表面551と、風路541や冷却室510を隔離し、貯蔵室の断熱性を確保するための発泡スチロールなどで構成された断熱材552で構成されている。ここで、奥面仕切り壁511の貯蔵室内側の壁面の一部に他の箇所より低温になるように凹部511aを設け、その箇所に抗菌装置である静電霧化装置531が設置されている。
【0234】静電霧化装置531は、主に霧化部539、電圧印加部533、外郭ケース537で構成され、外郭ケース537の一部には、噴霧口532と湿度供給口538が構成されている。霧化部539は、霧化先端部である霧化電極535が設置され、霧化電極535はアルミニウムやステンレスなどの良熱伝導部材からなる伝熱冷却部材である冷却ピン534に固定されて接続している。
【0235】霧化部539は、霧化電極535が設置され、霧化電極535はアルミニウムやステンレス、真鍮などの良熱伝導部材からなる電極接続部材であり、霧化電極535は冷却ピン534の一端のほぼ中心部に固定され、電気的にも電圧印加部533から配線されている一端を含め接続している。
【0236】この電極接続部材である冷却ピン534は、例えば、直径10mm程度、長さが15mm程度の円柱形状で構成されており、直径1mm程度、長さが5mm程度であり、霧化電極535に比べて50倍以上1000倍以下、好ましくは100倍以上500倍以下の大きな熱容量を有するものである。このように、冷却ピン534の熱容量は霧化電極535の熱容量に対して50倍以上好ましくは100倍以上の熱容量を有することで、冷却手段の温度変化が霧化電極に直接的に大きな影響を与えることをさらに緩和し、より変動負荷の小さく安定的なミスト噴霧を実現することができる。また、この熱容量の上限値として、冷却ピン534の熱容量は霧化電極535の熱容量に対して500倍以下好ましくは1000倍以下の熱容量を有することとしている。この上限値については、熱容量が大きすぎると冷却ピン534を冷やすために大きなエネルギを要することとなり、省エネルギで冷却ピンの冷却を行うことが困難となるが、このような上限値内に抑えることで、冷却手段からの熱変動負荷が変わった場合に霧化電極に大きな影響を緩和した上で、省エネルギで安定して霧化電極の冷却を行うことが可能となる。さらに、上記のような上限値内に抑えることで、冷却ピン534を介して霧化電極が冷却されるのに要するタイムラグを適正な範囲内に収めることができ、霧化電極の冷却すなわち霧化装置への水分供給を行う際の立ち上がりが遅くなることを防止し、安定した霧化電極の冷却を行うことが可能となる。
【0237】また、素材はアルミや銅などの高熱伝導部材が好ましく、冷却ピン534の一端からもう一端に冷熱を熱伝導で効率よく伝導させるため、その周囲は断熱材552で覆われていることが望ましい。
【0238】また、長期的に霧化電極535と冷却ピン534の熱伝導の維持も必要であるので、接続部に湿度等の侵入を防止するためにエポキシ部材などを流しこみ、熱抵抗を抑え、さらに、霧化電極535と冷却ピン534を固定する。また、熱抵抗を低下させるために霧化電極535を冷却ピン534に圧入等により固定してもよい。
【0239】さらに、冷却ピン534は、貯蔵室と冷却器512もしくは風路を断熱するための断熱材552内で冷温を熱伝導させる必要があるので、その長さは5mm以上好ましくは10mm以上確保することが望ましい。ただし、冷却ピン534の長さは5mm以上好ましくは10mm以上確保することが望ましい。ただし、その長さを30mm以上にした場合は、その効果は低下する。
【0240】なお、貯蔵室(野菜室507)に設置された静電霧化装置531が高湿環境下にあり、その湿度が冷却ピン534に影響する可能性があるので、冷却ピン534は耐腐食性、耐錆性の性能を持った金属材料、もしくはアルマイト処理などの表面処理、コーティングを行った材料を選択した方が好ましい。
【0241】また、本実施の形態では、伝熱冷却部材である冷却ピン534の形状を円柱としたので、断熱材552の凹部511aに嵌め込む際に、少し嵌め合い寸法がきつくても静電霧化装531を回転させながら圧入し取り付けることができるので、より隙間無く冷却ピン534を取り付けることができる。また、冷却ピン534の形状は直方体や正多角形体でもよく、これらの多角形の場合は、円柱と比較して位置決めがしやすく、正確な位置に静電霧化装置531を備えることができる。
【0242】さらに、冷却ピン534の中心軸上に霧化先端部である霧化電極535を取り付けることにより、冷却ピン534を取り付ける時、回転させても対向電極536と霧化電極535の距離を一定に保つことができ、安定した放電距離を確保できる。
【0243】伝熱冷却部材である冷却ピン534が外郭ケース537に固定され、冷却ピン534自体は外郭から突起した凸部534aを有して構成されている。この冷却ピン534は霧化電極535と逆側に凸部534aを有する形状で、凸部534aが奥面仕切り壁511の凹部511aよりもさらに深い最深凹部511bに嵌めあわされている。
【0244】よって、伝熱冷却部材である冷却ピン534の背面側には凹部511aよりもさらに深い最深凹部511bが備えられており、断熱材552の冷却室510側、すなわち風路541側は断熱材552が野菜室507の背面側の奥面仕切り壁511における他の部分よりも薄くなっており、この薄い断熱材552を熱緩和部材として、背面から冷却室510の冷気が熱緩和部材である断熱材552を介して冷却ピン534を冷却するように設置されている。
【0245】また、伝熱冷却部材である冷却ピン534の冷却は、冷却室510で生成された冷気を用いており、冷却ピン534は熱伝導性のよい金属片で形成したので、冷却手段は、冷却器512で生成された冷気が流れる風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導だけで霧化先端部である霧化電極535の結露に必要な冷却を行うことができ、結露生成を行うことが可能となる。
【0246】このように簡単な構造でミストを噴霧する抗菌装置を構成することができるので、故障が少なく信頼性が高い霧化を実現することができる。また、冷凍サイクルの冷却源を利用して伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の冷却を行うことができるので、省エネルギで霧化を行うことができる。
【0247】また、この時、本実施の形態の伝熱冷却部材である冷却ピン534は霧化先端部である霧化電極535と逆側に凸部534aを有する形状をしているので、霧化部539の中で凸部534a側の端部534bが冷却手段に最も近接するため、冷却ピン534の中でも霧化電極535から最も遠い端部534b側から冷却手段である冷気によって冷却されることとなる。
【0248】また、霧化電極535に対向している位置で貯蔵室(野菜室507)側にドーナツ円盤状の対向電極536が、霧化電極535の先端と一定距離を保つように取付けられ、その延長上に噴霧口532が構成されている。
【0249】さらに、霧化部539の近傍に電圧印加部533が構成され、高電圧を発生する電圧印加部533の負電位側が霧化電極535と、正電位側が対向電極536とそれぞれ電気的に接続されている。
【0250】霧化電極535近傍では、ミスト噴霧のため、常に放電が起こるため、霧化電極535先端では、磨耗を生じる可能性がある。冷蔵庫500は、一般に10年以上の長期間に渡って運転することになるので、霧化電極535の表面は、強靭な表面処理が必要であり、例えば、ニッケルメッキ、および金メッキや白金メッキを用いることが望ましい。
【0251】対向電極536は、例えば、ステンレスで構成されていて、また、その長期信頼性を確保する必要があり、特に異物付着防止、汚れ防止するため、例えば白金メッキなどの表面処理をすることが望ましい。
【0252】電圧印加部533は、冷蔵庫本体の制御手段546と通信、制御され、冷蔵庫500もしくは静電霧化装置531からの入力信号で高圧のON/OFFを行う。
【0253】本実施の形態では、電圧印加部533を静電霧化装置531内に設置しており、貯蔵室(野菜室507)内の低温高湿雰囲気なるため、電圧印加部533の基板表面上には、防湿のためのボールド材やコーティング材を塗布している。
【0254】ただし、電圧印加部533を貯蔵室外の高温部に設置した場合には、コーティングを行わなくてもよい。
【0255】なお、静電霧化装置531を固定している奥面仕切り壁表面551には、貯蔵室(野菜室507)の温度調節をする、もしくは表面の結露を防止するためヒータ等の加熱手段554が奥面仕切り壁表面551と断熱材552の間に設置されている。
【0256】以上のように構成された本実施の形態の冷蔵庫500について、以下その動作、作用を説明する。
【0257】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板(図示せず)からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機509の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器(図示せず)である程度凝縮液化し、さらに冷蔵庫本体(断熱箱体501)の側面や背面、また冷蔵庫本体(断熱箱体501)の前面間口に配設された冷媒配管(図示せず)などを経由し冷蔵庫本体(断熱箱体501)の結露を防止しながら凝縮液化し、キャピラリーチューブ(図示せず)に至る。その後、キャピラリーチューブでは圧縮機509への吸入管(図示せず)と熱交換しながら減圧されて低温低圧の液冷媒となって冷却器512に至る。
【0258】ここで、低温低圧の液冷媒は、冷却ファン513の動作により搬送する冷凍室吐出風路541などの各貯蔵室内の空気と熱交換され、冷却器512内の冷媒は蒸発気化する。この時、冷却室510内で各貯蔵室を冷却するための冷気を生成する。低温の冷気は冷却ファン513から冷蔵室504、切換室505、製氷室506、野菜室507、冷凍室508に冷気を風路やダンパを用いて分流させ、それぞれの目的温度帯に冷却する。特に、野菜室507は、冷気の配分や加熱手段554などのON/OFF運転により2℃から7℃になるように調整され、一般的には庫内温度検知手段を持たないものが多い。
【0259】野菜室507は、冷蔵室504を冷却した後、その空気を冷却器512に循環させるための冷蔵室戻り風路540の途中に構成された野菜室用吐出口524から野菜室507に吐出し、上段収納容器520や下段収納容器519の外周に流し間接的に冷却し、その後、野菜室用吸込み口526から再び冷却器512に戻る。
【0260】奥面仕切り壁511の比較的高湿度環境である箇所の一部について、断熱材552が、他の箇所より壁厚が薄く、特に、冷却ピン534の後方は最深凹部511bがあり、断熱材の厚みは例えば2mm〜10mm程度で構成されている。本実施の形態の冷蔵庫500においては、この程度の厚みが冷却ピン534と冷却手段との間に位置する熱緩和部材として適切なものとなる。これにより、奥面仕切り壁511は凹部511aが構成され、この凹部511aの最背面の最深凹部511bに冷却ピン534の凸部534aが突出した形状の静電霧化装置531が嵌めこまれて、取り付けられている。
【0261】冷却ピン534背面にある冷凍室吐出風路541には、冷却システムの運転により冷却器512で生成し、冷却ファン513により−15〜−25℃程度の冷気が流れ、風路表面からの熱伝導で伝熱冷却部材である冷却ピン534が例えば0〜−10℃程度に冷却される。このとき、冷却ピン534は、良熱伝導部材であるため、冷熱を非常に伝えやすく、冷却ピン534を介して霧化先端部である霧化電極535も0〜−10℃程度に間接的に冷却される。
【0262】ここで、野菜室507の温度は2℃から7℃で、かつ野菜などからの蒸散により比較的高湿状態であるので、霧化先端部である霧化電極535は露点温度以下となれば、先端を含め、霧化電極535には水が生成し、水滴が付着する。
【0263】水滴が付着した霧化先端部である霧化電極535に負電圧、対向電極536を正電圧側として、電圧印加部533によりこの電極間に高電圧(例えば4〜10kV)を印加させる。このとき電極間でコロナ放電が起こり、霧化先端部である霧化電極535の先端の水滴が、静電エネルギにより微細化され、さらに液滴が帯電しているためレイリー分裂により数nmレベルの目視できない電荷をもったナノレベルの微細ミストと、それに付随してオゾンやOHラジカルなどが発生する。電極間に印加する電圧は、4〜10kVと非常に高電圧であるが、そのときの放電電流値は数μAレベルであり、入力としては0.5〜1.5Wと非常に低入力である。
【0264】具体的には、霧化電極535を基準電位側(0V)、対向電極536を高電圧側(+7kV)とすると、霧化電極535先端に付着した結露水は、霧化電極535と対向電極536間の空気絶縁層が破壊され、静電気力で放電が起こる。このとき結露水は帯電し、微細な粒子となる。さらに対向電極536がプラス側のため帯電した微細ミストは引き寄せられ、液滴がさらに微粒化され、ラジカルを含んだ数nmレベルの目視できない電荷をもったナノレベルの微細ミストが対向電極536に引き寄せられ、その慣性力により、貯蔵室(野菜室507)に向けて、微細ミストが噴霧される。
【0265】なお、霧化電極535に水がないときは、放電距離が離れ、空気の絶縁層を破壊することができず、放電現象が起こらない。これにより霧化電極535と対向電極536間に電流が流れない。
【0266】また、霧化先端部である霧化電極535を直接冷却することなく、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却することで間接的に霧化電極535を冷却することができ、伝熱冷却部材である冷却ピン534が霧化電極535よりも大きな熱容量を有するようにすることで、霧化先端部である霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることを緩和し、霧化電極535を冷却することができ、また、蓄冷の役割を果たすことにより霧化電極535の急激な温度変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
【0267】このように霧化先端部である霧化電極535を直接冷却することなく、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却することで間接的に霧化電極535を冷却することができ、伝熱冷却部材が霧化電極535よりも大きな熱容量を有するようにすることで、冷却手段の温度変化が霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることを緩和し、霧化先端部である霧化電極535を冷却することができ、霧化電極535の負荷変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
【0268】このように、霧化電極535に対向する位置に対向電極536を備え、霧化電極535と対向電極536間に高圧電位差を発生させる電圧印加部533を有することで、霧化電極535近傍の電界が安定に構築できることによって微粒化現象、噴霧方向が定まり、収納容器(下段収納容器519、上段収納容器520)内に噴霧する微細ミストの精度をより高めることができ、霧化部539の精度を向上させることができ、信頼性の高い静電霧化装置531を提供することができる。
【0269】さらに、伝熱冷却部材である冷却ピン534は熱緩和部材(断熱材552)を介して冷却されるので、上記のように霧化電極535を冷却ピン534で間接的に冷却するものにさらに、熱緩和部材である断熱材552を介して二重構造で間接的に冷却することができ、霧化先端部である霧化電極535が極度に冷却されることを防ぐことができる。
【0270】霧化電極535の温度が1K下がれば、その先端の水生成スピードは約10%程度上昇する。しかし、霧化電極535が極度に冷却されると結露スピードが急激になり、それに伴い結露量が多大となり霧化部539の負荷の増大による静電霧化装置531への入力の増大および霧化部539の凍結、霧化不良が懸念されるが、こういった霧化部539の負荷増大による不具合を防ぐことができ、適切な結露量を確保することができ、低入力で安定的なミスト噴霧を実現することができる。
【0271】また、伝熱冷却部材である冷却ピン534の形状は、組み立て性を考慮すると円柱状が望ましい。正確には、直方体や正多角形体でもよいが、円柱の方が断熱材552の凹部511aに嵌め込むとき、静電霧化装置531を傾けながら取り付けることができる。逆に、多角形の場合は、円柱より位置決めがしやすい。
【0272】さらに、冷却ピン534の中心軸上に霧化電極535を取り付けることより、冷却ピン534を取り付ける時、回転させても対向電極536と霧化電極535の距離を一定に保つことができ、安定した放電距離を確保できる。
【0273】また、霧化先端部である霧化電極535を伝熱冷却部材(冷却ピン534)と熱緩和部材(断熱材552)とを介して二重構造で間接的に冷却することで、冷却手段の温度変化が霧化先端部である霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることをさらに緩和することができるので、霧化電極535の負荷変動を抑え、安定した噴霧量のミスト噴霧を実現することができる。
【0274】また、伝熱冷却部材である冷却ピン534の冷却は、冷却室510で生成された冷気を用いており、冷却ピン534を熱伝導性のよい金属片で形成したので、冷却手段は、冷却器512で生成された冷気が流れる風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導だけで必要な冷却を行うことができる。
【0275】また、この時、本実施の形態の伝熱冷却部材である冷却ピン534は、霧化先端部である霧化電極535と逆側に凸部534aを有する形状をしているので、霧化部539の中で凸部534a側の端部534bが冷却手段に最も近接するため、伝熱冷却部材である冷却ピン534の中でも霧化先端部である霧化電極535から最も遠い端部534b側から冷却手段である冷気によって冷却されることとなる。
【0276】このように簡単な構造で冷却手段を構成することができるので、故障が少なく信頼性が高い霧化部539を実現することができる。また、冷凍サイクルの冷却源を利用して伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の冷却を行うことができるので、省エネルギで霧化を行うことができる。
【0277】このように冷却手段によって冷却する際に、伝熱冷却部材である冷却ピン534の霧化先端部である霧化電極535から最も距離の離れた遠い部分である端部534bから冷却することで、冷却ピン534の大きな熱容量を冷却した上で、冷却ピン534によって霧化電極535が冷却されることで、冷却手段の温度変化が霧化電極535に直接的に大きな影響を与えることをさらに緩和し、より変動負荷の小さく安定的なミスト噴霧を実現することができる。
【0278】また、霧化部539が取り付けられている奥面仕切り壁511は、貯蔵室(野菜室507)側の一部に凹部511aがあり、この凹部511aに凸部534aを有した霧化部539が挿入されることによって、熱緩和部材として貯蔵室(野菜室507)の奥面仕切り壁511を構成する断熱材552を用いることができ、特別な熱緩和部材を備えることなく断熱材552の厚みを調整することで、霧化先端部である霧化電極535が適度に冷却されるような熱緩和部材を備えることができ、霧化部539をより簡単な構成にすることができる。
【0279】また、凹部511aに冷却ピン534からなる凸部534aを有した霧化部539を挿入することで、霧化部539をガタツキなく確実に仕切り壁に取り付けることができると共に、貯蔵室である野菜室507側への出っ張りを抑えることができ、人の手にも触れにくいので安全性を向上させることができる。
【0280】また、貯蔵室である野菜室507の奥面仕切り壁511を挟んだ外側に霧化部539が出っ張らないので、冷凍室吐出風路541の風路断面積に影響を与えず、風路抵抗を増加させることによる冷却量の低下を防ぐことができる。
【0281】また、野菜室507の一部に凹部511aがあり、そこに霧化部539が挿入されていることにより、青果物や食品などを収納する収納量に影響することがなく、また、伝熱冷却部材である冷却ピン534を確実に冷やすとともに、それ以外の部分については、断熱性が確保できる壁厚が確保できるので、外郭ケース537内の結露を防止することができ、信頼性を向上することができる。
【0282】また、電極接続部材である冷却ピン534は、ある程度の熱容量を確保できており、冷却風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導の応答を緩和することができるので、霧化先端部である霧化電極535の温度変動を抑制することができ、また蓄冷部材としての働きを有することになるので、霧化先端部である霧化電極535の結露発生の時間を確保し、凍結も防止することができる。
【0283】さらに、良熱伝導性の冷却ピン534と断熱材552を組み合わせることにより、損失なく良好に冷熱を伝導することができ、さらに冷却ピン534と霧化電極535の接合部の熱抵抗を抑えているので、霧化電極535と冷却ピン534の温度変動が良好に追従する。また、接合に関しても湿度が侵入することができないので、長期的に熱接合性が維持される。
【0284】また、貯蔵室(野菜室507)が高湿環境下にあり、その湿度が伝熱冷却部材である冷却ピン534に影響する可能性があるので、冷却ピン534は耐腐食性、耐錆性の性能を持った金属材料、もしくはアルマイト処理などの表面処理、コーティングを行っているので、さび等が発生せず、表面熱抵抗の増加が抑制され、安定した熱伝導が確保できる。
【0285】さらに、霧化先端部である霧化電極535表面がニッケルメッキや金メッキや白金メッキを用いているので、霧化電極535先端の放電による磨耗が抑制され、これにより、霧化電極535先端の形状が維持できるので、長期に噴霧することが可能となり、また、その先端の液滴形状も安定する。
【0286】霧化電極535から微細ミストが噴霧されるとき、イオン風が発生する。このとき、外郭ケース537に設けられた湿度供給口538より、新たに高湿な空気が外郭ケース537内の霧化電極535部に流入するため、連続して噴霧することができる。
【0287】霧化電極535で発生した微細ミストは、主に下段収納容器519内に噴霧されるが、非常に小さい微粒子のため拡散性が強く、上段収納容器520にも微細ミストは到達する。噴霧される微細ミストは、高圧放電で生成されたため、マイナスの電荷を帯びている。一方、野菜室507内には青果物である野菜の中でも緑の菜っ葉ものや果物等も保存されており、これらの青果物は蒸散あるいは保存中の蒸散によってより萎れやすいものである。野菜室内に保存されている野菜や果物の中には、通常、購入帰路時での蒸散あるいは保存中の蒸散によってやや萎れかけた状態のものが含まれており、プラスの電荷をもつ。よって、霧化されたミストは、野菜の表面に集まりやすく、これにより保鮮性が向上する。
【0288】また、野菜表面に付着したナノレベルの微細ミストは、OHラジカルと微量ではあるがオゾンなどを多く含んでおり、殺菌、抗菌、除菌などに効果がある他、酸化分解による農薬除去や抗酸化によるビタミンC量などの栄養素の増加を野菜に促す。
【0289】ここで、霧化電極535に水がないときは、放電距離が離れ、空気の絶縁層を破壊することができず、放電現象が起こらない。これにより霧化電極535と対向電極536間に電流が流れない。この現象を冷蔵庫500の制御手段546で検知することにより電圧印加部533の高圧をON/OFFすることもできる。
【0290】また、本実施の形態において、電圧印加部533は貯蔵室(野菜室507)内の比較的低温で高湿の位置に設置されており、電圧印加部533はポッチング材やコーティング材による防湿・防水構造をとることにより回路の保護を行っている。
【0291】なお、電圧印加部533を貯蔵室外に設置し場合は、上記対応を行わなくてもよい。
【0292】以上のように、本実施の形態においては、断熱区画された貯蔵室(野菜室507等)と、貯蔵室(野菜室507)内にミストを噴霧させる静電霧化装置531(霧化部539)を備え、静電霧化装置531の霧化部539は、高電圧を発生する電圧印加部533に電気的に接続されミストが噴霧される霧化先端部(霧化電極535)と、霧化電極535に対向する位置に配された対向電極536と、霧化先端部(霧化電極535)に接続された伝熱冷却部材(冷却ピン534)と、霧化電極535を空気中の水分が結露する温度である露点以下にするため伝熱冷却部材(冷却ピン534)を冷却する冷却手段を有し、冷却手段が伝熱冷却部材(冷却ピン534)を冷却することで間接的に霧化先端部(霧化電極535)を露点以下に冷却し、霧化先端部(霧化電極535)に空気中の水分を結露させて貯蔵室(野菜室507)にミストとして噴霧することにより、貯蔵室(野菜室507)内の余剰な水蒸気から容易に、確実に霧化先端部(霧化電極535)に結露させることができ、対向電極136との間の高電圧のコロナ放電によってナノレベルの微細ミストが生成され、霧化されて噴霧された微細ミストが野菜等の青果物の表面に均一に付着し、青果物からの蒸散を抑制し、保鮮性を向上させることができる。また、青果物表面の細胞間隙や気孔等から、組織内に浸透し、萎んだ細胞内に水分が供給され、シャキッとした状態に復帰させることができる。
【0293】また、霧化電極535と対向電極536と間で放電させるので、電界が安定に構築できることによって噴霧方向が定まり、収納容器(下段収納容器519、上段収納容器520)内に微細ミストをより精度良く噴霧することができる。
【0294】また、ミスト発生時に同時に発生するオゾンやOHラジカルにより脱臭、食品表面の有害物質除去、防汚などの効果を高めることができる。
【0295】また、噴霧されたミストは直接、野菜室507の収納容器(下段収納容器519、上段収納容器520)内の食品に噴霧することができ、ミストと野菜の電位を利用して野菜表面にミストを付着させることができるので、より野菜等の青果物表面に対する抗菌性を向上させることが可能となる。
【0296】さらに、霧化電極535に貯蔵室(野菜室507)内の余剰な水蒸気を結露させ、水滴を付着させ、ミストを噴霧することからミスト噴霧用の水を供給するための除霜ホースや浄化フィルター、もしくは水道直結の水供給経路、貯水タンクなどが不要であり、また、ポンプなどの送水手段等も使用しておらず、複雑な構成を要することなく、簡単な構成で貯蔵室(野菜室507)へ微細ミストを供給することができる。
【0297】このように簡単な構成で安定的に貯蔵室(野菜室507)へ微細ミストを供給することができるので、冷蔵庫500の故障の可能性を大幅に低減することができ、信頼性をより高めた上で冷蔵庫500の品質を向上させることができる。
【0298】さらに、水道水ではなく結露水を用いるためミネラル成分や不純物がないため、保水材を用いたときの劣化や目詰まりによる保水性の劣化を防ぐことができる。
【0299】さらに、超音波振動による超音波霧化ではないので、超音波の周波数発信に伴う共振等の騒音、振動に対する考慮をしなくてもよい。
【0300】さらに、貯水タンクが不必要であるので、貯水タンクを使用した場合に必要な欠水による超音波素子破壊の対応のための水位センサなどを設けなくてよく、より簡単な構成で冷蔵庫に霧化装置を備えることが可能となる。
【0301】さらに、電圧印加部533が収納されている部分についても奥面仕切り壁511に埋め込まれて、冷却されているので基板の温度上昇を抑えることができる。これにより、貯蔵室(野菜室507)内の温度影響を少なくすることができる。
【0302】また、本実施の形態では、各貯蔵室504,505,506,507,508を冷却するための冷却器512と、冷却器512を備えた冷却室510と貯蔵室(野菜室507)を断熱区画するための奥面仕切り壁511を備え、静電霧化装置531を奥面仕切り壁511に取り付けたことにより、貯蔵室(野菜室507)内の間隙に設置することで収納容積を減少することがなく、また、奥面に取り付けられていることで容易に人の手に触れることができないので安全性も向上する。
【0303】また、本実施の形態では、静電霧化装置531の霧化先端部である霧化電極535に接続された伝熱冷却部材(冷却ピン534)は、熱伝導性のよい金属片であって、伝熱冷却部材(冷却ピン534)を冷却する冷却手段は、冷却器512で生成された冷気が流れる風路(冷凍室吐出風路541)からの熱伝導を用いることにより、熱緩和部材である奥面仕切り壁511の断熱材552の壁厚を調整することにより伝熱冷却部材である冷却ピン534および霧化先端部である霧化電極535の温度を簡単に設定することができ、また、熱緩和部材である断熱材552を挟むことにより冷温冷気の漏れがないので外郭ケース537などの着霜や結露などの信頼性低下を防止することができる。
【0304】また、本実施の形態では、静電霧化装置531(の霧化部539)が取り付けられている奥面仕切り壁511は、貯蔵室(野菜室507)側の一部に凹部511aがあり、そこに静電霧化装置531の霧化先端部である霧化電極535に接続された伝熱冷却部材(冷却ピン534)が挿入されていることにより、青果物や食品などを収納する収納量に影響することがなく、また、伝熱冷却部材(冷却ピン534)を確実に冷やすとともに、静電霧化装置531におけるそれ以外の部分については、断熱性が確保できる壁厚が確保できるので外郭ケース537内の結露を防止することができ、信頼性を向上することができる。
【0305】なお、本実施の形態における静電霧化装置531は、霧化先端部である霧化電極535と対向電極536との間に高電圧を印加するため、微細ミスト発生時にオゾンも発生するが、静電霧化装置531のON・OFF運転により、貯蔵室(野菜室507)内のオゾン濃度を調整することが出来る。オゾン濃度を適度に調整することにより、オゾン過多による野菜の黄化などの劣化を防止し、かつ、野菜表面の殺菌、抗菌作用を高めることが出来る。
【0306】なお、本実施の形態では、霧化電極535を基準電位側(0V)とし、対向電極536に正電位(+7kV)を印加して、両電極間に高圧電位差を発生させたが、対向電極536を基準電位側(0V)とし、霧化電極535に負電位(−7kV)を印加して、両電極間に高圧電位差を発生させてもよい。この場合、貯蔵室(野菜室107)に近い対向電極535が基準電位側になるので、冷蔵庫の使用者の手が対向電極536に近づいても感電等を起こさない。また、霧化電極535を−7kVの負電位にした場合、貯蔵室(野菜室507)側を基準電位側とすれば、特に対向電極536を設けなくてもよい場合もある。
【0307】この場合は、例えば、断熱された貯蔵室(野菜室507)の中に導電性の収納容器を備え、その導電性の収納容器が収納容器の保持部材(導電性)と電気的に接続され、且つ保持部材と脱着可能な構成とし、保持部材を基準電位部と接続しアース(0V)にするのである。
【0308】これにより、霧化部539と収納容器および保持部材が常に電位差を保つため安定的な電界が構成されることにより、安定的に霧化部539から噴霧でき、また、収納容器全体が基準電位になっているので、噴霧されるミストを収納容器全体に拡散することができる。さらに、周辺の物体への帯電も防止することができる。
【0309】このように、特に対向電極536を設けなくても、貯蔵室(野菜室507)側の一部にアースされた保持部材を備えることで、霧化電極535と電位差を発生させて、ミスト噴霧を行うことができ、より簡単な構成で安定的な電界が構成されることにより安定的に霧化部から噴霧できる。
【0310】また、収納容器側に保持部材を取り付けると、収納容器全体が基準電位になっているので噴霧されるミストが収納容器全体に拡散することができる。さらに、周辺の物体への帯電も防止することができる。
【0311】なお、本実施の形態では、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却するための風路を、冷凍室吐出風路541としたが、製氷室506の吐出風路や、冷凍室戻り風路などの低温風路でも構わない。これにより、静電霧化装置531の設置可能場所が拡大する。
【0312】なお、本実施の形態では、伝熱冷却部材である冷却ピン534を冷却する冷却手段は、冷蔵庫500の冷凍サイクルで生成された冷却源を用いて冷却された冷気としたが、冷蔵庫500の冷却源からの冷気もしくは冷温を用いた冷却管からの熱伝達を用いるものであってもよい。これにより、この冷却管の温度を調節することで、伝熱冷却部材である冷却ピン534を任意の温度に冷却することができ、霧化電極535を冷却する際の温度管理を行いやすくなる。
【0313】なお、本実施の形態では、静電霧化装置531の霧化電極535周囲には、保水材を設けなかったが、保水材を配設してもよい。これにより、霧化電極135近傍で生成された結露水を霧化電極135周囲に保持することができるので、霧化電極135に適時に供給することができる。
【0314】なお、本実施の形態において、静電霧化装置531(の霧化部539)でミストが噴霧される貯蔵室を野菜室507としたが、冷蔵室504や切換室505などの他の温度帯の貯蔵室でもよく、この場合、様々な用途に展開が可能となる。
【0315】なお、本実施の形態では、抗菌装置としてミストを噴霧する霧化装置を備えたものとしたが、本実施の形態と同じ静電霧化装置を備えたもので冷却ピン534を備えずに放電した場合には、静電霧化装置は液体であるミストは噴霧せず、気体であるオゾンおよびマイナスイオンを発生させることができる抗菌装置となる。
【0316】このようにミストを噴霧せずオゾン発生装置もしくはマイナスイオン発生装置として静電霧化装置を利用する場合には、実施の形態2で具体的に説明したオゾン発生装置の別形態の装置として置き換えて設置することが可能である。その場合には、冷却ピンを必要とせず、もちろん冷却ピンを冷却する必要もないので、抗菌装置としての静電霧化装置は庫内の任意の箇所に取り付けることが可能であることはいうまでもなく、また冷却ピンを備えた場合であっても、冷却ピンを霧化電極として利用するのではなく霧化装置の位置決めとして利用するのも有効であり、この場合には適切な任意の庫内壁に取り付けることが可能となり、断熱壁に取り付ける場合のガタがすくなく高い精度で庫内壁に取り付けることが可能となり、ミストを噴霧する冷蔵庫と同じ霧化装置を共用することが可能となる。
【0317】(実施の形態6) 図19は本発明の実施の形態6における冷蔵庫の断面図である。
【0318】本実施の形態では、実施の形態1から5で詳細に説明した構成と異なる部分についてのみ詳細な説明を行い、実施の形態1から5で詳細に説明した構成と同じ部分もしくは、同じ技術思想が適用できる部分については、説明を省略する。
【0319】特に、本実施の形態6では上記実施の形態5の抗菌装置である霧化装置の別の形態を中心に説明するものであって、光源等については説明を行わないが、実施の形態1から4で説明した光源等と同様の技術を適用することができる。
【0320】図に示すように、本発明の実施の形態は、冷蔵庫600の最上部には第一の貯蔵室としての冷蔵室604、その冷蔵室604の下部に5℃前後の野菜室温度にも可変できる変温室701が構成され、変温室701のさらに下部に冷凍室608が構成されている。
【0321】変温室701は、冷蔵室604と変温室701の温度帯を区切るための仕切り板621と、変温室701の温度帯を区切るために断熱性を確保した第二の仕切り壁と、変温室701の奥面の仕切り板321と、扉618で区画され、仕切り板721の一部に変温室吐出口725が設けられている。
【0322】冷蔵室604と変温室701の奥面には冷蔵室仕切り板723が備えられ、この仕切りは変温室701奥面まで構成され、隔てて冷蔵室風路724が構成され、その一端には変温室吸込口726を構成されている。その中に高温側蒸発器704が備えられ、高温側蒸発器704の上方には冷蔵室用ファン722が設置され、冷蔵室に冷気を送付している。
【0323】また、変温室701の奥面の仕切り板721の一部には変温室701に抗菌装置である静電霧化装置631が構成されている。
【0324】変温室701の背面の仕切り板621は、主にABSなどの樹脂と発砲スチロールなどの断熱材で構成され、その内箱の一部に霧化装置である静電霧化装置631が設置されている。
【0325】静電霧化装置631を固定している仕切り板721には、静電霧化装置631に備えられた伝熱接続部材である冷却ピン634の温度調整と、霧化先端部である霧化電極635を含めた周辺部の過剰結露を防止するための冷却ピンヒータ658が霧化部639近傍に設置されている。
【0326】この伝熱接続部材である冷却ピン634が外郭ケース637に固定され、冷却ピン634自体は外郭から突起した凸部634aを有して構成されている。この冷却ピン634は霧化電極635と逆側に凸部634aを有する形状で、凸部634aが仕切り板721の一部に凹部が構成され、嵌めあわされている。
【0327】このとき、伝熱接続部材である冷却ピン634の背面側は、高温側蒸発器704に近接した配置となっている。
【0328】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0329】三方弁が高温側キャピラリ710へ流路が開の時、冷蔵室604と変温室701の冷却を行う。このとき、冷蔵室604もしくは変温室701内に設置された温度検知手段により、三方弁の開閉、冷蔵室用722ファンの動作が決定されており、これにより冷蔵室604、変温室701の温度を一定に保っている。
【0330】ここで、変温室701は任意の温度が設定できる部屋であり、−2℃程度のパーシャル温度帯から5℃程度の野菜室および12℃前後のワイン室まで切り替えることが可能である。よって、青果物などの保存するための野菜室として使用される場合がある。
【0331】そこで、変温室701の温度設定が野菜保存温度程度、例えば、2℃以上の設定になっている場合、静電霧化装置631を動作させ、収納物の保鮮度を向上させる。
【0332】ここで変温室701の奥面の仕切り板721の比較的高湿度環境である箇所の一部に静電霧化装置631が設置されており、特に、冷却ピン634の後方は高温側蒸発器704と近接している。
【0333】冷却ピン634背面にある高温側蒸発器704には、冷却システムの運転によりその冷媒管もしくはフィンなどの熱伝導部材は−15〜−25℃程度の温度となり、それらからの熱伝導で伝熱冷却部材である冷却ピン634が例えば0〜−10℃程度に冷却される。このとき、冷却ピン634は、良熱伝導部材であるため、冷熱を非常に伝えやすく、冷却ピン634を介して霧化先端部である霧化電極135も0〜−10℃程度に間接的に冷却される。
【0334】ここで、三方弁708が高温側キャピラリの流路を開の状態になるように設定された場合、冷蔵室604と変温室701が冷却モードとなり変温室は低湿状態になる。また、三方弁708が高温側キャピラリの流路を閉の状態になるように設定された場合、変温室は比較的高湿になるとともに、冷蔵室用ファン722を動作させ、高温側蒸発器に付着した霜を融解、除霜することが可能であり、そのとき、変温室701は比較的高湿空間になる。
【0335】よって、冷却ピン634の背面の高温側蒸発器704の温度が上昇しても霧化することが可能となる。
【0336】ここで、変温室701の温度設定が野菜室設定の場合、温度は2℃から7℃で、かつ野菜などからの蒸散により比較的高湿状態であるので、静電霧化装置631の霧化先端部である霧化電極635は露点温度以下となれば、先端を含め、霧化電極635には水が生成し、水滴が付着し、高圧印加によりラジカルを有した微細ミストを発生することが可能となる。
【0337】この微細ミストは、静電霧化装置631の外郭ケース637に構成されている噴霧口632を通過し、変温室701に噴霧されるが非常に小さい微粒子のため拡散性が強く、変温室701全体微細ミストは到達する。噴霧される微細ミストは、高圧放電で生成されたため、マイナスの電荷を帯びているので、変温室701にはプラスの電荷をもつ青果物である野菜が収納されているので、霧化されたミストは、野菜の表面に集まりやすく、これにより保鮮性が向上する。
【0338】ただし、噴霧可能であれば、上記温度に限定されることはない。例えば、変温室が−2℃程度のパーシャル温度や、0℃程度の氷温、1℃前後のチルド温度帯に設定されていても、静電霧化装置631が噴霧可能と判定できれば、噴霧することにより、生鮮食料品表面に微細ミストが付着することにより除菌性が向上するのでより長期間保存することが可能になる。
【0339】また、冷蔵室用ファン322の動作と静電霧化装置631の動作を連動させることにより効率のよいミスト噴霧を実現できる。
【0340】また、静電霧化装置631の冷却ピン634近傍に温度調整用のヒータを配置することにより、霧化電極の温度制御、霧化先端部の水量調整を可能にするのでより安定した霧化状態を実現できる。
【0341】以上のように、本実施の形態は、抗菌装置として静電霧化装置631を備え、ラジカルを含んだミストを噴霧することで菌の増殖を防ぐものであるが、このような抗菌機能を有するのは高圧印加により発生するラジカルであるので、脱臭装置としてはミストが必須条件ではないが、ラジカルを含んだミストを抗菌装置とすることで、一般的には耐久時間が非常に短く消滅しやすいラジカルがミストに覆われて浮遊するために、ラジカルが存在する耐久時間が大幅に長くなることが大きな特徴である。また、ミストの場合には気体とは違って液体であるミスト粒子が野菜表面に付着することで、より除菌効果を高めることが可能である。
【0342】なお、本実施の形態では、抗菌装置としてミストを噴霧する霧化装置を備えたものとしたが、本実施の形態と同じ静電霧化装置を備えたもので冷却ピン534を備えずに放電した場合には、静電霧化装置は液体であるミストは噴霧せず、気体であるオゾンおよびマイナスイオンを発生させることができる抗菌装置となることは実施の形態5において説明した通りである。
【0343】本発明の冷蔵庫は、青果物への光の照射による青果物の保存性の向上を行うと共に、青果物の保存性の向上を行っていることをユーザへ視覚的に示すことで使い勝手の向上も図ることで、より品質の高い冷蔵庫を提供できるので、特に青果物を長期にわたって保存するための冷蔵庫に適している。
【0344】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫におけるパプリカの保存中におけるビタミンC量の変化を説明するための説明図 本発明の実施の形態1の冷蔵庫における光源の照射の制御フロー図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫を示す正面図 本発明の実施の形態2の冷蔵庫の縦断面図 実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の正面図 実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の縦断面図 実施の形態3における冷蔵庫の野菜室の斜視図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の水収集手段近傍の断面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の機能ブロック図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の除菌イメージ図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫を想定したBOXでの細菌の除菌効果を示した図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫のカビ抑制イメージ図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫を想定したBOXでのカビの除菌効果を示した図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の抗ウイルスイメージ図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫を想定したBOXでの抗ウイルス効果を示した図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫を左右に切断した場合の断面を示す縦断面図 本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室の奥面を示す要部正面図 本発明の実施の形態5の冷蔵庫における野菜室に備えた静電霧化装置の周辺部を図17のA−A線で切断し切断面を矢印方向から見た断面図 本発明の実施の形態6における冷蔵庫の断面図 従来の冷蔵庫の各貯蔵室の基準温度と基準色の関係を説明するための説明図 同従来の冷蔵庫の冷蔵室の庫内灯の制御を示すフローチャート
【0345】1 本体 6 切り替え室 13 光源 237 光源
候補5: 特開2007-003173一致 0/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: 松下電器産業株式会社 / 発明者: 芦田 弥恵、小嶋 淑子、中村 起子 / 出願日: 2005-10-31 / 公開日: 2007-01-11
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、冷蔵庫における使い勝手性の向上に関するものである。
【0002】近年、お客様の多様化したニーズを満たすため、食品の保存性を向上させるのみでなく、使い勝手性を進化させた冷蔵庫が普及している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】図8は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
【0004】図8に示すように、冷蔵庫本体上部に設けられた冷蔵室2と冷蔵室2の下に設けられた切り替え室6と、本体の冷蔵室2の下で切替室6に平行に設けられた製氷室5と、並列に配置された切り替え室6及び製氷室7と本体の下部に設けられた冷凍室3との間に、野菜室4を設けた。
【0005】このようなレイアウトをとることにより、最も使用頻度の高い冷蔵室2が目線の高さにあり使い勝手がよく、また、次いで使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性がかがまずに野菜室4容器内の食品を取り出すことができる。さらに、平均身長の女性がかがまずに製氷室5及び切り替え室6の引き出し式扉8の開閉を行えるとともに、氷や食品の取り出しについてもしゃがむ姿勢をとらずに行え、肉体的な負担を低減することができた。
【0006】このように特許文献1では、使用頻度に基づいて冷蔵庫本体のレイアウトを決定することにより、使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供していた。 特開2002−13864号公報
【0007】しかしながら従来の冷蔵庫では、使いやすいレイアウトであるが、各貯蔵室の温度設定状況や保存対象となる食品を判断しにくく、レイアウトの良さを活かしきれていなかった。特に同一貯蔵室内に異なる温度帯を有した複数の区画を有している場合においては、各区画の温度設定状況の相違や収納対象となる食品がますますわかりにくいという問題があった。
【0008】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫の貯蔵室内の各区画において温度状況の視認性を高め、より使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室内に複数の温度の異なる区画と各々の区画に光源とを有し、前記光源によって照射される光は、区画内の温度帯に対応して予め設定された色に発光する色調を有するものである。同一の貯蔵室内において、各区画の温度帯が異なる場合には、各光源から発せられる光の色調が異なるので、使用者は同一貯蔵室内において区画間の温度が異なることを一目で認識することが可能である。
【0010】本発明の冷蔵庫は、このような色調の光を放射する光源を設置し、貯蔵室内の各区画を照らすことにより、使用者に視覚的に訴えるものである。
【0011】本発明の冷蔵庫では、使用者は同一貯蔵室内において区画間の温度が異なることを一目で認識することが可能である。また、使用者に対して各区画内の温度状況と保存対象となる食品を連想させるので、食品を各区画内へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら区画内の温度に適した収納を促すことができるので、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。また、色調によっては、使用者に各区画内に対して清潔感や効果的に冷却されているような、または効果的に加温・保温されているような好ましい印象を与えることができ、その結果使用者は満足感を得ることができる。
【0012】#9請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室内に複数の温度の異なる区画と各々の区画に光源とを有し、前記光源によって照射される光は、区画内の温度帯に対応して予め設定された色に発光する色調を有するものである。
【0013】これにより、使用者は同一貯蔵室内における各区画の温度の相違を色調の相違から一目で認識することができ、またその色調から容易に保存対象物を連想することができる。そのため、食品を各区画へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら各区画に適した収納を促すことができる。
【0014】また、色調のイメージによっては、使用者が区画内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対する満足度を高めることができる。
【0015】例えば、光源によって照射される光の色調については、使用者が各貯蔵室の保存対象物や温度を連想させるように設定しておくことによって、使用者は各区画へ食品を収納する際、容易に各区画の温度認識を行い、収納すべき食品を判断することができる。たとえば、比較的高温である冷蔵温度については暖か味を感じさせる赤系統やマイルドな印象を与える緑系統を、比較的低温である冷凍温度については冷たい印象を与える青系統が好ましいと考える。また中間温度帯であるパーシャルや氷温については、中間色であり、清潔感を感じさせる紫や緑系統などが好ましいと考える。解凍や保温・調理機能については、あたたかみやエネルギーを感じさせる赤系統や、黄色系統などの色調が好ましい。
【0016】このように請求項1に記載の冷蔵庫は、貯蔵室内の各区画の光源から照射される光の色調の違いによって、使用者に対して各区画内の温度状況の目視による認識と保存対象となる食品の連想を促すことから、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0017】請求項2に記載の発明は、前記区画の少なくとも一つは複数の温度帯に切り替えが可能であるとともに、前記区画のうち複数の温度帯に切り替えが可能である区画に備えられた光源によって照射される光は複数の異なる色に発光する色調を有し、前記複数の温度帯のそれぞれに対応して前記光源によって照射される色が変化するものである。
【0018】このため、それぞれの温度帯と光の色調とを関連付けることで、区画内の温度設定が切り替わった場合でも、各区画内の温度設定の状況を一目で認識することが可能となり、その結果使用者の食品を収納する際の混乱を防止し、正しい区画に収納することができるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0019】請求項3に記載の発明は、前記区画内の温度を検知する温度検知手段を有し、前記設定された温度帯に代えて前記温度検知手段によって検知された貯蔵室内の温度によって予め設定された色調を発光させるものである。
【0020】これによって、区画内の実際の温度を検知し、区画内に備えられた光源はその温度に対応する色調を発光するので、区画内の温度設定が切り替わることで温度が変化した場合や、区画内の温度設定が同じ場合でも温度変動が著しい場合には異なる色調の光に切り替わり、各区画内の温度状況の変化を一目で認識することが可能となる。
【0021】また、一つの貯蔵室内で複数の温度帯に切り替えることで、任意の温度帯を設定できるような切り替え機能を有した貯蔵室の場合には特に、使用者は貯蔵室の温度状態がわかりにくく、食品を収納する際の混乱が生じやすいが、そういった場合でも、貯蔵室の温度設定が切り替わって貯蔵室内の温度が変化した場合には異なる色調の光に切り替わり、貯蔵室内の温度の状況を一目で認識することが可能となる。このため、それぞれの光の色調と温度状態とを関連付けておけば、使用者の食品収納等の混乱を防止し、正しい食品貯蔵を啓蒙できるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0022】請求項4に記載の発明は、光源は複数の異なる色に対応する複数の発光源を備えたものである。また、複数の光源を組み合わせて用いることにより、発光する光の色調のバリエーションが多くなるので、区画内の温度変化に応じた光の色調の切り替えを、より多様に行うことができる。また、同一区画内における複数の光源の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源が同一区画内の異なる場所に設置されていても構わないものとする。
【0023】請求項5に記載の発明は、各区画において、区画間の境界面の少なくとも一部は光遮蔽性の材料で構成されているものである。これにより、光遮蔽性の材料が各区画内の光の外部への散乱を抑えることができるので、区画内における光の照射量が大きくなり、使用者においては従来よりもはっきりと各区画の光の色を認識することが可能となる。
【0024】請求項6に記載の発明は、各区画において、区画間の境界面の少なくとも一部は断熱材が配設されているものである。これにより、異なる温度帯に設定された各区画間の熱移動を低減することが可能となる。これにより、区画内の温度変動の低減や消費エネルギーの悪化の低減効果が得られるほか、各区画間の温度差をより大きく設定することが可能となる。
【0025】たとえば、2つの区画を有した貯蔵室内において、一方は1〜5℃程度の冷蔵温度設定、もう一方は30℃〜60℃程度の高温度設定や−20℃前後の冷凍温度設定とすることも可能であり、その場合においても区画内の温度変動や消費エネルギー量の悪化幅を低減することができる。
【0026】請求項7に記載の発明は、前記光源は、貯蔵室の扉の開放時に発光するものである。
【0027】これによって、使用者が食品収納に際して扉を開けた時に光の色調を認知できるので、認知効果が高く販売店等での冷蔵庫の商品訴求的にも効果が高くなる。
【0028】請求項8に記載の発明は、冷蔵庫は、前記本体の最上部に機械室を有するとしたものである。圧縮機や凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納している機械室は、従来は本体の最下部の背面に位置しており、そのため本体最下部の貯蔵室の容積を減少させていた。また、冷蔵室の最上段奥は平均身長の女性は手が届きにくい為、非常に使い勝手が悪く、デッドスペースとなっていた。
【0029】そこで、機械室を本体の最上部の背面に配置し、従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった冷蔵室最上段奥のスペースを機械室として使用したことにより、従来の機械室の部分を冷蔵・冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、有効庫内容積を大きくできる。
【0030】請求項9に記載の発明は、貯蔵室に備えられた光源を設けた区画は、引き出し式の貯蔵ケースを備え、前記光源は前記貯蔵ケースの外側の本体側に備えられるとともに、少なくとも前記光源と対向する部分の前記貯蔵ケースは光透過性の素材からなるものである。
【0031】これによって、貯蔵ケースが比較的、内容積の小さい貯蔵空間内であった場合には特に使用する光源の発熱による貯蔵ケース内の温度上昇が懸念されるが、光源では貯蔵ケースの外側に設けられることによって貯蔵ケース内の温度上昇を防ぐとともに、温度上昇に伴う光源への結露を防ぐことができる。このように、貯蔵ケース内を低温に保ったまま、光源から発する色調を光透過性のケースを介して効果的に照射することができるので、使用者からはあたかも貯蔵ケースの内部が光っているように見え、この光の色を貯蔵ケース外の色調と異なる色調とすることで、貯蔵ケース内の温度帯が上がることを防ぎ貯蔵ケース内の保存性をより高めた上で、貯蔵ケース内と貯蔵ケース外との温度帯の違いを使用者に効果的に知らせることができる。その結果使用者の食品を収納する際の混乱を防止し、正しい区画に収納することができるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0032】請求項10に記載の発明は、断熱区画された複数の貯蔵室を備え、前記複数の貯蔵室の中で最上段に位置する貯蔵室の前面開口部を左右に分割して開閉する二つの扉を有し、前記二つの扉のうち大きい方の扉の前方からの投影面内に複数の異なる色調によって照射される区画を備えたものである。
【0033】これによって、大きい方の扉の前方からの投影面内に備えられた収納区画は、冷蔵庫の貯蔵室の中でも大きい収納量を有するものである場合が多いが、そういった場合に、大きい扉に対応する収納区画に備えられた温度帯の異なる複数の区画を、異なる色で照射することで、使用者は大きい収納区画の使い分けを容易に行うことができ、その結果使用者の食品を収納する際の混乱を防止し、正しい区画に収納することができるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0034】請求項11に記載の発明は、断熱区画された複数の貯蔵室を備え、前記複数の貯蔵室の中で最上段に位置する貯蔵室の前面開口部を左右に分割して開閉する二つの扉を有し、前記二つの扉の合わせ部で前記貯蔵室内を左右の領域に区画するとともに、前記二つの扉の左右方向の幅寸法が小さい方の扉は引き出し式扉を備え、もう一方は回転式扉を備えるとともに、前記回転式扉側の区画は内部に複数の区画を有し、前記複数の区画のうち少なくとも一つは複数の異なる温度帯に設定することが可能である温度切替機能を有し、前記温度切替機能を有した区画が温度切替機能を有しない区画に対して複数の異なる色調によって照射されるものである。これによって、一般的に最上段に位置する貯蔵室が最も大きい収納区画を有する場合が多いが、その場合でも、引出し式の貯蔵空間と、回転式扉に対応する貯蔵空間との収納区画の使い分けを容易に行うことができ、さらに、回転式の扉に対応する大きい収納区画に備えられた温度帯の異なる複数の区画を、異なる色で照射することで、使用者は大きい収納区画の使い分けも容易に行うことができる。その結果使用者の食品を収納する際の混乱を防止し、正しい区画に収納することができるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0035】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0036】(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0037】図1において、本体1はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱22とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱23とで構成された空間に発泡断熱体24を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱体24はたとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
【0038】また、発泡前の内箱22と外箱23とで構成される空間には真空断熱材25が外箱側に図示しない接着部材を用いて密着貼付けされている。また、真空断熱材25は本体1の璧厚内に配設するために薄い平面形状のものが必要となる。さらに、ホットメルトなどの接着部材は接着部に空気が混入しないように真空断熱材25貼付け面に全面塗布されている。真空断熱材25は発泡断熱体24と一体に発泡されて本体1を構成しており、発泡断熱体24と比べて5倍〜20倍の断熱性能を有する真空断熱材25により性能向上させるものである。
【0039】本体1は複数の断熱区画に区分されており上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切り替え室6および製氷室5と、引出し式の野菜室4と引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット32を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉7、切り替え室引出し扉8、製氷室引出し扉9、野菜室引出し扉10、冷凍室引出し扉11である。
【0040】冷蔵室回転扉7には扉ポケット34が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚8が設けられ、収納棚8の最下段を仕切りとして、下部には樹脂カバーにより区画された貯蔵ケース35が設けてある。
【0041】冷蔵室2には冷蔵室用光源19があり、貯蔵ケース35内には貯蔵ケース用の光源13がある。
【0042】冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されているが、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0043】また、冷蔵室2内の貯蔵ケース35は肉魚や肉魚類加工食品、乳製品などの保鮮性向上のため冷蔵温度から比較的低めの温度まで温度の切り替えが可能であり、たとえば−7〜10℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
【0044】切り替え室6はユーザーの設定により温度設定を変更可能であり、冷凍室温度帯から冷蔵、野菜室温度帯まで所定の温度設定にすることができ、また、製氷室5は独立の氷保存室であり、図示しない自動製氷装置を備えて、氷を自動的に作製、貯留するものである。氷を保存するために冷凍温度帯であるが、氷の保存が目的であるために冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
【0045】冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30℃や−25℃の低温で設定されることもある。
【0046】なお、冷蔵室内壁には操作パネル14があり、これを操作することにより、各貯蔵室や区画内の温度設定を変更することが出来る。
【0047】本体1は冷凍室後方部を窪ませた機械室12を設けてある。また機械室12の上方背壁面に第二の機械室36を設けた。
【0048】冷凍サイクルは機械室12に配設した圧縮機16と図示しない凝縮器と減圧器であるキャピラリと蒸発器20とを環状に接続して構成されている。蒸発器20は冷却ファン21で強制対流熱交換させている。図示しない凝縮器はファンを用いて強制空冷してもよいし、外箱23の内側に熱伝達よく貼り付けられた自然空冷タイプであってもよいし、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
【0049】また電動三方弁などの流路制御手段を用いて、区画構成や温度設定の構成に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数のキャピラリを切り替えたり、圧縮機16の停止中にガスカットなどしてもよい。
【0050】冷凍サイクルを動作させる制御基板37は第二の機械室36に取外し可能なカバーで密閉して配置されている。さらに機械室12も背面カバー15で取外し可能に略密閉されている。
【0051】また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷却ファン21と共に、中段に位置する野菜室4の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室3の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
【0052】なお、中段の野菜室4と最下段の冷凍室3は逆の構成となれば、野菜室4の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
【0053】冷蔵室2奥には冷蔵室用光源19が、貯蔵ケース35内の天面には貯蔵ケース用の光源13が、点灯時にそれぞれ冷蔵室2全体と貯蔵ケース35内部を照らすよう設置されている。冷蔵室回転式扉7の開放時には、両光源から照射される光を冷蔵庫の使用者が認識することが可能である。また、冷蔵室2の温度は一定であり、冷蔵室用光源19の光の色調についても特に変化しないものとしたが、貯蔵ケース用の光源13内は温度切り替えが可能であり、また複数個の発光源を備えており、各々が異なる色調の光を発する。それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤37を通じて行われる。
【0054】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0055】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板37からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて放熱して凝縮液化し、キャピラリで減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器20に至る。
【0056】#7冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器や減圧器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器20へ冷媒が供給される。蒸発器20を出た冷媒は圧縮機16へと吸い込まれる。このようにサイクル運転を繰り返すことで庫内の冷却が行われる。
【0057】冷蔵室2内の貯蔵ケース35では、使用者の目的や好みに応じて、数段階の温度切り替えが可能である。本実施の形態では、貯蔵ケース35の温度区分を5〜0℃程度の冷蔵温度、0℃〜−7℃程度のチルドまたはパーシャル温度に切り換えることができ、使用者が操作パネル14より温度切り替えを行うと、同時に貯蔵ケース用の光源13より各温度に予め設定されていた色調の光が照射されるように設定されている。
【0058】本実施の形態では、冷蔵室用光源19には蛍光ランプを用い、冷蔵室2内が常時白色で照らされるものとしたが、光源の種類や色調については特に指定するものではない。また貯蔵ケース用の光源13にはLED素子を用い、たとえば赤色、緑色、青色それぞれの波長領域の光を放射する素子を同一基盤に設置し、それらの点灯を制御することにより7色まで色の切り替えが可能となるが、切り替え温度帯数に応じて他の単色や2色のみの設置も可能であり、特に指定するものではない。
【0059】#1また、各温度における貯蔵ケース用の光源13の色設定については特に指定するものではないが、本実施の形態では貯蔵温度については冷蔵室用光源19と同色である白色を用い、比較的低温で、主に肉魚類などの生鮮食品を収納するパーシャル温度については冷え冷えし、清潔な印象を与える紫色を用い、乳製品や加工食品等の保存に向くチルド温度には中間的な印象を与える黄緑色を用いた。
【0060】なお、貯蔵ケース35内が冷蔵室と同一の温度設定である場合には、光源13を消灯してもよく、これにより材料やランニングコストを削減することができる。
【0061】このように設定した温度設定の変更にともなう光の色調の変化により、貯蔵ケース35内部の温度設定や温度変化を目視により認識することができ、またその色調から使用者は容易に保存対象物を連想することができる。さらに、貯蔵ケース35内が冷蔵室2内とは異なる温度帯に設定された場合、貯蔵ケース用の光源13は冷蔵室用光源19と異なる色調の光を照射するため、同一貯蔵室内における各区画の温度状況が異なることを使用者に対して瞬時に認識させることができる。そのため、各区画の設定温度に適した食品の収納を促すことができ、使用者に対して非常に使い勝手がよい。
【0062】また、色調のイメージによっては、使用者が貯蔵ケース35内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対する使用者の満足度を高めることができる。
【0063】なお、光の波長については特に限定するものではないが、紫外光を含む光を放射する光源を使用した場合には、紫外光が区画内に浮遊または壁面や食品表面に付着している微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させることができる。これにより区画内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0064】さらに、きのこ類や魚類には、ビタミンDの前駆物質を多く含むものがあり、それらに紫外線が照射されることで分子が励起され、ビタミンDへ変換される。よって、紫外光を含む光源13を貯蔵室内に設けることで、貯蔵室内の特定の食品のビタミンD含有量を高めながら保存することができる。
【0065】また、光源13を紫外波長とともに、赤色光である650nm付近の波長の光源13で構成し、りんごや、ブルーベリー、いちご、青しそ、ブロッコリ、なす、紫いもなどに多く含まれる生体内の赤い植物色素であるアントシアニンの生成を最も促進させることが可能である。アントシアニンは、野菜や果物の実に多く含まれるため、切替室6の設定温度は野菜の保存に適した温度が適している。なお、アントシアニンはポリフェノールの一種であり、目にいいという効果の他に、抗酸化作用による老化防止、動脈硬化抑制作用などの効果が実証されており、非常に体によいとされている物質である。
【0066】#3また、各光源の種類については豆電球やLED素子、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でもLED素子はランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても従来の蛍光灯や白熱灯より優れており、汎用性が高い。
【0067】このような光源の設置は、使用者が扉を開けた際に光を感知することができれば各区画内の如何なる箇所であっても構わず、特に指定するものではない。また、光源に樹脂やガラス等からなるカバーを設置し、基盤を湿気から保護したり、光を拡散させたり、強めたりすることも可能である。
【0068】さらに、同一区画内における複数個の光源の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源が同一区画内の異なる場所に設置されていても構わないものとする。
【0069】なお、各光源の点灯は冷蔵庫回転式扉7の開放時のみとしてもよく、その場合図示しない検知手段17によりドアの開閉が検知され、光源の点灯・消灯が制御される。これにより光による温度帯の視認効果を損なうことなく、食品の光照射による脂質酸化を低減し、また消費電力の悪化も低減することが可能となる。
【0070】また、本実施の形態では貯蔵ケース35を冷蔵室2内において複数の温度帯に切り替えが可能な区画としたが、冷蔵室2自体の温度も切り替えが可能としてもよく、その場合冷蔵室用光源19の発する光の色調も冷蔵室2の温度に応じて変化させることも可能である。
【0071】なお、収納棚8の最下段は貯蔵ケース35の天面であり、これを光遮蔽性の材料とすることにより光遮蔽部材が各区画内の光の外部への散乱を抑えることができるので、区画内における光の照射量が大きくなり、使用者においては従来よりもはっきりと各区画の光の色を認識することが可能となる。光遮蔽性の材料とは、たとえば不透明な樹脂や、着色された樹脂、または金属類などが挙げられるが、特に指定するものではない。なお、金属類などの光の反射効果が大きい材料を用いた場合には、一層貯蔵ケース35内における光の照射量を高めるほか、貯蔵ケース35内でのすみずみまで光を拡散させることが可能となる。
【0072】本実施の形態の冷蔵庫において、切り替え室6は、冷蔵室2の下方に位置するとともに、野菜室4と冷凍室3の上方に位置しているものである。このようなレイアウトにすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室6の扉の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。また、このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0073】なお、本実施の形態では各貯蔵室の扉の形態について、使い勝手性を考慮して冷蔵室2については回転式、その他については引き出し式としたが、これらは特に限定するものではない。
【0074】#2以上より本実施の形態の冷蔵庫の冷蔵室2内では、冷蔵室用光源19に加えて複数の温度帯に可変できる貯蔵ケース35内にも貯蔵ケース用の光源13を設けたことにより、各光源から発せられる光の色調の違いから、各区画の温度帯が同一であるのか、異なるのかを使用者に瞬時に認識させることが可能である。また、照射される光の色調によって、使用者に対して設定温度状況の認識を促すとともに、設定温度下での保存対象となる食品を連想させることができるため、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0075】なお、本実施の形態では、光源13から発光される色調を貯蔵ケース35内を温度機能別に切り替える温度帯設定と対応させて変化させるものを中心に説明したが、このように設定された温度帯によって固定された色調を対応させるもののほか、温度帯の設定のみに関わらず、実用上変化する貯蔵ケース35内の温度を検知する温度センサー等の温度検知手段によって検知した実際の温度状態そのものを検出し、この検出結果に基づいて一定の温度範囲ごとに特定の色調の光を発光させることも現実の使用実態により即する意味では有効である。
【0076】また、本実施の形態では、温度帯の切替機能を有する貯蔵ケース35内を対象に説明したが、これに限定されるものではなく、例えば冷凍室3内や野菜室4内などに設けて、一般的によく用いられる強から弱などの温度調節範囲に対応させて特定の色調の光を発光させるものでも有効であり、使用者に温度調節の実感を持たせ、過冷却の防止や省エネルギー意識の啓蒙など上手な使い方をサポートすることなども可能である。
【0077】#5さらに、本発明の趣旨から言えば、光源13は必ずしも複数の色調を予め備えているものでなくても、例えば該当する貯蔵室の庫内の冷却イメージや貯蔵食品のイメージに関連づけられる特定の色調のみを有する光源13を設けても構わず、温度帯の異なる貯蔵室ごとに区分してそれぞれに特定の光源13を設けてもよい。
【0078】また、標準化や共用化の経済性の観点からみれば、光源13は複数の異なる色調を発光可能な光源としておいて、各貯蔵室の温度帯設定に対応して選択した特定の色調を固定して用いることも可能である。
【0079】(実施の形態2) 図2は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0080】図2において、貯蔵ケース35と冷蔵室2の境界面には断熱材18は発砲ウレタンパネル、発泡スチロールパネルやガラス繊維の積層体、シリカアエロゲル、真空断熱パネルなどが挙げられるが特に指定するものではない。これにより貯蔵ケース35の断熱性が高まるので、温度切り替え幅を比較的低温の冷凍温度帯である−18℃から、比較的高温の40〜60℃程度まで広げた場合にも区画間の熱の移動を小さく保つことができる。その結果、使用者にとっては使用できる温度範囲が大幅に広がり使い勝手が向上するほか、貯蔵ケース35内部の温度変動が低減することにより、特にマイナス温度での使用の際の食品への着霜が低減することから食品の品質保持効果が得られる。また、断熱材18を設置して区画間の熱の移動を低減することは、無駄なエネルギー移動を低減することになるため、冷蔵庫本体の消費エネルギー量の悪化を低減することができる。
【0081】なお、断熱材18が光遮蔽性の材料からなる場合には、断熱材18が各区画内の光の外部への散乱を抑えることができるので、区画内における光の照射量が大きくなり、使用者は従来よりもはっきりと各区画の光の色を認識することが可能となる。
【0082】また、冷蔵室用光源19に加えて複数の温度帯に可変できる貯蔵ケース35内にも貯蔵ケース用の光源13を設けたことにより、各光源から発せられる光の色調の違いから、各区画の温度帯が同一であるのか、異なるのかを使用者に瞬時に認識させることが可能である。また、照射される光の色調によって、使用者に対して設定温度状況の認識を促すとともに、設定温度下での保存対象となる食品を連想させることができるため、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0083】(実施の形態3) 図3は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0084】図3において、圧縮機16や図示しない凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納する機械室12は、冷蔵室2の天面後方部に設置されている。
【0085】従来、機械室12は本体1の最下部である冷凍室3の背面に位置しており、そのため冷凍室3の容積を減少させており、また冷蔵室2の最上段奥は平均身長の女性は背伸びなしには手が届かない為非常に使い勝手が悪く、デッドスペースとなっていた。
【0086】機械室12を本体1の最上部の背面に配置し、従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった冷蔵室2最上段奥のスペースを機械室12として使用したことにより、従来の機械室12の部分を冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、冷凍室3の有効庫内容積を大きくできる。
【0087】#10また、冷蔵室用光源19に加えて複数の温度帯に可変できる貯蔵ケース35内にも貯蔵ケース用の光源13を設けたことにより、各光源から発せられる光の色調の違いから、各区画の温度帯が同一であるのか、異なるのかを使用者に瞬時に認識させることが可能である。また、照射される光の色調によって、使用者に対して設定温度状況の認識を促すとともに、設定温度下で保存対象となる食品を連想させることができるため、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0088】(実施の形態4) 図4は、本発明の実施の形態4における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0089】図4において、貯蔵ケース35と冷蔵室2の境界面には光遮蔽部材18が設置されており、また圧縮機16や図示しない凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納する機械室12は、本体1の天面後方部に設置されている。
【0090】図5は本実施の形態における光源の断面図である。
【0091】図5において、光源13は波長ピーク387nmの紫外光を放射する紫外LED26と、波長ピーク468nmの青色光を放射する青色LED27とを備えた光源用基盤28からなり、カバー29により被覆され、使用者が光源13を直視できないような構成をとっている。また、光源13は貯蔵ケース35天面において、紫外LED26と青色LED27が底面を照らすよう、図示しないビスなどで下方向に向けて固定され、設置されている。またカバー29と貯蔵ケース35の間のクッション30や、カバー29周囲に設けられたツメ31は水滴などの侵入を防止している。
【0092】まず、断熱材18を設けたことにより、貯蔵ケース35の断熱性が高まるので、温度切り替え幅を比較的低温の冷凍温度帯である−18℃から、比較的高温の40〜60℃程度まで広げた場合にも区画間の熱の移動を小さく保つことができる。その結果、使用者にとっては使用できる温度範囲が広がり使い勝手が向上するほか、貯蔵ケース35内部の温度変動が低減し、特にマイナス温度での使用の際の食品への着霜が低減することから食品の品質保持効果が得られる。また、断熱材18を設置して区画間の熱の移動を低減することは、無駄なエネルギー移動を低減することになるため、冷蔵庫本体の消費エネルギー量の悪化を低減することができる。
【0093】従来機械室12は本体1の最下部である冷凍室3の背面に位置しており、そのため冷凍室3の容積を減少させており、また冷蔵室2の最上段奥は平均身長の女性は背伸びなしには手が届かない為非常に使い勝手が悪く、デッドスペースとなっていた。
【0094】機械室12を本体1の天面後方部に配置し、従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった冷蔵室2最上段奥のスペースを機械室12として使用したことにより、従来の機械室12の部分を冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、冷凍室3の有効庫内容積を大きくできる。
【0095】さらに、本実施の形態では、貯蔵ケース35が操作パネル14において0℃から−5℃のチルドや氷温、パーシャル温度帯に設定された場合にのみ、紫外LED26と青色LED27が点灯するように設定されている。
【0096】#8光源13を紫外LED26と青色LED27とにしたことにより、貯蔵ケース35内部にはやや紫がかった青色となり、冷蔵室光源19と明らかに異なる色となり、貯蔵ケース35は温度帯が異なる区画であることを一目で認識することができる。また、この色設定により使用者に肉類や魚類などの保存に相応しいクリーンな部屋である、という印象を与えることが出来る。
【0097】また、このような0℃から−5℃のチルドや氷温、パーシャル温度帯は、通常乳製品や肉類、魚類などの比較的保存期間の短いものを凍るか凍らないかの境目の微凍結状態で保存するものであり、冷蔵保存よりも長期な保存が可能であることに加え、冷凍保存よりも楽に包丁が入るなど使い勝手が良好である。しかし、この温度帯では見かけ上食品が凍結状態であるように見えるが、実際の氷結率は冷凍よりもはるかに低く、食品内部では酵素反応や脂質酸化反応、微生物の増殖などが進行し、徐々に品質が劣化している。よってこの温度帯で保存された生鮮食品類の大部分は1,2週間程度で使い切る必要がある。しかし、食品が見かけ上凍結状態であるがゆえに、使用者は『食品が冷凍並みに長持ちする』というイメージを抱きやすく、その結果長期に放置された食品が腐敗するケースもしばしば見られる。
【0098】このような使用者の誤認を解くため、本実施の形態ではチルド・氷温・パーシャル温度設定時にのみ光源13を点灯させることにより、貯蔵ケース35内が冷蔵や冷凍の中間である、生鮮食品類の短期保存用の温度に設定されているという認識を促すことができる。また、光源13の点灯により貯蔵ケース35内がよく目立つため、内部の食品にも注意が行き届きやすくなる。その結果、チルド・氷温・パーシャル温度設定時の貯蔵ケース内において、食材の長期放置や使い忘れを防止するので、結果、食材の無駄を防ぐことができる。
【0099】紫外LED26により放射される紫外線は、貯蔵ケース35内に浮遊したり壁面や食品表面に付着したりしている微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させる作用を有している。これにより貯蔵室内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源13を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0100】なお、一般に紫外線の食品への長期照射は食品の脂質酸化を促進し、品質を低下させることが危惧されるが、肉類や魚類の1,2週間程度の短期的な保存時に照射するのであれば特に問題がなく、また光源13をLED素子としたことにより放射される光の量は他のランプと比較して弱まるので、食品に与える悪影響はきわめて小さい。
【0101】また、本実施の形態のように光源13に紫外光を含む場合は、使用者の安全性を十分に考慮する必要がある。
【0102】例えば、扉開閉と連動し、点灯や消灯を行なう場合、扉を開けた場合は消灯するが、例えば、目に入らない位置に光源が設置されているような引き出し式扉の開閉時は点灯し続けてもよい。特に、紫外領域を含む光は人の目には見えないので、例えば、扉を開けた時には紫外線領域を含む光は消灯し、可視光線等の安全性の高い光は点灯させたままにし、扉を閉めた時には、可視光線は消灯し、紫外光のみを点灯するようにすることで、扉を開けた場合に可視光線の光の点灯を使用者が認識することができることで、温度帯等を一目で識別でき使い勝手を向上させた上で、扉を閉めた時にはLEDの照射による抗菌効果等の有用な効果を持たせる紫外光を照射することで、消費電力を抑えた上で、使用者の使い勝手を高め、さらに食品等の収納物の保存性を向上させることも可能である。
【0103】なお、貯蔵ケース35内の光源13の設置場所は特に限定されていないが、使用者が冷蔵室の回転式扉109を開放した時に、光源13は直接使用者の目に見える範囲から外した位置に配置し、眼球を刺激しないように設置することが好ましい。これは、例えば日本で使用する冷蔵庫の場合では、日本人の平均身長の女性が直立した状態で回転扉109を開けた場合に、光源13が直接見えない部分に配置するのが望ましい。他国で使用される場合においては、その国の女性の平均身長に合わせて、設置位置を工夫することが望ましい。
【0104】また、光源13にカバーを取り付けることにより直接使用者の眼球を刺激しないようにしてもよい。この時、光源13のカバー29に使用する材料は特に指定するものではないが、光透過性の高い樹脂素材が好ましく、さらに梨地加工を施したものであれば内部の光源用基盤28がむき出しにならず、見栄えがよいものとなる。
【0105】#4以上より、冷蔵室用光源19に加えて複数の温度帯に可変できる貯蔵ケース35内に光源13を設けたことにより、冷蔵室用光源19より発せられる光との色調の違いから、冷蔵室2の2つの区画の温度帯が同一であるのか、異なるのかを使用者に瞬時に認識させることが可能である。また、光源13を貯蔵ケース内が冷蔵と冷凍の中間温度であるチルド・氷温・パーシャル設定時のみ点灯させたことにより、食品を微凍結状態で保存する温度設定であることを認識させ、保存対象物やそれらの品質保持期間を想起させることができ、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0106】なお、断熱材18や収納棚8の最下部が光遮蔽性の材料からなる場合には、これらが貯蔵ケース35内の光の外部への散乱を抑えることができるので、貯蔵ケース35内における光の照射量が大きくなり、使用者においては従来よりもはっきりと各区画の光の色を認識することが可能となるほか、光源の食品に対する働きかけを強めることが可能である。
【0107】(実施の形態5) 図6は、本発明の実施の形態5における冷蔵庫の見取り図である。図6の冷蔵庫のレイアウトは、冷蔵庫本体101は断熱箱体102と後述する各扉で形成され、上下に分割する区画壁103により上部区画104と下部区画105に分割されている。
【0108】まず、区画壁103の下方に位置する下部区画105は4つの引き出し式扉を備えた貯蔵区に分けられ、上方には隣接した製氷室128と野菜室132、下方には隣接した2つの冷凍室130、134を備えている。
【0109】上部区画104はその内部を第1の仕切壁106によって、左右の領域となる左側領域107と右側領域108とに区画されている。左側領域107の前面開口部を塞ぐ扉としては引き出し式扉109を配置し、右側領域108の前面開口部を塞ぐ扉としてはヒンジ開閉式扉110を配置している。
【0110】引き出し式扉109の幅はヒンジ開閉式扉110の幅よりも小さく、したがって左側領域107の内容積は右側領域108の内容積よりも小さい。そして、引き出し式扉109と隣り合う辺の反対側の辺にヒンジ開閉式扉110のヒンジ部111を設けた構成となっている。すなわち、換言すればヒンジ開閉式扉110の反ヒンジ側に引き出し式扉109が並設された配置構成となっている。
【0111】引き出し式扉109とヒンジ開閉式扉110との隣接する合わせ部の後方には、断熱箱体103の前面開口部から所定に間隔を有する空間112を冷気流通部として設けて、この空間112の後方に、上部区画104の奥部に向かって第1の仕切壁106が設けられている。
【0112】すなわち、上部区画104は、左側領域107と右側領域108とが第1の仕切壁106の前方の空間112で互いに連通する構成となっている。そして、上部区画104内は、左側領域107,右側領域108を併せてともに冷蔵温度帯の冷蔵室となっている。
【0113】引き出し式扉109で開閉される左側領域107内には複数の収納棚113が設けられ、引き出し式扉109と一体に引き出せるように構成されている。
【0114】引き出し式扉109と反対側のヒンジ開閉式扉110で開閉される右側領域108内には収納物を載置する複数の棚114を備えていて、一方の側端部を断熱箱体の内箱115に棚受けを設けて支持固定し、他方の側端部を第1の仕切壁106の側壁面に棚受けを設けて支持固定するよう構成されている。
【0115】貯蔵ケース116は、約5℃〜−5℃の冷蔵・チルド・氷温・パーシャル温度に切り替えて使うことが可能となっている。主に、肉や魚などの生鮮食品を貯蔵するように区画された収納区画であり、貯蔵ケース35を前後に摺動可能にするレール機構(図示せず)を内箱115と第1の仕切壁106の側壁面に、直接または間接的に設けている。
【0116】そして、図6に示すように、複数の棚114,貯蔵ケース35の前端面が、第1の仕切壁106の前端面とほぼ面一となるよう前端面が揃えられている。すなわち、断熱箱体102の前面開口部から第1の仕切壁106の前端面までに設けられた空間112は、実質的にはその奥行きが棚114,貯蔵ケース35などの室内の収納部の前端面までの間隔を有しているものである。
【0117】そして、左側領域107はボトル収納室として、右側領域108は冷蔵室として構成されている。左側領域107となるボトル収納室には引き出し式扉109が設けられており、右側領域108となる冷蔵室のヒンジ開閉式扉110には、ヒンジ開閉式扉110で開閉される空間112には図示しない複数の扉棚が設けられ、ヒンジ開閉式扉110の裏面に棚受けを設けて支持固定し、一体に開閉するように構成されており、左側領域107のボトル収納室との収納物の使い分けによって、飲料類や調味料、その他小物類や卵などの収納、取り出し時に使用者が一層使いやすく管理できるように収納区域を区分構成している。
【0118】したがって、空間112の奥行き間隔は、扉棚の奥行きを含むように比較的大きく設定されることになる。これにより、冷蔵室内に設置される複数の棚114の奥行きが、扉棚205を設けた分だけ短くなり、これにより、棚114の前端面と前端面を揃えた第1の仕切壁106がより後方に後退するため空間112の奥行き間隔が広くなって、より一層空間112を通じての広々感を提供することができる。また、棚114の前端面と第1の仕切壁106の前端面がほぼ揃えられており、使用者や購入者の目には統一感があってすっきりと感じられ、なお一層広々と使いやすい印象を与えることができる。
【0119】図7は本実施の形態における貯蔵ケースの断面図である。図7では、貯蔵ケース35の天面には棚114、背面の最上部には光源13が設けらており、また光源13は、貯蔵ケース35の背面に対して垂直ではなく、やや下方向を向き、貯蔵ケース35内を照らすように設置されている。
【0120】冷蔵室の右側領域108内にも、区画全体を照らすように図示しない冷蔵室用光源19が設置されている。貯蔵ケース35が0℃から−7℃のチルド・氷温・パーシャルといった冷蔵と冷凍の中間温度設定の場合には、光源13は冷蔵室用光源19と異なる色の光を点灯し、貯蔵ケース35が冷蔵温度帯に設定された場合には、光源13は消灯または冷蔵室用光源19と同一の色の光を点灯する。
【0121】#6このように冷蔵室用光源19に加えて複数の温度帯に可変できる貯蔵ケース35内に異なる色の光源13を設けたことにより、冷蔵室用光源19より発せられる光との色調の相違から、冷蔵室2の2つの区画の温度帯が同一であるのか、異なるのかを使用者に瞬時に認識させることが可能である。さらに、光源13を貯蔵ケース内が冷蔵と冷凍の中間温度であるチルド・氷温・パーシャル設定時のみ点灯させたことにより、室内が目立つとともに見やすくなり、特に保存期限の短い生鮮食品を入れた場合には使い忘れなどの防止にも役立つ。また、光源13の点灯時には、食品を微凍結状態で保存する温度設定であることを認識させ、保存対象物やそれらの品質保持期間を想起させることができるので、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0122】また、右側領域108内に2つの異なる光源を設置したことにより、使用者の目には、収納室内が一層明るく感じられ、広々と使いやすい印象を与えることができる。
【0123】また、酒類や調味料などのボトルを収納する左側領域107については、光源は設置しないものとしている。比較的長期に保存されることの多い酒類や調味料類などの食品は、その収納容器も光の透過が大きいものが多く、長期に光を照射することにより酸化が促進されることがある。このような長期に保存される食品については遮光保存が好ましいことから、光を照射しない左側領域107をボトル類の収納を促すような形状とした。このように光を照射しない左側領域107と光を照射する右側領域108とに区分けをしたことにより、冷蔵庫の使い勝手を高めるとともに、長期に保存される食品の品質を守ることができる。
【0124】このように、本実施の形態では、複数の貯蔵室の中で最上段に位置する冷蔵室の前面開口部を左右に分割して左側領域107と右側領域108を形成し、それぞれの領域を開閉する二つの扉である引き出し式扉109と反対側のヒンジ開閉式扉110を有し、この二つの扉のうち大きい方の扉であるヒンジ開閉式扉110の前方からの投影面内の領域である右側領域108に冷蔵室用光源19に加えて複数の温度帯に可変できる貯蔵ケース35内に異なる色の光源13を設けることで、複数の異なる色調によって照射される区画を備えたものである。
【0125】これによって、大きい方の扉であるヒンジ開閉式扉110の前方からの投影面内の領域である右側領域108は、冷蔵庫の貯蔵室の中でも大きい収納量を有するものであるが、棚114の収納空間と収納ケース35の収納空間とを異なる色で照射することで、使用者は大きい収納区画の使い分けを容易に行うことができ、その結果使用者の食品を収納する際の混乱を防止し、正しい区画に収納することができるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0126】さらに本実施の形態では、幅寸法の小さい区画である左側領域107には引き出し式扉109を備えたことによって、一般的に最上段に位置する冷蔵室を、引出し式の貯蔵空間と、回転式扉に対応する貯蔵空間との収納区画の使い分けを容易に行うことができ、さらに、回転式の扉に対応する大きい収納区画に備えられた温度帯の異なる複数の区画である棚114の収納空間と収納ケース35の収納空間とを、異なる色で照射することで、使用者は大きい収納区画の使い分けも容易に行うことができる。その結果使用者の食品を収納する際の混乱を防止し、正しい区画に収納することができるので使い勝手がよく、貯蔵品質も良好に維持できる。
【0127】なお、右側領域108内の複数の棚114の最下段は貯蔵ケース35の天面を構成しているが、これが光遮蔽性の材料からなる場合には、これらが貯蔵ケース35内の光源13から照射される光の外部への散乱を抑えることができるの。その結果、貯蔵ケース35内における光の照射量が大きくなり、使用者においては従来よりもはっきりと各区画の光の色を認識することが可能となる。
【0128】また、貯蔵ケース35の天面に断熱性の材料を設けた場合には、貯蔵ケース35内の温度が冷蔵温度以外に設定された場合、他室への熱の移動を防ぐため、温度変動を抑え、消費エネルギーを低減することができる。
【0129】また、光遮断性の材料として金属類などの光の反射効果が大きい材料を用いた場合には、一層貯蔵ケース35内における光の照射量を高めるほか、貯蔵ケース35内でのすみずみまで光を拡散させることが可能となる。
【0130】よって、例えば本実施の形態の断熱材18の少なくとも貯蔵ケース35側を光反射性の材料で被覆することにより、光遮断性の効果によって光の外部への散乱を抑え、貯蔵ケース35内における光の照射量が大きくすることができ、さらに断熱材の効果によって、他室への熱の移動を防ぐため、温度変動を抑え、消費エネルギーを低減することができ、加えて、光反射効果によって光貯蔵ケース内においては、光を反射することができるので、貯蔵ケース35内における光の照射量が大きくなり、すみずみまで光を拡散させることが可能となり、光遮断効果と、断熱効果と、光反射効果の相乗効果を得ることができる。
【0131】また、光源13が貯蔵ケース35の背面最上部に、背面に対してやや下方向にむけて設置されていることにより、光が貯蔵ケース35全体を照らすことができるので、使用者が光を認識しやすくなる。また、図示しない本体101の背面に設けられた制御基盤との距離も近くなるため、配線などの処理が行いやすく、効率的である。
【0132】以上の様に、本発明にかかる冷蔵庫は、光源を用いて貯蔵室内の各区画の温度や、各区画に適した保存対象物の認識を促すことができ、冷蔵庫の使い勝手を向上させたものである。よって、保冷のみのならず保温を目的とする機器においても適用することができ、例えばショーケースやクーラーボックス、保温保冷庫、保温器など、一つの貯蔵室内に複数の異なる温度帯に設定された区画を有する断熱箱体において、使い勝手の向上に利用することができる。
【0133】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態4における光源の縦断面図 本発明の実施の形態5における冷蔵庫の見取り図 本発明の実施の形態5における貯蔵ケースの断面図 従来の冷蔵庫の正面図
【0134】1,101 本体 2 冷蔵室(貯蔵室) 12 機械室 13 光源 18 断熱材 19 冷蔵室用光源 35 貯蔵ケース
候補6: 特開2007-071414一致 0/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 松下電器産業株式会社 / 発明者: 中村 起子、小嶋 淑子、芦田 弥恵 / 出願日: 2005-09-05 / 公開日: 2007-03-22
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、冷蔵庫における、使い勝手性の向上に関するものである。
【0002】近年、お客様の多様化したニーズを満たすため、食品の保存性を向上させるのみでなく、人間工学的な観点から使い勝手性を進化させた冷蔵庫が普及している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】図3は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
【0004】図3に示すように、断熱構造の冷蔵庫本体1上部の冷蔵室2と、冷蔵庫本体1下部の冷凍室3と、前期冷蔵室2と冷凍室3の間で冷蔵室2に隣接して設けた野菜室4と、野菜室4と冷凍室3の間に併設した製氷室5及び切り替え室6と、冷蔵室2の前面に設けた回転式扉7と、野菜室4、冷凍室3、製氷室5及び切り替え室6の前面に設けられ収納容器と一体に引き出される引き出し式扉8とからなるものである。
【0005】このようなレイアウトをとることにより、最も使用頻度の高い冷蔵室2が目線の高さにあり使い勝手がよく、また、次いで使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性がかがまずに野菜室4容器内の食品を取り出すことができる。さらに、平均身長の女性がかがまずに製氷室5及び切り替え室6の引き出し式扉8の開閉を行えるとともに、氷や食品の取り出しについてもしゃがむ姿勢をとらずに行え、肉体的な負担を低減することができた。
【0006】このように特許文献1では、人間工学的に冷蔵庫本体のレイアウトを決定することにより、使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供していた。 特開2000−186883号公報
【0007】しかしながら従来の冷蔵庫では、各室の保存対象となる食品が識別しにくく、また庫内の温度状況の確認も困難であった。特に冷蔵温度から冷凍温度、その中間温度など複数の温度帯への切り替えが可能な切り替え室においては、設定温度を切り替えた時、切り替え完了の識別が困難であった。
【0008】#7本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫の各室において設定温度に至るまでの温度識別を簡便に行い、より使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を備えた冷蔵庫本体と、前記貯蔵室に備えられた光源とを有し、前記光源によって照射される光は、設定温度に即して色調が切り替わるとともに、前記設定温度が変更されたとき、設定温度に達するまで室内の色調を段階的に変化させるものである。
【0010】これによって、貯蔵室の設定温度が変更されたとき、設定温度に達するまで段階的に色調が変わり、誰でも一目で切り替え完了の識別ができる。数値ではなく色によって庫内温度が表示されるので、各個人の持つ漠然とした色彩の感情効果に強い印象を与えることができ、数値による定量的表示よりも冷却内容が実感できやすくなり、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0011】本発明の冷蔵庫は、庫内温度が設定変更されたとき、数値ではなく色によって庫内温度が表示されるので、各個人の持つ漠然とした色彩の感情効果に強い印象を与えることができ、誰でも一目で切り替え完了の識別ができ、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0012】#4請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室を備えた冷蔵庫本体と、貯蔵室に備えられた光源とを有した冷蔵庫において、光源によって照射される光は、設定温度に即して色調を切り替える機能を有し、設定変更されたとき、設定温度に達するまで室内の色調を段階的に変化させるものである。これにより、色調の変化により貯蔵室内部の温度設定完了を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。また設定完了時の色調から容易に保存対象物を連想することができ、食品を各貯蔵室へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら各貯蔵室に適した収納を促すことができる。
【0013】また、色調のイメージによっては、使用者が貯蔵室内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対する満足度を高めることができる。
【0014】このように請求項1に記載の冷蔵庫は、光源から照射される光の色調によって、貯蔵室内部の温度設定完了を目視により認識することができ、また、設定温度に到達した際には、使用者に対して保存対象となる食品を連想させるので、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすく使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0015】#2請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、光源によって照射される光は、複数の異なる色に対応する複数の発光源を備えたものであり、これにより、貯蔵室の温度設定が切り替わった場合や、貯蔵室内部の温度変動が著しい場合には異なる光に切り替わり、貯蔵室内の温度状況の変化を一目で認識することが可能となる。また、複数の光源を組み合わせて用いることにより、発光する光の色調のバリエーションが多くなるので、貯蔵室内の温度変化に応じた光の色調の切り替えを、より多様に行うことができる。例えば、設定温度の変更時、設定した温度に達するまでの間、上記設定温度に適した色調に加えて、白色の光を照射することで、設定温度に適した色調より薄い色調に見せ、設定温度に近づくにつれ、段階的に白色の光を減らし、濃い色調に変化させることで、使用者に視覚的に訴えることができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の発明において、扉開放による温度上昇時に、通常時と異なる色調の光を放射するものとした。
【0017】扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。扉が長期に渡り開放される場合としては、食品の出し入れ時や、または閉め忘れた場合などが挙げられる。特に幼児や小児によるいたずらや、身長や力が及ばず完全に扉を閉められない場合において、光により注意を促すことが有効である。
【0018】#6また、従来から音により扉開放を知らせる機能は存在していたが、本発明のような視覚的に訴える手段に替えたり、併用することにより、聴覚障害者においても扉の閉め忘れによる庫内の温度上昇の認識が可能となる。
【0019】本請求項記載の発明では、貯蔵室内の温度上昇時に光源の放射する光の色調を特定のものに切り替えることにより、扉の長期開放を使用者に認識させるもので、貯蔵室内の食品または氷等の品質を守ることができる。又、扉の長期開放後の温度復帰にかかる電力消費の増大を未然に防止することが可能となるため、消費エネルギー量の低減効果が得られる。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の発明において、光源を設けた貯蔵室を比較的低温から比較的高温まで複数の温度に切り替えが可能な切り替え室としたものである。従来切り替え室は、多目的用途に使用できることを前提とし、その用途としては冷蔵や冷凍、またその中間温度とされている氷温やパーシャル解凍、調理機能などが挙げられ、温度や湿度をコントロールすることにより多種多様な使い方を提供してきた。しかし、切り替えが多種に及ぶ程、使用者にとっては収納対象となる食品の判別が困難となるとともに、設定されている温度の判断を誤る可能性があった。
【0021】本請求項に記載の発明は、切り替え室に光源を設け、設定温度毎に光源から放射する光の色調を切り換えることにより、その光の色調によって設定されている温度帯がどの程度の温度であるか、またどのような食品を収納するのに適している温度帯であるかを使用者に認識させることができるので、使い勝手の良好な切り替え室を有した冷蔵庫を提供することができる。
【0022】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、光源を設けた切り替え室が冷蔵室の下方に位置するとともに、野菜室と冷凍室の上方に位置しているものである。このようなレイアウトとすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室の扉の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、切り替え室の使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0023】請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の発明において、冷蔵庫本体の最上部に機械室を有するとしたものである。圧縮機や凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納している機械室12は、従来は冷蔵庫本体の最下部の背面に位置しており、そのため冷蔵庫本体最下部の貯蔵室の容積を減少させていた。
【0024】そこで、圧縮機を従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった冷蔵庫本体の最上部の背面に配置したことにより、従来の圧縮機の部分を冷蔵・冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、有効庫内容積を大きくできる。
【0025】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0026】(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0027】図1において、冷蔵庫本体1はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱22とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱23とで構成された空間に発泡断熱体24を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱体24はたとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
【0028】また、発泡前の内箱22と外箱23とで構成される空間には真空断熱材25が外箱側に図示しない接着部材を用いて密着貼付けされている。また、真空断熱材25は冷蔵庫本体1の璧厚内に配設するために薄い平面形状のものが必要となる。さらに、ホットメルトなどの接着部材は接着部に空気が混入しないように真空断熱材25貼付け面に全面塗布されている。真空断熱材25は発泡断熱体24と一体に発泡されて冷蔵庫本体1を構成しており、発泡断熱体24と比べて5倍〜20倍の断熱性能を有する真空断熱材25により性能向上させるものである。
【0029】冷蔵庫本体1は複数の断熱区画に区分されており上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切り替え室6および製氷室5と、引出し式の野菜室4と引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット31を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉7、切り替え室引出し扉8、製氷室引出し扉9、野菜室引出し扉10、冷凍室引出し扉11である。
【0030】冷蔵室回転扉7には扉ポケット34が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚8が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には貯蔵ケース35が設けてある。
【0031】冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されているが、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0032】また、貯蔵ケース35は肉魚や肉魚類加工食品、乳製品などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
【0033】切り替え室6はユーザーの設定により温度設定を変更可能であり、冷凍室温度帯から冷蔵、野菜室温度帯まで所定の温度設定にすることができ、冷蔵室回転式扉7上のスイッチ12を操作することにより、切り替え室内の温度調節が行われ、切り替え室6内の温度は検知手段17により検知されている。また、製氷室5は独立の氷保存室であり、図示しない自動製氷装置を備えて、氷を自動的に作製、貯留するものである。氷を保存するために冷凍温度帯であるが、氷の保存が目的であるために冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
【0034】冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
【0035】冷蔵庫本体1は天面後方部を窪ませた機械室12を設けてある。また機械室12の下方背壁面に第二の機械室36を設けた。
【0036】冷凍サイクルは機械室12に配設した圧縮機16と図示しない凝縮器と減圧器であるキャピラリと蒸発器20とを環状に接続して構成されている。蒸発器20は冷却ファン21で強制対流熱交換させている。図示しない凝縮器はファンを用いて強制空冷してもよいし、外箱23の内側に熱伝達よく貼り付けられた自然空冷タイプであってもよいし、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
【0037】また電動三方弁などの流路制御手段を用いて、区画構成や温度設定の構成に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数のキャピラリを切り替えたり、圧縮機16の停止中にガスカットなどしてもよい。
【0038】冷凍サイクルを動作させる制御基板37は第二の機械室36に取外し可能なカバーで密閉して配置されている。さらに機械室12も背面カバー15で取外し可能に略密閉されている。
【0039】また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷却ファン21と共に、中段に位置する野菜室4の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室3の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
【0040】なお、中段の野菜室4と最下段の冷凍室3は逆の構成となれば、野菜室4の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
【0041】#10切り替え室6内の天面には光源13が、点灯時に切り替え室6内部を照らすよう設置されている。引き出し式扉の開閉時には、光源13から照射される光が漏れるので、冷蔵庫の使用者が光を認識することが可能である。また、光源13には複数個の発光源を備えており、各々が異なる色調の光を発するとともに、それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤37を通じて行われる。また、光源13には、カバー26が装着されており、切り替え室6内に入れた食品と、光源13が直接接触しないよう設置されている。
【0042】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0043】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板37からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて放熱して凝縮液化し、キャピラリで減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器20に至る。
【0044】冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器や減圧器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器20へ冷媒が供給される。蒸発器20を出た冷媒は圧縮機16へと吸い込まれる。このようにサイクル運転を繰り返すことで庫内の冷却が行われる。
【0045】切り替え室6では、使用者の目的や好みに応じて冷凍温度帯から冷蔵温度まで、数段階に切り替えが可能である。本実施の形態では、切り替え室6の温度区分を3℃の冷蔵温度、−18℃の冷凍温度、その中間温度である−3℃のパーシャル温度、0℃のチルド温度に切り換えることができ、使用者が操作パネル14より温度切り替えを行うと、設定温度に達するまで、段階的に光源13より各温度毎に予め設定されていた色調の光が発光源13より照射されるように設定されている。さらに、切り替え室6を開けたとき、直接光源が使用者の目に入らないように、光源13をカバー26で覆っている。
【0046】カバー26には、光源13が切り替え室6内全体に届くような、例えばガラスカット加工が施されている。これにより、少ない光源でも、切り替え室6内全体に光が届き、食品全体にムラなく光を当てることが出来る。よって、光源13の数を最小限に抑えることが可能であり、光源の設置スペースを狭く、切り替え室6のスペースを広げることが可能である。また、光源13が紫外光のような人体に影響を与えると言われる波長である場合、使用者が切り替え室6を開けてもカバー26で光源13を覆うことで、直接使用者に照射されることはなく、安全に取り扱うことができる。
【0047】さらに、カバー26に、光源13の入射角度を変え、波長を変換することのできる瞳孔盤を施すことで、1種類の光源でも、あらゆる波長の光源を照射することができる。よって、光源13の数を最小限に抑えることが可能であり、光源の設置スペースを狭く、切り替え室6のスペースを広げることが可能である。
【0048】発光源13にはLED素子を用い、赤色、緑色、青色それぞれの波長領域の光を放射する素子を同一基盤に設置し、それらの点灯を制御することにより7色まで色の切り替えが可能となる。
【0049】#1また、各温度における光源13の色設定については特に指定するものではないが、本実施の形態では比較的高温である冷蔵温度についてはマイルドな印象を与える緑を用い比較的低温である冷凍温度については冷え冷えした印象を与える青色を用いた。また一般に新温度帯と呼ばれる中間温度帯であり、主に肉魚類などの生鮮食品を収納するパーシャル温度については清潔感や中間的な印象を感じさせる紫色を、乳製品や加工食品等の保存に向くチルド温度には白色を用いた。
【0050】このように設定した温度設定の変更にともなう光の色調の変化により、切り替え室内6部の温度設定や温度変化を目視により認識することができ、またその色調から使用者は容易に保存対象物を連想することができる。そのため、食品を切り替え室6へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら設定温度に適した食品の収納を促すことができる。
【0051】また、色調のイメージによっては、使用者が切り替え室6内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対して使用者の満足度を高めることができる。
【0052】なお、光の波長については特に限定するものではないが、紫外光を含む光を放射する光源13を使用した場合には、紫外光が貯蔵室内に浮遊または壁面や食品表面に付着している微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させることができる。これにより貯蔵室内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源13を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0053】#8さらに、きのこ類や魚類には、ビタミンDの前駆物質を多く含むものがあり、それらに紫外線が照射されることで分子が励起され、ビタミンDへ変換される。よって、紫外光を含む光源13を貯蔵室内に設けることで、貯蔵室内の特定の食品のビタミンD含有量を高めながら保存することができる。
【0054】また、光源13の種類については豆電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源13でも適用可能である。中でも発光ダイオードはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0055】また、同一貯蔵室内における複数の光源13の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源13が同一貯蔵室内の異なる場所に設置されていても構わないものとする。
【0056】なお、本実施の形態の冷蔵庫では、切り替え室6の扉開放による温度上昇時に通常と異なる色調の光を放射させることも可能である。一般に扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。扉が長期に渡り開放される場合としては、食品の搬入や搬出時、または閉め忘れた場合などが挙げられ、特に閉め忘れられた場合には開放時間が長期に及ぶことが多い。
【0057】#5貯蔵室内の温度上昇時に光源13の放射する色調を特定のものに切り替えることにより、扉の長期開放を使用者に認識させるもので、貯蔵室内の食品または氷等の品質を守ることができる。又、扉の長期開放後の温度復帰にかかる電力消費の増大を未然に防止することが可能となるため、消費エネルギー量の低減効果が得られる。
【0058】なお、使用者に貯蔵室内の温度上昇を認識させる光源13の色については特に指定するものではないが、色彩工学的には赤色系統が注意や警告、危険な印象を与えるとともに、多くの使用者の目にはっきりと認識されやすい色であることから好ましいと考える。
【0059】また、光源13の色を黄色系統とした場合、目立つ色彩であるため認識されやすくなるとともに、黄色は健常者、色覚障害者ともに同一の色として認識することができるため、両者が同じように使うことのできる、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0060】また、このような光源13の入力は、検知手段17の反応によりおこなわれる。検知手段17には、温度センサーを用い、一定温度の検知後に入力をおこなうものとしたが、たとえば検知手段17がドアスイッチである場合は、扉開放を検知したのちの一定時間後に入力をおこなうとしてもよく、特に指定するものではない。
【0061】#3本実施の形態の冷蔵庫において、切り替え室6は、冷蔵室2の下方に位置するとともに、野菜室4と冷凍室3の上方に位置しているものである。このようなレイアウトにすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室6の扉の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。また、このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0062】なお、本実施の形態では各貯蔵室の扉の形態について、使い勝手性を考慮して冷蔵室については回転式、その他については引き出し式としたが、これらは特に限定するものではない。
【0063】以上より本実施の形態の冷蔵庫の切り替え室6では、光源13から照射される光の色調によって、使用者に対して設定温度下での保存対象となる食品を連想させるとともに、設定温度状況の認識を促すことにより、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0064】(実施の形態2) 図2は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0065】図2において、光源13は切り替え室6内に設置されており、また圧縮機16や図示しない凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納する機械室12は、冷蔵室2の最上段の背面に設置されている。
【0066】#9従来、機械室12は冷蔵庫本体1の最下部である冷凍室3の背面に位置しており、そのため冷凍室3の容積を減少させていたが、機械室12を従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった冷蔵室2の最上部の背面に配置したことにより、従来の機械室12の部分を冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、冷凍室3の有効庫内容積を大きくできる。
【0067】また、従来は冷蔵庫本体1最下部の冷凍室3の容量不足を補うため、切り替え室6は冷凍モードとして使用される頻度が高かったが、冷凍室3の容量が増大したことにより、切り替え室6の冷凍温度以外での活用を促すことができ、使用者にとってはより幅広い温度で食品の保存をおこなえる。この結果、切り替え室6のメリットである状況に応じた多目的な利用を促進することができ、光によって温度切り替えを使用者へ知らせる機能を有効に活用することができる。
【0068】以上の様に、本発明にかかる冷蔵庫は、光源を用いて貯蔵室内の温度や、各貯蔵室に適した保存対象物の認識を促すことができ、冷蔵庫の使い勝手を向上させたものである。よって、保冷のみのならず保温を目的とする機器においても適用することができ、例えばショーケースやクーラーボックス、保温保冷庫、保温器などの使い勝手の向上に対して利用することができる。
【0069】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図 従来の冷蔵庫の縦断面図
【0070】1 冷蔵庫本体 2 冷蔵室(上段貯蔵室) 3 冷凍室(下段貯蔵室) 4 野菜室(下段貯蔵室) 6 切り替え室 12 機械室 13 光源 26 カバー
候補7: 特開2007-240077一致 0/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 松下電器産業株式会社 / 発明者: 広田 起子、小嶋 淑子、芦田 弥恵 / 出願日: 2006-03-09 / 公開日: 2007-09-20
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、冷蔵庫における、使い勝手性の向上に関するものである。
【0002】近年、お客様の多様化したニーズを満たすため、食品の保存性を向上させるのみでなく、人間工学的な観点から使い勝手性を進化させた冷蔵庫が普及している(特許文献1参照)。
【0003】図3は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
【0004】図3に示すように、タンク44の水を製氷皿47に給水する給水ポンプ46を有し、製氷完了後に製氷皿47の氷を貯氷箱49に落下する自動製氷装置40において、タンク検出スイッチ52がタンク44内部の水が少量であることを検知した場合に、冷凍室42の扉43が開かれたときのみ貯氷箱49の前壁に設けられたLED55を点灯させ、水が少量であることを氷を取り出す者に知らせるものである。
【0005】このような構造をとることにより、製氷に使用する水が少量になった場合には確実に使用者にその水が少量であることを知らせることができた。
【0006】このように特許文献1では、人間工学的な観点から、LEDを用いて水の補給を視覚的に知らせることにより、使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供していた。 特開平9−269171号公報
【0007】しかしながら従来の冷蔵庫では、冷蔵庫の使用者がLEDの点灯の意味が判らず、単にデザイン上のイルミネーションランプ等と区別がつかないことがある、この場合、水が足りないということについて気づかず、氷が出来ないときに初めてタンク内部の水がないということに気付くという問題があった。
【0008】また、製氷が完了した時や、切り替え室の急冷モードや急凍モード、熟成モード、その他付加されている機能の動作が完了した時は、使用者が扉を開けて、対象食品を見るか触れるかで判断することが多く、専らその判断は個人によって異なっていた。
【0009】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫の使用者に何らかの注意を喚起するとき、確実に使用者にその旨を知らせることができ、より使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0010】上記従来の課題を解決するために、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室または扉に備えられた光源とを有し、使用者に何らかの注意を喚起する際に、前記光源によって照射される光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせるものである。
【0011】これによって、本発明の冷蔵庫では使用者に何らかの注意を喚起するときに、使用者に光によって知らせることができ、使用者は目視により注意を認識することができるので、誰でも一目で判断ができる。
【0012】また、光源によって照射される光の色調については、使用者が各貯蔵室の保存対象物や温度を連想させるように設定しておくことによって、使用者は各貯蔵室へ食品を収納する際、容易に各貯蔵室へ入れるべき食品を判断することができる。
【0013】本発明の冷蔵庫は、使用者に何らかの注意を喚起するときに、使用者に光によって知らせることができるので、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0014】請求項1に記載の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室または扉に備えられた光源とを有し、使用者に何らかの注意を喚起する際に、前記光源によって照射される光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせるものである。
【0015】これによって、本発明の冷蔵庫では使用者に何らかの注意を喚起するときに、使用者に光によって知らせることができ、使用者は目視により注意を認識することができるので、誰でも一目で判断ができる。
【0016】#3また、光源によって照射される光の色調については、使用者が各貯蔵室の保存対象物や温度を連想させるように設定しておくことによって、使用者は各貯蔵室へ食品を収納する際、容易に各貯蔵室へ入れるべき食品を判断することができる。
【0017】よって、使用者に何らかの注意を喚起するときに、使用者に光によって知らせることができるので、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0018】請求項2に記載の発明は、前記光源によって照射される光が、使用者に何らかの注意を喚起する時に、色調を切り替える、もしくは点灯を行う、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させる、のいずれかを行うものである。
【0019】これにより、目視により注意を認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、従来から音により扉開放を知らせる機能は存在していたが、本発明のような視覚的に訴える手段に替えたり、併用することにより、聴覚障害者においても扉の閉め忘れによる庫内の温度上昇の認識が可能となる。
【0020】請求項3に記載の発明は、前記光源によって照射される光は、製氷完了時に、光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせるものである。
【0021】これにより、使用者が製氷完了を目視により即座に判断することができ、氷を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができ、昇華による氷の縮小や氷同士の接着を抑えることができる。
【0022】請求項4に記載の発明は、前記光源によって照射される光は、急冷完了時に、光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせるものである。
【0023】#7これにより、使用者が対象物の急冷完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急冷完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0024】請求項5に記載の発明は、前記光源によって照射される光は、急凍完了時に、光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせるものである。
【0025】これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。
【0026】請求項6に記載の発明は、前記光源によって照射される光は、熟成完了時に、光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせるものである。
【0027】#4これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、熟成が完了したタイミングが容易に判断できるので、いつでも最も美味しいと感じる時点で食することができる。
【0028】請求項7に記載の発明は、光源によって照射される光は、複数の異なる色に対応する複数の発光源を備えたものである。
【0029】これにより、貯蔵室の温度設定が切り替わった場合や、貯蔵室内部の温度変動が著しい場合には異なる光に切り替わり、貯蔵室内の温度状況の変化を一目で認識することが可能となる。また、複数の光源を組み合わせて用いることにより、発光する光の色調のバリエーションが多くなるので、貯蔵室内の温度変化に応じた光の色調の切り替えを、より多様に行うことができる。例えば、急凍モードの途中、上記設定温度に適した色調に加えて、白色の光を照射することで、設定温度に適した色調より薄い色調に見せ、設定温度に近づくにつれ、段階的に白色の光を減らし、急凍完了時に濃い色調に変化させることで、使用者に視覚的に訴えることができる。
【0030】また、同一貯蔵室内における複数の光源の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源が同一貯蔵室内の異なる場所に設置されていても構わないものとする。
【0031】請求項8に記載の発明は、光源は、庫内温度に応じて変化する制御手段を設けたことを特徴とするものである。
【0032】これにより、色調から容易に庫内温度に対応した保存対象物を連想することができ、食品を各貯蔵室へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら各貯蔵室に適した収納を促すことができる。
【0033】また、各温度における光源から放射する光の色調については、特に指定するものではないが、比較的高温である冷蔵温度については暖か味を感じさせる赤系統やマイルドな印象を与える緑系統を、比較的低温である冷凍温度については冷たい印象を与える青系統が好ましいと考える。また中間温度帯であるパーシャルや氷温については、赤と青の中間色であり、清潔感を感じさせる紫系統などが好ましいと考える。解凍や調理機能については、あたたかみやエネルギーを感じさせる赤系統や、黄色系統などが好ましいと考える。
【0034】また、色調のイメージによっては、使用者が貯蔵室内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対する満足度を高めることができる。
【0035】なお、色調については特に限定するものではないが、紫外光を含む光を放射する光源を使用した場合には、貯蔵室内の壁面や食品表面に付着している微生物の増殖機能を不活性化させることができる。これにより貯蔵室内部の衛生性が保たれるとともに、食品の微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0036】さらに、きのこ類や魚類には、ビタミンDの前駆物質を多く含むものがあり、それらに紫外線が照射されることで分子が励起され、ビタミンDへ変換される。よって、紫外光を含む光源を貯蔵室内に設けることで、貯蔵室内の特定の食品のビタミンD含有量を高めながら保存することができる。
【0037】また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0038】請求項9に記載の発明は、前記本体の最上部に機械室を有するものである。圧縮機や凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納している機械室12は、従来は本体の最下部の背面に位置しており、そのため本体最下部の貯蔵室の容積を減少させていた。
【0039】そこで、圧縮機を従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった本体の最上部の背面に配置したことにより、従来の圧縮機の部分を冷蔵・冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、有効庫内容積を大きくできる。
【0040】請求項10に記載の発明は、前記光源によって照射される光は、貯蔵室内を照射するものである。
【0041】これによって、使用者に何らかの注意を喚起するときに、使用者に光によって知らせることができ、使用者は目視により注意を認識することができるので、誰でも一目で判断ができる。
【0042】また、使用者が食品等の貯蔵物を収納したい貯蔵室を開けた際に、その貯蔵室内の状態を一目で視覚的に認識することができるので、使用者の誤認識を防止し、貯蔵室に適した食品の収納を促すことができる。
【0043】請求項11に記載の発明は、前記光源によって照射される光は、貯蔵室の前面側に備えられた扉から外部に向かって照射するものである。
【0044】これによって、扉を開けない状態であっても、庫内の状況を一目で認識することができ、使用者に何らかの注意を喚起するときに、扉を閉めたままで、使用者に光によって知らせることができ、使用者は目視により注意を認識することができるので、使い勝手を向上させた冷蔵庫を提供することができる。
【0045】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0046】(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0047】図1において、本体1はABSなどの樹脂体を真空成型した内箱22とプリコート鋼板などの金属材料を用いた外箱23とで構成された空間に発泡断熱体24を注入してなる断熱壁を備えている。発泡断熱体24はたとえば硬質ウレタンフォームやフェノールフォームやスチレンフォームなどが用いられる。発泡材としてはハイドロカーボン系のシクロペンタンを用いると、温暖化防止の観点でさらによい。
【0048】また、発泡前の内箱22と外箱23とで構成される空間には真空断熱材25が外箱側に図示しない接着部材を用いて密着貼付けされている。また、真空断熱材25は本体1の璧厚内に配設するために薄い平面形状のものが必要となる。さらに、ホットメルトなどの接着部材は接着部に空気が混入しないように真空断熱材25貼付け面に全面塗布されている。真空断熱材25は発泡断熱体24と一体に発泡されて本体1を構成しており、発泡断熱体24と比べて5倍〜20倍の断熱性能を有する真空断熱材25により性能向上させるものである。
【0049】本体1は複数の断熱区画に区分されており上部を回転扉式、下部を引出し式とする構成をとってある。上から冷蔵室2、並べて設けた引出し式の切り替え室6および製氷室5と、引出し式の野菜室4と引出し式の冷凍室3となっている。各断熱区画にはそれぞれ断熱扉がガスケット31を介して設けられている。上から冷蔵室回転扉7、切り替え室引出し扉8、製氷室引出し扉9、野菜室引出し扉10、冷凍室引出し扉11である。
【0050】冷蔵室回転扉7には扉ポケット34が収納スペースとして設けられており、庫内には複数の収納棚8が設けられてある。また冷蔵室2の最下部には貯蔵ケース35が設けてある。
【0051】冷蔵室2は冷蔵保存のために凍らない温度を下限に通常1〜5℃で設定されているが、収納物によって、使用者が自由に上記のような温度設定を切り替えることを可能としている場合もある。また、ワインや根野菜等の保鮮のために、例えば10℃前後の若干高めの温度設定とする場合もある。
【0052】また、貯蔵ケース35は肉魚や肉魚類加工食品、乳製品などの保鮮性向上のため比較的低めの温度、たとえば−3〜1℃で設定される。野菜室4は冷蔵室2と同等もしくは若干高い温度設定の2℃〜7℃とすることが多い。低温にするほど葉野菜の鮮度を長期間維持することが可能である。
【0053】切り替え室6はユーザーの設定により温度設定を変更可能であり、冷凍室温度帯から冷蔵、野菜室温度帯まで所定の温度設定にすることができ、冷蔵室回転式扉7上のスイッチ12を操作することにより、切り替え室内の温度調節が行われ、切り替え室6内の温度は検知手段17により検知されている。また、製氷室5は独立の氷保存室であり、図示しない自動製氷装置を備えて、氷を自動的に作製、貯留するものである。氷を保存するために冷凍温度帯であるが、氷の保存が目的であるために冷凍温度帯よりも比較的高い冷凍温度設定も可能である。
【0054】冷凍室3は冷凍保存のために通常−22〜−18℃で設定されているが、冷凍保存状態の向上のために、たとえば−30や−25℃の低温で設定されることもある。
【0055】本体1は天面後方部を窪ませた機械室12を設けてある。また機械室12の下方背壁面に第二の機械室36を設けた。
【0056】冷凍サイクルは機械室12に配設した圧縮機16と図示しない凝縮器と減圧器であるキャピラリと蒸発器20とを環状に接続して構成されている。蒸発器20は冷却ファン21で強制対流熱交換させている。図示しない凝縮器はファンを用いて強制空冷してもよいし、外箱23の内側に熱伝達よく貼り付けられた自然空冷タイプであってもよいし、各室断熱扉体間の仕切りに配設して防滴防止を行うための配管を組み合わせてもよい。
【0057】また電動三方弁などの流路制御手段を用いて、区画構成や温度設定の構成に応じた複数の蒸発器を使い分けたり、複数のキャピラリを切り替えたり、圧縮機16の停止中にガスカットなどしてもよい。
【0058】冷凍サイクルを動作させる制御基板37は第二の機械室36に取外し可能なカバーで密閉して配置されている。さらに機械室12も背面カバー15で取外し可能に略密閉されている。
【0059】#8また、冷凍サイクルの構成機器である蒸発器20は冷却ファン21と共に、中段に位置する野菜室4の背面部に設けられている。これにより最下段の貯蔵室である冷凍室3の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能である。
【0060】なお、中段の野菜室4と最下段の冷凍室3は逆の構成となれば、野菜室4の内容積と奥行きを最大限に大きくすることが可能となる。
【0061】切り替え室6内の天面には光源13が、点灯時に切り替え室6内部を照らすよう設置されている。引き出し式扉の開閉時には、光源13から照射される光が漏れるので、冷蔵庫の使用者が光を認識することが可能である。また、光源13には複数個の発光源を備えており、各々が異なる色調の光を発するとともに、それら発光源の点灯や消灯の動作は制御基盤37を通じて行われる。また、光源13には、カバー26が装着されており、切り替え室6内に入れた食品と、光源13が直接接触しないよう設置されている。
【0062】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0063】まず、冷凍サイクルの動作について説明する。庫内の設定された温度に応じて制御基板37からの信号により冷凍サイクルが動作して冷却運転が行われる。圧縮機16の動作により吐出された高温高圧の冷媒は、凝縮器にて放熱して凝縮液化し、キャピラリで減圧されて低温低圧の液冷媒となり蒸発器20に至る。
【0064】冷却ファン21の動作により、庫内の空気と熱交換されて蒸発器20内の冷媒は蒸発気化する。低温の冷気を図示しないダンパなどで分配することで各室の冷却を行う。また複数の蒸発器や減圧器を用いる場合は流路制御手段により必要な蒸発器20へ冷媒が供給される。蒸発器20を出た冷媒は圧縮機16へと吸い込まれる。このようにサイクル運転を繰り返すことで庫内の冷却が行われる。
【0065】切り替え室6では、使用者の目的や好みに応じて冷凍温度帯から冷蔵温度まで、数段階に切り替えが可能である。本実施の形態では、切り替え室6の温度区分を3℃の冷蔵温度、−18℃の冷凍温度、その中間温度である−3℃のパーシャル温度、0℃のチルド温度に切り換えることができ、使用者が操作パネル14より温度切り替えを行うと、各温度毎に予め設定されていた色調の光が発光源13より照射されるように設定されている。
【0066】さらに、切り替え室6には、急冷、急凍、熟成モードが付加されており、使用者が操作パネル14より各モードボタンを押すと、各モードに設定されているシーケンスを開始する。そして、各シーケンスが終了すると、切り替え室6の色調の光が点滅し、急冷、急凍、熟成モードは、それぞれチルド、冷凍、パーシャル設定温度で一定となる。これにより、使用者は扉を開けたとき、光の点滅を目視で確認することで、各モードの終了を容易に識別可能となり、使用者による扉開閉頻度や扉開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。
【0067】#6このように、使用者に何らかの注意を喚起する際に、前記光源によって照射される光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせることで、使用者に何らかの注意を喚起するときに、使用者に光によって知らせることができ、使用者は目視により注意を認識することができるので、誰でも一目で判断ができる。
【0068】また、光源によって照射される光の色調については、使用者が各貯蔵室の保存対象物や温度を連想させるように設定しておくことによって、使用者は各貯蔵室へ食品を収納する際、容易に各貯蔵室へ入れるべき食品を判断することができる。
【0069】よって、使用者に何らかの注意を喚起するときに、使用者に光によって知らせることができるので、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0070】また、切り替え室6を開けたとき、直接光源が使用者の目に入らないように、光源13をカバー26で覆っている。
【0071】カバー26には、光源13が切り替え室6内全体に届くような、例えばガラスカット加工が施されている。これにより、少ない光源でも、切り替え室6内全体に光が届き、食品全体にムラなく光を当てることが出来る。よって、光源13の数を最小限に抑えることが可能であり、光源の設置スペースを狭く、切り替え室6のスペースを広げることが可能である。また、光源13が紫外光のような人体に影響を与えると言われる波長である場合、使用者が切り替え室6を開けてもカバー26で光源13を覆うことで、直接使用者に照射されることはなく、安全に取り扱うことができる。
【0072】#9さらに、カバー26に、光源13の入射角度を変え、波長を変換することのできる瞳孔盤を施すことで、1種類の光源でも、あらゆる波長の光源を照射することができる。よって、光源13の数を最小限に抑えることが可能であり、光源の設置スペースを狭く、切り替え室6のスペースを広げることが可能である。
【0073】なお、各モード終了時、切り替え室6の色調の光は、消灯や他の色に切り替え等しても良い。また、急冷、急凍、熟成モードだけでなく、調理機能、解凍機能その他付加された機能においても、同様の光の制御を行うものとする。
【0074】なお、本実施の形態では、光源によって照射される光は、貯蔵室である切り替え室6内を照射するものとしたが、貯蔵室の前面側に備えられた扉から外部に向かって照射するものであっても良い。
【0075】この場合には、扉を開けない状態であっても、庫内の状況を一目で認識することができ、使用者に何らかの注意を喚起するときに、扉を閉めたままで、使用者に光によって知らせることができ、使用者は目視により注意を認識することができるので、使い勝手を向上させた冷蔵庫を提供することができる。例えば、扉の外側に光源を設置する場合にはパネル14に庫内と同様の制御を行う光源を設置してもよく、その場合には操作を行うパネル14を注意喚起の光による信号発生箇所として兼用できるので、使用者は一箇所を確認するのみで、貯蔵室の状態を把握することができる上に、扉を開けなくても庫内状況が一目で判断することができ、更に扉開閉頻度や扉開放時間が制御されやすくなる。
【0076】発光源13にはLED素子を用い、赤色、緑色、青色それぞれの波長領域の光を放射する素子を同一基盤に設置し、それらの点灯を制御することにより7色まで色の切り替えが可能となる。
【0077】#1また、各温度における光源13の色設定については特に指定するものではないが、本実施の形態では比較的高温である冷蔵温度についてはマイルドな印象を与える緑を用い比較的低温である冷凍温度については冷え冷えした印象を与える青色を用いた。また一般に新温度帯と呼ばれる中間温度帯であり、主に肉魚類などの生鮮食品を収納するパーシャル温度については清潔感や中間的な印象を感じさせる紫色を、乳製品や加工食品等の保存に向くチルド温度には白色を用いた。
【0078】このように設定した温度設定の変更にともなう光の色調の変化により、切り替え室内6部の温度設定や温度変化を目視により認識することができ、またその色調から使用者は容易に保存対象物を連想することができる。そのため、食品を切り替え室6へ収納する際、使用者の混乱を防止しながら設定温度に適した食品の収納を促すことができる。
【0079】また、色調のイメージによっては、使用者が切り替え室6内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対して使用者の満足度を高めることができる。
【0080】なお、光の波長については特に限定するものではないが、紫外光を含む光を放射する光源13を使用した場合には、紫外光が貯蔵室内に浮遊または壁面や食品表面に付着している微生物の遺伝子に対して働きかけ、微生物の増殖機能を不活性化させることができる。これにより貯蔵室内部の衛生性が保たれるとともに、食品については微生物によって生じる変色や腐敗臭、食品表面のネト発生を遅らせることが可能となる。このように紫外光を含む光源13を設けることにより、食品の保存性を高めた衛生的な保存が行える。
【0081】#10さらに、きのこ類や魚類には、ビタミンDの前駆物質を多く含むものがあり、それらに紫外線が照射されることで分子が励起され、ビタミンDへ変換される。よって、紫外光を含む光源13を貯蔵室内に設けることで、貯蔵室内の特定の食品のビタミンD含有量を高めながら保存することができる。
【0082】また、光源13の種類については豆電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源13でも適用可能である。中でも発光ダイオードはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0083】また、同一貯蔵室内における複数の光源13の設置は一箇所に限定するものではなく、個々の光源13が同一貯蔵室内の異なる場所に設置されていても構わないものとする。
【0084】なお、本実施の形態の冷蔵庫では、切り替え室6の扉開放による温度上昇時に通常と異なる色調の光を放射させることも可能である。一般に扉開放が長時間に渡り行われ、貯蔵室内の温度が上昇した場合、貯蔵室内部の食品に悪影響を及ぼしやすくなる。特に、マイナス温度では、扉の長期開放による雰囲気温度の上昇により凍結された食品中の水分が気化し、それらが再び冷却された際に食品周囲へ着霜が生じることがあり、その場合食品の品質において外観、風味、食感などの面で低下がみられる。扉が長期に渡り開放される場合としては、食品の搬入や搬出時、または閉め忘れた場合などが挙げられ、特に閉め忘れられた場合には開放時間が長期に及ぶことが多い。
【0085】#5貯蔵室内の温度上昇時に光源13の放射する色調を特定のものに切り替えることにより、扉の長期開放を使用者に認識させるもので、貯蔵室内の食品または氷等の品質を守ることができる。又、扉の長期開放後の温度復帰にかかる電力消費の増大を未然に防止することが可能となるため、消費エネルギー量の低減効果が得られる。
【0086】なお、使用者に貯蔵室内の温度上昇を認識させる光源13の色については特に指定するものではないが、色彩工学的には赤色系統が注意や警告、危険な印象を与えるとともに、多くの使用者の目にはっきりと認識されやすい色であることから好ましいと考える。
【0087】また、光源13の色を黄色系統とした場合、目立つ色彩であるため認識されやすくなるとともに、黄色は健常者、色覚障害者ともに同一の色として認識することができるため、両者が同じように使うことのできる、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0088】また、このような光源13の入力は、検知手段17の反応によりおこなわれる。検知手段17には、温度センサーを用い、一定温度の検知後に入力をおこなうものとしたが、たとえば検知手段17がドアスイッチである場合は、扉開放を検知したのちの一定時間後に入力をおこなうとしてもよく、特に指定するものではない。
【0089】#2本実施の形態の冷蔵庫において、切り替え室6は、冷蔵室2の下方に位置するとともに、野菜室4と冷凍室3の上方に位置しているものである。このようなレイアウトにすることにより、平均身長の女性が腰をかがめずに切り替え室6の扉の開閉を行うことができ、また食品の出し入れについても腰をかがめず、楽な姿勢で行うことができるので、使い勝手性が向上する。また、使用頻度の高い野菜室4についても、平均身長の女性が腰をかがめずに扉開閉を行うことができるとともに、重量感のある野菜についてもしゃがまずに出し入れを行うことができるので、従来の使い勝手性を損なうことがない。また、このように楽な姿勢での使用が可能なレイアウトにすることにより、使用者の肉体的な負担を軽減することができる。
【0090】なお、本実施の形態では各貯蔵室の扉の形態について、使い勝手性を考慮して冷蔵室については回転式、その他については引き出し式としたが、これらは特に限定するものではない。
【0091】以上より本実施の形態の冷蔵庫の切り替え室6では、光源13から照射される光の色調によって、使用者に対して設定温度下での保存対象となる食品を連想させるとともに、設定温度状況の認識を促すことにより、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0092】(実施の形態2) 図2は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図を示すものである。
【0093】図2において、光源13は切り替え室6内に設置されており、また圧縮機16や図示しない凝縮器などの冷凍サイクルの主要構成部品を収納する機械室12は、冷蔵室2の最上段の背面に設置されている。
【0094】従来、機械室12は本体1の最下部である冷凍室3の背面に位置しており、そのため冷凍室3の容積を減少させていたが、機械室12を従来の冷蔵庫庫内において有効に利用されていなかった冷蔵室2の最上部の背面に配置したことにより、従来の機械室12の部分を冷凍スペースとして利用することができるので、外形寸法を大きくすることなく、冷凍室3の有効庫内容積を大きくできる。
【0095】また、従来は本体1最下部の冷凍室3の容量不足を補うため、切り替え室6は冷凍モードとして使用される頻度が高かったが、冷凍室3の容量が増大したことにより、切り替え室6の冷凍温度以外での活用を促すことができ、使用者にとってはより幅広い温度で食品の保存をおこなえる。この結果、切り替え室6のメリットである状況に応じた多目的な利用を促進することができ、光によって温度切り替えを使用者へ知らせる機能を有効に活用することができる。
【0096】以上の様に、本発明にかかる冷蔵庫は、光源を用いて貯蔵室内の温度や、各貯蔵室に適した保存対象物の認識を促すことができ、冷蔵庫の使い勝手を向上させたものである。よって、保冷のみのならず保温を目的とする機器においても適用することができ、例えばショーケースやクーラーボックス、保温保冷庫、保温器などの使い勝手の向上に対して利用することができる。
【0097】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の縦断面図 従来の冷蔵庫の断面図
【0098】1 本体 2 冷蔵室(上段貯蔵室) 3 冷凍室(下段貯蔵室) 4 野菜室(下段貯蔵室) 6 切り替え室 12 機械室 13 光源 26 カバー
候補8: 特開2017-172905一致 1/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: パナソニックIPマネジメント株式会社 / 発明者: 渡邉 正人、梅江 将司、加藤 知之、池田 聖太 / 出願日: 2016-03-25 / 公開日: 2017-09-28
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 △ 争点E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は冷蔵室内に低温貯蔵室を設けた冷蔵庫に関するものである。
【0002】一般に家庭用冷蔵庫は、冷蔵室、野菜室、冷凍室等を備え、更に前記冷蔵室内には当該冷蔵室よりも低温に冷却されるチルド室(冷蔵室よりも低く約1℃の温度帯とする室)あるいはパーシャル室(約−3℃の微凍結温度帯とする室)に切り換え可能な低温貯蔵室を設けたものが見られる。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】図16、図17は特許文献1記載の冷蔵庫を示し、この冷蔵庫は冷蔵室101の下部に低温貯蔵室102を設け、この低温貯蔵室102はその上面を冷蔵室101の最下段に位置する棚板としても利用する天井板103で覆って構成してある。そして上記天井板103は断熱材104が一体化してあって、低温貯蔵室102内を比較的温度の高い冷蔵室101から断熱するとともに、当該断熱材104中に冷気ダクト部105を設けて、冷蔵庫本体106側から送られてくる冷気を低温貯蔵室102内に供給し、複数の冷却温度帯に冷却できる構成としてある。すなわち、上記低温貯蔵室102はその冷却温度帯域を切り換えることにより、1℃前後のチルド室、或いは、−3℃前後のパーシャル室として、肉や魚等の生ものの保存に利用できるようになっている。
【0004】特開2012−220047号公報
【0005】#9しかしながら、上記従来の冷蔵庫は、低温貯蔵室102で鮮度を保持しつつ熟成が進み食肉の旨味が増加するといわれる−2℃の熟成温度帯で食品を保存すると腐敗劣化が生じ、熟成保存することができなかった。そのため、このような熟成保存をしようと思えば、例えば特開2006−329521号公報、特開2007−3060号公報等で出願人が開示しているように冷蔵室101とは別個に設けた切替室で食品を熟成保存する必要があった。すなわち、冷蔵室、冷凍室、野菜室に加え熟成保存をするための切替室を有する冷蔵庫を用いる必要があった。
【0006】本発明はこのような点に鑑みてなしたもので、熟成保存用の切替室を冷蔵室とは別個に設けることなく食品の熟成保存ができる冷蔵庫の提供を目的としたものである。
【0007】本発明は、上記目的を達成するため、冷蔵室内に設けた冷却温度帯切り換え可能な低温貯蔵室に紫外領域の波長範囲を有する紫外光源を設けた構成としてある。
【0008】これにより、低温貯蔵室を−2℃の熟成保存温度に設定して食品を保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源からの紫外線により抑制し、食品の鮮度を保持しつつ旨味を充分に増加させる熟成保存が可能になる。しかもこの熟成保存は冷蔵室内に設けてある低温貯蔵室で行えるので、別個に熟成保存用の切替室を設ける必要がなく、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室構成からなるシンプルな冷蔵庫であっても熟成保存をすることができる。
【0009】本発明は、上記構成により、冷蔵室内の低温室で食品の鮮度を保ちつつ熟成保存ができ、低温貯蔵室の使用用途が広がって幅広いタイプの冷蔵庫に対応できるとともに、使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。
【0010】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の扉を開いた時の正面図 同実施の形態1における冷蔵庫の縦断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室下部に設けた低温貯蔵室の拡大斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室の拡大断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部の上断熱材を取り外した状態の平面図 同実施の形態1における冷蔵庫を示す図6のA−A断面図 同実施の形態1における冷蔵庫を示す図6のB−B断面図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室における紫外光照射状態を示す説明図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部を上方から見た斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部を下方から見た斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室を構成する天井板部の分解斜視図 (a)同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室に設けた紫外光源及び室内照射用光源を覆うカバーの平面図、(b)同カバーの他の例を示す斜視図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室に設けた紫外光源及び室内照射用光源の制御図 同実施の形態1における冷蔵庫の低温貯蔵室に設けた紫外光源及び室内照射用光源の制御フロー図 従来の冷蔵庫の低温貯蔵室部分を示す概略断面図 同従来の低温貯蔵室構成を示す拡大断面図
【0011】#7第1の発明は、冷蔵庫本体と、冷蔵庫本体に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室の下部に区画形成した低温貯蔵室とを備え、前記低温貯蔵室はその天井部に冷気ダクトを設けて冷却温度帯を切り換え可能とし、かつ、前記低温貯蔵室には紫外領域の波長範囲を有する紫外光源を設けた構成としてある。
【0012】これにより、低温貯蔵室を−2℃の熟成保存温度に設定して食品を保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源からの紫外線により抑制することができ、食品の鮮度を保持しつつ旨味を充分に増加させる熟成保存が可能になる。しかもこの熟成保存は冷蔵室内に設けてある低温貯蔵室で行えるので、別個に熟成保存用の切替室を設ける必要がなく、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室構成からなるシンプルな冷蔵庫であっても熟成保存をすることができる。
【0013】第2の発明は、第1の発明において、前記低温貯蔵室には低温貯蔵室内を照らす室内照射用光源をさらに設け、この室内照射用光源は発光色を可変可能とするとともに紫外光源の両側に配置した構成としてある。
【0014】これにより、低温貯蔵室内に保存している食品を容易に認識できて使い勝手が向上するとともに、紫外光源の両側に配置した室内照射用光源の発光色を変えることにより、低温貯蔵室の使用状態を、チルド使用、パーシャルフリーザ使用、熟成保存使用等のように知らせることができ、使い勝手が向上する。
【0015】第3の発明は、第1または第2の発明において、前記紫外光源は低温貯蔵室の奥に向けて傾斜させて設けた構成としてある。
【0016】これにより、紫外光源からの紫外線を使用者が受けにくくなり、安全性を高めることができる。
【0017】#8第4の発明は、第2または第3の発明において、前記紫外光源及び室内照射用光源は天井に設けてその下方をカバーで覆い、かつ、上記カバーの前記紫外光源が対向する部分は透明とするとともに室内照射用光源が対向する部分は光を拡散する構成としてある。
【0018】これにより、紫外線による食品の腐敗劣化抑制効果を効率よく発揮させることができるとともに、室内照射用光源による室内照射を効果的に行うことができる。
【0019】第5の発明は、第1〜第4の発明において、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチおよび冷蔵室の冷蔵扉スイッチと、前記低温貯蔵室の冷却モードを選択するモード選択部と、前記モード選択部からの出力に基づき低温貯蔵室の冷却設定温度を変更するとともに、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチおよび冷蔵室の冷蔵扉スイッチの出力に基づき紫外光源及び室内照射用光源を制御する制御部とを備え、前記制御部は前記モード選択部により熟成保存モードが選択されると低温貯蔵室の設定温度を熟成保存温度に切り換え、かつ前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチからの出力が扉閉の場合は紫外光源を点灯し、前記低温貯蔵室の貯蔵扉スイッチからの出力が扉開の場合は紫外光源を消灯するとともに、室内照明用光源を紫外光源に近似した色で発光させる構成としてある。
【0020】これにより、熟成保存モードへの切り換えにより食品の腐敗劣化を紫外線で抑制しつつ熟成に適した温度帯で食品の熟成を促進し旨味を高めることができるとともに、低温貯蔵室の扉を開いて低温貯蔵室を開放したときには紫外光源を消灯して使用者の安全性を確保し、かつ、同時に、擬似紫外光の照射により紫外光による熟成保存を疑似実感してもらうことができる。
【0021】#1第6の発明は、第5の発明において、前記制御部は冷蔵扉を開くとモード選択部で選択したモードに応じて室内照射用光源をそれぞれモードに応じて異なる色で点灯させる構成としてある。
【0022】これにより、低温貯蔵室をどのモードで使用しているかを使用者に知らせることができ、使い勝手が向上する。
【0023】第7の発明は、第5または第6の発明において、前記制御部はモード選択部で熟成保存モードを選択すると低温貯蔵室を急冷する構成としてある。
【0024】これにより、熟成保存する食品を急速に熟成保存温度に冷却することができ、熟成保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できる。
【0025】第8の発明は、第5〜第7の発明において、前記制御部はモード選択部で熟成保存モードを選択すると低温貯蔵室を急冷するとともに室内照射用光源を点灯させ、低温貯蔵室が熟成保存設定温度に達すると急冷を停止し、かつ室内照射用光源を前記急冷時とは異なる 色に切り換える構成としてある。
【0026】これにより、熟成保存する食品を急速に熟成保存温度に冷却することができ、熟成保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できるとともに、使用者は急冷中、熟成保存中ということを知ることができ、使い勝手が向上する。
【0027】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
【0028】(実施の形態1) 図1〜図15は本発明の実施の形態1を示すもので、まず、冷蔵庫全体の構成について説明する。
【0029】図1〜図3において、本実施の形態に係る冷蔵庫は、前方を開口した冷蔵庫本体1を備え、この冷蔵庫本体1は、図3に示すように主に鋼板を用いた外箱2と、ABSなどの硬質樹脂で成型された内箱3と、前記外箱2と内箱3との間に充填された硬質発泡ウレタン等の発泡断熱材4とから構成されている。
【0030】冷蔵庫本体1は、仕切板5、6、6aによって複数の貯蔵室に区分されており、冷蔵庫本体1の最上部は冷蔵室7、冷蔵室7の下方は切替室8a及び切替室8aに並設した製氷室8b、さらにその下方は冷凍室9、さらに最下部は野菜室10となっている。そして前記各貯蔵室の前面開口部は、冷蔵扉11a、切替室扉11b、製氷扉11c、冷凍扉11d、野菜扉11eによって開閉可能に閉塞されている。
【0031】前記冷蔵庫本体1の上部後方領域には機械室14が設けられている。機械室14には、圧縮機15、水分除去を行うドライヤ(図示せず)等の冷凍サイクルの高圧側構成部品が収容されている。
【0032】また、冷蔵庫本体1の背面には冷気を生成する冷却室16と冷却室16からの冷気を前記冷蔵室7、切替室8a、製氷室8b、冷凍室9、野菜室10に供給循環させる冷気通路17が設けられている。
【0033】冷却室16内には冷却器19が配設されており、冷却器19の上部には冷却ファン20が配置されている。前記冷却ファン20は、冷却器19により冷却された冷気を、冷気通路17を介し冷蔵室7、冷凍室9、野菜室10等に強制循環させて各室を冷却するものである。
【0034】前記冷却室16からの冷気によって冷却される冷蔵室7には食材を載置する複数の棚板21が設けてあり、かつ、その下部には約1℃の温度帯から−3℃の微凍結温度帯まで冷却温度帯を変更できる低温貯蔵室23が区画形成してある。
【0035】上記低温貯蔵室23はその上面を冷蔵室7の最下段に位置する棚板としても利用する天井板部24及び側面の給水タンク室22との間を仕切る間仕切り板22aとで区画形成してあり、内部には引出自在な容器25が設けてあって、その前方は前記容器25の引出によって天井板部24の前端部を中心に回動して開く貯蔵扉26によって閉蓋してある。
【0036】なお、上記貯蔵扉26は低温貯蔵室23内が視認できるよう透明板を用いて構成してある。
【0037】上記天井板部24は、図5、図12等に示すように、合成樹脂製の枠部材27に装着し たガラス板等からなる上板28と、合成樹脂製の下板枠29と、それらの間に設けた発泡スチロール等の断熱材30とから構成してある。
【0038】そして、上記断熱材30には下板枠29に開口する多数の吹出し口31を有する冷気ダクト部32が形成してあり、冷蔵室7内にセットすることによって前記冷気ダクト部32が冷蔵庫本体1背面の冷気通路17に連通し冷気が供給され、この冷気によって低温貯蔵室23内を冷却するようになっている。
【0039】#10上記冷気ダクト部32に供給する冷気はその量をダンパ(図示せず)等によって調節し、当該低温貯蔵室23を1℃〜−3℃の温度に冷却可能としてある。これにより、低温貯蔵室23は冷蔵室7よりも低い約1℃の温度とするチルドモード、あるいは約−3℃の微凍結温度とするパーシャルモード、そして本発明の特徴である−2℃の熟成保存温度とする熟成保存モードとして切り換え使用することができる。
【0040】なお、上記天井板部24の断熱材30は、上断熱材30aと下断熱材30bを重合させて構成してあり、前記上断熱材30aと下断熱材30bのいずれか一方もしくは双方の接合面に形成した凹所によって冷気ダクト部32を形成している。
【0041】更に、前記断熱材30の上・下断熱材30a,30bは天井板部24の下板枠29に圧入装着してあり、その後部には図5に示すように冷蔵庫本体1の冷気通路17に接続する冷気導入口33が設けてある。
【0042】また、前記天井板部24の下面、すなわち下板枠29には、図7に示すように前記断熱材30側に向かって窪む凹部34が形成してあり、この凹部34内に紫外領域の波長範囲を有するLED製の紫外光源(UV−LED)35と低温貯蔵室23内を照射するLED製の室内照射用光源38(図8参照)が組み込んである。
【0043】上記紫外光源35と室内照射用光源38は基板37に装着して凹部34に組み込んであり、室内照射用光源38は発光色を可変可能な光源、例えば三原色を持つLED(RGB−LED)とし、かつ、紫外光源35の左右両側に配置してある。
【0044】なお、室内照射用光源38は発光色の異なる複数のLEDを組み合わせて構成してもよいものである。
【0045】また、基板37は天井板部24の下板枠29の凹部34に設けた保持片40の内側に嵌合させ爪係止するとともに、その下面に樹脂製のカバー39を配置し、このカバー39を前記保持片40の外側に嵌合させて凹部34内に係合装着することにより、下板枠29にユニット化してある。
【0046】上記カバー39は、図13(a)に示すように紫外光源35と対向する部分は平坦な透明部39aとし、室内照射用光源38と対向する部分を含むその他の部分は微細な凹凸を形成して光を拡散する光拡散部39bとしてある。
【0047】なお、カバー39は、同図13(b)に示すように乳白色の光拡散カバー39bbに透明カバー39aaを嵌め込んで形成する等してもよいものである。
【0048】また、上記紫外光源35と室内照射用光源38を収容した断熱材30の凹部34の外周部分は、図5、図6等に示すように断熱用帯域36を残して前記冷気ダクト部32となるようにしてある。すなわち、冷気ダクト部32は前記紫外光源35と室内照射用光源38よりも前方側部分にも連続形成されていて、吹出し口31から低温貯蔵室23の前方部分 にも冷気を供給可能な構成としてある。
【0049】また、上記冷気ダクト部32からの冷気によって冷却される低温貯蔵室23は、冷蔵室7の側壁面に設けたモード選択部43(図3参照)によってその使用モードが選択されるようになっている。
【0050】#5上記モード選択部43は、図14に示すように、制御部44にモード選択信号を出力し、制御部44はこのモード選択信号に応じて低温貯蔵室23の冷却設定温度をそれぞれのモードの冷却設定温度に切り換えるとともに、前記冷蔵室7の冷蔵扉11aの開閉を検出する冷蔵扉スイッチ45および低温貯蔵室23の貯蔵扉の開閉を検出する貯蔵扉スイッチ46からの出力に基づき前記した紫外光源35および室内照射用光源38を制御するように構成してある。
【0051】以上のように構成された冷蔵庫について、次にその作用効果を説明する。
【0052】冷蔵室7内に設けた低温貯蔵室23は冷気通路17を介して冷気が供給され、冷却される。
【0053】この時、上記低温貯蔵室23はモード選択部43による切替によって従来から使用されているチルドモード及びパーシャルモードに加え、新たに熟成保存モードに切り換えて使用することができる。
【0054】熟成保存モードに切り換えると、低温貯蔵室23は−2℃の冷却温度に切り換えられ、食品を熟成温度で保存する。そしてこの時、紫外光源35が点灯し、食品を熟成温度にして保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源からの紫外線により抑制する。したがって、食品の鮮度を保持しつつ旨味を充分に増加させる熟成保存を行うことができる。なお、紫外線の照射効果は照射時間に左右されるので可能な限り照射することが食品の腐敗劣化低減に重要である。
【0055】以下、図15の制御フロー図を用いて、詳細に説明する。
【0056】まず、ステップS1で低温貯蔵室23の使用モードを選択する。選択したモードが熟成保存モードであれば、ステップ2で冷却設定温度を−2℃に切り換えて熟成保存モードに設定し、ステップ3で急速冷却を開始するとともに、ステップ4で室内照射用光源38を消灯状態のまま紫外光源35を点灯し、紫外光により食品の腐敗劣化を抑制しながら熟成保存を行う。
【0057】#2次にステップ5で低温貯蔵室23が熟成保存温度に達したことを検出すると、ステップ6で急速冷却を解除して通常の冷却動作に戻り、紫外光で食品の腐敗劣化を抑制しながら食品の熟成保存を継続する。
【0058】この状態で冷蔵扉11aが開かれると、冷蔵扉スイッチ45からの扉開出力に基づき制御部44がステップ7でこれを検出する。そして更にステップ8で貯蔵扉26の状態を確認し、貯蔵扉26が閉じられたままであれば(ステップ8のN)、ステップS9に移行して紫外光源35を点灯状態にしたままの熟成保存を継続しながら室内照射用光源38を前記紫外光源35の光と近似した紫色で発行させる。これにより、低温貯蔵室23は紫色に照明され、使用者は貯蔵扉26を介して紫外光による腐敗劣化防止をしながら熟成保存していることを知ることができる。
【0059】ステップ8で貯蔵扉26が開かれれば(ステップ8のY)ステップS10に移行して紫 外光源35を消灯し使用者の安全確保に配慮するとともに、室内照射用光源38は前記紫外光源35の光と近似した紫色のまま発行させ続ける。これにより、使用者は紫外光により障害を受けることなく擬似紫外光の照射により紫外光による熟成保存を疑似実感してもらうことができる。
【0060】以上のようにこの冷蔵庫の低温貯蔵室23はモード選択部43により低温貯蔵室23を熟成保存モードに切り換え設定すると、低温貯蔵室23を−2℃の熟成保存温度に設定して食品を熟成保存する際に懸念される食品の腐敗劣化を紫外光源35からの紫外線により抑制しつつ、食品の鮮度を保持し旨味を充分に増加させる熟成保存が可能になる。
【0061】#6しかもこの熟成保存は冷蔵室7内に設けてある低温貯蔵室23で行えるので、別個に熟成保存用の切替室を設ける必要がなく、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室構成からなるシンプルな冷蔵庫であっても熟成保存をすることができる。
【0062】また、前記低温貯蔵室23に設けた室内照射用光源38は、紫外光源35の両側に配置しているので、冷蔵扉11aを開けると点灯して内部を図9に示すように低温貯蔵室23内の容器25後端奥部または側方部まで幅広く照射する。したがって、低温貯蔵室23内の奥部分または側方部まで明るくすることができ、低温貯蔵室23内に保存されている食材を明瞭に視認することができる。
【0063】加えて、前記室内照射用光源38は、発光色を可変可能としているので、室内照射用光源38の発光色を変える(この例では紫色にする)ことにより、低温貯蔵室23を熟成保存モードで使用していることを知らせることができる。
【0064】更に、この実施の形態では、上記紫外光源35は低温貯蔵室23の奥に向けて傾斜させて設けてあるから、紫外光源35からの紫外線を使用者が受けにくくなり、安全性を高めることができる。
【0065】また、前記紫外光源35及び室内照射用光源38はその下方をカバー39で覆い、かつ、上記カバー39の前記紫外光源35が対向する部分は透明としてあるから、紫外線による食品の腐敗劣化抑制効果を効率よく発揮させることができる。また、室内照射用光源38が対向する部分は光を拡散する構成としてあるから、室内照射用光源38による室内照射を効果的に行うことができる。
【0066】#3また、モード選択部43によって熟成保存モードにしていて、低温貯蔵室23の貯蔵扉26を開いたときには、紫外光源35を消灯するので、使用者の安全性を確保することができる。そして、その時、上記紫外光源35を消灯するものの、室内照射用光源は紫外光源35に近似した紫色で発光させ続けるので、使用者は擬似紫外光の照射により紫外光による熟成保存を疑似実感することができる。
【0067】また、モード選択部43で熟成保存モードを選択すると低温貯蔵室23を急冷するので、熟成保存する食品を短時間で熟成保存温度に冷却することができ、熟成保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できる。
【0068】一方、この冷蔵庫は、図15に示すように、ステップS1で選択したモードがパーシャルモードであると、ステップS11に移行して低温貯蔵室23は従来から使用されているパーシャルモードとなり、ステップS12で急速冷却を開始するとともに、ステップS13に移行して室内照射用光源38を前記熟成保存モード時とは異なる青色に点灯させる。
【0069】次に、ステップS14で低温貯蔵室23がパーシャル温度に達したことを検出すると、 ステップS15で急速冷却を解除して通常の冷却動作に戻り、ステップS16で室内照射用光源38の発光色を水色に変えて食品のパーシャル保存を継続する。
【0070】また、前記ステップS1で選択したモードがチルドモードであると、ステップS17に移行して低温貯蔵室23は従来から使用されているチルドモードとなり、ステップS18で室内照射用光源38を前記熟成保存モード時及びパーシャルモード時のいずれとも異なる白色に点灯させ、食品のパーシャル保存を継続する。
【0071】#4なお、前記パーシャル及びチルドの各モードにおいて室内照射用光源38を点灯させるのはいずれも冷蔵扉11aを開いたとき、若しくは更に貯蔵扉26を開いたときに行うものであるが、簡略化の意味で図15及び説明とも各扉の開閉ステップは割愛してある。
【0072】このようにこの冷蔵庫では、熟成保存モードを含め各モードでの室内照射用光源38の発光色を変えているので、使用者は低温貯蔵室をどのモードで使用しているかを知ることができ、使い勝手が向上する。
【0073】また、モード選択部43でパーシャルモードを選択すると、熟成保存モードと同様低温貯蔵室23を急冷するので、低温貯蔵室23を急速にパーシャル保存温度に冷却することができ、パーシャル保存温度に冷却するまでの時間が長くなって食品が劣化するのを防止できる。そして、上記低温貯蔵室23がパーシャル保存設定温度に達すると急冷を停止し、かつ室内照射用光源を前記急冷時とは異なる色に切り換えるので、使用者は急冷が終了してパーシャル保存中であるということを知ることができ、使い勝手が向上する。
【0074】また、この冷蔵庫の低温貯蔵室23は、天井板部24に設けた冷気ダクト部32及び吹出し口31を経由して冷気が供給されるが、上記冷気ダクト部32は前記天井板部24に設けた紫外光源35および室内照射用光源38を囲むように設けてあるから、紫外光源35および室内照射用光源38の前方部分にも回り込んで吹出し口31から低温貯蔵室23内に冷気が吹出す。したがって、低温貯蔵室23の前方部分にも確実に冷気を供給でき、当該部分が冷気供給不足気味になるのを防止して低温貯蔵室23内を均一に冷却でき、良好な熟成保存、パーシャル保存、チルド保存ができる。
【0075】また、この低温貯蔵室23は冷気ダクト部32に冷気が流れて紫外光源35および室内照射用光源38が冷却されるような形となるが、この冷気ダクト部32内を流れる冷気は紫外光源35および室内照射用光源38を設けた凹部34周りの断熱用帯域36によって断熱されるので、紫外光源35および室内照射用光源38が過冷却されるのを防止できる。したがって、紫外光源35および室内照射用光源38に結露が発生するようなことがなく、結露生成付着によるショート故障等の懸念を払拭し、信頼性の高いものとすることができる。
【0076】更に、前記紫外光源35および室内照射用光源38はその下方部分をカバー39で覆っているから、冷蔵室7の冷蔵扉11aを開閉した際に生じがちな外気の紫外光源35および室内照射用光源38部分への侵入を防止でき、外気侵入による結露も防止できる。しかも、上記カバー39を設けたことによって紫外光源35および室内照射用光源38までの沿面距離を確保でき、低温貯蔵室23への食品の出し入れ時に手等から紫外光源35および室内照射用光源38や基板37部分に静電気が流れてこれを損傷させるようなことも防止できる。よってその信頼性は更に高ものとなる。
【0077】以上、本発明に係る冷蔵庫について、上記実施の形態を用いて説明してきたが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の目的を達成する範囲内で種々変更可能であることは言うまでもない。従って、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であっ て制限的なものではないと考えられるべきである。つまり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0078】本発明は、冷蔵室内の低温室で食品の鮮度を保ちつつ熟成保存ができ、低温貯蔵室の使用用途が広がって幅広いタイプの冷蔵庫に対応できるとともに、使い勝手の良い冷蔵庫とすることができる。よって、冷蔵室、冷凍室、野菜室の三室からなる冷蔵庫はもちろん更に製氷室、切替室を有する冷蔵庫にも幅広く適用することができる。
【0079】1 冷蔵庫本体 7 冷蔵室 11a 冷蔵扉 14 機械室 15 圧縮機 16 冷却室 17 冷気通路 19 冷却器 20 冷却ファン 21 棚板 22 給水タンク室 23 低温貯蔵室 24 天井板部(天井部) 25 容器 26 貯蔵扉 27 枠部材 28 上板 29 下板枠 30 断熱材 31 吹出し口 32 冷気ダクト部 33 冷気導入口 34 凹部 35 紫外光源 36 断熱用帯域 37 基板 38 室内照射用光源 39 カバー 39a 透明部 39b 光拡散部 40 保持片 43 モード選択部 44 制御部 45 冷蔵扉スイッチ 46 貯蔵扉スイッチ
候補9: 特開2021-143825一致 2/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 東芝ライフスタイル株式会社 / 発明者: 橋本 麻美、長坂 俊郎、真下 拓也、金子 尚太 / 出願日: 2021-06-21 / 公開日: 2021-09-24
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ✓ 一致E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
【0002】使用者が冷蔵庫を使用する際に、冷蔵庫が配置されている部屋が暗い場合には、使用者は、部屋の照明スイッチを操作して部屋の照明を点灯して部屋を明るくしている。
【0003】また、人が近づいたことを冷蔵庫の近接センサが検知すると、制御部が、冷蔵庫の扉を開扉するための開扉操作部のLED(発光ダイオード)を点灯させることで、開扉操作部の位置を明示することが、特許文献1の段落番号0345と図59に開示されている。
【0004】特開2016−14484号公報
【0005】しかし、冷蔵庫が配置されている部屋が暗い場合には、使用者は、冷蔵庫を使用するたびに、部屋の照明スイッチを操作して部屋の照明を点灯する必要があるので、面倒である。また、特許文献1では、開扉操作部のLEDを点灯させるようにしても、開扉操作部の位置が分かる程度である。また、特許文献1に記載のLEDは使用者が近接センサに近づかなければ点灯しないため、使用者が近接センサの位置等の冷蔵庫の仕様を認識して冷蔵庫に近づかないとLEDを点灯させることができない場合がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、暗い場所でも冷蔵庫の仕様を認識できるようにして、容易に使用することができる冷蔵庫を提供することにある。
【0007】本発明の実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の下部に配置されて、前記冷蔵庫本体に近づいた人体を検知する下部人体検知手段と、前記冷蔵庫本体の庫外の下部領域を照らす下部庫外照明とを備え、前記下部人体検知手段と前記下部庫外照明とが所定の範囲内に含まれるよう配置されていることを特徴とする。
【0008】本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。 冷蔵庫本体の扉と、引出し式の扉との間の中間領域部分を示す図である。 冷蔵庫本体の最も下部の飾り板付近を示す図である。 図1に示す冷蔵庫の電気接続例を示すブロック図である。 部屋Rの壁Wに沿って配置された冷蔵庫本体を上から見た図である。 中間庫外照明の構造例を示す斜視図である。 中間庫外照明の別の構造例を示す図である。 本発明の別の実施形態の冷蔵庫を示す図である。 揺れ・振動検知手段が、地震の発生で冷蔵庫本体の揺れ・振動を検知した場合の動作例を示すフロー図である。 揺れ・振動検知手段が、地震の発生で冷蔵庫本体の揺れ・振動を検知した場合の別の動作例を示すフロー図である。 冷蔵庫の動作例を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。 図12に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。 冷蔵庫の動作例1を示す図である。 冷蔵庫の動作例2を示す図である。 冷蔵庫の動作例3を示す図である。 冷蔵庫の動作例4を示す図である。 冷蔵庫の動作例5を示す図である。 冷蔵庫の動作例6を示す図である。 冷蔵庫の動作例7を示す図である。 本発明の第3の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。 図21に示す冷蔵庫の操作部の詳細な構成を示す正面図である。 図22に示す冷蔵庫の操作部の強弱レベル表示部の表示の切り替わり例を示す図である。 図21に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。 図21に示す冷蔵庫の各間接照明と操作部内のボタンとの対応関係を示す図である。
【0009】以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0010】(第1の実施形態) 図1は、本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。
【0011】図1に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室5、野菜室7が設けられ、この野菜室7の下には製氷室8と小冷凍室9が左右の並べて設けられ、最下部に主冷凍室10が設けられている。
【0012】上部の冷蔵室5と野菜室7は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室8と小冷凍室9と主冷凍室10は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。冷蔵庫本体2には、図示しないが、冷蔵温度帯の貯蔵室を冷却するための冷蔵用冷却器と、冷凍温度帯の貯蔵室を冷却するための冷凍用冷却器とを含む冷凍サイクルが設けられている。
【0013】図1に示す冷蔵室5の前面には、冷蔵室5の前面開口部を開閉する左右の扉3,4が設けられている。左右の扉3,4は、観音開き式扉であり、左側の扉3の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉4の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
【0014】野菜室7、製氷室8、小冷凍室9、主冷凍室10の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉7a,8a,9a,10aが設けられている。使用者が手指を入れて各扉を開くための取っ手3b,4b,7b,8b,9b,10bが、左右の扉3,4と引出し式の扉7a,8a,9a,10aに、それぞれ設けられている。
【0015】図1に示すように、冷蔵庫本体2の上には、扉開放手段としての扉開放操作部11,12が設けられている。扉開放操作部11,12は、例えば電磁ソレノイドのような電動アクチュエータを採用できる。扉開放操作部11,12が動作することで、扉開放操作部11,12は、左右の扉3,4をそれぞれ自動的に押して開く。
【0016】図1に示すように、冷蔵庫本体2は、庫外環境検知手段の好ましい一例である照度センサ20と、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22を有している。
【0017】この庫外環境とは、冷蔵庫本体2の置かれている周囲の環境であり、冷蔵庫1が配置されている例えば好ましくは部屋の照度である。照度センサ20は、冷蔵庫本体2の庫外の環境の一例である照度の大小を検知する。照度センサ20としては、例えば視感度に近い分光感度特性を持ったフォトダイオードを用いることができるが、特に限定されない。
【0018】この照度センサ20は、例えば冷蔵庫本体2の上面部に配置されている。これにより、照度センサ20が冷蔵庫本体2の中間部や下部に配置されている場合に比べて、照度センサ20は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の環境の変化、例えば照度の変化を確実に検知できる。
【0019】図1に示すように、庫外照明としての中間庫外照明21と下部庫外照明22は、庫外環境検知手段としての照度センサ20により検知された庫外環境である例えば部屋の照度に応じて、冷蔵庫本体2の庫外を照らすようになっている。これにより、冷蔵庫本体2の置かれている部屋の明るさの程度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が点灯して、冷蔵庫本体2の庫外を照らすことができる。中間庫外照明21と下部庫外照明22は、それぞれ、好ましくは1つまたは複数のLED(発光ダイオード)を用いて構成することができる。
【0020】中間庫外照明21と下部庫外照明22の好ましい配置例を、図1と図2と図3を参照して、説明する。図2は、左右の扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23を側方から示し、図3は、冷蔵庫本体2の最も下部の飾り板24付近を側方から示している。
【0021】なお、図1から図3において、冷蔵庫本体2の左右方向(幅方向)は、X方向で示し、冷蔵庫本体2の奥行方向は、Y方向で示し、冷蔵庫本体2の上下方向は、Z方向で示している。
【0022】図1と図2に示すように、中間庫外照明21は、扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23に配置されている。この中間庫外照明21は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、中間領域部分23の中央位置に配置されている。中間領域部分23は、冷蔵庫本体2の前面側であって、しかも冷蔵庫本体2の上下方向(Z方向)について、ほぼ中間位置に位置されている。
【0023】これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の前面側の領域を上下方向(Z方向)についてほぼ均等に、しかも左右方向(X方向)についてもほぼ均等に照らすことができる。
【0024】図3に示すように、下部庫外照明22は、最も下部の飾り板24に配置されている。飾り板24は、引出し式の扉10aの下側に配置されている。下部庫外照明22は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、飾り板24の中央位置に配置されている。これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の下部領域、言い換えれば冷蔵庫本体2に近づいた使用者の足元の領域(部屋の床面の領域)を、ほぼ左右均等に照らすことができる。
【0025】図1に示すように、冷蔵庫本体2は、冷蔵庫1に対して操作を行うための操作部31,32を有している。操作部31,32は、例えば、左右の扉3,4をそれぞれタッチすることで開扉操作させるための開扉スイッチである。操作部31は、左の扉3の下側に配置され、操作部32は、右の扉4の下側に配置されている。操作部31,32は、使用者が使い易いようにするために、互いに冷蔵庫本体2の中央に寄せて配置されている。
【0026】操作部31,32としては、例えば好ましくは使用者が触れることで静電容量が変化するのを検知してオン信号を発生する静電容量式タッチセンサを用いている。使用者が、操作部31を指や肘等で触れることで、扉開放操作部11が動作して左の扉3を自動で開くことができる。同様にして、使用者が、操作部32を指や肘等で触れることで、扉開放操作部12が動作して右の扉4を自動で開くことができる。
【0027】図1に示す操作部31,32は、操作部31,32をそれぞれ背面側から照明するためのバックライトとしての操作部照明33,34を有している。この操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らす。これにより、操作部31,32を明るく照らして、操作部31,32の位置を、使用者に対して明示することができるので、使用者は、操作部31,32の位置を確認して操作し易い。
【0028】図1に示すように、上述した庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の位置は、操作部照明33,34の位置とは異なる位置に配置されている。これにより、操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らすことで、操作部31,32を明るくして操作部31,32の位置を、使用者に対して明示する役割を有する。
【0029】これに対して、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らすことで、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。また、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を明るく照らす役割を有し、中間庫外照明21とともに、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。
【0030】このように、冷蔵庫1が配置されている部屋の明るさに応じて、すなわち部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、しかも下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすことで部屋を明るくして、使用者は冷蔵庫1の場所を確認できる。
【0031】また、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22が、同時に点灯することで、冷蔵庫1の高級感を演出することができる。
【0032】次に、図1に示す前方人体検知手段41と、下部人体検知手段42を説明する。
【0033】図1に示す前方人体検知手段41と下部人体検知手段42は、冷蔵庫本体2に対して使用者(人体)が近づくと人体を検知することができる、例えば静電容量式の近接センサや赤外線センサ等を用いることができる。
【0034】前方人体検知手段41は、冷蔵庫本体2の前方にいる所定の距離範囲内の使用者(人体)を検知する。前方人体検知手段41が冷蔵庫本体2の前方にいる使用者を検知したときに、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照明する。これにより、使用者が部屋に入って冷蔵庫本体2に近づこうとする際に、部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすので、使用者は冷蔵庫1に容易に近づくことができる。
【0035】図1に示すように、揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体2に配置されている。この揺れ・振動検知手段44は、例えば冷蔵庫本体2の上面部において照度センサ20の近くに配置されている。揺れ・振動検知手段44は、冷蔵庫本体2に加わる揺れや振動を検知する、例えば圧電型の加速度センサを用いることができる。
【0036】この揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体2の揺れや振動を検知した場合には、例えば地震が発生して冷蔵庫本体2が揺れたと判断して、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照らすようになっている。
【0037】これにより、地震が発生した緊急時に、冷蔵庫本体2が置かれた部屋が暗い状態であっても、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の周囲を明るく照らすことで、誘導灯の役割を果たして、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。
【0038】図4は、図1に示す冷蔵庫1の電気接続例を示すブロック図である。
【0039】図4に示すように、冷蔵庫本体2は、緊急時の電源供給用の蓄電池50を有する。この蓄電池50としては、例えばリチウムイオン電池等の充電可能なバッテリを用いることができる。
【0040】制御部100は、扉開放操作部11,12と、照度センサ20と、中間庫外照明21と下部庫外照明22と、操作部31,32と、前方人体検知手段41と下部人体検知手段42と、揺れ・振動検知手段44、そして蓄電池50と商用電源51に対して、電気的に接続されている。
【0041】図4に示す制御部100は、照度センサ20により検知された庫外周囲の照度に応じて、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度以下であるとして部屋が暗いと判断すると、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21を淡く光らせて点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方を連動して淡く光らして点灯して庫外を照明する。
【0042】これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
【0043】また、例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度を超えているとして部屋が明るいと判断すると、すでに部屋の照明は不要なので、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して消灯する。これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
【0044】制御部100は、冷蔵庫1の通常の使用時に、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、使用者は、冷蔵庫本体2の周囲の環境を明るく照らして安全性を確保した状態で、操作部31,32の位置が確認できる。しかも、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、冷蔵庫1の使用者に対して光による高級感を演出できる。また、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の各発光色を任意に設定して変えることができるようにすれば、さらに光による高級感を演出できる。
【0045】制御部100は、下部人体検知手段42を有しているが、下部人体検知手段42は冷蔵庫本体2の下部に配置されている。前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知したときには、制御部100により、下部人体検知手段42の人体を検知する機能が有効になる。
【0046】これにより、前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知すると、下部人体検知手段42の人体を検知する機能を発揮できるので、下部人体検知手段42のオンオフ操作を無駄なく切り替えることができる。
【0047】図1と図4の前方人体検知手段41と下部人体検知手段42の両方が、使用者(人体)を検知したときに、図4の制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。すなわち、使用者が冷蔵庫本体2にあらかじめ定めた距離範囲内に近づいたときに、制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。これにより、制御部100が、扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動することで、使用者は、左の扉3あるいは右の扉4を自動的に開けることができる。
【0048】中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
【0049】図1に示すように、中間庫外照明21は、前方人体検知手段41の近傍に配置され、下部庫外照明22は、下部人体検知手段42の近傍に配置されている。また、下部人体検知手段42と下部庫外照明22とは、扉4の幅方向の範囲、または、冷蔵庫本体2の脚部(図1の冷蔵庫本体2の右前方の最下部の部材)の前後幅の範囲に含まれるように設置されている。これにより、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の全体を照らすことができ、下部庫外照明22は、使用者の足元付近を照らすことができる。このため、使用者は部屋全体を明るくした状態で冷蔵庫1を使用でき、使用者の足元も明るくすることができるので、冷蔵庫1の使用が容易になる。
【0050】図4に示す制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量を、例えば弱、中、強等の複数段階に調整できる。部屋が暗く使用者が冷蔵庫本体2に近づいていない場合に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する淡い光は、「弱」の光である。また、部屋の照度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する通常の光は、「中」の光または「強」の光である。なお、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量は、無段階に調整できるようにしてもよい。
【0051】制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯したり、消灯したり、明るさを切り替えるときには、中間庫外照明21と下部庫外照明22の発生する光量をゆっくりと変化させて調光させる、フェードイン/フェードアウトするように調光させる。すなわち、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯や消灯は、ゆっくりと行うように調光させる。このように冷蔵庫1では中間庫外照明21と下部庫外照明22の光量をゆっくりと変化させることで、冷蔵庫1の高級感を出すことができる。
【0052】次に、図5と図6を参照して、中間庫外照明21の好ましい構造例を説明する。
【0053】図5は、部屋Rの壁Wに沿って配置された冷蔵庫本体2を上から見た図である。図6は、中間庫外照明21の構造例を示す斜視図である。
【0054】図5では、冷蔵庫本体2の右側の側面2Rが、部屋Rの壁Wに寄せて配置されている例を示しており、壁Wは、冷蔵庫本体2の奥行方向(Z方向)と平行である。中間庫外照明21は、回路基板55と、回路基板55に搭載された複数の発光ダイオード等の発光素子56,57,58,59を有する。発光素子56,57,58,59は、それぞれ発光の向きを変えて、回路基板55に搭載されている。
【0055】例えば、図6に示すように、発光素子56の光L1は、水平方向に向き、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子57の光L2は、水平方向に向いている。発光素子58の光L3は、やや下向きで、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子59の光L4は、下向きに向いている。これにより、例えば4つの発光素子56,57,58,59は、冷蔵庫本体2の右側に壁Wがあることを考慮して、部屋R全体をまんべんなく照らすことができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0056】図7は、中間庫外照明21の別の構造例を示している。
【0057】図7では、中間庫外照明21は、例えば1つの発光素子60を有している。この発光素子60は、回路基板61に対して軸62を中心にして、Q方向に回転可能に支持されている。発光素子60は突起部63を有する。発光素子60は、ソフトテープやスポンジ等の弾性変形可能な支持物99を介して、回路基板61の孔67に取り付けられている。電動アクチュエータ64の連結部65が突起部63に取り付けられている。制御部100が電動アクチュエータ64を駆動して、連結部65が冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿って伸縮することで、発光素子60は、支持物99が弾性変形することにより、Q方向に回転して位置決めできる。これにより、発光素子60の発する光L5は、壁Wから離れる方向に向けることができる。
【0058】上述したように、中間庫外照明21が照らす光の向きは、自由に変えることができることから、冷蔵庫本体2が部屋に置かれる際に壁Wの位置に応じて、壁Wが無い側に光の向きを向けるようにして、各家庭の部屋の形状に応じて、中間庫外照明21の光の向きを最も適した向きにすることができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0059】ところで、図5から図7に示す中間庫外照明21が光の照射方向を変更できる機能を図1に示す操作部31,32に設定して、中間庫外照明21が光の照射方向の変更は、例えば冷蔵庫1を部屋Rに設定する設定者または使用者が、図1に示す操作部31,32において、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に中間庫外照明21の光を照射できるようにしてもよい。
【0060】このように、中間庫外照明21の光の照射方向を設定する際に、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に向けるのは、冷蔵庫1の使用者は、部屋Rの壁Wの位置とは反対側の方向から冷蔵庫本体2に対して近づくためである。このため、冷蔵庫本体2に近づく使用者に対して、この中間庫外照明21の光を効率よく向けることができる。
【0061】なお、下部庫外照明22の構造や光の照射方向の設定は、中間庫外照明21の構造と光の照射方向の設定と、同様にすることができる。
【0062】図8は、本発明の別の実施形態の冷蔵庫1を示す図である。
【0063】図8に示す冷蔵庫本体2では、飾り板24が、2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42を有している。2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42が配置されていることで、使用者の足元をさらに明るく照らすことができる。また、組G1の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉7aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉7aを自動的に開くことができる。同様にして、組G2の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉10aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉10aを自動的に開くことができる。このように、冷蔵庫本体2の下部には、複数の下部人体検知手段42を配置することで、制御部は別々の動作を行わせることができる。
【0064】図9と図10は、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合の動作例を、それぞれ示している。
【0065】まず、図9に示す動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS1に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS2において、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
【0066】これにより、冷蔵庫1が置かれた部屋が暗い状態であっても、地震の発生時に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を自動的に明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯(非常灯)としての役割を果たすことができる。このため、地震等の緊急時に、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、冷蔵庫1を利用して部屋を明るくできる。
【0067】また、図10に示す別の動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS11に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS12に示すように、通常接続されている商用電源51からの電源供給が停止したときには、ステップS13に移る。
【0068】ステップS13では、制御部100は、冷蔵庫本体2に対する電源供給を、商用電源51から蓄電池50に切り替える。そして、ステップS14に示すように、制御部100は、蓄電池50からの電源供給により、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
【0069】これにより、地震の発生時に商用電源51からの電源供給が停止したとしても、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯としての役割を果たすことができる。このため、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0070】次に、図11は、図1と図4に示す冷蔵庫1の動作例を示している。
【0071】図11に示すステップS21では、図1と図4に示す照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が冷蔵庫本体2の庫外の環境である部屋Rが明るいと判断すると、ステップS22に移る。このステップS22では、部屋Rが明るいので、制御部100は、下部庫外照明22が使用者の足元を照らす必要がないことから、下部庫外照明22の点灯動作は不要であると判断して、下部庫外照明22を消灯する。
【0072】一方、ステップS21において、図4の照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が部屋Rの環境は暗いと判断すると、ステップS23に移る。ステップS23では、部屋Rが暗いので、冷蔵庫本体2の位置が分かるように部屋R内を少し明るくするために、制御部100は、予備灯として下部庫外照明22を、例えば淡い光で点灯させるとともに、操作部31,32の操作部照明33,34を点灯させる。
【0073】これにより、使用者が冷蔵庫本体2に近づきやすいようにするために、図1と図4の下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯させることで、部屋Rが暗い状態であっても、使用者は冷蔵庫本体2の位置と下部が見やすくなって冷蔵庫本体2に近づき易くなる。また、操作部照明33,34が操作部31,32を照明することから、使用者に対して操作部31,32の位置を明示できる。図4の制御部100は、部屋Rが暗い状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯するので、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。このように、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を少し明るくして冷蔵庫本体2の位置の確認ができる。
【0074】次に、ステップS24において、使用者(人体)が冷蔵庫本体2に近づいてきて冷蔵庫本体2からあらかじめ定めた距離範囲に入って、図1と図4の前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、ステップS25に移る。もし、前方人体検知手段41が、使用者を検知していない場合には、ステップS21に戻る。
【0075】ステップS25では、図1と図4の中間庫外照明21が、明るい光(中または強)で点灯するとともに、下部庫外照明22が淡い光(弱)から明るい光(中または強)で点灯して、しかも操作部照明33,34を点灯して、部屋Rを明るく照らす。
【0076】これにより、図4の制御部100は、部屋Rが明るい状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも中間庫外照明21と下部庫外照明22を明るい光(中または強)で点灯するので、冷蔵庫本体2を目視で明確に確認できる。また、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。しかも、前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、制御部100は、下部人体検知手段42の検知機能を、休止状態から稼働状態に変更する。
【0077】そして、ステップS26では、冷蔵庫本体2が置かれた部屋Rは、中間庫外照明21により明るく照明されているとともに、下部庫外照明22により使用者の足元も明るく照明されている。この状態になると、図4の制御部100は、使用者の手指や肘等による操作部31のタッチ操作あるいは操作部32のタッチ操作を受け付けて、制御部100が扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動できる。
【0078】このため、使用者が開けようとする左の扉3あるいは右の扉4を、自動的に開けることができる。このように、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
【0079】次に、ステップS27では、制御部100は、下部人体検知手段42が、図3に示すように、使用者の足Fを検知しているかどうかを判断して、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知していれば、ステップS25に戻ってステップS25の状態を維持する。しかし、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知しなくなると、制御部100は、使用者が冷蔵庫本体2から離れたと判断して、ステップS21に戻る。
【0080】なお、左の扉3あるいは右の扉4が開く際には、制御部100は、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の内の少なくとも1つを、例えば2,3秒間、数回点滅させるようにしてもよい。これにより、使用者に対して、左の扉3あるいは右の扉4が開くことを、照明の点滅で注意喚起することができ、使用安全性を向上できる。
【0081】図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。
【0082】例えば、好ましくは、透光性を有するガラス板である前面板が、左右の扉3,4,と引出し式の扉7a,8a,9a,10aの各前面に配置されるようにしてもよい。冷蔵室5の扉3,4は、観音開き式扉であるが、1枚の扉であってもよい。
【0083】(第2の実施形態) 次に、本発明の第2の実施形態を、図12と図13を参照して、説明する。
【0084】図12は、本発明の第2の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図12に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室201、野菜室207が設けられている。この野菜室207の下には、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
【0085】上部の冷蔵室201と野菜室207は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室208と小冷凍室209と大冷凍室210は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。
【0086】図12に示す冷蔵室201の前面には、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の冷蔵室扉203,204が設けられている。左右の冷蔵室扉203,204は、観音開き式扉であり、左側の扉203の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉204の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
【0087】野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の製氷室扉208Aが設けられている。小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の大冷凍室扉210Aが設けられている。
【0088】図12に示すように、冷蔵室201の内部には、冷蔵室照明211が配置されている。この冷蔵室照明211は、左側の冷蔵室扉203または右側の冷蔵室扉204を開けることで、冷蔵室201内を照明する。冷蔵室照明211は、例えばLED(発光ダイオード)を使用する。
【0089】図12に示すように、左側の冷蔵室扉203は、左近接センサ124と、左冷蔵室開閉センサ126と、左野菜室照明122を有している。同様にして、右側の冷蔵室扉204は、右近接センサ125と、右冷蔵室開閉センサ127と、右野菜室照明123を有している。
【0090】左近接センサ124は、人が左側の冷蔵室扉203に接近すると人の接近を検知する。右近接センサ125は、人が右側の冷蔵室扉204に接近すると人の接近を検知する。左冷蔵室開閉センサ126は、左側の冷蔵室扉203が開閉されることを検知する。右冷蔵室開閉センサ127は、右側の冷蔵室扉204が開閉されることを検知する。
【0091】左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を照明するための好ましくはLED(発光ダイオード)である。左冷蔵室開閉センサ126と左野菜室照明122は、左側の冷蔵室扉203の下部(下辺部)に設けられている。右冷蔵室開閉センサ127と右野菜室照明123は、右側の冷蔵室扉204の下部(下辺部)に設けられている。左野菜室照明122と右野菜室照明123が、左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されていることで、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を確実に照明できる。
【0092】図12に示すように、野菜室207は、野菜室開閉センサ111を有している。この野菜室開閉センサ111は、野菜室扉206が開閉されることを検知する。
【0093】製氷室208は、製氷室開閉センサ131を有している。この製氷室開閉センサ131は、製氷室扉208Aが開閉されることを検知する。小冷凍室209は、小冷凍室開閉センサ141を有している。この小冷凍室開閉センサ141は、小冷凍室扉209Aが開閉されることを検知する。大冷凍室210は、大冷凍室開閉センサ151を有している。この大冷凍室開閉センサ151は、大冷凍室扉210Aの開閉されることを検知する。
【0094】図13は、図12に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。
【0095】図13に示すように、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部(主制御部ともいう)100が配置されている。一方、左側の冷蔵室扉203には、左近接マイコン(マイクロコンピュータ)301が配置され、右側の冷蔵室扉204には、右近接マイコン(マイクロコンピュータ)302が配置されている。左近接マイコン301は、制御マイコン(マイクロコンピュータ)300と左野菜室照明122と左近接センサ124に電気的に接続されている。右近接マイコン302は、制御マイコン300と右野菜室照明123と右近接センサ125に電気的に接続されている。
【0096】制御マイコン300は、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151に電気的に接続されている。制御マイコン300は、本体側の制御部100に電気的に接続されている。
【0097】好ましくは、制御マイコン300と左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203に配置でき、右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204に配置する。これにより、制御マイコン300は、左側の冷蔵室扉203において、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151からのそれぞれの開閉の検知信号を受けて処理することができる。
【0098】また、左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203において、左野菜室照明122の点灯制御と左近接センサ124が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204において、右野菜室照明123の点灯制御と右近接センサ125が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。制御マイコン300と近接マイコン301,302は、左右の冷蔵室扉203,204側に配置された扉側の制御部400を構成している。これに対して、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部100が配置されており、この制御部100は冷蔵庫1の全体を制御する主制御部である。
【0099】従って、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理は、左右の冷蔵室扉203,204側で行え、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理のための信号は、本体側の制御部100に送らなくても良い。このため、制御マイコン300と本体側の制御部100との間の信号線等の束線の本数を減らすことができることから、左右の冷蔵室扉203,204が冷蔵庫本体2側に取り付けられる構造を簡単化することができる。
【0100】(冷蔵庫1の動作例) 次に、図12から図20を参照して、冷蔵庫1の具体的な動作例を説明する。
【0101】(動作例1) 図12に示すように、上述したように、冷蔵庫本体2は、引き出すことで野菜室207を開く野菜室扉206と、野菜室扉206の開閉を検知する庫外環境検知手段としての野菜室開閉センサ111と、野菜室207の上部にある冷蔵室201を回転方向に開閉する左右の冷蔵室扉203,204と、庫外照明としての左野菜室照明122と右野菜室照明123を有する。この左野菜室照明122と右野菜室照明123は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されており、野菜室207内を照明するための庫外照明である。
【0102】このため、図12の野菜室扉206が、例えば図14(A)に例示するように引き出されて、野菜室開閉センサ111が野菜室扉206の開いたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0103】また、野菜室扉206が、例えば図14(B)に例示するように閉じて野菜室開閉センサ111により野菜室扉206が閉じたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0104】なお、上述した「一定時間」とは、あらかじめ定めた時間、例えば1秒間である。この一定時間は、以下の説明においても同じである。左野菜室照明122と右野菜室照明123がゆっくりと消灯するとは、徐々に光量を減らしながら消灯することである。
【0105】このように、使用者が野菜室扉206を開けると、左右の冷蔵室扉203,204の下部にある左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させ、使用者が野菜室扉206を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0106】#7これにより、引き出し式の野菜室扉206の開け閉めのタイミングに合わせて、野菜室207内を照明する左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯を行える。このため、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を開けると、野菜室207内を明るく照明できる。野菜室扉206を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123を瞬時に消灯するか徐々に光量を減らしながら消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図れる。
【0107】(動作例2) 図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の開閉動作を検知する。左冷蔵室開閉センサ126あるいは右冷蔵室開閉センサ127が、例えば図15に例示するように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたことを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。このように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたときに、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯しているときには、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0108】#9このように、野菜室扉206が開いていると、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して野菜室207内を照明している。しかし、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。これは、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できる。このため、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123による照明は不要になることから、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
【0109】(動作例3) また、図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、例えば図16に例示するように左右の冷蔵室扉203,204のどちらかが開いていることを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、開いている側の左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が点灯しているときには、開いている側の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0110】これにより、使用者が冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、開けた側の冷蔵室扉203(204)の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯させる。使用者が左右の冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できるので、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123による照明は不要になる。このことから、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
【0111】(動作例4) 図12の庫外環境検知手段としての左近接センサ124と右近接センサ125が、左右の冷蔵室扉203,204の両方に配置されている。例えば図17に例示するように左近接センサ124と右近接センサ125が、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の両方の左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0112】これにより、使用者が冷蔵庫1に近づいたときに、左野菜室照明122と右野菜室照明123の両方が点灯する。このため、左近接センサ124と右近接センサ125は、冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。このように、左野菜室照明122と右野菜室照明123と左近接センサ124と右近接センサ125を組み合わせて、人が冷蔵庫1に近づいたときに点灯させることにより、冷蔵庫1が置かれている室内が暗いときに、野菜室扉206、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aの位置を、明るくすることで確認し易くすることができる。
【0113】(動作例5) また、図12の左近接センサ124と右近接センサ125の片方が、例えば図18(A)と図18(B)に例示するように、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、検知した左近接センサ124側の左野菜室照明122だけ、あるいは検知した右近接センサ125側の右野菜室照明123だけを、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0114】#8これにより、使用者が、例えば図18(A)に例示するように左冷蔵室扉203に近づけば、左野菜室照明122が点灯する。あるいは、使用者が、例えば図18(B)に例示するように右冷蔵室扉204に近づけば、右野菜室照明123が点灯する。すなわち、人を検知した左側の冷蔵室扉203の左野菜室照明122、あるいは人を検知した右側の冷蔵室扉204の右野菜室照明123だけが点灯する。このため、左近接センサ124あるいは右近接センサ125が検知した人の接近位置に対応して、左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。
【0115】(動作例6) 図12に示す製氷室開閉センサ131が、例えば図19に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときや、大冷凍室扉210Aの開閉を検知する大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0116】これにより、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときにも、点灯する。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室208や大冷凍室210、そして好ましくは小冷凍室209内をも照明できる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して、小冷凍室209内を照明できるようにしても良い。
【0117】#5(動作例7) また、図12の製氷室開閉センサ131が、例えば図20に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときであるか、あるいは大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。この際に、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0118】これにより、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、冷蔵室照明211が点灯しているので、左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯は不要になることから、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときには消灯させる。これにより、冷蔵庫1の省電力化を図ることができる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123を消灯させるようにしても良い。
【0119】ところで、図12に示す左野菜室照明122と右野菜室照明123は、好ましくは複数の色のLED(発光ダイオード)で構成されている。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、点灯条件によって、点灯する色が異なる。左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯時の色は、野菜室207内の野菜が鮮やかに見える色が好ましい。
【0120】ここで、図12と図13に示す冷蔵庫1における左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯の動作パターン例を説明する。
【0121】(1)図12に示す冷蔵庫1では、下の引き出し式の扉が開いたときには、上部にある照明は、点灯して下の引き出し扉内を明るくする。具体的には、野菜室扉206が開いたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。なお、野菜室扉206が開く際に、野菜室扉206の前端部側の枠部分が、前に引き出されて左野菜室照明122と右野菜室照明123から前方へ離れたときに、点灯するのが望ましい。このことは、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いたときにも同様に、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。
【0122】(2)そして、下の引き出し式の扉が閉じたときには、上部にある照明は、消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0123】(3)例えば、野菜室扉206が閉じたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が、「一定時間」後に、徐々に消灯するのが望ましい。
【0124】(4)図12の左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合には、冷蔵室照明211が点灯する。この際に、例えば左の冷蔵室扉203が開くと左の冷蔵室照明211が点灯することから、左の冷蔵室扉203側の左野菜室照明122の点灯が無くても、左の冷蔵室照明211が野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いても内部を照明できる。このため、左野菜室照明122は消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0125】(5)上述した(1)から(4)の内容では、上側が引き出し式扉で下側も引き出し扉の場合と、上側が観音開き式の扉すなわち左右の観音開き式の冷蔵室扉203,204であって、下側が引き出し式の扉である場合、のどちらであっても良い。
【0126】#10(6)図12に示すように、例えば左野菜室照明122と右野菜室照明123が、照明する対象の引き出し式扉は、野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aのように、上下の位置や左右の位置に複数あっても良い。また、左野菜室照明122と右野菜室照明123が、位置の離れた製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210A内を照明することもできる。
【0127】(7)上述した(3)(4)の内容では、左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合や、両方が開いた場合のいずれにも適用して、左野菜室照明122と右野菜室照明123の一方あるいは両方を消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0128】(第3の実施形態) 次に、本発明の第3の実施形態を、図21〜25を参照して説明する。
【0129】図21は、本発明の第3の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図21に示す冷蔵庫1は冷蔵庫本体2を有し、この冷蔵庫本体2の内部には、複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室201、野菜室207が設けられている。この野菜室207の下には、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
【0130】#2図21に示す冷蔵庫1には、第2実施形態で説明した冷蔵庫1と同様に、冷蔵室201の前面に、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の冷蔵室扉203,204が設けられている。また、野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の製氷室扉208Aが設けられている。また、小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の大冷凍室扉210Aが設けられている。
【0131】図21に示すように、冷蔵室201の左側の冷蔵室扉203は、左冷蔵室間接照明128と、左冷蔵室照度センサ129と、操作部130とを有している。また、冷蔵室201の右側の冷蔵室扉204は、右冷蔵室間接照明161と、右冷蔵室照度センサ162とを有している。また、野菜室扉206は、野菜室間接照明112と、野菜室照度センサ113とを有している。また、製氷室扉208Aは、製氷室間接照明132と、製氷室照度センサ133とを有している。また、小冷凍室扉209Aは、小冷凍室間接照明142と、小冷凍室照度センサ143とを有している。
【0132】#1左冷蔵室間接照明128は、左冷蔵室扉203の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。右冷蔵室間接照明161は、右冷蔵室扉204の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。野菜室間接照明112は、野菜室扉206の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。製氷室間接照明132は、製氷室扉208Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。小冷凍室間接照明142は、小冷凍室扉209Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。
【0133】左冷蔵室照度センサ129は、左冷蔵室間接照明128の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。右冷蔵室照度センサ162は、右冷蔵室間接照明161の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。野菜室照度センサ113は、野菜室間接照明112の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。製氷室照度センサ133は、製氷室間接照明132の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。小冷凍室照度センサ143は、小冷凍室間接照明142の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。これらの各照度センサ129、162、113、133、および143は、対応する各間接照明128、161、112、132、および142の上部に設置されることにより、その照度検知結果が、下方向を照明する各間接照明128、161、112、132、および142の点灯による影響を受けないようになっている。
【0134】操作部130は、冷蔵庫1の運転に関する設定変更を行うための複数のボタンを有している。例えば、図22に示すように、操作開始/終了ボタン130Aと、冷蔵ボタン130Bと、冷凍ボタン130Cと、冷却モードボタン130Dと、製氷ボタン130Eと、節電ボタン130Fと、強弱レベル表示部130Gとを有する。
【0135】操作開始/終了ボタン130Aは、操作部130内の各種ボタンの操作をユーザが開始する際、および操作による指定内容を設定して終了する際に操作される。冷蔵ボタン130Bは、ユーザが冷蔵庫1内の冷蔵温度を調整する際に操作される。冷凍ボタン130Cは、ユーザが冷蔵庫1内の冷凍温度を調整する際に操作される。冷却モードボタン130Dは、ユーザが、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。製氷ボタン130Eは、ユーザが、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。節電ボタン130Fは、ユーザが、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する際に操作される。
【0136】強弱レベル表示部130Gは、冷蔵ボタン130Bにより指定された冷蔵温度のレベルや、冷凍ボタン130Cにより指定された冷凍温度のレベルを示す情報を表示する。例えば、図23に示すように弱レベル、適正レベル、または強レベルに応じて円の表示領域を変化させることで、ユーザが視覚的に認識しやすいように操作中の温度レベルを示す。
【0137】#3図24は、図21に示す冷蔵庫1の各要素の電気的な接続例を示すブロック図である。図24に示すように、冷蔵庫本体2には制御部100が配置されている。制御部100は、操作部130の操作開始/終了ボタン130A、冷蔵ボタン130B、冷凍ボタン130C、冷却モードボタン130D、製氷ボタン130E、および節電ボタン130Fと、左冷蔵室扉203の左冷蔵室間接照明128および左冷蔵室照度センサ129と、右冷蔵室扉204の右冷蔵室間接照明161および右冷蔵室照度センサ162と、野菜室扉206の野菜室間接照明112および野菜室照度センサ113と、製氷室扉208Aの製氷室間接照明132および製氷室照度センサ133と、小冷凍室扉209Aの小冷凍室間接照明142および小冷凍室照度センサ143とに、電気的に接続されている。
【0138】図24に示す制御部100は、ユーザにより操作開始/終了ボタン130Aを常時点灯させ、当該操作開始/終了ボタン130Aが短押し操作されると、操作部130内の各種ボタン130B〜130Fを点灯させるとともに、これらのボタン操作が有効な状態に切り替える。
【0139】#6また制御部100は、各種ボタン操作が有効な状態で、ユーザにより冷蔵ボタン130Bが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じた冷蔵温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷凍ボタン130Cが操作されると、その操作回数や押下時間に応じた冷凍温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷却モードボタン130Dが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより製氷ボタン130Eが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより節電ボタン130Fが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。
【0140】また、操作部130内のボタン操作が有効な状態でユーザにより操作開始/終了ボタン130Aが長押し操作されると、制御部100は、各種ボタン130B〜130Fの操作により指定された内容で冷蔵庫1を運転させるように切り替える。
【0141】また制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度に応じて、左冷蔵室間接照明128の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値を超えており、当該箇所が明るいと判断すると、左冷蔵室間接照明128が消灯するかまたは光量を低減させる。また、左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値以下であり、当該箇所が暗いと判断すると、左冷蔵室間接照明128の光量を上昇させる。
【0142】#4同様に、制御部100は、右冷蔵室照度センサ162により検知された照度により右冷蔵室間接照明161周辺が明るいと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を低減させ、暗いと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を上昇させる。また、制御部100は、野菜室照度センサ113により検知された照度により野菜室間接照明112周辺が明るいと判断すると野菜室間接照明112の光量を低減させ、暗いと判断すると野菜室間接照明112の光量を上昇させる。また、制御部100は、製氷室照度センサ133により検知された照度により製氷室間接照明132周辺が明るいと判断すると製氷室間接照明132の光量を低減させ、暗いと判断すると製氷室間接照明132の光量を上昇させる。また、制御部100は、小冷凍室照度センサ143により検知された照度により小冷凍室間接照明142周辺が明るいと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を低減させ、暗いと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を上昇させる。
【0143】このように制御することにより、冷蔵庫に設置された複数の間接照明それぞれに関し、周辺が暗い箇所の間接照明は光量を上昇させて利用者が冷蔵庫の各扉の取っ手の位置等を認識しやすくするとともに、周辺が明るい箇所の間接照明は光量を低減させて省エネ効果を向上させることができる。
【0144】また、これらの左冷蔵室間接照明128、右冷蔵室間接照明161、野菜室間接照明112、製氷室間接照明132、および小冷凍室間接照明142の光量は、ユーザによる操作で調整することも可能である。ユーザの操作による各間接照明128、161、112、132、および142の光量調整について、以下に説明する。
【0145】本実施形態において、制御部100には、各間接照明128、161、112、132、および142と、操作部130内の各ボタン130B、130C、130D、130E、および130Fとの対応関係を示す情報が保持されている。この情報では、例えば、設置された高さ位置が高い間接照明に、操作部130内の表示位置が高いボタンが対応づけられて予め設定されている。具体的には、図25に示すように、冷蔵ボタン130Bが左冷蔵室間接照明128に対応付けられ、冷凍ボタン130Cが右冷蔵室間接照明161に対応付けられ、冷却モードボタン130Dが野菜室間接照明112に対応付けられ、製氷ボタン130Eが製氷室間接照明132に対応付けられ、節電ボタン130Fが小冷凍室間接照明142に対応付けられている。
【0146】そして、操作部130内の2つ以上の隣接しないボタンを用いた入力操作に基づいて、対応する間接照明の光量が調整される。例えば、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷蔵ボタン130Bが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷蔵ボタン130Bが操作されることにより、対応付けられた左冷蔵室間接照明128の光量が調整される。
【0147】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷凍ボタン130Cが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷凍ボタン130Cが操作されることにより、対応付けられた右冷蔵室間接照明161の光量が調整される。
【0148】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷却モードボタン130Dが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷却モードボタン130Dが操作されることにより、対応付けられた野菜室間接照明112の光量が調整される。
【0149】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で製氷ボタン130Eが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に製氷ボタン130Eが操作されることにより、対応付けられた製氷室間接照明132の光量が調整される。
【0150】同様に、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが押下されている状態で節電ボタン130Fが操作されるかまたは、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に節電ボタン130Fが操作されることにより、対応付けられた小冷凍室間接照明142の光量が調整される。
【0151】このように、2つ以上の隣接しないボタンを用いて入力操作可能にすることにより、誤操作をしやすいタッチパネルにおいても、確実に所望の間接照明を指定して光量の調整操作を行うことができる。
【0152】各間接照明128、161、112、132、または142の光量は、対応するボタン130B、130C、130D、130E、または130Fの操作回数や押下時間に応じて段階的に弱レベル、適正レベル、強レベルの中で切り替えられるとともに、該当するレベルを示す情報が、図23に示すように操作部130内の強弱レベル表示部130Gに表示される。このように操作中の光量レベルが表示されることにより、ユーザが操作内容を認識しやすくなる。
【0153】上述したように、複数の貯蔵室を有する冷蔵庫において、各貯蔵室の扉に配置された間接照明を、該当する箇所の明るさによって光量を自動調整することにより、各家庭における庫外環境の違いに応じて、庫外照明の明るさを変えてユーザの利便性を向上させるとともに省エネ効果を向上させることができる。例えば、近くの家具により冷蔵庫1の一部に部屋の照明が当たらない場合に、当該箇所の間接照明の光量を上げたり、西日があたる箇所がある場合に、該当する時間帯に該当する箇所の照明の光量を下げたりすることで、ユーザの利便性と省エネ効果の両立を図ることができる。
【0154】また、ユーザの操作によっても、複数の間接照明の光量を個別に調整できるようにしたことにより、ユーザの意思で、使用頻度が高い箇所を他よりも明るくするなど、さらに利便性を向上させることができる。
【0155】また、図21の冷蔵庫1の各扉に開閉センサをさらに設け、所定期間内に各開閉センサで検知された扉ごとの開閉回数を計数しておき、各扉の周辺の照度および対応する扉の開閉回数に応じて、各扉の間接照明の光量を変更するようにしてもよい。例えば、周辺の照度が低く、且つ開閉回数が多い扉の間接照明の光量を高くし、周辺の照度が高く、且つ開閉回数が少ない扉の間接照明の光量を低くするようにすることで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0156】以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0157】1 冷蔵庫 2 冷蔵庫本体 3,4 扉 11,12 扉開放操作部(扉開放手段) 20 照度センサ(庫外環境検知手段の一例) 21 中間庫外照明(庫外照明の一例) 22 下部庫外照明(庫外照明の一例) 31,32 操作部 33,34 操作部照明 41 前方人体検知手段 42 下部人体検知手段 44 揺れ・振動検知手段 50 蓄電池 100 本体側の制御部(主制御部) 111 野菜室開閉センサ 112 野菜室間接照明 113 野菜室照度センサ 122 左野菜室照明 123 右野菜室照明 124 左近接センサ 125 右近接センサ 126 左冷蔵室開閉センサ 127 右冷蔵室開閉センサ 128 左冷蔵室間接照明 129 左冷蔵室照度センサ 130 操作部 130A 操作開始/終了ボタン 130B 冷蔵ボタン 130C 冷凍ボタン 130D 冷却モードボタン 130E 製氷ボタン 130F 節電ボタン 130G 強弱レベル表示部 131 製氷室開閉センサ 132 製氷室間接照明 133 製氷室照度センサ 141 小冷凍室開閉センサ 142 小冷凍室間接照明 143 小冷凍室照度センサ 151 大冷凍室開閉センサ 161 右冷蔵室間接照明 162 右冷蔵室照度センサ 201 冷蔵室 203 左側の冷蔵室扉 204 右側の冷蔵室扉 206 野菜室扉(貯蔵室扉の例) 207野菜室(貯蔵室の例) 208 製氷室(別の貯蔵室の例) 208A 製氷室扉(別の貯蔵室扉の例) 209 小冷凍室(別の貯蔵室扉の例) 209A 小冷凍室扉(別の貯蔵室扉の例) 210 大冷凍室(さらに別の貯蔵室の例) 210A 大冷凍室扉(さらに別の貯蔵室扉の例) 211 冷蔵室照明 300 制御マイコン(扉側の制御部の一部) 301 左近接マイコン(扉側の制御部の一部) 302 右近接マイコン(扉側の制御部の一部) 400 扉側の制御部
候補10: 特開2021-092391一致 2/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 東芝ライフスタイル株式会社 / 発明者: 橋本 麻美、長坂 俊郎、真下 拓也、金子 尚太 / 出願日: 2021-03-17 / 公開日: 2021-06-17
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ✓ 一致E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
【0002】使用者が冷蔵庫を使用する際に、冷蔵庫が配置されている部屋が暗い場合には、使用者は、部屋の照明スイッチを操作して部屋の照明を点灯して部屋を明るくしている。
【0003】また、人が近づいたことを冷蔵庫の近接センサが検知すると、制御部が、冷蔵庫の扉を開扉するための開扉操作部のLED(発光ダイオード)を点灯させることで、開扉操作部の位置を明示することが、特許文献1の段落番号0345と図59に開示されている。
【0004】特開2016−14484号公報
【0005】しかし、冷蔵庫が配置されている部屋が暗い場合には、使用者は、冷蔵庫を使用するたびに、部屋の照明スイッチを操作して部屋の照明を点灯する必要があるので、面倒である。また、特許文献1では、開扉操作部のLEDを点灯させるようにしても、開扉操作部の位置が分かる程度である。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、開状態になった貯蔵室内を確実に照明して、容易に使用することができる冷蔵庫を提供することにある。
【0007】本発明の実施の形態の冷蔵庫は、第1の貯蔵室を開閉する引き出し式の第1の貯蔵室扉と、前記第1の貯蔵室扉の開閉を検知する第1の貯蔵室開閉センサと、前記第1の貯蔵室の上部にある第2の貯蔵室を開閉する左右の第2の貯蔵室扉と、前記左右の第2の貯蔵室扉それぞれの下部に設置された貯蔵室照明と、前記第1の貯蔵室開閉センサにより前記第1の貯蔵室扉が開いたことが検知されたときには、前記貯蔵室照明を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させ、前記第1の貯蔵室開閉センサにより前記第1の貯蔵室扉が閉じたことが検知されたときには、前記貯蔵室照明を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる制御部を有することを特徴とする。
【0008】本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。 冷蔵庫本体の扉と、引出し式の扉との間の中間領域部分を示す図である。 冷蔵庫本体の最も下部の飾り板付近を示す図である。 図1に示す冷蔵庫の電気接続例を示すブロック図である。 部屋Rの壁Wに沿って配置された冷蔵庫本体を上から見た図である。 中間庫外照明の構造例を示す斜視図である。 中間庫外照明の別の構造例を示す図である。 本発明の別の実施形態の冷蔵庫を示す図である。 揺れ・振動検知手段が、地震の発生で冷蔵庫本体の揺れ・振動を検知した場合の動作例を示すフロー図である。 揺れ・振動検知手段が、地震の発生で冷蔵庫本体の揺れ・振動を検知した場合の別の動作例を示すフロー図である。 冷蔵庫の動作例を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。 図12に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。 冷蔵庫の動作例1を示す図である。 冷蔵庫の動作例2を示す図である。 冷蔵庫の動作例3を示す図である。 冷蔵庫の動作例4を示す図である。 冷蔵庫の動作例5を示す図である。 冷蔵庫の動作例6を示す図である。 冷蔵庫の動作例7を示す図である。 本発明の第3の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。 図21に示す冷蔵庫の操作部の詳細な構成を示す正面図である。 図22に示す冷蔵庫の操作部の強弱レベル表示部の表示の切り替わり例を示す図である。 図21に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。 図21に示す冷蔵庫の各間接照明と操作部内のボタンとの対応関係を示す図である。
【0009】以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0010】(第1の実施形態) 図1は、本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。
【0011】図1に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室5、野菜室7が設けられ、この野菜室7の下には製氷室8と小冷凍室9が左右の並べて設けられ、最下部に主冷凍室10が設けられている。
【0012】上部の冷蔵室5と野菜室7は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室8と小冷凍室9と主冷凍室10は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。冷蔵庫本体2には、図示しないが、冷蔵温度帯の貯蔵室を冷却するための冷蔵用冷却器と、冷凍温度帯の貯蔵室を冷却するための冷凍用冷却器とを含む冷凍サイクルが設けられている。
【0013】図1に示す冷蔵室5の前面には、冷蔵室5の前面開口部を開閉する左右の扉3,4が設けられている。左右の扉3,4は、観音開き式扉であり、左側の扉3の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉4の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
【0014】野菜室7、製氷室8、小冷凍室9、主冷凍室10の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉7a,8a,9a,10aが設けられている。使用者が手指を入れて各扉を開くための取っ手3b,4b,7b,8b,9b,10bが、左右の扉3,4と引出し式の扉7a,8a,9a,10aに、それぞれ設けられている。
【0015】図1に示すように、冷蔵庫本体2の上には、扉開放手段としての扉開放操作部11,12が設けられている。扉開放操作部11,12は、例えば電磁ソレノイドのような電動アクチュエータを採用できる。扉開放操作部11,12が動作することで、扉開放操作部11,12は、左右の扉3,4をそれぞれ自動的に押して開く。
【0016】図1に示すように、冷蔵庫本体2は、庫外環境検知手段の好ましい一例である照度センサ20と、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22を有している。
【0017】この庫外環境とは、冷蔵庫本体2の置かれている周囲の環境であり、冷蔵庫1が配置されている例えば好ましくは部屋の照度である。照度センサ20は、冷蔵庫本体2の庫外の環境の一例である照度の大小を検知する。照度センサ20としては、例えば視感度に近い分光感度特性を持ったフォトダイオードを用いることができるが、特に限定されない。
【0018】この照度センサ20は、例えば冷蔵庫本体2の上面部に配置されている。これにより、照度センサ20が冷蔵庫本体2の中間部や下部に配置されている場合に比べて、照度センサ20は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の環境の変化、例えば照度の変化を確実に検知できる。
【0019】図1に示すように、庫外照明としての中間庫外照明21と下部庫外照明22は、庫外環境検知手段としての照度センサ20により検知された庫外環境である例えば部屋の照度に応じて、冷蔵庫本体2の庫外を照らすようになっている。これにより、冷蔵庫本体2の置かれている部屋の明るさの程度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が点灯して、冷蔵庫本体2の庫外を照らすことができる。中間庫外照明21と下部庫外照明22は、それぞれ、好ましくは1つまたは複数のLED(発光ダイオード)を用いて構成することができる。
【0020】中間庫外照明21と下部庫外照明22の好ましい配置例を、図1と図2と図3を参照して、説明する。図2は、左右の扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23を側方から示し、図3は、冷蔵庫本体2の最も下部の飾り板24付近を側方から示している。
【0021】なお、図1から図3において、冷蔵庫本体2の左右方向(幅方向)は、X方向で示し、冷蔵庫本体2の奥行方向は、Y方向で示し、冷蔵庫本体2の上下方向は、Z方向で示している。
【0022】図1と図2に示すように、中間庫外照明21は、扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23に配置されている。この中間庫外照明21は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、中間領域部分23の中央位置に配置されている。中間領域部分23は、冷蔵庫本体2の前面側であって、しかも冷蔵庫本体2の上下方向(Z方向)について、ほぼ中間位置に位置されている。
【0023】これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の前面側の領域を上下方向(Z方向)についてほぼ均等に、しかも左右方向(X方向)についてもほぼ均等に照らすことができる。
【0024】図3に示すように、下部庫外照明22は、最も下部の飾り板24に配置されている。飾り板24は、引出し式の扉10aの下側に配置されている。下部庫外照明22は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、飾り板24の中央位置に配置されている。これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の下部領域、言い換えれば冷蔵庫本体2に近づいた使用者の足元の領域(部屋の床面の領域)を、ほぼ左右均等に照らすことができる。
【0025】図1に示すように、冷蔵庫本体2は、冷蔵庫1に対して操作を行うための操作部31,32を有している。操作部31,32は、例えば、左右の扉3,4をそれぞれタッチすることで開扉操作させるための開扉スイッチである。操作部31は、左の扉3の下側に配置され、操作部32は、右の扉4の下側に配置されている。操作部31,32は、使用者が使い易いようにするために、互いに冷蔵庫本体2の中央に寄せて配置されている。
【0026】操作部31,32としては、例えば好ましくは使用者が触れることで静電容量が変化するのを検知してオン信号を発生する静電容量式タッチセンサを用いている。使用者が、操作部31を指や肘等で触れることで、扉開放操作部11が動作して左の扉3を自動で開くことができる。同様にして、使用者が、操作部32を指や肘等で触れることで、扉開放操作部12が動作して右の扉4を自動で開くことができる。
【0027】図1に示す操作部31,32は、操作部31,32をそれぞれ背面側から照明するためのバックライトとしての操作部照明33,34を有している。この操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らす。これにより、操作部31,32を明るく照らして、操作部31,32の位置を、使用者に対して明示することができるので、使用者は、操作部31,32の位置を確認して操作し易い。
【0028】図1に示すように、上述した庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の位置は、操作部照明33,34の位置とは異なる位置に配置されている。これにより、操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らすことで、操作部31,32を明るくして操作部31,32の位置を、使用者に対して明示する役割を有する。
【0029】これに対して、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らすことで、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。また、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を明るく照らす役割を有し、中間庫外照明21とともに、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。
【0030】このように、冷蔵庫1が配置されている部屋の明るさに応じて、すなわち部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、しかも下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすことで部屋を明るくして、使用者は冷蔵庫1の場所を確認できる。
【0031】また、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22が、同時に点灯することで、冷蔵庫1の高級感を演出することができる。
【0032】次に、図1に示す前方人体検知手段41と、下部人体検知手段42を説明する。
【0033】図1に示す前方人体検知手段41と下部人体検知手段42は、冷蔵庫本体2に対して使用者(人体)が近づくと人体を検知することができる、例えば静電容量式の近接センサや赤外線センサ等を用いることができる。
【0034】前方人体検知手段41は、冷蔵庫本体2の前方にいる所定の距離範囲内の使用者(人体)を検知する。前方人体検知手段41が冷蔵庫本体2の前方にいる使用者を検知したときに、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照明する。これにより、使用者が部屋に入って冷蔵庫本体2に近づこうとする際に、部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすので、使用者は冷蔵庫1に容易に近づくことができる。
【0035】図1に示すように、揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体1に配置されている。この揺れ・振動検知手段44は、例えば冷蔵庫本体2の上面部において照度センサ20の近くに配置されている。揺れ・振動検知手段44は、冷蔵庫本体2に加わる揺れや振動を検知する、例えば圧電型の加速度センサを用いることができる。
【0036】この揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体2の揺れや振動を検知した場合には、例えば地震が発生して冷蔵庫本体2が揺れたと判断して、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照らすようになっている。
【0037】これにより、地震が発生した緊急時に、冷蔵庫本体2が置かれた部屋が暗い状態であっても、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の周囲を明るく照らすことで、誘導灯の役割を果たして、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。
【0038】図4は、図1に示す冷蔵庫1の電気接続例を示すブロック図である。
【0039】図4に示すように、冷蔵庫本体2は、緊急時の電源供給用の蓄電池50を有する。この蓄電池50としては、例えばリチウムイオン電池等の充電可能なバッテリを用いることができる。
【0040】制御部100は、扉開放操作部11,12と、照度センサ20と、中間庫外照明21と下部庫外照明22と、操作部31,32と、前方人体検知手段41と下部人体検知手段42と、揺れ・振動検知手段44、そして蓄電池50と商用電源51に対して、電気的に接続されている。
【0041】図4に示す制御部100は、照度センサ20により検知された庫外周囲の照度に応じて、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度以下であるとして部屋が暗いと判断すると、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21を淡く光らせて点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方を連動して淡く光らして点灯して庫外を照明する。
【0042】これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
【0043】また、例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度を超えているとして部屋が明るいと判断すると、すでに部屋の照明は不要なので、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して消灯する。これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
【0044】制御部100は、冷蔵庫1の通常の使用時に、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、使用者は、冷蔵庫本体1の周囲の環境を明るく照らして安全性を確保した状態で、操作部31,32の位置が確認できる。しかも、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、冷蔵庫1の使用者に対して光による高級感を演出できる。また、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の各発光色を任意に設定して変えることができるようにすれば、さらに光による高級感を演出できる。
【0045】制御部100は、下部人体検知手段42を有しているが、下部人体検知手段42は冷蔵庫本体2の下部に配置されている。前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知したときには、制御部100により、下部人体検知手段42の人体を検知する機能が有効になる。
【0046】これにより、前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知すると、下部人体検知手段42の人体を検知する機能を発揮できるので、下部人体検知手段42のオンオフ操作を無駄なく切り替えることができる。
【0047】図1と図4の前方人体検知手段41と下部人体検知手段42の両方が、使用者(人体)を検知したときに、図4の制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。すなわち、使用者が冷蔵庫本体2にあらかじめ定めた距離範囲内に近づいたときに、制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。これにより、制御部100が、扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動することで、使用者は、左の扉3あるいは右の扉4を自動的に開けることができる。
【0048】中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
【0049】図1に示すように、中間庫外照明21は、前方人体検知手段41の近傍に配置され、下部庫外照明22は、下部人体検知手段42の近傍に配置されている。これにより、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の全体を照らすことができ、下部庫外照明22は、使用者の足元付近を照らすことができる。このため、使用者は部屋全体を明るくした状態で冷蔵庫1を使用でき、使用者の足元も明るくすることができるので、冷蔵庫1の使用が容易になる。
【0050】図4に示す制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量を、例えば弱、中、強等の複数段階に調整できる。部屋が暗く使用者が冷蔵庫本体2に近づいていない場合に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する淡い光は、「弱」の光である。また、部屋の照度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する通常の光は、「中」の光または「強」の光である。なお、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量は、無段階に調整できるようにしてもよい。
【0051】制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯したり、消灯したり、明るさを切り替えるときには、中間庫外照明21と下部庫外照明22の発生する光量をゆっくりと変化させて調光させる、フェードイン/フェードアウトするように調光させる。すなわち、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯や消灯は、ゆっくりと行うように調光させる。このように冷蔵庫1では中間庫外照明21と下部庫外照明22の光量をゆっくりと変化させることで、冷蔵庫1の高級感を出すことができる。
【0052】次に、図5と図6を参照して、中間庫外照明21の好ましい構造例を説明する。
【0053】図5は、部屋Rの壁Wに沿って配置された冷蔵庫本体2を上から見た図である。図6は、中間庫外照明21の構造例を示す斜視図である。
【0054】図5では、冷蔵庫本体2の右側の側面2Rが、部屋Rの壁Wに寄せて配置されている例を示しており、壁Wは、冷蔵庫本体2の奥行方向(Z方向)と平行である。中間庫外照明21は、回路基板55と、回路基板55に搭載された複数の発光ダイオード等の発光素子56,57,58,59を有する。発光素子56,57,58,59は、それぞれ発光の向きを変えて、回路基板55に搭載されている。
【0055】例えば、図6に示すように、発光素子56の光L1は、水平方向に向き、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子57の光L2は、水平方向に向いている。発光素子58の光L3は、やや下向きで、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子59の光L4は、下向きに向いている。これにより、例えば4つの発光素子56,57,58,59は、冷蔵庫本体2の右側に壁Wがあることを考慮して、部屋R全体をまんべんなく照らすことができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0056】図7は、中間庫外照明21の別の構造例を示している。
【0057】図7では、中間庫外照明21は、例えば1つの発光素子60を有している。この発光素子60は、回路基板61に対して軸62を中心にして、Q方向に回転可能に支持されている。発光素子60は突起部63を有する。発光素子60は、ソフトテープやスポンジ等の弾性変形可能な支持物99を介して、回路基板61の孔67に取り付けられている。電動アクチュエータ64の連結部65が突起部63に取り付けられている。制御部100が電動アクチュエータ64を駆動して、連結部65が冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿って伸縮することで、発光素子60は、支持物99が弾性変形することにより、Q方向に回転して位置決めできる。これにより、発光素子60の発する光L5は、壁Wから離れる方向に向けることができる。
【0058】上述したように、中間庫外照明21が照らす光の向きは、自由に変えることができることから、冷蔵庫本体2が部屋に置かれる際に壁Wの位置に応じて、壁Wが無い側に光の向きを向けるようにして、各家庭の部屋の形状に応じて、中間庫外照明21の光の向きを最も適した向きにすることができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0059】ところで、図5から図7に示す中間庫外照明21が光の照射方向を変更できる機能を図1に示す操作部31,32に設定して、中間庫外照明21が光の照射方向の変更は、例えば冷蔵庫1を部屋Rに設定する設定者または使用者が、図1に示す操作部31,32において、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に中間庫外照明21の光を照射できるようにしてもよい。
【0060】このように、中間庫外照明21の光の照射方向を設定する際に、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に向けるのは、冷蔵庫1の使用者は、部屋Rの壁Wの位置とは反対側の方向から冷蔵庫本体2に対して近づくためである。このため、冷蔵庫本体2に近づく使用者に対して、この中間庫外照明21の光を効率よく向けることができる。
【0061】なお、下部庫外照明22の構造や光の照射方向の設定は、中間庫外照明21の構造と光の照射方向の設定と、同様にすることができる。
【0062】図8は、本発明の別の実施形態の冷蔵庫1を示す図である。
【0063】図8に示す冷蔵庫本体2では、飾り板24が、2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42を有している。2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42が配置されていることで、使用者の足元をさらに明るく照らすことができる。また、組G1の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉7aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉7aを自動的に開くことができる。同様にして、組G2の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉10aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉10aを自動的に開くことができる。このように、冷蔵庫本体2の下部には、複数の下部人体検知手段42を配置することで、制御部は別々の動作を行わせることができる。
【0064】図9と図10は、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合の動作例を、それぞれ示している。
【0065】まず、図9に示す動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS1に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS2において、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
【0066】これにより、冷蔵庫1が置かれた部屋が暗い状態であっても、地震の発生時に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を自動的に明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯(非常灯)としての役割を果たすことができる。このため、地震等の緊急時に、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、冷蔵庫1を利用して部屋を明るくできる。
【0067】また、図10に示す別の動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS11に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS12に示すように、通常接続されている商用電源51からの電源供給が停止したときには、ステップS13に移る。
【0068】ステップS13では、制御部100は、冷蔵庫本体2に対する電源供給を、商用電源51から蓄電池50に切り替える。そして、ステップS14に示すように、制御部100は、蓄電池50からの電源供給により、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
【0069】これにより、地震の発生時に商用電源51からの電源供給が停止したとしても、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯としての役割を果たすことができる。このため、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0070】次に、図11は、図1と図4に示す冷蔵庫1の動作例を示している。
【0071】図11に示すステップS21では、図1と図4に示す照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が冷蔵庫本体2の庫外の環境である部屋Rが明るいと判断すると、ステップS22に移る。このステップS22では、部屋Rが明るいので、制御部100は、下部庫外照明22が使用者の足元を照らす必要がないことから、下部庫外照明22の点灯動作は不要であると判断して、下部庫外照明22を消灯する。
【0072】一方、ステップS21において、図4の照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が部屋Rの環境は暗いと判断すると、ステップS23に移る。ステップS23では、部屋Rが暗いので、冷蔵庫本体2の位置が分かるように部屋R内を少し明るくするために、制御部100は、予備灯として下部庫外照明22を、例えば淡い光で点灯させるとともに、操作部31,32の操作部照明33,34を点灯させる。
【0073】これにより、使用者が冷蔵庫本体2に近づきやすいようにするために、図1と図4の下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯させることで、部屋Rが暗い状態であっても、使用者は冷蔵庫本体2の位置と下部が見やすくなって冷蔵庫本体2に近づき易くなる。また、操作部照明33,34が操作部31,32を照明することから、使用者に対して操作部31,32の位置を明示できる。図4の制御部100は、部屋Rが暗い状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯するので、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。このように、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を少し明るくして冷蔵庫本体2の位置の確認ができる。
【0074】次に、ステップS24において、使用者(人体)が冷蔵庫本体2に近づいてきて冷蔵庫本体2からあらかじめ定めた距離範囲に入って、図1と図4の前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、ステップS25に移る。もし、前方人体検知手段41が、使用者を検知していない場合には、ステップS21に戻る。
【0075】ステップS25では、図1と図4の中間庫外照明41が、明るい光(中または強)で点灯するとともに、下部庫外照明42が淡い光(弱)から明るい光(中または強)で点灯して、しかも操作部照明33,34を点灯して、部屋Rを明るく照らす。
【0076】これにより、図4の制御部100は、部屋Rが明るい状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも中間庫外照明41と下部庫外照明22を明るい光(中または強)で点灯するので、冷蔵庫本体2を目視で明確に確認できる。また、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。しかも、前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、制御部100は、下部人体検知手段42の検知機能を、休止状態から稼働状態に変更する。
【0077】そして、ステップS26では、冷蔵庫本体2が置かれた部屋Rは、中間庫外照明21により明るく照明されているとともに、下部庫外照明22により使用者の足元も明るく照明されている。この状態になると、図4の制御部100は、使用者の手指や肘等による操作部31のタッチ操作あるいは操作部32のタッチ操作を受け付けて、制御部100が扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動できる。
【0078】このため、使用者が開けようとする左の扉3あるいは右の扉4を、自動的に開けることができる。このように、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
【0079】次に、ステップS27では、制御部100は、下部人体検知手段42が、図3に示すように、使用者の足Fを検知しているかどうかを判断して、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知していれば、ステップS25に戻ってステップS25の状態を維持する。しかし、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知しなくなると、制御部100は、使用者が冷蔵庫本体2から離れたと判断して、ステップS21に戻る。
【0080】なお、左の扉3あるいは右の扉4が開く際には、制御部100は、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の内の少なくとも1つを、例えば2,3秒間、数回点滅させるようにしてもよい。これにより、使用者に対して、左の扉3あるいは右の扉4が開くことを、照明の点滅で注意喚起することができ、使用安全性を向上できる。
【0081】図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。
【0082】例えば、好ましくは、透光性を有するガラス板である前面板が、左右の扉3,4,と引出し式の扉7a,8a,9a,10aの各前面に配置されるようにしてもよい。冷蔵室5の扉3,4は、観音開き式扉であるが、1枚の扉であってもよい。
【0083】(第2の実施形態) 次に、本発明の第2の実施形態を、図12と図13を参照して、説明する。
【0084】図12は、本発明の第2の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図12に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、第1の貯蔵室としての野菜室207と、野菜室207の上部ある第2の貯蔵室としての冷蔵室201とが設けられている。この野菜室207の下には、第3の貯蔵室として、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
【0085】上部の冷蔵室201と野菜室207は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室208と小冷凍室209と大冷凍室210は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。
【0086】図12に示す冷蔵室201の前面には、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の第2の貯蔵室扉としての冷蔵室扉203,204が設けられている。左右の冷蔵室扉203,204は、観音開き式扉であり、左側の扉203の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉204の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
【0087】野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の第1の貯蔵室扉としての野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の第3の貯蔵室扉としての製氷室扉208Aが設けられている。小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の第3の貯蔵室扉としての小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の第3の貯蔵室扉としての大冷凍室扉210Aが設けられている。
【0088】図12に示すように、冷蔵室201の内部には、冷蔵室照明211が配置されている。この冷蔵室照明211は、左側の冷蔵室扉203または右側の冷蔵室扉204を開けることで、冷蔵室201内を照明する。冷蔵室照明211は、例えばLED(発光ダイオード)を使用する。
【0089】図12に示すように、左側の冷蔵室扉203は、左近接センサ124と、左冷蔵室開閉センサ126と、左野菜室照明122を有している。同様にして、右側の冷蔵室扉204は、右近接センサ125と、右冷蔵室開閉センサ127と、右野菜室照明123を有している。左冷蔵室開閉センサ126および右冷蔵室開閉センサ127は、第2の貯蔵室開閉センサとして機能する。また、左野菜室照明122および右野菜室照明123は、貯蔵室照明として機能する。
【0090】左近接センサ124は、人が左側の冷蔵室扉203に接近すると人の接近を検知する。右近接センサ125は、人が右側の冷蔵室扉204に接近すると人の接近を検知する。左冷蔵室開閉センサ126は、左側の冷蔵室扉203が開閉されることを検知する。右冷蔵室開閉センサ127は、右側の冷蔵室扉204が開閉されることを検知する。
【0091】#10左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を照明するための好ましくはLED(発光ダイオード)である。左冷蔵室開閉センサ126と左野菜室照明122は、左側の冷蔵室扉203の下部(下辺部)に設けられている。右冷蔵室開閉センサ127と右野菜室照明123は、右側の冷蔵室扉204の下部(下辺部)に設けられている。左野菜室照明122と右野菜室照明123が、左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されていることで、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を確実に照明できる。
【0092】図12に示すように、野菜室207は、第1の貯蔵室開閉センサとしての野菜室開閉センサ111を有している。この野菜室開閉センサ111は、野菜室扉206が開閉されることを検知する。
【0093】製氷室208は、第3の貯蔵室開閉センサとしての製氷室開閉センサ131を有している。この製氷室開閉センサ131は、製氷室扉208Aが開閉されることを検知する。小冷凍室209は、小冷凍室開閉センサ141を有している。この小冷凍室開閉センサ141は、小冷凍室扉209Aが開閉されることを検知する。大冷凍室210は、大冷凍室開閉センサ151を有している。この大冷凍室開閉センサ151は、大冷凍室扉210Aの開閉されることを検知する。
【0094】図13は、図12に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。
【0095】図13に示すように、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部(主制御部ともいう)100が配置されている。一方、左側の冷蔵室扉203には、左近接マイコン(マイクロコンピュータ)301が配置され、右側の冷蔵室扉204には、右近接マイコン(マイクロコンピュータ)302が配置されている。左近接マイコン301は、制御マイコン(マイクロコンピュータ)300と左野菜室照明122と左近接センサ124に電気的に接続されている。右近接マイコン302は、制御マイコン300と右野菜室照明123と右近接センサ125に電気的に接続されている。
【0096】制御マイコン300は、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151に電気的に接続されている。制御マイコン300は、本体側の制御部100に電気的に接続されている。
【0097】好ましくは、制御マイコン300と左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203に配置でき、右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204に配置する。これにより、制御マイコン300は、左側の冷蔵室扉203において、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151からのそれぞれの開閉の検知信号を受けて処理することができる。
【0098】また、左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203において、左野菜室照明122の点灯制御と左近接センサ124が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204において、右野菜室照明123の点灯制御と右近接センサ125が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。制御マイコン300と近接マイコン301,302は、左右の冷蔵室扉203,204側に配置された扉側の制御部400を構成している。これに対して、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部100が配置されており、この制御部100は冷蔵庫1の全体を制御する主制御部である。
【0099】従って、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理は、左右の冷蔵室扉203,204側で行え、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理のための信号は、本体側の制御部100に送らなくても良い。このため、制御マイコン300と本体側の制御部100との間の信号線等の束線の本数を減らすことができることから、左右の冷蔵室扉203,204が冷蔵庫本体2側に取り付けられる構造を簡単化することができる。
【0100】(冷蔵庫1の動作例) 次に、図12から図20を参照して、冷蔵庫1の具体的な動作例を説明する。
【0101】(動作例1) 図12に示すように、上述したように、冷蔵庫本体2は、引き出すことで野菜室207を開く野菜室扉206と、野菜室扉206の開閉を検知する庫外環境検知手段としての野菜室開閉センサ111と、野菜室207の上部にある冷蔵室201を回転方向に開閉する左右の冷蔵室扉203,204と、庫外照明としての左野菜室照明122と右野菜室照明123を有する。この左野菜室照明122と右野菜室照明123は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されており、野菜室207内を照明するための庫外照明である。
【0102】このため、図12の野菜室扉206が、例えば図14(A)に例示するように引き出されて、野菜室開閉センサ111が野菜室扉206の開いたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0103】また、野菜室扉206が、例えば図14(B)に例示するように閉じて野菜室開閉センサ111により野菜室扉206が閉じたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0104】なお、上述した「一定時間」とは、あらかじめ定めた時間、例えば1秒間である。この一定時間は、以下の説明においても同じである。左野菜室照明122と右野菜室照明123がゆっくりと消灯するとは、徐々に光量を減らしながら消灯することである。
【0105】このように、使用者が野菜室扉206を開けると、左右の冷蔵室扉203,204の下部にある左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させ、使用者が野菜室扉206を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0106】#7これにより、引き出し式の野菜室扉206の開け閉めのタイミングに合わせて、野菜室207内を照明する左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯を行える。このため、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を開けると、野菜室207内を明るく照明できる。野菜室扉20を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123を瞬時に消灯するか徐々に光量を減らしながら消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図れる。
【0107】(動作例2) 図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の開閉動作を検知する。左冷蔵室開閉センサ126あるいは右冷蔵室開閉センサ127が、例えば図15に例示するように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたことを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。このように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたときに、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯しているときには、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0108】#9このように、野菜室扉206が開いていると、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して野菜室207内を照明している。しかし、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。これは、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できる。このため、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123による照明は不要になることから、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
【0109】(動作例3) また、図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、例えば図16に例示するように左右の冷蔵室扉203,204のどちらかが開いていることを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、開いている側の左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が点灯しているときには、開いている側の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0110】これにより、使用者が冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、開けた側の冷蔵室扉203(204)の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯させる。使用者が左右の冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できるので、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123による照明は不要になる。このことから、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
【0111】(動作例4) 図12の庫外環境検知手段としての左近接センサ124と右近接センサ125が、左右の冷蔵室扉203,204の両方に配置されている。例えば図17に例示するように左近接センサ124と右近接センサ125が、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の両方の左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0112】これにより、使用者が冷蔵庫1に近づいたときに、左野菜室照明122と右野菜室照明123の両方が点灯する。このため、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。このように、左野菜室照明122と右野菜室照明123と左近接センサ124と右近接センサ125を組み合わせて、人が冷蔵庫1に近づいたときに点灯させることにより、冷蔵庫1が置かれている室内が暗いときに、野菜室扉206、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aの位置を、明るくすることで確認し易くすることができる。
【0113】(動作例5) また、図12の左近接センサ124と右近接センサ125の片方が、例えば図18(A)と図18(B)に例示するように、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、検知した左近接センサ124側の左野菜室照明122だけ、あるいは検知した右近接センサ125側の右野菜室照明123だけを、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0114】#8これにより、使用者が、例えば図18(A)に例示するように左冷蔵室扉203に近づけば、左野菜室照明122が点灯する。あるいは、使用者が、例えば図18(B)に例示するように右冷蔵室扉204に近づけば、右野菜室照明123が点灯する。すなわち、人を検知した左側の冷蔵室扉203の左野菜室照明122、あるいは人を検知した右側の冷蔵室扉204の右野菜室照明123だけが点灯する。このため、左近接センサ124あるいは右近接センサ125が検知した人の接近位置に対応して、左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。
【0115】(動作例6) 図12に示す製氷室開閉センサ131が、例えば図19に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときや、大冷凍室扉210Aの開閉を検知する大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0116】これにより、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときにも、点灯する。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室208や大冷凍室210、そして好ましくは小冷凍室209内をも照明できる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して、小冷凍室209内を照明できるようにしても良い。
【0117】#5(動作例7) また、図12の製氷室開閉センサ131が、例えば図20に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときであるか、あるいは大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。この際に、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0118】これにより、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、冷蔵室照明211が点灯しているので、左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯は不要になることから、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときには消灯させる。これにより、冷蔵庫1の省電力化を図ることができる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123を消灯させるようにしても良い。
【0119】ところで、図12に示す左野菜室照明122と右野菜室照明123は、好ましくは複数の色のLED(発光ダイオード)で構成されている。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、点灯条件によって、点灯する色が異なる。左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯時の色は、野菜室207内の野菜が鮮やかに見える色が好ましい。
【0120】ここで、図12と図13に示す冷蔵庫1における左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯の動作パターン例を説明する。
【0121】(1)図12に示す冷蔵庫1では、下の引き出し式の扉が開いたときには、上部にある照明は、点灯して下の引き出し扉内を明るくする。具体的には、野菜室扉206が開いたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。なお、野菜室扉206が開く際に、野菜室扉206の前端部側の枠部分が、前に引き出されて左野菜室照明122と右野菜室照明123から前方へ離れたときに、点灯するのが望ましい。このことは、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いたときにも同様に、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。
【0122】(2)そして、下の引き出し式の扉が閉じたときには、上部にある照明は、消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0123】(3)例えば、野菜室扉206が閉じたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が、「一定時間」後に、徐々に消灯するのが望ましい。
【0124】(4)図12の左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合には、冷蔵室照明211が点灯する。この際に、例えば左の冷蔵室扉203が開くと左の冷蔵室照明211が点灯することから、左の冷蔵室扉203側の左野菜室照明122の点灯が無くても、左の冷蔵室照明211が野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いても内部を照明できる。このため、左野菜室照明122は消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0125】(5)上述した(1)から(4)の内容では、上側が引き出し式扉で下側も引き出し扉の場合と、上側が観音開き式の扉すなわち左右の観音開き式の冷蔵室扉203,204であって、下側が引き出し式の扉である場合、のどちらであっても良い。
【0126】(6)図12に示すように、例えば左野菜室照明122と右野菜室照明123が、照明する対象の引き出し式扉は、野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aのように、上下の位置や左右の位置に複数あっても良い。また、左野菜室照明122と右野菜室照明123が、位置の離れた製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210A内を照明することもできる。
【0127】(7)上述した(3)(4)の内容では、左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合や、両方が開いた場合のいずれにも適用して、左野菜室照明122と右野菜室照明123の一方あるいは両方を消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0128】(第3の実施形態) 次に、本発明の第3の実施形態を、図21〜25を参照して説明する。
【0129】図21は、本発明の第3の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図21に示す冷蔵庫1は冷蔵庫本体2を有し、この冷蔵庫本体2の内部には、複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室201、野菜室207が設けられている。この野菜室207の下には、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
【0130】#2図21に示す冷蔵庫1には、第2実施形態で説明した冷蔵庫1と同様に、冷蔵室201の前面に、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の冷蔵室扉203,204が設けられている。また、野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の製氷室扉208Aが設けられている。また、小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の大冷凍室扉210Aが設けられている。
【0131】図21に示すように、冷蔵室201の左側の冷蔵室扉203は、左冷蔵室間接照明128と、左冷蔵室照度センサ129と、操作部130とを有している。また、冷蔵室201の右側の冷蔵室扉204は、右冷蔵室間接照明161と、右冷蔵室照度センサ162とを有している。また、野菜室扉206は、野菜室間接照明112と、野菜室照度センサ113とを有している。また、製氷室扉208Aは、製氷室間接照明132と、製氷室照度センサ133とを有している。また、小冷凍室扉209Aは、小冷凍室間接照明142と、小冷凍室照度センサ143とを有している。
【0132】#1左冷蔵室間接照明128は、左冷蔵室扉203の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。右冷蔵室間接照明161は、右冷蔵室扉204の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。野菜室間接照明112は、野菜室扉206の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。製氷室間接照明132は、製氷室扉208Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。小冷凍室間接照明142は、小冷凍室扉209Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。
【0133】左冷蔵室照度センサ129は、左冷蔵室間接照明128の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。右冷蔵室照度センサ162は、右冷蔵室間接照明161の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。野菜室照度センサ113は、野菜室間接照明112の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。製氷室照度センサ133は、製氷室間接照明132の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。小冷凍室照度センサ143は、小冷凍室間接照明142の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。これらの各照度センサ129、162、113、133、および143は、対応する各間接照明128、161、112、132、および142の上部に設置されることにより、その照度検知結果が、下方向を照明する各間接照明128、161、112、132、および142の点灯による影響を受けないようになっている。
【0134】操作部130は、冷蔵庫1の運転に関する設定変更を行うための複数のボタンを有している。例えば、図22に示すように、操作開始/終了ボタン130Aと、冷蔵ボタン130Bと、冷凍ボタン130Cと、冷却モードボタン130Dと、製氷ボタン130Eと、節電ボタン130Fと、強弱レベル表示部130Gとを有する。
【0135】操作開始/終了ボタン130Aは、操作部130内の各種ボタンの操作をユーザが開始する際、および操作による指定内容を設定して終了する際に操作される。冷蔵ボタン130Bは、ユーザが冷蔵庫1内の冷蔵温度を調整する際に操作される。冷凍ボタン130Cは、ユーザが冷蔵庫1内の冷凍温度を調整する際に操作される。冷却モードボタン130Dは、ユーザが、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。製氷ボタン130Eは、ユーザが、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。節電ボタン130Fは、ユーザが、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する際に操作される。
【0136】強弱レベル表示部130Gは、冷蔵ボタン130Bにより指定された冷蔵温度のレベルや、冷凍ボタン130Cにより指定された冷凍温度のレベルを示す情報を表示する。例えば、図23に示すように弱レベル、適正レベル、または強レベルに応じて円の表示領域を変化させることで、ユーザが視覚的に認識しやすいように操作中の温度レベルを示す。
【0137】#3図24は、図21に示す冷蔵庫1の各要素の電気的な接続例を示すブロック図である。図24に示すように、冷蔵庫本体2には制御部100が配置されている。制御部100は、操作部130の操作開始/終了ボタン130A、冷蔵ボタン130B、冷凍ボタン130C、冷却モードボタン130D、製氷ボタン130E、および節電ボタン130Fと、左冷蔵室扉203の左冷蔵室間接照明128および左冷蔵室照度センサ129と、右冷蔵室扉204の右冷蔵室間接照明161および右冷蔵室照度センサ162と、野菜室扉206の野菜室間接照明112および野菜室照度センサ113と、製氷室扉208Aの製氷室間接照明132および製氷室照度センサ133と、小冷凍室扉209Aの小冷凍室間接照明142および小冷凍室照度センサ143とに、電気的に接続されている。
【0138】図24に示す制御部100は、ユーザにより操作開始/終了ボタン130Aを常時点灯させ、当該操作開始/終了ボタン130Aが短押し操作されると、操作部130内の各種ボタン130B〜130Fを点灯させるとともに、これらのボタン操作が有効な状態に切り替える。
【0139】#6また制御部100は、各種ボタン操作が有効な状態で、ユーザにより冷蔵ボタン130Bが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じた冷蔵温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷凍ボタン130Cが操作されると、その操作回数や押下時間に応じた冷凍温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷却モードボタン130Dが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより製氷ボタン130Eが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより節電ボタン130Fが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。
【0140】また、操作部130内のボタン操作が有効な状態でユーザにより操作開始/終了ボタン130Aが長押し操作されると、制御部100は、各種ボタン130B〜130Fの操作により指定された内容で冷蔵庫1を運転させるように切り替える。
【0141】また制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度に応じて、左冷蔵室間接照明128の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値を超えており、当該箇所が明るいと判断すると、左冷蔵室間接照明128が消灯するかまたは光量を低減させる。また、左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値以下であり、当該箇所が暗いと判断すると、左冷蔵室間接照明128の光量を上昇させる。
【0142】#4同様に、制御部100は、右冷蔵室照度センサ162により検知された照度により右冷蔵室間接照明161周辺が明るいと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を低減させ、暗いと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を上昇させる。また、制御部100は、野菜室照度センサ113により検知された照度により野菜室間接照明112周辺が明るいと判断すると野菜室間接照明112の光量を低減させ、暗いと判断すると野菜室間接照明112の光量を上昇させる。また、制御部100は、製氷室照度センサ133により検知された照度により製氷室間接照明132周辺が明るいと判断すると製氷室間接照明132の光量を低減させ、暗いと判断すると製氷室間接照明132の光量を上昇させる。また、制御部100は、小冷凍室照度センサ143により検知された照度により小冷凍室間接照明142周辺が明るいと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を低減させ、暗いと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を上昇させる。
【0143】このように制御することにより、冷蔵庫に設置された複数の間接照明それぞれに関し、周辺が暗い箇所の間接照明は光量を上昇させて利用者が冷蔵庫の各扉の取っ手の位置等を認識しやすくするとともに、周辺が明るい箇所の間接照明は光量を低減させて省エネ効果を向上させることができる。
【0144】また、これらの左冷蔵室間接照明128、右冷蔵室間接照明161、野菜室間接照明112、製氷室間接照明132、および小冷凍室間接照明142の光量は、ユーザによる操作で調整することも可能である。ユーザの操作による各間接照明128、161、112、132、および142の光量調整について、以下に説明する。
【0145】本実施形態において、制御部100には、各間接照明128、161、112、132、および142と、操作部130内の各ボタン130B、130C、130D、130E、および130Fとの対応関係を示す情報が保持されている。この情報では、例えば、設置された高さ位置が高い間接照明に、操作部130内の表示位置が高いボタンが対応づけられて予め設定されている。具体的には、図25に示すように、冷蔵ボタン130Bが左冷蔵室間接照明128に対応付けられ、冷凍ボタン130Cが右冷蔵室間接照明161に対応付けられ、冷却モードボタン130Dが野菜室間接照明112に対応付けられ、製氷ボタン130Eが製氷室間接照明132に対応付けられ、節電ボタン130Fが小冷凍室間接照明142に対応付けられている。
【0146】そして、操作部130内の2つ以上の隣接しないボタンを用いた入力操作に基づいて、対応する間接照明の光量が調整される。例えば、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷蔵ボタン130Bが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷蔵ボタン130Bが操作されることにより、対応付けられた左冷蔵室間接照明128の光量が調整される。
【0147】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷凍ボタン130Cが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷凍ボタン130Cが操作されることにより、対応付けられた右冷蔵室間接照明161の光量が調整される。
【0148】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷却モードボタン130Dが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷却モードボタン130Dが操作されることにより、対応付けられた野菜室間接照明112の光量が調整される。
【0149】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で製氷ボタン130Eが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に製氷ボタン130Eが操作されることにより、対応付けられた製氷室間接照明132の光量が調整される。
【0150】同様に、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが押下されている状態で節電ボタン130Fが操作されるかまたは、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に節電ボタン130Fが操作されることにより、対応付けられた小冷凍室間接照明142の光量が調整される。
【0151】このように、2つ以上の隣接しないボタンを用いて入力操作可能にすることにより、誤操作をしやすいタッチパネルにおいても、確実に所望の間接照明を指定して光量の調整操作を行うことができる。
【0152】各間接照明128、161、112、132、または142の光量は、対応するボタン130B、130C、130D、130E、または130Fの操作回数や押下時間に応じて段階的に弱レベル、適正レベル、強レベルの中で切り替えられるとともに、該当するレベルを示す情報が、図23に示すように操作部130内の強弱レベル表示部130Gに表示される。このように操作中の光量レベルが表示されることにより、ユーザが操作内容を認識しやすくなる。
【0153】上述したように、複数の貯蔵室を有する冷蔵庫において、各貯蔵室の扉に配置された間接照明を、該当する箇所の明るさによって光量を自動調整することにより、各家庭における庫外環境の違いに応じて、庫外照明の明るさを変えてユーザの利便性を向上させるとともに省エネ効果を向上させることができる。例えば、近くの家具により冷蔵庫1の一部に部屋の照明が当たらない場合に、当該箇所の間接照明の光量を上げたり、西日があたる箇所がある場合に、該当する時間帯に該当する箇所の照明の光量を下げたりすることで、ユーザの利便性と省エネ効果の両立を図ることができる。
【0154】また、ユーザの操作によっても、複数の間接照明の光量を個別に調整できるようにしたことにより、ユーザの意思で、使用頻度が高い箇所を他よりも明るくするなど、さらに利便性を向上させることができる。
【0155】また、図21の冷蔵庫1の各扉に開閉センサをさらに設け、所定期間内に各開閉センサで検知された扉ごとの開閉回数を計数しておき、各扉の周辺の照度および対応する扉の開閉回数に応じて、各扉の間接照明の光量を変更するようにしてもよい。例えば、周辺の照度が低く、且つ開閉回数が多い扉の間接照明の光量を高くし、周辺の照度が高く、且つ開閉回数が少ない扉の間接照明の光量を低くするようにすることで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0156】以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0157】1 冷蔵庫 2 冷蔵庫本体 3,4 扉 11,12 扉開放操作部(扉開放手段) 20 照度センサ(庫外環境検知手段の一例) 21 中間庫外照明(庫外照明の一例) 22 下部庫外照明(庫外照明の一例) 31,32 操作部 33,34 操作部照明 41 前方人体検知手段 42 下部人体検知手段 44 揺れ・振動検知手段 50 蓄電池 100 本体側の制御部(主制御部) 111 野菜室開閉センサ 112 野菜室間接照明 113 野菜室照度センサ 122 左野菜室照明 123 右野菜室照明 124 左近接センサ 125 右近接センサ 126 左冷蔵室開閉センサ 127 右冷蔵室開閉センサ 128 左冷蔵室間接照明 129 左冷蔵室照度センサ 130 操作部 130A 操作開始/終了ボタン 130B 冷蔵ボタン 130C 冷凍ボタン 130D 冷却モードボタン 130E 製氷ボタン 130F 節電ボタン 130G 強弱レベル表示部 131 製氷室開閉センサ 132 製氷室間接照明 133 製氷室照度センサ 141 小冷凍室開閉センサ 142 小冷凍室間接照明 143 小冷凍室照度センサ 151 大冷凍室開閉センサ 161 右冷蔵室間接照明 162 右冷蔵室照度センサ 201 冷蔵室 203 左側の冷蔵室扉 204 右側の冷蔵室扉 206 野菜室扉(貯蔵室扉の例) 207野菜室(貯蔵室の例) 208 製氷室(別の貯蔵室の例) 208A 製氷室扉(別の貯蔵室扉の例) 209 小冷凍室(別の貯蔵室扉の例) 209A 小冷凍室扉(別の貯蔵室扉の例) 210 大冷凍室(さらに別の貯蔵室の例) 210A 大冷凍室扉(さらに別の貯蔵室扉の例) 211 冷蔵室照明 300 制御マイコン(扉側の制御部の一部) 301 左近接マイコン(扉側の制御部の一部) 302 右近接マイコン(扉側の制御部の一部) 400 扉側の制御部
候補11: 特開2018-138865一致 1/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: 東芝ライフスタイル株式会社 / 発明者: 橋本 麻美、長坂 俊郎、真下 拓也、金子 尚太 / 出願日: 2017-05-23 / 公開日: 2018-09-06
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 △ 争点E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
【0002】使用者が冷蔵庫を使用する際に、冷蔵庫が配置されている部屋が暗い場合には、使用者は、部屋の照明スイッチを操作して部屋の照明を点灯して部屋を明るくしている。
【0003】また、人が近づいたことを冷蔵庫の近接センサが検知すると、制御部が、冷蔵庫の扉を開扉するための開扉操作部のLED(発光ダイオード)を点灯させることで、開扉操作部の位置を明示することが、特許文献1の段落番号0345と図59に開示されている。
【0004】特開2016−14484号公報
【0005】しかし、冷蔵庫が配置されている部屋が暗い場合には、使用者は、冷蔵庫を使用するたびに、部屋の照明スイッチを操作して部屋の照明を点灯する必要があるので、面倒である。また、特許文献1では、開扉操作部のLEDを点灯させるようにしても、開扉操作部の位置が分かる程度である。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、冷蔵庫の庫外の環境に応じて冷蔵庫の場所を確認できるようにして、容易に使用することができる冷蔵庫を提供することにある。
【0007】本発明の実施の形態の冷蔵庫は、冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の庫外環境を検知する庫外環境検知手段と、前記庫外環境検知手段により検知された前記庫外環境に応じて前記庫外を照らす庫外照明と、を備えることを特徴とする。
【0008】本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。 冷蔵庫本体の扉と、引出し式の扉との間の中間領域部分を示す図である。 冷蔵庫本体の最も下部の飾り板付近を示す図である。 図1に示す冷蔵庫の電気接続例を示すブロック図である。 部屋Rの壁Wに沿って配置された冷蔵庫本体を上から見た図である。 中間庫外照明の構造例を示す斜視図である。 中間庫外照明の別の構造例を示す図である。 本発明の別の実施形態の冷蔵庫を示す図である。 揺れ・振動検知手段が、地震の発生で冷蔵庫本体の揺れ・振動を検知した場合の動作例を示すフロー図である。 揺れ・振動検知手段が、地震の発生で冷蔵庫本体の揺れ・振動を検知した場合の別の動作例を示すフロー図である。 冷蔵庫の動作例を示すフロー図である。 本発明の第2の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。 図12に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。 冷蔵庫の動作例1を示す図である。 冷蔵庫の動作例2を示す図である。 冷蔵庫の動作例3を示す図である。 冷蔵庫の動作例4を示す図である。 冷蔵庫の動作例5を示す図である。 冷蔵庫の動作例6を示す図である。 冷蔵庫の動作例7を示す図である。 本発明の第3の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。 図21に示す冷蔵庫の操作部の詳細な構成を示す正面図である。 図22に示す冷蔵庫の操作部の強弱レベル表示部の表示の切り替わり例を示す図である。 図21に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。 図21に示す冷蔵庫の各間接照明と操作部内のボタンとの対応関係を示す図である。
【0009】以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0010】(第1の実施形態) 図1は、本発明の第1の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す斜視図である。
【0011】図1に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室5、野菜室7が設けられ、この野菜室7の下には製氷室8と小冷凍室9が左右の並べて設けられ、最下部に主冷凍室10が設けられている。
【0012】上部の冷蔵室5と野菜室7は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室8と小冷凍室9と主冷凍室10は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。冷蔵庫本体2には、図示しないが、冷蔵温度帯の貯蔵室を冷却するための冷蔵用冷却器と、冷凍温度帯の貯蔵室を冷却するための冷凍用冷却器とを含む冷凍サイクルが設けられている。
【0013】図1に示す冷蔵室5の前面には、冷蔵室5の前面開口部を開閉する左右の扉3,4が設けられている。左右の扉3,4は、観音開き式扉であり、左側の扉3の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉4の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
【0014】野菜室7、製氷室8、小冷凍室9、主冷凍室10の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉7a,8a,9a,10aが設けられている。使用者が手指を入れて各扉を開くための取っ手3b,4b,7b,8b,9b,10bが、左右の扉3,4と引出し式の扉7a,8a,9a,10aに、それぞれ設けられている。
【0015】図1に示すように、冷蔵庫本体2の上には、扉開放手段としての扉開放操作部11,12が設けられている。扉開放操作部11,12は、例えば電磁ソレノイドのような電動アクチュエータを採用できる。扉開放操作部11,12が動作することで、扉開放操作部11,12は、左右の扉3,4をそれぞれ自動的に押して開く。
【0016】図1に示すように、冷蔵庫本体2は、庫外環境検知手段の好ましい一例である照度センサ20と、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22を有している。
【0017】この庫外環境とは、冷蔵庫本体2の置かれている周囲の環境であり、冷蔵庫1が配置されている例えば好ましくは部屋の照度である。照度センサ20は、冷蔵庫本体2の庫外の環境の一例である照度の大小を検知する。照度センサ20としては、例えば視感度に近い分光感度特性を持ったフォトダイオードを用いることができるが、特に限定されない。
【0018】この照度センサ20は、例えば冷蔵庫本体2の上面部に配置されている。これにより、照度センサ20が冷蔵庫本体2の中間部や下部に配置されている場合に比べて、照度センサ20は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の環境の変化、例えば照度の変化を確実に検知できる。
【0019】図1に示すように、庫外照明としての中間庫外照明21と下部庫外照明22は、庫外環境検知手段としての照度センサ20により検知された庫外環境である例えば部屋の照度に応じて、冷蔵庫本体2の庫外を照らすようになっている。これにより、冷蔵庫本体2の置かれている部屋の明るさの程度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が点灯して、冷蔵庫本体2の庫外を照らすことができる。中間庫外照明21と下部庫外照明22は、それぞれ、好ましくは1つまたは複数のLED(発光ダイオード)を用いて構成することができる。
【0020】中間庫外照明21と下部庫外照明22の好ましい配置例を、図1と図2と図3を参照して、説明する。図2は、左右の扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23を側方から示し、図3は、冷蔵庫本体2の最も下部の飾り板24付近を側方から示している。
【0021】なお、図1から図3において、冷蔵庫本体2の左右方向(幅方向)は、X方向で示し、冷蔵庫本体2の奥行方向は、Y方向で示し、冷蔵庫本体2の上下方向は、Z方向で示している。
【0022】図1と図2に示すように、中間庫外照明21は、扉3,4と、引出し式の扉7aとの間の中間領域部分23に配置されている。この中間庫外照明21は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、中間領域部分23の中央位置に配置されている。中間領域部分23は、冷蔵庫本体2の前面側であって、しかも冷蔵庫本体2の上下方向(Z方向)について、ほぼ中間位置に位置されている。
【0023】これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の前面側の領域を上下方向(Z方向)についてほぼ均等に、しかも左右方向(X方向)についてもほぼ均等に照らすことができる。
【0024】図3に示すように、下部庫外照明22は、最も下部の飾り板24に配置されている。飾り板24は、引出し式の扉10aの下側に配置されている。下部庫外照明22は、図1に例示するように、例えば冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に関して、飾り板24の中央位置に配置されている。これにより、中間庫外照明21が点灯した場合に、冷蔵庫本体2の下部領域、言い換えれば冷蔵庫本体2に近づいた使用者の足元の領域(部屋の床面の領域)を、ほぼ左右均等に照らすことができる。
【0025】図1に示すように、冷蔵庫本体2は、冷蔵庫1に対して操作を行うための操作部31,32を有している。操作部31,32は、例えば、左右の扉3,4をそれぞれタッチすることで開扉操作させるための開扉スイッチである。操作部31は、左の扉3の下側に配置され、操作部32は、右の扉4の下側に配置されている。操作部31,32は、使用者が使い易いようにするために、互いに冷蔵庫本体2の中央に寄せて配置されている。
【0026】操作部31,32としては、例えば好ましくは使用者が触れることで静電容量が変化するのを検知してオン信号を発生する静電容量式タッチセンサを用いている。使用者が、操作部31を指や肘等で触れることで、扉開放操作部11が動作して左の扉3を自動で開くことができる。同様にして、使用者が、操作部32を指や肘等で触れることで、扉開放操作部12が動作して右の扉4を自動で開くことができる。
【0027】図1に示す操作部31,32は、操作部31,32をそれぞれ背面側から照明するためのバックライトとしての操作部照明33,34を有している。この操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らす。これにより、操作部31,32を明るく照らして、操作部31,32の位置を、使用者に対して明示することができるので、使用者は、操作部31,32の位置を確認して操作し易い。
【0028】図1に示すように、上述した庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の位置は、操作部照明33,34の位置とは異なる位置に配置されている。これにより、操作部照明33,34は、操作部31,32を背面から照らすことで、操作部31,32を明るくして操作部31,32の位置を、使用者に対して明示する役割を有する。
【0029】これに対して、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らすことで、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。また、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を明るく照らす役割を有し、中間庫外照明21とともに、冷蔵庫本体2が置かれている部屋が暗い場合でも部屋を明るく照らすことができる。
【0030】このように、冷蔵庫1が配置されている部屋の明るさに応じて、すなわち部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、しかも下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすことで部屋を明るくして、使用者は冷蔵庫1の場所を確認できる。
【0031】また、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22が、同時に点灯することで、冷蔵庫1の高級感を演出することができる。
【0032】次に、図1に示す前方人体検知手段41と、下部人体検知手段42を説明する。
【0033】図1に示す前方人体検知手段41と下部人体検知手段42は、冷蔵庫本体2に対して使用者(人体)が近づくと人体を検知することができる、例えば静電容量式の近接センサや赤外線センサ等を用いることができる。
【0034】前方人体検知手段41は、冷蔵庫本体2の前方にいる所定の距離範囲内の使用者(人体)を検知する。前方人体検知手段41が冷蔵庫本体2の前方にいる使用者を検知したときに、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照明する。これにより、使用者が部屋に入って冷蔵庫本体2に近づこうとする際に、部屋が暗い場合には、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2の前面側の領域を照らし、下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の前面側の下部領域(足元領域)を照らすので、使用者は冷蔵庫1に容易に近づくことができる。
【0035】図1に示すように、揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体1に配置されている。この揺れ・振動検知手段44は、例えば冷蔵庫本体2の上面部において照度センサ20の近くに配置されている。揺れ・振動検知手段44は、冷蔵庫本体2に加わる揺れや振動を検知する、例えば圧電型の加速度センサを用いることができる。
【0036】この揺れ・振動検知手段44が、冷蔵庫本体2の揺れや振動を検知した場合には、例えば地震が発生して冷蔵庫本体2が揺れたと判断して、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方が連動して点灯して庫外を照らすようになっている。
【0037】これにより、地震が発生した緊急時に、冷蔵庫本体2が置かれた部屋が暗い状態であっても、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、冷蔵庫本体2の周囲を明るく照らすことで、誘導灯の役割を果たして、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。
【0038】図4は、図1に示す冷蔵庫1の電気接続例を示すブロック図である。
【0039】図4に示すように、冷蔵庫本体2は、緊急時の電源供給用の蓄電池50を有する。この蓄電池50としては、例えばリチウムイオン電池等の充電可能なバッテリを用いることができる。
【0040】制御部100は、扉開放操作部11,12と、照度センサ20と、中間庫外照明21と下部庫外照明22と、操作部31,32と、前方人体検知手段41と下部人体検知手段42と、揺れ・振動検知手段44、そして蓄電池50と商用電源51に対して、電気的に接続されている。
【0041】図4に示す制御部100は、照度センサ20により検知された庫外周囲の照度に応じて、庫外照明の一例である中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度以下であるとして部屋が暗いと判断すると、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21を淡く光らせて点灯し、好ましくは中間庫外照明21と下部庫外照明22の両方を連動して淡く光らして点灯して庫外を照明する。
【0042】これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
【0043】また、例えば、制御部100は、照度センサ20により検知された部屋の照度により、この照度があらかじめ定めた照度を超えているとして部屋が明るいと判断すると、すでに部屋の照明は不要なので、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して消灯する。これにより、部屋が暗い場合のみに中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯することで、中間庫外照明21と下部庫外照明22の消費エネルギを減らして、冷蔵庫1の省エネルギ化を図っている。
【0044】制御部100は、冷蔵庫1の通常の使用時に、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、使用者は、冷蔵庫本体1の周囲の環境を明るく照らして安全性を確保した状態で、操作部31,32の位置が確認できる。しかも、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22を連動して点灯するようにすれば、冷蔵庫1の使用者に対して光による高級感を演出できる。また、操作部31、32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の各発光色を任意に設定して変えることができるようにすれば、さらに光による高級感を演出できる。
【0045】制御部100は、下部人体検知手段42を有しているが、下部人体検知手段42は冷蔵庫本体2の下部に配置されている。前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知したときには、制御部100により、下部人体検知手段42の人体を検知する機能が有効になる。
【0046】これにより、前方人体検知手段41が、冷蔵庫本体2の前方にいる使用者(人体)を検知すると、下部人体検知手段42の人体を検知する機能を発揮できるので、下部人体検知手段42のオンオフ操作を無駄なく切り替えることができる。
【0047】図1と図4の前方人体検知手段41と下部人体検知手段42の両方が、使用者(人体)を検知したときに、図4の制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。すなわち、使用者が冷蔵庫本体2にあらかじめ定めた距離範囲内に近づいたときに、制御部100は、使用者による操作部31,32のタッチ操作を受け付ける。これにより、制御部100が、扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動することで、使用者は、左の扉3あるいは右の扉4を自動的に開けることができる。
【0048】中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
【0049】図1に示すように、中間庫外照明21は、前方人体検知手段41の近傍に配置され、下部庫外照明22は、下部人体検知手段42の近傍に配置されている。これにより、中間庫外照明21は、冷蔵庫本体2が置かれている部屋の全体を照らすことができ、下部庫外照明22は、使用者の足元付近を照らすことができる。このため、使用者は部屋全体を明るくした状態で冷蔵庫1を使用でき、使用者の足元も明るくすることができるので、冷蔵庫1の使用が容易になる。
【0050】図4に示す制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量を、例えば弱、中、強等の複数段階に調整できる。部屋が暗く使用者が冷蔵庫本体2に近づいていない場合に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する淡い光は、「弱」の光である。また、部屋の照度に応じて中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する通常の光は、「中」の光または「強」の光である。なお、中間庫外照明21と下部庫外照明22が発生する光量は、無段階に調整できるようにしてもよい。
【0051】制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22を点灯したり、消灯したり、明るさを切り替えるときには、中間庫外照明21と下部庫外照明22の発生する光量をゆっくりと変化させて調光させる、フェードイン/フェードアウトするように調光させる。すなわち、制御部100は、中間庫外照明21と下部庫外照明22の点灯や消灯は、ゆっくりと行うように調光させる。このように冷蔵庫1では中間庫外照明21と下部庫外照明22の光量をゆっくりと変化させることで、冷蔵庫1の高級感を出すことができる。
【0052】次に、図5と図6を参照して、中間庫外照明21の好ましい構造例を説明する。
【0053】図5は、部屋Rの壁Wに沿って配置された冷蔵庫本体2を上から見た図である。図6は、中間庫外照明21の構造例を示す斜視図である。
【0054】図5では、冷蔵庫本体2の右側の側面2Rが、部屋Rの壁Wに寄せて配置されている例を示しており、壁Wは、冷蔵庫本体2の奥行方向(Z方向)と平行である。中間庫外照明21は、回路基板55と、回路基板55に搭載された複数の発光ダイオード等の発光素子56,57,58,59を有する。発光素子56,57,58,59は、それぞれ発光の向きを変えて、回路基板55に搭載されている。
【0055】例えば、図6に示すように、発光素子56の光L1は、水平方向に向き、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子57の光L2は、水平方向に向いている。発光素子58の光L3は、やや下向きで、しかも冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿ってX1方向に沿って壁Wから離れる向きに設定されている。発光素子59の光L4は、下向きに向いている。これにより、例えば4つの発光素子56,57,58,59は、冷蔵庫本体2の右側に壁Wがあることを考慮して、部屋R全体をまんべんなく照らすことができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0056】図7は、中間庫外照明21の別の構造例を示している。
【0057】図7では、中間庫外照明21は、例えば1つの発光素子60を有している。この発光素子60は、回路基板61に対して軸62を中心にして、Q方向に回転可能に支持されている。発光素子60は突起部63を有する。発光素子60は、ソフトテープやスポンジ等の弾性変形可能な支持物99を介して、回路基板61の孔67に取り付けられている。電動アクチュエータ64の連結部65が突起部63に取り付けられている。制御部100が電動アクチュエータ64を駆動して、連結部65が冷蔵庫本体2の左右方向(X方向)に沿って伸縮することで、発光素子60は、支持物99が弾性変形することにより、Q方向に回転して位置決めできる。これにより、発光素子60の発する光L5は、壁Wから離れる方向に向けることができる。
【0058】上述したように、中間庫外照明21が照らす光の向きは、自由に変えることができることから、冷蔵庫本体2が部屋に置かれる際に壁Wの位置に応じて、壁Wが無い側に光の向きを向けるようにして、各家庭の部屋の形状に応じて、中間庫外照明21の光の向きを最も適した向きにすることができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0059】ところで、図5から図7に示す中間庫外照明21が光の照射方向を変更できる機能を図1に示す操作部31,32に設定して、中間庫外照明21が光の照射方向の変更は、例えば冷蔵庫1を部屋Rに設定する設定者または使用者が、図1に示す操作部31,32において、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に中間庫外照明21の光を照射できるようにしてもよい。
【0060】このように、中間庫外照明21の光の照射方向を設定する際に、部屋Rの壁Wの位置を考慮して、壁Wの位置とは反対側の方向に向けるのは、冷蔵庫1の使用者は、部屋Rの壁Wの位置とは反対側の方向から冷蔵庫本体2に対して近づくためである。このため、冷蔵庫本体2に近づく使用者に対して、この中間庫外照明21の光を効率よく向けることができる。
【0061】なお、下部庫外照明22の構造や光の照射方向の設定は、中間庫外照明21の構造と光の照射方向の設定と、同様にすることができる。
【0062】図8は、本発明の別の実施形態の冷蔵庫1を示す図である。
【0063】図8に示す冷蔵庫本体2では、飾り板24が、2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42を有している。2組G1、G2の下部庫外照明22と下部人体検知手段42が配置されていることで、使用者の足元をさらに明るく照らすことができる。また、組G1の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉7aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉7aを自動的に開くことができる。同様にして、組G2の下部人体検知手段42が使用者の足元を検知すると、例えば引出し式の扉10aを図示しない開扉操作部を用いて引出し式の扉10aを自動的に開くことができる。このように、冷蔵庫本体2の下部には、複数の下部人体検知手段42を配置することで、制御部は別々の動作を行わせることができる。
【0064】図9と図10は、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合の動作例を、それぞれ示している。
【0065】まず、図9に示す動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS1に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS2において、制御部100は、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
【0066】これにより、冷蔵庫1が置かれた部屋が暗い状態であっても、地震の発生時に、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を自動的に明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯(非常灯)としての役割を果たすことができる。このため、地震等の緊急時に、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、冷蔵庫1を利用して部屋を明るくできる。
【0067】また、図10に示す別の動作例では、図1と図4に示す揺れ・振動検知手段44が、ステップS11に示すように、例えば地震の発生で、冷蔵庫本体2の揺れ・振動を検知した場合には、ステップS12に示すように、通常接続されている商用電源51からの電源供給が停止したときには、ステップS13に移る。
【0068】ステップS13では、制御部100は、冷蔵庫本体2に対する電源供給を、商用電源51から蓄電池50に切り替える。そして、ステップS14に示すように、制御部100は、蓄電池50からの電源供給により、少なくとも中間庫外照明21が点灯し、好ましくは中間庫外照明21とフットライトである下部庫外照明22の両方を連動して点灯して庫外を照明することができる。
【0069】これにより、地震の発生時に商用電源51からの電源供給が停止したとしても、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫1の周囲を明るく照らすことで、中間庫外照明21と下部庫外照明22は、誘導灯としての役割を果たすことができる。このため、冷蔵庫1の周囲の安全性を向上することができる。このため、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を明るくして冷蔵庫の確認できるようにして、容易に使用することができる。
【0070】次に、図11は、図1と図4に示す冷蔵庫1の動作例を示している。
【0071】図11に示すステップS21では、図1と図4に示す照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が冷蔵庫本体2の庫外の環境である部屋Rが明るいと判断すると、ステップS22に移る。このステップS22では、部屋Rが明るいので、制御部100は、下部庫外照明22が使用者の足元を照らす必要がないことから、下部庫外照明22の点灯動作は不要であると判断して、下部庫外照明22を消灯する。
【0072】一方、ステップS21において、図4の照度センサ20が、制御部100に通知をして、制御部100が部屋Rの環境は暗いと判断すると、ステップS23に移る。ステップS23では、部屋Rが暗いので、冷蔵庫本体2の位置が分かるように部屋R内を少し明るくするために、制御部100は、予備灯として下部庫外照明22を、例えば淡い光で点灯させるとともに、操作部31,32の操作部照明33,34を点灯させる。
【0073】これにより、使用者が冷蔵庫本体2に近づきやすいようにするために、図1と図4の下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯させることで、部屋Rが暗い状態であっても、使用者は冷蔵庫本体2の位置と下部が見やすくなって冷蔵庫本体2に近づき易くなる。また、操作部照明33,34が操作部31,32を照明することから、使用者に対して操作部31,32の位置を明示できる。図4の制御部100は、部屋Rが暗い状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも下部庫外照明22を淡い光(弱)で点灯するので、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。このように、冷蔵庫の庫外が暗い環境であっても、部屋を少し明るくして冷蔵庫本体2の位置の確認ができる。
【0074】次に、ステップS24において、使用者(人体)が冷蔵庫本体2に近づいてきて冷蔵庫本体2からあらかじめ定めた距離範囲に入って、図1と図4の前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、ステップS25に移る。もし、前方人体検知手段41が、使用者を検知していない場合には、ステップS21に戻る。
【0075】ステップS25では、図1と図4の中間庫外照明41が、明るい光(中または強)で点灯するとともに、下部庫外照明42が淡い光(弱)から明るい光(中または強)で点灯して、しかも操作部照明33,34を点灯して、部屋Rを明るく照らす。
【0076】これにより、図4の制御部100は、部屋Rが明るい状態で、操作部照明33,34が操作部31,32を照明して浮き上がらせ、しかも中間庫外照明41と下部庫外照明22を明るい光(中または強)で点灯するので、冷蔵庫本体2を目視で明確に確認できる。また、冷蔵庫1の見た目の高級感を上げることができる。しかも、前方人体検知手段41が使用者を検知した場合には、制御部100は、下部人体検知手段42の検知機能を、休止状態から稼働状態に変更する。
【0077】そして、ステップS26では、冷蔵庫本体2が置かれた部屋Rは、中間庫外照明21により明るく照明されているとともに、下部庫外照明22により使用者の足元も明るく照明されている。この状態になると、図4の制御部100は、使用者の手指や肘等による操作部31のタッチ操作あるいは操作部32のタッチ操作を受け付けて、制御部100が扉開放操作部11あるいは扉開放操作部12を駆動できる。
【0078】このため、使用者が開けようとする左の扉3あるいは右の扉4を、自動的に開けることができる。このように、中間庫外照明21と下部庫外照明22が冷蔵庫本体2の周囲を明るくした状態で、使用者が冷蔵庫本体2に近づいたときにのみ、使用者が開けようとする左右の扉3,4を開けることができるので、冷蔵庫1の省エネルギ化につなげることができる。
【0079】次に、ステップS27では、制御部100は、下部人体検知手段42が、図3に示すように、使用者の足Fを検知しているかどうかを判断して、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知していれば、ステップS25に戻ってステップS25の状態を維持する。しかし、下部人体検知手段42が使用者の足Fを検知しなくなると、制御部100は、使用者が冷蔵庫本体2から離れたと判断して、ステップS21に戻る。
【0080】なお、左の扉3あるいは右の扉4が開く際には、制御部100は、操作部31,32の操作部照明33,34と中間庫外照明21と下部庫外照明22の内の少なくとも1つを、例えば2,3秒間、数回点滅させるようにしてもよい。これにより、使用者に対して、左の扉3あるいは右の扉4が開くことを、照明の点滅で注意喚起することができ、使用安全性を向上できる。
【0081】図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。
【0082】例えば、好ましくは、透光性を有するガラス板である前面板が、左右の扉3,4,と引出し式の扉7a,8a,9a,10aの各前面に配置されるようにしてもよい。冷蔵室5の扉3,4は、観音開き式扉であるが、1枚の扉であってもよい。
【0083】(第2の実施形態) 次に、本発明の第2の実施形態を、図12と図13を参照して、説明する。
【0084】図12は、本発明の第2の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図12に示す冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2を有している。この冷蔵庫1の冷蔵庫本体2は、断熱性を有するキャビネットにより構成されていて、冷蔵庫本体2の内部には複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室201、野菜室207が設けられている。この野菜室207の下には、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
【0085】上部の冷蔵室201と野菜室207は、冷蔵温度帯の貯蔵室であり、例えば約3℃から5℃の温度に調整される。また、製氷室208と小冷凍室209と大冷凍室210は、冷凍温度帯の貯蔵室であり、例えば約−20℃前後の温度に調整される。
【0086】図12に示す冷蔵室201の前面には、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の冷蔵室扉203,204が設けられている。左右の冷蔵室扉203,204は、観音開き式扉であり、左側の扉203の左端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉204の右端部が図示しないヒンジにより回動可能に取り付けられている。
【0087】野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の製氷室扉208Aが設けられている。小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の大冷凍室扉210Aが設けられている。
【0088】図12に示すように、冷蔵室201の内部には、冷蔵室照明211が配置されている。この冷蔵室照明211は、左側の冷蔵室扉203または右側の冷蔵室扉204を開けることで、冷蔵室201内を照明する。冷蔵室照明211は、例えばLED(発光ダイオード)を使用する。
【0089】図12に示すように、左側の冷蔵室扉203は、左近接センサ124と、左冷蔵室開閉センサ126と、左野菜室照明122を有している。同様にして、右側の冷蔵室扉204は、右近接センサ125と、右冷蔵室開閉センサ127と、右野菜室照明123を有している。
【0090】左近接センサ124は、人が左側の冷蔵室扉203に接近すると人の接近を検知する。右近接センサ125は、人が右側の冷蔵室扉204に接近すると人の接近を検知する。左冷蔵室開閉センサ126は、左側の冷蔵室扉203が開閉されることを検知する。右冷蔵室開閉センサ127は、右側の冷蔵室扉204が開閉されることを検知する。
【0091】左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を照明するための好ましくはLED(発光ダイオード)である。左冷蔵室開閉センサ126と左野菜室照明122は、左側の冷蔵室扉203の下部(下辺部)に設けられている。右冷蔵室開閉センサ127と右野菜室照明123は、右側の冷蔵室扉204の下部(下辺部)に設けられている。左野菜室照明122と右野菜室照明123が、左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されていることで、野菜室扉206を引き出した状態で野菜室207内を確実に照明できる。
【0092】図12に示すように、野菜室207は、野菜室開閉センサ111を有している。この野菜室開閉センサ111は、野菜室扉206が開閉されることを検知する。
【0093】製氷室208は、製氷室開閉センサ131を有している。この製氷室開閉センサ131は、製氷室扉208Aが開閉されることを検知する。小冷凍室209は、小冷凍室開閉センサ141を有している。この小冷凍室開閉センサ141は、小冷凍室扉209Aが開閉されることを検知する。大冷凍室210は、大冷凍室開閉センサ151を有している。この大冷凍室開閉センサ151は、大冷凍室扉210Aの開閉されることを検知する。
【0094】図13は、図12に示す冷蔵庫の各要素の電気的な接続例を示す図である。
【0095】図13に示すように、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部(主制御部ともいう)100が配置されている。一方、左側の冷蔵室扉203には、左近接マイコン(マイクロコンピュータ)301が配置され、右側の冷蔵室扉204には、右近接マイコン(マイクロコンピュータ)302が配置されている。左近接マイコン301は、制御マイコン(マイクロコンピュータ)300と左野菜室照明122と左近接センサ124に電気的に接続されている。右近接マイコン302は、制御マイコン300と右野菜室照明123と右近接センサ125に電気的に接続されている。
【0096】制御マイコン300は、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151に電気的に接続されている。制御マイコン300は、本体側の制御部100に電気的に接続されている。
【0097】好ましくは、制御マイコン300と左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203に配置でき、右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204に配置する。これにより、制御マイコン300は、左側の冷蔵室扉203において、左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127と、野菜室開閉センサ111と、製氷室開閉センサ131と小冷凍室開閉センサ141と大冷凍室開閉センサ151からのそれぞれの開閉の検知信号を受けて処理することができる。
【0098】また、左近接マイコン301は、左側の冷蔵室扉203において、左野菜室照明122の点灯制御と左近接センサ124が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。右近接マイコン302は、右側の冷蔵室扉204において、右野菜室照明123の点灯制御と右近接センサ125が人の接近を検知したときの検知信号を受けて処理できる。制御マイコン300と近接マイコン301,302は、左右の冷蔵室扉203,204側に配置された扉側の制御部400を構成している。これに対して、冷蔵庫本体2には、本体側の制御部100が配置されており、この制御部100は冷蔵庫1の全体を制御する主制御部である。
【0099】従って、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理は、左右の冷蔵室扉203,204側で行え、各扉の開閉の検知の処理や人の接近の検知の処理のための信号は、本体側の制御部100に送らなくても良い。このため、制御マイコン300と本体側の制御部100との間の信号線等の束線の本数を減らすことができることから、左右の冷蔵室扉203,204が冷蔵庫本体2側に取り付けられる構造を簡単化することができる。
【0100】(冷蔵庫1の動作例) 次に、図12から図20を参照して、冷蔵庫1の具体的な動作例を説明する。
【0101】(動作例1) 図12に示すように、上述したように、冷蔵庫本体2は、引き出すことで野菜室207を開く野菜室扉206と、野菜室扉206の開閉を検知する庫外環境検知手段としての野菜室開閉センサ111と、野菜室207の上部にある冷蔵室201を回転方向に開閉する左右の冷蔵室扉203,204と、庫外照明としての左野菜室照明122と右野菜室照明123を有する。この左野菜室照明122と右野菜室照明123は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の下部に配置されており、野菜室207内を照明するための庫外照明である。
【0102】このため、図12の野菜室扉206が、例えば図14(A)に例示するように引き出されて、野菜室開閉センサ111が野菜室扉206の開いたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0103】また、野菜室扉206が、例えば図14(B)に例示するように閉じて野菜室開閉センサ111により野菜室扉206が閉じたことを検知したときには、図13に示す野菜室開閉センサ111の検知信号は、制御マイコン300に通知され、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0104】なお、上述した「一定時間」とは、あらかじめ定めた時間、例えば1秒間である。この一定時間は、以下の説明においても同じである。左野菜室照明122と右野菜室照明123がゆっくりと消灯するとは、徐々に光量を減らしながら消灯することである。
【0105】このように、使用者が野菜室扉206を開けると、左右の冷蔵室扉203,204の下部にある左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させ、使用者が野菜室扉206を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0106】#7これにより、引き出し式の野菜室扉206の開け閉めのタイミングに合わせて、野菜室207内を照明する左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯を行える。このため、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室扉206を開けると、野菜室207内を明るく照明できる。野菜室扉20を閉じると、左野菜室照明122と右野菜室照明123を瞬時に消灯するか徐々に光量を減らしながら消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図れる。
【0107】(動作例2) 図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、それぞれ左右の冷蔵室扉203,204の開閉動作を検知する。左冷蔵室開閉センサ126あるいは右冷蔵室開閉センサ127が、例えば図15に例示するように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたことを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。このように左右の冷蔵室扉203,204の一方あるいは両方が開いたときに、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯しているときには、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0108】#9このように、野菜室扉206が開いていると、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して野菜室207内を照明している。しかし、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。これは、使用者が左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方を開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できる。このため、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123による照明は不要になることから、点灯していた左野菜室照明122と右野菜室照明123を両方とも消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
【0109】(動作例3) また、図12に示す左冷蔵室開閉センサ126と右冷蔵室開閉センサ127は、例えば図16に例示するように左右の冷蔵室扉203,204のどちらかが開いていることを検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、開いている側の左右の冷蔵室扉203,204の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が点灯しているときには、開いている側の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0110】これにより、使用者が冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、開けた側の冷蔵室扉203(204)の左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯させる。使用者が左右の冷蔵室扉203,204のいずれかを開けると、冷蔵室照明211が野菜室207内を照明できるので、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123による照明は不要になる。このことから、点灯していた左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123のみを消灯する。従って、冷蔵庫1の省電力化が図れる。
【0111】(動作例4) 図12の庫外環境検知手段としての左近接センサ124と右近接センサ125が、左右の冷蔵室扉203,204の両方に配置されている。例えば図17に例示するように左近接センサ124と右近接センサ125が、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左右の冷蔵室扉203,204の両方の左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0112】これにより、使用者が冷蔵庫1に近づいたときに、左野菜室照明122と右野菜室照明123の両方が点灯する。このため、左近接センサ124と右近接センサ125は、冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。このように、左野菜室照明122と右野菜室照明123と左近接センサ124と右近接センサ125を組み合わせて、人が冷蔵庫1に近づいたときに点灯させることにより、冷蔵庫1が置かれている室内が暗いときに、野菜室扉206、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aの位置を、明るくすることで確認し易くすることができる。
【0113】(動作例5) また、図12の左近接センサ124と右近接センサ125の片方が、例えば図18(A)と図18(B)に例示するように、人MMの接近を検知すると、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、検知した左近接センサ124側の左野菜室照明122だけ、あるいは検知した右近接センサ125側の右野菜室照明123だけを、即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0114】#8これにより、使用者が、例えば図18(A)に例示するように左冷蔵室扉203に近づけば、左野菜室照明122が点灯する。あるいは、使用者が、例えば図18(B)に例示するように右冷蔵室扉204に近づけば、右野菜室照明123が点灯する。すなわち、人を検知した左側の冷蔵室扉203の左野菜室照明122、あるいは人を検知した右側の冷蔵室扉204の右野菜室照明123だけが点灯する。このため、左近接センサ124あるいは右近接センサ125が検知した人の接近位置に対応して、左野菜室照明122あるいは右野菜室照明123が冷蔵庫1の周囲や足元を照明できる。
【0115】(動作例6) 図12に示す製氷室開閉センサ131が、例えば図19に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときや、大冷凍室扉210Aの開閉を検知する大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと点灯させる。
【0116】これにより、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときにも、点灯する。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室208や大冷凍室210、そして好ましくは小冷凍室209内をも照明できる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯して、小冷凍室209内を照明できるようにしても良い。
【0117】#5(動作例7) また、図12の製氷室開閉センサ131が、例えば図20に例示するように、製氷室扉208Aの開いたことを検知したときであるか、あるいは大冷凍室開閉センサ151が大冷凍室扉210Aの開いたことを検知したときには、この検知信号は、扉側の制御部400としての制御マイコン300に通知される。この際に、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、制御マイコン300が直接、あるいは近接マイコン301,302を介して、左野菜室照明122と右野菜室照明123を即時または一定時間後に、瞬時またはゆっくりと消灯させる。
【0118】これにより、左右の冷蔵室扉203,204の一方または両方が開いている場合には、冷蔵室照明211が点灯しているので、左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯は不要になることから、左野菜室照明122と右野菜室照明123は、野菜室207よりも下にある製氷室扉208Aや大冷凍室扉210Aが開いたときには消灯させる。これにより、冷蔵庫1の省電力化を図ることができる。そして好ましくは小冷凍室扉209Aが開いたときにも、左野菜室照明122と右野菜室照明123を消灯させるようにしても良い。
【0119】ところで、図12に示す左野菜室照明122と右野菜室照明123は、好ましくは複数の色のLED(発光ダイオード)で構成されている。左野菜室照明122と右野菜室照明123は、点灯条件によって、点灯する色が異なる。左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯時の色は、野菜室207内の野菜が鮮やかに見える色が好ましい。
【0120】ここで、図12と図13に示す冷蔵庫1における左野菜室照明122と右野菜室照明123の点灯と消灯の動作パターン例を説明する。
【0121】(1)図12に示す冷蔵庫1では、下の引き出し式の扉が開いたときには、上部にある照明は、点灯して下の引き出し扉内を明るくする。具体的には、野菜室扉206が開いたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。なお、野菜室扉206が開く際に、野菜室扉206の前端部側の枠部分が、前に引き出されて左野菜室照明122と右野菜室照明123から前方へ離れたときに、点灯するのが望ましい。このことは、製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いたときにも同様に、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が点灯する。
【0122】(2)そして、下の引き出し式の扉が閉じたときには、上部にある照明は、消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0123】(3)例えば、野菜室扉206が閉じたときには、上にある左野菜室照明122と右野菜室照明123が、「一定時間」後に、徐々に消灯するのが望ましい。
【0124】(4)図12の左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合には、冷蔵室照明211が点灯する。この際に、例えば左の冷蔵室扉203が開くと左の冷蔵室照明211が点灯することから、左の冷蔵室扉203側の左野菜室照明122の点灯が無くても、左の冷蔵室照明211が野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aが開いても内部を照明できる。このため、左野菜室照明122は消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0125】(5)上述した(1)から(4)の内容では、上側が引き出し式扉で下側も引き出し扉の場合と、上側が観音開き式の扉すなわち左右の観音開き式の冷蔵室扉203,204であって、下側が引き出し式の扉である場合、のどちらであっても良い。
【0126】#10(6)図12に示すように、例えば左野菜室照明122と右野菜室照明123が、照明する対象の引き出し式扉は、野菜室扉206や製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210Aのように、上下の位置や左右の位置に複数あっても良い。また、左野菜室照明122と右野菜室照明123が、位置の離れた製氷室扉208A、小冷凍室扉209A、大冷凍室扉210A内を照明することもできる。
【0127】(7)上述した(3)(4)の内容では、左右の冷蔵室扉203,204の少なくとも一方が開いた場合や、両方が開いた場合のいずれにも適用して、左野菜室照明122と右野菜室照明123の一方あるいは両方を消灯することで、冷蔵庫1の省電力化を図る。
【0128】(第3の実施形態) 次に、本発明の第3の実施形態を、図21〜25を参照して説明する。
【0129】図21は、本発明の第3の実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。図21に示す冷蔵庫1は冷蔵庫本体2を有し、この冷蔵庫本体2の内部には、複数の貯蔵室が形成されている。貯蔵室としては、上から順に冷蔵室201、野菜室207が設けられている。この野菜室207の下には、製氷室208と小冷凍室209が左右の並べて設けられ、最下部に大冷凍室210が設けられている。
【0130】#2図21に示す冷蔵庫1には、第2実施形態で説明した冷蔵庫1と同様に、冷蔵室201の前面に、冷蔵室201の前面開口部を開閉する左右の冷蔵室扉203,204が設けられている。また、野菜室207の前面には、野菜室207を開閉する引き出し式の野菜室扉206が設けられ、製氷室208の前面には、製氷室208を開閉する引き出し式の製氷室扉208Aが設けられている。また、小冷凍室209の前面には、小冷凍室209を開閉する引き出し式の小冷凍室扉209Aが設けられ、大冷凍室210の前面には、大冷凍室210を開閉する引出し式の大冷凍室扉210Aが設けられている。
【0131】図21に示すように、冷蔵室201の左側の冷蔵室扉203は、左冷蔵室間接照明128と、左冷蔵室照度センサ129と、操作部130とを有している。また、冷蔵室201の右側の冷蔵室扉204は、右冷蔵室間接照明161と、右冷蔵室照度センサ162とを有している。また、野菜室扉206は、野菜室間接照明112と、野菜室照度センサ113とを有している。また、製氷室扉208Aは、製氷室間接照明132と、製氷室照度センサ133とを有している。また、小冷凍室扉209Aは、小冷凍室間接照明142と、小冷凍室照度センサ143とを有している。
【0132】#1左冷蔵室間接照明128は、左冷蔵室扉203の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。右冷蔵室間接照明161は、右冷蔵室扉204の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。野菜室間接照明112は、野菜室扉206の下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。製氷室間接照明132は、製氷室扉208Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。小冷凍室間接照明142は、小冷凍室扉209Aの下部に配置されて、下方向を照明する庫外照明である。
【0133】左冷蔵室照度センサ129は、左冷蔵室間接照明128の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。右冷蔵室照度センサ162は、右冷蔵室間接照明161の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。野菜室照度センサ113は、野菜室間接照明112の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。製氷室照度センサ133は、製氷室間接照明132の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。小冷凍室照度センサ143は、小冷凍室間接照明142の付近に設置され、設置位置周辺の庫外周囲の照度を検知する。これらの各照度センサ129、162、113、133、および143は、対応する各間接照明128、161、112、132、および142の上部に設置されることにより、その照度検知結果が、下方向を照明する各間接照明128、161、112、132、および142の点灯による影響を受けないようになっている。
【0134】操作部130は、冷蔵庫1の運転に関する設定変更を行うための複数のボタンを有している。例えば、図22に示すように、操作開始/終了ボタン130Aと、冷蔵ボタン130Bと、冷凍ボタン130Cと、冷却モードボタン130Dと、製氷ボタン130Eと、節電ボタン130Fと、強弱レベル表示部130Gとを有する。
【0135】操作開始/終了ボタン130Aは、操作部130内の各種ボタンの操作をユーザが開始する際、および操作による指定内容を設定して終了する際に操作される。冷蔵ボタン130Bは、ユーザが冷蔵庫1内の冷蔵温度を調整する際に操作される。冷凍ボタン130Cは、ユーザが冷蔵庫1内の冷凍温度を調整する際に操作される。冷却モードボタン130Dは、ユーザが、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。製氷ボタン130Eは、ユーザが、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれかを指定する際に操作される。節電ボタン130Fは、ユーザが、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する際に操作される。
【0136】強弱レベル表示部130Gは、冷蔵ボタン130Bにより指定された冷蔵温度のレベルや、冷凍ボタン130Cにより指定された冷凍温度のレベルを示す情報を表示する。例えば、図23に示すように弱レベル、適正レベル、または強レベルに応じて円の表示領域を変化させることで、ユーザが視覚的に認識しやすいように操作中の温度レベルを示す。
【0137】#3図24は、図21に示す冷蔵庫1の各要素の電気的な接続例を示すブロック図である。図24に示すように、冷蔵庫本体2には制御部100が配置されている。制御部100は、操作部130の操作開始/終了ボタン130A、冷蔵ボタン130B、冷凍ボタン130C、冷却モードボタン130D、製氷ボタン130E、および節電ボタン130Fと、左冷蔵室扉203の左冷蔵室間接照明128および左冷蔵室照度センサ129と、右冷蔵室扉204の右冷蔵室間接照明161および右冷蔵室照度センサ162と、野菜室扉206の野菜室間接照明112および野菜室照度センサ113と、製氷室扉208Aの製氷室間接照明132および製氷室照度センサ133と、小冷凍室扉209Aの小冷凍室間接照明142および小冷凍室照度センサ143とに、電気的に接続されている。
【0138】図24に示す制御部100は、ユーザにより操作開始/終了ボタン130Aを常時点灯させ、当該操作開始/終了ボタン130Aが短押し操作されると、操作部130内の各種ボタン130B〜130Fを点灯させるとともに、これらのボタン操作が有効な状態に切り替える。
【0139】#6また制御部100は、各種ボタン操作が有効な状態で、ユーザにより冷蔵ボタン130Bが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じた冷蔵温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷凍ボタン130Cが操作されると、その操作回数や押下時間に応じた冷凍温度を指定する。また制御部100は、ユーザにより冷却モードボタン130Dが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、冷却運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより製氷ボタン130Eが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、製氷のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。また制御部100は、ユーザにより節電ボタン130Fが操作されると、その操作された回数や押下時間に応じて、予め設定された、節電のための運転に関する複数モードの中のいずれか1つを指定する。
【0140】また、操作部130内のボタン操作が有効な状態でユーザにより操作開始/終了ボタン130Aが長押し操作されると、制御部100は、各種ボタン130B〜130Fの操作により指定された内容で冷蔵庫1を運転させるように切り替える。
【0141】また制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度に応じて、左冷蔵室間接照明128の点灯制御を行う。例えば、制御部100は、左冷蔵室照度センサ129により検知された左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値を超えており、当該箇所が明るいと判断すると、左冷蔵室間接照明128が消灯するかまたは光量を低減させる。また、左冷蔵室間接照明128周辺の照度が予め設定された値以下であり、当該箇所が暗いと判断すると、左冷蔵室間接照明128の光量を上昇させる。
【0142】#4同様に、制御部100は、右冷蔵室照度センサ162により検知された照度により右冷蔵室間接照明161周辺が明るいと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を低減させ、暗いと判断すると右冷蔵室間接照明161の光量を上昇させる。また、制御部100は、野菜室照度センサ113により検知された照度により野菜室間接照明112周辺が明るいと判断すると野菜室間接照明112の光量を低減させ、暗いと判断すると野菜室間接照明112の光量を上昇させる。また、制御部100は、製氷室照度センサ133により検知された照度により製氷室間接照明132周辺が明るいと判断すると製氷室間接照明132の光量を低減させ、暗いと判断すると製氷室間接照明132の光量を上昇させる。また、制御部100は、小冷凍室照度センサ143により検知された照度により小冷凍室間接照明142周辺が明るいと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を低減させ、暗いと判断すると小冷凍室間接照明142の光量を上昇させる。
【0143】このように制御することにより、冷蔵庫に設置された複数の間接照明それぞれに関し、周辺が暗い箇所の間接照明は光量を上昇させて利用者が冷蔵庫の各扉の取っ手の位置等を認識しやすくするとともに、周辺が明るい箇所の間接照明は光量を低減させて省エネ効果を向上させることができる。
【0144】また、これらの左冷蔵室間接照明128、右冷蔵室間接照明161、野菜室間接照明112、製氷室間接照明132、および小冷凍室間接照明142の光量は、ユーザによる操作で調整することも可能である。ユーザの操作による各間接照明128、161、112、132、および142の光量調整について、以下に説明する。
【0145】本実施形態において、制御部100には、各間接照明128、161、112、132、および142と、操作部130内の各ボタン130B、130C、130D、130E、および130Fとの対応関係を示す情報が保持されている。この情報では、例えば、設置された高さ位置が高い間接照明に、操作部130内の表示位置が高いボタンが対応づけられて予め設定されている。具体的には、図25に示すように、冷蔵ボタン130Bが左冷蔵室間接照明128に対応付けられ、冷凍ボタン130Cが右冷蔵室間接照明161に対応付けられ、冷却モードボタン130Dが野菜室間接照明112に対応付けられ、製氷ボタン130Eが製氷室間接照明132に対応付けられ、節電ボタン130Fが小冷凍室間接照明142に対応付けられている。
【0146】そして、操作部130内の2つ以上の隣接しないボタンを用いた入力操作に基づいて、対応する間接照明の光量が調整される。例えば、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷蔵ボタン130Bが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷蔵ボタン130Bが操作されることにより、対応付けられた左冷蔵室間接照明128の光量が調整される。
【0147】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷凍ボタン130Cが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷凍ボタン130Cが操作されることにより、対応付けられた右冷蔵室間接照明161の光量が調整される。
【0148】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で冷却モードボタン130Dが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に冷却モードボタン130Dが操作されることにより、対応付けられた野菜室間接照明112の光量が調整される。
【0149】同様に、操作開始/終了ボタン130Aが押下されている状態で製氷ボタン130Eが操作されるかまたは、操作開始/終了ボタン130Aが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に製氷ボタン130Eが操作されることにより、対応付けられた製氷室間接照明132の光量が調整される。
【0150】同様に、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが押下されている状態で節電ボタン130Fが操作されるかまたは、冷蔵ボタン130Bまたは冷凍ボタン130Cが操作されてから所定時間(例えば1秒間)以内に節電ボタン130Fが操作されることにより、対応付けられた小冷凍室間接照明142の光量が調整される。
【0151】このように、2つ以上の隣接しないボタンを用いて入力操作可能にすることにより、誤操作をしやすいタッチパネルにおいても、確実に所望の間接照明を指定して光量の調整操作を行うことができる。
【0152】各間接照明128、161、112、132、または142の光量は、対応するボタン130B、130C、130D、130E、または130Fの操作回数や押下時間に応じて段階的に弱レベル、適正レベル、強レベルの中で切り替えられるとともに、該当するレベルを示す情報が、図23に示すように操作部130内の強弱レベル表示部130Gに表示される。このように操作中の光量レベルが表示されることにより、ユーザが操作内容を認識しやすくなる。
【0153】上述したように、複数の貯蔵室を有する冷蔵庫において、各貯蔵室の扉に配置された間接照明を、該当する箇所の明るさによって光量を自動調整することにより、各家庭における庫外環境の違いに応じて、庫外照明の明るさを変えてユーザの利便性を向上させるとともに省エネ効果を向上させることができる。例えば、近くの家具により冷蔵庫1の一部に部屋の照明が当たらない場合に、当該箇所の間接照明の光量を上げたり、西日があたる箇所がある場合に、該当する時間帯に該当する箇所の照明の光量を下げたりすることで、ユーザの利便性と省エネ効果の両立を図ることができる。
【0154】また、ユーザの操作によっても、複数の間接照明の光量を個別に調整できるようにしたことにより、ユーザの意思で、使用頻度が高い箇所を他よりも明るくするなど、さらに利便性を向上させることができる。
【0155】また、図21の冷蔵庫1の各扉に開閉センサをさらに設け、所定期間内に各開閉センサで検知された扉ごとの開閉回数を計数しておき、各扉の周辺の照度および対応する扉の開閉回数に応じて、各扉の間接照明の光量を変更するようにしてもよい。例えば、周辺の照度が低く、且つ開閉回数が多い扉の間接照明の光量を高くし、周辺の照度が高く、且つ開閉回数が少ない扉の間接照明の光量を低くするようにすることで、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0156】以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0157】1 冷蔵庫 2 冷蔵庫本体 3,4 扉 11,12 扉開放操作部(扉開放手段) 20 照度センサ(庫外環境検知手段の一例) 21 中間庫外照明(庫外照明の一例) 22 下部庫外照明(庫外照明の一例) 31,32 操作部 33,34 操作部照明 41 前方人体検知手段 42 下部人体検知手段 44 揺れ・振動検知手段 50 蓄電池 100 本体側の制御部(主制御部) 111 野菜室開閉センサ 112 野菜室間接照明 113 野菜室照度センサ 122 左野菜室照明 123 右野菜室照明 124 左近接センサ 125 右近接センサ 126 左冷蔵室開閉センサ 127 右冷蔵室開閉センサ 128 左冷蔵室間接照明 129 左冷蔵室照度センサ 130 操作部 130A 操作開始/終了ボタン 130B 冷蔵ボタン 130C 冷凍ボタン 130D 冷却モードボタン 130E 製氷ボタン 130F 節電ボタン 130G 強弱レベル表示部 131 製氷室開閉センサ 132 製氷室間接照明 133 製氷室照度センサ 141 小冷凍室開閉センサ 142 小冷凍室間接照明 143 小冷凍室照度センサ 151 大冷凍室開閉センサ 161 右冷蔵室間接照明 162 右冷蔵室照度センサ 201 冷蔵室 203 左側の冷蔵室扉 204 右側の冷蔵室扉 206 野菜室扉(貯蔵室扉の例) 207野菜室(貯蔵室の例) 208 製氷室(別の貯蔵室の例) 208A 製氷室扉(別の貯蔵室扉の例) 209 小冷凍室(別の貯蔵室扉の例) 209A 小冷凍室扉(別の貯蔵室扉の例) 210 大冷凍室(さらに別の貯蔵室の例) 210A 大冷凍室扉(さらに別の貯蔵室扉の例) 211 冷蔵室照明 300 制御マイコン(扉側の制御部の一部) 301 左近接マイコン(扉側の制御部の一部) 302 右近接マイコン(扉側の制御部の一部) 400 扉側の制御部
候補12: 特開2018-013299一致 3/6冷蔵庫 / 出願人: 三菱電機株式会社 / 発明者: 松本 真理子、内田 毅、柴田 舞子、伊藤 敬 / 出願日: 2016-07-21 / 公開日: 2018-01-25
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ● 一致(段落特定済)E2 ● 一致(段落特定済)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ● 一致(段落特定済)E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】この発明は、冷蔵庫に関するものである。
【0002】従来における冷蔵庫においては、冷蔵庫の庫内に配置され主として紫外線を特定収納容器もしくは特定個所に収納される収納物に直接もしくは透光板を介して所定の照射を行う単数または複数の光源と、単数または複数の光源を間隔を置いて点灯消灯する冷蔵庫本体に設けられた制御装置と、を備え、点灯する時間より消灯する時間を長くしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】また、冷蔵庫本体を複数の区画に仕切られた1つの区画からなる野菜室と、野菜室に設けられる光透過性のない材料からなる野菜室ケースと、野菜室ケースの底面の一部に設けられた開口部と、開口部を塞ぐように設置された光透過性のある材料からなる蓋部と、野菜室の床面に設けられ、光を照射する光源を有した光照射装置と、を備え、野菜室ケースが野菜室に収納された状態で、野菜室ケースの下方から蓋部を透過して野菜室ケース内に光を照射するものであって、光源として半導体発光素子を複数個備え、半導体発光素子は予め設定された時間ごとに点灯又は消灯する冷蔵庫も、従来において知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】特開2006−329614号公報 特開2007−046840号公報
【0005】しかしながら、これらの特許文献1、2に示されるような従来の冷蔵庫においては、野菜室内に光を照射する光源を点灯している時と消灯している時のそれぞれにおける野菜室内の温度については全く考慮されていない。このため、光源を点灯して野菜室内の野菜の光合成を促進している際における野菜室内の温度が光合成に必ずしも適切でなく、光合成を促進する効果が薄れてしまう可能性がある。また、同様に、光源を消灯している際における野菜室内の温度環境についても、野菜からの水分蒸散を抑えるのに適切でない場合がある。
【0006】この発明は、このような課題を解決するためになされたもので、保存中の野菜類等(青果物)の光合成による栄養素の生成を促進することができるとともに、光合成で得た糖の無駄な消費及び余分な蒸散を抑制することができ、貯蔵室内の青果物を鮮度よく高品質に保存することが可能である冷蔵庫を得るものである。
【0007】この発明に係る冷蔵庫においては、食品を保存する貯蔵室と、前記貯蔵室の内部を冷却する冷却手段と、前記貯蔵室の内部に可視光を照射可能な発光部と、を備え、前記発光部は、第1の放射強度で光を照射する第1の工程を第1の継続時間実施するとともに、前記第1の放射強度より低い第2の放射強度で光を照射する第2の工程を第2の継続時間実施し、前記冷却手段は、前記発光部が前記第1の工程を実施中に前記貯蔵室の内部を第1の温度にし、前記発光部が前記第2の工程を実施中に前記貯蔵室の内部を前記第1の温度より低い第2の温度にする構成とする。
【0008】この発明に係る冷蔵庫においては、保存中の野菜類等(青果物)の光合成による栄養素の生成を促進することができるとともに、光合成で得た糖の無駄な消費及び余分な蒸散を抑制することができ、貯蔵室内の青果物を鮮度よく高品質に保存することが可能であるという効果を奏する。
【0009】#5この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の正面図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の縦断面図である。 図2の野菜室部分を拡大して示した図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図である。 図4の制御装置の構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の光照射制御及び温度制御のタイムチャートである。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の光照射制御及び温度制御の流れを示すフロー図である。
【0010】この発明を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。なお、本発明は以下の実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
【0011】実施の形態1. 図1から図6は、この発明の実施の形態1に係るもので、図1は冷蔵庫の正面図、図2は冷蔵庫の縦断面図、図3は図2の野菜室部分を拡大して示した図、図4は冷蔵庫の制御系統の構成を示すブロック図、図5は図4の制御装置の構成を示すブロック図、図6は冷蔵庫の光照射制御及び温度制御のタイムチャート、図7は冷蔵庫の光照射制御及び温度制御の流れを示すフロー図である。
【0012】なお、各図においては、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、各構成部材同士の位置関係(例えば、上下関係等)は、原則として、冷蔵庫を使用可能な状態に設置したときのものである。
【0013】(冷蔵庫の構成) この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1は、図2に示すように断熱箱体90を有している。断熱箱体90は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成されている。断熱箱体90は、外箱、内箱及び断熱材を有している。外箱は鋼鉄製である。内箱は樹脂製である。内箱は外箱の内側に配置される。断熱材は、例えば発泡ウレタン等であり、外箱と内箱との間の空間に充填されている。断熱箱体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を収納保存する複数の貯蔵室に区画されている。
【0014】図1及び図2に示すように、ここでは、冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、例えば、冷蔵室100、切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500を備えている。これらの貯蔵室は、断熱箱体90において上下方向に4段構成となって配置されている。
【0015】冷蔵室100は、断熱箱体90の最上段に配置されている。切替室200は冷蔵室100の下方における左右の一側に配置されている。切替室200の保冷温度帯は、複数の温度帯のうちのいずれかを選択して切り替えることができる。切替室200の保冷温度帯として選択可能な複数の温度帯は、例えば、冷凍温度帯(例えば−18℃程度)、冷蔵温度帯(例えば3℃程度)、チルド温度帯(例えば0℃程度)及びソフト冷凍温度帯(例えば−7℃程度)等である。製氷室300は、切替室200の側方に隣接して切替室200と並列に、すなわち、冷蔵室100の下方における左右の他側に配置されている。
【0016】冷凍室400は、切替室200及び製氷室300の下方に配置されている。冷凍室400は、主に貯蔵対象を比較的長期にわたって冷凍保存する際に用いるためのものである。野菜室500は、冷凍室400の下方の最下段に配置されている。野菜室500は、主に野菜や容量の大きな(例えば2L等)の大型ペットボトル等を収納するためのものである。
【0017】冷蔵室100の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の冷蔵室扉7が設けられている。ここでは、冷蔵室扉7は両開き式(観音開き式)であり、右扉7a及び左扉7bにより構成されている。冷蔵庫1の前面の冷蔵室扉7(例えば、左扉7b)の外側表面には、操作パネル6が設けられている。操作パネル6は、操作部6a及び表示部6bを備えている。操作部6aは、各貯蔵室の保冷温度及び冷蔵庫1の動作モード(解凍モード等)を設定するための操作スイッチである。表示部6bは、各貯蔵室の温度等の各種情報を表示する液晶ディスプレイである。また、操作パネル6は、操作部6aと表示部6bを兼ねるタッチパネルを備えていてもよい。
【0018】冷蔵室100以外の各貯蔵室(切替室200、製氷室300、冷凍室400及び野菜室500)は、それぞれ引き出し式の扉によって開閉される。これらの引き出し式の扉は、扉に固定して設けられたフレームを各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレールに対してスライドさせることにより、冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に開閉できるようになっている。
【0019】また、切替室200の内部及び冷凍室400の内部には、食品等を内部に収納できる切替室収納ケース201及び冷凍室収納ケース401がそれぞれ引き出し自在に格納されている。同様に、野菜室500内には、食品等を内部に収納できる上段収納ケース11及び下段収納ケース10が引き出し自在に格納されている。
【0020】(冷却機構) 冷蔵庫1は、各貯蔵室へ供給する空気を冷却する冷凍サイクル回路を備えている。冷凍サイクル回路は、圧縮機2、凝縮器(図示せず)、絞り装置(図示せず)及び冷却器3等によって構成されている。圧縮機2は、冷凍サイクル回路内の冷媒を圧縮し吐出する。凝縮器は、圧縮機2から吐出された冷媒を凝縮させる。絞り装置は、凝縮器から流出した冷媒を膨張させる。冷却器3は、絞り装置で膨張した冷媒によって各貯蔵室へ供給する空気を冷却する。圧縮機2は、例えば、冷蔵庫1の背面側の下部に配置される。
【0021】冷蔵庫1には、冷凍サイクル回路によって冷却された空気を各貯蔵室へ供給するための風路5が形成されている。この風路5は、主に冷蔵庫1内の背面側に配置されている。冷凍サイクル回路の冷却器3は、この風路5内に設置される。また、風路5内には、冷却器3で冷却された空気を各貯蔵室へ送るための送風ファン4も設置されている。
【0022】送風ファン4が動作すると、冷却器3で冷却された空気(冷気)が風路5を通って冷凍室400、切替室200、製氷室300及び冷蔵室100へと送られ、これらの貯蔵室内を冷却する。野菜室500は、冷蔵室100からの戻り冷気を冷蔵室用帰還風路を介して野菜室500内に導入することで冷却される。野菜室500を冷却した冷気は、野菜室用帰還風路を通って冷却器3のある風路5内へと戻される(これらの帰還風路は図示せず)。そして、冷却器3によって再度冷却されて、冷蔵庫1内を冷気が循環される。
【0023】風路5からそれぞれの貯蔵室へと通じる中途の箇所には、図示しないダンパが設けられている。各ダンパは、風路5の各貯蔵室へと通じる箇所を開閉する。ダンパの開閉状態を変化させることで、各貯蔵室へと供給する冷気の送風量を調節することができる。また、冷気の温度は圧縮機2の運転を制御することに調節することができる。
【0024】以上のようにして設けられた圧縮機2及び冷却器3からなる冷凍サイクル回路、送風ファン4、風路5及びダンパは、貯蔵室の内部を冷却する冷却手段を構成している。
【0025】冷蔵庫1の例えば背面側の上部には、制御装置8が収容されている。制御装置8には、冷蔵庫1の動作に必要な各種の制御を実施するための制御回路等が備えられている。制御装置8が備える制御回路として、例えば、各貯蔵室内の温度及び操作パネル6に入力された情報等に基づいて圧縮機2及び送風ファン4の動作並びにダンパの開度を制御するための回路が挙げられる。すなわち、制御装置8は前述した冷却手段等を制御して、冷蔵庫1の動作を制御する。なお、各貯蔵室内の温度は、それぞれの貯蔵室に設置されたサーミスタ等により検知することができる。
【0026】#9(野菜室の構成) 図3は、冷蔵庫1が備える野菜室500部分の断面図である。野菜室500は、食品、特に野菜を保存する貯蔵室である。下段収納ケース10は、野菜室扉9のフレーム(図示せず)によって支持されている。下段収納ケース10の上側には、上段収納ケース11が載置されている。野菜室扉9を前方へと引き出すと、下段収納ケース10及び上段収納ケース11が野菜室扉9と一体となって前方へと引き出される。野菜室扉9を引き出した状態で、上段収納ケース11だけを後方へスライドすると、下段収納ケース10だけが引き出された状態となる。下段収納ケース10だけが引き出された状態では、下段収納ケース10に食品を出し入れすることができる。
【0027】野菜室500の内部には、扉開閉検知スイッチ12、サーミスタ13及び発光部14が設けられている。扉開閉検知スイッチ12は、野菜室扉9の開閉状態を検知するためのものである。扉開閉検知スイッチ12は、野菜室500の前面開口の縁部における野菜室扉9と対向する位置に設けられている。
【0028】野菜室500内の背面部には、サーミスタ13及び発光部14が取り付けられている。サーミスタ13は、野菜室500内の温度を検知する。発光部14は、貯蔵室である野菜室500の内部に可視光を照射可能である。ここでは、下段収納ケース10の背面における発光部14に対向する部分に開口部15が形成されている。そして、発光部14は、この開口部15を通して下段収納ケース10の内部に可視光を照射できるようになっている。なお、下段収納ケース10の少なくとも開口部15に相当する部分に発光部14から照射される可視光を透過させる性質の材料を用いるようにしてもよい。
【0029】#1(発光部の構成) 発光部14は、前述したように可視光を照射可能であり、ここでは、例えば、3種類の発光素子を備えた白色LEDであるとする。発光部14が備える3種類の発光素子は、例えば、光の三原色、すなわち、赤色、緑色、青色の光をそれぞれ発する。赤色の光を発する発光素子は、具体的に例えば、中心波長が600nm以上780nm以下である光を発する。緑色の光を発する発光素子は、具体的に例えば、中心波長が500nm以上550nm以下である光を発する。青色の光を発する発光素子は、具体的に例えば、中心波長が430nm以上500nm以下である光を発する。そして、これら三原色の発光素子の全てが定格出力で同時点灯した際に、発光部14が白色の光を発するように構成されているなお、ここでは、発光部14が備えるこれら三原色の発光素子は、それぞれが独立して、点灯及び消灯することができるように構成されている。
【0030】(冷蔵庫の制御系統) 図4は、冷蔵庫1の制御系統の機能的な構成を示すブロック図である。この図4には、特に野菜室500の制御に関係する部分が示されている。制御装置8は、例えばマイクロコンピュータを備えており、CPU8a及びメモリ8bを備えている。制御装置8は、メモリ8bに記憶されたプログラムをCPU8aが実行することにより、予め設定された処理を実行し、冷蔵庫1を制御する。
【0031】制御装置8には、サーミスタ13から野菜室500の内部の温度の検知信号が入力される。また、制御装置8には、操作パネル6の操作部6aからの操作信号も入力される。さらに、制御装置8には、扉開閉検知スイッチ12からの検知信号も入力される。
◆ E1,E2,E4 の対応を発見
請求項: 野菜を収納する野菜室と、前記野菜室内を照らす白色光源と、前記野菜室内に遠赤色光を照射する遠赤色光源と、制御部とを備える冷蔵庫
文献: 発光部14は、前述したように可視光を照射可能であり、ここでは、例えば、3種類の発光素子を備えた白色LEDであるとする。
野菜室内に白色LEDの発光部を設け制御装置が点灯制御する点で骨格のE1/E2/E4が一致。欠け: 遠赤色光源が無い(RGBの赤は600〜780nm中心で遠赤色の専用光源ではない)、扉閉鎖中の同時点灯が無い、照度比(1/50〜1/4)の設定が無い。
⚠ この文献の調査範囲(10チャンク)では E3,E5,E6 が未発見
【0032】制御装置8は、入力された信号に基づいて、野菜室500の内部が設定された温度に維持されるように、圧縮機2及び送風ファン4等の動作を制御する処理を実行する。また、制御装置8は、発光部14へと制御信号を出力して発光部14の発光動作についても制御する。さらに、制御装置8は、操作パネル6の表示部6bに表示信号を出力して、表示部6bの表示動作も制御する。
【0033】(制御装置の構成) 次に、図5を参照しながら、制御装置8の構成について説明する。この図5に示すように、制御装置8は、発光制御部21、温度制御部22、記憶部23、計時部24及び季節特定部25を備えている。発光制御部21は、前述した制御装置8による各種制御のうち、特に発光部14の発光動作制御を担う。前述したように、発光部14は、三原色の発光素子を備えている。そして、発光制御部21は、発光部14が備える三原色の発光素子の点灯及び消灯を、それぞれの素子について個別に制御することが可能である。
【0034】温度制御部22は、前述した制御装置8による各種制御のうち、特に、圧縮機2及び送風ファン4等の冷却手段の制御を担う。温度制御部22は、貯蔵室である野菜室500の内部の温度が設定された温度となるように、冷却手段を制御する。
【0035】記憶部23には、発光制御部21及び温度制御部22による制御に必要なパラメータ等の各種の情報が予め記憶されている。計時部24は、発光制御部21及び温度制御部22による制御の際に、特定時点からの経過時間の計測等を行う。計時部24は、現在の時刻を計時する時計機能及び現在の月日を特定するカレンダー機能を備えていてもよい。
【0036】#4季節特定部25は、現在の季節を特定する。季節特定部25は、例えば、計時部24により特定された現在の月日に基づいて、現在の季節を特定する。他に例えば、冷蔵庫1の外部の温度を検出する図示しない庫外温度センサの検出結果に基づいて、現在の季節を特定してもよい。又は、季節特定部25は、使用者が操作パネル6の操作部6aを操作して、現在の季節を入力することができるようにしてもよい。また、この際、季節特定部25は、冷蔵庫1が設置された国の情報、設置場所の緯度及び経度の情報等も利用して、使用する場所に適合した季節を特定するようにしてもよい。国、緯度及び経度等の情報は、例えば、使用者が操作パネル6から入力できるようにすることが考えられる。
【0037】(光照射及び温度制御) 次に、図6を参照しながら、制御装置8による発光部14の発光動作制御及び野菜室500内の温度制御(冷却手段の動作制御)について説明する。発光制御部21は、発光部14から第1の放射強度で光を照射される第1の工程を実施させる。すなわち、発光制御部21の制御により、発光部14は、第1の放射強度で光を照射する第1の工程を実施する。また、発光制御部21は、発光部14から第2の放射強度で光を照射される第2の工程を実施させる。すなわち、発光制御部21の制御により、発光部14は、第2の放射強度で光を照射する第2の工程を実施する。
【0038】第2の工程における第2の放射強度は、第1の工程における第1の放射強度より低い。ここでは、例えば、第1の放射強度は、発光部14が定格で点灯した状態の放射強度とし、第2の放射強度は、発光部14から光を照射しない状態での放射強度すなわち「0」とする。
【0039】また、第1の工程は、第1の継続時間だけ実施される。そして、第2の工程は、第2の継続時間だけ実施される。第1の継続時間及び第2の継続時間の具体的な値は、記憶部23に予め記憶されている。例えば、第1の継続時間及び第2の継続時間のそれぞれが5時間以上、望ましくは5時間以上15時間以下程度にするとよい。
【0040】また、発光制御部21は、発光部14が第1の工程と第2の工程とを交互に繰り返して実施するように制御する。すなわち、発光制御部21の制御により、発光部14は、第1の工程と第2の工程とを交互に実施する。この際、第1の継続時間と第2の継続時間との合計が24時間以下となるようにすることが望ましい。
【0041】発光制御部21が発光部14に第1の工程を実施させるように制御している時には、温度制御部22は、野菜室500の内部が第1の温度になるように冷却手段を制御する。すなわち、温度制御部22の制御により、冷却手段は、発光部14が第1の工程を実施中に野菜室500の内部を第1の温度にする。また、発光制御部21が発光部14に第2の工程を実施させるように制御している時には、温度制御部22は、野菜室500の内部が第2の温度になるように冷却手段を制御する。すなわち、温度制御部22の制御により、冷却手段は、発光部14が第2の工程を実施中に野菜室500の内部を第2の温度にする。
【0042】第2の温度は、第1の温度より低い温度である。第1の温度及び第2の温度の具体的な値は、記憶部23に予め記憶されている。第1の温度及び第2の温度は、野菜の凍結点から冷暗所レベルの温度、具体的に例えば−1℃以上15℃以下の範囲とする。そして、例えば、第1の温度は5℃以上15℃以下の範囲で、第2の温度は−1℃以上10℃以下の範囲で、かつ、第1の温度より第2の温度が低くなるように設定される。図6では、第1の温度を6℃にし、第2の温度を0℃にした場合を示している。
【0043】以上のように、第1の工程においては、発光部14は比較的に高い第1の放射強度で光を照射し、冷却手段により野菜室500の内部の温度が比較的に高い第1の温度にされる。そして、第2の工程においては、発光部14は比較的に低い第2の放射強度で光を照射し、冷却手段により野菜室500の内部の温度が比較的に低い第2の温度にされる。この第1の工程は、自然環境における昼の状態を模擬したものであり、以降において「昼モード」と呼ぶ。一方、第2の工程は、自然環境における夜の状態を模擬したものであり、以降において「夜モード」と呼ぶ。
【0044】#10ここで、第1の工程の第1の継続時間及び第2の工程の第2の継続時間を、季節に応じて設定するようにしてもよい。すなわち、この場合には、記憶部23には、季節毎の第1の継続時間及び第2の継続時間の値が予め記憶されている。そして、発光制御部21は、季節特定部25により特定された現在の季節に対応する第1の継続時間及び第2の継続時間の値を記憶部23から取得し、この取得した第1の継続時間及び第2の継続時間の値に従って、発光部14に第1の工程及び第2の工程を実施させる。この際、冷蔵庫1が設置された国又は緯度の情報が利用できる場合には、さらに、緯度の高さに応じた昼及び夜の時間に合わせて、第1の継続時間及び第2の継続時間の値を設定してもよい。
【0045】また、第1の工程中の第1の温度及び第2の工程中の第2の温度も、季節に応じて設定するようにしてもよい。すなわち、この場合には、記憶部23には、季節毎の第1の温度及び第2の温度の値が予め記憶されている。そして、温度制御部22は、季節特定部25により特定された現在の季節に対応する第1の温度及び第2の温度の値を記憶部23から取得し、この取得した第1の温度及び第2の温度の値を第1の工程中及び第2の工程中の野菜室500の内部温度の目標値として、冷却手段を制御する。この際、冷蔵庫1が設置された国又は緯度及び経度の情報が利用できる場合には、さらに、国又は緯度及び経度に応じた気候に合わせて、第1の温度及び第2の温度の値を設定してもよい。
【0046】#7以上のように構成された冷蔵庫1が備える発光部14及び野菜室500の内部温度の制御に係る一連の流れについて、図7のフロー図を参照しながら説明する。まず、ステップS1で冷蔵庫1の電源が投入されると、ステップS2において、制御装置8は、計時部24により計時されている現在時刻が、昼モード時間帯に属しているか否かを判定する。
【0047】この際、例えば、6〜18時を昼モード時間帯とし、それ以外(18〜6時)を夜モード時間帯とすると予め設定しておく。なお、昼モード時間帯及び夜モード時間帯を、季節特定部25により季節に応じて変更するようにしてもよい。すなわち、夏至の頃に昼モード時間帯が最も長く、冬至の頃に昼モード時間帯が最も短くなるように設定してもよい。
【0048】ステップS2において、現在時刻が、昼モード時間帯に属している場合には、ステップS3へと進む。ステップS3においては、発光制御部21は、発光部14を点灯させる。すなわち、発光部14は、第1の放射強度で光を照射する。続くステップS4において、温度制御部22は、野菜室500の設定温度を第1の温度とし、野菜室500の内部温度が第1の温度となるように冷却手段を制御する。
【0049】ステップS4の次はステップS5へと進む。ステップS5においては、計時部24は、経過時間を計測するタイマーの値を0にリセットし、タイマーによる経過時間の計測を開始する。そして、続くステップS6において、制御装置8は、計時部24のタイマーの経過時間が第1の継続時間になったか否かを確認する。タイマーの経過時間が第1の継続時間になっていなければ、ステップS3へと戻る。
【0050】一方、ステップS6でタイマーの経過時間が第1の継続時間になった場合にはステップS7へと進む。また、ステップS2において、現在時刻が、昼モード時間帯に属していない場合には、ステップS3からS6を経由せずにステップS2から直接にステップS7へと進む。以上のステップS3からS6までが第1の工程すなわち昼モードである。
【0051】ステップS7においては、発光制御部21は、発光部14を消灯させる。すなわち、発光部14は、第2の放射強度で光を照射する。続くステップS8において、温度制御部22は、野菜室500の設定温度を第2の温度とし、野菜室500の内部温度が第2の温度となるように冷却手段を制御する。
【0052】ステップS8の次はステップS9へと進む。ステップS9においては、計時部24は、経過時間を計測するタイマーの値を0にリセットし、タイマーによる経過時間の計測を開始する。そして、続くステップS10において、制御装置8は、計時部24のタイマーの経過時間が第2の継続時間になったか否かを確認する。タイマーの経過時間が第2の継続時間になっていなければ、ステップS7へと戻る。
【0053】一方、ステップS10でタイマーの経過時間が第1の継続時間になった場合にはステップS3へと戻り、以上のステップを繰り返し実行する。以上のステップS7からS10までが第2の工程すなわち夜モードである。
【0054】(光照射及び温度制御による作用) 次に、以上のような発光部14の光照射及び野菜室500の温度制御により期待される作用について説明する。まず、植物の光合成反応について説明する。光合成反応は次の(1)式で表すことができる。
【0055】6CO 2 +12H 2 O+688kcal→C 6 H 12 O 6 +6H 2 O+6O 2 ・・・ (1)
【0056】この(1)式において、CO 2 :二酸化炭素、H 2 O:水、688kcal:光エネルギー、C 6 H 12 O 6 :ブドウ糖である。
【0057】この(1)式の光合成反応により、植物は、光エネルギーを利用して大気中の二酸化炭素と植物のもつ水とから酸素と糖を生成する。この反応は二段階に分かれている。一段階目は葉などに含まれるクロロフィル等の色素により吸収された光エネルギーを使って水を水素と酸素に分解し、酵素タンパク質の働きで化学エネルギーを蓄える。二段階目は、電子、水素イオン及び大気中の二酸化炭素を使ってブドウ糖を合成する。ブドウ糖が増加した野菜はその貯蔵性が良くなったり、ブドウ糖からビタミンCを生成したりする。
【0058】ここで、植物の概日リズムは、光の明暗周期等の時間情報が与えられない条件下においても、自律的に約24時間周期を継続する。しかし、光を照射しない暗環境下で野菜類(特に青果物)を保存した場合には、光合成を行わないので貯蔵性向上又は栄養素増量等の効果を得ることはできない。一方、連続的に同一の放射強度の光を照射した明環境下で青果物を保存した場合には、光合成は行うが、栄養素の生成が十分にできなかったり、光合成速度や光合成能力が低下したりする等の障害を誘発することがある。
【0059】そこで、この発明に係る冷蔵庫1においては、前述したように、野菜室500の発光部14は、野菜室500の下段収納ケース10内に対して可視光を含む光を、比較的高い第1の放射強度で照射する第1の工程と、比較的低い第2の放射強度で照射する第2の工程とを交互に繰り返して実施する。
【0060】#8このため、下段収納ケース10内は、比較的に高い強度で可視光が照射されて明環境となる明期と、比較的に低い強度で可視光が照射されず暗環境となる暗期とに時間経過とともに変わる。すなわち、下段収納ケース10内では、朝に日が昇り夜に日が沈むことによる自然界での光量変化を模擬した環境が実現される。したがって、下段収納ケース10に投入された青果物等の植物に対して、概日リズムに従った光合成等の活動を促すことができる。
【0061】ここで、光合成は光を必要とする反応であり、温度が高い方が効率がよい。一方、光合成で生成した糖を無駄に消費しないためには、温度は低い方がよい。この発明に係る冷蔵庫1では、前述したように、比較的高い第1の放射強度で光を照射する第1の工程中では、野菜室500の内部温度を比較的高い第1の温度にし、比較的低い第2の放射強度で光を照射する第2の工程中では、野菜室500の内部温度を比較的低い第2の温度にする。
【0062】したがって、光の放射強度が高く、野菜室500の下段収納ケース10に投入された青果物等の植物の光合成を促している第1の工程中に、野菜室500内の温度を高くして、光合成の効率を向上し、さらに光合成を促進することができる。また、光の放射強度が低く、上段収納ケース11の青果物等の光合成を抑制して糖を保存されやすくする第2の工程中に、野菜室500内の温度を低くして、さらに糖の保存性を向上することができる。
【0063】このように、青果物の概日リズムに応じて光の照射と貯蔵室内の温度とを連動させて制御することで、光合成及び栄養素の生成と生成した栄養素の保存とを両立して効率よく行わせることができ、保存中の野菜の貯蔵性向上及び栄養素増量の効果を得ることが可能である。すなわち、この発明に係る冷蔵庫1によれば、自然界の光の動きを模擬した光の照射を行うことで、青果物の概日リズムを利用し、青果物の光合成等の活動をコントロールすることができ、光合成による栄養素の生成を促進し、かつ、光合成で得た糖の無駄な消費及び余分な蒸散を抑制することができ、野菜を高品質に保存することが可能である。
【0064】なお、野菜は凍結点に近い温度になると、高分子で貯蔵していた分子を低分子化し、自身の体液の凍結点を下げて自身が凍らないようにする。そこで、第2の工程中における第2の温度を凍結点に近い−1以上0℃以下程度にしておけば、畑等で栽培されていた時にでんぷんなどの高分子の形で貯蔵された多糖類が単糖類、すなわち光合成で生成されるブドウ糖に分解されるため、野菜室500に収納されてから生成したブドウ糖と合わせてビタミンC等の合成に利用することができ、保存中の野菜の栄養素増量をさらに図ることができる。
【0065】また、前述したように、第1の継続時間及び第2の継続時間を季節に応じて設定し、具体的に例えば、夏至の頃に第1の継続時間が最も長くかつ第2の継続時間が最も短く、冬至の頃に第1の継続時間が最も短くかつ第2の継続時間が最も長くなるように設定してもよい。このようにすることで、明暗の周期がより自然に近くなり、保存中の野菜の栄養成分増量を促進することができる。
【0066】さらに、前述したように、第1の温度及び第2の温度を季節に応じて設定してもよい。具体的に例えば、夏場は比較的高い温度帯、第1の温度を10℃以上15℃以下、第2の温度を5℃以上10℃以下の範囲で設定するとよい。このようにすることで、夏場に多いナス、キュウリ等の低温障害が起きやすい野菜に低温障害が起きることを抑制することができる。また、具体的に例えば、冬場は比較的低い温度帯、第1の温度を5℃以上10℃以下、第2の温度を−1℃以上5℃以下の範囲で設定するとよい。このようにすることで、冬場に多いホウレンソウ、小松菜等の高温ではしおれやすい葉物野菜の蒸散を抑制し、葉物野菜がしおれてしまうことを抑制することができる。
【0067】ここで、植物の概日リズムは、環境光の影響を受けてそのリズムの位相が変化するという特徴がある。例えば、暗環境において光を照射して明環境とすると、リズム位相は朝側にずれる。このような特徴を利用し、第2の工程の時間を第1の工程よりも短くし、すなわち暗期を明期よりも短縮して光照射の周期を24時間以下とすることで、下段収納ケース10内の青果物が保存中に光合成を行う時間の割合を大きくすることができる。そして、保存中に光合成を行う時間の割合を大きくすることで、青果物の糖及びビタミンC等の栄養素の生成効率を向上させることができる。
【0068】また、ここで、青色光には、植物の気孔を開く作用がある。そこで、図6に示すように、第1の工程の初期段階において青色を含む光を照射することで、青果物の気孔を開くことができる。そして、青果物の気孔を開いてから明期を継続することで、青果物は空気中の二酸化炭素を十分に取り込むことができ、効率的に光合成を行うことができる。一方で、青色光には、発芽及び開花を促進させてしまう作用もある。このため、青果物の長期保存を目的とする場合には青色光を照射する時間はなるべく短くした方がよい。
【0069】そこで、光合成を促進する第1の工程において、まず、例えば10分以上青色を含む光を照射した後、青色の発光素子を消灯して青色を含まない光を照射するようにすることで、下段収納ケース10内の青果物の気孔を開口した後に光合成を行わせることができ、下段収納ケース10内の青果物の光合成をより促進することが可能である。
【0070】なお、赤色光及び緑色光は、野菜のクロロフィル活性化、生合成機能によるブドウ糖の生成とそれを用いるビタミンC等の合成を促すことができる。このため、青色光の放射強度は、赤色光及び緑色光の放射強度よりも低い方が効率的である。具体的に例えば、青色光の放射強度は、赤色光及び緑色光の放射強度の1/4以下、望ましくは1/10以上1/5以下程度とするのがよい。
【0071】(夜モード時間帯特定の別例) なお、昼モード(第1の工程)及び夜モード(第2の工程)を実施する時間帯については、前述したように季節に応じて予め設定するようにしてもよいが、次のようにして、野菜室500の開閉状況に応じて決定するようにしてもよい。
【0072】#6前述したように野菜室扉9は、貯蔵室である野菜室500を開閉可能な扉である。また、扉開閉検知スイッチ12は、この野菜室扉9の開閉を検知する検知手段である。制御装置8は、一定時間当たりの、すなわち、予め設定された基準時間当たりの、扉開閉検知スイッチ12により検知された野菜室扉9の開閉回数を計数している。この際の基準時間は、例えば第2の工程(夜モード)の継続時間である第2の継続時間とする。
【0073】そして、発光制御部21は、一定時間当たり野菜室扉9が開閉された回数が予め設定された回数以下である時間帯に、第2の工程(夜モード)を実施するように発光部14を制御する。また、温度制御部22は第2の工程中、すなわち、一定時間当たり野菜室扉9が開閉された回数が予め設定された回数以下である時間帯に野菜室500の内部温度を第2の温度とするよう冷却手段を制御する。
【0074】冷蔵庫1の扉は、食事の準備又は買い物前後等開閉が多くなり、使用者が寝ている間又は外出中等には開閉されない。そのため、日常生活において扉開閉回数の変化は1日の中でパターン化され、予測することができる。そこで、制御装置8は、野菜室扉9の開閉回数を計数し、一定時間当たりの扉開閉回数の少ない時間帯を、例えば記憶部23等に記憶する。そして、次の日以降における記憶した時間帯、あるいは、時間帯を記憶した24時間後に第2の工程を開始することで、開閉回数の少ない時間帯に第2の工程を実施することができる。
【0075】#2第2の工程の途中で野菜室扉9が開閉されると、冷蔵庫1の外の光の影響により保存している青果物の概日リズムの位相が変化してしまう可能性がある。そこで、野菜室扉9の開閉回数が少ない時間帯に第2の工程を実施することで、下段収納ケース10内の青果物に光が照射されない暗期を確保することができ、概日リズムにあった光照射制御を効率的に行うことができる。また、第2の工程中に野菜室扉9が開閉されて外気が野菜室500内に侵入することを抑制し、低温を保つことができる。
【0076】なお、冷蔵室扉7に設置された操作パネル6の操作部6aを操作することによって、使用者が、発光部14からの光照射制御の実施と停止(発光部14を常に消灯する)とを切り替えることができるようにしてもよい。操作パネル6により使用者が発光部14を点灯させる制御を実施するか否かを選択できるようにすることで、青果物をあまり保存しないとき又は長期間使用しないとき等に、停止を選択し発光部14を常に消灯させ、エネルギー消費量の低減を図るとともに通常の冷蔵庫1と同様の使い勝手を提供することができる。温度制御部22による冷却手段の制御についても同様である。
【0077】#3また、光照射制御の実施中には、操作パネル6の表示部6bに「光照射中」等の表示を行うようにしてもよい。さらに、表示部6bに、第1の工程中(明期)に「点灯中」、第2の工程中(暗期)に「消灯中」等の表示を表示部6bにしてもよい。さらに、庫内(野菜室500内)の光の状態を自然界の光の1日に置き換えた表示を表示部6bにしてもよい。具体的に例えば、光照射制御で実施中の工程に合わせて、第1の工程中に「昼」、第2の工程中に「夜」等の表示を表示部6bにしてもよい。このようにすることで、使用者に庫内の光の状態を報知することができ、利便性、満足感を向上させることができる。加えて、第2の工程実施中に不要な扉の開閉をしない等の注意を使用者に促すこともできる。
【0078】なお、操作パネル6は、冷蔵庫1の外側に設置するのに限らず、庫内(貯蔵室内)に設置されていてもよい。また、冷蔵庫1に通信手段を設け、電気通信回線等を介して、携帯情報端末(スマートフォンを含む携帯電話、タブレット端末等)により、冷蔵庫1の制御装置8に指令を伝えたり、冷蔵庫1の情報を受信して表示したりしてもよい。すなわち、携帯情報端末に操作パネル6の操作部6a及び表示部6bの機能の一方又は両方を備えるようにしてもよい。
【0079】なお、以上においては発光部14をRGB型白色LEDとした場合について説明したが、単色光のLEDを組み合わせたものとしてもよい。例えばクロロフィル活性化、糖及びビタミンC増量に効果のある赤色LED及び緑色LED、ポリフェノール増量のために紫外線照射タイプのLED、アントシアニン系の栄養素増量のために青色光のLED等、目的に使用するLEDを選択してもよい。
【0080】また、青色LEDに黄色蛍光体を付与した青色光の割合が多いLEDを用いてもよい。これにより、野菜に照射する青色光を不足させることなく白色光を追加できるので、野菜室500内の視認性を向上させることができる。
【0081】発光部14からの放射強度(光量)は、徐々に又は段階的に変化するよう調光してもよい。例えば、夜明け相当の時間帯には、放射強度を低くし、正午前後相当の時間帯にかけて放射強度を高くし、夕方相当の時間帯にかけて放射強度を低くしてもよい。このようにすることで、光量がより自然に近くなり、栄養成分増量を促進することができる。
【0082】また、夜モードの放射強度(光量)である第2の放射強度は0でなくともよく、昼モードの放射強度(光量)である第1の放射強度に比べて十分に暗くすればよく、例えば、月明かりのような、わずかな光量で点灯させてもよい。また、わずかな光量を徐々に又は段階的に調光してもよい。このようにすることで、光量がより自然に近くなり、栄養成分増量を促進することができる。
【0083】さらに、野菜室500内の温度は、徐々に又は段階的に変更してもよい。例えば、夜明け相当の時間帯には、温度を低くし、正午前後相当又は一般的に最高気温になる午後2時頃相当の時間帯にかけて温度を高くし、夕方相当の時間帯にかけて温度を低くしてもよい。また、夕方相当の時間帯から温度を徐々にまたは段階的に低くし、早朝相当の時間帯の温度が最も低くなるようにしてもよい。このようにすることで、温度がより自然に近くなり、栄養成分増量を促進することができる。
【0084】1 冷蔵庫 2 圧縮機 3 冷却器 4 送風ファン 5 風路 6 操作パネル 6a 操作部 6b 表示部 7 冷蔵室扉 7a 右扉 7b 左扉 8 制御装置 8a CPU 8b メモリ 9 野菜室扉 10 下段収納ケース 11 上段収納ケース 12 扉開閉検知スイッチ 13 サーミスタ 14 発光部 15 開口部 21 発光制御部 22 温度制御部 23 記憶部 24 計時部 25 季節特定部 90 断熱箱体 100 冷蔵室 200 切替室 300 製氷室 400 冷凍室 500 野菜室 201 切替室収納ケース 401 冷凍室収納ケース
候補13: 特開2019-027761一致 1/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: 東芝ライフスタイル株式会社 / 発明者: 森脇 実 / 出願日: 2017-08-03 / 公開日: 2019-02-21
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 △ 争点E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
【0002】使用者が冷蔵庫を使用する際に、冷蔵庫が配置されている部屋が暗い場合には、使用者は、部屋の照明スイッチを操作して部屋の照明を点灯して部屋を明るくしている。
【0003】また、人が近づいたことを冷蔵庫の近接センサが検知すると、制御部が、冷蔵庫の扉を開扉するための開扉操作部のLED(発光ダイオード)を点灯させることで、開扉操作部の位置を明示することが、特許文献1の段落番号0345と図59に開示されている。
【0004】特開2016−14484号
【0005】ところで、近年の冷蔵庫では、冷凍室で冷凍保存をしていた食品を、冷凍室から冷蔵室に移して、冷蔵室のチルドルームを使って冷凍食品を解凍する機能が使われるようになってきている。このように、冷凍食品をチルドルームに入れて解凍する場合には、冷凍食品を冷凍室内から冷蔵室のチルドルーム内へ移動させる作業が生じる。
【0006】しかし、冷蔵室と冷凍室が、冷蔵庫の本体の上段と下段の位置にあって互いに離れており、上段の冷蔵室のヒンジ式の扉を開いた状態で、下段の冷凍室の引き出し式扉を引き出すことになる。
【0007】冷蔵室と冷凍室の両方の扉を開いて、冷凍食品を移動させる場合に、冷凍室内から冷凍食品を取り出そうと頭部をやや下げた状態から、冷凍食品を冷凍室内から取り出して頭部を上げた場合に、冷蔵室の扉の開いている状態によっては、使用者は冷蔵室の扉を避ける動作が必要になる。このため、冷凍食品のスムーズな移動に支障が出る場合がある。
【0008】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、冷蔵室と冷凍室のような異なる複数の貯蔵室の両方の扉を開いた場合に、異なる複数の貯蔵室が離れた位置にあっても、上段の貯蔵室の扉が開いていることを、使用者に警告することで、安全性への配慮を行うことができる冷蔵庫を提供することにある。
【0009】本発明の実施の形態の冷蔵庫は、本体と、前記本体に複数配置されて、扉を有する貯蔵室と、上段側に位置される前記貯蔵室の前記扉に配置されて、前記上段側の前記貯蔵室よりも下側に位置されている別の前記貯蔵室を照らす照明と、前記上段側の前記貯蔵室の前記扉が開いた状態で、前記下側に位置されている別の前記貯蔵室の前記扉が開いた状態になると、前記照明の点灯状態を変えることにより警告を行う制御部と、を備える。
【0010】本発明の実施形態の冷蔵庫を示す斜視図である。 図1に示す制御部と各制御対象要素を示しているブロック図である。 図1と図2に示す冷蔵庫の冷蔵室の扉の少なくとも一方と、下部冷凍室の引出し式扉が、同時に開いている状態の例を示す図である。 図1と図2に示す冷蔵庫の冷蔵室の扉の少なくとも一方と、下部冷凍室の引出し式扉が、同時に開いている状態の例において、野菜室照明が警告を出している様子を示す図である。 冷蔵室庫内灯と野菜室照明の点灯の各種の警告を出す態様と、警告発生部の音による警告発生の態様の例を示す図である。 図1と図2に示す冷蔵庫1において、使用者に対して注意を喚起する際の警告灯の点灯パターン例として、点灯パターンAから点灯パターンFを示す図である。
【0011】以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0012】(冷蔵庫1の全体構成) 図1は、本発明の実施形態の冷蔵庫全体を示す斜視図である。
【0013】図1に示す冷蔵庫1は、本体2を有している。この本体2の最上部の位置には、両開き式の左右の両開き式の扉3,4で開閉される冷蔵室5を設けられている。これらの扉3,4は、それぞれ本体2のヒンジ部2A,2Aを中心にして開閉可能に取り付けられている。
【0014】冷蔵室5の下側には、引出し式扉7aで開閉される野菜室7が設けられている。この野菜室7の下側には、製氷室8と、上部冷凍室(小冷凍室)9が横方向に並んで設けられている。製氷室8は引出し式扉8aで開閉され、上部冷凍室9は引出し式扉9aで開閉される。本体2の最下部であって、これらの製氷室8と上部冷凍室9の下側には、下部冷凍室(大冷凍室)10が設けられている。下部冷凍室10は引出し式扉10aで開閉される。
【0015】扉3,4の下部には、それぞれ指を掛けるための凹状の取っ手3b,4bが扉内部に設けられている。引出し式扉7a、8a、9a、10aの上部には、それぞれ指を掛けるための凹状の取っ手7b、8b、9b、10bが設けられている。
【0016】冷蔵室5、野菜室7、製氷室8、上部冷凍室9、そして下部冷凍室10は、食品等の貯蔵品を収納して貯蔵するための貯蔵室である。
【0017】図1に示す扉3,4の外表面は、例えばガラス板により覆われているか、あるいは鋼製の板材により覆われている。同様にして、引出し式扉7a、8a、9a、10aの外表面は、例えばガラス板により覆われているか、あるいは鋼製の板材により覆われている。
【0018】図1に示すように、本体2の上には、扉開閉操作手段の一例としての扉開放操作部11,12が設けられている。
【0019】図1に示すように、制御部100が本体2の上部に配置されている。冷蔵室5の内部の内底面には、冷蔵室庫内灯20が配置されている。左側の扉3の前面には、操作パネル30が配置されている。左側の扉3の前面には、静電タッチパネル41が配置され、右側の扉4の前面には、静電タッチパネル42が配置されている。
【0020】#10図1に示すように、左側の扉3の前面には、下部の位置に、冷蔵扉スイッチ45が配置され、右側の扉4の前面には、下部の位置に、冷蔵扉スイッチ46が配置されている。野菜室7の引出し式扉7aの前面には、左下の位置に、野菜扉スイッチ50が配置されている。製氷室8の引出し式扉8aの前面には、右上の位置に、製氷扉スイッチ60が配置されている。上部冷凍室9の引出し式扉9aの前面には、右下の位置に、冷凍小扉スイッチ70が配置されている。そして、下部冷凍室10の引出し式扉10aの前面には、左下の位置に、冷凍大扉スイッチ80が配置されている。
【0021】図1に示すように、左側の扉3の前面には、下部の位置に、野菜室照明110が配置され、右側の扉4の前面には、下部の位置に、野菜室照明120が配置されている。本体2には、ブザー等の警告発生部130が配置されている。
【0022】(冷蔵庫1の電気的な接続例) 図2は、図1に示す制御部100と各制御対象要素の電気的な接続例を示しているブロック図である。
【0023】図2と図1に示す扉開放操作部11,12は、例えば電磁ソレノイドのような電動アクチュエータを採用できる。
【0024】図2と図1に示す操作パネル30は、スイッチやボタン等を有している。操作パネル30は、例えば好ましくは使用者が触れることで静電容量が変化するのを検知してオン信号を発生する静電容量式タッチセンサを用いている。使用者が、例えば操作パネル30の静電タッチスイッチ等のスイッチやボタン等を、指で触れることにより、冷蔵庫1の各種の操作機能を設定するための必要な事項を入力できる。操作パネル30は、冷蔵庫1の動作設定状況等の各種の表示項目を表示することができる。
【0025】具体的には、例えば操作パネル30は、使用者が触れることにより、制御部100の指令により、冷蔵室5、野菜室7、製氷室8、上部冷凍室9、そして下部冷凍室10のそれぞれの温度設定や、製氷優先処理、急速冷凍処理、解凍処理等の冷蔵庫の機能を実行する。操作パネル30は、動作設定状況等の各種の表示項目として、現在の温度表示、設定表示、実行中の機能表示等、使用者との間でインターフェースを行う。
【0026】操作パネル30は、好ましくは背後からLED(発光ダイオード)等により照明することで明示して、使用者に対して操作内容や表示内容を分かり易くしている。
【0027】図2と図1に示す静電タッチパネル41,42は、制御部100の指令により、冷蔵室5の扉3,4の自動開閉指示や人の近接検知を行う。静電タッチパネル41,42は、具体的には、例えばそれぞれ例えば指や肘等でタッチすることで、それぞれ扉3,4を開扉操作させるための開扉動作スイッチである。
【0028】静電タッチパネル41,42がタッチされると、例えば扉開放操作部11,12は、制御部100の指令により動作して、左右の扉3,4をそれぞれ個別に、自動的に押して開くことができる。静電タッチパネル41,42は、例えば好ましくは使用者が触れることで静電容量が変化するのを検知してオン信号を発生する静電容量式タッチセンサを用いている。
【0029】図2と図1に示す冷蔵扉スイッチ45,46は、扉3,4の開閉状態をそれぞれ検知する。冷蔵扉スイッチ45,46は、扉3,4がそれぞれ開いていると、扉3,4が開いていることを制御部100に通知する。静電タッチパネル41,42は、例えば好ましくは使用者が触れることで静電容量が変化するのを検知してオン信号を発生する静電容量式タッチセンサを用いている。
【0030】図2と図1に示す野菜扉スイッチ50は、引出し式扉7aの開閉状態を検知する。野菜扉スイッチ50は、引出し式扉7aが開いていると、引出し式扉7aが開いていることを制御部100に通知する。
【0031】図2と図1に示す製氷扉スイッチ60は、引出し式扉8aの開閉状態を検知する。製氷扉スイッチ60は、引出し式扉8aが開いていると、引出し式扉8aが開いていることを制御部100に通知する。
【0032】図2と図1に示す冷凍小扉スイッチ70は、引出し式扉9aの開閉状態を検知する。冷凍小扉スイッチ70は、引出し式扉9aが開いていると、引出し式扉9aが開いていることを制御部100に通知する。
【0033】図2と図1に示す冷凍大扉スイッチ80は、引出し式扉10aの開閉状態を検知する。冷凍大扉スイッチ80は、引出し式扉10aが開いていると、引出し式扉10aが開いていることを制御部100に通知する。
【0034】図2と図1に示す冷蔵室庫内灯20は、好ましくは1つまたは複数のLED(発光ダイオード)を用いて構成することができる。冷蔵室庫内灯20は、扉3,4の少なくとも一方を開くと、制御部100の指令により点灯して、冷蔵室5の内部を照明する。
【0035】図2と図1に示す野菜室照明110,120は、好ましくは1つまたは複数のLED(発光ダイオード)を用いて構成することができる。野菜室照明110,120は、下向きに光を照射する下向き照明である。野菜室照明110,120は、野菜室7から引出し式扉7aを手前に引き出したときに、制御部100の指令により点灯することで、引出し式扉7a内に保持された野菜容器内を照明することができる。
【0036】冷蔵扉スイッチ45,46、野菜扉スイッチ50、製氷扉スイッチ60、冷凍小扉スイッチ70、そして冷凍大扉スイッチ80は、好ましくは背後からLED(発光ダイオード)等により照明することで、使用者に対して各スイッチの位置を分かり易くしている。
【0037】図2と図1に示す警告発生部130は、ブザーやスピーカを用いており、各種の警告を、音や音声で知らせる。
【0038】図3と図4は、図1と図2に示す冷蔵庫1の冷蔵室5の扉3,4の少なくとも一方と、下部冷凍室10の引出し式扉10aが、同時に開いている状態の例を示している。図3では、一般的に使用者の頭部Hが、扉3,4のすくなとも一方に当たることがないように、注意する様子を示している。図4では、本発明の実施形態において、野菜室照明110,120が警告を出していることで、使用者の頭部Hが、扉3,4のすくなとも一方を回避する様子を示している。
【0039】このように、使用者が、冷蔵室5の扉3,4のすくなとも一方と下部冷凍室10の引出し式扉10aを同時に開ける例としては、次のような場合である。すなわち、下部冷凍室10内で冷凍保存をしていた冷凍食品Gを、下部冷凍室10から上側の冷蔵室5内のチルドルーム5Cに移して、このチルドルーム5Cを使って冷凍食品Gを解凍する場合である。
【0040】しかし、図3に示すように、冷蔵室5が上段に位置され、下部冷凍室10が下段に位置されていることから、冷蔵室5と下部冷凍室10が離れている。上部の冷蔵室5の扉3,4を開いた状態で、下部冷凍室10の引出し式扉10aを引き出して、冷凍食品Gを移動させる場合には、下部冷凍室10内から冷凍食品Gを取り出そうとやや頭部Hを下げた状態になる。
【0041】#4そして、冷凍食品Gを下部冷凍室10内から取り出して頭部Hを上げようとすると、冷蔵室5の扉3,4が開いている位置によっては、使用者は、頭部Hを動かして冷蔵室5の扉3,4を避ける動作が必要になる。
【0042】そこで、使用者に対して扉3,4の少なくとも一方が開いていることを注意喚起するために、図5に示すように、図1と図2に示す冷蔵庫1は、次に説明するように、視覚的な警告や音や音声による警告を行うようになっている。
【0043】図5は、野菜室照明110,120の点灯や点滅等により各種の警告を出す態様と、警告発生部130の音による警告発生の態様の例を示している。
【0044】図5に例示するように、使用者に対して警告灯として野菜室照明110,120を機能させるために、野菜室照明110,120の点灯に関しては、使用者に注意を喚起するために、「点灯」、「点滅」、「点灯色」の状況を通常モードから警告モードに変更する。
【0045】「点灯」については、野菜室照明110,120の点灯照度の強弱があり、通常モードでは「弱の点灯」であるが、使用者に注意喚起をする警告モードのときには「強の点灯」にする。
【0046】「点滅」については、通常モードでは「常時点灯」であるが、使用者に注意喚起をする警告モードのときには、野菜室照明110,120を「点滅」する。
【0047】そして、「点灯色」としては、例えば通常モードでは「白色」であるが、使用者に注意喚起をする警告モードのときには「黄色や赤色」にする。
【0048】また、図5に示すように、警告発生部130は、ブザーによる警告音と、スピーカによる警告ガイダンス音声の少なくとも一方を、発生する。
【0049】#7(注意喚起の動作例) 図6は、図1と図2に示す冷蔵庫1において、使用者に対して注意を喚起する際の警告灯の点灯パターン例として、点灯パターンAから点灯パターンFを示している。そこで、図6を参照して、点灯パターンAから点灯パターンFを順番に説明する。
【0050】図6では、横軸方向に点灯パターンAから点灯パターンFを示し、縦軸方向に冷蔵庫1の本体2における各扉の位置である(G)上段、(H)中段、(I)下段と、(J)照明(野菜室照明110,120)と、(K)冷蔵庫1の各扉の開閉状態の図示例を示している、 (G)上段の扉は、冷蔵室5の扉3,4であり、(H)中段の扉は、野菜室7の引出し式扉7aである。そして(I)下段の扉は、製氷室8の引出し式扉8a、上部冷凍室9の扉9a、下部冷凍室10の引出し式扉10aである。図6において、「開/閉」は、扉が「開」状態であっても、「閉」状態であっても良いことを示している。
【0051】(1)点灯パターンA、点灯パターンB、そして点灯パターンCは、通常モードにおいて、野菜室照明110,120を通常点灯あるいは通常消灯させる例である。点灯パターンD、点灯パターンE、そして点灯パターンFは、警告モードにおいて、野菜室照明110,120を警告灯として用いる例である。
【0052】#5<点灯パターンA:通常モード> 図6において、点灯パターンAは、冷蔵室5の扉3,4は「開/閉」、野菜室7の引出し式扉7aは「開」、製氷室8の引出し式扉8aは「開/閉」、上部冷凍室9の扉9aは「開/閉」、下部冷凍室10の引出し式扉10aは「開/閉」の状態である。この点灯パターンAでは、野菜室照明110,120は、通常の照度で常時点灯している。このため、野菜室照明110,120は、開いている野菜室7の引出し式扉7aの内部を照明することで、使用者は、野菜室7の引出し式扉7a内の貯蔵物の確認を行える。
【0053】<点灯パターンB:通常モード> 図6において、点灯パターンBは、冷蔵室5の扉3,4と、野菜室7の引出し式扉7aは「閉」、製氷室8の引出し式扉8aは「開/閉」、上部冷凍室9の扉9aは「開/閉」、下部冷凍室10の引出し式扉10aは「開/閉」の状態である。この点灯パターンBでは、野菜室7の引出し式扉7aは閉じているので、野菜室照明110,120は、消灯状態である。
【0054】<点灯パターンC:通常モード> 図6において、点灯パターンCは、冷蔵室5の扉3,4だけが「開」であるが、野菜室7の引出し式扉7a、製氷室8の引出し式扉8a、上部冷凍室9の扉9a、下部冷凍室10の引出し式扉10aは、すべて「閉」の状態である。この点灯パターンCでは、野菜室照明110,120は、消灯状態である。この場合も、野菜室7の引出し式扉7aは閉じているので、野菜室照明110,120は、消灯状態である。
【0055】#6(2)点灯パターンD、点灯パターンE、そして点灯パターンFは、例えば制御部100が、野菜室照明110,120の照度を上げたり、野菜室照明110,120を点滅させることで、使用者に対して、光により、警告を発することで、より安全性を確保する例である。
【0056】<点灯パターンD:警告モード> 図6において、点灯パターンDは、冷蔵室5の扉3,4は「開」、野菜室7の引出し式扉7aは「閉」、製氷室8の引出し式扉8aは「開」、上部冷凍室9の扉9aは「開/閉」、下部冷凍室10の引出し式扉10aは「開/閉」の状態である。この点灯パターンDでは、野菜室照明110,120は、例えば通常よりも強い照度で、「点灯状態」とするか、あるいは通常照度あるいは通常よりも強い照度で「点滅状態」することで、野菜室照明110,120は、使用者に対する警告灯として機能する。
【0057】すなわち、例えば、下段の製氷室8の引出し式扉8aが「開」で、下段の上部冷凍室9の扉9aが「開/閉」の状態であり、しかも上段の冷蔵室5の扉3,4も「開」状態になっていることから、野菜室照明110,120は、ややうつむき状態の使用者に対して、開いている冷蔵室5の扉3,4から頭部を避ける動作をするように、光で警告をする。これにより、使用者は、下段の製氷室8の引出し式扉8aと下段の上部冷凍室9の扉9aの少なくとも一方における貯蔵物の出し入れを安全に行うことができる。
【0058】#9<点灯パターンE:警告モード> 図6において、点灯パターンEは、冷蔵室5の扉3,4は「開」、野菜室7の引出し式扉7aは「閉」、製氷室8の引出し式扉8aは「開/閉」、上部冷凍室9の扉9aは「開」、下部冷凍室10の引出し式扉10aは「開/閉」の状態である。この点灯パターンEでは、野菜室照明110,120は、例えば通常よりも強い照度で、「点灯状態」とするか、あるいは通常照度あるいは通常よりも強い照度で「点滅状態」することで、野菜室照明110,120は、使用者に対して警告灯として機能する。
【0059】すなわち、例えば、下段の製氷室8の引出し式扉8a「開/閉」状態で、下段の上部冷凍室9の扉9aが「開」の状態で、しかも上段の冷蔵室5の扉3,4も「開」状態になっていることから、野菜室照明110,120は、うつむき状態の使用者に対して、開いている冷蔵室5の扉3,4から頭部を避ける動作をするように、使用者に対して点滅により警告をする。これにより、使用者は、下段の製氷室8の引出し式扉8aと下段の上部冷凍室9の扉9aの少なくとも一方における貯蔵物の出し入れを安全に行うことができる。
【0060】#2<点灯パターンF:警告モード> 図6において、点灯パターンFは、冷蔵室5の扉3,4は「開」、野菜室7の引出し式扉7aは「閉」、製氷室8の引出し式扉8aは「開/閉」、上部冷凍室9の扉9aは「開/閉」、下部冷凍室10の引出し式扉10aは「開」の状態である。この点灯パターンFでは、野菜室照明110,120は、例えば通常よりも強い照度で、「点灯状態」とするか、あるいは通常照度あるいは通常よりも強い照度で「点滅状態」することで、野菜室照明110,120は、使用者に対して警告灯として機能する。
【0061】すなわち、図3と図4に例示したように、下段の下部冷凍室10の引出し式扉10aが「開」の状態で、しかも上段の冷蔵室5の扉3,4も「開」状態になっている場合には、野菜室照明110,120は、ややうつむき状態の使用者に対して、開いている冷蔵室5の扉3,4から頭部を避ける動作をするように、使用者に対して点滅により警告をする。これにより、使用者は、下部冷凍室10の引出し式扉10aにおける貯蔵物の出し入れを安全に行うことができる。
【0062】ところで、使用者に対して警告を発するために、図5に例示したように、制御部100は、使用者に対して野菜室照明110,120を警告灯として機能させることで、野菜室照明110,120の点灯に関しては、使用者に注意を喚起することができる。
【0063】「点灯」については、野菜室照明110,120の点灯照度をより強くすることで警告をする。通常は「弱い照度の点灯」であるが、使用者に注意喚起をするときには「強い照度の点灯」にする。
【0064】#1「点滅」については、使用者に注意喚起をするときには野菜室照明110,120を点滅させる。この場合には、点灯の照度は、強くすることが望ましい。そして、野菜室照明110,120の「点灯色」としては、例えば通常モードでは「白色」であるが、使用者に注意喚起をする警告モードのときには「黄色や赤色」にすることができる。
【0065】また、図5に示すように、警告発生部130は、制御部100の指令により、注意喚起時には、ブザーによる警告音と、スピーカによる警告音声の少なくとも一方を、発生することができる。
【0066】上述した警告モードである点灯パターンD、点灯パターンE、そして点灯パターンFでは、制御部100が、野菜室照明110,120の照度を上げたり、野菜室照明110,120を点滅させることで、使用者に対して、光により警告を発して、より安全性を確保する例である。この場合には、図2に示す制御部100は、冷蔵室庫内灯20を消灯させることが望ましい。これにより、冷蔵室5の扉3,4の位置がより分かり易くなり、野菜室照明110,120の照度を上げたり、野菜室照明110,120を点滅させることによる警告を、より強調することができる。
【0067】また、このように制御部100が、冷蔵室庫内灯20を消灯させることは、一定時間のみ行われ、一定時間経過後は、冷蔵室庫内灯20を消灯させることで、冷蔵室庫内灯20の通常動作に復帰させる。これにより、使用者は、冷蔵室5内の貯蔵物の確認をすぐに行うことができる。
【0068】#8以上説明したように、本発明の実施形態の冷蔵庫1は、本体2と、本体2に複数配置されて、扉3,4と扉7a、8a、9a、10aを有する貯蔵室(5,7,8,9,10)と、上段側に位置される貯蔵室としての冷蔵室5の扉3,4に配置されて、上段側の冷蔵室5よりも下側に位置されている別の貯蔵室である、例えば野菜室7を照らす照明としての野菜室照明110,120と、上段側の冷蔵室5の扉3,4が開いた状態で、下側に位置されている例えば下部冷凍室10の扉10aが開いた状態になると、野菜室照明110,120の点灯状態を変えることにより警告を行う制御部100を備える。
【0069】これにより、貯蔵室して例えば冷蔵室5の扉3,4と、冷凍室10の扉10aを開いた場合には、冷蔵室5と冷凍室10が最上段と最下段に離れた位置にあっても、制御部100は、野菜室照明110,120の点灯状態を変えることにより、冷蔵室5の扉3,4が開いていることを、使用者に警告として知らせることができる。このため、冷蔵庫1を使用する際の安全性が向上し、使い勝手が上がる。すなわち、冷蔵室と冷凍室のような異なる複数の貯蔵室の両方の扉を開いた場合に、異なる複数の貯蔵室が離れた位置にあっても、上段の貯蔵室の扉が開いていることを、使用者に警告することで、安全性への配慮を行うことができる。
【0070】照明としての野菜室照明110,120は、上段側に位置される冷蔵室の扉3,4の下部に配置され、野菜室照明110,120は、制御部100の指令により点灯することで、下向きに光を発して照明による警告を行う。
【0071】#3これにより、野菜室照明110,120は、下側のいずれかの扉7a、8a、9a、10aが開いていることを、下向きの光を発することで警告を行うことができるので、より安全性を確保することができる。
【0072】制御部100は、野菜室照明110,120の光の強度を通常の点灯時の光の強度より強くするか、野菜室照明110,120の光を点滅させて、野菜室照明110,120の点灯状態を変えることにより、照明による警告を行う。
【0073】これにより、野菜室照明110,120の光の強度を通常の点灯時の光の強度より強くするか、野菜室照明110,120の光を点滅させることで、使用者に対してより確実に警告することができるので、より安全性を確保することができる。
【0074】上段側の貯蔵室である冷蔵室内を照明する冷蔵室庫内灯20を有し、制御部100は、野菜室照明110,120による警告を行う際には、冷蔵室庫内灯20を消灯させる。
【0075】これにより、冷蔵室庫内灯20を消すことで、野菜室照明110,120による警告をより強調することで、使用者に対してより確実に警告することができるので、より安全性を確保することができる。
【0076】制御部100は、冷蔵室庫内灯20の消灯を、一定時間行い、一定時間後は、冷蔵室庫内灯20を再度点灯させる。
【0077】これにより、冷蔵室庫内灯20の消灯は、一定時間行えば、警告を強調できるので、一定時間が過ぎれば、通常の冷蔵室庫内灯20の点灯状態に戻すことで、使用者はすぐに冷蔵室5内の貯蔵物を確認できる。
【0078】上段側の貯蔵室は、冷蔵室5であり、冷蔵室5の扉3,4は、ヒンジにより開き、下側に位置されている別の貯蔵室は、下部冷凍室10である。
【0079】これにより、使用者が冷蔵室5の扉3,4と下部冷凍室10の扉10aを同時に開けて、例えば下部冷凍室10内の冷凍食品を、冷蔵室5のチルドルームに移して解凍する場合に、使用者に対してより確実に警告することができるので、より安全性を確保することができる。
【0080】制御部100は、例えば野菜室照明110,120の点灯状態を変えることにより警告を行う際に、音で警告を発する警告発生部130を有する これにより、例えば野菜室照明110,120の点灯状態を変えることにより警告を出すのに加えて、警告発生部130が音でも警告を発することにより、さらに安全性を確保することができる。
【0081】以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0082】図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。例えば、冷蔵室5は、両開き式の扉3,4を用いているが、空開き式の扉であっても良い。野菜室7、製氷室8、上部冷凍室9、そして下部冷凍室10の本体2おける配置関係は、図示例に限らず、変更することができる。
【0083】1 冷蔵庫 2 本体 3 扉 4 扉 5 冷蔵室(貯蔵室) 7 野菜室(貯蔵室) 7a 引出し式扉 8 製氷室(貯蔵室) 8a 引出し式扉 9 上部冷凍室(貯蔵室) 9a 引出し式扉 10 下部冷凍室(貯蔵室) 10a 引出し式扉 20 冷蔵室庫内灯(庫内灯) 100 制御部 110 野菜室照明(照明) 120 野菜室照明(照明) 130 警告発生部
候補14: 特開2018-040539一致 3/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: 三菱電機株式会社 / 発明者: 柴田 舞子、松本 真理子、内田 毅、伊藤 敬 / 出願日: 2016-09-07 / 公開日: 2018-03-15
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ● 一致(段落特定済)E2 ● 一致(段落特定済)E3 △ 争点E4 ● 一致(段落特定済)E5 △ 争点E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#8本発明は、貯蔵されている食品に光を照射する機能を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】野菜等の青果物は、収穫後も生きているため、光を照射することで鮮度を長く保持することが可能である。このような青果物の性質を利用して、光照射により青果物の鮮度を長く保持する冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1及び2参照)。特許文献1は、青果物である葉菜類を収納する収納容器内の上方に赤色LED(Light Emitting Diode)を有する弱光照射装置を配置し、赤色LEDで葉菜類に光照射する冷蔵庫を提案している。また、特許文献2は、青果物である野菜が貯蔵される野菜室を複数のエリアに区分し、複数のエリアの各々に、赤、青、緑の3色の発光ダイオード素子を含む複数の発光ダイオード素子が配置された光照射板を設け、エリアごとに光照射板の発光ダイオード素子の発光色の組合せを選択する冷蔵庫を提案している。
【0003】特開2002−267348号公報 特開2005−65622号公報
【0004】しかしながら、特許文献1に記載の冷蔵庫では、弱光照射装置は常に同じ波長の光を照射するので、光の波長が貯蔵されている青果物の保存に有効な波長でない場合があり、この場合には、光の照射は電力の無駄な消費になり、また、青果物の鮮度が低下するという問題がある。
【0005】また、特許文献2に記載の冷蔵庫は、光照射板の発光ダイオード素子の発光色の組合せを選択できるが、貯蔵されている青果物に適した発光色を選択するためには、ユーザに専門的な知識が必要であり、また、ユーザには発光色の組合せを選択する作業が強いられるので、ユーザの負担は大きく利便性が低いという問題がある。
【0006】本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、利便性を損なうことなく、電力消費を抑制し、収納されている食品の鮮度を長く保持することができる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0007】本発明に係る冷蔵庫は、貯蔵室と、前記貯蔵室内に収納されている食品の種類を判別可能にする判別情報を前記貯蔵室内から取得する判別情報取得部と、前記貯蔵室内に収納されている前記食品に光を照射する光照射部と、前記判別情報取得部によって取得された判別情報から前記食品の種類を判別し、判別された前記食品の種類に応じて前記光照射部による前記光の照射を制御する制御装置とを備えたものである。
【0008】本発明によれば、利便性を損なうことなく、電力消費を抑制することができ、収納されている食品の鮮度を長く保持することができるという効果がある。
【0009】#4本発明の実施の形態1から3に係る冷蔵庫の外観を概略的に示す正面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の構造(図1におけるII−II線断面)を概略的に示す縦断面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の野菜室の構造(図1におけるIII−III線断面)を示す縦断面図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の光照射部の光源の配置例を示す図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の光照射部の光源の光照射と光非照射の期間を示すタイムチャートである。 実施の形態1に係る冷蔵庫の光照射部の光源の光照射制御工程を示すフローチャートである。 キャベツを3日間保存した場合のビタミンC量の変化を複数の光照射条件について測定した結果を示す図である。 実施の形態1に係る冷蔵庫の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の野菜室の構造を概略的に示す縦断面図である。 実施の形態2に係る冷蔵庫の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態2に係る冷蔵庫の光照射部の光源の配置例を示す図である。 野菜室内に葉物野菜を保存した場合と根菜類を保存した場合における二酸化炭素濃度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。 実施の形態2に係る冷蔵庫の動作の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の野菜室の構造を概略的に示す縦断面図である。 実施の形態3に係る冷蔵庫の制御系の構成を示す機能ブロック図である。 実施の形態3に係る冷蔵庫の光照射部の光源の配置例を示す図である。 野菜室内に葉物野菜を保存した場合と根菜類を保存した場合における湿度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。 実施の形態3に係る冷蔵庫の動作の一例を示すフローチャートである。
【0010】以下に本発明の実施の形態を、添付図を参照しながら説明する。以下の実施の形態及び添付図は、本発明が適用された冷蔵庫の例示に過ぎず、実際の冷蔵庫と異なる場合がある。また、本発明は、実施の形態及び添付図に示される部材の形状、部材の寸法比、その他の構造等によって限定されるものではなく、種々の変更が可能である。また、実施の形態及び添付図に示される部材同士の位置関係(例えば、上下の位置関係等)は、冷蔵庫を使用可能な状態に設置したときのものである。
【0011】《1》実施の形態1 《1−1》冷蔵庫1 図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の外観を概略的に示す正面図である。図2は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の構造を示す縦断面図である。図2は、図1の冷蔵庫1をII−II線で切る断面構造を示している。
【0012】図1及び図2に示されるように、冷蔵庫1は、前面(正面)が開口されて内部に貯蔵空間が形成された断熱性の箱体2を有している。箱体2は、例えば、鋼鉄製の外箱と、樹脂製の内箱と、外箱と内箱との間の空間に充填された断熱材とを有している。箱体2の内側に形成された貯蔵空間は、1つ又は複数の仕切り部材により、食品を保存するための複数の貯蔵室に区画されている。冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、最上段に配置された冷蔵室10と、冷蔵室10の下方に配置された切替室20と、切替室20の側方に隣接して切替室20と並列に配置された製氷室30と、切替室20及び製氷室30の下方に配置された冷凍室40と、冷凍室40の下方に配置された最下段の野菜室50とを備えている。切替室20は、保冷温度帯を、予め設定された複数の温度帯の内のいずれかに切り替えることができる貯蔵室である。ユーザは、切替室20の保冷温度帯を、冷凍温度帯(設定温度−18℃程度)、冷蔵温度帯(設定温度3℃程度)、チルド温度帯(設定温度0℃程度)、及びソフト冷凍温度帯(設定温度−7℃程度)等の内のいずれかに切り替えることができる。なお、切替室20の切替温度帯の種類、数、及び設定温度は、上記例に限定されない。
【0013】冷蔵室10の箱体2の前面(図2における箱体2の左側)に形成された前面開口部には、支軸を中心に回転して前面開口部を開閉する冷蔵室扉11が設けられている。冷蔵室扉11は、例えば、両開き式(観音開き式)であり、右扉11a及び左扉11bを有している。冷蔵庫1の前面部となる冷蔵室扉11(例えば、左扉11b)の外側表面には、操作パネル4が設けられている。操作パネル4は、複数の貯蔵室の各々の保冷温度等を設定するための操作部である操作スイッチ4aと、複数の貯蔵室の各々の内部温度などを表示する表示部である液晶表示装置4bとを備えている。また、操作パネル4は、操作部4aと表示部4bを兼ねるタッチパネルであってもよい。
【0014】切替室20の前面開口部、製氷室30の前面開口部、冷凍室40の前面開口部、及び野菜室50の前面開口部は、それぞれ前面側に引出し自在な引出し式の切替室扉21、製氷室扉31、冷凍室扉41、及び野菜室扉51によって開閉可能に構成されている。切替室扉21、製氷室扉31、冷凍室扉41、及び野菜室扉51は、切替室扉21、製氷室扉31、冷凍室扉41、及び野菜室扉51に固定して設けられたフレームを、切替室20、製氷室30、冷凍室40、及び野菜室50の左右の内壁面に水平に設けられたレールに沿ってスライドさせることにより、冷蔵庫1の奥行方向(前後方向)に移動して前面開口部を開閉できるように構成されている。また、冷凍室40には、収納ケース42が引出し自在に格納されている。収納ケース42は、扉41のフレームによって支持されており、扉41の開閉に連動して前後方向にスライドするように構成されている。また、切替室20には、食品等を内部に収納できる収納ケース22が引出し自在に格納されている。また、野菜室50には、下段収納ケース52a及び上段収納ケース52bが、それぞれ引出し自在に格納されている。以上に説明した冷蔵庫1の構造は例示に過ぎず、貯蔵室の数、配置、及び構造、貯蔵室の大きさ、扉の数及び構造、並びに、収納ケースの数及び構造は、変更が可能である。
【0015】《1−2》冷却機構 冷蔵庫1は、その背面側に、複数の貯蔵室を冷却するための冷却機構として、圧縮機5と、冷却器6と、送風ファン7と、風路8とを備えている。冷却機構を含む冷蔵庫1の動作は、制御装置91によって制御される。制御装置91は、例えば、動作プログラムを格納した半導体メモリ等の記憶部91aと、記憶部91aに記憶された動作プログラムを実行するCPUなどの情報処理部とを備えたプログラム実行部によって構成されている。なお、制御装置91は、制御回路によって構成されてもよく、又は、制御回路とプログラム実行部との組み合わせによって構成されてもよい。また、記憶部91aは、制御装置91の外部に設けられてもよい。
【0016】圧縮機5及び冷却器6により冷却された空気(冷気)は、送風ファン7によって送風され、背面の風路8を通って、冷凍室40、切替室20、製氷室30、及び冷蔵室10に送風され、各貯蔵室内の食品を冷却する。野菜室50には、冷蔵室10の戻り冷気が冷蔵室用の帰還風路より循環される。そして、野菜室用の帰還風路より野菜室50を冷却した冷気は、冷却器6に戻される(帰還風路は、図示せず)。貯蔵室の温度は、貯蔵室内に設置されたサーミスタ(野菜室50内以外のサーミスタは図示せず)により測定され、サーミスタの測定温度に基づいて、貯蔵室毎に予め設定された温度になるように、風路8に設置されたダンパ(図示せず)の開度、圧縮機5の出力、及び送風ファン7の送風量を調整することで制御される。
【0017】《1−3》野菜室 図3は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の野菜室50の構造を示す縦断面図である。図3は、図1の冷蔵庫1をIII−III線で切る断面構造を示している。野菜室50の前面開口部には、野菜室扉51が設けられている。野菜室50の内部では、野菜室扉51のフレーム(図示せず)によって、下段収納ケース52aが支持されている。下段収納ケース52aの上段には、上段収納ケース52bが載置されている。野菜室扉51を前方へ引き出すと、下段収納ケース52a及び上段収納ケース52bは、一体となって前方へと引き出される。野菜室扉51を引き出した状態で、上段収納ケース52bを後方へスライドすると、下段収納ケース52aだけが引き出された状態となり、下段収納ケース52aへ食品を出し入れすることができる状態になる。野菜室50には、野菜室扉51の開閉状態を検知する扉開閉検知部53と、野菜室50の温度を測定するサーミスタ54が備えられている。扉開閉検知部53は、例えば、野菜室扉51の開閉に応じてON又はOFFになるスイッチを備えたセンサである。野菜室50の背面には、光照射部(発光部)55が設けられ、下段収納ケース52aに設けた開口部56を介して、下段収納ケース52a内を光照射する。また、撮影装置としての庫内カメラ57が野菜室50の背面に設けられ、開口部56を介して、下段収納ケース52a内に収納された食品を撮影する。なお、庫内カメラ57の台数は、複数台であってもよい。
【0018】#1《1−4》制御系 図4は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御系の構成を示す機能ブロック図である。図4において、図1から図3に示される構成要素と同一の構成要素には、図1から図3における符号と同じ符号が付される。図4に示されるように、制御装置91は、野菜室50内のサーミスタ54が検出した温度を取得し、野菜室50内が、設定温度に維持されるように、制御装置91内の記憶部91aに予め記憶された動作プログラムに従って、圧縮機5及び送風ファン7等の運転状態を制御する。また、制御装置91は、操作パネル4の操作部4aからユーザによって入力された操作信号を受け取るとともに、操作パネル4の表示部4bに表示信号を出力する。また、制御装置91は、野菜室扉51の開閉を扉開閉検知部53により検知し、光照射部55と庫内カメラ57の動作を制御する。制御装置91は、野菜室扉51が開かれたことを検知した後、再び、閉じられたことを検知すると、光照射部55を点灯するとともに、庫内カメラ57を起動させて撮影を行う。制御装置91は、庫内カメラ57により撮影された画像を取得して画像演算処理し、画像演算処理の結果に基づいて、記憶部91aに予め記憶された動作プログラムに従って、光照射部55の光源の点灯及び消灯を制御する。
◆ E1,E4,E5 の対応を発見
請求項: 前記制御部は、前記野菜室の扉が閉じられている間、前記白色光源と前記遠赤色光源とを同時に点灯させ
文献: 制御装置91は、野菜室扉51が開かれたことを検知した後、再び、閉じられたことを検知すると、光照射部55を点灯するとともに、庫内カメラ57を起動させて撮影を行う。
扉が閉じられた後に制御装置が光照射部を点灯する点でE4/E5と対応。欠け: 点灯するのは赤緑青等の光照射部で白色光と遠赤色光の同時点灯ではない、照度比の設定が無い。
⚠ この文献の調査範囲(10チャンク)では E6 が未発見、E3,E5 は争点
【0019】《1−5》光照射部55 図5は、光照射部55の光源55r、55g、55b、55wの配置例を示す図である。光源55r、55g、55b、55wは、それぞれ異なる波長を含む光(例えば、可視光)を照射する。光源55rは、赤色LED(出射光の波長帯域は600nm〜700nm)を備えた赤色光源であり、光源55gは、緑色LED(出射光の波長帯域は500nm〜560nm)を備えた緑色光源であり、光源55bは、青色LED(出射光の波長帯域は400nm〜500nm)を備えた青色光源であり、光源55wは、白色LED(出射光の波長帯域は400nm〜700nmの範囲内の複数の波長を含む)を備えた白色光源である。制御装置91は、光源55r、光源55g、光源55b、光源55wの点灯及び消灯を、それぞれ独立して制御することができる。
【0020】庫内カメラ57により撮影を行うときには、光照射部55の光源55w(白色LED)を点灯させる。これにより、下段収納ケース52a内に収納された食品を、色の再現性高く撮影することができる。
【0021】《1−6》食品の判別 制御装置91は、下段収納ケース52a内に収納物がない初期状態における庫内カメラ57の撮影によって取得された初期撮影画像(画像データ)を記憶部91aに格納している。制御装置91は、野菜室50内に食品としての青果物があるときに庫内カメラ57の撮影によって取得された撮影画像(画像データ)と、初期撮影画像との差分を計算することにより、下段収納ケース52a内の収納状況を求める。撮影画像について、画素単位に分割し、画素の位置を表す画素座標(x,y)を与える。ここで、xは、水平方向の画素位置を示すx座標を示し、yは、垂直方向の画素位置を示すy座標を示す。撮影画像と初期撮影画像との間の、同一座標(x,y)の画素同士における、例えば、輝度L(x,y)を比較し、その差分が予め設定した閾値以上である場合、野菜室50内の収納状況に変化がある(すなわち、収納物がある)と判断し、差分が閾値未満である場合、野菜室50の収納状況に変化がない(すなわち、収納物がない)と判断する。収納物があると判断された場合、制御装置91は、庫内カメラ57の撮影によって取得された撮影画像を演算処理し、収納された食品の種類を判別する。制御装置91は、例えば、収納された食品の種類が、葉物野菜であるか否かを判断する。制御装置91は、収納状況に変化ありと判断した画素について、赤(R)画素値、緑(G)画素値、青(B)画素値からなるRGB画素値を取得する。制御装置91は、RGB画素値において、R画素値及びB画素値よりもG画素値の値が大きくなる画素数、つまり、緑色となる画素数を検出する。制御装置91は、緑色となる画素数が、予め設定した閾値以上であれば、収納物は、葉物野菜であると判断し、予め設定した前記閾値未満であれば、収納物は、葉物野菜以外であると判断する。
【0022】《1−7》光照射部55 野菜室50に収納物があると判断され、収納物が葉物野菜であると判断された場合、制御装置91は、光照射部55による光照射制御工程(図7の工程)を行い、光源55r(赤色LED)、光源55g(緑色LED)、光源55b(青色LED)を用いた光照射を実施させ、葉物野菜の光合成を促進する。野菜室50に収納物があると判断され、収納物が葉物野菜以外であると判断された場合、又は、野菜室50に収納物がないと判断された場合は、制御装置91は、光照射部55を消灯させ、いずれの光源からも光照射しない。
【0023】図6は、収納物があると判断され、収納物が葉物野菜である場合に実施する光源55r(赤色LED)、光源55g(緑色LED)、光源55b(青色LED)の光照射制御工程(図7の工程)のタイムチャートである。光源55r、55g、55bの制御では、制御装置91は、光照射部55から可視光を含む光を照射させる光照射工程と、光照射部55から可視光を含む光を照射させない光非照射工程とを交互に繰り返すように光照射部55の動作を制御する。光照射工程では、光源55r、光源55g、光源55bの内の少なくとも一つが点灯される。光非照射工程では、光源55r、光源55g、光源55bのいずれも点灯されない。
【0024】光照射工程は、さらに2つの工程に分けられる。光照射工程では、まず第1の光照射工程が実施され、次に第2の光照射工程が実施される。第1の光照射工程では、光源55r、光源55g、光源55bの全てを点灯させて、赤色光、緑色光、青色光を照射させる。第2の光照射工程では、制御装置91は、第1の光源55r、光源55gの2つから光を照射させ、光源55bは、消灯される。すなわち、赤色光と緑色光が照射され、青色光は、照射されない。
【0025】各工程の継続時間は、予め設定されている。これらについてはそれぞれ、第1の光照射工程の継続時間は、ΔT1、第2の光照射工程の継続時間は、ΔT2、光非照射工程の継続時間は、ΔT3とする。
【0026】このように、制御装置91は、第1の光照射工程、第2の光照射工程、光非照射工程の順で実施するように光照射部55を制御する。そして、光非照射工程の終了後は、再び可視光照射工程すなわち第1の光照射工程から前述の順で各工程を繰り返して実施する。したがって、それぞれの工程を順に1回ずつ行う1周期にかかる時間ΔTは、ΔT1、ΔT2及びΔT3の合計となる。また、光照射工程の継続時間は、ΔT1及びΔT2の合計となる。
【0027】制御装置91は、光照射工程と光非照射工程とが、24時間以下の周期で交互に繰り返されるように光照射部55を制御する。すなわち、ΔTは、24時間以下となるように設定される。また、光非照射工程の継続時間ΔT3は、光照射工程の継続時間以下となるように設定される。すなわち、光非照射工程の継続時間ΔT3は、第1の光照射工程の継続時間ΔT1と第2の光照射工程の継続時間ΔT2との合計時間以下となるように設定される。さらに、第1の光照射工程の継続時間ΔT1は、第2の光照射工程の継続時間ΔT2以下となるように設定される。以上のような条件を満たす各工程の継続時間の一例として、具体的には、ΔT1を2時間、ΔT2を10時間、そして、ΔT3を12時間に設定する。この場合のΔTは、24時間となる。
【0028】図7は、光照射部55の光源55r、55g、55bの光照射制御工程(図7の工程)の一例を示すフローチャートである。制御装置91は、光照射制御工程(図7の工程)を開始すると、光源55r、55g、光源55bを点灯させる(ステップS1)と共に、制御装置91に内蔵されている時間計測手段としてのタイマーにおける時刻tを0に設定(t=0)して、タイマーによる時間計測を開始して(ステップS2)第1の光照射工程を開始する。制御装置91は、予め決められた基準時間ΔT1(例えば、2時間)が経過したならば(ステップS3におけるYES)、第1の光照射工程を終了する。
【0029】次に、制御装置91は、光源55bを消灯し(ステップS4)、タイマーにおける時刻tを0にリセット(t=0)し(ステップS5)、第2の光照射工程を開始する。制御装置91は、予め決められた基準時間ΔT2(例えば、10時間)が経過したならば(ステップS6におけるYES)、第2の光照射工程を終了する。
【0030】次に、制御装置91は、光源55r及び55gを消灯し(ステップS7)、タイマーにおける時刻tを0にリセット(t=0)し(ステップS8)、光非照射工程を開始する。制御装置91は、予め決められた基準時間ΔT3(例えば、12時間)が経過したならば(ステップS9におけるYES)、処理を第1の光照射工程のステップS1に戻す。
【0031】このような光照射制御工程(図7の工程)を行うことで、時間経過に伴って光が照射される明環境(明期)と光が照射されない暗環境(暗期)とが繰り返され、「朝、日が昇り、夜、日が沈む」といった自然界の光の動きを模擬した光照射を行うができる。これにより、下段収納ケース52aに収納されている野菜類は、概日リズムに従って光合成などの活動を行うことができる。
【0032】ここで、植物の光合成反応について説明する。光合成反応は、次式で表すことができる。 6CO 2 +12H 2 O+688kcal→C 6 H 12 O 6 +6H 2 O+6O 2 ここで、CO 2 は二酸化炭素であり、H 2 Oは水であり、688kcalは光エネルギーであり、C 6 H 12 O 6 はブドウ糖である。 植物は、光エネルギーを利用し、大気中の二酸化炭素と植物の持つ水とから酸素と糖を生成する。この反応は、2段階のプロセスに分かれる。1段階目のプロセスでは、葉などに含まれるクロロフィルなどの色素により吸収された光エネルギーを使って、水を水素と酸素に分解し、酵素タンパク質の働きで、葉などに化学エネルギーが蓄えられる。2段階目のプロセスでは、電子と水素イオン、及び大気中の二酸化炭素を使ってブドウ糖が合成される。ブドウ糖が増加した野菜は、その貯蔵性が良好になり、また、ブドウ糖からビタミンCが生成される。
【0033】野菜室50内に照射する光は、光合成に有効な光を照射する必要がある。クロロフィルの吸収スペクトルは、赤色光(波長660nm近辺)と青色光(波長450nm近辺)に2つの光吸収ピークがあり、これらの波長が光合成に特に有効であることが知られている。また、緑色光(波長500nm〜600nm)は、クロロフィルによる吸収率は低いが、葉の内部で光が散乱することにより、クロロフィルとの遭遇頻度が高くなり、葉での吸収率は上昇する。
【0034】また、青色光には、植物の気孔を開く作用がある。光が照射される明期において、初めに青色を含む光を照射することで、野菜類の気孔を開くことができるので、大気中の二酸化炭素を十分に取り込むことができ、効率的に光合成を行うことができる。一方、青色光には、発芽又は開花を促進させる効果があるため、野菜の長期保存を目的とする場合には、青色光の照射は望ましくない。そのため、気孔の開口作用を得られるのに十分な時間のみ光照射し、その後は、光合成に有用な赤色光又は緑色光を照射することが望ましい。このように、光を効率的に利用するには、赤色と青色、又は緑色と青色、又は赤色、青色、緑色の波長を含む光を照射する光源を用いることが効果的である。
【0035】植物の概日リズムは、朝から夜までの期間に対応した約24時間周期であるが、植物は、光の影響を受けて概日リズムの位相が変化するという特徴を持つ。例えば、暗環境において、光を照射して明環境とすると、概日リズムの位相は変化する。このような性質を利用して、光が照射される明期よりも、光を照射しない暗期を短縮して、光照射の周期を24時間以下とすることで、保存中の植物(野菜)が光合成を行う時間の比率を上げることで、糖又はビタミンCなどの栄養素の生成効率を向上させることができる。
【0036】植物の概日リズムは、光の明暗周期などの時間情報がない条件においても、自律的に約24時間周期を継続する。しかし、光を照射しない暗環境下で野菜類を保存した場合には、光合成を行わないため、貯蔵性向上又は栄養素増量の効果を得ることはできない。連続的に光を照射した明環境下で野菜類を保存した場合には、光合成は行うが、栄養素の生成が十分になされず、光合成速度又は光合成能力が低下するなどの状況が発生することがある。
【0037】図8は、各光照射条件下でキャベツを3日間(72時間)保存した後のビタミンC量を比較したグラフである。ビタミンC量は、保存前の初期のビタミンC量を100%として変化割合で表したものである。日中全く光を照射しない非照射では、保存後のビタミンC量は、初期のビタミンC量よりも減少している。これに対し、光を照射した条件では、保存後のビタミンC量は、初期のビタミンC量よりも増加している。
【0038】また、光を照射した条件を比較すると、連続光照射した条件よりも、光非照射工程がある条件の方がビタミンC量の増加量は、多くなった。赤色光と緑色光と青色光の3つの光照射工程と光非照射工程の条件が、最も増加量は、多くなることが実験から確認できた。したがって、収納物があると判断され、収納物が葉物野菜である場合には、このような光照射制御工程(図7の工程)を実施することで、葉物野菜に光合成又は栄養素の生成の効率をよく行わせ、保存中の野菜の貯蔵性向上又は栄養素増量の効果を得ることができる。
【0039】収納物があると判断され、収納物が葉物野菜以外である場合、収納物は、例えば、じゃがいも、たまねぎ、にんじんなどの根菜類又は、ペットボトルなどの飲料などである。これらは、光合成を行わないため、光照射は必要ではない。収納物がないと判断された場合においても、光照射は必要ではない。これらの場合には、光照射部55は消灯し、いずれの光も照射しない。このような制御により、不必要な光照射を行うことがないため、省エネルギーとなる。
【0040】食品が袋又はフィルムなどで包装されていても、包装が光を透過する透明な素材であれば、庫内カメラ57の撮影画像を用いることにより、食品の判別をすることができ、光照射を阻害することもないので、十分に効果を得ることができる。
【0041】《1−8》冷蔵庫1の動作 図9は、実施の形態1に係る冷蔵庫1の動作の一例を示すフローチャートである。制御装置91は、扉開閉検知部53によって野菜室扉51が開けられたことが検知されると(ステップS101におけるYES)、光照射制御工程(図7の工程)を実施中の場合(ステップS102におけるYES)は、光照射制御工程(図7の工程)を中断して光照射部55の全ての光源を消灯する(ステップS103)。
【0042】制御装置91は、野菜室扉51が閉じられたことを検知すると(ステップS104におけるYES)、光照射部55の光源55wを点灯し(ステップS105)、庫内カメラ57をONにして、下段収納ケース52a内を撮影させる(ステップS106)。制御装置91は、撮影完了後、庫内カメラ57をOFFする(ステップS107)と共に、光源55wを消灯する(ステップS108)。
【0043】制御装置91は、庫内カメラ57で撮影された画像をもとに、画像演算処理を行い、収納状況を判断する(ステップS109)。制御装置91は、野菜室50内に収納物なしと判断した場合(ステップS110におけるNO)、光照射制御工程(図7の工程)を終了し、光照射部55の全ての光源を消灯する(ステップS116)。制御装置91は、野菜室50内に収納物ありと判断した場合(ステップS110におけるYES)、さらに画像演算処理を行い、食品判別を実施する(ステップS111)。制御装置91は、収納物が葉物野菜と判断された場合(ステップS112におけるYES)、光照射制御工程(図7の工程)が中断中であれば(ステップS113におけるYES)、光照射制御工程(図7の工程)を中断した処理ステップから再開し(ステップS115)、中断中でない場合は、光照射制御工程(図7の工程)を開始する(ステップS114)。制御装置91は、食品判別で葉物野菜ではないと判断された場合(ステップS112におけるNO)は、光照射制御工程(図7の工程)を終了し、全ての光源を消灯する(ステップS116)。
【0044】光照射制御工程(図7の工程)の実施中に、野菜室扉51が開かれた場合、野菜室扉51が開かれている間は、光照射制御工程(図7の工程)を継続して実施し、野菜室扉51が閉じられた際に、光照射制御工程(図7の工程)を中断してもよい。光照射制御工程(図7の工程)を中断した状態で、収納物あり、収納物が葉物野菜であると判断した場合に、光照射制御工程(図7の工程)を中断した工程から再開することにより、光照射工程と光非照射工程の時間の比率を維持することができ、光照射制御工程(図7の工程)の効果を十分に得ることができる。
【0045】#3《1−9》効果 実施の形態1に係る冷蔵庫1によれば、野菜室50に収納されている青果物が葉物野菜である場合に、光照射部55によって図7に示される光照射制御工程を実行し、葉物野菜が収納されていない場合には、光照射制御工程を中断するので、電力消費を抑制することができる。
【0046】実施の形態1に係る冷蔵庫1によれば、野菜室50に収納されている青果物が葉物野菜である場合に、図7に示される光照射制御工程を、24時間の周期又はそれより短い周期で繰り返すので、光照射部を常時点灯させる場合に比べ、電力消費を減らすことができ、収納されている葉物野菜の鮮度を長く保持することができる。
【0047】実施の形態1に係る冷蔵庫1によれば、ユーザが光照射部55による照射光の波長を設定する必要がないので、ユーザに作業の負担を与えることなく、また、ユーザに照射光の波長に関する専門知識がなくても、収納されている葉物野菜の鮮度を長く保持することができる。
【0048】《1−10》実施の形態1の変形例 実施の形態1に係る冷蔵庫1によれば、収納物があると判断され、収納物が葉物野菜である場合、光照射制御工程(図7の工程)を実行するとともに、野菜室50内の温度設定を変更し、野菜室50内をより低温にしてもよい。葉物野菜は、低温保存した場合の方が、蒸散作用が抑制されるため、より低温に変更することで葉物野菜のみずみずしさが保持され、光照射制御工程(図7の工程)による効果と合わせて、より一層、良好な鮮度を保つことができる。
【0049】また、光照射制御工程(図7の工程)の実施中には、操作パネル4の表示部4bに、「光照射中」などの光照射制御工程の内容を表示してもよい。例えば、表示部4bに、光を照射する明期に「点灯中」、光を照射しない暗期に「消灯中」などの表示をしてもよい。また、光照射制御工程(図7の工程)で実施中の工程に合わせて、第1の光照射工程で「朝」、第2の光照射工程で「昼」、光非照射工程で「夜」など、庫内の光の状態を、自然界の光の1日に置き換えた表示をしてもよい。これにより、ユーザに、野菜室50内の光の状態を報知することができ、野菜室50内の状態が適切であることを知ることによる安心感及び満足感が向上する。
【0050】また、食品判別結果を操作パネル4の表示部4bに表示をしてもよい。これにより、野菜室扉51を開けずに、収納物の有無又は葉物野菜の有無などの簡易的な在庫確認を行うことができる。
【0051】さらに、制御装置91は、庫内カメラ57により撮影された画像と撮影日時、食品の判断結果を記憶し、在庫情報として活用してもよい。これにより、より詳細な在庫管理を簡単に行うことができる。
【0052】冷蔵庫1に、電気通信回線に接続可能な通信手段を設けることで、制御装置91が、電気通信回線を介して、タブレット端末又は携帯電話などの携帯情報端末にデータを送信できるように構成してもよい。このような通信手段により、光照射制御工程(図7の工程)の実施中の報知又は在庫情報などを、操作パネル4の表示部4b以外だけでなく、携帯情報端末に表示することができ、利便性が向上する。
【0053】また、光照射部55は、野菜室50内に複数設けられてもよく、食品の種類を判別する画像処理を実施する際に、葉物野菜と判断したRGB画素値の画素の座標から、野菜室50内における葉物野菜の位置を検出し、検出された葉物野菜の位置に最も効率的に光照射をすることができる光源を点灯するように構成してもよい。
【0054】また、光照射部55を野菜室50の左右方向に光照射部55の光照射角度(光照射方向)を変更するための駆動部を設け、RGB画素値の画素の座標から検出された葉物野菜の位置に向けて光照射が効率的に行われるように、光照射部55の光照射角度を変更するように駆動部を動作させるよう構成してもよい。この場合には、庫内カメラ57による画像を用いることにより、野菜室50内の食品の種類、食品が葉物野菜であるか否かを判別すると同時に、葉物野菜の位置に応じて光照射部55を光照射することができるので、光照射した光エネルギーを効率的に使用することができる。
【0055】《2》実施の形態2 《2−1》冷蔵庫2 上記実施の形態1においては、野菜室50内の撮影画像に基づいて光照射部55の光源55r、55g、55bの点灯及び消灯を制御する冷蔵庫1を説明した。これに対し、実施の形態2においては、野菜室50内の二酸化炭素(CO 2 )濃度に基づいて光照射部55の光源55r、55g、55bの点灯及び消灯を制御する冷蔵庫2を説明する。この点以外については、実施の形態2は実施の形態1と同様である。したがって、実施の形態2に係る冷蔵庫2において、実施の形態1に係る冷蔵庫1の構成要素と同じ又は対応する構成要素には、実施の形態1における符号と同じ符号が付される。以下の説明では実施の形態1との相違点を中心に説明する。また、実施の形態2の説明に際しては、図1、図2、図6及び図7をも参照する。
【0056】《2−2》野菜室50 図10は、実施の形態2に係る冷蔵庫2の野菜室50の構造を概略的に示す縦断面図である。図10は、図1の冷蔵庫2をIII−III線で切る断面構造を示している。図10に示されるように、実施の形態2に係る冷蔵庫2においては、野菜室50内の背面内壁に、サーミスタ54と、光照射部55と、CO 2 濃度を検知する判別情報取得部としての二酸化炭素(CO 2 )センサ67とが設けられている。CO 2 センサ67は、野菜室50内のCO 2 濃度を測定(検知)して、CO 2 濃度に応じたCO 2 測定信号を出力する。図10の例では、CO 2 センサ67は、下段収納ケース52aの開口部56の近傍に配置されているので、野菜室50における下段収納ケース52a内のCO 2 濃度を測定する。ただし、CO 2 センサ67の取り付け位置及び個数は、図示の例に限定されない。
【0057】#10《2−3》制御系 図11は、実施の形態2に係る冷蔵庫2の制御系の構成を示す機能ブロック図である。制御装置92は、上記実施の形態1における制御装置91と同様の構成を有するが、記憶部92aに予め記憶されている動作プログラムは、実施の形態1における記憶部91aに予め記憶されている動作プログラムと異なる。制御装置92は、CO 2 センサ67によって測定されたCO 2 濃度に基づいて、光照射部55の光源55r、55g、55bの点灯及び消灯を制御する。
【0058】#7《2−4》光照射部55 図12は、実施の形態2に係る冷蔵庫2の光照射部55の光源55r、55g、55bの配置例を示す図である。実施の形態2における光照射部55は、光源55r、55g、55bを有する。実施の形態2における光照射部55は、光源55wを必要としないが、庫内照明用として光源55wを有してもよい。光源55rは、赤色LED(出射光の波長帯域は600nm〜700nm)を備えた赤色光源であり、光源55gは、緑色LED(出射光の波長帯域は500nm〜560nm)を備えた緑色光源であり、光源55bは、青色LED(出射光の波長帯域は400nm〜500nm)を備えた青色光源である。制御装置92は、光源55r、55g、55bの点灯及び消灯を独立して制御することができる。制御装置92は、光照射部55から可視光を含む光を照射させる光照射工程と、光照射部55から光を照射させない光非照射工程とを交互に繰り返すように光照射部55の動作を制御する。制御装置92は、「朝、日が昇り、夜、日が沈む」という自然界の1日の光の変化を模擬した光照射をことができる。制御装置92は、葉物野菜が収納されているときに、例えば、図7に示されるような光照射制御工程を行うことができる。
◆ E2,E3 の対応を発見
請求項: 前記野菜室内を照らす白色光源と、前記野菜室内に遠赤色光を照射する遠赤色光源
文献: 光源55rは、赤色LED(出射光の波長帯域は600nm〜700nm)を備えた赤色光源であり、光源55gは、緑色LED(出射光の波長帯域は500nm〜560nm)を備えた緑色光源であり
赤色光源は600〜700nmで遠赤色(約700nm以上)とは言い切れず争点。庫内照明用に光源55wを有してもよいとの記載はあるが、白色光と赤色光の同時点灯・照度比の限定は無い。
⚠ この文献の調査範囲(10チャンク)では E6 が未発見、E3,E5 は争点
【0059】《2−5》食品の判別 図13は、野菜室50に葉物野菜を保存した場合と根菜類を保存した場合におけるCO 2 濃度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。葉物野菜のCO 2 排出量と、根菜類等の葉物野菜以外の野菜のCO 2 排出量とは大きく異なる。一般に、葉物野菜のCO 2 排出量は、根菜類のCO 2 排出量より多いことが知られている。例えば、保存温度10℃において、根菜類のCO 2 排出量は、約10[mg/kg/hr]以下であり、葉物野菜のCO 2 排出量は、約30[mg/kg/hr]〜100[mg/kg/hr]である。野菜室50の前面開口部は、野菜室扉51により閉鎖され、略密閉状態であるため、下段収納ケース52a内のCO 2 濃度の変化は、収納された食品から排出されたCO 2 に依存していると考えられる。したがって、制御装置92は、CO 2 センサ67により測定されたCO 2 濃度の、予め決められた基準時間Δt2での変化量を検出することにより、収納されている食品が葉物野菜であるか否かを判断することができる。
【0060】《2−6》冷蔵庫2の動作 図14は、実施の形態2に係る冷蔵庫2の動作の一例を示すフローチャートである。制御装置92は、扉開閉検知部53によって野菜室扉51が開けられたことが検知され(ステップS201におけるYES)、次に扉開閉検知部53によって野菜室扉51が閉じられたことを検知すると(ステップS202におけるYES)、制御装置92に内蔵されている時間計測手段としてのタイマーにおける時刻tを0に設定(t=0)して、タイマーによる時間計測を開始する(ステップS203)と共に、CO 2 センサ67からt=0時におけるCO 2 濃度の初期値Y0を取得する(ステップS204)。
【0061】制御装置92は、t=0時から基準時間Δt2(例えば、60分)が経過したときに(ステップS205におけるYES)、CO 2 センサ67からCO 2 濃度Y1を取得する(ステップS206)。制御装置92は、基準時間Δt2経過後におけるCO 2 濃度の変化量、すなわち、(Y1−Y0)が予め設定された閾値ΔY(例えば、30ppm)以上であれば(ステップS207におけるYES)、葉物野菜が下段収納ケース52a内にあると判断する(ステップS208)。このとき、光照射工程を含む予め決められた光照射制御工程(図7の工程)が実施中であれば(ステップS209におけるYES)、制御装置92は、そのまま光照射制御工程(図7の工程)を継続し、光照射制御工程(図7の工程)の実施中でない場合は(ステップS209におけるNO)、光照射制御工程(図7の工程)を開始する(ステップS210)。一方、制御装置92は、基準時間Δt2におけるCO 2 濃度の変化量、すなわち、(Y1−Y0)が予め設定された閾値ΔY(例えば、30ppm)未満であれば(ステップS207におけるNO)、葉物野菜が下段収納ケース52a内に収納されていないと判断し(ステップS211)、光照射制御工程(図7の工程)を終了し、光源55r、55g、55bの全てを消灯する(ステップS212)。なお、光照射生後工程は、図7に示されるものに限定されない。
【0062】《2−7》効果 実施の形態2に係る冷蔵庫2によれば、野菜室50に収納されている青果物が葉物野菜である場合に、光照射部55によって図7に示される光照射制御工程を実行し、葉物野菜が収納されていない場合には、光照射制御工程を中断するので、電力消費を抑制することができる。
【0063】#9実施の形態2に係る冷蔵庫2によれば、野菜室50に収納されている青果物が葉物野菜である場合に、図7に示される光照射制御工程を、24時間の周期又はそれより短い周期で繰り返すので、光照射部を常時点灯させる場合に比べ、電力消費を減らすことができ、収納されている葉物野菜の鮮度を長く保持することができる。
【0064】実施の形態2に係る冷蔵庫2によれば、ユーザが光照射部55による照射光の波長を設定する必要がないので、ユーザに作業の負担を与えることなく、また、ユーザに照射光の波長に関する専門知識がなくても、収納されている葉物野菜の鮮度を長く保持することができる。
【0065】実施の形態2に係る冷蔵庫2によれば、食品の種類を判別する判別情報取得部としてのCO 2 センサ67を用い、CO 2 センサ67によって測定されたCO 2 濃度の変化量に基づいて野菜室50に収納されている食品の種類を判別するので、判別情報取得部の設置スペースを小さくすることができ、野菜室50の使用可能な容積を増やすことができる。
【0066】#6《3》実施の形態3 《3−1》冷蔵庫3 上記実施の形態1においては、野菜室50内の撮影画像に基づいて光照射部55の光源55r、55g、55bの点灯及び消灯を制御する冷蔵庫1を説明した。これに対し、実施の形態3においては、野菜室50内の湿度に基づいて光照射部55の光源55r、55g、55bの点灯及び消灯を制御する冷蔵庫3を説明する。この点以外については、実施の形態3は実施の形態1と同様である。したがって、実施の形態3に係る冷蔵庫3において、実施の形態1に係る冷蔵庫1の構成要素と同じ又は対応する構成要素には、実施の形態1における符号と同じ符号が付される。以下の説明では実施の形態1との相違点を中心に説明する。また、実施の形態3の説明に際しては、図1、図2、図6及び図7をも参照する。
【0067】《3−2》野菜室50 図15は、実施の形態3に係る冷蔵庫3の野菜室50の構造を概略的に示す縦断面図である。図15は、図1の冷蔵庫3をIII−III線で切る断面構造を示している。図15に示されるように、実施の形態3に係る冷蔵庫3においては、野菜室50内の背面内壁に、サーミスタ54と、光照射部55と、湿度を測定する判別情報取得部としての湿度センサ77とが設けられている。湿度センサ77は、野菜室50内の湿度を測定(検知)して、検知された湿度に応じた湿度測定信号を出力する。図15の例では、湿度センサ77は、下段収納ケース52aの開口部56の近傍に配置されているので、野菜室50における下段収納ケース52a内の湿度を測定する。ただし、湿度センサ77の取り付け位置及び個数は、図示の例に限定されない。
【0068】#2《3−3》制御系 図16は、実施の形態3に係る冷蔵庫3の制御系の構成を示す機能ブロック図である。制御装置93は、上記実施の形態1及び2における制御装置91及び92と同様の構成を有するが、記憶部93aに予め記憶されている動作プログラムは、実施の形態1及び2における記憶部91a及び92aに予め記憶されている動作プログラムと異なる。制御装置93は、湿度センサ77によって測定された湿度濃度に基づいて、光照射部55の光源55r、55g、55bの点灯及び消灯を制御する。
【0069】《3−4》光照射部55 図17は、実施の形態3に係る冷蔵庫3の光照射部55の光源55r、55g、55bの配置例を示す図である。実施の形態3に係る光照射部55は、実施の形態2におけるものと同じである。ただし、実施の形態3に係る光照射部55は、実施の形態1におけるものと同じにしてもよい。この場合には、白色光源55wを、庫内照明の光源として使用できる。
【0070】《3−5》食品の判別 図18は、野菜室50内に葉物野菜を保存した場合と根菜類を保存した場合における湿度の経時変化を測定した結果を示すグラフである。葉物野菜の蒸散量と、根菜類等の葉物野菜以外の野菜の蒸散量とは大きく異なる。葉物野菜の蒸散量は、根菜類等の蒸散量より多いことが知られている。葉物野菜が収納されると、野菜室50内の湿度は、すみやかに上昇し、その後も湿度が高い状態が保持される。葉物野菜以外の野菜、例えば、根菜が収納された場合は、外気流入による影響で、一時的な湿度上昇はあるが、その後は、比較的低い湿度状態となる。野菜室50の前面開口部は、野菜室扉51により閉鎖され、略密閉状態であるため、下段収納ケース52a内の湿度の変化は、収納された食品(例えば、青果物)から排出された蒸散された水分に依存していると考えられる。したがって、制御装置93は、湿度センサ77により測定された湿度の、基準時間Δt3での変化量を検出することにより、収納されている食品が葉物野菜であるか否かを判断することができる。
【0071】《3−6》冷蔵庫3の動作 図19は、実施の形態3に係る冷蔵庫3の処理の一例を示すフローチャートである。制御装置93は、扉開閉検知部53によって野菜室扉51が開けられたことが検知され(ステップS301におけるYES)、扉開閉検知部53によって野菜室扉51が閉じられたことを検知すると(ステップS302におけるYES)、制御装置93に内蔵されている時間計測手段としてのタイマーにおける時刻tを0(t=0)に設定して、タイマーによる時間計測を開始する(ステップS303)。
【0072】制御装置93は、基準時間Δt3(例えば、15分)が経過したときに(ステップS304におけるYES)、湿度センサ77により庫内湿度Zを検出する(ステップS305)。制御装置93は、庫内湿度Zが予め設定された閾値ΔZ(例えば、70%)以上であれば(ステップS306におけるYES)、葉物野菜が下段収納ケース52a内にあると判断する(ステップS307)。このとき、光照射工程を含む規定の光照射制御工程(図7の工程)が実施中であれば(ステップS308におけるYES)、制御装置93は、そのまま規定の光照射制御工程(図7の工程)を継続し、規定の光照射制御工程(図7の工程)の実施中でない場合は(ステップS308におけるNO)、光照射制御工程(図7の工程)を開始する(ステップS309)。一方、制御装置93は、基準時間Δt3における湿度Zが予め設定された閾値ΔZ(例えば、70%)未満であれば(ステップS306におけるNO)、葉物野菜が下段収納ケース52a内にないと判断し(ステップS310)、光照射制御工程(図7の工程)を終了し、全ての光源を消灯する(ステップS311)。なお、光照射生後工程は、図7に示されるものに限定されない。
【0073】《3−7》効果 実施の形態3に係る冷蔵庫3によれば、野菜室50に収納されている青果物が葉物野菜である場合に、光照射部55によって図7に示される光照射制御工程を実行し、葉物野菜が収納されていない場合には、光照射制御工程を中断するので、電力消費を抑制することができる。
【0074】#5実施の形態3に係る冷蔵庫3によれば、野菜室50に収納されている青果物が葉物野菜である場合に、図7に示される光照射制御工程を、24時間の周期又はそれより短い周期で繰り返すので、光照射部を常時点灯させる場合に比べ、電力消費を減らすことができ、収納されている葉物野菜の鮮度を長く保持することができる。
【0075】実施の形態3に係る冷蔵庫3によれば、ユーザが光照射部55による照射光の波長を設定する必要がないので、ユーザに作業の負担を与えることなく、また、ユーザに照射光の波長に関する専門知識がなくても、収納されている葉物野菜の鮮度を長く保持することができる。
【0076】実施の形態3に係る冷蔵庫3によれば、食品を判別する判別情報取得部としての湿度センサ77を備え、湿度センサ77によって測定された湿度に基づいて野菜室50に収納されている食品の種類を判別するので、判別情報取得部の設置スペースを小さくすることができ、野菜室50の使用可能な容積を増やすことができる。
【0077】《4》変形例 上記実施の形態1から3においては、操作パネル4は、冷蔵庫1,2,3の外側に設置されているが、操作パネル4は、他の位置に備え付けられてもよい。
【0078】また、冷蔵庫1,2,3に、電気通信回線を介して携帯電話(スマートフォンを含む)又はタブレット端末などの携帯情報端末と通信可能にする通信手段を備えることによって、冷蔵庫1,2,3の操作パネル4の操作部4a及び表示部4bとしての機能を、携帯情報端末に持たせてもよい。
【0079】また、冷蔵庫1,2,3の判別情報取得部では、撮影画像、CO 2 濃度、及び湿度に基づいて収納物の種類を判別する場合を説明したが、収納物にバーコード又はICタグ(無線タグ)を備え、冷蔵庫1,2,3にバーコード又はICタグ読み取り可能なリーダーを設け、収納される食品の種類をリーダーによって読み取らせ、その結果に基づいて、光照射部55の光制御を行うことも可能である。
【0080】また、食品判別結果より、光照射制御工程(図7の工程)を実施する場合においても、ユーザが操作パネル又は携帯情報端末を操作することにより、光照射制御工程(図7の工程)を実施するか否かを選択すること、又は、光照射制御工程を中止することができるように構成してもよい。
【0081】また、上記実施の形態1から3において、制御装置91,92,93は、判別情報取得部から受け取った判別情報に基づく制御を実行しない動作モードを選択可能に構成してもよい。
【0082】さらに、上記実施の形態1における撮影画像に基づく光照射部55の制御方式、上記実施の形態2におけるCO 2 センサ67の検出値に基づく光照射部55の制御方式、及び上記実施の形態3における湿度センサ77の検出値に基づく光照射部55の制御方式の内の2つ以上の制御方式を組み合わせることが可能である。2つ以上の制御方式を組み合わせることによって、収納されている葉物野菜の量、位置、種類をより正確に判別でき、より適切な制御が可能になる。
【0083】1,2,3 冷蔵庫、 1a 箱体、 4 操作パネル、 4a 操作部、 4b 表示部、 5 圧縮機、 6 冷却器、 7 送風ファン、 8 風路、 10 冷蔵室、 11 冷蔵室扉、 11a 右扉、 11b 左扉、 20 切替室、 21 切替室扉、 22 収納ケース、 30 製氷室、 31 製氷室扉、 40 冷凍室、 41 冷凍室扉、 42 収納ケース、 50 野菜室、 51 野菜室扉、 52a 下段収納ケース、 52b 上段収納ケース、 53 扉開閉検知部、 54 サーミスタ、 55 光照射部(発光部)、 55r,55g,55b,55w 光源、 56 開口部、 57 庫内カメラ(撮影部、判別情報取得部)、 67 CO 2 センサ(判別情報取得部)、 77 湿度センサ(判別情報取得部)、 91,92,93 制御装置、 91a,92a,93a 記憶部。
候補15: 特開2008-070000一致 2/6貯蔵庫 / 出願人: 松下電器産業株式会社 / 発明者: 森 貴代志、柿田 健一、豆本 壽章、須田 順一 / 出願日: 2006-09-12 / 公開日: 2008-03-27
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ✓ 一致E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#9本発明は、照明装置を庫内に設置した冷蔵庫等の貯蔵庫に関するものである。
【0002】近年、貯蔵庫として代表される冷蔵庫の庫内照明装置として、従来の白熱灯や電球に加えて、白色LEDを用いるものが提案されている。
【0003】従来の照明装置を設けた冷蔵庫としては、複数の白色LEDを一枚の基板に実装し、庫内天面に設置して庫内照射しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】図7は、上記特許文献1に記載された従来の冷蔵庫における照明装置の斜視図を示すものである。
【0005】図7に示すように、照明装置は、実装基板101と、白色LED102と、断熱板104を具備した構成であり、冷蔵庫の庫内に設置される。
【0006】実装基板101は、平板状に形成されており、一面または両面に回路パターン(図示せず)が形成され、熱伝導性の良好なエポキシ樹脂系の基板や絶縁金属基板を使用する。
【0007】白色LED102は、砲弾状に形成され、GaN系の青色LEDからの青色光を用いて蛍光材を励起し、白色光を得る構造で、電流を通電する2本の通電端子103が導出されている。
【0008】断熱板104は、ウレタン等の樹脂により平板状に形成され、複数の挿通孔が並設されて、実装基板101と白色LED102の間に設けられる。ここで、白色LED102は、通電端子103が断熱板104の挿通孔に挿通され、実装基板101の回路パターンに半田付けされて実装され、複数個が実装基板101に並設される。
【0009】尚、白色LED102の発熱量が少ない場合には、断熱板104は廃止しても構わない。
【0010】以上のように構成された白色LEDを照明装置として利用した冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
【0011】#10まず、冷蔵庫の扉が閉まっている時には、白色LED102への通電は行われないため、庫内は照射されていない。
【0012】そして、扉が開けられると、機械式スイッチやホールIC等の電子式スイッチで開扉状態と判断され、実装基板101に直流電圧が印加され、通電端子103を通して白色LED102に順方向電流が流れ、白色光が発光されて庫内が照射される。 特開平11−159953号公報
【0013】しかしながら、上記従来の構成では、冷蔵庫周囲の明るさにかかわらず、庫内は一定の明るさで照射されるものであるため、不具合が生じるものであった。
【0014】例えば、冷蔵庫の周囲が明るいときには、照明の光量が低くても庫内を見渡すことはできるが、冷蔵庫の周囲が暗いときには、高い光量が必要である。
【0015】冷蔵庫は通常、キッチンの室内照明が点灯された環境下で使用されることが多く、庫内照明の光量はある程度のもので十分である。
【0016】しかし、庫内照明の光量は、室内照明が消灯された環境下での使用を想定し、明るめに設定せざるを得ない。即ち周囲が明るいときには無駄な消費電力を発生させていることになる。
【0017】また、光量が増加するほど光源の発熱量は高くなり、冷蔵庫の冷却性能の劣化と、照明の寿命低下といった課題が発生する。
【0018】また、冷蔵庫周囲が暗いときに冷蔵庫の扉を開け、突然明るい庫内照明が点灯すると使用者の目が眩むこともある。
【0019】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫周囲の明るさに応じて、冷蔵庫等の庫内照明の光量を調節することができる照明装置を具備した貯蔵庫を提供することを目的とする。
【0020】#7上記従来の課題を解決するために、本発明の貯蔵庫は、外部照度検知手段を設け、この検知照度に応じて前記貯蔵庫の庫内照明の光量を調節することで、周囲の明るさに応じた最適な光量で庫内を照射するものである。
【0021】これにより、省エネ、照明の長寿命化、及び使用者の目に配慮した照明を可能とするものである。
【0022】請求項1に記載の発明は、断熱壁と断熱扉によって区画された貯蔵室と、前記貯蔵室内を照射する庫内照明装置と、前記貯蔵室外部の照度を検知する外部照度検知手段と、前記断熱扉の開閉状態を検知する扉開閉検知手段と、前記扉開閉検知手段によって前記断熱扉が開状態であることを検知した際に前記庫内照明を点灯させ、また前記外部照度検知手段の検知照度に応じて前記庫内照明の光量を調節する制御手段を備えたものである。
【0023】かかる構成とすることにより、貯蔵庫周囲の明るさに応じた最適な光量で庫内を照射することができ、消費電力、光源の発熱が低減できるとともに、照明の寿命も長くできる。
【0024】請求項2に記載の発明は、前記外部照度検知手段として、照度センサを用いたもので、かかることにより、小型で簡易な回路で照度検知手段が構成でき、安価で制御性の高い構成が実現できる。
【0025】請求項3に記載の発明は、前記庫内照明装置の光源として、発光ダイオードを用いたものである。
【0026】かかることにより、低電圧駆動、低発熱の照明が可能となり、駆動回路の簡易化、制御性の向上、および光源の発熱低減ができるものである。
【0027】#4請求項4に記載の発明は、前記制御手段により、前記庫内照明装置への出力を変化させて光量を調節するもので、かかることにより、デューティー制御による平均電圧の調節等の手法を用いることができ、これにより、簡易な制御で庫内照明の光量を変化させ、駆動回路の簡易化と制御性の向上をはかることが可能となる。
【0028】請求項5に記載の発明は、前記制御手段により、前記外部照度検知手段の検知照度が変化した際に、前記庫内照明装置を所定の光量まで変化させるもので、かかることにより、庫内照明が点灯中に周囲の明るさに変化が生じても、それに応じて庫内照明への出力を変化させることにより、消費電力、光源の発熱の低減、照明の長寿命化に加えて、使用者にとって最適な光量の照明を実現することができる。また周囲の明るさが突然変化した場合でも、庫内照度は急激に変化させず、徐々に所定の光量に近づけていくことで、使用者に不快感を与えない目に優しい照明を実現することができる。
【0029】請求項6に記載の発明は、制御手段により、前記断熱扉が連続して開いている時間に伴い、前記庫内照明装置の光量を変化させるものである。
【0030】かかることにより、使用者の明るさに対する目の慣れに応じて、徐々に庫内照明の光量を上げる、または下げる制御を行うことができ、使用者の目に優しい照明を実現することができる。
【0031】請求項7に記載の発明は、前記貯蔵室内の奥に庫内照度検知手段を備え、前記制御手段により、前記外部照度検知手段の検知照度と庫内照度検知手段の両検知照度に応じて前記庫内照明装置の光量を調節するものである。
【0032】#3かかることにより、貯蔵庫の周囲が十分に明るくても、貯蔵室内への収納物によって貯蔵室内奥まで照明が行き届かない場合は、庫内照明装置の光量を調節する制御を行うため、使用者にとって使い勝手の良い照明を実現することができる。
【0033】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0034】(実施の形態1) 図1は、本発明の実施の形態1における貯蔵庫である冷蔵庫の側面断面図であり、図2は、同実施の形態における冷蔵庫の照明装置を制御するための制御ブロック図である。
【0035】図1および図2において、断熱壁1と断熱扉2で周囲と断熱して構成されている冷蔵庫本体3は、貯蔵室4内に、保存物を重ならずに整理して保存するための複数の収納棚5が設けられ、この収納棚5の一部は上下に可動にできるように構成されている。
【0036】また、収納棚5の最下段には、前面に専用扉6aを有する特定低温室6が設けられ、消費者が選定した特定保存物を最適な温度で保存できるように構成されている。
【0037】また、貯蔵室4の室内側壁には、扉開放前面から見て左右に、それぞれ庫内照明として庫内照明装置7が埋設されている。庫内照明装置7は、上下方向に白色LED8が複数個配置され、貯蔵室4の手前側から奥側を照射するように設置されている。
【0038】このように、光源に白色LED8を用いることにより、低電圧駆動、低発熱の照明が可能となり、駆動回路の簡易化、制御性の向上、および光源の発熱低減ができる。また、断熱扉2の開閉状態を検知するために、貯蔵室4の前面開口周縁に扉開閉検知手段9が設けられており、断熱扉2が開いているときに庫内照明7は点灯する。
【0039】#1また、貯蔵室4の手前下方には、外部照度検知手段10が設けられており、断熱扉2が開いたときに、冷蔵庫外部の周囲照度を検知する。
【0040】図2に示す制御手段11は、この外部照度検知手段10の検知照度を受けて庫内照明装置7の光量を調節する。外部照度検知手段10としては、照度センサを用いることが望ましい。該照度センサは、小型で安価、且つ近年では分光感度が人間の感度に近づいているため、簡易な回路構成が可能である。
【0041】図3は、本発明の実施の形態1における貯蔵庫である冷蔵庫の庫内照明への出力を示すタイムチャートである。
【0042】庫内照明装置7の光量の調整は、出力電圧のデューティー制御を行い、出力電圧の平均値を変化させ、白色LED8に流す電流を調節することで行う。例えば図3に示したように、出力パルス幅をT1、パルスの周期をT2とし、外部照度の検出値に応じてデューティー比T1/T2を変化させる。ここで、T1及びT2は、人間の目で白色LED8のちらつきが感じられない程度の値に設定すればよい。
【0043】表1に、本実施の形態1における冷蔵庫の外部照度と白色LED8への出力デューティーの関係を示す。
【0045】庫内照明装置7への出力は、(表1)に示したように、外部照度検知手段10の検知照度によって決定する。例えば、10ルクス未満ではデューティー100%、10ルクス以上〜40ルクス未満ではデューティー70%、40ルクス以上〜70ルクス未満ではデューティー40%、70ルクス以上ではデューティー10%が出力される。
【0046】#6以上のように、本実施の形態1では、冷蔵庫の周辺の明るさを外部照度検知手段10で検知し、庫内照明装置7の光量を調節することで、周囲が明るいときには庫内照明装置7の光量を減らし、また周囲が暗いときには庫内照明装置7の光量を増加させるように、貯蔵室4内を必要な分だけの光量で照射することができるため、無駄な消費電力を発生させず、光源の発熱による冷蔵庫の冷却性能の低下を抑制し、照明の寿命低下を防止することができる。
【0047】また、本実施の形態1では、このように外部照度検知手段10を用いて庫内照明装置7の光量を調節しているが、他の手段として、時間帯によって庫内照明装置7の光量を調節する手段を用いても良い。例えば、AM7時〜PM12時まではデューティー70%、PM12時〜PM16時まではデューティー30%、PM16時〜PM19時まではデューティー50%、PM19時〜AM7時まではデューティー100%というように庫内照明装置7の光量を調節する手法を用いても良い。
【0048】(実施の形態2) 図4は、本発明の実施の形態2における貯蔵庫である冷蔵庫の庫内照明への出力を示すタイムチャートである。
【0049】先の実施の形態1において、(表1)に示したように、例えば外部照度が100ルクス以上のときはデューティー10%で庫内照明7に出力するが、点灯中に外部照度が変化することが考えられる。つまり、庫内照明装置7が点灯中に、キッチンの照明が消灯され、外部照度が20ルクスになった場合、デューティー70%に庫内照明装置7への出力を切り替えるが、突然デューティー10%から70%に変化すると使用者は眩しく不快感を受ける。そこで、図4に示したように所定のデューティー比になるまで徐々に変化させるものである。
【0050】#8すなわち、外部照度が100ルクスのときのデューティー比は、T3/T4=10%である(ステップ1)。ここで、外部照度が20ルクスに落ちたとき、前記デューティー比をT5/T6=40%とし(ステップ2)、その後デューティー比をT7/T8=70%(ステップ3)と徐々にデューティー比を70%まで変化させる。
【0051】本実施の形態2では、3段階にわたってデューティー比を変化させているが、より細かくデューティー比を変化させると、よりスムーズに光量を変化できる。
【0052】また、庫内照明装置7を暫く点灯させていると、使用者の目が慣れるため、光量を若干下げても照明としての機能を果たす。例えば、庫内照明7の点灯時間が30秒以上になると、出力のデューティー比を所定の値より10%下げる制御を行い、更なる消費電力や発熱量の低減が可能となる。
【0053】以上のように、本実施の形態2では、庫内照明装置7が点灯中に、外部照度検知手段10の検知照度が大きく変化した場合、庫内照明装置7の光量を急激に変化させず、徐々に変化させることによって、使用者に不快感をあたえない目に優しい照明を実現することができる。
【0054】(実施の形態3) 図5は、本発明の実施の形態3における貯蔵庫である冷蔵庫の側面断面図、図6は、同実施の形態における冷蔵庫の照明装置を制御するための制御ブロック図である。ここで、先の実施の形態と同一の構成要件については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0055】図5および図6において、庫内照度検知手段12は、貯蔵室4の奥側に設置されている。庫内照度検知手段12も、外部照度検知手段10と同様に照度センサを用いることが望ましい。
【0056】#5実施の形態1及び2では、外部照度検知手段10のみによる検知照度で庫内照明装置7の光量を調節していたが、貯蔵室4内に多くの食品が収納されていた場合、食品の影によって、貯蔵室4の奥の方まで照明が届かないことが考えられる。このとき、冷蔵庫周辺の明るさだけではなく、貯蔵室4の奥の照度も配慮し、庫内照明7の光量をある程度増加させることが望ましい。
【0057】よって、本実施の形態3においては、貯蔵室4の奥側に庫内照度検知手段12を設置し、外部照度検知手段10と庫内照度検知手段12の検知照度によって、庫内照明装置7の光量を調節するようにしたものである。
【0058】表2は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の外部照度と庫内照度による庫内照明出力の関係を示す一覧表である。
【0060】本実施の形態3では、外部照度と庫内照度の平均値をとり、それに応じて庫内照明装置7への出力を変化させる。例えば、(表2)の例3に示すように、外部照度が70ルクス、庫内照度が20ルクスのときは、これらの平均値の45ルクスを求め、これに応じたデューティー70%にて庫内照明装置7に出力する。
【0061】また、庫内照明装置7が点灯中に外部照度、または庫内照度が変化した際には、実施の形態2で示したように、庫内照明装置7の光量を徐々に変化させる。
【0062】以上のように、本実施の形態3では、冷蔵庫の外部照度だけではなく、庫内照度も検知することで、使用者にとって必要な光量で庫内を照射し、より使い勝手の良い照明を実現する。
【0063】なお、上記各実施の形態においては、冷蔵庫の照明装置として説明したが、温蔵庫等の貯蔵装置にも同様に実施できるものである。
【0064】以上のように、本発明にかかる貯蔵庫は、家庭用又は業務用冷蔵庫の照明装置として適用する場合に実施することはもちろん、扉のある物品貯蔵装置等、照明を適用する幅広い設備機器に応用できるものである。
【0065】#2本発明の実施の形態1における貯蔵庫である冷蔵庫の側面断面図 同実施の形態における冷蔵庫の照明装置を制御するための制御ブロック図 同実施の形態における冷蔵庫の庫内照明装置への出力を示すタイムチャート 本発明の実施の形態2における貯蔵庫である冷蔵庫の庫内照明装置への出力を示すタイムチャート 本発明の実施の形態3における貯蔵庫である冷蔵庫の側面断面図 同実施の形態における冷蔵庫の照明装置を制御するための制御ブロック図 従来の冷蔵庫に設けられた照明装置の斜視図
【0066】1 断熱壁 2 断熱扉 3 冷蔵庫 4 貯蔵室 5 収納棚 6 特定低温室 7 庫内照明(庫内照明装置) 8 白色LED 9 扉開閉検知手段 10 外部照度検知手段 11 制御手段 12 庫内照度検知手段
候補16: 特開2006-017443一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 三菱電機株式会社 / 発明者: 美寿見 奈穂、平岡 利枝、荒木 正雄、加藤 睦、八木田 清、前田 剛 / 出願日: 2004-09-16 / 公開日: 2006-01-19
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#5この発明は、冷蔵庫における野菜類などの食品保存に関する技術のものである。
【0002】従来の冷蔵庫は、上方から赤色LEDで野菜を照射し野菜の鮮度を保持するなど貯蔵性を良くする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また、白色蛍光灯を設け、その点灯制御を扉開閉を検知するスイッチで行ない、緑色野菜のクロロフィル低下を低減しようというものもある(例えば、特許文献2参照)。更に0℃以下の食品の未凍結温度に対しLED照射により呼吸作用や低温障害を調査した報告がある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】特開2002−267348号公報(0036欄、図1,2など) 特開平9−28363号公報(006欄、図1など) 特開2001−61459号公報(0011欄、0012欄、0069欄など)
【0004】#7従来の冷蔵庫は、第1に光は赤色LEDを使用するため、野菜の見た目が悪くなる、第2に扉開閉を認知し、点灯時間を制御するので、扉開閉認知手段が必要、第3に上方から光を照射するので下部に配置された収納容器内の食品を照射できない、第4に上方から照射するので、電気部品の配線が困難、第5に上方から照射したり扉が閉まっているときにのみ照射させると、家庭内や店頭にて光が点灯していることを確認しにくい等の問題点があった。家庭用冷蔵庫の場合、保存される野菜の種類は各種各様であるし、あるいは野菜以外の食品など多くの種類の食品を常に入れ替えながら、しかもどこに保存されるかを決めないで空いたところに放り込まれたり、重ねられたり詰め込まれたりするごとく、スペース、期間、状態などさまざまな保存の形態となる。更には冷蔵と冷凍の区分けだけで温度に無関係に保存されるケースもある。このような食品保存に対し要求され、且つ、必要なことは、どのような保存の形態でも光の照射による保存の効果があり、悪影響が無く、電力消費が少なく効率の良い冷蔵庫で、部品寿命が長くメンテナンスがほとんどいらないなどが重要であるが、白色蛍光灯の場合良い影響も悪い影響も分離できないし、赤色や青色などの特定の保存効果に都合の良い波長を選択して理想的な状態で試験をしても都合の悪い条件の保存が存在し必ずしも実用的な冷蔵庫が得られない、などの問題がある。
【0005】この発明は、上記のよう課題を解決するためになされたもので、本発明は野菜などの食品を見た目が悪くならず、各種の保存形態に対して効果的に食品を保存することができる冷蔵庫を得るものである。
【0006】また、本発明は少ない半導体発光素子(LED)を効果的に使用するので、使用寿命が長く効率の良い冷蔵庫を得るものである。
【0007】また、本発明は下部に設置された収納容器内など必要な個所に保存した食品にも光が照射でき、保存性の良い冷蔵庫を得るものである。
【0008】また、本発明は、LEDを維持しやすく、安価で組み立てやすく、無駄なエネルギーの少ない且つリサイクルのし易い冷蔵庫を得るものである。
【0009】また、本発明は、食品に悪影響の無い親しみやすい光を用い食品保存性のみならず庫内照明としても使用して食品保存性能を改善するものである。
【0010】この発明に係る冷蔵庫は、温かみを与える波長の光を照射する複数の光源と、各光源を個別に点灯制御を行う制御装置とを備えるものである。更にこの発明は光源からの光を照射する個所、照射しない個所を有する食品を収納する収納容器を備えたものである。
【0011】この発明の冷蔵庫は、光源を温かみのある光を照射する波長としたので、野菜などの食品の見た目を損なわずに栄養分を増加させ、庫内灯として利用できるという効果を有する。また、この発明の冷蔵庫の光源は、LEDを間欠照射させ、またその点灯をそれぞれのLEDで交互などに制御し、LED寿命を延ばすことができるので効率が良い冷蔵庫が得られると言う効果を有する。
【0012】実施の形態1. 図1はこの発明を実施するための実施の形態1における冷蔵庫の断面図、図2は同実施の形態による野菜室内部の概要図、図3は半導体発光素子であるLEDの波長特性、図4は光照射装置の拡大断面図である。
【0013】#10図1において、1は冷蔵庫本体で、冷蔵庫1の最上部に開閉ドアを備えて配置される冷蔵室100と冷蔵室100の下方に冷凍温度帯(−18℃)から冷蔵、野菜、チルド、ソフト冷凍(−7℃)などの温度帯に切り替えることの出来る引き出しドアを備える切替室400、切替室と並列に引き出しドアを備える製氷室500があり、最下部に配置される引き出しドアを備えた冷凍室200と切替室、製氷室との間に引き出しドアを備えた野菜室300とからで構成される。冷蔵室100の扉上には各室の温度や設定を調節する操作スイッチと、そのときの各室の温度を表示する液晶などから構成される操作パネル5が設置されている。図1および図2に示すように野菜室300には光透過性の無い材料からなる収納容器30とその上部に設置された光透過性のある材料からなる第2の収納容器31とが設置されており、野菜等の食品を収納することができる。非透過性の材料としては、白色のプラスチックやステンレスやアルミなどの金属を用いる。32は光照射装置であり、図2に示すように第2の収納容器31の背面に設置され、第2の収納容器の中央付近を中心に光を照射できるようになっている。光照射装置32はは図3に示すような590nmをピークにもち、550nmから620nmの範囲の波長を発光するLED34を4灯実装した基板などからなる。
【0014】図1において、10は圧縮機、11は冷却器であり、12は冷却器11により冷却された冷気を冷蔵室100、冷凍室500に送風するファン、13は冷蔵室500内への冷気量を調節するダンパー装置であり、14は冷却器11により冷却された冷気を冷蔵室100内に導入するための風路である。光照射装置32の点灯や消灯を制御する制御装置の基板22は冷蔵庫背面の電気品室21に収納され基板22にも受けられたマイコンなどで制御が行われる。
【0015】図4において、光照射装置32は実装基板33と実装基板33に併設する光源である半導体発光素子LED34とLED34を保護する透過性のカバー35からなる。LEDの指向性は一般的に高輝度なものほど狭くなる傾向があるので、冷蔵庫の振動によりその照射角度が変動しないように実装基板35とカバー35はネジで固定される。実装基板33の裏面は回路のショートを防止するためにシール36で覆う。また、光照射装置32は野菜室300の奥側の断熱部37の手前に組み込まれ、LED34の光が野菜室300内に照射するように設置されるが、カバー35内への露付きを防止するために、Oリング38を挟み込むことにより密着度を上げ冷気を遮断し、実装基板33の露付きや、水滴による光の乱反射を防止する。また、カバー35は突起部39を持ち、収納容器がカバー表面にぶつかることを阻止する形状をしており、カバー表面の傷つきによる光の乱反射や、実装基板33、LED34の破壊、故障を防止する。このカバー表面の衝突防止は製造途中のカバー35の取り扱い、使用中の収納容器着脱などさまざまな場面を想定して突起部39を設けている。
【0016】また、光照射装置を野菜室である冷蔵庫内の奥側、特に背面に設置することで、ファンやダンパ、その他の電気部品と近づけることができるので、配線しやすく、安価に作ることができる。また庫内を冷気循環させる場合吹出し口や吸い込み口を奥側に設けるので庫内を奥から前側に光の照射する方向と冷気を動かす方向、すなわち冷気を吹出させたり吸い込んだりする方向が一致することになる。収納容器の無い冷蔵室、あるいは収納容器を設ける野菜室など、冷蔵庫では食品を詰め込まれた場合でも冷気を通しやすい構造とすることが多く、この冷気の噴出しや吸い込み方向と一致させることにより光の照射が全体に通しやすくなる。また庫内照明を奥側に配置することでドア開時に庫室の内部が見やすくなる。
【0017】また、ユーザにとって、上方や側面に設置しいているよりも、点灯の様子を確認しやすいので、店頭での商品アピールや、家庭での点灯確認をしやすい。更に背面側の断熱材構造は庫室を仕切る仕切り板より比較的強固でありLEDに加わる振動が小さくより信頼性をあげることができる。
【0018】図5は可視光線の吸収波長とその色を表にしたものである。図6は単位エネルギーあたりの植物の成長の効果を波長別に示したものである。LED34は可視光線領域波長を発光するものであり、可視光線には図5に示すように最も短い波長の紫から青、緑、黄、橙、最も長い波長の赤迄ある。また、植物は基本的には光合成で生育するが、それ以外に種子発芽、花芽分化、開花、子葉の展開、葉緑素合成、筋間伸長などの植物の質的な変化である光形態形成を行い、その際蓄えた養分をエネルギー源とする。その中でも発芽や開花など野菜保存にふさわしくない光形態形成は図6に示すように、470nm近辺の青色光と660nm近辺の赤色光によって促進される傾向にある。また、一般的に葉緑素であるクロロフィルの吸収ピークも同様に青色光と赤色光が最も大きく、緑、黄の光の割合は小さい。一方、図6に示すように、光合成のエネルギー効率は赤が最も高く短波長になるほど低くなる。したがって、可視光線領域において光合成速度に効果的な色は、第一に赤、第2に青であり、その他の色は長波長の方が効果的な傾向にある。しかし、青色光近辺は発芽や開花をも促進させてしまうので、野菜の長期保存を目的とする場合にはふさわしくない。
【0019】次に、光合成反応について説明する。光合成反応を化学式で表すと 6CO 2 + 12H 2 O + 688kcal → C 6 H 12 O 6 + 6H 2 O + 6O 2 (CO 2 :二酸化炭素、H 2 O:水、688kcal:光エネルギー、C 6 H 12 O 6 :ブドウ糖) となり、その反応は光エネルギーを利用する明反応と利用しない暗反応とに区分される。明反応は太陽の光エネルギーを化学エネルギーに変える反応であり、この段階では二酸化炭素は利用されず、クロロフィルなどの色素が光エネルギーを使って水を水素と酸素に分解し、酵素タンパク質の働きで化学エネルギーを蓄える。一方、暗反応では明反応でできた水素と大気中の二酸化炭素を使ってブドウ糖を合成する。また、ブドウ糖が増加した野菜はその貯蔵性が良くなったり、ブドウ糖からビタミンCを生成したりする。
【0020】以上より、複数のLEDを使用することで発熱を抑え、野菜等の蒸散を抑えることができ、LED34を赤色LEDとすることで最も効果的に光合成を促進することができる。しかしながら、野菜の寒色系の色は赤色光によってくすんで見え、野菜の劣化がわかりにくかったり、赤色光は警告のイメージを持たせたりしてしまうので庫内の照明としては適さないので、波長ピークが590nm近辺の黄色光や600nm近辺の橙色光などきつい赤色や物の色をくすませる寒色系でなく温かみのある色を採用し白熱灯に近い色で親しみのある効果が得られるLEDとすることで、光合成の効果と照明としての効果を両方得ることができる。更に光合成の食品保存効果が図6のように得られる。図5に示すように黄色から橙色までの波長は580−610nmでありこの範囲をピーク値として採用すれば温かみのある色が得られる。
【0021】また、赤色LEDと青色LEDを組み合わせる様に複数のLEDを利用した光照射装置を構成することにより、クロロフィルの吸収ピークに合わせた光を照射することで、光合成をより効果的に行ってもよい。すなわち複数の色を同時に発光させて温かみのある色を得ると同時に個別に発光を行わせ個別の効果を得ることも可能である。なお単色発光のLEDを組み合わせるだけでなくLEDと蛍光体との組み合わせでも良い。
【0022】また、高輝度タイプのLEDや拡散タイプのLEDを使用することにより、LEDの個数を減らすことができ、光合成の効果、照明としての効果を得ながらも、安価に光照射装置32を構成することができる。
【0023】また、図7は光照射装置の電気回路図を示し、図8はLED34の実装配置図であり、実装基板2個のLED34a、34bを並列にした系統34Aと、LED34c、34dを並列にした系統34Bを2列並列に接続構成している。DC5V〜12Vを印加し、30mA程度の電流を流すことで、LED34a、34b、34c、34dを発光させるものである。電流値は30mA程度と小さく安全である。また、34A、34BのようにLEDを2個で1系統構成し、図8のようにそれぞれの系統を上下に配置し、それぞれをマイコンによりその点灯、消灯を制御することによって、1系統のみ点灯すれば照射範囲内において約100Lx、2系統点灯すれば約300Lxの照度を確保でき、LEDの寿命を延ばすことができるので、扉開閉を検知せずとも十分な寿命を確保することが可能である。また、複数のLEDを系統としてすなわちグループ制御することにより、マイコンのポート数を減らすことができ、基板を簡素化する効果がある。図7に示すようにマイコンから信号を出力してオンオフを制御するトランジスタとLEDに流す電流を設定する電流制限を行う抵抗をLEDに直列に設けLEDの点と上消灯などを制御する。この構成の、実際の基板の実装においては、抵抗を制御基板側に配置すれば、光照射装置32の実装基板33を小型化でき、野菜室内に配置しやすく、また、抵抗の発熱を抑えることができるので野菜の保存性能を向上する。一方、抵抗を光照射装置32の実装基板側に配置すれば、故障などの際に点灯確認や不良箇所を発見しやすいなどの効果がある。なお点灯消灯の制御は2個と4個の組み合わせ例で説明したが最小1個ずつとし、多い方は8個や12個などいくつでも良い。また、使用するLEDの個数や必要な照度によっては印加電圧・電流を適宜選択すればよい。
【0024】#9保存した野菜のブドウ等の合成を促進することで、貯蔵性を向上し、ビタミンCが増加した栄養成分に富んだ野菜にするには、光合成の暗反応も必要であるから、LEDを常に4灯点灯するのではなく、点灯時間や照度を制限することが必要である。この制限により、LEDの寿命を延ばし、光照射装置を交換不要とする効果もある。これにより無駄なエネルギーを使わずに効果的な食品保存が可能になる。
【0025】以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作を説明する。
【0026】図1の冷却器11で冷却された冷気はファン12により冷凍室200内に送りこまれ、冷凍室は所定の温度約−18℃に冷却される。一方、冷却器11で冷却された一部は風路14を通過し、ダンパ13の開閉により制御され、冷蔵室100、切替室400、製氷室500に送り込まれ、冷蔵室100は所定の約3℃、切替室400は設定に応じた温度、製氷室500は−18℃にそれぞれ冷却される。野菜室300は野菜の蒸散を抑えるため、直接冷気を吹き込まず、野菜室300上部の切替室400及び製氷室500、野菜室300下部の冷凍室200からの輻射を利用して所定の温度約5℃に間接冷却される。なお既に述べてきたように間接冷却でなく冷気を循環させる構造でも良いことは当然である。
【0027】図2のように野菜室300内には収納容器30と第2の収納容器31が設置され、野菜室に野菜を収納する場合、主として光合成の効果が望まれるホウレンソウやコマツナなどの野菜は第2の収納容器に32、暗所保存が望ましいジャガイモ、タマネギなどの根菜類は収納容器31に、区分して収納する。第2の収納容器30に収納された野菜類は第2の収納容器31の背面にある光照射装置32により光が照射される。その際、高輝度タイプのLED34を4灯用いれば約300から400Lx、2灯用いれば約100から150Lx程度の光が照射される場所を作り出すことができる。一方、収納容器30に収納した根菜類には光は非透過性材料により遮断されたり、あるいは収納容器31に収納される食品によって妨害され直接光が照射されることはない。
【0028】図9は光照射装置の簡単な制御のフローチャート図、図10は光照射の制御と野菜の光合成のタイムチャート図である。図9において、冷蔵庫本体1の電源投入後、ステップ40にて制御基板のマイコンに記憶させた初期データに応じて、光2灯点灯のデータの場合はステップ41にて光照射装置32のLED34を2灯点灯し、光消灯のデータの場合はステップ42にて光照射装置32のLED34は点灯しない。
【0029】次にステップ43で冷蔵庫が霜取り動作に入った場合、ステップ44にてLED34を4灯点灯し、ステップ45にてLED4灯の照射をはじめて3時間経過後、ステップ46に進み、制御基板のデータを受け、2灯点灯または、消灯する。ステップ46はステップ43霜取りに入る前の状態を記憶し、その状態と同様になるようにする。ステップ43の霜取り動作は一日に1回入る制御になっているので、ステップ43から46の一連の制御を取ることで300Lx以上の光を一日3時間照射する制御となる。
【0030】#6図10において、ステップ43霜取り動作をトリガーに、LED4灯点灯を行うことで、光を照射された野菜は光合成の明反応を起こし、3時間経過後2灯点灯または消灯に切り替えることで、光合成の暗反応を起こす。冷蔵庫における霜取り動作は、庫内を冷却する庫内の冷気が循環するとき冷気に含まれる水分が蒸発器である冷却器11のフィンに固着するのでこの霜を除去する動作である。冷凍サイクルにおける蒸発器は圧縮機10にて循環される冷媒が蒸発する際に熱交換器にて庫内の空気を冷やし、その際に庫内の空気に含まれる水分は冷却器のフィンに霜となって固着する。この霜を除去するために冷却器下部に設置されたヒータを作動させて、霜を蒸発させて除去する。このとき庫内のファン12を停止させ、ダンパを閉じ各室へ冷気を吹き込んでいないが、冷気の吹き込みが遮断され、ヒータの熱漏洩により庫内の温度が上がることになる。0℃以下の様に温度が低い庫室内では温度が高いほど光合成作用が活発に起こるので霜取り動作のときに庫内の光源からの照射強度を高めることが有効である。更に霜取り動作は、一日のうち冷蔵室の扉開閉のパターンを記憶し、扉開閉の少ない時間帯を狙って行われるので、これらのあらかじめ設定された条件に応じて光源からの光の照射をおこなえばよい。更に冷凍室では庫内照明だけでなく紫外線との併用も有効である。なおここでは霜取り動作を光照射を制御する基準として説明したがドアの開閉を記憶させて時間を設定したり、あらかじめ深夜時間帯を設定してその時間帯だけ点灯させそれ以外の時間帯では消灯させることや、あるいは照度をアップするたとえば深夜の時間帯とそれ以外の時眼帯を設けるなどの時間基準を設けても良いことは当然である。この点灯と消灯のサイクルあるいは照度アップと照度ダウンのサイクルは1日1回である必要は無く野菜の栄養増強などの必要性に応じて設定すれば良い。
【0031】次に、冷蔵庫100の扉に設置された操作パネル5の操作スイッチを操作することによって、LEDの点灯と消灯を切り替えることができる。ステップ49にて操作パネルはスイッチ入力を受付け、LEDを点灯する場合は光という表示を点灯し、消灯する場合は光という表示を消灯し、制御基板に状態データを送信する。ステップ50にて信号を受けた制御基板はそのデータに応じてLED34を2灯点灯または消灯する。スイッチ操作でLEDの点灯、消灯を選択できるようにすることで、葉菜をあまり保存しないユーザが消灯させたり、葉菜があまり出回らなくなる冬の間はスイッチ操作で消灯させたりすることができる。
【0032】また、操作パネルは冷蔵庫の外に設置されているものに限らず、庫内に設置されているようなものでも良い。操作パネルから冷蔵庫の庫内照明を操作する指示を携帯電話などからインターネットを通して住居内に設けられているICアダプターにて信号を変換し電灯線などの有線や無線などにて冷蔵庫内の制御装置に指令を伝えることでも良い。
【0033】#1また、ユーザが選択できる光照射の種類は点灯、消灯の2種類だけではなく、4灯点灯、2灯点灯、消灯の3段階制御とすれば、光合成効果を重視する場合は4灯に、扉開放時などの庫内灯としての役割のみを求める場合は2灯に、省エネルギーを重視する場合は消灯に設定すれば良い。また、4灯点灯、2灯点灯、消灯の3段階をそれぞれ野菜室の温度設定の強・中・弱に連動させれば、葉菜に適した温度環境である「強」、通常の野菜室に連続もしくは間欠的にして庫内灯が点灯し保存効果もある「中」、温度設定を高くするとともに証明を行わない省エネルギーの野菜室の「弱」と、野菜室全体で3種類の提案ができ、特別に光照射の設定を操作パネルに設けなくてすむので、操作パネルインターフェースの簡素化にもなる。また、操作パネルで設定できる「省エネモード」や「節電モード」に連動させて、LEDを消灯させても良い。
【0034】最後にステップ53にてコンセントが抜かれたり、停電などにより冷蔵庫1自体の電源がリセットされたときは、そのときの状態を記憶し、再度電源が投入されたときはステップ40に戻り、電源リセット前の状態から開始できるようにする。以上2点灯、4点灯、消灯で説明してきたが、1点灯ずつ増減させたり、3,4点灯などを1つのグループとして行っても良く、弱い照明であれば扉開閉に関係なく連続して照明しておけばよいなど、目的に応じた必要な照明を行えばよい。
【0035】以上のような制御で、4灯点灯時には光合成の明反応効果を得ることができ、2灯点灯時は光合成の暗反応の効果を得ることができる。また、点灯するLEDは複数設けられたうちのそれぞれ交互に行うことで、LEDの寿命を延ばし、冷蔵庫の寿命の間は光照射装置の交換不要となり、更に背面に埋めこむことができるので、露付きを防止するために密閉度を上げることができ、またユーザが不用意に触れることを阻止し、故障し、また安全性を確保できる。また、光照射のタイミングは扉が閉じられているときに行わなくてはならないという考えではなく、以上のような制御を行うことで、扉開閉を認知せずに常時点灯しておけば良いので、扉開閉を認知する手段であるドアスイッチなどの部品を用いなくてすみ、システム自体を安価に、省エネルギーに構成することができる。もちろん扉開放時あるい扉閉鎖時の信号を持ってきて点灯消灯の切り替えや照度レベルの切り替えなどをマイコンの設定により自由に行えることは当然である。
【0036】また、定格値に対して少ない電流値で約100Lxを確保し、約300Lx相当を確保できるよう電流値をあげるようにして、照度を制御してもよい。また、経年変化により、LED34単体の輝度が落ちた場合は同時に点灯するLEDの個数を増やして、照度を確保するような制御を行っても良い。
【0037】また、輻射冷却を利用した野菜室ではなく、他室と同様に冷気を吹き込む形式の冷蔵庫においては、霜取りの際に発生した水分を野菜室に吹き込めば、光合成に不可欠な水分を確保できるので、光合成を更に促進させることができる。冷気の循環と光源からの光照射はまったく無関係に行われる。すなわち冷気の循環は庫内の温度検出に応じてファン動作やダンパー動作に応じて必要なところに必要な冷気が送付される。一方光の照射は光合成としては強さのある照明を間欠的に、扉開放時などは連続的に弱い光源から照射される。更に野菜室などでは収納容器の周囲や上部などへ冷気を循環させているが、食品の方向には循環させる冷気量を少なくしている。この少ない冷気の循環により庫内に存在するニ酸化炭素が供給され光合成の暗反応が有効に行われる。
【0038】図11はコマツナを3日保存したときのブドウ糖とビタミンCの変化量を光の照度と1日における照射時間によって比較した試験結果のグラフである。縦軸は光を3日間照射せず(未照射)に保存したコマツナの3日後の各成分量を基準に、各条件下での各成分量をパーセント表示したものである。つまり、グラフ内の100%のラインは、3日後の各成分量が未照射時と比較しても変わらない、同等であることを示す。図11に示すとおり、結果60は約260Lxの光を一日3時間照射したときの3日後のコマツナの各成分の増加量を未照射時と比較したものであり、還元糖やビタミンが未照射時に比べ多かった。また、結果61は約100Lxでの試験結果であるが、効果が落ちるものの、以上のような構成を取った場合に庫内灯としての役割は十分果たし、暗室において、保存食品の種類や銘柄たとえばペットボトル飲料や調味料、または野菜や果物を識別することは可能である。したがって、光合成の明反応を起こすには約300Lxを一日あたり3時間で十分であり、残りの21時間は、明反応が少なくなる100Lx以下、あるいは消灯により暗反応を起こせば良い。その試験結果が図11結果62である。
【0039】図12はこの発明を実施するための他の野菜室の斜視図、図13はその断面図である。図2では、収納容器30を非透過材料、第2の収納容器31を透過材料で構成したが、図12のように、第2の収納容器31を非透過材料で構成し、その背面の光照射装置32から光が照射する一部のみ透過材料で構成し、光透過窓40を設けてもよい。その際収納容器30の構成材料は透過、非透過は問わない。
【0040】以上のような構成を取ることによって、葉菜類を保存する第2の収納容器31内に照射された光はその容器内の照射された個所で反射され、LEDの持つ光束をロスすることなく、野菜に当てることができ、収納容器30に保存された食品への光の遮断性も更に良くなる。また、第2の収納容器31の表面に凹凸をつければ、容器内で光が乱反射や散乱を起こすので、指向性の強いLEDであっても、より広い範囲において光合成の効果を促すことが可能である。
【0041】図14、図15はこの発明を実施するための別の野菜室内の断面図である。図2では、収納容器30を非透過材料、第2の収納容器31を透過材料で構成したが、図14のように、第2の収納容器31を非透過材料で構成し、収納容器30を透過材料で構成し、光照射装置32もしくは実装基板33に傾斜をつけることによって。収納容器30内に光を照射し、第2の収納容器31内へは光が遮断されるようにしてもよい。
【0042】以上のような構成を取ることによって、一般的にかさの大きい葉菜類を下部の収納容器30に保存し、小さく細かいものが多く、光照射にはあまり適さない根菜類を上部の第2の収納容器31に保存することができるのでより整理性が良くなる。また、図15のように、光が照射する部分のみ透過材料で構成し、光透過窓40を設けても同様の効果が得られる。またその場合は全面反射材料で包囲されるので、照射された光の効果を増大させる効果がある。
【0043】図16はこの発明を実施するための別の野菜室内の斜視図である。図2などにおいては、光照射装置32は第2の収納容器31の平面に設置されていたが、図16のように側面に配置してもよい。あるいは野菜室300の上部の奥側に設け、更にこの光照射装置32を傾けたり、LEDの向きを傾けて照射される光が容器31の内部全体に届くように斜めに照射することで容器表面からの反射や更に容器表面に凹凸を設けたところからの反射により容器内で光が乱反射や散乱を起こすことを利用すると有効である。
【0044】以上のような構成を取ることによって、側面や上面奥側から発光された光は対するプラスチック材料からなる側面に反射するので、光を無駄なく照射し、野菜の保存性においては他の構造の収納容器以上の効果があり、扉を開けているときにも庫外へ光が逃げることがないので、庫内灯としての機能をより効率よく行い、また、店頭でのアピール効果を高めることが出来る。図16では光源を側面であって奥行きに対しては中央部に設けた説明をしているが庫内照明や光合成作用にとっては中央部より奥側が反射させやすく望ましい位置である。
【0045】図17は別の構造の冷蔵庫の外観図、図18はその野菜室の断面図である。図17において、1は冷蔵庫本体で、冷蔵庫1の最上部に中央からそれぞれ左右に開く2枚の開閉ドアを備えて配置される冷蔵室100と、冷蔵室100の下方に開閉ドアを備える製氷室500と、製氷室500の下方に開閉ドアを備えた冷凍室200と、製氷室500と冷凍室200の隣に配置し、開閉ドアを備えた野菜室300とからで構成される。図18のように縦長に設けられた野菜室300の中には引き出し型の収納容器で小さな果物やトマトの大きさに適した31a、31b、葉菜などの中間の大きさの野菜に適した31c、ペットボトルや大きめの野菜の保存に適した31dが上から配置されている。素子32a、32b、32cは光照射装置でそれぞれの収納容器に光を照射することができる。
【0046】#3以上のような構成をとることで、既に説明してきた光源による光照射と同様の効果を得ることができる。また、素子32bだけを使用すれば、葉菜を収納容器31c、光照射に適さない根菜類を収納容器31a、31bに保存すれば、さまざまな種類の野菜保存にも対応できる。また、光照射装置32を複数つける場合は黄色LEDで構成した光照射装置32に加え、赤色LEDで構成した光照射装置32、紫外線LEDで構成した光照射装置32など色の違う光照射装置を設置し、光合成に適した葉菜類を赤色光のもとに、菌の繁殖を抑制したい食品を紫外線光のもとに、どちらともバランスよく効果のほしい食品は黄色光のもとに保存してもよい。このような複数の種類の異なる波長の光照射装置を常に点灯させるようにしても、霜取り時等に照度アップさせるなどの既に説明した制御内容と併用させればドア開放時の照明が可能で且つ視覚に与える悪い影響を抑えることが出来る。また、光照射装置32単体内のLED34を複数種の色のLED34たとえば赤や青など異なった色のものでそれぞれ光照射装置32を構成すれば、光照射装置単体でも複数の波長の光を発光することが可能になるので、野菜がさまざまな光形態形成を行うことを可能とし、光の色は赤色光単色よりも温かみを与えるものとなるので、製品としての見た目、保存した食品の見た目などが良くなる。以上説明してきた光源は実装基板33に複数の光半導体であるLED素子を複数設け構造や配線を簡単化したが、1箇所の基板に1個のLED素子でも良いし、冷蔵庫の庫室に1個のLEDを配置する構成でも良い。すなわち野菜室の庫室奥側に約600nm波長の素子1個を設け、常時弱照度の点灯状態として照明と栄養価の高い野菜保存対策兼用としたり、更に冷蔵室の下部奥側に約600nm波長の素子1個を設け、常時弱照度の点灯としても良い。また霜取り中および霜取り後の所定時間は弱から強へ照度を上げるように印加電圧を制御することで夜間などの照射を増加させ更に還元糖を生成しビタミンなどを増加させる効果が得られる。あるいは紫外線を発光するLED1個を庫室入り口側に配置して紫外線による脱色を嫌うペットボトルの飲み物を収納することの少ない冷凍室に設けても良い。この場合、常に点灯させたり、あるいは扉開放時は消灯させ、扉閉時に点灯させるなど殺菌対策が可能である。いずれにしろ紫外線や赤色光などは扉開時には直接目に受けたり単色で目にすることが無い。更に600nmなど他の波長のLEDと組み合わせれば、自然界の光に近い温かみのある発光にて庫内のチェックができるため冷蔵庫使用者に食品を見たり手にとる際に違和感や心配になることが無く安心感を与えることができる。
【0047】上記までの説明では主として収納容器の構造で光源からの光を遮る遮光部や光を照射する個所しない個所について説明してきた。しかし、収納容器を設けない庫室、例えば棚を設けて食品を仕分けして収納する構造などがある。これらの収納部である各棚の構造に図2や図12−16の構造、例えば遮光部を設けても良い。例えば棚に光を透過する透明や網状の構造や透過しない部材を使用したり、棚の一部に光照射窓を設けたり、棚を光を散乱させるような構造にしても良い。なお図4の構成では光照射装置32を風路14の中に埋め込んで固定したが、図19のように風路14の外側に配置し、断熱部外側からネジ39で固定しても良い。
【0048】以上のような構成をとっても、今までの説明と同様の効果を得ることができ、また、光照射装置32は庫内壁面に取り付けられており交換の際あるいは除去する際に風路14まで解体しなくてすむので、交換が容易にできるという効果があるし断熱部の断熱材と分離が容易で断熱材のリサイクルが簡単である。
【0049】本発明の光照射装置32は野菜室300に設置したが、冷蔵室100、冷凍室200、製氷室400、切替室500に設置してもよい。近年、野菜室の容量が足りなかったり、野菜室よりも温度の低いという理由で冷蔵室に野菜を保存することもあるので、同様の効果が得られる。また、どの室に設置しても庫内灯としての効果があり、また、間欠的で、短時間だけ使用する制御を行う場合、約600nm波長以外のLED、例えば紫外線などのLEDを単独にてどのような室に用いるような場合でもビンやペットボトルのお茶やジュース類の色変化への影響も少ない上に、氷や保存食品の殺菌効果、シイタケなどにおいてはビタミンDを増加する効果がある。
【0050】#8本発明は、異常説明のように野菜室内の一画に、主として野菜類を収納する収納容器を備え、収納容器の背面に光照射部を配置したものである。その収納容器に遮光部を備えることで光を照射する一画と光を照射しない一画を備えることが可能になる。
【0051】また本発明は、光照射部に備えた光源を半導体発光素子とし、波長ピークが約600nm前後の可視光線領域波長を出力するアンバー系のLEDとしたので、食品類への視覚効果が悪くならない。
【0052】また本発明は、光照射部の光源としてLEDを複数個備え、LEDをそれぞれ一定時間ごとに点灯または消灯させたり、LEDをそれぞれ一定時間ごとに点灯または消灯し、冷蔵庫の運転中に全てのLEDが同時に消灯しないように制御したり、数年使用後、LED単体の輝度が低下してきたら、同時に点灯するLEDの個数を増やすことなどが可能で使いやすく、省エネルギー効果が大きい。またLEDを複数のLEDグループに分け、そのLEDグループごとに制御すると構造が簡素化される。
【0053】また本発明は、LEDの点灯する個数を制御することで、1日のうち高照度の光で数時間程度照射する期間を設け、それ以外の期間を弱照度の光で照射することでより保存性、省エネルギーとも大きな効果が得られる。
【0054】また本発明は、冷蔵庫扉に設置した操作パネルやリモコン、冷蔵庫内の操作パネルあるいは通信を介した携帯電話などから冷蔵庫の運転などを操作することによって、例えば光照射機能を停止することができたり、庫室の温度設定と照明を同時に操作することができる。
【0055】また本発明は、霜取り中とその後数時間等のような特別な時間帯に照射する光の照度を強くすることで更に食品保存性能を高めることが可能である。
【0056】またこの発明に係る冷蔵庫は、背面より590nm−600nm程度のピーク波長の光を照射する光照射装置と、照射域を限定するための遮光部と、その点灯制御とを備えるので、温かみのある光のため庫内照明として使用できる。また、収納容器の背面に設置し、あるいは側面や上面などの奥側から斜めに照射するように設置するので光が全体に照射されて野菜の見た目を損なわずに栄養分を増加させる。また、この発明の冷蔵庫の光照射装置は、LEDを間欠照射させたり、または複数設けてその点灯をそれぞれのLEDで交互に行うよう制御し、LED寿命を延ばすことができる。
【0057】本発明は上記で説明してきたように、単色の発光体ダイオードを個別にあるいは組み合わせて複数用いて野菜その他の食品に光を照射し光合成反応などをコントロールして食品保存効果を得たり、還元糖を生成しビタミンCを増やし栄養対策としたり、殺菌などの効果を得ようとするものである。この複数のダイオードを個別にあるいはグループに区分けして電源に並列に接続してそれぞれの発光させるものと発光させないものを設けること等によりエネルギーを多く使わずに、且つ、装置交換を不要とするような寿命の長く、無駄なエネルギーを使わない効率的な装置を得る制御をする構成を述べてきた。次に別の制御回路構成と動作を図20以下で説明する。図20は光照射装置を上記図7などとは別の方法で点灯させる際の電気回路図である。図20のように各LED34a、34b、34c、34dと、LEDに流す電流値を決定する電流制限抵抗を直列に設け電流を数十mAや数mAに抑える。更に直列に設置するトランジスタの入力にLEDのオンオフの周期にあわせてマイコンなどの制御装置から信号を出力することでLEDの点灯と遮断を繰り返す電気回路を構成し、LEDを点灯させる際には、ちらつきを感じさせないような速い周期(例えば4kHz程度)を1周期とし、その間、LEDへの通電/遮断を交互に行うようにしたものである。
【0058】また、トランジスタのオンオフを制御するマイコンなどの制御装置により通電/遮断の割合(通電率)は任意に調整可能とする。図21はこの通電率すなわち1周期の間の通電時間の比率を示す図である。通電率を調整することで、光照射装置全体での照度の調整が可能になる。また、LEDの照度に対する寿命は、その通電時間に依存するが、この方法のように、LEDを点灯させ際にも遮断時間を設ければ、その分、LEDの寿命を延ばすことができる。また、通電/遮断の周期を人の目の感覚よりも速く設定することで、LEDの光がちらついて見えることを防ぐことができる。また、この電気回路にすると、さらに消費電流が小さくなるので、省エネルギー化が一層図れる。このような周期はあらかじめ設定しておき必要に応じて自由に選択する構成とすればよい。
【0059】また、通電時間が増加するにつれて、劣化によりLEDの照度は低下してくるから、通電//遮断時間の割合(通電率)を適宜調整することで、長期間にわたって、LEDの照度を一定に保つことが可能になる。図22は通電率の変更例を示すタイムチャート図である。冷蔵庫の電源を投入すると、まずは初期の通電率60%で点灯させる(ステップ50)。電源投入後の使用時間が1年を経過した場合(ステップ51)、通電率を70%に変更する(ステップ52)。使用時間が5年を経過した場合(ステップ53)通電率を80%に変更する(ステップ54)。通電率・使用時間は使用する発光素子の種類・数量によって照度などの特性が異なるのでデータを把握して数値を選択すれば、常に必要な最低の照度を得られるように調整することが可能である。更に加えで図7で述べたような点灯する個数の変更と組み合わせることにより効率の良い装置が得られるだけでなく、冷蔵庫を使用している期間中に取替えが必要のない装置を得ることも可能である。なお上記図22,23等の説明のように運転時間に合わせて点灯させるLEDの個数増加や通電率アップとする構成を説明してきたが、LEDの劣化にあわせ、すなわち個々のLEDの照度低下にあわせ個数増加や通電率アップをすればよいので、例えば電流制限抵抗の一部を短絡させるスイッチを設けるなどにより照度を検出して変更したりする構成などでも良い。
【0060】図20に記載された各LEDを直列とし早い周期でオンオフされる構成の光源装置を図4のように、透過性のカバー35で一括して保護するものでも良い。これにより、冷蔵庫の振動によりその照射角度が変動しないように固定され、且つ、裏面は回路のショートをシール36で覆い防止されるだけでなく、カバー35内への露付きを防止するために、Oリング38を挟み込むことにより密着度を上げ冷気を遮断し、実装基板33の露付きや、水滴による光の乱反射を防止する。また、図19のようにカバー35は突起部39を持ち、収納容器がカバー表面にぶつかることを阻止する形状をしており、カバー表面の傷つきによる光の乱反射や、実装基板33、LED34の破壊、故障を防止する。
【0061】#2図20に記載された各LEDを直列とし人の目にちらつきを感じさせるより速い周期でオンオフされる構成の光源装置を図18のように野菜室に別々に異なる特定波長のものを配置して一括した直列構成の制御を行っても良い。すなわち図18のように野菜室300の中に引き出し型の収納容器で小さな果物やトマトの大きさに適した31a、31b、葉菜などの中間の大きさの野菜に適した31c、ペットボトルや大きめの野菜の保存に適した31dが上から配置し素子32a、32b、32cは光照射装置でそれぞれの収納容器に異なる種類の特定周波数の光を照射することができる。このような構成をとることで、既に説明してきた光源による光照射と同様の効果を得ることができる。素子32bだけを使用すれば、葉菜を収納容器31c、光照射に適さない根菜類を収納容器31a、31bに保存すれば、さまざまな種類の野菜保存にも対応できる。また、光照射装置32を複数つける場合は黄色LEDで構成した光照射装置32に加え、赤色LEDで構成した光照射装置32、紫外線LEDで構成した光照射装置32など色の違う光照射装置を設置し、光合成に適した葉菜類を赤色光のもとに、菌の繁殖を抑制したい食品を紫外線光のもとに、どちらともバランスよく効果のほしい食品は黄色光のもとに保存してもよい。このような複数の種類の異なる波長の光照射装置を常に点灯させるようにしても、霜取り時等に照度アップさせるなどの既に説明した制御内容と併用させればドア開放時の照明が可能で且つ視覚に与える悪い影響を抑えることが出来る。また、光照射装置32単体内のLED34を複数種の色のLED34たとえば赤や青など異なった色のものでそれぞれ光照射装置32を構成すれば、光照射装置単体でも複数の波長の光を発光することが可能になるので、野菜がさまざまな光形態形成を行うことを可能とし、光の色は赤色光単色よりも温かみを与えるものとなるので、製品としての見た目、保存した食品の見た目などが良くなる。以上説明してきた光源は実装基板33に複数の光半導体であるLED素子を複数設け構造や配線を簡単化したが、1箇所の基板に1個のLED素子でも良いし、冷蔵庫の庫室に1個のLEDを配置する構成でも良い。
【0062】以上のようにこの発明の冷蔵庫は、赤や青を単色で使わないような組み合わせの構成とし、あるいは野菜など食品保存効果のある光源に対し深夜時間帯に照度アップさせる照明装置として、同一の周波数であろうと異なる周波数であろうと複数の特定周波数のLEDを同時にあるいは別々の時間に点灯させたりあるいは消灯させる制御を行うので、無駄なエネルギーを使用させない制御を行うことにより、扉閉時だけでなく扉開時にも点灯させることにより照明として利用することも出来、野菜などの食品の見た目を損なわずに栄養分を増加させ、庫内灯として利用できるという効果を有する。更に、この発明の冷蔵庫の光源は、LEDを間欠照射させ、またその点灯をそれぞれのLEDを瞬時もしくは所定のサイクルで切り替えたに点灯させないものを設けたり交互などに制御するなど省エネルギーできる制御により、LED寿命を延ばすことができるので効率が良い冷蔵庫が得られると言う効果を有する。また複数の種類の異なる特定波長のLEDを収納する食品に応じ、すなわち庫室や棚ごとに準備し冷蔵庫内もしくは冷蔵庫外に設けられた操作手段の操作により、光源である光照射する半導体発光素子を選択し、光の波長を選択するスイッチを切り替えたり、あらかじめ設定された時間により個別にオフさせる事により使い勝手の良い冷蔵庫とすることが出来る。例えば庫内の温度調整パネルにLED選択スイッチを設け、それぞれ波長の違うLED基板を選択して点灯させることや1つのLED基板に波長の異なる複数種類のLEDを搭載してその中から点灯したい種類の波長のLEDを選択して制御させるなど、ビタミンを増強させる栄養アップなどの目的に応じた波長のLEDを選択してあらかじめ設定されている制御内容にて点灯をさせることができる。
【0063】この発明の実施の形態1における冷蔵庫を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における野菜室内を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置の波長分布図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置のLED波長と色の関係を示す表を示す図である。 この発明の実施の形態1における植物の光反応作用波長特性図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置を示す回路図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置基板を示す実装図である。 この発明の実施の形態1における光照射制御を示すフローチャート図である。 この発明の実施の形態1における光照射制御を示すタイムチャート図である。 この発明の実施の形態1における野菜試験の結果を示すグラフ図である。 この発明の実施の形態1における別の野菜室内を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における別の冷蔵庫を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における別の冷蔵庫を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における別の冷蔵庫を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における別の野菜室内を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1における別の冷蔵庫を示す外観図である。 この発明の実施の形態1における別の野菜室を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における別の光照射装置を示す断面図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置を示す回路図である この発明の実施の形態1における通電率を示す図である この発明の実施の形態1における通電率の変更例を示すタイムチャート図である この発明の実施の形態1における通電率の変更例を示すフローチャート図である
【0064】1 冷蔵庫本体、10 圧縮機、11 冷却器、12 ファン、13 ダンパ、14 風路、30 収納容器、31 第2の収納容器、32 光照射装置、33 実装基板、34 LED、35 カバー、36 シール、37 断熱部、38 Oリング、39 突起部、40 光照射窓、100 冷蔵室、200 冷凍室、300 野菜室、400 切替室、500 製氷室。
候補17: 特開2008-267739一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 三菱電機株式会社 / 発明者: 小野 香央里、前田 剛、大和 康成 / 出願日: 2007-04-24 / 公開日: 2008-11-06
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#10この発明は、冷蔵庫に関するものである。
【0002】従来の冷蔵庫には、庫内灯に3原色LEDを備え、庫内温度の温度帯別に庫内灯の色を変更したり、扉が長時間開いていた場合に庫内灯の色を変更したりするものがあった(例えば、特許文献1)。 特開2004−286333号公報(第1図など)
【0003】特許文献1のような従来の冷蔵庫では、上記のように、庫内温度や扉開時間に応じて庫内灯の色を変更している。しかし、庫内灯の色の変更タイミングは、庫内温度変化があった場合か、扉が長時間開いた場合に限定されており、ユーザーが好みのタイミングでその色を変更することができなかった。また、庫内灯の色は予め設定されており、ユーザーが好みの色に自由に変更することができなかった。
【0004】この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、庫内灯の色が任意のタイミングで変更可能な冷蔵庫を提供することを目的とする。 また、庫内灯の色を好みの色に変更することができる冷蔵庫を提供することも目的とする。
【0005】この発明の冷蔵庫は、ドアの開閉状態を検出するドアスイッチと、該ドアスイッチの開閉状態により点灯/消灯する庫内灯を備える冷蔵庫において、前記庫内灯を構成する異なる色の複数の発光源と、前記庫内灯の色を変更指示する操作部と、前記操作部の変更指示に従って前記複数の発光源の動作を制御する制御装置とを備えたものである。 また、前記異なる色の複数の発光源が3原色LEDであり、該3原色LEDの各色の組み合わせに応じて、前記庫内灯の色を決定するものである。
【0006】この発明の冷蔵庫によれば、庫内灯の色を、任意のタイミングで変更することができ、ユーザーの庫内灯色に対する満足度をより高めることができるという効果を奏する。 また、3原色LEDの各色の組み合わせにより、庫内灯の色を任意の色に設定することができるという効果も奏する。
【0007】実施の形態1. 図1はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の主な構成を示す概略図、図2はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の庫内灯の動作に関わるブロック図、図3はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の庫内灯の点灯/消灯タイミングを示したタイムチャート、図4はこの発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の庫内灯を構成する発光源の点灯/消灯タイミングの一例を示したタイムチャートである。 図1に示すように、冷蔵庫1の貯蔵室2の内部には庫内を照らすための庫内灯3を取り付けている。また、貯蔵室2にはドアスイッチ4を取り付けており、貯蔵室扉2Aの開閉状態を検出するために使用している。また、貯蔵室扉2Aには、庫内温度の設定、庫内温度の表示、製氷モードの設定や表示などを行うための操作パネル6を、そして冷蔵庫1の背面には冷蔵庫1の各種動作を制御する制御装置(制御基板)5を取り付けている。
【0008】#1図2に示すように、制御装置5はマイコン9を搭載しており、冷蔵庫1に取り付けたアクチュエータ(図示せず)を制御することにより庫内温度をコントロールしている。制御装置5は、操作パネル6、ドアスイッチ4及び庫内灯3に接続されており、また、制御装置5は、庫内灯3のON/OFFを行うための駆動回路10a〜10cを備えている。 操作パネル6上には、庫内温度の設定を行うためのスイッチ7a〜7cや、庫内温度やエラーコードの表示を行うための液晶表示装置(LCD)などからなる表示部8を設けている。スイッチ7a〜7cの入力状態は制御装置5上のマイコン9に入力し、表示部8はマイコン9の指示により庫内温度表示やエラーコード表示などを行っている。
【0009】図3にドアスイッチ4の開/閉状態と庫内灯3の点灯/消灯状態の関係をタイムチャートで示す。マイコン9は、ドアスイッチ4の開閉状態情報を受け取り、ドアスイッチ4が開の場合に庫内灯3を点灯し、ドアスイッチ4が閉の場合に庫内灯3を消灯している。 庫内灯3を構成する発光源には各種の光源が利用できるが、ここでは赤色、緑色、青色の各色光を発する3つのチップを有した3原色LEDを使用している。この3原色LEDは、マイコン9からの指令により、赤色、緑色、青色のチップのうち、どのチップを通電するか決定される。例えば、赤色チップのみ通電したい場合は、マイコン9が駆動回路10aをON、駆動回路10bをOFF、駆動回路10cをOFFすることで実現できる。このようにして、駆動回路10a〜10cのON/OFFの組み合わせ(7つの組み合わせが可能)、つまり赤色、緑色、青色それぞれのチップの点灯/消灯の組み合わせにより、7色の表現が可能となっている。
【0010】#3図4はドアスイッチ4の開/閉状態と駆動回路10a〜10cのON/OFF状態の関係を示すタイムチャートである。図4において、ドアスイッチ4の開閉状態が「閉」の場合は、駆動回路10a〜10cはすべてOFFとする。これにより、貯蔵室扉2Aが閉まっている場合、庫内灯3は消灯する。ドアスイッチ4の開閉状態が「開」の場合は、駆動回路10a〜10cのONを許可する。例えば、庫内灯3を赤色で点灯したい場合、つまり赤色チップのみ通電したい場合は、ドアスイッチ4の開閉状態が「開」の場合のみ、駆動回路10aをONとする。駆動回路10b、10cについては、ドアスイッチ4の開閉状態が「開」であってもONを禁止する。これにより、貯蔵室扉2Aが開いている場合のみ、庫内灯3を赤色に点灯することができる。図4と同様に、他の6色での点灯も可能であり、実施の形態1は、予め設定した7色の色の中からユーザーが選択した色で庫内灯を点灯するようにしたものである。
【0011】#2次に上記実施の形態1における動作について説明する。図5はこの発明の実施の形態1における庫内灯動作のフローチャートである。なお、図中のS1などの「S」はステップを表している。 ステップ1では庫内灯色の初期値を設定する。ここでは例えば白色に設定をする。ステップ2では、それに基づいて駆動回路10a〜10cのON/OFF条件を決定する。庫内灯3を白色で点灯したい場合、赤色、緑色及び青色すべてのチップを通電すればよく、つまり駆動回路10a〜10cをすべてONすればよい。このため、駆動回路10a〜10cのON/OFF条件を、「すべてON」とし、これを初期値とする。 ステップ3では庫内灯色変更のスイッチ操作があったかどうかを判定する。ユーザーは庫内灯3の色を変更したい場合、操作パネル6のスイッチ操作により、複数の庫内灯色の中から好みの色を選択することができる。ここでは予め、7色の設定を行えるようにしておき、ユーザーはこの7色の中から好みの色を選択する。ステップ3において、庫内灯色変更のスイッチ操作があったかどうかを判定する。例えば、操作パネル6上のスイッチ7aを庫内灯色変更専用スイッチとし、スイッチ7aを押す毎に選択している庫内灯色が赤→橙→緑…というように切り替わり、ユーザーが7色の中から好みの色を選択できるようにする。スイッチ7aの操作があった場合はステップ4に進み、庫内灯色をユーザーが選択した色に変更する。ステップ3において、庫内灯色変更のスイッチ操作がなかった場合は、ステップ6に進む。 ステップ5では、ステップ4で決定した庫内灯色に従い、駆動回路10a〜10cのON/OFF条件を決定し、ステップ6に進む。 ステップ6では貯蔵室扉2Aの開閉状態を検出する。ドアスイッチ4による扉開閉状態の検出結果が開の場合は、ステップ7に進み、すでに決定済みの駆動回路10a〜10cのON/OFF条件に従い庫内灯3を点灯する。ドアスイッチ4による扉開閉状態の検出結果が閉の場合は、ステップ8に進み駆動回路10a〜10cをOFFとし、庫内灯3を消灯する。 以降はステップ3に戻り、庫内灯色変更のスイッチ操作があったかどうかを判定する。
【0012】#5以上のように、実施の形態1ではユーザーが操作パネル6のスイッチ操作により庫内灯3の色を好みのタイミングで、かつ好みの色に選択できるため、よりユーザーの製品に対する満足度を向上することができる。 なお、実施の形態1では、操作パネル6を貯蔵室扉2Aの外側に取り付ける例を示したが、操作パネル6は貯蔵室2内に取り付けてもよい。操作パネル6を、庫内灯3を取り付けている貯蔵室2内に取り付けることで、実際に庫内灯の色を確認しながら庫内灯の色を変更することができるため、ユーザーは好みにあった色を確実に選択し易くなる。
【0013】実施の形態2. 実施の形態1では、スイッチ7aを庫内灯色変更専用スイッチとする例を示したが、実施の形態2は、スイッチ7aを温度調節など別の機能を実施するためのスイッチとして使用し、ある特別なモード中のみスイッチ7aを庫内灯色変更スイッチとして使用することで、庫内灯色変更スイッチを別の機能のスイッチと兼用にしたものである。 実施の形態2では、図2において、例えば、スイッチ7aを温度調節スイッチ、スイッチ7bを急冷スイッチとして割り当てる。スイッチ7aとスイッチ7bを同時に一定時間、例えば3秒間長押しをした場合に、庫内灯色変更モードを開始する。庫内灯色変更モード開始後、一定時間、例えば3分間のみスイッチ7aを庫内灯色変更スイッチとして使用することができるようにしたものである。
【0014】図6はこの発明の実施の形態2における庫内灯動作のフローチャートである。図6は、図5のフローチャートに対してステップ11〜ステップ13を追加したものである。ステップ1〜ステップ8については、図5と同じ処理であるため説明を省略する。 実施の形態2では、ステップ2で駆動回路10a〜10cの初期ON/OFF条件を決定した後、ステップ11に進み庫内灯色変更モード開始のスイッチ操作があったかどうか、ここではスイッチ7aとスイッチ7bが同時に3秒長押されたかどうかを判定する。庫内灯色変更のスイッチ操作がなかった場合は、ステップ11を繰り返し、庫内灯色変更モード開始のスイッチ操作があった場合は、ステップ12に進む。ステップ12では、一定時間、例えば3分が経過したかどうかを判定する。ステップ12において3分が経過していない場合は、庫内灯色変更モード中とし、ステップ3に進む。庫内灯色変更モード中は、スイッチ7aの役割を温度調節スイッチから庫内灯色変更スイッチに変更する。ステップ3〜ステップ8における庫内灯色決定方法、庫内灯点灯・消灯方法については、実施の形態1と同様である。ステップ12において、3分が経過している場合には、ステップ13に進み、庫内灯色変更モードを終了する。庫内灯色変更モード終了のタイミングで、スイッチ7aの役割を庫内灯色変更スイッチから温度調節スイッチに変更する。
【0015】以上のように、実施の形態2では、庫内灯色選択スイッチと温度調節など他の機能のスイッチを兼用としているため、スイッチの数を低減することができる。これにより、省スペース化が可能となるため、貯蔵室扉2Aのデザインに関する操作パネル6の制約条件が緩和され、冷蔵庫デザインの自由度が向上するとともに、操作パネル6の部品点数低減によりコストの低減が図れる。
【0016】実施の形態3. 実施の形態1〜2では、予め設定した7色までの庫内灯色の中からユーザーが好みのものを選択するようにしたものであるが、実施の形態3では、選択可能な庫内灯色を、ユーザーの好みにより任意の色に選択できるようにしたものである。色の微調整は、赤色、緑色及び青色の各チップの通電電流をそれぞれ調整することで行う。通電電流の調整は、例えばマイコン9から駆動回路10a〜10cに対して方形波出力を行い、方形波出力1周期中のON時間(以降「DUTY」と称する)を変更することで行うことができる。 図7はこの発明の実施の形態3におけるDUTYの設定例を示す表である。赤色、緑色及び青色の各チップに対する通電電流を調整するため、各チップに対し予め複数のDUTY、例えばDUTYの低いものからDUTYの高いものまで10段階のDUTYを設定できるよう、段階とDUTYのテーブルを用意しておく。図7は、例えばDUTY0%〜100%までの中から、各チップ別に10段階の任意のDUTYを設定可能にしている。
【0017】図8に実施の形態3によるドアスイッチ4の開閉状態と、庫内灯3の駆動回路10a〜10c出力のタイムチャートを示す。図8は、例えば、赤色チップのDUTYを100%、緑色チップのDUTYを20%、青色チップのDUTYを60%に設定した例を示す。駆動回路10a〜10cのON許可タイミングは、ドアスイッチ4の開閉状態が「開」の場合のみであり、実施の形態1の場合と同様である。 実施の形態3では、駆動回路10a〜10cのON許可タイミング中、駆動回路10a〜10cの方形波出力を行う。方形波出力の周期は、人間の目で見た場合にちらつきを感じない周期、例えば1msecを選択し、1周期中の駆動回路10a〜10cのON時間を、選択したDUTYにより区別する。図8において、緑色チップのDUTYは20%を選択しているため、1周期1msec中0.2msecのみ駆動回路10bのONを許可し、残りの0.8msecについてはOFFをしている。同様に、青色チップのDUTYは60%を選択しているため、ON/OFF時間は0.6/0.4msecである。また赤色チップのDUTYは100%を選択しているため、駆動回路10aはONを継続している。
【0018】#8図9はこの発明の実施の形態3における庫内灯動作のフローチャートである。図9において、ステップ21では庫内灯色の初期値を設定する。各駆動回路10a〜10cのDUTYを、それぞれ1段階〜10段階から選択し初期値とする。ステップ22では、貯蔵室扉2Aの開閉判定を行う。貯蔵室扉2Aが開であった場合はステップ23に進み、庫内灯3を点灯する。このときの庫内灯色は、ステップ21で決定した初期DUTYにより決定する。ステップ22において、貯蔵室扉2Aが閉であった場合は、ステップ24に進み、庫内灯3を消灯する。 次にステップ25において、赤色チップのDUTY変更スイッチ操作があったかどうかを判定する。ここで、ユーザーは操作パネル6の操作により、各チップのDUTYを調整することができる。例えば、操作パネル6上のスイッチ7aを赤色チップのDUTY調整スイッチとし、スイッチを押すことにより赤色チップのDUTYを1段階〜10段階の中から選択することができる。ここで、図7に示した段階とDUTYのテーブルを参照し、ユーザーが選択した段階から赤色チップのDUTYを決定する。赤色チップの場合と同様にスイッチ7bを緑色チップのDUTY調整スイッチ、スイッチ7cを青色チップのDUTY調整スイッチとすることで、3原色それぞれのDUTYを調整することができる。 ステップ25において、赤色チップのDUTY変更スイッチ操作があった場合は、ステップ26に進み、赤色DUTYをスイッチ操作により選択されたDUTYに変更する。ステップ25において、赤色DUTY変更スイッチ操作がなかった場合は、ステップ27に進む。 ステップ27では、緑色チップのDUTY変更スイッチ操作があったかどうかを判定する。赤色DUTY変更の場合と同様に、ステップ27において緑色チップのDUTY変更スイッチ操作があった場合はステップ28に進み、緑色DUTYをスイッチ操作による選択結果に変更する。ステップ27において、緑色DUTY変更スイッチ操作がなかった場合は、ステップ29に進む。 ステップ29では、青色チップのDUTY変更スイッチ操作があったかどうかを判定する。赤色及び緑色DUTY変更の場合と同様に、ステップ29において青色チップのDUTY変更スイッチ操作があった場合はステップ30に進み、青色DUTYをスイッチ操作による選択結果に変更する。ステップ29において、青色DUTY変更スイッチ操作がなかった場合は、ステップ22に戻り、以降のステップを繰り返す。
【0019】以上より、実施の形態3の方法では、ユーザーが赤色、緑色及び青色チップのDUTYの微調整が可能であるため、実施の形態1〜2と比較して、ユーザーが選択することができる庫内灯色の種類が多くなり、ユーザー好みの色により近づけることができる。
【0020】実施の形態4. 実施の形態4は、実施の形態1〜3において、ユーザーが選択した庫内灯3の色情報を操作パネル6の表示部8に表示するものである。 図10は実施の形態1の庫内灯色選択結果を、庫外の操作パネル6の表示部8に表示した例である。「庫内温度」や「製氷モード」(通常製氷・急速製氷・製氷停止)状態の表示と同様に、「庫内灯色」の表示部を設ける。予め、庫内灯色の設定が可能な7色について、「赤」「緑」「青」など庫内灯色名の表示を可能にしておく。例えば、ユーザーが庫内灯色「橙」を選択している場合は、「庫内灯色」の7色の候補のうち、「橙」の表示のみが点灯するようにする。これにより、ユーザーが現在選択している庫内灯の色を、扉を開けることなく確認することが可能であるため、扉開回数を抑えることが可能であり、庫内の温度上昇を防止することができる。
【0021】図11は実施の形態3の庫内灯色選択結果を操作パネル6の表示部8に表示した例である。ここでも、庫内温度や製氷モード(通常製氷・急速製氷・製氷停止)状態の表示と同様に、「庫内灯色」の表示部を設ける。「庫内灯色」の中には「赤」「緑」「青」の項目を設け、それぞれのチップのDUTYを1〜10までの段階で表示する。例えば、赤色DUTYが段階5、緑色DUTYが段階3、青色DUTYが段階7の場合、図11に示すように、「赤」の項目に5本、「緑」の項目に3本、「青」の項目に7本のバーを表示し、バーの本数で各チップのDUTYを確認できるようにする。
【0022】これらの表示より、ユーザーは現在選択している庫内灯の色を確認若しくは予測することができる。実施の形態3では、設定可能な庫内灯色が多いため、微妙な色の違いを庫内灯色のみで判断するのが困難であるが、設定状態を定量的に確認可能にすることで、微妙な色の違いを区別することができ、ユーザーの庫内灯色に対する満足度を高めることができる。なお、仕様書などにおいて、「赤」「緑」「青」のDUTYの組み合わせによって出力される色の種類を明示しておくのが好ましい。
【0023】#7実施の形態5. 実施の形態4では、庫内灯色の選択結果に基づく色情報を操作パネル6上の表示部8に表示する例を示したが、実施の形態5では、庫内灯3に使用している3原色LEDを操作パネル6上の表示部8にも取り付けることにより、ユーザーが設定した庫内灯の色を、実際に出力させるようにしたものである。 図12はこの発明の実施の形態5における操作パネルの例示図である。図12では、操作パネル6上の表示部8をLCDにて構成し、表示部8のバックライトとしてLED11を取り付ける。このLED11には、庫内灯に使用している3原色LEDと同じものを使用し、ユーザーが選択している庫内灯と同じ色で点灯できるようにしておく。
【0024】以上より、ユーザーは、実施の形態4に示した「橙」「紫」といった色の表現や、赤色、緑色、青色チップの通電率の段階表示と比較して、より具体的なイメージを持つことができるため、ユーザーが設定したい色を確実に設定することができる。 また、ユーザーが好んで選択した色で庫内灯だけではなく、操作パネル6も点灯することができるため、ユーザーの冷蔵庫に対する満足度をより高めることができる。
【0025】#6実施の形態6. 図13はこの発明の実施の形態6における庫内灯動作のフローチャートである。図13は、図5に示した実施の形態1によるフローチャートにステップ41〜ステップ45を追加したものである。 図13は、ステップ1において、庫内灯色の初期値を例えば白色に決定し、ステップ2において駆動回路10a〜10cのON/OFF条件を「すべてON」とするまでは、実施の形態1と同様である。 実施の形態6では、ステップ2の後、ステップ41においてサービスモード中であるかどうかを判定する。ステップ41でサービスモード中であると判定した場合は、ステップ42において庫内灯の色をサービスモード専用の色、例えば赤に変更する。ステップ43では、ステップ42で決定した庫内灯色に従い、駆動回路10a〜10cのON/OFF条件を決定する。 ここで、サービスモードとは、市場でサービスマンが冷蔵庫の運転状態を確認するための特殊モードであり、例えば、エラーコードを確認したり、強制的にアクチュエータを動作させたりするモードがある。サービスモードは、操作パネル6の表示部8にエラーコードの表示や、特殊モード中であることの表示を行う場合があるため、ユーザーはサービスモード中、庫内温度の確認や、設定温度の確認を行えない場合がある。また、サービスモードにより、アクチュエータを強制的に動作させている場合、サービスモード中に限りアクチュエータが適切に冷却を行えない位置に移動している可能性がある。このため、サービスマンはサービスモード使用後、速やかにサービスモードを終了する必要がある。 ステップ42〜ステップ43において、サービスモード中は庫内灯色をサービスマンもしくはユーザーの注意を引く色、例えば赤や橙に変更することにより、現在サービスモード中であることを強調し、速やかなサービスモードの解除を促すことが可能である。 ステップ41において、サービスモードでないと判定した場合は、ステップ44に進み、前回サービスモードであったかどうか、つまり、サービスモードを終了した直後かどうかを判定する。ステップ44において、前回サービスモードであったと判定した場合は、ステップ45に進み、庫内灯色をサービスモード開始直前の色に戻す。その後ステップ3に進む。 ステップ44において、前回サービスモードでなかったと判定した場合は、ステップ3に進む。以降のステップ3〜ステップ7については、実施の形態1と同様のため説明を省略する。
【0026】以上のように、実施の形態6ではサービスモード中は、庫内灯色を専用の色に変更するようにしたので、サービスマンやユーザーにサービスモード中であることを強調することが可能であり、速やかなサービスモード解除を促すことができる。 実施の形態6では、サービスモード中、庫内灯色を専用の色に変更する例を示したが、庫内灯色の変更のみではなく、庫内灯の点滅を行い、サービスモードであることをより強調してもよい。
【0027】実施の形態7. 図14はこの発明の実施の形態7における庫内灯動作のフローチャートである。図14は、図5に示す実施の形態1によるフローチャートにステップ51〜ステップ55を追加したものである。 図14は、ステップ1において、庫内灯色の初期値を例えば白色に決定し、ステップ2において駆動回路10a〜10cのON/OFF条件を「すべてON」とするまでは、実施の形態1と同様である。 実施の形態7では、ステップ51において急冷モード中であるかどうかを判定する。ステップ51で急冷モード中であると判定した場合は、ステップ52において庫内灯の色を急冷モード専用の色、例えば青や緑に変更する。ステップ53では、ステップ52で決定した庫内灯色に従い、駆動回路10a〜10cのON/OFF条件を決定する。 ステップ51において、急冷モードでないと判定した場合は、ステップ54に進み、前回急冷モードであったかどうか、つまり、急冷モードを終了した直後かどうかを判定する。ステップ54において、前回急冷モードであったと判定した場合は、ステップ55に進み、庫内灯色を急冷モード開始直前の色に戻す。その後ステップ3に進む。 ステップ54において、前回急冷モードでなかったと判定した場合は、ステップ3に進む。以降のステップ3〜ステップ7については、実施の形態1と同様のため説明を省略する。
【0028】#9以上のように、実施の形態7では急冷モード中は、庫内灯色を専用の色に変更するようにしたので、ユーザーに急冷モード中であること、つまり冷蔵庫の特殊なモードやメリット機能を実施中であることを強調することが可能である。 なお、実施の形態7では、急冷モード中、庫内灯色を専用の色に変更する例を示したが、庫内灯色の変更のみではなく、庫内灯の点滅を行い、急冷モードであることをより強調してもよい。 また、実施の形態7では、急冷モード中、庫内灯色を専用の色に変更する例を示したが、庫内灯色の変更は急冷モードに限らず、節電モード中や脱臭モード中など、その他の各種モードを実施している場合にも適用できる。
【0029】この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の主な構成を示す概略図。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の庫内灯の動作に関わるブロック図。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の庫内灯の点灯/消灯タイミングを示したタイムチャート。 この発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の庫内灯を構成する発光源の点灯/消灯タイミングの一例を示したタイムチャート。 この発明の実施の形態1における庫内灯動作のフローチャート。 この発明の実施の形態2における庫内灯動作のフローチャート。 この発明の実施の形態3におけるDUTYの設定例を示す表。 この発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の庫内灯を構成する発光源の点灯/消灯タイミングの一例を示したタイムチャート。 この発明の実施の形態3における庫内灯動作のフローチャート。 この発明の実施の形態4における操作部の例示図。 この発明の実施の形態4における操作部の別の例示図。 この発明の実施の形態5における操作部の例示図。 この発明の実施の形態6における庫内灯動作のフローチャート。 この発明の実施の形態7における庫内灯動作のフローチャート。
【0030】1 冷蔵庫、2 貯蔵室、2A 貯蔵室扉、3 庫内灯、4 ドアスイッチ、5 制御装置(制御基板)、6 操作パネル、7a,7b,7c スイッチ、8 表示部、9 マイコン、10a,10b,10c LED駆動回路、11 表示部のバックライト用LED。
候補18: 特開2004-286333一致 1/6・争点1冷凍冷蔵庫 / 出願人: 株式会社富士通ゼネラル / 発明者: 奥山 亮 / 出願日: 2003-03-24 / 公開日: 2004-10-14
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#9本発明は、冷却室内の温度を庫内灯の色変化によって表示するようにした冷凍冷蔵庫に関するものである。
【0002】冷凍冷蔵庫は、例えば図8に示すように、最上段に冷蔵室1(約3℃)、その下段に横並びで切替室2と製氷室3(約−19℃)、その下段に野菜室4(約7℃)、最下段に冷凍室5(約−19℃)が配置されている。切替室2は冷却温度設定の切替によってソフト冷凍室(約−8℃)、パーシャル室(約−3℃)、チルド室(約0.5℃)、ワイン室(約10℃)等として使用される。そして、冷却室の温度を表示するタイプの冷凍冷蔵庫では、表示/操作部6が設けられ、ここにおいて各冷却室の内部温度をサーミスタ等の温度センサで検知して数値表示している。図9はこの表示/操作部6を示す図であり、7はLCD(液晶)等からなる温度数値表示部を、8は温度設定やその他の操作のためのボタン等からなる操作部を示す。
【0003】温度制御は温度幅(ディファレンシャル:目標温度と現在温度との差)に従いヒステリシスを持たせて行われるので、高すぎる温度になったり低すぎる温度になったりする可能性があり、それをリアルタイム形式で表示するときは、これがそのまま表示されることになるので、故障した等の誤解を与えるおそれがある。
【0004】#7一方、検知温度の積分平均や移動平均値を用いて表示を行う場合は、リアルタイム表示に比べて変動が少ないが、例えば冷却室の扉を開けておいても表示温度は急速には変化しない。このため、数値による定量的表示と実際の冷え具合との関連が曖昧となり、冷却室の温度をこのような平均値から得た数値で明示することはそのときの冷却室内の冷え具合を各人の判断(想像)にゆだねることになり、ときには温度に問題がないにもかかわらず、ユーザのクレームを喚起することにつながる。
【0005】なお、ショーケースの庫内の貯蔵室内の照明灯の保護管にサーモテープを付着して、その貯蔵室の温度を色で表示するようにしたものがある(特許文献1)。しかし、このサーモテープはある程度大きな温度変化がなければ色が目立って変化しないので、若干の温度変化が貯蔵食品の品質に影響を与える冷凍冷蔵庫には使用できないばかりか、温度と色の関係を任意に設定することができないという問題がある。
【0006】実開昭63−120084号公報
【0007】以上のように、冷却室の温度を数値で表示する場合にはリアルタイム表示でもまた平均値表示でも問題があり、またサーモテープの色で表示する方式も問題がった。
【0008】本発明の目的は、以上のような問題点を解消して、扉を開いたときの庫内温度表示を行うようにした冷凍冷蔵庫を提供することである。
【0009】#4請求項1にかかる発明は、少なくとも1つの冷却室と、該冷却室の扉の開放を検知すると作動する扉スイッチと、前記冷却室内に設置され前記扉スイッチが作動すると点灯する庫内灯と、前記冷却室の内部温度を検知する温度センサとを有する冷凍冷蔵庫において、前記庫内灯を3原色LED又は3原色LCDからなる色光源で構成し、前記温度センサの検知した温度に応じて前記庫内灯の前記色光源の色を変化させる制御手段を設けたことを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0010】請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の冷凍冷蔵庫において、前記温度センサで検知される温度範囲を複数の温度帯に区画して各温度帯に対して異なった色を割り当て、前記制御手段は、前記庫内灯の前記色光源の色を前記温度センサが検知した温度帯に応じて離散的に変化させることを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0011】請求項3にかかる発明は、請求項1に記載の冷凍冷蔵庫において、前記制御手段は、前記扉スイッチが第1の所定時間を超えて作動すると前記庫内灯の前記色光源を減灯させることを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0012】請求項4にかかる発明は、請求項1に記載の冷凍冷蔵庫において、前記制御手段は、前記扉スイッチが第2の所定時間を超えて作動すると前記庫内灯の前記色光源を点滅させることを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0013】請求項5にかかる発明は、請求項1に記載の冷凍冷蔵庫において、前記制御手段は、前記扉スイッチが第1の所定時間以上で第2の所定時間以内の時間作動するとき前記庫内灯の前記色光源を減灯させ、該第2の所定時間を超えて作動するとき前記庫内灯の前記色光源を点滅させることを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0014】#5請求項6にかかる発明は、請求項1乃至5のいずれか1つに記載の冷凍冷蔵庫において、前記制御手段は、前記温度センサが検知した温度が低いときは前記庫内灯の前記色光源で寒色系の色を表示させ、高いときは暖色系の色を表示させることを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0015】請求項7にかかる発明は、請求項4又は5のいずれか1つに記載の冷凍冷蔵庫において、前記庫内灯の前記色光源の点滅は、前記温度センサが検知した温度に関係なく暖色系の色で行われるようにしたことを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0016】請求項8にかかる発明は、請求項1乃至7のいずれか1つに記載の冷凍冷蔵庫において、前記色光源は、前記3原色LED又は3原色LCDの複数個を設置した回転台と該回転台の表面を覆う光拡散性を有するカバーとからなり、前記回転台の回転により前記複数の3原色LED又は3原色LCDの光を面光源化させるようにしたことを特徴とする冷凍冷蔵庫とした。
【0017】本実施形態では、冷蔵室や冷凍室等の冷却室の扉を開いたときにそれに連動して作動する扉スイッチによって庫内灯が点灯する冷凍冷蔵庫において、庫内灯に庫内の食品を照らすという役割・目的以外に、庫内灯の色を庫内の温度に応じて変化させる機能を持たせる。庫内にはサーミスタ等の温度センサを設置して、その温度センサで検知した庫内温度に応じて、その温度が高いときは暖色系、低いときは寒色系の色に変化させ、庫内温度に追尾してリニアに又は離散的に色を変化せる。このときの庫内灯は3原色LEDや3原色LCDなどの色光源で構成し、温度と色の関係を所望の関係に設定する。
【0018】#1このようにすることで、数値ではなく色によって庫内温度が表示されるので、、各個人の持つ漠然とした色彩の感情効果(温度感覚)に強い印象を与えることでき、数値による定量的表示よりも冷却内容が実感できやすくなり、ユーザによる扉の開閉頻度や扉の開放時間が抑制されやすくなる。また、温度と色光源の色との関係は任意に設定できるので、微妙な温度変化を大きな色変化で表すことも可能となり、わずかな温度変化が貯蔵食品の品質に影響与える冷凍冷蔵庫に好適となる。
【0019】図1は冷凍冷蔵庫の各冷却室の基準温度とそれに対応した基準色の関係を示す図である。このように、温度が低いほど寒色度の強い色を割り当て、高いほど暖色度の強い色を割り当てることによって、温度を視覚的に認識することが可能となる。
【0020】以下、冷凍冷蔵庫の内の冷蔵室の温度表示を行う場合の実施例について詳しく説明する。図2は冷蔵室の制御ブロック図である。11はマイクロコンピュータ等からなる制御部、12は温度設定その他を行うための操作部、13は冷蔵室1に設けたサーミスタからなる温度センサ、14は冷蔵室1の扉を開放すると連動して作動する扉スイッチ、15は3原色LED(発光ダイオード)からなる色光源をもつ庫内灯、16は冷凍サイクル、17はその冷凍サイクルの蒸発器で生成した冷気をダクトを介して冷蔵室1内に吹き出す送風ファン、18は設定温度等を格納するメモリ、19は他の電気系統である。図3は制御系統図であり、冷凍サイクル16は圧縮機21、凝縮器22、キャピラリー23、蒸発器24を具備し、圧縮機21が制御部11によって制御される。
【0021】#2図4はこの庫内灯15を制御するフローチャートである。まず、冷蔵室1の扉が開いたか否かを判定して、開いたときは庫内灯15を点灯させる。そして、庫内灯15を点灯させた後は、反復記号Iを0に設定して、それを1つインクリメントする度に温度センサ13で検知した温度Tsに応じて、庫内灯15の色を制御し、I=10になるまでこれを繰り返す。冷蔵室1の場合であるので、色の制御は温度Tsが0℃<Ts<10℃の範囲において複数の温度帯を予め区画しておき、各温度帯に特定の色を割り当てる。このとき、特定の温度帯の色には明暗の区別も行う。また、高い温度帯には暖色系の色を、低い温度帯には寒色系の色を割り当てる。
【0022】I=10になった時点で、扉の開いている時間が1分以上2分未満のときは、そのとき特定の色で表示している庫内灯15の明るさを暗く(減灯)し、再度反復記号Iを0に設定して、I=10になるまで温度センサ13で検知した温度Tsに応じて、庫内灯15の色を制御する。扉の開いている時間が2分以上になったときは庫内灯15を点滅させる。
【0023】#6庫内灯15では、赤、青、緑の3原色の光の組み合わせにより、1つの色を表現する。この3原色を組み合わせると、例えば図5に示すように多数の色を表すことができる。そこで、この庫内灯15は、図6に示すように、筒状体31に赤、緑、青のLED32R,32G,32Bを収納して3原色LEDからなる色光源33を構成し、この色光源33を回転台座34の表面の中央に1個、周囲に8個で合計9個配置し、その表面側を磨りガラスのような光拡散効果の大きな材質のカバー(図示せず)で覆って構成する。なお、色光源33の回転台座34への取り付けは、波長の短い青色のLED32Bを外周側に位置させる。また、回転台座34は扉スイッチ27が扉開放により作動したときモータ等によって回転するように構成する。また、回転台座34は、光の乱反射しやすい白色のABS板のようなプラスチックプレート等を材質とし、必要に応じてランダムな傷をつけて乱反射効果を高めたものとする。このような庫内灯15の取付位置は、冷蔵室1の冷気ダクト吐出口近傍の壁面、他の壁面、天井等とし、その場所に埋設させる。
【0024】以上により、複数の色光源33の発光光は、カバー内における回転台座34の定速回転によって混合されカバーによって拡散されて冷蔵室1内に放射されるので、1つの色の面光源として機能する。
【0025】#8LED32R,32G,32Bへの印加電圧は、例えばDCの0V、2V、4Vとする。0Vは消灯、2Vは半灯、4Vは全灯である。そして、LED32R=R、32G=G、32B=Bと表記し、各LEDに印加する電圧を添え字として、0V=0、2V=0.5、4V=1とする。例えば、2Vが印加された赤色のLED32Rは、B0.5と表す。色の合成に関しては、R0.5+G0.5+B0.5のような演算表記とする。なお、R0=G0=B0=0とする。以上の場合の色の組み合わせは、色無しを別とすると、33−1=26種類となるので、寒色系から暖色系まで十分表現することができる。図7に3色の光の組み合わせにより表現される表示色の例を示した。
【0026】なお、以上は冷蔵室1の庫内灯について説明したが、他の冷却室の庫内灯についても全く同様に実施できることは勿論であり、また、冷凍室と冷蔵室をもつ冷凍冷蔵庫を対象としたが、冷凍室のみをもつもの、冷蔵室のみをもつものにも同様に適用できる。発明の名称として「冷凍冷蔵庫」としたが、これは冷凍冷蔵庫、冷凍庫、冷蔵庫のいずれも含む概念である。また、以上では色光源33に3原色LEDを使用したが、3原色LCD(液晶)を使用することもできる。また、図4のフローチャートでは扉が2分以上開いているときは、そのとき検知されている温度に応じた色で庫内灯15の色光源が点滅するよう構成した場合を説明したが、このときは温度に関係なく最大温度を表す色(例えば赤色)表示にして点滅するようにすれば、より強力な緊急警報発生の意味を持たせることができる。
【0027】#3以上から本発明によれば、温度センサが検知した温度によって色を変化させる3原色LEDや3原色LCDを庫内灯の色光源に使用するので、扉を開けたときの庫内温度を庫内灯の色によって表示することができるばかりか、温度センサが検知した温度と色表示との関係を任意に設定することができるので、若干の温度変化でも色変化を大きくさせることが可能であり、扉を開けているときの庫内の温度変化をユーザに強力にアッピールできる利点がある。 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施形態の冷凍冷蔵庫の各冷却室の基準温度と基準色の関係の説明図である。 【図2】同冷凍冷蔵庫の冷蔵室の制御ブロック図である。 【図3】同冷凍冷蔵庫の冷蔵室の制御系統図である。 【図4】同冷凍冷蔵庫の冷蔵室の庫内灯の制御フローチャートである。 【図5】光の3原色の説明図である。 【図6】(a)は色光源の斜視図、(b)はカバーを外したときの庫内灯の平面図である。 【図7】(a)〜(c)は3原色LEDによる表示色の説明図である。 【図8】従来の冷凍冷蔵庫の正面図である。 【図9】従来の表示/操作部の説明図である。 【符号の説明】 1:冷蔵室、2:切替室、3:製氷室、4:野菜室、5:冷凍室、6:表示/制御部、7:表示部、8:操作部 11:制御部、12:操作部、13:温度センサ、14:扉スイッチ、15:庫内灯、16:冷凍サイクル、17:送風ファン、18:メモリ、19:他の電気系統 21:圧縮機、22:凝縮器、23:キャピラリー、24:蒸発器、25:送風ファン 31:筒状体、32R,32G,32B:LED、33:色光源、34:回転台座
候補19: 特開2013-185759一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: シャープ株式会社 / 発明者: 藤井 和巳 / 出願日: 2012-03-08 / 公開日: 2013-09-19
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は冷蔵庫に関し、特に、LEDを用いた庫内照明を備えた冷蔵庫に関する。
【0002】近年、照明装置の光源としてLEDを用いたものが提案されている。特開2008−210588号公報(特許文献1)は、発光ダイオードチップを封止する樹脂の種類毎に、発光ダイオードの累積点灯時間に対する光出力補正テーブルを備える照明装置を開示する。光出力補正テーブルの出力比率データに基づきLEDに供給する電力を制御し、所定の光出力を得る。
【0003】特開2008−70000号公報(特許文献2)は、冷蔵庫の断熱扉が開状態であることを検知した際に庫内照明を点灯させ、外部照明の検知照度に基づき庫内照明の光量を調整する構成を開示する。特開2010−113986号公報(特許文献3)は、LEDへ通電を開始した最初の測定照度に対する最新の測定照度の低下量が設定値以下に低下した場合、LEDの寿命を知らせる構成を開示する。
【0004】特開2008−210588号公報 特開2008−70000号公報 特開2010−113986号公報
【0005】LEDの光度は点灯時間の増加に従い低下する。図3は、LEDの光度保持率が累積点灯時間の増加とともに低下する経年変化の一例を示す。初期の光度を100%とすると、累積点灯時間が3000時間で一般的にLEDの寿命の目安とされる70%まで低下している。
【0006】図4のLEDの光度ランクの一例に示す通り、LEDの光度は個々の製品でバラツキを有する。ランクAの製品の光度は、1800(mcd)から2200(mcd)の範囲に亘る。ランクAとランクBでは、光度が1800(mcd)から2600(mcd)の広範囲内に分布する製品が含まれる。なお、光度は光源の明るさ、照度は光源で照らされている側の明るさを意味するが、ほぼ同義と考えてよい。
【0007】#10特許文献1では、累積点灯時間に対する発光ダイオードの照度低下量を発光ダイオードの平均値に基づき補正テーブルを作成するものである。しかしながら、発光ダイオードの初期の光度やその経年変化は個々にバラツキを有し、平均的なデータに基づく補正テーブルでは光度を適切に補正することは出来ない。また、特許文献2のように、外部照明の検知照度に基づいてLEDの照度を調整しても、個々の冷蔵庫の庫内照明のバラツキは補正できない。
【0008】特許文献3では、LEDの照度低下量の経年変化に基づき寿命判定を行っている。しかしながら、照度センサの精度が悪いと寿命的にはまだ問題がなくとも誤判定する場合がある。また、庫内の収容物が照度センサの照度測定値に影響を及ぼすこともある。照度センサ用の基板を単独で設けることは経済的でない。
【0009】本発明は、収納室の壁面に設けられ、その庫内側に向けて光を照射するLEDと、LEDへ電力を供給するLED駆動部と、LEDの照度を測定する照度センサと、LEDの照度設定値を記憶するメモリと、照度センサで測定したLEDの照度および照度設定値に基づきLEDの照度を調整する制御部と、を備える冷蔵庫である。
【0010】本発明の冷蔵庫において、制御部は、LEDの照度と照度設定値との差の絶対値が所定の照度判定値未満となるようにLED駆動部が出力する電力を調整することが好ましい。
【0011】本発明の冷蔵庫において、制御部は、LEDの照度および照度初期値のうち、小さくないいずれか一方の値をLEDの照度設定値としてメモリに格納することが好ましい。
【0012】本発明の冷蔵庫において、LEDの照度と照度設定値との差の絶対値が所定の照度判定値以上の場合で、LED駆動部の出力を増加させる繰り返し処理が所定回数を超えた場合、制御部は報知信号を出力することが好ましい。
【0013】#5本発明の冷蔵庫において、制御部は、LEDの照度が報知判定値未満の場合、報知信号を出力することが好ましい。
【0014】本発明によれば、庫内照明用LEDの個々の照度や経年変化による照度低下を補正し、LEDの照度を一定に保つことができる。また、LEDの照度が所定値より低下した場合、故障として報知する機能を実現する。さらに、庫内の収容物の影響を受けることなく照度センサで照度の測定を行うことが出来る。
【0015】本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の正面図である。 本発明の実施の形態1に係る制御部のブロック構成図である。 LEDの光度保持率の経年変化の一例を示す図である。 LEDの光度ランクの一例を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る制御部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態1の変形例に係る制御部の動作を説明する図である。 本発明の実施の形態2に係る制御部の動作を説明する図である。
【0016】以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。実施の形態の説明において、個数、量などに言及する場合、特に記載ある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。実施の形態の図面において、同一の参照符号や参照番号は、同一部分または相当部分を表わすものとする。また、実施の形態の説明において、同一の参照符号等を付した部分等に対しては、重複する説明は繰り返さない場合がある。
【0017】<実施の形態1> 図1を参照して、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の正面図を説明する。
【0018】冷蔵庫1には、上部に冷蔵室2、その下に冷凍室3と野菜室4(以下、収納室と総称する。)が順に設けられ、冷蔵室2と冷凍室3とは断熱仕切部5により仕切られている。冷蔵室2、冷凍室3、および野菜室4の前面には、各々、開閉可能に枢支された扉6、扉7、および扉8が設けられている。収納室のひとつである冷蔵室2の壁面には庫内灯9が設置される。
【0019】#2冷蔵室2、冷凍室3、および野菜室4は、図示しない冷蔵庫1の背面側に設けられた圧縮機、蒸発器、および凝縮器が順次接続してなされる冷凍サイクルおよび冷気循環用ファンモータにより、冷蔵庫1の庫内が冷却されるようになっている。但し、野菜室4には冷気吐出口は設けずに間接冷却を行う。冷蔵庫1の背面には、冷蔵庫の動作を制御する制御部10(図示せず)が設けられている。
【0020】図2を参照して、本発明の実施の形態1に係る制御部10のブロック構成を説明する。 制御部10は、交流電源を直流電源に変換する電源回路101、演算部102、メモリ102a、LED駆動部103、照度信号入力部104、および扉開閉信号入力部105を有する。電源回路101が生成する直流電源は、制御部10を構成する各制御ブロックへ供給される。
【0021】演算部102は、一般的なマイクロコンピュータで構成される。メモリ102aは演算部102を構成するマイクロコンピュータと接続される。メモリ102aはマイクロコンピュータに内蔵、または外付けされる。
【0022】演算部102の入力側には、扉開閉信号入力部105および照度信号入力部104が接続される。扉開閉信号入力部105には、扉開閉検出部20の出力信号が入力される。扉開閉検出部20は、冷蔵室2に設けられた扉6の開閉有無を検出して扉開閉信号入力部105へ出力する。
【0023】照度信号入力部104には、庫内灯9の照度センサ92が検出したLED91の照度が入力される。庫内灯9は、互いに隣接して同一基板上に形成されたLED91および照度センサ92で構成される。従って、照度センサ92は、実質的にLED91の光度を測定している。庫内灯9は、LED91が庫内照明光を冷蔵室2の庫内側に向けて照射するように配置される。LED91は、扉開閉検出部20に連動して、扉6が開くと点灯し閉じると消灯する。
【0024】#1演算部102の出力側には、庫内灯9のLED91を駆動するLED駆動部103が接続される。LED91の発光特性は、LED駆動部103から供給される電力により決定される。パルス駆動の場合、その電力は、演算部102の出力信号に基づき、LED駆動部103の出力信号のオン/オフデューティ比で決定される。
【0025】LED91には白色LEDを用い、その使用数量は問わない。照度センサ92には、フォトトランジスタ、フォトダイオード、または光導電型光センサ(Cds)等の光電効果を有する素子を用いることが望ましい。
【0026】図5を参照して、実施の形態1に係る制御部10の動作を説明する。 冷蔵庫1の電源投入後(電源ON)、扉開閉検出部20は冷蔵室2の扉6の開閉有無を検出する(ステップS1)。なお、以降において、ステップS1等を単にS1等と記載する。扉6が開いたことを検出すると(YES)、制御部10の演算部102は、LED駆動部103へ所定の電力出力を指示する。扉開閉検出部20が扉6の閉じたことを検出(NO)すると、LED駆動部103は電力出力を停止する(S3)。
【0027】庫内灯9のLED91(以下、単に、庫内灯9と記載する場合もある。)は、LED駆動部103から供給される電力により発光を開始する(S2)。照度センサ92は、庫内灯9の照度を測定し(S4)、その照度測定値Aは、照度信号入力部104を経由して演算部102へ入力される。照度測定は、庫内灯9のLED91の点灯中の期間にわたり、所定の間隔毎に行われる。
【0028】#9庫内灯9の照度測定後、制御部10は、メモリ102aに照度設定値Bが格納済みか否かを確認する(S5)。メモリ102aに照度設定値Bが格納されていない場合(NO)、制御部10は照度設定値Bの初期値A0と照度測定値Aとの大小関係を比較する(S6)。ここで、メモリ102aに照度設定値Bが格納されていない場合の例として、「電源ON」が冷蔵庫1に最初に電源を入れた場合や、再度電源を入れた場合等が該当する。初期値A0として、例えば、必要とされる照度の下限値とする。
【0029】制御部10は、初期値A0が照度測定値A以上の場合(YES)、初期値A0の値を照度設定値Bとし(S61)、初期値A0が照度測定値Aより小さい場合(NO)、照度測定値Aの値を照度設定値Bとする(S62)。決定した照度設定値Bの値をメモリ102aに格納する(S63)。つまり、照度測定値Aと初期値A0のうち、小さくないほうを照度設定値Bとする。以後は、照度設定値Bの設定を行わない。即ち、冷蔵庫1に電源を投入後の最初の照度測定値Aと初期値A0との比較結果に基づき照度設定値Bをメモリ102aに格納した後は、再度同じ状況が発生しない限り照度設定値Bの値は維持される。
【0030】なお、上記の通り決定された照度設定値Bの値を使用者が意図的に調整するような構成としてもよい。また、メモリ102aは不揮発性メモリであることが望ましい。
【0031】#3照度設定値のメモリ102aへの格納後に冷蔵室2の扉6が開かれた場合、照度測定値Aおよび照度設定値Bの差と照度判定値Cとの大小比較を行う。その結果に基づき、LED91へ供給する電力を制御する。この一連の処理は、所定の周期で行う。以下に詳細を説明する。
【0032】庫内灯9の照度測定(S4)が、前回の照度測定から所定の周期経過後の場合(S7でYES)、まず、LED91の照度の低下有無を判断する。照度設定値Bから照度測定値Aを引いた値(B−A)が照度判定値C以上の場合(S8でYES)、LED91の照度低下とみなす。この場合、制御部10は、LED駆動部103に対してLED91へ供給する電力(出力)を増加させ(S9)、LED91の照度を増加させる。
【0033】次に、LED91の照度の上昇有無を判断する。照度測定値Aから照度設定値Bを引いた値(A−B)が照度判定値C以上の場合(S10でYES)、LED91の照度上昇とみなす。この場合、制御部10は、LED駆動部103に対してLED91へ供給する電力(出力)を減少させ(S11)、LED91の照度を低下させる。
【0034】ステップS8からステップS11の処理をまとめると次のようになる。制御部10は、LED91の照度測定値Aと照度設定値Bとの差の絶対値が照度判定値C未満か否かを判断する(S8およびS10)。その絶対値が照度判定値C未満である場合、冷蔵室2の扉6の開閉有無の検出ステップ(S1)へ戻る。絶対値が照度判定値C以上である場合、照度測定値Aと照度設定値Bとの大小関係に基づき、LED91へ供給する電力の制御が行われる(S9、S11)。
【0035】#6図5に示す処理フローにおけるステップ7(S7)の意味を説明する。LED91の照度設定値Bと照度測定値Aとの差が照度判定値C付近で前後する場合、LED91の照度調整によりちらつきの発生が想定される。そこで、そのちらつき発生を防止するため、LED91の照度上昇および下降の有無の判定を使用者がちらつきを感じない所定の周期で行う。なお、庫内灯9を設置した冷蔵室2の扉6が開いている状態(S1でYES)ではLED91の照度調整を行うが、扉6が閉じている状態(S1でNO)ではLED91は消灯しているので照度調整は行わない。
【0036】図5では、LED91の照度確認処理を、最初に照度の低下有無の確認を行い、次に照度の上昇有無の確認を行っている。しかし、照度確認処理は上記と逆の順番で行ってもよい。また、ちらつき防止のために設定するLED91への供給電力調整周期は、必要に応じて省略してもよい。
【0037】以上の通り、実施の形態1に係る制御部10は、冷蔵庫1の庫内灯9を構成するLED91の照度を、予め設定した照度設定値Bを中心とする所定の範囲内(照度判定値C)に収まるように制御する。照度設定値Bは庫内灯として必要なLED91の照度を考慮して決定し、その照度に必要なLED91への供給電力を制御することにより、個々のLED91の光度バラツキの影響を受けずにLED91の照度(光度)を制御することが可能となる。
【0038】また、LED91の照度が照度設定値Bから所定の範囲内に収まるようにLED91へ供給する電力を制御することにより、LED91の光度保持率の経年変化特性のバラツキの影響を受けずにLED91の照度(光度)を制御することが可能となる。
【0039】#7<実施の形態1の変形例> 図6を参照して、本発明の実施の形態1の変形例に係る制御部11の動作を説明する。
【0040】制御部11(図示せず)の構成は実施の形態1に係る制御部10と同じであり、制御部10のブロック図を引用して制御部11の動作の説明をする。図6に示す制御部11の動作が図5に示す制御部10の動作と異なる点は、ステップS5からステップS7の処理へ移行する前にステップS51を実行し、ステップS51の結果が「YES」の場合はステップ52を実行する点である。
【0041】ステップ51は、LED91への供給電力増加処理(S9)の回数が所定の値を超えた場合(S51でYES)、LED91の故障として報知する(S52)。LED91の照度低下と判断された場合(S8でYES)に行う供給電力増加処理を所定回数繰り返してもLED91の照度が回復しない場合、制御部11はLED91の寿命や断線を告知するものである。
【0042】なお、LED91の照度上昇と判断された場合(S10でYES)に行う供給電力減少処理(S11)を所定回数繰り返してもLED91の照度が低下しない場合も、必要に応じ、LED91の故障とみなして報知してもよい。
【0043】<実施の形態2> 図7を参照して、本発明の実施の形態2に係る制御部12の動作を説明する。なお、制御部12(図示せず)の構成は実施の形態1に係る制御部10と同じである。
【0044】冷蔵庫1の電源投入後(電源ON)、扉開閉検出部20は冷蔵室2の扉6の開閉有無を検出する(S1)。扉6が開いたことを検出すると(YES)、制御部12の演算部102は、LED駆動部103へ所定の電力出力を指示する(S2)。扉開閉検出部20が扉6の閉じたことを検出(NO)すると、LED駆動部103は電力出力を停止する(S3)。
【0045】#8庫内灯9のLED91は、LED駆動部103から供給される電力により発光を開始する(S2)。照度センサ92は、庫内灯9の照度を測定し(S4)、その照度測定値Aは、照度信号入力部104を経由して演算部102へ入力される。照度測定は、庫内灯9のLED91の点灯中の期間にわたり、所定の間隔毎に行われる。
【0046】演算部102は、照度測定値Aとメモリ102aに格納されている報知判定値Dとを比較する(S5)。照度測定値Aが報知判定値D以上の場合(S5でYES)、制御部12はLED91を正常と判断し扉6の開閉検出ステップS1を行う。照度測定値Aが報知判定値D未満の場合(S5でNO)、制御部12はLED91の照度が報知判定値D未満であると判定し(S6)、使用者へ報知する(S7)。
【0047】LED91の断線やLED駆動部103の動作不良によりLED91が点灯しない不良モードを検出する場合、報知判定値Dとして設定する照度の値は暗い状態の照度を設定する。このLED91の不良報知は、扉6が開いている場合継続して行われる(S7からS1へのループ)。
【0048】本発明の実施の形態における庫内灯9は、同一基板上に形成された照度センサ92およびLED91で構成され、冷蔵室2等の収納室に配置される。従って、収納室の収納物の形状や配置の影響をほとんど受けることなく、照度センサ92はLED91の照度(実質的には光度)を測定する。この結果、照度センサ92はLED91の光度の経年変化や故障を正確に検出することができる。
【0049】#4本発明の実施の形態における制御部10、11、および12は、扉開閉検出部20による冷蔵室2の扉6の開閉検出信号に基づき、冷蔵室2に備えられた庫内灯9の点灯および消灯を制御する。開閉検出を行う冷蔵庫の扉と庫内灯9を配置する収納室は冷蔵室2に限定されず、庫内灯が配置された冷蔵庫の収納室と、その収納室に設けられた扉の開閉検出を行う開閉検出部という関係があれば、冷蔵庫が備える他の収納室であってもよい。
【0050】今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0051】1 冷蔵庫、2 冷蔵室、3 冷凍室、4 野菜室、5 断熱仕切部、6,7,8 扉、9 庫内灯、10 制御部、101 電源回路、102 演算部、102a メモリ、103 LED駆動部、104 照度信号入力部、105 扉開閉信号入力部、91 LED、92 照度センサ、20 扉開閉検出部。
候補20: 特開2017-083027一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 日立アプライアンス株式会社 / 発明者: 山本 信果 / 出願日: 2015-10-23 / 公開日: 2017-05-18
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、冷蔵庫に関する。
【0002】近年、家庭用の冷蔵庫には庫内の収納物を確認するための補助として、庫内灯が備えられている。庫内灯の制御方法として、消費電力の低減や使い勝手の向上を目的に、冷蔵庫の状態情報を用いて庫内灯の色や明るさを変更して、使用者に冷蔵庫の状態変化の報知を行う技術がある。特許文献1には、予め定められた、扉の開閉回数に達したならば、照明の色の変更、照明の点滅、輝度を低下させるものとなっている。
【0003】特開2010−164250号公報
【0004】特許文献1のように、報知のために照度を変えると使用者に違和感を与えるおそれがあるが、省エネ性の観点からは、使用者の利便性に考慮しつつ適宜照度を制御することが好ましい。このため、使用者に与える違和感を低減しつつ、省エネ性を高める制御が可能な冷蔵庫を提供することが望まれる。
【0005】上記課題を解決するために、本発明は、冷蔵庫内を照らす庫内灯と、扉の開閉を検知する扉センサと、を備える冷蔵庫であって、前記扉の開閉回数の増加に応じて、前記庫内灯の明るさを減少させる補正を実行することを特徴とする。 ことを特徴とする。
【0006】本発明によれば、使用者が一定時間内に扉の開閉を繰り返した際に、使用者への違和感を低減しつつ庫内灯の明るさを下げることが可能となり、消費電力の低減を行うことができる。
【0007】実施例1の冷蔵庫を示す正面図である。 実施例における冷蔵庫の冷蔵室扉を開放した状態を示す図である。 実施例における冷蔵庫のブロック図である。 実施例1の冷蔵庫におけるタッチセンサの情報を基にした庫内灯制御動作を示すフローチャートである。 実施例の冷蔵庫における庫内灯制御の動作を示すフローチャートである。 実施例2の冷蔵庫におけるタイマの値を基にした庫内灯制御動作を示すフローチャートである。
【0008】以下、本発明の実施例を、添付の図面を参照しつつ詳細に説明する。同様の構成要素には同様の符号を付し、また、同一の説明は繰り返さない。
【0009】#7図1は、本発明の実施例における冷蔵庫1の正面図である。図1に示すように、本実施例の冷蔵庫1は、上から、冷蔵室2と、左右に並んだ製氷室3および上段冷凍室4と、下段冷凍室5と、野菜室6と、タッチによる操作が可能なコントロールパネル7と、タッチ検知スイッチ10と、照度センサ20と、を有している。
【0010】冷蔵室2は、左右に分割された、観音開きの冷蔵室扉2aおよび冷蔵室扉2bを備えている。
【0011】製氷室3、上段冷凍室4、下段冷凍室5、及び野菜室6は、それぞれ、引き出し式の製氷室扉3a、上段冷凍室扉4a、下段冷凍室扉5a、野菜室扉6aを備えている。
【0012】コントロールパネル7は、使用者の指等が近づくことを検知可能である。例えば使用者がコントロールパネル7に設けられた電極等に指を近づける又はタッチすることで、各電極等に応じた出力がなされる。メニューの表示や冷蔵庫1の状態設定を切り替え、表示することが可能である。コントロールパネル7は、種々公知の方法で構成することができる。
【0013】#8タッチ検出スイッチ10は、冷蔵室扉2aと冷蔵室扉2bとに、タッチ検出スイッチ10aとタッチ検出スイッチ10bとをそれぞれ備えている。各タッチ検出スイッチ10a、10bは、複数のタッチセンサを備えており、静電容量の変化を検出する、いわゆる静電容量検出方式を採用している。タッチ検出スイッチ10は、使用者がタッチセンサに触れたパターンによって、単開き操作、両開き操作のいずれかの開扉条件を判定し、単開き操作ならば、冷蔵室扉2aと冷蔵室扉2bのいずれかを開放し、両開き操作ならば、冷蔵室扉2aと冷蔵室扉2bの両方を開放し、開扉条件が不成立の場合は、操作失敗と判定し、開扉動作は行わない。タッチ検出スイッチ10は、公知の方法で構成することができる。タッチ検出スイッチ10の配置場所は、使用に際して使用者が触れ易い場所であれば特に制限されず、例えば、製氷室扉3a等各種の扉の前面に設けても良い。
【0014】図2は、本実施例における冷蔵室扉2a,2bを開放した状態を示す図である。庫内灯30は冷蔵室2内の上部に位置し、庫内全体を照らすよう配置がされている。 図3は、本発明の実施例における冷蔵庫1のブロック図である。制御装置40は、図1に示すように、冷蔵庫1の上面に設置され、CPU(Central Processing Unit)、メモリ、インタフェース回路などを備え、メモリ(ROM)に記憶された制御プログラムにしたがって冷凍サイクルおよび送風系の制御を実行する。
【0015】また、制御装置40は、照度センサ20、タッチセンサ60、扉センサ50と通信を行えるよう接続されている。 照度センサ20は、冷蔵庫1の上方側、例えば冷蔵室扉2a,2bの上端より上側に設けることができる。照度センサ20は、照度センサ20周囲の明るさを検知できる。
【0016】#3タッチセンサ60は、タッチ検出スイッチ10またはコントロールパネル7において、タッチ操作が行われると、タッチがあったことを検知できる。
【0017】制御装置40には、照度センサ20によって明るさが検知されたときの検知信号、タッチセンサ60が検知されたときの検知信号、扉センサによって冷蔵室2、冷凍室4,5、野菜室6のいずれかが開扉されたことを示す開扉信号、扉が開いている時間を計測するタイマ70の値が、それぞれ送られる。
【0018】また、制御装置40は、タッチセンサ60によってタッチ操作が検知されたときの検知信号を基に、照度センサ20のON/OFFを制御する機能を有する。使用者が冷蔵庫1の近くにおり、コントロールパネル7に触れて冷蔵庫1の設定を行うなどしている場合は、扉を開ける可能性が高いと考えられるため、このときに照度センサ20をONして周囲の明るさを検知することで、照度センサ20の消費電力を低減しつつ、扉が開かれた際の庫内灯30の制御に用いる情報を予め取得できる。その他、タッチ検出スイッチ10の操作による扉の開動作も同様に、使用者が扉を開ける可能性が高いと考えられるため、同様に照度センサ20をONしてもよい。
【0019】照度センサ20は、例えば、フォトダイオードを用いたものが考えられる。なお、照度センサとしては、フォトダイオードを用いたものに限定されるものではなく、フォトトランジスタを用いるものであってもよい。
【0020】#5図4は、本実施例の冷蔵庫1におけるタッチ検出があった場合の庫内灯30制御の動作を示すフローチャートである。図4に示すように、ステップS10において、タッチセンサ60は、コントロールパネル7又はタッチ検出スイッチ10に対してタッチ操作があるかをセンシングする(ステップS11)。タッチが検出されない場合(S11、NO)は、再度ステップS10に戻り、タッチセンシングを行う。タッチ検出があったならば(S11、YES)、ステップS12に進み、照度センサ20をONしてステップS13に進む。ステップS13において、タイマ70のカウントを開始する。ステップS14において、タイマ70のカウント開始から所定時間が経過(例えば1分(タイマA))したならば(S14、YES)、ステップS17においてタイマAをクリアし、ステップS18において、照度センサ20をOFFにする。
【0021】ステップS14において、タイマ70のカウント開始から所定時間に至らない間は(S14、NO)、扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの何れかが開いているかを判断する(ステップS15)。何れの扉も開いていないならば(S15、NO)、ステップS13に戻り、再びタイマ70のカウントを続行する。扉が開いているならば(S15、YES)、庫内灯30の制御を行う(ステップS16)。制御の詳細については後述する。庫内灯30の制御が終わったならば、ステップS17において、タイマAをクリアし、ステップS18において、照度センサ20をOFFし、ステップS10のタッチセンシング動作に戻る。
【0022】#2図5は、本実施例の冷蔵庫1における庫内灯30の制御(ステップS16)の動作を示すフローチャートである。図5に示すように、ステップS16では、まず、ステップS39において、前回の扉開された時間から一定時間(例えば、10分)経過したならば(S39、YES)、ステップS40において、扉の開閉回数をクリアする。ステップS39において、前回の扉開された時間から一定時間経過する前に扉が開になったならば(S39、NO)、ステップS41において、この扉開を扉の開閉回数にカウントする。ステップS30において、照度センサ20が検知した検知信号を基に冷蔵庫1の周囲の照度を判定する。判定方法は、照度センサ20が検知した値に閾値を設け、いくつかの段階に分類し、庫内灯30の明るさ、例えばLED出力を変更する。本実施例では、照度センサ20から得られた値から通常、明るい、暗い、の三段階に分類し、庫内灯30の制御を行う。ステップS30において、「通常」と判定されたならば(S30、通常)、ステップS31において、庫内灯30のLED出力を決定する(例えば、80%超)。ステップS30において、「明るい」と判定されたならば(S30、明るい)、ステップS32において、庫内灯30のLED出力を「通常」よりも低く決定する(例えば、80%以下)。ステップS30において、「暗い」と判定されたならば(S30、暗い)、ステップS33において、庫内灯30のLED出力を「明るい」及び「通常」よりも低く決定する(例えば、60%以下)。ステップS34において、扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの各扉の開閉回数が設定した値以下(例えば、10回以下)かを判断する。扉の開閉回数が設定した値以下ならば(S34、YES)、決定したLEDの出力値に、扉の開閉回数に応じた補正をかける(ステップS35)(例えば、扉の開閉回数×5%の減算を行う)。
【0023】#1補正の一例としては、ステップS34で検出した扉の開閉回数が増すにつれて、LEDの出力値を下げる(例えば、扉の開閉回数×5%の減算を行う)ことが挙げられる。扉の開閉回数が多い際は、庫内灯30の明るさを開閉の度に徐々に下げることによって、使用者に与える違和感を低減させつつ消費電力の低減を図る。別の補正の例としては、ステップS30の照度判定が「暗い」であった場合は、扉の開時間の経過につれて、LED出力値を上げることが挙げられる。冷蔵庫1の周囲が暗い際には、庫内灯30の明るさを徐々に上げることによって、使用者に眩しさを与えないようにできる。
【0024】一方、ステップS34において、扉の開閉回数が設定した値以上ならば(S34、NO)、ステップS36において、扉が開いているかを判断し、扉の開が継続しているならば(S36、YES)、照度判定が「暗い」か判定する(ステップS37)。「暗い」以外ならば(S37、NO)、ステップS38において、庫内灯制御を終了する。ステップS36において、扉が閉ならば(S36、NO)、ステップS38において、庫内灯制御を終了する。ステップS37において、照度判定が「暗い」ならば(S37、YES)、ステップS35において、扉開時間が増すにつれて、LEDの出力値に、扉の開時間に応じた補正をかける(例えば、扉の開時間×5%の加算を行う)。ステップS35において、扉の開時間によるLED出力の変化を行う値を設定しておくことで(例えば、扉開から8s)、その値以降は扉開時間の変化は無いものとし、LED出力値の補正は行わない。
【0025】#9実施例2の構成は、以下の点を除き、実施例1と同様にできる。 実施例1では、コントロールパネル7又はタッチ検出スイッチ10におけるタッチセンシングを行うステップS10,S11によって照度センサを制御したが、本実施例ではこれに代えて、例えば所定時間毎に照度センサ20による明るさの検知を行う。タイマを用いることにより、タッチセンサの搭載されていない冷蔵庫においても、常に照度センサをONすることなく、消費電力の低減を図ることができる。
【0026】#4図6は、本実施例の冷蔵庫1におけるタイマ70の設定した値を基に一定間隔に照度センサ20をONし、庫内灯制御を行う際の動作を示すフローチャートである。図6に示すように、ステップS20において、タイマ70は設定した時間(例えば30分(タイマB))、になるまでタイマ70のカウントを行う。ステップS20には、冷蔵庫1の電源投入をトリガーとして開始できる。ステップS21において、タイマ70が設定した値に達していないならば(S21、NO)、S20に戻り、再びタイマのカウントを行う。ステップS21において、タイマ70が設定した値に達したならば(S21、YES)、ステップS22において、タイマBのクリアをし、ステップS12において、照度センサ20をONし、ステップS13において、タイマ70のカウントを開始する。ステップS14において、タイマ70の値が設定した値(例えば1分(タイマA))になったならば(S14、YES)、ステップS18において、照度センサ20をOFFにする。ステップS14において、タイマ70の値が設定した値未満ならば(S14、NO)、ステップS15において、扉が開いているかを判断し、扉が開いていないならば(S15、NO)、ステップS13に戻り、再びタイマ70のカウントを続行する。ステップS15において、扉が開いているならば(S15、YES)、ステップS16において、庫内灯30の制御を行う。庫内灯30の制御が終わったならば、ステップS17において、タイマAのクリアをし、ステップS18において、照度センサ20をOFFし、ステップS20のタイマカウント動作に戻る。
【0027】#6また、制御装置40は、タイマ70が計測した値を基に、照度センサ20のON/OFFを制御する機能を有する。予め設定した時間間隔をタイマ70で計測することによって、照度センサ20のセンシングを常にONさせない状態にし、照度センサ20の消費電力を低減する。
【0028】また、制御装置40は、照度センサ20が検知した検知信号と、タイマ70から送られてくる値と、扉センサ50により送られてくる開扉信号を基に、庫内灯30の明るさを制御する機能を有する。
【0029】なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
【0030】1 冷蔵庫 2 冷蔵室 2a 冷蔵室扉 2b 冷蔵室扉 3 製氷室 3a 製氷室扉 4 上段冷凍室 4a 上段冷凍室扉 5 下段冷凍室 5a 下段冷凍室扉 6 野菜室 6a 野菜室扉 7 コントロールパネル 10 タッチ検出スイッチ 20 照度センサ 30 庫内灯 40 制御装置 50 扉センサ 60 タッチセンサ 70 タイマ
候補21: 特開2010-091247一致 0/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: パナソニック株式会社 / 発明者: 広田 起子、田中 正昭、足立 正、堀尾 好正、井下 美桃子、豆本 壽章ほか / 出願日: 2009-01-19 / 公開日: 2010-04-22
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 △ 争点E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、冷蔵庫における、使い勝手性の向上に関するものである。
【0002】スーパーなどで買ってきた生魚や生肉を冷凍する際には、出来るだけ最大氷結晶生成帯を早く通過させて凍結すると食品の細胞破壊が抑制され品質が保たれる。逆に凍結時間が長いと食品の細胞が破壊され、解凍したときにドリップが流出しやすく食感や味も落ちてしまう。近年の冷蔵庫は、他室と独立した急速冷凍可能な切替室が考えられており、切替室に赤外線センサを設けることで食品温度を検知し、冷却時間をマイコンで制御することが考えられている(特許文献1参照)。
【0003】図12は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
【0004】図12に示すように、切替室4には、開閉断熱扉8と接合した収納容器19が設けられている。この収納容器19背壁部の上部には冷気吹出口18が設けられている。この冷気吹出口18からエバによって冷却された冷気がファン14を介し、切替室4内に供給される。その冷気吹出口18とファン14との冷気の通りにファン14上部に位置し、開閉するダンパ17が設置されている。このダンパ17は、開閉断熱扉に設けられた操作パネルの操作、もしくは切替室4内上壁部に配置するセンサユニット121及び収納容器19の後壁部の下部に配置されたサーミスタセンサ27aの検知温度によって、切替室4を任意の温度にするために、ファン14の回転数の制御とともに、ダンパ17が開閉して、切替室4内に供給される風量を調節する。なおセンサユニット121に直接冷風が当たらないようにセンサユニット121の庫内奥側に断熱仕切板10から下方に突起した突起部10aが備えられている。またこの切替室4は上述した操作パネルの設定によって、具体的には冷凍室、パーシャル室、チルド室、野菜室、ソフト冷凍室、冷蔵室、ワイン室として使用できる庫内温度を設定することができる。さらに調理品20を収容された状態で、切替室4内を強制冷却する冷却調理ができる。
【0005】庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する冷蔵庫で、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ一つの室選びスイッチと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更するスイッチとを備え、前記室選びスイッチを第一に操作して設定した部屋を選んでから、前記変更スイッチを第二に操作して温度や時間の調節を変更するようにして、室選びと設定温度などの変更を別々のスイッチで二段階で操作するものがある(特許文献2参照)。
【0006】また、図13、図14は、特許文献2に記載された従来の冷蔵庫の操作パネルと温度調節・急冷時間設定時の操作方法を表す簡易的なフローチャートである。図に示すように液晶表示部、10bはスイッチ部(操作部)である。液晶表示部10aは、ユーザーが現在どの部屋を操作しているのか視覚的に解りやすいように縦長に配置され冷蔵庫本体の各部屋の配置の順番と一致させている。また、温度帯別の部屋ごとに仕切り線を入れて更にわかりやすくしている。ここでは、冷蔵庫本体の部屋配置が、上から冷蔵室、スライド室、切替室、冷凍室になっていて、液晶表示部10aの表示も上から同様の室の配置になっている。
【0007】また、各部屋は強弱の温度調節ができるため、液晶表示部10aのサイドには温度調節の強弱の表示を三角ポインタで表示をし、高めの温度である弱が上方に、低めの温度である強が下方になるように配置している。また、ボタン(スイッチ)10b操作の際、液晶表示部10aを手で覆い隠すことが無い様にスイッチ部10bを液晶表示部10aの横、あるいは下側に配置しているので表示を確認しながら操作が可能である。
【0008】図13の操作パネル(温度調節部)10上のスイッチ部(操作部)10bである31a、31b、31cを用いて説明する。
【0009】図において、温度設定を変更したい場合はステップ10のように温度調節室えらびSW(スイッチ)31aにより変更したい室、ここでは冷蔵室、スライド室、切替室、冷凍室のいずれかを選択し、ステップ11に示すように設定温度を上げたい場合には変更SW31bを、下げたい場合にはSW31cを押して変更する。尚、設定した温度の決定はこの場合、設定を変更した後ある時間経過したところで確定するプログラムとすればよく、また、別途確定SWを追加しても良い。このように設定を変更する場合はまず設定したい室を選んでから設定温度を変更させるプログラムとなっている。こうすることによって誤ってスイッチ部に触れた場合でも簡単に設定温度が変化することがなくなる。特に切替室においてはその室の温度帯までもが変化してしまう為、冷凍室設定であったものが誤って冷蔵室設定となり冷凍していたアイスクリームなどが解けてしまうような事態も起こりうる。また逆に冷蔵室設定で豆腐などを保存していた場合においては誤って冷凍室設定にしてしまい豆腐を凍らせてしまうような事態も考えられる。したがって操作を別々のボタンで2段階にすることでこのような誤操作による設定温度の変化による不具合も回避できる。 特開2002−228353号公報 特開2003−302138号公報
【0010】しかしながら従来の冷蔵庫では、冷蔵庫の使用者が強制冷却されていることに気付かず、冷却中に頻繁にドアを開閉して庫内温度を上げてしまう恐れがあった。また、急凍モードなどの動作が完了したかどうかを判断するときは、使用者が扉を開けて、対象食品を見るか触れるかで判断することが多く、使用者の手間がかかることで使い勝手が悪いと思われる場合があった。
【0011】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、貯蔵室の急凍中に使用者に何らかの注意を喚起することで確実に使用者にその旨を知らせることができ、より使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0012】さらに、よりスイッチの操作性を向上させた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記食品が任意の温度以上と検知したときに前記貯蔵室内を自動で急速冷凍させる自動急凍機能とを有し、前記自動急凍機能の作動の有無を使用者に認知させる認知手段を備えたものである。
【0014】これによって、貯蔵室の自動急凍機能が作動しているとき、認知手段によって誰でも一目で急凍の確認ができ、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0015】本発明の冷蔵庫は、貯蔵室の急凍機能が作動しているとき、扉の光源が照射されるので、使用者による扉の開閉頻度や開放時間が制御されやすくなる。これにより、冷蔵庫を効率良く冷却することができ、省エネになる。また、扉の開放回数や開放時間が減少するため庫内の昇温が抑制され、庫内の食品の品質劣化を抑制し、急凍時は凍結時間の短縮が可能となり、高品質な冷凍貯蔵を実現することができる。
【0016】請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記食品が任意の温度以上と検知したときに前記貯蔵室内を自動で急速冷凍させる自動急凍機能とを有し、前記自動急凍機能の作動の有無を使用者に認知させる認知手段を備えたものである。これにより、貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や開放時間が制御されやすくなり、冷蔵庫を効率良く冷却することができ省エネになる。また、扉の開放回数や開放時間が減少するため庫内の昇温が抑制され、庫内の食品の品質劣化を抑制し、急凍時は凍結時間の短縮が可能となり、高品質な冷凍貯蔵を実現することができる。
【0017】請求項2に記載の発明は認知手段は光源による表示であって、前記認知手段によって使用者に視覚的に認知させるものである。光源の照射により貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすく、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0018】請求項3に記載の発明は、認知手段は音源から鳴る音であって、前記認知手段によって使用者に聴覚的に認知させるものである。この音源によって、貯蔵室内部の急凍作動を聴覚により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすく、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0019】#8請求項4に記載の発明は、認知手段は、自動で急速冷凍を行う貯蔵室の扉に備えたものである。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。
【0020】請求項5に記載の発明は、認知手段は光源によって照射される光による表示であって、使用者の注意を喚起する時に、色調を切り替える、もしくは点灯を行う、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させる、のいずれかを行うものである。これにより、目視により注意を認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、認知手段である光源によって照射される光による表示は、急凍完了時に、光の色調を通常時と切り替えることで使用者に知らせるものである。これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0022】#5請求項7に記載の発明は、複数の異なる色に対応する複数の発光源を備えたものである。これにより、貯蔵室内部の温度変動が著しい場合には異なる光に切り替わり、貯蔵室内の温度状況の変化を一目で認識することが可能となる。また、複数の光源を組み合わせて用いることにより、発光する光の色調のバリエーションが多くなるので、貯蔵室内の温度変化に応じた光の色調の切替を、より多様に行うことができる。
【0023】請求項8に記載の発明は、前記光源は、庫内温度に応じて変化する制御手段を設けたことを特徴とするものである。これにより、色調から容易に庫内温度を連想することができ、貯蔵室内の温度状況の変化を一目で認識することが可能となる。また、各温度における光源から放射する光の色調については、特に指定するものではないが、比較的高温である冷蔵温度については温かみを感じさせる赤系統やマイルドな印象を与える緑系統を、比較的低温である冷凍温度については冷たい印象を与える青系統が好ましいと考える。また中間温度帯であるパーシャルや氷温については、赤と青の中間色であり、清潔感を感じさせる紫系統などが好ましいと考える。また、色調のイメージによっては、使用者が貯蔵室内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対する満足度を高めることができる。
【0024】請求項9に記載の発明は、自動で急速冷凍させる自動急凍機能が作動しているとき、手動で停止する手段を備えることで自動での急凍を停止させることが可能なものである。これにより、凍結保存させるために収納した食品を、すぐに取り出して使用するような場合、急凍を手動で停止させることで貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0025】請求項10に記載の発明は、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから所定時間経過したところで前記スイッチを第二に操作して設定温度などの変更を確定するようにして室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作するようにしたことを特徴とする冷蔵庫である。これにより、使用者は一つのスイッチを押すだけで冷蔵庫の室選びと設定温度等を変更することが可能となり、スイッチの操作に迷うことがなく設定をスムーズに行うことができる。
【0026】請求項11に記載の発明は、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから前記スイッチを第二に操作して設定温度などの変更を確定するようにして室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作するようにしたことを特徴とする冷蔵庫である。これにより、使用者は一つのスイッチを押すだけで冷蔵庫の室選びと設定温度等を変更することが可能となり、スイッチの操作を時間をかけずに素早く行うことができる。
【0027】請求項12に記載の発明は、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから、前記スイッチを第二に操作して温度や時間の調節を変更するようにして、室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作して設定温度などの変更を行い、前記スイッチが受付可能の場合にアラームや音声を発するようにしたことを特徴とする冷蔵庫。である。これにより、使用者は選んだ室の設定が変更されたことを認識し、安心感につながる。また、続けて別の室選びを行い、設定変更を行う場合も、初めの室設定が変更されていることが明確であるため、操作するタイミングが分かりやすい。
【0028】請求項13に記載の発明は、温度調節部の表示部は液晶表示部であり、通常の設定温度表示や設定時間表示以外に、サービス時や開発試験時に実施のサーミスタ検知温度や異常個所表示を数値や文字で表示する機能を有する冷蔵庫である。これにより店頭で冷蔵庫の各室の検知温度を顧客に確認してもらい、急凍時の冷却速度をデモンストレーションすることが容易に可能となる。また異常表示が出た場合、使用者はその番号に対応した対処方法をカタログ等で確認することができるため、異常に対して素早く対処することができる。
【0029】#4請求項14に記載の発明は、前記液晶表示部の室名称は白背景文字表示で、選んだ室の設定温度や設定時間は白字で表示した冷蔵庫である。これにより室と設定内容の区別がつきやすくなり、操作をよりスムーズに行うことができる。なお、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自信による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。また選んだ室別に色を変えることで使用者は一目見ただけで部屋を認識することができる。例えば選んだ室のイメージに合った色であるとより分かりやすく、冷凍室は冷えているイメージの青色、野菜室は野菜をイメージする緑色、冷蔵室は肉や魚をイメージさせる赤色等がよい。色調のイメージによっては、使用者が貯蔵室内部に対して清潔感や効果的に冷却されているような好ましい印象を感じることができ、冷蔵庫に対する満足度を高めることができる。
【0030】請求項15に記載の発明は、前記液晶表示部の室名称は、選んだ室の設定温度や設定時間の表示面積より大きくした冷蔵庫である。これにより室と設定内容の区別がつきやすくなり、操作をよりスムーズに行うことができる。
【0031】(実施の形態1) 図1Aは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部側面断面図である。
【0032】図1Aにおいて、断熱箱体1で構成された冷蔵庫本体2の貯蔵室の一部である冷凍室3は、上方の上部断熱仕切体4と下方の下部断熱仕切体5によって温度帯の異なる冷蔵室6と野菜室7とから区画されている。また、冷凍室3の前面開口部には開口部の左右端をつなぐ仕切体8が設けられている。
【0033】冷凍室3の背面に設けられた冷気生成室9には、冷気を生成する蒸発器10と、冷気を冷蔵室6、冷凍室3、野菜室7にそれぞれ供給、循環させる送風機11が配置され、蒸発器10の下部空間には除霜時に通電される除霜用ヒータ12が配置されている。また、冷凍室3の背面には冷気分配室19が設けられており、冷気分配室19に連続して冷気吐出口21及び冷気吐出口22が設けられている。
【0034】冷凍室3の前面開口部には、扉23と扉24が設けられており、各貯蔵室の冷気の流出が無いように閉塞している。扉23と扉24はいずれも引き出し式の扉であり、食品を出し入れする場合は冷蔵庫手前側、すなわち図1Aで示すところの左側方向に引き出して使用される。また、扉23及び扉24の後方にはそれぞれ枠体25,26が設けられている。この枠体25,26上にはそれぞれ上段容器27と下段容器28が載置されている。
【0035】上段容器27の底面には蓄冷材29が載置されている。この蓄冷材29は、一般的に冷凍される食品の凍結温度より低めで最大氷結晶生成帯の温度よりも低く、かつ、冷凍室3の温度よりも高い温度である−15℃に融解温度を設定されている。また、蓄冷材29の充填量としては、蓄冷材29上に食品が投入、配置された場合でも完全に融解することのない量に設定されている。
【0036】また、冷凍室3の背面下部には冷気を吸い込み、蒸発器10まで導くための冷気吸入口30が設けられている。
【0037】また、蓄冷材29上には食品31が使用者の手によって載置、保存される。
【0038】図1Bは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の前面図であり、冷蔵庫の冷蔵室の扉13に設置された表示部である光源を備えた液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dである。また、この液晶パネルおよび設定ボタン35a〜35dの下方側に音源(図示せず)が備えられている。すなわち、認知手段である音を発生する音源は冷蔵庫の冷蔵室の扉13に備えられており、光源による表示を行う表示部と同じ区画に備えられている。
【0039】この表示部による液晶表示が視覚的な認知手段となっている。すなわち光源によって表示された文字や絵が認知手段となるものである。また、この表示部は床から140センチ以上の高さの貯蔵室である冷蔵室13の扉に備えたものである。平成17年度調査によると小学校低学年の男児・女児の平均身長は130cm弱であることから、光源を高さ140cm以上の位置に設置しておくことにより、いたずらざかりの小児から遠ざけることが可能となる。また、成人女性の平均身長は約158cmであるため、140cmから170cm程度の高さに設置することで、目線の高さ内に保たれるので、かがみこむことなく光源を目視することが可能で、非常に使い勝手が良好となる。
【0040】図1Cは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室の扉13に設置された液晶パネル34と設定ボタン35の拡大図である。液晶表示34aは、冷蔵庫の異常が発生した場合においても表示が行われるものであり、消費者はカタログ等に記載されている異常表示内容と照らし合わせることで異常の原因や対処方法を確認することができる。液晶表示34bは、急凍機能が作動しているときに表示されるものである。液晶表示34c〜34fは、それぞれの貯蔵室である新鮮凍結室36、冷凍室3、冷蔵室6、製氷室37を意味する表示で、白背景文字の字体で表示されている。
【0041】また、各貯蔵室の設定条件は白字で記載されている表示で判別することができる。各貯蔵室の表示と各貯蔵室の設定内容をそれぞれ白背景文字、白字と区別して表示することにより、消費者は各貯蔵室の状況を理解しやすくなる。このときの白の部分が光で表示されている部分となり、白の表示面積が多いほど光量が多くなる。
【0042】このように、貯蔵室と設定内容とを異なる字体で表示するものであり、貯蔵室の表示の方をより表示面積が大きくなるすなわち光量が多くなるように表示した上で、その設定内容は貯蔵室の表示よりも光量が少なくなるように表示することによって、貯蔵室の温度設定を間違いなく確実に行うことができる。
【0043】また、液晶表示部の室名称は、選んだ室の設定温度や設定時間の表示面積より大きくした冷蔵庫である。これにより室と設定内容の区別がつきやすくなり、操作をよりスムーズに行うことができる。
【0044】また、本実施の形態においては、冷蔵庫の貯蔵室を表すものを光量すなわち表示面積が大きい字体である白背景文字としたが、本発明の主旨である急速冷凍を報知する表示(新鮮凍結)は貯蔵室を表すものよりもさらに光量すなわち表示面積が大きく文字数も最大で光量すなわち表示面積も最大となるような白背景文字の字体で示した。
【0045】さらに、この自動急速冷凍の認知させる認知手段は光源による液晶表示34bに示すように絵や記号で感覚的に認知を促す官能表示(図での雪の結晶の絵)と文字を読むことによって知覚するような文字表示(図でのFRESH FREEZINGの文字)との両方で表示を行っているので、新鮮凍結を示す表示は最も光量が多くすなわち表示面積が大きくなっていることで、より確実に使用者が認知しやすくなっている。
【0046】#6なお、本実施の形態では貯蔵室の表示を表示面積が大きくなるすなわち光量が多くなる字体である白背景文字で表示した上で、その設定内容は貯蔵室の表示よりも光量が少なくすなわち表示面積が小さくなるように白字で表示するものとしたが、例えば貯蔵室の表示をより表示面積が大きくなるすなわち光量が多くなるように太字で表示した上で、その貯蔵室の設定内容は貯蔵室の表示よりも光量すなわち表示面積が少なくなるように白字で表示するものでもよく、また液晶表示の色は、白に限らず例えばLEDにより照射できるあらゆる色で表示してもよい。
【0047】このとき、設定ボタンに触れる前には、黒の表示部に何も表示されない状態で、設定ボタンに触れた際、もしくは自動で急速冷凍を始めたときのみ背景の黒の表示部に白の光で文字が照射されることになっているので、より確実に使用者が認知しやすくなっている。
【0048】液晶パネル34の下に備えられている設定ボタン35a〜35dのうち35aは冷蔵室6の温度設定、強中弱を操作するものであり、35bは、新鮮凍結室36の急凍作動を操作するものであり、35cは、製氷室37の速氷作動を操作するものであり、35cは、冷凍室3の温度設定、パワー、強中弱を操作するものであり、それぞれのボタンを押すことで、液晶パネル34に各ボタンに対応する貯蔵室の状況を確認したり、設定を行うことができる。また、各ボタンを押すと同時に音源から電子音がピッと鳴り、設定ボタンを押したことが消費者にも伝わりやすくなっている。また、設定ボタンの並びは、上から冷蔵室、新鮮凍結室、製氷室、冷凍室と設置されており、実際の冷蔵庫の上からの順と同じであるため、例えば薄暗い部屋等で冷蔵庫の設定ボタンの表示が読み取り難い場合でも、設定ボタンに迷わない。なお、ボタンを押す際の音は、電子音に限らず例えば音声や音階で知らせてもよい。
【0049】図1D〜図1Iは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室の扉13に設置された液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dの拡大図で、図1Dは新鮮凍結室36が自動で急凍した場合の表示を示したものであり、図1Eは冷凍室3を手動で急凍した場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Fは新鮮凍結室36が急凍中のとき途中で急凍を停止する場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Gは冷凍室3の設定温度を変更する場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Hは製氷室37を速氷する場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Iは本発明の実施の形態1における冷蔵庫の速氷時の表示と操作面図である。
【0050】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0051】まず、電源投入後、図示しない冷凍サイクルの運転が開始され、蒸発器10に冷媒が流通して冷気が生成される。生成された冷気は送風機11によって冷気分配室19に送られ、冷気吐出口21と冷気吐出口22から分配されて冷凍室3と新鮮凍結室36内に吐出される。
【0052】冷凍室3と新鮮凍結室36に吐出された冷気により冷凍室3と新鮮凍結室36が所定の温度まで冷却され、同時に蓄冷材29も冷却される。この時、冷凍室3や新鮮凍結室36は食品をある一定の期間冷凍保存できる温度、例えば−20℃に温調されているが、蓄冷材29は−15℃に融解温度を設定されたものを用いるため、冷凍室3や新鮮凍結室36が十分に冷却され一定時間経過した後では蓄冷材29は完全に凍結している状態となる。
【0053】冷凍室3と新鮮凍結室36内を冷却した冷気は冷気吸入口30から冷気生成室9に入り、蒸発器10によって再び冷却されることとなる。
【0054】使用者が食品31を収納しようとする場合には、扉23を冷蔵庫手前方向、図1Aにおける左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体25は扉23に固定されているため、扉23の引き出し動作に伴って、枠体25と枠体25に載置されている上段容器27と、上段容器27の底面に載置されている蓄冷材29が同時に引き出される。使用者は食品31を蓄冷材29上に置き扉23を閉める動作を行う。このように、新鮮凍結室36に高温の食品31の投入が行われた場合に食品の温度を検知する検知手段(図示せず)を備え、新鮮凍結室36に食品が投入されたと検知した場合には、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36の食品を急速冷凍するように冷却する動作を行う。
【0055】冷気吐出口21は上段容器27の上方に配置されており、冷気吐出口21からは上段容器27の上面開口部に向けて冷気が吐出される。蓄冷材29の上に収納された食品31は、冷気吐出口21から吐出される冷気によって冷却されると同時に、蓄冷材29自身からも直接的に熱を奪われることになる。この場合、蓄冷材29が無く上段容器27のみの場合に比べてより速く食品31を凍結させることができる。
【0056】また、食品31が既に上段容器27内に収納、凍結保存されており、高温の食品を追加で上段容器27内に投入する場合を考えると、蓄冷材29の直接冷却作用により蓄冷材29が無い場合に比して、既に凍結保存されている食品31に対する熱的影響を抑え、昇温を抑制することが可能となる。
【0057】冷気吐出口22は上段容器27の下方であり、かつ、上段容器27と下段容器28の間に位置し、主に下段容器28内に収納された食品を冷却する動作を行う。同時に、上段容器27の下部へも冷気が流通し、上段容器27の底面に載置された蓄冷材29を冷却する動作も行う。
【0058】また一方では、電源投入直後のように蓄冷材29が十分に冷え切らず未凍結状態の場合や、高温の食品を連続して収納した時に、蓄冷材29の一部が融解した場合や、あるいは融解するまでには至らないが、扉23の引き出し時に居室内空気に暴露された蓄冷材29が、冷凍室3の設定温度よりも高い温度に昇温した場合などには、冷気吐出口21からの冷気が蓄冷材29を上面から冷却し、冷気吐出口22からの冷気が蓄冷材29を下面から冷却する。尚、蓄冷材29が居室内空気に暴露された場合の昇温は、従来例が示す金属のプレートを備えた冷蔵庫に比べて蓄冷材29の熱容量が大きいため、昇温の度合いは従来の冷蔵庫よりも低く抑えることができることを付記しておく。
【0059】また尚、本実施の形態の冷蔵庫は上段容器27の底部に蓄冷材29を載置した構成にて説明したが、上段容器27の一部に穴を設け、冷気吐出口22からの冷気が直接蓄冷材29に接触するように構成するとより蓄冷材29を素早く冷却することができる。この時、上段容器27に設ける穴は、上段容器27の底面の一部にあっても良いし、上段容器27の後側面で冷気吐出口22の近傍にあっても良い。
【0060】尚、冷気吐出口22の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも上段容器27の下方に位置する必要はない。同様の理由で冷気吐出口22と下段容器28の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも下段容器28の上方に位置する必要はない。
【0061】また、使用者が食品を収納しようとして扉24を開放する場合には、扉23の場合と同様に扉24を冷蔵庫手前方向、図1Aにおける左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体26は扉24に固定されているため、扉24の引き出し動作に伴って、枠体26と枠体26に載置されている下段容器28が同時に引き出される。使用者は食品を下段容器28に収納したあと扉24を閉める動作を行う。このように、新鮮凍結室36に高温の食品31の投入が行われた場合に食品の温度を検知する検知手段(図示せず)を備え、新鮮凍結室36に食品が投入されたと検知した場合には、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36の食品を急速冷凍するように冷却する動作を行う。
【0062】冷蔵庫の運転中、蒸発器10に付着した霜を定期的に取り除く霜取りのタイミングである場合には、除霜用ヒータ12の発熱による冷凍室3内の収納食品への熱影響を最小限に抑えるために、送風機11の運転を霜取り期間中は停止し、冷凍室3内への高温空気の流入を防止する制御を行う。
【0063】この霜取りタイミングと、前述した扉24の開放が重なった場合には、霜取り制御により通常運転よりも冷凍室3が昇温していることに加え、扉開放による居室内空気の流入によりさらに下段容器28内が昇温することが考えられる。このような場合でも、下段容器28の上方に蓄冷材29が位置しているので、蓄冷材29の比較的大きな熱容量により、積極的な冷気の循環が無くても下段収納容器28内の昇温を押さえることができる。この作用、効果は霜取りタイミング中に扉23を開放した場合でも同様である。
【0064】検知手段が温度の高い食品の投入を検知し、制御手段により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36を自動で冷却する動作を開始すると、冷蔵室扉13に設置された認知手段である液晶パネル34の液晶表示34bが点灯することで視覚的に使用者に報知するとともに、ピッという電子音を鳴らすことで音によって聴覚的に使用者に報知し、使用者に新鮮凍結室36が冷却されていることを知らせる。
【0065】このように自動での急速冷凍が作動すると認知手段である光源による液晶表示34bが光るとともに、認知手段である音源から音が鳴ることで使用者により確実に急速冷凍の動作を報知している。
【0066】また、認知手段である光源による液晶表示34bは液晶パネル34の上方部に備えられたことで、より使用者が認識し易くなり、さらに、貯蔵室内の設定を表示部である液晶パネル34確認する際に、目視する可能性が非常に大きいので、より効果的に報知することが可能となる。
【0067】#10また、この自動急速冷凍の認知させる認知手段は光源による液晶表示34bに示すように絵や記号で感覚的に認知を促す官能表示(図での雪の結晶の絵)と文字を読むことによって知覚するような文字表示(図でのFRESH FREEZINGの文字)との両方で表示を行っているので、より使用者の認知を高めることができ、急凍が行われていることを確認できるため、使用者の安心感につながるものである。
【0068】これによって貯蔵室内部の急凍作動を音と目視すなわち聴覚と視覚とにより認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。また、急凍が行われていることを確認できるため、使用者の安心感につながる。また、冷蔵室扉13前面に液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dが縦並びに設置されているとともに液晶表示の直下部に備えられていることで、使用者が冷蔵庫の前に立ったとき液晶パネル34は目線の位置にあり、操作を行う指の位置は液晶パネルの下方向に置かれるため、操作していても指が液晶パネルを覆うことがなく、液晶パネル34を確認しながら操作を行うことができる。
【0069】また、液晶パネル34が目線の位置にあることから、下腰をかがめたりせずに簡単に液晶パネル34を目視したり、操作を行うことができる。なお、光源による液晶表示34bは色調を切り替える、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させてもよい。これによって、従来の急凍よりも強力な急凍が行われているというイメージを使用者に与えることができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自信による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0070】検知手段が食品が予め設定した任意の温度以下に到達したことを検知すると、急凍動作は終了し、液晶パネル34の光源による液晶表示34bも点灯を終了する。これによって、使用者に急凍が終了したことを目視で認識させることができる。また、急凍完了時に、光源による液晶表示34bの色調を通常時と切り替える、または光源による液晶表示34bを点灯させてもよい。これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0071】また、図1Eに示したが、手動で急凍する場合は、新鮮凍結室設定ボタン35bのボタンを1回押して新鮮凍結室の設定を表示させ、その後再度同じボタンを1回押して光源による液晶表示34bを表示させる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴るため、ボタンを押したことが認識でき、使用者の安心感にもつながる。その2秒後に電子音がピーと鳴ることで、使用者に急凍モードに入ったことを知らせることができる。ボタンを押す場合の電子音と、認識した場合の電子音の種類を変えることで、使用者に分かりやすくしている。また、電子音が鳴っているときに光源による液晶表示34bと新鮮凍結34cの文字で表示を行うため、より消費者に急凍モードに入ったことをアピールすることができる。急凍中は、自動急凍と同様に光源による液晶表示34bが点灯しており、急凍が完了すると光源による液晶表示34bは消灯する。
【0072】また、図1Fに示したが、急凍機能が作動し光源による液晶表示34bが照射しているが、すぐに取り出して使用するような場合、新鮮凍結室設定ボタン35bを2回押して光源による液晶表示34bを消灯させることで、急凍を停止させることができる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴ることで、ボタンを押したことが体感的に認識でき、使用者の安心感にもつながる。急凍停止を認識すると電子音がピーと鳴るため、使用者は急凍停止を確認することができる。このように、操作時の音(ピッという短い電子音)と設定完了時の電子音(急凍停止を認識したピーという電子音)とを異なる音としたことで、使用者は設定完了をしっかりと認知することができる。このように音も本実施の形態では認知手段となっている。このとき、認知手段である音を発生する音源は、設定ボタンの近傍に備えられており、具体的には設定ボタンの直下の扉13に備えられた操作ボタンの押圧を感知する操作基板と同じ操作基板上に備えられている。これによって、操作ボタンを押した時にはほぼ時間遅れなく設定ボタン近傍から音が発生するので、体感的には設定ボタンから音が出ているように使用者が感じるので、より使い勝手が良い操作性を得ることができる。
【0073】これにより、貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0074】また、図1Gに示したが、冷蔵室6の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷蔵室6の現在が中設定で、強に変更する場合を説明する。冷蔵室設定ボタン35aを一度押すことで液晶パネル34に、白背景文字の字体で冷蔵34eの表示と現在の設定が表示される。このとき、貯蔵室を示す冷蔵の表示と現在の設定を表す表示は文字の種類もしくは白背景文字等の文字飾りによって別の字体の文字で示される。
【0075】この操作により、現在の設定を確認することができる。その後冷蔵室設定ボタン35aを押すことで、液晶パネル34に表示されている中が強に変更される。その後2秒後に電子音がピーと鳴ることにより、使用者は冷蔵室6の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0076】また、図1Hに示したが、冷凍室3の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷凍室3の現在が中設定で、パワー冷凍に変更する場合を説明する。冷凍室設定ボタン35dを一度押すことで液晶パネル34に冷凍34dの表示と現在の設定、中が白字で表示される。その後再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すと、強が表示される。再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すとパワーが表示される。その後2秒後に電子音ピーと鳴ることで消費者は冷凍室3の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0077】また、図1Iに示したが、製氷室37を速氷する場合は次のように操作する。製氷室設定ボタン35cを一度押すと白背景文字の字体で製氷室34fが表示される。その後再度同じボタンを押すと、白字で速氷が表示され、2秒後に電子音がピーと鳴ることで消費者は製氷室37が速氷モードに入ったことを認識することができる。また、速氷中も速氷の表示が出ており、速氷が終了した時点で表示が消えるため、消費者は速氷していることが判断できる。
【0078】このように、貯蔵室にそれぞれ対応した1つのボタンで貯蔵室の設定を変更することができるので、使用者にとってはより設定する際の間違いが少なく使い勝手の良い構成となっている。
【0079】言い換えると、従来一般的であったような貯蔵室をまず選ぶ貯蔵室選定ボタンと、温度や設定条件を変更する設定変更ボタンとを別々に設けずに、一つの貯蔵室の設定を変更する場合には、一つのボタンを複数回押すことによって簡単に設定の変更を行うことができる。また、それぞれのボタンに貯蔵室の名前を明記したことで、使用者が貯蔵室の設定を変える際に間違ったボタンを押す可能性を大幅に低減することができ、さらに最初に対応する貯蔵室ボタンを押した場合には、液晶画面に貯蔵室の名前が表示されるので、より使用者が貯蔵室の設定を変える際に間違ったボタンを押す可能性を低減することが可能となる。
【0080】#7さらに、貯蔵室を示す冷蔵や冷凍および製氷といった貯蔵室表示を白背景文字とし、現在の設定を表すパワー、強、中、弱といった温度設定表示は通常の文字というように文字の種類もしくは白背景文字等の文字飾りによって、貯蔵室と設定状態とを別の字体の文字で同時に示すので、使用者にとってはより設定する際の間違いが少なく使い勝手の良い構成となっている。また、温度設定表示を示すパワー、強、中、弱は各貯蔵室によって兼用するとともに、上方からより強力な冷却(すなわち設定温度が低くなる冷却)設定を位置させているので、使用者にとっては、より強力な冷却を行いたい場合に設定温度を変更するといった心理的な作用と連動して、官能的により使い勝手の良い構成となっている。
【0081】また、光源による液晶表示34bは自動で急凍を行う貯蔵室3の前面扉23に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。
【0082】以上のように、本実施の形態においては、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記食品が任意の温度以上と検知したとき前記貯蔵室内を自動で急凍させる機能と、扉に備えられた光源とを有し、前記自動で急凍させる機能が作動しているとき、光源による液晶表示34bを照射させることで使用者に知らせ、新鮮凍結室36内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0083】なお、本実施の形態では液晶パネルは、設定ボタンに触れる前には、黒の表示部に何も表示されない状態で、設定ボタンに触れた際、もしくは自動で急速冷凍を始めたときのみ背景の黒の表示部に白の光で文字が照射されることになっているとしたが、液晶パネルは設定ボタンに触れる前には銀色でミラー(鏡)として使用できるものでもよく、その場合には光源によって表示される文字や絵は燈色であることが望ましい。
【0084】このような銀色のミラーで液晶パネルの前面を覆った場合には、使用者は普段は鏡のように見えるため、清涼感はあるものの金属を連想するために冷たいイメージとなるが、このようなミラー表示にした場合に、光源の照射によって表示される文字や絵を暖色系の色である燈色で表示することによって、使用者が受ける冷たいイメージを緩和することができ、より官能的にバランスの取れた認知手段を形成することが可能となる。また、複数の色を使用する場合には、燈色と緑色を使用するのが望ましい。これは、燈色と緑色とを作成する場合には、燈色は色の3原色の中で赤色と黄色とを混ぜ合わせて作られるものであり、緑色は色の3原色の中で青色と黄色とを混ぜ合わせて作られるものであるので、直接目には見えないが、体感的には燈色と緑色との共通色として暖色系である黄色をイメージするために、体感的にははっきりとした色の区別は付けられるものの、燈色と緑色とは温かみのある黄色という共通色で使用者が受ける冷たいイメージを緩和することができ、より官能的にバランスの取れた認知手段を形成することが可能となる。
【0085】また、本発明の液晶パネルの最上部には警告やエラー表示を行う液晶表示34aを備えたが、これについては赤色で異常を認知させるようにするのが望ましい。
【0086】(実施の形態2) 図2は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の要部側面断面図である。
【0087】図2において、冷凍室3の前面開口部に設けられた扉24は引き出し式の扉であり、食品を出し入れする場合は冷蔵庫手前側、すなわち図2で示すところの左側方向に引き出して使用される。また、扉24の後方には枠体26が設けられており、下段容器28が載置されている。さらに、下段容器28の上には中段容器32が載置されている。この中段容器32は扉24の引き出し動作に伴い、下段容器28と連動して引き出される。またさらに、中段容器32は下段容器28上を冷蔵庫前後方向、図3で示すところの左右方向にある一定の範囲で摺動させることが可能になっている。
【0088】また、冷凍室3の背面には、冷気吐出口21、22に加えて冷気吐出口33が設けられている。冷気吐出口21は上段容器27の上方、冷気吐出口22は上段容器27の下方で、かつ、中段容器32の上方、冷気吐出口33は中段容器32の下方で、かつ、下段容器28の後側面上端よりも上方に位置するようにそれぞれ配置されている。
【0089】中段容器32の底面には蓄冷材29が載置されている。
【0090】その他の構成については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。また、実施の形態1と同一の技術思想が適用できる場合には組合わせて適用することが可能である。
【0091】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0092】冷気吐出口21は上段容器27の上方に配置されており、冷気吐出口21からは上段容器27の上面開口部に向けて冷気が吐出され、上段容器27内を冷却する。
【0093】冷気吐出口22は上段容器27の下方であり、かつ、上段容器27と中段容器32の間に位置し、中段容器32の上面開口部に向けて冷気が吐出される。
【0094】蓄冷材29の上に収納された食品31は、冷気吐出口22から吐出される冷気によって冷却されると同時に、蓄冷材自身からも直接的に熱を奪われることになる。この場合、蓄冷材29が無く中段容器32のみの場合に比べてより速く食品31を凍結させることができる。
【0095】また、食品31が既に中段容器32に収納、凍結保存されており、高温の食品を追加で中段容器32内に投入する場合を考えると、蓄冷材29の直接冷却作用により蓄冷材29が無い場合に比して、既に凍結保存されている食品31に対する熱的影響を抑え、昇温を抑制することが可能となる。
【0096】また一方では、電源投入直後のように蓄冷材29が十分に冷え切らず未凍結状態の場合や、高温の食品を連続して収納したときに蓄冷材29の一部が融解した場合や、あるいは融解するまでには至らないが、扉24の引き出し時に居室内空気に暴露された蓄冷材29が、冷凍室3の設定温度よりも高い温度に昇温した場合などには、冷気吐出口22からの冷気が蓄冷材29を上面から冷却し、冷気吐出口33からの冷気が蓄冷材29を下面から冷却する。尚、蓄冷材29が居室内空気に暴露された場合の昇温は、従来例が示す金属のプレートを備えた冷蔵庫に比べて蓄冷材29の熱容量が大きいため、昇温の度合いは従来の冷蔵庫よりも低く抑えることができることを付記しておく。
【0097】また、冷気吐出口33は中段容器32の下方であり、かつ、中段容器32と下段容器28の間に位置し、主に下段容器28内に収納された食品を冷却する動作を行う。同時に、中段容器32の下部へも冷気が流通し、中段容器32の底面に載置された蓄冷材29を冷却する動作も行う。
【0098】また尚、本実施の形態の冷蔵庫は中段容器32の底部に蓄冷材29を載置した構成にて説明したが、中段容器32の一部に穴を設け、冷気吐出口33からの冷気が直接蓄冷材29に接触するように構成するとより蓄冷材29を素早く冷却することができる。この時、中段容器32に設ける穴は、中段容器32の底面の一部にあっても良いし、中段容器32の後側面で冷気吐出口33の近傍にあっても良い。
【0099】尚、冷気吐出口33の上下方向位置は中段容器32の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも上段容器27の下方に位置する必要はない。同様の理由で冷気吐出口33と下段容器28の上下方向位置は中段容器32の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも中段容器32の上方に位置する必要はない。
【0100】使用者が食品を収納しようとして扉24を開放する場合には、扉24を冷蔵庫手前方向、図2における左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体26は扉24に固定されているため、扉24の引き出し動作に伴って、枠体26と、枠体26に載置されている下段容器28と、下段容器28に載置されている中段容器32が同時に引き出される。使用者は食品を下段容器28や中段容器32に収納したあと扉24を閉める動作を行う。扉24の開放と、冷凍室3の庫内温度より高温の食品投入により冷凍室3が昇温すると食品温度を検知する検知手段(図示せず)により食品温度を検知し、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、冷凍室3を再び所定温度まで冷却する動作を行う。
【0101】冷蔵庫の運転中、蒸発器10に付着した霜を定期的に取り除く霜取りのタイミングである場合には、除霜用ヒータ12の発熱による冷凍室3内の収納食品への熱影響を最小限に抑えるために、送風機11の運転を霜取り期間中は停止し、冷凍室3内への高温空気の流入を防止する制御を行う。
【0102】この霜取りタイミングと、前述した扉24の開放が重なった場合には、霜取り制御により通常運転よりも冷凍室3が昇温していることに加え、扉開放による居室内空気の流入によりさらに下段容器28内や中段容器32内が昇温することが考えられる。特に、扉24の開放時には、中段容器32の上面開口部の大部分を閉塞された状態にある下段容器28よりも、居室内空気に暴露されやすい中段容器32の方がより昇温することとなる。このような場合でも、中段容器32内に蓄冷材29が載置されているので、蓄冷材29の比較的大きな熱容量により、積極的な冷気の循環がなくても中段容器32内の昇温を押さえることができる。また、蓄冷材29は下段容器28の上方に位置することになるので、扉開放により下段容器28が昇温した場合、積極的な冷気の循環がなくても下段容器28内を冷却することができる。
【0103】図3は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の扉13前面に設置された液晶パネル40と設定ボタン41〜44である。冷蔵ボタン41は、冷蔵室の温度、強中弱を操作するものであり、製氷ボタン42は、製氷室の速氷作動を操作するものであり、急凍ボタン43は、冷凍室3の急凍作動を操作するものであり、冷凍ボタン44は、冷凍室3の温度、強中弱を操作するものであり、それぞれの操作が決定された場合、表示部である液晶パネル40に表示されるものである。また、認知手段である表示部に備えられ他光源による光を照射する発色部45は自動で急凍を行う貯蔵室3の扉24に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。その他の作用、動作に関しては実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0104】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0105】検知手段が温度の高い食品を検知し、制御手段により冷凍サイクルの運転を調整し、投入された食品を急速冷凍するように冷却する動作を開始すると、冷蔵室扉13に設置された表示部である液晶パネル40の発色部45が点灯し、表示部である液晶パネルには使用者に冷凍室3が急速冷凍されていることを「急凍中」という文字と光源による発色部45によって知らせる。これによって貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0106】#1また、急凍が行われていることを確認できるため、食品が新鮮な状態で冷凍されているという認識を持つことで使用者の安心感につながる。また、冷蔵室扉13前面に液晶パネル40と設定ボタン41〜44が設置されていることで、使用者が冷蔵庫の前に立ったとき目線の位置にあり、腰をかがめたりせずに簡単に液晶パネル40を目視したり、操作を行うことができる。なお、発色部45は色調を切り替える、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させてもよい。これによって、従来の急凍よりも強力な急凍が行われているというイメージを使用者に与えることができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自信による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0107】検知手段が冷凍室3の庫内温度を任意の温度以下に到達したことを検知すると、急凍動作は終了し、液晶パネル40の発色部45も点灯を終了する。これによって、使用者に急凍が終了したことを目視で認識させることができる。また、急凍完了時に、発色部45の色調を通常時と切り替える、または発色部45を点灯させてもよい。これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0108】また、急凍機能が自動で作動し発色部45が照射しているが、すぐに取り出して使用するような場合、急凍ボタン42を押すことで、自動での急凍を停止させることができる。これにより、貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0109】また尚、本実施の形態の冷蔵庫は上段容器27の底部に蓄冷材29を載置した構成にて説明したが、上段容器27の一部に穴を設け、冷気吐出口22からの冷気が直接蓄冷材29に接触するように構成するとより蓄冷材29を素早く冷却することができる。この時、上段容器27に設ける穴は、上段容器27の底面の一部にあっても良いし、上段容器27の後側面で冷気吐出口22の近傍にあっても良い。
【0110】尚、冷気吐出口22の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも上段容器27の下方に位置する必要はない。同様の理由で冷気吐出口22と下段容器28の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも下段容器28の上方に位置する必要はない。
【0111】また、使用者が食品を収納しようとして扉24を開放する場合には、扉23の場合と同様に扉24を冷蔵庫手前方向、図1Aにおける左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体26は扉24に固定されているため、扉24の引き出し動作に伴って、枠体26と枠体26に載置されている下段容器28が同時に引き出される。使用者は食品を下段容器28に収納したあと扉24を閉める動作を行う。扉24の開放と、冷凍室3の庫内温度より高温の食品投入により冷凍室3が昇温すると検知手段(図示せず)により庫内昇温を検知し、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、冷凍室3を再び所定温度まで冷却する動作を行う。
【0112】冷蔵庫の運転中、蒸発器10に付着した霜を定期的に取り除く霜取りのタイミングである場合には、除霜用ヒータ12の発熱による冷凍室3内の収納食品への熱影響を最小限に抑えるために、送風機11の運転を霜取り期間中は停止し、冷凍室3内への高温空気の流入を防止する制御を行う。
【0113】#2この霜取りタイミングと、前述した扉24の開放が重なった場合には、霜取り制御により通常運転よりも冷凍室3が昇温していることに加え、扉開放による居室内空気の流入によりさらに下段容器28内が昇温することが考えられる。このような場合でも、下段容器28の上方に蓄冷材29が位置しているので、蓄冷材29の比較的大きな熱容量により、積極的な冷気の循環が無くても下段収納容器28内の昇温を押さえることができる。この作用、効果は霜取りタイミング中に扉23を開放した場合でも同様である。
【0114】また、発色部45は自動で急凍を行う貯蔵室3の前面扉23に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。
【0115】以上のように、本実施の形態においては、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記食品が任意の温度以上と検知したとき前記貯蔵室内を自動で急凍させる機能と、扉に備えられた光源とを有し、前記自動で急凍させる機能が作動しているとき、発色部45を照射させることで使用者に知らせ、貯蔵室3内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0116】(実施の形態3) 図4は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の正面図であり、上から冷蔵室6、新鮮凍結室36、製氷室37、冷凍室3、野菜室7の構成で各室が仕切られている。冷蔵庫の冷蔵室6の扉には液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dが備えつけられている。
【0117】図5は、本発明の実施の冷蔵庫の冷蔵室6の扉に設置された表示部である液晶パネル34と設定ボタン35の拡大図である。液晶表示34aは、冷蔵庫の異常が発生した場合に表示されるものであり、消費者はカタログ等に記載されている異常表示内容と照らし合わせることで異常の原因や対処方法を確認することができる。液晶表示34bは、急凍機能が作動しているときに表示されるものである。液晶表示34c〜34fは、それぞれ新鮮凍結室36、冷凍室3、冷蔵室6、製氷室37を意味する表示で、白背景文字の字体で表示されている。また、各部屋の設定条件は白字で記載されている表示で判別することができる。各部屋の表示と各部屋の設定内容をそれぞれ白背景文字、白字と区別して表示することにより、消費者は各部屋の状況を理解しやすくなる。なお、液晶表示の色は、白に限らず例えばLEDによりあらゆる色で表示してもよい。液晶パネル34の下に備えられている設定ボタン35a〜35dのうち冷蔵室設定ボタン35aは冷蔵室6の温度設定、強中弱を操作するものであり、新鮮凍結室設定ボタン35bは、新鮮凍結室36の急凍作動を操作するものであり、製氷室設定ボタン35cは、製氷室37の速氷作動を操作するものであり、冷凍室設定ボタン35cは、冷凍室3の温度設定、パワー、強中弱を操作するものであり、それぞれのボタンを押すことで、液晶パネル34に各ボタンに対応する貯蔵室の状況を確認したり、設定を行うことができる。また、各ボタンを押すと同時に電子音がピッと鳴り、設定ボタンを押したことが消費者にも伝わりやすくなっている。また、設定ボタンの並びは、上から冷蔵室、新鮮凍結室、製氷室、冷凍室と設置されており、実際の冷蔵庫の上からの順と同じであるため、例えば薄暗い部屋等で冷蔵庫の設定ボタンの表示が読み取り難い場合でも、設定ボタンに迷わない。なお、ボタンを押す際の音は、電子音に限らず例えば音声や音階で知らせてもよい。
【0118】また、液晶表示部34の下に設定ボタン35a〜35dを設置することで、左右どちらの手で操作しても液晶表示部34を手で覆うことがないため、設定ボタンを押しながら表示部を確認することができ、より使い勝手が良好となる。
【0119】図6から図10は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室6の扉に設置された液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dの拡大図で、図6は新鮮凍結室36を手動で急凍した場合の操作方法と表示を示したものであり、図7は新鮮凍結室36を急凍中のとき途中で急凍を停止する場合の操作方法と表示を示したものであり、図8は冷蔵室6の設定温度を変更する場合の操作方法と表示を示したものであり、図9は冷凍室3の設定温度を変更する場合の操作方法と表示を示したものであり、図10は製氷室37を速氷する場合の操作方法と表示を示したものである。
【0120】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0121】図6に示したが、手動で急凍する場合は、新鮮凍結室設定ボタン35bのボタンを1回押して新鮮凍結室の設定を表示させ、その後再度同じボタンを1回押して光源による液晶表示34bを表示させる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴るため、ボタンを押したことが認識でき、使用者の安心感にもつながる。その2秒後に電子音がピーと鳴ることで、使用者に急凍モードに入ったことを知らせることができる。ボタンを押す場合の電子音と、認識した場合の電子音の種類を変えることで、使用者に分かりやすくしている。また、電子音が鳴っているときに光源による液晶表示34bは絵と新鮮凍結34cの文字で表示を行うため、より消費者に急凍モードに入ったことをアピールすることができる。急凍中は、自動急凍と同様に光源による液晶表示34bが点灯しており、急凍が完了すると光源による液晶表示34bは消灯する。
【0122】また、図7に示したが、急凍機能が作動し光源による液晶表示34bが照射しているが、すぐに取り出して使用するような場合、新鮮凍結室設定ボタン35bを2回押して光源による液晶表示34bを消灯させることで、急凍を停止させることができる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴ることで、ボタンを押したことが認識でき、使用者の安心感にもつながる。急凍停止を認識すると電子音がピーと鳴るため、使用者は急凍停止を確認することができる。これにより、貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0123】また、図8に示したが、冷蔵室6の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷蔵室6の現在が中設定で、強に変更する場合を説明する。冷蔵室設定ボタン35aを一度押すことで液晶パネル34に、冷蔵34eの表示と現在の設定が表示される。この操作により、現在の設定を確認することができる。その後冷蔵室設定ボタン35aを押すことで、液晶パネル34に表示されている中が強に変更される。その後2秒後に電子音がピーと鳴ることにより、使用者は冷蔵室6の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0124】また、図9に示したが、冷凍室3の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷凍室3の現在が中設定で、パワー冷凍に変更する場合を説明する。冷凍室設定ボタン35dを一度押すことで液晶パネル34に冷凍34dの表示と現在の設定、中が白字で表示される。その後再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すと、強が表示される。再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すとパワーが表示される。その後2秒後に電子音ピーと鳴ることで消費者は冷凍室3の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0125】また、図10に示したが、製氷室37を速氷する場合は次のように操作する。製氷室設定ボタン35cを一度押すと白背景文字の字体で製氷室34fが表示される。その後再度同じボタンを押すと、白字で速氷が表示され、2秒後に電子音がピーと鳴ることで消費者は製氷室37が速氷モードに入ったことを認識することができる。また、速氷中も速氷の表示が出ており、速氷が終了した時点で表示が消えるため、消費者は速氷していることが判断できる。
【0126】なお、平成17年度調査によると小学校低学年の男児・女児の平均身長は130cm弱であることから設定ボタンの一番下の冷凍スイッチは高さ140cm以上の位置に設置しておくことにより、いたずらざかりの小児から遠ざけることが可能となる。また、成人女性の平均身長は約158cmであるため、140cmから170cm程度の高さに液晶表示34と設定ボタン35a〜35dを設置することで、目線の高さ内に保たれるので、かがみこむことなく光源を目視することが可能で、非常に使い勝手が良好となる。
【0127】以上のように本実施の形態1では、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから所定時間経過したところで前記スイッチを第二に操作して設定温度などの変更を確定するようにして室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作するようにしたことで、より使い勝手の向上した冷蔵庫を提供することができる。
【0128】(実施の形態4) 図11は新鮮凍結室36が自動で急凍した場合の表示を示したものである。図3、図4については実施の形態3と同じであるため説明を省略する。
【0129】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0130】#3検知手段が庫内昇温を検知し、制御手段により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36を自動で冷却する動作を開始すると、冷蔵室6の扉に設置された液晶パネル34の光源による液晶表示34bが点灯するとともに、ピッという電子音を鳴らし、使用者に新鮮凍結室36が冷却されていることを知らせる。これによって貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。また、急凍が行われていることを確認できるため、使用者の安心感につながる。また、冷蔵室6の扉前面に液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dが縦並びに設置されていることで、使用者が冷蔵庫の前に立ったとき液晶パネル34は目線の位置にあり、操作を行う指の位置は液晶パネルの下方向に置かれるため、操作していても指が液晶パネルを覆うことがなく、液晶パネル34を確認しながら操作を行うことができる。また、液晶パネル34が目線の位置にあることから、下腰をかがめたりせずに簡単に液晶パネル34を目視したり、操作を行うことができる。なお、光源による液晶表示34bは色調を切り替える、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させてもよい。これによって、従来の急凍よりも強力な急凍が行われているというイメージを使用者に与えることができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自信による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0131】検知手段が新鮮凍結室36の庫内温度を任意の温度以下に到達したことを検知すると、急凍動作は終了し、液晶パネル34の光源による液晶表示34bも点灯を終了する。これによって、使用者に急凍が終了したことを目視で認識させることができる。また、急凍完了時に、光源による液晶表示34bの色調を通常時と切り替える、または光源による液晶表示34bを点灯させてもよい。これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0132】また、光源による液晶表示34bは自動で急凍を行う新鮮凍結室36の前面扉に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。
【0133】以上のように、本実施の形態においては、自動で急凍させる機能が作動しているとき、光源による液晶表示34bを照射させることで使用者に知らせ、新鮮凍結室36内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0134】以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、光源を用いて貯蔵室の急凍作動を使用者に認識させることができ、冷蔵庫の使い勝手を向上させたものである。よって家庭用冷蔵庫のみならず、業務用冷蔵庫などの用途にも適用できる。
【0135】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部側面断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の前面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の自動急凍時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の手動急凍時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の急凍途中終了時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の速氷時の表示と操作面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の要部側面断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の表示と操作面図 本発明の実施の形態3と4における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態3と4における冷蔵庫の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の手動急凍時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の急凍途中終了時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の冷蔵温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の冷凍温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の速氷時の表示と操作面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の自動急凍時の表示と操作面図 従来の冷蔵庫の要部側面断面図 従来の冷蔵庫の表示と操作面図 従来の冷蔵庫の操作フローチャート
【0136】2 冷蔵庫本体 3 冷凍室(貯蔵室) 6 冷蔵室(貯蔵室) 7 野菜室(貯蔵室) 13 扉 21 冷気吐出口 22 冷気吐出口 23 扉 24 扉 27 上段容器(容器) 28 下段容器(容器) 29 蓄冷材 32 中段容器(容器) 33 冷気吐出口 34 液晶パネル(表示部) 34a,34b,34c,35d,35e,35f 液晶表示 35b 新鮮凍結室設定ボタン 35c 製氷室設定ボタン 35d 冷凍室設定ボタン 36 新鮮凍結室(貯蔵室) 37 製氷室(貯蔵室)
候補22: 特開2010-091248一致 0/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: パナソニック株式会社 / 発明者: 広田 起子、田中 正昭、足立 正、堀尾 好正、井下 美桃子、豆本 壽章ほか / 出願日: 2009-01-29 / 公開日: 2010-04-22
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 △ 争点E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、冷蔵庫における、使い勝手性の向上に関するものである。
【0002】スーパーなどで買ってきた生魚や生肉を冷凍する際には、出来るだけ最大氷結晶生成帯を早く通過させて凍結すると食品の細胞破壊が抑制され品質が保たれる。逆に凍結時間が長いと食品の細胞が破壊され、解凍したときにドリップが流出しやすく食感や味も落ちてしまう。近年の冷蔵庫は、他室と独立した急速冷凍可能な切替室が考えられており、切替室に赤外線センサを設けることで食品温度を検知し、冷却時間をマイコンで制御することが考えられている(特許文献1参照)。
【0003】図12は、特許文献1に記載された従来の冷蔵庫を示すものである。
【0004】図12に示すように、切替室4には、開閉断熱扉8と接合した収納容器19が設けられている。この収納容器19背壁部の上部には冷気吹出口18が設けられている。この冷気吹出口18からエバによって冷却された冷気がファン14を介し、切替室4内に供給される。その冷気吹出口18とファン14との冷気の通りにファン14上部に位置し、開閉するダンパ17が設置されている。このダンパ17は、開閉断熱扉に設けられた操作パネルの操作、もしくは切替室4内上壁部に配置するセンサユニット121及び収納容器19の後壁部の下部に配置されたサーミスタセンサ27aの検知温度によって、切替室4を任意の温度にするために、ファン14の回転数の制御とともに、ダンパ17が開閉して、切替室4内に供給される風量を調節する。なおセンサユニット121に直接冷風が当たらないようにセンサユニット121の庫内奥側に断熱仕切板10から下方に突起した突起部10aが備えられている。またこの切替室4は上述した操作パネルの設定によって、具体的には冷凍室、パーシャル室、チルド室、野菜室、ソフト冷凍室、冷蔵室、ワイン室として使用できる庫内温度を設定することができる。さらに調理品20を収容された状態で、切替室4内を強制冷却する冷却調理ができる。
【0005】庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する冷蔵庫で、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ一つの室選びスイッチと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更するスイッチとを備え、前記室選びスイッチを第一に操作して設定した部屋を選んでから、前記変更スイッチを第二に操作して温度や時間の調節を変更するようにして、室選びと設定温度などの変更を別々のスイッチで二段階で操作するものがある(特許文献2参照)。
【0006】また、図13、図14は、特許文献2に記載された従来の冷蔵庫の操作パネルと温度調節・急冷時間設定時の操作方法を表す簡易的なフローチャートである。図に示すように液晶表示部、10bはスイッチ部(操作部)である。液晶表示部10aは、ユーザーが現在どの部屋を操作しているのか視覚的に解りやすいように縦長に配置され冷蔵庫本体の各部屋の配置の順番と一致させている。また、温度帯別の部屋ごとに仕切り線を入れて更にわかりやすくしている。ここでは、冷蔵庫本体の部屋配置が、上から冷蔵室、スライド室、切替室、冷凍室になっていて、液晶表示部10aの表示も上から同様の室の配置になっている。
【0007】また、各部屋は強弱の温度調節ができるため、液晶表示部10aのサイドには温度調節の強弱の表示を三角ポインタで表示をし、高めの温度である弱が上方に、低めの温度である強が下方になるように配置している。また、ボタン(スイッチ)10b操作の際、液晶表示部10aを手で覆い隠すことが無い様にスイッチ部10bを液晶表示部10aの横、あるいは下側に配置しているので表示を確認しながら操作が可能である。
【0008】図13の操作パネル(温度調節部)10上のスイッチ部(操作部)10bである31a、31b、31cを用いて説明する。
【0009】図において、温度設定を変更したい場合はステップ10のように温度調節室えらびSW(スイッチ)31aにより変更したい室、ここでは冷蔵室、スライド室、切替室、冷凍室のいずれかを選択し、ステップ11に示すように設定温度を上げたい場合には変更SW31bを、下げたい場合にはSW31cを押して変更する。尚、設定した温度の決定はこの場合、設定を変更した後ある時間経過したところで確定するプログラムとすればよく、また、別途確定SWを追加しても良い。このように設定を変更する場合はまず設定したい室を選んでから設定温度を変更させるプログラムとなっている。こうすることによって誤ってスイッチ部に触れた場合でも簡単に設定温度が変化することがなくなる。特に切替室においてはその室の温度帯までもが変化してしまう為、冷凍室設定であったものが誤って冷蔵室設定となり冷凍していたアイスクリームなどが解けてしまうような事態も起こりうる。また逆に冷蔵室設定で豆腐などを保存していた場合においては誤って冷凍室設定にしてしまい豆腐を凍らせてしまうような事態も考えられる。したがって操作を別々のボタンで2段階にすることでこのような誤操作による設定温度の変化による不具合も回避できる。 特開2002−228353号公報 特開2003−302138号公報
【0010】しかしながら従来の冷蔵庫では、冷蔵庫の使用者が強制冷却されていることに気付かず、冷却中に頻繁にドアを開閉して庫内温度を上げてしまう恐れがあった。また、急凍モードなどの動作が完了したかどうかを判断するときは、使用者が扉を開けて、対象食品を見るか触れるかで判断することが多く、使用者の手間がかかることで使い勝手が悪いと思われる場合があった。
【0011】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、貯蔵室の急凍中に使用者に何らかの注意を喚起することで確実に使用者にその旨を知らせることができ、より使い勝手性を高めた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0012】さらに、よりスイッチの操作性を向上させた冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0013】上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記検知手段によって食品が任意の温度以上と検知した場合に、前記貯蔵室内を自動で急凍させる自動急凍機能とを有し、前記自動急凍機能の作動の有無を前記認知手段により使用者に認知させる機能を備えている。
【0014】これによって、貯蔵室の自動急凍機能が作動しているとき、認知手段によって誰でも一目で急凍の確認ができ、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。
【0015】本発明の冷蔵庫は、貯蔵室の急凍機能が作動しているとき、扉の光源が照射されるので、使用者による扉の開閉頻度や開放時間が制御されやすくなる。これにより、冷蔵庫を効率良く冷却することができ、省エネになる。また、扉の開放回数や開放時間が減少するため庫内の昇温が抑制され、庫内の食品の品質劣化を抑制し、急凍時は凍結時間の短縮が可能となり、高品質な冷凍貯蔵を実現することができる。
【0016】請求項1に記載の発明は、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記検知手段によって食品が任意の温度以上と検知した場合に、前記貯蔵室内を自動で急凍させる自動急凍機能とを有し、前記自動急凍機能の作動の有無を前記認知手段により使用者に認知させるものである。これにより、貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や開放時間が制御されやすくなり、冷蔵庫を効率良く冷却することができ省エネになる。また、扉の開放回数や開放時間が減少するため庫内の昇温が抑制され、庫内の食品の品質劣化を抑制し、急凍時は凍結時間の短縮が可能となり、高品質な冷凍貯蔵を実現することができる。
【0017】請求項2に記載の発明は認知手段は光源による表示であって、前記認知手段によって使用者に視覚的に認知させるものである。光源の照射により貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすく、使い勝手の良好な冷蔵庫を提供することができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自身による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0018】請求項3に記載の発明は、前記自動で急凍させる機能が作動し、光源が照射しているとき、手動で停止する手段を備えることで自動での急凍を停止させることを特徴とするものである。これにより、凍結保存させるために収納した食品を、すぐに取り出して使用するような場合、急凍を手動で停止させることで貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0019】請求項4に記載の発明は、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから所定時間経過したところで前記スイッチを第二に操作して設定温度などの変更を確定するようにして室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作するようにしたことを特徴とする冷蔵庫である。これにより、使用者は一つのスイッチを押すだけで冷蔵庫の室選びと設定温度等を変更することが可能となり、スイッチの操作に迷うことがなく設定をスムーズに行うことができる。
【0020】請求項5に記載の発明は、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから前記スイッチを第二に操作して設定温度などの変更を確定するようにして室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作するようにしたことを特徴とする冷蔵庫である。これにより、使用者は一つのスイッチを押すだけで冷蔵庫の室選びと設定温度等を変更することが可能となり、スイッチの操作を時間をかけずに素早く行うことができる。
【0021】請求項6に記載の発明は、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから、前記スイッチを第二に操作して温度や時間の調節を変更するようにして、室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作して設定温度などの変更を行い、前記スイッチが受付可能の場合にアラームや音声を発するようにしたことを特徴とする冷蔵庫。である。これにより、使用者は選んだ室の設定が変更されたことを認識し、安心感につながる。また、続けて別の室選びを行い、設定変更を行う場合も、初めの室設定が変更されていることが明確であるため、操作するタイミングが分かりやすい。
【0022】(実施の形態1) 図1Aは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部側面断面図である。
【0023】図1Aにおいて、断熱箱体1で構成された冷蔵庫本体2の貯蔵室の一部である冷凍室3は、上方の上部断熱仕切体4と下方の下部断熱仕切体5によって温度帯の異なる冷蔵室6と野菜室7とから区画されている。また、冷凍室3の前面開口部には開口部の左右端をつなぐ仕切体8が設けられている。
【0024】冷凍室3の背面に設けられた冷気生成室9には、冷気を生成する蒸発器10と、冷気を冷蔵室6、冷凍室3、野菜室7にそれぞれ供給、循環させる送風機11が配置され、蒸発器10の下部空間には除霜時に通電される除霜用ヒータ12が配置されている。また、冷凍室3の背面には冷気分配室19が設けられており、冷気分配室19に連続して冷気吐出口21及び冷気吐出口22が設けられている。
【0025】冷凍室3の前面開口部には、扉23と扉24が設けられており、各貯蔵室の冷気の流出が無いように閉塞している。扉23と扉24はいずれも引き出し式の扉であり、食品を出し入れする場合は冷蔵庫手前側、すなわち図1Aで示すところの左側方向に引き出して使用される。また、扉23及び扉24の後方にはそれぞれ枠体25,26が設けられている。この枠体25,26上にはそれぞれ上段容器27と下段容器28が載置されている。
【0026】上段容器27の底面には蓄冷材29が載置されている。この蓄冷材29は、一般的に冷凍される食品の凍結温度より低めで最大氷結晶生成帯の温度よりも低く、かつ、冷凍室3の温度よりも高い温度である−15℃に融解温度を設定されている。また、蓄冷材29の充填量としては、蓄冷材29上に食品が投入、配置された場合でも完全に融解することのない量に設定されている。
【0027】また、冷凍室3の背面下部には冷気を吸い込み、蒸発器10まで導くための冷気吸入口30が設けられている。
【0028】また、蓄冷材29上には食品31が使用者の手によって載置、保存される。
【0029】図1Bは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の前面図であり、冷蔵庫の冷蔵室の扉13に設置された表示部である光源を備えた液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dである。また、この液晶パネルおよび設定ボタン35a〜35dの下方側に音源(図示せず)が備えられている。すなわち、認知手段である音を発生する音源は冷蔵庫の冷蔵室の扉13に備えられており、光源による表示を行う表示部と同じ区画に備えられている。
【0030】この表示部による液晶表示が視覚的な認知手段となっている。すなわち光源によって表示された文字や絵が認知手段となるものである。また、この表示部は床から140センチ以上の高さの貯蔵室である冷蔵室13の扉に備えたものである。平成17年度調査によると小学校低学年の男児・女児の平均身長は130cm弱であることから、光源を高さ140cm以上の位置に設置しておくことにより、いたずらざかりの小児から遠ざけることが可能となる。また、成人女性の平均身長は約158cmであるため、140cmから170cm程度の高さに設置することで、目線の高さ内に保たれるので、かがみこむことなく光源を目視することが可能で、非常に使い勝手が良好となる。
【0031】#4図1Cは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室の扉13に設置された液晶パネル34と設定ボタン35の拡大図である。液晶表示34aは、冷蔵庫の異常が発生した場合においても表示が行われるものであり、消費者はカタログ等に記載されている異常表示内容と照らし合わせることで異常の原因や対処方法を確認することができる。液晶表示34bは、急凍機能が作動しているときに表示されるものである。液晶表示34c〜34fは、それぞれの貯蔵室である新鮮凍結室36、冷凍室3、冷蔵室6、製氷室37を意味する表示で、白背景文字の字体で表示されている。
【0032】また、各貯蔵室の設定条件は白字で記載されている表示で判別することができる。各貯蔵室の表示と各貯蔵室の設定内容をそれぞれ白背景文字、白字と区別して表示することにより、消費者は各貯蔵室の状況を理解しやすくなる。このときの白の部分が光で表示されている部分となり、白の表示面積が多いほど光量が多くなる。
【0033】このように、貯蔵室と設定内容とを異なる字体で表示するものであり、貯蔵室の表示の方をより表示面積が大きくなるすなわち光量が多くなるように表示した上で、その設定内容は貯蔵室の表示よりも光量が少なくなるように表示することによって、貯蔵室の温度設定を間違いなく確実に行うことができる。
【0034】また、液晶表示部の室名称は、選んだ室の設定温度や設定時間の表示面積より大きくした冷蔵庫である。これにより室と設定内容の区別がつきやすくなり、操作をよりスムーズに行うことができる。
【0035】#6また、本実施の形態においては、冷蔵庫の貯蔵室を表すものを光量すなわち表示面積が大きい字体である白背景文字としたが、本発明の主旨である急速冷凍を報知する表示(新鮮凍結)は貯蔵室を表すものよりもさらに光量すなわち表示面積が大きく文字数も最大で光量すなわち表示面積も最大となるような白背景文字の字体で示した。
【0036】さらに、この自動急速冷凍の認知させる認知手段は光源による液晶表示34bに示すように絵や記号で感覚的に認知を促す官能表示(図での雪の結晶の絵)と文字を読むことによって知覚するような文字表示(図でのFRESH FREEZINGの文字)との両方で表示を行っているので、新鮮凍結を示す表示は最も光量が多くすなわち表示面積が大きくなっていることで、より確実に使用者が認知しやすくなっている。
【0037】なお、本実施の形態では貯蔵室の表示を表示面積が大きくなるすなわち光量が多くなる字体である白背景文字で表示した上で、その設定内容は貯蔵室の表示よりも光量が少なくすなわち表示面積が小さくなるように白字で表示するものとしたが、例えば貯蔵室の表示をより表示面積が大きくなるすなわち光量が多くなるように太字で表示した上で、その貯蔵室の設定内容は貯蔵室の表示よりも光量すなわち表示面積が少なくなるように白字で表示するものでもよく、また液晶表示の色は、白に限らず例えばLEDにより照射できるあらゆる色で表示してもよい。
【0038】このとき、設定ボタンに触れる前には、黒の表示部に何も表示されない状態で、設定ボタンに触れた際、もしくは自動で急速冷凍を始めたときのみ背景の黒の表示部に白の光で文字が照射されることになっているので、より確実に使用者が認知しやすくなっている。
【0039】液晶パネル34の下に備えられている設定ボタン35a〜35dのうち35aは冷蔵室6の温度設定、強中弱を操作するものであり、35bは、新鮮凍結室36の急凍作動を操作するものであり、35cは、製氷室37の速氷作動を操作するものであり、35cは、冷凍室3の温度設定、パワー、強中弱を操作するものであり、それぞれのボタンを押すことで、液晶パネル34に各ボタンに対応する貯蔵室の状況を確認したり、設定を行うことができる。また、各ボタンを押すと同時に音源から電子音がピッと鳴り、設定ボタンを押したことが消費者にも伝わりやすくなっている。また、設定ボタンの並びは、上から冷蔵室、新鮮凍結室、製氷室、冷凍室と設置されており、実際の冷蔵庫の上からの順と同じであるため、例えば薄暗い部屋等で冷蔵庫の設定ボタンの表示が読み取り難い場合でも、設定ボタンに迷わない。なお、ボタンを押す際の音は、電子音に限らず例えば音声や音階で知らせてもよい。
【0040】図1D〜図1Iは、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室の扉13に設置された液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dの拡大図で、図1Dは新鮮凍結室36が自動で急凍した場合の表示を示したものであり、図1Eは冷凍室3を手動で急凍した場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Fは新鮮凍結室36が急凍中のとき途中で急凍を停止する場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Gは冷凍室3の設定温度を変更する場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Hは製氷室37を速氷する場合の操作方法と表示を示したものであり、図1Iは本発明の実施の形態1における冷蔵庫の速氷時の表示と操作面図である。
【0041】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0042】まず、電源投入後、図示しない冷凍サイクルの運転が開始され、蒸発器10に冷媒が流通して冷気が生成される。生成された冷気は送風機11によって冷気分配室19に送られ、冷気吐出口21と冷気吐出口22から分配されて冷凍室3と新鮮凍結室36内に吐出される。
【0043】冷凍室3と新鮮凍結室36に吐出された冷気により冷凍室3と新鮮凍結室36が所定の温度まで冷却され、同時に蓄冷材29も冷却される。この時、冷凍室3や新鮮凍結室36は食品をある一定の期間冷凍保存できる温度、例えば−20℃に温調されているが、蓄冷材29は−15℃に融解温度を設定されたものを用いるため、冷凍室3や新鮮凍結室36が十分に冷却され一定時間経過した後では蓄冷材29は完全に凍結している状態となる。
【0044】冷凍室3と新鮮凍結室36内を冷却した冷気は冷気吸入口30から冷気生成室9に入り、蒸発器10によって再び冷却されることとなる。
【0045】使用者が食品31を収納しようとする場合には、扉23を冷蔵庫手前方向、図1Aにおける左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体25は扉23に固定されているため、扉23の引き出し動作に伴って、枠体25と枠体25に載置されている上段容器27と、上段容器27の底面に載置されている蓄冷材29が同時に引き出される。使用者は食品31を蓄冷材29上に置き扉23を閉める動作を行う。このように、新鮮凍結室36に高温の食品31の投入が行われた場合に食品の温度を検知する検知手段(図示せず)を備え、新鮮凍結室36に食品が投入されたと検知した場合には、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36の食品を急速冷凍するように冷却する動作を行う。
【0046】冷気吐出口21は上段容器27の上方に配置されており、冷気吐出口21からは上段容器27の上面開口部に向けて冷気が吐出される。蓄冷材29の上に収納された食品31は、冷気吐出口21から吐出される冷気によって冷却されると同時に、蓄冷材29自身からも直接的に熱を奪われることになる。この場合、蓄冷材29が無く上段容器27のみの場合に比べてより速く食品31を凍結させることができる。
【0047】また、食品31が既に上段容器27内に収納、凍結保存されており、高温の食品を追加で上段容器27内に投入する場合を考えると、蓄冷材29の直接冷却作用により蓄冷材29が無い場合に比して、既に凍結保存されている食品31に対する熱的影響を抑え、昇温を抑制することが可能となる。
【0048】冷気吐出口22は上段容器27の下方であり、かつ、上段容器27と下段容器28の間に位置し、主に下段容器28内に収納された食品を冷却する動作を行う。同時に、上段容器27の下部へも冷気が流通し、上段容器27の底面に載置された蓄冷材29を冷却する動作も行う。
【0049】また一方では、電源投入直後のように蓄冷材29が十分に冷え切らず未凍結状態の場合や、高温の食品を連続して収納した時に、蓄冷材29の一部が融解した場合や、あるいは融解するまでには至らないが、扉23の引き出し時に居室内空気に暴露された蓄冷材29が、冷凍室3の設定温度よりも高い温度に昇温した場合などには、冷気吐出口21からの冷気が蓄冷材29を上面から冷却し、冷気吐出口22からの冷気が蓄冷材29を下面から冷却する。尚、蓄冷材29が居室内空気に暴露された場合の昇温は、従来例が示す金属のプレートを備えた冷蔵庫に比べて蓄冷材29の熱容量が大きいため、昇温の度合いは従来の冷蔵庫よりも低く抑えることができることを付記しておく。
【0050】また尚、本実施の形態の冷蔵庫は上段容器27の底部に蓄冷材29を載置した構成にて説明したが、上段容器27の一部に穴を設け、冷気吐出口22からの冷気が直接蓄冷材29に接触するように構成するとより蓄冷材29を素早く冷却することができる。この時、上段容器27に設ける穴は、上段容器27の底面の一部にあっても良いし、上段容器27の後側面で冷気吐出口22の近傍にあっても良い。
【0051】尚、冷気吐出口22の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも上段容器27の下方に位置する必要はない。同様の理由で冷気吐出口22と下段容器28の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも下段容器28の上方に位置する必要はない。
【0052】また、使用者が食品を収納しようとして扉24を開放する場合には、扉23の場合と同様に扉24を冷蔵庫手前方向、図1Aにおける左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体26は扉24に固定されているため、扉24の引き出し動作に伴って、枠体26と枠体26に載置されている下段容器28が同時に引き出される。使用者は食品を下段容器28に収納したあと扉24を閉める動作を行う。このように、新鮮凍結室36に高温の食品31の投入が行われた場合に食品の温度を検知する検知手段(図示せず)を備え、新鮮凍結室36に食品が投入されたと検知した場合には、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36の食品を急速冷凍するように冷却する動作を行う。
【0053】冷蔵庫の運転中、蒸発器10に付着した霜を定期的に取り除く霜取りのタイミングである場合には、除霜用ヒータ12の発熱による冷凍室3内の収納食品への熱影響を最小限に抑えるために、送風機11の運転を霜取り期間中は停止し、冷凍室3内への高温空気の流入を防止する制御を行う。
【0054】この霜取りタイミングと、前述した扉24の開放が重なった場合には、霜取り制御により通常運転よりも冷凍室3が昇温していることに加え、扉開放による居室内空気の流入によりさらに下段容器28内が昇温することが考えられる。このような場合でも、下段容器28の上方に蓄冷材29が位置しているので、蓄冷材29の比較的大きな熱容量により、積極的な冷気の循環が無くても下段収納容器28内の昇温を押さえることができる。この作用、効果は霜取りタイミング中に扉23を開放した場合でも同様である。
【0055】#10検知手段が温度の高い食品の投入を検知し、制御手段により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36を自動で冷却する動作を開始すると、冷蔵室扉13に設置された認知手段である液晶パネル34の液晶表示34bが点灯することで視覚的に使用者に報知するとともに、ピッという電子音を鳴らすことで音によって聴覚的に使用者に報知し、使用者に新鮮凍結室36が冷却されていることを知らせる。
【0056】このように自動での急速冷凍が作動すると認知手段である光源による液晶表示34bが光るとともに、認知手段である音源から音が鳴ることで使用者により確実に急速冷凍の動作を報知している。
【0057】また、認知手段である光源による液晶表示34bは液晶パネル34の上方部に備えられたことで、より使用者が認識し易くなり、さらに、貯蔵室内の設定を表示部である液晶パネル34確認する際に、目視する可能性が非常に大きいので、より効果的に報知することが可能となる。
【0058】また、この自動急速冷凍の認知させる認知手段は光源による液晶表示34bに示すように絵や記号で感覚的に認知を促す官能表示(図での雪の結晶の絵)と文字を読むことによって知覚するような文字表示(図でのFRESH FREEZINGの文字)との両方で表示を行っているので、より使用者の認知を高めることができ、急凍が行われていることを確認できるため、使用者の安心感につながるものである。
【0059】これによって貯蔵室内部の急凍作動を音と目視すなわち聴覚と視覚とにより認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。また、急凍が行われていることを確認できるため、使用者の安心感につながる。また、冷蔵室扉13前面に液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dが縦並びに設置されているとともに液晶表示の直下部に備えられていることで、使用者が冷蔵庫の前に立ったとき液晶パネル34は目線の位置にあり、操作を行う指の位置は液晶パネルの下方向に置かれるため、操作していても指が液晶パネルを覆うことがなく、液晶パネル34を確認しながら操作を行うことができる。
【0060】また、液晶パネル34が目線の位置にあることから、下腰をかがめたりせずに簡単に液晶パネル34を目視したり、操作を行うことができる。なお、光源による液晶表示34bは色調を切り替える、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させてもよい。これによって、従来の急凍よりも強力な急凍が行われているというイメージを使用者に与えることができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自信による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0061】検知手段が食品が予め設定した任意の温度以下に到達したことを検知すると、急凍動作は終了し、液晶パネル34の光源による液晶表示34bも点灯を終了する。これによって、使用者に急凍が終了したことを目視で認識させることができる。また、急凍完了時に、光源による液晶表示34bの色調を通常時と切り替える、または光源による液晶表示34bを点灯させてもよい。これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0062】また、図1Eに示したが、手動で急凍する場合は、新鮮凍結室設定ボタン35bのボタンを1回押して新鮮凍結室の設定を表示させ、その後再度同じボタンを1回押して光源による液晶表示34bを表示させる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴るため、ボタンを押したことが認識でき、使用者の安心感にもつながる。その2秒後に電子音がピーと鳴ることで、使用者に急凍モードに入ったことを知らせることができる。ボタンを押す場合の電子音と、認識した場合の電子音の種類を変えることで、使用者に分かりやすくしている。また、電子音が鳴っているときに光源による液晶表示34bと新鮮凍結34cの文字で表示を行うため、より消費者に急凍モードに入ったことをアピールすることができる。急凍中は、自動急凍と同様に光源による液晶表示34bが点灯しており、急凍が完了すると光源による液晶表示34bは消灯する。
【0063】また、図1Fに示したが、急凍機能が作動し光源による液晶表示34bが照射しているが、すぐに取り出して使用するような場合、新鮮凍結室設定ボタン35bを2回押して光源による液晶表示34bを消灯させることで、急凍を停止させることができる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴ることで、ボタンを押したことが体感的に認識でき、使用者の安心感にもつながる。急凍停止を認識すると電子音がピーと鳴るため、使用者は急凍停止を確認することができる。このように、操作時の音(ピッという短い電子音)と設定完了時の電子音(急凍停止を認識したピーという電子音)とを異なる音としたことで、使用者は設定完了をしっかりと認知することができる。このように音も本実施の形態では認知手段となっている。このとき、認知手段である音を発生する音源は、設定ボタンの近傍に備えられており、具体的には設定ボタンの直下の扉13に備えられた操作ボタンの押圧を感知する操作基板と同じ操作基板上に備えられている。これによって、操作ボタンを押した時にはほぼ時間遅れなく設定ボタン近傍から音が発生するので、体感的には設定ボタンから音が出ているように使用者が感じるので、より使い勝手が良い操作性を得ることができる。
【0064】これにより、貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0065】また、図1Gに示したが、冷蔵室6の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷蔵室6の現在が中設定で、強に変更する場合を説明する。冷蔵室設定ボタン35aを一度押すことで液晶パネル34に、白背景文字の字体で冷蔵34eの表示と現在の設定が表示される。このとき、貯蔵室を示す冷蔵の表示と現在の設定を表す表示は文字の種類もしくは白背景文字等の文字飾りによって別の字体の文字で示される。
【0066】この操作により、現在の設定を確認することができる。その後冷蔵室設定ボタン35aを押すことで、液晶パネル34に表示されている中が強に変更される。その後2秒後に電子音がピーと鳴ることにより、使用者は冷蔵室6の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0067】また、図1Hに示したが、冷凍室3の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷凍室3の現在が中設定で、パワー冷凍に変更する場合を説明する。冷凍室設定ボタン35dを一度押すことで液晶パネル34に冷凍34dの表示と現在の設定、中が白字で表示される。その後再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すと、強が表示される。再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すとパワーが表示される。その後2秒後に電子音ピーと鳴ることで消費者は冷凍室3の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0068】また、図1Iに示したが、製氷室37を速氷する場合は次のように操作する。製氷室設定ボタン35cを一度押すと白背景文字の字体で製氷室34fが表示される。その後再度同じボタンを押すと、白字で速氷が表示され、2秒後に電子音がピーと鳴ることで消費者は製氷室37が速氷モードに入ったことを認識することができる。また、速氷中も速氷の表示が出ており、速氷が終了した時点で表示が消えるため、消費者は速氷していることが判断できる。
【0069】このように、貯蔵室にそれぞれ対応した1つのボタンで貯蔵室の設定を変更することができるので、使用者にとってはより設定する際の間違いが少なく使い勝手の良い構成となっている。
【0070】言い換えると、従来一般的であったような貯蔵室をまず選ぶ貯蔵室選定ボタンと、温度や設定条件を変更する設定変更ボタンとを別々に設けずに、一つの貯蔵室の設定を変更する場合には、一つのボタンを複数回押すことによって簡単に設定の変更を行うことができる。また、それぞれのボタンに貯蔵室の名前を明記したことで、使用者が貯蔵室の設定を変える際に間違ったボタンを押す可能性を大幅に低減することができ、さらに最初に対応する貯蔵室ボタンを押した場合には、液晶画面に貯蔵室の名前が表示されるので、より使用者が貯蔵室の設定を変える際に間違ったボタンを押す可能性を低減することが可能となる。
【0071】#5さらに、貯蔵室を示す冷蔵や冷凍および製氷といった貯蔵室表示を白背景文字とし、現在の設定を表すパワー、強、中、弱といった温度設定表示は通常の文字というように文字の種類もしくは白背景文字等の文字飾りによって、貯蔵室と設定状態とを別の字体の文字で同時に示すので、使用者にとってはより設定する際の間違いが少なく使い勝手の良い構成となっている。また、温度設定表示を示すパワー、強、中、弱は各貯蔵室によって兼用するとともに、上方からより強力な冷却(すなわち設定温度が低くなる冷却)設定を位置させているので、使用者にとっては、より強力な冷却を行いたい場合に設定温度を変更するといった心理的な作用と連動して、官能的により使い勝手の良い構成となっている。
【0072】また、光源による液晶表示34bは自動で急凍を行う貯蔵室3の前面扉23に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。
【0073】以上のように、本実施の形態においては、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記食品が任意の温度以上と検知したとき前記貯蔵室内を自動で急凍させる機能と、扉に備えられた光源とを有し、前記自動で急凍させる機能が作動しているとき、光源による液晶表示34bを照射させることで使用者に知らせ、新鮮凍結室36内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0074】なお、本実施の形態では液晶パネルは、設定ボタンに触れる前には、黒の表示部に何も表示されない状態で、設定ボタンに触れた際、もしくは自動で急速冷凍を始めたときのみ背景の黒の表示部に白の光で文字が照射されることになっているとしたが、液晶パネルは設定ボタンに触れる前には銀色でミラー(鏡)として使用できるものでもよく、その場合には光源によって表示される文字や絵は燈色であることが望ましい。
【0075】このような銀色のミラーで液晶パネルの前面を覆った場合には、使用者は普段は鏡のように見えるため、清涼感はあるものの金属を連想するために冷たいイメージとなるが、このようなミラー表示にした場合に、光源の照射によって表示される文字や絵を暖色系の色である燈色で表示することによって、使用者が受ける冷たいイメージを緩和することができ、より官能的にバランスの取れた認知手段を形成することが可能となる。また、複数の色を使用する場合には、燈色と緑色を使用するのが望ましい。これは、燈色と緑色とを作成する場合には、燈色は色の3原色の中で赤色と黄色とを混ぜ合わせて作られるものであり、緑色は色の3原色の中で青色と黄色とを混ぜ合わせて作られるものであるので、直接目には見えないが、体感的には燈色と緑色との共通色として暖色系である黄色をイメージするために、体感的にははっきりとした色の区別は付けられるものの、燈色と緑色とは温かみのある黄色という共通色で使用者が受ける冷たいイメージを緩和することができ、より官能的にバランスの取れた認知手段を形成することが可能となる。
【0076】また、本発明の液晶パネルの最上部には警告やエラー表示を行う液晶表示34aを備えたが、これについては赤色で異常を認知させるようにするのが望ましい。
【0077】(実施の形態2) 図2は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の要部側面断面図である。
【0078】図2において、冷凍室3の前面開口部に設けられた扉24は引き出し式の扉であり、食品を出し入れする場合は冷蔵庫手前側、すなわち図2で示すところの左側方向に引き出して使用される。また、扉24の後方には枠体26が設けられており、下段容器28が載置されている。さらに、下段容器28の上には中段容器32が載置されている。この中段容器32は扉24の引き出し動作に伴い、下段容器28と連動して引き出される。またさらに、中段容器32は下段容器28上を冷蔵庫前後方向、図3で示すところの左右方向にある一定の範囲で摺動させることが可能になっている。
【0079】また、冷凍室3の背面には、冷気吐出口21、22に加えて冷気吐出口33が設けられている。冷気吐出口21は上段容器27の上方、冷気吐出口22は上段容器27の下方で、かつ、中段容器32の上方、冷気吐出口33は中段容器32の下方で、かつ、下段容器28の後側面上端よりも上方に位置するようにそれぞれ配置されている。
【0080】中段容器32の底面には蓄冷材29が載置されている。
【0081】その他の構成については、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。また、実施の形態1と同一の技術思想が適用できる場合には組合わせて適用することが可能である。
【0082】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0083】冷気吐出口21は上段容器27の上方に配置されており、冷気吐出口21からは上段容器27の上面開口部に向けて冷気が吐出され、上段容器27内を冷却する。
【0084】冷気吐出口22は上段容器27の下方であり、かつ、上段容器27と中段容器32の間に位置し、中段容器32の上面開口部に向けて冷気が吐出される。
【0085】蓄冷材29の上に収納された食品31は、冷気吐出口22から吐出される冷気によって冷却されると同時に、蓄冷材自身からも直接的に熱を奪われることになる。この場合、蓄冷材29が無く中段容器32のみの場合に比べてより速く食品31を凍結させることができる。
【0086】また、食品31が既に中段容器32に収納、凍結保存されており、高温の食品を追加で中段容器32内に投入する場合を考えると、蓄冷材29の直接冷却作用により蓄冷材29が無い場合に比して、既に凍結保存されている食品31に対する熱的影響を抑え、昇温を抑制することが可能となる。
【0087】また一方では、電源投入直後のように蓄冷材29が十分に冷え切らず未凍結状態の場合や、高温の食品を連続して収納したときに蓄冷材29の一部が融解した場合や、あるいは融解するまでには至らないが、扉24の引き出し時に居室内空気に暴露された蓄冷材29が、冷凍室3の設定温度よりも高い温度に昇温した場合などには、冷気吐出口22からの冷気が蓄冷材29を上面から冷却し、冷気吐出口33からの冷気が蓄冷材29を下面から冷却する。尚、蓄冷材29が居室内空気に暴露された場合の昇温は、従来例が示す金属のプレートを備えた冷蔵庫に比べて蓄冷材29の熱容量が大きいため、昇温の度合いは従来の冷蔵庫よりも低く抑えることができることを付記しておく。
【0088】また、冷気吐出口33は中段容器32の下方であり、かつ、中段容器32と下段容器28の間に位置し、主に下段容器28内に収納された食品を冷却する動作を行う。同時に、中段容器32の下部へも冷気が流通し、中段容器32の底面に載置された蓄冷材29を冷却する動作も行う。
【0089】また尚、本実施の形態の冷蔵庫は中段容器32の底部に蓄冷材29を載置した構成にて説明したが、中段容器32の一部に穴を設け、冷気吐出口33からの冷気が直接蓄冷材29に接触するように構成するとより蓄冷材29を素早く冷却することができる。この時、中段容器32に設ける穴は、中段容器32の底面の一部にあっても良いし、中段容器32の後側面で冷気吐出口33の近傍にあっても良い。
【0090】尚、冷気吐出口33の上下方向位置は中段容器32の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも上段容器27の下方に位置する必要はない。同様の理由で冷気吐出口33と下段容器28の上下方向位置は中段容器32の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも中段容器32の上方に位置する必要はない。
【0091】使用者が食品を収納しようとして扉24を開放する場合には、扉24を冷蔵庫手前方向、図2における左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体26は扉24に固定されているため、扉24の引き出し動作に伴って、枠体26と、枠体26に載置されている下段容器28と、下段容器28に載置されている中段容器32が同時に引き出される。使用者は食品を下段容器28や中段容器32に収納したあと扉24を閉める動作を行う。扉24の開放と、冷凍室3の庫内温度より高温の食品投入により冷凍室3が昇温すると食品温度を検知する検知手段(図示せず)により食品温度を検知し、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、冷凍室3を再び所定温度まで冷却する動作を行う。
【0092】冷蔵庫の運転中、蒸発器10に付着した霜を定期的に取り除く霜取りのタイミングである場合には、除霜用ヒータ12の発熱による冷凍室3内の収納食品への熱影響を最小限に抑えるために、送風機11の運転を霜取り期間中は停止し、冷凍室3内への高温空気の流入を防止する制御を行う。
【0093】この霜取りタイミングと、前述した扉24の開放が重なった場合には、霜取り制御により通常運転よりも冷凍室3が昇温していることに加え、扉開放による居室内空気の流入によりさらに下段容器28内や中段容器32内が昇温することが考えられる。特に、扉24の開放時には、中段容器32の上面開口部の大部分を閉塞された状態にある下段容器28よりも、居室内空気に暴露されやすい中段容器32の方がより昇温することとなる。このような場合でも、中段容器32内に蓄冷材29が載置されているので、蓄冷材29の比較的大きな熱容量により、積極的な冷気の循環がなくても中段容器32内の昇温を押さえることができる。また、蓄冷材29は下段容器28の上方に位置することになるので、扉開放により下段容器28が昇温した場合、積極的な冷気の循環がなくても下段容器28内を冷却することができる。
【0094】#9図3は、本発明の実施の形態2における冷蔵庫の扉13前面に設置された液晶パネル40と設定ボタン41〜44である。冷蔵ボタン41は、冷蔵室の温度、強中弱を操作するものであり、製氷ボタン42は、製氷室の速氷作動を操作するものであり、急凍ボタン43は、冷凍室3の急凍作動を操作するものであり、冷凍ボタン44は、冷凍室3の温度、強中弱を操作するものであり、それぞれの操作が決定された場合、表示部である液晶パネル40に表示されるものである。また、認知手段である表示部に備えられ他光源による光を照射する発色部45は自動で急凍を行う貯蔵室3の扉24に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。その他の作用、動作に関しては実施の形態1の場合と同様であるので説明を省略する。
【0095】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0096】検知手段が温度の高い食品を検知し、制御手段により冷凍サイクルの運転を調整し、投入された食品を急速冷凍するように冷却する動作を開始すると、冷蔵室扉13に設置された表示部である液晶パネル40の発色部45が点灯し、表示部である液晶パネルには使用者に冷凍室3が急速冷凍されていることを「急凍中」という文字と光源による発色部45によって知らせる。これによって貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0097】#1また、急凍が行われていることを確認できるため、食品が新鮮な状態で冷凍されているという認識を持つことで使用者の安心感につながる。また、冷蔵室扉13前面に液晶パネル40と設定ボタン41〜44が設置されていることで、使用者が冷蔵庫の前に立ったとき目線の位置にあり、腰をかがめたりせずに簡単に液晶パネル40を目視したり、操作を行うことができる。なお、発色部45は色調を切り替える、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させてもよい。これによって、従来の急凍よりも強力な急凍が行われているというイメージを使用者に与えることができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自信による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0098】検知手段が冷凍室3の庫内温度を任意の温度以下に到達したことを検知すると、急凍動作は終了し、液晶パネル40の発色部45も点灯を終了する。これによって、使用者に急凍が終了したことを目視で認識させることができる。また、急凍完了時に、発色部45の色調を通常時と切り替える、または発色部45を点灯させてもよい。これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0099】また、急凍機能が自動で作動し発色部45が照射しているが、すぐに取り出して使用するような場合、急凍ボタン42を押すことで、自動での急凍を停止させることができる。これにより、貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0100】また尚、本実施の形態の冷蔵庫は上段容器27の底部に蓄冷材29を載置した構成にて説明したが、上段容器27の一部に穴を設け、冷気吐出口22からの冷気が直接蓄冷材29に接触するように構成するとより蓄冷材29を素早く冷却することができる。この時、上段容器27に設ける穴は、上段容器27の底面の一部にあっても良いし、上段容器27の後側面で冷気吐出口22の近傍にあっても良い。
【0101】尚、冷気吐出口22の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも上段容器27の下方に位置する必要はない。同様の理由で冷気吐出口22と下段容器28の上下方向位置は上段容器27の底面に冷気が流れる位置であれば良く、必ずしも下段容器28の上方に位置する必要はない。
【0102】また、使用者が食品を収納しようとして扉24を開放する場合には、扉23の場合と同様に扉24を冷蔵庫手前方向、図1Aにおける左側方向に引き出す動作を行う。この時、枠体26は扉24に固定されているため、扉24の引き出し動作に伴って、枠体26と枠体26に載置されている下段容器28が同時に引き出される。使用者は食品を下段容器28に収納したあと扉24を閉める動作を行う。扉24の開放と、冷凍室3の庫内温度より高温の食品投入により冷凍室3が昇温すると検知手段(図示せず)により庫内昇温を検知し、制御手段(図示せず)により冷凍サイクルの運転を調整し、冷凍室3を再び所定温度まで冷却する動作を行う。
【0103】冷蔵庫の運転中、蒸発器10に付着した霜を定期的に取り除く霜取りのタイミングである場合には、除霜用ヒータ12の発熱による冷凍室3内の収納食品への熱影響を最小限に抑えるために、送風機11の運転を霜取り期間中は停止し、冷凍室3内への高温空気の流入を防止する制御を行う。
【0104】#2この霜取りタイミングと、前述した扉24の開放が重なった場合には、霜取り制御により通常運転よりも冷凍室3が昇温していることに加え、扉開放による居室内空気の流入によりさらに下段容器28内が昇温することが考えられる。このような場合でも、下段容器28の上方に蓄冷材29が位置しているので、蓄冷材29の比較的大きな熱容量により、積極的な冷気の循環が無くても下段収納容器28内の昇温を押さえることができる。この作用、効果は霜取りタイミング中に扉23を開放した場合でも同様である。
【0105】また、発色部45は自動で急凍を行う貯蔵室3の前面扉23に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。
【0106】以上のように、本実施の形態においては、断熱区画された貯蔵室を備えた本体と、前記貯蔵室に食品の温度を検知する検知手段と、前記食品が任意の温度以上と検知したとき前記貯蔵室内を自動で急凍させる機能と、扉に備えられた光源とを有し、前記自動で急凍させる機能が作動しているとき、発色部45を照射させることで使用者に知らせ、貯蔵室3内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0107】(実施の形態3) 図4は、本発明の実施の形態3における冷蔵庫の正面図であり、上から冷蔵室6、新鮮凍結室36、製氷室37、冷凍室3、野菜室7の構成で各室が仕切られている。冷蔵庫の冷蔵室6の扉には液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dが備えつけられている。
【0108】図5は、本発明の実施の冷蔵庫の冷蔵室6の扉に設置された表示部である液晶パネル34と設定ボタン35の拡大図である。液晶表示34aは、冷蔵庫の異常が発生した場合に表示されるものであり、消費者はカタログ等に記載されている異常表示内容と照らし合わせることで異常の原因や対処方法を確認することができる。液晶表示34bは、急凍機能が作動しているときに表示されるものである。液晶表示34c〜34fは、それぞれ新鮮凍結室36、冷凍室3、冷蔵室6、製氷室37を意味する表示で、白背景文字の字体で表示されている。また、各部屋の設定条件は白字で記載されている表示で判別することができる。各部屋の表示と各部屋の設定内容をそれぞれ白背景文字、白字と区別して表示することにより、消費者は各部屋の状況を理解しやすくなる。なお、液晶表示の色は、白に限らず例えばLEDによりあらゆる色で表示してもよい。液晶パネル34の下に備えられている設定ボタン35a〜35dのうち冷蔵室設定ボタン35aは冷蔵室6の温度設定、強中弱を操作するものであり、新鮮凍結室設定ボタン35bは、新鮮凍結室36の急凍作動を操作するものであり、製氷室設定ボタン35cは、製氷室37の速氷作動を操作するものであり、冷凍室設定ボタン35cは、冷凍室3の温度設定、パワー、強中弱を操作するものであり、それぞれのボタンを押すことで、液晶パネル34に各ボタンに対応する貯蔵室の状況を確認したり、設定を行うことができる。また、各ボタンを押すと同時に電子音がピッと鳴り、設定ボタンを押したことが消費者にも伝わりやすくなっている。また、設定ボタンの並びは、上から冷蔵室、新鮮凍結室、製氷室、冷凍室と設置されており、実際の冷蔵庫の上からの順と同じであるため、例えば薄暗い部屋等で冷蔵庫の設定ボタンの表示が読み取り難い場合でも、設定ボタンに迷わない。なお、ボタンを押す際の音は、電子音に限らず例えば音声や音階で知らせてもよい。
【0109】また、液晶表示部34の下に設定ボタン35a〜35dを設置することで、左右どちらの手で操作しても液晶表示部34を手で覆うことがないため、設定ボタンを押しながら表示部を確認することができ、より使い勝手が良好となる。
【0110】図6から図10は、本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵室6の扉に設置された液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dの拡大図で、図6は新鮮凍結室36を手動で急凍した場合の操作方法と表示を示したものであり、図7は新鮮凍結室36を急凍中のとき途中で急凍を停止する場合の操作方法と表示を示したものであり、図8は冷蔵室6の設定温度を変更する場合の操作方法と表示を示したものであり、図9は冷凍室3の設定温度を変更する場合の操作方法と表示を示したものであり、図10は製氷室37を速氷する場合の操作方法と表示を示したものである。
【0111】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0112】図6に示したが、手動で急凍する場合は、新鮮凍結室設定ボタン35bのボタンを1回押して新鮮凍結室の設定を表示させ、その後再度同じボタンを1回押して光源による液晶表示34bを表示させる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴るため、ボタンを押したことが認識でき、使用者の安心感にもつながる。その2秒後に電子音がピーと鳴ることで、使用者に急凍モードに入ったことを知らせることができる。ボタンを押す場合の電子音と、認識した場合の電子音の種類を変えることで、使用者に分かりやすくしている。また、電子音が鳴っているときに光源による液晶表示34bは絵と新鮮凍結34cの文字で表示を行うため、より消費者に急凍モードに入ったことをアピールすることができる。急凍中は、自動急凍と同様に光源による液晶表示34bが点灯しており、急凍が完了すると光源による液晶表示34bは消灯する。
【0113】また、図7に示したが、急凍機能が作動し光源による液晶表示34bが照射しているが、すぐに取り出して使用するような場合、新鮮凍結室設定ボタン35bを2回押して光源による液晶表示34bを消灯させることで、急凍を停止させることができる。ボタンを押す際に、ピッと電子音が鳴ることで、ボタンを押したことが認識でき、使用者の安心感にもつながる。急凍停止を認識すると電子音がピーと鳴るため、使用者は急凍停止を確認することができる。これにより、貯蔵室を開けて食品を取り出しても、冷気が貯蔵室の外に流出しにくいため、効率良く貯蔵室を冷凍させることができる。
【0114】また、図8に示したが、冷蔵室6の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷蔵室6の現在が中設定で、強に変更する場合を説明する。冷蔵室設定ボタン35aを一度押すことで液晶パネル34に、冷蔵34eの表示と現在の設定が表示される。この操作により、現在の設定を確認することができる。その後冷蔵室設定ボタン35aを押すことで、液晶パネル34に表示されている中が強に変更される。その後2秒後に電子音がピーと鳴ることにより、使用者は冷蔵室6の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0115】また、図9に示したが、冷凍室3の温度帯の現在設定を確認する場合や、温度設定を変更する場合は以下のように操作する。冷凍室3の現在が中設定で、パワー冷凍に変更する場合を説明する。冷凍室設定ボタン35dを一度押すことで液晶パネル34に冷凍34dの表示と現在の設定、中が白字で表示される。その後再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すと、強が表示される。再度同じ冷凍室設定ボタン35dを押すとパワーが表示される。その後2秒後に電子音ピーと鳴ることで消費者は冷凍室3の温度設定が変更されたことを認識することができる。
【0116】また、図10に示したが、製氷室37を速氷する場合は次のように操作する。製氷室設定ボタン35cを一度押すと白背景文字の字体で製氷室34fが表示される。その後再度同じボタンを押すと、白字で速氷が表示され、2秒後に電子音がピーと鳴ることで消費者は製氷室37が速氷モードに入ったことを認識することができる。また、速氷中も速氷の表示が出ており、速氷が終了した時点で表示が消えるため、消費者は速氷していることが判断できる。
【0117】なお、平成17年度調査によると小学校低学年の男児・女児の平均身長は130cm弱であることから設定ボタンの一番下の冷凍スイッチは高さ140cm以上の位置に設置しておくことにより、いたずらざかりの小児から遠ざけることが可能となる。また、成人女性の平均身長は約158cmであるため、140cmから170cm程度の高さに液晶表示34と設定ボタン35a〜35dを設置することで、目線の高さ内に保たれるので、かがみこむことなく光源を目視することが可能で、非常に使い勝手が良好となる。
【0118】以上のように本実施の形態1では、庫内の温度設定を行う機能及び温度表示を行う機能を有する温度調節部を備えた冷蔵庫において、前記温度調節部の操作部は、温度設定や設定時間を変更したい部屋を選ぶ室選びと、選んだ室の設定温度や設定時間を変更する変更スイッチが同一のスイッチであり、前記スイッチを第一に操作して設定したい部屋を選んでから所定時間経過したところで前記スイッチを第二に操作して設定温度などの変更を確定するようにして室選びと設定温度などの変更を同一のスイッチで二段階で操作するようにしたことで、より使い勝手の向上した冷蔵庫を提供することができる。
【0119】(実施の形態4) 図11は新鮮凍結室36が自動で急凍した場合の表示を示したものである。図3、図4については実施の形態3と同じであるため説明を省略する。
【0120】以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
【0121】#3検知手段が庫内昇温を検知し、制御手段により冷凍サイクルの運転を調整し、新鮮凍結室36を自動で冷却する動作を開始すると、冷蔵室6の扉に設置された液晶パネル34の光源による液晶表示34bが点灯するとともに、ピッという電子音を鳴らし、使用者に新鮮凍結室36が冷却されていることを知らせる。これによって貯蔵室内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。また、急凍が行われていることを確認できるため、使用者の安心感につながる。また、冷蔵室6の扉前面に液晶パネル34と設定ボタン35a〜35dが縦並びに設置されていることで、使用者が冷蔵庫の前に立ったとき液晶パネル34は目線の位置にあり、操作を行う指の位置は液晶パネルの下方向に置かれるため、操作していても指が液晶パネルを覆うことがなく、液晶パネル34を確認しながら操作を行うことができる。また、液晶パネル34が目線の位置にあることから、下腰をかがめたりせずに簡単に液晶パネル34を目視したり、操作を行うことができる。なお、光源による液晶表示34bは色調を切り替える、もしくは点灯と消灯とを切り替えて点滅させてもよい。これによって、従来の急凍よりも強力な急凍が行われているというイメージを使用者に与えることができる。また、光源の種類については電球や発光ダイオード、蛍光ランプ、紫外ランプ等が挙げられるが、特に指定するものではなく、如何なる光源でも適用可能である。中でも発光ダイオードについてはランプ自信による発熱が殆どなく、ランニングコストや耐久性の面においても優れており、汎用性が高い。
【0122】#8検知手段が新鮮凍結室36の庫内温度を任意の温度以下に到達したことを検知すると、急凍動作は終了し、液晶パネル34の光源による液晶表示34bも点灯を終了する。これによって、使用者に急凍が終了したことを目視で認識させることができる。また、急凍完了時に、光源による液晶表示34bの色調を通常時と切り替える、または光源による液晶表示34bを点灯させてもよい。これにより、使用者が対象物の急凍完了を目視により即座に判断することができ、対象物を取り出すタイミングを逃さずに扉を開けるので、扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなり、扉開閉による庫内温度上昇を抑えることができる。また、目視で急凍完了を判断することができるので、腰をかがめて庫内を覗き込み、対象物に触れる動作を必要としないので、使い勝手性が向上する。さらに、手で食品に触れることがないので、取り出した後、常温に放置する場合でも、雑菌の繁殖を抑制することができる。
【0123】また、光源による液晶表示34bは自動で急凍を行う新鮮凍結室36の前面扉に備えてもよい。これによって、急凍が作動している貯蔵室が一目で認識でき、急凍機能が作動している貯蔵室を間違えることがなくなる。
【0124】以上のように、本実施の形態においては、自動で急凍させる機能が作動しているとき、光源による液晶表示34bを照射させることで使用者に知らせ、新鮮凍結室36内部の急凍作動を目視により認識することができ、使用者による扉の開閉頻度や扉の開放時間が制御されやすくなる。
【0125】以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、光源を用いて貯蔵室の急凍作動を使用者に認識させることができ、冷蔵庫の使い勝手を向上させたものである。よって家庭用冷蔵庫のみならず、業務用冷蔵庫などの用途にも適用できる。
【0126】本発明の実施の形態1における冷蔵庫の要部側面断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の前面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の自動急凍時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の手動急凍時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の急凍途中終了時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷蔵温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の冷凍温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の速氷時の表示と操作面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の要部側面断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の表示と操作面図 本発明の実施の形態3と4における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態3と4における冷蔵庫の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の手動急凍時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の急凍途中終了時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の冷蔵温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の冷凍温度設定変更時の表示と操作面図 本発明の実施の形態3における冷蔵庫の速氷時の表示と操作面図 本発明の実施の形態4における冷蔵庫の自動急凍時の表示と操作面図 従来の冷蔵庫の要部側面断面図 従来の冷蔵庫の表示と操作面図 従来の冷蔵庫の操作フローチャート
【0127】2 冷蔵庫本体 3 冷凍室(貯蔵室) 6 冷蔵室(貯蔵室) 7 野菜室(貯蔵室) 13 扉 21 冷気吐出口 22 冷気吐出口 23 扉 24 扉 27 上段容器(容器) 28 下段容器(容器) 29 蓄冷材 32 中段容器(容器) 33 冷気吐出口 34 液晶パネル(表示部) 34a,34b,34c,35d,35e,35f 液晶表示 35b 新鮮凍結室設定ボタン 35c 製氷室設定ボタン 35d 冷凍室設定ボタン 36 新鮮凍結室(貯蔵室) 37 製氷室(貯蔵室)
候補23: 特開2009-236448一致 0/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: シャープ株式会社 / 発明者: 中井 克也 / 出願日: 2008-03-28 / 公開日: 2009-10-15
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#10本発明は,冷却及び加温により室内温度を調節可能な貯蔵室及びその貯蔵室の管理温度を表示する液晶表示器を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】近年,冷凍室及び冷蔵室に加えて,ユーザの用途に応じて冷凍,冷蔵,パーシャル,チルドなどの低温の温度帯で管理温度(いわゆる設定温度)を切り替え可能な貯蔵室(以下,温度切替室という)を備えた冷蔵庫が提供されている。 また,特許文献1には,一般的な冷却保存機能に加えて保温機能を有する前記温度切替室を備えた冷蔵庫について示されている。前記温度切替室を備えた冷蔵庫は,調理済み食品や飲料等を食べ頃,飲み頃の温度,或いは長期保存に適した温度で貯蔵できるので非常に便利である。 また,前記温度切替室を備える冷蔵庫は,前記温度切替室に設定されている管理温度を表示する液晶表示器がドアの前面に設けられたものがある。これにより,ユーザは,ドアを開けて中の貯蔵物を確認することなく,液晶表示器の表示温度を見るだけで,前記温度切替室をどのような用途で用いているかを把握できる。なお,前記液晶表示器は,一般に,暗い室内でも表示内容を確認できるよう,液晶パネル及びバックライトを備えた背面照明タイプの液晶表示器が採用されることが多い。 また,特許文献2には,運転機能をスピーカを通じて音声で通知する冷蔵庫が示されている。 特開2006−125705号公報 特開2002−71259号公報
【0003】しかしながら,冷蔵庫に設けられる液晶表示器の画面サイズは比較的小さい。そのため,ユーザは,液晶表示器に近寄って凝視しなければ前記温度切替室の管理温度を確認できず,その確認が手間であるという問題点があった。さらに,ユーザは,液晶表示器に表示された管理温度の数値を見ても,前記温度切替室の用途を直感的に把握しづらいという問題点もあった。 従って,本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的とするところは,多様な用途に応じて広い温度域の中から設定される温度切替室の管理温度を,ユーザが容易に把握できる態様で通知できる冷蔵庫を提供することにある。
【0004】上記目的を達成するために,本発明に係る冷蔵庫は,次の(1)〜(5)に示される各構成要素を備えるものである。 (1)操作入力に応じて貯蔵室内の管理温度を設定する管理温度設定手段。 (2)前記貯蔵室への冷気の流入量及び前記貯蔵室内を加熱する加熱手段の加熱量を調節して前記貯蔵室内の検出温度を前記管理温度に追従させる温度調節手段。 (3)前記管理温度の情報を含む通知情報を表示する液晶パネル。 (4)前記液晶パネルにそれぞれ異なる色の光を照射する複数のバックライト。 (5)前記管理温度設定手段により設定された前記管理温度の高低に応じて前記複数のバックライトの発光量の配分を調節することにより前記液晶パネルの照明色を調節する調光手段。 なお,ここに記載される貯蔵室は,前記温度切替室のことである。
【0005】#1本発明に係る冷蔵庫は,前記貯蔵室の管理温度を,前記液晶パネルの照明色(バックライト全体の発光色)によって通知する。これにより,ユーザは,前記液晶パネルに近寄って表示温度(数値)を凝視しなくても,多様な用途に用いられる前記貯蔵室(温度切替室)の管理温度を前記液晶パネルの照明色によって容易に直感的に把握できる。 より具体的には,本発明に係る冷蔵庫が,さらに次の(1−1)〜(1−3)に示される各構成を備えることが考えられる。 (1−1)前記管理温度設定手段に,予め定められたワイン貯蔵用の温度範囲内で前記管理温度を設定するワイン貯蔵用管理温度設定手段が含まれている。 (1−2)前記複数のバックライトに,発光色が白色である白色バックライト及び発光色が赤色である赤色バックライトが含まれている。 (1−3)前記調光手段が,前記ワイン貯蔵用管理温度設定手段により設定された前記管理温度が低いほど前記白色バックライトの発光量の配分を大きくし,前記ワイン貯蔵用管理温度設定手段により設定された前記管理温度が高いほど前記赤色バックライトの発光量の配分を大きくする。 一般に,白ワインは,一般的な冷蔵室の温度(例えば約3℃)よりも若干高い温度(例えば6℃〜10℃程度),赤ワインはさらにそれより高い温度(例えば12℃〜16℃程度)が飲み頃の温度とされる。そこで,前記貯蔵室の前記管理温度をワイン貯蔵に適した温度範囲(例えば,6℃〜16℃)に設定し,その貯蔵室内にワインを貯蔵すれば,ワインをいつでも適温で飲むことができ好適である。 上記の構成を備えた冷蔵庫は,前記管理温度がワインの貯蔵に適した前記ワイン貯蔵用の温度範囲内で設定された場合に,前記液晶パネルの照明色を,前記管理温度が低いほどその温度での貯蔵に適した白ワインを表す白色に近づけ,前記管理温度が高いほどその温度での貯蔵に適した赤ワインを表す赤色に近づける。これにより,ユーザは,前記液晶パネルの照明色(白色,赤色及びそれらの中間色)から,その時々の前記管理温度及び前記貯蔵室(温度切替室)の用途を直感的に把握できる。
【0006】#5同様に,本発明に係る冷蔵庫が,次の(2−1)〜(2−3)に示される各構成を備えることも考えられる。 (2−1)前記管理温度設定手段に,次の2つの手段が含まれる。その1つは,前記温度調節手段の処理において前記貯蔵室への冷気の流入量の調節が行われずに前記加熱手段の加熱量調節が行われる予め定められた保温用温度範囲内で前記管理温度を設定する保温用管理温度設定手段である。もう1つは,前記温度調節手段の処理において前記加熱手段による加熱が行われずに前記貯蔵室への冷気の流入量調節が行われる予め定められた冷却用温度範囲内で前記管理温度を設定する冷却用管理温度設定手段である。 (2−2)前記複数のバックライトに,発光色が白色である白色バックライト,発光色が橙色である橙色バックライト及び発光色が青色である青色バックライトが含まれる。 (2−3)前記調光手段が,前記管理温度が前記保温用管理温度設定手段により設定された場合に前記橙色バックライトの発光量の配分を前記白色バックライト及び前記青色バックライトの発光量の配分よりも大きくする。さらに,前記調光手段が,前記管理温度が前記冷却用管理温度設定手段により設定された場合に前記白色バックライト又は前記青色バックライトの発光量の配分を前記橙色バックライトの発光量の配分よりも大きくする。
【0007】#4上記の構成を備えた冷蔵庫は,前記貯蔵室が貯蔵物を温める用途に用いられている場合に,前記液晶パネルの照明色を,温かいことを連想させる橙色又はそれらの中間色に調光する。さらに,上記の構成を備えた冷蔵庫は,前記貯蔵室が貯蔵物を冷却する用途に用いられている場合に,前記液晶パネルの照明色を,冷たいことを連想させる青色や白色,又はそれらに近い色に調光する。これにより,ユーザは,前記液晶パネルの照明色(青色,白色,橙色及びそれらの混合色)から,その時々の前記貯蔵室(温度切替室)の用途を直感的に把握できる。 上記(2−3)に示される前記調光手段のより具体的な処理としては,次の(2−3−1)に示される処理が考えられる。 (2−3−1)前記冷却用管理温度設定手段により設定された前記管理温度が高いほど前記白色バックライトの発光量の配分を大きくし,前記冷却用管理温度設定手段により設定された前記管理温度が低いほど前記青色バックライトの発光量の配分を大きくする。 これにより,ユーザは,前記液晶パネルの照明色(青色,白色及びそれらの中間色)から,その時々の前記管理温度の高低及び用途(冷凍,チルド,冷蔵等)を直感的に把握できる。
【0008】ところで,冷蔵庫は,長期間(例えば10年程度)に渡って24時間連続稼動するため,前記バックライトの消費電力を抑えることが,冷蔵庫のライフサイクル全体に渡る総消費電力の低減に大きく寄与する。 そこで,本発明に係る冷蔵庫が,さらに次の(6)に示される構成要素を備えることが考えられる。 (6)予め定められた規則に従って,前記調光手段により前記複数のバックライトの1つ以上が点灯されてその発光量の調節が行われる点灯状態と,前記複数のバックライト全てが消灯される消灯状態とに切り替える点滅制御手段。 より具体的には,前記点滅制御手段が,当該冷蔵庫に対する人の操作が検知された場合に前記点灯状態に切り替え,前記人の操作が検知されない状態が予め定められた時間継続した場合に前記消灯状態に切り替えることが考えられる。 これにより,前記バックライトが不要なタイミングで消灯され,消費電力を低減できる。 また,前記管理温度設定手段及び前記調光手段が,それぞれ次の(7)及び(8)に示される処理を実行することが考えられる。 (7)前記管理温度設定手段が,所定の温度変更の操作入力に応じて未確定の管理温度を設定するとともにそれを前記液晶パネルに点滅表示させ,所定の確定操作入力に応じて前記未確定の管理温度を前記管理温度に設定する。 (8)前記調光手段が,前記管理温度設定手段により前記未確定の管理温度が前記液晶パネルに点滅表示されているときにその未確定の管理温度の高低に応じて前記複数のバックライトの発光量の配分を調節する。 これにより,ユーザは,前記液晶パネルの照明色の確認によって設定途中の温度(前記未確定の管理温度)の高低を直感的に把握しつつ前記管理温度の設定操作を行うことができ,操作しやすい。また,前記未確定の管理温度は点滅表示されるので,それが未確定であること(確定した前記管理温度ではないこと)を容易に把握でき好適である。
【0009】#7本発明に係る冷蔵庫によれば,多様な用途に応じて広い温度域の中から設定される貯蔵室(前記温度切替室)の管理温度が,その温度を連想させるような液晶パネルの照明色により通知される。その結果,本発明に係る冷蔵庫は,液晶パネルを見たユーザに対して即座に貯蔵室の管理温度を把握させることができ,操作性が高い。
【0010】以下添付図面を参照しながら,本発明の実施の形態について説明し,本発明の理解に供する。尚,以下の実施の形態は,本発明を具体化した一例であって,本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。 ここに,図1は本発明の実施形態に係る冷蔵庫Xの正面図,図2は冷蔵庫Xの主要部の構成を表すブロック図,図3は冷蔵庫Xにおける温度切替室の管理温度の設定及び表示の手順を表すフローチャート,図4は冷蔵庫Xにおける液晶パネルのバックライトに対する通電率のデータテーブルであるワイン貯蔵用通電率テーブルの一例を表す図,図5は冷蔵庫Xにおける液晶パネルのバックライトに対する通電率のデータテーブルであるその他通電率テーブルの一例を表す図,図6は冷蔵庫Xにおけるワイン貯蔵モードであるときの液晶パネルの表示画面の一例を表す図,図7は冷蔵庫Xにおける保温モードであるときの液晶パネルの表示画面の一例を表す図,図8は冷蔵庫Xの自己診断処理におけるバックライト制御の手順を表すフローチャートである。
【0011】まず,図1(正面図)及び図2(ブロック図)を参照しつつ,本発明の実施形態に係る冷蔵庫Xの概略構成について説明する。 冷蔵庫Xは,冷凍サイクルを構成する蒸発器22(冷却器)で冷却された冷気により室内が冷却される複数の貯蔵室1〜5を備えた家庭用の冷蔵庫である。前記貯蔵室1〜5には,それぞれの設定温度に応じた食品等の被冷却物が収容される。 複数の前記貯蔵室1〜5の内訳は,冷蔵室1,製氷室2,冷凍室3,野菜室4及び切替室5であり,図1に示す例では,前記冷蔵室1が上段に配置され,その冷蔵室1の下段(冷蔵庫X全体における中段)の向かって左側及び右側それぞれに前記切替室5及び前記製氷室2が配置されている。また,前記切替室5及び前記製氷室2のさらに下段に前記冷凍室3が,さらにその下段に前記野菜室4が配置されている。 また,前記貯蔵室1〜5それぞれの前面には,水平面内で回動自在に支持された開閉ドアが設けられている。 そして,前記切替室5以外の貯蔵室のうち,室内温度が最も低い温度(例えば,−10℃〜−20℃程度)に保持されるのが前記製氷室2及び前記冷凍室3であり,次に低い温度(例えば,0℃〜5℃程度)に保持されるのが前記冷蔵室1,最も高い温度(例えば,5℃〜7℃程度)に保持されるのが前記野菜室4である。
【0012】#6一方,前記切替室5は,その室内温度が,広範囲の温度域の中から設定される管理温度に追従するように調節される。 また,前記冷蔵室1の前面のドアの取手部6に,前記切替室5の管理温度の情報を含む各種通知情報を表示する液晶パネル7及び複数の操作キー8が設けられている。 さらに,前記液晶パネル7の背面側には,前記液晶パネル7をその背面側から照明するバックライトである複数のLED11〜14が設けられている。 これら複数のLED11〜14は,前記液晶パネル7にそれぞれ異なる色で発光してその光を照射する白LED11,赤LED12,青LED13及び橙LED14からなる。前記白LED11,前記赤LED12,前記青LED13及び前記橙LED14は,それぞれ1つのLED又は発光色が同じ複数のLEDである。 また,前記操作キー8には,各貯蔵室1〜5の管理温度(いわゆる設定温度)の変更に用いられる温度変更キー(温度アップキー及び温度ダウンキー)及びその温度変更キーによる温度変更を確定させる決定キー,運転モード切替キー等が含まれている。
【0013】さらに,冷蔵庫Xは,図2に示されるように,圧縮機21及び蒸発器22を含む冷却器20,冷蔵室ファン31,切替室ファン32,冷蔵室ダンパ41,切替室入口ダンパ42,切替室出口ダンパ43,温度センサ52,制御部60等も備えている。 前記蒸発器22は,例えば前記冷凍室3の背面側等に配置され,その蒸発器22により冷却された冷気が,その蒸発器22の収容室と各貯蔵室1〜5との間で複数の通風経路を通じて循環する。 具体的には,前記蒸発器22により冷却された冷気は,その蒸発器22の収容室から前記冷蔵室ダンパ41及び前記冷蔵室ファン31を通じて前記冷蔵室1に流入した後,その冷蔵室1から排出されて前記野菜室4に流入し,さらに,その野菜室4から排出されて前記蒸発器22の収容室へ戻る第1の通風経路を循環する。この第1の通風経路における冷気の通風量は,前記冷蔵ダンパ41の開閉調節及び前記冷蔵室ファン31の回転調節により制御される。
【0014】また,前記蒸発器22により冷却された冷気は,その蒸発器22の収容室から前記切替室入口ダンパ42及び前記切替室ファン32を通じて前記切替室5に流入した後,その切替室5から切替室出口ダンパ43を通じて排出されて前記蒸発器22の収容室へ戻る第2の通風経路も循環する。 前記切替室ファン32は,前記切替室入口ダンパ42から前記切替室5の室内への通風経路に設けられている。これら切替室入口ダンパ42及び前記切替室出口ダンパ43,並びに前記切替室ファン32により,前記蒸発器22から前記切替室5の室内への冷気の流入量が調整される。 なお,その他の通風経路も存在するが,ここでは説明を省略する。 また,前記蒸発器22とともに冷凍サイクルを構成する前記圧縮機21(コンプレッサ)を動作させることにより,冷凍サイクルにおいて冷媒が循環し,前記蒸発器22の周囲の空気が冷却される。 また,前記切替室5には,室内を加熱するヒータ51と,室内温度を検出するサーミスタ等の温度センサ52とが設けられている。
【0015】前記制御部60は,図2に示されるように,MPU61(マイクロプロセッサユニット),EEPROM62,I/Oインターフェース63,ダンパ駆動回路64,ファン駆動回路65,ヒータ調節回路66,圧縮機駆動回路67及びLED駆動回路68を備えている。 前記EEPROM62は,前記MPU61によって実行されるプログラムや前記MPU61によって参照又は記録される各種データを記憶する不揮発性のメモリである。 前記ダンパ駆動回路64は,前記MPU61からの制御信号に従って各ダンパ41〜43の開閉の状態を制御する回路である。 同様に,前記ファン駆動回路65は,前記MPU61からの制御信号に従って各ファン31,32の回転状態を制御する回路である。 同様に,前記ヒータ調節回路66は,前記MPU61からの制御信号に従って前記切替室5内の前記ヒータ51の発熱量(加熱量)を調節する回路である。 また,前記圧縮機駆動回路67は,前記MPU61からの制御信号に従って前記圧縮機21の動作状態(即ち,前記蒸発器22の稼働状態)を制御する回路である。 また,前記LED駆動回路68は,前記MPU61からの制御信号に従って,複数の前記LED11〜14それぞれの点灯及び消灯の切り替え,並びに点灯時における発光量(輝度)の調節を行う回路である。その際,前記LED駆動回路68は,複数の前記LED11〜14それぞれの発光量を,PWM(Pulse Width Modulation)制御によって個別に調節することにより,それら複数のLED11〜14の発光量の配分を調節可能である。これにより,前記液晶パネルを照明する色(液晶パネルの照明色),即ち,前記LED11〜14全体の発光色が調節される。
【0016】また,前記MPU61は,前記EEPROM62に予め記憶されたプログラムを実行することにより,当該冷蔵庫Xの制御に関する各種の判別処理や演算処理を実行する。その際,前記MPU61は,前記I/Oインターフェース63を通じて,前記温度センサ52の温度検出信号の入力,前記操作キー8に対する操作内容を表す操作信号の入力,前記液晶パネル7への各種通知情報の表示及び各回路64〜68に対する制御信号の出力等を行う。 例えば,前記MPU61は,前記操作キー8に対する押下操作(操作入力)に応じて各貯蔵室1〜5内の管理温度を設定し,その管理温度を前記EEPROM62に記録する管理温度設定処理を実行する。 また,前記管理温度設定処理において,前記MPU61は,前記切替室5の用途に応じた運転モードごとに前記切替室5の管理温度(以下,切替室管理温度Tsという)を設定する。この運転モードには,ワイン貯蔵モード,保温モード及び冷却モードが含まれる。また,前記運転モードは,前記操作キー8における運転モード切替キーの操作に応じて選択される。 前記ワイン貯蔵モードは,前記切替室5内をワインの貯蔵に適した温度に調節する運転モードである。前記MPU61は,前記ワイン貯蔵モードが選択された場合,予め定められたワインの貯蔵に適したワイン貯蔵用の温度範囲内,例えば,6℃〜16℃の範囲内で前記切替室管理温度Tsを設定する。 また,前記保温モードは,前記切替室5内をホット飲料等の貯蔵に適するように前記ヒータ51により加温された高温状態に調節する運転モードである。前記MPU61は,前記保温モードが選択された場合,例えば,50℃〜60℃の範囲内で前記切替室管理温度Tsを設定する。 前記ワイン貯蔵モード及び前記保温モードにおいて,前記MPU61は,例えば2℃刻みで前記切替室管理温度Tsを設定する。 また,前記冷却モードは,前記切替室5内を前記冷却器20により冷却された冷気によって冷却された低温状態に調節する運転モードである。前記MPU61は,前記冷却モードが選択された場合,例えば,冷凍温度(例えば−17℃),ソフト冷凍温度(例えば,−9℃),チルド温度(例えば0℃)及び冷蔵温度(例えば3℃)の中から選択して前記切替室管理温度Tsを設定する。
【0017】また,前記MPU61は,前記切替室5の前記管理温度と前記切替室5内の前記温度センサ52の検出温度との差分に応じて,前記切替室5への冷気の流入量及び前記切替室5内を加熱する前記ヒータ51の加熱量を調節することにより,前記切替室5内の検出温度を前記管理温度に追従させる温度調節処理を実行する。その際,前記切替室5への冷気の流入量の調節は,前記切替室入口ダンパ42及び前記切替室出口ダンパ43の開閉調節,並びに前記切替室ファン32のON/OFFと回転速度調節とにより行われる。以下,前記切替室入口ダンパ42,前記切替室出口ダンパ43及び前記切替室ファン32を総称して切替室冷気調節機器という。 例えば,前記MPU61は,前記切替室5の運転モードとして前記保温モードが選択されている場合,前記温度センサ52の検出温度に応じた前記ヒータ51の加熱量のフィードバック制御を行う。また,前記保温モードでは,前記切替室冷気調節機器は,前記切替室5への冷気の流入が遮断される状態(冷気の流入量の調節が行われない状態)に保持される。 なお,前記MPU61により行われる前記保温モードに対応する前記切替室管理温度Tsの設定処理が,保温用温度範囲内で前記切替室管理温度Tsを設定する保温用管理温度設定手段の一例である。 また,前記MPU61は,前記切替室5の運転モードとして前記冷却モードが選択されている場合,前記温度センサ52の検出温度に応じた前記切替室冷気調節機器による冷気の流入量のフィードバック制御を行う。また,前記冷却モードでは,前記ヒータ51への通電が停止され,前記ヒータ51による加熱は行われない。 なお,前記MPU61により行われる前記冷却モードに対応する前記切替室管理温度Tsの設定処理が,冷却用温度範囲内で前記切替室管理温度Tsを設定する冷却用管理温度設定手段の一例である。 一方,前記MPU61は,前記切替室5の運転モードとして前記ワイン貯蔵モードが選択されている場合,前記温度センサ52の検出温度に応じて,前記切替室冷機調節機器を通じた冷気流入量のフィードバック制御及び前記ヒータ51の加熱量のフィードバック制御を行う。
【0018】次に,図3に示されるフローチャートを参照しつつ,前記MPU61によって実行される前記切替室5の管理温度の設定及び表示の手順について説明する。なお,図3におけるS101,S102,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。 [ステップS101] 当該冷蔵庫Xが電源投入によって起動すると,まず,前記MPU61は,各種の初期処理を実行する(S101)。その初期処理には,経過時間をカウントアップする計時処理の開始の他,次のような処理が含まれる。 その1つは,前記切替室管理温度Tsを前記液晶パネル7に表示させる処理である。なお,前記切替室管理温度Tsの値は,出荷時の初期値又は前記管理温度設定処理によって最後に設定された値であり,前記EEPROM62に記憶されている。 図6及び図7は,それぞれ前記ワイン貯蔵モード及び前記保温モードである場合の前記液晶パネル7における前記切替室管理温度Tsの表示画面の一例を表す図である。 図6及び図7に示されるように,前記液晶表示パネル7には,前記切替室管理温度Tsの他,運転モードを表す文字情報g1及びマークg2が表示される。例えば,前記ワイン貯蔵モードを表す前記マークg2は,ワインのビンの輪郭を現すマークであり,前記保温モードを表す前記マークg2は,食品から湯気が上がっている様子を表すマークである。ユーザは,そのマークg2を見ることによって前記切替室5の用途の概略を容易に把握できる。
【0019】一方,ステップS1で前記MPU61が実行するもう1つの処理は,発光色の異なる複数の前記LED11〜14の発光量の配分を調節することにより,前記液晶パネル7の照明色を調節する調光処理である。ここで,複数の前記LED11〜14の発光量の配分は,前記管理温度設定処理により設定された前記切替室管理温度Tsの高低に応じて決定される。 図4及び図5は,前記ワイン貯蔵モード及びその他の運転モードそれぞれにおける各LED11〜14への通電率(PWM制御におけるデューティー比に相当)のデータテーブルの一例である。 前記MPU61は,図4及び図5に示されるデータテーブルに従って複数の前記LED11〜14の通電率を調節する。なお,前記LED11〜14それぞれについて,通電率が高いほど発光量(輝度)が大きい。 図4に示されるように,前記ワイン貯蔵モードにおいては,前記切替室管理温度Tsが低いほど前記白LED11の通電率(発光量)の配分を大きく,同温度Tsが高いほど前記赤LED12の通電率の配分を大きくするデータテーブルが設定されている。なお,前記ワイン貯蔵モードにおいては,他の色のLED13,14は消灯状態に保持される。 この図4に示されるように,前記MPU61は,前記切替室管理温度Tsがワインの貯蔵に適した温度範囲内で設定された前記ワイン貯蔵モードである場合に,前記液晶パネル7の照明色を白色,赤色又はそれらの中間色に調光する。即ち,前記MPU61は,前記液晶パネル7の照明色を,前記切替室管理温度Tsが低いほど,その温度での貯蔵に適した白ワインを表す白色に近づけ,前記切替室管理温度Tsが高いほど,その温度での貯蔵に適した赤ワインを表す赤色に近づける。
【0020】#3また,図5に示されるように,前記保温モードにおいては,前記橙LED14の通電率(発光量)の配分を前記白LED11及び前記青LED13の通電率の配分よりも大きくするデータテーブルが設定されている。 また,前記冷却モードにおいては,前記白LED11又は前記青LED13の通電率の配分を前記橙LED14の通電率の配分よりも大きくするデータテーブルが設定されている。 さらに,前記冷却モードにおいては,前記切替室管理温度Tsが高いほど前記白LED11の通電率の配分を大きく,同温度Tsが低いほど前記青LED13の通電率の配分を大きくするデータテーブルが設定されている。なお,前記冷却モード及び前記保温モードにおいては,前記赤LED12は消灯状態に保持される。 この図5に示されるように,前記MPU61は,前記切替室5が貯蔵物を温める前記保温モードで用いられている場合に,前記液晶パネル7の照明色を,温かいことを連想させる橙色又はそれに近い色に調光する。さらに,前記MPU61は,前記切替室5が貯蔵物を冷却する前記冷却モードで用いられている場合に,前記液晶パネル7の照明色を,冷たいことを連想させる青色や白色,又はそれらの中間色に調光する。 なお,前記保温モードにおいて,前記MPU61が,前記切替室管理温度Tsが高いほど前記橙LED14の通電率の配分を大きくし,同温度Tsが低いほど前記白LED11の通電率の配分を大きくするすることも考えられる。例えば,前記保温モードにおける前記切替室管理温度Tsに応じて前記橙LED14の通電率を50%から100%まで変化させ,これに伴い前記白LED11の通電率を50%から0%まで変化させること等が考えられる。 これにより,ユーザは,前記液晶パネル7の照明色から,その時々の前記切替室管理温度Ts及び前記切替室5の用途を直感的に把握できる。
【0021】続いて,前記MPU61は,前記初期処理の実行後,予め定められた規則に従って,前記LED駆動回路68を通じて複数の前記LED11〜14の1つ以上が点灯されてその通電率(発光量)の調節を行う点灯状態と,複数の前記LED11〜14の全てを消灯させる消灯状態とを切り替える点滅制御を行う(S102〜S116)。なお,起動直後は,ステップS101の処理によって前記点灯状態となっている。 [ステップS102,S107〜S109] 前記点滅制御において,まず,前記MPU61は,前記点灯状態であるか前記消灯状態であるかを判別し(S102),その判別結果に応じて処理を切り替える。 前記点灯状態である場合,前記MPU61は,当該冷蔵庫Xに対する人の操作の有無を随時判別しつつ(S107),前記経過時間のカウントアップ値(以下,計時時間という)に基づいて,人の操作がない状態が予め設定された時間継続したか否かを判別する(S108)。ここで,前記MPU61は,前記操作キーに対する何らかの操作がなれたこと又は前記貯蔵室1〜5のいずれかのドアが開かれたことを検知した場合に,当該冷蔵庫Xに対して人の操作があったと判別する。また,後述するように,前記計時時間は,前記人の操作が検知されたときに,計時の再スタートによってリセットされる(S110)。なお,ドアの開閉は,各ドアの開閉に応じてON/OFFするスイッチ(不図示)を通じて検知される。 そして,前記MPU61は,当該冷蔵庫Xに対する人の操作が検知されない状態が予め定められた時間継続した場合に,全ての前記LED11〜14に対する通電を遮断して前記消灯状態に切り替える(S109)。同時に,前記MPU61は,前記液晶パネル7を通じた情報表示を停止し(S109),その後,処理を前述したステップS102へ戻す。
【0022】[ステップS110〜S116] 一方,前記MPU61は,前記点灯状態において前記人の操作が検知された場合,計時の再スタートによって前記計時時間をリセットし(S110)する。 さらに,前記MPU61は,前記人の操作が前記温度変更キーの操作であるか,前記決定キーの操作であるか,或いはそれら以外の操作であるかを判別し(S111,S114),その判別結果に応じて処理を切り替える。 前記人の操作が前記温度変更キー(温度アップキー又は温度ダウンキー)の操作である場合,前記MPU61は,その前記温度変更キーの操作に応じて所定のワーク変数である未確定管理温度を設定する(S112)。 例えば,前記ワイン貯蔵モードである場合,前記MPU61は,前記ワイン貯蔵モード用の温度範囲(図4参照)内で,前記温度アップキーが1回操作されるごとに前記切替室管理温度Tsに対して所定温度(例えば2℃)ずつ加算した温度を前記未確定管理温度を設定する。 同様に,前記保温モードである場合,前記MPU61は,前記保温モード用の温度範囲(図5参照)内で,前記温度アップキーが1回操作されるごとに前記切替室管理温度Tsに対して所定温度(例えば2℃)ずつ加算した温度を前記未確定管理温度を設定する。 また,前記冷却モードである場合,前記MPU61は,前記温度アップキーが1回操作されるごとに,前記未確定管理温度を前記冷凍温度,前記ソフト冷凍温度,前記チルド温度及び前記冷蔵温度へ順次切り替える。 なお,前記温度ダウンキーが操作された場合は,前記温度アップキーの操作とは逆の方向で前記未確定管理温度が設定される。
【0023】さらに,前記MPU61は,設定した前記未確定管理温度を前記液晶パネル7に点滅表示させるとともに,その点滅表示がなされているときに前記未確定管理温度の高低に応じて,複数の前記LED11〜14の通電率(発光量)の配分を,ステップS101で実行するのと同じ要領で調節する(S113)。その後,前記MPU61は,処理を前述したステップS102へ戻す。 また,前記人の操作が前記決定キーの操作(確定操作入力)である場合,前記MPU61は,その操作に応じてその時点の前記未確定管理温度を前記切替室管理温度Tsに設定し,その設定結果を前記EEPROM62に記録(更新)する(S115)。 同時に,前記MPU61は,ステップS101での処理と同様に,複数の前記LED11〜14の発光量の配分を調節することにより,前記液晶パネル7の照明色を調節する調光処理を実行する(S116)。その後,前記MPU61は,処理を前述したステップS102へ戻す。
【0024】#2[ステップS103〜S106] 一方,前記消灯状態である場合,前記MPU61は,前記ステップS107の処理と同様に,前記操作キー8の操作又は前記ドアが開かれたことの検知に基づいて前記人の操作の有無を判別する(S103,S104)。 そして,前記消灯状態において当該冷蔵庫Xに対する人の操作が検知された場合,前記MPU61は,計時の再スタートによって前記計時時間をリセットする(S105)。 さらに,前記MPU61は,前記LED11〜14を前記切替室管理温度Tsに応じて調光する前記点灯状態に切り替えるとともに,前記切替室管理温度Tsの情報を前記液晶パネル7に表示させる(S106,図6及び図7参照)。その後,前記MPU61は,処理を前述したステップS102へ戻す。 以上に示したステップS102〜S116の処理により,複数の前記LED11〜114が不要なタイミングで消灯され,消費電力を低減できる。
【0025】以上に示した実施形態では,複数の前記LED11〜14の調光が,前記ワイン貯蔵モード,前記保温モード及び前記冷却モードの3つの運転モードに対応する前記切替室管理温度Tsに応じて行われる例が示された。 しかしながら,運転モードは前述の3つに限らず,また,前記MPU61が実行する調光処理から,前記3つの運転モードのうちのいずれか1つ又は2つに対応する調光処理が除かれた構成も考えられる。 また,前記液晶パネル7のバックライトは,前記橙LED14のように1つの発光色ごとに1色の光源が設けられることのほか,複数色の光源により1つの発光色を得るバックライトが採用されることも考えられる。例えば,黄色の光源と赤色の光源との組合せにより橙色の発光色を得るバックライト等である。
【0026】また,前記MPU61によるバックライトの調光制御が,冷蔵庫の出荷前検査等において機器が正常に動作するか否かを検査するために実行される自己診断処理に応用されることも考えられる。 以下,図6を参照しつつ,前記自己診断処理におけるバックライト制御の手順の一例について説明する。なお,図6におけるS201,S202,…は,処理手順(ステップ)の識別符号を表す。 [ステップS201] 当該冷蔵庫Xが電源投入によって起動すると,まず,前記MPU61は,図3に示したステップS101〜S116の通常運転時の処理(S201)を行いつつ,起動後の所定時間内に,前記操作キー8に対し,前記自己診断処理を行う検査モードへの移行操作が行われたか否かを判別する(S202)。前記検査モードへの移行操作は,例えば,予め定められた複数の操作キーを同時に長押しする操作,或いは予め定められた時間内に予め定められた順序で複数の操作キーを順次押下する操作等,通常の運転時には行われない特殊操作である。
【0027】そして,起動後の所定時間内に前記検査モードへの移行操作があったことが検知されると,前記MPU61は,予め定められた各種の自己診断処理を,予め定められた検査モード終了条件が成立するまで順次実行する(S203,S207)。この自己診断処理では,例えば,以下のような処理が行われる。その1つは,前記温度センサ52に対応する信号入力ポートの信号レベルが正常レベルの範囲内にあるか否かをチェックする処理である。また,前記圧縮機21に対する制御信号の出力に応じて,前記圧縮機21の電流値変化や前記貯蔵室1〜5内の温度変化が正常な応答を示すか否かをチェック処理も考えられる。また,各ファン31,32の駆動モータに対する制御信号の出力に応じてその駆動モータの電流値が正常な値を示すか否かをチェックする処理等も考えられる。
【0028】また,前記MPU61は,前記自己診断処理の途中で,検査対象となった機器に異常が生じているか否かを随時判別する(S204)。 そして,前記自己診断処理の途中で機器の異常が検出された場合には,前記MPU61は,その異常の内容を前記液晶パネル7に表示させるとともに,バックライトを構成する複数の前記LED11〜14の発光状態を,前記通常運転時の処理(S201)とは異なる異常通知用の発光状態に移行させる(S205)。 前記異常通知用の発光状態としては,例えば以下に示すような状態が考えられる。その1つは,複数の前記LED11〜14全て又はその一部が,人の視覚によって十分に変化を認識可能な周期(例えば,1秒〜数秒の周期)で点滅する状態が考えられる。また,複数の前記LED11〜14の通電率(発光量)の配分が異常通知用の特別な配分に設定された状態も考えられる。或いはそれらが組み合わされた状態も考えられる。 さらに,前記MPU61は,不図示のブザーを通じて異常を報知するためのブザー音を出力させる(S206)。
【0029】そして,前記検査モードの終了条件が成立すると,前記MPU61は,前記液晶パネル7の表示状態,及び複数の前記LED11〜14の点灯状態を通常運転時の状態に戻し(S208),図3に示したステップS101〜S116の通常運転時の処理(S201)を行う。 前記検査モードの終了条件は,例えば,予定した前記自己診断処理が全て終了した時点で,異常が検出されていないこと,或いは,異常が検出された後に前記操作キー8に対して所定の検査モード解除操作がなされたこと等である。 以上の処理により,検査員は,生産設備やコンベヤ等から生じる音によってブザー音を聞き取りにくい現場においても,前記冷蔵庫Xの自己診断処理によって検出された異常有無の確認を容易に行うことができる。その結果,異常の見落としが防止され,品質及び信頼性の高い冷蔵庫を供給することができる。
【0030】本発明は,冷蔵庫への利用が可能である。
【0031】本発明の実施形態に係る冷蔵庫Xの正面図。 冷蔵庫Xの主要部の構成を表すブロック図。 冷蔵庫Xにおける温度切替室の管理温度の設定及び表示の手順を表すフローチャート。 冷蔵庫Xにおける液晶パネルのバックライトに対する通電率のデータテーブルであるワイン貯蔵用通電率テーブルの一例を表す図。 冷蔵庫Xにおける液晶パネルのバックライトに対する通電率のデータテーブルであるその他通電率テーブルの一例を表す図。 冷蔵庫Xにおけるワイン貯蔵モードであるときの液晶パネルの表示画面の一例を表す図。 冷蔵庫Xにおける保温モードであるときの液晶パネルの表示画面の一例を表す図。 冷蔵庫Xの自己診断処理におけるバックライト制御の手順を表すフローチャート。
【0032】#9X :冷蔵庫 1 :冷蔵室 2 :製氷室 3 :冷凍室 4 :野菜室 5 :切替室 6 :ドアの取手部 7 :液晶パネル 8 :操作キー 11:白LED(バックライト) 12:赤LED(バックライト) 13:青LED(バックライト) 14:橙LED(バックライト) 21:圧縮機 22:蒸発器 31:冷蔵室ファン 32:切替室ファン 41:冷蔵室ダンパ 42:切替室入口ダンパ 43:切替室出口ダンパ 51:ヒータ 52:温度センサ 60:制御部 61:MPU S101,S102,…:処理手順(ステップ)
候補24: 特開2021-131215一致 3/6・争点1貯蔵庫および光照射モジュール / 出願人: 昭和電工株式会社 / 発明者: 鈴木 廣志 / 出願日: 2020-02-21 / 公開日: 2021-09-09
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ● 一致(段落特定済)E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 ● 一致(段落特定済)E4 ● 一致(段落特定済)E5 △ 争点E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明は、貯蔵庫および光照射モジュールに関する。
【0002】従来技術として、特許文献1には、冷蔵庫の野菜室に赤・青・緑の3色の発光ダイオード素子を配置し、野菜室に収納した野菜類の種類に応じて発光色の組み合わせを選択する技術が開示されている。
【0003】特開2005−65622号公報
【0004】貯蔵庫に貯蔵される野菜類に対し光を照射した場合であっても、光の波長等によっては、野菜類の劣化を抑制することが困難な場合があった。 本発明は、収穫後の野菜類の時間経過に伴う劣化を抑制することを目的とする。
【0005】上記の目的を達成する本発明の貯蔵庫は、野菜類を収容する内部空間を有する収容部と、前記内部空間に向けて波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射する照射部とを備える。 ここで、前記内部空間の温度を予め定めた範囲に制御する温度制御部をさらに備えると良い。 また、前記温度制御部は、前記内部空間の温度を10℃以上に制御すると良い。 また、前記温度制御部は、前記内部空間の温度を10℃以上15℃以下に制御すると良い。 また、前記照射部は、1.5mW/cm 2 以上の前記遠赤色光を前記内部空間に照射すると良い。 また、前記収容部は、前記内部空間への前記遠赤色光の反射率が85%以上であると良い。 また、前記照射部は、前記遠赤色光を出射する光源と、当該光源から出射された当該遠赤色光を前記内部空間に導く導光部材とを有すると良い。 また、前記照射部は、前記遠赤色光を出射する光源と、当該光源に電力を供給する電力供給部とを有し、前記収容部に対し取り外し可能であると良い。 また、他の観点から捉えると、上記の目的を達成する本発明の光照射モジュールは、波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射する光源と、前記光源に対し電力を供給する電力供給部と、野菜を収容する収容部に対し、取り付けられる取り付け部とを備える。
【0006】本発明によれば、収穫後の野菜類の時間経過に伴う劣化を抑制することができる。
【0007】本実施の形態が適用される冷暗貯蔵庫の全体構成図である。 図1のII−II部での断面図である。 光照射装置の構成を説明する図である。 (a)〜(c)は、光照射装置の構成を説明する図である。 (a)〜(b)は、光照射部の他の構成例を示した図である。 本実施の形態が適用される貯蔵箱の全体構成図である。 貯蔵箱の断面図である。 本実施の形態が適用される光照射モジュールの構成を示した図である。
【0008】#3以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。 (実施の形態1) 図1は、本実施の形態が適用される冷暗貯蔵庫1の全体構成図である。図2は、図1のII−II部での断面図である。 本実施の形態の冷暗貯蔵庫1は、貯蔵庫の一例であって、野菜類を貯蔵するために用いられる。冷暗貯蔵庫1は、野菜類を収容する内部空間Sを有する収容部2と、収容部2に対し開閉可能に設けられる扉3と、を備えている。また、冷暗貯蔵庫1は、収容部2の内部空間Sを冷却する温度制御部の一例としての冷却装置4と、冷暗貯蔵庫1の各部を制御する制御装置5と、ユーザによる操作を受け付ける操作パネル6とを備えている。さらに、冷暗貯蔵庫1は、収容部2の内部空間Sに収容される野菜類に対して遠赤色光を照射する照射部の一例としての光照射装置7を備えている。
【0009】なお、以下の説明では、図1に示す冷暗貯蔵庫1の前後方向の紙面手前側を単に「手前側」、紙面奥側を「奥側」と称する。また、図1に示す冷暗貯蔵庫1の左右方向の紙面左側を単に「左側」、紙面右側を単に「右側」と称する。そして、図1に示す冷暗貯蔵庫1の上下方向の紙面上側を単に「上側」と称し、紙面下側を単に「下側」と称する。
【0010】収容部2は、左側に設けられる左側面部21と、右側に設けられる右側面部22とを有する。また、収容部2は、上側に設けられる上面部23と、下側に設けられる下面部24と、奥側に設けられる背面部25を有する。さらに、収容部2は、手前側に向けて開口する開口部26を有する。そして、収容部2は、左側面部21、右側面部22、上面部23、下面部24および背面部25によって、野菜類を収容する内部空間Sを形成する。
【0011】#5さらに、収容部2は、光照射装置7の後述する中央光照射部73を支持する突起部29を有する。突起部29は、内部空間Sに向けて突出するとともに、手前側から奥側に向けて伸びて形成される。そして、突起部29は、左側面部21と右側面部22とに一対に設けられる。
【0012】扉3は、左側に設けられる左側扉31と、右側に設けられる右側扉32とを有している。左側扉31は、収容部2の左側面部21における手前側に回転可能に設けられる。同様に、右側扉32は、収容部2の右側面部22における手前側に回転可能に設けられる。そして、扉3は、左側扉31または右側扉32が回転することで、開口部26を開閉する。 本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、収容部2に対し扉3が閉じられることで、収容部2の内部空間Sに対し、冷暗貯蔵庫1の外側から光が入らないようになっている。
【0013】また、本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、収容部2の左側面部21、右側面部22および背面部25は、内部空間Sに対向する面が、光照射装置7から出射された遠赤色光を反射するように構成されている。より具体的には、収容部2の左側面部21、右側面部22および背面部25は、内部空間Sに対向する面が、光照射装置7から出射された遠赤色光に対する反射率が85%以上となるように構成されている。 上述した反射率を実現する方法としては、例えば、収容部2の左側面部21、右側面部22および背面部25のうち内部空間Sに対向する面を、遠赤色光に対する反射率が高い鏡面や白色面にすることが挙げられる。
【0014】同様に、扉3の左側扉31および右側扉32は、内部空間Sに対向する面が、光照射装置7から出射された遠赤色光に対する反射率が85%以上となるように構成されている。
【0015】#7冷却装置4は、収容部2の上面部23の上方に設けられる。冷却装置4は、収容部2の内部空間Sを冷却するための冷却器(不図示)と、冷却器により冷却された冷気を収容部2の内部空間Sに循環させるファン(不図示)とを有している。
【0016】制御装置5は、収容部2の上面部23の上方に設けられる。制御装置5は、冷暗貯蔵庫1の各部の制御を行う。具体的には、制御装置5は、光照射装置7による遠赤色光の照射を制御する。また、制御装置5は、冷却装置4により冷却される内部空間Sの温度を制御する。 操作パネル6は、ユーザによる操作を受け付ける。本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、操作パネル6に対する操作に基づいて、例えば内部空間Sの冷却温度を変更できるようになっている。
【0017】光照射装置7は、予め定められた波長を有する遠赤色光を収容部2の内部空間Sに照射する。本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、光照射装置7は、収容部2の上方において上面部23に沿って設けられる上方光照射部71と、収容部2の下方において下面部24に沿って設けられる下方光照射部72とを有している。また、光照射装置7は、収容部2の上下方向の中央部に設けられる中央光照射部73を有している。 続いて、光照射装置7の構成について詳細に説明する。光照射装置7の上方光照射部71、下方光照射部72および中央光照射部73は、後述するように、光源から出射された遠赤色光を導光板の端部(エッジ)から導光板内に入れ、導光板の面を発光させる面発光タイプの照明である。ここで、上方光照射部71および下方光照射部72は、導光板の面のうち一方の面を発光させる。また、中央光照射部73は、導光板の両方の面を発光させるものである。なお、本実施の形態の光照射装置7では、上方光照射部71、下方光照射部72および中央光照射部73は、導光板(後述する導光板713、723、733)の積層構造を除いて、基本的な構造が互いに等しくなっている。
【0018】図3および図4(a)〜(c)は、光照射装置7の構成を説明する図である。図3は、上方光照射部71(下方光照射部72、中央光照射部73)の斜視図であり、図4(a)〜(c)は、図3におけるIV−IV部での断面図である。なお、図4(a)が上方光照射部71の断面図に対応し、図4(b)が下方光照射部72の断面図に対応し、図4(c)が中央光照射部73の断面図に対応する。
【0019】上方光照射部71は、図3および図4(a)に示すように、遠赤色光を出射する光源711と、光源711から出射された遠赤色光を収容部2の内部空間S(図1参照)に導く導光板713とを有している。
【0020】光源711は、冷暗貯蔵庫1(図1参照)の前後方向に沿った長尺形状を有している。光源711は、通電により遠赤色光を出射する複数のLED(Light Emitting Diode)711Aを有している。それぞれのLED711Aは、前後方向に間隙を介して並んでいる。また、それぞれのLED711Aは、遠赤色光の出射方向が導光板713を向くように配置されている。より具体的には、それぞれLED711Aは、遠赤色光の出射方向が、導光板713の後述する導光板本体713Aにおける右側の端面に対向するように配置されている。
【0021】LED711Aは、波長700nm以上800nm以下の範囲の遠赤色光を出射する。より具体的には、LED711Aは、波長700nm以上800nm以下の範囲にピークを有する遠赤色光を出射する。 LED711Aとしては、上述した波長の遠赤色光を出射するものであれば特に限定されないが、例えば、AlGaAs、AlGaInP等からなる発光層を有するLEDを用いることができる。
【0022】導光板713は、光源711から出射された遠赤色光を導く導光板本体713Aと、導光板本体713Aに積層され、導光板本体713Aの内部を導かれる遠赤色光を反射する反射部713Bとを有している。上方光照射部71の導光板713では、図4(a)に示すように、導光板本体713Aの上側の面に反射部713Bが積層されている。
【0023】導光板本体713Aは、例えば、アクリル樹脂等の透明な樹脂材料から構成される。また、導光板本体713Aは、全体として、上下方向に垂直な面に沿って配置される矩形の板形状を有している。そして、導光板本体713Aの右側の端面に対し、光源711が取り付けられている。 導光板本体713Aの上側または下側の面には、光源711から出射された遠赤色光を散乱させるための凹凸加工等が施されていてもよい。
【0024】反射部713Bは、導光板本体713Aの上側の面の全体に積層される。反射部713Bは、例えば、導光板本体713Aの上側の面に対し、直接アルミニウムを蒸着することにより形成される。また、反射部713Bは、例えば、導光板本体713Aの上側の面に対し、アルミニウム箔等の反射シートを貼り付けることにより形成してもよい。
【0025】本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、上方光照射部71は、図2に示すように、収容部2の上面部23に取り付けられる。より具体的には、上方光照射部71は、収容部2の上面部23に対し導光板713の反射部713Bが対向するように取り付けられる。 上方光照射部71は、収容部2の内部空間Sに対し、上方から下方に向けて遠赤色光を照射する。より具体的には、上方光照射部71では、光源711のそれぞれのLED711Aから出射された遠赤色光が、導光板本体713Aの内面で全反射することで、導光板本体713Aの内部を面方向に進むとともに、導光板本体713Aの下側の面から外部に出射する。これにより、図2および図4(a)に示すように、導光板本体713Aの下側の面から出射した遠赤色光が、内部空間Sに向けて照射される。一方、導光板本体713Aの上側の面には反射部713Bが積層されているので、導光板本体713Aの上側からは遠赤色光は出射しない。
【0026】このように、上方光照射部71を、光源711と導光板713とにより構成することで、光源711から出射された遠赤色光を、内部空間Sの広範囲に照射させることができる。これにより、内部空間Sに収容される野菜類に対する遠赤色光の照射むらを抑制することができる。
【0027】下方光照射部72は、図3および図4(b)に示すように、遠赤色光を出射する光源721と、光源721から出射された遠赤色光を収容部2の内部空間Sに導く導光板723とを有している。
【0028】下方光照射部72の光源721は、上方光照射部71の光源711と同様の構成を有している。すなわち、光源721は、通電により遠赤色光を出射する複数のLED721Aを有している。それぞれのLED721Aは、前後方向に間隙を介して並んでいる。また、それぞれのLED721Aは、遠赤色光の出射方向が導光板723を向くように配置されている。より具体的には、それぞれのLED721Aは、遠赤色光の出射方向が、導光板723の後述する導光板本体723Aにおける右側の端面に対向するように配置されている。LED721Aとしては、LED711Aと同様のものを用いることができる。
【0029】導光板723は、導光板本体723Aに対して反射部723Bが積層される面以外は、上方光照射部71の導光板713と同様の構成を有している。すなわち、導光板723は、光源721から出射された遠赤色光を導く導光板本体723Aと、導光板本体723Aに積層され、導光板本体723Aの内部を導かれる遠赤色光を反射する反射部723Bとを有している。下方光照射部72の導光板723では、図4(b)に示すように、導光板本体723Aの下側の面に反射部723Bが積層されている。下方光照射部72の導光板本体723Aおよび反射部723Bとしては、導光板本体713Aおよび反射部713Bと同様のものを用いることができる。
【0030】本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、下方光照射部72は、図2に示すように、収容部2の下面部24に取り付けられる。より具体的には、下方光照射部72は、収容部2の下面部24に対し導光板723の反射部723Bが対向するように取り付けられる。 下方光照射部72は、収容部2の内部空間Sに対し、下方から上方に向けて遠赤色光を照射する。より具体的には、下方光照射部72では、光源721のそれぞれのLED721Aから出射された遠赤色光が、導光板本体723Aの内面で全反射することで、導光板本体723Aの内部を面方向に進むとともに、導光板本体723Aの上側の面から外部に出射する。これにより、図2および図4(b)に示すように、導光板本体723Aの上側の面から出射した遠赤色光が、内部空間Sに向けて照射される。一方、導光板本体723Aの下側の面には反射部723Bが積層されているので、導光板本体723Aの下側からは遠赤色光は出射しない。
【0031】中央光照射部73は、図3および図4(c)に示すように、遠赤色光を出射する光源731と、光源731から出射された遠赤色光を収容部2の内部空間Sに導く導光板733とを有している。
【0032】中央光照射部73の光源731は、上方光照射部71の光源711と同様の構成を有している。すなわち、光源731は、通電により遠赤色光を出射する複数のLED731Aを有している。それぞれのLED731Aは、前後方向に間隙を介して並んでいる。また、それぞれのLED731Aは、遠赤色光の出射方向が導光板733を向くように配置されている。より具体的には、それぞれのLED731Aは、遠赤色光の出射方向が、導光板733の後述する導光板本体733Aにおける右側の端面に対向するように配置されている。LED731Aとしては、LED711Aと同様のものを用いることができる。
【0033】導光板733は、導光板本体733Aから構成され、導光板713、723とは異なり、反射部713B、723Bを有していない。すなわち、導光板733は、光源731から出射された遠赤色光を導く導光板本体733Aから構成される。中央光照射部73の導光板本体733Aとしては、導光板本体713Aと同様のものを用いることができる。
【0034】本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、中央光照射部73は、図1に示すように、収容部2の突起部29に支持される。 中央光照射部73は、収容部2の内部空間Sに対し、上方および下方に向けて遠赤色光を照射する。より具体的には、中央光照射部73では、光源731のそれぞれのLED731Aから出射された遠赤色光が、導光板本体733Aの内面で全反射することで、導光板本体733Aの内部を面方向に進むとともに、導光板本体733Aの上側の面および下側の面から外部に出射する。これにより、図2および図4(c)に示すように、導光板本体733Aの上側の面および下側の面から出射した遠赤色光が、内部空間Sに向けて照射される。
【0035】中央光照射部73は、収容部2の内部空間Sを上下に区切っている。本実施の形態では、中央光照射部73が、上方および下方に向けて遠赤色光を照射することで、内部空間Sのうち、中央光照射部73よりも上方の空間と、中央光照射部73よりも下方の空間との双方に光を照射することができる。これにより、内部空間Sに収容される野菜類に対する遠赤色光の照射むらを抑制することができる。
【0036】また、中央光照射部73は、野菜類を載せるための面を内部空間Sに形成する。本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、中央光照射部73に野菜類を載せることで、中央光照射部73がない場合と比べて、内部空間Sに収容可能な野菜類の量を増やすことができる。さらに、中央光照射部73上に載せられた野菜類に対しては、中央光照射部73から出射された遠赤色光が直接照射されるので、野菜類に対する遠赤色光の照射効率が良好になる。
【0037】ここで、本実施の形態の光照射装置7では、内部空間Sの内表面における遠赤色光の放射照度(以下、単に内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度と表記する。)が、1.5mW/cm 2 以上であることが好ましい。言い換えると、光照射装置7は、1.5mW/cm 2 以上の遠赤色光を内部空間Sに照射することが好ましい。ここで、「1.5mW/cm 2 以上の遠赤色光を内部空間Sに照射する」とは、内部空間Sのうち野菜類が置かれる面の少なくとも一部の領域に、1.5mW/cm 2 以上の遠赤色光を照射することを意味する。より好ましくは、内部空間Sを囲むすべての面(内部空間Sが直方体である場合には、6方向の面)の全ての領域に、1.5mW/cm 2 以上の遠赤色光を照射することを意味する。 内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度は、例えば、内部空間S内に放射照度計を設置し、内部空間Sの野菜類が置かれる面での遠赤色光の放射照度を測定することにより得られる。
【0038】#9また、本実施の形態の光照射装置7では、内部空間Sにおける遠赤色光の光量は、内部空間Sの容積に対して特定してもよい。すなわち、光照射装置7は、内部空間Sの容積に対し、9mW/cm 3 以上の遠赤色光を内部空間Sに照射することが好ましい。光照射装置7は、「9mW/cm 3 以上の遠赤色光を内部空間Sに照射する」ことにより、上述したように、内部空間Sのうち野菜類が置かれる面の少なくとも一部の領域に、1.5mW/cm 2 以上の遠赤色光を照射することになる。さらに、上述したように、内部空間Sを囲むすべての面の全ての領域に1.5mW/cm 2 以上の遠赤色光を照射するためには、光照射装置7は、内部空間Sの容積に対し、9mW/cm 3 よりも十分に強度が高い遠赤色光を内部空間Sに照射することがより好ましい。 内部空間Sの容積に対する遠赤色光の光量は、例えば、貯蔵庫1における内部空間Sの容積(庫内容積)と、内部空間Sに設置される光照射装置7による遠赤色光の出力とにより算出することができる。
【0039】光照射装置7では、内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度または光量が上述した要件を満たすように、上方光照射部71、下方光照射部72および中央光照射部73を設計することが好ましい。例えば、内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度または光量が上述した要件を満たすように、上方光照射部71の光源711におけるLED711Aの個数、配置、種類、導光板713における導光板本体713Aや反射部713Bの材質、厚さ等を設計する。同様に、内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度または光量が上述した要件を満たすように、下方光照射部72の光源721におけるLED721Aの個数、配置、種類、導光板723における導光板本体723Aや反射部723Bの材質、厚さ等を設計する。さらに、内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度または光量が上述した要件を満たすように、中央光照射部73の光源731におけるLED731Aの個数、配置、種類、導光板733における導光板本体733Aの材質、厚さ等を設計する。
【0040】なお、本実施の形態の光照射装置7では、導光板713の下方の面を発光させる上方光照射部71を上面部23に沿って設け、導光板の723の上方の面を発光させる下方光照射部72を下面部24に沿って設けたが、これに限られるものではない。例えば、導光板の一方の面を発光させる照明を、発光面が内部空間Sに対向するように、筐体2の背面部25や扉3等に設けてもよい。 また、本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、光照射装置7の中央光照射部73により野菜類を載せるための面を内部空間Sに形成しているが、これに限られるものではない。冷暗貯蔵庫1では、光照射装置7とは別に、野菜類を載せるための面を形成する棚等を内部空間Sに形成してもよい。
【0041】#1続いて、本実施の形態の冷暗貯蔵庫1が貯蔵する野菜類について説明する。 冷暗貯蔵庫1は、上述したように、野菜類を貯蔵するために用いられる。冷暗貯蔵庫1が貯蔵する野菜類としては、特に限定されず、根菜類、葉茎菜類、果菜類、果実的野菜、香辛野菜等の公知の野菜が挙げられる。根菜類としては、例えば、ジャガイモ、大根、ニンジン、サツマイモ、レンコン等が挙げられる。葉茎菜類としては、例えば、キャベツ、白菜、白ネギ、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、レタス、ホワイトアスパラガス等が挙げられる。果菜類としては、例えば、オクラ、トマト、ナス、キュウリ、ピーマン、カボチャ等が挙げられる。果実的野菜としては、例えば、いちご、メロン、スイカ等が挙げられる。香辛野菜としては、例えば、しょうが、ミョウガ等が挙げられる。 また、これらの野菜類は、収穫したままの状態(例えば、皮等がついた状態)であってもよく、皮等を除去したり所定の大きさに分割または切断したりした状態であってもよい。
【0042】続いて、本実施の形態の冷暗貯蔵庫1の動作について説明する。 冷暗貯蔵庫1では、操作パネル6等に対する操作により電源が入れられると、制御装置5による制御に基づいて、冷却装置4および光照射装置7がはたらく。これにより、内部空間Sに入れられた野菜類が予め定められた温度に冷却されるとともに、この野菜類に対して遠赤色光が照射される。
【0043】冷却装置4は、制御装置5による制御に基づいて、内部空間Sに冷気を供給する。これにより、内部空間Sおよび内部空間Sに収容された野菜類が、予め定められた温度に冷却される。本実施の形態では、内部空間Sの温度は、7℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましい。また、内部空間Sの温度は、15℃以下が好ましく、12℃以下がより好ましい。
【0044】野菜類は、低温条件で保存した場合、野菜類の種類によっては、腐敗や変色等の低温障害が生じる場合がある。本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、内部空間Sの温度を7℃以上、より好ましくは10℃以上とすることで、内部空間Sに収容された野菜類の低温障害の発生を抑制することができる。 また、野菜類は、高温条件で保存した場合、野菜類の種類によっては、熟しすぎたり、萎れたりして、鮮度が低下する場合がある。本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、内部空間Sの温度を15℃以下、より好ましくは12℃以下とすることで、内部空間Sに収容された野菜類の鮮度の低下を抑制することができる。
【0045】なお、野菜類を収容する際の好ましい温度は、野菜類の種類によって異なる。例えば、ジャガイモの場合、10℃以上13℃以下が好ましく、サツマイモの場合、13℃以上15℃以下が好ましく、トマトの場合、8℃以上10℃以下が好ましい。本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、内部空間Sに収容する野菜類の種類等に応じて、冷却装置4による内部空間Sの冷却温度を異ならせてもよい。
【0046】#2また、光照射装置7は、制御装置5による制御に基づいて、内部空間Sに波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射する。言い換えると、光照射装置7は、内部空間Sに収容される野菜類に対し波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射する。 なお、光照射装置7は、内部空間Sに対し遠赤色光を連続的に照射しても良く、間欠的に照射してもよいが、後述する野菜類の劣化を抑制する観点からは、連続的に照射することが好ましい。
【0047】本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、内部空間Sに収容される野菜類に対し遠赤色光を照射することで、野菜類の劣化を抑制することができる。 すなわち、収穫後の野菜類は、保存条件等によっては、時間経過に伴って劣化が生じる場合がある。例えば、ジャガイモ、ニンニク、もやし、黄ニラ、ホワイトアスパラガス、白ネギ等の野菜類は、収穫後に太陽光や蛍光灯による白色光が照射されると、野菜類の内部に葉緑体が形成されて緑化し、劣化する場合がある。さらにジャガイモの場合、太陽光や白色光が照射されると、緑化の他、食中毒成分が増加したり、芽が出たり(萌芽)する場合がある。
【0048】これに対し、本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、内部空間Sに収容される野菜類に対し波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射することで、内部空間Sに収容される野菜類の時間経過に伴う劣化を抑制することができる。より具体的には、内部空間Sに収容される野菜類の緑化、食中毒成分の増加、萌芽を抑制することができる。
◆ E3,E4 の対応を発見
請求項: 制御部
文献: 光照射装置7は、制御装置5による制御に基づいて、内部空間Sに波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射する。
制御装置が遠赤色光源の照射を制御する点でE3,E4が一致。欠け: 白色光源との同時点灯制御と、白色光に対する照度比の設定が無い。同チャンクでは白色光は劣化原因として述べられるのみ。
⚠ この文献の調査範囲(10チャンク)では E2,E6 が未発見、E5 は争点
【0049】#8ここで、上述したように、本実施の形態では、光照射装置7は、内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度が1.5mW/cm 2 以上となるように、遠赤色光を照射することが好ましい。遠赤色光の放射照度を1.5mW/cm 2 以上とすることで、野菜類の緑化、食中毒成分の増加、萌芽をより抑制することができる。 一方、遠赤色光の放射照度の上限は特に制限されない。冷暗貯蔵庫1における電力消費量の増大や光照射装置7の短寿命化を抑制する観点からは、遠赤色光の放射照度は、例えば、100W/cm 2 以下とすることができる。
【0050】また、本実施の形態の冷暗貯蔵庫1では、収容部2および扉3のうち内部空間Sに対向する面は、光照射装置7から出射された遠赤色光に対する反射率が85%以上となっている。これにより、例えば、反射率が85%未満である場合と比較して、内部空間Sに収容される野菜類に対する遠赤色光の照射量を多くすることができる。また、内部空間Sに収容される野菜類に対する遠赤色光の照射むらを少なくすることができる。
【0051】なお、上述した実施の形態では、光照射装置7の下方光照射部72および中央光照射部73に対して、野菜類を直接載せる構成としたが、これに限定されるものではない。例えば、下方光照射部72および中央光照射部73の上に、遠赤色光を透過させることが可能な隙間を有する簀子等を載せ、この簀子等の上に野菜類を載せてもよい。この場合には、下方光照射部72および中央光照射部73に対し、野菜類が接触することを防げるため、野菜類から出た水分等によって下方光照射部72および中央光照射部73が汚れたり破損したりすることが抑制される。
【0052】また、上述した実施の形態では、導光部材として板状の導光板(導光板713、723、733)を用いた光照射装置7(上方光照射部71、下方光照射部72、中央光照射部73)を例示したが、これに限定されるものではない。図5(a)〜(b)は、光照射部の他の構成例を示した図である。 図5(a)〜(b)に示す光照射部74は、内部に遠赤色光を出射するLED741Aを有する光源741と、光源741から出射された遠赤色光を収容部2の内部空間S(図2参照)に導く導光管743とを有している。光源741は、LED741Aによる遠赤色光の出射方向が導光管743を向くように、導光管743の一方の端部に取り付けられている。導光管743は、図5(a)に示すように直線状であってもよく、図5(b)に示すように、折れ曲がった曲線状であってもよい。
【0053】図5(a)〜(b)に示す光照射部74では、光源741のLED741Aから出射された遠赤色光は、導光管743の内面で全反射することで導光管743の内部を進むとともに、導光管743の側面や端部から外部に出射する。これにより、導光管743から出射した遠赤色光が、内部空間Sに向けて照射される。
【0054】導光管743としては、遠赤色光を導くことができれば特に限定されないが、円柱形状の側面全体から遠赤色光を出射するプラスチック光ファイバ(POF、Plastic Optical Fiber)を用いることができる。より具体的には、導光管743としては、例えば、コア材料としてアクリル系樹脂を使用し、クラッドにフッ素系樹脂を用いたPOFを用いることができる。導光管743としてPOFを用いることで、導光管743の側面から遠赤色光を均一に出射させることができる。また、POFは、例えば石英ガラスからなる従来の光ファイバと比べて径が大きいため、光源741から出射された遠赤色光を導きやすくなる。
【0055】図5(a)〜(b)に示す光照射部74は、収容部2の左側面部21、右側面部22、上面部23または背面部25に取り付けたり、収容部2の下面部24に置いたりして、収容部2内に設置することができる。 本実施の形態では、内部空間Sにおける導光管743の設置位置や導光管743の形状(折り曲げ方、長さ等)を調整することで、内部空間Sにおいて所望の位置に遠赤色光を照射することが可能となる。
【0056】#4なお、上記では、冷暗貯蔵庫1の内部空間Sに遠赤色光を照射する光照射部として、遠赤色光を出射するLED等を含む光源と、光源から出射された遠赤色光を導く導光板や導光管等の導光部材とを有するものを例示したが、これに限られるものではない。光源から出射された遠赤色光を、導光部材を介すことなく直接、内部空間Sに照射してもよい。例えば、冷暗貯蔵庫1の内部空間Sに遠赤色光を照射する光照射部として、プリント基板上に単数または複数のLEDパッケージが設けられた非導光板式のものを用いてもよい。 また、光源は、遠赤色光を出射するものであれば、LEDに限られない。
【0057】また、上記では、貯蔵庫として、内部空間Sを有する収容部2と、遠赤色光を照射する光照射装置7とを有する冷暗貯蔵庫1を例に挙げたが、これに限られるものではない。本実施の形態は、例えば、冷蔵室、チルド室、野菜室、冷凍室等の複数の空間を有する冷凍冷蔵庫に対しても適用することができる。すなわち、内部に野菜類を収容する空間を有する冷凍冷蔵庫の野菜室に対し、波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射する光照射部を設け、貯蔵庫としてもよい。
【0058】さらに、上記では、冷却装置4により内部空間Sを予め定めた温度に冷却する場合を例に挙げたが、これに限られるものではない。例えば、冷暗貯蔵庫1を外気温の低い環境下で使用する場合等は、内部空間Sが予め定めた温度となるように、暖房運転を行ってもよい。
◆ E1,E3 の対応を発見
請求項: 野菜室内に遠赤色光を照射する遠赤色光源
文献: 内部に野菜類を収容する空間を有する冷凍冷蔵庫の野菜室に対し、波長700nm以上800nm以下の遠赤色光を照射する光照射部を設け、貯蔵庫としてもよい。
冷蔵庫の野菜室に遠赤色光(700〜800nm)の照射部を設ける点でE1,E3が一致。欠け: 白色光源の併用、扉閉中の同時点灯、照度比(1/50〜1/4)の限定が開示されていない(争点: E2,E5,E6)。
⚠ この文献の調査範囲(10チャンク)では E2,E6 が未発見、E5 は争点
【0059】#6(実施の形態2) 続いて、本発明の実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1と同様の構成については、同様の符号を用い、ここでは詳細な説明は省略する。 図6は、本実施の形態が適用される貯蔵箱10の全体構成図である。図7は、貯蔵箱10の断面図であって、後述する収容部8の蓋部82を閉めた状態での貯蔵箱10での断面図である。
【0060】本実施の形態の貯蔵箱10は、貯蔵庫の他の一例であって、実施の形態1の冷暗貯蔵庫1と同様に、野菜類を貯蔵するために用いられる。貯蔵箱10は、野菜類を収容する収容部8と、収容部8の内部空間Sに収容される野菜類に対して遠赤色光を照射する光照射モジュール9とを備えている。
【0061】収容部8は、例えば段ボール箱等により構成される。収容部8は、野菜類を収容する内部空間Sを有する本体部81と、本体部81に対し開閉可能に設けられる蓋部82とを有している。本体部81は、上方が開放された直方体形状を有しており、4つの側面部81Aと、4つの側面部81Aを接続する底面部81Bとを有している。また、蓋部82は、本体部81のそれぞれの側面部81Aの上端に設けられる。そして、4つの蓋部82のうちの1つに、光照射モジュール9が取り付けられる。この例では、蓋部82に対し、2つの光照射モジュール9が取り付けられている。
【0062】続いて、光照射モジュール9の構成について説明する。図8は、本実施の形態が適用される光照射モジュール9の構成を示した図である。 図8に示すように、光照射モジュール9は、通電により遠赤色を出射する光源の一例としてのLED91と、LED91に対して電力を供給する電力供給部の一例としての電池92と、LED91の点灯のオン/オフを切り替えるためのスイッチ93とを備えている。また、光照射モジュール9は、LED91、電池92およびスイッチ93が設けられる基板94と、LED91から出射された遠赤色光を内部空間Sに向けて透過させるレンズ95とを備えている。さらに、光照射モジュール9は、光照射モジュール9を収容部8に取り付けるための取り付け部97を備えている。
【0063】LED91は、波長700nm以上800nm以下の範囲の遠赤色光を出射する。より具体的には、LED91は、波長700nm以上800nm以下の範囲にピークを有する遠赤色光を出射する。LED91は、遠赤色光の出射方向がレンズ95を向くように配置されている。 LED91としては、実施の形態1と同様に、例えば、AlGaAs、AlGaInP等からなる発光層を有するLEDを用いることができる。
【0064】電池92は、例えば、ボタン型の一次電池により構成される。このような電池92としては、光源であるLED91に対して電力を供給することができれば、特に限定されないが、例えば、ボタン型のリチウム電池やアルカリ電池等を用いることができる。また、電池92として、ボタン型の一次電池に変えて、充電により繰り返し利用可能な二次電池を用いてもよい。さらに、電池92として、ボタン型の一次電池に変えて、光エネルギーを電力に変換する太陽電池モジュールを用いてもよい。また、これらの電池92は、組み合わせて用いてもよい。
【0065】取り付け部97は、例えば、収容部8の蓋部82を挟むことにより光照射モジュール9を収容部8に固定するクリップにより構成される。なお、取り付け部97は、光照射モジュール9を収容部8に固定することができれば、特に限定されず、例えば、両面テープ等であってもよい。しかしながら、後述するように、光照射モジュール9を繰り返し使用する観点からは、収容部8に対する光照射モジュール9の取り外しが容易で収容部8や取り付け部97に劣化が生じにくいクリップ等を用いることが好ましい。
【0066】続いて、本実施の形態の貯蔵箱10の使用方法について説明する。本実施の形態の貯蔵箱10は、例えば、予め定められた温度に冷却された冷暗貯蔵庫や冷蔵車等の庫内にて使用される。 具体的には、まず、収容部8の内部空間Sに野菜類を収容する。次いで、収容部8の蓋部82に取り付けられた光照射モジュール9のスイッチ93を操作することにより、LED91による遠赤色光の照射をオンにする。その後、光照射モジュール9が内部空間Sに対向するように、収容部8の蓋部82を閉じる。
【0067】そして、野菜類を収容した貯蔵箱10を、予め定められた温度に冷却された冷暗貯蔵庫や冷蔵車の庫内等に入れて保管する。これにより、貯蔵箱10の内部空間Sが予め定められた温度に冷却されるとともに、内部空間Sに収容された野菜類に対して光照射モジュール9により遠赤色光が照射される。 この結果、内部空間Sに収容される野菜類の緑化、食中毒成分の増加、萌芽を抑制することができる。
【0068】光照射モジュール9は、実施の形態1と同様に、内部空間Sにおける遠赤色光の放射照度が1.5mW/cm 2 以上となるように、遠赤色光を照射することが好ましい。 また、貯蔵箱10を保管する冷暗貯蔵庫や冷蔵車の庫内等の温度は、実施の形態1と同様に、7℃以上が好ましく、10℃以上がより好ましい。さらに、冷暗貯蔵庫や冷蔵車の庫内等の温度は、15℃以下が好ましく、12℃以下がより好ましい。
【0069】上述したように、本実施の形態の光照射モジュール9は、収容部8に対し取り外し可能に構成されている。このため、例えば、貯蔵箱10から野菜類を取り出した後は、光照射モジュール9を収容部8から取り外し、必要に応じて電池92の交換や充電をした後、再利用することができる。
【0070】ここで、本実施の形態では、貯蔵箱10を予め定められた温度に冷却された冷暗貯蔵庫や冷蔵車の庫内等に入れることで、内部空間Sを予め定められた温度に冷却したが、これに限られるものではない。例えば、保冷剤等を野菜類とともに収容部8の内部空間Sに収容することで、内部空間Sを予め定められた温度に冷却してもよい。
【0071】1…冷暗貯蔵庫、2…収容部、3…扉、4…冷却装置、5…制御装置、6…操作パネル、7…光照射装置、8…収容部、9…光照射モジュール、10…貯蔵箱、71…上方光照射部、72…下方光照射部、73…中央光照射部
候補25: 特開2012-220047一致 0/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: パナソニック株式会社 / 発明者: 森田 尚見、辻本 かほる / 出願日: 2011-04-05 / 公開日: 2012-11-12
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 − 未発見(上位10チャンク内)E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#4冷蔵庫に関するもので、庫内に光を照射する発光素子を備える冷蔵庫。
【0002】従来、図5のように、庫内に光を照射する半導体発光素を備えている冷蔵庫40が知られている。例えば、特許文献1には、冷蔵庫の野菜室62の奥の内壁に、LED(Light Emitting Diode)を有する発光装置52を備えている冷蔵庫が開示されている。
【0003】この発光装置により、野菜室62に収納された野菜に後方から所定の波長の光が照射され、これにより、野菜室の内部を照らすとともに、例えば、収納された野菜の鮮度を保持することができる。
【0004】特開2006−329614号公報
【0005】しかしながら、上記従来の構成では、野菜室62に収納される野菜に光を間欠照射して、野菜にストレスを与え、自己防衛機能を刺激し、ポリフェノールなどの栄養分を増加させて、保鮮性をアップさせるための食品品質の保鮮、栄養UPの付加機能として照射手段を使用するものであり、特に冷蔵室60内に設置された冷蔵室照明装置(図示しない)とは別に、冷蔵室内にあり、冷蔵温度帯とは異なる第3の温度帯室(冷凍温度と冷蔵温度との間の温度帯を有する室)である内蔵の切替室を有する冷蔵庫で、この切替室を専用に照射する照明機能としての照射手段を備え、切替室の視認性を高めるという課題については開示されていない。
【0006】また、切替室は第3の温度帯室とチルド室とに切替が可能な区画である。例えば、第3温度帯室は約−3℃の微凍結温度帯であり、冷蔵室60よりも肉や魚を美味しく長持ちさせることが可能な室である。一方、チルド室は冷蔵室2よりも低く、約1℃の温度帯を有し、ヨーグルトや生クリームなどの乳製品、かまぼこなどの練り製品、漬物などを保存するのに適している。
【0007】特に、冷蔵室空間の一部に第3の温度帯に切り替え可能な切替室を形成していることから、切替室は冷蔵室内で断熱区画されるため、冷蔵室を照明する冷蔵室照明手段は第3の温度帯室内に光を透過できず、視認性が低下するおそれがある。
【0008】本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冷蔵室内に第3の温度帯室を有する冷蔵庫で、冷蔵室用の第1の照明手段とは別に第3の温度帯室用の第2の照明手段を備え、冷蔵室とは温度帯が異なる第3の温度帯室が冷蔵室内の空間に形成されていて、保存する収納物が異なることを利用者に視覚的に認識させる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】前記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室内の下部に区画形成した貯蔵室と、前記冷蔵室内を発光素子によって照射する第1の照明装置と、前記貯蔵室内を発光素子 によって照射する第2の照明装置とを備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室は冷蔵温度帯と冷凍温度帯の間の温度を設定できる第3の温度帯に設定可能で、前記貯蔵室が第3の温度帯に設定され、前記冷蔵室の扉を開放した時に、前記第1の照明装置と前記第2の照明装置の両方を点灯し、前記第2の照明装置は前記貯蔵室の天面に配置し、光軸を鉛直下方よりも手前側に照射するように傾けて配置したものである。
【0010】これによって、第2の照明手段を備えたことで第3の温度帯室を照明することができる。
【0011】本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内に内蔵される冷蔵温度帯とは異なる第3の温度帯室の視認性と保鮮性を向上することができる。
【0012】本発明の実施形態1における冷蔵庫の正面図 本発明の実施形態の図1のA−A断面図 本発明の実施形態の図2の要部拡大図 本発明の実施形態の図3の斜視図 従来の冷蔵庫の概略構成図
【0013】第1の発明は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室内の下部に区画形成した貯蔵室と、前記冷蔵室内を発光素子によって照射する第1の照明装置と、前記貯蔵室内を発光素子によって照射する第2の照明装置とを備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室は冷蔵温度帯と冷凍温度帯の間の温度を設定できる第3の温度帯に設定可能で、前記貯蔵室が第3の温度帯に設定され、前記冷蔵室の扉を開放した時に、前記第1の照明装置と前記第2の照明装置の両方を点灯し、前記第2の照明装置は前記貯蔵室の天面に配置し、光軸を鉛直下方よりも手前側に照射するように傾けて配置したことによって、高さ寸法が低い貯蔵室内を照射する光軸の距離を大きくとることができ、その分、光の照射幅が広がり、照射空間を大きくすることができ、手前方向に向かって照明しているので、収納ケースがある場合に、収納ケースを前方に引出しても収納ケース内を照射できるので、引出し動作時の視認性も向上する。
【0014】第2の発明は、第1の発明にさらに、前記貯蔵室の天面には、冷却器によって熱交換された冷気を導く天面ダクトが形成され、前記天面ダクトは断熱性を有する断熱ダクト部材と前記断熱ダクト部材の外周を覆うダクトカバーで構成され、前記ダクトカバーに前記第2の照明装置は設置され、前記ダクトカバーの設置面は前記第2の照明装置が手前側に向くように傾斜面となっているものであり、手前に傾斜配置する第2の照明装置の取付け構造を構成し、取り付けバラツキを低減できる。
【0015】第3の発明は、第1または第2の発明にさらに、前記貯蔵室内に光を反射する反射部材を配置したことで、貯蔵室内の温度の均温化を図るとともに、第2の照明装置の光を貯蔵室内で反射させるので、収納物が多い場合でも利用者に光が届き視覚的に認識することが可能となる。
【0016】第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明にさらに、前記第1の照明装置と前記第2の照明装置は、可視光線領域内の波長を発光する発光素子を備えた照明装置であり、前記第2の照明装置の発光素子は400nm〜500nmの範囲内に中心波長を有する発光素子であり、この範囲の波長を有する発光素子にすることによって、冷蔵室温度帯よりは低温空間であることを印象付けることができ、視認性を高めることができる。
【0017】(実施の形態1) 以下、本発明の形態に係る冷蔵庫1について、図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫を模式的に表した冷蔵庫の正面図を示したものであり、図2は、図1のA−A断面図を示したものである。
【0019】図1に示すように、実施の形態に係る冷蔵庫1は、上段、中段及び下段の5つに区画された貯蔵室を備える。具体的には、上段の貯蔵室は冷蔵室2であり、下方に引き出しドアを備える冷凍室3と、それと並列に引き出しドアを備える製氷室5があり、最下部に配置される引き出しドアを備えた野菜室6と、製氷室5と野菜室6の間に配置した冷凍室4とから構成される。
【0020】冷蔵室2の下方に位置し、冷蔵室2と、横並びの製氷室5と冷凍室3と、を上下に断熱区画する断熱区画壁11cを形成している。
【0021】#5また図2に示すように、外箱12と内箱13の間に充填された断熱壁11bで形成した冷蔵庫1は、上部に設けた冷蔵室2内の下部に貯蔵室7を区画形成している。貯蔵室7は、実施例の場合は切替室として構成され、0℃以上の冷蔵温度帯と、約−6℃以下の冷凍温度帯との間の温度帯となる約−3℃の第3の温度帯に設定可能な切替室7である。
【0022】また冷凍室4の背面後方には、冷却室14が形成され、内部に冷蔵庫を冷却する冷却サイクルに接続された冷却器22を配置し、さらに冷却器22で熱交換された冷気を強制循環させるファン25が配置している。
【0023】ファン25の上方には冷蔵室2と切替室7に流入する冷気を分配するダンパ装置17が配置している。
【0024】各貯蔵室において、冷蔵室2の庫内温度は約2〜3℃であり、野菜室6の庫内温度は約2〜5℃であり、冷凍室3、4の庫内温度は約−18〜−20℃と温度帯を分けて使用可能である。それにより、食品の保存に適した温度帯を選択肢し、食品を貯蔵することによって、より高い保鮮性と長期保存を実現することができる。
【0025】また冷蔵室2内には上下段に区画した複数の棚板100が配置され、棚板100よりも手前に冷蔵室2内を照明する第1の照明装置30が配置し、第1の照明装置30は内箱13を外箱12側に部分的に凹ませて埋設している。また第1の照明装置30は複数の棚板100に跨って上下方向に延在して配置している。
【0026】第1の照明装置30は、可視光線領域内の波長を発光する発光ダイオードを複数個実装した実装基板(図示しない)と、この実装基板を覆う透明樹脂性カバーとで構成されている。具体的には白色に発光する発光素子のLEDを使用している。
【0027】また冷蔵室2の背面に形成され、ダンパ装置17から分配された冷蔵室へ循環する冷気が通る冷蔵室ダクト18が形成され、冷蔵室ダクト18内で、最上部の棚板100よりも上部の位置に第1の補助照明装置31が配置されている。第1の補助照明装置31と対面する冷蔵室ダクト18の一部分は光透過性部材で構成され、光透過性部材を照射することで間接的に冷蔵室2内を照明する構成となっている。
【0028】また第1の補助照明装置31の近傍に光触媒を配置することで、冷蔵室ダクト18内を流れる冷気に含まれる菌を除菌する作用を有し、冷蔵室2内に吐出される冷気を吐出口の 手前で除菌することができる。
【0029】次に切替室7の構成について説明する。
【0030】切替室7は、その上面が冷蔵室2の最下段に位置する棚板としても利用できる合成樹脂製の上面カバー101と、上面カバー101の下方に、前後方向に引き出し可能に収容された合成樹脂製の収納ケース34と、切替室7の上面カバー101の前面開口部に開閉自在に設けられた蓋体102で構成されている。
【0031】収納ケース34の後方には、ダンパ装置17で分配された冷気を切替室7に導く切替室背面ダクト103が形成され、切替室7の天面には切替室天面ダクト33が配置し、切替室背面ダクト103の下流側に接続されている。
【0032】切替室天面ダクト33は、断熱性を有する発泡断熱部材で形成された断熱ダクト部材33aと、その外周を覆う化粧板となる樹脂性のダクトカバー33bとで構成されている。
【0033】ダクトカバー33bの一部分には傾斜面が形成されている。
【0034】切替室天面ダクト33は上面カバー101とともにダクトを構成し、収納ケース34の上面部となる位置に切替室7内へ冷気を吐出する吐出口35が形成されている。
【0035】また切替室7内には室内を照射する第2の照明装置32が備えられている。第2の照明装置は、切替室天面ダクト33のダクトカバー33bの傾斜面部に配置されている。
【0036】第2の照明装置32も、第1の照明装置30と同様に、可視光線領域内の波長を発光する発光ダイオードを実装した実装基板と、この実装基板を覆う透明樹脂性カバーとで構成されている。発光ダイオードは中心波長が400〜500nmで、実施例の場合は発光素子として青色LEDを取り付けている。また切替室7は冷蔵室2と比較して空間容量が小さいので、第2の照明装置32の青色LEDは第1の照明装置のLEDよりも取り付けている個数は少なくなっている。
【0037】そして第2の照明装置32の実装基板をダクトカバー33bの一部分に形成した傾斜面に対面させて設置しており、この傾斜面の傾斜角度によって第2の照明装置32の青色LEDの光軸が特定されるようになっている。
【0038】また第2の照明装置32は切替室7の天面上部から前方に向かって照射するように配置され、具体的には、第2の照明装置32の光軸は収納ケース34の蓋体102に向かって照射するように鉛直下方よりも前方に照射するように配置している。
【0039】また収納ケース34の底面には、第2の照明装置32の光を反射させる反射部材104が備えられている。反射部材104は実施例の場合、アルミ板である。
【0040】#6また収納ケース34を構成する後面壁34aは少なくとも光透過性部材で形成されており、引出し時の取っ手となる前面壁34bの上部に位置する開閉自在に設けられた蓋体102も光透過性部材で形成されている。
【0041】また後面壁34aの表面は凹凸形状がなく、透明な平面形状で構成され、蓋体102は凹凸形状を有している。
【0042】以上のように構成された冷蔵庫について、以下の動作、作用を説明する。
【0043】冷蔵室扉2aの表面に配置された庫内温度設定操作部105を操作して切替室7を第3の温度帯(以降、第3の温度帯室という)室に設定し、冷蔵室扉2aを開放すると、冷蔵室2内を照明する第1の照明装置30が点灯し、同時に第3の温度帯室7を照明する第2の照明装置32が点灯する。冷蔵室扉2aを閉じると第1の照明装置30と第2の照明装置32は消灯する。
【0044】第1の照明装置30は白色LEDによって冷蔵室2の各棚板100に載置された収納物を前から照明し、第2の照明装置32は青色LEDによって第3の温度帯室7内に収納された収納物を上方から前方に向かって照明している。利用者が冷蔵庫1の前に立って冷蔵室扉2aを開放したとき、一般的に目線の高さ位置には各棚板100があり、目線よりも低い位置に切替室7が配置している。
【0045】#7このため、第1の照明装置30は棚板100の前方から後方に向かって照射するほうが、発光する光の光軸が目に入るのを防止し、まぶしさを低減できる。また第2の照明装置32は低い位置にあるので上方から前方に向かって照射しても、直接光が目に入ることはなく、また目線よりも低い位置に切替室7があり、上面カバー101も冷蔵室2空間と断熱されることから上面カバー101を通して切替室7内を見ることはできず、上側から手前に照射することで切替室7が第3の温度帯室に設定されていることを視認的に高めることができる。
【0046】また第2の照明装置32を構成する青色LEDを実装した実装基板をダクトカバー33bに設けた傾斜面部に沿って対面させて設置することで、青色LEDの光軸の照射方向が前方下向きに特定される。またダクトカバー33bに第2の照明装置32を固定した後に冷蔵庫に組み付けることができるので作業性を向上することができる。
【0047】さらに収納ケース34の底面には反射部材であるアルミ板104を配置することで、第2の照明装置32の光をアルミ板104によって反射させることができ、収納ケース34内に収納物が多く収納されていても視認性を確保することができる。さらにアルミ板104に凹凸形状を施せば、反射と拡散作用によって、より視認性を高めることができる。
【0048】また蓋体102に凹凸形状を設けることで、蓋体102の面方向への拡散を行うことができ、利用者が切替室7を見たときに前面となる蓋体102が局部的に青色に照射されているのを低減し、蓋体102の面全体が青色に拡散されて視認することができるので、第3の温度帯に設定され、冷蔵室2の温度帯とは異なることをアピールすることができる。
【0049】#9また収納ケース34が前方手前に引出された場合でも、第2の照明装置32は上方から前方に照射するので、収納ケース34が引出された状態でも収納ケース34内を照射することができる。このため切替室7が第3の温度帯室に設定されている場合は、冷蔵室扉2aの開放から、収納ケース34が前方に引出され収納物の出し入れを行い、収納ケース34を後方の所定位置に戻し、冷蔵室扉2aを閉じるまで、収納ケース34内を連続して照射し、収納ケース34内に光を透過させるので、利用者が途中で目を放しても、利用者の目に入る方向に収納ケース34内を照射しているので視認性を継続して維持することができる。
【0050】本実施の形態においては、冷蔵室内蔵の切替室7と第2照明装置32は、その切替室7の設置位置から、冷蔵庫の使用者が貯蔵室の扉を開けた場合に、発光装置からの光が目に入り、不快なまぶしさを感じる可能性を低減させる。
【0051】また、本実施の形態においては、切替室7内に一個の半導体発光素子を光源とする照明 装置32によって、切替室7が引き出された状態において収納容器34の内低部の両側辺部および前後辺部まで、収納容器34内部の照明すべき領域への照明を充分行うことができるため、切替室7に収納された食品の視認性を高め使い勝手のよい冷蔵庫1を得ることができるだけでなく、照明装置32は一個の半導体発光素子を光源としているため、発光時の発熱量を抑えて冷凍効率を向上することができるとともに、安価に製造することができる。
【0052】#1また、直進性の高い第2の照明装置32に加えて、側面壁を透過しない反射性の高い白色の合成樹脂材料を使った収納ケース34により、切替室7内に照明の光を反射させることができる。それにより切替室7内の隅の汚れなどを見えやすくし、切替室7の奥の方に入っている収納物が何であるのかを見えやすくすることも可能である。これによって、収納物の使い忘れや、それによって腐敗している状態を確認することが可能となる。
【0053】また冷蔵室2と断熱するために切替室7の側面壁は光透過しない白色の合成樹脂材料で形成しているので、側面壁を断熱性側面壁とすることが可能となり、側面壁の結露を防止することができる。
【0054】また、本実施の形態においては、切替室7天面に断熱材を設けることにより、切替室7の照明の光が冷蔵室2内に散乱され、漏れ光を抑制して、効率的に切替室7のみを照らすことができる。
【0055】これにより、収納ケース34内を万遍なく照射することが可能であり、使用者が冷蔵庫1の食品などの保存物を見渡しやすくなり、食品を素早く出し入れできることで、扉開放による冷気の漏れを抑制することも可能となり、食品の劣化を抑制する、保鮮性の向上だけでなく、省エネ効果も得られる。
【0056】また庫内温度設定操作部105によって、切替室7が、第3の温度帯以外の温度、例えばチルド設定にされた場合、チルド設定は0℃以上の温度帯であるため、冷蔵室扉2aを開放したときは、第1の照明装置30は点灯するが、第2の照明装置32は消灯し、視認的に切替室7が冷蔵温度帯のチルド設定に設定されていることを利用者に啓蒙することができる。
【0057】#2また、本実施の形態においては、視覚的にわかりやすく貯蔵室内の環境を使用者に知らせる報知機能を有する光源を備えたことによって、冷蔵庫使用者が切替室7に保存している食品などを出し入れする際に、前記切替室7が第3の温度帯またはチルド温度帯のどちらに設定されているか、前記発光ユニットに通電し、前記発光素子を点灯させるので、庫内の温度環境を報知用の光源点灯の有無によって、冷蔵庫使用者に対して視覚的に認識させることが可能であり、切替室内の温度上昇を未然に防止する、保存性能を高めるなどの効果が得られるものであり、より使い勝手の良い冷蔵庫1を提供することができる。
【0058】また、本実施の形態においては、第2の照明装置32に可視領域の色彩の照明光を用いることにより、視覚的にわかりやすく貯蔵室内の環境を使用者に知らせる報知機能を備える。さらに人体や樹脂劣化などの懸念される悪影響が払拭される為、非常に汎用性が向上する。
【0059】また、400nmから500nmの範囲内の波長である青色光は静的・冷たい・沈静などの傾向が見られ、冷涼感を感じられる照明が設置された区画に、魚・肉類などの生鮮食品を保存することによって、より保鮮性の高い空間であると印象付けることができる。
【0060】#8また、本実施の形態においては、第2の照明装置32の青色の照明光と、第2の照明装 置32の近傍で、照射範囲内に可視光応答型触媒を併用して用いることにより、触媒内の成分の化学反応を促進し、酸化物質を発生させる。それにより、除菌、カビ・ウィルスの抑制を促すことができる。加えて、第2の照明32に青色の照明光と可視光応答型触媒を併用させた時の効果は脱臭性能向上をも可能にする。冷蔵庫1内を循環する冷気中の臭気成分の有機物(例えば、アンモニア、アセトアルデヒド、メチルメルカプタン、硫化水素、ホルムアルデヒドなどやエチレンなどの有機化合物分子)を触媒の吸着剤に吸着して集め、光源の光エネルギーにより、有機物を分解する能力を持たせることができる。
【0061】また図4に示すように、実施の形態に係る冷蔵室内蔵の切替室天面ダクト33には複数の吐出口35が設けられ、また底面部には反射部材であるアルミ板104が配置しているので切替室7内への光の反射と、さらに吐出口35からの冷気をアルミ板104によって熱伝達を高め、切替室7の温度分布を均一にして、低温保鮮を良好にし,冷却効果も向上することができる。
【0062】また、本実施の形態においては、切替室7を第3の温度帯に設定した時は、保存している食品の鮮度が均一であることを冷蔵庫使用者に対し、認識して頂く必要がある。なぜならば、冷蔵室2と比べ、生鮮食品をおいしく、鮮度を保ちながら、凍らせすぎずに保存する事がこの温度帯の用途だからである。
【0063】例えば、お刺身や、スライス肉等、凍りすぎると困るような食品の保存の対象である。また、凍らせすぎずに保存というのは、包丁で切れる範囲の微凍結状態を指し、数日から1週間程度保存後の食品の保鮮性、安全性を冷蔵庫消費者の方に実感して頂く、指標となる。よって、切替室7内の温度分布を均一にしておくことは、食品の美味しさだけでなく、衛生面にも配慮されているのである。
【0064】また、本実施の形態においては、切替室7を第3の温度帯に設定し、食品を微凍結状態にしておくことは、冷凍室で食品を保存するのに比べて、調理の際、解凍の手間と時間を省くことができる。ゆえに、第3の温度帯室は冷蔵庫消費者の方の生活に密着した使い勝手の良い冷蔵庫1を実現させることができる。
【0065】また、貯蔵室7を切替室としたが、第3の温度帯のみに設定された室でもよく、この場合は、冷蔵室扉2aの開放時は常に点灯し、冷蔵温度帯ではないことを利用者に啓蒙することができる。
【0066】また、第2の照明装置32を青色LEDとしたが、他の可視光線領域内の波長を発光するLEDを取り付けてもよく、第1の照明装置30と異なる波長のLEDであれば、視覚的に視認性を高めることができる。
【0067】#10以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷蔵室内に第3の温度帯室(冷凍温度と冷蔵温度との間の温度)を設け、その中に照明用光源を配置することによって、冷蔵庫使用者が、冷蔵室内の切替室に保存している食品などを出し入れする際に、点灯の有無によって、庫内の温度環境を視覚的に認識させることが可能であり、また、その認識向上により、切替室の無駄な開閉が削減でき、冷蔵庫の庫内温度上昇を未然に防止する、保鮮性能を高めるなどの効果が得られるので、家庭用または業務用機器においても適用することができ、例えばショーケースやクーラーボックス、業務用冷蔵庫などの保存性の向上に対して利用することができる。
【0068】1 冷蔵庫 2 冷蔵室 3 冷凍室 4 冷凍室 5 製氷室 6 野菜室 7 切替室 30 第1の照明装置 32 第2の照明装置 33 切替室天面ダクト 33b ダクトカバー 34 収納ケース 34a 後面壁 34b 前面壁 35 吹出口 100 棚板 101 上面カバー 102 蓋体 103 切替室背面ダクト
候補26: 特開2017-194179一致 1/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: 東芝ライフスタイル株式会社 / 発明者: 阿部 孝彦 / 出願日: 2016-04-18 / 公開日: 2017-10-26
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 △ 争点E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】本発明の実施の形態は、冷蔵庫に関する。
【0002】従来の冷蔵庫は、特許文献1に開示されているように、除菌脱臭装置は脱臭フィルタと、この脱臭フィルタの光触媒を励起する光源体を有し、除菌脱臭装置の光源体は、冷蔵庫内の収納量が少ない時には消灯状態を保持する弱モードとし、冷蔵庫内の収納量が多い時には強モードとすることで、光源体の点灯時間を低減している。
【0003】特開2015−55440号
【0004】しかし、従来の冷蔵庫では、使用者が、庫内における除菌と脱臭をする際の除菌脱臭機能の動作や効果を、視覚的に認識することができない。
【0005】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、使用者が、除菌脱臭機能のような庫内環境が変更される動作を、視覚的に認識することができる冷蔵庫を提供することにある。
【0006】本発明の実施の形態の冷蔵庫は、貯蔵室を有する本体と、前記貯蔵室内に配置されて光を照射する光源と、前記貯蔵室内の環境を変化させる庫内環境変更手段と、店頭に前記冷蔵庫が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際には、前記庫内環境変更手段が前記貯蔵室内の環境を変化させる動作しているときに、模擬で前記光源の前記光の色調、または点灯パターンを切り替える制御部と、を備える。
【0007】本発明の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す正面図である。 図1に示す冷蔵室の左側の扉と右側の扉を開けた状態を示す正面図である。 図2に示す冷蔵室の貯蔵室と、その周辺部分を示す一部切り欠き部分を有する冷蔵庫の側面図である。 貯蔵室に配置された光源の好ましい構造例を示す図である。 図1に示す冷蔵庫のN−N線における水平断面図である。 図1に示す冷蔵庫の制御部と、この制御部に接続された電気的な構成要素の接続例を示しているブロック図である。 店頭に冷蔵庫が展示で置かれた状態で、販売促進のために、使用者(店頭展示担当者)が、顧客に対する冷蔵庫の特徴をアピールする際に店頭展示モードで動作させる例を示すフロー図である。
【0008】以下、図面を用いて、本発明の実施するための形態(以下、実施形態と称する)を説明する。
【0009】図1は、本発明の実施形態に係わる冷蔵庫の全体を示す正面図である。図2は、図1に示す冷蔵庫1の冷蔵室2の左側の扉7と右側の扉8を開けた状態を示す正面図である。
【0010】図1と図2に示す冷蔵庫1は、本体1Aを有している。この冷蔵庫1の本体1Aは、外側側板からなる外箱と、内側側板からなる内箱を有し、その外箱と内箱の間には、断熱材が配置されている断熱性を有するキャビネットにより構成されている。
【0011】図1に示すように、本体1Aには、上から順に冷蔵区画としての冷蔵室2、野菜室3が設けられ、この野菜室3の下には、冷凍区画としての製氷室4と上冷凍室5が左右の並べて設けられ、最下部には冷凍区画としての下冷凍室6が設けられている。
【0012】図1に示すように、冷蔵室2の前面には、冷蔵室2の前面開口部を開閉する左右の扉7,8が設けられている。左右の扉7,8は、観音開き式扉であり、左側の扉7の左端部が、図示しないヒンジにより、本体1Aに対して回動可能に取り付けられている。同様にして、右側の扉8の右端部が、図示しないヒンジにより、本体1Aに対して回動可能に取り付けられている。野菜室3、製氷室4、上冷凍室5、下冷凍室6の各前面には、各前面開口部を開閉する引出し式の扉9,10,11,12が設けられている。
【0013】図2に示すように、冷蔵室2の左側の扉7と右側の扉8を開放すると、冷蔵室2内には、複数の棚板13,14と、貯蔵室20が配置されている。
【0014】この貯蔵室20は、透明はたは半透明のプラスチック製の容器20Rを有している。貯蔵室20のチルド用の容器20Rは、冷蔵室2の下部の棚板14の下に配置されていて、チルド用の容器20Rは棚板14に格納された状態から引出し式で手前(図2の紙面垂直方向)に引き出すことができる。貯蔵室20内には、収納物として例えば肉や魚等の生鮮食品や、乳製品や加工食品等を収納して、例えば収納物を急速チルド(急速冷蔵)して保存することができる。
【0015】図2に示すように、菌または臭いを感知するための菌または臭いの感知装置25と、気圧感知装置30と、光源40が、例えば貯蔵室20に配置されている。これらの菌または臭いの感知装置25と気圧感知装置30と光源40は、貯蔵室20を構成する棚板14の天井内面15側に配置されている。
【0016】図2に示す菌または臭いの感知装置25は、貯蔵室20内の菌または臭いを感知することができる。気圧感知装置30は、減圧装置としての真空ポンプを作動して、貯蔵室20内が減圧されて、貯蔵室20内の気圧が大気圧よりも減圧されたことを感知することができる。
【0017】図3は、図2に示す貯蔵室20と、その周辺部分を示す一部切り欠き部分を有する冷蔵庫1の側面図である。図3では、貯蔵室20とその周辺部分の構造例が、冷蔵庫1の一部を切り欠くことで示されている。
【0018】図3に示すように、光源40は、例えば貯蔵室20の後側で、しかも棚板14の天井内面15に配置されている。この光源40の構造例は後で説明する。
【0019】本体1Aの下冷凍室6の背面位置には、機械室22が設けられており、この機械室22には、圧縮機23が配置されている。本体1Aの背面位置には、野菜室3の後側に、冷蔵用冷気循環ファン31と、冷蔵室・野菜室用冷却器32と、送風ダクト33が配置されている。
【0020】この他に、図示しないが、本体1Aの背面位置には、製氷室4と上冷凍室5と下冷凍室6の後側に、冷凍用冷気循環ファンと、冷凍室用冷却器と、送風ダクトが配置されている。図3に示す冷蔵室・野菜室用冷却器31と冷凍用冷却器は、圧縮機23から供給される冷媒によって冷却される。冷蔵室2と野菜室3は、冷蔵用冷気循環ファン31と、冷蔵室・野菜室用冷却器32と、送風ダクト33により、それぞれ所定の設定温度に冷却して保持される。
【0021】図3に示すように、脱臭除菌成分発生手段50が、送風ダクト33側に配置されている。この脱臭除菌成分発生手段50は、貯蔵室20の後側で、冷蔵室・野菜室用冷却器32と貯蔵室20との間の位置に配置されている。
【0022】脱臭除菌成分発生手段50は、貯蔵室20内の環境を変化させる庫内環境変更手段の一例である。
【0023】脱臭除菌成分発生手段50としては、例えば脱臭と除菌の機能を発揮することができる静電霧化装置を採用できる。あるいは、この脱臭除菌成分発生手段50としては、好ましくは光触媒を備え、この光触媒が、光源40から可視光を受けると、空気中の細菌と臭い成分を、強力に分解除去する可視光応答型光触媒を用いている。脱臭除菌成分発生手段50は、庫内の菌の増殖と臭いの移りを抑えることで、貯蔵室20内で抗菌・脱臭機能を発揮して、庫内を清潔に保つことができる。
【0024】#3図4は、図2と図3に示す光源40の好ましい構造例を示している。
【0025】図4(A)は、光源40の正面図であり、図4(B)は、光源40の断面図である。図4に示すように、光源40は、例えば基板40Aと、この基板40Aに間隔をおいて配列された発光素子41,42,43を備える。発光素子41,42,43は、好ましくはLED(発光ダイオード)素子を用いており、例えば発光素子41,43は白色光を発生し、発光素子42は青色光を発生する。
【0026】ただし、図4に示す光源40の構造は、一例であり、発光素子の数や発光色は、任意に選択できる。例えば、別の光源40の例では、図4(C)に示すように、発光素子41A,42A,43Aは、好ましくはLED(発光ダイオード)素子を用いており、例えば発光素子41Aは赤色光(R)を発生し、発光素子42Aは緑色光(G)を発生し、発光素子43Aは青色光(B)を発生するようにしても良い。
【0027】このように、光源40の発光素子41,42,43(41A,42A,43A)は、異なる色調(発光色)をそれぞれ有していることから、使用者は、光源40の発光素子41,42,43(41A,42A,43A)の発光の有無により、光源40の発する色調を変えることで、使用者は、図2と図3に示す貯蔵室20内に生じる環境の変化を、分かり易く目視で認識できる。また、光源40の発光素子41,42,43(41A,42A,43A)の発光の順番を設定することで、所定のパターンで行うこともできる。
【0028】図5は、図1に示す冷蔵庫1のN−N線における水平断面図である。
【0029】#1図5に示すように、左側の扉7と右側の扉8は開いている状態を示している。左側の扉7の内側には、光源60が配置され、右側の扉8の内側には、別の光源61が配置されている。これらの光源60,61は、発光素子として例えばLEDを用いているが、特に限定されない。光源60,61としては、例えば図4に示すような光源40と同じ構造を採用することができる。
【0030】図5に例示するように、左側の扉7と右側の扉8が開くと、光源60が照明光L1を発生するとともに、光源61が照明光L2を発生する。これらの照明光L1,L2は、ともに本体1A内の貯蔵室20を照射するようになっている。
【0031】店頭に冷蔵庫1が展示で置かれた状態では、冷蔵庫1は、販売促進のために、顧客に対して、冷蔵庫1は店頭展示モードで動作させることができる。この冷蔵庫1の店頭展示モードによる店頭展示動作の際には、図5に示すように、左右の扉7,8を開けると、光源60,61が発生する照明光L1、L2は、貯蔵室20を照明する。この際、光源60,61の色調、または点灯パターンが、切り替えられるようになっている。
【0032】図6は、図1に示す冷蔵庫1の制御部100と、この制御部100に接続された電気的な構成要素の接続例を示しているブロック図である。
【0033】#5図6に示す制御部100は、好ましくは図1に示す本体1Aに配置されている。制御部100は、冷蔵用冷気循環ファン31(以下、ファン31という)と、光源40と、左側の扉7の照明用の光源60と右側の扉8の照明用の光源61と、菌または臭いの感知装置25と、気圧感知装置30と、色調指定部70と、色調切替有無指定部80と、減圧装置としての真空ポンプ77に電気的に接続されている。光源40と左側の扉7の照明用の光源60と右側の扉8の照明用の光源61は、点灯することで、貯蔵部20を照明することができる。
【0034】店頭に冷蔵庫1が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際に、例えば、庫内環境変更手段である脱臭除菌成分発生手段50が脱臭と除菌の機能を発揮した場合や、庫内環境変更手段である減圧装置としての真空ポンプ77が図2に示す貯蔵室20内を減圧して、貯蔵室20内の気圧が大気圧よりも下回った場合には、貯蔵室20内の環境を変化させる動作しているときである。このような店頭に冷蔵庫1が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際には、制御部100は、模擬で、光源40の発光素子41,42,43は、制御部100の指令により、模擬で光の色調、または点灯パターンを切り替えることができる。
【0035】また、真空ポンプ77が図2に示す貯蔵室20内を減圧する際に、野菜室3の引出し容器の蓋には、好ましくは蓋開閉センサが設けられていて、蓋が開いてこの蓋開閉センサがオンされたときには、光源40の発光素子41,42,43は、制御部100の指令により、光の色調、または点灯パターンを切り替えることができるようにしても良い。そして、蓋が閉じると、この蓋開閉センサがオフになり、発光素子41,42,43は、元の状態に戻るようになっている。
【0036】#7あるいは、別の例としては、店頭に冷蔵庫1が置かれた状態で動作する店頭展示モードではなく、使用者が、台所で冷蔵庫1を使用する場合に、脱臭除菌成分発生手段50が脱臭と除菌の機能を発揮した場合や、減圧装置である真空ポンプ77が図2に示す貯蔵室20内を減圧して、貯蔵室20内の気圧が大気圧よりも下回った場合には、図4に示す光源40の発光素子41,42,43は、制御部100の指令により、光の色調、または点灯パターンを切り替えることができる。すなわち、制御部100は、発光素子41,42,43の1つまたは複数を選択的に点灯させることで光の色調を変えたり、発光素子41,42,43の1つまたは複数の点灯するタイミングを変えることで、所定のパターンで点灯できる。
【0037】また、図6に示す光源40と、左側の扉7の照明用の光源60と右側の扉8の照明用の光源61は、制御部100の指令により、店頭に冷蔵庫1が展示で置かれた状態では、冷蔵庫1は、販売促進のために、顧客に対して、店頭展示モードで動作させることができる。
【0038】この冷蔵庫1の店頭展示モードによる店頭展示動作の際には、制御部100は、光源40のLED40,41,42の1つまたは複数を選択的に点灯させることで光の色調を変えたり、あるいはLED40,41,42の点灯パターンを変えることができる。また、光源60,61を点灯するタイミングを変えることで、所定の点灯パターンで点灯ができる。左右の扉7,8の光源60,61の種類としては、発光素子としてLEDやそれ以外の構造のものを使用できる。
【0039】#8図6に示す菌または臭いの感知装置25は、上述したように、貯蔵室20内の菌または臭いを感知して、貯蔵室20内の菌または臭いが、予め定めた基準値以下の際には、感知装置25は感知信号Rを制御部100に送る。これにより、制御部100は、光源40の色調、または点灯パターンを切り替えることができる。
【0040】また、図6に示す減圧装置としての真空ポンプ77は、制御部100の指令により、冷蔵室2と貯蔵室20内は、減圧環境にすることができる。気圧感知装置30は、上述したように、貯蔵室20内が減圧装置により減圧されて、冷蔵室2と貯蔵室20内の気圧が大気圧よりも減圧されたことを感知すると、気圧感知装置30は感知信号Gを制御部100に送る。これにより、制御部100は、光源40の色調、または点灯パターンを切り替えることができる。
【0041】冷蔵庫1を店頭に展示した状態で、顧客に対して機能を分かり易くアピールするために、図6に示す制御部100は、光源40と光源60,61は、店頭展示モードで動作させることができる。
【0042】この店頭展示モードでは、色調指定部70では、使用者(店頭展示担当者)が押して指定することで、制御部100に対して、光源40の色調を任意に指定することができる。これにより、使用者は、光源40の色調を、顧客自身と使用者(店頭展示担当者)が認識し易い色調にすることで、認識効果が向上する。
【0043】#4また、光源40の色調を切り替える必要性があるかどうかを、店頭展示モードでは、使用者が色調切替有無指定部80を押して指定することで、制御部100に対して、光源40の色調を切り替える必要性の有無を指定可能である。これにより、顧客や使用者(店頭展示担当者)が、光源40の色調の切り替えが煩わしいと感じる場合には、色調切替有無指定部80は、制御部100に対して、光源40の色調の切り替え動作を停止(禁止)させることができる。
【0044】次に、上述した冷蔵庫1の動作例を説明する。
【0045】<冷蔵庫1を店頭で展示する際に行う店頭展示モードでの動作例> 図7は、冷蔵庫1が店頭に展示で置かれた状態で、販売促進のために、使用者(店頭展示担当者)が、顧客に対する冷蔵庫1の特徴をアピールする際に、冷蔵庫1を店頭展示モードで動作させる例を示すフロー図である。
【0046】図7に示すフロー図を参照して説明する店頭展示モード例では、この店頭に置かれた冷蔵庫1の制御部100が、例えば貯蔵室20内の環境を変化させる庫内環境変更手段としての例えば、貯蔵室20のファン31の回転と停止動作を行うことで「急速チルド」のデモンストレーション演出を行うことができる。この「急速チルド」のデモンストレーション演出を行うのは、貯蔵室20内の環境を変化させる動作している一例であるので、制御部100は、模擬で光源40の光の色調、または点灯パターンを切り替えることができる。
【0047】図7に示すステップS1からステップS4までは、貯蔵室20内を「急速チルド」のデモンストレーション演出例を示している。この「「急速チルド」とは、速鮮チルドともいい、食品を凍らせないマイナス冷気をパワフルに送り込んで冷却し、凍結や乾燥から守りながら食品を素早く冷やして、鮮度を保つモードである。
【0048】#2図7に示すステップS1からS4のように、貯蔵室20内を急速チルドする際にファン31を最大で回転する動作とファン31の回転を停止する動作は、貯蔵室20内の環境を変化させる庫内環境変更手段に相当する。
【0049】「急速チルド」のデモンストレーション演出例におけるステップS1では、顧客が、図2に示すように、店頭展示されている冷蔵庫1の左側の扉7と右側の扉8の少なくとも一方を開けると、図6に示す制御部100は、貯蔵室20と冷蔵室2のために、ファン31を所定時間だけ最大で回転させる。このファン31を最大で回転させる所定時間の範囲は、例えば3秒乃至11秒であり、一例としては11秒である。この際には、図6の光源40の発光素子41,43が白色発光して、白色照明点灯しているが、発光素子42は青色発光して、青色照明点滅する。青色発光の発光素子42は、例えば1秒点灯した後、1秒消灯する動作を、繰り返す。
【0050】次に、ステップS1に続きステップS2では、図6に示す制御部100は、ファン31の回転を停止させる。このファン31を停止させる所定時間の範囲は、例えば2秒乃至5秒であり、一例としては5秒である。この際には、図6の光源40の発光素子41,43が白色発光して、白色照明点灯し、発光素子42は青色発光して、青色照明点灯する。
【0051】次に、ステップS3では、再び図6に示す制御部100は、貯蔵室20と冷蔵室2のために、再びファン31を最大で所定時間回転させる。このファン31を最大で回転させる所定時間の範囲は、例えば3秒乃至11秒であり、一例としては11秒である。この際には、図6の光源40の発光素子41,43が白色発光して、白色照明点灯しているが、発光素子42は青色発光して、青色照明点滅する。青色照明の発光素子42は、例えば1秒点灯した後、1秒消灯する動作を、繰り返す。
【0052】次に、ステップS4では、図6に示す制御部100は、ファン31の回転を再び停止させる。このファン31を停止させる所定時間の範囲は、例えば2秒乃至5秒であり、一例としては5秒である。この際には、図6の光源40の発光素子41,43が白色発光して、白色照明点灯し、発光素子42は青色発光して、青色照明点灯する。
【0053】次に、図7に示すステップS5からステップS8は、扉7,8の光源60,61による貯蔵部20に対するフロントブライト照明のデモンストレーション演出例を示している。図5に示すように、左右の扉7,8が開いた状態で、図6に示す制御部100が、扉照明である光源60,61の照明光L1、L2を、所定のパターンで点滅させる。これにより、貯蔵室20を前側から、フロントブライト照明をして、冷蔵庫1を見に来た顧客に対するデモンストレーション演出の効果をさらに上げることができる。
【0054】図7のステップS5では、図6に示す制御部100は、光源60,61が例えば2秒間消灯し、ステップS6では、光源60,61が例えば5秒間点灯する。そして、ステップS7では、制御部100は、光源60,61が再び例えば2秒間消灯し、ステップS8では、光源60,61が再び例えば5秒間点灯する。
【0055】#6以上説明したようにして、図5に示す扉照明である光源60,61が発生する照明光L1、L2を用いて、貯蔵室20を前側から、所定のパターンで点滅することで貯蔵室20のためのフロントブライト照明をするデモンストレーション演出が終了して、顧客が左右の扉7,8を閉じると、制御部100は、光源40と光源60,61を消灯する。
【0056】また、ステップS1からステップS8のデモンストレーション演出を実行している際に、顧客がデモンストレーション演出の途中で、左右の扉7,8を閉じてしまうと、制御部100は、このデモンストレーション演出を停止して、光源40,60,61は消灯する。
【0057】また、顧客が最初に、左右の扉7,8の少なくとも一方を開けても、制御部100は、デモンストレーション演出を、必ず最初のステップS1から必ず開始させる。さらに、顧客がデモンストレーション演出の途中で、左右の扉7,8を閉じた後、再び顧客が左右の扉7,8の少なくとも一方を開けた場合には、制御部100は、デモンストレーション演出を、必ず最初のステップS1から必ず開始させる。
【0058】上述したステップS1からステップS8のデモンストレーション演出が終了すると、冷蔵庫1は通常の動作に移る。
【0059】ところで、図6に示す光源40は、複数の色調、白色を発光する発光素子41,43と、青色を発光する発光素子42を有し、使用者(店頭展示担当者)が、図6に示す色調指定部70を用いて、制御部100に対して、光源40の色調を指定可能である。これにより、光源の色調を、顧客や使用者(店頭展示担当者)が認識し易い色に選択することで、デモンストレーション演出の効果をあげることができる。
【0060】#10また、光源の色調を切り替える必要性があるかどうかを、使用者(店頭展示担当者)が図6に示す色調切替有無指定部80を用いて、制御部100に対して、指定可能である。これにより、光源40の発光素子41,42,43の色調の切り替え操作が煩わしいと感じる顧客や使用者(店頭展示担当者)は、色の切り替え動作が生じないように、制御部100に対して、色の切り替え操作を停止させることができる。
【0061】店頭に冷蔵庫が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際には、光源40の色調、または点灯パターンと、光源60,61の点灯パターンが、制御部100により切り替えられる。これにより、顧客が左右の扉7,8のいずれか一方を開けた際に、顧客は、店頭表示モードでデモンストレーション演出されていることが分かり、かつ光源40の照明の色調、または点灯パターンが切り替わったり、光源60,61の点灯パターンが切り替わると、切り替わった照射箇所である貯蔵室20に対して、顧客の注目を引くことができるメリットがある。
【0062】また、例えば店頭に図1の冷蔵庫1が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際に、庫内環境変更手段である脱臭除菌成分発生手段50が脱臭と除菌の機能を発揮した場合や、庫内環境変更手段である減圧装置としての真空ポンプ77が図2に示す貯蔵室20内を減圧して、貯蔵室20内の気圧が大気圧よりも下回った場合には、貯蔵室20内の環境を変化させる動作しているときである。このため、冷蔵庫1が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際には、制御部100は、模擬で光源40の発光素子41,42,43は、制御部100の指令により、光の色調、または点灯パターンを切り替えることができる。
【0063】#9<使用者が、冷蔵庫1を実際に使用する場合の動作例> 次に、冷蔵庫1が店頭に置かれた店頭展示モードではないが、使用者が、冷蔵庫1を実際に使用する場合について、一応簡単に説明する。
【0064】冷蔵庫1を実際に使用する場合には、図3に示す庫内環境変更手段である脱臭除菌成分発生手段50が、脱臭と除菌の機能を発揮すると、空気中の細菌と臭い成分を、強力に分解除去する。貯蔵室20内の菌または臭いの感知装置25は、貯蔵室20内の菌または臭いが予め定めた基準値以下の際には、図6に示す制御部100に感知信号Rを送り、制御部100は、光源40の色調、または点灯パターンを切り替える。これにより、使用者は、光源40の色調、または点灯パターンが切り替わることで、脱臭除菌成分発生手段50の除菌脱臭の動作と効果を、分かり易く視覚により認識することができる。
【0065】光源40の色調の切り替えとは、例えば発光素子41,43の白色の発光を発光素子42の青色の発光に替えたり、発光素子42の青色の発光を発光素子41,43の白色の発光に替えることである。また、光源40の点灯パターンの切り替えとは、例えば発光素子41,42,43の点灯順番を変えたり、点灯する数を変えることである。
【0066】これにより、脱臭除菌成分発生手段50は、貯蔵室20の庫内の菌の増殖と臭いの移りを抑えることで、貯蔵室20内で抗菌・脱臭機能を発揮して、庫内を清潔に保つことができる。
【0067】使用者が左側の扉7と右側の扉8の少なくとも一方を開けたときに、抗菌・脱臭機能を点灯表示するために、光源40では、好ましくは青色光を発生する発光素子42が青色光を発生することが最も好ましく、使用者は抗菌脱臭機能を、青色光を目視することで認識できる。
【0068】また、図6に示す真空ポンプ77が作動して、気圧感知装置30が貯蔵室20内において大気圧よりも減圧された場合について説明する。貯蔵室20内の気圧が大気圧よりも減圧された場合には、減圧装置である真空ポンプ77が貯蔵室20内の環境を変化させる動作をしている。この場合には、図6の気圧感知装置30が、感知信号Gを制御部100に送るので、制御部100は、光源40の発光素子41,42,43の1つまたは複数を選択することで、光源40の光の色調、または点灯パターンを切り替える。
【0069】これにより、使用者が左側の扉7と右側の扉8の少なくとも一方を開けたときに、貯蔵室20内が大気圧よりも減圧しているかどうかは、光源40の光の色調、または点灯パターンが切り替わることで視覚的に認識できる。減圧動作を点灯表示するために、例えば、光源40では、例えば好ましくは白光を発生する発光素子41,43が、白色光を発生することで、使用者は減圧機能を、分かり易く目視で認識することができる。
【0070】図6に示すように、光源40は複数の発光素子41,42,43を有しているが、複数の発光素子41,42,43は、制御部100により貯蔵室20内の環境を変化させる動作に応じて、異なるパターンで点灯することもできる。すなわち、脱臭除菌成分発生手段50が貯蔵室20内の環境を変化させる動作である抗菌・脱臭機能を発揮している場合と、貯蔵室20内の環境を変化させる動作である真空ポンプ77による貯蔵室20内の減圧の場合では、発光素子41,42,43は、異なるパターンで点灯することができる。例えば、発光素子41,42,43が異なるパターンで点灯する要領としては、発光素子41,42,43を、予め定めた順番に点灯して、この順番に点灯する動作を繰り返す等である。これにより、使用者は、貯蔵室20における環境の変化の種類を、光源40の発光素子41,42,43の点灯パターンの違いで、分かり易く目視で認識することができる。
【0071】なお、図3に示す冷気を送るファン31は、貯蔵室20内を「急速チルド」モードにする場合には、制御部100は、ファン31を通常よりも高回転させることで、急速冷蔵状態にする。
【0072】図3に示すチルド用の容器20Rを引き出すときには、図示しない開閉スイッチがオンになると、図6に示す制御部100は、光源40の青色の発光素子42を青色で点滅させることで、使用者に対して演出ができる。
【0073】上述したように、本発明の実施形態の冷蔵庫1は、貯蔵室20を有する本体1Aと、貯蔵室20に配置されて光を照射する光源40と、店頭に冷蔵庫1が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際には、例えば貯蔵室20内の環境を変化させる庫内環境変更手段としての例えば、貯蔵室20のファン31の回転と停止動作を行うことで貯蔵室20内の環境を変化させる動作しているときに、模擬で光源40の光の色調、または点灯パターンを切り替える制御部100を備える。
【0074】これにより、使用者は、店頭に冷蔵庫1が置かれた状態で動作する店頭展示モードの際には、光源40の光の色調、または点灯パターンを切り替えることで、例えば貯蔵室20内の環境を変化させる庫内環境変更手段としての例えば、貯蔵室20のファン31の回転と停止動作を模擬的に明示できるので、顧客は、その庫内環境変更の動作を分かり易くして視覚的に確実に認識することができる。
【0075】このため、冷蔵庫1を店頭展示して、顧客に対する冷蔵庫1の特徴をアピールする際に、その庫内環境変更の動作を、模擬的に光源40の光の色調、または点灯パターンを切り替えることで、顧客に対して、分かり易く視覚的に明示して、確実に認識させることができる。
【0076】店頭モードでは、冷蔵庫1の例えば「急速チルド」等の機能を実際には駆動することなく、光源40の発光のみで顧客に対して、模擬的に表示してお知らせることができる。また、必要に応じて、冷蔵庫1を購入した顧客(ユーザ)は、冷蔵庫1にはいろいろ機能が付いていたはずだけど、実際にその機能が作動しているのかどうか知りたいと思う可能性があるので、扉を開けたら、光源40が、例えば「急速チルド」をしている、というような発光を行い、顧客を納得させると共に、作動中なので開けない方がいいと、顧客に注意喚起的なことを行うこともできる。
【0077】ところで、デモンストレーション演出では、例えば店に陳列する際に、操作部において特定の操作をしたことで、その特定の操作指令が図6の制御部100に通知されたときには、冷蔵庫1は、制御部100により、デモンストレーションモードに設定される。このデモンストレーションモードがONされたときに、扉開閉センサによって扉の開放が検知された場合には、通常の「急速チルド」で動作する機能の中で、図3の圧縮機23の動作をオフにして、冷媒が回らないようにするとともに、特定の機能であるファンの動作だけをONするとともに、光源40を追加してONをすることでデモンストレーションモードとし、デモンストレーションとして不要な特定機能以外の圧縮機の動作をオフすることで省エネにしている。
【0078】また、デモンストレーションモードの場合における図6のファン31の回転数は、通常時の「急速チルド」モードにおけるファンの回転数と同じか、通常時の「急速チルド」モードにおけるファンの回転数を超える設定である。 また真空ポンプ77が図2に示す貯蔵室20内を減圧する減圧モードの場合では、通常の減圧モードでは、真空ポンプオンしているときは、光源OFF、圧縮機の動作オン、ファンONしているが、デモンストレーションモードがオンされている場合は、真空ポンプをオンして特定機能だけオンするとともに、光源オンすることで視認性を高め、特定機能でないファンと圧縮機は動作をオフするようにしている。
【0079】以上、本発明の実施形態を説明したが、実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。新規な実施形態は、その他の様々な態様で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【0080】図1に示す冷蔵庫1の構造は、一例であり、任意の構造を採用することができる。例えば、冷蔵庫1の冷蔵室2の扉は、片側開き式の扉であっても良い。
【0081】1 冷蔵庫 1A 本体 7 左側の扉 8 右側の扉 20 貯蔵室 25 菌または臭いの感知装置 30 気圧感知装置 31 ファン 40 光源 41,42,43 光源の発光素子 50 脱臭除菌成分発生手段(抗菌・脱臭装置、庫内環境変更手段の例) 60 左側の扉の光源 61 右側の扉の光源 70 色調指定部 77 真空ポンプ(減圧装置、庫内環境変更手段の例) 80 色調切替有無指定部 100 制御部
候補27: 特開2012-220046一致 0/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: パナソニック株式会社 / 発明者: 森田 尚見、辻本 かほる、今田 寛訓、米田 貴史 / 出願日: 2011-04-05 / 公開日: 2012-11-12
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 − 未発見(上位10チャンク内)E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#5冷蔵庫に関するもので、庫内に光を照射する発光素子を備える冷蔵庫。
【0002】従来、図5のように、庫内に光を照射する半導体発光素を備えている冷蔵庫40が知られている。例えば、特許文献1には、冷蔵庫の野菜室62の奥の内壁に、LED(Light Emitting Diode)を有する発光装置52を備えている冷蔵庫が開示されている。
【0003】この発光装置により、野菜室62に収納された野菜に後方から所定の波長の光が照射され、これにより、野菜室の内部を照らすとともに、例えば、収納された野菜の鮮度を保持することができる。
【0004】特開2006−329614号公報
【0005】しかしながら、上記従来の構成では、野菜室62に収納される野菜に光を間欠照射して、野菜にストレスを与え、自己防衛機能を刺激し、ポリフェノールなどの栄養分を増加させて、保鮮性をアップさせるための食品品質の保鮮、栄養UPの付加機能として照射手段を使用するものであり、特に冷蔵室60内に設置された冷蔵室照明装置(図示しない)とは別に、冷蔵室内にあり、冷蔵温度帯とは異なる第3の温度帯室(冷凍温度と冷蔵温度との間の温度帯を有する室)である内蔵の切替室を有する冷蔵庫で、この切替室を専用に照射する照明機能としての照射手段を備え、切替室の視認性を高めるという課題については開示されていない。
【0006】また、切替室は第3の温度帯室とチルド室とに切替が可能な区画である。例えば、第3温度帯室は約−3℃の微凍結温度帯であり、冷蔵室60よりも肉や魚を美味しく長持ちさせることが可能な室である。一方、チルド室は冷蔵室2よりも低く、約1℃の温度帯を有し、ヨーグルトや生クリームなどの乳製品、かまぼこなどの練り製品、漬物などを保存するのに適している。
【0007】#9特に、冷蔵室空間の一部に第3の温度帯に切り替え可能な切替室を形成していることから、切替室は冷蔵室内で断熱区画されるため、冷蔵室を照明する冷蔵室照明手段は第3の温度帯室内に光を透過できず、視認性が低下するおそれがある。
【0008】本発明は、前記従来の課題を解決するもので、冷蔵室内に第3の温度帯室を有する冷蔵庫で、冷蔵室用の第1の照明手段とは別に第3の温度帯室用の第2の照明手段を備え、冷蔵室とは温度帯が異なる第3の温度帯室が冷蔵室内の空間に形成されていて、保存する収納物が異なることを利用者に視覚的に認識させる冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0009】前記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室内の下部に区画形成した貯蔵室と、前記冷蔵室内を照射する第1の照明装置と、前記貯蔵室内を照射する第2の照明装置と を備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室は冷蔵温度帯と冷凍温度帯の間の温度を設定できる第3の温度帯に設定可能で、前記貯蔵室が第3の温度帯に設定され、前記冷蔵室の扉を開放した時に、前記第1の照明装置と前記第2の照明装置の両方を点灯し、前記第2の照明装置が発する発光色は前記第1の照明装置が発する発光色と異なることによって、保存する収納物が冷蔵室と貯蔵室とでは異なることを視覚的に認識することが可能となり、また第1の照明装置では光が届きにくい下部の貯蔵室を第2の照明装置で照射することが可能となるものである。
【0010】これによって、第2の照明手段を備えたことで第3の温度帯室内を照明することができる。
【0011】#4本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内に内蔵される冷蔵温度帯とは異なる第3の温度帯室の視認性と保鮮性を向上することができる。
【0012】本発明の実施形態1における冷蔵庫の正面図 本発明の実施形態の図1のA−A断面図 本発明の実施形態の図2の要部拡大図 本発明の実施形態の図3の斜視図 従来の冷蔵庫の概略構成図
【0013】第1の発明は、断熱壁で形成した冷蔵庫本体と、前記冷蔵庫本体の上部に設けた冷蔵室と、前記冷蔵室内の下部に区画形成した貯蔵室と、前記冷蔵室内を照射する第1の照明装置と、前記貯蔵室内を照射する第2の照明装置とを備えた冷蔵庫において、前記貯蔵室は冷蔵温度帯と冷凍温度帯の間の温度を設定できる第3の温度帯に設定可能で、前記貯蔵室が第3の温度帯に設定され、前記冷蔵室の扉を開放した時に、前記第1の照明装置と前記第2の照明装置の両方を点灯し、前記第2の照明装置が発する発光色は前記第1の照明装置が発する発光色と異なることによって、保存する収納物が冷蔵室と貯蔵室とでは異なることを視覚的に認識することが可能となり、また第1の照明装置では光が届きにくい下部の貯蔵室を第2の照明装置で照射することが可能となる。
【0014】第2の発明は、第1の発明にさらに、前記貯蔵室に引出し可能に配置され光透過性を備える壁面を有する収納ケースと、前記収納ケースの後方に配置する後方壁に前記第2の照明装置を備え、前記第2の照明装置は奥側から手前側に向かって照射し、前記収納ケースを手前に引出した状態でも前記収納ケース内を照射可能にしたものであり、冷蔵室の扉を開放して、収納ケースを手前に引出して収納物を収納し、収納ケースを後方に移動させ冷蔵室扉を閉じるまで、第2の照明装置で収納ケース内を照射できるので、食品を保存する際の温度帯の誤認を防止できる。
【0015】#10第3の発明は、第1または第2の発明にさらに、前記貯蔵室内に光を反射する反射部材を配置したことで、貯蔵室内の温度の均温化を図るとともに、第2の照明装置の光を貯蔵室内で反射させるので、収納物が多い場合でも利用者に光が届き視覚的に認識することが可能となる。
【0016】第4の発明は、第1から第3のいずれか1つの発明にさらに、前記第1の照明装置と前記第2の照明装置は、可視光線領域内の波長を発光する発光素子を備えた照明装置であり、前記第2の照明装置の発光素子は400nm〜500nmの範囲内に中心波長を有する発光素子であり、この範囲の波長を有する発光素子にすることによって、冷蔵室温度帯よ りは低温空間であることを印象付けることができ、視認性を高めることができる。
【0017】(実施の形態1) 以下、本発明の形態に係る冷蔵庫1について、図面を参照しながら説明する。
【0018】図1は、本発明の実施の形態に係る冷蔵庫を模式的に表した冷蔵庫の正面図を示したものであり、図2は、図1のA−A断面図を示したものである。
【0019】図1に示すように、実施の形態に係る冷蔵庫1は、上段、中段及び下段の5つに区画された貯蔵室を備える。具体的には、上段の貯蔵室は冷蔵室2であり、下方に引き出しドアを備える冷凍室3と、それと並列に引き出しドアを備える製氷室5があり、最下部に配置される引き出しドアを備えた野菜室6と、製氷室5と野菜室6の間に配置した冷凍室4とから構成される。
【0020】冷蔵室2の下方に位置し、冷蔵室2と、横並びの製氷室5と冷凍室3と、を上下に断熱区画する断熱区画壁11cを形成している。
【0021】#6また図2に示すように、外箱12と内箱13の間に充填された断熱壁11bで形成した冷蔵庫1は、上部に設けた冷蔵室2内の下部に貯蔵室7を区画形成している。貯蔵室7は、実施例の場合は切替室として構成され、0℃以上の冷蔵温度帯と、約−6℃以下の冷凍温度帯との間の温度帯となる約−3℃の第3の温度帯に設定可能な切替室7である。
【0022】また冷凍室4の背面後方には、冷却室14が形成され、内部に冷蔵庫を冷却する冷却サイクルに接続された冷却器22を配置し、さらに冷却器22で熱交換された冷気を強制循環させるファン25が配置している。
【0023】ファン25の上方には冷蔵室2と切替室7に流入する冷気を分配するダンパ装置17が配置している。
【0024】各貯蔵室において、冷蔵室2の庫内温度は約2〜3℃であり、野菜室6の庫内温度は約2〜5℃であり、冷凍室3、4の庫内温度は約−18〜−20℃と温度帯を分けて使用可能である。それにより、食品の保存に適した温度帯を選択肢し、食品を貯蔵することによって、より高い保鮮性と長期保存を実現することができる。
【0025】また冷蔵室2内には上下段に区画した複数の棚板100が配置され、棚板100よりも手前に冷蔵室2内を照明する第1の照明装置30が配置し、第1の照明装置30は内箱13を外箱12側に部分的に凹ませて埋設している。また第1の照明装置30は複数の棚板100に跨って上下方向に延在して配置している。
【0026】第1の照明装置30は、可視光線領域内の波長を発光する発光ダイオードを複数個実装した実装基板(図示しない)と、この実装基板を覆う透明樹脂性カバーとで構成されている。具体的には白色に発光する発光素子のLEDを使用している。
【0027】また冷蔵室2の背面に形成され、ダンパ装置17から分配された冷蔵室へ循環する冷気が通る冷蔵室ダクト18が形成され、冷蔵室ダクト18内で、最上部の棚板100よりも上部の位置に第1の補助照明装置31が配置されている。第1の補助照明装置31と対面する冷蔵室ダクト18の一部分は光透過性部材で構成され、光透過性部材を照射することで間接的に冷蔵室2内を照明する構成となっている。
【0028】また第1の補助照明装置31の近傍に光触媒を配置することで、冷蔵室ダクト18内を 流れる冷気に含まれる菌を除菌する作用を有し、冷蔵室2内に吐出される冷気を吐出口の手前で除菌することができる。
【0029】次に切替室7の構成について説明する。
【0030】切替室7は、その上面が冷蔵室2の最下段に位置する棚板としても利用できる合成樹脂製の上面カバー101と、上面カバー101の下方に、前後方向に引き出し可能に収容された合成樹脂製の収納ケース34と、切替室7の上面カバー101の前面開口部に開閉自在に設けられた蓋体102で構成されている。
【0031】収納ケース34の後方には、ダンパ装置17で分配された冷気を切替室7に導く切替室背面ダクト103が形成され、切替室7の天面には切替室天面ダクト33が配置し、切替室背面ダクト103の下流側に接続されている。
【0032】切替室天面ダクト33は上面カバー101とともにダクトを構成し、収納ケース34の上面部となる位置に切替室7内へ冷気を吐出する吐出口35が形成されている。
【0033】また切替室7内には室内を照射する第2の照明装置32が備えられている。第2の照明装置は、収納ケース34よりも後方に位置する内箱13で、切替室背面ダクト103の横に配置されている。
【0034】第2の照明装置32も、第1の照明装置30と同様に、可視光線領域内の波長を発光する発光ダイオードを実装した実装基板(図示しない)と、この実装基板を覆う透明樹脂性カバーとで構成されている。発光ダイオードは中心波長が400〜500nmで、実施例の場合は発光素子として青色LEDを取り付けている。また切替室7は冷蔵室2と比較して空間容量が小さいので、第2の照明装置32の青色LEDは第1の照明装置のLEDよりも取り付けている個数は少なくなっている。
【0035】また第2の照明装置32は切替室7の後方から前方に向かって照射するように配置され、具体的には、第2の照明装置32の光軸が収納ケース34の底面中央部に向かって照射するように下方に傾けて配置している。
【0036】また収納ケース34の底面には、第2の照明装置32の光を反射させる反射部材104が備えられている。反射部材104は実施例の場合、アルミ板である。
【0037】また収納ケース34を構成する後面壁34aは少なくとも光透過性部材で形成されており、引出し時の取っ手となる前面壁34bの上部に位置する開閉自在に設けられた蓋体102も光透過性部材で形成されている。
【0038】第2の照明装置32が透過する後面壁34aの表面は凹凸形状がなく、透明な平面形状で構成され、蓋体102は凹凸形状を有している。
【0039】以上のように構成された冷蔵庫について、以下の動作、作用を説明する。
【0040】#1冷蔵室扉2aの表面に配置された庫内温度設定操作部105を操作して切替室7を第3の温度帯(以降、第3の温度帯室という)室に設定し、冷蔵室扉2aを開放すると、冷蔵室2内を照明する第1の照明装置30が点灯し、同時に第3の温度帯室7を照明する第2の照明装置32が点灯する。冷蔵室扉2aを閉じると第1の照明装置30と第2の照明装置32は消灯する。
【0041】第1の照明装置30は白色LEDによって冷蔵室2の各棚板100に載置された収納物を前から照明し、第2の照明装置32は青色LEDによって第3の温度帯室7内に収納された収納物を後方から前方に向かって照明している。利用者が冷蔵庫1の前に立って冷蔵室扉2aを開放したとき、一般的に目線の高さ位置には各棚板100があり、目線よりも低い位置に切替室7が配置している。
【0042】このため、第1の照明装置30は棚板100の前方から後方に向かって照射するほうが、発光する光の光軸が目に入るのを防止し、まぶしさを低減できる。また第2の照明装置32は低い位置にあるので後方から前方に向かって照射しても、直接光が目に入ることはなく、また目線よりも低い位置に切替室7があり、上面カバー101も冷蔵室2空間と断熱されることから上面カバー101を通して切替室7内を見ることはできず、奥側から手前に照射することで切替室7が第3の温度帯室に設定されていることを視認的に高めることができる。
【0043】#2また、第2の照明装置32は収納ケース34の底面中央に光の光軸が向くように下方に傾けて切替室背面ダクト103の近傍に配置し、さらに収納ケース34の底面には反射部材であるアルミ板104を配置することで、第2の照明装置32の光をアルミ板104によって反射させることができ、収納ケース34内に収納物が多く収納されていても視認性を確保することができる。さらにアルミ板104に凹凸形状を施せば、反射と拡散作用によって、より視認性を高めることができる。
【0044】また少なくとも第2の照明装置32に対面する収納ケース34の後面壁34aを平らな透明部材で形成することで、青色LEDの収納ケース34内への透過性を高め、蓋体102に凹凸形状を設けることで、蓋体102の面方向への拡散を行うことができ、利用者が切替室7を見たときに前面となる蓋体102が局部的に青色に照射されているのを低減し、蓋体102の面全体が青色に拡散されて視認することができるので、第3の温度帯に設定され、冷蔵室2の温度帯とは異なることをアピールすることができる。
【0045】また収納ケース34が前方手前に引出された場合でも、第2の照明装置32は後方から照射するので、収納ケース34が引出された状態でも収納ケース34内を照射することができる。このため切替室7が第3の温度帯室に設定されている場合は、冷蔵室扉2aの開放から、収納ケース34が前方に引出され収納物の出し入れを行い、収納ケース34を後方の所定位置に戻し、冷蔵室扉2aを閉じるまで、収納ケース34内を連続して照射し、収納ケース34内に光を透過させるので、利用者が途中で目を放しても、利用者の目に入る方向に収納ケース34内を照射しているので視認性を継続して維持することができる。
【0046】本実施の形態においては、冷蔵室内蔵の切替室7と第2照明装置32は、その切替室7の設置位置から、冷蔵庫の使用者が貯蔵室の扉を開けた場合に、発光装置からの光が目に入り、不快なまぶしさを感じる可能性を低減させる。
【0047】また、本実施の形態においては、切替室7内に一個の半導体発光素子を光源とする照明装置32によって、切替室7が引き出された状態において収納容器34の内低部の両側辺部および前後辺部まで、収納容器34内部の照明すべき領域への照明を充分行うことができるため、切替室7に収納された食品の視認性を高め使い勝手のよい冷蔵庫1を得ることができるだけでなく、照明装置32は一個の半導体発光素子を光源としているため、発光時の発熱量を抑えて冷凍効率を向上することができるとともに、安価に製造することができる。
【0048】また、直進性の高い第2の照明装置32に加えて、側面壁を透過しない反射性の高い白色の合成樹脂材料を使った収納ケース34により、切替室7内に照明の光を反射させるこ とができる。それにより切替室7内の隅の汚れなどを見えやすくし、切替室7の奥の方に入っている収納物が何であるのかを見えやすくすることも可能である。これによって、収納物の使い忘れや、それによって腐敗している状態を確認することが可能となる。
【0049】また冷蔵室2と断熱するために切替室7の側面壁は光透過しない白色の合成樹脂材料で形成しているので、側面壁を断熱性側面壁とすることが可能となり、側面壁の結露を防止することができる。
【0050】#7また、本実施の形態においては、切替室7天面に断熱材を設けることにより、切替室7の照明の光が冷蔵室2内に散乱され、漏れ光を抑制して、効率的に切替室7のみを照らすことができる。
【0051】これにより、収納ケース34内を万遍なく照射することが可能であり、使用者が冷蔵庫1の食品などの保存物を見渡しやすくなり、食品を素早く出し入れできることで、扉開放による冷気の漏れを抑制することも可能となり、食品の劣化を抑制する、保鮮性の向上だけでなく、省エネ効果も得られる。
【0052】また庫内温度設定操作部105によって、切替室7が、第3の温度帯以外の温度、例えばチルド設定にされた場合、チルド設定は0℃以上の温度帯であるため、冷蔵室扉2aを開放したときは、第1の照明装置30は点灯するが、第2の照明装置32は消灯し、視認的に切替室7が冷蔵温度帯のチルド設定に設定されていることを利用者に啓蒙することができる。
【0053】また、本実施の形態においては、視覚的にわかりやすく貯蔵室内の環境を使用者に知らせる報知機能を有する光源を備えたことによって、冷蔵庫使用者が切替室7に保存している食品などを出し入れする際に、前記切替室7が第3の温度帯またはチルド温度帯のどちらに設定されているか、前記発光ユニットに通電し、前記発光素子を点灯させるので、庫内の温度環境を報知用の光源点灯の有無によって、冷蔵庫使用者に対して視覚的に認識させることが可能であり、切替室内の温度上昇を未然に防止する、保存性能を高めるなどの効果が得られるものであり、より使い勝手の良い冷蔵庫1を提供することができる。
【0054】#8また、本実施の形態においては、第2の照明装置32に可視領域の色彩の照明光を用いることにより、視覚的にわかりやすく貯蔵室内の環境を使用者に知らせる報知機能を備える。さらに人体や樹脂劣化などの懸念される悪影響が払拭される為、非常に汎用性が向上する。
【0055】また、400nmから500nmの範囲内の波長である青色光は静的・冷たい・沈静などの傾向が見られ、冷涼感を感じられる照明が設置された区画に、魚・肉類などの生鮮食品を保存することによって、より保鮮性の高い空間であると印象付けることができる。
【0056】また、本実施の形態においては、第2の照明装置32の青色の照明光と、第2の照明装置32の近傍で、照射範囲内に可視光応答型触媒を併用して用いることにより、触媒内の成分の化学反応を促進し、酸化物質を発生させる。それにより、除菌、カビ・ウィルスの抑制を促すことができる。加えて、第2の照明32に青色の照明光と可視光応答型触媒を併用させた時の効果は脱臭性能向上をも可能にする。冷蔵庫1内を循環する冷気中の臭気成分の有機物(例えば、アンモニア、アセトアルデヒド、メチルメルカプタン、硫化水素、ホルムアルデヒドなどやエチレンなどの有機化合物分子)を触媒の吸着剤に吸着して集め、光源の光エネルギーにより、有機物を分解する能力を持たせることができる。
【0057】また図4に示すように、実施の形態に係る冷蔵室内蔵の切替室天面ダクト33には複数 の吐出口35が設けられ、また底面部には反射部材であるアルミ板104が配置しているので切替室7内への光の反射と、さらに吐出口35からの冷気をアルミ板104によって熱伝達を高め、切替室7の温度分布を均一にして、低温保鮮を良好にし,冷却効果も向上することができる。
【0058】#3また、本実施の形態においては、切替室7を第3の温度帯に設定した時は、保存している食品の鮮度が均一であることを冷蔵庫使用者に対し、認識して頂く必要がある。なぜならば、冷蔵室2と比べ、生鮮食品をおいしく、鮮度を保ちながら、凍らせすぎずに保存する事がこの温度帯の用途だからである。
【0059】例えば、お刺身や、スライス肉等、凍りすぎると困るような食品の保存の対象である。また、凍らせすぎずに保存というのは、包丁で切れる範囲の微凍結状態を指し、数日から1週間程度保存後の食品の保鮮性、安全性を冷蔵庫消費者の方に実感して頂く、指標となる。よって、切替室7内の温度分布を均一にしておくことは、食品の美味しさだけでなく、衛生面にも配慮されているのである。
【0060】また、本実施の形態においては、切替室7を第3の温度帯に設定し、食品を微凍結状態にしておくことは、冷凍室で食品を保存するのに比べて、調理の際、解凍の手間と時間を省くことができる。ゆえに、第3の温度帯室は冷蔵庫消費者の方の生活に密着した使い勝手の良い冷蔵庫1を実現させることができる。
【0061】また、貯蔵室7を切替室としたが、第3の温度帯のみに設定された室でもよく、この場合は、冷蔵室扉2aの開放時は常に点灯し、冷蔵温度帯ではないことを利用者に啓蒙することができる。
【0062】また、第2の照明装置32を青色LEDとしたが、他の可視光線領域内の波長を発光するLEDを取り付けてもよく、第1の照明装置30と異なる波長のLEDであれば、視覚的に視認性を高めることができる。
【0063】以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、冷蔵室内に第3の温度帯室(冷凍温度と冷蔵温度との間の温度)を設け、その中に照明用光源を配置することによって、冷蔵庫使用者が、冷蔵室内の切替室に保存している食品などを出し入れする際に、点灯の有無によって、庫内の温度環境を視覚的に認識させることが可能であり、また、その認識向上により、切替室の無駄な開閉が削減でき、冷蔵庫の庫内温度上昇を未然に防止する、保鮮性能を高めるなどの効果が得られるので、家庭用または業務用機器においても適用することができ、例えばショーケースやクーラーボックス、業務用冷蔵庫などの保存性の向上に対して利用することができる。
【0064】1 冷蔵庫 2 冷蔵室 3 冷凍室 4 冷凍室 5 製氷室 6 野菜室 7 切替室 30 第1の照明装置 32 第2の照明装置 33 切替室天面ダクト 34 収納ケース 34a 後面壁 34b 前面壁 35 吹出口 100 棚板 101 上面カバー 102 蓋体 103 切替室背面ダクト
候補28: 特開2012-145303一致 0/6・争点2冷蔵庫 / 出願人: パナソニック株式会社 / 発明者: 森 貴代志、柿田 健一 / 出願日: 2011-01-14 / 公開日: 2012-08-02
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 − 未発見(上位10チャンク内)E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#8本発明は、照明装置を庫内に設置した冷蔵庫に関するものである。
【0002】近年、代表される冷蔵庫の庫内照明として、従来の白熱灯や電球に加えて、白色LEDを用いるものが提案されている。
【0003】従来の照明装置を設けた冷蔵庫としては、複数の白色LEDを一枚の基板に実装し、庫内天面に設置して庫内を照射しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】図10は、上記特許文献1に記載された従来の冷蔵庫における照明装置の斜視図を示すものである。
【0005】図10に示すように、照明装置は、実装基板101と、白色LED102と、断熱板104を具備した構成であり、冷蔵庫の庫内に設置される。
【0006】実装基板101は、平板状に形成されており、一面または両面に回路パターン(図示せず)が形成され、熱伝導性の良好なエポキシ樹脂系の基板や絶縁金属基板を使用する。
【0007】白色LED102は、砲弾状に形成され、GaN系の青色LEDからの青色光を用いて蛍光材を励起し、白色光を得る構造で、電流を通電する2本の通電端子103が導出されている。
【0008】断熱板104は、ウレタン等の樹脂により平板状に形成され、複数の挿通孔が並設されて、実装基板101と白色LED102の間に設けられる。ここで、白色LED102は、通電端子103が断熱板104の挿通孔に挿通され、実装基板101の回路パターンに半田付けされて実装され、複数個が実装基板101に並設される。
【0009】尚、白色LED102の発熱量が少ない場合には、断熱板104は廃止しても構わない。
【0010】以上のように構成された白色LEDを照明装置として利用した冷蔵庫について、以下その動作を説明する。
【0011】#5まず、冷蔵庫の扉が閉まっている時には、白色LED102への通電は行われないため、庫内は照射されていない。
【0012】そして、扉が開けられると、機械式スイッチやホールIC等の電子式スイッチで開扉状態と判断され、実装基板101に直流電圧が印加され、通電端子103を通して白色LED102に順方向電流が流れ、白色光が発光されて庫内が照射される。
【0013】特開平11−159953号公報
【0014】しかしながら、上記従来の構成は、常に最大の光量で庫内を照射するものであるため、省エネ性に欠け、また冷蔵庫が置かれた環境に適した光量で収納物を照射することができなかった。
【0015】冷蔵庫は通常、キッチンの室内照明が点灯された環境下で使用されることが多く、庫内照明の光量が低くても庫内を見渡すことができるが、使用者にとって庫内を見難い状況を配慮して、照明の光量を明るく設定せざるを得ない。即ち周囲が明るいときには無駄な消費電力を発生させていることになる。
【0016】また、光量が増加するほど光源の発熱量は高くなり、冷蔵庫の冷却性能の劣化と、照明の寿命低下といった課題が発生する。
【0017】或いは、冷蔵庫周囲が暗いときに冷蔵庫の扉を開け、突然明るい庫内照明が点灯すると使用者の目が眩むことがあるため、光量を抑制することが好まれることもある。
【0018】本発明は、上記従来の課題を解決するもので、冷蔵庫周囲の照度に応じて、庫内照明の光量を調節することができる照明装置を具備した冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0019】上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は、断熱壁と断熱扉によって区画された収納室を複数設けた筐体と、前記収納室内を照射する庫内照明と、前記収納室のうち最上部の収納室の断熱扉に設けられ、前記筐体周囲の照度を検知する周囲照度検知手段と、前記断熱扉の開閉状態を検知する扉開閉検知手段と、前記扉開閉検知手段が前記断熱扉が開状態になったことを検知した場合の前記周囲照度検知手段による検知照度に応じ、前記庫内照明の光量を調節する制御手段を備え、前記制御手段により、前記断熱扉が連続して開いている場合に、前記庫内照明の光量や点灯パターンを変化させるものである。
【0020】これにより、省エネ性が高く、長寿命で、更に使用者の目にやさしい照明の実現を可能とする。
【0021】本発明は、省エネ性が高く、長寿命で、更に使用者の目にやさしい照明の実現を可能とするので、より省エネルギーでかつ使い勝手の良い冷蔵庫を提供することが可能となる。
【0022】#6本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の図1のA−A側面断面図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の制御ブロック図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫をキッチンのコーナー部に設置した場合の上視図 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の庫内照明への出力を示すタイムチャート 本発明の実施の形態1における冷蔵庫の庫内照明への出力変化を示すタイムチャート 本実施の形態1における冷蔵庫の庫内照明の光量可変回路図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の側面断面図 本発明の実施の形態2における冷蔵庫の制御ブロック図 特許文献1に記載された従来の冷蔵庫における照明装置の斜視図
【0023】第1の発明は、断熱壁と断熱扉によって区画された収納室を複数設けた筐体と、前記収納室内を照射する庫内照明と、前記収納室のうち最上部の収納室の断熱扉に設けられ、前記筐体周囲の照度を検知する周囲照度検知手段と、前記断熱扉の開閉状態を検知する扉開閉検知手段と、前記扉開閉検知手段が前記断熱扉が開状態になったことを検知した場合の前記周囲照度検知手段による検知照度に応じ、前記庫内照明の光量を調節する制御手段を備え、前記制御手段により、前記断熱扉が連続して開いている場合に、前記庫内照明の光量や点灯パターンを変化させるものであり、使用者の周囲の明るさに応じた最適な光量で庫内を照射することができ、省エネ、照明の長寿命化、及び使用者の目にやさしい照明を可能とする。
【0024】第2の発明は、前記周囲照度検知手段により高照度と判定したときは前記庫内照明の光量を上昇させ、低照度と判定したときは前記庫内照明の光量を低下させるものであり、周囲が暗いときに使用者が眩しさを感じないように、庫内照明の光量を抑制することができる。
【0025】第3の発明は、前記周囲照度検知手段により高照度または低照度と判定したときは前記庫内照明の光量を低下させ、いずれにも該当しないときは光量を上昇させるものであり、周囲が明るいときは庫内照明の光量を抑制して省エネを図り、周囲が暗いときに使用者が眩しさを感じないように庫内照明の光量を抑制し、明るくも暗くもないときには収納物が見やすいように光量を上昇させることができる。
【0026】第4の発明は、前記庫内照明の光源として、発光ダイオードを用いたものであり、低電圧駆動、低発熱の照明が可能となり、駆動回路の簡易化、制御性の向上、および光源の発熱低減ができる。
【0027】第5の発明は、前記庫内照明の光量をパルス可変制御によって調節するものであり、デューティー制御による電力調節の手法を用いることができ、これにより、簡易な制御で庫内照明の光量を変化させることができる。
【0028】第6の発明は、前記庫内照明の光量を電流可変制御によって調節するものであり、電流制限抵抗の切替えなどの手法を使用することで、低光量時にパルス制御で発生する照明のちらつきを無くすことができる。
【0029】第7の発明は、前記庫内照明の光量を電圧可変制御によって調節するものであり、照明の電源電圧と電流の両方を抑制することが可能なため、更なる省エネとなる。
【0030】第8の発明は、前記庫内照明は複数の光源で構成され、光量を光源の点灯数によって調節するものであり、消灯した光源の電力をゼロにすることが可能なため、更なる省エネとなる。
【0031】第9の発明は、前記収納室内に収納物検知手段を備え、前記周囲照度検知手段と前記収納物検知手段の検知に応じて前記庫内照明の光量を調節するものであり、収納物の陰や光の吸収により収納物が見え難くなることを防止できる。
【0032】以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
【0033】#4(実施の形態1) 図1は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の正面図、図2は同実施の形態における冷蔵庫の図1のA−A側面断面図、図3は同実施の形態における冷蔵庫の制御ブロック図、 図4は同実施の形態における冷蔵庫をキッチンのコーナー部に設置したときの上視図である。
【0034】図1、図2、および図3において、冷蔵庫1の筐体は、断熱壁2と断熱扉3a,3bで周囲と断熱して構成されている。冷蔵庫1は、収納室4内に保存物を整理して保存するために複数の収納棚5が設けられている。
【0035】断熱扉3bには、表示部6が設けられ冷蔵庫の動作設定状況等を表示する。また、表示部6上には外部照度検知手段として照度センサ7が実装されている。
【0036】照度センサ7は冷蔵庫1の複数の収納室のうち、最上部の収納室の断熱扉に設けられており、使用者の目の位置に近い高さにあるので、使用者が感じる照度と同等の明るさを検知することができる。
【0037】この使用者の目に近い高さは、図のような一般的な5つの貯蔵室を備え、収納量がおよそ400L〜600Lの冷蔵庫においては、最上部の貯蔵室の高さ方向における1/2付近および最上端から最上部の貯蔵室の高さ方向における1/5程度を指している。
【0038】また、収納室4の室内側壁には、冷蔵庫1の正面から見て左右に、庫内照明8が埋設されている。庫内照明8は、上下方向に白色LED9a〜9dが複数個配置され、収納室4の手前側から奥側を照射するように設置されている。
【0039】#1このように、光源に白色LEDを用いることにより、電圧変動にスムーズに対応でき、さらに低電圧駆動、低発熱の照明が可能となり、駆動回路の簡易化、制御性の向上、および光源の発熱低減が期待できる。
【0040】また、断熱扉3a及び3bの開閉状態を検知するために、収納室4の前面開口周縁に扉開閉検知手段10が設けられている。
【0041】制御手段11は、断熱扉3a及び3bが開いていると検知したときに、庫内照明8を点灯させる。このとき、庫内照明の光量は照度センサ7の検知照度を受けて調節する。
【0042】冷蔵庫1がキッチンのコーナー部に設置されている場合は、図4のように、断熱扉3bが開いたときに、照度センサ7の取り付け面が壁に近接することがある。このとき、照度センサ7の前面は壁に遮られ周囲の光が入射しないため、実際の周囲照度よりも暗いと誤検知してしまう。そこで、制御手段11は、照度センサ7からの検知照度を随時記憶し、断熱扉3bが開いたと検知する直前、または直後の検知照度によって、庫内照明の光量を決定するものとする。
【0043】照度センサ7による検知照度と庫内照明8の光量の関係は、例えば表1のようになる。
【0045】表1には、照度センサ7の検知照度Lに対する庫内照明8の光量変化パターンを3種類示しており、庫内照明8の光量は最大光量を100%としたときの相対値で記載している。
【0046】#10表1において、パターン1は、照度センサ7が予め設定した照度である基準照度である周囲照度15ルクス以下を検知したときは暗いと判定し、庫内照明8の光量を100%とする。また、周囲照度40ルクス以下を検知したときは、やや暗いと判定し、少し弱めの照明でも庫内の収納物を見渡せることから庫内照明8の光量を75%とする。更に、周囲照度が40ルクスを越えると検知したときは、明るいと判定し、周囲の光も庫内の収納物を照射することから庫内照明8の光量を50%とする。このように、冷蔵庫使用時は、周囲が明るいことが多いため、庫内照明8の光量を抑制することができ、消費電力を低減することが可能となる。
【0047】このように、パターン1は周囲照度と庫内照明8の両方を足し合わせた場合の明るさで使用者が収納物を探す際の庫内照明の機能を果たすことを目的にしている。
【0048】パターン2は、照度センサ7が周囲照度15ルクス以下を検知したときは暗いと判定し、庫内照明8を眩しく感じる使用者のために、光量を50%とする。また、周囲照度40ルクス以下を検知したときは、やや暗いと判定し、眩しくなく、且つ収納物を見易い光量である75%とする。更に、周囲照度が40ルクスを越えると検知したときは、明るいと判定し、庫内照明8が点灯していることを実感できる100%とする。このように、庫内照明8の光量を抑制することができ、消費電力を低減することができるだけでなく、使用者の眩しさや収納物の見やすさに配慮することが可能となる。
【0049】#7このように、パターン2は、使用者の官能的な要素に着眼点を置き、使用者が視覚的に眩しくないように暗い場合には低い照度で収納物を照らすことによって、目に優しく体感的に違和感のないユニバーサルデザインを目的とした機能を果たすことを目的としている。
【0050】パターン3は、照度センサ7が周囲照度15ルクス以下を検知したときは暗いと判定し、庫内照明8を眩しく感じる使用者のために、光量を50%とする。また、周囲照度40ルクス以下を検知したときは、やや暗いと判定し、このときは眩しいと感じない使用者の ために、収納物が最も見易い光量である100%とする。更に、周囲照度が40ルクスを越えると検知したときは、明るいと判定し、周囲の光も庫内の収納物を照射することから庫内照明8の光量を50%とする。このように、パターン1、2の長所を併せ持つ構成としている。
【0051】このように、最も冷蔵庫の開閉頻度が高いと想定される周囲が明るい場合に庫内照明8の光量を50%としていることから、より省エネルギーを実現することが可能となる。よって、パターン3のような使用頻度が高いと想定される場合に省エネルギーを実現できるパターンを選択した場合には、冷蔵庫の外側のドアもしくは筐体といった使用者の目に触れる場所に、省エネルギーを連想させるような点灯や表示を行うと良い。
【0052】以上のパターン1からパターン3は、操作部(図示せず)から使用者が好みに応じて設定できる構成としても良い。
【0053】#2その場合には、例えば、視覚に問題がなく常に明るい方が好ましい使用者はパターン1を選択し、高齢者や子供といった視覚に負荷がかからない方が望ましい使用者がいる家庭はパターン2を選択し、より省エネルギーを意識している家庭はパターン3を選択するといった具合に使用者が選択できる幅が広がり、より使い勝手が良く、省エネルギーにも対応することが可能な冷蔵庫を提供することが可能となる。
【0054】また、表1の周囲照度Lや、庫内照明8の相対光量は、表内に記載した値に限らず、冷蔵庫の構成によって最適な値に設定すべきである。
【0055】次に、庫内照明8の光量の調節手段について説明する。
【0056】図5は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の庫内照明への出力を示すタイムチャート、図6は本発明の実施の形態1における冷蔵庫の庫内照明への出力変化を示すタイムチャートである。
【0057】例えば、庫内照明8の光量の調整は、出力電圧のデューティー制御により、白色LED9a〜9dに流す実効電力を調節することで行う。図5のように、出力パルス幅をT1、パルスの周期をT2とし、外部照度の検出値に応じてデューティー比T1/T2を変化させる。T1/T2は、使用者が白色LED9a〜9dのちらつきを感じないレベルに設定する。
【0058】また、庫内照明8が点灯するとき、突然100%の光量で点灯すると、使用者は眩さを感じ、不快感を受ける。そこで、所定の明るさになるまで徐々に光量を変化させてもよい。
【0059】#9図6のように、点灯開始直後はT3/T4=10%(ステップ1)、以降は所定時間毎に、T5/T6=40%(ステップ2)、T7/T8=70%(ステップ3)と徐々にデューティー比を100%まで変化させることで、やわらかく点灯する照明となる。本例では、デューティー比を3段階にわたって変化させているが、より細かくデューティー比の変化段階を増加することで更にスムーズに光量を変化できる。
【0060】尚、庫内照明8を暫く点灯させていると明るさに使用者の目が慣れてくるため、光量を若干下げても収納物を十分に確認できるようになる。よって、庫内照明8が点灯してから所定時間が経過したときは、少しずつデューティー比を下げることで消費電力を抑制しても良い。
【0061】図7は、本実施の形態1における冷蔵庫の庫内照明の光量可変回路図である。
【0062】庫内照明8の光量の調節手段として、例えば図7のような回路を構成し、SW1〜3のスイッチを切り替えて庫内照明8への供給電流をI1〜I3と変更する手段を用いても良い。供給電流I1〜I3は、それぞれ抵抗値が異なる抵抗器R1〜R3によって決定される。
【0063】また、庫内照明8の光量の調節手段として、例えば図2に示した複数の白色LED9a〜9dのうち、半数の2つだけを点灯させる、或いは3/4の3つだけを点灯させる等の手段を用いても良い。
【0064】#3以上のように、本実施の形態においては、断熱壁2と断熱扉3a、3bによって区画された収納室4内を照射する庫内照明8と、複数の収納室のうち最上部の収納室の断熱扉に設けられ、冷蔵庫1の周囲照度を検知する照度センサ7と、断熱扉3a、3bの開閉状態を検知する扉開閉検知手段10と、扉開閉検知手段10が断熱扉3a、3bが開状態になったことを検知した直前、または直後の照度センサ7による検知照度に応じ、庫内照明8の光量を調節する制御手段11を備えたものであり、使用者の周囲の明るさに応じた最適な光量で庫内を照射することができ、省エネ性が高く、長寿命で、更に使用者の目にやさしい照明の実現を可能とする。
【0065】また、本実施の形態では、庫内照明8の光源として、発光ダイオード9a〜dを用いたものであり、低電圧駆動、低発熱の照明が可能となり、駆動回路の簡易化、制御性の向上、および光源の発熱低減ができる。
【0066】また、本実施の形態では、制御手段11により、断熱扉3a、3bが連続して開いている時間に伴い、庫内照明8の光量や点灯パターンを変化させるものであり、使用者の明るさに対する目の慣れに応じて、徐々に庫内照明の光量を上げる、または下げる制御を行うことができ、使用者の目に優しい照明を実現することができる。
【0067】(実施の形態2) 図8は本発明の実施の形態2における冷蔵庫の側面断面図、図9は同実施の形態における冷蔵庫の制御ブロック図である。ここで、実施の形態1と同一の構成要件については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
【0068】図8および図9において、収納物検知手段12は、収納室4内に設置されている。この収納物検知手段12は収納物の位置や量を検知するもので、照度センサによって、収納物による光の遮蔽で減衰する光量を検知することで実現している。他にも、圧力センサによって収納物を検知する手法も考えられる。
【0069】実施の形態1では、照度センサ7による検知照度のみによって庫内照明8の光量を調節していたが、収納室4内に多くの収納物があった場合、収納物の影によって庫内を十分に照射できないことが考えられる。このため、冷蔵庫周囲の明るさだけではなく、収納物の位置や量も配慮し、庫内照明8の光量を調節することが望ましい。
【0070】表2には、収納量に対しての庫内照明の光量補正値を示している。
【0072】表2の庫内照明の光量は、表1を基準として、表2の補正値を加算するものである。例えば、収納物検知手段12が、収納量が少ないと検知したときは、庫内の隅々まで光が届きやすいので光量をマイナス20%とする。また、収納量がやや多いと検知したときは補正を行わず、収納量が多いと検知したときは、庫内に光が届き難くなるため光量をプラス20%としている。
【0073】以上のように、本実施の形態では、収納室4内に収納物検知手段12を備え、冷蔵庫の周囲照度だけではなく、庫内の収納物も検知することで、使用者にとって必要な光量で庫内を照射し、より使い勝手の良い照明を実現することができる。
【0074】以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、家庭用又は業務用冷蔵庫の照明装置として適用する場合に実施することはもちろん、扉のある物品貯蔵装置等、照明を適用する幅広い設備機器に応用できるものである。
【0075】1 冷蔵庫 2 断熱壁 3a、3b 断熱扉 4 収納室 5 収納棚 6 表示部 7 照度センサ 8 庫内照明 9a、9b、9c、9d 白色LED 10 扉開閉検知手段 11 制御手段 12 収納物検知手段
候補29: 特開2007-046840一致 2/6・争点2冷凍冷蔵庫 / 出願人: 三菱電機株式会社 / 発明者: 荒木 正雄、平岡 利枝、加藤 睦、中野 真理子、吉田 淳二 / 出願日: 2005-08-10 / 公開日: 2007-02-22
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ✓ 一致E2 △ 争点E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 ✓ 一致E5 △ 争点E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#1この発明は、冷凍冷蔵庫における野菜類などの食品保存に関する技術のものである。
【0002】従来の冷蔵庫は、上方からの赤色LEDで野菜を照射し野菜の鮮度を保持する、また光透過性のある大きな野菜室ケースを使用し野菜室上下に設置した赤色LEDで野菜の鮮度を保持するなどして貯蔵性を良くする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。また白色蛍光灯を野菜室に設け、その点灯制御を、野菜室扉開閉を検知するスイッチで行い、緑色野菜のクロロフィル低下を低減しようというものもある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】特開2002−267348号公報(0036欄、図1、2、8など) 特開平9−28363号公報(006欄、図1など)
【0004】従来の冷蔵庫は、第1には赤色LEDを使用するため野菜の見た目が悪くなる。第2に扉開閉を検知する必要があるためその検出手段が必要であり、構造が複雑化しコストも高くなる。第3に野菜室ケースを光透過性材料で作るとさまざまな問題がある。例えばプラスチック樹脂であるPS(ポリスチレン)をケースの全体の材料として使用するには、比較的重いものを入れる野菜室ケースとしては強度的に問題があり、割れ、傷などが付き易いため肉厚を上げて成形しなければならず成形時間が長くなってしまうため高価となってしまう。またABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカーボネート)等でも同様表面が傷つきやすい上材料単価も高価である。また樹脂以外の材料ではさらに高価となる。第4に上方から照射する場合、電気部品の配線、取り付けが困難、第5に上方から照射させたり扉が閉まっているときにのみ照射させると、家庭内や店頭にて光が点灯していることを確認しにくい等の問題点があった。
【0005】この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、本発明は安価でかつ野菜室ケースに入れた野菜に効率よく光照射を行い、野菜の鮮度を保持することができる冷蔵庫を提供する。また、庫内の内容積を減少することなく光照射を行うとともにその照射の確認が容易で、光源としてのLEDを効果的に使用して寿命が長く効率の良い冷凍冷蔵庫を提供する。
【0006】この発明に係る冷凍冷蔵庫は、本体を複数の区画に仕切られた1つの区画からなる野菜室と、前記野菜室に設けられる光透過性のない材料からなる野菜室ケースと、前記野菜室ケースの底面の一部に設けられた開口部と、前記開口部を塞ぐように設置された光透過性のある材料からなる蓋部と、前記野菜室の床面に設けられ、光を照射する光源を有した光照射装置と、を備え、前記野菜室ケースが前記野菜室に収納された状態で、前記野菜室ケースの下方から前記蓋部を透過して野菜室ケース内に光を照射するものである。
【0007】#9この発明の冷凍冷蔵庫は、本体を複数の区画に仕切られた1つの区画からなる野菜室と、前記野菜室に設けられる光透過性のない材料からなる野菜室ケースと、前記野菜室ケースの底面の一部に設けられた開口部と、前記開口部を塞ぐように設置された光透過性のある材料からなる蓋部と、前記野菜室の床面に設けられ、光を照射する光源を有した光照射装置と、を備え、前記野菜室ケースが前記野菜室に収納された状態で、前記野菜室ケースの下方から前記蓋部を透過して野菜室ケース内に光を照射するので、野菜室ケース底面の一部を光透過性のある材料として、ケース全体を光透過性のある材料とするよりも安価にでき、強度的にも一部のみに使用するため問題ない。また、従来では光の届きにくかった野菜室ケース底部に光強度の高い光を照射することが可能となるため、野菜の鮮度をいっそう長く保持できる効果を有する。
【0008】実施の形態1. 図1はこの発明を実施するための実施の形態1における冷凍冷蔵庫の断面図、図2は同実施の形態による野菜室内部の断面図、図3は野菜室に設置された野菜室ケースの断面図、図4は植物の光反応作用波長特性図、図5は光照射装置の拡大断面図である。
【0009】図1において、1は冷凍冷蔵庫本体で、この冷凍冷蔵庫本体を複数の区画に仕切られて独立した複数の庫内室を有し、それらは冷凍冷蔵庫1の最上部に開閉ドアを備えて配置される冷蔵室100と冷蔵室100の下方に冷凍温度帯(−18℃)から冷蔵、野菜、チルド、ソフト冷凍(−7℃)などの温度帯に切り替えることの出来る引き出し扉を備える切替室400、切替室と並列に配置された引き出し扉を備える製氷室500があり、最下部に配置される引き出し扉を備えた冷凍室200と切替室、製氷室との間に引き出し扉を備えた野菜室300とからで構成される。冷蔵室100の扉上には各室の温度や設定を調節する操作パネル5が設置されている。
【0010】図1において、10は圧縮機、11は冷却器であり、12は冷却器11により冷却された冷気を冷蔵室100、製氷室500に送風するファン、13は冷蔵室100内への冷気量を調節するダンパー装置であり、14は冷却器11により冷却された冷気を冷蔵室100内に導入するための風路である。
【0011】図1および図2に示すように野菜室300には光透過性の無い材料からなり底部に穴(開口部)のあいた野菜室ケース30と、その穴を塞ぐように設置された光透過性のある材料からなる蓋部39、また野菜室ケース30の上部には光透過性のある材料からなる収納容器31とが設置されており、比較的大きな野菜は主に野菜室ケース30に、葉菜類は主に収納容器31に収納することができる。この収納容器31は、野菜室ケース30が野菜室300内に収納された状態で野菜室ケース30の庫内奥側の上部に位置する。この際、野菜室ケース30の非光透過性材料として、一般的に白色のプラスチック、例えばPP(ポリプロピレン)などを用いる。光透過性がなく、むしろ光反射性のよい材料(例えば白色の樹脂材料)を野菜ケース30の材料として使用すれば、蓋39を通過した光は野菜室ケース30内で乱反射をして、直接光が当たらなくとも光合成効果が期待でき、かつ成形性も良いため安価に製造できる。
【0012】一方、野菜室ケース30全体を光透過性のあるプラスチック、例えばPS(ポリスチレン)、ABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、PC(ポリカーボネート)などの樹脂で成形は可能であるが、一般的にPSは硬くて脆いため比較的重い野菜を入れるケースとしての使用においては割れ、傷などの問題が多く不向きである。強度改善のため底部を厚く成形しようとしても樹脂成形品では均一した肉厚でなくなるため成形時の樹脂の流れが悪くなったり、また、ひけ、そりなどの問題も発生したり、厚肉部の冷却時間が長く必要なため成形時間も多くなってコスト高となってしまう。ABS、PCなども同様でありかつ材料単価もさらに高価である。
【0013】野菜ケース30の上部に設置する比較的軽い食品を収納できる収納容器31に光透過性のあるプラスチックを使用する分には品質的にも耐えられ、かつ見栄えも良い。また野菜室ケース30の底部の一部だけを光透過性のある材料、例えばPSなどで比較的厚肉成形して野菜室ケース30の穴を塞ぐように取り付ければ強度的な問題もなく、かつ板状であれば厚肉であっても成形時間も比較的短く安価に製造できる。また蓋39を野菜室ケース30にネジ41にて固定してしまえばさらに強度が上がり、割れ、変形などに対する信頼性もあがる。
【0014】また、図3に示すように野菜室ケース30と蓋部39の間にOリング40などを挟み、かつ溝勘合とすることで野菜室ケース30内に、例えば水をこぼしても野菜室ケース30から水漏れすることもない。また野菜室ケース30を取り外してケースを水洗いする際に、この蓋部39を取り外せばケースに穴があるため水を入れても重くならず清掃時の取り扱い性も良い。また蓋部39を野菜室ケース30にネジ41にて固定してしまえばさらに強度が上がり、割れ、変形などに対する信頼性を上げることもできる。
【0015】また野菜室ケース30の底面の一部だけでなく、底面全体を光透過性のある材料の蓋部としてもよく、固定は野菜室ケース30の側壁にネジ固定してもよい。この場合の野菜室ケース30では少なくとも側面部分が光透過性のない材料で形成され、その側面で囲まれた底面が光透過性の蓋部31となる。
【0016】また野菜室ケース30の上に設置される収納容器31の底面を光透過性のない材料にすれば、野菜室ケース30内での乱反射を多くすることもできるため野菜室ケース内の光合成効果が高まる。
【0017】#1032は光照射装置であり、図2に示すように野菜室300の床面をなす仕切り部にその下端部を埋設するように設置され、野菜室ケース30の底面の光透過性のある蓋部39を通して野菜室中心に向かって光を照射できるようになっている。この光照射装置32には光源である複数の半導体発光素子が組み込まれ、それらを覆い冷凍冷蔵庫内とは連通させずに冷気を遮断するカバーが上部に設けられた構成をなし、仕切り部の表面となる野菜室床面に上記カバーが露出して床面の一部となるように設置されている。また、本実施例において、光照射装置32は1個使用し、その設置位置は左右方向が冷蔵庫中心で、前後方向については野菜室ケース30の手前側ペットボトルの入るスペースを設けているのが一般的であり、その部分を除いて野菜室ケース30の中心としているので、冷蔵庫本体の前後方向の中心よりも奥側に設置している。なお、図2において、光照射装置32は野菜室床面となる仕切り部に厚さ方向で半分程度埋め込まれた状態を示しているが、さらに光照射装置32のカバー上面だけが野菜室に露出ように側面全体が埋め込まれる状態でも良い。この場合は、野菜室内に光照射装置が突出することがなく庫内空間を有効に使用できる。
【0018】#6光照射装置32は図4に示すように野菜の光合成に対して効果のあると考えられる450nmから660nmの範囲の波長を発行するLED34を3個〜4個実装した基板などからなる。ここで、520nmから620nmの範囲の波長(オレンジ色)を発光するLEDを取付けると白熱灯に近い色で庫内灯としての機能も備えられる。それぞれのLED34間の距離は近接したLEDの光が重なり合って高照度の範囲を増やすためおよそ15mmに設定している。またカバーと野菜室ケース34の間の距離は、野菜室ケース30内に無負荷の状態でLED34先端から野菜室ケース30の穴を塞ぐ蓋部39の表面までの距離を20mmから30mm程度になるようにするとよい。本実施例では25mmであり、LED34先端から蓋39の表面までの距離は28mmである。これはLED34先端から食品までの距離が近ければ近いほど光強度は強いが、野菜室ケース30に食品などの負荷が加わり変形してもカバーへの接触がなく、スムーズに野菜室扉の開閉が出来るようにするためである。野菜室上方または背面に光照射装置32を設置した場合にはLED34から食品までの距離は本実施例の場合と比較し距離の離れたものとなり、光合成による保存効果は少なくとも本実施例より優位なものではない。また光照射装置32の個数を増やせばさらに光照度が大きくなる。
【0019】また本実施例の光照射装置32には複数のLED34が実装されているが、波長の異なるLEDを組み合わせて光照射装置32を構成することで、例えば、赤色LEDと青色LEDを組み合わせて設置することにより、クロロフィルなどの色素の吸収ピークに合わせた光を照射でき、光合成をより効果的に行うことが可能となる。
【0020】図5において、光照射装置32は実装基板33と実装基板33に半田付けして固定される光源である半導体発光素子LED34とLED34を保護する光透過性のカバー35からなる。LEDの指向性は一般的に高輝度なものほど狭くなる傾向があるので、冷蔵庫の振動等によりその照射角度が変動しないように実装基板33とカバー35はネジ42で固定される。実装基板33の裏面は回路のショートを防止するためにシール36で覆う。また、光照射装置32は野菜室300の床面の断熱部である発泡断熱材37の上部に組み込まれ、LED34の光が野菜室300内に照射するように上向きで設置されるが、野菜室は比較的高湿度なため露付き対策として、野菜室床面の表層部分と上記発泡断熱材に載置された光照射装置32のフランジ部との間にOリング38などを挟み込み実装基板33への水分の周り込みを防止し、また光照射装置32のまわりに重複しないようにヒータ43を配置している。このヒータ43は低外気時の野菜室300内の凍結防止の目的も兼ねている。
【0021】光照射装置等を野菜室床面に設置することはヒータを設置していることとほぼ同義と言える。密閉個室内で照射された光は個室内で乱反射を繰り返すが、いずれ個室内に置かれた物体および壁面にエネルギーが吸収されその物体の内部エネルギーが増大し物体の温度が上昇する。少なくとも野菜室床面に何も設置しないよりは物体の温度は上昇すると考えられるため、冷凍室の上に野菜室があるという構造ではその分断熱厚さを減らすことも可能で庫内容積増加につながる。
【0022】また本実施例での光照射装置32では4個のLED34が実装されており、これらの接続により様様な点灯制御を行うことが可能となる。図6は光照射装置32の電気回路を示し、図7はLED34の実装配置図である。これらの図では実装基板上に2個のLED34a、34bを並列にした系統34Aと、LED34c、34dを並列にした系統34Bを2列並列に接続構成している。DC5V〜12Vを印加し、30mA程度の電流を流すことで、LED34a、34b、34c、34dを発光させるものである。電流値は30mA程度と小さく安全である。また、34A、34BのようにLEDを2個で1系統構成し、図7のようにそれぞれの系統を分けて配置し、それぞれを制御基板21上のマイコンによりその点灯、消灯を制御することも可能で、LEDの寿命を延ばすことができるので、扉開閉を検知せずとも十分な寿命を確保することが可能である。また、複数のLEDを系統としてすなわちグループ制御することにより、マイコンのポート数を減らすことができ、制御基板21を簡素化する効果がある。
【0023】図8に示す光照射装置の電気回路図のように、マイコンから信号を出力してオンオフを制御するトランジスタとLEDに流す電流を設定する電流制限を行う抵抗をLEDに直列に設けLEDの点と上消灯などを制御する。この構成の、実際の基板の実装においては、抵抗を制御基板21側に配置すれば、光照射装置32の実装基板33を小型化でき、野菜室内に配置しやすく、また、抵抗の発熱を抑えることができるので野菜の保存性能を向上する。一方、抵抗を光照射装置32の実装基板側に配置すれば、故障などの際に点灯確認や不良箇所を発見しやすいなどの効果がある。なお点灯消灯の制御は2個と4個の組み合わせ例で説明したが最小1個ずつとし、多い方は8個や12個などいくつでも良い。また、使用するLEDの個数や必要な照度によっては印加電圧・電流を適宜選択すればよい。
【0024】また、図8のように、LED34a、LED34b、LED34c、LED34dを実装基板上に直列に接続すれば、制御基板21上の抵抗の個数も減り、またマイコンのポート使用数も減らせ簡潔な仕様となり安価に製造することもできる。
【0025】保存した野菜のブドウ等の合成を促進することで貯蔵性を向上させビタミンCが増加した栄養成分に富んだ野菜にするには光合成の暗反応も必要であるから、LEDを常に点灯するのではなく点灯時間や照度を制限することも必要である。この制限により、LEDの寿命を延ばし、光照射装置を交換不要とする効果もある。これにより無駄なエネルギーを使わずに効果的な食品保存が可能になる。
【0026】#7野菜室ケース30内の光強度は、LED34を高輝度タイプのものや拡散タイプのものを使用したり、実装するLED34の個数や電圧、電流制御等で調節できるが、さらには図9の光照射装置の断面図に示すように、LED34の実装角度を実装基板33に対して垂直より斜めに、基板中央より外側に向くように設置して比較的照度の高い範囲を広く設定したり、また図10の光照射装置の断面図に示すようにカバー表面および内面に凹凸などのディンプル加工を施して光を拡散する構造を設けたり、カバー材料をより光透過性の高い材料にしたりすることでも改善される。
【0027】また本実施例では図11に示す冷凍冷蔵庫の断面図のように、冷凍冷蔵庫本体の最下段に冷凍室、そのすぐ上の段が野菜室となる構成であり、野菜室引出し扉を全開したときに野菜室ケースの奥側となる背面壁上端(上部収納容器は光透過性であるため背面壁を透けて見ることができる)と、冷凍冷蔵庫本体の前面側における野菜室上端部すなわち切替室扉または製氷室扉の下端との間から、ユーザーが肢体を曲げずに覗き込むような動作もせずに直接見える野菜室床面に光照射装置32が設置されているため、野菜室上方や奥側に設置してあるよりも点灯の様子を確認しやすいので、家庭での点灯による正常動作確認が容易にでき、さらに店頭での商品アピールにも有効に活用できるメリットがある。この場合のユーザーの身長は145cmから175cmを想定しており、平均的な身長(女性の平均身長158cm、男性の平均身長170cm)の日本人ユーザーであれば殆どがその範囲に入る。
【0028】以上のように構成された冷蔵庫において、以下その動作を説明する。
【0029】#4図12は光照射装置の簡単な制御のフローチャート図、図13は光照射の制御と野菜の光合成のタイムチャート図である。図12において、冷凍冷蔵庫本体1の電源投入後、ステップ40にて制御基板21のマイコンに記憶させた初期データに応じて、光2灯点灯のデータの場合はステップ41にて光照射装置32のLED34を2灯点灯し、光消灯のデータの場合はステップ42にて光照射装置32のLED34は点灯しない。
【0030】次にステップ43で冷蔵庫が霜取り動作に入った場合、ステップ44にてLED34を4灯点灯し、ステップ45にてLED4灯の照射をはじめて3時間経過後、ステップ46に進み、制御基板21のデータを受け、2灯点灯または、消灯する。ステップ46はステップ43霜取りに入る前の状態を記憶し、その状態と同様になるようにする。ステップ43の霜取り動作は一日に略1回入る制御になっているので、ステップ43からステップ46の一連の制御を取ることで高強度の光を一日3時間照射する制御となる。
【0031】図13において、ステップ43霜取り動作をトリガーに、LED4灯点灯を行うことで、光を照射された野菜は庫内に存在する二酸化炭素と霜取り時に庫内に供給される水分を補給して光合成の明反応を起こし、3時間経過後2灯点灯または消灯に切り替えることで、光合成の暗反応を起こす。この霜取り動作は、冷却器に付着している霜の量が多いと判断したときに、所定の霜取り間隔で、もしくは扉開閉回数の少ない時間帯をマイコンに記憶させてその時間に合わせて自動で行われる。
【0032】#5また、冷蔵室100の扉に設置された操作パネル5の操作スイッチを操作することによって、LEDの点灯と消灯を切り替えることができる。図12のステップ49にて操作パネルはスイッチ入力を受付け、LEDを点灯する場合は「光」の表示を点灯し、消灯する場合は「光」の表示を消灯し、制御基板に状態データを送信する。ステップ50にて信号を受けた制御基板はそのデータに応じてLED34を2灯点灯または消灯する。スイッチ操作でLEDの点灯、消灯を選択できるようにすることで、葉菜をあまり保存しないユーザが消灯させたり、葉菜があまり出回らなくなる冬の間はスイッチ操作で消灯させたりすることができ省エネ性が高まる。
【0033】また、操作パネルは冷蔵庫の外に設置されているものに限らず、庫内に設置されているようなものでも良い。操作パネルから冷蔵庫の庫内照明を操作する指示を携帯電話などからインターネットを通して住居内に設けられているICアダプターにて信号を変換し電灯線などの有線や無線などにて冷蔵庫内の制御装置に指令を伝えることでも良い。
【0034】#2また、ユーザが選択できる光照射の種類は点灯、消灯の2種類だけではなく、4灯点灯、2灯点灯、消灯の3段階制御とすれば、光合成効果を重視する場合は4灯に、扉開放時などの庫内灯としての役割のみを求める場合は2灯に、省エネルギーを重視する場合は消灯に設定すれば良い。また、4灯点灯、2灯点灯、消灯の3段階をそれぞれ野菜室の温度設定の強・中・弱に連動させれば、葉菜に適した温度環境である「強」、通常の野菜室に連続もしくは光照射を間欠的にして庫内灯が点灯し保存効果もある「中」、温度設定を高くするとともに光照射を行わない省エネルギーの野菜室の「弱」と、野菜室全体で3種類の提案ができ、特別に光照射の設定を操作パネルに設けなくてすむので、操作パネルインターフェースの簡素化にもなる。また、操作パネルで設定できる「省エネモード」や「節電モード」に連動させて、LEDを消灯させても良い。
【0035】最後にステップ53にてコンセントが抜かれたり、停電などにより冷蔵庫1自体の電源がリセットされたりしたときはそのときの状態を記憶し、再度電源が投入されたときはステップ40に戻り、電源リセット前の状態から開始できるようにする。以上2点灯、4点灯、消灯で説明してきたが、1点灯ずつ増減させたり、3,4点灯などを1つのグループとして行ったりしても良く、弱い照明であれば扉開閉に関係なく連続して照明しておけばよいなど、目的に応じた必要な照明を行えばよい。
【0036】#3以上のような制御で、4灯点灯時には光合成の明反応効果を得ることができ、2灯点灯時は光合成の暗反応の効果を得ることができる。また、点灯するLEDはそれぞれ交互に行うことでLEDの寿命を延ばし、冷蔵庫の寿命の間は光照射装置の交換不要となり、またユーザが不用意に触れることを阻止し、故障することもなく、また安全性を確保できる。また、光照射のタイミングは扉が閉じられているときに行わなくてはならないという考えではなく、以上のような制御を行うことで、扉開閉を認知せずに常時点灯しておけば良いので、扉開閉を認知する手段であるドアスイッチなどの部品を用いなくてすみ、システム自体を安価に、省エネルギーに構成することができる。
【0037】また、定格値に対して少ない電流値で照度を制御してもよい。また、経年変化により、LED34単体の輝度が落ちた場合は同時に点灯するLEDの個数を増やして、照度を確保するような制御を行っても良い。
【0038】本発明の光照射装置32は野菜室300に設置したが、冷蔵室100、冷凍室200、製氷室400、切替室500に設置してもよい。近年、野菜室の容量が足りなかったり、野菜室よりも温度の低いという理由で冷蔵室に野菜を保存したりすることもあるので、他室に光照射装置を設置することでも同様の効果が得られる。また、どの室に設置しても庫内灯としての効果があるためユーザの使い勝手は向上し、また店頭で陳列された際に商品力をアピールできる。
【0039】#8本発明は、引き出し扉式の野菜室を持ち、光透過性のない野菜室ケースの底部に開口部の穴を設けており、その穴を塞ぐように設置された光透過性のある材料からなる蓋部を備えた冷蔵庫の野菜室床面となる仕切り部に下端部を埋設するように、野菜室内向きに光照射装置を設置した冷凍冷蔵庫である。野菜室内に光照射装置を配置する場合、野菜室ケースに置かれた食品との距離が最も小さくできるため、他のどの壁面に設置するよりも光合成による栄養保存効果が大きくなる。
【0040】この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の断面図である。 この発明の実施の形態1における野菜室内の断面図である。 この発明の実施の形態1における野菜室ケースの断面図である。 この発明の実施の形態1における植物の光反応作用波長特性図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置の断面図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置の電気回路図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置のLEDの実装配置図の図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置の電気回路図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置の断面図である。 この発明の実施の形態1における光照射装置の断面図である。 この発明の実施の形態1における冷凍冷蔵庫の断面図である。 この発明の実施の形態1における光照射制御を示すフローチャート図である。 この発明の実施の形態1における光照射制御を示すタイムチャート図である。
【0041】1 冷凍冷蔵庫本体、 5 操作パネル、 10 圧縮機、 11 冷却器、 12 ファン、 13 ダンパ装置、 14風路、 21 制御基板、 30 野菜室ケース、 31 収納容器、 32 光照射装置、 33 実装基板、 34 LED、 35 カバー、 36 シール、 37 発泡断熱材、 38 Oリング、 39 蓋部、 40 Oリング、 41 ネジ、 42 ネジ、43 ヒータ、 100 冷蔵室、 200 冷凍室、 300 野菜室、 400 切替室、 500 製氷室。
候補30: 再公表2018/011995一致 1/6・争点1冷蔵庫 / 出願人: 三菱電機株式会社 / 発明者: 鈴木 裕哉、大和 康成 / 出願日: 2016-07-15 / 公開日: 2018-01-18
評価① 一致チェック(上位10チャンクのみ判定)
E1 ✓ 一致E2 − 未発見(上位10チャンク内)E3 − 未発見(上位10チャンク内)E4 △ 争点E5 − 未発見(上位10チャンク内)E6 − 未発見(上位10チャンク内)
評価② 参照した10チャンクの表示、判定根拠がある場合は吹き出しを表示
下記色付けチャンクが調査範囲(10チャンク)。無色の段落は調査範囲外。
【0001】#8本発明は、貯蔵室に照明装置を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】従来、発光源として複数の発光ダイオード(以下、LEDと称する)を有する照明装置を野菜室に配置し、野菜室に収納された野菜に向けて照明装置のLEDから光を照射することで、野菜のビタミン量を増加させ、鮮度保持を図る冷蔵庫が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【0003】特許文献1に記載されているような従来の冷蔵庫では、野菜のビタミン量増加の効果を増大させるため、照明装置のLEDを高輝度のものにしたり、照明装置のLEDの点灯時間を長くして野菜に光を照射する時間を長くしたりしている。
【0004】特開2015−75276号公報
【0005】主に店頭販売時では、買い物客が照明装置から光を照射しているところを確認したい場合がある。しかし、特許文献1のように照明装置のLEDを高輝度のものにした場合は、買い物客が照明装置を覗いた際に眩しく感じるという課題があった。
【0006】また、主に店頭販売時では、冷却運転を行わずにLEDを点灯させるデモモードが実施されるが、LEDの寿命は点灯時間および周囲温度に依存するため、デモモードが長時間実施された場合は、通常運転モードよりもLEDの寿命が短くなってしまうという課題があった。
【0007】本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、デモモード時に照明装置を覗いても眩しくなく、発光源の寿命を延ばすことができる冷蔵庫を提供することを目的としている。
【0008】本発明に係る冷蔵庫は、被冷却物を保存する貯蔵室が内部に形成された筐体と、前記筐体の前面に設けられ、前記貯蔵室を開閉する扉と、前記貯蔵室に設けられ、光を照射する発光源を有する照明装置と、前記照明装置を制御する制御装置と、を備え、前記照明装置は、前記扉が閉じた状態で前記貯蔵室内に保存された被冷却物に光を照射するものであり、冷却運転を行う通常運転モードと冷却運転を行わないデモモードとを備える冷蔵庫であって、前記制御装置は、デモモード時において、前記扉が開いた状態では、通常運転モード時における前記扉が閉じた状態での輝度よりも低い輝度で前記照明装置の前記発光源を点灯させ、前記扉が閉じた状態では、前記照明装置の前記発光源を消灯させるものである。
【0009】本発明に係る冷蔵庫によれば、デモモード時において、扉が開いた状態では、通常運転モード時における扉が閉じた状態での輝度よりも低い輝度で照明装置の前記発光源を点灯させるため、照明装置を覗いても眩しくなく、また、扉が閉じた状態では、照明装置の発光源を消灯させるため、発光源の寿命を延ばすことができる。
【0010】本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る照明装置のLEDのデューティー比と明るさとの関係を示す図である。 デューティー比を説明する図である。 本発明の実施の形態1に係る照明装置のLEDのデューティー比50%時のパルス波形を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る照明装置のLEDのデューティー比75%時のパルス波形を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫の照明装置の制御処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫の操作パネルを示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の照明装置を示す模式図である。 本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫の収納ケースカバーを示す模式図である。
【0011】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下に説明する実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、以下の図面では各構成部材の大きさの関係が実際のものとは異なる場合がある。
【0012】実施の形態1. (冷蔵庫1の構成) 図1は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の縦断面図である。 冷蔵庫1は、前面が開口されて内部に貯蔵空間が形成された筐体90を有している。筐体90は、鋼鉄製の外箱と、樹脂製の内箱と、外箱と内箱との間の空間に充填された断熱材と、で構成されている。
【0013】筐体90の内部に形成された貯蔵空間は、1つまたは複数の仕切り部材20により、食品などの被冷却物を保存する複数の貯蔵室に区画されている。本実施の形態1に係る冷蔵庫1は、複数の貯蔵室として、最上段に配置された冷蔵室100と、冷蔵室100の下方に配置された切替室200と、切替室200の側方に隣接して切替室200と並列に配置された製氷室300と、切替室200および製氷室300の下方に配置された冷凍室400と、冷凍室400の下方に配置された最下段の野菜室500と、を備えている。
【0014】なお、貯蔵室の構成および配置は上記に限定されず、例えば、野菜室500と冷凍室400との位置を入れ替えてもよい。
【0015】切替室200は、冷凍温度帯(例えば、−18℃程度)、冷蔵温度帯(例えば、3℃程度)、チルド温度帯(例えば、0℃程度)、ソフト冷凍温度帯(例えば、−7℃程度)などの各種温度帯に、保冷温度帯を切り替えることができるようになっている。
【0016】冷蔵室100の前面に形成された開口部には、当該開口部を開閉する回転式の扉8が設けられている。冷蔵庫1の前面となる回転式の扉8の外側表面には、貯蔵室の保冷温度の設定および急冷設定などを行う操作部である操作パネル6が設けられている。
【0017】冷蔵室100以外の各貯蔵室、つまり、切替室200、製氷室300、冷凍室400、および、野菜室500は、それぞれ引出し式の扉7によって開閉されるようになっている。これらの引出し式の扉7は、扉7に固定して設けられたフレーム7aを各貯蔵室の左右の内壁面に水平に形成されたレール(図示せず)に対してスライドさせることにより、冷蔵庫1の奥行方向、つまり前後方向に開閉できるようになっている。
【0018】野菜室500には、被冷却物を内部に収納できる収納ケース501が引出し自在に格納されている。収納ケース501は、扉7のフレーム7aによって支持されており、扉7の開閉に連動して前後方向にスライドするようになっている。同様に、切替室200および冷凍室400には、被冷却物を内部に収納できる収納ケース201、401がそれぞれ引出し自在に格納されている。なお、各貯蔵室に設けられる収納ケースの数はそれぞれ1つであってもよいが、冷蔵庫1全体の容量を考慮して整理性などが向上する場合には2つ以上であっても構わない。
【0019】(冷却機構) 冷蔵庫1の背面側には、各貯蔵室を冷却するための冷却機構として、圧縮機2と、冷却器3と、送風ファン4と、風路5と、制御装置50と、を備えている。 制御装置50は、例えば、専用のハードウェア、または記憶部に格納されるプログラムを実行するCPU(Central Processing Unit、中央処理装置、処理装置、演算装置、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ、プロセッサともいう)で構成され、冷蔵庫1の動作を制御する。
【0020】以下、本実施の形態1に係る冷蔵庫1の冷却運転について説明する。 圧縮機2および冷却器3により作り出された冷気は、送風ファン4によって風路5を通った後、冷凍室400、切替室200、製氷室300、および、冷蔵室100へと送風され、各貯蔵室を冷却する。
【0021】#9冷蔵室100の戻り冷気は、冷蔵室用帰還風路(図示せず)を循環することにより野菜室500を冷却し、その後、野菜室用帰還風路(図示せず)より冷却器3に戻される。各貯蔵室の温度は、各貯蔵室に設置されたサーミスタ(図示せず)により検知され、あらかじめ設定された温度になるように、風路5に設置されたダンパ(図示せず)の開度、圧縮機2の出力、および、送風ファン4の送風量を調整することで制御される。
【0022】また、野菜室500内には、扉7の開閉状態を検知する扉開閉検知スイッチ9と、背面側の一部が開口した第一通過窓501aを有する収納ケース501と、一部が開口した第二通過窓40aを有し、第二通過窓40aと第一通過窓501aとが重なる位置に取り付けられる収納ケースカバー40と、野菜室の背面壁500aに取り付けられた照明装置30と、を備えている。
【0023】なお、照明装置30は、野菜室500の背面壁500aに取り付けられているとしたが、それに限定されず、例えば野菜室500の側面壁(図示せず)に取り付けてもよい。そして、収納ケース501の第一通過窓501aは、照明装置30が取り付けられる方向と同じ方向に形成するとよく、例えば照明装置30が野菜室500の側面壁(図示せず)に取り付けられる場合は、収納ケース501の側面に第一通過窓501aを設ける。
【0024】#3(照明装置) 照明装置30は、発光源として複数の発光ダイオード(以下、LED32と称する)を有しており、LED32は下方に傾斜して設けられている。そして、扉7を閉じた状態で、照明装置30のLED32からの光12が、第一通過窓501aおよび第二通過窓40aを通って、照明装置30の前方に配置されている野菜室500の収納ケース501に収納された野菜などの被冷却物に照射されるようになっている。このように被冷却物に向けて照明装置30のLED32から光12を照射することで、被冷却物のビタミン量を増加させ、鮮度保持を図っている。なお、照明装置30が有するLED32は複数に限定されず、1つでもよい。
【0025】図2は、本発明の実施の形態1に係る照明装置30のLED32のデューティー比と明るさとの関係を示す図であり、図3は、デューティー比を説明する図であり、図4は、本発明の実施の形態1に係る照明装置30のLED32のデューティー比50%時のパルス波形を示す図であり、図5は、本発明の実施の形態1に係る照明装置30のLED32のデューティー比75%時のパルス波形を示す図である。
【0026】本実施の形態1に係る冷蔵庫1は、照明装置30のLED32の明るさ(輝度)を変更することができるようになっている。照明装置30のLED32の明るさの変更方法としては、図3に示すようにLED32の点灯時間/周期であるデューティー比を変更する方法がある。ここで、周期=点灯時間+消灯時間である。つまり、1周期当たりの点灯時間と消灯時間との比率を変更する方法である。これは、人間の錯覚により、数kHzの短い周期で点灯と消灯とを切り替えても、LED32が点滅しているようには見えず、LED32の明るさが増加または減少して見えることを利用している。
【0027】#7図2に示すように、デューティー比が大きくなるにつれて、消灯時間に対する点灯時間は長くなり、照明装置30のLED32は明るくなる。一方、デューティー比が小さくなるにつれて、消灯時間に対する点灯時間は短くなり、照明装置30のLED32は暗くなる。なお、デューティー比50%ではLED32の点灯時間とLED32の消灯時間との比が1:1であり、図4に示すようなパルス波形となる。また、デューティー比75%ではLED32の点灯時間とLED32の消灯時間との比が3:1であり、図5に示すようなパルス波形となる。
【0028】以上のように、本実施の形態1では、照明装置30のLED32を明るくしたい場合は、デューティー比を大きくし、照明装置30のLED32を暗くしたい場合は、デューティー比を小さくすることで、照明装置30のLED32の明るさを変更している。つまり、デューティー比を変更しているが、LED32に流れる電流量は一定としている。
【0029】しかし、本実施の形態1のようにデューティー比を変更する方法ではなく、抵抗値の異なる抵抗を複数設け、LED32に流れる電流が通る抵抗を変更する方法、つまり、デューティー比は一定とし、照明装置30のLED32に流れる電流量を変更し、照明装置30のLED32の明るさを変更する方法を用いてもよい。
【0030】(機能ブロック) 図6は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の機能ブロック図である。なお、図1に示した構成要素と同一の構成要素には同一の符号を付している。 本実施の形態1に係る冷蔵庫1の制御装置50は、測定部51と、演算部52と、判定部53と、駆動部54と、を備えている。制御装置50は、操作パネル6、サーミスタ10、および、扉開閉検知スイッチ9から信号が入力されるようになっている。また、圧縮機2、送風ファン4、ダンパ11、および、照明装置30に信号を出力するようになっている。
【0031】#5測定部51は、操作パネル6から操作内容に対応した信号、および、サーミスタおよび扉スイッチが検知した信号を、取得するものである。演算部52は、測定部51が取得した各信号を処理するものである。判定部53は、演算部52の処理結果に基づき、各種判定を行うものである。駆動部54は、判定部53の判定結果に基づき、圧縮機2、送風ファン4、ダンパ11、および、照明装置30に駆動信号を出力し、それらを駆動するものである。記憶部55は、各種情報を記憶するものである。
【0032】本実施の形態1に係る冷蔵庫1では、操作パネル6から照明装置30のLED32の点灯または消灯が選択できるようになっている。そして、照明装置30のLED32の点灯または消灯を選択する操作が行われたら、操作パネル6から点灯信号または消灯信号が制御装置50に送られ、制御装置50は、点灯信号または消灯信号に応じて、照明装置30のLED32を点灯または消灯する。なお、照明装置30のLED32の点灯に関して、デューティー比100%以外の場合は厳密に言うと点滅であるが、以下、デューティー比100%以外の場合でも点灯と称する。
【0033】本実施の形態1に係る冷蔵庫1は、通常使用時に実施される通常運転モードと、主に店頭販売時に実施されるデモモードと、を備えている。通常運転モードからデモモードへの切り替え、および、デモモードから通常運転モードへの切り替えは、例えば操作パネル6から複数ボタン同時押しなどの特殊操作により行うことができる。
【0034】通常運転モードは、冷却運転を行い、また、操作パネル6から点灯指示があった場合は、扉7が開いた状態および扉7が閉じた状態で照明装置30のLED32を点灯させるモードである。なお、通常運転モード時において、扉7を閉じた状態に比べて扉7を開いた状態の方が、照明装置30の輝度を低くしている。これは、使用者が照明装置30を覗いても眩しくないようにするためである。
【0035】#6また、デモモードは、冷却運転を行わず、扉7が開いた状態では照明装置30のLED32を点灯させ、扉7が閉じた状態では照明装置30のLED32を消灯させるモードである。デモモード時において、扉7が開いた状態では照明装置30のLED32を点灯させているが、通常運転モード時の扉7を閉じた状態よりも輝度を低くしている。これは、使用者が照明装置30を覗いても眩しくないようにするためである。また、扉7が閉じた状態では照明装置30のLED32を消灯している。これは、デモモード時の扉7が閉じた状態では照明装置30のLED32の点灯は不要であり、消灯させることによりLED32の寿命を延ばすためである。
【0036】図7は、本発明の実施の形態1に係る冷蔵庫1の照明装置30の制御処理の流れを示すフローチャートである。 以下、本実施の形態1に係る冷蔵庫1の照明装置30の制御処理について図7を用いて説明する。 制御装置50の判定部53は、操作パネル6から入力された信号に基づいて、デモモード中であるかどうかを判定する(ステップS10)。 制御装置50の判定部53は、デモモード中であると判定したら(ステップS10のYes)、ステップS16へ進む。 一方、制御装置50の判定部53は、デモモード中ではない、つまり通常運転モード中であると判定したら(ステップS10のNo)、ステップS11へ進む。
【0037】ステップS16において、制御装置50の判定部53は、扉開閉検知スイッチ9から入力された信号に基づいて、扉7が開いているかどうかを判定する。 制御装置50の判定部53は、扉7が開いていると判定したら(ステップS16のYes)、制御装置50の駆動部54は、照明装置30のLED32を低輝度、例えばデューティー比50%で点灯させる(ステップS17)。 一方、制御装置50の判定部53は、扉7が開いていない、つまり扉7が閉じていると判定したら(ステップS16のNo)、制御装置50の駆動部54は、照明装置30のLED32を消灯させる(ステップS18)。
【0038】ステップS11において、制御装置50の判定部53は、操作パネル6から入力された信号に基づいて、点灯指示があったかどうかを判定する。 制御装置50の判定部53は、点灯指示があったと判定したら(ステップS11のYes)、ステップS13へ進む。 一方、制御装置50の判定部53は、点灯指示がない、つまり、消灯指示あったと判定したら(ステップS11のNo)、制御装置50の駆動部54は、照明装置30のLED32を消灯させる(ステップS12)。
【0039】ステップS13において、制御装置50の判定部53は、扉開閉検知スイッチ9から入力された信号に基づいて、扉7が開いているかどうかを判定する。 制御装置50の判定部53は、扉7が開いていると判定したら(ステップS13のYes)、制御装置50の駆動部54は、照明装置30のLED32を低輝度、例えばデューティー比50%で点灯させる(ステップS14)。 一方、制御装置50の判定部53は、扉7が開いていない、つまり扉7が閉じていると判定したらと判定したら(ステップS13のNo)、制御装置50の駆動部54は、照明装置30のLED32を高輝度、例えばデューティー比100%で点灯させる(ステップS15)。
【0040】#2以上、本実施の形態1に係る冷蔵庫1によれば、デモモード時において、扉7が開いた状態では、通常運転モード時における扉7が閉じた状態での輝度よりも低い輝度で照明装置30のLED32を点灯させ、扉7が閉じた状態では、照明装置30のLED32を消灯させている。こうすることにより、扉7が開いた状態で使用者が照明装置30を覗いても眩しくないようにすることができ、照明装置30のLED32の点灯確認を行いやすくすることができる。さらに、低輝度時の方が、高輝度時よりも消灯時間に対する点灯時間が短くなるため、発光源であるLED32の寿命を延ばすことができる。また、デモモード時の扉7が閉じた状態では照明装置30のLED32の点灯は不要であり、消灯させることによりLED32の寿命を延ばすことができる。
【0041】また、通常運転モード時において、扉7が開いた状態では照明装置30のLED32を低輝度で点灯させ、扉7が閉じた状態では照明装置30のLED32を高輝度で点灯させている。こうすることにより、扉7が開いた状態で使用者が照明装置30を覗いても眩しくないようにすることができ、照明装置30のLED32の点灯確認を行いやすくすることができる。さらに、低輝度時の方が、高輝度時よりも消灯時間に対する点灯時間が短くなるため、LED32の寿命を延ばすことができる。また、扉7が閉じた状態では使用者が照明装置30を覗くことはないため、照明装置30のLED32を高輝度で点灯させることにより、被冷却物のビタミン量増加の効果、および、鮮度保持の効果を増大させることができる。
【0042】なお、通常運転モード時において、扉7が開いた状態では照明装置30のLED32を低輝度で点灯させるとしたが、照明装置30のLED32を消灯させてもよい。
【0043】#1また、本実施の形態1に係る照明装置30は、発光源として複数のLED32を有しているとしたが、それに限定されず、LED32以外でもよい。例えば、発光源を白熱電球とすれば、LED32よりも安いため、照明装置30の部品コストを抑えることができる。
【0044】また、照明装置30は、野菜室500内に設けられているとしたが、それに限定されず、野菜室500以外の貯蔵室内に設けられていてもよい。使用者が希望する貯蔵室内に設けることで、利便性を向上させることができる。
【0045】また、照明装置30は、複数の貯蔵室内に設けてもよい。照明装置30を設ける貯蔵室の数が多くなるほど、冷蔵庫1内に保存した多くの被冷却物のビタミン量を増加させ、鮮度保持を図ることができ、利便性を向上させることができる。
【0046】実施の形態2. 以下、本発明の実施の形態2について説明するが、実施の形態1と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。 図8は、本発明の実施の形態2に係る冷蔵庫1の操作パネル6を示す模式図である。 本実施の形態2に係る操作パネル6には、図8に示すように輝度変更部6aが設けられている。
【0047】実施の形態1では、扉7が開いた状態では照明装置30を低輝度で点灯させていたが、低輝度に固定であった。しかし、明るさの感じ方は人によって異なるため、同じ低輝度でも人によっては眩しく感じたり、反対に暗くて照明装置30の点灯確認が行いづらかったりということがある。そこで、本実施の形態2では、使用者が輝度変更部6aを操作することで、扉7が開いた状態での照明装置30のLED32の輝度を自由に変更することができるようになっている。
【0048】#4以上、本実施の形態2に係る冷蔵庫1によれば、使用者が輝度変更部6aを操作して照明装置30の輝度を自由に変更することができる。そのため、扉7が開いた状態で使用者が照明装置30を覗いても確実に眩しくないようにすることができ、照明装置30のLED32の点灯確認をより行いやすくすることができる。
【0049】なお、本実施の形態2では、輝度変更部6aを操作することで、扉7が開いた状態での照明装置30のLED32の輝度を変更することができるとしたが、扉7が閉じた状態での照明装置30のLED32の輝度も変更することができるようにしてもよい。また、扉7が閉じた状態での照明装置30のLED32の輝度を変更することができる場合は、扉7が閉じた状態での照明装置30のLED32の輝度に応じて、扉7が開いた状態での照明装置30のLED32の輝度を変更するようにしてもよい。
【0050】実施の形態3. 以下、本発明の実施の形態3について説明するが、実施の形態1および2と重複するものについては(一部の)説明を省略し、実施の形態1および2と同じ部分または相当する部分には同じ符号を付す。 図9は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の照明装置30を示す模式図である。なお、図9(a)は、照明装置30の正面図であり、図9(b)は、図9(a)のA−A断面図である。
【0051】本実施の形態3に係る照明装置30は、図9に示すように、野菜室500の背面壁500aに対して平行に取り付けられており、複数のLED32が前面側に実装されたLED基板33と、LED基板33の前方を覆う照明装置カバー31と、を備えている。照明装置カバー31は、LEDの光12が外部から直接見えないように、つまり、LEDの光12を遮るように、全体が不透明な樹脂材料からなる。また、照明装置カバー31は、LED32の光12が外部に通過するように、LED32が設けられている位置の近くに、一部が開口した第三通過窓31aを有している。この第三通過窓31aの大きさを調整することで、LED32の光12の照射範囲を定めることができる。なお、第三通過窓31aを設ける代わりに、透明な樹脂材料からなる透過窓を設け、LED32の光12がその透過窓を透過するようにしてもよい。
【0052】LED32およびLED基板33は、照明装置30が取り付けられる野菜室500の背面壁500aに対して前方斜め下向きに傾斜して設けられている。つまり、LED32が水平方向よりも下向きに設けられており、LED32の光12が前方斜め下向きに照射されるようになっている。このようにすることで、使用者が照明装置30を正面から覗いた場合でも、LED32の光12を直視しなくて済むため、眩しくないようにすることができる。
【0053】図10は、本発明の実施の形態3に係る冷蔵庫1の収納ケースカバー40を示す模式図である。なお、図10(a)は、収納ケースカバー40の正面図であり、図10(b)は、図10(a)のB−B断面図である。 本実施の形態3に係る収納ケースカバー40は、図10に示すように、収納ケース501の背面501bに対して平行に取り付けられており、一部が開口した第二通過窓40aを有している。収納ケースカバー40の第二通過窓40aは、収納ケースカバー40を収納ケース501の背面501bに取り付けた際に、収納ケース501の背面501bの一部を開口して形成された第一通過窓501aと重なる位置に設けられている。
【0054】また、収納ケースカバー40は、正面側に突出した形状を有しており、第二通過窓40aを形成する周囲壁面のうち、第二通過窓40aよりも上側の上部壁面40bは、第二通過窓40aよりも下側の下部壁面40cよりも正面側に突出して形成されている。すなわち、下部壁面40cの最上部40dは、下部壁面40cの傾斜開始部40eと上部壁面40bの最下部40fとを結ぶ直線に対して、傾斜角θだけ背面側に向かって傾斜している。
【0055】この傾斜角θを設定することにより、最下段に配置された野菜室500の扉7が開いた状態で使用者が正面かつ上方から野菜室500内を覗いても、第二通過窓40aが見えないようにすることができる。そのため、使用者が第二通過窓40aを通して照明装置30のLED32を見ることが困難となり、使用者が野菜室500内を覗いても眩しくないようにすることができる。さらに、第二通過窓40aが見えないため、意匠性を向上させることができる。
【0056】なお、本実施の形態3では、野菜室500の扉7を引き出した状態で、目線が150cmである人が野菜室500の扉7の直前に立ち、野菜室500内を覗いた場合(目線が150cmである人の場合、鉛直方向に対し約17度程度(15度〜20度程度)になる)で斜め下方を見ることになるので、傾斜角θが13度程度(10度〜20度程度)であれば第二通過窓40aは見えないので好ましい。したがって、意匠性が向上する。ただし、150cmよりも目線が低い子供、150cmよりも目線が高い大人、さらにはバラツキなどを考慮し、傾斜角θは5度以上45度以下に設定するのが望ましい。
【0057】また、野菜室500の扉7が閉じた状態では、照明装置30のLED32の光12の経路上に、第二通過窓40aおよび第一通過窓501aが位置するようになっている。つまり、収納ケースカバー40の第二通過窓40aおよび収納ケース501の第一通過窓501aは、照明装置カバー31の第三通過窓31aと重なるようになっている。そのため、野菜室500の扉7が閉じた状態では、照明装置30のLED32の光12が、第三通過窓31a、第一通過窓501a、および、第二通過窓40aを通って、照明装置30の前方に配置されている野菜室500の収納ケース501に収納された野菜などの被冷却物に照射されるようになっている。
【0058】一方、野菜室500の扉7が開くにつれ、第二通過窓40aおよび第一通過窓501aの位置は、照明装置30のLED32の光12の経路上からずれるようになっている。つまり、収納ケースカバー40の第二通過窓40aおよび収納ケース501の第一通過窓501aは、照明装置カバー31の第三通過窓31aからずれるようになっている。そのため、野菜室500の扉7が開いいた状態では、照明装置30のLED32の光12の全部または大半が、収納ケースカバー40の第二通過窓40aを通過せず、収納ケースカバー40に遮られるようになっている。そのため、使用者が野菜室500内を覗いても眩しくないようにすることができる。
【0059】また、照明装置30は、野菜室500の背面壁500aに取り付けられているため、野菜室500の扉7が開いた状態で、使用者が野菜室500内を正面から覗いた際に、収納ケースカバー40の後方に照明装置30を隠すことができるようになっている。そのため、意匠性を向上させることができる。
【0060】以上、本実施の形態3に係る冷蔵庫1によれば、LED32は、野菜室500の背面壁500aに対して前方斜め下向きに傾斜して設けられており、LED32からの光12が前方斜め下向きに照射されるようになっている。そのため、使用者が照明装置30を正面から覗いた場合でも、LED32からの光12を直視しなくて済むため、眩しくないようにすることができる。
【0061】また、収納ケースカバー40は、正面側に突出した形状を有しており、下部壁面40cは、上部壁面40bに対して、傾斜角θだけ背面側に向かって傾斜している。そのため、最下段に配置された野菜室500の扉7が開いた状態で使用者が正面かつ上方から野菜室500内を覗いても、第二通過窓40aが見えないようにすることができる。
【0062】また、野菜室500の扉7が開いた状態では、照明装置30のLED32の光12が収納ケースカバー40の第二通過窓40aを透過せず、収納ケースカバー40に遮られるようになっている。そのため、使用者が第二通過窓40aを通して照明装置30のLED32を見ることが困難であり、また、照明装置30のLED32の光12が収納ケースカバー40に遮られるため、使用者が野菜室500内を覗いても眩しくないようにすることができる。さらに、第二通過窓40aが見えないため、意匠性を向上させることができる。
【0063】1 冷蔵庫、2 圧縮機、3 冷却器、4 送風ファン、5 風路、6 操作パネル、6a 輝度変更部、7 扉、7a フレーム、8 扉、9 扉開閉検知スイッチ、10 サーミスタ、11 ダンパ、12 光、20 仕切り部材、30 照明装置、31 照明装置カバー、31a 第三通過窓、32 LED、33 LED基板、40 収納ケースカバー、40a 第二通過窓、40b 上部壁面、40c 下部壁面、40d (下部壁面の)最上部、40e (下部壁面の)傾斜開始部、40f (上部壁面の)最下部、50 制御装置、51 測定部、52 演算部、53 判定部、54 駆動部、55 記憶部、90 筐体、100 冷蔵室、200 切替室、201 収納ケース、300 製氷室、400 冷凍室、401 収納ケース、500 野菜室、500a 背面壁、501 収納ケース、501a 第一通過窓、501b 背面壁。